JP2789355B2 - 電気部品挿入指示装置 - Google Patents

電気部品挿入指示装置

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JP2789355B2
JP2789355B2 JP1231308A JP23130889A JP2789355B2 JP 2789355 B2 JP2789355 B2 JP 2789355B2 JP 1231308 A JP1231308 A JP 1231308A JP 23130889 A JP23130889 A JP 23130889A JP 2789355 B2 JP2789355 B2 JP 2789355B2
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清司 堀井
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、プリント基板のような回路基板に電気部
品をハンダ付け等によって取付ける技術分野に関し、特
に、その前段処理として回路基板の所定の各位置に多数
の電気部品を挿入する作業を行う際に用いられる電気部
品挿入指示位置に関する。
[従来の技術] 電気部品挿入指示装置は、電気部品の挿入手順に従っ
て予め設定された位置に光ビームを順次照射し、部品挿
入位置を作業者に対して指示するものである。この種の
挿入指示装置の一例として、例えば、ビーム状の光線を
照射する指示ヘッドを回路基板の上方の一点に固定し、
該一点を軸にして指示ヘッドをユニバーサルに回動さ
せ、電気部品を挿入すべき回路基板上の所望の位置に光
ビームを照射するようにしたものがある。
また、別の例として、指示ヘッドをX方向及びY方向
にそれぞれ直線駆動することにより、電気部品を挿入す
べき回路基板上の所望の位置に光ビームを照射するよう
にしたものがある。
[発明が解決しようとする問題点] 上記前者の従来の電気部品挿入指示装置では、指示ヘ
ッドから発射する光ビームの首振り角度のみを専ら変化
させることによって部品挿入位置を指示するものである
ため、回路基板上の大きな部品等の存在によって光ビー
ムが遮光されて影ができ、正確な挿入位置ができないこ
とがあるという問題があった。また、作業範囲を拡大す
るに伴い、光ビームの首振り角度が大となり、基板に照
射されるビームに歪みが生じ、指示位置の精度が悪くな
るという問題点があった。
また、上記後者の従来の電気部品挿入指示装置では、
指示ヘッドをX,Y両方向に直線駆動する構成であるた
め、X−Y駆動装置が回路基板設置スペースの上方全体
にわたって配備される構造となり、X−Y駆動装置の大
型化及び大重量化をまねき、コスト高になると共に、運
搬に不便であり、また、そのような大型及び大重量のX
−Y駆動装置を上方に配すことは装置の安定性に難をも
たらしていた。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、指示精度
をそれほど悪くすることなく、小型かつ軽量化した指示
位置のX−Y位置決め手段を具備した電気部品挿入指示
装置を提供しようとするものである。
[問題を解決するための手段] この発明に係る電気部品挿入指示装置は、電気部品が
挿入されるべき回路基板を設置するためのスペースと、
このスペースの上方に配され、下方に向けて1つの光ビ
ームを発射する指示ヘッドと、前面に対して横向きに延
びるX方向に前記指示ヘッドを直線変位させ、所望のX
軸位置に位置決めするX位置決め手段と、前記指示ヘッ
ドをY方向に所定角度の範囲で揺動させ、所望のY軸位
置を指示する角度に位置決めするY位置決め手段とを具
え、前記指示ヘッドにより指示位置を前記X位置決め手
段による直線変位とY位置決め手段による角度付けとの
組み合わせによって所望のX−Y位置に位置決めし、前
記スペースに設置された回路基板に対する電気部品挿入
位置を該指示ヘッドからの1つの光ビームにより指示す
るようにしたものである。
[作用] 電気部品を挿入しようとする回路基板を回路基板設置
スペースに設置する。このスペースの上方には、指示ヘ
ッドが配されており、電気部品挿入位置を該指示ヘッド
から光ビームにより回路基板の上方より指示する。
指示ヘッドは、X位置決め手段によりX方向に直線変
位され、所望のX軸位置に位置決めされる。また,指示
ヘッドは、Y位置決め手段によりY方向に揺動され、所
望のY軸位置を指示する角度に位置決めされる。このよ
うに、X方向への直線変位とY方向への揺動(一方向の
みへの首振り)の組合せにより、指示ヘッドによる指示
位置が所望のX−Y位置に位置決めされる。
指示ヘッドを直線変位するための機構はX方向一方向
のみ設ければよく、Y方向への指示ヘッドの直線変位は
不要である。そのため、指示ヘッドの指示位置決めのた
めの機構が小型化且つ軽量化される、という利点を有す
る。
また、指示ヘッドの揺動はY方向のみであるため、全
方向へユニバーサルに首振り回動するものに比べて、回
路基板上の部品等の存在によって光ビームが遮光されて
影ができるという不利が起こりにくく、また、X方向に
いくら作業範囲を拡大しても基板に照射されるビームに
歪みが生じるという問題が起こらず、作業範囲の拡大に
も十分対応し得るものとなる。
[実施例] 以下、添付図面に基づき、この発明に係る電気部品挿
入指示装置の一実施例を詳細に説明する。
第1図において、作業テーブル1上に、電気部品が挿
入されるべき回路基板を設置するためのスペースSが確
保されている。指示ヘッド2は、このスペースSの上方
に配され、下方に向けて(つまりスペースSに向けて)
光ビームを発射するものである。この光ビームはレーザ
光であれば好ましい。作業テーブル1の横方向をX方
向、たて方向をY方向とすると、横方向に沿って全体と
して細長のX位置決め機構3が設けられている。このX
位置決め機構3は、指示ヘッド2をX方向に直線変位さ
せ、所望のX軸位置に位置決めするためのものである。
また、指示ヘッド2をY方向に揺動させ、所望のY軸位
置を指示する角度に位置決めするY位置決め機構4が設
けられている。
具体的には、指示ヘッド2がY位置決め機構4におい
てY方向に揺動可能に取り付けられており、このY位置
決め機構4がX位置決め機構3においてX方向に直線変
位可能に取り付けられている。これにより、所望のX位
置に関しては、X位置決め機構3により、指示ヘッド2
を搭載したY位置決め機構4を直線変位させることによ
り位置決めし、所望のY位置に関しては、Y位置決め機
構4により、指示ヘッド2の指示角度をY方向に適宜の
角度に設定することにより位置決めする。このようにX
−Y位置決めされた指示ヘッド2からの光ビームによ
り、スペースSに設置された回路基板に対する電気部品
挿入位置を指示する。
なお、指示ヘッド2及びY位置決め機構4を搭載した
X位置決め機構3が、指示フレーム5等の適宜の支持機
構を介して作業テーブル1の上方に固定される。これに
より、指示ヘッド2が、作業テーブル1上のスペースS
の上方に配備される。
次に、第2図を参照してX位置決め機構3及びY位置
決め機構4の具体例を説明する。Y位置決め機構4は、
Y軸パルスモータ40を含み、このY軸パルスモータ40の
回転軸41に対して指示ヘッド2の光ビーム発射方向が直
角をなすように該指示ヘッド2を取付部材42を介して取
付けている。Y軸パルスモータ40は取付フレーム43に取
付けられ、その回転軸41がX軸に平行となるように、該
取付フレーム43がX位置決め機構3に取付けられてい
る。すなわち、X位置決め機構3は、X軸モータ30と、
該X軸モータ30の回転をX方向の緒戦変位に変換するX
駆動ベルト31とを含んでおり、該ベルト31の所定箇所に
Y軸パルスモータ40の取付フレーム43が固定されてい
る。また、取付フレーム43はX軸ガイド32に沿ってX方
向にガイドされる。
この構成により、X軸モータ30の回転に応じてX駆動
ベルト31が動き、取付フレーム43と共にY軸パルスモー
タ40及び指示ヘッド2がX方向に直線変位し、所望のX
位置に位置決めされる。また、Y軸パルスモータ40の回
転に応じて指示ヘッド2が回動し、所望のY位置を指示
する角度に位置決めされる。
ところで、Y軸パルスモータ40に関連してY方向首振
り動作の原点を機械的に設定するための機構が設けられ
ている。これを図示すると第3図のようであり、Y軸パ
ルスモータ40の回転軸41にバランスレバー44の略中央が
固定され、このバランスレバー44の一端に錘45が設けら
れ、他端はストッパ46に対する当接部となっている。ス
トッパ46は取付フレーム43に適宜固定されている。第3
図はバランスレバー44の他端の当接部がストッパ46に当
接した状態を示しており、この状態では回転軸41の時計
方向への更なる回転が禁止される。Y軸パルスモータ40
の電源をオフにすると、錘45の自重により、バランスレ
バー44の他端の当接部がストッパ46に当接する状態とな
る。この状態をY方向首振り動作の原点とする。これに
より、Y軸パルスモータ40の電源をオフにすれば、Y方
向首振り動作の原点に自動的に設定することができる。
なお、Y軸パルスモータ40の回転軸41が原点に設定され
たことは、図示しない適宜の検知手段によりバランスレ
バー44の位置が第3図のような位置になったことを検知
することにより、検知することができる。
なお、X方向に関しては指示ヘッド2が直線変位する
ので基板上の電気部品による影がでないが、Y方向に関
しては基板上の電気部品による影が幾分出る。これに関
しては、例えば、X位置決め機構3を第1図に示すよう
にテーブル1の中程に配置すれば、垂直線に対してなす
指示ヘッド2のY方向首振り角度を最小に押えることが
できるので、影の影響を最小にすることができる。ま
た、X位置決め機構3の配置をテーブル1の中程よりも
更に手前側にすれば、手前にできる影を小さくすること
ができ、指示位置を見易くすることができる。
また、部品挿入作業を奥の方から行なっていけば、Y
方向にできる基板上の電気部品の影の影響は挿入作業に
とってほとんど問題のないものとなる。
[発明の効果] 以上の通り、この発明によれば、指示ヘッドを直線変
位するための機構はX方向一方向のみ設ければよく、Y
方向への指示ヘッドの直線変位は不要である。そのた
め、指示ヘッドの指示位置決めのための機構が小型化且
つ軽量化される、という優れた効果を奏する。
また、指示ヘッドの揺動はY方向のみであるため、全
方向へユニバーサルに首振り回動するものに比べて、回
路基板上の部品等の存在によって光ビームが遮光されて
影ができるという不利が起こりにくい、という効果を奏
する。しかも、部品挿入作業を奥の方から行なっていけ
ば、Y方向にできる基板上の電気部品の影の影響は挿入
作業にとってほとんど問題のないものとなるので、回路
基板上の部品等の存在による影の影響を事実上無視する
ことができる。
また、X方向にいくら作業範囲を拡大しても基板に照
射されるビームに歪みが生じるという問題が起こらず、
作業範囲の拡大にも十分対応し得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電気部品挿入指示装置の一実施例
を略示する斜視図、 第2図は同実施例におけるX位置決め機構及びY位置決
め機構の具体例を示す斜視図、 第3図はY位置決め機構に関連して設ける原点自動復帰
機構の一例を示す正面図、である。 1……作業テーブル、S……回路基板設置スペース、2
……指示ヘッド、3……X位置決め機構、4……Y位置
決め機構、5……支持フレーム、30……X軸モータ、40
……Y軸パルスモータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気部品が挿入されるべき回路基板を設置
    するためのスペースと、 このスペースの上方に配され、下方に向けて1つの光ビ
    ームを発射する指示ヘッドと、 前面に対して横向きに延びるX方向に前記指示ヘッドを
    直線変位させ、所望のX軸位置に位置決めするX位置決
    め手段と、 前記指示ヘッドをY方向に所定角度の範囲で揺動させ、
    所望のY軸位置を指示する角度に位置決めするY位置決
    め手段と を具え、前記指示ヘッドにより指示位置を前記X位置決
    め手段による直線変位とY位置決め手段による角度付け
    との組み合わせによって所望のX−Y位置に位置決め
    し、前記スペースに設置された回路基板に対する電気部
    品挿入位置を該指示ヘッドからの1つの光ビームにより
    指示するようにした電気部品挿入指示装置。
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JPS58219800A (ja) * 1982-06-16 1983-12-21 富士通株式会社 光交差による部品実装位置指示方式
JPH01179498A (ja) * 1988-01-08 1989-07-17 Tokyo Asenburingu Syst Kk 電気部品挿入指示システム

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