JP2023072436A - 樹脂封止装置及び樹脂封止方法 - Google Patents

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秀作 田上
Shusaku Tagami
誠 柳澤
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Abstract

Figure 2023072436000001
【課題】信頼性の高い樹脂封止装置及び樹脂封止方法を提供することができる。
【解決手段】樹脂封止装置(1)は、ワーク(W)を保持した状態で樹脂封止金型(21)に進入し、下型(22)にワーク(W)を引き渡す第1ローダハンド(61)と、上型(23)の成形面にフィルム(F)を供給するフィルム供給部(27)と、吸引孔(23G)から吸引することによって成形面に吸着されたフィルム(F)のうちキャビティ(25)の底面に吸着された部分に貫通孔(T)を形成する開孔機構(61B)とを備え、開孔機構(61B)は、第1ローダハンド(61)に設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、樹脂封止装置及び樹脂封止方法に関する。
基材及び電子部品を含むワークに対して樹脂を溶融させて電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置の一例として、ワークとともに機能部材に対して樹脂を成形する樹脂封止装置が知られている。
特許文献1には、離型フィルム上に板状部材を載置し、さらに板状部材上に樹脂を載置し、下型のキャビティ面上に離型フィルムを張り付け、上型に固定された電子部品を樹脂に浸漬する樹脂封止電子部品の製造方法及び樹脂封止電子部品の製造装置が開示されている。
特許第6039198号公報
しかしながら、特許文献1のような構成の場合、張り付けられた離型フィルムに対して板状部材が固定されていないので、板状部材のずれや、成形時に離型フィルムと板状部材との間への樹脂の侵入、等に起因する信頼性の低下が生じる場合がある。板状部材が放熱板である場合、樹脂が板状部材の上面で成形されると放熱性に影響が出るため樹脂を取り除く必要が生じていた。さらに、板状部材の上面に形成された樹脂の除去により規定の厚みに達しない成形品は不良品として廃棄される。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、信頼性の高い樹脂封止装置及び樹脂封止方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る樹脂封止装置は、基材及び電子部品を含むワークに対して樹脂を溶融させて電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置であって、ワークを供給するワーク供給ユニットと、樹脂を供給する樹脂供給ユニットと、機能部材を供給する機能部材供給ユニットと、ワーク及び機能部材に対して樹脂封止を行う樹脂成形ユニットとを備え、樹脂成形ユニットは、樹脂封止金型を有し、樹脂封止金型は、ワークが載置される上面を有する下型と、下型の上面に対向する底面を有するキャビティを形成する成形面を有し、成形面に開口する吸引孔が設けられた上型とを有し、樹脂封止装置は、ワークを保持した状態で樹脂封止金型に進入し、下型にワークを引き渡す第1ローダハンドと、上型の成形面にフィルムを供給するフィルム供給部と、吸引孔から吸引することによって成形面に吸着されたフィルムのうちキャビティの底面に吸着された部分に貫通孔を形成する開孔機構とをさらに備え、開孔機構は、第1ローダハンドに設けられている。
この態様によれば、上型キャビティ構造において、上型の成形面に供給したフィルムを吸着させた状態でフィルムに貫通孔を形成することができる。したがって、上型の吸引孔とフィルムの貫通孔の位置ずれを防止し、機能部材を正確な位置に吸着できる。
上記態様において、開孔機構は、上型の吸引孔のうちキャビティの底面に開口した吸引孔に向かって突き出される突起部を備えてもよい。
上記態様において、キャビティの底面に開口した吸引孔は、底面に向かうにつれて径が大きくなるテーパを有してもよい。
上記態様において、樹脂及び機能部材を樹脂封止金型に搬入する第2ローダハンドをさらに備えてもよい。
上記態様において、樹脂成形ユニットは、機能部材の少なくとも一部が露出するように、樹脂を成形してもよい。
上記態様において、機能部材は、放熱部材又は遮蔽部材でもよい。
本発明の他の一態様に係る樹脂封止方法は、基材及び電子部品を含むワークに対して樹脂を溶融させて電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置を用いた樹脂封止方法であって、樹脂封止装置は、ワークを供給するワーク供給ユニットと、樹脂を供給する樹脂供給ユニットと、機能部材を供給する機能部材供給ユニットと、ワーク及び機能部材に対して樹脂封止を行う樹脂成形ユニットとを備え、樹脂成形ユニットは、樹脂封止金型を有し、樹脂封止金型は、ワークが載置される上面を有する下型と、下型の上面に対向する底面を有するキャビティを形成する成形面を有し、成形面に開口する吸引孔が設けられた上型とを有し、樹脂封止方法は、上型の成形面にフィルムを供給することと、上型の吸引孔から吸引することによって成形面にフィルムを吸着することと、ワークを保持した状態の第1ローダハンドを樹脂封止金型に進入させ、下型にワークを引き渡すことと、第1ローダハンドに設けられた開孔機構によって、成形面に吸着されたフィルムのうちキャビティの底面に吸着された部分に貫通孔を形成することとをさらに含む。
この態様によれば、上型の吸引孔とフィルムの貫通孔の位置ずれを防止し、機能部材を正確な位置に吸着できる。
上記態様において、フィルムに貫通孔を形成することは、開孔機構の突起部を上型の吸引孔のうちキャビティの底面に開口した吸引孔に向かって突き出すことを含んでもよい。
上記態様において、樹脂及び機能部材を保持した状態の第2ローダハンドを樹脂封止金型に進入させ、樹脂及び機能部材を上型に引き渡すことと、貫通孔を通して吸引孔から吸引することによって、フィルムに機能部材を吸着することとをさらに含んでもよい。
本発明によれば、信頼性の高い樹脂封止装置及び樹脂封止方法を提供することができる。
一実施形態に係る樹脂封止装置の構成を概略的に示す平面図である。 第1ローダ及び第2ローダのより詳細な構成を概略的に示す平面図である。 樹脂封止金型及び成形品の構成を概略的に示す断面図である。 第1ローダハンドの構成を概略的に示す断面図である。 第2ローダハンドの構成を概略的に示す断面図である。 本実施形態に係る樹脂封止装置を用いた樹脂封止方法の一例を示すフローチャートである。 成形面にフィルムを吸着する工程を示す図である。 下型にワークを引き渡す工程とフィルムに貫通孔を形成する工程とを示す図である。 第2ローダハンドに樹脂を供給する工程を示す図である。 第2ローダハンドに機能部材を供給する工程を示す図である。 上型に樹脂及び機能部材を引き渡す工程を示す図である。 型締めする工程を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。各実施形態の図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施形態に限定して解するべきではない。
<樹脂封止装置>
図1~図5を参照しつつ、本発明の実施形態に係る樹脂封止装置1の構成について説明する。図1は、一実施形態に係る樹脂封止装置の構成を概略的に示す平面図である。図2は、第1ローダ及び第2ローダのより詳細な構成を概略的に示す平面図である。図3は、樹脂封止金型及び成形品の構成を概略的に示す断面図である。図4は、第1ローダハンドの構成を概略的に示す断面図である。図5は、第2ローダハンドの構成を概略的に示す断面図である。
図1及び図2は、上方から平面視したときのレイアウトを示している。各々の図面には、各々の図面相互の関係を明確にし、各部材の位置関係を理解する助けとするために、便宜的に前後左右上下の方向を付している。
樹脂封止装置1は、基材S及び電子部品Pを含むワークWに対して樹脂Rを溶融させて電子部品Pを樹脂封止し、成形品Mを製造する製造装置である。樹脂封止装置1は、ワークWと一緒に機能部材Hに対しても樹脂Rを成形する。機能部材Hは、例えば板状部材であり、成形品Mの基材Sが露出する側とは反対側に露出するように設けられる。基材Sは、例えば、インタポーザ基板、リードフレーム、粘着シート付きキャリアプレート、半導体基板、等である。電子部品Pは、例えば、ICチップ等の半導体素子であるがこれに限定されるものではなく、各種の能動素子や受動素子、MEMSデバイス等であってもよい。機能部材Hは、例えば、電子部品Pが発する熱を放出する放熱部材や電磁波を遮蔽する遮蔽部材であるが、上記に限定されるものではない。樹脂Rは、例えば顆粒状の熱硬化性樹脂である。樹脂Rの形状は上記に限定されるものではなく、液状やタブレット状であってもよい。
本実施形態に係る樹脂封止装置1はコンプレッション方式の樹脂封止装置である。但し、本発明の一実施形態に係る樹脂封止装置は上記に限定されるものではなく、トランスファ方式の樹脂封止装置であってもよい。
図1に示すように、樹脂封止装置1は、ワーク供給ユニット10と、樹脂供給ユニット40と、機能部材供給ユニット50と、樹脂成形ユニット20,30と、成形品回収ユニット90と、第1ローダ60と、第2ローダ70とを備えている。ワーク供給ユニット10と、樹脂供給ユニット40と、樹脂成形ユニット20,30と、成形品回収ユニット90とは、左右方向に並んで配置されている。樹脂供給ユニット40と、機能部材供給ユニット50とは、前後方向に並んで配置されている。
ワーク供給ユニット10は、第1ローダ60の第1ローダハンド61にワークWを供給する。ワーク供給ユニット10は、ワーク収納部11と、ワーク受渡部13と、ワーク予熱部15と、ワーク供給コントロールパネル19とを備えている。図1に示すように平面視したとき、ワーク供給ユニット10は、例えば樹脂封止装置1の左端に配置されている。
ワーク収納部11は、複数のワークWを収納し、ワークWを順次送り出す。例えば、ワーク収納部11には、複数のワークマガジンと、ワークエレベーションとが備えられている。ワーク収納部11にセットされたワークマガジンには、複数のワークWが上下方向に重なるように収納されている。ワークエレベーションは、ワークWをワーク受渡部13へと送り出すために、ワークマガジンの位置を調整する。
ワーク受渡部13は、ワーク収納部11から受け取ったワークWをワーク予熱部15に引き渡す。例えば、ワーク受渡部13には、ワーク収納部11が送り出したワークWを受け取って整列させるワークインデックスと、ワークインデックスが整列させたワークWをワーク予熱部15に引き渡すワークピックアンドプレイスとが備えられている。
ワーク予熱部15は、ワーク受渡部13から受け取ったワークWを予熱し、第1ローダ60の第1ローダハンド61に引き渡す。樹脂成形ユニット20,30に搬送される前にワークWを予熱することで、樹脂封止金型21,31の内部におけるワークWの急激な温度変化による変形を抑制する。例えば、ワーク予熱部15には、ワークWを端部から加熱するプレヒートレールが備えられている。ワーク予熱部15には、ワークWの全面を加熱するホットプレートが備えられてもよい。
ワーク供給コントロールパネル19は、ワーク供給ユニット10の動作を制御するための制御盤である。図1に示すように平面視したとき、ワーク供給コントロールパネル19は、ワーク供給ユニット10の前面に配置されている。例えば、ワーク供給コントロールパネル19には、ワーク供給ユニット10の制御パラメータを表示する表示部と、ワーク供給ユニット10の制御パラメータを入力する入力部とが備えられている。
なお、ワーク供給ユニット10は、ワークWの体積を測定する体積測定部や、ワークWの外観を検査する外観検査部などをさらに備えてもよい。
成形品回収ユニット90は、第1ローダ60の第1ローダハンド61から成形品Mを回収する。成形品回収ユニット90は、成形品受取部91と、成形品受渡部93と、成形品収納部95とを備えている。図1に示すように平面視したとき、成形品回収ユニット90は、例えば樹脂封止装置1の右端に配置されている。成形品回収ユニット90は、左右方向において樹脂成形ユニット20,30に対してワーク供給ユニット10とは反対側に配置されているがこれに限定されるものではない。成形品回収ユニット90は、左右方向において樹脂成形ユニット20,30に対してワーク供給ユニット10と同じ側に配置されてもよい。
成形品受取部91は、第1ローダ60の第1ローダハンド61から受け取った成形品Mを成形品受渡部93に引き渡す。例えば、成形品受取部91には、成形品Mを冷却する冷却パレットが備えられている。
成形品受渡部93は、成形品受取部91から受け取った成形品Mを成形品収納部95に引き渡す。例えば、成形品受渡部93には、成形品受取部91が送り出した成形品Mを受け取って整列させる成形品インデックスと、成形品インデックスが整列させた成形品Mを成形品収納部95に引き渡す成形品ピックアンドプレイスとが備えられている。
成形品収納部95は、成形品Mを受け取って収納する。例えば、成形品収納部95には、複数の成形品マガジンと、成形品エレベーションとが備えられている。成形品収納部95にセットされた成形品マガジンには、複数の成形品Mが上下方向に重なるように収納されている。成形品エレベーションは、成形品Mを成形品受渡部93から受け取るために、成形品マガジンの位置を調整する。
なお、成形品回収ユニット90は、成形品Mの体積を測定する体積測定部や、成形品Mの外観を検査する外観検査部などをさらに備えてもよい。本発明の一実施形態に係る樹脂封止装置がトランスファ方式の樹脂封止装置である場合、成形品回収ユニットには、カルやライナと呼ばれる不要樹脂を成形品Mから分離するディゲート部や、分離した不要樹脂を回収するためのスクラップボックス等が備えられてもよい。
樹脂成形ユニット20は、ワークW及び機能部材Hに対して樹脂Rを成形する。樹脂成形ユニット20は、機能部材Hの少なくとも一部が露出するように、樹脂Rを成形する。樹脂成形ユニット20は、樹脂封止金型21と、フィルムハンドラ27と、樹脂成形コントロールパネル29とを備えている。図1に示すように平面視したとき、樹脂成形ユニット20は、例えばワーク供給ユニット10の右側に連結されている。
樹脂封止金型21は、内部のキャビティ25に樹脂Rを充填して成形する、一対の開閉可能な金型である。樹脂封止金型21は、下型22と上型23とを備えている。下型22の上型23に対向する側の面は平坦であり、上型23の下型22に対向する側の面(以下、「成形面」とする。)にはキャビティ25が形成されている。すなわち、樹脂封止金型21は、いわゆる上キャビティ可動構造の圧縮成形金型である。
下型22は、下プレート22Aと、キャビティプレート22Bとを備えている。キャビティプレート22Bは、下プレート22Aの上面(上型23側の面)に固定して組み付けられている。下型22には、下プレート22A及びキャビティプレート22Bを貫通する吸引孔22Cが設けられている。吸引孔22Cは、キャビティプレート22Bの上面に開口している。吸引孔22Cは、下型22にセットされたワークWを吸着するための吸引孔である。
上型23は、上プレート23Aと、キャビティ駒23Bと、クランパ23Cと、付勢部材23Dとを備えている。キャビティ駒23Bは、上プレート23Aの下面(下型22側の面)に固定して組み付けられている。クランパ23Cは、キャビティ駒23Bを囲うように枠状に構成されている。クランパ23Cは、付勢部材23Dを介して、上プレート23Aに対して上下動可能に組み付けられている。キャビティ駒23Bがキャビティ25の底面部を構成し、クランパ23Cがキャビティ25の側面部を構成している。上型23には、クランパ23Cを貫通する吸引孔23E,23Fと、上プレート23A及びキャビティ駒23Bを貫通する吸引孔23Gと、が設けられている。吸引孔23Eは、クランパ23Cの下面に開口している。吸引孔23Fは、クランパ23Cのキャビティ駒23Bに対向する内側面に開口している。吸引孔23Gは、キャビティ駒23Bの下面(キャビティ25の底面)に開口している。吸引孔23Gは、成形面に向かうにつれて径が大きくなるテーパ23Tを有している。吸引孔23E,23F,23Gは、上型23にセットされたフィルムFを吸着するための吸引孔である。また、吸引孔23Gは、フィルムFの下面にセットされた機能部材Hを吸着するための吸引孔でもある。具体的には、吸引孔22Gは、フィルムFに設けられた貫通孔Tを通して機能部材Hを吸着する。
フィルムハンドラ27は、樹脂封止金型21にフィルムFを供給する。フィルムFは、上型23の隙間への樹脂Rの侵入を阻害するとともに、上型23からの成形品Mの剥離を容易にする離型フィルムである。フィルムハンドラ27には、未使用のフィルムFを供給する巻出部と、使用済みのフィルムFを回収する巻取部とが備えられている。フィルムハンドラ27は、本発明に係る「フィルム供給部」の一例に相当する。フィルムFの材料として、耐熱性、剥離容易性、柔軟性、伸展性に優れた高分子材料、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(ポリテトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PVDC(ポリ塩化ビニリジン)等が好適に用いられる。フィルムFの材料は上記に限定されるものではなく、例えばフッ素含浸ガラスクロス等でもよい。フィルムFの厚さは、材料の物性に応じて好適に選択され、一例として50μm程度である。なお、フィルムFの形状はロール状に限定されるものではなく、短冊状であってもよい。
樹脂成形コントロールパネル29は、樹脂成形ユニット20の動作を制御するための制御盤である。図1に示すように平面視したとき、樹脂成形コントロールパネル29は、樹脂成形ユニット20の前面に配置されている。例えば、樹脂成形コントロールパネル29には、樹脂成形ユニット20の制御パラメータを表示する表示部と、樹脂成形ユニット20の制御パラメータを入力する入力部とが備えられている。
樹脂成形ユニット30は、樹脂封止金型31と、フィルムハンドラ37と、樹脂成形コントロールパネル39とを備えている。図1に示すように平面視したとき、樹脂成形ユニット30は、例えば成形品回収ユニット90の左側に連結されている。なお、樹脂成形ユニット30の構成は樹脂成形ユニット20の構成と同様のため、樹脂封止金型31、フィルムハンドラ37及び樹脂成形コントロールパネル39についての説明は省略する。
なお、樹脂成形コントロールパネル29,39は、その機能の少なくとも一部がワーク供給コントロールパネル19に集約されてもよい。例えば、樹脂成形ユニット20,30の制御パラメータはワーク供給コントロールパネル19の表示部に表示されてもよく、樹脂成形ユニット20,30の制御パラメータはワーク供給コントロールパネル19の入力部に入力されてもよい。各ユニットのコントロールパネルの機能が全てワーク供給コントロールパネル19に集約される場合、樹脂成形コントロールパネル29,39は省略されてもよい。
樹脂供給ユニット40は、第2ローダ70の第2ローダハンド71に顆粒状の樹脂Rを供給する。図1に示すように平面視したとき、樹脂供給ユニット40は、樹脂成形ユニット20の右側に連結され、樹脂成形ユニット30の左側に連結されている。樹脂供給ユニット40は、樹脂供給部41を備えている。
樹脂供給部41は、例えば図9で後述するように、ホッパ42と、フィーダ43とを備えている。ホッパ42は、樹脂Rを貯留する樹脂貯留部の一例に相当する。フィーダ43は、ホッパ42から受け取った樹脂Rを送り出す樹脂供給部の一例に相当する。なお、樹脂が液状の場合、樹脂供給部は、樹脂を貯留するシリンジと、樹脂を押し出すピストンと、シリンジの先端を開閉するピンチバルブとを備えてもよい。樹脂供給部が液状樹脂を供給する場合、樹脂供給部は、ワーク上に液状樹脂を塗布してもよい。
なお、樹脂供給ユニット40は、樹脂Rの重量を測定する重量測定部、樹脂Rを予熱する樹脂予熱部、樹脂Rを分散させる領域を規定する枠体として用いるレジンガード、樹脂Rを振動によって分散させる加振部、樹脂Rの分散の程度を検査する検査部、等をさらに備えてもよい。
機能部材供給ユニット50は、第2ローダ70の第2ローダハンド71に機能部材Hを供給する。機能部材供給ユニット50は、機能部材収納部51と、機能部材受渡部53とを備えている。図1に示すように平面視したとき、機能部材供給ユニット50は、樹脂供給ユニット40の前側に連結している。言い換えると、機能部材供給ユニット50は、樹脂封止装置1の正面側に配置されている。ここで、樹脂封止装置1の正面側は、前後方向における、ワーク供給コントロールパネル19及び樹脂成形コントロールパネル29,39が配置された側である。機能部材供給ユニット50は、左右方向において、ワーク供給コントロールパネル19及び樹脂成形コントロールパネル29,39と並んで配置されている。機能部材供給ユニット50は、後述する第1ガイド部60Rから視て、樹脂供給部41とは反対側に配置されている。
機能部材収納部51は、複数の機能部材Hを収納し、機能部材Hを順次送り出す。例えば、機能部材収納部51には、複数の機能部材マガジンと、機能部材エレベーションとが備えられている。機能部材収納部51にセットされた機能部材マガジンには、複数の機能部材Hが上下方向に重なるように収納されている。機能部材エレベーションは、機能部材Hを機能部材受渡部53へと送り出すために、機能部材マガジンの位置を調整する。
機能部材受渡部53は、機能部材収納部51から受け取った機能部材Hを第2ローダ70の第2ローダハンド71に引き渡す。例えば、機能部材受渡部53には、機能部材収納部51が送り出した機能部材Hを受け取って整列させる機能部材インデックスと、機能部材インデックスが整列させた機能部材Hを第2ローダハンド71に引き渡す機能部材ピックアンドプレイスとが備えられている。
なお、機能部材供給ユニット50は、機能部材Hの体積を測定する体積測定部、機能部材Hの外観を検査する外観検査部、機能部材Hを予熱する機能部材予熱部、等をさらに備えてもよい。
第1ローダ60は、ワークWをワーク供給ユニット10から樹脂成形ユニット20,30に搬送する。第1ローダ60は第1ガイド部60Rに沿って移動可能に構成されている。第1ガイド部60Rは、ワーク供給ユニット10、樹脂成形ユニット20,30、樹脂供給ユニット40及び成形品回収ユニット90に亘って、左右方向に延在している。図1に示すように平面視したとき、第1ガイド部60Rは、例えば、樹脂封止金型21,31の後方であって樹脂供給部41の前方に設けられている。図1に示す構成例において、第1ローダ60は、成形品Mを樹脂成形ユニット20,30から成形品回収ユニット90に搬送する。但し、成形品Mの搬送には、第1ローダ60とは別の成形品回収ローダを用意してもよい。
図2に示すように、第1ローダ60は、第1ローダハンド61と、第1ベース62と、第1ガイドロッド63とを備えている。
第1ローダハンド61は、樹脂封止金型21に対して後方から進退可能に構成されている。また、図4に示すように、第1ローダハンド61は、保持機構61Aと、開孔機構61Bとを備えている。
保持機構61Aは、ワークW又は成形品Mを保持する。保持機構61Aは、第1ローダハンド61の下側、すなわち第1ローダハンド61が樹脂封止金型21に進入したときに下型22に対向する側に設けられている。保持機構61Aは、例えばワークW又は成形品Mの下面を支持するL字状の開閉爪64を有しているが、これに限定されるものではない。保持機構61Aは、静電気力によってワークW又は成形品Mを吸着してもよく、吸排気によってワークW又は成形品Mを吸着してもよい。
開孔機構61Bは、上型23の成形面に吸着されたフィルムFに貫通孔Tを形成する。開孔機構61Bは、第1ローダハンド61の上側、すなわち第1ローダハンド61が樹脂封止金型21に進入したときに上型23に対向する側に設けられている。開孔機構61Bは、例えば、伸縮部材66と、伸縮部材66の上に接続された押圧部材67と、押圧部材67の上面から突出した突起部68とを有している。伸縮部材66は、シリンダやリニアモータ等により上下方向に伸縮可能に構成され、押圧部材67を上下方向に移動させる。突起部68は、上方の先端に向けて細くなる針状の部材である。
図2に示すように、第1ベース62は、第1ガイド部60Rに対して左右方向に移動可能に接続されており、前後方向への移動は制限されている。
図2に示すように、第1ガイドロッド63は、第1ベース62に接続され、第1ローダハンド61を支持している。第1ガイドロッド63は、前後方向に伸縮可能に構成され、第1ローダハンド61を前後方向に移動させる。
一例として、第1ローダハンド61は、ワーク受渡部13でワークWを受け取った後、第1ベース62によって右方に搬送され、樹脂封止金型21の後方まで移動する。次に、第1ローダハンド61は、ワークWを保持した状態のまま、第1ガイドロッド63の伸長によって、後方から樹脂封止金型21に進入する。すなわち、第1ローダハンド61は、樹脂封止金型21にワークWを搬入する。第1ローダハンド61は、ワークWを樹脂封止金型21の下型22に引き渡した後、第1ガイドロッド63の収縮によって、樹脂封止金型21の後方へと退出する。成形品Mが成形されて樹脂封止金型21が型開きされた後、第1ローダハンド61は、ワークWの搬入時と同様の動作によって樹脂封止金型21から成形品Mを搬出する。そして、第1ローダハンド61は、第1ベース62によって右方に搬送され、成形品受取部91において成形品Mを引き渡す。
第2ローダ70は、樹脂R及び機能部材Hを搬送する。第2ローダ70は、第2ガイド部70Rに沿って移動可能に構成されている。第2ガイド部70Rは、例えば樹脂供給ユニット40に設けられ、前後方向に延在している。図1に示すように平面視したとき、第2ガイド部70Rは、例えば、第1ガイド部60Rと交差している。
なお、第2ローダ70は、例えば樹脂R及び機能部材Hの両方を同時に搬送するが、これに限定されるものではない。樹脂R及び機能部材Hの一方を搬送してから他方を搬送してもよい。
図2に示すように、第2ローダ70は、第2ローダハンド71と、第2ベース72と、第2ガイドロッド73とを備えている。第2ローダハンド71は、樹脂R及び機能部材Hを樹脂封止金型21に搬送する。
第2ローダハンド71は、樹脂封止金型21に対して右方から進退可能に構成されている。また、図5に示すように、第2ローダハンド71は、押圧部材75と、シリンダやリニアモータ等による伸縮部材76と、レジンガード77とを備えている。
押圧部材75は、樹脂Rの受け皿の底面として機能する。また、押圧部材75は、樹脂R及び機能部材Hを上型23に引き渡すとき、樹脂R及び機能部材Hを上型23の金型面に押圧する。伸縮部材76は、上下方向に伸縮可能に構成され、押圧部材75を上下方向に移動させる。レジンガード77は、押圧部材75を囲む枠体であり、樹脂Rの受け皿の側面として機能する。第2ローダハンド71は、機能部材Hを保持するサイドレール、チャック爪、吸着機構、等を備えてもよい。なお、レジンガード77は着脱可能であってもよく、例えば、樹脂Rの供給時に取り付けられ、樹脂Rが予熱によって融着したら取り外されてもよい。
図2に示すように、第2ベース72は、第2ガイド部70Rに対して前後方向に移動可能に接続されており左右方向への移動は制限されている。
図2に示すように、第2ガイドロッド73は、第2ベース72に接続され、第2ローダハンド71を支持している。第2ガイドロッド73は、第2ベース72に接続された箇所を起点に伸縮及び旋回可能に構成されている。これにより、第2ガイドロッド73は、第2ローダハンド71を前後又は左右方向に移動させ、また、第2ベース72を中心に第2ローダハンド71を旋回させる。
一例として、第2ローダハンド71は、樹脂供給部41で樹脂Rを受け取った後、第2ベース72によって前方に搬送され、樹脂供給部41の前方の位置P1に移動する。次に、第2ローダハンド71は、第2ガイドロッド73の旋回によって、機能部材受渡部53の後方の位置P2に移動する。次に、第2ローダハンド71は、第2ガイドロッド73の伸長によって、機能部材受渡部53に移動する。そして、機能部材Hを受け取った後、第2ガイドロッド73の収縮によって、位置P2に戻る。次に、第2ローダハンド71は、第2ガイドロッド73の旋回によって、樹脂封止金型21の右方の位置P3に移動する。次に、第2ローダハンド71は、樹脂R及び機能部材Hを保持した状態のまま、第2ガイドロッド73の伸長によって、右方から樹脂封止金型21に進入する。すなわち、第2ローダハンド71は、樹脂封止金型21に樹脂R及び機能部材Hを搬入する。第2ローダハンド71は、樹脂R及び機能部材Hを樹脂封止金型21に引き渡した後、第2ガイドロッド73の収縮によって、樹脂封止金型21の右方へと退出する。
なお、第2ローダハンド71は、例えば樹脂Rを受け取ってから機能部材Hを受け取り、その両方を同時に樹脂封止金型21に搬入しているが、これに限定されるものではない。第2ローダハンド71は、機能部材Hを受け取ってから樹脂Rを受け取ってもよい。また、第2ローダハンド71は、樹脂R及び機能部材Hの一方を樹脂封止金型21に搬入してから他方を樹脂封止金型21に搬入してもよい。
このように、第2ローダハンド71が第2ガイドロッド73の伸縮によって樹脂供給ユニット40から機能部材受渡部53に移動可能であれば、第2ガイド部70Rを機能部材供給ユニット50まで延長しなくても、機能部材供給ユニット50を増設することができる。
なお、第2ローダ70において、第2ガイドロッド73を旋回させる機構は省略されてもよい。この場合の一例として、第2ガイド部70Rは樹脂供給ユニット40から機能部材供給ユニット50に亘って前後方向に延在し、第2ローダハンド71は、第2ベース72によって樹脂供給部41と機能部材受渡部53との間を移動すればよい。
樹脂成形ユニット30の樹脂封止金型31に対して、第1ローダ60及び第2ローダ70は、樹脂成形ユニット20の樹脂封止金型21に対するのと同様に動作する。したがって、第1ローダ60及び第2ローダ70の樹脂封止金型31に対する動作の説明は省略する。但し、第2ローダ70の樹脂封止金型31に対する動作は、第2ローダ70の樹脂封止金型21に対する動作とは左右反転した動作となる。
なお、樹脂成形ユニット20及び樹脂成形ユニット30のいずれか一方は省略されてもよい。すなわち、樹脂成形ユニットは1つだけ設けられ、1つの樹脂供給ユニットが1つの樹脂成形ユニットに樹脂を供給する構成であってもよい。また、樹脂成形ユニットは3つ以上設けられてもよい。この場合、樹脂供給ユニットは2つ以上設けられてもよい。例えば、2つの樹脂成形ユニットと、当該2つの樹脂成形ユニットの間に設けられて当該2つの樹脂成形ユニットに樹脂を供給する樹脂供給ユニットとを1つのユニット群として、複数のユニット群が左右方向に並んで配置されてもよい。
本実施形態に係る第1ローダ60は、ワークWを樹脂封止金型21,31に搬入するワークローダとして機能するとともに、成形品Mを樹脂封止金型21,31から搬出する成形品アンローダとしても機能するが、第1ローダ60の機能はワークローダに限定されてもよい。すなわち、樹脂封止装置は、成形品アンローダとして第3ローダをさらに備えてもよい。このような第3ローダは、例えば第1ローダと搬送経路を共有し、第1ガイド部に沿って移動可能に構成されてもよい。また、樹脂封止装置は、第3ローダを搬送するための第3ガイド部をさらに備えてもよい。
本実施形態において、ワークW及び成形品Mのユニット間での搬送は第1ローダ60によって実施されてるが、これに限定されるものではない。例えば、ワーク予熱部及び成形品受取部が第1ガイド部に沿って左右に移動可能に構成されてもよい。具体的には、ワーク予熱部がワーク供給ユニットから樹脂成形ユニットへとワークを搬送し、樹脂成形ユニットに設けられたローダにワークを引き渡してもよい。また、成形品受取部が樹脂供給ユニットにおいてローダから成形品を受け取り、樹脂成形ユニットから成形品回収ユニットへと成形品を搬送してもよい。このようなローダは、樹脂封止装置が複数の樹脂成形ユニットを備える場合には複数の樹脂成形ユニットのそれぞれに設けられてもよい。
<樹脂封止方法>
次に、図6~図12を参照しつつ、一実施形態に係る樹脂封止装置1を用いた樹脂封止方法について説明する。図6は、本実施形態に係る樹脂封止装置を用いた樹脂封止方法の一例を示すフローチャートである。図7は、成形面にフィルムを吸着する工程を示す図である。図8は、下型にワークを引き渡す工程とフィルムに貫通孔を形成する工程とを示す図である。図9は、第2ローダハンドに樹脂を供給する工程を示す図である。図10は、第2ローダハンドに機能部材を供給する工程を示す図である。図11は、上型に樹脂及び機能部材を引き渡す工程を示す図である。図12は、型締めする工程を示す図である。なお、ここでは、樹脂成形ユニット20の樹脂封止金型21を例に挙げて説明し、同様に動作する樹脂成形ユニット30の樹脂封止金型31については、説明を省略する。
まず、成形面にフィルムFをセットする(S10)。
図7に示すように、フィルムFが、フィルムハンドラ27によって上型23に供給される。次に、上型23の吸引孔23E,23F,23Gから吸引することによって、成形面にフィルムFを吸着する。フィルムFは、キャビティ駒23Bからクランパ23Cに亘って連続的に覆い、キャビティ駒23Bとクランパ23Cとの間の隙間を塞ぐ。
次に、下型22にワークWをセットする(S20)。
図8に示すように、まず、保持機構61AにおいてワークWを保持した状態の第1ローダハンド61を、樹脂封止金型21に進入させる。次に、下型22と上型23との間の空間において開閉爪64を開き、下型22にワークWを引き渡す。この時にワークWを損傷させないために、第1ローダハンド61を下型22直近まで下降してもよい。次に、下型22の吸引孔22Cから吸引することによって、下型22の上型23に対向する面にワークWを吸着する。この時にワークWの反り等による吸着不良を防止するため、第1ローダハンド61がワークWを上面から押さえる機能を備えてもよい(不図示)。
次に、フィルムFに貫通孔Tを形成する(S30)。
図8に示すように、第1ローダハンド61を樹脂封止金型21に進入させた状態のまま、開孔機構61Bの伸縮部材66を伸長させ、押圧部材67をフィルムF越しにキャビティ駒23Bに押し付ける。このとき、突起部68は、上型23の吸引孔23Gに向かって突き出される。突起部68はフィルムFを貫通し、貫通孔Tを形成する。なお、吸引孔23Gは成形面に向かってテーパを有するため、テーパを有さない吸引孔に比べて、より奥まで突起部68を迎え入れることがでる。このため、フィルムFに形成される貫通孔Tの径を大きくすることができる。
フィルムFに貫通孔Tを形成した開孔機構61Bは、伸縮部材66を収縮させ、押圧部材67及び突起部68を上型23から離間させる。押圧部材67及び突起部68が元の位置に戻ったら、第1ローダハンド61を樹脂封止金型21から退出させる。
なお、工程S20と工程S30とを実施する順番は上記に限定されるものではない。工程S30の後に工程S20を実施してもよく、工程S20と工程S30とを同時に実施してもよい。
次に、上型23に樹脂R及び機能部材Hをセットする(S40)。
まず、図9に示すように、第2ローダハンド71に樹脂Rを供給する。樹脂Rは、レジンガード77に囲まれた領域において、図示を省略した加振部等によって、略均一な高さとなるように均される。樹脂Rは予熱され、樹脂Rの顆粒が互いに融着する。次に、図10に示すように、第2ローダハンド71の樹脂Rの上に機能部材Hを供給する。機能部材Hは、樹脂Rに融着されてもよく、着脱可能に載置されていてもよい。
次に、図11に示すように、樹脂R及び機能部材Hを保持した状態の第2ローダハンド71を、樹脂封止金型21に進入させる。次に、下型22と上型23との間の空間において、伸縮部材76を伸長させ、押圧部材75によって樹脂R及び機能部材HをフィルムF越しにキャビティ駒23Bに押し付ける。貫通孔Tを通して上型23の吸引孔23Gから吸引することによって、フィルムFに機能部材Hを吸着する。押圧部材75による押圧時に、樹脂Rが機能部材Hに融着していない場合、押圧部材75で押圧しつつ上型23で加熱することによって、樹脂Rを機能部材Hに融着させる。なお、上型23は、樹脂Rの種類に依って異なるが、100℃から200℃に加熱されているため、容易に樹脂Rを機能部材Hに融着させることができる。樹脂R及び機能部材Hを上型23に引き渡したら、伸縮部材76を収縮させて、押圧部材75を上型23から離間させる。押圧部材75が元の位置に戻ったら、第2ローダハンド71を樹脂封止金型21から退出させる。本実施形態において、第2ローダハンド71に樹脂Rと機能部材Hとの両方が保持され、樹脂Rと機能部材Hとは同時に樹脂封止金型21へ搬入されて、同時に上型23へと引き渡されるが、これに限定されるものではない。例えば、樹脂Rと機能部材Hとを同じローダハンドに別個独立に保持させて樹脂封止金型21に搬入し、機能部材Hを上型23に吸着させた後、樹脂Rを機能部材Hに融着させてもよい。すなわち、1つのローダハンドの1回の樹脂封止金型21への進退時に、機能部材Hと樹脂Rとをこの順で樹脂封止金型21へと引き渡してもよい。また、機能部材Hをローダハンドに保持させて樹脂封止金型21に搬入し、機能部材Hを上型23に吸着させた後、一度当該ローダハンドを樹脂封止金型21から退出させ、樹脂Rを当該ローダハンドに保持させて樹脂封止金型21に搬入し、樹脂Rを機能部材Hに融着させてもよい。すなわち、1つのローダハンドの1回目の樹脂封止金型21への進退時に機能部材Hを樹脂封止金型21へと引き渡し、2回目の樹脂封止金型21への進退時に樹脂Rを樹脂封止金型21へと引き渡してもよい。また、機能部材Hを1つ目のローダハンドに保持させて樹脂封止金型21に搬入し、機能部材Hを上型23に吸着させた後、樹脂Rを2つ目のローダハンドに保持させて樹脂封止金型21に搬入し、樹脂Rを機能部材Hに融着させてもよい。
最後に、樹脂Rを成形する(S50)。
図12に示すように、樹脂封止金型21を型締めし、樹脂Rを下型22と上型23とによって加圧しつつ加熱する。樹脂Rが硬化したら型開きし、成形品Mを第1ローダハンド61で搬出する。
以上のように、本発明の一態様に係る樹脂封止装置1によれば、ワークWを搬入する第1ローダハンド61に、上型23に吸着されたフィルムFのうちキャビティの底面に吸着された部分に貫通孔Tを形成する開孔機構61Bが設けられている。また、樹脂封止装置1を用いた樹脂封止方法において、樹脂封止金型21に進入した第1ローダハンド61は、保持機構61AからワークWを引き渡すとともに、開孔機構61BによってフィルムFのうちキャビティの底面に吸着された部分に貫通孔Tを形成する。
これによれば、上型キャビティ構造において、上型の成形面に供給したフィルムを吸着させた状態でフィルムに貫通孔を形成することができる。したがって、上型の吸引孔とフィルムの貫通孔の位置ずれを防止し、機能部材を正確な位置に吸着できる。
上記態様において、開孔機構は、上型の吸引孔のうちキャビティの底面に開口した吸引孔に向かって突き出される突起部を備えてもよい。
この態様によれば、事前に吸引孔と突起部の位置合わせをしておくことで、開孔機構の突起部の昇降のみでフィルムに貫通孔を成形することができ、簡易な装置構成を提供できる。
上記態様において、キャビティの底面に開口した吸引孔は、底面に向かうにつれて径が大きくなるテーパを有してもよい。
上記態様において、樹脂及び機能部材を樹脂封止金型に搬入する第2ローダハンドをさらに備えてもよい。
上記態様において、樹脂成形ユニットは、機能部材の少なくとも一部が露出するように、樹脂を成形してもよい。
この態様によれば、機能部材が露出することにより電子部品で発生した熱を機能部材を通し外部に放熱することができる。
上記態様において、機能部材は、放熱部材又は遮蔽部材でもよい。
本発明の他の一態様に係る樹脂封止方法は、基材及び電子部品を含むワークに対して樹脂を溶融させて電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置を用いた樹脂封止方法であって、樹脂封止装置は、ワークを供給するワーク供給ユニットと、樹脂を供給する樹脂供給ユニットと、機能部材を供給する機能部材供給ユニットと、ワーク及び機能部材に対して樹脂封止を行う樹脂成形ユニットとを備え、樹脂成形ユニットは、樹脂封止金型を有し、樹脂封止金型は、ワークが載置される上面を有する下型と、下型の上面に対向する底面を有するキャビティを形成する成形面を有し、成形面に開口する吸引孔が設けられた上型とを有し、樹脂封止方法は、上型の成形面にフィルムを供給することと、上型の吸引孔から吸引することによって成形面にフィルムを吸着することと、ワークを保持した状態の第1ローダハンドを樹脂封止金型に進入させ、下型にワークを引き渡すことと、第1ローダハンドに設けられた開孔機構によって、成形面に吸着されたフィルムのうちキャビティの底面に吸着された部分に貫通孔を形成することとをさらに含む。
この態様によれば、上型の吸引孔とフィルムの貫通孔の位置ずれを防止し、機能部材を正確な位置に吸着できる。
上記態様において、フィルムに貫通孔を形成することは、開孔機構の突起部を上型の吸引孔のうちキャビティの底面に開口した吸引孔に向かって突き出すことを含んでもよい。
この態様によれば、第1ローダハンドによりワークと開孔機構を同時に搬送することができ、工程を簡略化することができる。
上記態様において、樹脂及び機能部材を保持した状態の第2ローダハンドを樹脂封止金型に進入させ、樹脂及び機能部材を上型に引き渡すことと、貫通孔を通して吸引孔から吸引することによってフィルムに機能部材を吸着することとをさらに含んでもよい。
この態様によれば、機能部材と樹脂を第2ローダハンドにより同時に搬入し、貫通孔と吸引孔により上型に吸着保持することができ、搬入と吸着工程を簡略化することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…樹脂封止装置
10…ワーク供給ユニット
20,30…樹脂成形ユニット
21,31…樹脂封止金型
25,35…キャビティ
27,37…フィルムハンドラ
40…樹脂供給ユニット
50…機能部材供給ユニット
60…第1ローダ
61…第1ローダハンド
61A…保持機構
64…開閉爪
61B…開孔機構
66…伸縮部材
67…押圧部材
68…突起部
70…第2ローダ
71…第2ローダハンド
75…押圧部材
76…伸縮部材
77…レジンガード
90…成形品回収ユニット
W…ワーク
P…電子部品
S…基材
R…樹脂
H…機能部材
F…フィルム

Claims (9)

  1. 基材及び電子部品を含むワークに対して樹脂を溶融させて前記電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置であって、
    前記ワークを供給するワーク供給ユニットと、
    前記樹脂を供給する樹脂供給ユニットと、
    機能部材を供給する機能部材供給ユニットと、
    前記ワーク及び前記機能部材に対して樹脂封止を行う樹脂成形ユニットと
    を備え、
    前記樹脂成形ユニットは、樹脂封止金型を有し、
    前記樹脂封止金型は、
    前記ワークが載置される上面を有する下型と、
    前記下型の前記上面に対向する底面を有するキャビティを形成する成形面を有し、前記成形面に開口する吸引孔が設けられた上型と
    を有し、
    前記樹脂封止装置は、
    前記ワークを保持した状態で前記樹脂封止金型に進入し、前記下型に前記ワークを引き渡す第1ローダハンドと、
    前記上型の前記成形面にフィルムを供給するフィルム供給部と、
    前記吸引孔から吸引することによって前記成形面に吸着された前記フィルムのうち前記キャビティの前記底面に吸着された部分に貫通孔を形成する開孔機構と
    をさらに備え、
    前記開孔機構は、前記第1ローダハンドに設けられている、
    樹脂封止装置。
  2. 前記開孔機構は、前記上型の前記吸引孔のうち前記キャビティの前記底面に開口した吸引孔に向かって突き出される突起部を備える、
    請求項1に記載の樹脂封止装置。
  3. 前記キャビティの前記底面に開口した前記吸引孔は、前記底面に向かうにつれて径が大きくなるテーパを有する、
    請求項2に記載の樹脂封止装置。
  4. 前記樹脂及び前記機能部材を前記樹脂封止金型に搬入する第2ローダハンドをさらに備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂封止装置。
  5. 前記樹脂成形ユニットは、前記機能部材の少なくとも一部が露出するように、前記樹脂を成形する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の樹脂封止装置。
  6. 前記機能部材は、放熱部材又は遮蔽部材である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の樹脂封止装置。
  7. 基材及び電子部品を含むワークに対して樹脂を溶融させて前記電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置を用いた樹脂封止方法であって、
    前記樹脂封止装置は、
    前記ワークを供給するワーク供給ユニットと、
    前記樹脂を供給する樹脂供給ユニットと、
    機能部材を供給する機能部材供給ユニットと、
    前記ワーク及び前記機能部材に対して前記樹脂封止を行う樹脂成形ユニットと
    を備え、
    前記樹脂成形ユニットは、樹脂封止金型を有し、
    前記樹脂封止金型は、
    前記ワークが載置される上面を有する下型と、
    前記下型の前記上面に対向する底面を有するキャビティを形成する成形面を有し、前記成形面に開口する吸引孔が設けられた上型と
    を有し、
    前記樹脂封止方法は、
    前記上型の前記成形面にフィルムを供給することと、
    前記上型の前記吸引孔から吸引することによって前記成形面に前記フィルムを吸着することと、
    前記ワークを保持した状態の第1ローダハンドを前記樹脂封止金型に進入させ、前記下型に前記ワークを引き渡すことと、
    前記第1ローダハンドに設けられた開孔機構によって、前記成形面に吸着された前記フィルムのうち前記キャビティの前記底面に吸着された部分に貫通孔を形成することと
    をさらに含む、
    樹脂封止方法。
  8. 前記フィルムに前記貫通孔を形成することは、前記開孔機構の突起部を前記上型の前記吸引孔のうち前記キャビティの前記底面に開口した吸引孔に向かって突き出すことを含む、
    請求項7に記載の樹脂封止方法。
  9. 前記樹脂及び前記機能部材を保持した状態の第2ローダハンドを前記樹脂封止金型に進入させ、前記樹脂及び前記機能部材を前記上型に引き渡すことと、
    前記貫通孔を通して前記吸引孔から吸引することによって前記フィルムに前記機能部材を吸着することと
    をさらに含む、
    請求項7又は8に記載の樹脂封止方法。
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