JP2023111109A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023111109A
JP2023111109A JP2022012769A JP2022012769A JP2023111109A JP 2023111109 A JP2023111109 A JP 2023111109A JP 2022012769 A JP2022012769 A JP 2022012769A JP 2022012769 A JP2022012769 A JP 2022012769A JP 2023111109 A JP2023111109 A JP 2023111109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
wafer
light
control device
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022012769A
Other languages
English (en)
Inventor
航介 大住
Kosuke Osumi
淳次 國澤
Junji Kunisawa
光朗 本坊
Mitsuaki Honbo
洋平 江藤
Yohei Eto
信行 高橋
Nobuyuki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2022012769A priority Critical patent/JP2023111109A/ja
Publication of JP2023111109A publication Critical patent/JP2023111109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

【課題】ウェハに破損が生じているか否かを判断することができる基板処理装置が提供される。【解決手段】基板処理装置は、光センサ302の投光動作および保持ステージ300の回転動作を制御する制御装置5を備える。制御装置5は、基板Wを回転させた状態で、光センサ302を操作して、光センサ302からの光を基板Wに照射し、基板Wを通過する光の光量に基づいて、基板Wに生じた破損の有無を判断する。【選択図】図7

Description

本発明は、基板処理装置に関する。
ウェハなどの基板を処理する基板処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような基板処理装置では、ウェハは、様々な処理モジュールに搬送され、各処理モジュールで処理される。
基板処理装置は、その搬送ステージ上にウェハが存在しているか否かを検出する光センサを備えている。ウェハを各処理モジュールに搬送するとき、ウェハは、その存在が光センサによって検出された後に、次の処理モジュールに搬送される。
特開2016-207868号公報
ウェハを各処理モジュールに搬送するとき、割れや欠けなどの破損がウェハに生じる場合がある。ウェハに破損が生じた場合、破損したウェハの破片が処理モジュール内に残る可能性がある。この場合、ウェハの破片が処理モジュール内に残った状態で、後続のウェハが処理モジュール内で処理されると、ウェハの破片が処理中のウェハに衝突したり、後続のウェハが正常に搬送されずに、後続のウェハに不良が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、ウェハに破損が生じているか否かを判断することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
一態様では、基板を処理する処理モジュールと、前記処理モジュールに搬送された前記基板を保持し、かつ前記基板を回転させる保持ステージと、前記処理モジュールに搬送された前記基板を検出する光センサと、前記光センサの投光動作および前記保持ステージの回転動作を制御する制御装置と、を備える基板処理装置が提供される。前記制御装置は、前記保持ステージを操作して、前記保持ステージに保持された前記基板を回転させ、前記基板を回転させた状態で、前記光センサを操作して、前記光センサからの光を前記基板に照射し、前記基板を通過する光の光量に基づいて、前記基板に生じた破損の有無を判断する。
一態様では、前記処理モジュールは、前記保持ステージに保持された前記基板を覆う、上下動可能なカバーを備えており、前記制御装置は、前記処理モジュールで前記基板を処理するとき、前記カバーを上昇させ、前記基板の処理後に、前記カバーを下降させ、前記カバーを下降させた後に、前記保持ステージに保持された前記基板を回転させつつ、前記光センサからの光を前記基板に照射して、前記基板に生じた破損の有無を判断する。
一態様では、前記制御装置は、前記カバーを上昇させる前に、前記保持ステージに保持された前記基板を回転させつつ、前記光センサからの光を前記基板に照射して、前記基板に生じた破損の有無を判断する。
一態様では、前記制御装置は、前記基板を回転させた状態で前記基板を通過する光の光量と、前記光センサからの光を前記基板の周縁部に形成されたノッチに照射したときの基準光量と、を比較し、前記基板を通過する光の光量が前記基準光量よりも大きいときに、前記基板に破損が生じていることを決定する。
一態様では、前記基板処理装置は、前記保持ステージに保持された前記基板を撮像する撮像装置と、前記保持ステージに保持された前記基板の表面側および裏面側に配置された表面側照明装置および裏面側照明装置と、を備え、前記制御装置は、前記表面側照明装置および前記裏面側照明装置を操作して、異なるタイミングで前記基板に光を照射し、前記撮像装置を操作して、前記基板に光が照射された各タイミングで、前記基板を撮像し、前記撮像された画像に基づいて、前記基板に生じた破損の有無を判断する。
一態様では、前記制御装置は、基準となる前記基板の輪郭に相当する仮想輪郭を記憶しており、前記撮像された画像と、前記仮想輪郭と、を比較して、前記基板に生じた破損の有無を判断する。
一態様では、前記処理モジュールは、前記基板を洗浄する洗浄モジュールを備えている。
一態様では、基板を搬送する搬送ロボットと、前記搬送ロボットに保持された前記基板を撮像する撮像装置と、前記搬送ロボットに保持された前記基板の表面側および裏面側に配置された表面側照明装置および裏面側照明装置と、前記撮像装置の動作と、前記表面側照明装置の動作および前記裏面側照明装置の動作と、を制御する制御装置と、を備える基板処理装置が提供される。前記制御装置は、前記表面側照明装置および前記裏面側照明装置を操作して、異なるタイミングで前記基板に光を照射し、前記撮像装置を操作して、前記基板に光が照射された各タイミングで、前記基板を撮像し、前記撮像された画像に基づいて、前記基板に生じた破損の有無を判断する。
一態様では、前記制御装置は、前記裏面側照明装置を操作して、前記基板の裏面側から光を照射し、前記撮像装置を操作して、前記基板の、前記搬送ロボットとの重なる第1領域を除く第2領域を撮像し、前記表面側照明装置を操作して、前記基板の表面側から光を照射し、前記撮像装置を操作して、前記第1領域を撮像する。
一態様では、前記制御装置は、基準となる前記基板の輪郭に相当する仮想輪郭を記憶しており、前記撮像された画像と、前記仮想輪郭と、を比較して、前記基板に生じた破損の有無を判断する。
制御装置は、ウェハに生じた破損の有無を判断することができる。したがって、基板処理装置は、破損したウェハの破片に起因する基板処理装置の故障や後続のウェハに与える悪影響を排除することができる。
基板処理装置の一実施形態を示す平面図である。 図2(a)は洗浄部を示す平面図であり、図2(b)は洗浄部を示す側面図である。 ウェハを処理する処理モジュールを示す図である。 図4(a)乃至図4(c)は、処理モジュールに搬送されるウェハを示す図である。 制御装置によるウェハに生じた破損の有無を判断するための制御フローを示す図である。 図6(a)および図6(b)は、処理モジュールから搬出されるウェハを示す図である。 ウェハに生じた破損の有無を判断する様子を示す図である。 制御装置によるウェハに生じた破損の有無を判断するための制御フローを示す図である。 基板処理装置の他の実施形態を示す図である。 記憶装置に記憶された仮想輪郭と比較されたウェハを示す図である。 搬送室に配置された撮像装置と、表面側照明装置および裏面側照明装置と、を示す図である。 制御装置によるウェハに生じた破損の有無を判断するための制御フローを示す図である。 搬送ロボットに保持されたウェハを表面側から見た図である。 搬送ロボットに保持されたウェハを裏面側から見た図である。
以下、本発明に係る基板処理装置の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、基板処理装置の一実施形態を示す平面図である。図1に示すように、基板処理装置は、略矩形状のハウジング1を備えている。ハウジング1の内部は、隔壁1a,1bによってロード/アンロード部2と、研磨部3と、洗浄部4と、に区画されている。
ロード/アンロード部2、研磨部3、および洗浄部4は、それぞれ独立に組み立てられ、独立に排気される。基板処理装置は、基板処理動作を制御する制御装置5を備えている。ロード/アンロード部2は、多数のウェハ(基板)をストックするウェハカセットが載置される2つ以上(本実施形態では、4つ)のフロントロード部20を備えている。
フロントロード部20は、ハウジング1に隣接して配置されており、基板処理装置の幅方向(長手方向と垂直な方向)に沿って配列されている。フロントロード部20には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができる。SMIF、FOUPは、内部にウェハカセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
ロード/アンロード部2には、フロントロード部20の配列方向に沿って走行機構21が敷設されており、この走行機構21上にウェハカセットの配列方向に沿って移動可能な2台の搬送ロボット(ローダー)22が設置されている。搬送ロボット22は走行機構21上を移動することによってフロントロード部20に搭載されたウェハカセットにアクセスすることができる。
研磨部3は、ウェハの研磨(平坦化)が行われる領域であり、第1研磨モジュール3A、第2研磨モジュール3B、第3研磨モジュール3C、および第4研磨モジュール3Dを備えている。第1研磨モジュール3A、第2研磨モジュール3B、第3研磨モジュール3C、および第4研磨モジュール3Dは、図1に示すように、基板処理装置の長手方向に沿って配列されている。
図1に示すように、第1研磨モジュール3Aは、研磨面を有する研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Aと、ウェハを保持しかつウェハを研磨テーブル30A上の研磨パッド10に押圧しながら研磨するためのトップリング31Aと、研磨パッド10に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル32Aと、研磨パッド10の研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ33Aと、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ34Aと、を備えている。
同様に、第2研磨モジュール3Bは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Bと、トップリング31Bと、研磨液供給ノズル32Bと、ドレッサ33Bと、アトマイザ34Bと、を備えている。第3研磨モジュール3Cは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Cと、トップリング31Cと、研磨液供給ノズル32Cと、ドレッサ33Cと、アトマイザ34Cと、を備えている。第4研磨モジュール3Dは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Dと、トップリング31Dと、研磨液供給ノズル32Dと、ドレッサ33Dと、アトマイザ34Dと、を備えている。
ウェハを搬送するための搬送機構について説明する。図1に示すように、基板処理装置は、第1研磨モジュール3Aおよび第2研磨モジュール3Bに隣接して配置された第1リニアトランスポータ6を備えている。第1リニアトランスポータ6は、研磨モジュール3A,3Bの配列方向に沿った4つの搬送位置(第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4)の間でウェハを搬送する機構である。
基板処理装置は、第3研磨モジュール3Cおよび第4研磨モジュール3Dに隣接して配置された第2リニアトランスポータ7を備えている。第2リニアトランスポータ7は、研磨モジュール3C,3Dの配列方向に沿った3つの搬送位置(第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7)の間でウェハを搬送する機構である。
ウェハは、第1リニアトランスポータ6によって研磨モジュール3A,3Bに搬送される。第1研磨モジュール3Aのトップリング31Aは、そのスイング動作により研磨位置と第2搬送位置TP2との間を移動する。したがって、トップリング31Aへのウェハの受け渡しは第2搬送位置TP2で行われる。
同様に、第2研磨モジュール3Bのトップリング31Bは研磨位置と第3搬送位置TP3との間を移動し、トップリング31Bへのウェハの受け渡しは第3搬送位置TP3で行われる。第3研磨モジュール3Cのトップリング31Cは研磨位置と第6搬送位置TP6との間を移動し、トップリング31Cへのウェハの受け渡しは第6搬送位置TP6で行われる。第4研磨モジュール3Dのトップリング31Dは研磨位置と第7搬送位置TP7との間を移動し、トップリング31Dへのウェハの受け渡しは第7搬送位置TP7で行われる。
第1搬送位置TP1には、搬送ロボット22からウェハを受け取るためのリフタ11が配置されている。ウェハは、リフタ11を介して搬送ロボット22から第1リニアトランスポータ6に渡される。
基板処理装置は、隔壁1aに設けられたシャッタ(図示せず)を備えている。シャッタは、リフタ11と搬送ロボット22との間に配置されている。ウェハの搬送時には、シャッタが開かれて、ウェハが搬送ロボット22からリフタ11に渡される。第1リニアトランスポータ6と、第2リニアトランスポータ7と、洗浄部4との間にはスイングトランスポータ12が配置されている。
スイングトランスポータ12は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有している。第1リニアトランスポータ6から第2リニアトランスポータ7へのウェハの受け渡しは、スイングトランスポータ12によって行われる。ウェハは、第2リニアトランスポータ7によって第3研磨モジュール3Cおよび/または第4研磨モジュール3Dに搬送される。研磨部3で研磨されたウェハはスイングトランスポータ12を経由して洗浄部4に搬送される。
図2(a)は洗浄部を示す平面図であり、図2(b)は洗浄部を示す側面図である。図2(a)および図2(b)に示すように、洗浄部4は、第1洗浄室190と、第1搬送室191と、第2洗浄室192と、第2搬送室193と、乾燥室194と、に区画されている。第1洗浄室190内には、縦方向に沿って配列された上側一次洗浄モジュール201Aおよび下側一次洗浄モジュール201Bが配置されている。
上側一次洗浄モジュール201Aは、下側一次洗浄モジュール201Bの上方に配置されている。同様に、第2洗浄室192内には、縦方向に沿って配列された上側二次洗浄モジュール202Aおよび下側二次洗浄モジュール202Bが配置されている。上側二次洗浄モジュール202Aは下側二次洗浄モジュール202Bの上方に配置されている。一次および二次洗浄モジュール201A,201B,202A,202Bは、洗浄液を用いてウェハを洗浄する洗浄機である。
上側二次洗浄モジュール202Aと下側二次洗浄モジュール202Bとの間には、ウェハの仮置き台203が設けられている。乾燥室194内には、縦方向に沿って配列された上側乾燥モジュール205Aおよび下側乾燥モジュール205Bが配置されている。上側乾燥モジュール205Aおよび下側乾燥モジュール205Bは、互いに隔離されている。
上側乾燥モジュール205Aおよび下側乾燥モジュール205Bの上部には、清浄な空気を乾燥モジュール205A,205B内にそれぞれ供給するフィルタファン装置207,207が設けられている。
第1搬送室191には、上下動可能な第1搬送ロボット209が配置され、第2搬送室193には、上下動可能な第2搬送ロボット210が配置されている。第1搬送ロボット209および第2搬送ロボット210は、縦方向に延びる支持軸211,212にそれぞれ移動自在に支持されている。
第1搬送ロボット209および第2搬送ロボット210は、支持軸211,212に沿って上下に移動自在である。第1搬送ロボット209は、図2(a)の点線に示すように、仮置き台180にアクセス可能な位置に配置されている。第1搬送ロボット209が仮置き台180にアクセスするときには、隔壁1bに設けられているシャッタ(図示せず)が開くようになっている。
第1搬送ロボット209は、仮置き台180、上側一次洗浄モジュール201A、下側一次洗浄モジュール201B、仮置き台203、上側二次洗浄モジュール202A、および下側二次洗浄モジュール202Bの間でウェハWを搬送するように動作する。
第2搬送ロボット210は、上側二次洗浄モジュール202A、下側二次洗浄モジュール202B、仮置き台203、上側乾燥モジュール205A、下側乾燥モジュール205Bの間でウェハWを搬送するように動作する。
図1に示す搬送ロボット22は、上側乾燥モジュール205Aまたは下側乾燥モジュール205Bからウェハを取り出し、そのウェハをウェハカセットに戻す。搬送ロボット22が乾燥モジュール205A,205Bにアクセスするときには、隔壁1aに設けられているシャッタ(図示せず)が開かれる。
ウェハは、ロード/アンロード部2、研磨部3、および洗浄部4をこの順に搬送される。ウェハを各処理モジュール(本実施形態では、研磨部3の研磨モジュール3A乃至3D、洗浄部4の洗浄モジュール201A,201B,202A,202Bなど)に搬送するとき、ウェハは、その存在が光センサによって検出された後に、次の処理モジュールに搬送される。
ウェハを各処理モジュールに搬送するとき、割れや欠けなどの破損がウェハに生じる場合がある。そこで、本実施形態では、制御装置5は、光センサによって検出された信号に基づいて、ウェハの存在の有無を判断するのみならず、ウェハに破損が生じているか否かをも判断することができる。以下、ウェハに生じた破損の有無を判断する制御装置5の構成について、図面を参照して説明する。
図3は、ウェハを処理する処理モジュールを示す図である。図3に示すように、基板処理装置は、ウェハWを処理する処理モジュール301と、処理モジュール301に搬送されたウェハWを保持し、かつウェハWを回転させる保持ステージ300と、処理モジュール301に搬送されたウェハWを検出する光センサ302と、を備えている。
ウェハWの有無を検出する光センサと、ウェハWに生じた破損の有無を判断するための光センサと、を処理モジュール301内に配置した場合、いずれの光センサも、処理流体に耐性を有する構造を有していなければならない。そこで、本実施形態では、光センサ302は、ウェハWの有無を検出する機能を有するのみならず、ウェハWに生じた破損の有無を判断する機能をも有している。
本実施形態では、処理モジュール301は、洗浄モジュール201A,201B,202A,202Bの少なくとも1つに相当する。しかしながら、処理モジュール301は、洗浄モジュールには限定されず、例えば、乾燥モジュール205A,205Bの少なくとも1つに相当してもよく、または研磨モジュール3A,3B,3C,3Dの少なくとも1つに相当してもよい。
本実施形態では、保持ステージ300は、ウェハWの周縁部を保持するチャックを有する複数のピン300aを備えている。制御装置5は、保持ステージ300に電気的に接続されており、保持ステージ300に保持されたウェハWを回転させるように構成されている。
光センサ302は、光を発する投光部302aと、投光部302aから発せられた光を受ける受光部302bと、を備えている。投光部302aは、保持ステージ300に保持されたウェハWの裏面側に位置するように、保持ステージ300の上端(すなわち、ピン300a)よりも下方に配置されている。受光部302bは、保持ステージ300に保持されたウェハWの表面側に位置するように、保持ステージ300の上端よりも上方に配置されている。
本実施形態では、投光部302aおよび受光部302bは、ウェハWの搬送方向(すなわち、水平方向)に対して、斜めに配置されている。一実施形態では、投光部302aおよび受光部302bは、ウェハWの搬送方向(すなわち、水平方向)に対して、垂直に配置されてもよい。
図3に示す実施形態では、ウェハWは、その上面(すなわち、デバイス面)が上方を向いた状態で、保持ステージ300に保持される。したがって、投光部302aから発せられた光は、ウェハWの裏面に照射される。
図3に示すように、処理モジュール301は、保持ステージ300に保持されたウェハWを覆う、上下動可能なカバー310を備えている。制御装置5は、カバー310を上下動させる上下動装置(図示しない)に電気的に接続されている。制御装置5は、ウェハWが保持ステージ300に保持されたことを示す信号の受信をトリガとして、カバー310を上昇させる。結果として、ウェハWは、カバー310に取り囲まれ、この状態で、処理される。上記信号は、例えば、チャックの閉状態を示す信号である。この場合、上記信号は、保持ステージ300から制御装置5に送られる。
光センサ302は、制御装置5に電気的に接続されている。制御装置5は、光センサ302(より具体的には、投光部302a)の投光動作(すなわち、光の照射の開始および停止)を制御するように構成されている。
投光部302aから発せられた光を受光部302bが受けると、受光部302bは、制御装置5に対して、検出信号を送るように構成されている。制御装置5が受光部302bから送られた検出信号を受けると、制御装置5は、ウェハWが保持ステージ300に保持されていないことを決定する。投光部302aから発せられた光がウェハWによって遮られると、受光部302bは投光部302aから発せられた光を検出せず、制御装置5に対する検出信号の送信は停止される。制御装置5は、検出信号の送信の停止に基づいて、ウェハWが保持ステージ300に保持されたことを決定する。
図3に示すように、制御装置5は、プログラムを格納した記憶装置5aと、プログラムに従って演算を実行する処理装置5bと、を備えている。コンピュータから構成された制御装置5は、記憶装置5aに電気的に格納されたプログラムに従って動作する。プログラムは、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶され、記録媒体を介して制御装置5に提供される。または、プログラムは、インターネットまたはローカルエリアネットワークなどの通信ネットワークを介して通信装置(図示しない)から制御装置5に入力されてもよい。記録媒体は、ウェハWに生じた破損の有無を判断するためのプログラムを記録している。
図4(a)乃至図4(c)は、処理モジュールに搬送されるウェハを示す図である。図5は、制御装置によるウェハに生じた破損の有無を判断するための制御フローを示す図である。以下に示す実施形態では、第1搬送ロボット209によって、研磨部3で研磨処理されたウェハWを洗浄部4の洗浄モジュール201Aに搬送する例について、説明する。
図4(a)および図5のステップS101に示すように、制御装置5は、第1搬送ロボット209に保持されたウェハWを処理モジュール301(本実施形態では、洗浄モジュール201A)に搬送する前に、投光部302aからの光の照射を開始し(投光ON)、ウェハWの搬入動作を開始する。制御装置5は、光センサ302の受光部302bからの信号を受けることにより、ウェハWの、処理モジュール301への搬送時において、別のウェハWが保持ステージ300に保持されていないことを決定する。受光部302bは、投光部302aからの光の光量(強度)を検出するように構成されている。
図4(b)に示すように、制御装置5は、処理モジュール301に設けられたシャッタ305を開き、第1搬送ロボット209を操作して、ウェハWを処理モジュール301内に搬送する。光センサ302(より具体的には、投光部302a)から照射された光がウェハWによって遮断されたとき、制御装置5は、処理モジュール301内にウェハWが搬送されたことを決定し、投光部302aからの光の照射を停止する(ステップS102参照)。
ウェハWの搬入動作が完了した後(ステップS103参照)、制御装置5は、カバー310を上昇させて(ステップS104参照)、処理モジュール301におけるウェハWの処理(本実施形態では、洗浄処理)を開始する(図4(c)およびステップS105参照)。ウェハWは、回転された状態で、ロールスポンジやペンスポンジなどの洗浄具(図示しない)によって処理される。
図6(a)および図6(b)は、処理モジュールから搬出されるウェハを示す図である。図7は、ウェハに生じた破損の有無を判断する様子を示す図である。ウェハWの処理が完了した後、制御装置5は、カバー310を下降させて、ウェハWに生じた破損の有無を判断する(ステップS106および図6(a)参照)。より具体的には、制御装置5は、カバー310を下降させた後、投光部302aからの光の照射を開始する(ステップS107参照)。投光部302aからの光は、ウェハWの周縁部に照射される。
図7に示すように、制御装置5は、光センサ302を操作して、光をウェハWの周縁部に照射し、かつ保持ステージ300を操作して、保持ステージ300に保持されたウェハWを回転させる(ステップS108参照)。割れや欠けなどの破損は、ウェハWの周縁部に生じる場合が多い。したがって、制御装置5は、ウェハWを回転させた状態で、ウェハWの周縁部に光を照射することにより、ウェハWに生じた破損の有無を判断することができる。
ウェハWに破損が生じていない場合、ウェハWを回転させても、ウェハWの周縁部を通過する光の光量は変化せず、受光部302bによって検出される光の光量は変化しない。例えば、投光部302aからの光は、ウェハWの周縁部を通過せずに、受光部302bは、投光部302aからの光を検出しない。言い換えれば、投光部302aからの光は、受光部302b側に漏れず、結果として、受光部302bは、投光部302aからの光を検出しない。
ウェハWに破損が生じている場合、ウェハWを回転させることにより、ウェハWの周縁部を通過する光の光量は変化する。ウェハWの、破損が生じていない領域では、投光部302aからの光はウェハWの周縁部を通過せず、その一方で、ウェハWの、破損が生じている領域では、投光部302aからの光はウェハWの周縁部を通過する。言い換えれば、投光部302aからの光がウェハWの破損部分を通じて受光部302b側に漏れ、結果として、受光部302bは、投光部302aからの光を検出する。
このように、ウェハWに破損が生じている場合には、受光部302bによって検出される光の光量は、ウェハWの回転に応じて変化する。制御装置5は、受光部302bによって検出された光の光量に基づいて、ウェハWに生じた破損の有無を判断することができる。
制御装置5は、ウェハWを1回転させて、ウェハWに生じた破損の有無を判断してもよく、ウェハWを複数回(少なくとも2回転)、回転させてウェハWに生じた破損の有無を判断してもよい。ウェハWを複数回、回転させることにより、ウェハWの周縁部を通過する光の光量は周期的に変化する。制御装置5は、周期的に変化する光の光量に応じた信号を受光部302bから受けることにより、ウェハWに破損が生じていることを決定する。ウェハWを複数回、回転させることにより、制御装置5は、ウェハWの破損を確実に決定することができる。
このようにして、制御装置5は、受光部302bから送られる信号に基づいて、ウェハWに破損が生じているか否かを判断する(ステップS109参照)。制御装置5は、ウェハWに破損が生じていないと決定した場合には(ステップS109の「NO」参照)、ウェハWの、処理モジュール301からの搬出動作を開始する。
ウェハWを搬出させる場合には、第1搬送ロボット209は、シャッタ305を通じて、保持ステージ300に保持されたウェハWにアクセスする。その後、第1搬送ロボット209は、ウェハWを保持ステージ300から受け取り、ウェハWを処理モジュール301の外部に搬出する。
図6(b)に示すように、制御装置5は、シャッタ305の閉止をトリガとして、投光部302aからの光を照射して、ウェハWの取りこぼしを判断してもよい。より具体的には、シャッタ305が閉じられると、投光部302aは光を照射し、受光部302bは投光部302aからの光を検出する。制御装置5は、受光部302bからの信号を受けると、ウェハWが保持ステージ300に保持されていないことを決定する。
制御装置5は、ウェハWに破損が生じていると決定した場合には(ステップS109の「YES」参照)、エラー信号を発報し(ステップS110参照)、作業者にウェハWの破損を知らせる。作業者は、制御装置5によって発報されたエラー信号に基づいて、基板処理装置の動作を停止し、破損したウェハWを取り除く。
本実施形態によれば、制御装置5は、ウェハWに生じた破損の有無を判断することができる。したがって、基板処理装置は、破損したウェハWの破片に起因する基板処理装置の故障や後続のウェハWに与える悪影響を排除することができる。
上述した実施形態では、制御装置5は、光センサ302からの光の照射を開始した後に(ステップS107参照)、ウェハWを回転させている(ステップS108参照)。一実施形態では、制御装置5は、ウェハWを回転させ、その後に、ウェハWの破損の判断を目的とする光の照射を開始してもよい。
ウェハWは、ウェハWが回転された状態で洗浄される。したがって、一実施形態では、制御装置5は、ウェハWの回転が継続された状態で、カバー310を下降させ、ウェハWの破損の判断を目的とする光の照射を開始してもよい。この場合、制御装置5は、ウェハWの回転速度を、ウェハWを洗浄するための第1回転速度から、ウェハWの破損を判断するための第2回転速度に変更してもよい。例えば、第2回転速度は、第1回転速度よりも低い回転速度である。
本実施形態では、制御装置5は、ウェハWの処理後に、ウェハWの破損の有無を判断するが、一実施形態では、制御装置5は、ウェハWの処理前に(およびウェハWの処理後)、ウェハWの破損の有無を判断してもよい。より具体的には、制御装置5は、カバー310を上昇させる前に、保持ステージ300に保持されたウェハWを回転させつつ、光センサ302からの光をウェハWに照射して、ウェハWに生じた破損の有無を判断してもよい。
ウェハWは、その位置決め部位としてのノッチNtを有している場合がある(図7参照)。この場合であっても、制御装置5は、ノッチNtをウェハWの破損と判断することなく、確実にウェハWの破損の有無を判断することができる。
図8は、制御装置によるウェハに生じた破損の有無を判断するための制御フローを示す図である。制御装置5の記憶装置5aは、光センサ302からの光をウェハWの周縁部に形成されたノッチNtに照射したときの基準光量を記憶している。
図8のステップS201およびステップS202に示すように、制御装置5(より具体的には、処理装置5b)は、ウェハWを回転させた状態でウェハWの周縁部を通過する光の光量(すなわち、現在光量)と、記憶装置5aに記憶された基準光量と、を比較する。制御装置5は、ウェハWの周縁部を通過する光の光量が基準光量よりも大きいときに(ステップS202の「YES」参照)、ウェハWに破損が生じていることを決定する(ステップS203参照)。この場合、制御装置5は、エラー信号を発報してもよい。
制御装置5は、ウェハWの周縁部を通過する光の光量が基準光量よりも大きくないときに(ステップS202の「NO」参照)、ウェハWに破損が生じていないことを決定する(ステップS204参照)。
図9は、基板処理装置の他の実施形態を示す図である。図9に示すように、基板処理装置は、保持ステージ300に保持されたウェハWを撮像する撮像装置320と、保持ステージ300に保持されたウェハWの表面側および裏面側に配置された表面側照明装置321および裏面側照明装置322と、を備えている。表面側照明装置321は、ウェハWの表面に向けて光を照射し、裏面側照明装置322は、ウェハWの裏面に向けて光を照射する。一実施形態では、基板処理装置は、上述した光センサ302をさらに備えてもよい。一実施形態では、基板処理装置は、処理モジュール301内に配置された光センサ302のみならず、処理モジュール301内に配置された撮像装置320をも備えてもよい。
制御装置5は、撮像装置320、表面側照明装置321、および裏面側照明装置322に電気的に接続されている。制御装置5は、表面側照明装置321および裏面側照明装置322を操作して、異なるタイミングでウェハWに光を照射する。その後、制御装置5は、撮像装置320を操作して、ウェハWに光が照射された各タイミングで、ウェハWを撮像する。制御装置5は、撮像された画像に基づいて、ウェハWに生じた破損の有無を判断する。
本実施形態では、撮像装置320は、ウェハWの上方に配置されているが、ウェハWの下方に配置されてもよく、一実施形態では、撮像装置320は、ウェハWの上方および下方に配置されてもよい。
図10は、記憶装置に記憶された仮想輪郭と比較されたウェハを示す図である。制御装置5の記憶装置5aは、基準となるウェハWの輪郭に相当する仮想輪郭ICRを記憶している(図10の点線参照)。仮想輪郭ICRは、破損が生じていない基準となるウェハWの輪郭である。
図10では、図面を見やすくするため、仮想輪郭ICRは、ウェハWよりも大きなサイズを有しているが、仮想輪郭ICRは、ウェハWと同一のサイズを有してもよい。本実施形態では、ウェハWは円形状を有しているため、仮想輪郭ICRは仮想的な円形状を有している。一実施形態では、ウェハWが四角形状を有している場合には、仮想輪郭ICRは、仮想的な四角形状を有している。
制御装置5の処理装置5bは、撮像された画像と、仮想輪郭ICRと、を比較して、ウェハWに生じた破損の有無を判断する。例えば、制御装置5は、仮想輪郭ICRと撮像されたウェハWの画像とを重ね合わせ、仮想輪郭ICRで囲まれた領域内における隙間Gの大きさが所定の基準サイズよりも大きい場合に、ウェハWに破損が生じていることを決定してもよい。基準サイズは、ノッチNtによって形成された隙間の大きさに基づいて決定されてもよい。
図11は、搬送室に配置された撮像装置と、表面側照明装置および裏面側照明装置と、を示す図である。図11に示すように、基板処理装置は、搬送ロボット209と、撮像装置(例えば、カメラ)320と、表面側照明装置321および裏面側照明装置322と、制御装置5と、を備えている。
図11に示す実施形態では、撮像装置320と、表面側照明装置321および裏面側照明装置322と、は、搬送ロボット209を収容する第1搬送室191内に配置されている。一実施形態では、撮像装置320と、表面側照明装置321および裏面側照明装置322と、は、搬送ロボット210を収容する第2搬送室193内に配置されてもよい。
図12は、制御装置によるウェハに生じた破損の有無を判断するための制御フローを示す図である。図12のステップS301に示すように、ウェハWの、処理モジュール301からの搬出動作が完了した後、制御装置5は、表面側照明装置321および裏面側照明装置322を操作して、異なるタイミングで、搬送ロボット209に保持されたウェハWに光を照射する(ステップS302参照)。
その後、制御装置5は、撮像装置320を操作して、ウェハWに光が照射された各タイミングで、ウェハWを撮像し(ステップS303参照)、撮像された画像に基づいて、ウェハWに生じた破損の有無を判断する。
図12に示す実施形態では、上述した実施形態と同様に、制御装置5は、撮像された画像と、仮想輪郭ICRと、を比較して、ウェハWに生じた破損の有無を判断してもよい(ステップS304参照)。その後、制御装置5は、ウェハWに生じた破損の有無を判断し(ステップS305参照)、ウェハWに破損が生じていないと決定した場合には(ステップS305の「NO」参照)、制御フローを終了する。制御装置5は、ウェハWに破損が生じていると決定した場合には(ステップS305の「YES」参照)、エラー信号を発報する(ステップS306参照)。
図13は、搬送ロボットに保持されたウェハを表面側から見た図である。図14は、搬送ロボットに保持されたウェハを裏面側から見た図である。図11乃至図14に示す実施形態では、撮像装置320は、搬送ロボット209に保持されたウェハWを撮像するように構成されている。したがって、ウェハWは、搬送ロボット209のハンド330と重なる第1領域R1(図14の網掛け参照)と、ハンド330からはみ出した第2領域R2(図13の網掛け参照)と、を備えている。
したがって、撮像装置320は、裏面側照明装置322から光を照射した状態で、搬送ロボット209に保持されたウェハWを撮像すると、制御装置5は、第2領域R2の鮮明な画像を取得することができる。その一方で、第1領域R1は、ハンド330と重なって撮像されるため、制御装置5は、第1領域R1の鮮明な画像を取得することができない場合がある。
そこで、撮像装置320は、裏面側照明装置322からの光の照射を停止し、かつ表面側照明装置321から光を照射した状態で、搬送ロボット209に保持されたウェハWを撮像する。このような撮像により、制御装置5は、第1領域R1(および第2領域R2)の鮮明な画像を取得することができる。制御装置5は、取得した第1領域R1および第2領域R2の画像(より具体的には、ウェハWの、領域R1,R2における周縁部の画像)に基づいて、ウェハWに生じた破損の有無を判断する。
このように、制御装置5は、裏面側照明装置322および撮像装置320を操作して、ウェハWの、搬送ロボット209との重なる第1領域R1を除く第2領域R2を撮像し、表面側照明装置321および撮像装置320を操作して、第1領域R1を撮像する。
一実施形態では、制御装置5は、図5に示す制御フローにより、ウェハWを処理モジュール301から搬出した後、図12に示す制御フローを行ってもよい。ウェハWの処理中、処理モジュール301の内部に配置された各種装置(例えば、光センサ302)は、処理流体(処理液、処理ガスなど)に曝されるため、各種装置は、処理流体に耐性を有する構造を有している。しかしながら、搬送ロボット209は、ウェハWの処理中において、処理モジュール301の外部に配置されるため、搬送ロボット209は、処理流体に耐性を有する構造を有する必要はない。
一実施形態では、基板処理装置は、図3乃至図8に示す実施形態における光センサ302と、図9に示す実施形態における撮像装置320(および表面側照明装置321、裏面側照明装置322)と、を備えてもよい。このような構成により、制御装置5は、光センサ302によって検出された信号と、撮像装置320によって撮像された画像と、に基づいて、ウェハWに生じた破損の有無を判断することができる。したがって、基板処理装置は、破損したウェハWの破片に起因する基板処理装置の故障や後続のウェハWに与える悪影響をより確実に排除することができる。
光センサ302は、局所的に、光線をウェハWの周縁部に照射するため、制御装置5は、ウェハWの周縁に生じた、2次元的な破損を決定するように構成されている。実際には、ウェハWの破損が生じる前の処理時(工程時)における衝撃や加工による僅かな傷が成長し、結果として、その後の処理時に検出可能な破損が生じる場合がある。このように、ウェハWの破損は、ウェハWの周縁部以外の部位に生じる可能性がある。
撮像装置320は、処理モジュール301から搬出されたウェハWの周縁部のみならず、ウェハWの全面を撮像するように構成されている。したがって、制御装置5は、ウェハWに生じた破損の有無のみならず、次工程における処理時に生じるおそれのある破損の原因となる僅かな傷の有無をも判断することができる。結果として、制御装置5は、ウェハWの破損に起因する事故を未然に防止することができる。
制御装置5は、ウェハWを処理した後に、光センサ302によって検出された信号に基づいて、ウェハWの周縁部における破損の有無を判断する。その後、制御装置5は、撮像装置320によって撮像された画像に基づいて、ウェハWの全面における破損の有無と、破損の原因となる僅かな傷の有無と、を判断する。このような二段階における判断により、基板処理装置は、破損したウェハWの破片に起因する基板処理装置の故障や後続のウェハWに与える悪影響をより確実に排除することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 ハウジング
1a,1b 隔壁
2 ロード/アンロード部
3 研磨部
3A~3D 研磨モジュール
4 洗浄部
5 制御装置
5a 記憶装置
5b 処理装置
6 第1リニアトランスポータ
7 第2リニアトランスポータ
10 研磨パッド
11 リフタ
12 スイングトランスポータ
20 フロントロード部
21 走行機構
22 搬送ロボット
31A~31D トップリング
32A~32D 研磨液供給ノズル
33A~33D ドレッサ
34A~34D アトマイザ
190 第1洗浄室
191 第1搬送室
192 第2洗浄室
193 第2搬送室
194 乾燥室
201A 上側一次洗浄モジュール
201B 下側一次洗浄モジュール
202A 上側二次洗浄モジュール
202B 下側二次洗浄モジュール
203 仮置き台
205A 上側乾燥モジュール
205B 下側乾燥モジュール
207 フィルタファン装置
209 第1搬送ロボット
210 第2搬送ロボット
211,212 支持軸
300 保持ステージ
300a ピン
301 処理モジュール
302 光センサ
302a 投光部
302b 受光部
305 シャッタ
310 カバー
320 撮像装置
321 表面側照明装置
322 裏面側照明装置
330 ハンド

Claims (10)

  1. 基板を処理する処理モジュールと、
    前記処理モジュールに搬送された前記基板を保持し、かつ前記基板を回転させる保持ステージと、
    前記処理モジュールに搬送された前記基板を検出する光センサと、
    前記光センサの投光動作および前記保持ステージの回転動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記保持ステージを操作して、前記保持ステージに保持された前記基板を回転させ、
    前記基板を回転させた状態で、前記光センサを操作して、前記光センサからの光を前記基板に照射し、
    前記基板を通過する光の光量に基づいて、前記基板に生じた破損の有無を判断する、基板処理装置。
  2. 前記処理モジュールは、前記保持ステージに保持された前記基板を覆う、上下動可能なカバーを備えており、
    前記制御装置は、
    前記処理モジュールで前記基板を処理するとき、前記カバーを上昇させ、
    前記基板の処理後に、前記カバーを下降させ、
    前記カバーを下降させた後に、前記保持ステージに保持された前記基板を回転させつつ、前記光センサからの光を前記基板に照射して、前記基板に生じた破損の有無を判断する、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記カバーを上昇させる前に、前記保持ステージに保持された前記基板を回転させつつ、前記光センサからの光を前記基板に照射して、前記基板に生じた破損の有無を判断する、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記基板を回転させた状態で前記基板を通過する光の光量と、前記光センサからの光を前記基板の周縁部に形成されたノッチに照射したときの基準光量と、を比較し、
    前記基板を通過する光の光量が前記基準光量よりも大きいときに、前記基板に破損が生じていることを決定する、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記基板処理装置は、
    前記保持ステージに保持された前記基板を撮像する撮像装置と、
    前記保持ステージに保持された前記基板の表面側および裏面側に配置された表面側照明装置および裏面側照明装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記表面側照明装置および前記裏面側照明装置を操作して、異なるタイミングで前記基板に光を照射し、
    前記撮像装置を操作して、前記基板に光が照射された各タイミングで、前記基板を撮像し、
    前記撮像された画像に基づいて、前記基板に生じた破損の有無を判断する、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記制御装置は、
    基準となる前記基板の輪郭に相当する仮想輪郭を記憶しており、
    前記撮像された画像と、前記仮想輪郭と、を比較して、前記基板に生じた破損の有無を判断する、請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記処理モジュールは、前記基板を洗浄する洗浄モジュールを備えている、請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 基板を搬送する搬送ロボットと、
    前記搬送ロボットに保持された前記基板を撮像する撮像装置と、
    前記搬送ロボットに保持された前記基板の表面側および裏面側に配置された表面側照明装置および裏面側照明装置と、
    前記撮像装置の動作と、前記表面側照明装置の動作および前記裏面側照明装置の動作と、を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記表面側照明装置および前記裏面側照明装置を操作して、異なるタイミングで前記基板に光を照射し、
    前記撮像装置を操作して、前記基板に光が照射された各タイミングで、前記基板を撮像し、
    前記撮像された画像に基づいて、前記基板に生じた破損の有無を判断する、基板処理装置。
  9. 前記制御装置は、
    前記裏面側照明装置を操作して、前記基板の裏面側から光を照射し、
    前記撮像装置を操作して、前記基板の、前記搬送ロボットとの重なる第1領域を除く第2領域を撮像し、
    前記表面側照明装置を操作して、前記基板の表面側から光を照射し、
    前記撮像装置を操作して、前記第1領域を撮像する、請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 前記制御装置は、
    基準となる前記基板の輪郭に相当する仮想輪郭を記憶しており、
    前記撮像された画像と、前記仮想輪郭と、を比較して、前記基板に生じた破損の有無を判断する、請求項8または請求項9に記載の基板処理装置。
JP2022012769A 2022-01-31 2022-01-31 基板処理装置 Pending JP2023111109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022012769A JP2023111109A (ja) 2022-01-31 2022-01-31 基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022012769A JP2023111109A (ja) 2022-01-31 2022-01-31 基板処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023111109A true JP2023111109A (ja) 2023-08-10

Family

ID=87551589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022012769A Pending JP2023111109A (ja) 2022-01-31 2022-01-31 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023111109A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8477301B2 (en) Substrate processing apparatus, substrate processing system and inspection/periphery exposure apparatus
TWI421926B (zh) 基板洗淨裝置及具備其之基板處理裝置
US8128458B2 (en) Polishing apparatus and substrate processing method
JP2006287178A (ja) 塗布、現像装置
JP2013254964A (ja) 基板処理装置及び該基板処理装置の運転方法
JP2011134898A (ja) 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体
JP5183993B2 (ja) 基板処理装置
JP7070748B2 (ja) 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体
TW201601875A (zh) 基板處理裝置
KR20170031122A (ko) 기판 처리 장치, 기판 처리 방법 및 그 기판 처리 방법을 실행시키기 위한 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
JP2008288447A (ja) 基板処理装置
US20150221536A1 (en) Substrate processing apparatus, substrate transfer method and substrate transfer device
JP2002050668A (ja) 基板処理装置及びその方法
JP2023111109A (ja) 基板処理装置
JP2022180443A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP5837150B2 (ja) 基板処理方法及びその基板処理方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体
US20230230863A1 (en) Substrate conveyance method, substrate processing device, and recording medium
JP5183994B2 (ja) 基板処理装置
KR102228058B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 상태 검출 방법
JP2022015474A (ja) 検査装置及び基板搬送方法
KR20230021892A (ko) 기판 검사 장치 및 기판 검사 방법
JP2017092306A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2023116089A (ja) 基板処理装置および監視方法
JP6322021B2 (ja) 基板処理装置
JP5680731B2 (ja) 基板処理装置および検査周辺露光システム