JP2023114006A - エレベータガイドレールの芯出し治具 - Google Patents

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Yuichi Oyama
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Abstract

Figure 2023114006000001

【課題】 ガイドレールを昇降路内に設置する際にその設置位置の調整を効率的且つ安全に行えるようにする。
【解決手段】昇降路内に張設されて鉛直方向に延びる基準線を基準として、昇降路内におけるガイドレールの設置位置を調整する際に用いる芯出し治具であって、ガイドレールに着脱自在に固定される治具本体と、治具本体に設けられ、第1の可視光レーザを照射する第1のレーザ照射部と、治具本体に設けられ、第2の可視光レーザを照射する第2のレーザ照射部とを備え、第1のレーザ照射部と第2のレーザ照射部は、鉛直上方から見たときに、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザが基準線に対応する位置において直交するように配置された芯出し治具を提供する。
【選択図】 図2

Description

本開示は、エレベータの昇降路内に乗りかごや釣合錘の昇降を案内するガイドレールを昇降路内に設置する際にその設置位置の調整に用いられる芯出し治具に関する。
従来、昇降路内にガイドレールを設置する際に、昇降路内の上部に設定された数か所の基準位置からピアノ線を鉛直方向に垂下させ、これらのピアノ線を基準としてガイドレールの設置位置を調整する芯出し作業が行われている。
この芯出し作業の際に用いられる芯出し治具の例として、特許文献1には、ガイドレールに着脱自在に固定される部材に、位置基準となるピアノ線を受け入れる切欠部を設け、切欠部にピアノ線が入るようにガイドレールの位置を調整することが開示されている。また、特許文献1には、切欠部の周囲に前後方向及び左右方向に延びる複数本のケガキ線を設けることが図示されている。この芯出し治具を用いて芯出し作業を行う作業者は、切欠部にピアノ線が入るようにガイドレールの位置を調整した後に、その付近を前後方向及び左右方向から順次覗き込みながら、ピアノ線が各ケガキ線と一致するようにガイドレールの位置をさらに調整することによってガイドレールの設置位置を決定する。
特開2004-75209号公報
ところで、芯出し作業が行われる昇降路内は一般的に薄暗く、ケガキ線の視認性が低下する。しかし、特許文献1に開示の芯だし治具では、作業員がケガキ線とピアノ線の位置関係を目視で繰り返し確認する作業が不可欠であり、作業性が悪いという問題がある。また、芯出し作業は仮設の足場の上での作業になる場合が多いところ、特許文献1に開示の芯だし治具では、作業員が切欠部付近を前後方向及び左右方向から順次覗き込むという、姿勢を大きく変えながらの作業を必要とし、安全性の点で改善の余地がある。
そこで、本開示の目的は、ガイドレールを昇降路内に設置する際にその設置位置の調整をより効率的且つ安全に行うことができる芯出し治具を提供することである。
本開示に係るエレベータガイドレールの芯出し治具は、昇降路内に張設されて鉛直方向に延びる基準線を基準として、昇降路内におけるガイドレールの設置位置を調整する際に用いる芯出し治具であって、ガイドレールに着脱自在に固定される治具本体と、治具本体に設けられ、第1の可視光レーザを照射する第1のレーザ照射部と、治具本体に設けられ、第2の可視光レーザを照射する第2のレーザ照射部とを備え、第1のレーザ照射部と第2のレーザ照射部は、鉛直上方から見たときに、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザが基準線に対応する位置において直交するように配置されている。
本開示に係るエレベータガイドレールの芯出し治具によれば、ガイドレールを昇降路内に設置する際にその設置位置の調整をより効率的且つ安全に行うことができる。
第1の実施の形態に係る芯出し治具をガイドレールに固定した状態を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る芯出し治具の一部を拡大して示した斜視図である。 図2のA部を鉛直上方から見た平面図である。 図2のA部を拡大して示した斜視図である。 第1の実施の形態の変形例に係る芯出し治具の一部を拡大して示した斜視図である。 第2の実施の形態に係る芯出し治具をガイドレールに固定した状態を示す平面図である。
[第1の実施の形態]
以下、第1の実施の形態に係るエレベータガイドレールの芯出し治具1について説明する。図1は、芯出し治具1をガイドレールに固定した状態を示す平面図である。図2は、芯出し治具1の一部を拡大して示した斜視図である。芯出し作業は、芯出し治具1により所定の間隔に保持された一対のガイドレールR1、R2を、基準線W1、W2を基準とした所定の位置へ移動させることによって行う。
図1及び図2に示すように、芯出し治具1は、対向して配置される一対のガイドレールR1、R2のレール間寸法に合わせてその長さが設定された細長い角筒状の主杆10と、この主杆10の両端部に着脱自在に固定された一対のベース部20、20とを備えている。一対のベース部20、20は、一方がガイドレールR1に着脱自在に固定され、他方がガイドレールR2に着脱自在に固定される。なお、この第1の実施の形態では、この主杆10と一対のベース部20、20が本開示の治具本体に相当する。
各ベース部20には、ガイドレールR1(またはガイドレールR2)の制動面Raに密着する第1の基準面20aと、ガイドレールR1(またはガイドレールR2)の先端面Rbに密着される第2の基準面20bがそれぞれ設けられている。また、各ベース部20には、基準線W1(または基準線W2)を受け入れることができる切欠部23と、支軸24によってその基端が揺動自在に支持された揺動腕25がそれぞれ設けられている。この揺動腕25の先端には、支軸26によってその基端が揺動自在に支持されたねじ軸27が設けられ、ねじ軸27には、ガイドレールR1(またはガイドレールR2)の上記密着される面とは反対側の縁部に係合する駒28と、この駒28をガイドレールR1(またはガイドレールR2)に固定するためのナット29とが取り付けられている。
このような構成により、ベース部20をガイドレールR1(またはガイドレールR2)に固定する際には、ベース部20の第1の基準面20a及び第2の基準面20bにガイド レールR1(またはガイドレールR2)の制動面Ra及び先端面Rbを密着させた状態で、図1中の点線で示しているように、揺動腕25およびねじ軸27を揺動させて駒28をガイドレールR1(またはガイドレールR2)の反対側の縁部に当接させ、ナット29を締め付けて駒28を固定する。
また、各ベース部20には、切欠部23の近傍に、第1の可視光レーザを照射する第1のレーザ照射部31と、第2の可視光レーザを照射する第2のレーザ照射部32とが設けられている。図3は、切欠部23の近傍(図2のA部)を鉛直上方から見た平面図である。図3に示すように、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32は、鉛直上方から見たときに、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raが基準線W1に対応する位置P1において直交するように配置されている。図3には、位置P1から前方に所定距離離間したベース部20上の位置に、第1のレーザ照射部31がその向きを位置P1に向けて配置され、位置P1から右方向に所定距離離間したベース部20上の位置に、第2のレーザ照射部32がその向きを位置P1に向けて配置されている例が示されている。
このような配置により、基準線W1が位置P1に位置している場合は、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raが両方とも基準線W1に当たり、それらのレーザ光を視認することができる。一方、基準線W1が位置P1以外の位置にある場合は、さらに、次の3つのパターンに分けられる。(1)基準線W1が第1の可視光レーザ31aの光路上(位置P1を除く)に位置している場合は、第1の可視光レーザ31aのみが基準線W1に当たり、そのレーザ光を視認することができる。(2)基準線W1が第2の可視光レーザ3Raの光路上(位置P1を除く)に位置している場合は、第2の可視光レーザ3Raのみが基準線W1に当たり、そのレーザ光を視認することができる。(3)その他の場合は、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raはいずれも基準線W1に当たらず、レーザ光を視認できない。
図4は、切欠部23の近傍(図2のA部)を拡大して示した斜視図である。図4に示すように、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32は、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raが基準線W1に対応する鉛直線L1上を略同じ位置で通るように配置されている。また、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32としては、互いに異なる色の可視光レーザを照射するものを用いる。たとえば、第1のレーザ照射部31として赤色の可視光レーザを照射するものを用いる場合は、第2のレーザ照射部32としては、緑色、青色等の別の色の可視光レーザを照射するものを用いる。
これにより、第1の可視光レーザ31aの色と第2の可視光レーザ3Raの色は異なる色を有し、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raのいずれか一方又は両方が基準線W1に当たっている場合は、その基準線W1上に現れるレーザ光の色や数により、レーザ光が片方のみ当たっているのか両方とも当たっているのか、片方のみの場合はさらにどちらのレーザ光が当たっているのかを認識することができる。たとえば、第1の可視光レーザ31aは赤色であり、第2の可視光レーザ3Raは青色である場合において、基準線W1上で赤色と青色のレーザ光が両方視認できるときは、両方のレーザ光が当たっている状態と認識でき、青色のレーザ光のみが視認できるときは、第2の可視光レーザ3Raのみが当たっている状態と認識できる。
上記構成の芯出し治具1により作業者が芯出し作業を行う際には、まず、基準線W1、W2の位置を確認しながら、芯出し治具1により所定の間隔に保持されたガイドレールR1、R2(以下、ガイドレールセットと称する)を移動させることによって、ガイドレールR1に固定された一方のベース部20の切欠部23を基準線W1に近づけるとともに、ガイドレールR2に固定された他方のベース部20の切欠部23を基準線W2に近づける。
次いで、基準線W1を基準にガイドレールセットを前後左右に細かく移動させながら、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raの少なくとも一方が基準線W1に当たっている状態となるガイドレールセットの位置を見つける。次いで、基準線W1に当たっているレーザ光の色や数に基づいてどのレーザ光が当たっている状態かを識別し、第1の可視光レーザ31aのみが基準線W1に当たっている状態である場合は前後方向に、第2の可視光レーザ3Raのみが基準線W1に当たっている状態である場合は左右方向に、ガイドレールセットをさらに細かく移動させることによって、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raが両方とも基準線W1に当たっている状態となるガイドレールセットの位置を見つける。
次いで、上記状態、すなわち基準線W1に両方のレーザ光が当たっている状態をできるだけ維持しながらガイドレールセットを適宜変位させ、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raの少なくとも一方が基準線W2に当たっている状態となるガイドレールセットの位置を見つける。次いで、基準線W2に当たっているレーザ光の色や数に基づいてどのレーザ光が当たっている状態かを識別し、第1の可視光レーザ31aのみが基準線W2に当たっている状態である場合は前後方向に、第2の可視光レーザ3Raのみが基準線W2に当たっている状態である場合は左右方向に、上記状態を出来るだけ維持しながらガイドレールセットをさらに細かく変位させ、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raが両方とも基準線W2に当たっている状態となるガイドレールセットの位置を見つける。
最後に、各基準線W1、W2にレーザ光が当たっている状態を同時に又は順次確認しながらガイドレールセットの位置をさらに調整することによって、基準線W1、W2のそれぞれに、各対応する第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raが当たっている状態となるガイドレールセットの位置を見つけ、その位置をガイドレールR1、R2の設置位置(芯出しされた位置)とする。
以上説明したように、第1の実施の形態に係るエレベータガイドレールの芯出し治具1には、第1の可視光レーザを照射する第1のレーザ照射部31と、第2の可視光レーザを照射する第2のレーザ照射部32が設けられている。また、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32は、鉛直上方から見たときに、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raが基準線に対応する位置において直交するように配置されている。これにより、作業者は、基準線W1、W2にレーザ光が当たる様子を参考に、ガイドレールR1、R2の設置位置を調整する芯出し作業を行うことができる。特に、基準線W1、W2にレーザ光が当たる様子は、薄暗い昇降路内の少し離れた位置からでも容易に視認でき、芯出し作業を効率的且つ安全に行うことができる。
さらに、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32としては、互いに異なる色の可視光レーザを照射するものを用いている。これにより、基準線W1(または基準線W2)に当たっているレーザ光の色や数により、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raが片方のみ当たっているのか両方とも当たっているのか、片方のみの場合はさらにどちらのレーザ光が当たっているのかを容易に認識することができる。
[第1の実施の形態の変形例]
以下、第1の実施の形態の変形例に係るエレベータガイドレールの芯出し治具2について説明する。図5は、芯出し治具2の一部を拡大して示した斜視図である。図5に示すように、この変形例は、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32として、同じ色の可視光レーザを照射するものを用いている点と、第2のレーザ照射部32とベース部20の間にかさ上げ台33を追加することによって、第2の可視光レーザの照射位置をかさ上げ台33の高さの分だけ鉛直上方にずらしている点で第1の実施の形態と相違する。これにより、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32は、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raが基準線に対応する鉛直線L1上を互いにずれた位置で通る配置となる。このとき、かさ上げ台33の高さは、10~15mm前後を目安として任意に設定することができる。
このような構成により、基準線W1(または基準線W2)に第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raが両方とも当たっている場合は、基準線W1(または基準線W2)の上下に離れた2か所でレーザ光を視認できる。一方、第1の可視光レーザ31aのみが当たっている場合は下方側の1か所でレーザ光を視認でき、第2の可視光レーザ3Raのみが当たっている場合は上方側の1か所でレーザ光を視認できる。これにより、芯出し作業を行う作業者は、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raのいずれか一方又は両方が基準線W1に当たっている場合に、その基準線W1上に現れるレーザ光の位置や数により、レーザ光が片方のみ当たっているのか両方とも当たっているのか、片方のみの場合はさらにどちらのレーザ光が当たっているのかを認識することができる。そして、この基準線W1、W2にレーザ光が当たる様子を参考に、ガイドレールR1、R2の設置位置を調整する芯出し作業を行うことができる。
なお、上記第1の実施の形態の変形例では、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32として、同じ色の可視光レーザを照射するものを用いる場合について説明したが、互いに異なる色の可視光レーザを照射するものを用いるようにしてもよい。この場合は、第1の可視光レーザ31aと第2の可視光レーザ3Raのいずれか一方が基準線W1(または基準線W2)に当たっているときに、どちらのレーザ光が当たっているかを基準線W1上に現れるレーザ光の位置と色の両方に基づいてより容易に認識できる。
[第2の実施の形態]
以下、第2の実施の形態に係るエレベータガイドレールの芯出し治具3について説明する。図6は、芯出し治具3をガイドレールに固定した状態を示す平面図である。第2の実施の形態において芯出し作業は、芯出し治具3を固定した1本のガイドレールR3を、基準線W3、W4を基準とした所定の位置へ移動させることによって行う。基準線W3、W4は、ガイドレールR3が設置されるべき位置を挟んで左右に離れた所定の位置に張設されている。
図6に示すように、芯出し治具3は、ガイドレールR3に着脱自在に固定されるベース部120を備えている。ベース部120には、ガイドレールR3の制動面に密着する第1の基準面20aと、ガイドレールR3の先端面に密着される第2の基準面20bが設けられている。また、ベース部120には、支軸24によってその基端が揺動自在に支持された揺動腕25が設けられている。この揺動腕25の先端には、支軸26によってその基端が揺動自在に支持されたねじ軸27が設けられ、ねじ軸27には、ガイドレールR3の上記密着される面とは反対側の縁部に係合する駒28と、この駒28をガイドレールR3に固定するためのナット29とが取り付けられている。
このような構成により、ベース部120をガイドレールR3に固定する際には、ベース部120の第1の基準面20a及び第2の基準面20bにガイド レールR3の制動面及び先端面を密着させた状態で、揺動腕25およびねじ軸27を揺動させて駒28をガイドレールR3の反対側の縁部に当接させ、ナット29を締め付けて駒28を固定する。
また、図6に示すように、ベース部120には、基準線W3を受け入れることができる第1の切欠部123と、基準線W4を受け入れることができる第2の切欠部223が設けられている。また、ベース部120には、第1の切欠部123の近傍及び第2の切欠部223の近傍にそれぞれ、第1の可視光レーザを照射する第1のレーザ照射部31と、第2の可視光レーザを照射する第2のレーザ照射部32とが設けられている。そして、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32は、鉛直上方から見たときに、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザが基準線W3(または基準線W4)に対応する位置において直交するように配置されている。
また、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32としては、互いに異なる色の可視光レーザを照射するものを用いる。たとえば、第1のレーザ照射部31として赤色の可視光レーザを照射するものを用いる場合は、第2のレーザ照射部32としては、緑色、青色等の別の色の可視光レーザを照射するものを用いる。これにより、第1の可視光レーザの色と第2の可視光レーザの色は異なる色を有し、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザのいずれか一方又は両方が基準線W3(または基準線W4)に当たっている場合は、その基準線W3(または基準線W4)上に現れるレーザ光の色や数により、レーザ光が片方のみ当たっているのか両方とも当たっているのか、片方のみの場合はさらにどちらのレーザ光が当たっているのかを認識することができる。たとえば、第1の可視光レーザは赤色であり、第2の可視光レーザは青色である場合において、基準線W1上で赤色と青色が両方視認できるときは、両方のレーザ光が当たっている状態と認識でき、青色のみが視認できるときは、第2の可視光レーザのみが当たっている状態と認識できる。
上記構成の芯出し治具3により作業者が芯出し作業を行う際には、まず、基準線W3、W4の位置を確認しながら、芯出し治具3が固定されたガイドレールR3(以下、ガイドレールセットと称する)を移動させることによって、ベース部120の第1の切欠部123を基準線W3に近づけると共に、第2の切欠部223を基準線W4に近づける。
次いで、基準線W3を基準にガイドレールセットを前後左右に細かく移動させながら、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザの少なくとも一方が基準線W3に当たっている状態となるガイドレールセットの位置を見つける。次いで、基準線W3に当たっているレーザ光の色や数に基づいてどのレーザ光が当たっている状態かを識別し、第1の可視光レーザのみが基準線W1に当たっている状態である場合は前後方向に、第2の可視光レーザのみが基準線W1に当たっている状態である場合は左右方向に、ガイドレールセットをさらに細かく移動させることによって、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザが両方とも基準線W3に当たっている状態となるガイドレールセットの位置を見つける。
次いで、上記状態、すなわち基準線W3に両方のレーザ光が当たっている状態をできるだけ維持しながらガイドレールセットを適宜変位させ、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザの少なくとも一方が基準線W4に当たっている状態となるガイドレールセットの位置を見つける。次いで、基準線W4に当たっているレーザ光の色や数に基づいてどのレーザ光が当たっている状態かを識別し、第1の可視光レーザのみが基準線W4に当たっている状態である場合は前後方向に、第2の可視光レーザのみが基準線W4に当たっている状態である場合は左右方向に、上記状態を出来るだけ維持しながらガイドレールセットをさらに細かく変位させ、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザが両方とも基準線W4に当たっている状態となるガイドレールセットの位置を見つける。
最後に、各基準線W3、W4にレーザ光が当たっている状態を同時に又は順次確認しながらガイドレールセットの位置をさらに調整することによって、基準線W3、W4のそれぞれに、各対応する第1の可視光レーザと第2の可視光レーザが当たっている状態となるガイドレールセットの位置を見つけ、その位置をガイドレールR3の設置位置(芯出しされた位置)とする。
以上説明したように、第2の実施の形態に係るエレベータガイドレールの芯出し治具3には、第1の可視光レーザを照射する第1のレーザ照射部31と、第2の可視光レーザを照射する第2のレーザ照射部32が設けられている。また、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32は、鉛直上方から見たときに、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザが基準線に対応する位置において直交するように配置されている。これにより、作業者は、基準線W3、W4にレーザ光が当たる様子を参考に、ガイドレールR3の設置位置を調整する芯出し作業を行うことができる。特に、基準線W3、W4にレーザ光が当たる様子は、薄暗い昇降路内の少し離れた位置からでも容易に視認でき、芯出し作業をより効率的且つ安全に行うことができる。
さらに、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32としては、互いに異なる色の可視光レーザを照射するものを用いている。これにより、基準線W3(または基準線W4)に当たっているレーザ光の色や数により、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザが片方のみ当たっているのか両方とも当たっているのか、片方のみの場合はさらにどちらのレーザ光が当たっているのかを容易に認識することができる。
なお、上記第2の実施の形態では、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32として、異なる色の可視光レーザを照射するものを用いる場合について説明したが、これに代えて又は加えて、たとえば上記第1の実施の形態の変形例のように、第1の可視光レーザと第2の可視光レーザが基準線W3(または基準線W4)に対応する鉛直線上を互いにずれた位置で通るように、第1のレーザ照射部31と第2のレーザ照射部32の配置を変更することができる。この場合は、基準線W3(または基準線W4)に当たっているレーザ光の位置に基づいてどちらのレーザ光が当たっているのかを認識できる。
1,2,3 治具
10 主杆
20、120 ベース部
23 切欠部
24 支軸
25 揺動腕
26 支軸
27 ねじ軸
28 駒
29 ナット
31 第1のレーザ照射部
31a 第1の可視光レーザ
32 第2のレーザ照射部
3Ra 第2の可視光レーザ
33 かさ上げ台
R1、R2、R3 ガイドレール
Ra 制動面
Rb 先端面
W1、W2、W3、W4 基準線
123 第1の切欠部
223 第2の切欠部

Claims (3)

  1. 昇降路内に張設されて鉛直方向に延びる基準線を基準として、前記昇降路内におけるガイドレールの設置位置を調整する際に用いる芯出し治具であって、
    前記ガイドレールに着脱自在に固定される治具本体と、
    前記治具本体に設けられ、第1の可視光レーザを照射する第1のレーザ照射手段と、
    前記治具本体に設けられ、第2の可視光レーザを照射する第2のレーザ照射手段と
    を備え、
    前記第1のレーザ照射手段と前記第2のレーザ照射手段は、鉛直上方から見たときに、前記第1の可視光レーザと前記第2の可視光レーザが前記基準線に対応する位置において直交するように配置されているエレベータガイドレールの芯出し治具。
  2. 前記第1の可視光レーザの色と前記第2の可視光レーザの色が異なる請求項1記載のエレベータガイドレールの芯出し治具。
  3. 前記第1のレーザ照射手段と前記第2のレーザ照射手段は、前記第1の可視光レーザと前記第2の可視光レーザが前記基準線に対応する鉛直線上を互いにずれた位置で通るように配置されている請求項1または2記載のエレベータガイドレールの芯出し治具。
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