JP2023111527A - 合成樹脂製ボトル - Google Patents

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尚之 矢野
Naonori Yano
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Abstract

【課題】バリア性を確保しつつDLCのバリア膜の厚みの均一性を高めた合成樹脂製ボトルを提供することである。【解決手段】口部11、肩部12、胴部13及び底部14を備え、内面1aにDLCのバリア膜20が設けられた合成樹脂製ボトル1であって、前記口部11の内面11dにおけるバリア膜20aの膜厚T1が、胴部13の内面13aにおけるバリア膜20bの膜厚T2よりも大きく、且つ、300nm以下である、ことを特徴とする合成樹脂製ボトル1。【選択図】図1

Description

本発明は、内面にDLCのバリア膜が設けられた合成樹脂製ボトルに関する。
炭酸飲料等の清涼飲料、水、酒、醤油等の調味液などを収容する容器としては、例えばポリエチレンテレフタレート製ボトル(ペットボトル)に代表される、口部、肩部、胴部及び底部を備えた合成樹脂製ボトルが多く用いられている。
合成樹脂製ボトルは、ガラス製のボトルと比べてガスバリア性が低いため、酸素の侵入により内容物の品質維持期間(シェルフライフ)が低下し易く、また、炭酸飲料等を収容したときに炭酸ガスが消失し易いなどの欠点を有している。
そこで、上記欠点を解消するために、合成樹脂製ボトルの内面に、例えばプラズマCVD(プラズマ蒸着)の手法によりDLC(Diamond Like Carbon)のバリア膜を設けてガスバリア性を高めることが行われている(例えば特許文献1参照)。
特許第4725093号公報
バリア性の向上には、合成樹脂製ボトルの口部を含めた内面の全体に均一なDLCのバリア膜を設けることが好ましい。また、リサイクル材料を使用して製造される合成樹脂製ボトルにおいては、リサイクル材料からの溶出成分を抑制するためにも、口部を含めた内面の全体にDLCのバリア膜を設けることが好ましい。
しかし、口部の内面にDLCのバリア膜を均一に設けることは困難であり、そのためバリア膜の不均一によって薄くなった部分があると、バリア性の低下やリサイクル材からの溶出成分の抑制が低下、さらには色ムラとなって外観を損なう、という問題点があった。特に、口部を熱結晶化(白化)させたものにおいては、上記外観の問題点が顕著であった。
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、バリア性を確保しつつDLCのバリア膜の厚みの均一性を高めた合成樹脂製ボトルを提供することにある。
本発明の合成樹脂製ボトルは、口部、肩部、胴部及び底部を備え、内面にDLCのバリア膜が設けられた合成樹脂製ボトルであって、前記口部の内面における前記バリア膜の膜厚が、前記胴部の内面における前記バリア膜の膜厚よりも大きく、且つ、300nm以下である、ことを特徴とする。
本発明の合成樹脂製ボトルは、上記構成において、前記口部が、熱結晶化されているのが好ましい。
本発明の合成樹脂製ボトルは、上記構成において、前記口部の内面と前記口部の上端面との間に面取り部が設けられており、前記面取り部には前記バリア膜が設けられていないのが好ましい。
本発明の合成樹脂製ボトルは、上記構成において、前記口部の内面における前記バリア膜の平均膜厚が、前記胴部の内面における前記バリア膜の平均膜厚の5~8倍であるのが好ましい。
本発明によれば、バリア性を確保しつつDLCのバリア膜の厚みの均一性を高めた合成樹脂製ボトルを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る合成樹脂製ボトルの縦断面図である。 図1に示す合成樹脂製ボトルの上側部分の拡大図である。 図1、図2に示す口部の上端部分の拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態に係る合成樹脂製ボトル1をより具体的に例示説明する。
なお、特許請求の範囲及び本明細書においては、「上」は、合成樹脂製ボトル1を図1に示す正立姿勢とした状態における上を意味するものとし、「下」はその反対を意味するものとする。
図1に示す合成樹脂製ボトル1は、例えば炭酸飲料等の清涼飲料、水、酒、醤油等の調味液などの内容液を収容する用途に用いられるものであり、ポリエチレンテレフタレート製のブロー成形品となっている。
合成樹脂製ボトル1は、ポリエチレンテレフタレートの単層構造であってもよいが、他の合成樹脂材料が積層された構成であってもよい。
また、合成樹脂製ボトル1は、ポリエチレンテレフタレート以外の他の合成樹脂製であってもよい。
さらに、合成樹脂製ボトル1は、ボトル外郭を構成する外層体の内側に、減容変形可能な内層体が剥離可能に積層された二重容器(積層剥離容器)であってもよい。この場合、合成樹脂製ボトル1は、外プリフォームの内側に内プリフォームを組み込んだプリフォーム組立体を二軸延伸ブロー成形することにより形成されたものとすることができる。
合成樹脂製ボトル1は、口部11、肩部12、胴部13及び底部14を備えたボトル形状となっている。
図1、図2に示すように、口部11は略円筒状であり、その外周面にはキャップ(不図示)を装着するための雄ねじ11a、円環状の凸部11b及びネックリング11cが、上から下にこの順で一体に設けられている。
図3に示すように、口部11の内面11dと上端面11eとの間には、面取り部11fが設けられている。面取り部11fは、縦断面において外側に凸の湾曲形状となるR面取りとなっている。なお、面取り部11fは、縦断面において直線状となるC面取りであってもよい。
図2に示すように、口部11の面取り部11fよりも下方の内面11dは、その内径が一定となっている。
本実施の形態では、口部11は、熱結晶化(白化)されている。これにより、口部11は、白乳色を有するとともに高い強度を有するものとなっている。
図1、2に示すように、肩部12は、下方に向けて徐々に拡径する傘形状となっており、口部11の下端に一体に連なっている。
胴部13は、口部11よりも大径の略円筒状となっており、肩部12の下端に一体に連なっている。
底部14は、胴部13の下端に一体に連なって胴部13の下端を閉塞している。
合成樹脂製ボトル1は、その内面1aの全体にDLC(Diamond Like Carbon)のバリア膜20が設けられている。すなわち、DLCのバリア膜20は、合成樹脂製ボトル1の、口部11の内面11d及び胴部13の内面13aを含む内面1aの全体に設けられている。
DLCのバリア膜20は、例えば原料ガスとしてアセチレンを用いたプラズマCVD(プラズマ蒸着)の手法により、合成樹脂製ボトル1の内面1aに設けることができる。
本実施の形態に係る合成樹脂製ボトル1では、口部11の内面11dにおけるバリア膜20aの膜厚T1が、胴部13の内面13aにおけるバリア膜20bの膜厚T2よりも大きく、且つ、300nm以下となっている。
ここで、口部11の内面11dにおけるバリア膜20aの膜厚T1が、胴部13の内面13aにおけるバリア膜20bの膜厚T2よりも大きいとは、口部11の内面11dの何れの位置において測定したバリア膜20aの膜厚T1であっても、胴部13の内面13aの何れの位置において測定したバリア膜20bの膜厚T2よりも大きいことを意味する。
このような構成により、口部11、肩部12、胴部13及び底部14を含めた合成樹脂製ボトル1の内面1aの全体のバリア性を確保することができるとともに、口部11の内面11dに設けられるバリア膜20aに胴部13の内面13aにおけるバリア膜20bよりも厚い適度な膜厚T1を確保して、口部11の内面11dにおけるDLCのバリア膜20aの厚みの均一性を確保することができる。したがって、口部11の内面11dに設けられたバリア膜20aの色が不均一となって異物として誤認されることを防止することができる。
特に、本実施の形態に係る合成樹脂製ボトル1のように、口部11を熱結晶化(白化)した構成であっても、口部11の内面11dにおけるDLCのバリア膜20aの厚みの均一性を確保することにより、当該バリア膜20aの色が不均一となって異物として誤認されることを効果的に防止することができる。
また、口部11の内面11dに設けられたバリア膜20aの膜厚T1が厚すぎると、バリア膜20aが口部11の内面11dから剥離する虞があるが、本実施の形態に係る合成樹脂製ボトル1では、口部11の内面11dに設けられたバリア膜20aの膜厚T1を300nm以下としたので、口部11の内面11dからバリア膜20aが剥離することを防止することができる。
特に、本実施の形態に係る合成樹脂製ボトル1では、口部11の内面11dと口部11の上端面11eとの間に設けた面取り部11fにはバリア膜20aを設けない構成としたので、口部11の上端面11eの側からバリア膜20aが口部11の内面11dから剥離することをさらに効果的に防止することができる。
さらに、口部11の内面11dを含めた合成樹脂製ボトル1の内面1aの全体にバリア膜20を設けるようにしたので、合成樹脂製ボトル1を、リサイクル材料を用いて形成されたものとしても、リサイクル材料の成分が内容液に溶出することをバリア膜20によって抑制することができる。
本実施の形態に係る合成樹脂製ボトル1では、口部11の内面11dにおけるバリア膜20aの平均膜厚は、胴部13の内面13aにおけるバリア膜20bの平均膜厚の5~8倍であるのが好ましい。これにより、口部11、肩部12、胴部13及び底部14を含めた合成樹脂製ボトル1の内面1aの全体のバリア性を十分に確保しつつ、口部11の内面11dにおけるDLCのバリア膜20aの厚みの均一性を確保することができる。
また、胴部13の内面13aにおけるバリア膜20bの膜厚T2は、50nm以下であるのが好ましい。これにより、内容液を注出す際などの使用時において胴部13がスクイズされて収縮するなどの変形を生じても、バリア膜20bが当該変形に追従できるようにして、バリア膜20bにクラックが生じることを抑制することができる。さらに、胴部13の内面13aにおけるバリア膜20bの膜厚T2は、10nm以上であるのが好ましい。これにより、胴部13におけるバリア性を十分に確保することができる。なお、口部11はブロー成形の際に延伸されない非延伸部であり、延伸部である胴部13に対して変形し難いので、口部11の内面11dにおけるバリア膜20aの膜厚T1が胴部13の内面13aにおけるバリア膜20bの膜厚T2よりも大きくても、口部11の内面11dにおいてバリア膜20aに剥離の問題が生じることはない。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、合成樹脂製ボトル1の形状は、図示する形状に限らず、口部、肩部、胴部及び底部を備えた形状であれば他の形状であってもよい。
また、前記実施の形態では、口部11を熱結晶化(白化)するようにしているが、口部11を熱結晶化しない構成としてもよい。
さらに、前記実施の形態では、口部11の内面11dと口部11の上端面11eとの間に面取り部11fを設け、面取り部11fにはバリア膜20aを設けない構成としているが、面取り部11fにもバリア膜20aを設けた構成とすることもでき、または、面取り部11fを設けない構成とすることもできる。
1 合成樹脂製ボトル
1a 内面
11 口部
11a 雄ねじ
11b 凸部
11c ネックリング
11d 内面
11e 上端面
11f 面取り部
12 肩部
13 胴部
13a 内面
14 底部
20 バリア膜
20a バリア膜
20b バリア膜
T1 膜厚
T2 膜厚

Claims (4)

  1. 口部、肩部、胴部及び底部を備え、内面にDLCのバリア膜が設けられた合成樹脂製ボトルであって、
    前記口部の内面における前記バリア膜の膜厚が、前記胴部の内面における前記バリア膜の膜厚よりも大きく、且つ、300nm以下である、ことを特徴とする合成樹脂製ボトル。
  2. 前記口部が、熱結晶化されている、請求項1に記載の合成樹脂製ボトル。
  3. 前記口部の内面と前記口部の上端面との間に面取り部が設けられており、前記面取り部には前記バリア膜が設けられていない、請求項1または2に記載の合成樹脂製ボトル。
  4. 前記口部の内面における前記バリア膜の平均膜厚が、前記胴部の内面における前記バリア膜の平均膜厚の5~8倍である、請求項1~3の何れか1項に記載の合成樹脂製ボトル。
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