JP2023108909A - エアゾール殺虫剤 - Google Patents

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啓也 高原
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Abstract

【課題】本発明は、家電製品や機器類へのカバー掛けや、室外に観葉植物を出すなどの事前準備が不要な、従来に無い新規なエアゾール殺虫剤を提供することを課題とする。【解決手段】殺虫成分、溶媒及び噴射剤を含むエアゾール殺虫剤であって、殺虫成分の質量Aと溶媒の質量Bとの比(A/B)が0.020~0.45の範囲内にあり、かつ溶媒の質量Bと噴射剤の質量Cとの比(B/C)が0.10~1.2の範囲内にあることを特徴とする、上記エアゾール殺虫剤により課題が解決される。【選択図】なし

Description

本発明はエアゾール殺虫剤に関する。
従来の室内で使用される殺虫剤には様々なタイプが知られているが、ピレスロイドやオキサジアゾール系薬剤などの殺虫成分を有効成分として、これに噴射剤や発熱剤などを加えて、殺虫成分を噴射させ、一定の空間に拡散させるタイプの殺虫剤が知られている。発熱剤等による発熱作用や分解ガスの発生力を利用する殺虫剤には、発熱方法により2つの異なるタイプが知られており、専用のスリ板を使って始動具を作動させ、白煙と一緒に有効成分を揮散する「くん煙・くん蒸剤」タイプのものや、水を専用の容器に所定量入れて発熱させ、白煙と一緒に有効成分を揮散する「くん蒸剤・加熱蒸散剤」タイプのものがある。また、「全量噴射式エアゾール」は、ボタンを押すことにより一度に有効成分を含む内容液の全量を噴射させるエアゾールタイプの製剤である。例えば特許文献1、2にこれらの殺虫剤の例が記載されている。
これらの噴射式殺虫剤は、有効成分(殺虫成分)が短時間で容器から勢いよく揮散し、その後すみやかに室内に充満して、ゴキブリ、ノミ、ダニなどの害虫を駆除することができる。噴射式殺虫剤は比較的小さい成分の粒子が、狭いすき間や家具の裏側にも届いて殺虫効果を発揮するため、比較的広い空間全体を一度に処理する能力に優れており、一般家庭、店舗、工場など様々な場所で使用されている。
一方で、従来のこのような殺虫剤は、パソコンやテレビなどの家電製品や機器を故障させるリスクや観葉植物への影響があるため、くん煙等を始める前に、家電製品や機器類にカバーを掛けたり、室外に観葉植物を出したりするなどの事前準備が必要であった。また、殺虫効力の効き始めまでの時間が長く、長時間の処理が必要となり不便が生じていた。さらに、有効成分は卵には直接作用しにくく、成分自体が経時的に分解してしまうため、卵が孵化するタイミング(例えば2週間に1回)で再度処理することが必要となるなど、殺虫効力の持続性が十分とはいえなかった。
特開平9-002904号公報 特開平6-329510号公報
本発明は、家電製品や機器類にカバーを掛けたり、室外に観葉植物を出したりするなどの事前準備が不要な、従来に無い新規なエアゾール殺虫剤を提供することを課題とする。
本発明の課題はまた、家電製品や観葉植物に対する上述の事前準備が不要であり、かつ室内の隅々に殺虫効力がいきわたる時間が比較的早く(速効性があり)、処理時間が短いエアゾール殺虫剤を提供することである。
さらに本発明の課題は、家電製品や観葉植物に対する上述の事前準備が不要であり、かつ殺虫効果の持続性が十分に長いエアゾール殺虫剤を提供することである。
本発明者らは、殺虫成分、溶媒及び噴射剤を含むエアゾール殺虫剤について種々検討したところ、殺虫成分と溶媒の質量比及び溶媒と噴射剤の質量比を所定の値とすることにより、家電製品や観葉植物への影響が極めて小さく、家電製品や機器類へのカバー掛けや、室外に観葉植物を出すなどの事前準備が不要である従来に無い新規なエアゾール殺虫剤を提供しうることを見いだした。
本発明の実施態様は以下のとおりである。
〔1〕殺虫成分、溶媒及び噴射剤を含むエアゾール殺虫剤であって、
殺虫成分の質量Aと溶媒の質量Bとの比(A/B)が0.020~0.45の範囲内にあり、かつ溶媒の質量Bと噴射剤の質量Cとの比(B/C)が0.10~1.2の範囲内にあることを特徴とする、上記エアゾール殺虫剤。
〔2〕エアゾール製剤の粒子径(メジアン径D50)が、10~40μmの範囲内である、前記〔1〕に記載のエアゾール殺虫剤。
〔3〕前記溶媒が、0.13mmHg以上の蒸気圧を有する溶媒からなる群より選択される、前記〔1〕または〔2〕記載のエアゾール殺虫剤。
〔4〕前記噴射剤が、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、及び窒素ガスからなる群より選択される、前記〔1〕~〔3〕のいずれか1記載のエアゾール殺虫剤。
〔5〕前記殺虫成分が、エトフェンプロックス、ペルメトリン、フェノトリン、メトキサジアゾン、及びプロポクスルからなる群より選択される、前記〔1〕~〔4〕のいずれか1に記載のエアゾール殺虫剤。
〔6〕前記溶媒が炭酸プロピレンを含まない、前記〔1〕~〔5〕のいずれか1に記載のエアゾール殺虫剤。
本発明のエアゾール殺虫剤は、家電製品や観葉植物への影響が極めて小さいため、使用にあたっては、家電製品や機器類にカバーを掛けたり、室外に観葉植物を出したりするなどの事前準備が不要であるという従来にない効果を奏する。また本発明のエアゾール殺虫剤は、隅々まで殺虫効力がいきわたる時間が比較的短い(速効性がある)ため、処理時間が短いエアゾール殺虫剤を提供することができる。さらに本発明のエアゾール殺虫剤は、殺虫効果の持続性が長いという更なる効果を有する。本発明のエアゾール殺虫剤はまた、殺虫成分の析出を押さえることができ、製品として安定性が高いという効果も奏する。
本発明のエアゾール殺虫剤は、殺虫成分、溶媒及び噴射剤を含み、殺虫成分の質量Aと溶媒の質量Bとの比(A/B)が0.020~0.45の範囲内にあり、かつ溶媒の質量Bと噴射剤の質量Cとの比(B/C)が0.10~1.2の範囲内にあることを特徴とする。
本発明において「エアゾール殺虫剤」とは、殺虫成分を、噴射剤を用いて噴射させるタイプの殺虫剤を意味する。本発明のエアゾール殺虫剤は、全量を一度に全て噴射させる「全量噴射式エアゾール殺虫剤」であることが好ましい。
本発明のエアゾール殺虫剤は、衛生害虫その他の害虫を殺虫し、あるいは駆除、防除する効果を有する。特に対象となる害虫には、カメムシ、ムカデ、ヤスデ、アリ、ショウジョウバエ、チョウバエ、ガ、チャタテムシ、コクゾウムシ、コクヌストモドキ、ダンゴムシ、ワラジムシ、カツオブシムシ、の他にチカイエカ、ヒトスジシマカ等の蚊類、クロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ワモンゴキブリ等のゴキブリ類、トコジラミ、マダニ、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ等のコナダニ類、ネコノミ等のネコノミ類、イエダニ等の動物寄生性ダニ類、イエバエ等のハエ類、イガ、コイガ等の衣料害虫等が挙げられる。
本発明のエアゾール殺虫剤は、殺虫成分、溶媒及び噴射剤を少なくとも含むものである。
本発明の「殺虫成分」は、虫に直接的あるいは間接的に作用して、殺虫効果を奏する成分である。殺虫成分は例えば、ピレスロイド系殺虫成分が挙げられる。ピレスロイド系殺虫成分としては、例えば、エトフェンプロックス、レスメスリン、プロパスリン、デカメスリン、デルタメスリン、フラメトリン、フタルスリン、ペルメトリン、プラレトリン、ベンフルスリン、フェンフルスリン、シペルメトリン、フェノトリン及びシフェノトリンなどが挙げられる。好ましくは、エトフェンプロックス、ペルメトリン、フェノトリン、メトキサジアゾン、及びプロポクスルからなる群より選択され、より好ましくは、エトフェンプロックスとプロポクスルからなる群より選択される。その他の殺虫成分としては、オキサジアゾール系、カーバメイト系、ネオニコチノイド系、有機リン系化合物、昆虫成長阻害剤等が挙げられる。
本発明において、殺虫成分の使用濃度は後述する特定の成分比(A/B比、B/C比)を満たすものであれば特に限定されるものではないが、エアゾール殺虫剤の全成分の質量に対して、例えば0.1~15質量%程度であり、好ましくは0.5~12質量%であり、より好ましくは、1.5~11質量%である。
床面積に対する殺虫成分の量は例えば、13~50mg/m2であればよい。
本発明において、「溶媒」は殺虫成分の少なくとも一部を溶解させる液体であればよく、好ましくは完全に溶解させる液体である。溶媒の種類は水、含水溶媒、有機溶媒などが挙げられ、好ましくは、0.13mmHg以上の蒸気圧を有する溶媒からなる群より選択される。0.13mmHg以上の蒸気圧を有する溶媒としては、灯油、アセトン、低級アルコール類が挙げられる。0.13mmHg以上の蒸気圧を有する溶媒として好ましくは、低級アルコール類であり、より好ましくは、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びペンタノールからなる群より選択され、さらに好ましくは、エタノールが挙げられる。エタノールとしては、無水エタノールがよりさらに好ましい。
本発明における溶媒として、0.13mmHg未満の蒸気圧を有する溶蒸は、電化製品や植物上に残りやすい傾向が見られるため好ましくない。特に従来の製品で使用されていた「炭酸プロピレン」(蒸気圧:0.085mmHg)は、電化製品や植物への影響があることが観察されたため、本発明の溶媒として「炭酸プロピレン」を含まないことが好ましい。
本発明において、殺虫成分の質量Aと溶媒の質量Bとの比(A/B)は0.020~0.45の範囲内であり、好ましくは0.030~0.42の範囲内である。係る範囲内では、電化製品あるいは植物への影響が小さく、カバーを掛けるなどの事前準備がなくとも問題が生じない。また、室内の隅々へ殺虫効果がいきわたる時間が短くなり(速効性があり)、持続性も十分に維持される。
本発明において、「噴射剤」は、溶媒中の殺虫成分を、粒子状に噴射させるための薬剤である。
本発明の噴射剤は、本発明の効果を奏する限りにおいて当該技術分野で用いられているいずれの噴射剤を用いてもよい。液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、及び窒素ガスからなる群より選択されることが好ましく、さらにジメチルエーテル(DME)を用いることが好ましい。
本発明において、噴射剤の使用濃度は特定の成分比(A/B比、B/C比)を満たすものであれば特に限定されるものではないが、例えば、エアゾール殺虫剤の全成分の質量に対して、例えば、30質量%程度以上であり、好ましくは40~95質量%であり、より好ましくは45~90質量%である。
本発明において、溶媒の質量Bと噴射剤の質量Cとの比(B/C)は0.10~1.2の範囲内であり、好ましくは0.20~1.0の範囲内であり、より好ましくは0.30~0.80の範囲内である。係る範囲内では、電化製品あるいは植物への影響が小さく、カバーを掛けるなどの事前準備がなくとも問題が生じず、また室内の隅々へ殺虫効果がいきわたる時間が短くなる(速効性に優れる)ため好ましい。このような効果を奏する理由は必ずしも明確ではないが、溶媒の質量Bと噴射剤の質量Cとの比(B/C)と、エアゾール殺虫剤の粒子径との間にある程度の相関関係があることが見いだされることから、粒子径に基づく効果も関係していると考えられる。
本発明のエアゾール殺虫剤の粒子径(メジアン径D50)は、10~40μmの範囲内であることが好ましい。粒子径は、例えば、エアゾール殺虫剤を25℃に保持し、1回噴射して、噴口から30cmの位置において測定する。測定は、レーザー光散乱方式による粒度分布測定装置を用いて測定することができ、測定した粒子径の体積分布50%の粒子径をメジアン径D50として求めることができる。粒子径は15~35μmの範囲内であることがより好ましく、20~30μmの範囲内であることがさらに好ましい。係る範囲内では、室内の隅にいる害虫への効き始めの時間が比較的短く(速効性があり)、持続効果も比較的長く、さらに、電化製品と植物への影響も少なく良好である。粒子径が大きすぎると電化製品等の表面が汚れやすく、植物へも影響がでて枯れやすくなり、さらに噴射直後に沈降して遠くまで薬剤が飛ばず虫への効き目が弱くなると考えられる。また粒子径が小さすぎると、沈降しないため、虫への効き目が遅くなると考えられる。
<エアゾール殺虫剤の製造>
従来公知の製造方法に準じて製造した。具体的には、エトフェンプロックス0.2質量部に無水エタノール20質量部を混合して薬液とし、この薬液と噴射剤とを全量噴射型容器に充填して全量噴射式エアゾール殺虫剤とした(実施例1)。
表1~表6に記載される成分及び量を用いて、各実施例及び比較例の全量噴射式エアゾール殺虫剤を製造した。
<エアゾール殺虫剤の評価>
実施例及び比較例の各全量噴射式エアゾール殺虫剤を以下の方法で、以下の評価指標を用いて評価した。
(粒子径)
粒子径は以下のように測定した。
レーザー光散乱方式による粒度分布測定装置を用いて粒子径を測定し、体積分布50%粒子径(D50)を求めた。
粒子径の測定は、エアゾール殺虫剤を25℃に保持し、1回噴射して、噴口から30cmの位置において行なった。合計3回噴射して、その平均の粒子径を求めた。
(電化製品及び植物への影響の評価)
6畳チャンバー内に電化製品、植物を置き、くん煙処理後に取りだした。電化製品としてテレビ、デスクトップPC、デスクトップモニタ、ゲーム機、スマートスピーカー、DVDプレイヤーを用いた。植物としては、アジアンタムとインパチェンスを使用した。植物はくん煙処理の1週間後に状態を観察した。
・電化製品についての評価指標
×:不可逆的な汚れまたは動作不良が認められる。
△:容易に目視できる可逆的な汚れが認められる。動作不良は認められない。
○:わずかに可逆的な汚れが認められる。動作不良は認められない。
◎:汚れ、動作不良ともに認められない。
・植物についての評価指標
×:植物全体で落葉や枯れが認められる(快復できない)。
△:一部の葉で変色や落葉が認められる。
○:枯れないが一部の葉に一過性の症状(しおれ、弱い変色)が認められる。
◎:枯れが認められない。
(殺虫成分の析出)
殺虫成分の析出については以下のように測定した。
内容液(殺虫成分を溶媒に溶解あるいは懸濁したもの)を加速試験(40℃で3か月保存)に供した後、目視で殺虫成分の析出を判定し、以下の指標で評価した。
×:析出が認められる。
△:析出が僅かに認められる。
○:析出が認められない。
(速効性評価)
6畳チャンバー内の中心から220cmの位置(部屋の隅)にゴキブリ5頭を供試し、最初の個体がノックダウンを開始する時間を計測し、以下の指標で評価した。
×:≧45分
△:35~45分
○:≦35分
(持続効果)
殺虫成分の残留効果の期間(持続効果)を以下のように評価した。
6畳チャンバーでガラス板を薬剤暴露した後、ガラス板を室内に一定期間(処理10、15、20、30日間)静置し、虫に対する駆除効果を観察し、駆除効果80%以上が得られる日を算出し、以下の指標で評価した。
×:10日未満
△:10~19日
○:20日~29日
◎:30日以上
表1
Figure 2023108909000001
表2
Figure 2023108909000002

表3
Figure 2023108909000003
表4
Figure 2023108909000004
(考察)
表1~表4からわかるとおり、A/B比が0.020~0.45の範囲内でかつB/C比が0.10~1.2の範囲内では、電化製品あるいは植物への影響が小さく、カバーを掛けたり、室外に観葉植物を出したりするなどの事前準備がなくとも問題が生じなかった。また、室内の隅々へ殺虫効果がいきわたる時間が短く(速効性があり)、殺虫効力の持続性も見られた。
A/B比が0.020より小さい場合、噴射された際の各液滴中の有効成分濃度が低くなるため、虫への作用が弱くなり速効性及び持続性に問題が生じた(比較例2)。またA/B比が0.45より大きくなると、溶媒に対する殺虫成分の濃度が高くなることで、溶液が不安定となり、内容物の析出が見られ、商品として不十分なものとなった(比較例4)。
B/C比の数値が大きいと粒子径が大きくなる傾向となる。特にB/C比が1.2より大きくなると、噴射口付近で薬剤が沈降してしまい、部屋の隅まで薬剤が充分に到達しない。そのため効きはじめの時間の遅れ(速効性)や持続性に問題が生じた(比較例1)。B/C比の数値が小さいと粒子径が小さくなる傾向となる。0.1より小さくなると噴射後に薬剤が空間中を漂い続け床面に沈降しにくくなる。そのため効き始めの時間の遅れ(速効性)や電化製品の内部までに薬剤が付着することによる故障や、植物に取り込まれやすくなることで枯れやすくなる(比較例3)。
A/B比が0.030~0.42の範囲内、あるいはB/C比が0.20~1.0の範囲内である場合には、電化製品あるいは植物への影響が小さく、特に持続性に優れていた。
また、表4からわかるように、殺虫成分の種類の中では特にエトフェンプロックスが持続性の観点から他の成分より優れていた。

Claims (6)

  1. 殺虫成分、溶媒及び噴射剤を含むエアゾール殺虫剤であって、
    殺虫成分の質量Aと溶媒の質量Bとの比(A/B)が0.020~0.45の範囲内にあり、かつ溶媒の質量Bと噴射剤の質量Cとの比(B/C)が0.10~1.2の範囲内にあることを特徴とする、上記エアゾール殺虫剤。
  2. エアゾール殺虫剤の粒子径(メジアン径D50)が、10~40μmの範囲内である、請求項1に記載のエアゾール殺虫剤。
  3. 前記溶媒が、0.13mmHg以上の蒸気圧を有する溶媒からなる群より選択される、請求項1または2記載のエアゾール殺虫剤。
  4. 前記噴射剤が、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、及び窒素ガスからなる群より選択される、請求項1~3のいずれか1項記載のエアゾール殺虫剤。
  5. 前記殺虫成分が、エトフェンプロックス、ペルメトリン、フェノトリン、メトキサジアゾン、及びプロポクスルからなる群より選択される、請求項1~4のいずれか1項に記載のエアゾール殺虫剤。
  6. 前記溶媒が炭酸プロピレンを含まない、請求項1~5のいずれか1項に記載のエアゾール殺虫剤。
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