JP2023103762A - パターン検査装置及びパターン検査方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023103762000001
【課題】ステージ移動に伴う振動の影響を低減するようにステージの高さを正確に補正する。
【解決手段】パターン検査装置は、検査対象の基板が載置される移動可能なステージを有し、前記基板を所定の方向に沿って短冊状に複数のストライプに仮想分割し、前記ストライプ毎に光学画像を取得する光学画像取得部と、取得された前記光学画像に対応する参照画像を生成する参照画像生成部と、前記光学画像と前記参照画像との比較を行う比較部と、前記ステージの動作を制御するステージ制御部と、を備える。前記ステージ制御部は、前記ステージの平面方向の加速度に基づいて、前記ステージの高さを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パターン検査装置及びパターン検査方法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェーハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。
多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。歩留まりを低下させる要因の一つとして、半導体ウェーハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。近年、半導体ウェーハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。そのため、マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査手法としては、例えば、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die(ダイ-ダイ)検査」や、パターン設計されたCADデータをマスクにパターンを描画する時に描画装置が入力するための装置入力フォーマットに変換した描画データ(設計データ)を検査装置に入力して、これをベースに参照画像を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる光学画像とを比較する「die to database(ダイ-データベース)検査」がある。
パターン検査装置は、検査対象のマスクを移動可能なステージ上に配置してレーザ光を照射し、TDI(時間遅延積分)センサで光学画像を取得する。ステージを移動させることで、マスク全面の光学画像が取得可能となる。
ステージにエアスライダを用いた場合、ステージ移動時にZ方向(高さ方向)に振動が発生し、取得される光学画像にボケが生じることがあった。昨今では、スループット向上のためにステージ移動速度の高速化が求められており、Z方向振動の影響を低減するように、ステージの高さを迅速かつ正確に補正することが求められている。
特開2001-221278号公報 特開平8-293459号公報
本発明は、ステージ移動に伴う振動の影響を低減するようにステージの高さを正確に補正するパターン検査装置及びパターン検査方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様によるパターン検査装置は、検査対象の基板が載置される移動可能なステージを有し、前記基板を所定の方向に沿って短冊状に複数のストライプに仮想分割し、前記ストライプ毎に光学画像を取得する光学画像取得部と、取得された前記光学画像に対応する参照画像を生成する参照画像生成部と、前記光学画像と前記参照画像との比較を行う比較部と、前記ステージの動作を制御するステージ制御部と、を備え、前記ステージ制御部は、前記ステージの平面方向の加速度に基づいて、前記ステージの高さを制御するものである。
本発明の一態様によるパターン検査方法は、検査対象の基板が載置されたステージを移動させながら、前記基板を所定の方向に沿って短冊状に仮想分割したストライプ毎に光学画像を取得する工程と、取得された前記光学画像に対応する参照画像を生成する工程と、前記光学画像と前記参照画像とを比較する工程と、を備え、前記ステージは、エアスライダを用いて平面方向の移動を行い、前記ステージの平面方向の加速度に基づいて、前記ステージの高さを制御するものである。
本発明によれば、ステージ移動に伴う振動の影響を低減するようにステージの高さを正確に補正できる。
本発明の実施形態に係るパターン検査装置の概略構成図である。 検査領域を説明する概念図である。 図3Aはステージの平面図であり、図3Bはステージの側面図である。 ステージ加速度とZ方向偏差との関係を表すグラフである。 ステージに加えられた力によるZ方向偏差を説明する模式図である。 検査方法を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施の形態におけるパターン検査装置の構成を示す。図1において、検査対象基板、例えばマスクに形成されたパターンの欠陥を検査する検査装置100は、光学画像取得機構150、及び制御系回路160を備えている。
光学画像取得機構150は、光源103、照明光学系170、移動可能に配置されたステージ102、拡大光学系104、TDI(時間遅延積分)センサ105、センサ回路106、ストライプパターンメモリ123、レーザ測長システム122、及びオートローダ130を有している。ステージ102上には、オートローダ130から搬送された基板101が配置されている。基板101として、例えば、ウェーハ等の半導体基板にパターンを転写する露光用のフォトマスクが含まれる。また、このフォトマスクには、検査対象となる複数の図形パターンが形成されている。基板101は、例えば、パターン形成面を下側に向けてステージ102に配置される。
制御系回路160では、検査装置100全体を制御する制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、オートローダ制御回路113、ステージ制御回路114、磁気ディスク装置109,131、メモリ111、パターンモニタ118、及びプリンタ119に接続されている。
センサ回路106は、ストライプパターンメモリ123に接続されている。ストライプパターンメモリ123は、比較回路108に接続されている。参照画像作成回路112は、専用ケーブル121により比較回路108に接続される。
位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、オートローダ制御回路113、ステージ制御回路114といった一連の「~回路」は、処理回路を有する。処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。
例えば、位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、オートローダ制御回路113、ステージ制御回路114といった一連の「~回路」は、制御計算機110によって構成され、実行されても良い。位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、オートローダ制御回路113、ステージ制御回路114、に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度、各回路内の図示しないメモリ若しくはメモリ111に記憶される。プロセッサ等を実行させるプログラムは、磁気ディスク装置109、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。
検査装置100では、光源103、ステージ102、照明光学系170、拡大光学系104、TDIセンサ105、及びセンサ回路106により、高倍率の検査光学系が構成されている。ステージ102は、制御計算機110の制御の下にテーブル制御回路114により駆動される。ステージ102は、X方向、Y方向、Z方向に駆動するモータによって移動可能となっている。ステージ102上に配置された基板101の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。
オートローダ130からステージ102への基板101の搬送処理、及びステージ102からオートローダ130への基板101の搬送処理は、オートローダ制御回路113によって制御される。
検査対象の基板101のパターン形成の基となる描画データ(設計データ)が検査装置100の外部から入力され、磁気ディスク装置109に格納される。描画データには、複数の図形パターンが定義され、各図形パターンは、通常、複数の要素図形の組合せにより構成される。なお、1つの図形で構成される図形パターンがあっても構わない。基板101上には、描画データに定義された各図形パターンに基づいて、それぞれ対応するパターンが形成されている。
図2は、検査領域を説明するための概念図である。基板101の検査領域10(検査領域全体)は、図2に示すように、例えばY方向に向かって、TDIセンサ105のスキャン幅Wの短冊状の複数の検査ストライプ12に仮想的に分割される。そして、検査装置100では、検査ストライプ12毎に画像(ストライプ領域画像)を取得していく。検査ストライプ12の各々に対して、レーザ光(検査光)を用いて、当該ストライプ領域の長手方向(X方向)に向かって当該検査ストライプ12内に配置される図形パターンの画像を撮像する。なお、画像の取りこぼしを防ぐために、複数の検査ストライプ12は、隣接する検査ストライプ12同士間が所定のマージン幅でオーバーラップするように設定されると好適である。
ステージ102の移動によってTDIセンサ105が相対的にX方向に連続移動しながら光学画像が取得される。TDIセンサ105では、図2に示されるようなスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。言い換えれば、TDIセンサ105は、TDIセンサ105の積分方向に相対的に移動しながら複数の図形パターンが形成された基板101面上の光学画像を撮像する。1つの検査ストライプ12における光学画像を撮像した後、Y方向に次の検査ストライプ12の位置まで移動して今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。すなわち、往路と復路で逆方向に向かうフォワード(FWD)-バックフォワード(BWD)の方向で撮像を繰り返す。
ここで、撮像の方向は、フォワード(FWD)-バックフォワード(BWD)の繰り返しに限るものではない。一方の方向から撮像してもよい。例えば、FWD-FWDの繰り返しでもよい。或いは、BWD-BWDの繰り返しでもよい。
実際の検査にあたって、各検査ストライプ12のストライプ領域画像は、図2に示すように、矩形の複数のフレーム領域14の画像に分割される。そして、フレーム領域14の画像毎に検査を行っていく。例えば、512×512画素のサイズに分割される。よって、フレーム領域14のフレーム画像と比較される参照画像も同様にフレーム領域14毎に作成されることになる。
基板101を移動させるステージ102には、図3A、図3Bに示すようなエアスライダが用いられる。例えば、ステージ102は、定盤20の滑走面21上に、Y軸方向に延在する一対のY軸ガイド(ガイドレール)23が設けられている。
Yステージ22は、X軸方向に延在する一対のロッド部22bと、ロッド部22bの両端に連結された断面形状がコの字状のスライダ22aとを有する。スライダ22aは、一対のロッド部22bの端部同士を連結する。スライダ22aは、Y軸ガイド23の上面及び両側面に対向するようにY軸ガイド23に取り付けられる。図示されないスライダ22aの吹き出し口からY軸ガイド23に向けてエアを噴出することで、スライダ22aはY軸ガイド23の表面からごく僅かに浮き上がり、Y軸ガイド23に沿って移動可能となる。
一対のYステージ22のロッド部22bには、それぞれXステージ24が取り付けられている。Xステージ24は、図示していない吹き出し口からロッド部22bに向かってエアを噴出し、ロッド部22bに沿ってスライド可能(X軸方向に移動可能)となっている。
一対のXステージ24に跨って支持されるようにZステージ25が配置される。Zステージ25は、載置された基板101をZ方向に昇降移動させる。Zステージ25、滑走面21及び定盤21には、基板101に照射したレーザ光が通過するための開口26が設けられている。基板101はZステージ25の開口部に載置される。
Xステージ24、Yステージ22及びZステージ25は、ステージ制御回路114の制御に応じて、それぞれXモータ、Yモータ及びZモータにより駆動される。
エアスライダを用いたステージ102は、平面方向(X方向及びY方向)の移動時に、Z方向(高さ方向)に振動が発生し、TDIセンサ105で撮像される光学画像にボケが生じる。本発明者は、ステージ102の移動開始時に特に振動が大きく、この振動が、ステージ加速度に応じて変化するということを見出した。
図4は、X方向へのステージ移動開始時のX方向加速度とステージ高さの変動量との関係を示すグラフである。グラフの横軸がステージ移動開始からの経過時間、左側の縦軸が加速度、右側の縦軸がステージ高さの変動量を示す。図4に示すように、ステージの加速度と高さ変動(振動)の変化の挙動は類似したものとなる。
図5は、ステージに加えられる力FとステージのZ方向偏差との関係を示す模式図である。エア噴出により浮いているステージは、ステージに空気バネが取り付けられている構成にモデル化できる。
ステージに加えられる力Fは、ステージ重量m、加速度aを用いて、以下の式(1)で表される。
=m・a ・・・(1)
力Fは、ステージに取り付けられた空気バネのバネ係数とその変位(Z方向偏差)との積にもなるため、加速度aとバネ系の変位は比例関係になる。
重心回りにステージを回転させるモーメントMは、ステージの重心から作用点までの距離Lを用いて、以下の式(2)で表される。
=F ・・・(2)
図5に示すように、ステージ両端に空気バネが取り付けられた構成にモデル化し、両端の空気バネのバネ定数をk、kとし、ステージに力Fを加えることでステージ両端に生じるZ方向偏差をそれぞれd、dとし、重心からステージ両端までの距離をL、Lとすると、力Fは以下の式(3)で表すことができる。式(3)のFを式(2)に代入することで、モーメントMは、以下の式(4)で表すことができる。
=(L/L)k+(L/L)k ・・・(3)
=k+k ・・・(4)
Z方向偏差dは以下の式(5)で表される。また、ステージ重心からの距離がLである観測点におけるZ方向偏差dは、以下の式(6)で表される。
=d・L/L ・・・(5)
=d・L/L ・・・(6)
上記の式(1)、(4)~(6)をdについて解くと、以下の式(7)が得られる。
=a・Lm/(L +L ) ・・・(7)
式(7)から、Lm/(L +L )を比例係数とし、Z方向偏差d(高さ方向の変動量)とステージ加速度aとが比例関係となることが分かる。式(7)において、k、k、Lは、Y軸ガイド23やロッド部22bの表面状態に依存する値であり、ステージ上の位置に応じて変化する。そのため、基板101の検査に先立って、ステージ102の複数の位置(XY座標)の各々において、加速度aでステージ102を動作させ、その際のZ方向偏差dを測定し、比例係数を求め、磁気ディスク装置109等の記憶部に保存しておく。記憶部には、複数の位置における比例係数データ(比例係数マップ)が保存される。この比例係数を用いることで、ステージ加速度aからZ方向偏差dが算出可能となる。
図6は、本実施形態における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。この検査方法では、Z補正工程(S100)、スキャン工程(S102)、フレーム画像作成工程(S104)、参照画像作成工程(S110)、位置合わせ工程(S140)、比較工程(S142)という一連の工程を実施する。
基板101の検査開始に伴い、ステージ制御回路114は、ステージ102の移動を開始する。ステージ制御回路114は、図4に示すような加速度変化となるように、Xモータを制御する。Z補正工程(S100)において、ステージ制御回路114は、磁気ディスク装置109から係数データを取り出し、現在のX方向の加速度aと、基板101の現在位置に対応する係数データとを用いて、Z方向偏差を算出する。ステージ制御回路114は、このZ方向偏差を補正するように、Zモータを制御し、ステージ高さを調整する。
スキャン工程(S102)として、光学画像取得機構150は、パターンが形成された基板101の複数のフレーム領域14の光学画像を取得する。そのために、まず、光学画像取得機構150は、検査ストライプ12上をレーザ光(検査光)でスキャンして、検査ストライプ12毎に、TDIセンサ105によりストライプ領域画像を撮像する。具体的には、以下のように動作する。対象となる検査ストライプ12が撮像可能な位置にステージ102を移動させる。基板101に形成されたパターンには、適切な光源103から、検査光となる紫外域以下の波長のレーザ光(例えば、DUV光)が照明光学系170を介して照射される。基板101を透過した光は拡大光学系104を介して、TDIセンサ105(センサの一例)に光学像として結像し、入射する。
TDIセンサ105上に結像されたパターンの像は、TDIセンサ105の各フォトダイオードによって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ123に、測定対象の検査ストライプ12の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、TDIセンサ105のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いる。測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。その後、ストライプ領域画像(ストライプデータ)は、位置回路107から出力されたステージ上における基板101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。
フレーム画像作成工程(S104)として、比較回路108は、検査ストライプ12毎に、ストライプパターンメモリ123からストライプデータを読み出し、担当する領域について、図2に示したフレーム領域14毎のフレーム画像を作成する。例えば、512×512画素のフレーム画像を作成する。複数のフレーム画像は、隣接するフレーム画像同士間が所定のマージン幅でオーバーラップするように作成される。かかる処理により、複数のフレーム領域に応じた複数のフレーム画像(光学画像)が取得される。複数のフレーム画像は、磁気ディスク装置131等の記憶部に格納される。以上により、検査のために比較される一方の画像(測定された画像)データが生成される。
参照画像作成工程(S110)として、参照画像作成回路112(参照画像作成部)は、複数の検査ストライプ12のストライプ画像(光学画像)に対応する複数の参照画像を作成する。例えば、検査ストライプ12毎の参照画像として、フレーム画像に対応するように、フレーム領域毎に参照画像を作成する。但し、これに限るものではない。検査ストライプ12毎に参照画像を作成する場合であっても構わない。具体的には、以下のように動作する。参照画像作成回路112は、まず、磁気ディスク装置109から制御計算機110を通して描画データ(設計パターンデータ)を読み出し、読み出された設計パターンデータに定義された各図形パターンを2値ないしは多値のイメージデータに変換する。
設計パターンデータに定義される図形は、例えば長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。
図形データとなる設計パターンデータが参照画像作成回路112に入力されると、図形ごとのデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の設計パターン画像データに展開し、出力する。言い換えれば、設計データを読み込み、フレーム領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできたマス目毎に設計パターンにおける図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データ(設計画像データ)を出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとして作成する。かかるマス目(検査画素)は、測定データの画素に合わせればよい。
次に、参照画像作成回路112は、図形のイメージデータである設計パターン画像データに、フィルタ関数を使ってフィルタ処理を施して、光学画像に近づけた参照画像を作成する。これにより、画像強度(濃淡値)がデジタル値の設計側のイメージデータである設計画像データを測定データ(光学画像)の像生成特性に合わせることができる。以上のようにして、対象となる検査ストライプ12の光学画像(ストライプデータ)が取得され、参照画像が生成される。
位置合わせ工程(S140)として、比較回路108は、比較対象となるフレーム画像(光学画像)と参照画像とを、所定のアルゴリズムで位置合わせする。例えば、最小2乗法を用いて位置合わせを行う。
比較工程(S142)として、比較回路108は、フレーム領域(検査単位領域)毎に、フレーム画像と参照画像を比較する。例えば、フレーム画像と参照画像とを画素毎に比較して、パターンの欠陥を検査する。比較回路108は、所定の判定条件に従って画素毎に両者を比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。判定条件としては、例えば、所定のアルゴリズムに従って画素毎に両者を比較し、欠陥の有無を判定する。例えば、画素毎に参照画像の画素値からフレーム画像の画素値を差し引いた差分値を演算し、差分値が所定の閾値より大きい場合を欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。
比較結果は、磁気ディスク装置109に格納されてもよいし、パターンモニタ118やプリンタ119を用いて出力してもよい。
上述したように、本実施形態によれば、ステージ102の加速度に基づいて、ステージ振動に伴うZ方向偏差を算出し、これを補正するようにZステージを制御する。基板101の高さを所望の位置に維持することができるため、取得される光学画像にボケが生じることを抑制でき、検査精度を向上させることができる。
上記実施形態では、光学画像データと設計パターンデータから作成される参照画像データとを比較するダイ-データベース検査処理を行う例について説明したが、同じパターンが形成された基板から過去に取得された光学画像を用いて光学画像データ同士を比較するダイ-ダイ検査処理を行ってもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10 検査領域
12 検査ストライプ
14 フレーム領域
100 検査装置
101 基板
102 ステージ
103 光源
105 TDIセンサ
114 ステージ制御回路
150 光学画像取得機構
160 制御系回路
170 照明光学系

Claims (5)

  1. 検査対象の基板が載置される移動可能なステージを有し、前記基板を所定の方向に沿って短冊状に複数のストライプに仮想分割し、前記ストライプ毎に光学画像を取得する光学画像取得部と、
    取得された前記光学画像に対応する参照画像を生成する参照画像生成部と、
    前記光学画像と前記参照画像との比較を行う比較部と、
    前記ステージの動作を制御するステージ制御部と、
    を備え、
    前記ステージ制御部は、前記ステージの平面方向の加速度に基づいて、前記ステージの高さを制御する、パターン検査装置。
  2. 前記ステージは、平面方向の移動機構をエアスライダで構成している、請求項1に記載のパターン検査装置。
  3. 前記ステージの複数の位置の各々における、前記ステージの加速度と前記ステージの高さ方向の変動量との関係を示す比例係数データを格納する記憶部をさらに備え、
    前記ステージ制御部は、前記光学画像取得時の前記ステージの位置に対応する比例係数データ、及び前記ステージの加速度を用いて前記ステージの高さ方向の変動量を算出し、算出した変動量に基づいて前記ステージの高さを制御する、請求項2に記載のパターン検査装置。
  4. 検査対象の基板が載置されたステージを移動させながら、前記基板を所定の方向に沿って短冊状に仮想分割したストライプ毎に光学画像を取得する工程と、
    取得された前記光学画像に対応する参照画像を生成する工程と、
    前記光学画像と前記参照画像とを比較する工程と、
    を備え、
    前記ステージは、エアスライダを用いて平面方向の移動を行い、
    前記ステージの平面方向の加速度に基づいて、前記ステージの高さを制御する、パターン検査方法。
  5. 前記ステージの複数の位置の各々における、前記ステージの加速度と前記ステージの高さ方向の変動量との関係を示す比例係数データを格納する記憶部から、光学画像取得時の前記ステージの位置に対応する比例係数データを取り出し、取り出した比例係数データ及び前記ステージの加速度を用いて前記ステージの高さ方向の変動量を算出し、算出した変動量に基づいて前記ステージの高さを制御する、請求項4に記載のパターン検査方法。
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