JP2023113254A - 燃料電池システムおよび燃料電池スタックの降温方法 - Google Patents

燃料電池システムおよび燃料電池スタックの降温方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023113254A
JP2023113254A JP2022015468A JP2022015468A JP2023113254A JP 2023113254 A JP2023113254 A JP 2023113254A JP 2022015468 A JP2022015468 A JP 2022015468A JP 2022015468 A JP2022015468 A JP 2022015468A JP 2023113254 A JP2023113254 A JP 2023113254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
gas
temperature
flow rate
power generation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022015468A
Other languages
English (en)
Inventor
秀一 山村
Shuichi Yamamura
隆之 山田
Takayuki Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2022015468A priority Critical patent/JP2023113254A/ja
Publication of JP2023113254A publication Critical patent/JP2023113254A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池スタックの温度を所定の温度以下にするまでの時間を短縮する。【解決手段】燃料電池システムの降温処理部は、燃料電池の発電を停止する発電停止指令が与えられた場合、燃料電池の発電を継続させながら、発電停止指令が与えられた時点の酸化剤ガスの流量よりも多い流量で酸化剤ガスを導入するとともに、当該時点の原燃料ガスの流量よりも少ない流量で原燃料ガスを導入する。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池システムおよび燃料電池スタックの降温方法に関する。
固体酸化物形燃料電池セル(SOFC)は、600℃~1000℃の比較的高温で発電可能になる。したがって、固体酸化物形燃料電池セルが発電可能な温度になるまで、固体酸化物形燃料電池セルを昇温可能な燃料電池システムが必要である。
下記特許文献1の燃料電池システムは、改質器と、燃料電池スタックと、排ガス燃焼器と、起動用燃焼器とを備える。改質器は、原燃料ガスを水蒸気改質する。燃料電池スタックは、水蒸気改質された改質ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を有する。排ガス燃焼器は、燃料電池スタックから排出される改質ガスである燃料排ガスと、燃料電池スタックから排出される酸化剤ガスである酸化剤排ガスとを燃焼させる。起動用燃焼器は、原燃料ガスと酸化剤ガスとを燃焼させる。
下記特許文献1の燃料電池システムでは、改質器温度およびスタック温度が水蒸気凝縮温度未満の場合には、起動用燃焼器による原燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼が実行される。一方、改質器温度およびスタック温度が水蒸気凝縮温度以上の場合、原燃料ガスの供給先が起動用燃焼器から改質器に切り替えられる。この場合も、起動用燃焼器による改質ガスと酸化剤ガスとの燃焼が続行される。
特開2016-154067号公報
上記特許文献1の燃料電池システムは、燃料電池スタックが発電可能な温度になると、燃料電池スタックに収容される燃料電池に負荷を与えて燃料電池の発電を開始する。しかし、上記特許文献1の燃料電池システムは、燃焼電池スタックを停止する停止処理を開示していない。
一般的に、停止処理は、燃料電池の発電を停止し、燃料電池スタックの温度を下げるために原燃料ガスの流量等の調整を行う。しかし、燃料電池スタックの温度を所定の温度以下にするまでの時間は長くなる傾向にあり、当該時間を短縮することが求められている。
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
本発明による一態様は、燃料電池システムであって、原燃料ガスを改質した改質ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池の出力を制御する電力調整部と、前記燃料電池が収容される燃料電池スタックに前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ポンプと、前記原燃料ガスを改質する改質器に前記原燃料ガスを導入するための原燃料ポンプと、前記燃料電池の発電を停止する発電停止指令が与えられた場合に、前記電力調整部、前記酸化剤ポンプおよび前記原燃料ポンプを制御して、前記燃料電池スタックの温度を降下させる降温処理部と、を備え、前記降温処理部は、前記燃料電池の発電を継続させながら、前記発電停止指令が与えられた時点の酸化剤ガスの流量よりも多い流量で前記酸化剤ガスを導入するとともに、前記時点の原燃料ガスの流量よりも少ない流量で前記原燃料ガスを導入する。
本発明による他の一態様は、原燃料ガスを改質した改質ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を有する燃料電池スタックの降温方法であって、前記燃料電池の発電を停止する発電停止指令が与えられた場合に、前記燃料電池の発電を継続させながら、前記発電停止指令が与えられた時点の酸化剤ガスの流量よりも多い流量で前記酸化剤ガスを導入するとともに、前記時点の原燃料ガスの流量よりも少ない流量で前記原燃料ガスを導入する。
本発明の態様によれば、燃料電池スタックの温度を所定の温度以下にするまでの時間を短縮することができる。すなわち、発電停止指令が与えられても発電が継続されるため、燃料電池スタックにおいて水素を消費させることができる。したがって、発電停止指令時に発電を停止する場合に比べて、燃料電池スタックから排出される排ガス中の水素成分量を少なくすることができ、当該排ガス燃焼を早期に停止させることができる。この結果、燃料電池スタックの温度を所定の温度以下にするまでの時間を短縮することができる。
図1は、実施形態による燃料電池システムの構成を示す概略図である。 図2は、制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図3は、降温処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、流量の推移を示すグラフである。 図5は、温度の推移を示すグラフである。
図1は、実施形態による燃料電池システム10の構成を示す概略図である。燃料電池システム10は、発電ユニット12と、制御ユニット14とを備える。
発電ユニット12は、燃料電池スタック16を備える。燃料電池スタック16は、複数の燃料電池17を収容する。複数の燃料電池17は積層される。各燃料電池17は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電を行う。燃料ガスは水素を含むガスであり、酸化剤ガスは酸素を含むガスである。燃料ガスとして天然ガス、石油ガス、液化石油等の原燃料ガスを水蒸気改質した改質ガスが挙げられる。酸化剤ガスとして空気が挙げられる。
燃料電池17は、膜電極構造体とセパレータとを有する。膜電極構造体は、電解質膜と、電解質膜の一方の面に設けられたアノード電極と、電解質膜の他方の面に設けられたカソード電極とを有する。電解質膜は、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体により構成し得る。セパレータは、膜電極構造体を挟持する。
燃料電池スタック16は、第1入口部16-1と、第2入口部16-2と、第1出口部16-3と、第2出口部16-4とを有する。
第1入口部16-1と第1出口部16-3とには、燃料電池スタック16の内部に形成された第1スタック内流路が接続される。第1スタック内流路は、第1入口部16-1から供給された改質ガスを各燃料電池17のアノード電極に供給し、当該アノード電極に取り込まれなかった改質ガスを含む燃料排ガスを第1出口部16-3から排出するための流路である。
第2入口部16-2と第2出口部16-4には、燃料電池スタック16の内部に形成された第2スタック内流路が接続される。第2スタック内流路は、第2入口部16-2から供給された酸化剤ガスを各燃料電池17のカソード電極に供給し、当該カソード電極で取り込まれなかった酸化剤ガスを含む酸化剤排ガスを第2出口部16-4から排出するための流路である。
燃料電池システム10は、酸化剤ポンプ18、ガス缶体20、水ポンプ21、蒸発器22、改質器24、排ガス燃焼器26、起動用燃焼器28、酸化剤ガス予熱器30、排気触媒32、原燃料ポンプ33および切替弁34をさらに備える。
酸化剤ポンプ18は、酸化剤ガスを発電ユニット12のガス缶体20に導入する。酸化剤ポンプ18は、導入される酸化剤ガスの流量を調整可能に構成される。酸化剤ガスの流量は、制御ユニット14によって調整される。
ガス缶体20は、酸化剤ガスを貯める。また、ガス缶体20は、発電ユニット12内の高温部材からの輻射熱を吸収する。ガス缶体20に貯まる酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路36に流入する。酸化剤ガス流路36は、ガス缶体20から燃料電池スタック16に酸化剤ガスを流すための流路である。酸化剤ガス流路36は、ガス缶体20と燃料電池スタック16の第2入口部16-2とを接続する。
水ポンプ21は、水を蒸発器22に供給する。水ポンプ21は、蒸発器22に供給する水の流量を調整可能に構成される。水の流量は、制御ユニット14によって調整される。
蒸発器22は、第1原燃料ガス流路38上に設けられる。第1原燃料ガス流路38は、改質器24に原燃料ガスを流すための流路である。第1原燃料ガス流路38は、切替弁34と改質器24とを接続する。蒸発器22は、水ポンプ21から供給される水を蒸発させる。蒸発器22は、蒸発により得られた水蒸気を、第1原燃料ガス流路38を流れる原燃料ガスと混合し、当該水蒸気と原燃料ガスとの混合ガスを、第1原燃料ガス流路38を介して、改質器24に供給する。
改質器24は、第1原燃料ガス流路38を介して供給される原燃料ガスと水蒸気との混合ガスを水蒸気改質する。すなわち、改質器24は、原燃料ガスに含まれるエタン、プロパン、ブタン等の高級炭化水素を、主として水素および一酸化炭素を含む燃料ガス(改質ガス)に改質する。また、改質器24は、水蒸気改質により得られた改質ガスを、改質ガス流路40に供給する。改質ガス流路40は、改質器24から燃料電池スタック16に改質ガスを流すための流路である。改質ガス流路40は、改質器24と燃料電池スタック16の第1入口部16-1とを接続する。
排ガス燃焼器26は、第1グロープラグ(オフガスバーナ)26Xを有する。第1グロープラグ26Xは、燃料排ガスと酸化剤排ガスとの混合ガスを点火するための部材である。排ガス燃焼器26には、燃料排ガス流路42を介して燃料排ガスが供給される。燃料排ガス流路42は、燃料電池スタック16から排ガス燃焼器26に燃料排ガスを流すための流路である。燃料排ガス流路42は、燃料電池スタック16の第1出口部16-3と排ガス燃焼器26とを接続する。
また、排ガス燃焼器26には、酸化剤排ガス流路44を介して酸化剤排ガスが供給される。酸化剤排ガス流路44は、燃料電池スタック16から排ガス燃焼器26に酸化剤排ガスを流すための流路である。酸化剤排ガス流路44は、燃料電池スタック16の第2出口部16-4と排ガス燃焼器26とを接続する。
排ガス燃焼器26は、燃料排ガス流路42を介して供給される燃料排ガス(改質ガス)を燃焼させる。排ガス燃焼器26は、燃焼により得られた燃焼排ガスを、排ガス流路46に出力する。排ガス流路46は、改質器24、蒸発器22、起動用燃焼器28、酸化剤ガス予熱器30および排気触媒32をこの順に通過する。
起動用燃焼器28は、第2グロープラグ(起動バーナ)28Xを有する。第2グロープラグ28Xは、原燃料ガスと酸化剤ガスとの混合ガスを点火するための部材である。起動用燃焼器28には、第2原燃料ガス流路48を介して原燃料ガスが供給される。第2原燃料ガス流路48は、起動用燃焼器28に原燃料ガスを流すための流路である。第2原燃料ガス流路48は、切替弁34と起動用燃焼器28とを接続する。
起動用燃焼器28は、第2原燃料ガス流路48を介して供給される原燃料ガスを燃焼させる。燃焼により得られた燃焼ガスは、排ガス流路46を流れる。排ガス流路46を流れる燃焼ガスは、酸化剤ガス予熱器30を経由し、排気される。
酸化剤ガス予熱器30は、酸化剤ガス流路36を流れる酸化剤ガスを、排ガス流路46を流れる燃焼ガスまたは燃焼排ガスとの熱交換によって加熱する。加熱された酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路36を介して燃料電池スタック16に供給される。
排気触媒32は、活性温度に排気触媒32を昇温するための排気触媒ヒータ32Xを有する。排気触媒32は、排ガス流路46を流れる燃焼ガスまたは燃焼排ガスに含まれる不純物を除去する。不純物が除去された燃焼ガスまたは燃焼排ガスは、排ガス流路46を介して外部に排気される。
原燃料ポンプ33は、原燃料ガスを切替弁34に供給する。原燃料ポンプ33は、切替弁34に供給する原燃料ガスの流量を調整可能に構成される。原燃料ガスの流量は、制御ユニット14によって調整される。
切替弁34は、原燃料ポンプ33を、第1原燃料ガス流路38または第2原燃料ガス流路48に接続する。原燃料ポンプ33が第1原燃料ガス流路38に接続されている場合、原燃料ポンプ33から供給される原燃料ガスは、蒸発器22に供給される。逆に、原燃料ポンプ33が第2原燃料ガス流路48に接続されている場合、原燃料ポンプ33から供給される原燃料ガスは、起動用燃焼器28に供給される。切替弁34の切り替えは、制御ユニット14によって実行される。
図2は、制御ユニット14を示すブロック図である。制御ユニット14は、スタック温度センサ50、改質器温度センサ52、燃焼器温度センサ54、記憶部62、電力調整部64およびECU66を有する。電力調整部64は、PCSとも称される。
スタック温度センサ50は、燃料電池スタック16の温度であるスタック温度を検出するセンサである。スタック温度センサ50は、燃料電池スタック16に設けられる。スタック温度センサ50は、好ましくは、燃料電池スタック16のうち、昇温時の温度上昇率が低くなり易い部位に設けられる。温度上昇率が低くなり易い燃料電池スタック16の部位は、燃料電池17の積層方向の中間に対応する部分である。スタック温度センサ50は、燃料電池スタック16の表面に配置されてもよいし、燃料電池スタック16の内部に配置されてもよい。スタック温度センサ50は、燃料電池スタック16の温度(スタック温度)を検出し、検出信号をECU66に出力する。
改質器温度センサ52は、改質器24の温度である改質器温度を検出するセンサである。改質器温度センサ52は、改質器24の近くの改質ガス流路40に設けられる。改質器温度センサ52は、改質器24の表面に配置されてもよいし、改質器24の内部に配置されてもよい。改質器温度センサ52は、改質器24の温度(改質器温度)を検出し、検出信号をECU66に出力する。
燃焼器温度センサ54は、排ガス燃焼器26の温度である燃焼器温度を検出するセンサである。燃焼器温度センサ54は、排ガス燃焼器26に設けられる。燃焼器温度センサ54は、排ガス燃焼器26の表面に配置されてもよいし、排ガス燃焼器26の内部に配置されてもよい。燃焼器温度センサ54は、排ガス燃焼器26の温度(燃焼器温度)を検出し、検出信号をECU66に出力する。
記憶部62は、RAM等の揮発性メモリと、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク等の不揮発性メモリとを含む。記憶部62の少なくとも一部がECU66に備えられていてもよい。
PCS64は、燃料電池スタック16に収容される各燃料電池17のアノード電極とカソード電極とに接続される。PCS64は、電化製品等の外部負荷に応じて各燃料電池17の出力(発電電力)を制御する。また、PCS64は、燃料電池スタック16に収容される各燃料電池17での発電により得られた発電電力の一部を電子機器に出力する。電子機器は、水ポンプ21、第1グロープラグ26X、第2グロープラグ28X、原燃料ポンプ33、排気触媒ヒータ32X、記憶部62、および、ECU66の少なくとも1つを含む。
ECU66は、CPU、GPU等のプロセッサによって構成される。ECU66は、第1昇温処理部68、第2昇温処理部70、発電処理部72および降温処理部74を有する。プロセッサが記憶部62に記憶されたプログラムを実行すると、ECU66が第1昇温処理部68、第2昇温処理部70、発電処理部72および降温処理部74として実現される。なお、第1昇温処理部68、第2昇温処理部70、発電処理部72および降温処理部74の少なくとも1つが、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、第1昇温処理部68、第2昇温処理部70、発電処理部72および降温処理部74の少なくとも1つが、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
第1昇温処理部68は、起動用燃焼器28に燃焼を実行させる。この場合、第1昇温処理部68は、起動用燃焼器28の第2グロープラグ28Xをオンにし、酸化剤ポンプ18を制御して酸化剤ガスをガス缶体20に導入する。ガス缶体20に導入された酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路36、燃料電池スタック16、酸化剤排ガス流路44、排ガス燃焼器26および排ガス流路46を介して起動用燃焼器28に流入する。また、第1昇温処理部68は、切替弁34を制御して原燃料ポンプ33を第2原燃料ガス流路48に接続した後、原燃料ポンプ33を制御して原燃料ガスを起動用燃焼器28に供給する。起動用燃焼器28では、原燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼(第1燃焼)が開始される。第1燃焼により得られる燃焼ガスを熱源として、発電ユニット12の各機器の温度が上昇する。
第2昇温処理部70は、排ガス燃焼器26による燃焼を実行させる。この場合、第2昇温処理部70は、排ガス燃焼器26の第1グロープラグ26Xをオンにする。また、第2昇温処理部70は、切替弁34を制御して原燃料ポンプ33を第2原燃料ガス流路48から第1原燃料ガス流路38に切り替えて、原燃料ガスの供給先を起動用燃焼器28から改質器24に変更する。改質器24では、源燃料ガスが水蒸気改質されて改質ガスが得られる。改質ガスは、燃料電池スタック16の第1スタック内流路を流れ、当該第1スタック内流路を流れる改質ガスを含む燃料排ガスは、燃料電池スタック16から燃料排ガス流路42を介して排ガス燃焼器26に流入する。排ガス燃焼器26では、燃料電池スタック16から酸化剤排ガス流路44を介して供給される酸化剤ガスを含む酸化剤排ガスと、燃料排ガスとの燃焼(第2燃焼)が開始される。第2燃焼により得られる燃焼排ガスを熱源として、発電ユニット12の各機器の温度が上昇する。
発電処理部72は、スタック温度センサ50によって検出されるスタック温度が、燃料電池17による発電が可能になる温度(発電可能温度)になると、発電処理を開始する。この場合、発電処理部72は、電力調整部64を制御して、各燃料電池17での発電により得られた発電電力を外部機器に出力する。電力調整部64は、電力負荷に応じて、各燃料電池17の出力(発電電力)を制御する。
降温処理部74は、発電処理の実行中に発電停止指令が与えられると、降温処理を実行する。発電停止指令は、例えば、停止ボタンの操作に応じて生成され、降温処理部74に出力される。降温処理部74による降温処理を図3~図5を用いて説明する。図3は、降温処理の流れを示すフローチャートである。図4は、流量の推移を示すグラフである。図5は、温度の推移を示すグラフである。降温処理は、発電停止指令が与えられると、ステップS1に移行する。
ステップS1において、降温処理部74は、原燃料ポンプ33を制御して、発電停止指令が与えられた時点の原燃料ガスの流量よりも少ない流量で原燃料ガスを導入する(図4のA_1参照)。すなわち、降温処理部74は、第1原燃料ガス流量よりも小さい第2原燃料ガス流量で原燃料ポンプ33に原燃料ガスを導入させる。
第1原燃料ガス流量および第2原燃料ガス流量は、記憶部62に記憶される。第1原燃料ガス流量は、燃料電池スタック16の温度が発電可能な温度以上である場合に設定される原燃料ガスの流量である。第1原燃料ガス流量は、電力負荷等の条件に応じて設定される。第2原燃料ガス流量は、発電停止指令が与えられた場合の流量として予め設定される原燃料ガスの流量である。第2原燃料ガス流量は、予め定められた原燃料ガスの流量調整範囲のうちの最小流量であってもよい。また、最小流量は、原燃料ポンプ33が調整可能な流量の最小値であってもよい。
原燃料ポンプ33から導入された原燃料ガスは、第1原燃料ガス流路38を介して蒸発器22に流入し、水ポンプ21から導入される水の蒸発により得られた水蒸気と混合される。原燃料ガスと水蒸気との混合ガスは、第1原燃料ガス流路38を介して改質器24に流入し、水蒸気改質される。水蒸気改質された改質ガスは、改質ガス流路40を介して燃料電池スタック16に流入する。燃料電池スタック16に収容される各燃料電池17に取り込まれなかった改質ガスを含む燃料排ガスは、燃料電池スタック16から燃料排ガス流路42を介して排ガス燃焼器26に流入する。
排ガス燃焼器26に流入する燃料排ガスの流入量は、発電停止指令が与えられた時点よりも少なくなる。これは、発電停止指令が与えられた時点の原燃料ガスの流量よりも少ない流量で原燃料ガスが導入されているからである。したがって、排ガス燃焼器26での燃焼が抑制され、当該燃焼の抑制によって燃料電池スタック16の温度が降下し始める(図5参照)。
ステップS1において、降温処理部74は、酸化剤ポンプ18を制御して、発電停止指令が与えられた時点の酸化剤ガスの流量よりも多い流量で酸化剤ガスを導入する(図4のA_2参照)。すなわち、降温処理部74は、第1酸化剤ガス流量よりも大きい第2酸化剤ガス流量で酸化剤ポンプ18に酸化剤ガスを導入させる。
第1酸化剤ガス流量および第2酸化剤ガス流量は、記憶部62に記憶される。第1酸化剤ガス流量は、燃料電池スタック16の温度が発電可能な温度以上である場合に設定される酸化剤ガスの流量である。第1酸化剤ガス流量は、電力負荷、スタック温度等の条件に応じて設定される。第2酸化剤ガス流量は、発電停止指令が与えられた場合の流量として予め設定される酸化剤ガスの流量である。第2酸化剤ガス流量は、予め定められた酸化剤ガスの流量調整範囲のうちの最大流量であってもよい。また、最大流量は、酸化剤ポンプ18が調整可能な流量の最大値であってもよい。
酸化剤ポンプ18から導入された酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路36を介して燃料電池スタック16に流入する。燃料電池スタック16に収容される各燃料電池17に取り込まれなかった酸化剤ガスを含む酸化剤排ガスは、燃料電池スタック16から酸化剤排ガス流路44を介して排ガス燃焼器26に流入し、排ガス燃焼器26から排ガス流路46を介して排出される。酸化剤ガスの流量が多くなるため、燃料電池スタック16を含む発電ユニット12の各機器から熱を奪う量が増加し、燃料電池スタック16の温度降下が速まる。
ステップS1において、降温処理部74は、水ポンプ21を制御して、発電停止指令が与えられた時点の水の流量よりも少ない流量で水を導入する(図4のA_3参照)。すなわち、降温処理部74は、第1水流量よりも小さい第2水流量で水ポンプ21に水を導入させる。
第1水流量および第2水流量は、記憶部62に記憶される。第1水流量は、燃料電池スタック16の温度が発電可能な温度以上である場合に設定される水の流量である。第1水流量は、電力負荷等の条件に応じて設定される。第2水流量は、発電停止指令が与えられた場合の流量として予め設定される水の流量である。
水ポンプ21から導入される水の流量が少なくなると、蒸発器22において原燃料ガスに混合される水蒸気量が少なり、改質器24において水蒸気改質される改質ガス中の水素濃度が低くなる。水素には燃焼速度が速い特性があるため、改質ガス中の水素濃度が低くなることによって、排ガス燃焼器26における燃焼の停止が速められる。
改質ガス中の水素濃度が50%以上のリッチ状態になる温度は、原燃料ガスに含まれる炭素量(C)に対する水蒸気量(S)のモル比(S/C)が大きいほど低くなることが実証されている。本実施形態では、第2水量および第2原料流量は、炭素(C)に対する水蒸気(S)のモル比(S/C)を充足するように定められ、当該モル比(S/C)は、2.2~3.0の範囲の中から選定される。例えば、最小流量での第2原料流量に対する第2水流量の流量比が2.2のS/Cとなるように、第2水流量が設定される。相対的に小さい範囲のモル比(S/C)を充足するように原燃料ガスおよび水の流量が定められることで、早期に改質ガス中の水素濃度を50%未満のプア状態にすることができる。
発電停止指令以降、降温処理部74は、電力調整部64を制御して、発電停止指令が与えられた時点の電流値よりも少ない電流値を燃料電池スタック16に指令する(図4のA_4参照)。すなわち、降温処理部74は、第1電流値よりも小さい第2電流値で電流を出力するように、燃料電池スタック16(燃料電池17)を制御する。
第1電流値および第2電流値は、記憶部62に記憶される。第1電流値は、燃料電池スタック16の温度が発電可能な温度以上である場合に取り得る範囲のなかから設定される電流値である。第2電流量は、発電停止指令が与えられた場合の電流の大きさとして予め設定される電流値である。第2電流値は、予め定められた燃料利用率範囲から選定された燃料利用率となるように定められる。燃料利用率範囲は、40%~75%である。好ましくは、燃料利用率範囲は、60%~75%である。燃料利用率は、負荷される電流値を、原燃料ガスの流量を100%発電に使用した場合に得られる理論電流値で除算した値である。
本実施形態では、発電停止指令が与えられても、燃料電池17の電流出力が継続される。つまり、燃料電池スタック16では、発電停止指令以降も発電が継続されるため、水素が消費される。したがって、発電停止指令が与えられた時点で燃料電池17の電流出力を停止する場合に比べて、燃料電池スタック16から排出される排ガス中の水素成分が少なくなり、排ガス燃焼器26における燃焼の停止が速められる。
また、発電停止指令後に燃料電池17から出力される電流値(電流の大きさ)が、発電停止指令時点に出力される電流値よりも少なくされることで、原燃料ガスの流量を少なくしたことに起因して燃料電池17が劣化することを抑制することができる。燃料電池17の劣化は、具体的には、燃料枯渇によって燃料電池17のアノード電極が再酸化されることで発生する。
なお、降温処理部74は、電力調整部64を制御して、発電停止指令が与えられた以降に燃料電池17の発電により得られた発電電力を、水ポンプ21、原燃料ポンプ33、および、原燃料ポンプ33の少なくとも1つに出力してもよい。これにより、発電停止指令以降の発電電力を無駄なく使用することができる。
このようにステップS1の降温処理は、発電停止指令が与えられても燃料電池17の発電を継続させながら、原燃料ガスおよび水の流量を減少させるとともに、酸化剤ガスの流量を増加させる。その後、降温処理はステップS2に移行する。
ステップS2において、降温処理部74は、改質器温度センサ52によって検出される改質器温度を、所定の第1温度閾値と比較する。第1温度閾値は、水素成分がリッチ状態の改質ガスを改質器24が生成不能になる温度であり、記憶部62に記憶される。本実施形態では、第1温度閾値は550℃である。改質器温度が第1温度閾値以上である場合(ステップS2:NO)、降温処理部74は、改質器24で水蒸気改質される改質ガスの水素成分がリッチ状態であると判断する。この場合、降温処理はステップS2に留まる。逆に、改質器温度が第1温度閾値未満である場合(ステップS2:YES)、降温処理部74は、改質器24で水蒸気改質される改質ガスの水素成分が50%未満のプア状態であると判断する。この場合、降温処理はステップS3に移行する。
ステップS3において、降温処理部74は、電力調整部64を制御して、各燃料電池17の電流出力を停止する(図4のA_5参照)。改質器温度が、改質ガス中の水素濃度がプア状態となる温度(第1温度閾値)となった以降に、発電が停止されるため、燃料電池17の発電による水素消費が行われなくても、排ガス燃焼器26における燃焼の停止が速められる。電流の出力が停止されると、降温処理はステップS4に移行する。
ステップS4において、降温処理部74は、燃焼器温度センサ54によって検出される燃焼器温度に基づいて、各燃料電池17への電流の出力が停止された以降の温度上昇量を計測し、当該温度上昇量を所定の上昇量閾値と比較する。上昇量閾値は、本実施形態では、5℃/30秒である。温度上昇量が上昇量閾を超える場合(ステップS4:YES)、降温処理部74は、排ガス燃焼器26での再着火であると判断する。この場合、降温処理はステップS5に移行する。逆に、温度上昇量が上昇量閾値以下である場合(ステップS4:NO)、降温処理部74は、排ガス燃焼器26が燃焼停止(消火完了)したと判断する。この場合、降温処理はステップS6に移行する。
ステップS5において、降温処理部74は、電力調整部64を制御して、各燃料電池17の電流出力を再開する。これにより、排ガス燃焼器26の温度を確実に降下させることができる。電流が再び出力されると、降温処理はステップS2に戻る。
ステップS6において、降温処理部74は、改質器温度センサ52によって検出される改質器温度を、所定の第2温度閾値と比較する。第2温度閾値は、改質器24で用いられる改質触媒が活性不能になる温度であり、記憶部62に記憶される。本実施形態では、第2温度閾値は300℃である。改質器温度が第2温度閾値以上である場合(ステップS6:NO)、降温処理部74は、改質触媒が活性状態であると判断する。この場合、降温処理はステップS6に留まる。逆に、改質器温度が第2温度閾値未満である場合(ステップS6:YES)、降温処理部74は、改質触媒が活性不能状態であると判断する。この場合、降温処理はステップS7に移行する。
ステップS7において、降温処理部74は、原燃料ポンプ33を制御して原燃料ガスの導入を停止する(図4のA_6参照)。また、降温処理部74は、水ポンプ21を制御して水の導入を停止する(図4のA_7参照)。改質器温度が、改質触媒が活性不能な温度(第2温度閾値)になってから原燃料ガスおよび水の導入が停止されるため、燃料電池17のアノード電極、あるいは、改質触媒の酸化による劣化が確実に抑制される。原燃料ガスおよび水の供給が停止されると、降温処理はステップS8に移行する。
ステップS8において、降温処理部74は、酸化剤ポンプ18を制御して酸化剤ガスの導入を停止する(図4のA_8参照)。酸化剤ガスの供給が停止されると、降温処理は終了する。
以上の記載から把握し得る発明および効果について以下に記載する。
本発明による一態様は、燃料電池システム(10)であって、原燃料ガスを改質した改質ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池(17)の出力を制御する電力調整部(64)と、前記燃料電池が収容される燃料電池スタック(16)に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ポンプ(18)と、前記原燃料ガスを改質する改質器(24)に前記原燃料ガスを導入するための原燃料ポンプ(33)と、前記燃料電池の発電を停止する発電停止指令が与えられた場合に、前記電力調整部、前記酸化剤ポンプおよび前記原燃料ポンプを制御して、前記燃料電池スタックの温度を降下させる降温処理部(74)と、を備える。前記降温処理部は、前記燃料電池の発電を継続させながら、前記発電停止指令が与えられた時点の酸化剤ガスの流量よりも多い流量で前記酸化剤ガスを導入するとともに、前記時点の原燃料ガスの流量よりも少ない流量で前記原燃料ガスを導入する。
これにより、燃料電池スタックの温度を所定の温度以下にするまでの時間を短縮することができる。すなわち、発電停止指令が与えられても発電が継続されるため、燃料電池スタックにおいて水素を消費させることができる。したがって、発電停止指令時に発電を停止する場合に比べて、燃料電池スタックから排出される排ガス中の水素成分量を少なくすることができ、当該排ガス燃焼を早期に停止させることができる。この結果、燃料電池スタックの温度を所定の温度以下にするまでの時間を短縮することができる。
前記降温処理部は、前記時点の電流値よりも少ない電流値で電流を出力するように、前記燃料電池を制御してもよい。これにより、原燃料ガスの流量を少なくしたことに起因して燃料電池が劣化することを抑制することができる。
前記降温処理部は、予め定められた前記原燃料ガスの流量調整範囲のうちの最小流量で前記原燃料ガスを導入してもよい。これにより、流量調整範囲のなかで原燃料ガスの導入量を最も少なくすることができ、この結果、燃料電池スタックから排出される排ガスの燃焼を早期に停止させることができる。
前記降温処理部は、予め定められた前記酸化剤ガスの流量調整範囲のうちの最大流量で前記酸化剤ガスを導入してもよい。これにより、冷媒となり得る酸化剤ガスの量を多くすることができる。
燃料電池システムは、前記改質器による水蒸気改質に用いられる水蒸気を生成する蒸発器(22)に水を供給するための水ポンプ(21)を備え、前記降温処理部は、前記水ポンプを制御して、前記時点の水の流量よりも少ない流量で前記水を導入してもよい。これにより、改質ガス中の水素濃度を低くすることができる。この結果、燃料電池スタックから排出される排ガスの燃焼を早期に停止させることができる。
前記時点以降に導入される前記原燃料ガスおよび前記水の流量は、前記原燃料ガスに含まれる炭素量に対する水蒸気量のモル比を充足するように定められ、前記モル比は、2.2~3.0の範囲の中から選定されてもよい。モル比が大きくなるほど、改質ガス中の水素濃度がリッチ状態となる温度が低くなることが実証されている。したがって、相対的に小さい範囲のモル比を充足するように原燃料ガスおよび水の流量が定められることで、早期に改質ガス中の水素濃度をプア状態にすることができる。この結果、燃料電池スタックから排出される排ガスの燃焼を早期に停止させることができるとともに、当該燃焼が停止された以降の再着火を抑制することができる。
燃料電池システムは、前記改質器の温度である改質器温度を検出する改質器温度センサ(52)を備え、前記改質器温度が第1温度閾値未満になった場合に、前記降温処理部は、電流の出力を停止するように、前記燃料電池を制御してもよい。これにより、改質ガス中の水素濃度がプア状態となった以降に、発電を停止することができる。この結果、発電による水素消費を行わなくても、燃料電池スタックから排出される排ガスの燃焼を早期に停止させることができる。
前記改質器温度が、前記第1温度閾値よりも小さい第2温度閾値未満になった場合に、前記降温処理部は、前記原燃料ガスおよび前記水の導入を停止してもよい。これにより、改質触媒が活性不能になってから原燃料ガスおよび水の導入を停止することができる。この結果、燃料電池のアノード電極、あるいは、改質触媒の酸化による劣化を抑制することができる。
燃料電池システムは、前記燃料電池スタックから排出される前記改質ガスおよび前記酸化剤ガスを燃焼する排ガス燃焼器(26)の温度である燃焼器温度を検出する燃焼器温度センサ(54)を備え、前記燃料電池への電流の出力が停止された以降の前記燃焼器温度の温度上昇量が所定の上昇量閾値以上である場合、前記降温処理部は、電流を再び出力するように、前記燃料電池を制御してもよい。これにより、所定の温度降下量となるように排ガス燃焼器の温度を確実に降下させることができる。
前記降温処理部は、前記発電停止指令が与えられた以降に前記燃料電池の発電により得られた発電電力を、少なくとも前記酸化剤ポンプおよび前記原燃料ポンプに出力して駆動させてもよい。これにより、発電停止指令以降の発電電力を無駄なく使用することができる。
本発明による他の一態様は、原燃料ガスを改質した改質ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を有する燃料電池スタックの降温方法である。燃料電池スタックの降温方法は、前記燃料電池の発電を停止する発電停止指令が与えられた場合に、前記燃料電池の発電を継続させながら、前記発電停止指令が与えられた時点の酸化剤ガスの流量よりも多い流量で前記酸化剤ガスを導入するとともに、前記時点の原燃料ガスの流量よりも少ない流量で前記原燃料ガスを導入する。
これにより、燃料電池スタックの温度を所定の温度以下にするまでの時間を短縮することができる。すなわち、発電停止指令が与えられても発電が継続されるため、燃料電池スタックにおいて水素を消費させることができる。したがって、発電停止指令時に発電を停止する場合に比べて、燃料電池スタックから排出される排ガス中の水素成分量を少なくすることができ、当該排ガス燃焼を早期に停止させることができる。この結果、燃料電池スタックの温度を所定の温度以下にするまでの時間を短縮することができる。
10…燃料電池システム 12…発電ユニット
14…制御ユニット 16…燃料電池スタック
17…燃料電池 18…酸化剤ポンプ
20…ガス缶体 21…水ポンプ
22…蒸発器 24…改質器
26…排ガス燃焼器 28…起動用燃焼器
30…酸化剤ガス予熱器 32…排気触媒
33…原燃料ポンプ 34…切替弁
50…スタック温度センサ 52…改質器温度センサ
54…燃焼器温度センサ 62…記憶部
64…電力調整部 66…ECU
68…第1昇温処理部 70…第2昇温処理部
72…発電処理部 74…降温処理部

Claims (11)

  1. 原燃料ガスを改質した改質ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池の出力を制御する電力調整部と、
    前記燃料電池が収容される燃料電池スタックに前記酸化剤ガスを導入するための酸化剤ポンプと、
    前記原燃料ガスを改質する改質器に前記原燃料ガスを導入するための原燃料ポンプと、
    前記燃料電池の発電を停止する発電停止指令が与えられた場合に、前記電力調整部、前記酸化剤ポンプおよび前記原燃料ポンプを制御して、前記燃料電池スタックの温度を降下させる降温処理部と、
    を備え、
    前記降温処理部は、
    前記燃料電池の発電を継続させながら、前記発電停止指令が与えられた時点の酸化剤ガスの流量よりも多い流量で前記酸化剤ガスを導入するとともに、前記時点の原燃料ガスの流量よりも少ない流量で前記原燃料ガスを導入する、燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記降温処理部は、前記時点の電流値よりも少ない電流値で電流を出力するように、前記燃料電池を制御する、燃料電池システム。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池システムであって、
    前記降温処理部は、予め定められた前記原燃料ガスの流量調整範囲のうちの最小流量で前記原燃料ガスを導入する、燃料電池システム。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記降温処理部は、予め定められた前記酸化剤ガスの流量調整範囲のうちの最大流量で前記酸化剤ガスを導入する、燃料電池システム。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記改質器による水蒸気改質に用いられる水蒸気を生成する蒸発器に水を供給するための水ポンプを備え、
    前記降温処理部は、前記水ポンプを制御して、前記時点の水の流量よりも少ない流量で前記水を導入する、燃料電池システム。
  6. 請求項5に記載の燃料電池システムであって、
    前記時点以降に導入される前記原燃料ガスおよび前記水の流量は、前記原燃料ガスに含まれる炭素量に対する水蒸気量のモル比を充足するように定められ、前記モル比は、2.2~3.0の範囲の中から選定される、燃料電池システム。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記改質器の温度である改質器温度を検出する改質器温度センサを備え、
    前記改質器温度が第1温度閾値未満になった場合に、前記降温処理部は、電流の出力を停止するように、前記燃料電池を制御する、燃料電池システム。
  8. 請求項7に記載の燃料電池システムであって、
    前記改質器温度が、前記第1温度閾値よりも小さい第2温度閾値未満になった場合に、前記降温処理部は、前記原燃料ガスおよび前記水の導入を停止する、燃料電池システム。
  9. 請求項7または8に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池スタックから排出される前記改質ガスおよび前記酸化剤ガスを燃焼する排ガス燃焼器の温度である燃焼器温度を検出する燃焼器温度センサを備え、
    前記燃料電池への電流の出力が停止された以降の前記燃焼器温度の温度上昇量が所定の上昇量閾値以上である場合、前記降温処理部は、電流を再び出力するように、前記燃料電池を制御する、燃料電池システム。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記降温処理部は、前記発電停止指令が与えられた以降に前記燃料電池の発電により得られた発電電力を、少なくとも前記酸化剤ポンプおよび前記原燃料ポンプに出力して駆動させる、燃料電池システム。
  11. 原燃料ガスを改質した改質ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を有する燃料電池スタックの降温方法であって、
    前記燃料電池の発電を停止する発電停止指令が与えられた場合に、前記燃料電池の発電を継続させながら、前記発電停止指令が与えられた時点の酸化剤ガスの流量よりも多い流量で前記酸化剤ガスを導入するとともに、前記時点の原燃料ガスの流量よりも少ない流量で前記原燃料ガスを導入する、燃料電池スタックの降温方法。
JP2022015468A 2022-02-03 2022-02-03 燃料電池システムおよび燃料電池スタックの降温方法 Pending JP2023113254A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022015468A JP2023113254A (ja) 2022-02-03 2022-02-03 燃料電池システムおよび燃料電池スタックの降温方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022015468A JP2023113254A (ja) 2022-02-03 2022-02-03 燃料電池システムおよび燃料電池スタックの降温方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023113254A true JP2023113254A (ja) 2023-08-16

Family

ID=87566208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022015468A Pending JP2023113254A (ja) 2022-02-03 2022-02-03 燃料電池システムおよび燃料電池スタックの降温方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023113254A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5233064B2 (ja) 燃料電池システム
JP4707023B2 (ja) 固体電解質型燃料電池
JP2010080192A (ja) 燃料電池の運転停止方法及び燃料電池システム
JP2012038689A (ja) 燃料電池の運転方法
JP2009277621A (ja) 燃料電池システム
JP5551954B2 (ja) 燃料電池発電装置
JP2017050049A (ja) 燃料電池システム
JP7068052B2 (ja) 燃料電池システム、起動制御プログラム
JP6721363B2 (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
JP7033015B2 (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP4727642B2 (ja) 水素製造発電システムの運転方法
JP2023113254A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池スタックの降温方法
JP6607803B2 (ja) 燃料電池システム
JP2023113248A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池スタックの昇温方法
US10700368B2 (en) High-temperature operation fuel cell system
JP2004247122A (ja) 燃料電池発電システム
JP2011040259A (ja) 水素処理システム
JP2023113252A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池スタックの昇温方法
JP2020053365A (ja) 燃料電池システム、改質水流量制御プログラム
JP7042705B2 (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP6235377B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御装置並びに燃料電池システムの制御方法
JP2023072298A (ja) 固体酸化物燃料電池システムおよび固体酸化物燃料電池システムの制御方法
JP2014111509A (ja) 水素生成装置及びその運転方法
JP6755425B1 (ja) 燃料電池装置
JP2009081112A (ja) 燃料電池発電装置の運転方法及び燃料電池発電装置