JP2023112987A - 提示装置、提示方法及び提示プログラム - Google Patents

提示装置、提示方法及び提示プログラム Download PDF

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Masanori Shimada
佳宏 坂柳
Yoshihiro Sakayanagi
泰毅 森田
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Abstract

【課題】配車サービスにおいてユーザの走行予定経路に適した車両の候補をユーザに提示する。【解決手段】配車サービスにおける車両選択のために用いられる提示装置は、ユーザからの配車依頼に従った場合の各車両の走行予定経路を特定する走行経路特定部331と、各車両の特定された走行予定経路に内燃機関の駆動が禁止又は制限されるエリアが含まれる場合には、その車両がバッテリから電力が供給されるモータのみを動力源として走行するEV走行が可能なEV適合車両であるときにのみ、その車両を予約候補車両として特定する車両特定部332と、特定された予約候補車両を、ユーザ端末を介してユーザに提示する車両提示部334と、を有する。【選択図】図5

Description

本開示は、配車サービスにおける車両選択のために用いられる提示装置、提示方法及び提示プログラムに関する。
近年、大気汚染を低減すべく、交通量の多い都市部のような場所において、車両の走行時に内燃機関の駆動が禁止又は制限されるエリアが設定されてきている。斯かるエリアでは、基本的に、バッテリから電力が供給されるモータのみを動力源として走行するEV走行が行われる。
これに関して、特許文献1には、ハイブリッド車両の位置が大気汚染防止強化地域内であると判定されると、内燃機関を停止させてEV走行を行うことが記載されている。
特開平07-075210号公報
ところで、ユーザの要求に応じて車両を手配する配車サービスが普及してきている。ユーザは、配車サービスを利用するときに、利用可能な予約候補車両の中から所望の車両を選択することができる。しかしながら、EV走行に適さない車両がユーザに配車された場合には、内燃機関の駆動が禁止又は制限されるエリア内での走行が困難となり、ユーザの走行範囲が制限されるおそれがある。
そこで、上記課題に鑑みて、本開示の目的は、ユーザによって配車サービスが利用されるときに、ユーザの走行予定経路に適した車両の候補をユーザに提示することにある。
本開示の要旨は以下のとおりである。
(1)配車サービスにおける車両選択のために用いられる提示装置であって、
ユーザからの配車依頼に従った場合の各車両の走行予定経路を特定する走行経路特定部と、
各車両の特定された走行予定経路に内燃機関の駆動が禁止又は制限されるエリアが含まれる場合には、その車両がバッテリから電力が供給されるモータのみを動力源として走行するEV走行が可能なEV適合車両であるときにのみ、その車両を予約候補車両として特定する車両特定部と、
特定された前記予約候補車両を、ユーザ端末を介してユーザに提示する車両提示部と、を有する、提示装置。
(2)前記走行経路特定部は各車両について複数の走行予定経路を特定し、
前記車両特定部は、各車両の全ての走行予定経路に前記エリアが含まれる場合には、その車両が前記EV適合車両であるときにのみ、その車両を予約候補車両として特定する、上記(1)に記載の提示装置。
(3)前記走行経路特定部は各車両について複数の走行予定経路を特定し、
前記車両特定部は、各車両の一部の走行予定経路に前記エリアが含まれない場合には、その車両が前記EV適合車両でなくても、その車両を予約候補車両として特定する、上記(1)又は(2)に記載の提示装置。
(4)前記予約候補車両の提示態様を特定する提示態様特定部を更に有し、
前記車両提示部は、前記提示態様に基づいて予約候補車両を提示し、
前記提示態様特定部は、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれる場合には、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれない場合に比べて、外部電源によって前記モータに電力を供給するバッテリを充電可能な充電車両を優先的に提示するように、前記提示態様を特定する、上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の提示装置。
(5)前記予約候補車両の提示態様を特定する提示態様特定部を更に有し、
前記車両提示部は、前記提示態様に基づいて予約候補車両を提示し、
前記提示態様特定部は、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれる場合には、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれない場合に比べて、前記バッテリの蓄電残量に応じた前記モータにより走行可能な距離が長い前記EV適合車両を優先的に前記ユーザに提示するように、前記提示態様を特定する、上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の提示装置。
(6)前記モータにより走行可能な距離として、前記ユーザによる前記EV適合車両の利用開始時における前記モータにより走行可能な距離の推定値を算出する走行可能距離算出部を更に備える、上記(5)に記載の提示装置。
(7)前記走行可能距離算出部は、前記EV適合車両のバッテリの現在の蓄電残量から前記利用開始時までに消費される電力量を減算することで、前記ユーザによる前記EV適合車両の利用開始時における前記バッテリの蓄電残量の推定値を算出し、算出された蓄電残量の推定値に基づいて前記EV適合車両の利用開始時における前記モータにより走行可能な距離の推定値を算出する、上記(6)に記載の提示装置。
(8)前記予約候補車両の提示態様を特定する提示態様特定部を更に有し、
前記車両提示部は、前記提示態様にて予約候補車両を提示し、
前記提示態様特定部は、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれる場合には、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれない場合に比べて、前記バッテリが満充電であるときに前記モータにより走行可能な距離が長い前記EV適合車両を優先的に前記ユーザに提示するように、前記提示態様を特定する、上記(1)~(7)のいずれか1つに記載の提示装置。
(9)配車サービスにおける車両選択のために用いられる提示方法であって、
ユーザからの配車依頼に従った場合の各車両の走行予定経路を特定することと、
各車両の特定された走行予定経路に内燃機関の駆動が禁止又は制限されるエリアが含まれる場合には、その車両がバッテリから電力が供給されるモータのみを動力源として走行するEV走行が可能なEV適合車両であるときにのみ、その車両を予約候補車両として特定することと、
特定された前記予約候補車両を、ユーザ端末を介してユーザに提示することと、を含む、提示方法。
(10)配車サービスにおける車両選択のために用いられる提示プログラムであって、
ユーザからの配車依頼に従った場合の各車両の走行予定経路を特定することと、
各車両の特定された走行予定経路に内燃機関の駆動が禁止又は制限されるエリアが含まれる場合には、その車両がバッテリから電力が供給されるモータのみを動力源として走行するEV走行が可能なEV適合車両であるときにのみ、その車両を予約候補車両として特定することと、
特定された前記予約候補車両を、ユーザ端末を介してユーザに提示することと、をコンピュータに実行させる、提示プログラム。
本開示によれば、ユーザによって配車サービスが利用されるときに、ユーザの走行予定経路に適した車両の候補をユーザに提示することができる。
図1は、配車システムの概略的な構成図である。 図2は、サーバの構成を概略的に示す図である。 図3は、配車サービスによって配車が行われるときの一連の流れを概略的に示すシーケンス図である。 図4は、第一実施形態に係るサーバのプロセッサの機能ブロック図である。 図5は、配車サービスにおける車両選択のために用いられる車両提示処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、特定された提示態様に基づいて表示された車両選択画面の一例を示す図である。 図7は、第二実施形態に係るサーバのプロセッサの機能ブロック図である。 図8は、第二実施形態に係る配車サービスにおける車両選択のために用いられる車両提示処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、特定された提示態様に基づいて表示された車両選択画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
第一実施形態
<配車システムの構成>
図1及び図2を参照して、第一実施形態に係る配車システム1の構成について説明する。図1は、配車システム1の概略的な構成図である。配車システム1は、ユーザの要求に応じて車両を手配する配車サービスを提供する。配車サービスには、ユーザの希望乗車位置においてユーザをピックアップするタクシーサービス、駐車場等に待機している車両を複数のユーザが交代で使用するカーシェアリングサービス、有人店舗から車両がユーザに貸し出されるレンタカーサービス等が含まれる。
図1に示したように、配車サービスは、複数の車両10と、ユーザ端末20と、サーバ30とを有する。複数の車両10及びユーザ端末20とサーバ30とは、光通信回線などで構成される通信ネットワーク4と、通信ネットワーク4にゲートウェイ(図示せず)を介して接続される無線基地局5とを介して、相互に通信可能に構成される。車両10及びユーザ端末20と無線基地局5との通信としては、通信距離が長い種々の広域無線通信を用いることができ、例えば、3GPP、IEEEによって策定された4G、LTE、5G、WiMAX等の任意の通信規格に準拠した通信が用いられる。
複数の車両10は、配車サービスの提供者によって所有され、複数の車両10の中から、配車サービスにおいてユーザに提供される車両10が選択される。複数の車両10は、それぞれ、車両10と車両10の外部との通信を可能とする通信装置(図示せず)を備える。車両10の通信装置は無線基地局5にアクセスすることによって無線基地局5を介して通信ネットワーク4に接続される。車両10は通信装置を介してサーバ30との間でデータの送受信を行う。
本実施形態では、複数の車両10は、バッテリから電力が供給されるモータのみを動力源として走行するEV走行が可能なEV適合車両と、EV走行が不可能なEV非適合車両とを含む。EV適合車両は、例えば、車両の動力源として内燃機関及びモータを備えるハイブリッド車両(HEV)及びプラグインハイブリッド車両(PHEV)と、車両の動力源としてモータのみを備える電気自動車(BEV)とを含む。一方、EV非適合車両は、例えば、車両の動力源として内燃機関のみを備える車両(ガソリン車、ディーゼル車等)を含む。
ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等であり、ユーザによって所有される。ユーザ端末20は、ユーザ端末20上で各種処理を行うプロセッサと、入力部(タッチパネル、操作ボタン、マイクロフォン、キーボード、マウス等)と、出力部(ディスプレイ、スピーカー等)と、通信部とを有する。通信部は無線基地局5にアクセスすることによって無線基地局5を介して通信ネットワーク4に接続される。ユーザ端末20は通信部を介してサーバ30との間でデータの送受信を行う。
ユーザは、配車サービスを利用するときに、ユーザ端末20を介して配車を依頼する。例えば、ユーザ端末20には配車サービス用のアプリケーションがインストールされ、ユーザはそのアプリケーション上で配車サービスに関する入力を行う。
サーバ30は、配車サービスにおける車両選択のために用いられる提示装置の一例であり、配車サービスを提供する事業者によって管理される。サーバ30は、通信ネットワーク4及び無線基地局5を介して、複数の車両10及びユーザ端末20と通信可能である。
図2は、サーバ30の構成を概略的に示す図である。サーバ30は、通信モジュール31、ストレージ装置32、及びプロセッサ33を備える。通信モジュール31及びストレージ装置32は、信号線を介してプロセッサ33に接続されている。なお、サーバ30は、キーボード及びマウスのような入力装置、ディスプレイ及びスピーカのような出力装置等を更に備えていてもよい。また、サーバ30は複数のコンピュータから構成されていてもよい。
通信モジュール31は、サーバ30外の機器と通信を行う通信部の一例である。通信モジュール31は、サーバ30を通信ネットワーク4に接続するためのインターフェース回路を有する。通信モジュール31は、通信ネットワーク4及び無線基地局5を介して、車両10及びユーザ端末20と通信可能に構成される。
ストレージ装置32は、データを記憶する記憶部の一例である。ストレージ装置32は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SDD)、又は光記録媒体及びそのアクセス装置を有する。また、ストレージ装置32は、揮発性の半導体メモリ(例えば、RAM)、不揮発性の半導体メモリ(例えば、ROM)等を有していてもよい。ストレージ装置32は、各種データを記憶し、例えば、車両10に関する情報、ユーザに関する情報、地図情報(後述する機関制限エリアの位置等)、プロセッサ33が各種処理を実行するためのコンピュータプログラム、及びプロセッサ33によって各種処理が実行されるときに使用される各種データ等を記憶する。
プロセッサ33は、一つ又は複数のCPU及びその周辺回路を有する。プロセッサ33は、論理演算ユニット、数値演算ユニット又はグラフィック処理ユニットのような他の演算回路を更に有していてもよい。プロセッサ33は、ストレージ装置32に記憶されたコンピュータプログラムに基づいて、各種処理を実行する。
<配車サービスの概要>
図3を参照して、配車システム1によって提供さえる配車サービスの概要を説明する。図3は、配車サービスによって配車が行われるときの一連の流れを概略的に示すシーケンス図である。このシーケンス図において、ユーザ端末20とサーバ30との間の通信及びサーバ30と車両10との間の通信は通信ネットワーク4及び無線基地局5を介して行われる。
ユーザが配車サービス用のアプリケーションを起動し又は配車サービスに関するウェブサイトにアクセスすると、ユーザ端末20は、ユーザが車両を予約するための予約画面を表示する(ステップS11)。予約画面には配車のための必要事項の入力欄が設けられ、ユーザはユーザ端末20を操作して必要事項をユーザ端末20に入力する。タクシーサービスの場合、必要事項は、希望乗車地点、希望降車地点、希望乗車時刻等である。カーシェアリングサービスやレンタカーサービスの場合、必要事項は、希望乗車地点、利用開始時刻、利用終了時刻等である。なお、地図がユーザ端末20に表示され、ユーザは地図上の地点を指定することによって希望乗車地点、希望降車地点等を入力してもよい。
必要事項の入力が完了すると、ユーザ端末20は配車依頼情報をサーバ30に送信する(ステップS12)。配車依頼情報には、希望乗車地点、希望降車地点、希望乗車時刻、利用開始時刻、利用終了時刻、ユーザ情報(ユーザID等)等が含まれる。ユーザ情報はユーザ端末20を介してユーザによって予め登録される。
ユーザ端末20からサーバ30に配車依頼情報が送信されると、サーバ30は配車依頼情報に基づいて複数の車両10の中から予約候補車両を特定する(ステップS13)。そして、サーバ30は、予約候補車両の情報を含む車両選択画面情報をユーザ端末20に送信する(ステップS14)。
サーバ30からユーザ端末20に車両選択画面情報が送信されると、ユーザ端末20は車両選択画面を表示する(ステップS15)。車両選択画面では予約候補車両がユーザに提示され、ユーザは予約候補車両の中から所望の利用車両を選択する。
ユーザが利用車両を選択すると、ユーザ端末20は車両選択結果をサーバ30に送信する(ステップS16)。サーバ30は、車両選択結果を受信すると、利用車両として予約された車両10に予約情報を送信する(ステップS17)。予約情報には、希望乗車地点、希望乗車時刻、利用開始時刻、ユーザ情報(ユーザID等)等が含まれる。この結果、利用車両の予約が確定し、サーバ30は予約完了通知をユーザ端末20に送信する(ステップS18)。予約完了通知がサーバ30からユーザ端末20に送信されると、ユーザ端末20は予約完了画面を表示する(ステップS19)。その後、ユーザは、利用開始時にユーザ端末20又は利用カードを用いて本人認証を行うことによって利用車両に乗車することができる。
<ユーザへの車両の提示処理>
上記のように、ユーザは、配車サービスを利用するときに、予約候補車両の中から所望の利用車両を選択することができる。しかしながら、ユーザの走行予定経路を考慮した場合に、一部の車両の特性がユーザのニーズに合致しないおそれがある。例えば、ユーザの走行予定経路に、車両の走行時に内燃機関の駆動が禁止又は制限されるエリア(以下、「機関制限エリア」という)が含まれる場合が考えられる。なお、機関制限エリアは低排出ゾーン(LEZ)とも称される。
斯かる機関制限エリアにおいて内燃機関が駆動された場合には、例えば、車両のドライバに罰金等が課される。このため、ユーザの走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、EV走行が可能な車両が配車されることが望ましい。そこで、本実施形態では、図3のステップS13において予約候補車両が抽出される際に、ユーザの配車依頼に従った場合の車両の走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、その車両がEV適合車両であるときにのみ、その車両が予約候補車両として特定される。斯かる処理はサーバ30のプロセッサ33によって以下のように実行される。
図4は、第一実施形態に係るサーバ30のプロセッサ33の機能ブロック図である。図4に示したように、本実施形態では、プロセッサ33は、走行経路特定部331と、車両特定部332と、提示態様特定部333と、車両提示部334と、を有する。サーバ30のプロセッサ33が有するこれら各部は、例えば、プロセッサ33上で動作するコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。或いは、プロセッサ33が有するこれら各部は、プロセッサ33に設けられる専用の演算回路によって実現されてもよい。
走行経路特定部331は、ユーザから配車依頼があったときに希望乗車地点の周辺に位置する各車両について、走行予定経路を特定する。特に、走行経路特定部331は、ユーザからの配車依頼情報(希望乗車地点、希望降車地点、希望乗車時刻、利用開始時刻、利用終了時刻等)に合わせて、各車両の予定走行経路を特定する。したがって、走行経路特定部331は、ユーザからの配車依頼に従った場合の各車両の走行予定経路を特定する。
車両特定部332は、予約候補車両としてユーザに提示すべき車両を特定する。特に、車両特定部332は、各車両の走行予定経路に機関制限エリアが含まれるか否か、及びその車両がEV適合車両であるか否かに基づいて、予約候補車両としてユーザに提示すべき車両を特定する。
提示態様特定部333は、予約候補車両のユーザへの提示態様を特定する。本実施形態では、提示態様特定部333は、例えば、複数の予約候補車両を提示する順番若しくは表示強度、又は各予約候補車両について表示すべき情報などを特定する。
車両提示部334は、特定された提示態様に基づいて、ユーザが予約候補車両の中から所望の利用車両を選択するための車両選択画面情報を生成する。そして、車両提示部334は、予約候補車両の情報を含む車両選択画面情報をユーザ端末20に送信する。すなわち、車両提示部334はユーザ端末20を介してユーザに予約候補車両を提示する。
図5は、配車サービスにおける車両選択のために用いられる車両提示処理の流れを示すフローチャートである。図示した車両提示処理は、サーバ30のプロセッサ33によって所定の時間間隔で繰り返し実行される。特に、車両提示処理では、予約候補車両の特定(図3におけるステップS13)及び車両選択画面情報の送信(図3におけるステップS14)が行われる。
車両提示処理が開始されると、まず、車両提示部334が、配車依頼情報を受信したか否かを判定する(ステップS21)。配車依頼情報は、配車サービスの利用を希望するユーザの操作に応じてユーザ端末20からサーバ30に送信される。配車依頼情報には、希望乗車地点、希望降車地点、希望乗車時刻、利用開始時刻、利用終了時刻、ユーザ情報(ユーザID等)等が含まれる。ステップS21において配車依頼情報を受信していないと判定された場合、車両提示処理は終了する。
ステップS21において配車依頼情報を受信したと判定された場合、車両特定部332が、配車依頼情報に含まれる希望乗車地点の周辺に位置する車両10を特定する(ステップS22)。各車両10は、それぞれ車両10の自己位置を検出する測位センサ(例えば、GNSS受信機)を有し、測位センサによって検出された自己位置を定期的にサーバ30へ送信する。サーバ30の車両特定部332は、各車両10から受信した自己位置と希望乗車地点との距離(直線距離又は道路の沿った距離)が近い任意の数の車両10を特定する。
また、車両特定部332は、更に、配車サービスの提供中でない車両10を特定してもよい。配車サービスの提供中の車両10は、例えば、タクシーサービスによって乗客の輸送中の車両、シェアリングサービスやレンタカーサービスによってユーザに使用されている車両、配車サービスの予約が完了している車両等が含まれる。したがって、この場合、車両特定部332は、配車依頼情報を受信したと判定された場合、希望乗車地点の周囲に位置し且つ配車サービスの提供中でない車両10を特定する。
ステップS22において希望乗車地点の周辺の車両10が特定されると、走行経路特定部331が、ユーザからの配車依頼情報に従った場合における、特定された各車両10の走行予定経路を特定する(ステップS23)。走行経路特定部331は、配車依頼情報に希望乗車地点及び希望降車地点が含まれる場合には、走行経路特定部331は、配車依頼情報がユーザ端末20からサーバに送信された時点(予約時点)の各車両10の自己位置から希望乗車地点を経由して希望降車地点に至る経路を走行予定経路として特定する。このとき、走行経路特定部331は、希望降車地点までの複数の経路を特定してもよい。この場合、走行経路特定部331は、例えば、希望降車地点までの総走行時間及び希望降車地点までの総電力消費量(又は総燃料消費量)等が所定の範囲内に収まるように、複数の走行予定経路を特定する。
なお、希望乗車地点から希望降車地点までの走行予定経路が全ての車両10に共通する場合には、走行経路特定部331は、車両10毎に経路を特定する必要はなく、全ての車両10に共通する経路として1度のみ特定してもよい。
また、走行経路特定部331は、配車依頼情報に希望乗車地点は含まれているものの希望降車地点が含まれていない場合には、予約時点の各車両10の自己位置から希望乗車地点に至る経路を走行予定経路として特定する。このとき、走行経路特定部331は、希望乗車地点までの複数の経路を特定してもよい。この場合、走行経路特定部331は、例えば、希望乗車地点までの総走行時間及び希望乗車地点までの総電力消費量(又は総燃料消費量)等が所定の範囲内に収まるように、複数の走行予定経路を特定する。
ステップS23で各車両10の走行予定経路が特定されると、車両特定部332が、各車両10の特定された走行予定経路に機関制限エリアが含まれるか否かを判定する(ステップS24)。車両特定部332は、ストレージ装置32に記憶された機関制限エリアの位置と各車両10の走行予定経路とを対比して、その走行予定経路に機関制限エリアが含まれているか否かを判定する。本実施形態では、各走行予定経路のうち一部でも機関制限エリアが含まれている場合には、車両特定部332は、その走行予定経路には機関制限エリアが含まれていると判定する。なお、車両特定部332は、EV非適合車両についてのみ走行予定経路に機関制限エリアが含まれるか否かを判定してもよい。
走行予定経路に機関制限エリアが含まれるか否かが判定されると、車両特定部332が、ユーザに予約候補として提示する予約候補車両を特定する(ステップS25)。車両特定部332は、ステップS22で特定された車両10のうちEV適合車両については、走行予定経路に機関制限エリアが含まれるか否かに関わらず、予約候補車両に含める。また、車両特定部332は、ステップS22で特定された車両10のうちEV非適合車両については、走行予定経路に機関制限エリアが含まれていない場合に限り、予約候補車両に含める。したがって、本実施形態では、車両特定部332は、ステップS22で特定されたそれぞれの車両10について、走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、その車両10がEV適合車両であるときにのみ、その車両10を予約候補車両として特定する。
また、走行経路特定部331によって各車両10に複数の走行予定経路が特定されている場合には、その車両10の全ての走行予定経路に機関制限エリアが含まれるか否かに基づいて、その車両10を予約候補車両として特定するか否かが判断される。したがって、車両特定部332は、ステップS22で特定されたそれぞれの車両10について、全ての走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、その車両10がEV適合車両であるときにのみ、その車両10を予約候補車両として特定する。一方、車両特定部332は、ステップS22で特定されたそれぞれの車両10について、一部の走行予定経路に機関制限エリアが含まれない場合には、その車両10がEV適合車両であってもEV非適合車両であっても、その車両10を予約候補車両として特定する。
なお、走行経路特定部331によって各車両10に複数の走行予定経路が特定されている場合に、その車両10の所定の割合の走行予定経路に機関制限エリアが含まれるか否かに基づいて、その車両10を予約候補車両として特定するか否かが判断されてもよい。この場合、車両特定部332は、ステップS22で特定されたそれぞれの車両10について、特定された複数の走行予定経路のうち所定の割合(例えば、5割)の走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、その車両10がEV適合車両であるときにのみ、その車両10を予約候補車両として特定する。
或いは、走行経路特定部331によって各車両10に複数の走行予定経路が特定されている場合に、その車両10の少なくとも一つの走行予定経路に機関制限エリアが含まれるか否かに基づいて、その車両10を予約候補車両として特定するか否か判断されてもよい。この場合、車両特定部332は、ステップS22で特定されたそれぞれの車両10について、特定された複数の走行予定経路のうち少なくとも一つの走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、その車両10がEV適合車両であるときにのみ、その車両10を予約候補車両として特定する。
ユーザに予約候補として提示する予約候補車両が特定されると、提示態様特定部333が予約候補車両のユーザへの提示態様を特定する(ステップS26)。本実施形態では、提示態様特定部333は、例えば、予約時点の車両10の自己位置と乗車予定地点との距離、車両10が乗車予定地点に到達するのに必要な時間又はエネルギ(電力消費量又は燃料消費量)等に基づいて、予約候補車両を提示する優先順位を特定する。例えば、提示態様特定部333は、予約候補車両のうち車両10の自己位置が乗車予定地点から近いほど強調して表示されるように、提示態様を特定する。具体的には、提示態様特定部333は、車両10の自己位置が乗車予定地点から近いほど、その車両に付与される番号が小さくなり、又は表示強度(輝度、明度、彩度等)が強くなるように、提示態様を特定する。このように、乗車予定地点から近い車両10を優先的に表示することにより、車両10が乗車予定地点まで消費するエネルギを小さくすることができる。
提示態様特定部333は、その他のパラメータに基づいて提示態様を特定してもよい。例えば、提示態様特定部333は、車両10が外部電源によって充電可能な充電車両であるか否かに基づいて、予約候補車両を提示する優先順位を特定してもよい。充電車両は、プラグインハイブリッド車両(PHEV)及び電気自動車(BEV)を含み、外部電源によって充電不能な非充電車両は、ハイブリッド車両(HEV)を含む。
この場合、提示態様特定部333は、車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれない場合に比べて、充電車両を優先的に提示するように、提示態様を特定する。具体的には、提示態様特定部333は、例えば、車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、予約候補車両のうち充電車両が強調して表示されるように、提示態様を特定する。一方、提示態様特定部333は、車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれない場合には、予約候補車両が充電車両であるか否かに無関係に、予約時点の車両10の自己位置と乗車予定地点との距離等に基づいて、提示態様を特定する。また、提示態様特定部333は、走行予定経路に機関制限エリアが含まれる車両と含まれない車両との両方が予約候補車両に含まれる場合には、何れかの車両を優先的にユーザに提示するように、提示態様を特定する。提示態様特定部333は、この場合、走行予定経路に機関制限エリアが含まれる車両を優先的に提示するように提示態様を特定してもよいし、走行予定経路に機関制限エリアが含まれない車両を優先的に提示するように提示態様を特定してもよい。
図6は、特定された提示態様に基づいて表示された車両選択画面の一例を示す図である。図6では、予約候補車両のうち充電車両に付与される番号が小さく、よって充電車両が強調して表示されている。走行予定経路に機関制限エリアが含まれるときには、バッテリの蓄電残量が少なくなったときに備えて車両10のバッテリが外部電源によって充電可能であることが望ましく、よってユーザの走行予定経路により適した車両の選択をユーザに促すことができる。
ステップS26において提示態様が特定されると、車両提示部334が、特定された提示態様に基づいて、ユーザ端末20を介して、ユーザに予約候補車両を提示する(ステップS27)。具体的な処理として、車両提示部334は、ステップS26において特定された提示態様に従って車両選択画面情報を生成し、車両選択画面情報をユーザ端末20へ送信する。
上述したように、本実施形態では、車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、その車両がEV適合車両であるときにのみ、その車両が予約候補車両として特定される。したがって、本実施形態によれば、ユーザによって配車サービスが利用されるときに、ユーザの走行予定経路に適した車両の候補がユーザに提示される。
第二実施形態
次に、図7~図9を参照して、第二実施形態に係る提示装置について説明する。第二実施形態に係る提示装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る提示装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、第二実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
上記実施形態では、提示態様特定部333は、車両10の自己位置と乗車予定地点との距離、車両10が乗車予定地点に到達するのに必要な時間若しくはエネルギ、又は車両10が外部電源によって充電可能な充電車両であるか否かに基づいて、予約候補車両のユーザへの提示態様を特定していた。これに対して、本実施形態では、提示態様特定部333は、車両10のバッテリの蓄電残量に応じたモータにより走行可能な距離及び/又は車両10のバッテリが満充電であるときに走行可能な距離に基づいて、予約候補車両のユーザへの提示態様を特定する。
図7は、第二実施形態に係るサーバ30のプロセッサ33の機能ブロック図である。第二実施形態では、プロセッサ33は、走行経路特定部331、車両特定部332、提示態様特定部333及び車両提示部334に加えて、走行可能距離算出部335を有する。サーバ30のプロセッサ33が有するこれら各部は、例えば、プロセッサ33上で動作するコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。或いは、プロセッサ33が有するこれら各部は、プロセッサ33に設けられる専用の演算回路によって実現されてもよい。
走行可能距離算出部335は、車両10のバッテリの蓄電残量(例えば、バッテリのSOC)に応じた、車両10のモータにより走行可能な距離を算出する。例えば、走行可能距離算出部335は、車両10のバッテリの蓄電残量と、その車両10の単位蓄電量当たりに走行可能な距離とに基づいて、その車両10がモータによって走行可能な距離を算出する。
特に、本実施形態では、走行可能距離算出部335は、モータにより走行可能な距離として、ユーザによる車両10の利用開始時にモータにより走行可能な距離の推定値を算出する。例えば、走行可能距離算出部335は、ユーザによる利用開始時の車両10のバッテリの蓄電残量と、その車両10の単位蓄電量当たりに走行可能な距離とに基づいて、ユーザによる利用開始時に車両10のモータにより走行可能な距離の推定値を算出する。
具体的には、走行可能距離算出部335は、配車依頼情報がユーザ端末20からサーバに送信された時点(予約時点)の車両10の自己位置から希望乗車地点まで走行するのに消費される電力量を算出する。また、車両10が希望乗車地点に到達する予定時刻から希望乗車時刻までに時間がある場合には、走行可能距離算出部335は、車両10が希望乗車地点付近で待機する間に消費される電力量を算出する。このようにして算出された電力量の合計(以下、「総電力消費量」という)は、車両10により予約時点から利用開始時までに消費される電力量を表している。走行可能距離算出部335は、車両10のバッテリの予約時点の蓄電残量から、車両10の利用開始時までに消費される電力量を減算することによって、ユーザによる利用開始時における車両10のバッテリの蓄電残量の推定値を算出する。そして、走行可能距離算出部335は、このようにして算出されたユーザによる車両10の利用開始時におけるバッテリの蓄電残量の推定値と、その車両10の単位蓄電量当たりに走行可能な距離とに基づいて、ユーザによる車両10の利用開始時においてモータにより走行可能な距離の推定値を算出する。
バッテリの蓄電残量(例えば、バッテリのSOC)の現在値は、公知の手法によって各EV適合車両において検出及び算出され、EV適合車両から通信ネットワーク4を介してサーバ30に定期的に送信される。走行可能距離算出部335は、このようにして各EV適合車両から受信した蓄電残量の現在値に基づいて、予約時点の各車両10のバッテリの蓄電残量を取得する。
なお、走行可能距離算出部335は、車両10のバッテリの予約時点の蓄電残量と、ユーザによる利用開始時までに消費される電力量とに加えて、利用開始時までに充電される電力量に基づいて、利用開始時における車両10のバッテリの蓄電残量の推定値を算出してもよい。具体的には、例えば、希望乗車地点等に設けられた外部電源によってEV適合車両が充電可能である場合には、走行可能距離算出部335は、外部電源の充電能力(例えば、充電出力)、予測充電時間等に基づいて充電電力量を算出する。また、車両10がハイブリッド車両(HEV)又はプラグインハイブリッド車両(PHEV)などの発電可能な車両であって、希望乗車地点までの走行予定経路に機関制限エリア外の領域が含まれている場合には、車両10の内燃機関による発電に伴ってバッテリに充電される電力量を算出する。
また、走行可能距離算出部335は、モータにより走行可能な距離として、現在(予約時点)においてモータにより走行可能な距離の推定値を算出してもよい。この場合には、走行可能距離算出部335は、車両10のバッテリの現在の蓄電残量と、単位蓄電量当たりに走行可能な距離とに基づいて、現在(予約時点)においてモータにより走行可能な距離の推定値を算出する。
図8は、第二実施形態に係る配車サービスにおける車両選択のために用いられる車両提示処理の流れを示すフローチャートである。図示した車両提示処理は、サーバ30のプロセッサ33によって所定の時間間隔で繰り返し実行される。なお、図8におけるステップS31~S35、S38は、それぞれ図5におけるステップS21~S25及びS27と同様であるため説明を省略する。
ステップS35においてユーザに予約候補として提示する予約候補車両が特定されると、走行可能距離算出部335が、各予約候補車両について、バッテリにより走行可能な距離を算出する(ステップS36)。走行可能距離算出部335は、上述したように、各予約候補車両の予約時点の蓄電残量と、各予約候補車両により予約時点から利用開示時までに消費される電力量と、各予約候補車両の単位蓄電量当たりに走行可能な距離とに基づいて、各予約候補車両がバッテリにより走行可能な距離を算出する。
ステップS36において各予約候補車両についてバッテリにより走行可能な距離が算出されると、提示態様特定部333が予約候補車両のユーザへの提示態様を特定する(ステップS37)。
ところで、ユーザの走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、機関制限エリア内においてバッテリの電力が不足することを可及的に回避する必要がある。そこで、本実施形態では、提示態様特定部333は、走行可能距離算出部335によって算出された、バッテリの蓄電残量に応じた車両10のモータにより走行可能な距離に基づいて、提示態様を特定する。特に、本実施形態では、提示態様特定部333は、各車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、各車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれない場合に比べて、バッテリの蓄電残量に応じたモータにより走行可能な距離が長い車両10を優先的にユーザに提示するように、提示態様を特定する。これにより、利用車両として走行可能な距離の長いEV適合車両を選択することをユーザに促すことができ、機関制限エリア内でEV走行のためのバッテリの電力が不足することを抑制することができる。
具体的には、提示態様特定部333は、各車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、各車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれない場合に比べて、バッテリの蓄電残量に応じたモータにより走行可能な距離が長いほど強調して表示されるように、提示態様を特定する。図9は、特定された提示態様に基づいて表示された車両選択画面の一例を示す図である。図9では、モータにより走行可能な距離が長い車両に付与される番号が小さく、よってモータにより走行可能な距離が長い車両が強調して表示されている。なお、提示態様特定部333は、各車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれない場合には、モータにより走行可能な距離とは無関係に、例えば、車両10が乗車予定地点に到達するのに必要なエネルギに基づいて、提示態様を特定する。
なお、提示態様特定部333は、バッテリの蓄電残量に応じたモータにより走行可能な距離に加えて、車両10が充電車両であるか否かに基づいて、提示態様を特定してもよい。この場合、提示態様特定部333は、例えば、バッテリの蓄電残量に応じたモータにより走行可能な距離が長い充電車両を優先的にユーザに提示するように、提示態様を特定する。
また、提示態様特定部333は、バッテリの蓄電残量に応じたモータにより走行可能な距離ではなく、バッテリが満充電であるときにモータにより走行可能な距離に基づいて、提示態様を特定してもよい。この場合、提示態様特定部333は、例えば、各車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、各車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれない場合に比べて、バッテリが満充電であるときにモータにより走行可能な距離が長い車両10を優先的にユーザに提示するように、提示態様を特定する。これにより、充電を行うことを考慮した場合でも走行可能な距離の長いEV適合車両を利用車両として選択することをユーザに促すことができ、機関制限エリア内でEV走行のためのバッテリの電力が不足することを抑制することができる。
この場合、具体的には、提示態様特定部333は、各車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれる場合には、各車両10の走行予定経路に機関制限エリアが含まれない場合に比べて、バッテリが満充電であるときにモータにより走行可能な距離が長いほど強調して表示されるように、提示態様を特定する。バッテリが満充電であるときにモータにより走行可能な距離は、各車両10が満充電であるときの電力量と、各車両10の単位蓄電量当たりに走行可能な距離とに基づいて、算出される。
なお、提示態様特定部333は、バッテリが満充電であるときにモータにより走行可能な距離に加えて、バッテリの蓄電残量に応じたモータにより走行可能な距離及び/又は車両10が充電車両であるか否かに基づいて、提示態様を特定してもよい。この場合、提示態様特定部333は、例えば、バッテリが満充電であるときにモータにより走行可能な距離及びバッテリの蓄電残量に応じたモータにより走行可能な距離が長い充電車両を優先的にユーザに提示するように、提示態様を特定する。
以上、本開示に係る好適な実施形態を説明したが、本開示はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、配車サービスに用いられる車両10は、車両10の加速、操舵及び減速(制動)の全てが自動的に制御される自動運転車両であってもよい。この場合、利用車両として選択された車両10は、ユーザによって指定された希望乗車地点へ自律走行によって移動する。
1 配車システム
10 車両
20 ユーザ端末
30 サーバ
33 プロセッサ
331 走行経路特定部
332 車両特定部
333 提示態様特定部
334 車両提示部

Claims (10)

  1. 配車サービスにおける車両選択のために用いられる提示装置であって、
    ユーザからの配車依頼に従った場合の各車両の走行予定経路を特定する走行経路特定部と、
    各車両の特定された走行予定経路に内燃機関の駆動が禁止又は制限されるエリアが含まれる場合には、その車両がバッテリから電力が供給されるモータのみを動力源として走行するEV走行が可能なEV適合車両であるときにのみ、その車両を予約候補車両として特定する車両特定部と、
    特定された前記予約候補車両を、ユーザ端末を介してユーザに提示する車両提示部と、を有する、提示装置。
  2. 前記走行経路特定部は各車両について複数の走行予定経路を特定し、
    前記車両特定部は、各車両の全ての走行予定経路に前記エリアが含まれる場合には、その車両が前記EV適合車両であるときにのみ、その車両を予約候補車両として特定する、請求項1に記載の提示装置。
  3. 前記走行経路特定部は各車両について複数の走行予定経路を特定し、
    前記車両特定部は、各車両の一部の走行予定経路に前記エリアが含まれない場合には、その車両が前記EV適合車両でなくても、その車両を予約候補車両として特定する、請求項1又は2に記載の提示装置。
  4. 前記予約候補車両の提示態様を特定する提示態様特定部を更に有し、
    前記車両提示部は、前記提示態様に基づいて予約候補車両を提示し、
    前記提示態様特定部は、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれる場合には、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれない場合に比べて、外部電源によって前記モータに電力を供給するバッテリを充電可能な充電車両を優先的に提示するように、前記提示態様を特定する、請求項1~3のいずれか1項に記載の提示装置。
  5. 前記予約候補車両の提示態様を特定する提示態様特定部を更に有し、
    前記車両提示部は、前記提示態様に基づいて予約候補車両を提示し、
    前記提示態様特定部は、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれる場合には、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれない場合に比べて、前記バッテリの蓄電残量に応じた前記モータにより走行可能な距離が長い前記EV適合車両を優先的に前記ユーザに提示するように、前記提示態様を特定する、請求項1~4のいずれか1項に記載の提示装置。
  6. 前記モータにより走行可能な距離として、前記ユーザによる前記EV適合車両の利用開始時における前記モータにより走行可能な距離の推定値を算出する走行可能距離算出部を更に備える、請求項5に記載の提示装置。
  7. 前記走行可能距離算出部は、前記EV適合車両のバッテリの現在の蓄電残量から前記利用開始時までに消費される電力量を減算することで、前記ユーザによる前記EV適合車両の利用開始時における前記バッテリの蓄電残量の推定値を算出し、算出された蓄電残量の推定値に基づいて前記EV適合車両の利用開始時における前記モータにより走行可能な距離の推定値を算出する、請求項6に記載の提示装置。
  8. 前記予約候補車両の提示態様を特定する提示態様特定部を更に有し、
    前記車両提示部は、前記提示態様にて予約候補車両を提示し、
    前記提示態様特定部は、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれる場合には、前記車両の走行予定経路に前記エリアが含まれない場合に比べて、前記バッテリが満充電であるときに前記モータにより走行可能な距離が長い前記EV適合車両を優先的に前記ユーザに提示するように、前記提示態様を特定する、請求項1~7のいずれか1項に記載の提示装置。
  9. 配車サービスにおける車両選択のために用いられる提示方法であって、
    ユーザからの配車依頼に従った場合の各車両の走行予定経路を特定することと、
    各車両の特定された走行予定経路に内燃機関の駆動が禁止又は制限されるエリアが含まれる場合には、その車両がバッテリから電力が供給されるモータのみを動力源として走行するEV走行が可能なEV適合車両であるときにのみ、その車両を予約候補車両として特定することと、
    特定された前記予約候補車両を、ユーザ端末を介してユーザに提示することと、を含む、提示方法。
  10. 配車サービスにおける車両選択のために用いられる提示プログラムであって、
    ユーザからの配車依頼に従った場合の各車両の走行予定経路を特定することと、
    各車両の特定された走行予定経路に内燃機関の駆動が禁止又は制限されるエリアが含まれる場合には、その車両がバッテリから電力が供給されるモータのみを動力源として走行するEV走行が可能なEV適合車両であるときにのみ、その車両を予約候補車両として特定することと、
    特定された前記予約候補車両を、ユーザ端末を介してユーザに提示することと、をコンピュータに実行させる、提示プログラム。
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