JP2023104563A - 車両用報知装置 - Google Patents

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正樹 片桐
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Abstract

【課題】加速度の大きさにより車両の運転操作に注意が必要なことを運転者に認識させる。【解決手段】車室11に配置された複数のスピーカ33~36と、車両10に取り付けられた加速度センサ21、22で検出した車両10の加速度が入力され、入力された加速度に応じて複数のスピーカ33~36を個別に制御する音響制御部30と、を備え、音響制御部30は、加速度の方向に向かって車両10の運転者60が認識する音像91、94の位置を移動させるとともに、加速度の大きさに応じて車室11の音圧レベルを変化させる。【選択図】図1

Description

本発明は、加速度の大きさにより車両の運転操作に注意が必要なことを運転者に認識させる車両用報知装置の構造に関する。
車両の加減速挙動、あるいは旋回挙動を予測し、予測した車両の挙動に応じて車室内の音場を変化させ、音場の変化により運転者に車両の挙動を感じさせる方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許第5958647号明細書 特許第5958646号明細書
ところで、車両の走行中の加速度が大きくなると、車両の運転操作に注意が必要となる場合がある。特許文献1、2に記載の従来技術では、加速度に応じた車両の挙動を運転者に感じさせることに留まっており、加速度の大きさにより車両の運転操作に注意が必要となることを運転者に認識させることについては改善の余地があった。
そこで、本発明は、加速度の大きさにより車両の運転操作に注意が必要なことを運転者に認識させることを目的とする。
本発明の車両用報知装置は、車室内に配置された複数のスピーカと、車両に取り付けられた加速度センサで検出した前記車両の加速度が入力され、入力された前記加速度に応じて複数の前記スピーカを個別に制御する音響制御部と、を備え、前記音響制御部は、前記加速度の方向に向かって前記車両の運転者が認識する音像の位置を移動させるとともに、前記加速度の大きさに応じて前記車室内の音圧レベルを変化させること、を特徴とする。
このように、加速度の方向に向かって車両の運転者が認識する音像の位置を移動させるとともに加速度の大きさに応じて車室内の音圧レベルを変化させることにより、車両の運転操作に注意が必要なことを運転者に認識させることができる。
本発明の車両用報知装置において、前記音響制御部は、前記加速度が所定の閾値以上となった場合に、前記加速度の増加に応じて前記車室内の音圧レベルを上昇させてもよい。
このように、加速度が所定の閾値以上となった場合に車室内の音圧レベルを上昇させるので、車両の運転操作に注意が必要なことを運転者に認識させることができる。
本発明の車両用報知装置において、前記音響制御部は、前記車両に取り付けられた走行モード設定スイッチで設定された前記車両の走行モードが入力され、入力された前記走行モードに応じて前記所定の閾値を変化させてもよい。
車両の走行モードの設定は路面の状態に応じて設定させるので、設定された走行モードに応じて加速度の所定の閾値を変化させることにより、路面の状態に応じて車両の運転操作に注意が必要なことを運転者に認識させることができる。
本発明の車両用報知装置において、前記走行モードは、路面の摩擦係数が小さい道路を走行するスノーモードを含み、前記音響制御部は、入力された前記走行モードが前記スノーモードの場合には、前記所定の閾値を小さくしてもよい。
スノーモードが設定される場合は、路面の摩擦係数が小さく、小さい加速度でも車両の運転操作に注意が必要となる。このため、スノーモードに設定された場合には、閾値を小さくして小さい加速度で運転者に注意を促すことができる。
本発明の車両用報知装置において、前記音響制御部は、前記車両に取り付けられたエンジン回転数センサ又は車速センサ又はエンジン流入空気流量センサで検出したエンジン回転数又は車速又はエンジン流入空気流量が入力され、入力された前記エンジン回転数又は前記車速又は前記エンジン流入空気流量の変化に応じて前記スピーカから放射される報知音の周波数を変化させてもよい。
これにより、運転者が音像の移動を感覚的にとらえやすくなる。
本発明の車両用報知装置において、前記音響制御部は、前記加速度がゼロの場合の前記音像の初期位置が車室後方となるように複数の前記スピーカを個別に制御してもよい。
これにより、前方向の加速度がかかった際に、運転者には遥か後方から前方に向かって音像が移動するように感じられ、運転者が前方向の加速度の大きさを感覚的にとらえやすくなる。
本発明は、加速度の大きさにより車両の運転操作に注意が必要なことを運転者に認識させることができる。
実施形態の車両用報知装置が搭載された車両の概略平面図であって、車両のルーフを取り外した状態を示す図である。 図1に示す車両用報知装置のメモリに格納された前後方向の加速度に対する各スピーカを駆動する各アンプのゲインを規定した関数と、前後方向の加速度に対する車室内の音圧レベルの変化を示す図である。 図1に示す車両用報知装置のメモリに格納された左右方向の加速度に対する各スピーカを駆動する各アンプのゲインを規定した関数と、左右方向の加速度に対する車室内の音圧レベルの変化を示す図である。 図1に示す車両用報知装置のメモリに格納されたエンジンの回転数に対して各スピーカから放射される報知音の周波数を規定した関数を示す図である。 図1に示す車両用報知装置の走行モードの変更の際の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら実施形態の車両用報知装置100について説明するが、最初に、車両用報知装置100が搭載された車両10について説明する。尚、図1に示す矢印FR、矢印UP、矢印RHは、車両10の前方向(進行方向)、上方向、右方向をそれぞれ示している。また、矢印FR、UP、RHの反対方向は、車両後方向、下方向、左方向を示す。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示すように、車両10は、車室11と、車室11の前方のフロントコンパートメント20とを備えている。
フロントコンパートメント20は内部に車両10を駆動するエンジン(図示せず)や走行用モータ(図示せず)で構成されるパワートレイン(図示せず)が搭載されている。また、フロントコンパートメント20の内部には、パワートレインを制御して車両10の走行制御を行う走行制御部27が格納されている。また、フロントコンパートメント20の内部には、車両10の前後方向の加速度を検出する前後方向加速度センサ21と、車両10の左右方向の加速度を検出する左右方向加速度センサ22と、エンジン(図示せず)の回転数を検出するエンジン回転数センサ23と、エンジン(図示せず)に流入する空気流量を検出するエンジン流入空気流量センサ24と、車速センサ25が取り付けられている。前後方向加速度センサ21、左右方向加速度センサ22、エンジン回転数センサ23、エンジン流入空気流量センサ24、車速センサ25は、それぞれ走行制御部27に接続されており、各センサ21~25が検出した前後方向加速度、左右方向加速度、エンジン回転数、エンジン流入空気量、車速は、走行制御部27に入力される。
走行制御部27は、情報処理を行うプロセッサであるCPU28と、制御プログラムや制御データを格納するメモリ29とを備えるコンピュータである。走行制御部27は、先に説明した各センサ21~25を含む各種の走行状態センサからの入力と、例えば、アクセル踏み込み量、ブレーキ踏み込み量、ハンドル18の操作量を検出する図示しないセンサから入力される車両10の操作状態情報とに基づいて、車両10の走行制御を行う。
また、車室11の中には、走行モード設定スイッチ26が設けられている。走行モード設定スイッチ26は運転者60が車両10の走行モードを選択するスイッチである。走行制御部27は、運転者60の走行モード設定スイッチ26の操作により、車両10の走行モードを、例えば、積雪等により路面の摩擦係数が小さくなっている道路の走行に適したスノーモードや、悪路走行に適したオフロードモード等に設定することができる。
尚、前後方向加速度センサ21、左右方向加速度センサ22、エンジン回転数センサ23、エンジン流入空気流量センサ24、車速センサ25はフロントコンパートメント20以外の場所に取り付けられていてもよい。
車室11の内部の前方には、運転者60が座るドライバシート12と、同乗者が座るパッセンジャシート13とが取り付けられている。また、車室11の内部の後方には、バックシート14が設けられている。
車室11の内部には、複数のスピーカ33~36と、複数のアンプ41~44と、音響制御部30と、で構成される車両用報知装置100が搭載されている。複数のスピーカ33~36は、ドライバシート12よりも前方右側に取り付けられる前右スピーカ33と、パッセンジャシート13よりも前方左側に取り付けられる前左スピーカ34と、バックシート14よりも後方右側に取り付けられる後右スピーカ35と、バックシート14よりも後方左側に取り付けられる後左スピーカ36とで構成されている。複数のスピーカ33~36はそれぞれ複数のスピーカ33~36を駆動する複数のアンプ41~44に接続されている。複数のアンプ41~44は、それぞれ音響制御部30に接続されており、音響制御部30の指令によって個別に動作する。
音響制御部30は、情報処理を行うプロセッサであるCPU31と、制御プログラムや制御データを格納するメモリ32とを備えるコンピュータである。音響制御部30は、車載ネットワーク50によって走行制御部27と接続されている。音響制御部30は、車載ネットワーク50を介して走行制御部27から、前後方向加速度センサ21、左右方向加速度センサ22、エンジン回転数センサ23、エンジン流入空気流量センサ24、車速センサ25がそれぞれ検出した前後方向加速度、左右方向加速度、エンジン回転数、エンジン流入空気量、車速を取得する。
車両用報知装置100は、メモリ32の中に、図2~図4に示すような関数を格納している。
図2に示す実線の関数aと破線の関数bとは、音響制御部30に入力される車両10の前後方向の加速度に対する各アンプ41~44のゲインを規定した関数である。尚、図2中の一点鎖線cは、図2中に示す関数a、関数bに従ってアンプ41~44を駆動してスピーカ33~36から所定の周波数の報知音を放射させた場合の車室11の内部の音圧レベルの変化を示すグラフである。各スピーカ33~36が放射する報知音の周波数は任意に設定できるが、例えば、数百Hzの様な一定の周波数に設定してもよい。
図2中に実線で示す関数aは、車室11の前方に配置された前右スピーカ33、前左スピーカ34を駆動するアンプ41、42のゲインを規定する。関数aは、前方向加速度が0からGx0の間は一定の基準値であり、前方向加速度がGx0以上となると前方向加速度の増加に応じてアンプ41、42のゲインを増加させ、前方向加速度がGx2以上となるとアンプ41、42のゲインは一定の最大値となる。また、関数aは、後方向加速度が0からGx3までの間は、一定の基準値であり、後方向加速度がGx3以上となると後方向加速度の増加に応じてアンプ41、42のゲインを減少させる。
図2中に破線で示す関数bは、車室11の後方に配置された後右スピーカ35、後左スピーカ36を駆動するアンプ43、44のゲインを規定している。関数bは、前方向加速度が0からGx0の間は関数aの基準値よりも大きい一定の基準値であり、前方向加速度がGx0以上となると前方向加速度の増加に応じてアンプ43、44のゲインを減少させる。そして、前方向加速度がGx1でアンプ43、44のゲインは、関数aが規定するアンプ41、42のゲインと同一となり、前方向加速度がGx2以上となるとアンプ43、44のゲインは関数aが規定する一定の最大値よりも小さい一定の最小値となる。また、関数bは、後方向加速度が0からGx3までの間は、関数aの基準値よりも大きい一定の基準値であり、後方向加速度がGx3以上となると後方向加速度の増加に応じてアンプ43、44のゲインを増加させる。
音響制御部30が図2中に示す関数a、関数bに基づいてアンプ41~44を駆動してスピーカ33~36から所定の周波数の報知音を放射させた場合、音響制御部30に入力される車両10の前方向加速度がGx0よりも小さい場合、あるいは後方向加速度が入力されている場合には、車室11の後方の後右スピーカ35、後左スピーカ36から放射される報知音の音量は、車室11の前方の前右スピーカ33、前左スピーカ34から放射される報知音の音量よりも大きくなる。このため、運転者60は、図1に示す音像91の位置は車室11の後方の初期位置に位置しているように認識する。
音響制御部30に入力される車両10の前方向加速度がGx0以上となると、車室11の前方の前右スピーカ33、前左スピーカ34から放射される報知音の音量は、前方向加速度が増加するにつれて増加し、車室11の後方の後右スピーカ35、後左スピーカ36から放射される報知音の音量は前方向の加速度が増加するにつれて減少する。これにより、運転者60は、前方向加速度がGx0以上となると前方向加速度が増加するにつれて図1に示す音像91の位置が初期位置から図1中の白抜き矢印92に示すように次第に前方に移動するように認識する。そして、音響制御部30に入力される車両10の前方向加速度がGx1となると、アンプ43、44のゲインとアンプ41、42のゲインとが同一値となり、後右スピーカ35、後左スピーカ36から放射される報知音の音量と前右スピーカ33、前左スピーカ34から放射される報知音の音量とが同一となる。このため、運転者60は、音像91が車室11の車両前後方向中央に位置しているように認識する。そして、音響制御部30に入力される車両10の前方向加速度がGx1以上となると、前方向加速度が増加するにつれて車室11の前方の前右スピーカ33、前左スピーカ34から放射される報知音の音量が後右スピーカ35、後左スピーカ36から放射される報知音の音量よりも大きくなる。これにより、運転者60は、音像91の位置が車室11の車両前後方向の中央から車室11の前方に向かって更に移動するように認識する。そして、音響制御部30に入力される車両10の前方向加速度がGx2以上となると、前右スピーカ33、前左スピーカ34から放射される報知音の音量は一定の最大値となり、後右スピーカ35、後左スピーカ36から放射される報知音の音量は一定の最小値となるので、運転者60は、音像91の位置が車室11の前方に位置しているように認識する。
また、音響制御部30に入力される車両10の後方向加速度が0からGx3までの間は、前方向加速度が0からGx0までの間と同様、後右スピーカ35、後左スピーカ36から放射される報知音の音量は、前右スピーカ33、前左スピーカ34から放射される報知音の音量よりも大きく、運転者60は、音像91は車室11の後方に初期位置に位置しているように認識する。そして、音響制御部30に入力される車両10の後方向加速度がGx3を超えると、後方向加速度が大きくなるにつれて、後右スピーカ35、後左スピーカ36から放射される報知音の音量と前右スピーカ33、前左スピーカ34から放射される報知音の音量との差が大きくなるので、運転者60は、図1中の白抜き矢印93に示すように、音像91の位置が初期位置から車室11の後方に移動しているように認識する。
また、音響制御部30が図2中に示す関数a、関数bに従ってアンプ41~44を駆動してスピーカ33~36から所定の周波数の報知音を放射させた場合、車室11の内部の音圧レベルは、図2中に一点鎖線cのように変化する。図2中の一点鎖線cに示すように、前方向加速度が0からGx0までの間は、車室11の中の音圧レベルは後右スピーカ35、後左スピーカ36の音量で決まる一定の基準値となっている。そして、音響制御部30に入力される車両10の前方向加速度がGx0からGx1までの間は、後右スピーカ35、後左スピーカ36の音量は前方向加速度の増加に応じて低下し、前右スピーカ33、前左スピーカ34の音量は前方向加速度の増加に応じて上昇するが、車室11の中の音圧レベルは一定の基準値に保持される。そして、前方向加速度がGx1以上となると、車室11の中の音圧レベルは前方向加速度が増加に応じて上昇していく。そして、前方向加速度がGx2以上となると、車室11の中の音圧レベルは、一定の最大値となる。
また、音響制御部30に入力される車両10の後方向加速度が0からGx3の間は、前方向加速度が0からGx0までの間と同様、車室11の中の音圧レベルは後右スピーカ35、後左スピーカ36の音量で決まる一定の基準値となっている。そして、後方向加速度がGx3以上となると、後右スピーカ35、後左スピーカ36の音量の増加に応じて、車室11の中の音圧レベルも上昇する。
以上説明したように、音響制御部30が図2中に示す関数a、関数bに従ってアンプ41~44を駆動してスピーカ33~36から所定の周波数の報知音を放射させると、音響制御部30に入力される車両10の前方向加速度の増加に応じて運転者60が認識する音像91の位置は車室11の前方に移動し、音響制御部30に入力される車両10の後方向加速度の増加に応じて音像91の位置が車室11の後方に移動する。また、前方向加速度がGx1以上となると、前方向加速度の増加に応じて車室11の中の音圧レベルが上昇し、後方向加速度がGx3以上となると、後方向加速度の増加に応じて車室11の中の音圧レベルが上昇する。従って、Gx1、Gx3は、それぞれ車室11の音圧レベルの上昇を開始する前後方向加速度の所定の閾値となる。
図3に示す実線の関数dと破線の関数eとは、車両10の左右方向の加速度に対する各アンプ41~44のゲインを規定した関数である。尚、図3中の一点鎖線fは、図3中に示す関数d、関数eに従ってアンプ41~44を駆動してスピーカ33~36から所定の周波数の報知音を放射させた場合の車室11の内部の音圧レベルの変化を示すグラフである。
図3中に実線で示す関数dは、車室11の右側に配置された前右スピーカ33、後右スピーカ35を駆動するアンプ41、43のゲインを規定する。関数dは、右方向加速度が0からGy1の間は一定の基準値であり、右方向加速度がGy1以上となると右方向加速度の増加に応じてアンプ41、43のゲインを増加させ、右方向加速度がGy2以上となるとアンプ41、43のゲインは一定の最大値となる。また、関数dは、左方向加速度が0からGy3までの間は、一定の基準値であり、左方向加速度がGy3以上となると左方向加速度の増加に応じてアンプ41、43のゲインを減少させ、左方向加速度がGy4以上となるとアンプ41、43のゲインは一定の最小値となる。
関数eは、車室11の左側に配置された前左スピーカ34、後左スピーカ36を駆動するアンプ42、44のゲインを規定する。右方向加速度のGy1、Gy2の数値と左方向加速度のGy3、Gy4の数値とは同一であり、関数eは、先に説明した関数dを加速度が0の位置で左右反転させたものである。関数eは、右方向加速度が0からGy1の間と左方向加速度が0からGy3の間ではアンプ42、44のゲインは一定の基準値であり、右方向加速度がGy1以上となると右方向加速度の増加に応じてアンプ42、44のゲインを減少させ、右方向加速度がGy2以上となるとアンプ42、44のゲインは一定の最小値となる。また、左方向加速度がGy3以上となると左方向加速度の増加に応じてアンプ42、44のゲインを増加させ、左方向加速度がGy4以上となるとアンプ42、44のゲインは一定の最大値となる。
音響制御部30が図3中に示す関数d、関数eに基づいてアンプ41~44を駆動してスピーカ33~36から所定の周波数の報知音を放射させた場合、音響制御部30に入力される車両10の右方向加速度がGy1よりも小さい場合、あるいは左方向加速度がGy3よりも小さい場合には、車室11の右側の前右スピーカ33、後右スピーカ35から放射される報知音の音量は全て同一なので、運転者60は、図1に示す音像94の位置は車室11の左右方向の中央で前後方向の中央の中央初期位置に位置しているように認識する。
音響制御部30に入力される車両10の右方向加速度がGy1以上となると、車室11の右側の前右スピーカ33、後右スピーカ35から放射される報知音の音量は右方向の加速度が増加するにつれて増加し、車室11の左側の前左スピーカ34、後左スピーカ36から放射される報知音の音量は、右方向加速度が増加するにつれて減少する。これにより、運転者60は、右方向加速度がGy1以上となると右方向加速度が増加するにつれて図1に示す音像94の位置が中央初期位置から図1中の白抜き矢印95に示すように次第に右側に移動するように認識する。そして、音響制御部30に入力される車両10の右方向加速度がGy2以上となると、前右スピーカ33、後右スピーカ35から放射される報知音の音量は一定の最大値となり、前左スピーカ34、後左スピーカ36から放射される報知音の音量は一定の最小値となるので、運転者60は、音像94の位置が車室11の右側端に位置しているように認識する。
反対に、音響制御部30に入力される車両10の左方向加速度がGy3以上となると、車室11の左側の前左スピーカ34、後左スピーカ36から放射される報知音の音量は左方向の加速度が増加するにつれて増加し、車室11の右側の前右スピーカ33、後右スピーカ35から放射される報知音の音量は、左方向加速度が増加するにつれて減少する。これにより、運転者60は、左方向加速度がGy3以上となると左方向加速度が増加するにつれて図1に示す音像94の位置が中央初期位置から図1中の白抜き矢印96に示すように次第に左側に移動するように認識する。そして、音響制御部30に入力される車両10の左方向加速度がGy4以上となると、前左スピーカ34、後左スピーカ36から放射される報知音の音量は一定の最大値となり、前右スピーカ33、後右スピーカ35から放射される報知音の音量は一定の最小値となるので、運転者60は、音像94の位置が車室11の左側端に位置しているように認識する。
また、音響制御部30が図3中に示す関数d、関数eに従ってアンプ41~44を駆動してスピーカ33~36から所定の周波数の報知音を放射させた場合、車室11の内部の音圧レベルは、図3中に一点鎖線fのように変化する。図3中の一点鎖線fに示すように、右方向加速度が0からGy1までの間は、一定の基準値となっている。そして、音響制御部30に入力される車両10の右方向加速度がGy1以上となると、車室11の中の音圧レベルは右方向加速度の増加に応じて上昇していく。そして、右方向加速度がGy2以上となると、車室11の中の音圧レベルは、一定の最大値となる。
同様に、音響制御部30に入力される車両10の左方向加速度が0からGx3の間は、一定の基準値となっており、左方向加速度がGy3以上となると、車室11の中の音圧レベルは左方向加速度の増加に応じて上昇していく。そして、左方向加速度がGy4以上となると、車室11の中の音圧レベルは、一定の最大値となる。
以上説明したように、音響制御部30が図3中に示す関数d、関数eに従ってアンプ41~44を駆動してスピーカ33~36から所定の周波数の報知音を放射させると、音響制御部30に入力される車両10の右方向加速度の増加に応じて運転者60が認識する音像94の位置は車室11の右側に移動し、音響制御部30に入力される車両10の左方向加速度の増加に応じて音像94の位置が車室11の左側に移動する。また、右方向加速度がGy1以上となると、右方向加速度の増加に応じて車室11の中の音圧レベルが上昇し、左方向加速度がGy3以上となると、左方向加速度の増加に応じて車室11の中の音圧レベルが上昇する。従って、Gy1、Gy3は、それぞれ車室11の音圧レベルの上昇を開始する左右方向加速度の所定の閾値となる。
以上説明したように、実施形態の車両用報知装置100は、加速度の方向に向かって車両10の運転者60が認識する音像91、94の位置を移動させるとともに、加速度が所定の閾値であるGx1、Gx3、Gy1、Gy3以上となった場合に車室11の中の音圧レベルを上昇させるので、車両10の加速度の大きさにより運転操作に注意が必要なことを運転者60に認識させることができる。
次に、図4に示す関数p、関数qについて説明する。関数p、関数qは、エンジンの回転数に対して各スピーカ33~36から放射される報知音の周波数を規定している。
関数p、qは、報知音の周波数をエンジンの回転数に比例した周波数とする。周波数をエンジンの回転数にどのように比例させるかは自由に選択できるが、例えば、関数pは、報知音の周波数をエンジンの回転数の3倍の周波数とする。また、関数qは、報知音の周波数をエンジンの回転数の6倍の周波数とする。
音響制御部30が図4に示す関数p、qに従って報知音の周波数を変化させると、各スピーカ33~36から放射される報知音の周波数は、エンジンの回転数に応じて変化し、エンジンの回転数が増加すると、報知音の周波数が高くなる。これにより、運転者60がアクセルを大きく踏み込んでエンジンの回転数を上昇させて、車両10に大きな前方向加速度が掛かった場合、報知音の音像91が前方に移動すると共に、報知音の周波数が高くなるので、運転者60が報知音の音像91の移動を感覚的にとらえやすくなる。
図4に示す関数p、qは、エンジンの回転数に対して各スピーカ33~36から放射される報知音の周波数を規定しているが、報知音の周波数は、エンジン以外の車両10の動作状態を示す物理量に応じて変化させてもよい。例えば、車速、あるいは、エンジン流入空気流量の変化に応じて各スピーカ33~36から放射される報知音の周波数を変化させるようにしてもよい。
次に図5を参照して、運転者60が車両10に取り付けられた走行モード設定スイッチ26で車両10の走行モードをスノーモードに設定した際の、車両用報知装置100の動作について説明する。
先に説明したように、スノーモードは、積雪等により路面の摩擦係数が小さくなっている道路の走行に適した走行モードである。運転者60が車両10の走行モードをスノーモードに設定していない場合、音響制御部30には、走行制御部27からスノーモードが選択されていない情報が入力される。この場合、音響制御部30は、図5のステップS101でNOと判断して図5のステップS103に進み、車室11の中の音圧レベルの上昇を開始する加速度の閾値、例えば、先に図2、3を参照して説明した前方向加速度のGx1、後方向加速度のGx3、右方向加速度のGy1、左方向加速度のGy3の値を標準閾値、例えば、0.4G等に設定する。一方、運転者60が車両10の走行モードをスノーモードに設定した場合、音響制御部30には、走行制御部27からスノーモードが選択されている情報が入力される。この場合、音響制御部30は、図5のステップS101でYESと判断して図5のステップS102に進み、車室11の中の音圧レベルの上昇を開始する加速度の閾値を標準閾値よりも低い低閾値とする。低閾値は、自由に設定できるが、標準閾値を0.4Gとした場合、低閾値は、0.3、あるいは0.2としてもよい。
これにより、音響制御部30は、スノーモードが設定された場合には、標準閾値よりも小さい低閾値の加速度で車室11の中の音圧レベルを上昇させて、通常よりも低い加速度で運転者60に車両10の運転操作に注意が必要となることを認識させることができる。
10 車両、11 車室、12 ドライバシート、13 パッセンジャシート、14 バックシート、18 ハンドル、20 フロントコンパートメント、21 前後方向加速度センサ、22 左右方向加速度センサ、23 エンジン回転数センサ、24 エンジン流入空気流量センサ、25 車速センサ、26 走行モード設定スイッチ、27 走行制御部、28、31 CPU、29、32 メモリ、30 音響制御部、33 前右スピーカ、34 前左スピーカ、35 後右スピーカ、36 後左スピーカ、41~44 アンプ、50 車載ネットワーク、60 運転者、91、94 音像、100 車両用報知装置。

Claims (6)

  1. 車室内に配置された複数のスピーカと、
    車両に取り付けられた加速度センサで検出した前記車両の加速度が入力され、入力された前記加速度に応じて複数の前記スピーカを個別に制御する音響制御部と、を備え、
    前記音響制御部は、
    前記加速度の方向に向かって前記車両の運転者が認識する音像の位置を移動させるとともに、前記加速度の大きさに応じて前記車室内の音圧レベルを変化させること、
    を特徴とする車両用報知装置。
  2. 請求項1に記載の車両用報知装置であって、
    前記音響制御部は、前記加速度が所定の閾値以上となった場合に、前記加速度の増加に応じて前記車室内の音圧レベルを上昇させること、
    を特徴とする車両用報知装置。
  3. 請求項2に記載の車両用報知装置であって、
    前記音響制御部は、
    前記車両に取り付けられた走行モード設定スイッチで設定された前記車両の走行モードが入力され、入力された前記走行モードに応じて前記所定の閾値を変化させること、
    を特徴とする車両用報知装置。
  4. 請求項3に記載の車両用報知装置であって、
    前記走行モードは、路面の摩擦係数が小さい道路を走行するスノーモードを含み、
    前記音響制御部は、入力された前記走行モードが前記スノーモードの場合には、前記所定の閾値を小さくすること、
    を特徴とする車両用報知装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用報知装置であって、
    前記音響制御部は、前記車両に取り付けられたエンジン回転数センサ又は車速センサ又はエンジン流入空気流量センサで検出したエンジン回転数又は車速又はエンジン流入空気流量が入力され、入力された前記エンジン回転数又は前記車速又は前記エンジン流入空気流量の変化に応じて前記スピーカから放射される報知音の周波数を変化させること、
    を特徴とする車両用報知装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用報知装置であって、
    前記音響制御部は、前記加速度がゼロの場合の前記音像の初期位置が車室後方となるように複数の前記スピーカを個別に制御すること、
    を特徴とする車両用報知装置。
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