JP2023109602A - 樹脂封止装置及び樹脂封止方法 - Google Patents

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誠 柳澤
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Abstract

【課題】樹脂封止した成形品の品質の向上を図ることである。【解決手段】 樹脂封止装置(1)は、ワーク(W)を保持する上型(23)、及び、上型(23)に向かって開口するキャビティ凹部(25)を有する下型(22)を有する、樹脂封止金型(21)と、機能部材(H)を保持する保持ツール(78)と、保持ツール(78)で保持された機能部材(H)の上に、液状、顆粒状又は粉末状の樹脂(R)を供給する樹脂供給部(41)と、機能部材(H)及び機能部材(H)の上に供給された樹脂(R)を加熱する加熱部(80)と、加熱部(80)によって加熱された樹脂(R)及び機能部材(H)を、保持ツール(78)を介して樹脂封止金型(21)へ搬送するとともに、下型(22)のキャビティ凹部(25)を含む領域に配置されたフィルム(F)の上にセットするローダハンド(71)を備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂封止装置及び樹脂封止方法に関する。
基材上に搭載された電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置が知られている。樹脂封止装置の一例として、例えば、特許文献1には、フィルムとモールド樹脂とが供給されてモールド成形をするモールド金型と、フィルムにモールド樹脂を投下するディスペンサと、フィルムとモールド樹脂とを所定保持位置において保持してモールド金型に搬送するローダと、ローダによる所定保持位置とディスペンサとの間において、フィルムに投下されたモールド樹脂を加熱する加熱部とを備えるモールド装置が開示されている。
特開2019-166720号公報
特許文献1の構成によれば、フィルムに投下されたモールド樹脂を予備加熱した後にそれらをモールド金型へ搬送するため、フィルムにおける樹脂接触領域と樹脂非接触領域とにおいて予備加熱によるフィルムの伸び率が異なってしまい、フィルムにしわが発生する場合がある。一般に、モールド金型に載置されるフィルムにしわが発生してしまうと、樹脂がしわ発生部分に入り込んでしまい、樹脂封止した成形品の信頼性を損なう場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、樹脂封止した成形品の品質の向上を図ることができる樹脂封止装置及び樹脂封止方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る樹脂封止装置は、基材及び電子部品を含むワークの電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置であって、ワークを保持する上型、及び、上型に向かって開口するキャビティ凹部を有する下型を有する、樹脂封止金型と、機能部材を保持する保持ツールと、保持ツールで保持された機能部材の上に、液状、顆粒状又は粉末状の樹脂を供給する樹脂供給部と、機能部材及び機能部材の上に供給された樹脂を加熱する加熱部と、加熱部によって加熱された樹脂及び機能部材を、保持ツールを介して樹脂封止金型へ搬送するとともに、下型のキャビティ凹部を含む領域に配置されたフィルムの上にセットするローダハンドを備えている。
この態様によれば、樹脂と機能部材をフィルムの上にセットする前に加熱し、それらを保持ツールを介して樹脂封止金型へ搬送することができる。したがって、フィルムにしわなどの不具合の発生を抑制し、ひいては樹脂封止した成形品の品質の向上を図ることができる。
本発明の他の一態様に係る樹脂封止方法は、基材及び電子部品を含むワークの電子部品を樹脂封止する樹脂封止方法であって、保持ツールで保持された機能部材の上に、液状、顆粒状又は粉末状の樹脂を供給すること、機能部材及び機能部材の上に供給された樹脂を加熱すること、樹脂及び機能部材を、保持ツールを介して樹脂封止金型へ搬送するとともに、樹脂封止金型の下型のキャビティ凹部を含む領域に配置されたフィルムの上にセットすること、及び、前記ワークを保持する樹脂封止金型の上型と、フィルムの上に機能部材及び樹脂が設けられた下型とによって電子部品を樹脂封止することを含む。
この態様によれば、樹脂と機能部材をフィルムの上にセットする前に加熱し、それらを保持ツールを介して樹脂封止金型へ搬送することができる。したがって、フィルムにしわなどの不具合の発生を抑制し、ひいては樹脂封止した成形品の品質の向上を図ることができる。
本発明によれば、樹脂封止した成形品の品質の向上を図ることができる樹脂封止装置及び樹脂封止方法を提供することができる。
一実施形態に係る樹脂封止装置の構成を概略的に示す平面図である。 第1ローダ及び第2ローダのより詳細な構成を概略的に示す平面図である。 樹脂封止金型及び成形品の構成を概略的に示す断面図である。 第2ローダハンドの構成を概略的に示す断面図である。 本実施形態に係る樹脂封止装置を用いた樹脂封止方法の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る機能部材Hの搬送工程の一例を示すフローチャートである。 成形面にフィルムを吸着する工程を示す図である。 上型にワークをセットする工程を示す図である。 機能部材の上にレジンガードをセットする工程を示す図である。 機能部材の上に樹脂を供給する工程を示す図である。 樹脂を樹脂ヒータにより加熱する工程とレジンガードを取り外す工程を示す図である。 樹脂封止金型に樹脂及び機能部材を搬送する工程を示す図である。 樹脂封止金型に樹脂及び機能部材をセットする工程を示す図である。 型締めする工程を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。各実施形態の図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施形態に限定して解するべきではない。
<樹脂封止装置>
図1~図4を参照しつつ、本発明の実施形態に係る樹脂封止装置1の構成について説明する。図1は、一実施形態に係る樹脂封止装置の構成を概略的に示す平面図である。図2は、ローダハンドのより詳細な構成を概略的に示す平面図である。図3は、樹脂封止金型及び成形品の構成を概略的に示す断面図である。図4は、第2ローダハンドの構成を概略的に示す断面図である。
図1及び図2は、上方から平面視したときのレイアウトを示している。各々の図面には、各々の図面相互の関係を明確にし、各部材の位置関係を理解する助けとするために、便宜的に前後左右上下の方向を付している。
樹脂封止装置1は、基材S及び電子部品Pを含むワークWに対して樹脂Rを溶融して電子部品Pを樹脂封止し、成形品Mを製造する製造装置である。樹脂封止装置1は、ワークWと一緒に機能部材Hに対しても樹脂Rを成形する。機能部材Hは、例えば板状部材であり、成形品Mの基材Sが露出する側とは反対側に露出するように設けられる。基材Sは、例えば、インタポーザ基板、リードフレーム、粘着シート付きキャリアプレート、半導体基板、等である。電子部品Pは、例えば、ICチップ等の半導体素子であるがこれに限定されるものではなく、各種の能動素子や受動素子、MEMSデバイス等であってもよい。機能部材Hは、例えば、電子部品Pが発する熱を放出する放熱部材や電磁波を遮蔽する遮蔽部材であるが、上記に限定されるものではない。樹脂Rは、例えば顆粒状の熱硬化性樹脂である。樹脂Rの態様は上記に限定されるものではなく、液状又は粉末状であってもよい。
本実施形態に係る樹脂封止装置1はコンプレッション方式の樹脂封止装置である。あるいは、本発明の一実施形態に係る樹脂封止装置は上記に限定されるものではなく、トランスファ方式の樹脂封止装置であってもよい。
図1に示すように、樹脂封止装置1は、ワーク供給ユニット10と、樹脂供給ユニット40と、機能部材供給ユニット50と、樹脂成形ユニット20,30と、成形品回収ユニット90と、第1ローダ60と、第2ローダ70とを備えている。ワーク供給ユニット10と、樹脂供給ユニット40と、樹脂成形ユニット20,30と、成形品回収ユニット90とは、左右方向に並んで配置されている。樹脂供給ユニット40と、機能部材供給ユニット50とは、前後方向に並んで配置されている。
ワーク供給ユニット10は、第1ローダ60の第1ローダハンド61にワークWを供給する。ワーク供給ユニット10は、ワーク収納部11と、ワーク受渡部13と、ワーク予熱部15と、ワーク供給コントロールパネル19とを備えている。図1に示すように平面視したとき、ワーク供給ユニット10は、例えば樹脂封止装置1の左端に配置されている。
ワーク収納部11は、複数のワークWを収納し、ワークWを順次送り出す。例えば、ワーク収納部11には、複数のワークマガジンと、ワークエレベーションとが備えられている。ワーク収納部11にセットされたワークマガジンには、複数のワークWが上下方向に重なるように収納されている。ワークエレベーションは、ワークWをワーク受渡部13へと送り出すために、ワークマガジンの位置を調整する。
ワーク受渡部13は、ワーク収納部11から受け取ったワークWをワーク予熱部15に引き渡す。例えば、ワーク受渡部13には、ワーク収納部11が送り出したワークWを受け取って整列させるワークインデックスと、ワークインデックスが整列させたワークWをワーク予熱部15に引き渡すワークピックアンドプレイスとが備えられている。
ワーク予熱部15は、ワーク受渡部13から受け取ったワークWを予熱し、第1ローダ60の第1ローダハンド61に引き渡す。樹脂成形ユニット20,30に搬送される前にワークWを予熱することで、樹脂封止金型21,31の内部におけるワークWの急激な温度変化による変形を抑制する。例えば、ワーク予熱部15には、ワークWを端部から加熱するプレヒートレールが備えられている。ワーク予熱部15には、ワークWの全面を加熱するホットプレートが備えられてもよい。また、ワーク予熱部15を設けず、予熱しない構成としてもよい。
ワーク供給コントロールパネル19は、ワーク供給ユニット10の動作を制御するための制御盤である。図1に示すように平面視したとき、ワーク供給コントロールパネル19は、ワーク供給ユニット10の前面に配置されている。例えば、ワーク供給コントロールパネル19には、ワーク供給ユニット10の制御パラメータを表示する表示部と、ワーク供給ユニット10の制御パラメータを入力する入力部とが備えられている。
なお、ワーク供給ユニット10は、ワークWの体積を測定する体積測定部や、ワークWの外観を検査する外観検査部などをさらに備えてもよい。
成形品回収ユニット90は、第1ローダ60の第1ローダハンド61から成形品Mを回収する。成形品回収ユニット90は、成形品受取部91と、成形品受渡部93と、成形品収納部95とを備えている。図1に示すように平面視したとき、成形品回収ユニット90は、例えば樹脂封止装置1の右端に配置されている。成形品回収ユニット90は、左右方向において樹脂成形ユニット20,30に対してワーク供給ユニット10とは反対側に配置されているがこれに限定されるものではない。成形品回収ユニット90は、左右方向において樹脂成形ユニット20,30に対してワーク供給ユニット10と同じ側に配置されてもよい。
成形品受取部91は、第1ローダ60の第1ローダハンド61から受け取った成形品Mを成形品受渡部93に引き渡す。例えば、成形品受取部91には、成形品Mを冷却する冷却パレットが備えられている。また、冷却パレットを設けず、冷却しない構成としてもよい。
成形品受渡部93は、成形品受取部91から受け取った成形品Mを成形品収納部95に引き渡す。例えば、成形品受渡部93には、成形品受取部91が送り出した成形品Mを受け取って整列させる成形品インデックスと、成形品インデックスが整列させた成形品Mを成形品収納部95に引き渡す成形品ピックアンドプレイスとが備えられている。
成形品収納部95は、成形品Mを受け取って収納する。例えば、成形品収納部95には、複数の成形品マガジンと、成形品エレベーションとが備えられている。成形品収納部95にセットされた成形品マガジンには、複数の成形品Mが上下方向に重なるように収納されている。成形品エレベーションは、成形品Mを成形品受渡部93から受け取るために、成形品マガジンの位置を調整する。
なお、成形品回収ユニット90は、成形品Mの体積を測定する体積測定部や、成形品Mの外観を検査する外観検査部などをさらに備えてもよい。本発明の一実施形態に係る樹脂封止装置がトランスファ方式の樹脂封止装置である場合、成形品回収ユニットには、カルやライナと呼ばれる不要樹脂を成形品Mから分離するディゲート部や、分離した不要樹脂を回収するためのスクラップボックス等が備えられてもよい。
樹脂成形ユニット20は、ワークW及び機能部材Hに対して樹脂Rを成形する。樹脂成形ユニット20は、樹脂封止金型21と、フィルムハンドラ27と、樹脂成形コントロールパネル29とを備えている。図1に示すように平面視したとき、樹脂成形ユニット20は、例えばワーク供給ユニット10の右側に連結されている。
樹脂封止金型21は、内部のキャビティ25に樹脂Rを充填して成形する、一対の開閉可能な金型である。樹脂封止金型21は、下型22と上型23とを備えている。上型23の下型22に対向する側の面は平坦であり、下型22の上型23に対向する側の面(以下、「成形面」とする。)にはキャビティ25が形成されている。すなわち、樹脂封止金型21は、いわゆる下キャビティ可動構造の圧縮成形金型である。キャビティ25は、上型23に向かって開口する凹部であり、本発明に係る「キャビティ凹部」の一例に相当する。
下型22は、下プレート22Aと、キャビティ駒22Bと、クランパ22Cと、付勢部材22Dとを備えている。キャビティ駒22Bは、下プレート22Aの上面(上型23側の面)に固定して組み付けられている。クランパ22Cは、キャビティ駒22Bを囲うように枠状に構成されている。クランパ22Cは、付勢部材22Dを介して、下プレート22Aに対して上下動可能に組み付けられている。キャビティ駒22Bがキャビティ25の底面部を構成し、クランパ22Cがキャビティ25の側面部を構成している。下型22には、クランパ22Cを貫通する吸引孔22E,22Fと、下プレート22A及びキャビティ駒22Bを貫通する吸引孔22Gと、が設けられている。吸引孔22Eは、クランパ22Cの上面に開口している。吸引孔22Fは、クランパ22Cのキャビティ駒22Bに対向する内側面に開口している。吸引孔22Fの下にはシール部材が挿入されている(不図示)。吸引孔22Gは、キャビティ駒22Bの上面、すなわちキャビティ25の底面、に開口している。吸引孔22E,22F,22Gは、下型22にセットされたフィルムFを吸着するための吸引孔である。
上型23は、上プレート23Aと、キャビティプレート23Bとを備えている。キャビティプレート23Bは、上プレート23Aの下面(下型22側の面)に固定して組み付けられている。上型23には、上プレート23A及びキャビティプレート23Bを貫通する吸引孔23Cが設けられている。吸引孔23Cは、キャビティプレート23Bの下面に開口している。吸引孔23Cは、上型23にセットされたワークWを吸着するための吸引孔である。
フィルムハンドラ27は、樹脂封止金型21にフィルムFを供給する。フィルムFは、下型22の隙間への樹脂Rの侵入を阻害するとともに、下型22からの成形品Mの剥離を容易にする離型フィルムである。フィルムハンドラ27には、未使用のフィルムFを供給する巻出部と、使用済みのフィルムFを回収する巻取部とが備えられている。フィルムハンドラ27は、フィルム供給部の一例に相当する。フィルムFの材料として、耐熱性、剥離容易性、柔軟性、伸展性に優れた高分子材料、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(ポリテトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PVDC(ポリ塩化ビニリジン)等が好適に用いられる。フィルムFの材料は上記に限定されるものではなく、例えばフッ素含浸ガラスクロス等でもよい。フィルムFの厚さは、材料の物性に応じて好適に選択され、一例として50μm程度である。なお、フィルムFの形状はロール状に限定されるものではなく、短冊状であってもよい。
樹脂成形コントロールパネル29は、樹脂成形ユニット20の動作を制御するための制御盤である。図1に示すように平面視したとき、樹脂成形コントロールパネル29は、樹脂成形ユニット20の前面に配置されている。例えば、樹脂成形コントロールパネル29には、樹脂成形ユニット20の制御パラメータを表示する表示部と、樹脂成形ユニット20の制御パラメータを入力する入力部とが備えられている。
樹脂成形ユニット30は、樹脂封止金型31と、フィルムハンドラ37と、樹脂成形コントロールパネル39とを備えている。図1に示すように平面視したとき、樹脂成形ユニット30は、例えば成形品回収ユニット90の左側に連結されている。なお、樹脂成形ユニット30の構成は樹脂成形ユニット20の構成と同様のため、樹脂封止金型31、フィルムハンドラ37及び樹脂成形コントロールパネル39についての説明は省略する。
なお、樹脂成形コントロールパネル29,39は、その機能の少なくとも一部がワーク供給コントロールパネル19に集約されてもよい。例えば、樹脂成形ユニット20,30の制御パラメータはワーク供給コントロールパネル19の表示部に表示されてもよく、樹脂成形ユニット20,30の制御パラメータはワーク供給コントロールパネル19の入力部に入力されてもよい。各ユニットのコントロールパネルの機能が全てワーク供給コントロールパネル19に集約される場合、樹脂成形コントロールパネル29,39は省略されてもよい。
機能部材供給ユニット50は、保持ツール78に機能部材Hを供給する。機能部材供給ユニット50は、機能部材収納部51と、機能部材受渡部53とを備えている。図1に示すように平面視したとき、機能部材供給ユニット50は、樹脂供給ユニット40の前側に連結している。言い換えると、機能部材供給ユニット50は、樹脂封止装置1の正面側に配置されている。ここで、樹脂封止装置1の正面側は、前後方向における、ワーク供給コントロールパネル19及び樹脂成形コントロールパネル29,39が配置された側である。機能部材供給ユニット50は、左右方向において、ワーク供給コントロールパネル19及び樹脂成形コントロールパネル29,39と並んで配置されている。機能部材供給ユニット50は、後述する第1ガイド部60Rから視て、樹脂供給部41とは反対側に配置されている。
機能部材収納部51は、複数の機能部材Hを収納し、機能部材Hを順次送り出す。例えば、機能部材収納部51には、複数の機能部材マガジンと、機能部材エレベーションとが備えられている。機能部材収納部51にセットされた機能部材マガジンには、複数の機能部材Hが上下方向に重なるように収納されている。機能部材エレベーションは、機能部材Hを機能部材受渡部53へと送り出すために、機能部材マガジンの位置を調整する。
機能部材受渡部53は、機能部材収納部51から受け取った機能部材Hを保持ツール78に引き渡す。例えば、機能部材受渡部53は、機能部材収納部51が送り出した機能部材Hを受け取って整列させて保持ツール78に引き渡す。この時、保持ツール78に設けたチャッキング機能により機能部材Hをピックアップしてもよい。また、保持ツール78が直接ピックアップする必要はなく、第2ローダハンド71に吸着又はチャッキング機能を設け、機能部材Hをピックアップし、その後、保持ツール78に受け渡してもよい。
なお、機能部材供給ユニット50は、機能部材Hの体積を測定する体積測定部、機能部材Hの外観を検査する外観検査部、機能部材Hを予熱する機能部材予熱部、等をさらに備えてもよい。
樹脂供給ユニット40は、機能部材H上に顆粒状の樹脂Rを供給する。図1に示すように平面視したとき、樹脂供給ユニット40は、樹脂成形ユニット20の右側に連結され、樹脂成形ユニット30の左側に連結されている。樹脂供給ユニット40は、樹脂供給部41と、樹脂ヒータ80とを備えている。
樹脂供給部41は、保持ツール78で保持された機能部材Hの上に、樹脂Rを供給する。樹脂供給部41は、例えば図9で後述するように、ホッパ42と、フィーダ43とを備えている。ホッパ42は、樹脂Rを貯留する樹脂貯留部の一例に相当する。フィーダ43は、ホッパ42から受け取った樹脂Rを送り出す樹脂供給部の一例に相当する。なお、樹脂が液状の場合、樹脂供給部は、樹脂を貯留するシリンジと、樹脂を押し出すピストンと、シリンジの先端を開閉するピンチバルブとを備えてもよい。
樹脂ヒータ80は、機能部材H及び機能部材Hの上に供給された樹脂Rを加熱する。樹脂ヒータ80は、本発明に係る「加熱部」の一例に相当する。樹脂ヒータ80は、例えば、第2ローダハンド71によって搬送された保持ツール78が載置される供給ステージであり、樹脂供給部41が機能部材Hの上に樹脂Rを供給した後に保持ツール78を支持する支持部の一例に相当する。すなわち、樹脂ヒータ80は、一例として、加熱部且つ支持部として構成される。樹脂ヒータ80の熱源としては、例えば、電熱線ヒータ及び赤外線ヒータ等の公知の加熱機構が用いられる。
樹脂供給ユニット40において、後述するレジンガード44が保持ツール78の内側に配置されていることが好ましい。あるいは、レジンガード44は保持ツール78の内側に配置されていなくてもよい。レジンガード44は、機能部材Hの外形に沿って枠状に構成され、樹脂Rを分散させる領域を規定する枠体として用いられる。レジンガード44は、本発明に係る「樹脂ガイド部」の一例に相当する。レジンガード44は、例えば、樹脂Rの供給前に保持ツール78に取付けられ、樹脂Rの加熱後に保持ツール78から取り外される。レジンガード44は樹脂を投下するためのガイドとしての機能を有するため、機能部材Hの外形縁に沿って重ねて搭載される。したがって、レジンガード44における枠状部分は、その厚さが薄いほうが好ましい。このようなレジンガード44を用いることにより、機能部材Hの縁の近傍に至る領域まで樹脂を配置させることができる。すなわち、レジンガード44の厚さを薄くすることで、機能部材Hの略全面に樹脂Rを供給することができる。これによれば、機能部材H上の樹脂Rの厚みを均等にすることができ、成形時の樹脂流動を極力抑える事に依り、さらに成形品の品質の向上を図ることができる。但し、保持ツール78が樹脂Rを分散させる領域を規定する枠体として利用可能であれば、レジンガード44の配置は省略されてもよい。
なお、樹脂供給ユニット40は、樹脂Rの重量を測定する重量測定部、樹脂Rを振動によって分散させる加振部及び樹脂Rの分散の程度を検査する検査部等をさらに備えてもよい。
第1ローダ60は、ワークWをワーク供給ユニット10から樹脂成形ユニット20,30に搬送する。第1ローダ60は第1ガイド部60Rに沿って移動可能に構成されている。第1ガイド部60Rは、ワーク供給ユニット10、樹脂成形ユニット20,30、樹脂供給ユニット40及び成形品回収ユニット90に亘って、左右方向に延在している。図1に示すように平面視したとき、第1ガイド部60Rは、例えば、樹脂封止金型21,31の後方であって樹脂供給部41の前方に設けられている。図1に示す構成例において、第1ローダ60は、成形品Mを樹脂成形ユニット20,30から成形品回収ユニット90に搬送する。但し、成形品Mの搬送には、第1ローダ60とは別の成形品回収ローダを用意してもよい。
図2に示すように、第1ローダ60は、第1ローダハンド61と、第1ベース62と、第1ガイドロッド63とを備えている。
第1ローダハンド61は、樹脂封止金型21に対して後方から進退可能に構成されている。第1ローダハンド61は、ワークW又は成形品Mを保持する。第1ローダハンド61は、例えばワークW又は成形品Mの下面を支持するL字状の開閉爪を有しているが、これに限定されるものではない。第1ローダハンド61は、静電気力によってワークW又は成形品Mを吸着してもよく、吸排気によってワークW又は成形品Mを吸着してもよい。
図2に示すように、第1ベース62は、第1ガイド部60Rに対して左右方向に移動可能に接続されており、前後方向への移動は制限されている。
図2に示すように、第1ガイドロッド63は、第1ベース62に接続され、第1ローダハンド61を支持している。第1ガイドロッド63は、前後方向に伸縮可能に構成され、第1ローダハンド61を前後方向に移動させる。
一例として、第1ローダハンド61は、ワーク受渡部13でワークWを受け取った後、第1ベース62によって右方に搬送され、前後方向で樹脂封止金型21と対向する位置に移動する。次に、第1ローダハンド61は、ワークWを保持した状態のまま、第1ガイドロッド63の伸長によって、後方から樹脂封止金型21に進入する。すなわち、第1ローダハンド61は、樹脂封止金型21にワークWを搬入する。第1ローダハンド61は、ワークWを樹脂封止金型21の上型23に引き渡した後、第1ガイドロッド63の収縮によって、樹脂封止金型21の後方へと移動する。成形品Mが成形されて樹脂封止金型21が型開きされた後、第1ローダハンド61は、ワークWの搬入時と同様の動作によって樹脂封止金型21から成形品Mを搬出する。そして、第1ローダハンド61は、第1ベース62によって右方に搬送され、成形品受取部91において成形品Mを引き渡す。
第2ローダ70は、樹脂R及び機能部材Hを搬送する。第2ローダ70は、第2ガイド部70Rに沿って移動可能に構成されている。第2ガイド部70Rは、例えば樹脂供給ユニット40に設けられ、前後方向に延在している。図1に示すように平面視したとき、第2ガイド部70Rは、例えば、第1ガイド部60Rと交差している。
図2に示すように、第2ローダ70は、第2ローダハンド71と、第2ベース72と、第2ガイドロッド73とを備えている。
第2ローダハンド71は、樹脂封止金型21に対して右方から進退可能に構成されている。また、図4に示すように、第2ローダハンド71は、押圧部材75と、シリンダやリニアモータ等による伸縮部材76とを備えている。また、第2ローダハンド71は、保持ツール78を着脱可能に構成されている。図4に示すように、保持ツール78は、例えば、その一端において第2ローダハンド71に接続され、その他端において機能部材Hの外縁部の少なくとも一部を保持するチャック部79を有する。チャック部79は、例えば、機能部材Hの下面を支持する開閉爪である。例えば、保持ツール78は、機能部材Hの外形に沿って枠状に構成され、チャック部79は、機能部材Hの外周部の全周を保持するように構成されている。なお、押圧部材75は無くとも良い。
押圧部材75は、樹脂R及び機能部材Hを下型22に引き渡すとき、樹脂R及び機能部材Hを下型22のキャビティ凹部に吸着されたフィルムFに押圧する。伸縮部材76は、上下方向に伸縮可能に構成され、押圧部材75を上下方向に移動させる。変形例として、第2ローダハンド71は押圧部材75、伸縮部材76を有していない構成であってもよい。
図2に示すように、第2ベース72は、第2ガイド部70Rに対して前後方向に移動可能に構成されているが、前後方向の移動に限定されるものでなく左右方向への移動を可能に構成されてもよい。
図2に示すように、第2ガイドロッド73は、第2ベース72に接続され、第2ローダハンド71を支持している。第2ガイドロッド73は、第2ベース72に接続された箇所を起点に伸縮及び旋回可能に構成されている。これにより、第2ガイドロッド73は、第2ローダハンド71を前後又は左右方向に移動させ、また、第2ベース72を中心に第2ローダハンド71を旋回させる。
一例として、第2ローダハンド71は、保持ツール78を機能部材受渡部53に搬送する。機能部材受渡部53にて保持ツール78により機能部材Hを受け取った後、第2ローダハンド71は、第2ベース72によって後方に搬送され、機能部材受渡部53の後方の位置P2に保持ツール78を介して機能部材Hを搬送する。次に、第2ローダハンド71は、第2ガイドロッド73の旋回によって、樹脂供給部41の前方の位置P1に移動する。次に、第2ローダハンド71は、第2ガイドロッド73の伸長によって、樹脂供給部41に移動する。樹脂供給部41にて、第2ローダハンド71は、保持ツール78を開放する。開放された保持ツール78の内側には、レジンガード44がセットされる。そして、機能部材Hの上且つレジンガード44の内側に樹脂Rを受け取った後、機能部材H及び樹脂Rが加熱され、加熱後にレジンガード44は取り外される。その後、再び第2ローダハンド71は、保持ツール78をピックアップし、第2ガイドロッド73の収縮によって、位置P1に戻る。次に、第2ローダハンド71は、第2ガイドロッド73の旋回によって、樹脂封止金型21の右方の位置P3に移動する。次に、第2ローダハンド71は、樹脂R及び機能部材Hを保持ツール78を介し保持した状態のまま、第2ガイドロッド73の伸長によって、右方から樹脂封止金型21に進入する。すなわち、第2ローダハンド71は、保持ツール78を介し、樹脂封止金型21に樹脂R及び機能部材Hを搬入する。第2ローダハンド71は、樹脂R及び機能部材Hを樹脂封止金型21に引き渡した後、第2ガイドロッド73の収縮によって、樹脂封止金型21の右方へと移動する。
このように、第2ローダハンド71が第2ガイドロッド73の伸縮によって樹脂供給ユニット40から機能部材受渡部53に移動可能であれば、第2ガイド部70Rを機能部材供給ユニット50まで延長しなくても、機能部材供給ユニット50を増設することができる。
なお、第2ローダ70において、第2ガイドロッド73を旋回させる機構は省略されてもよい。この場合の一例として、第2ガイド部70Rは樹脂供給ユニット40から機能部材供給ユニット50に亘って前後方向に延在し、第2ローダハンド71は、第2ベース72によって樹脂供給部41と機能部材受渡部53との間を移動すればよい。
樹脂成形ユニット30の樹脂封止金型31に対して、第1ローダ60及び第2ローダ70は、樹脂成形ユニット20の樹脂封止金型21に対するのと同様に動作する。したがって、第1ローダ60及び第2ローダ70の樹脂封止金型31に対する動作の説明は省略する。但し、第2ローダ70の樹脂封止金型31に対する動作は、第2ローダ70の樹脂封止金型21に対する動作とは左右反転した動作となる。
なお、樹脂成形ユニット20及び樹脂成形ユニット30のいずれか一方は省略されてもよい。すなわち、樹脂成形ユニットは1つだけ設けられ、1つの樹脂供給ユニットが1つの樹脂成形ユニットに樹脂を供給する構成であってもよい。また、樹脂成形ユニットは3つ以上設けられてもよい。この場合、樹脂供給ユニットは2つ以上設けられてもよい。例えば、2つの樹脂成形ユニットと、当該2つの樹脂成形ユニットの間に設けられて当該2つの樹脂成形ユニットに樹脂を供給する樹脂供給ユニットとを1つのユニット群として、複数のユニット群が左右方向に並んで配置されてもよい。
本実施形態に係る第1ローダ60は、ワークWを樹脂封止金型21,31に搬入するワークローダとして機能するとともに、成形品Mを樹脂封止金型21,31から搬出する成形品アンローダとしても機能するが、第1ローダ60の機能はワークローダに限定されてもよい。すなわち、樹脂封止装置は、成形品アンローダとして第3ローダをさらに備えてもよい。このような第3ローダは、例えば第1ローダと搬送経路を共有し、第1ガイド部に沿って移動可能に構成されてもよい。また、樹脂封止装置は、第3ローダを搬送するための第3ガイド部をさらに備えてもよい。
本実施形態において、ワークW及び成形品Mのユニット間での搬送は第1ローダ60によって実施されているが、これに限定されるものではない。例えば、ワーク予熱部及び成形品受取部が第1ガイド部に沿って左右に移動可能に構成されてもよい。具体的には、ワーク予熱部がワーク供給ユニットから樹脂成形ユニットへとワークを搬送し、樹脂成形ユニットに設けられたローダにワークを引き渡してもよい。また、成形品受取部が樹脂供給ユニットにおいてローダから成形品を受け取り、樹脂成形ユニットから成形品回収ユニットへと成形品を搬送してもよい。このようなローダは、樹脂封止装置が複数の樹脂成形ユニットを備える場合には複数の樹脂成形ユニットのそれぞれに設けられてもよい。
本実施形態において、樹脂ヒータ80は、樹脂Rを供給した後に保持ツール78を支持する支持部と、供給された樹脂Rを加熱する加熱部とを兼ねているが、加熱部は支持部とは別に設けられてもよい。このとき、加熱部は、支持部の下方又は上方に設けられてもよい。保持ツールが加熱部に対して移動可能に構成されてもよく、加熱部が保持ツールに対して移動可能に構成されてもよい。このとき、支持部は、例えば、保持ツールをスライド可能に支持するガイドレールであってもよく、可動ステージであってもよい。例えば、平面レイアウトにおいて、加熱部は、樹脂供給部と、第2ローダハンドが保持ツールをピックアップする位置と、の間に設けられてもよい。
また、樹脂封止装置1は、樹脂ヒータ80で保持ツール78内の樹脂R及び機能部材Hを加熱してからレジンガード44を取り外して第2ローダハンド71で保持ツール78をピックアップするが、これに限定されるものではない。
本実施形態において、第2ローダハンド71と保持ツール78は分割可能に構成され、第2ローダハンド71が保持ツール78ごと樹脂Rと機能部材Hを樹脂封止金型21へ搬送する例を説明するが、これに限定されるものではない。例えば、第2ローダハンドが、樹脂Rが載置された機能部材Hを直接保持した状態で樹脂封止金型へ搬送してもよい。この場合、第2ローダハンドそのものが機能部材Hを保持するチャックを有していてもよい。
<樹脂封止方法>
次に、図5~図13に樹脂封止方法について説明する。図5Aは、本実施形態に係る樹脂封止装置を用いた樹脂封止方法の一例を示すフローチャートである。図5Bは、本実施形態に係る機能部材Hの搬送工程の一例を示すフローチャートである。図6は、成形面にフィルムFをセットする工程を示す図である。図7は、上型23にワークWをセットする工程を示す図である。図8は、機能部材Hの上にレジンガード44を設ける工程を示す図である。図9は、機能部材Hの上に樹脂Rを供給する工程を示す図である。図10は、樹脂Rを樹脂ヒータ80により加熱する工程とレジンガード44を取り外す工程を示す図である。図11は、樹脂封止金型21に樹脂R及び機能部材Hを搬送する工程を示す図である。図12は、樹脂封止金型21に樹脂R及び機能部材Hをセットする工程を示す図である。図13は、型締めする工程を示す図である。なお、ここでは、樹脂成形ユニット20の樹脂封止金型21を例に挙げて説明し、同様に動作する樹脂成形ユニット30の樹脂封止金型31については、説明を省略する。
まず、成形面にフィルムFをセットする(S10)。
図6に示すように、フィルムFが、フィルムハンドラ27によって下型22に供給される。次に、下型22の吸引孔22E,22F,22Gから吸引することによって、成形面にフィルムFを吸着する。フィルムFは、キャビティ駒22Bからクランパ22Cに亘って連続的に覆い、キャビティ駒22Bとクランパ22Cとの間の隙間を塞ぐ。
次に、上型23にワークWをセットする(S20)。
図7に示すように、まず、ワークWを保持した状態の第1ローダハンド61を、樹脂封止金型21に進入させる。次に、上型23にワークWを引き渡す。この時に、上型23に設けられた吸引孔23Cから吸引されることでワークが保持される。また、この時にワークWの反り等による吸着不良を防止するため、ワークWの吸引と共に上型23に搭載したチャッキング機能(不図示)を働かせてワークを上型に挟み込んでも良い。さらに第1ローダハンド61にワークWを下面から上動させて上型下面に押さえる機能を備えている。(不図示)。
次に、樹脂及び機能部材を加熱する(S30)。ステップS30の詳細は、以下に示すようにS31~S36を含む(図5B参照)。
まず、保持ツール78に機能部材Hをセットする(S31)。このときに保持ツール78の下部のチャック部79は閉じているため機能部材Hは保持される。次に、機能部材Hを保持した保持ツール78は、樹脂供給部41に搬送される。その後、図8に示すように保持ツール78を加振テーブル77(この時点では加振は作動していない。)上にセットする。そして、セットされた保持ツール78の内部の機能部材Hの上にレジンガード44をセットする(S32)。その後、図9に示すように、レジンガード44と機能部材Hに囲まれた凹部内にホッパ42及びフィーダ43を介し樹脂Rが供給される(S33)。その後、樹脂Rは、加振テーブル77によって加振され、略均一な樹脂高さとなるように均される(S34)。なお、図8及び図9の例では、加振テーブル77が加振機能を備えているが、加振部をテーブルとは別に設けても良い。あるいは、樹脂Rを加振するステップを省略してもよい。その後、樹脂ヒータ80により樹脂Rが加熱される(S35)。なお、樹脂ヒータ80は樹脂Rの上より加熱しても良い。この場合は、加振テーブル77上で樹脂を加熱しても良い。樹脂の加熱温度は90℃以下が望ましい。樹脂加熱後、図10に示すように、レジンガード44を取り外す(S36)。
次に、下型22に樹脂R及び機能部材Hをセットする(S40)。
具体的には、第2ローダハンド71は図11のように保持ツール78を介して保持した機能部材Hと樹脂Rを樹脂封止金型21に搬送してセットする。樹脂封止金型21への搬送後、図12に示すように、第2ローダハンド71に設けられた伸縮部材76を伸長させ押圧部材75により、機能部材Hと樹脂Rを下型22のキャビティ凹部に押し付ける。この際、保持ツール78に設けられたチャック部79は、押圧部材75からの圧力に応じて開くように設けられてもよいし、別駆動の開閉機構に依りチャック部79が開閉しても良い。また、チャック部79が開いて下型22に機能部材H及び樹脂Rを渡した後に伸縮部材76が伸縮し、押圧部材75が機能部材H及び樹脂Rを下型22のキャビティ凹部に押し付けてもよい。樹脂R及び機能部材Hを下型22に引き渡したら、伸縮部材76を収縮させて、押圧部材75を下型22から離間させる。伸縮部材76及び押圧部材75は必ずしも必要では無く、自重に依り自然落下しても良い。押圧部材75が元の位置に戻ったら、第2ローダハンド71は樹脂封止金型21から退避する。
最後に、樹脂Rを成形する(S50)。
図13に示すように、樹脂封止金型21を型締めし、樹脂Rを下型22と上型23とによって加圧しつつ加熱する。樹脂Rが硬化したら型開きし、成形品Mを第1ローダハンド61で搬出する。
以上のように、本発明の一態様に係る樹脂封止装置1によれば、基材及び電子部品を含むワークの電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置であって、ワークを保持する上型、及び、上型に向かって開口するキャビティ凹部を有する下型を有する、樹脂封止金型と、機能部材を保持する保持ツールと、保持ツールで保持された機能部材の上に、液状、顆粒状又は粉末状の樹脂を供給する樹脂供給部と、機能部材及び機能部材の上に供給された樹脂を加熱する加熱部と、加熱部によって加熱された樹脂及び機能部材を、保持ツールを介して樹脂封止金型へ搬送するとともに、下型の前記キャビティ凹部を含む領域に配置されたフィルムの上にセットするローダハンドを備える。
これによれば、樹脂と機能部材をフィルムの上にセットする前に加熱し、それらを保持ツールを介して樹脂封止金型へ搬送することができる。したがって、フィルムにしわや粉塵が舞うおそれなどの不具合の発生を抑制し、ひいては樹脂封止した成形品の品質の向上を図ることができる。
上記態様において、機能部材及び機能部材の上に供給された樹脂を加振する加振部をさらに備えてもよい。
上記態様において、保持ツールは、機能部材の外形に沿って枠状に構成され、保持ツールの内側に配置され、かつ、機能部材の上に供給される樹脂の供給領域を規制するレジンガード(樹脂ガイド部)をさらに備えてもよい。
上記態様において、レジンガード(樹脂ガイド部)は、保持ツールから着脱可能に構成されていてもよい。
この態様によれば、樹脂ガイド部により樹脂の供給範囲を制限することで樹脂が保持ツールに付着することを防止でき、押圧部材の押圧時に樹脂と機能部材を樹脂封止金型内にスムーズに搬送することができる。
上記態様において、保持ツールは、機能部材の外縁部の少なくとも一部を保持するチャック部を有してもよい。
この態様によれば、載積物の落下を防止することができる。
上記態様において、チャック部は、前記機能部材の外縁部の全周を保持してもよい。
上記態様において、機能部材は、放熱部材又は遮蔽部材でもよい。
本発明の他の一態様に係る樹脂封止方法は、基材及び電子部品を含むワークの電子部品を樹脂封止する樹脂封止方法であって、保持ツールで保持された機能部材の上に、液状、顆粒状又は粉末状の樹脂を供給すること、機能部材及び機能部材の上に供給された樹脂を加熱すること、樹脂及び機能部材を、保持ツールを介して樹脂封止金型へ搬送するとともに、樹脂封止金型の下型のキャビティ凹部を含む領域に配置されたフィルムの上にセットすること、及び、前記ワークを保持する樹脂封止金型の上型と、フィルムの上に機能部材及び樹脂が設けられた下型とによって電子部品を樹脂封止することを含む。
この態様によれば、樹脂と機能部材をフィルムの上にセットする前に加熱し、それらを保持ツールを介して樹脂封止金型へ搬送することができる。したがって、フィルムにしわなどの不具合の発生を抑制し、ひいては樹脂封止した成形品の品質の向上を図ることができる。
上記態様において、樹脂を供給した後、機能部材及び機能部材の上に供給された樹脂を加振することをさらに含んでもよい。
上記態様において、機能部材及び機能部材の上に供給された樹脂を加熱することは、加熱前に樹脂ガイド部をセットすることと加熱後に樹脂ガイド部を取り除くことを含んでもよい。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…樹脂封止装置
10…ワーク供給ユニット
20,30…樹脂成形ユニット
21,31…樹脂封止金型
25,35…キャビティ
27,37…フィルムハンドラ
40…樹脂供給ユニット
44…レジンガード
50…機能部材供給ユニット
60…第1ローダ
61…第1ローダハンド
66…伸縮部材
67…押圧部材
68…突起部
70…第2ローダ
71…第2ローダハンド
75…押圧部材
76…伸縮部材
80…樹脂ヒータ
90…成形品回収ユニット
W…ワーク
P…電子部品
S…基材
R…樹脂
H…機能部材
F…フィルム

Claims (10)

  1. 基材及び電子部品を含むワークの前記電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置であって、
    前記ワークを保持する上型、及び、前記上型に向かって開口するキャビティ凹部を有する下型を有する、樹脂封止金型と、
    機能部材を保持する保持ツールと、
    前記保持ツールで保持された前記機能部材の上に、液状、顆粒状又は粉末状の樹脂を供給する樹脂供給部と、
    前記機能部材及び前記機能部材の上に供給された前記樹脂を加熱する加熱部と、
    前記加熱部によって加熱された前記樹脂及び前記機能部材を、前記保持ツールを介して前記樹脂封止金型へ搬送するとともに、前記下型の前記キャビティ凹部を含む領域に配置されたフィルムの上にセットするローダハンドと
    を備える、樹脂封止装置。
  2. 前記機能部材及び前記機能部材の上に供給された前記樹脂を加振する加振部をさらに備える、
    請求項1に記載の樹脂封止装置
  3. 前記保持ツールは、前記機能部材の外形に沿って枠状に構成され、
    前記保持ツールの内側に配置され、かつ、前記機能部材の上に供給される前記樹脂の供給領域を規制する樹脂ガイド部をさらに備える、
    請求項1に記載の樹脂封止装置。
  4. 前記樹脂ガイド部は、前記保持ツールから着脱可能に構成されている、
    請求項3に記載の樹脂封止装置
  5. 前記保持ツールは、前記機能部材の外縁部の少なくとも一部を保持するチャック部を有する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の樹脂封止装置。
  6. 前記チャック部は、前記機能部材の外縁部の全周を保持する、
    請求項5に記載の樹脂封止装置。
  7. 前記機能部材は、放熱部材又は遮蔽部材である、
    請求項1に記載の樹脂封止装置。
  8. 基材及び電子部品を含むワークの前記電子部品を樹脂封止する樹脂封止方法であって、
    保持ツールで保持された機能部材の上に、液状、顆粒状又は粉末状の樹脂を供給すること、
    前記機能部材及び前記機能部材の上に供給された前記樹脂を加熱すること、
    前記樹脂及び前記機能部材を、前記保持ツールを介して樹脂封止金型へ搬送するとともに、前記樹脂封止金型の下型のキャビティ凹部を含む領域に配置されたフィルムの上にセットすること、及び、
    前記ワークを保持する前記樹脂封止金型の上型と、前記フィルムの上に前記機能部材及び前記樹脂が設けられた前記下型とによって金型が閉じられて前記電子部品を樹脂封止すること
    を含む、樹脂封止方法。
  9. 前記樹脂を供給した後、前記機能部材及び前記機能部材の上に供給された前記樹脂を加振することをさらに含む、
    請求項8に記載の樹脂封止方法。
  10. 前記機能部材及び前記機能部材の上に供給された前記樹脂を加熱することは、加熱前に樹脂ガイド部をセットすることと加熱後に前記樹脂ガイド部を取り除くことを含む、
    請求項8又は9に記載の樹脂封止方法。
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