JP2023105830A - 動力作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気口から異物が吸い込まれにくいようにすること。【解決手段】本発明の一態様によれば、動力作業機が提供される。動力作業機は、作業部と、駆動部と、本体部と、送風部とを備える。作業部は、作業対象に作用する。駆動部は、作業部を駆動する。本体部は、底面部と、吸気口と、排気口とを有し、駆動部を格納する格納空間と、吸気口から格納空間を経由して排気口まで通じる通風路とを形成する。送風部は、排気口に向かう気流を通風路に生じさせる。吸気口は、水平面に対して底面部を向けて動力作業機を置いた第1状態において、鉛直下向きの成分を有する方向に開口する。【選択図】図2
Description
本発明は、動力作業機に関する。
特許文献1には、本体ケース内の冷却ルートにモータが設置されているチェンソーにおいて、冷却ルートに通じている吸気口が本体ケースに開口する技術が開示されている。
特許文献1の技術では、本体ケースの側面から吸気しているため、チェンソーを用いた作業により生じた切り屑等の異物が内部に入り込みやすい。
本発明では上記事情を鑑み、吸気口から異物が吸い込まれにくいようにすることとした。
(1)本発明の一態様によれば、動力作業機が提供される。この動力作業機は、作業部と、駆動部と、本体部と、送風部とを備える。作業部は、作業対象に作用する。駆動部は、作業部を駆動する。本体部は、底面部と、吸気口と、排気口とを有し、駆動部を格納する格納空間と、吸気口から格納空間を経由して排気口まで通じる通風路とを形成する。送風部は、排気口に向かう気流を通風路に生じさせる。吸気口は、水平面に対して底面部を向けて動力作業機を置いた第1状態において、鉛直下向きの成分を有する方向に開口する。
このような態様によれば、吸気口から異物が吸い込まれにくいようにすることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
<実施形態>
本実施形態では、本発明に係る動力作業機の一例として、樹木や板などを切断するためのチェンソーを説明する。
本実施形態では、本発明に係る動力作業機の一例として、樹木や板などを切断するためのチェンソーを説明する。
図1は、チェンソー1の全体構成を示すブロック図である。チェンソー1は、本体部2と、作業部3と、制御部4と、駆動部5と、送風部6と、バッテリ7とを備える。本体部2は、ハウジング21と、吸気部22とを有する。ハウジング21は、他の各部を保持する箱状の部分である。ハウジング21は、制御部4、駆動部5及び送風部6を内部に設けられる格納空間211に格納し、また操作受付部42を格納して保持する。また、ハウジング21は、作業部3を外部に露出させて保持し、バッテリ7を着脱可能に保持する。
ハウジング21は、制御部4及び駆動部5(特に、モータ)を冷却するための冷却風を流す通風路20を内部に形成している。吸気部22は、ハウジング21に取り付けられ、通風路20のうちの吸気口221側を形成する。ハウジング21は、ハンドル部23を有する。ハンドル部23は、作業者がチェンソー1を使用して作業を行う際に握る取手となる部分であり、レバー43を有する。ハンドル部23を握った作業者がレバー43を操作することによって操作受付部42が制御部4にON信号を送信する。作業部3は、作業者がチェンソー1を使用して作業する場合に、作業対象と接触してその作業対象に直接的に作用する。本実施形態では、作業対象は、樹木及び板等であり、作業部3は、それらを切断するように作用する。
制御部4、駆動部5及び操作受付部42は、いずれもバッテリ7から供給される電力により動作する。操作受付部42は、ハンドル部23側のハウジング21の内部に設けられ、作業者がレバー43を操作することによって、作業者の操作を受け付ける。制御部4は、作業者がレバー43を握る操作を行うことによって操作受付部42から送信される信号に基づいて、駆動部5の動作を制御する。また、制御部4は、制御基板に設けられ、さらにIC回路(Integrated Circuit回路)等を有し、制御信号の生成及び送信等を行う。駆動部5は、モータ及びスプロケット等を有し、制御部4からの駆動信号に基づいて、図示されないインバータのスイッチングを行うことによってモータを回転させ、作業部3を駆動する。
送風部6は、ファンであり、前述した通風路20に設けられたモータに取り付けられ、モータが回動することによってファンが回転して、チェンソー1を駆動する際に発熱する発熱部品(制御部4や駆動部5)等を冷やす冷却風となる気流を生じさせる。この冷却風は例えば、本体部2に取り付けられた吸気部22の吸気口221から吸入され、入口側の通風路20を通り、格納空間211に格納されている発熱部品を冷却し、排気口25から排出される。
図2は、チェンソー1の外観を示す図である。図2では、左から見たチェンソー1が示されている。チェンソー1においては、図2に示すように、上下方向、前後方向及び左右方向が定められている。チェンソー1は、本実施形態では、チェンソー1を平らで水平な設置面に置いたときの鉛直方向が上下方向として定められている。また、上下方向に直交する方向として前後方向が定められ、上下方向及び前後方向に直交する方向として左右方向が定められている。前後方向及び左右方向については後ほど詳しく説明する。
図2では、本体部2と、作業部3と、バッテリ7とが示されている。作業部3は、ガイドバー31と、ソーチェン32とを備える。ガイドバー31は、前後方向に沿って延在するような板状部材であり、ガイドバー31の後端部が本体部2に取り付けられている。ガイドバー31の外周部には、環状のソーチェン32が巻回されている。ソーチェン32は、図1に示す駆動部5が有する駆動ギヤに係合されている。
駆動ギヤは、駆動部5が有するモータにより駆動されて回転する。図1に示す制御部4は、作業者によってレバー43が操作されることで、モータの回転を制御する制御処理を実行する。バッテリ7は、細長い形状をしており、本体部2に対して挿入されて保持されることで、制御部4及び駆動部5等に電力を供給する。以上の構成により、作業者がレバー43を操作すると、制御部4により制御されたモータがスプロケットを回転させ、この回転動力によってソーチェン32がガイドバー31の外周に沿って回転する。
図2では、本体部2のハウジング21、吸気部22及びハンドル部23と、底面部24とが示されている。底面部24は、チェンソー1が平らな設置面に置かれた場合にその設置面と接する部分である。底面部24は、本実施形態では、設置面と接する平らな面を含んでいるが、設置面と複数の辺又は点で接する形状であっても、設置面に置いたときにチェンソー1が安定するようになっていればよい。以下では、水平面に対して底面部24を向けてチェンソー1を置いた状態を水平設置状態と言う。水平設置状態は、本発明の「第1状態」の一例である。水平設置状態では、チェンソー1の上下方向が鉛直方向と一致することになる。
吸気部22は、吸気口221を有し、本体部2が内部に形成する通風路の入口側、すなわち吸気口221側、を形成する。吸気部22が形成する通風路と、ハウジング21が形成する通風路とが本体部2の内部で繋がっており、入り口(吸気口221)から出口(後述する排気口)までの通風路が形成される。この通風路の途中に図1に示す格納空間211に制御部4及び駆動部5のモータ等が配置されており、吸気口221から吸い込まれた冷却風によって冷却される。
また、吸気部22は、前方の固定部222-1及び後方の固定部222-2(それぞれを区別しない場合は「固定部222」と言う)を有する。固定部222は、吸気部22をハウジング21に固定するためのネジ等をねじ込むための穴である。固定部222-1は、ハンドル部23をハウジング21に固定するための固定部を兼ねている。このように、吸気部22は、ハウジング21に対して着脱可能である。
ハンドル部23は、フロントハンドル231と、リヤハンドル232と、ハンドガード233とを有する。フロントハンドル231は、本体部2の前側に設けられ、リヤハンドル232は、本体部2の後側に設けられている。フロントハンドル231及びリヤハンドル232は、いずれも、電動作業が行われる際に作業者によって把持される(握って持つ)部分である。作業者は、作業対象を切る向きにかかわらず、リヤハンドル232を握りながらレバー43を操作して作業を行う。ハンドガード233は、フロントハンドル231を握った手を枝などから守る部分である。なお、ハンドガード233は、駆動部5を停止させるブレーキレバーの役割を兼ねていてもよい。
以上のとおり、作業者がフロントハンドル231及びリヤハンドル232を握ってチェンソー1を持ち上げ、ソーチェン32を回転させる操作を行うことで、樹木等の作業対象に対して作業が行われる。チェンソー1においては、作業対象に対する作業が行われる作業部3側が前方、作業中に作業者によって把持される本体部2側が後方として定められ、前方及び後方を指し示す方向が前後方向として定められている。また、後方から前方を見た場合の左向きの方向と右向きの方向とが左右方向として定められている。
図3は、前から見たチェンソー1を示す図である。図3に示すように、フロントハンドル231は、第1ハンドル部2311と、第2ハンドル部2312とを有する。第1ハンドル部2311は、ハウジング21の上方向に、ハウジング21から離して設けられており、第2ハンドル部2312は、ハウジング21の左方向に、ハウジング21から離して設けられている。作業者は、作業対象を縦に切る場合と横に切る場合とで第1ハンドル部2311及び第2ハンドル部2312を持ち替える。
作業者は、作業対象を縦に切る場合は、第1ハンドル部2311を一方の手で把持し、リヤハンドル232を他方の手で把持して操作受付部42を操作することによってソーチェン32を縦に回転させる。また、作業者は、作業対象を横に切る場合は、第2ハンドル部2312を一方の手で把持し、リヤハンドル232を他方の手で把持してチェンソー1の姿勢を横に傾けて保持し、操作受付部42を操作することによってソーチェン32を横に回転させる。
図4は、上から見たチェンソー1を示す図である。図4では、リヤハンドル232の左右方向の中心を示す中心線A1を二点鎖線で示している。吸気部22は、ハウジング21の左向きの側面に設けられている。この側面は、ハウジング21の左方向の端であり、本体部2においては、リヤハンドル232の左右方向の中心(中心線A1)よりも左側の位置となっている。言い換えると、吸気部22は、リヤハンドル232の左右方向の中心よりも左側に設けられている。一方、作業部3は、リヤハンドル232の左右方向の中心よりも右側に設けられている。
図5は、下から見たチェンソー1を示す図である。図5でも、リヤハンドル232の左右方向の中心を示す中心線A1を二点鎖線で示している。作業部3は、前述したように、リヤハンドル232の左右方向の中心よりも右側に設けられている。より詳細には、作業部3が有するソーチェン32及びガイドバー31は、リヤハンドル232の左右方向の中心よりも右側に設けられている。一方、吸気部22が有する吸気口221は、吸気部22と同様に、リヤハンドル232の左右方向の中心よりも左側に設けられている。
なお、作業部3が中心線A1よりも左側に設けられていてもよく、その場合は、吸気口221は、中心線A1よりも右側に設けられればよい。要するに、作業部3は、リヤハンドル232の左右方向の中心より右側又は左側に設けられ、吸気口221は、リヤハンドル232の左右方向の中心より作業部3とは反対側に設けられていればよい。このような態様によれば、作業部3及び吸気口221が両方とも右側又は左側に設けられる場合に比べて、吸気口221から切り屑等の異物が吸い込まれにくいようにすることができる。
ハウジング21は、下向きに開口する排気口212を備える。排気口212は、吸気口221から取り込まれ、ハウジング21の内部に形成された通風路20を介して本体部2の内部に配置された駆動部5が有するモータ等の発熱部品を冷却した冷却風を外部に排出する出口である。
また、排気口212は、作業部3と吸気口221との間に設けられている。このような態様によれば、作業時に発生する切粉などの異物を、排気口25から排出される空気によって、吸気口221から遠ざけることができるため、吸気口221に流入することを抑制することができる。さらに、排気口25から排出される空気の排出される方向を、左右方向における排気口25から作業部3に向かう方向(図5における右向きの方向)の成分を有する方向にすることによって、切粉などの異物が排気によって作業部3側に押し戻されるようにして、よりそれらの異物が吸気口221に入りこみにくいようにすることができる。
図6は、図3に示すAA矢視図である。図6に示すように、本体部2のハウジング21は、駆動部5を格納する格納空間211を有する。本体部2は、図5に示す吸気口221から格納空間211を経由して排気口212まで通じる通風路20を形成する。通風路20には、図1に示す送風部6が設けられている。送風部6は、排気口212に向かう気流(冷却風とも言う)を通風路20に生じさせる。通風路20の吸気口221から格納空間211までの形状は、次図以降を参照して説明する。
図7は、後から見たチェンソー1を示す図である。吸気部22は、上述したように、吸気部22をハウジング21に固定するための前方の固定部222-1及び後方の固定部222-2を有している。吸気部22は、これらの固定部222にネジ等をねじ込まれることで、ハウジング21の左側面213に固定される。
図8は、図5に示すBB矢視図である。吸気部22は、吸気口221の先に、通風路20を形成している。通風路20の詳細について、図9を参照して説明する。
図9は、図8に示す通風路20を拡大して示す図である。図9では、通風路20を分かりやすくするため、通風路20にハッチングをして示している。通風路20は、吸気口221、第1通路223、絞り部226、第2通路224及び第3通路225を有し、吸気口221から始まってこの順番で奥へと続いていく。第3通路225の奥には、図6に示す格納空間211が繋がっている。
吸気部22の吸気口221は、上述した水平設置状態において、鉛直下向きの成分を有する方向に開口する。吸気口221の向きは、より詳細には、吸気部22の内部空間と外部空間9との境目を開口面とした場合に、その開口面の外部空間9側の法線によって表される。開口面が1つの平面であれば、法線の向きも一律になり、その法線の方向が吸気口221の向きとなる。
なお、開口面が2以上の平面又は曲面を含んで形成される場合もあり、それらの場合は、法線の向きが2以上になる。その場合でも、吸気口221は、吸気口221の向きを示す2以上の法線がいずれも鉛直下向きの成分を有する方向となっていればよい。また、吸気口221は、2以上の法線をそれぞれ示す単位ベクトルを合成したベクトルが鉛直下向きの成分を有していてもよい。このような態様によれば、吸気口221が水平設置状態において例えば水平方向に開口する場合に比べて、吸気口221から切り屑等の異物が吸い込まれにくいようにすることができる。
第1通路223は、水平設置状態において、吸気口221から鉛直上向きの成分を含む第1方向D1に延在する。これに対し、第2通路224は、第1通路223に接続し、第1方向D1とは所定の角度を成す第2方向D2に延在する。ここで言う2つの方向が成す角度は、2つの方向をそれぞれ示すベクトルの始点を合わせた場合にそれらのベクトルが成す角度のことを言うものとする。本実施形態では、第1方向D1は上向きの方向であり、第2方向D2は右向きの方向である。従って、第1方向D1及び第2方向D2が成す所定の角度は90度である。
作業中の向きが水平設置状態に近ければ、異物が吸気口221に入ったとしてもさらに第1通路223を昇らなければならないので、異物が奥に入り込むことは少ない。ただし、作業の状況によってはチェンソー1が傾いて第1通路223の上り勾配が減少して異物が奥に入り込みやすくなる場合がある。その場合でも、今度は第2方向D2が上向きに近づけば、第2通路224の奥に異物が入り込みにくくなる。このように、本実施形態によれば、作業中にチェンソー1の向きが変わった場合に、異物が通風路20の奥に入り込みにくくすることができる。
なお、第1方向D1及び第2方向D2が成す所定の角度は90度未満であってもよいし、90度よりも大きくてもよい。ただし、所定の角度が小さすぎると、第1通路223に入り込んだ異物がそのまま第2通路224にも入り込みやすくなる。また、所定の角度が大きすぎると、通風路20に気流を生じさせるための抵抗が増して送風部6の消費電力が大きくなる。よって、所定の角度は90度前後であることが望ましい。
第3通路225は、第2通路224に接続し、第1方向D1及び第2方向D2とはそれぞれに決められた角度を成す第3方向D3に延在する。本実施形態では、第3方向D3は前向きの方向である。従って、第1方向D1及び第2方向D2と第3方向D3とが成す角度はいずれも90度である。これにより、第2通路224の場合と同様に、作業中にチェンソー1の向きが変わった場合に、異物が通風路20の奥に入り込みにくくすることができる。
また、絞り部226は、通風路20に設けられ、前後の通風路20に比べて断面積が減少する部分である。絞り部226は、本実施形態では、第1通路223及び第2通路224の間に設けられ、前後の通風路20(第1通路223及び第2通路224)に比べて断面積が減少している。このような態様によれば、吸気口221から入り込んだ異物が絞り部226で引っかかりやすくなっているので、異物が絞り部226から先に入り込みにくいようにすることができる。
<その他の実施形態>
実施形態では、動力作業機の一例として、チェンソーを説明したが、これに限らない。例えば、ヘッジトリマー及びエンジンカッター等であってもよい。また、チェンソーは、駆動部5がモータを有する電動の作業機であったが、駆動部5が内燃機関を有する作業機であってもよい。要するに、本体部の内部に冷却が必要な駆動部を備えるものであれば、どのような動力作業機であってもよい。
実施形態では、動力作業機の一例として、チェンソーを説明したが、これに限らない。例えば、ヘッジトリマー及びエンジンカッター等であってもよい。また、チェンソーは、駆動部5がモータを有する電動の作業機であったが、駆動部5が内燃機関を有する作業機であってもよい。要するに、本体部の内部に冷却が必要な駆動部を備えるものであれば、どのような動力作業機であってもよい。
実施形態では、通風路20に絞り部226が設けられていたが、絞り部226に加えて、又は、絞り部226に代えて、フィルタが設けられていてもよい。それらの場合も、異物がフィルタから先に入り込みにくいようにすることができる。また、フィルタは、絞り部226に設けられていてもよい。この場合、フィルタの取り付け位置の断面積が他の箇所に比べて小さいので、フィルタによる空気抵抗が他の箇所にフィルタを設ける場合に比べて小さくなり、送風部6の消費エネルギーを抑えることができる。
なお、フィルタは、第1通路223、第2通路224又は第3通路225に設けられていてもよい。また、フィルタは、ハウジング21の内部の通風路20に設けられていてもよい。ただし、フィルタは、吸気部22に設けられることが望ましい。吸気部22は、本体部2の一部であるが、ハウジング21に対して着脱可能となっている。その吸気部22が、少なくとも、吸気口221からフィルタまでの通風路20を形成することで、フィルタがハウジング21の内部に設けられる場合に比べて、フィルタ交換を容易にすることができる。
また、通風路20の形状は、実施形態で述べたものに限らない。例えば、実施形態では、第2通路224が延在する第2方向D2が右向きの方向であったが、第2方向D2が左向きの方向であってもよい。また、第3通路225が延在する第3方向D3が前向きの方向であったが、第3方向D3が後向きの方向であってもよい。いずれの場合も、作業中にチェンソー1の向きが変わって第1通路223の上り勾配が減少した場合に、他の通路が登り勾配になって異物の侵入を抑制しやすくすることができる。
また、右向きの第2方向D2に延在する第2通路224の後に、反対向きの左向きの第4方向に延在する第4通路が設けられてもよい。そうすることで、チェンソー1が左右のどちらの傾いても、第2通路224と第4通路のいずれかが登り勾配になるので、より異物の侵入を抑制することができる。
また、ハンドル部23は、チェンソー1の向きに合わせて握りやすいように配置されている。そこで、ハンドル部23の配置に合わせて通風路20が形成されていてもよい。例えば、実施形態のように、チェンソー1が、第1ハンドル部2311と、第2ハンドル部2312とを備えるとする。
第1ハンドル部2311が作業者により握られて作業される状態は、上述したように、ソーチェン32が縦回転する状態であり、以下「縦回転状態」と言う。より詳細には、縦回転状態は、第1ハンドル部2311だけが支持されたときにチェンソー1が保つ状態のことを言うものとする。チェンソー1は、作業者が作業しやすいように、第1ハンドル部2311だけが支持されたときに前後方向が水平に近くなるように設計されている。ただし、完全な水平であるとは限らず、例えば、前方が多少上になる前上がりになっている場合もある。従って、縦回転状態は、実施形態で述べた水平設置状態と一致する場合もあるし、一致しない場合もある。
一方、第2ハンドル部2312が作業者により握られて作業される状態は、上述したように、ソーチェン32が横回転する状態であり、以下「横回転状態」と言う。より詳細には、横回転状態は、第2ハンドル部2312だけが支持されたときにチェンソー1が保つ状態のことを言うものとする。縦回転状態は本発明の「第1把持状態」の一例であり、横回転状態は本発明の「第2把持状態」の一例である。
第1通路223は、縦回転状態(第1把持状態)において、吸気口221から鉛直上向きの成分を含む第2方向に延在するように設けられ、第2通路224は、横回転状態(第2把持状態)において、鉛直上向きの成分を含む第3方向に延在するように設けられていてもよい。第2方向は、縦回転状態が水平設置状態と一致する場合は、上述した第1方向と一致することになる。
このような態様によれば、第1ハンドル部2311及び第2ハンドル部2312のどちらのハンドル部が握られる場合でも、通風路に入り込んだ異物が奥に入り込むことを防ぎやすくすることができる。なお、「鉛直上向きの成分を含む方向」とは、要するに、少しでも鉛直上方に向かっている方向であればよく、この方向が鉛直上向き(水平面と成す角度が90度)に近いほど、通風路の奥への異物の侵入を防ぎやすくなる。
<付記>
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
(2)前記動力作業機において、前記本体部は、リヤハンドルを有し、前記作業部は、前記リヤハンドルの左右方向の中心より右側又は左側に設けられ、前記吸気口は、前記中心より前記作業部とは反対側に設けられている、もの。
このような態様によれば、吸気口から異物が吸い込まれにくいようにすることができる。
(3)前記動力作業機において、前記通風路は、第1通路及び第2通路を有し、前記第1通路は、前記第1状態において、前記吸気口から鉛直上向きの成分を含む第1方向に延在し、前記第2通路は、前記第1通路に接続し、前記第1方向とは所定の角度を成す第2方向に延在する、もの。
このような態様によれば、作業中に動力作業機の向きが変わっても異物が通風路の奥に入り込みにくくすることができる。
(4)前記動力作業機において、前記本体部は、第1ハンドル部と、第2ハンドル部とを有し、前記第1通路は、前記第1ハンドル部が作業者により握られて作業される第1把持状態において、前記吸気口から鉛直上向きの成分を含む方向に延在し、前記第2通路は、前記第2ハンドル部が作業者により握られて作業される第2把持状態において、鉛直上向きの成分を含む方向に延在する、もの。
このような態様によれば、どちらのハンドル部が握られる場合でも、通風路に入り込んだ異物が奥に入り込むことを防ぎやすくすることができる。
(5)前記動力作業機において、前記本体部は、前記通風路に、前後に比べて断面積が減少する絞り部を有する、もの。
このような態様によれば、異物が絞り部から先に入り込みにくいようにすることができる。
(6)前記動力作業機において、前記絞り部に設けられたフィルタを備える、もの。
このような態様によれば、他の箇所にフィルタを設ける場合に比べて、送風部の消費エネルギーを抑えることができる。
(7)前記動力作業機において、前記本体部は、一部が着脱可能となっており、前記一部は、少なくとも、前記吸気口から前記フィルタまでの前記通風路を形成する、もの。
このような態様によれば、フィルタ交換を容易にすることができる。
もちろん、この限りではない。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
もちろん、この限りではない。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 :チェンソー
2 :本体部
3 :作業部
4 :制御部
5 :駆動部
6 :送風部
7 :バッテリ
9 :外部空間
20 :通風路
21 :ハウジング
22 :吸気部
23 :ハンドル部
24 :底面部
25 :排気口
31 :ガイドバー
32 :ソーチェン
42 :操作受付部
43 :レバー
211 :格納空間
212 :排気口
213 :左側面
221 :吸気口
222 :固定部
222-1 :固定部
222-2 :固定部
223 :第1通路
224 :第2通路
225 :第3通路
226 :絞り部
231 :フロントハンドル
232 :リヤハンドル
233 :ハンドガード
2311 :第1ハンドル部
2312 :第2ハンドル部
2 :本体部
3 :作業部
4 :制御部
5 :駆動部
6 :送風部
7 :バッテリ
9 :外部空間
20 :通風路
21 :ハウジング
22 :吸気部
23 :ハンドル部
24 :底面部
25 :排気口
31 :ガイドバー
32 :ソーチェン
42 :操作受付部
43 :レバー
211 :格納空間
212 :排気口
213 :左側面
221 :吸気口
222 :固定部
222-1 :固定部
222-2 :固定部
223 :第1通路
224 :第2通路
225 :第3通路
226 :絞り部
231 :フロントハンドル
232 :リヤハンドル
233 :ハンドガード
2311 :第1ハンドル部
2312 :第2ハンドル部
Claims (7)
- 動力作業機であって、
作業部と、駆動部と、本体部と、送風部とを備え、
前記作業部は、作業対象に作用し、
前記駆動部は、前記作業部を駆動し、
前記本体部は、底面部と、吸気口と、排気口とを有し、前記駆動部を格納する格納空間と、前記吸気口から前記格納空間を経由して前記排気口まで通じる通風路とを形成し、
前記送風部は、前記排気口に向かう気流を前記通風路に生じさせ、
前記吸気口は、水平面に対して前記底面部を向けて前記動力作業機を置いた第1状態において、鉛直下向きの成分を有する方向に開口する、もの。 - 請求項1に記載の動力作業機において、
前記本体部は、リヤハンドルを有し、
前記作業部は、前記リヤハンドルの左右方向の中心より右側又は左側に設けられ、
前記吸気口は、前記中心より前記作業部とは反対側に設けられている、もの。 - 請求項1又は請求項2に記載の動力作業機において、
前記通風路は、第1通路及び第2通路を有し、
前記第1通路は、前記第1状態において、前記吸気口から鉛直上向きの成分を含む第1方向に延在し、
前記第2通路は、前記第1通路に接続し、前記第1方向とは所定の角度を成す第2方向に延在する、もの。 - 請求項3に記載の動力作業機において、
前記本体部は、第1ハンドル部と、第2ハンドル部とを有し、
前記第1通路は、前記第1ハンドル部が作業者により握られて作業される第1把持状態において、前記吸気口から鉛直上向きの成分を含む方向に延在し、
前記第2通路は、前記第2ハンドル部が作業者により握られて作業される第2把持状態において、鉛直上向きの成分を含む方向に延在する、もの。 - 請求項3又は請求項4に記載の動力作業機において、
前記本体部は、前記通風路に、前後に比べて断面積が減少する絞り部を有する、もの。 - 請求項5に記載の動力作業機において、
前記絞り部に設けられたフィルタを備える、もの。 - 請求項6に記載の動力作業機において、
前記本体部は、一部が着脱可能となっており、前記一部は、少なくとも、前記吸気口から前記フィルタまでの前記通風路を形成する、もの。
Priority Applications (4)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022006797A JP2023105830A (ja) | 2022-01-20 | 2022-01-20 | 動力作業機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023105830A true JP2023105830A (ja) | 2023-08-01 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022006797A Pending JP2023105830A (ja) | 2022-01-20 | 2022-01-20 | 動力作業機 |
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EP (1) | EP4215324A1 (ja) |
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-
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- 2022-01-20 JP JP2022006797A patent/JP2023105830A/ja active Pending
- 2022-12-27 CN CN202211687931.4A patent/CN116460930A/zh active Pending
- 2022-12-28 EP EP22216956.7A patent/EP4215324A1/en active Pending
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2023
- 2023-01-09 US US18/151,511 patent/US20230226679A1/en active Pending
Also Published As
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