JP2023103621A - 電子部品の処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理効率を向上させる処理効率の向上に有用な電子部品の処理装置を提供する。【解決手段】電子部品の処理装置1は、第1回転搬送ユニット10と、第2回転搬送ユニット40と、検出ユニット82及び補正ユニット84を含む処理ユニット80と、を備える。第1回転搬送ユニット10は、所定の第1円軌道CR1に沿って保持部14に保持される電子部品を搬送した後に、第2位置で電子部品を第1円軌道CR1から送り出す。第2回転搬送ユニット40は、第1回転搬送ユニット10から電子部品を受け取って、所定の第2円軌道CR2に沿って電子部品を搬送した後に、第1回転搬送ユニット10に電子部品を引き渡す。検出ユニット82は、電子部品の位置又は姿勢を含む情報を取得する。補正ユニット84は、第2回転搬送ユニット40から電子部品を受け取って、電子部品の位置又は姿勢を調節した後に、第2回転搬送ユニット40に電子部品を引き渡す。【選択図】図1

Description

本開示は、電子部品の処理装置に関する。
特許文献1には、搬送経路に沿って搬送される電子部品の姿勢を補正する姿勢補正装置が開示されている。
特開2014-178335号公報
本開示は、処理効率の向上に有用な電子部品の処理装置を提供する。
本開示の一側面に係る電子部品の処理装置は、第1回転搬送ユニットと、第2回転搬送ユニットと、検出ユニットと、補正ユニットと、処理ユニットと、を備える。第1回転搬送ユニットは、第1位置で電子部品を受け取って、所定の第1円軌道に沿って電子部品を搬送した後に、第2位置で電子部品を第1円軌道から送り出す。第2回転搬送ユニットは、第1回転搬送ユニットから電子部品を受け取って、所定の第2円軌道に沿って電子部品を搬送した後に、第1回転搬送ユニットに電子部品を引き渡す。検出ユニットは、第2円軌道において、電子部品の位置又は姿勢を含む情報を取得する。補正ユニットは、第2回転搬送ユニットから電子部品を受け取って、電子部品の位置又は姿勢を調節した後に、第2回転搬送ユニットに電子部品を引き渡す。処理ユニットは、第1円軌道のうちの、第1回転搬送ユニットが第2回転搬送ユニットから電子部品を受け取る位置と、第2位置との間において、電子部品に対して所定の処理を施す処理ユニットと、を備える。
本開示によれば、処理効率の向上に有用な電子部品の処理装置が提供される。
図1は、電子部品の処理装置の一例を模式的に示す平面図である。 図2は、電子部品の処理装置の一例を模式的に示す側面図である。 図3は、電子部品の受け渡し時の動作の一例を説明するための模式図である。 図4は、補正ユニットの一例を模式的に示す側面図である。 図5は、コントローラの機能構成の一例を示すブロック図である。 図6は、回転搬送と補正処理との関係の一例を説明するためのタイミングチャートである。 図7は、コントローラのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図8は、コントローラが実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、コントローラが実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、コントローラが実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面には必要に応じてXYZ直交座標系が示される。以下の実施形態において、X軸及びY軸が水平方向であり、Z軸が鉛直方向である。
[電子部品の処理装置]
図1には、一実施形態に係る電子部品の処理装置が示されている。図1に示される電子部品の処理装置1は、所謂ダイソータであり、ダイシングなどの前工程で形成された電子部品Wを搬送しながら、外観検査、電気特性検査、及びマーキング等の処理を施した上でテープ、コンテナチューブ、及びトレイ等に梱包する装置である。本開示において、「搬送」は、移動と停止とを繰り返しながら移動させることを含み、「搬送中」は、移動と停止とを繰り返している間に停止している最中も含む。
処理装置1は、複数(2以上)の回転搬送ユニットと、コントローラ100と、を備える。以下では、処理装置1が2つの回転搬送ユニットを備える場合を例示する。図1及び図2に示されるように、処理装置1は、例えば、回転搬送ユニット10(第1回転搬送ユニット)と、回転搬送ユニット40(第2回転搬送ユニット)と、を備える。
回転搬送ユニット10は、受取位置(第1位置)において電子部品Wを受け取って、所定の円軌道CR1(第1円軌道)に沿って電子部品Wを搬送した後に、送出位置(第2位置)において電子部品Wを円軌道CR1から送り出す。受取位置と送出位置とは、円軌道CR1上に位置する。円軌道CR1から送り出された電子部品Wは、円軌道CR1に戻されない。円軌道CR1は、例えば、鉛直な中心軸線Ax1まわりの水平な円軌道である。搬送対象の電子部品Wは、互いに平行な主面Wa及び主面Wbを有する。回転搬送ユニット10は、例えば、支持部12と、複数の保持部14(第1保持部)と、回転駆動部16と、複数の昇降駆動部17と、を有する。
支持部12は、複数の保持部14が円軌道CR1に沿って並ぶように、複数の保持部14を支持する。支持部12は、中心軸線Ax1まわりに回転可能となるように設けられている。支持部12は、例えば、ターンテーブルである。
複数の保持部14は、中心軸線Ax1を中心とする円周に沿って等間隔に配置されており、支持部12に固定されている。複数の保持部14それぞれは、電子部品Wを保持するように構成されている。保持部14は、いかなる方式で電子部品Wを保持してもよい。電子部品Wを保持する方式の具体例としては、真空吸着、静電気式の吸着、及び把持等が挙げられる。保持部14は、例えば、支持部12(ターンテーブルの上面)に垂直な方向の一方側から、主面Wa,Wbのいずれかを真空吸着する。
一例では、保持部14は、図2に示されるように、吸着部22(第1保持部)と、ホルダ24と、スプリング26と、を有する。吸着部22は、電子部品Wの主面Wa,Wbのいずれかを上方から吸着して保持するように構成されている。吸着部22は、例えば、支持部12に対して垂直(図2のZ軸方向)に延びるように形成された吸着ロッドであり、その下端部において電子部品Wを吸着する。図3に示されるように、吸着部22の内部には、電子部品Wに吸引力を加えるための内部空間V1が形成されている。吸着部22は、例えば、筒状に形成されており、吸着部22の内部空間V1は、吸着部22の下端部において開口している。
回転搬送ユニット10は、電子部品Wを吸着するための吸引力を発生させる吸引部18を有する。吸引部18は、吸引路18aと、バルブ18bと、を含む。吸引路18aは、吸着部22の内部空間V1と吸引ポンプ(例えば、真空ポンプ)とを接続する。バルブ18bは、吸引路18aに設けられている。バルブ18bは、コントローラ100からの制御信号の入力に応じて吸引路18a内の開閉状態を切り替える。バルブ18bが開状態に切り替わることで、吸着部22による吸着がオン状態となり、バルブ18bが閉状態に切り替わることで、吸着部22の内部空間V1が大気開放され、吸着部22による吸着がオフ状態となる(吸着が解除される)。バルブ18bの具体例としては、電磁バルブ等が挙げられる。回転搬送ユニット10は、複数の保持部14にそれぞれ対応する複数の吸引部18を有する。回転搬送ユニット10は、吸着部22による吸着を解除する際に、内部空間V1から電子部品Wに向けてエアを吹き出すエア供給部を有してもよい。
図2に示されるように、ホルダ24は、支持部12の外周部に固定されており、吸着部22を移動可能(昇降可能)に保持する。スプリング26は、その弾力により、吸着部22の下降に抗するように構成されている。スプリング26は、吸着部22の上端部に下向きの外力が付与された場合に吸着部22の下降に応じて弾性変形し、下向きの上記外力が付与された状態が解除されると弾性復帰して吸着部22を下降前の高さに押し戻す。
図1に戻り、回転駆動部16は、中心軸線Ax1まわりに支持部12を回転させる。回転駆動部16は、例えば、電動モータ等の動力源を用いて、ギヤを介さないダイレクトドライブによって中心軸線Ax1まわりに支持部12を回転させる。これにより、中心軸線Ax1を中心とする水平な円軌道CR1に沿って、電子部品Wを保持した状態の複数の保持部14が移動する。複数の保持部14が円軌道CR1に沿って移動することで、円軌道CR1に沿って複数の電子部品Wが搬送される。回転駆動部16は、隣り合う保持部14の角度ピッチ(中心軸線Ax1まわりの角度ピッチ)にて、支持部12の回転と停止とを繰り返すように制御される。以下、回転駆動部16が支持部12を停止させる際に複数の保持部14(より詳細には、複数の吸着部22)それぞれが配置される複数の位置を「複数の停止位置SP1」という。また、隣り合う保持部14の角度ピッチを「角度ピッチθ1」と表記する。
複数の昇降駆動部17は、複数の保持部14を個別に変位させるように構成されている。図1では、昇降駆動部17の図示は省略されており、図2では複数の昇降駆動部17のうちの1つの昇降駆動部17が示されている。昇降駆動部17は、停止位置SP1に配置された保持部14に外力を加えることで、その保持部14を支持部12に垂直な方向の一方側に移動させる。昇降駆動部17は、例えば、鉛直方向(図1及び図2のZ軸方向)において保持部14の吸着部22を下方に移動させる。
複数の昇降駆動部17は、複数の停止位置SP1にそれぞれ対応するように設けられてもよい。保持部14を変位させる必要がない停止位置SP1には、昇降駆動部17が設けられていなくてもよい。昇降駆動部17は、対応する停止位置SP又はその近傍に配置されている。昇降駆動部17は、対応する停止位置SPに配置されている保持部14の吸着部22の上方に位置する。昇降駆動部17は、対応する停止位置SPに順次配置されてくる1つの吸着部22を下方に移動させる。
回転搬送ユニット10は、複数の昇降駆動部17を固定する(保持する)固定部38を有してもよい。固定部38は、例えば、支持部12の上方に配置されている板状の部材である。固定部38は、支持部12と共に回転しないように設けられている。そのため、支持部12が回転しても、複数の昇降駆動部17は移動しない。昇降駆動部17は、例えば、ホルダ32と、操作ロッド34と、モータ36と、を有する。
ホルダ32は、停止位置SP1の近傍において固定部38の外周部に固定されている。操作ロッド34は、ホルダ32(固定部38)に対して移動可能となるようにホルダ32に設けられている。操作ロッド34は、例えば、鉛直方向に沿って延びており、鉛直方向に沿って移動可能となるようにホルダ32に保持されている。操作ロッド34は、保持部14が停止位置SP1に配置された場合に、その保持部14の吸着部22の鉛直上方に位置してもよい。モータ36は、駆動源として機能し、操作ロッド34を下方に移動させる。モータ36は、例えば、サーボモータである。
一例では、モータ36によって操作ロッド34が下降すると、操作ロッド34の下端部が吸着部22の上端部に接触する。操作ロッド34が吸着部22に接触した状態で、操作ロッド34が更に下降すると、吸着部22が変位する(下方に移動する)。モータ36によって操作ロッド34が上昇すると、操作ロッド34が吸着部22に対して下向きの力を付与した状態が解除され、スプリング26の反力によって、吸着部22が変位する前の高さに戻る。
回転搬送ユニット40は、回転搬送ユニット10から電子部品Wを受け取って、所定の円軌道CR2(第2円軌道)に沿って電子部品Wを搬送した後に、回転搬送ユニット10に電子部品Wを引き渡す。1つの電子部品Wに関して、回転搬送ユニット40と回転搬送ユニット10との間で2回の受け渡しが行われる。円軌道CR2は、例えば、鉛直な中心軸線Ax2まわりの水平な円軌道である。円軌道CR2の直径は、円軌道CR1の直径よりも小さくてもよい。平面視(上方から見ること)において、円軌道CR2は、2箇所で円軌道CR1と交わっていてもよい。回転搬送ユニット40は、例えば、支持部42と、複数の保持部44と、回転駆動部46と、を有する。
支持部42は、中心軸線Ax2まわりに回転可能となるように設けられている。支持部42には、円軌道CR2に沿って並ぶように複数の保持部44が設けられている。支持部42は、例えば、ターンテーブルである。複数の保持部44は、中心軸線Ax2を中心とする円周に沿って等間隔に配置されている。複数の保持部44それぞれは、電子部品Wを保持するように構成されている。保持部44は、電子部品Wに対して外力(例えば、吸引力)を加えることで、電子部品Wを保持してもよい。
例えば、支持部42(ターンテーブル)の上面には、中心軸線Ax2を中心とする円周に沿って等間隔に並ぶ複数の吸着孔44aが形成されている。吸着孔44aは、支持部42の上面において開口している。この場合、吸着孔44aと、吸着孔44aの開口縁、及び、支持部42の上面のうちの吸着孔44aの開口縁の近傍とによって保持部44(第2保持部)が構成される。保持部44は、例えば、支持部42の上面に垂直な方向の一方側から、主面Wa,Wbのいずれかを真空吸着する。図1~図3に示される例では、保持部14(吸着部22)が主面Waを上方から吸着し、保持部44が主面Wbを下方から吸着する。
回転搬送ユニット40は、電子部品Wを吸着するための吸引力を発生させる吸引部48を有する(図3参照)。吸引部48は、吸引路48aと、バルブ48bと、を含む。吸引路48aは、吸着孔44a内の空間(以下、「内部空間V2」と表記する。)と吸引ポンプ(例えば、真空ポンプ)とを接続する。バルブ48bは、コントローラ100からの制御信号の入力に応じて吸引路48a内の開閉状態を切り替える。バルブ48bが開状態に切り替わることで、保持部44による吸着がオン状態となり、バルブ48bが閉状態に切り替わることで、内部空間V2が大気開放され、保持部44による吸着がオフ状態となる(吸着が解除される)。バルブ48bの具体例としては、電磁バルブ等が挙げられる。回転搬送ユニット40は、複数の保持部44にそれぞれ対応する複数の吸引部48を有する。
図1に戻り、回転駆動部46は、中心軸線Ax2まわりに支持部42を回転させる。回転駆動部46は、電動モータ等の動力源を用いて、中心軸線Ax2まわりに支持部42を回転させる。これにより、中心軸線Ax2を中心とする水平な円軌道CR2に沿って、電子部品Wを保持した状態の複数の保持部44が移動する。電子部品Wを保持した状態の複数の保持部44の移動により、円軌道CR2に沿って複数の電子部品Wが搬送される。回転駆動部46は、隣り合う保持部44の角度ピッチ(中心軸線Ax2まわりの角度ピッチ)にて、支持部42の回転と停止とを繰り返すように制御される。以下、回転駆動部46が支持部42を停止させる際に複数の保持部44(例えば、複数の吸着孔44a)それぞれが配置される複数の位置を「複数の停止位置SP2」という。また、隣り合う保持部44の角度ピッチを「角度ピッチθ2」と表記する。
回転搬送ユニット40は、いずれか2箇所の停止位置SP2が、いずれか2箇所の停止位置SP1の鉛直下方にそれぞれ位置するように構成されている。以下、これらの2箇所の停止位置SP1,SP2を「受渡位置」という。一方の受渡位置は、回転搬送ユニット10から回転搬送ユニット40への電子部品Wの引き渡しが行われる位置である。一方の受渡位置(以下、「第1受渡位置」という。)において、回転搬送ユニット40の保持部44が回転搬送ユニット10の保持部14から電子部品Wを受け取る。他方の受渡位置は、回転搬送ユニット40から回転搬送ユニット10への電子部品Wの引き渡しが行われる位置である。他方の受渡位置(以下、「第2受渡位置」という。)において、回転搬送ユニット40の保持部44が回転搬送ユニット10の保持部14に電子部品Wを引き渡す。
1つの保持部44は、第1受渡位置において、いずれかの保持部14から電子部品Wを受け取って、第2受渡位置において、いずれかの保持部14にその電子部品Wを引き渡す。1つの保持部44に着目した場合に、その保持部44に電子部品Wを引き渡す保持部14と、その保持部44から電子部品Wを受け取る保持部14とが、互いに異なる保持部14(異なる個体)であってもよく、同じ保持部14(同じ個体)であってもよい。
回転搬送ユニット40における角度ピッチθ2は、回転搬送ユニット10における角度ピッチθ1よりも小さくてもよい。角度ピッチθ2は、角度ピッチθ1の0.1倍~0.9倍であってもよく、0.2倍~0.8倍であってもよく、0.3倍~0.7倍であってもよい。回転搬送ユニット40に設けられる複数の保持部44の数は、回転搬送ユニット10に設けられる複数の保持部14の数よりも多くてもよい。角度ピッチθ2が角度ピッチθ1よりも小さく、回転駆動部16による支持部12の回転速度と、回転駆動部46による支持部42の回転速度とが同程度である場合、回転搬送ユニット10に比べて、回転搬送ユニット40での1ピッチあたりの回転動作に要する時間が短い。
処理装置1は、複数の処理ユニット70を備える。複数の処理ユニット70それぞれは、円軌道CR1において、電子部品Wに対して所定の処理を施す。本開示において、電子部品Wに対して施す「処理」は、電子部品Wの状態を変化させるあらゆる行為を含む。例えば、電子部品Wにマーキング等を施すこと、電子部品Wを保持部14に保持させること(引き渡すこと)、及び、保持部14から電子部品Wを回収すること(受け取ること)は、「処理」に該当する。電子部品Wに対する何らかの検査を実行することも、検査データが未知の状態を検査データが既知の状態に変化させるので「処理」に該当する。
複数の処理ユニット70は、例えば、部品供給ユニット72と、部品回収ユニット74と、中間処理ユニット76と、中間処理ユニット78と、を含む。部品供給ユニット72は、ダイシングテープ又はパーツフィーダ等から電子部品Wを取り出して、1つの停止位置SP1に配置された保持部14に対して電子部品Wを供給する。以下、部品供給ユニット72が電子部品Wを供給する停止位置SP1を「供給位置」という。供給位置は、上述した受取位置(回転搬送ユニット10が電子部品Wを受け取る位置)に相当する。供給位置(受取位置)において、電子部品Wを保持していない状態の保持部14が順に配置されてくる度に、部品供給ユニット72が保持部14に対して電子部品Wを供給する。
部品回収ユニット74は、1つの停止位置SP1に配置された保持部14から電子部品Wを回収して、テープ又はコンテナチューブ等に梱包する。部品供給ユニット72が電子部品Wを回収することで、その電子部品Wは円軌道CR1から送り出される。円軌道CR1から送り出された電子部品Wは、円軌道CR1に戻されることなく、次の工程に搬送される。以下、部品回収ユニット74が電子部品Wを回収する停止位置SP1を「回収位置」という。回収位置は、上述した送出位置(回転搬送ユニット10が電子部品Wを円軌道CR1から送り出す位置)に相当する。回収位置(送出位置)において、電子部品Wを保持した状態の保持部14が順に配置されてくる度に、部品回収ユニット74が保持部14から電子部品Wを回収する。
図1に示される処理装置1の例において、回転搬送ユニット10は、供給位置から回収位置に至る搬送経路DRに沿って電子部品Wを搬送する。本開示においては、電子部品Wが搬送される経路における供給位置側を「上流側」といい、回収位置側を「下流側」という。電子部品Wは、上流側から下流側に向かって搬送される。上述の2箇所の受渡位置(第1受渡位置及び第2受渡位置)は、搬送経路DRにおいて供給位置と回収位置との間に位置している。保持部14が保持部44に電子部品Wを引き渡す第1受渡位置は、保持部14が保持部44から電子部品Wを受け取る第2受渡位置よりも上流側に位置する。
中間処理ユニット76及び中間処理ユニット78は、供給位置、回収位置、及び受渡位置以外のいずれかの停止位置SP1において、回転搬送ユニット10が搬送中の電子部品Wに対して処理を施す。中間処理ユニット76及び中間処理ユニット78が実行する処理の具体例としては、電気特性検査、外観検査、及びマーキング(例えば、レーザマーキング)等が挙げられる。中間処理ユニット76は、第1受渡位置よりも上流側に配置されている。
中間処理ユニット78(処理ユニット)は、第2受渡位置よりも下流側に配置されている。中間処理ユニット78は、円軌道CR1のうちの、第2受渡位置と回収位置(送出位置)との間において、電子部品Wに対して処理を施す。より詳細には、中間処理ユニット78は、第2受渡位置より下流側に位置し、且つ、回収位置よりも上流側に位置する停止位置SP1において、電子部品Wに対して処理を施す。中間処理ユニット78によって実行される処理は、電子部品Wの回収以外の処理であり、保持部14による電子部品Wの保持が基準状態に近づけられた状態で、また、保持部14に保持が維持された状態で実行される。以下では、中間処理ユニット78が、電子部品Wの保持が基準状態に近づけられた状態で実行することが望ましい検査(例えば、外観検査)を行う検査ユニットである場合を例示する。
処理装置1は、複数の処理ユニット80を備える。複数の処理ユニット80それぞれは、円軌道CR2において、電子部品Wに対して所定の処理を施す。回転搬送ユニット40は、複数の処理ユニット80により、保持部14による電子部品Wの保持状態を補正する処理を行う。回転搬送ユニット40は、複数の処理ユニット80により、保持部14における電子部品Wの位置及び姿勢の少なくとも一方(例えば、位置及び姿勢の双方)を補正する。位置を補正するとは、保持部14により保持された状態の電子部品Wの位置を基準位置に近づけることである。電子部品Wの姿勢とは、保持部14により保持された状態の電子部品Wの傾き(吸着部22の中心軸まわりの傾き)であり、電子部品Wの姿勢を補正するとは、電子部品Wの基準位置からの傾きをゼロに近づけることである。
保持部44における電子部品Wの位置及び姿勢は、保持部14における電子部品Wの位置及び姿勢にそれぞれ相関する。この場合、保持部44が電子部品Wを受け取った後に、保持部44における電子部品Wの位置及び姿勢が補正されて、保持部44が補正後の電子部品Wを保持部14に戻すことで、保持部14における電子部品Wの位置及び姿勢が補正される。複数の処理ユニット80は、検出ユニット82と、補正ユニット84と、を含む。
検出ユニット82は、円軌道CR2において、電子部品Wの位置又は姿勢を含む情報を取得する。検出ユニット82は、保持部44が電子部品Wを受け取る第1受渡位置と、補正ユニット84が配置されている位置との間において、保持部44が保持する電子部品Wに関して上記情報を取得する。検出ユニット82は、電子部品Wの位置又は姿勢を含む情報を取得可能なセンサであれば、どのような方法で上記情報を取得してもよい。検出ユニット82は、例えば、保持部44が保持する電子部品Wの主面Waを撮像可能に配置されたカメラを含んでおり、保持部44における電子部品Wの位置及び姿勢を含む画像情報を取得する。
補正ユニット84は、回転搬送ユニット40から電子部品Wを受け取って、電子部品Wの位置又は姿勢を調節した後に、回転搬送ユニット40に電子部品Wを引き渡す。位置又は姿勢を調節することには、位置及び姿勢の双方を調節することも含む。補正ユニット84は、円軌道CR2のうちの電子部品Wが搬送される経路において、検出ユニット82よりも下流側に配置されている。補正ユニット84は、保持部44との間での電子部品Wの受け渡し、及び、電子部品Wの位置及び姿勢の調節が可能となるように構成されている。補正ユニット84は、例えば、円軌道CR2を含む平面(図1のX-Y平面)において互いに異なる2方向において電子部品Wの位置を変化させる。また、補正ユニット84は、電子部品Wの主面Waを通り、且つ、主面Waに対して垂直な軸線まわりに電子部品Wを回転させる。
図4には、補正ユニット84の構成の一例が示されている。図4に示されるように、補正ユニット84は、例えば、吸着部91と、吸引部88と、回転駆動部93と、水平駆動部95と、水平駆動部96と、昇降駆動部97と、を有する。補正ユニット84に含まれる各部材は、所定位置に固定された取付部86に取り付けられている。
吸着部91は、電子部品Wの主面Wa,Wbのいずれか(例えば、主面Wa)を上方から吸着して保持するように構成されている。吸着部91は、補正ユニット84に対応する停止位置SP2に配置されており、その停止位置SP2の鉛直上方に設けられる。吸着部91は、例えば、支持部42の上面に対して垂直(図4のZ軸方向)に延びるように形成された吸着ロッドであり、その下端部において電子部品Wを吸着する。吸着部91の内部には、電子部品Wに吸引力を加えるための内部空間(不図示)が形成されており、その内部空間は、吸着部91の下端部において開口している。
吸引部88は、吸着部91が電子部品Wを吸着するための吸引力を発生させる。吸引部88は、吸引路88aと、バルブ88bと、を含む。吸引路88aは、吸着部91の内部空間と、吸引ポンプ(例えば、真空ポンプ)とを接続する。バルブ88bは、コントローラ100からの制御信号の入力に応じて吸引路88a内の開閉状態を切り替える。バルブ88bが開状態に切り替わることで、吸着部91による吸着がオン状態となり、バルブ88bが閉状態に切り替わることで、吸着部91の内部空間が大気開放され、吸着部91による吸着がオフ状態となる(吸着が解除される)。バルブ88bの具体例としては、電磁バルブ等が挙げられる。
回転駆動部93は、電動モータ等の動力源を含み、鉛直な中心軸線Ax3まわりに吸着部91を回転させるアクチュエータである。中心軸線Ax3は、例えば、平面視にて吸着部91の中心を通るように設定されている。電子部品Wを保持した状態の吸着部91が中心軸線Ax3まわりに回転することで、吸着部91が保持した電子部品Wの姿勢(傾き)が変化する。
水平駆動部95は、電動モータ等の動力源を含み、中心軸線Ax2に垂直な方向D1に沿って吸着部91を移動させるアクチュエータである。水平駆動部96は、中心軸線Ax2及び方向D1の双方に垂直な方向D2に沿って吸着部91を移動させるアクチュエータである。電子部品Wを保持した状態の吸着部91が、方向D1及び方向D2それぞれに沿って移動することで、吸着部91が保持した電子部品Wの位置(補正ユニット84に対応する停止位置SP2に対する位置)が変化する。
昇降駆動部97は、電動モータ等の動力源を含み、鉛直方向に沿って吸着部91を移動させるアクチュエータである。昇降駆動部97は、補正ユニット84と回転搬送ユニット40との間で電子部品Wの受け渡しが行われる際に、吸着部91と保持部44との間の距離を変化させるように、吸着部91を昇降させる。補正ユニット84に含まれる各駆動部は、コントローラ100からの制御信号に基づいて動作する。
図2に示されるように、処理装置1は、荷重センサ39(第1荷重センサ)を備えてもよい。荷重センサ39は、回転搬送ユニット10が回転搬送ユニット40から電子部品Wを受け取る位置(第2受渡位置)において、保持部44に保持された電子部品Wに対して保持部14(吸着部22)が接触することに伴う荷重を検出可能なセンサである。荷重センサ39は、第2受渡位置に対応する昇降駆動部17の操作ロッド34に加わる荷重が検出可能となるように、その操作ロッド34に設けられてもよい。処理装置1は、回転搬送ユニット40が回転搬送ユニット10から電子部品Wを受け取る位置(第1受渡位置)において荷重を検出可能な荷重センサを備えずに、荷重センサ39を備えてもよい。
吸着部22が保持部44から電子部品Wを受け取るために操作ロッド34によって吸着部22を下降させた際に、操作ロッド34に加わる荷重には、吸着部22からの反力が含まれる。吸着部22を下降させて、保持部44が保持する電子部品Wに吸着部22の下端部が接触した場合に、その電子部品Wに加わる荷重は、操作ロッド34に加わる荷重に反映される。荷重センサ39は、いかなる方式で荷重を検出するセンサであってもよい。荷重センサ39は、ひずみゲージ等の電気抵抗値の変化を検出する力学的センサであってもよく、ロードセルであってもよい。
図4に示されるように、処理装置1は、荷重センサ99(第2荷重センサ)を備えてもよい。荷重センサ99は、回転搬送ユニット40が補正ユニット84から電子部品Wを受け取る位置において、補正ユニット84に保持された電子部品Wに対して保持部44が接触することに伴う荷重を検出可能なセンサである。荷重センサ99は、吸着部91に加わる荷重が検出可能となる位置(例えば、吸着部91)に設けられてもよい。
吸着部91が保持部44に電子部品Wを引き渡すために昇降駆動部97によって吸着部91を下降させた際に、吸着部91に加わる荷重には、保持部44からの反力が含まれる。吸着部91を下降させて、吸着部91が保持(吸着)する電子部品Wに保持部44が接触した場合に、その電子部品Wに加わる荷重は、吸着部91に加わる荷重に反映される。荷重センサ99は、いかなる方式で荷重を検出するセンサであってもよい。荷重センサ99は、ひずみゲージ等の電気抵抗値の変化を検出する力学的センサであってもよく、ロードセルであってもよい。
コントローラ100は、1つ又は複数の制御用コンピュータによって構成される。コントローラ100は、複数の電子部品Wに対して所定の処理が順に施されるように、予め定められた制御手順に従って、回転搬送ユニット10、回転搬送ユニット40、処理ユニット70、及び処理ユニット80等を制御する。図5に示されるように、コントローラ100は、機能上の構成(以下、「機能モジュール」という。)として、例えば、搬送制御部102と、状態情報取得部104と、補正制御部106と、荷重情報取得部108と、受渡制御部110と、検査制御部112と、を有する。これらの機能モジュールが実行する処理は、コントローラ100が実行する処理に相当する。以下、コントローラ100又は各機能モジュールが実行する処理を、処理ユニット70又は処理ユニット80による電子部品Wに対する処理と区別するために「制御処理」と称する。
搬送制御部102は、複数の保持部14(複数の吸着部22)それぞれが複数の停止位置SP1に順次配置されるように、回転駆動部16により支持部12を間欠的に回転させる。間欠的に回転とは、回転と停止とを1サイクルとして、回転と停止とを交互に繰り返すことを意味する。搬送制御部102は、上述した角度ピッチθ1(隣り合う保持部14同士の中心軸線Ax1まわりの角度ピッチ)と同じピッチで、回転駆動部16により支持部12を間欠的に回転させる。これにより、各停止位置SP1には、いずれか1つの保持部14が順に配置される。
搬送制御部102は、複数の保持部44それぞれが複数の停止位置SP2に順次配置されるように、回転駆動部46により支持部42を間欠的に回転させる。搬送制御部102は、上述した角度ピッチθ2(隣り合う保持部44同士の中心軸線Ax2まわりの角度ピッチ)と同じピッチで、回転駆動部46により支持部42を間欠的に回転させる。これにより、各停止位置SP2には、いずれか1つの保持部44が順に配置される。
搬送制御部102は、支持部12の間欠的な回転と支持部42の間欠的な回転とが同期するように、回転駆動部16及び回転駆動部46を制御してもよい。具体的には、搬送制御部102は、支持部12及び支持部42の1サイクルでの間欠動作において回転開始のタイミングが略一致するように、回転駆動部16及び回転駆動部46を制御してもよい。搬送制御部102は、回転搬送ユニット10及び回転搬送ユニット40において搬送中の電子部品Wに対して処理を行う処理ユニット70及び処理ユニット80の全ての処理が終了したタイミングで、回転駆動部16及び回転駆動部46により、支持部12及び支持部42の回転を開始してもよい。
状態情報取得部104は、保持部44が保持した状態の電子部品Wの位置及び姿勢を含む情報を検出ユニット82から取得する。状態情報取得部104は、例えば、検出ユニット82から、保持部44が保持した状態の電子部品Wの主面Waを撮像して得られる画像情報を取得したうえで、保持部44における電子部品Wの位置及び姿勢を算出する。状態情報取得部104は、保持部44における電子部品Wの基準位置からずれ量、及び保持部44における電子部品Wの傾き(基準角度からの回転角度のずれ量)を算出してもよい。
補正制御部106は、状態情報取得部104が取得した情報に基づいて、保持部44における電子部品Wの位置及び姿勢を補正するように、補正ユニット84を制御する。補正制御部106は、例えば、補正ユニット84の吸着部91が電子部品Wを受け取った後に、保持部44における電子部品Wの保持が基準状態に近づくように、補正ユニット84により電子部品Wの位置及び姿勢を変化させる。補正制御部106は、電子部品Wの基準位置からずれ量に応じて、そのずれ量がゼロに近づくように水平駆動部95及び水平駆動部96を制御してもよい。補正制御部106は、電子部品Wの傾きに応じて、その傾きがゼロに近づくように回転駆動部93を制御してもよい。
荷重情報取得部108は、荷重センサ39による検出値を取得する。荷重情報取得部108は、例えば、回転搬送ユニット10が回転搬送ユニット40から電子部品Wを受け取るために、第2受渡位置において吸着部22を下降させる際に、荷重センサ39による検出値を取得する。荷重情報取得部108は、第2受渡位置において、吸着部22の下降開始から吸着部22が元の位置に戻るまでの期間を含む任意の期間において、荷重センサ39による検出値を継続して取得してもよい。
荷重情報取得部108は、荷重センサ99による検出値を取得する。荷重情報取得部108は、例えば、補正ユニット84が回転搬送ユニット40に電子部品Wを引き渡すために、吸着部91を下降させる際に、荷重センサ99による検出値を取得する。荷重情報取得部108は、補正ユニット84が回転搬送ユニット40から電子部品Wを受け取るために、吸着部91を下降させる際に、荷重センサ99による検出値を取得してもよい。荷重情報取得部108は、吸着部91の下降開始から吸着部91が元の位置に戻るまでの期間を含む任意の期間において、荷重センサ99による検出値を継続して取得してもよい。荷重情報取得部108は、荷重センサ39からの検出値及び荷重センサ99からの検出値を、所定のサンプリング周期で取得してもよい。
受渡制御部110は、回転搬送ユニット10と回転搬送ユニット40との間の電子部品Wの受け渡しを実行するように、昇降駆動部17、吸引部18、及び吸引部48を制御する。受渡制御部110は、第1受渡位置に配置された吸着部22を下降させて、電子部品Wを保持した吸着部22を保持部44に近接させるように、対応する昇降駆動部17を制御する。受渡制御部110は、予め定められた設定量だけ吸着部22が下降するように、対応する昇降駆動部17を制御してもよい。吸着部22の下降量は、吸着部22が保持する電子部品Wの主面Wbが保持部44(支持部42の上面)に接触するように設定されてもよく、主面Wbと保持部44(支持部42の上面)との間に隙間が設けられる程度に設定されてもよい。吸着部22を保持部44に近接させた後に、受渡制御部110は、吸着部22による吸着を解除するように吸引部18を制御し、保持部44による吸着を開始するように吸引部48を制御する。
受渡制御部110は、第2受渡位置に配置された吸着部22を下降させて、電子部品Wを保持した保持部44に吸着部22を近接させるように、対応する昇降駆動部17を制御する。受渡制御部110は、吸着部22を下降させている最中において、荷重情報取得部108により取得された荷重センサ39の検出値が所定の設定値を上回った場合に、吸着部22の下降を停止させるように対応する昇降駆動部17を制御してもよい。その設定値は、保持部44が保持する電子部品Wの主面Waに吸着部22の下端部が接触し、電子部品Wに対して過度な荷重が加わらない程度に設定されてもよい。吸着部22の個体差、吸着部22の摩耗の程度、電子部品Wの個体差、及び、吸着部22による電子部品Wの保持状態等に応じて、吸着部22が電子部品Wの主面Waに接触する位置(高さ位置)が変化し得る。荷重検出により吸着部22の下降を停止させることで、電子部品Wに吸着部22が接触しない可能性、及び、電子部品Wに対して過度な荷重が加わる可能性を低減できる。
保持部44が保持する電子部品Wに吸着部22が接触した後、受渡制御部110は、保持部44による吸着を吸引部48によりオン状態に維持させたまま、吸着部22による吸着がオン状態となるように吸引部18を制御する(バルブ18bを閉状態から開状態に切り替える)。これにより、第2受渡位置での電子部品Wの受け渡しが行われる期間において、吸着部22及び保持部44の双方が電子部品Wを吸着している期間が生じる。そして、受渡制御部110は、保持部14による吸着を吸引部18によりオン状態に維持させたまま、保持部44による吸着がオフ状態となるように吸引部48を制御する(バルブ48bを開状態から閉状態に切り替える)。これにより、電子部品Wが、保持部44から保持部14に引き渡される。以上のように、保持部14及び保持部44の双方に電子部品Wが接触した状態で、電子部品Wに対する吸着状態の切り替えが行われることで、保持部14から保持部44への電子部品Wの引き渡しに伴う電子部品Wの位置及び姿勢のずれの発生が抑制される。
受渡制御部110は、回転搬送ユニット40と補正ユニット84との間の電子部品Wの受け渡しを実行するように、吸引部48、補正ユニット84の昇降駆動部97、及び吸引部88を制御する。受渡制御部110は、支持部42の間欠動作の1サイクルにおける回転が終了した後、支持部12の間欠動作の1サイクルにおける回転が終了する前に、回転搬送ユニット40から補正ユニット84への電子部品Wの引き渡しを開始するように補正ユニット84を制御する。
受渡制御部110は、例えば、補正ユニット84に対応する停止位置SP2に電子部品Wを保持する保持部44が配置された状態で、吸着部91を下降させて保持部44に近接させるように、補正ユニット84の昇降駆動部97を制御する。受渡制御部110は、電子部品Wを保持していない吸着部91を下降させている最中において、荷重情報取得部108により取得された荷重センサ99の検出値が所定の設定値を上回った場合に、吸着部91の下降を停止させるように昇降駆動部97を制御してもよい。その設定値は、保持部44が保持する電子部品Wの主面Waに吸着部91の下端部が接触し、電子部品Wに対して過度な荷重が加わらない程度に設定されてもよい。荷重検出により吸着部91の下降を停止させることで、電子部品Wに吸着部91が接触しない可能性、及び、電子部品Wに対して過度な荷重が加わる可能性を低減できる。
保持部44が保持する電子部品Wに吸着部91が接触した後、受渡制御部110は、保持部44による吸着を吸引部48によりオン状態に維持させたまま、吸着部91による吸着がオン状態となるように吸引部88を制御する(バルブ88bを閉状態から開状態に切り替える)。これにより、保持部44から補正ユニット84への電子部品Wの引き渡しが行われる期間において、保持部44及び吸着部91の双方が電子部品Wを吸着している期間が生じる。そして、受渡制御部110は、吸着部91による吸着を吸引部88によりオン状態に維持させたまま、保持部44による吸着がオフ状態となるように吸引部48を制御する(バルブ48bを開状態から閉状態に切り替える)。これにより、電子部品Wが、保持部44から吸着部91に引き渡される。以上のように、保持部44及び吸着部91の双方に電子部品Wが接触した状態で、電子部品Wに対する吸着状態の切り替えが行われることで、位置及び姿勢に関する情報が取得された後の電子部品Wの引き渡しに伴う位置及び姿勢のずれの発生が抑制される。
受渡制御部110は、補正ユニット84での位置及び姿勢の補正が終了した後に、補正ユニット84から回転搬送ユニット40への電子部品Wの引き渡しを開始するように、吸引部48及び補正ユニット84を制御する。受渡制御部110は、例えば、位置及び姿勢が補正された電子部品Wを吸着部91が保持した状態で、その吸着部91を下降させて保持部44に近接させるように昇降駆動部97を制御する。受渡制御部110は、電子部品Wを保持した吸着部91を下降させている最中において、荷重情報取得部108により取得された荷重センサ99の検出値が所定の設定値を上回った場合に、吸着部91の下降を停止させるように昇降駆動部97を制御してもよい。その設定値は、吸着部91が保持する電子部品Wの主面Wbが保持部44(支持部42の上面)に接触し、電子部品Wに対して過度な荷重が加わらない程度に設定されてもよい。荷重検出により吸着部91の下降を停止させることで、電子部品Wが保持部44(支持部42の上面)に接触しない可能性、及び、電子部品Wに対して過度な荷重が加わる可能性を低減できる。
吸着部91が保持する電子部品Wが保持部44に接触した後、受渡制御部110は、吸着部91による吸着を吸引部88によりオン状態に維持したまま、保持部44による吸着がオン状態となるように保持部44を制御する(バルブ48bを閉状態から開状態に切り替える)。これにより、補正ユニット84から保持部44への電子部品Wの引き渡しが行われる期間において、保持部44及び吸着部91の双方が電子部品Wを吸着している期間が生じる。そして、受渡制御部110は、保持部44による吸着を吸引部48によりオン状態に維持させたまま、吸着部91による吸着がオフ状態となるように吸引部88を制御する(バルブ88bを開状態から閉状態に切り替える)。これにより、電子部品Wが、吸着部91から保持部44に引き渡される。以上のように、保持部44及び吸着部91の双方に電子部品Wが接触した状態で、電子部品Wに対する吸着状態の切り替えが行われることで、位置及び姿勢が補正された後の電子部品Wの引き渡しに伴う位置及び姿勢のずれの発生が抑制される。
検査制御部112は、中間処理ユニット78(検査ユニット)に対応する停止位置SP1に、位置及び姿勢が補正された後の電子部品Wを保持した吸着部22が配置された状態で、電子部品Wに対する所定の検査を実行するように中間処理ユニット78を制御する。検査制御部112は、吸着部22が電子部品Wを吸着(保持)した状態を維持したまま、その電子部品Wに対する所定の検査を実行するように中間処理ユニット78を制御する。
図6には、回転搬送ユニット10及び回転搬送ユニット40での間欠的な回転動作と、補正ユニット84による動作との間での実行タイミングの関係を示すチャートが示されている。図6において、回転搬送ユニット10に関して、移動(回転)と停止とのタイミングが示され、回転搬送ユニット40に関して、移動(回転)と停止とのタイミングが示されている。また、補正ユニット84による受渡動作に関して、受渡の実行タイミングが示され、補正ユニット84による補正動作に関して、補正の実行タイミングが示されている。処理装置1では、補正ユニット84による処理時間が、他の全ての処理ユニットそれぞれによる処理時間よりも長くてもよい。補正ユニット84の処理時間は、保持部44からの受け取り、位置及び姿勢の調節、及び、保持部44への引き渡しを行う期間の長さである。
「t」は、回転搬送ユニット10及び回転搬送ユニット40での間欠動作の1サイクルの開始時刻を示しており、時刻tにおいて、回転搬送ユニット10での支持部12の移動と、回転搬送ユニット40での支持部42の移動とが開始される。上述のように、回転搬送ユニット40での1ピッチあたりの移動時間(図6の「T」)は、回転搬送ユニット10での1ピッチあたりの移動時間(図6の「T」)よりも短い。「ta」は、回転搬送ユニット40での1ピッチの移動が終了した時刻を示しており、時刻taにおいて、保持部44から補正ユニット84への受渡動作が開始される。
「tb」は、回転搬送ユニット10での1ピッチの移動が終了した時刻を示しており、時刻tbは、時刻taよりも後の時刻であり、時刻tbと時刻taとの間において、補正ユニット84による処理動作の少なくとも一部が実行される。「tn+1」は、間欠動作の次のサイクルの開始時刻を示しており、時刻tn+1において補正ユニット84から保持部44への引き渡しが終了して、支持部12の移動と支持部42の移動とが再度開始される。図6に示される例では、1サイクルあたりの実行期間Tcが、支持部42の1ピッチあたりの移動時間Tと補正ユニット84による処理時間とで規定される。
仮に、回転搬送ユニット40での1ピッチあたりの移動時間が、回転搬送ユニット10での1ピッチあたりの移動時間と同程度であるとすると、1サイクルあたりの実行期間が、図6に示される例に比べて長くなる。このように、回転搬送ユニット10に比べて、回転搬送ユニット40での1ピッチあたりの移動時間を短くすることで、1サイクルの実行期間Tcを短くして、単位時間あたりに処理できる電子部品Wの数量を多くすることができる。
図7は、コントローラ100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図7に示されるように、コントローラ100は、回路150を有する。回路150は、1つ又は複数のプロセッサ152と、メモリ154と、ストレージ156と、入出力ポート158と、を含む。ストレージ156は、例えば不揮発性の半導体メモリ等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有する。ストレージ156は、予め設定された制御手順で処理装置1を制御することをコントローラ100に実行させるためのプログラムを記憶している。例えばストレージ156は、上述した各機能モジュールを構成するためのプログラムを記憶している。
メモリ154は、ストレージ156の記憶媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ152による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ152は、メモリ154と協働して上記プログラムを実行することで、コントローラ100の各機能モジュールを構成する。入出力ポート158は、プロセッサ152からの指令に従って、回転駆動部16,46、昇降駆動部17、吸引部18,48,88、中間処理ユニット78(検査ユニット)、検出ユニット82、補正ユニット84、及び荷重センサ39,99等との間で電気信号の入出力を行う。タイマ162は、プロセッサ152からの指令により所定周期のクロックパルスをカウントして経過時間を計測する。回路150は、必ずしもプログラムにより各機能を構成するものに限られない。回路150は、例えば、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により少なくとも一部の機能を構成してもよい。
[電子部品の処理方法]
続いて、電子部品の処理方法の一例として、上述したコントローラ100が実行する制御処理を説明する。図8は、1サイクルの間欠動作において実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。図8において、説明の便宜上、回転搬送ユニット10が「第1」と表記され、回転搬送ユニット40が「第2」と表記されている。コントローラ100は、例えば、1つ前のサイクルにおいて、補正ユニット84から保持部44への電子部品Wの引き渡しが終了した後に、ステップS11を実行する。ステップS11では、例えば、搬送制御部102が、支持部12の中心軸線Ax1まわりの回転を開始するように回転駆動部16を制御し、支持部42の中心軸線Ax2まわりの回転を開始するように回転駆動部46を制御する。
次に、コントローラ100は、ステップS12,S13,S14を実行する。ステップS12では、例えば、搬送制御部102が、支持部12が角度ピッチθ1だけ回転するまで待機する。ステップS13では、例えば、搬送制御部102が、支持部12の中心軸線Ax1まわりの回転を停止するように回転駆動部16を制御する。ステップS14では、例えば、コントローラ100が、複数の処理ユニット70それぞれに対応する停止位置SP1に配置された電子部品Wに対して所定の処理が施されるように、複数の処理ユニット70を制御する。一例では、検査制御部112が、位置及び姿勢が補正された後の電子部品Wに対して外観検査等の検査が実行されるように、中間処理ユニット78を制御する。
ステップS12,S13,S14の実行と並行して、ステップS11の実行後に、コントローラ100は、ステップS22,S23を実行する。ステップS22では、例えば、搬送制御部102が、支持部42が角度ピッチθ2だけ回転するまで待機する。ステップS23では、例えば、搬送制御部102が、支持部42の中心軸線Ax2まわりの回転を停止するように回転駆動部16を制御する。ステップS23の実行タイミングは、ステップS13の実行タイミングよりも早い。
ステップS23の実行後、コントローラ100は、ステップS24を実行する。ステップS24では、例えば、コントローラ100が、複数の処理ユニット80それぞれに対応する停止位置SP2に配置された電子部品Wに対して所定の処理が施されるように、複数の処理ユニット80を制御する。一例では、状態情報取得部104が、検出ユニット82に対応する停止位置SP2に配置された電子部品Wの位置及び姿勢を含む情報を検出ユニット82から取得して、電子部品Wの位置及び姿勢を算出する。補正制御部106及び受渡制御部110は、保持部44から電子部品Wを受け取って、電子部品Wの位置及び姿勢を補正した後に、電子部品Wを保持部44に戻すように、補正ユニット84を制御する。
図9は、回転搬送ユニット40(保持部44)から回転搬送ユニット10(保持部14)への電子部品Wの引き渡し動作を実行する際の制御処理の一例を示すフローチャートである。この制御処理では、コントローラ100が、上述の第2受渡位置に電子部品Wを保持した保持部44が配置された状態で、ステップS31を実行する。ステップS31では、例えば、受渡制御部110が、第2受渡位置に配置された吸着部22の下降を開始するように、第2受渡位置に対応する昇降駆動部17を制御する。
次に、コントローラ100が、ステップS32,S33を実行する。ステップS32では、例えば、受渡制御部110が、荷重センサ39による検出荷重が所定の設定値を上回るまで待機する。ステップS32で用いられる設定値は、例えば、吸着部22に電子部品Wが接触した際に得られる荷重センサ39の検出値を事前に測定することで設定される。ステップS33では、例えば、受渡制御部110が、吸着部22の下降を停止するように、第2受渡位置に対応する昇降駆動部17を制御する。ステップS33の実行後、保持部44が保持している電子部品Wの主面Waには吸着部22の下端部が接触している。
次に、コントローラ100は、ステップS34,S35,S36を実行する。ステップS34では、例えば、受渡制御部110が、電子部品Wに接触させた吸着部22による吸着をオフ状態からオン状態に遷移させるように、吸引部18のバルブ18bを閉状態から開状態に切り替える。ステップS35では、例えば、受渡制御部110が、保持部44による吸着をオン状態からオフ状態に遷移させるように、保持部44のバルブ48bを開状態から閉状態に切り替える。ステップS34,S35の実行により、電子部品Wに対する吸着状態が切り替えられる。ステップS36では、例えば、受渡制御部110が、電子部品Wを保持した状態の吸着部22を上昇させるように、対応する昇降駆動部17を制御する。
回転搬送ユニット40(保持部44)から補正ユニット84(吸着部91)への電子部品Wの引き渡しに関して、コントローラ100は、ステップS31~S36と同様の制御処理を実行してもよい。この場合、図9において、「吸着部」が吸着部91に相当し、「受取側の吸着」が吸着部91の吸着に相当し、「引渡側の吸着」が保持部44の吸着に相当する。吸着部91の下降と上昇は、補正ユニット84の昇降駆動部97が制御されることで行われ、荷重の検出は荷重センサ99によって行われる。
補正ユニット84(吸着部91)から回転搬送ユニット40(保持部44)への電子部品Wの引き渡しに関して、コントローラ100は、ステップS31~S36と同様の制御処理を実行してもよい。この場合、図9において、「吸着部」が吸着部91に相当し、「受取側の吸着」が保持部44の吸着に相当し、「引渡側の吸着」が吸着部91の吸着に相当する。吸着部91の下降と上昇は、補正ユニット84の昇降駆動部97が制御されることで行われ、荷重の検出は荷重センサ99によって行われる。
(変形例)
上述した制御処理は一例であり、適宜変更可能である。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
荷重センサによる検出が、電子部品Wの実際の処理段階ではなく、処理開始の前の装置の設定段階又はメンテナンス段階において実行されて、荷重の検出値に基づいて、受け渡しを行うための吸着部の移動量が定められてもよい。コントローラ100は、動作量記憶部118を有してもよい。動作量記憶部118は、複数の吸着部22それぞれについて、受け渡しを行うための吸着部22の移動量を記憶する。吸着部の移動量は、電子部品Wの受け渡しの際に、吸着部22の下端部が保持部44により保持されている電子部品Wに接触するように設定される。複数の吸着部22それぞれの移動量は、吸着部22の個体差、又は、吸着部22の摩耗の程度に起因して、複数の吸着部22の間で異なる値になり得る。
図10は、吸着部の移動量を取得するために実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。この制御処理は、第2受渡位置に位置する保持部44が、実際に処理が行われる電子部品Wと同種のもの、又は、電子部品Wと同じサイズのテスト用の部品を保持した状態で実行される。コントローラ100は、最初に、ステップS51を実行する。ステップS51では、例えば、受渡制御部110が、第2受渡位置に配置されている吸着部22の下降を開始するように、対応する昇降駆動部17を制御する。
次に、コントローラ100は、ステップS52,S53を実行する。ステップS52では、例えば、受渡制御部110が、荷重センサ39による検出荷重が、所定の設定値を上回るまで待機する。設定値は、例えば、吸着部22が電子部品W又はテスト用の部品に接触した際に得られる荷重を事前に測定することで設定されてもよい。ステップS53では、例えば、受渡制御部110が、吸着部22の下降を停止するように、対応する昇降駆動部17を制御する。ステップS53の実行後、保持部44が保持している部品には、設定対象の吸着部22の下端部が接触している。
次に、コントローラ100は、ステップS54,S55を実行する。ステップS54では、例えば、動作量記憶部118が、ステップS53において吸着部22を停止させたときの吸着部22の移動量(下降量)を記憶する。ステップS55では、例えば、コントローラ100が、全ての吸着部22について、移動量の設定が行われたか否かを判断する。全ての吸着部22について、移動量の設定が行われていない場合(ステップS55:NO)、コントローラ100は、設定対象の吸着部22を変えて、ステップS51~S55を繰り返す。全ての吸着部22について、移動量の設定が行われた場合(ステップS55:YES)、コントローラ100は、一連の制御処理を終了する。
以上のように、複数の吸着部22それぞれについて、移動量の設定(記憶)が行われた場合、コントローラ100は、吸着部22が保持部44から電子部品Wを受け取る際に、図9に示されるフローチャートと同様に、制御処理を実行してもよい。受渡制御部110は、ステップS32に代えて、対応する昇降駆動部17による吸着部22の移動量が、その吸着部22に関して動作量記憶部118が記憶する設定値に達するまで待機する。このように、吸着部22ごとに、荷重センサ39の検出値を利用して吸着部22の個体に応じて設定された設定値で吸着部22を停止させることで、吸着部22が保持部44により保持されている電子部品Wに接触しない可能性、及び、電子部品Wに対して過度に荷重が加わる可能性が低減される。
動作量記憶部118は、補正ユニット84の吸着部91の移動量に関する設定値を記憶してもよい。吸着部91の移動量に関する設定値は、装置の設定段階又はメンテナンス段階において、荷重センサ99による検出値に基づき設定されてもよい。受渡制御部110は、吸着部91を下降させる際に、動作量記憶部118に記憶された設定値だけ下降させたときに、昇降駆動部97により吸着部91を停止させてもよい。
保持部44の構成は、上述の例に限られない。保持部44が、支持部42の上面から突出するように形成されてもよい。保持部44の少なくとも一部が、昇降可能に構成されてもよい。この場合、保持部14と保持部44との間での電子部品Wの受け渡しにおいて、保持部14に代えて、又は、加えて、保持部44の少なくとも一部が昇降してもよい。保持部44が電子部品Wの位置を調節する機能を有してもよい。この場合、補正ユニット84は、電子部品Wの位置を調節せずに、電子部品Wの姿勢を調節してもよい。保持部44が、電子部品Wの姿勢を調節する機能を有してもよい。この場合、補正ユニット84は、電子部品Wの姿勢を調節せずに、電子部品Wの位置を調節してもよい。
上述の例では、回転搬送ユニット10と回転搬送ユニット40との間において、2箇所の停止位置SP1,SP2において電子部品Wの受け渡しが行われるが、1箇所の停止位置SP1,SP2(受渡位置)において電子部品Wの受け渡しが行われてもよい。
回転搬送ユニット40における複数の保持部44の個数は、回転搬送ユニット10における複数の保持部14の個数以下であってもよい。この場合、回転駆動部46による支持部42の回転速度が、回転駆動部16による支持部12の回転速度よりも速くなるように設定されてもよい。回転速度がこのように設定されることで、回転搬送ユニット40における1ピッチあたりの回転動作の時間が、回転搬送ユニット10に比べて短くなる。円軌道CR2の半径が、円軌道CR1の半径以上であってもよい。
処理装置1は、回転搬送ユニット10及び回転搬送ユニット40に加えて、別の1以上の回転搬送ユニットを備えてもよい。別の回転搬送ユニットから、円軌道CR1の上記受取位置において電子部品Wが供給されてもよい。円軌道CR1の上記送出位置から、別の回転搬送ユニットに電子部品Wが供給されて(送り出されて)もよい。
上述の例では、中心軸線と平行な方向において保持部と電子部品Wとが対向するように、保持部(吸着部)が電子部品Wを保持(吸着)する。これに代えて、回転搬送ユニット10及び回転搬送ユニット40の少なくとも一方において、中心軸線まわりの円周の半径方向に沿って保持部と電子部品Wとが対向するように、保持部が電子部品Wを保持してもよい。この場合、中心軸線Ax1及び中心軸線Ax2の少なくとも一方が、水平な方向に延びる軸線であってもよい。
[実施形態の効果]
以上に説明した処理装置1は、回転搬送ユニット10と、回転搬送ユニット40と、検出ユニット82と、補正ユニット84と、中間処理ユニット78と、を備える。回転搬送ユニット10は、受取位置で電子部品Wを受け取って、所定の円軌道CR1に沿って電子部品Wを搬送した後に、送出位置で電子部品Wを円軌道CR1から送り出す。回転搬送ユニット40は、回転搬送ユニット10から電子部品Wを受け取って、所定の円軌道CR2に沿って電子部品Wを搬送した後に、回転搬送ユニット10に電子部品Wを引き渡す。検出ユニット82は、円軌道CR2において、電子部品Wの位置又は姿勢を含む情報を取得する。補正ユニット84は、回転搬送ユニット40から電子部品Wを受け取って、電子部品Wの位置又は姿勢を調節した後に、回転搬送ユニット40に電子部品Wを引き渡す。中間処理ユニット78は、円軌道CR1のうちの、回転搬送ユニット10が回転搬送ユニット40から電子部品Wを受け取る位置と、送出位置との間において、電子部品Wに対して所定の処理を施す。
この処理装置1では、回転搬送ユニット10において電子部品Wを間欠的に移動させ、回転搬送ユニット40において電子部品Wを間欠的に移動させて、電子部品Wを搬送することができる。補正ユニット84による処理動作は、2回の電子部品Wの受け渡しと、電子部品Wの位置等の調節とを含むため、長くなる傾向があるが、上記処理装置1では、回転搬送ユニット40での1ピッチあたりの間欠的な移動を、回転搬送ユニット10に比べて速くすることができる。これにより、補正ユニット84による処理動作を、回転搬送ユニット10での電子部品Wの移動を実行中に開始することができるので、補正ユニット84による処理動作の終了のタイミングを早めることが可能となる。従って、上記処理装置1は、電子部品Wの処理効率の向上に有用である。
上記処理装置1において、回転搬送ユニット10は、電子部品Wを保持する保持部14を有する。回転搬送ユニット40は、電子部品Wを保持する保持部44を有する。処理装置1は、回転搬送ユニット10が回転搬送ユニット40から電子部品Wを受け取る位置において、保持部44に保持された電子部品Wに対して保持部14が接触することに伴う荷重を検出可能な荷重センサ39を更に備える。この場合、荷重センサ39による検出値、又は、荷重センサ39による検出値に基づき設定された移動量に応じて、保持部14が電子部品Wに接触した状態で保持部14及び保持部44を停止させて電子部品Wの受け渡しを行うことできる。そのため、電子部品Wに対して保持部14が接触しない可能性、及び、電子部品Wに対して過度な荷重が加わる可能性を低減できる。その結果、補正ユニット84によって補正された後の電子部品Wの受け渡しに伴う位置又は姿勢のずれを抑制することが可能となる。
上記処理装置1において、回転搬送ユニット40は、電子部品Wを保持する保持部44を有する。処理装置1は、回転搬送ユニット40が補正ユニット84から電子部品Wを受け取る位置において、補正ユニット84に保持された電子部品Wに対して保持部44が接触することに伴う荷重を検出可能な荷重センサ99を更に備える。この場合、荷重センサ99による検出値、又は荷重センサ99による検出値に基づき設定された移動量に応じて、補正ユニット84により保持された電子部品Wが保持部44に接触した状態で補正ユニット84及び保持部44を停止させて電子部品Wの受け渡しを行うことができる。そのため、補正ユニット84により保持された電子部品Wが保持部44に接触しない可能性、及び、その電子部品Wに対して過度な荷重が加わる可能性を低減できる。その結果、補正ユニット84によって補正された後の電子部品Wの受け渡しに伴う位置又は姿勢のずれを抑制することが可能となる。
1…電子部品の処理装置、10…回転搬送ユニット、CR1…円軌道、SP1…停止位置、14…保持部、22…吸着部、39…荷重センサ、78…中間処理ユニット、40…回転搬送ユニット、CR2…円軌道、SP2…停止位置、44…保持部、99…荷重センサ、82…検出ユニット、84…補正ユニット。

Claims (3)

  1. 第1位置で電子部品を受け取って、所定の第1円軌道に沿って前記電子部品を搬送した後に、第2位置で前記電子部品を前記第1円軌道から送り出す第1回転搬送ユニットと、
    前記第1回転搬送ユニットから前記電子部品を受け取って、所定の第2円軌道に沿って前記電子部品を搬送した後に、前記第1回転搬送ユニットに前記電子部品を引き渡す第2回転搬送ユニットと、
    前記第2円軌道において、前記電子部品の位置又は姿勢を含む情報を取得する検出ユニットと、
    前記第2回転搬送ユニットから前記電子部品を受け取って、前記電子部品の位置又は姿勢を調節した後に、前記第2回転搬送ユニットに前記電子部品を引き渡す補正ユニットと、
    前記第1円軌道のうちの、前記第1回転搬送ユニットが前記第2回転搬送ユニットから前記電子部品を受け取る位置と、前記第2位置との間において、前記電子部品に対して所定の処理を施す処理ユニットと、を備える電子部品の処理装置。
  2. 前記第1回転搬送ユニットは、前記電子部品を保持する第1保持部を有し、
    前記第2回転搬送ユニットは、前記電子部品を保持する第2保持部を有し、
    前記処理装置は、前記第1回転搬送ユニットが前記第2回転搬送ユニットから前記電子部品を受け取る位置において、前記第2保持部に保持された前記電子部品に対して前記第1保持部が接触することに伴う荷重を検出可能な第1荷重センサを更に備える、請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記第2回転搬送ユニットは、前記電子部品を保持する第2保持部を有し、
    前記処理装置は、前記第2回転搬送ユニットが前記補正ユニットから前記電子部品を受け取る位置において、前記補正ユニットに保持された前記電子部品に対して前記第2保持部が接触することに伴う荷重を検出可能な第2荷重センサを更に備える、請求項1又は2に記載の処理装置。
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