JP2023105891A - 操作装置用の保護部材および操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作装置用の保護部材および操作装置を提供すること。【解決手段】 操作装置40用の保護部材(110,120)が提供される。保護部材は、操作装置40の操作面40aに貼り付けられるスペーサ110を含み、スペーサ110は、操作面40aに配置された1以上の操作スイッチ42~47に対応する箇所に、少なくとも1以上の操作スイッチ42~47の大きさの範囲を有する少なくとも1つの開口部110aを有する。保護部材は、さらに、スペーサ110に貼り付けられる保護フィルム120とを含む。【選択図】 図3

Description

本開示は、操作装置用の保護部材および操作装置に関し、より詳細には、空気調和機のリモートコントローラなどの操作装置用の保護部材および保護部材が取り付けられた操作装置に関する。
近年、空気調和機のリモートコントローラなどの操作装置には、操作に際して使用者が触れる箇所の抗ウイルス性および抗菌性の付与が求められている。抗ウイルス性および抗菌性の付与は、新製品のみならず、すでに発売後の製品および既設の操作装置に対しても求められている。例えば、スマートフォンやタッチパネルに抗ウイルス性および抗菌性の保護フィルムを貼り付けることなども行われている。
上述した、スマートフォンやタッチパネルなどであれば、平坦な操作面を有するため、保護フィルムを容易に貼り付けることができる。しかしながら、空気調和機のリモートコントローラなどの一般的な操作装置には、物理的なスイッチやボタン、意匠部材などにより操作面に凹凸がある場合もあり、そのような場合に、操作面に保護フィルムを貼り付けると、操作機能の喪失および操作性の低下につながる蓋然性がある。また、操作面の凹凸部周辺に気泡が発生し、剥がれの原因になったり、意匠性の低下が生じたりする可能性がある。また、凸部の操作ボタンにフィルムを張ると、フィルムに引っ張られ、誤ったボタンも押下されてしまい、ユーザの意図しない状態に移行してしまうという問題も生じうる。
上記空気調和機のリモートコントローラなどの抗菌性付与に関連して、特開平9-205690号公報(特許文献1)が知られている。特許文献1は、手許に置いて使用したり、壁掛けの付属部品を利用して壁面に設置して利用したりしても、その表面の清潔性が保てるエアコン用リモートコントローラの提供することを目的とした技術を開示する。特許文献1に開示されるエアコン用リモートコントローラは、筐体または扉部の樹脂の角部分あるいは屈曲部が抗菌処理されており、その抗菌処理に、チオスルファト銀錯体を抗菌成分とし、シリカゲルに担持させた後少なくともその表面の一部を反応性有機ケイ素化合物の加水分解物で被覆してなる抗菌剤を用いる構成を開示する。しかしながら、上記特許文献1は、すでに発売済みの製品や既設の操作装置に対して後付けで抗菌性を付与することができる技術を開示するものではない。
特開平9-205690号公報
本開示は、上記点に鑑みてなされたものであり、凹凸を有し得る操作装置を、操作機能および操作性の低下を防止しながら、かつ、気泡発生による部材の剥がれや意匠性の低下を生じさずに保護することが可能な操作装置用の保護部材および保護部材が取り付けられた操作装置を提供することを目的とする。
本開示は、上記課題を解決するために、下記特徴を有する操作装置用の保護部材を提供する。操作装置用の保護部材は、操作装置の操作面に貼り付けられるスペーサであって、操作面に配置された1以上の操作スイッチに対応する箇所に、少なくとも1以上の操作スイッチの大きさの範囲を有する少なくとも1つの開口部を有する、スペーサを含む。操作装置用の保護部材は、さらに、スペーサに貼り付けられる保護フィルムを含む。
本開示は、さらに、下記特徴を有する、保護部材を付与した操作装置を提供する。操作装置は、操作面に配置された1以上の操作スイッチと、操作装置の操作面に貼り付けられるスペーサであって、操作面に配置された1以上の操作スイッチに対応する箇所に、少なくとも1以上の操作スイッチの大きさの範囲を有する少なくとも1つの開口部を有するスペーサと、スペーサに貼り付けられる保護フィルムとを含む。
その他、本願が開示する課題、およびその解決手段は、発明を実施するための形態の欄および図面により明らかにされるであろう。
上記構成により、凹凸を有し得る操作装置を、操作機能および操作性の低下を防止しながら、かつ、気泡発生による部材の剥がれや意匠性の低下を生じさずに保護することが可能となる。
図1は、本実施形態による保護部材が取り付けられる対象であるリモートコントローラ40を含む空気調和機1を示す図である。 図2は、本実施形態による保護部材が取り付けられる対象であるリモートコントローラ40の正面図および断面図である。 図3は、本実施形態による保護部材が取り付けられたリモートコントローラ40の正面図および断面図である。 図4は、本実施形態によるリモートコントローラ40の操作面40aに貼り付けられる保護部材の構造の詳細を説明するための拡大図である。 図5は、本実施形態による保護部材のリモートコントローラ40への取り付け方を説明する図である。 図6は、本実施形態による保護部材が取り付けられたリモートコントローラ40の使用態様を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明するが、本発明の実施形態は、以下に説明する具体的な実施形態に限定されるものではない。なお、図面において、同一符号は、同一または相当部分を示すものとする。また、図面において、各構成要素および層のサイズおよび位置は、必ずしも一定の縮尺で描かれているとは限らず、説明の便宜上、いくつかの構成要素または層が、適宜拡大または縮小されて表示されている点に留意されたい。
また、説明する実施形態においては、保護部材が取り付けられる対象の操作装置として、空気調和機1のリモートコントローラ40を一例として説明する。しかしながら、対象となる操作装置は、特に限定されるものではなく、空気調和機以外の電子機器のリモートコントローラであってもよいし、リモートコントローラ以外の操作装置であってもよい。
図1は、本実施形態による保護部材が取り付けられる対象であるリモートコントローラ40を含む空気調和機1の正面図である。空気調和機1は、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)で冷媒を循環させることによって、空気調和を行う機器である。図1に示すように、空気調和機1は、室内(被空調空間)に設置される室内機10と、屋外に設置される室外機30と、利用者によって操作されるリモートコントローラ40とを備える。
室内機10および室外機30と、リモートコントローラ40とは、伝送線を介して接続され、有線通信によりリモートコントローラ40と室内機10および室外機20との間で所定の信号の送受信が行われる。例えば、リモートコントローラ40は、ユーザ操作に応答して、運転指令、停止指令、設定温度の変更指令、運転状態の変更指令、タイマの設定指令などの信号を室内機10または室外機30に送信する。なお、有線通信により通信を行うものとして説明しているが、赤外線通信など無線通信で通信を行ってもよい。また、図1では省略しているが、室内機10と室外機30とは冷媒配管を介して接続されるとともに、通信線を介して接続される。
図1に示すような空気調和機1のリモートコントローラ40は、多数の人が操作するものであることから、感染症対策に関連して、人が触れる箇所へ抗菌性および抗ウイルス性の付与が望まれている。また、人が触れる箇所をアルコール清掃することも一般的に行われており、清掃のし易さも求められている。特に、既設の操作装置についても、抗ウイルス性および抗菌性を後付けで付与できることが望ましい。
スマートフォンやタッチパネルなどであれば、平坦な操作面を有するため、容易に保護フィルムを貼り付けることができる。しかしながら、空気調和機1のリモートコントローラ40のような操作装置では、物理的なスイッチやボタン、意匠部材などによって、操作面に凹凸がある場合が多い。かかる凹凸がある操作面に保護フィルムを貼り付けると、操作機能の喪失および操作性の低下につながる可能性がある。また、操作面の凹凸部周辺に気泡が発生し、剥がれの原因になったり、意匠性の低下が生じたりする可能性がある。また、凹凸は、アルコール除菌などの清掃の妨げとなり、隅の部分に汚れが蓄積される可能性もある。また、凸部の操作ボタンにフィルムが貼られると、その操作ボタンが押下された際にフィルムに引っ張られ、誤ったボタンも押下されてしまい、ユーザの意図しない状態に移行してしまうという問題も生じうる。
そこで、本開示の実施形態においては、操作装置としてのリモートコントローラ40の操作面に保護フィルムを貼り付ける際に、リモートコントローラ40の操作面と保護フィルムとの間にスペーサを挿入する。このスペーサは、リモートコントローラ40の操作面に配置された1以上の操作スイッチ(凸形状スイッチおよび凹形状スイッチを含み得る。)に対応する箇所に、少なくともこれら1以上の操作スイッチの大きさの範囲を有する少なくとも1つの開口部を有するよう構成される。保護フィルムは、好ましくは、抗菌性および抗ウイルス性を有する。
スペーサは、好ましくは、リモートコントローラ40が有する1以上の操作スイッチのうちの凸部最大高さと同等、または、それ以上の厚みを有することが望ましい。なお、凸部最大高さとは、外表面であり1以上の操作スイッチが配置される操作面から、該操作面に配置された1以上の操作スイッチのうちの最も突出しているものの突出量をいう。凸部最大高さと同等であるということは、凸部最大高さの-20%~+10%の範囲の差異を有することを含み得る。
以下、図面を参照しながら、本実施形態によるリモートコントローラ用保護部材について、より詳細に説明する。まず図2を参照しながら、本実施形態による保護部材が取り付けられる対象である操作装置としてのリモートコントローラ40について、より詳細に説明する。
図2(A)は、リモートコントローラ40の正面図を示し、図2(B)は、リモートコントローラ40の図2(A)に示す正面図における破断線Aで切断した場合の断面図である。なお、図2(B)に示す断面図では、操作面に配置されるユーザ・インタフェース(スイッチ,液晶画面)を主に示しており、リモートコントローラ40の筐体内部の電子部品を含む内部構造が省略されている点に留意されたい。
図2に示すリモートコントローラ40は、各種ユーザ・インタフェースが配置される操作面40aを有している。この操作面40aには、液晶ディスプレイ41、第1の凹形状スイッチ42、第2の凹形状スイッチ43、第3の凹形状スイッチ44、第1の凸形状スイッチ45、第2の凸形状スイッチ46および第3の凸形状スイッチ47が配置される。第1の凹形状スイッチ42、第2の凹形状スイッチ43、第3の凹形状スイッチ44、第1の凸形状スイッチ45、第2の凸形状スイッチ46および第3の凸形状スイッチ47は、それぞれ、一実施形態では、運転/停止ボタン、決定ボタン、支点を中心に上下左右の方向を指示することができる十字キーボタン、メニューボタン、戻るボタンおよび節電ボタンである。なお、液晶ディスプレイ41に代えて有機EL(Electroluminescence)ディスプレイやタッチパネルなどが備えられてもよい。
凹形状スイッチ42,43,44(斜線のハッチングで示す。)は、図2(B)の断面図に描かれているように、それぞれ、操作面40aのレベルよりもくぼんで形成された操作スイッチである。一方、凸形状スイッチ45,46,47(クロスハッチングで示す。)は、操作面40aのレベルから突出している操作スイッチである。これらの操作スイッチ42~47は、所定の力で押し下げられることによって、操作者からの指示を受け付ける。
図3は、本実施形態によるリモートコントローラ用保護部材が取り付けられたリモートコントローラ40の正面図および断面図である。図3(A)は、保護部材(110,120)が取り付け済みのリモートコントローラ40の正面図を示し、図3(B)は、この保護部材取り付け済みのリモートコントローラ40の図3(A)に示す正面図における破断線Aで切断した場合の断面図を示す。なお、図2(B)と同様に、図3(B)に示す断面図では、リモートコントローラの筐体内部の電子部品を含む内部構造が省略されている点に留意されたい。
図3に示すように、リモートコントローラ40の操作面40aには、保護部材を構成するスペーサ110(ドットのハッチングで示す。)と、保護フィルム120(図3(B)の断面図に示されている。)とが貼り付けられている。より具体的には、リモートコントローラ40の操作面40aにスペーサ110が貼り付けられ、このスペーサ110に、さらに保護フィルム120が貼り付けられている。なお、図3(A)において、保護フィルム120が透過的に示されており、保護部材としては保護フィルム120下のスペーサ110のみが示されている点に留意されたい。
スペーサ110は、操作面40aに配置された1以上の操作スイッチ42~47に対応する箇所に、少なくともこれらの操作スイッチ42~47の大きさの範囲を有する開口部110aを有する。開口部110aは、スペーサ110の上面および下面を貫通する穴として形成される。スペーサ110が取り付けられた状態で、凸形状スイッチ45~47は、それぞれ、開口部110a内に配置され、開口部110aを通して押し下げ可能となる。凹形状スイッチ42~44は、スペーサ110の下の位置に配置されることになるが、開口部110aを通して押し下げ可能となっている。
なお、操作スイッチ42~47各々に1つずつの開口部が必ずしも設けられるわけではない点に留意されたい。例えば、図3に示す実施形態では、第2の凹形状スイッチ43および第3の凹形状スイッチ44からなる隣接する一組の凹形状スイッチに対し、単一の開口部110aが形成されている。
なお、好ましい実施形態においては、操作面40aにおいて、少なくとも1つの凸形状スイッチと、他のスイッチとの間には、スペーサ110の部材(開口部以外)が存在するように構成されている。これは、凸形状スイッチ45~47の押下に応答して引っ張られて他のスイッチが押下されないようにするためである。
スペーサ110を形成する材料としては、任意の樹脂材料を用いることができる。そのような樹脂材料としては、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、AS樹脂、ABS樹脂、ポリアミドアセタール樹脂などの熱可塑性樹脂およびフェノール樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を挙げることができる。スペーサ110は、リモートコントローラ40の操作面40aに任意の接着剤で張り付けられる。また、スペーサ110を構成する材料としては、他の実施形態では、上述した樹脂に限定されず、その他、ガラス、セラミックス、ステンレスなどの金属材料で構成されてもよく、適切な接着剤を用いて、リモートコントローラ40の操作面40aに貼り付けることができ、その上に保護フィルム120を張り付けることができる限り、任意の材料で構成することができる。
図3に示す保護フィルム120は、開口部110aの部分を含めて、スペーサ110の全面に貼り付けられる。保護フィルム120は、任意のものを用いることができるが、感染症対策のため、抗菌性および抗ウイルス性の少なくとも1つの特性を有するものであることが好ましい。また、保護フィルム120は、貼り付けられた状態で凹形状スイッチおよび凸形状スイッチを押下できるように、凹形状スイッチおよび凸形状スイッチの押し下げに伴う変位の範囲で弾性変形するものであることが望ましい。保護フィルム120の厚みは、特に限定されるものではないが、操作性の観点から30μm~100μmの範囲とすることができる。
上述した抗菌性および抗ウイルス性を有する保護フィルム120を形成する材料としては、銀イオン、銅イオンなどの抗菌性のイオンを放出する抗菌剤・抗ウイルス剤が樹脂やエラストマー(ゴムや樹脂系のエラストマーを含む)の膜中に分散されるか、または膜表面に担持されたような任意の抗菌性・抗ウイルス性の樹脂膜を用いることができる。
なお、図3に示す実施形態では、液晶ディスプレイ41を除き、操作スイッチ42~47の範囲を覆う操作面40aのうちの一部の範囲にスペーサ110および保護フィルム120が設けられるものとして説明するが、これに限定されるものではない。他の実施形態では、液晶ディスプレイ41の部分を除いて、あるいは、液晶ディスプレイ41の部分を含んで、操作面40a全体にスペーサ110および保護フィルム120が配置されてもよい。その場合、液晶ディスプレイ41の視認性を確保するために、液晶ディスプレイ41の前面の材料(スペーサ、フィルム、接着剤)が可視光域において透明であるか、不透明である場合は除去されていることが望ましく、十分な視認性が確保されることが望ましい。
また、操作面40aのレベルから突出する操作スイッチ以外のユーザ・インタフェースや意匠的特徴を構成する突出部が有る場合には、スペーサ110は、このような突出部に対応する領域に開口部(貫通する穴)やくぼみ(貫通しない穴)を有していてもよい。
図4は、本実施形態によるリモートコントローラ40の操作面40aに貼り付けられる保護部材の構造の詳細を説明する図である。図4(A)は、スペーサ110および保護フィルム120を取り付け前のリモートコントローラ40の断面を示す拡大図であり、図4(B)は、スペーサ110および保護フィルム120を取り付けた後のリモートコントローラ40の断面を示す拡大図である。
図4(A)に示す寸法Pは、1以上の操作スイッチ42~47のうちの凸部最大高さである。凸部最大高さPは、リモートコントローラ40の操作面40aのレベルから、1以上の操作スイッチ42~47のうちの最も突出しているもの(凸形状ボタン)の突出量である。図4(A)に示す寸法Dは、スペーサ110の厚みであり、スペーサ110の厚みDは、凸部最大高さPと同等であるか、または、凸部最大高さP以上であるように構成される。凸部最大高さと同等であるとは、-20%~+10%の範囲の差異を許容して同一の距離を有することをいう。
スペーサ110の厚みDは、凹凸ボタンの操作性を確保する観点から決定することができる。また、スペーサ110の厚みが厚すぎても、特に凹形状スイッチを押下しづらくなるため、スペーサ110の厚みの上限としては、操作スイッチの動作に必要な力(operating force)の程度で、操作スイッチを押下した場合に、保護フィルムが弾性変形の範囲となる程度の厚みとすることとが望ましい。スペーサ110の厚みは、市販され入手可能な板状部材(例えば、0.5mm、0.8mm、1.0mm、2.0mmの板材など)などから、上記範囲で、適切なものを用いればよい。この凸部最大高さと同等以上の厚みを有するスペーサ110により、操作スイッチによる段差が解消し、その上に貼り付けられる保護フィルム120の平たんな表面が提供される。
図4(C)は、スペーサ110を取り付けた後のリモートコントローラ40の正面の拡大図である。上述したようにスペーサ110には、操作スイッチ42~47に対応して開口部110aが設けられるが、開口部110aは、操作スイッチ42~47の大きさの範囲と同程度か、それよりも大きな開口とすることが望ましい。例えば、操作スイッチ45のサイズ(例えば幅)がWであるとすると、所定のマージンMだけ大きな開口(W+M)とすることができる。高さについても同様である。このように操作スイッチよりも大きな開口とすることで、操作スイッチの操作性が向上する。マージンMは、操作スイッチのボタンの感度に合わせて決定すればよい。
なお、スペーサ110のサイズ(幅、高さ、厚み)および開口部110aの配置(位置およびサイズ、個数)、並びに保護フィルム120のサイズおよび特性は、リモートコントローラ40の具体的な機種に応じて設計されればよい。
図5は、本実施形態による保護部材のリモートコントローラ40への取り付け方を説明する図である。まず、図5(A)に示すように、剥離シート124に保護フィルム120および接着層122が貼り付けられたフィルム担持体200が用意される。また、図5(B)に示すように、剥離シート114にスペーサ110および接着層112が貼り付けられたスペーサ担持体210が用意される。本発明の実施形態による保護部材は、フィルム担持体200およびスペーサ担持体210のセットの形態で提供され得る。図5(B)に示されるように、スペーサ担持体210には、スペーサ110、接着層112および剥離シート114を併せて、リモートコントローラ40の1以上の操作スイッチ42~47に対応する箇所に開口210aが設けられている。
続いて、図5(C)に示すように、スペーサ担持体210の接着層112から剥離シート114を剥がし、リモートコントローラ40の操作面40aに、スペーサ110を張り付けて接着層112で接着する。この際に、スペーサ110の開口部110aは、リモートコントローラ40の操作面40aに設けられた1以上の操作スイッチ42~47に位置合わせして貼り合わせられる。また、スペーサ110と操作面40aとを貼り付ける接着層112としては、高粘着性を有し、スペーサ110をリモートコントローラ40の操作面40aに固定するに十分な接着強度を有するよう設計された接着剤が用いられる。
続いて、図5(D)に示すように、フィルム担持体200の接着層122から剥離シート124を剥がし、保護フィルム120を、操作面40aに貼り付けられたスペーサ110の上にさらに張り付けて接着層122で接着する。この際に、保護フィルム120の外縁が、スペーサ110の外縁にあわされるように貼り合わせられる。また、スペーサ110と保護フィルム120とを貼り付ける接着層122は、低粘着性を有するように設計された接着剤が用いられる。これは、保護フィルム120の接着層122が、操作スイッチの部分にまで延在するため、操作スイッチの動きを妨げないようにするためである。好ましい実施形態において、保護フィルム120の接着層122の粘着性は、スペーサ110の接着層112の粘着性よりも十分に小さい。
上述した接着剤としては、特に限定されるものではないが、アクリル系粘着剤、シリコーン粘着剤、ウレタン粘着剤およびゴム系粘着剤を挙げることができ、これらのうちの任意の適切な接着性を有するものを用いることができる。
保護フィルム120とスペーサ110との間の接着層122の接着剤は、上述したように、低粘着性の接着剤が用いられるが、限定されるものではないが、10mN~50mN/25mmの剥離強度のものを用いることができる。これに対して、スペーサ110とリモートコントローラ40の操作面40aとを接着する接着層112の接着剤は、より具体的には、5N~50N/20mmの剥離強度を有するものを用いることができる。保護フィルム120側に低粘着な接着剤を用いることにより、時間経過や使用に伴って保護フィルム120が劣化した場合に保護フィルム120を容易に交換可能となる。
図6は、本実施形態による保護部材が取り付けられたリモートコントローラ40の使用態様を説明する図である。図6(A)は、隣接するスイッチがない第1の凹形状スイッチ42が指Fで押された状態を示している。図6(B)は、隣接する2つの凹形状スイッチ43、44のうちの一方の第3の凹形状スイッチ44が指Fで押された状態を示す。図6(C)は、隣接する2つの凹形状スイッチ43、44のうちの他方の第2の凹形状スイッチ43が指Fで押された状態を示す。図6(D)は、隣接する他のスイッチが存在しない第2の凸形状スイッチ46が指Fで押された状態を示す。
図6に示すように、いずれの凹形状および凸形状の操作スイッチ42~47を押下する場合でも、所望の操作スイッチに対する指Fの押し下げに応答して、保護フィルム120が弾性変形し、また、操作スイッチから指Fを離すと、保護フィルム120は、元の平たんな状態に戻る。また、その際には、保護フィルム120は、開口部の縁の部分から変形するため、所望の操作スイッチに対する指Fの押し下げに巻き込まれて他のスイッチが押下されてしまうことも好適に防止される。
このように、スペーサ110により、操作スイッチと保護フィルム120との間に空間を設けることにより、操作ボタンの凸部の段差を解消し、操作機能の喪失および操作性の低下を緩和するとともに、操作スイッチの凹部の誤操作を抑制することが可能となる。また、凹凸部の周辺での気泡で生じる膨れによる意匠性の低下や保護フィルムの剥がれを防止することが可能となる。さらに、スペーサ110により、保護フィルム120の貼り付け面の凹凸が解消し、平たん化し、経年により機能低下した保護フィルムを交換する際の貼り付け作業が容易となり、作業時間を低減することが可能となる。また、保護フィルム120の表面が平たん化されるため、形状の隙間や隅の部分に汚れが蓄積し難くなり、アルコール除菌なども容易となる。
なお、以上説明した実施形態では、図5(A)に示すように、フィルム担持体200およびスペーサ担持体210のセットの形態で提供され、既設のリモートコントローラ40に現場でサービスマンやユーザにより後付けで貼り付けられるものとして説明した。しかしながら、提供形態は、特に限定されるものではなく、例えば、工場出荷の段階からスペーサ110および保護フィルム120が貼り付けられたリモートコントローラ40が提供されてもよい。
また、上述した実施形態においては、一例として空気調和機1のリモートコントローラ40用の保護部材を説明したが、対象となる操作装置は、特に限定されるものではなく、空気調和機以外の電子機器のリモートコントローラであってもよいし、リモートコントローラ以外の操作装置であってもよい。
なお、本発明の実施形態は、上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれ得る。例えば、上記した実施形態は、分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…空気調和機、10…室内機、30…室外機30、40…リモートコントローラ、40a…操作面、41…液晶ディスプレイ、42…第1の凹形状スイッチ、43…第2の凹形状スイッチ、44…第3の凹形状スイッチ、45…第1の凸形状スイッチ、46…第2の凸形状スイッチ、47…第3の凸形状スイッチ、110…スペーサ、112…接着層、114…剥離シート、120…保護フィルム、122…接着層、124…剥離シート、200…フィルム担持体(保護部材)、210…スペーサ担持体(保護部材)

Claims (10)

  1. 操作装置用の保護部材であって、
    前記操作装置の操作面に貼り付けられるスペーサであって、前記操作面に配置された1以上の操作スイッチに対応する箇所に、少なくとも前記1以上の操作スイッチの大きさの範囲を有する少なくとも1つの開口部を有する、前記スペーサと
    前記スペーサに貼り付けられる保護フィルムと
    を含む、操作装置用の保護部材。
  2. 前記1以上の操作スイッチは、前記操作面から突出している少なくとも1つの凸形状スイッチと、前記操作面からくぼんでいる少なくとも1つの凹形状スイッチとを含む、請求項1に記載の操作装置用の保護部材。
  3. 前記スペーサは、前記操作装置が有する前記1以上の操作スイッチのうちの凸部最大高さと同等、または、前記凸部最大高さ以上の厚みを有することを特徴とし、前記スペーサにより、前記保護フィルムの平たんな表面が提供される、請求項1または2に記載の操作装置用の保護部材。
  4. 前記1以上の操作スイッチは、前記操作面からくぼんでいる隣接する一組の凹形状スイッチを含み、前記スペーサの前記少なくとも1つの開口部は、前記一組の凹形状スイッチに対して単一の開口部を含む、請求項1に記載の操作装置用の保護部材。
  5. 前記1以上の操作スイッチは、前記操作面から突出している少なくとも1つの凸形状スイッチを含み、前記操作面において、前記少なくとも1つの凸形状スイッチと、他のスイッチとの間には、前記スペーサが存在する、請求項1に記載の操作装置用の保護部材。
  6. 前記保護フィルムと前記スペーサとは、低粘着性の接着剤で貼り付けられる、請求項1~5のいずれか1項に記載の操作装置用の保護部材。
  7. 前記保護フィルムは、抗菌性および抗ウイルス性の少なくとも1つの特性を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の操作装置用の保護部材。
  8. 前記保護フィルムの厚みは、30μm~100μmの範囲にある、請求項1~7のいずれか1項に記載の操作装置用の保護部材。
  9. 操作面を有する操作装置であって、
    前記操作面に配置された1以上の操作スイッチと、
    前記操作装置の前記操作面に貼り付けられるスペーサであって、前記操作面に配置された前記1以上の操作スイッチに対応する箇所に、少なくとも前記1以上の操作スイッチの大きさの範囲を有する少なくとも1つの開口部を有する、前記スペーサと
    前記スペーサに貼り付けられる保護フィルムと
    を含む操作装置。
  10. 前記操作装置は、空気調和機用のリモートコントローラである、請求項9に記載の操作装置。
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