JP2023106687A - 毛髪洗浄用組成物及び毛髪洗浄方法 - Google Patents

毛髪洗浄用組成物及び毛髪洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】毛髪洗浄用組成物を用いて洗浄した後にヘアトリートメント処理した毛髪の手触り(ヘアトリートメント処理後の毛髪の手触り)に優れる毛髪洗浄用組成物の提供、並びに、当該毛髪洗浄用組成物を用いた毛髪洗浄方法の提供。
【解決手段】
下記(A)、(B)、及び(C):
(A)アシルメチルタウリン又はその塩、
(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩、
(C)脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上、
が配合され、両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比が1.8以下である毛髪洗浄用組成物、並びに当該毛髪洗浄用組成物を用いた毛髪洗浄方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪洗浄用組成物及び毛髪洗浄方法に関するものである。
毛髪を洗浄するために使用される毛髪洗浄用組成物は、洗浄成分としてアニオン界面活性剤などの界面活性剤が配合されている。また、界面活性剤の他にも、毛髪洗浄用組成物に様々な機能を付与するために、各種の成分が用いられている。
例えば、下記特許文献1には、テトラデセンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、両性界面活性剤、カチオン性ポリマーを特定の配合量で含有し、pHが4.0~5.5のシャンプー組成物によれば、使用性が良く、洗浄中の泡立ち、泡の感触が良好で、十分な洗浄効果が得られ、かつ、すすぎ時に毛髪がきしまず、滑らかな感触を与える技術が提案されている。
特開平10-182368号公報
上記した特許文献1のとおり、毛髪洗浄用組成物には界面活性剤や毛髪のコンディショニング性を高めるカチオン性ポリマーなどの各種の成分が配合されている。
しかし、毛髪洗浄用組成物を用いて洗浄を行った際、アニオン界面活性剤や両性界面活性剤の原料中に含まれる塩化ナトリウムなどの塩類やカチオン性ポリマーなどの毛髪洗浄用組成物の配合成分が、毛髪洗浄用組成物をすすぎ流した後にも毛髪に残存することがある。そして、毛髪洗浄用組成物の配合成分が毛髪に残存することで、洗浄後の毛髪に対してヘアトリートメントを処理した場合に毛髪の手触りが悪くなり、毛髪がしっとりとした手触りとならないことがあった。
そのため、毛髪洗浄用組成物を用いて洗浄した後にヘアトリートメント処理した毛髪の手触り(ヘアトリートメント処理後の毛髪の手触り)に優れる毛髪洗浄用組成物が要望されている。
本発明の課題は、上記事情に鑑み、ヘアトリートメント処理後の毛髪の手触りに優れる毛髪洗浄用組成物の提供である。
また、本発明の別の課題は、ヘアトリートメント処理後の毛髪の手触りに優れる毛髪洗浄用組成物を用いた毛髪洗浄方法の提供である。
本発明者等は、鋭意検討を行った結果、毛髪洗浄用組成物にアシルメチルタウリン又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩、及び、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上が配合されたものとし、且つ、毛髪洗浄用組成物における両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比を1.8以下とすることによって、ヘアトリートメント処理後の毛髪の手触り(毛髪洗浄用組成物を用いて洗浄した後にヘアトリートメント処理した毛髪の手触り)に優れた毛髪洗浄用組成物が提供できるという知見を得て、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の毛髪洗浄用組成物は、
下記(A)、(B)、及び(C):
(A)アシルメチルタウリン又はその塩、
(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩、
(C)脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上、
が配合され、
両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比が1.8以下である。
本発明に係る毛髪洗浄用組成物は、ヘアトリートメント処理後の毛髪の手触りにより優れる観点から、前記両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比が、0.5以上であると好ましい。
本発明に係る毛髪洗浄用組成物は、毛髪洗浄用組成物の粘度を高める観点から、(D)ノニオン界面活性剤が配合されたものであると好ましい。
本発明に係る毛髪洗浄用組成物は、すすぎ後の指通りに優れる観点から、(D)ノニオン界面活性剤として、グリセリン脂肪酸モノエステルが配合されたものであると好ましい。
本発明に係る毛髪洗浄用組成物は、すすぎ後の指通りに優れる観点から、アルキルエーテル硫酸若しくはその塩が配合されていないか、又は、アルキルエーテル硫酸若しくはその塩の配合量が1質量%以下であると好ましい。
本発明の毛髪洗浄方法は、上記本発明の毛髪洗浄用組成物又は本発明に係る毛髪洗浄用組成物を用いた毛髪洗浄方法である。
本発明の毛髪洗浄用組成物によれば、ヘアトリートメント処理後の毛髪の手触りに優れる毛髪洗浄用組成物が提供できる。
また、本発明の毛髪洗浄方法によれば、ヘアトリートメント処理後の毛髪の手触りに優れる毛髪洗浄用組成物を用いた毛髪洗浄方法が提供できる。
本発明の実施形態(以下、本実施形態という)に基づき、本発明を以下に説明する。
<毛髪洗浄用組成物>
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、
下記(A)、(B)、及び(C):
(A)アシルメチルタウリン又はその塩、
(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩、
(C)脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上、
が配合され、
両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比が1.8以下である。
以下の記載において、「アシルメチルタウリン又はその塩」を(A)ということがあり、「ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩」を(B)ということがあり、「脂肪酸アミドプロピルベタイン」及び/又は「アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン」を(C)ということがある。なお、「及び/又は」とは、両方又はいずれか一方をいう。
また、(A)、(B)、及び(C)を総称して(A)~(C)ということがある。
((A)アシルメチルタウリン又はその塩)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、アシルメチルタウリン又はその塩((A))が1種又は2種以上配合されたものである。本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、前記アシルメチルタウリン又はその塩と、後述する(B)及び(C)とを組み合わせた配合により、ヘアトリートメント処理後の手触りに優れた毛髪洗浄用組成物が実現できる。なお、(A)はアニオン界面活性剤である。
前記アシルメチルタウリン又はその塩としては、例えば、次式(I)で表されるものを用いることができる。
-CO-N(CH)-CH2CH2SOX (I)
(Rは、炭素数8以上24以下の炭化水素基を示す。前記炭素数8以上24以下の炭化水素基は、直鎖又は分岐鎖であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい。Xは、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン、アミノ酸、又は、タウリン若しくはその塩(例えば、タウリンNaなど)を示す。)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、前記アシルメチルタウリン又はその塩として、アシルメチルタウリン又はアシルメチルタウリンの塩のいずれかを単独で配合されたものとしてもよく、アシルメチルタウリンとアシルメチルタウリンの塩とを組み合わせて配合されたものとしてもよい。
前記アシルメチルタウリン又はその塩としては、例えば、カプロイルメチルタウリン又はその塩、ラウロイルメチルタウリン又はその塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン又はその塩(例えば、化粧品表示名称の例として、ココイルメチルタウリンK、ココイルメチルタウリンMg、ココイルメチルタウリンNa、ココイルメチルタウリンタウリンNaなど)、ミリストイルメチルタウリン又はその塩、パルミトイルメチルタウリン又はその塩、ステアロイルメチルタウリン又はその塩、オレオイルメチルタウリン又はその塩などが挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、毛髪洗浄用組成物をすすいだ後の毛髪が柔らかい手触りとなる観点から、アシルメチルタウリン又はその塩として、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン又はその塩が配合されたものであると好ましい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物における(A)の配合量は、後述する質量比[AN/AM]が1.8以下となる限りにおいては、特に限定されず、適宜設定することができる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物における(A)の配合量の下限値は、泡立ちに優れる観点から、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましい。
また、本実施形態の毛髪洗浄用組成物における(A)の配合量の上限値は、毛髪洗浄用組成物の粘度が低下して毛髪洗浄の際に取り扱いにくくなるおそれを低減する観点から、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。
((B)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩((B))が1種又は2種以上配合されたものである。本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩の配合により、きめ細かい泡立ちが実現できる。なお、(B)はアニオン界面活性剤である。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩としては、例えば、次式(II)で表されるものを用いることができる。
-O-(CH2CH2O)n-CH2-COOY (II)
(Rは、炭素数12以上24以下の炭化水素基を示す。前記炭素数12以上24以下の炭化水素基は、直鎖又は分岐鎖であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい。Yは、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン、又は塩基性アミノ酸を示す。nは、酸化エチレンの平均付加モル数が0.5以上20以下であることを示す。)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩として、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸の塩のいずれかを単独で配合されたものとしてもよく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸とポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸の塩とを組み合わせて配合されたものとしてもよい。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩としては、例えば、酸化エチレンの平均付加モル数が2以上20以下のポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸又はその塩、酸化エチレンの平均付加モル数が2以上20以下のポリオキシエチレントリデシルエーテルカルボン酸又はその塩、酸化エチレンの平均付加モル数が2以上20以下のポリオキシエチレンミリスチルエーテルカルボン酸又はその塩、酸化エチレンの平均付加モル数が2以上20以下のポリオキシエチレンセチルエーテルカルボン酸又はその塩などが挙げられる。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩としては、例えば、化粧品表示名称の例として、ラウレス-3カルボン酸、ラウレス-3カルボン酸K、ラウレス-3カルボン酸Na、ラウレス-3カルボン酸TIPA、ラウレス-4カルボン酸、ラウレス-4カルボン酸K、ラウレス-4カルボン酸Na、ラウレス-4.5酢酸K、ラウレス-5カルボン酸、ラウレス-5カルボン酸K、ラウレス-5カルボン酸Na、ラウレス-6カルボン酸、ラウレス-6カルボン酸K、ラウレス-6カルボン酸Na、ラウレス-8カルボン酸、ラウレス-8カルボン酸Na、ラウレス-10カルボン酸、ラウレス-10カルボン酸K、ラウレス-11カルボン酸、ラウレス-11カルボン酸Na、ラウレス-12カルボン酸、ラウレス-12カルボン酸Na、ラウレス-13カルボン酸、ラウレス-13カルボン酸Na、ラウレス-14カルボン酸、ラウレス-14カルボン酸Na、ラウレス-16カルボン酸Na、ラウレス-17カルボン酸、ラウレス-17カルボン酸Na、トリデセス-3カルボン酸、トリデセス-3カルボン酸K、トリデセス-3カルボン酸Na、トリデセス-4カルボン酸、トリデセス-4カルボン酸K、トリデセス-4カルボン酸Na、トリデセス-6カルボン酸Na、トリデセス-7カルボン酸、トリデセス-7カルボン酸K、トリデセス-7カルボン酸Na、トリデセス-8カルボン酸、トリデセス-8カルボン酸Na、トリデセス-12カルボン酸Na、トリデセス-15カルボン酸、トリデセス-15カルボンNa、トリデセス-15カルボンK、トリデセス-19カルボン酸、トリデセス-19カルボン酸K、トリデセス-19カルボン酸Na、ミレス-3カルボン酸、ミレス-5カルボン酸、セテス-13カルボン酸Naなどが挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、すすぎ時の指通りにより優れる観点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩として、酸化エチレンの平均付加モル数が5以上のポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩が配合されたものであると好ましく、酸化エチレンの平均付加モル数が7以上のポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩が配合されたものであるとより好ましい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物における(B)の配合量は、後述する質量比[AN/AM]が1.8以下となる限りにおいては、特に限定されず、適宜設定することができる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物における(B)の配合量の下限値は、毛髪洗浄用組成物の粘度を高めて毛髪洗浄の際に取り扱いやすさを向上させる観点から、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましい。
また、本実施形態の毛髪洗浄用組成物における(B)の配合量の上限値は、すすぎ後の指通りに優れる観点から、10質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましく、7質量%以下がさらに好ましい。
((C)脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上が配合されたものである。本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、前記脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上の配合により、優れた泡立ちが実現できる。なお、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインは、いずれも両性界面活性剤である。
前記脂肪酸アミドプロピルベタインとしては、例えば、次式(III)で表されるものを用いることができる。
-CONH-(CH2-N(CH2-CH-COO (III)
(Rは、炭素数8以上24以下の炭化水素基を示す。前記炭素数8以上24以下の炭化水素基は、直鎖又は分岐鎖であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい。)
前記脂肪酸アミドプロピルベタインとしては、例えば、カプリル酸アミドプロピルベタイン、カプリン酸アミドプロピルベタイン、ウンデシレン酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、オレイン酸アミドプロピルベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、オリーブ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(化粧品表示名称:オリーブアミドプロピルベタイン)、シア脂脂肪酸アミドプロピルベタイン(化粧品表示名称:シア脂アミドプロピルベタイン)、ババス油脂肪酸アミドプロピルベタイン(化粧品表示名称:ババスアミドプロピルベタイン)、ダイズ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(化粧品表示名称:ソイアミドプロピルベタイン)、メドウフォーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン(化粧品表示名称:メドウフォームアミドプロピルベタイン)などが挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、毛髪洗浄用組成物をすすいだ後の毛髪が柔らかい手触りとなる観点から、脂肪酸アミドプロピルベタインとして、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインが配合されたものであると好ましい。
前記アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、次式(IV)で表されるものを用いることができる。
-N(CH2-CH-COO (IV)
(Rは、炭素数12以上24以下の炭化水素基を示す。前記炭素数8以上24以下の炭化水素基は、直鎖又は分岐鎖であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい。)
前記アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン(化粧品表示名称:ココベタイン)、オレイルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイルベタイン、ベヘニルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、毛髪洗浄用組成物の粘度が低下して毛髪洗浄の際に取り扱いにくくなるおそれを低減する観点から、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとして、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが配合されたものであると好ましい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、泡立ちに優れる観点から、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上として、少なくともアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインが配合されたものが好ましい。
また、本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、泡立ち及びすすぎ後の指通りに優れる観点から、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上として、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン及びアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインの両方が配合されたものがより好ましい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物における(C)の配合量(脂肪酸アミドプロピルベタインとアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとの合計配合量を指す。以下の記載において同じ。)は、後述する質量比[AN/AM]が1.8以下となる限りにおいては、特に限定されず、適宜設定することができる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物における(C)の配合量の下限値は、毛髪洗浄用組成物の粘度を高めて毛髪洗浄の際に取り扱いやすさを向上させる観点から、1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、4質量%以上がさらに好ましい。
また、本実施形態の毛髪洗浄用組成物における(C)の配合量の上限値は、すすぎ後の指通りに優れる観点から、15質量%以下が好ましく、13質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。
(両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比が1.8以下である。なお、両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比を、質量比[AN/AM]ということがある。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、質量比[AN/AM]が1.8以下であることにより、ヘアトリートメント処理後の毛髪の手触りが優れたものとなる。
前記アニオン界面活性剤の配合量とは、本実施形態の毛髪洗浄用組成物に配合された、(A)の配合量と、(B)の配合量と、後述する(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤の配合量との合計配合量を意味する。なお、本実施形態の毛髪洗浄用組成物に後述する(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤が配合されない場合、前記アニオン界面活性剤の配合量は、本実施形態の毛髪洗浄用組成物に配合された(A)の配合量と、(B)の配合量との合計配合量を意味する。なお、前記アニオン界面活性剤の配合量をANと表記することがある。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、アニオン界面活性剤の配合量(AN)が、上述した質量比[AN/AM]が1.8以下となる限りにおいて特に限定されないが、例えば、0.6質量%以上25質量%以下である。
前記両性界面活性剤の配合量とは、本実施形態の毛髪洗浄用組成物に配合された、(C)の配合量と、(C)以外の両性界面活性剤の配合量との合計配合量を意味する。なお、本実施形態の毛髪洗浄用組成物に後述する(C)以外の両性界面活性剤が配合されない場合、前記両性界面活性剤の配合量は、本実施形態の毛髪洗浄用組成物に配合された(C)の配合量を意味する。なお、前記両性界面活性剤の配合量をAMと表記することがある。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、両性界面活性剤の配合量(AM)が、上述した質量比[AN/AM]が1.8以下となる限りにおいて、特に限定されないが、例えば、1質量%以上20質量%以下である。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、ヘアトリートメント処理後の毛髪の手触りにより優れる観点から、質量比[AN/AM]が0.5以上であるとよい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、すすぎ後の指通り及びヘアトリートメント処理後の手触りにより優れる観点から、質量比[AN/AM]が0.7以上1.8以下であると好ましい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、すすぎ後の指通りの評価により優れる観点から、質量比[AN/AM]が0.7以上1.5以下であるとより好ましい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、ヘアトリートメント処理後の手触りにより優れる観点から、質量比[AN/AM]が0.7以上1.2以下であるとさらに好ましい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、ヘアトリートメント処理後の手触りにより優れる観点から、質量比[AN/AM]が0.7以上1.1未満であると特に好ましい。
(任意成分)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、(A)~(C)以外の成分(任意成分)を任意に配合されたものとしてよい。
任意成分としては、毛髪洗浄用組成物に配合可能な公知の成分を用いることができ、例えば、(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤、(C)以外の両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤((D))、カチオン界面活性剤、カチオン性高分子などの高分子化合物、水、油剤、低級アルコール、多価アルコール、糖類、アミノ酸、動植物抽出物、無機化合物、酸、アルカリ、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤などが挙げられる。なお、任意成分は、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
((A)、(B)以外のアニオン界面活性剤)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤が1種又は2種以上配合されたものとしてよい。前記(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤としては、毛髪洗浄用組成物に配合可能な公知のアニオン界面活性剤を用いることができる。なお、前記(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤は、炭素数8以上24以下の炭化水素基を有するものを用いることができる。前記炭素数8以上24以下の炭化水素基は、直鎖又は分岐鎖であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい。
なお、本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤が配合されないものであってもよい。
前記(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤としては、例えば、カルボン酸系アニオン界面活性剤(例えば、(A)以外のN-アシルアミノ酸又はその塩、脂肪酸アミドエーテルカルボン酸又はその塩、アシル乳酸又はその塩、高級脂肪酸塩など)、スルホン酸系アニオン界面活性剤(例えば、α-オレフィンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、α-スルホ脂肪酸メチルエステル又はその塩、アシルイセチオン酸又はその塩、アルキルグリシジルエーテルスルホン酸又はその塩、アルキルスルホコハク酸又はその塩、アルキルスルホ酢酸又はその塩、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキルナフタレンスルホン酸又はその塩など)、硫酸系アニオン界面活性剤(例えば、アルキル硫酸又はその塩、アルキルエーテル硫酸又はその塩、アルキルアリールエーテル硫酸又はその塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸又はその塩、脂肪酸モノグリセリド硫酸又はその塩など)、リン酸系アニオン界面活性剤(アルキルリン酸又はその塩、アルキルエーテルリン酸又はその塩、アルキルアリールエーテルリン酸又はその塩、脂肪酸アミドエーテルリン酸又はその塩など)などが挙げられる。前記塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩、マグネシウム塩などが挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物に前記(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤が配合された場合、その配合量は、上述した質量比[AN/AM]が1.8以下となる限りにおいて、特に限定されない。前記(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤の配合量としては、例えば、0.5質量%以上5質量%以下である。
また、本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、(A)、(B)以外のアニオン界面活性剤が配合されており、その配合量が0.1質量%以下としてもよい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、すすぎ後の指通りに優れる観点から、アルキルエーテル硫酸若しくはその塩が配合されていないか、又は、アルキルエーテル硫酸若しくはその塩の配合量が1質量%以下であると好ましい。
なお、本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、アルキルエーテル硫酸又はその塩が配合された場合、すすぎ後の指通りに優れる観点から、その配合量の上限値として、0.5質量%以下とすることがより好ましく、0.1質量%以下とすることがさらに好ましく、0.01質量%以下が特に好ましい。また、本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、アルキルエーテル硫酸又はその塩が配合された場合、その配合量の下限値として、例えば、0.001質量%以上である。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、すすぎ後の指通りに優れる観点から、アルキルエーテル硫酸又はその塩が配合されないものが最も好ましい。
前記アルキルエーテル硫酸又はその塩としては、例えば、酸化エチレンの平均付加モル数が0を超え10以下のポリオキシエチレンのポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸又はその塩、酸化エチレンの平均付加モル数が0を超え10以下のポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸又はその塩、酸化エチレンの平均付加モル数が0を超え10以下のポリオキシエチレンアルキル(11~15)エーテル硫酸又はその塩、酸化エチレンの平均付加モル数が0を超え10以下のポリオキシエチレンアルキル(12~15)エーテル硫酸又はその塩などが挙げられる。前記塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩、マグネシウム塩などが挙げられる。
((C)以外の両性界面活性剤)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、(C)以外の両性界面活性剤が1種又は2種以上配合されたものとしてよい。前記(C)以外の両性界面活性剤としては、毛髪洗浄用組成物に配合可能な公知の両性界面活性剤を用いることができる。なお、前記(C)以外の両性界面活性剤としては、炭素数8以上24以下の炭化水素基を有するものを用いることができる。前記炭素数8以上24以下の炭化水素基は、直鎖又は分岐鎖であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい。
なお、本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、(C)以外の両性界面活性剤が配合されないものであってもよい。
前記(C)以外の両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン型両性界面活性剤(例えば、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシエチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシル-N-ヒドロキシエチル-N-カルボキシメチルイミダゾリニウムベタインなど)、スルホベタイン型両性界面活性剤(例えば、N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-プロピルスルホン酸ナトリウム、N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-(2-ヒドロキシプロピル)スルホン酸ナトリウム、N-脂肪酸アミドプロピル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-(2-ヒドロキシプロピル)スルホン酸ナトリウムなど)、アミドアミンオキシド型両性界面活性剤(例えば、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドなど)などが挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物に前記(C)以外の両性界面活性剤が配合された場合、その配合量は、上述した質量比[AN/AM]が1.8以下となる限りにおいては、特に限定されない。前記(C)以外の両性界面活性剤の配合量としては、例えば、0.5質量%以上5質量%以下である。
また、本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、(C)以外の両性界面活性剤が配合されており、その配合量が0.1質量%以下とすることもできる。
(アニオン界面活性剤の配合量と両性界面活性剤の配合量との合計配合量)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、アニオン界面活性剤の配合量(AN)と両性界面活性剤の配合量(AM)との合計配合量は、特に限定されず、適宜設定することができる。なお、アニオン界面活性剤の配合量と両性界面活性剤の配合量との合計配合量を、[AN+AM]ということがある。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、皮膚刺激が生じるおそれを低減する観点から、[AN+AM]の上限値が、25質量%以下が好ましく、22質量%以下がより好ましく、20質量%以下がさらに好ましい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、[AN+AM]の下限値が、例えば、5質量%以上である。
((D)ノニオン界面活性剤)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、ノニオン界面活性剤が1種又は2種以上配合されたものとしてよい。本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、前記ノニオン界面活性剤の配合により、毛髪洗浄用組成物の粘度を高めることができる。なお、毛髪洗浄用組成物の粘度を高めることにより、毛髪洗浄の際に取り扱いやすさを向上させることができる。
前記ノニオン界面活性剤としては、毛髪洗浄用組成物に配合可能な公知のノニオン界面活性剤を用いることができる。なお、前記ノニオン界面活性剤は、炭素数8以上24以下の炭化水素基を有するものを用いることができる。前記炭素数8以上24以下の炭化水素基は、直鎖又は分岐鎖であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい。
前記ノニオン界面活性剤としては、例えば、多価アルコールと脂肪酸とのエステル(例えば、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ブチレングリコール脂肪酸エステルなどの多価アルコールと脂肪酸とのモノエステル;ソルビタン脂肪酸エステル;ポリグリセリン脂肪酸エステル;など)、アルキルアルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミドなど)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。
前記ノニオン界面活性剤として、例えば、グリセリン脂肪酸モノエステル、及びアルキルアルカノールアミドから選ばれる1種以上を用いてもよい。
前記ノニオン界面活性剤としては、すすぎ後の指通りに優れる観点から、グリセリン脂肪酸モノエステルが好ましい。
前記グリセリン脂肪酸モノエステルとしては、例えば、グリセリンと炭素数6以上22以下の脂肪酸とのモノエステルを用いることができる。前記炭素数6以上22以下の脂肪酸は、直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を有する脂肪酸である。前記グリセリン脂肪酸モノエステルとしては、例えば、カプリン酸グリセリル、カプリル酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリルなどが挙げられる。本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、すすぎ後の指通りにより優れる観点から、グリセリン脂肪酸モノエステルとして、カプリン酸グリセリルが配合されたものが好ましい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物におけるノニオン界面活性剤の配合量は、特に限定されず、適宜設定することができる。前記ノニオン界面活性剤の配合量としては、例えば、0.5質量%以上10質量%以下である。
(カチオン性高分子)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、カチオン性高分子が1種又は2種以上配合されたものとしてよい。本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、前記カチオン性高分子の配合により、毛髪洗浄用組成物を用いた際のすすぎ時の指通りを向上させることができる。
前記カチオン性高分子としては、毛髪洗浄用組成物に配合可能な公知のカチオン性高分子を用いることできる。前記カチオン性高分子とは、カチオン基又はカチオン基にイオン化され得る官能基を有する高分子をいう。
前記カチオン性高分子としては、例えば、カチオン化セルロース(例えば、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムなど)、カチオン化グアーガム(例えば、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム、ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドなど)、ビニルピロリドン・N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N-ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体などが挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物におけるカチオン性高分子の配合量は、特に限定されず、適宜設定することができる。前記カチオン性高分子の配合量としては、例えば、0.1質量%以上5質量%以下である。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、(A)~(C)の配合が容易となる観点から、水が配合されたものが好ましい。水の配合量は、特に限定されず、適宜設定すればよいが、例えば、60質量%以上85質量%以下である。
(酸)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、1種又は2種以上の酸を配合してもよい。本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、前記酸の配合により、毛髪洗浄用組成物のpHを調整することができる。前記酸としては、有機酸(例えば、クエン酸、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸など)、無機酸(例えば、リン酸など)を用いることができる。本実施形態の毛髪洗浄用組成物における前記酸の配合量としては、例えば、0.01質量%以上2質量%以下である。
(アルカリ)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、1種又は2種以上のアルカリを配合してもよい。本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、前記アルカリの配合により、毛髪洗浄用組成物のpHを調整することができる。前記アルカリとしては、無機アルカリ(例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アンモニアなど)、有機アルカリ(例えば、アミノエチルプロパノール、アルギニン、トリエタノールアミンなど)を用いることができる。本実施形態の毛髪洗浄用組成物における前記アルカリの配合量としては、例えば、0.01質量%以上2質量%以下である
(防腐剤)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、1種又は2種以上の防腐剤を配合してもよい。本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、前記防腐剤の配合により、毛髪洗浄用組成物の保存安定性を向上させることができる。前記防腐剤としては、例えば、安息香酸又はその塩、ウンデシレン酸、サリチル酸、ソルビン酸又はその塩、デヒドロ酢酸又はその塩、パラオキシ安息香酸エステル(例えば、パラオキシ安息香酸メチル又はその塩、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸ベンジルなど)、メチルクロロイソチアゾリノン(5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン)、メチルイソチアゾリノン(2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン)、イソプロピルメチルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、クロルフェネシン、クロルキシレノール、ジクロルキシレノール、チモール、クロルチモール、トリクロロカルバニリド、トリクロロヒドロキシフェニルエーテル、クロフルカルバン、フェネチルアルコール、フェノキシエタノール、ヘキサクロロフェン、感光素101号、感光素201号、感光素401号、ヨウ化パラジメチルアミノスチリルヘプチルメチルチアゾリウム、ヒノキチオール、(銀/銅)ゼオライト、クロラミンT、クロルヘキシジン、イセチオン酸ジブロモプロパミジン、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン、ピリチオンナトリウム、ポリアミノプロピルビグアニドなどが挙げられる。本実施形態の毛髪洗浄用組成物における前記防腐剤の配合量としては、例えば、0.01質量%以上1質量%以下である。
(外観)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物の外観は、特に限定されないが、例えば、透明状、不透明状、パール状とすることができる。なお、前記透明状とは、例えば、無色透明のガラス瓶に本実施形態の毛髪洗浄用組成物を25℃で静置した際に、当該ガラス瓶越しに外観が視認可能な程度の状態をいう。
(粘度)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物における粘度は、特に限定されず、適宜設定することができる。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物における粘度の指標である粘弾性の値としては、例えば、レオメーター〔例えば、HAAKE社製の応力制御型レオメーター「Rheo Stress 6000」(商品名)〕を使用し、測定温度:25℃、コーンプレートセンサーの直径:35mm、コーンプレートセンサーの傾斜角:2°、定常フローカーブモード、待ち時間1分の条件において、せん断速度36s-1で測定された粘弾性の値が100mPa・s以上30000mPa・s以下である。
(剤型)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物の剤型は、特に限定されず、例えば、液状、ペースト状などが挙げられる。本実施形態の毛髪洗浄用組成物の剤型を液状に調整する場合、例えば、上記で述べた測定条件によりレオメーターで測定した粘弾性の値が、30000mPa・s以下のものである。
(pH)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物の25℃におけるpHは、特に限定されないが、例えば、4.0以上7.0以下である。
(製品形態)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物の製品形態は、特に限定されないが、例えば、ヘアシャンプーが挙げられる。
(製造方法)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、剤型に応じた公知の毛髪洗浄用組成物の製法を採用して製造できる。
(用途)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、毛髪洗浄に用いられるものであり、毛髪洗浄及び頭皮洗浄に用いられるものであってもよい。
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、例えば、カチオン界面活性剤が配合されたヘアトリートメント組成物を処理する前に用いられるものである。
(カチオン界面活性剤)
前記カチオン界面活性剤が配合されたヘアトリートメント組成物におけるカチオン界面活性剤としては、ヘアトリートメント組成物に配合可能な公知のカチオン界面活性剤(例えば、炭素数12以上24以下の炭化水素基(炭化水素基は、直鎖又は分岐鎖であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい)を有するカチオン界面活性剤など)を用いればよい。
前記カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキル4級アンモニウム塩(例えば、長鎖アルキルトリメチル4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチル4級アンモニウム塩、トリ長鎖アルキルモノメチル4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩など)、アミン塩(例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩、アーコベル型3級アミン塩など)が挙げられる。
ヘアトリートメント組成物における前記カチオン界面活性剤の配合量は、例えば、0.5質量%以上5質量%以下である。
前記カチオン界面活性剤が配合されたヘアトリートメント組成物は、カチオン界面活性剤以外の成分として、ヘアトリートメント組成物に配合可能な公知の成分が配合されたものであってよい。
前記カチオン界面活性剤以外の成分としては、例えば、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、高級アルコール、低級アルコール、多価アルコール、糖類、油脂、エステル油、脂肪酸、炭化水素、ロウ、シリコーン、合成高分子化合物、半合成高分子化合物、天然高分子化合物、蛋白、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、色素、還元剤、酸化剤、染料、顔料、水などが挙げられる。
なお、前記カチオン界面活性剤が配合されたヘアトリートメント組成物は、カチオン界面活性剤の他に、少なくとも高級アルコール(例えば、炭素数12以上24以下の炭化水素基(炭化水素基は、直鎖又は分岐鎖であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい)を有する高級アルコール)及び水が配合されたものであってもよい。例えば、前記高級アルコールの配合量は0.5質量%以上15質量%以下であり、前記水の配合量は60質量%以上90質量%以下である。
前記カチオン界面活性剤が配合されたヘアトリートメント組成物は、例えば、使用後に洗い流されるトリートメントである。
前記カチオン界面活性剤が配合されたヘアトリートメント組成物の製品形態としては、リンス、コンディショナー、ヘアトリートメントである。
(使用方法)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物は、公知の毛髪洗浄用組成物の使用方法を用いるとよい。
例えば、水で濡らした毛髪に本実施形態の毛髪洗浄用組成物を用いて洗浄して水洗した後、洗浄後の濡れた毛髪にカチオン界面活性剤が配合された適宜のヘアトリートメント組成物を塗布してすすぎ、毛髪を乾燥させる使用方法としてもよい。
<毛髪洗浄方法>
本実施形態の毛髪洗浄方法は、上述した本実施形態の毛髪洗浄用組成物を用いた毛髪洗浄方法である。
本実施形態の毛髪洗浄方法としては、本実施形態の毛髪洗浄用組成物を用いる以外には、公知の毛髪洗浄方法を採用すればよい。そのため、上述した本実施形態の毛髪洗浄用組成物の使用方法を用いてもよい。
以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるものではない。
(実施例1~8、比較例1~6)
実施例1~8、比較例1~6の毛髪洗浄用組成物の評価結果を以下に示す。
(実施例1~8、比較例1~6の調製)
実施例1~8、比較例1~6の各毛髪洗浄用組成物を、公知の毛髪洗浄用組成物の製造方法により、下記表1~表4に示す組成となるように各成分を混合して調製した。表1~表4に記載したpH調整剤は、クエン酸又は水酸化カリウムを用いた。
下記表1~表4における各成分、アニオン界面活性剤の配合量(AN)、両性界面活性剤の配合量(AM)、アニオン界面活性剤と両性界面活性剤([AN+AM])の合計配合量の各欄の数値は質量%であり、成分欄の「-」の表記は未配合であることを表す。なお、表1~表4のpH調整剤が「適量」と表記されているのは、pH調整剤(クエン酸又は水酸化カリウム)の配合量が各毛髪洗浄用組成物の25℃でのpHが5.4となる量であることを意味する。また、下記表1~表4の水が「計100となる量」の表記は、水と水以外の配合成分との合計配合量が100質量%になる水の量であることを意味する。
なお、下記表1~表4のポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム(4.5E.O.)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム(10E.O.)、における「4.5E.O.」、「10E.O.」の表記は、酸化エチレンの平均付加モル数がそれぞれ4.5、10であることを示す。
実施例1~8、比較例1~4、比較例6の毛髪洗浄用組成物は、いずれも外観が透明であり、液状の剤型であった。なお、比較例5の毛髪洗浄用組成物は、(C)が配合されておらず、両性界面活性剤として2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインを配合したものであるが、調製後に沈殿が生じため、評価を行っていない。
(ヘアトリートメント後の毛髪の手触りの評価)
上記で調製した実施例1~8、比較例1~4、比較例6の毛髪洗浄用組成物を用いて、下記に示す評価方法により、「ヘアトリートメント後の毛髪の手触り」を評価した。
(評価方法)
ヘアカラー処理された同一人物の日本人女性の毛髪を用いて、重さ5gで長さ約30cmとした毛束を複数作製した。作製した毛束を水ですすいだ後、実施例1~8、比較例1~4、比較例6の各毛髪洗浄用組成物を0.5g用いて、毛束を洗浄し、水洗した。続いて濡れた毛束に、カチオン界面活性剤配合のヘアトリートメント(ミルボン社製「ディーセス ノイ ドゥーエ ウィローリュクス ヘアトリートメント」)を0.5g塗布し、毛束を流水で洗い流した後、ドライヤーで乾燥させた。乾燥後の毛束における「ヘアトリートメント後の毛髪の手触り」を下記評価基準に従って、日常的に毛髪用組成物の評価を行うパネラー6名の合議により官能評価した。
(評価基準:ヘアトリートメント後の毛髪の手触り)
○ :基準の毛髪洗浄用組成物を用いた毛髪と比べて、ヘアトリートメント処理後の手触りに優れる(基準の毛髪洗浄用組成物を用いた毛束と比べて、毛束の根元から毛先方向にかけて手を通した際に、毛髪表面に被膜があるような感触を感じやすく、しっとりとした毛髪の手触りに優れる)。
同等:基準の毛髪洗浄用組成物を用いた毛髪と比べて、ヘアトリートメント処理後の手触りが同等(基準の毛髪洗浄用組成物を用いた毛束と比べて、毛束の根元から毛先方向にかけて手を通した際に、毛束の手触りが同程度)。
× :基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、ヘアトリートメント処理後の手触りが劣る(基準の毛髪洗浄用組成物を用いた毛束と比べて、毛束の根元から毛先方向にかけて手を通した際に、毛髪表面に被膜があるような感触を感じにくく、しっとりとした毛髪の手触りに劣る)。
(「泡立ち」、「すすぎ後の指通り」の評価)
上記の「ヘアトリートメント後の毛髪の手触り」の評価を行った際に、実施例1~8、比較例1~4、比較例6の各毛髪洗浄用組成物における「泡立ち」、「すすぎ後の指通り」についても評価を行った。
「泡立ち」の評価は、実施例1~8、比較例1~4、比較例6の各毛髪洗浄用組成物を用いて毛束を洗浄した際の泡立ちを下記の評価基準に従って、日常的に毛髪用組成物の評価を行うパネラー6名の合議により官能評価した。また、「すすぎ後の指通り」の評価は、実施例1~8、比較例1~4、比較例6の各毛髪洗浄用組成物で洗浄し、水洗した後の毛束に対して、下記の評価基準に従って、日常的に毛髪用組成物の評価を行うパネラー6名の合議により官能評価した。
(評価基準:泡立ち)
○ :基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、毛髪洗浄時の泡立ちが優れる(基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、泡量が多い)。
同等:基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、毛髪洗浄時の泡立ちが同等(基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、泡量が同程度)。
× :基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、毛髪洗浄時の泡立ちが劣る(基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、泡量が少ない)。
(評価基準:すすぎ後の指通り)
○ :基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、すすぎ後の指通りが優れる(基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、毛髪洗浄用組成物を水洗した後の濡れた毛髪に指を通した時にきしみが少ない)。
同等:基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、すすぎ後の指通りが同等(基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、毛髪洗浄用組成物を水洗した後の濡れた毛髪に指を通した時の指通りが同程度)。
× :基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、すすぎ後の指通りが劣る(基準の毛髪洗浄用組成物と比べて、毛髪洗浄用組成物を水洗した後の濡れた毛髪に指を通した時にきしみが多い)。
(評価結果)
下記表1~4に実施例1~8、比較例1~4、比較例6の各毛髪洗浄用組成物の評価結果を示す。
(実施例1、比較例1~4の評価結果)
下記表1に、各配合成分の組成と共に、実施例1、比較例1~4の毛髪洗浄用組成物の評価結果を示す。各評価の基準には、比較例2の毛髪洗浄用組成物を用いた。
なお、ヘアトリートメント処理後の手触りの評価の基準には比較例2の毛髪洗浄用組成物に加えて、比較例4の毛髪洗浄用組成物を用いた。また、すすぎ後の指通りの評価の基準には比較例2の毛髪洗浄用組成物に加えて、比較例4の毛髪洗浄用組成物を用いた。
表1に示す結果から、(A)が配合された実施例1の毛髪洗浄用組成物は、(A)が未配合の比較例1~4の毛髪洗浄用組成物に比べて、ヘアトリートメント処理後の手触りの評価に優れることが分かる。また、(A)が配合された実施例1の毛髪洗浄用組成物は、泡立ち及びすすぎ後の指通りの各評価においても、(A)が未配合の比較例1~3の毛髪洗浄用組成物と比べて優れることが分かる。
(実施例1~3の評価結果)
下記表2に、各配合成分の組成と共に、実施例1~3の毛髪洗浄用組成物の評価結果を示す。各評価の基準には、実施例1の毛髪洗浄用組成物を用いた。なお、表2において、比較例5は参考として載せている。比較例5の毛髪洗浄用組成物は、評価を行っていないため斜線表記としている。
表2に示す結果から、(C)のラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが配合された実施例2の毛髪洗浄用組成物、並びに、(C)のヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン及びラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが配合された実施例3の毛髪洗浄用組成物は、(C)のヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインが配合された実施例1の毛髪洗浄用組成物に比べて、ヘアトリートメント処理後の手触りの評価により優れることが分かる。
また、(C)のヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン及びラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが配合された実施例3の毛髪洗浄用組成物は、(C)のヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン又はラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインのいずれかが配合された実施例1、2の毛髪洗浄用組成物に比べて、泡立ち及びすすぎ後の指通りにより優れることが分かる。
したがって、(C)のヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインとラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインとを併用により、ヘアトリートメント処理後の手触り、泡立ち、すすぎ後の指通りのいずれの評価においてもより優れることが分かる。
(実施例3~7、比較例6の評価結果)
下記表3に、実施例3~7、比較例6の毛髪洗浄用組成物の評価結果を示す。各評価の基準には、比較例6の毛髪洗浄用組成物を用いた。
なお、ヘアトリートメント処理後の手触りの評価の基準には比較例6の毛髪洗浄用組成物に加えて、実施例3、4、7の毛髪洗浄用組成物を用いた。また、すすぎ後の指通りの評価の基準には比較例6の毛髪洗浄用組成物に加えて、実施例4の毛髪洗浄用組成物を用いた。
表3に示す結果から、質量比[AN/AM](両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比)が0.5以上1.7以下である実施例3~7の毛髪洗浄用組成物は、質量比[AN/AM]が2.0である比較例6の毛髪洗浄用組成物に比べて、ヘアトリートメント処理後の手触りの評価に優れることが分かる。
したがって、毛髪洗浄用組成物の質量比[AN/AM]を1.8以下とすれば、ヘアトリートメント処理後の手触りの評価に優れる傾向であることが理解できる。
また、表3から、以下の[1]乃至[4]が分かる。
[1]質量比[AN/AM]が0.8以上1.7以下である実施例3、実施例5~7の毛髪洗浄用組成物は、質量比[AN/AM]が0.5である実施例4の毛髪洗浄用組成物に比べて、ヘアトリートメント処理後の手触り、すすぎ後の指通りの評価により優れる。
したがって、毛髪洗浄用組成物の質量比[AN/AM]を0.7以上1.8以下の範囲とすることにより、ヘアトリートメント処理後の手触り、すすぎ後の指通りの評価により優れる傾向であることが理解できる。
[2]質量比[AN/AM]が0.8以上1.4以下である実施例3、実施例5、6の毛髪洗浄用組成物は、質量比[AN/AM]が0.5又は1.7である実施例4、7の毛髪洗浄用組成物に比べて、すすぎ後の指通りの手触りの評価により優れる。
したがって、毛髪洗浄用組成物の質量比[AN/AM]を0.7以上1.5以下の範囲とすることにより、すすぎ後の指通りの評価により優れる傾向であることが理解できる。
[3]質量比[AN/AM]がそれぞれ0.8、1.1である実施例5、実施例3の毛髪洗浄用組成物は、質量比[AN/AM]が1.7である実施例7の毛髪洗浄用組成物に比べて、ヘアトリートメント処理後の手触りの評価により優れる。
したがって、毛髪洗浄用組成物の質量比[AN/AM]を0.7以上1.2以下の範囲とすることにより、ヘアトリートメント処理後の手触りの評価により優れる傾向であることが理解できる。
[4]質量比[AN/AM]が0.8である実施例5の毛髪洗浄用組成物は、質量比[AN/AM]が1.1である実施例3の毛髪洗浄用組成物に比べて、ヘアトリートメント処理後の手触りの評価により優れる。
したがって、毛髪洗浄用組成物の質量比[AN/AM]を0.7以上1.1未満の範囲とすることにより、ヘアトリートメント処理後の手触りの評価により優れる傾向であることが理解できる。
(実施例3、8の評価結果)
下記表4に、各配合成分の組成と共に、実施例1、6の毛髪洗浄用組成物の評価結果を示す。各評価の基準には、実施例8の毛髪洗浄用組成物を用いた。
表4に示す結果から、グリセリン脂肪酸モノエステルであるモノカプリン酸グリセリルが配合された実施例3の毛髪洗浄用組成物はヤシ油脂肪酸N-メチルモノエタノールアミドが配合された実施例8の毛髪洗浄用組成物に比べて、ヘアトリートメント処理後の手触り、泡立ち、及びすすぎ後の指通りの各評価により優れることが分かる。
以下に本実施形態の毛髪洗浄用組成物に用いることができる、ヘアトリートメント組成物(洗い流すヘアトリートメント)の処方例を示す。
ヘアトリートメント組成物(洗い流すヘアトリートメント)
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3質量%
セタノール 3質量%
ステアリルアルコール 5質量%
メチルポリシロキサン 0.5質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
精製水 88質量%

Claims (6)

  1. 下記(A)、(B)、及び(C):
    (A)アシルメチルタウリン又はその塩、
    (B)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩、
    (C)脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上、
    が配合され、
    両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比が1.8以下である、
    毛髪洗浄用組成物。
  2. 前記両性界面活性剤の配合量に対するアニオン界面活性剤の配合量の質量比が、0.5以上である、請求項1に記載の毛髪洗浄用組成物。
  3. (D)ノニオン界面活性剤が配合された、請求項1又は2に記載の毛髪洗浄用組成物。
  4. 前記(D)ノニオン界面活性剤として、グリセリン脂肪酸モノエステルが配合された、請求項3に記載の毛髪洗浄用組成物。
  5. アルキルエーテル硫酸若しくはその塩が配合されていないか、又は、アルキルエーテル硫酸若しくはその塩の配合量が1質量%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪洗浄用組成物。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の毛髪洗浄用組成物を用いた毛髪洗浄方法。
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