JP2023106193A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ照射点の移動方向の前方からレーザ照射点にフィラーワイヤを供給するという条件を満たしながら、レーザ照射点の位置決めの制御を容易に行うことが可能なレーザ加工装置を提供する。【解決手段】照射ヘッドが、加工対象物にレーザビームを入射させる。照射ヘッドから出力されたレーザビームの光路の側方にワイヤガイドが配置されている。ワイヤガイドは、レーザビームの光路の側方からレーザ照射点に供給されるフィラーワイヤをガイドする。回転機構が、レーザビームの光路を回転中心軸として、ワイヤガイドを回転移動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工装置に関する。
溶接箇所にフィラーワイヤを供給しながら溶接を行うレーザ溶接装置が公知である(特許文献1)。フィラーワイヤをレーザ照射位置に供給してフィラーワイヤを溶融させ、溶融したフィラーワイヤを連続的に隙間や段差に供給して、隙間や段差を埋めることができる。特許文献1に開示されたレーザ溶接装置においては、フィラーワイヤの過剰溶融を回避し、フィラーワイヤを安定溶融させるために、フィラーワイヤの先端の位置ずれ量に応じてレーザ照射位置を補正している。
特開2021-090987号公報
フィラーワイヤは、レーザ照射点の移動方向の前方から供給され、溶接(肉盛り)の進行に合わせてフィラーワイヤを供給する方位も変化させる。このようにすることで、フィラーワイヤが被溶接部の隙間に倣う効果が得られる。多くの場合、多関節ロボットにレーザ照射ヘッドとフィラーワイヤをガイドするワイヤガイドとが一緒に取り付けられている。この場合、レーザ照射点に対して、レーザ照射点の移動方向の前方からフィラーワイヤを供給するために、レーザ照射点を移動させる際に、レーザ照射点に対するワイヤガイドの相対位置も制御しなければならない。
このように、レーザ照射点の位置と、レーザ照射点に対するワイヤガイドの相対的な方位との両方を制御する必要があるため、多関節ロボットの姿勢制御が複雑になる。本発明の目的は、レーザ照射点の移動方向の前方からレーザ照射点にフィラーワイヤを供給するという条件を満たしながら、レーザ照射点の位置決めの制御を容易に行うことが可能なレーザ加工装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
加工対象物にレーザビームを入射させる照射ヘッドと、
前記照射ヘッドから出力された前記レーザビームの光路の側方に配置され、前記レーザビームの光路の側方からレーザ照射点に供給されるフィラーワイヤをガイドするワイヤガイドと、
前記レーザビームの光路を回転中心軸として、前記ワイヤガイドを回転移動させる回転機構と
を備えたレーザ加工装置が提供される。
回転機構を制御することにより、フィラーワイヤを供給する方位を変化させることができる。ワイヤガイドは、レーザビームの光路を回転中心軸として回転移動するため、フィラーワイヤを供給する方位を変化させても、レーザ照射点は移動しない。すなわち、ワイヤガイドの回転移動は、レーザ照射点の位置決めに影響を与えない。レーザ照射点の移動方向の前方からレーザ照射点にフィラーワイヤを供給するための制御と、レーザ照射点の位置決めの制御とを独立して行うことができるため、これらの制御を容易に行うことができる。
図1は、一実施例によるレーザ加工装置の概略図である。 図2A及び図2Bは、レーザビームの光路に対して垂直な面内方向における照射ヘッド、ワイヤガイド、及び溶接経路の位置関係を示す模式図である。 図3は、制御装置が行う制御の手順を示すフローチャートである。 図4は、他の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。 図5は、さらに他の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。 図6は、さらに他の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。 図7は、さらに他の実施例によるレーザ加工装置の主要部の概略図である。 図8Aは、さらに他の実施例によるレーザ加工装置の主要部の概略図であり、図8Bは、レーザビームの光路に対して垂直な面内方向におけるレーザ照射点、ワイヤガイド、及び溶接経路の位置関係を示す模式図である。
図1~図3を参照して、一実施例によるレーザ加工装置について説明する。
図1は、本実施例によるレーザ加工装置の概略図である。架台81に、多関節ロボット20の基部が固定されている。多関節ロボット20のアームの先端に、支持具41及び回転機構40を介して照射ヘッド10が支持されている。多関節ロボット20として、例えば6自由度を持つロボットを用いることができる。
レーザ発振器71が、制御装置70から制御されることにより、溶接用のレーザビームを出力する。レーザ発振器71として、例えばファイバレーザを用いることができる。レーザ発振器71から出力されたレーザビームがレーザ伝送ファイバ72を経由して照射ヘッド10まで伝送される。照射ヘッド10の先端に対向する位置に加工対象物50が配置されている。照射ヘッド10は、集光レンズを備えており、レーザ発振器71から伝送されたレーザビームを集光し、加工対象物50に入射させる。
制御装置70が多関節ロボット20の姿勢を制御する。制御装置70は記憶部70Mを備えている。記憶部70Mに、溶接を行うときにレーザ照射点を移動させる経路を定義する溶接経路情報が格納されている。制御装置70は、記憶部70Mに格納されている溶接経路情報に基づいて多関節ロボット20を制御する。これにより、レーザ照射点を加工対象物50の表面上の所定の溶接経路に沿って移動させることができる。さらに、制御装置70は、加工対象物50にレーザビームが垂直入射するように、照射ヘッド10の姿勢を制御する。
照射ヘッド10に、ワイヤガイド支持具33によりワイヤガイド30が固定されている。ワイヤ供給機32からフィラーワイヤ31がワイヤガイド30に供給される。ワイヤガイド30は、フィラーワイヤ31の先端が、加工対象物50の表面のレーザ照射点15に位置するようにフィラーワイヤを支持し、ガイドする。
回転機構40は、照射ヘッド10を、照射ヘッド10から出力されるレーザビームの光路、例えば集光レンズの光軸を回転中心軸として、照射ヘッド10を回転移動させる。例えば、レーザビームのビーム断面の中心を連ねた直線(光路の中心軸)を、回転中心軸とする。本明細書において、照射ヘッド10から出力されたレーザビームの光路を、単に「レーザビームの光路」という場合がある。照射ヘッド10が回転移動すると、それに取り付けられているワイヤガイド30も、レーザビームの光路を回転中心軸として回転移動する。
次に、図2A及び図2Bを参照して、レーザ溶接中の照射ヘッド10、ワイヤガイド30、及び溶接経路60の位置関係について説明する。図2A及び図2Bは、レーザビームの光路に対して垂直な面内方向における照射ヘッド10、ワイヤガイド30、及び溶接経路60の位置関係を示す模式図である。
加工対象物50(図1)の表面に溶接経路60が定義されている。照射ヘッド10から出力されたレーザビームのレーザ照射点15が、溶接経路60上に位置決めされる。レーザ照射点15を溶接経路60に沿って移動させることにより、溶接が行われる。ワイヤガイド30が、レーザ照射点15の移動方向の前方からレーザ照射点15にフィラーワイヤ31を供給する。レーザ照射点15に供給されたフィラーワイヤ31が溶融することにより、例えば肉盛り加工が行われ、溶接痕61が形成される。
溶接経路60が湾曲している場合、溶接経路60に沿ってレーザ照射点15が移動すると、レーザ照射点15の移動方向が変化する。図2Bに示すように溶接が進んでレーザ照射点15の移動方向が変化した場合、レーザビームの光路を回転中心軸として照射ヘッド10及びワイヤガイド30を回転移動させることにより、フィラーワイヤ31がレーザ照射点15の移動方向の前方から供給される状態を維持することができる。
次に、図3を参照して、制御装置70が行う制御の手順について説明する。
図3は、制御装置70が行う制御の手順を示すフローチャートである。まず、制御装置70は、溶接経路60(図2A)の形状を定義する情報を取得する(ステップS1)。溶接経路60の形状を定義する情報は、例えば通信装置、リムーバブルメディア読み取り装置等を介して取得される。制御装置70は多関節ロボット20を制御して照射ヘッド10を移動させ、レーザ照射点15(図2A)を溶接経路60の開始点に位置決めするとともに、レーザビームが加工対象物50(図1)に垂直入射するように照射ヘッド10の姿勢を調整する(ステップS2)。
ステップS2の制御の後に、またはステップS2の制御と並行して、レーザ照射点15の移動方向の前方からフィラーワイヤ31が供給されるように、回転機構40(図1)を制御してワイヤガイド30を回転移動させる(ステップS3)。
次に、制御装置70は、レーザビームが加工対象物50に垂直入射し、かつフィラーワイヤ31がレーザ照射点15の移動方向の前方からレーザ照射点15に供給される状態を維持して、レーザ照射点15を溶接経路60に沿って移動させる(ステップS4)。レーザ照射点15が溶接経路60の終点に達するまで、ステップS4を継続する(ステップS5)。
次に、本実施例の優れた効果について説明する。
本実施例では、多関節ロボット20を制御することにより、レーザ照射点15(図2A)を加工対象物50の表面の任意の位置に位置決めすると共に、レーザビームが加工対象物50に垂直入射するように照射ヘッド10の姿勢を調整することができる。
レーザ照射点15が位置決めされた状態で、回転機構40を動作させてワイヤガイド30をレーザビームの光路を中心に回転移動させることができる。ワイヤガイド30の回転移動は、レーザビームの光路を回転中心軸としているため、ワイヤガイド30を回転移動させても、レーザ照射点15にフィラーワイヤ31が供給される状態が維持される。このように、レーザ照射点15の位置決めの制御とは独立して、ワイヤガイド30を回転移動させてフィラーワイヤ31を供給する方位を調整することができる。すなわち、多関節ロボット20の制御においては、ワイヤガイド30の回転方向の位置について考慮する必要がない。したがって、照射ヘッド10の位置決め、及びワイヤガイド30の回転方向の位置決めの制御を容易に行うことができる。
また、多関節ロボット20が取り得るどのような姿勢においても、回転機構40の制御によってフィラーワイヤ31をどの方位からでもレーザ照射点15に供給することができる。したがって、フィラーワイヤ31をレーザ照射点15の移動方向の前方から供給するという条件を課しても、多関節ロボット20によるレーザ照射点15の位置決め可能な範囲は制約を受けない。
次に、図1~図3を参照して説明した実施例の変形例について説明する。上記実施例では、ワイヤガイド30の回転移動の回転中心軸を、レーザビームの光路の中心軸に設定しているが、回転中心軸とレーザビームの光路の中心軸とが厳密に一致する必要はない。例えば、レーザビームの光路の中心軸からビーム断面の半径相当の距離より短い距離だけずれた位置の直線を回転中心軸として採用してもよい。
次に、図4を参照して、他の実施例によるレーザ加工装置について説明する。以下、図1~図3を参照して説明した実施例によるレーザ加工装置と共通の構成については説明を省略する。
図4は、本実施例によるレーザ加工装置の概略図である。図1~図3に示した実施例では、多関節ロボット20の先端に、回転機構40を介して照射ヘッド10が支持されている。これに対して本実施例では、多関節ロボット20の先端の関節21によって回転する可動部に、支持具41を介して照射ヘッド10が支持されている。多関節ロボット20の先端の関節21が、図1に示した実施例の回転機構40を兼ねている。先端の関節21の回転中心軸が、レーザビームの光路の中心軸と一致する。
ワイヤガイド30が、ワイヤガイド支持具33を介して支持具41に固定されている。先端の関節21の回転中心軸が、レーザビームの光路の中心軸と一致するため、先端の関節21を回転させると、ワイヤガイド30がレーザビームの光路の中心軸を回転中心軸として回転移動する。
照射ヘッド10から出力されるレーザビームの光路の中心軸が、先端の関節21の回転中心軸と一致するため、出力されるレーザビームの光路の延長線上にレーザ伝送ファイバ72を配置することが困難である。このため、本実施例では、レーザ伝送ファイバ72が照射ヘッド10の側面に接続されており、側方から照射ヘッド10内にレーザビームが導入される。照射ヘッド10内に導入されたレーザビームは、ミラー11で反射されて加工対象物50に向かう。
次に、本実施例の優れた効果について説明する。
本実施例では、レーザ照射点15(図2A)の位置決めを行った後、先端の関節21を回転させることにより、レーザ照射点15へのフィラーワイヤ31の供給方位を調整することができる。先端の関節21を回転させても、レーザ照射点15の位置は変化しない。したがって、図1~図3に示した実施例と同様に、照射ヘッド10の位置決め、及びワイヤガイド30の回転方向の位置決めの制御を容易に行うことができる。さらに、本実施例では、先端の関節21が図1に示した実施例の回転機構40を兼ねるため、照射ヘッド10を移動させる移動機構の構成が簡単になる。
次に、図5を参照してさらに他の実施例によるレーザ加工装置について説明する。以下、図4に示した実施例によるレーザ加工装置と共通の構成については説明を省略する。
図5は、本実施例によるレーザ加工装置の概略図である。図4に示した実施例では、レーザ伝送ファイバ72が照射ヘッド10の側面に取り付けられている。これに対して本実施例では、照射ヘッド10の側面に、側方に向かって突出する突出部13が設けられている。突出部13は、先端の関節21の回転中心軸に対して垂直な面を有している。レーザ伝送ファイバ72は、この垂直な面に取り付けられている。このため、レーザ伝送ファイバ72は、突出部13から、先端の関節21の回転中心軸に平行な方向に延びる。
レーザ伝送ファイバ72から突出部13内に導入されたレーザビームは、ミラー12で反射されて、回転中心軸上のミラー11に向かう。その後、レーザビームは、ミラー11で反射されて加工対象物50に向かう。
次に、本実施例の優れた効果について説明する。
本実施例においても図4に示した実施例と同様に、照射ヘッド10の位置決め、及びワイヤガイド30の回転方向の位置決めの制御を容易に行うことができる。図4に示した実施例では、レーザ伝送ファイバ72が、先端の関節21の回転中心軸から半径方向に延びるため、照射ヘッド10を回転移動させると、レーザ伝送ファイバ72の取り付け部分が回転方向に大きく振られ、空間的に他の部材と干渉する場合がある。これに対して本実施例では、レーザ伝送ファイバ72が回転中心軸に平行な方向に延びるため、照射ヘッド10を回転移動させたときにレーザ伝送ファイバ72が振られる範囲が狭い。このため、空間的な干渉が生じにくい。
次に、図6を参照してさらに他の実施例によるレーザ加工装置について説明する。以下、図1~図3を参照して説明した実施例によるレーザ加工装置と共通の構成については説明を省略する。
図6は、本実施例によるレーザ加工装置の概略図である。図1~図3に示した実施例では、照射ヘッド10が多関節ロボット20の先端に取り付けられている。すなわち、多関節ロボット20が、照射ヘッド10を移動させる移動機構として機能する。これに対して図6に示した実施例では、照射ヘッド10が、回転機構40、支持具41、フレーム42を介してベース82に支持されている。加工対象物50が、ベース82に固定されたXYステージ25に支持されている。制御装置70がXYステージ25を制御することにより、加工対象物50が水平面内の二方向に移動させることができる。
照射ヘッド10に対して加工対象物50が移動することにより、加工対象物50の表面上でレーザ照射点15が移動する。回転機構40、照射ヘッド10、及びワイヤガイド30の構成は、図1~図3に示した実施例のこれらの構成と同一である。
本実施例においては、XYステージ25を制御することによって加工対象物50の表面におけるレーザ照射点15の位置決めを行い、回転機構40を制御することによって、フィラーワイヤ31を供給する方位を調整する。
次に、本実施例の優れた効果について説明する。
本実施例においても、図1~図3に示した実施例と同様に、レーザ照射点15の位置決め、及びワイヤガイド30の回転方向の位置決めの制御を容易に行うことができる。
次に、図7を参照して、さらに他の実施例によるレーザ加工装置について説明する。以下、図1~図3を参照して説明した実施例によるレーザ加工装置と共通の構成については説明を省略する。
図7は、本実施例によるレーザ加工装置の主要部の概略図である。図1~図3に示した実施例では、ワイヤガイド30が照射ヘッド10に固定されており、照射ヘッド10及びワイヤガイド30が、回転機構40によって回転移動する。これに対して本実施例では、照射ヘッド10が支持具41に固定されており、ワイヤガイド30がワイヤガイド支持具33及び回転機構40を介して照射ヘッド10に支持されている。回転機構40を駆動すると、ワイヤガイド30が照射ヘッド10に対して、レーザビームの光路の中心軸を回転中心軸として回転移動する。
次に、本実施例の優れた効果について説明する。本実施例においても、図1~図3に示した実施例と同様に、レーザ照射点15の位置決め、及びワイヤガイド30の回転方向の位置決めの制御を容易に行うことができる。
次に、図8A及び図8Bを参照して、さらに他の実施例によるレーザ加工装置について説明する。以下、図1~図3を参照して説明した実施例によるレーザ加工装置と共通の構成については説明を省略する。
図8Aは、本実施例によるレーザ加工装置の主要部の概略図であり、図8Bは、レーザビームの光路に対して垂直な面内方向におけるレーザ照射点、ワイヤガイド、及び溶接経路の位置関係を示す模式図である。図1~図3に示した実施例においては、レーザビームをウィービング(揺動)またはウォブリング(回転移動)させることなくレーザ加工を行うが、本実施例では、レーザビームをウォブリングさせながらレーザ加工を行う。
ウォブリング機構は、例えば2つのガルバノミラーを用いて実現される。2つのガルバノミラーは、それぞれモータによって揺動される。2つのガルバノミラーの揺動によってレーザビームが二次元方向に走査される。溶接用の高出力のレーザビームに対応するために、ガルバノミラーとして、石英材の表面に誘電体多層膜をコーティングしたものが用いられる。
図8Aに示すように、レーザビームの光路をウォブリングさせている。これにより、図8Bに示すように、レーザ照射点15が円周に沿って移動し、レーザ照射点15の円周状の軌跡16が形成される。加工対象物50を移動させると、加工対象物50の表面に、溶接経路60に沿うらせん状の軌跡が形成される。円周状の軌跡16が通過した領域に溶接痕61が形成される。回転機構40は、フィラーワイヤ31がレーザ照射点15の軌跡16に対して、レーザ照射点15の軌跡16の進行方向の前方から軌跡16に向かってフィラーワイヤ31を供給する。
ワイヤガイド30は、照射ヘッド10から出力されるレーザビームの光路の周りに回転移動する。レーザ照射点15が円周に沿って移動しても、フィラーワイヤ31をレーザ照射点15の軌跡16の中心17に向かって供給するために、レーザ照射点15の軌跡16の中心17を通過する直線を回転中心軸35としてワイヤガイド30を回転移動させることが好ましい。
次に、図8A及び図8Bに示した実施例の優れた効果について説明する。本実施例では、レーザビームをウォブリングさせることにより、レーザビームの照射範囲を拡大して、位置ずれに対する十分な裕度を確保することができる。また、図1~図3に示した実施例と同様に、フィラーワイヤ31をレーザ照射点15の軌跡16の移動方向の前方から供給するという条件を課しても、多関節ロボット20(図1)によるレーザ照射点15の位置決め可能な範囲は制約を受けない。
次に、図8A、図8Bに示した実施例の変形例について説明する。図8A,図8Bに示した実施例では、レーザ照射点15の軌跡16が円周状になるようにレーザビームをウォブリングさせたが、その他の形状になるようにレーザビームをウォブリングさせてもよい。例えば、レーザ照射点15を溶接経路60に対して直交する方向に往復移動させてもよい。このような加工は、ウィービング加工といわれる場合がある。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 照射ヘッド
11、12 ミラー
13 突出部
15 レーザ照射点
16 レーザ照射点の軌跡
17 軌跡の中心
20 多関節ロボット(移動機構)
21 先端の関節
25 XYステージ
30 ワイヤガイド
31 フィラーワイヤ
32 ワイヤ供給機
33 ワイヤガイド支持具
35 回転中心軸
40 回転機構
41 支持具
42 フレーム
50 加工対象物
60 溶接経路
61 溶接痕
70 制御装置
70M 記憶部
71 レーザ発振器
72 レーザ伝送ファイバ
81 架台
82 ベース

Claims (8)

  1. 加工対象物にレーザビームを入射させる照射ヘッドと、
    前記照射ヘッドから出力された前記レーザビームの光路の側方に配置され、前記レーザビームの光路の側方からレーザ照射点に供給されるフィラーワイヤをガイドするワイヤガイドと、
    前記レーザビームの光路を回転中心軸として、前記ワイヤガイドを回転移動させる回転機構と
    を備えたレーザ加工装置。
  2. さらに、前記レーザ照射点を加工対象物の表面で移動させる移動機構を備えた請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記移動機構は、前記照射ヘッドを支持する多関節ロボットを含む請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記回転機構は、前記多関節ロボットの先端に取り付けられている請求項3に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記照射ヘッドは前記多関節ロボットの先端に固定されており、前記多関節ロボットの最も先端の関節が前記回転機構を兼ねている請求項3に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記ワイヤガイドは前記照射ヘッドに支持されており、前記回転機構は、前記照射ヘッドとともに前記ワイヤガイドを回転移動させる請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記回転中心軸は、前記レーザビームの光路の中心軸に一致する請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  8. 前記照射ヘッドは、前記レーザ照射点を回転移動または往復移動させる機能を有しており、前記回転中心軸は、前記レーザ照射点の軌跡の中心を通過する請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
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