JP2023107321A - パラレルポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のパラレルポンプに比べてギヤ室での油の撹拌抵抗をさらに低減することができるパラレルポンプを提供する。【解決手段】パラレルポンプ1は、ポンプ室11とギヤ室12とが隔壁25により仕切られたケーシング2と、ポンプ室11内に互いに並列に配置された第1ピストンポンプ機構および第2ピストンポンプ機構を含む。第1ピストンポンプ機構を駆動する駆動軸および第2ピストンポンプ機構を駆動する従動軸は隔壁25を貫通する。ギヤ室12内では、駆動軸に駆動ギヤが固定されるとともに従動軸に従動ギヤ5Bが固定される。隔壁25には、駆動ギヤと従動ギヤの噛み合い領域に向かって開口する流入口6aとポンプ室11に向かって開口する流出口6bを有する油路6が形成されている。【選択図】図4A

Description

本開示は、互いに並列に配置された一対のピストンポンプ機構を含むパラレルポンプに関する。
従来から、互いに並列に配置された一対のピストンポンプ機構を含むパラレルポンプが知られている。例えば、特許文献1には、図10に示すようなパラレルポンプ100が開示されている。
具体的に、パラレルポンプ100は、ポンプ室111とギヤ室112とが隔壁113により仕切られたケーシング110と、ポンプ室111内に互いに並列に配置された第1ピストンポンプ機構120および第2ピストンポンプ機構130を含む。第1ピストンポンプ機構120は駆動軸140によって駆動され、第2ピストンポンプ機構130は従動軸150によって駆動される。
駆動軸140および従動軸150は隔壁113を貫通しており、ギヤ室112内では駆動ギヤ160が駆動軸140に固定されるとともに駆動ギヤ160と噛み合う従動ギヤ170が従動軸150に固定されている。
特許文献1のパラレルポンプ100では、第1ピストンポンプ機構120および第2ピストンポンプ機構130が斜板ポンプ式の可変容量型である。第1ピストンポンプ機構120および第2ピストンポンプ機構130のそれぞれでは、作動油の一部が斜板に固定されたシュープレートとシューとの間に供給されて潤滑油として使用される。その油はポンプ室111内に溜められる。
ポンプ室111内に溜められる油は、ギヤ室112にも供給されてギヤ室112内にも溜められる。このため、ギヤ室112内では油が駆動ギヤ160および従動ギヤ170の回転に伴って撹拌される。
さらに、特許文献1のパラレルポンプ100では、隔壁113に、駆動ギヤ160と従動ギヤ170の噛み合い領域に沿って(図10では紙面と直交する方向に)延びる溝180が形成されている。
特許第3103533号公報
上記のように隔壁113に溝180が形成されていれば、駆動ギヤ160と従動ギヤ170との噛み合いによって歯溝から溢れ出した油が溝180内に流入する。このため、ギヤ室での油の撹拌抵抗を低減することができる。これに対し、ギヤ室での油の撹拌抵抗をさらに低減したいという要望がある。
そこで、本開示は、従来のパラレルポンプに比べてギヤ室での油の撹拌抵抗をさらに低減することができるパラレルポンプを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本開示は、ポンプ室とギヤ室とが隔壁により仕切られたケーシングと、前記ポンプ室内に互いに並列に配置された第1ピストンポンプ機構および第2ピストンポンプ機構と、前記隔壁を貫通する、前記第1ピストンポンプ機構を駆動する駆動軸と、前記隔壁を貫通する、前記第2ピストンポンプ機構を駆動する従動軸と、前記ギヤ室内で前記駆動軸に固定された駆動ギヤと、前記ギヤ室内で前記従動軸に固定された、前記駆動ギヤと噛み合う従動ギヤと、を備え、前記隔壁には、前記駆動ギヤと前記従動ギヤの噛み合い領域に向かって開口する流入口と前記ポンプ室に向かって開口する流出口を有する油路が形成されている、パラレルポンプを提供する。
本開示によれば、従来のパラレルポンプに比べてギヤ室での油の撹拌抵抗をさらに低減することができる。
第1実施形態に係るパラレルポンプの側面断面図である。 図1のII-II線に沿った平面断面図である。 図1のIII-III線に沿った正面断面図である。 図3のIVA-IVA線に沿った側面断面図である。 図3のIVB-IVB線に沿った側面断面図である。 フィルタエレメントおよびプラグの斜視図である。 フィルタエレメントを断面で示したフィルタエレメントおよびフラグの側面図である。 第2実施形態に係るパラレルポンプの正面断面図である。 図7のVIII-VIII線に沿った側面断面図である。 その他の実施形態に係るパラレルポンプの側面断面図である。 従来のパラレルポンプの平面断面図である。
(第1実施形態)
図1および図2に、本発明の第1実施形態に係るパラレルポンプ1を示す。このパラレルポンプ1は、ポンプ室11とギヤ室12とが隔壁25により仕切られたケーシング2と、ポンプ室11内に互いに並列に配置された第1ピストンポンプ機構3Aおよび第2ピストンポンプ機構3Bを含む。本実施形態では、第1ピストンポンプ機構3Aと第2ピストンポンプ機構3Bの並び方向が水平方向である。
第1ピストンポンプ機構3Aは駆動軸4Aによって駆動され、第2ピストンポンプ機構3Bは従動軸4Bによって駆動される。駆動軸4Aおよび従動軸4Bは互いに平行である。以下、説明の便宜上、駆動軸4Aおよび従動軸4Bの軸方向の一方(図1および図2では左側)を前方、他方(図1および図2では右側)を後方というとともに、第1ピストンポンプ機構3Aと第2ピストンポンプ機構3Bの並び方向のうち第1ピストンポンプ機構3A側を左方、第2ピストンポンプ機構3B側を右方という。
ケーシング2は、後ろ向きに開口する容器状の形状のケーシング本体22と、ケーシング本体22に取り付けられた前カバー21および後カバー23を含む。ケーシング本体22は、上述した隔壁25を前壁として含むとともに、内部空間を取り込む底壁、一対の側壁および天井壁を含む。
後カバー23は、ケーシング本体22の内部空間を後方から覆っており、これによりポンプ室11が形成されている。前カバー21は後ろ向きに開口する容器状の形状を有し、前カバー21の内部空間が隔壁25によって後方から覆われることで、ギヤ室12が形成されている。すなわち、前カバー21の後面および隔壁25の前面がギヤ室12に面し、隔壁25の後面および後カバー23の前面がポンプ室11に面する。
駆動軸4Aおよび従動軸4Bは隔壁25を貫通している。駆動軸4Aはさらに前カバー21を貫通している。駆動軸4Aにおけるケーシング2の外部に位置する一端部は、エンジンや電動モータなどの原動機と連結される。なお、駆動軸4Aと従動軸4Bの少なくとも一方は、後カバー23を貫通してもよい。
駆動軸4Aは、隔壁25に保持された軸受け41および後カバー23に保持された軸受け42により回転可能に支持されている。従動軸4Bは、隔壁25に保持された軸受け43および後カバー23に保持された軸受け44により回転可能に支持されている。
本実施形態では、第1ピストンポンプ機構3Aおよび第2ピストンポンプ機構3Bが斜板ポンプ式の可変容量型である。第1ピストンポンプ機構3Aおよび第2ピストンポンプ機構3Bは、互いに同じ構造を有している。以下では代表として第1ピストンポンプ機構3Aの構造を説明する。
ただし、第1ピストンポンプ機構3Aおよび第2ピストンポンプ機構3Bは斜軸ポンプ式の可変容量型であってもよい。あるいは、第1ピストンポンプ機構3Aおよび第2ピストンポンプ機構3Bは固定容量型であってもよい。
第1ピストンポンプ機構3Aは、バルブプレート31、シリンダブロック32、複数のピストン33、斜板36および支持台37を含む。バルブプレート31は、後カバー23に取り付けられている。図示は省略するが、バルブプレート31には、円弧状の吸入ポートおよび吐出ポートが設けられており、後カバー23には、吸入ポートと連通する吸入路と、吐出ポートと連通する吐出路が設けられている。
シリンダブロック32は駆動軸4Aに固定されており、駆動軸4Aと共に回転することでバルブプレート31と摺動する。シリンダブロック32には、駆動軸4Aの周囲に、バルブプレート31と反対向きに開口する複数のシリンダボアが設けられている。これらのシリンダボアに、ピストン33がそれぞれ挿入されている。図示は省略するが、シリンダブロック32には、各シリンダボアの底からバルブプレート31に至るシリンダポートが設けられている。
各ピストン33の頭部には、シュー34が取り付けられている。本実施形態では、シュー34が斜板36に固定された環状のシュープレート35上を摺動する。ただし、シュープレート35が省略されて、シュー34が斜板36上を摺動してもよい。シュー34は、シュープレート35に接触した状態が維持されるように、図略の押え部材によって押えられている。
図示は省略するが、ピストン33およびシュー34には、ピストン33の後端面からシュープレート35に至る油路が形成されている。このため、上述した吸入ポートおよびシリンダポートを通じてシリンダボアに吸入された作動油の一部がシュープレート35とシュー34との間に供給されて潤滑油として使用される。その油はポンプ室11内に溜められる。
斜板36は、隔壁25に取り付けられた支持台37によってピストン33と反対側から支持される。斜板36は、第1ピストンポンプ機構3Aと第2ピストンポンプ機構3Bの並び方向(すなわち、左右方向)に延びる揺動軸回りに揺動可能となるように支持台37に支持されている。
本実施形態では、斜板36がサーボピストン38によって揺動される。サーボピストン38は、斜板36の上方に配置されており、軸方向に摺動可能となるようにケーシング本体22の天井壁に保持されている。
上述したギヤ室12内には、互いに噛み合う駆動ギヤ5Aおよび従動ギヤ5Bが収容されている。駆動ギヤ5Aは駆動軸4Aに固定され、従動ギヤ5Bは従動軸4Bに固定されている。
隔壁25には、図3および図4Bに示すように、ポンプ室11内に溜められる油をギヤ室12へ供給するための少なくとも1つの油路14が形成されている。本実施形態では、隔壁25に2つの油路14が形成されている。各油路14は、隔壁25を前後方向に貫通する貫通穴で構成されている。
より詳しくは、2つの油路14は左右方向に並んでいる。本実施形態では、上述したギヤ室12が前後方向から見たときに左右方向に長い長丸状の形状を有する。前後方向から見たときに、一方(図3では右側)の油路14は駆動ギヤ5Aの右下(図3では左下)に位置しており、他方(図3では左側)の油路14は従動ギヤ5Bの左下(図3では右下)に位置している。各油路14の断面形状は、略三角形状である。
ポンプ室11内に溜められる油は、油路14および軸受け41,43を介してギヤ室12にも供給されてギヤ室12内にも溜められる。このため、ギヤ室12内では油が駆動ギヤ5Aおよび従動ギヤ5Bの回転に伴って撹拌される。より詳しくは、駆動ギヤ5Aの周囲では油が駆動ギヤ5Aの回転方向に流動し、従動ギヤ5Bの周囲では油が従動ギヤ5Bの回転方向に流動する。
本実施形態では、図2および図3に示すように、前カバー21の後面および隔壁25の前面のそれぞれに、駆動ギヤ5Aと従動ギヤ5Bの噛み合い領域に沿って延びる溝13が形成されている。ただし、溝13は省略可能である。ここで、「噛み合い領域」とは、図3に示すように、駆動ギヤ5Aの歯先円(二点鎖線で描いた円)と従動ギヤ5Bの歯先円(二点鎖線で描いた円)とで囲まれる両凸レンズ状の領域をいう。なお、図3では、駆動ギヤ5Aおよび従動ギヤ5Bの歯底円を一点鎖線で描いている。
さらに、隔壁25には、図3および図4Aに示すように、ギヤ室12での油の撹拌抵抗を低減するための油路6が形成されている。油路6は、駆動ギヤ5Aと従動ギヤ5Bの噛み合い領域に向かって開口する流入口6aと、ポンプ室11に向かって開口する流出口6bを有する。
本実施形態では、油路6がクランク状に折れ曲がっており、前後方向から見て流出口6bが流入口6aから離れた位置にある。より詳しくは、流入口6aは、駆動ギヤ5Aと従動ギヤ5Bの噛み合い領域の中央(駆動軸4Aと従動軸4Bの中心同士を結ぶ線上)に位置する。一方、流出口6bは、ケーシング本体22の底壁近く(上述した油路14の間)に位置する。
具体的に、油路6は、流入口6aを構成する第1流路61と、流出口6bを構成する第2流路63と、第1流路61と第2流路63の間に介在する中間流路62を含む。本実施形態では、第1流路61が、隔壁25の前面から窪む前後方向に延びる穴であり、第2流路63が、隔壁25の後面から窪む前後方向に延びる穴である。流入口6aは第1流路61の前側の開口であり、流出口6bは第2流路63の後側の開口である。
ただし、第1流路61および第2流路63は必ずしも前後方向に延びる穴である必要はない。例えば、第1流路61は隔壁25の前面から斜め下向きに延びる穴であってもよいし、第2流路63は隔壁25の後面から斜め上向きに延びる穴であってもよい。
本実施形態では、上述したように隔壁25の前面に溝13が形成されているので、流入口6aは溝13の底面上で開口している。図例では流入口6aの直径が溝13の左右方向の幅と等しいが、流入口6aの直径は溝13の左右方向の幅よりも小さくても大きくてもよい。
さらに、隔壁25には、ケーシング2の外側面(本実施形態では、ケーシング本体22の下面)から油路6の中間流路62を構成するように窪む、上下方向に延びる外向き穴26が設けられている。
油路6の中間流路62内には、フィルタエレメント7が挿入されている。また、外向き穴26の端部はプラグ8によって閉塞されており、このプラグ8はフィルタエレメント7を保持する。外向き穴26の端部には雌ねじが形成されており、プラグ8にはその雌ねじと螺合する雄ねじが形成されている。
本実施形態では、図5および図6に示すように、フィルタエレメント7が上下方向を軸方向とする筒状である。フィルタエレメント7とプラグ8との間には、フィルタエレメント7をプラグ8から離れる方向(すなわち、上向き)に付勢するスプリング9が配置されている。このため、フィルタエレメント7のガタツキを防止することができる。
フィルタエレメント7には、当該フィルタエレメント7の外周面と外向き穴26の内周面との間をシールするOリング75が装着されている。同様に、プラグ8には、当該プラグ8の外周面と外向き穴26の内周面との間をシールするOリング85が装着されている。
本実施形態では、フィルタエレメント7の外周面が、第1流路61の後側の開口を覆うとともに第2流路63の前側の開口を覆っている。フィルタエレメント7は、上下方向に延びる中心穴71を有する。このため、流入口6aから第1流路61内に流入した油は、フィルタエレメント7の外周面から中心穴71までフィルタエレメント7を透過した後に、中心穴71に沿って下向きに流れる。
また、フィルタエレメント7には、第2流路63と対応する位置に、当該フィルタエレメント7を水平方向に貫通する横向き穴72が設けられている。このため、中心穴71に沿って下向きに流れた油は、横向き穴72を通って第2流路63内に流入し、流出口6bからポンプ室11へ流出する。
以上説明したように、本実施形態のパラレルポンプ1では、隔壁25に形成された油路6によってギヤ室12とポンプ室11とが連通され、しかも油路6の流入口6aは駆動ギヤ5Aと従動ギヤ5Bの噛み合い領域に向かって開口しているので、駆動ギヤ5Aと従動ギヤ5Bとの噛み合いによって歯溝から溢れ出す油を、そのときの押し出し力を利用して流入口6aへ流入させることができる。しかも、流入口6aへ流入した油は油路6に沿って流出口6bまでスムーズに流れる。従って、従来のパラレルポンプに比べてギヤ室12での油の撹拌抵抗をさらに低減することができる。
さらに、本実施形態では油路6を流れる油がフィルタエレメント7を通過することになるので、油に含まれるコンタミネーションを取り除くことができる。しかも、プラグ8をケーシング2から取り外せばフィルタエレメント7を交換することができる。さらに、フィルタエレメント7が挿入された油路6にはポンプの稼働中は常時油が流れるにも拘らず、万一フィルタエレメント7が異物によって目詰まりしたとしても、攪拌抵抗が増加するが、機械的な損傷を引き起こさない。従って、目詰まりしたフィルタエレメント7をバイパスさせるためのリリーフ弁の設置が不要である。
(第2実施形態)
図7および図8に、第2実施形態に係るパラレルポンプ1Aを示す。なお、本実施形態において、第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
本実施形態では、図3および図4Bに示す油路14の代わりに、油路6が第1実施形態と異なる形状に形成されている。より詳しくは、油路6は、第1実施形態で説明した第2流路63に加えて、第2流路63の前方に位置する、第2流路63と連続する第2流路64を含む。第2流路64は隔壁25の前面から窪む前後方向に延びる穴である。このため、油路6が、ギヤ室12に向かって開口する流出口6cも有する。つまり、第2流路64の前側の開口が流出口6cを構成する。
また、本実施形態では、第2流路63,64の断面形状が、外向き穴26の直径よりも大きな幅の略台形状である。このため、ポンプ室11内の油は、外向き穴26に挿入されるフィルタエレメント7の脇を通って流出口6bから流出口6cまで流れることが可能である。
本実施形態でも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、撹拌抵抗を低減するための油路6を、ポンプ室11からギヤ室12へ油を供給するための油路としても使用することができる。
(その他の実施形態)
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、図9に示す変形例のパラレルポンプ1Bのように、撹拌抵抗を低減するための油路6が隔壁25を前後方向に貫通する貫通穴で構成され、前後方向から見たときに流入口6aと流出口6bとが同じ位置にあってもよい。すなわち、第1流路61、中間流路62および第2流路63は同軸上に並んでいてもよい。あるいは、図示は省略するが、油路6が隔壁25を斜め方向に貫通する貫通穴で構成されてもよい。
(まとめ)
本開示は、ポンプ室とギヤ室とが隔壁により仕切られたケーシングと、前記ポンプ室内に互いに並列に配置された第1ピストンポンプ機構および第2ピストンポンプ機構と、前記隔壁を貫通する、前記第1ピストンポンプ機構を駆動する駆動軸と、前記隔壁を貫通する、前記第2ピストンポンプ機構を駆動する従動軸と、前記ギヤ室内で前記駆動軸に固定された駆動ギヤと、前記ギヤ室内で前記従動軸に固定された、前記駆動ギヤと噛み合う従動ギヤと、を備え、前記隔壁には、前記駆動ギヤと前記従動ギヤの噛み合い領域に向かって開口する流入口と前記ポンプ室に向かって開口する流出口を有する油路が形成されている、パラレルポンプを提供する。
上記の構成によれば、隔壁に形成された油路によってギヤ室とポンプ室とが連通され、しかも油路の流入口は駆動ギヤと従動ギヤの噛み合い領域に向かって開口しているので、駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合いによって歯溝から溢れ出す油を、そのときの押し出し力を利用して流入口へ流入させることができる。しかも、流入口へ流入した油は油路に沿って流出口までスムーズに流れる。従って、従来のパラレルポンプに比べてギヤ室での油の撹拌抵抗をさらに低減することができる。
前記流出口は、前記駆動軸および前記従動軸の軸方向から見て前記流入口から離れた位置にあり、前記油路は、前記流入口を構成する第1流路と、前記流出口を構成する第2流路と、前記第1流路と前記第2流路の間に介在する中間流路とを含み、前記隔壁には、前記ケーシングの外側面から前記中間流路を構成するように窪む外向き穴が設けられており、上記のパラレルポンプは、前記中間流路内に挿入されたフィルタエレメントと、前記外向き穴の端部を閉塞するとともに、前記フィルタエレメントを保持するプラグと、をさらに備えてもよい。この構成によれば、油路を流れる油がフィルタエレメントを通過することになるので、油に含まれるコンタミネーションを取り除くことができる。しかも、プラグを取り外せばフィルタエレメントを交換することができる。さらに、フィルタエレメントが挿入された油路にはポンプの稼働中は常時油が流れるにも拘らず、万一フィルタエレメントが異物によって目詰まりしたとしても、攪拌抵抗が増加するが、機械的な損傷を引き起こさない。従って、目詰まりしたフィルタエレメントをバイパスさせるためのリリーフ弁の設置が不要である。
上記のパラレルポンプは、前記フィルタエレメントと前記プラグとの間に配置された、前記フィルタエレメントを前記プラグから離れる方向に付勢するスプリングをさらに備えてもよい。この構成によれば、フィルタエレメントのガタツキを防止することができる。
前記油路は、前記ギヤ室に向かって開口する流出口をさらに有してもよい。この構成によれば、撹拌抵抗を低減するための油路を、ポンプ室からギヤ室へ油を供給するための油路としても使用することができる。
1 パラレルポンプ
11 ポンプ室
12 ギヤ室
2 ケーシング
25 隔壁
26 外向き穴
3A 第1ピストンポンプ機構
3B 第2ピストンポンプ機構
4A 駆動軸
4B 従動軸
5A 駆動ギヤ
5B 従動ギヤ
6 油路
6a 流入口
6b,6c 流出口
61 第1流路
62 中間流路
63,64 第2流路
7 フィルタエレメント
8 プラグ
9 スプリング

Claims (4)

  1. ポンプ室とギヤ室とが隔壁により仕切られたケーシングと、
    前記ポンプ室内に互いに並列に配置された第1ピストンポンプ機構および第2ピストンポンプ機構と、
    前記隔壁を貫通する、前記第1ピストンポンプ機構を駆動する駆動軸と、
    前記隔壁を貫通する、前記第2ピストンポンプ機構を駆動する従動軸と、
    前記ギヤ室内で前記駆動軸に固定された駆動ギヤと、
    前記ギヤ室内で前記従動軸に固定された、前記駆動ギヤと噛み合う従動ギヤと、を備え、
    前記隔壁には、前記駆動ギヤと前記従動ギヤの噛み合い領域に向かって開口する流入口と前記ポンプ室に向かって開口する流出口を有する油路が形成されている、パラレルポンプ。
  2. 前記流出口は、前記駆動軸および前記従動軸の軸方向から見て前記流入口から離れた位置にあり、
    前記油路は、前記流入口を構成する第1流路と、前記流出口を構成する第2流路と、前記第1流路と前記第2流路の間に介在する中間流路とを含み、
    前記隔壁には、前記ケーシングの外側面から前記中間流路を構成するように窪む外向き穴が設けられており、
    前記中間流路内に挿入されたフィルタエレメントと、
    前記外向き穴の端部を閉塞するとともに、前記フィルタエレメントを保持するプラグと、をさらに備える、請求項1に記載のパラレルポンプ。
  3. 前記フィルタエレメントと前記プラグとの間に配置された、前記フィルタエレメントを前記プラグから離れる方向に付勢するスプリングをさらに備える、請求項2に記載のパラレルポンプ。
  4. 前記油路は、前記ギヤ室に向かって開口する流出口をさらに有する、請求項1~3の何れか一項に記載のパラレルポンプ。
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