JP2023101864A - 魚釣用リール及び制動力調節体 - Google Patents
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Abstract
【課題】指当たりを良好にして操作性が良く、重量化することのない魚釣用リールを提供する。【解決手段】本発明の魚釣用リールは、スプールを巻き取り操作するハンドルのハンドル軸に装着され、スプールの回転に対して制動力を付与する制動力調節体21を有する。制動力調節体21は、ハンドル軸に取着される基部22の周方向に所定間隔をおいて径方向に突出する複数の操作部23を備えており、各操作部23は、回転方向の側面23bに、ハンドルアーム側からリール本体側に向けて幅狭になるテーパ面23cが形成されると共に、リール本体側の下面にR形状23dが形成されている。【選択図】 図1
Description
本発明は、ハンドル軸にドラグ機構を備え、ハンドルの回転操作によってスプールに釣糸を巻回する魚釣用リール及び魚釣用リールのドラグ機構に用いられる制動力調節体に関する。
魚釣用リールには、両軸受型リールのように、リール本体の側板に回転自在に支持したハンドル軸にドラグ機構を備えたものが知られている。前記ドラグ機構は、ハンドル軸に螺合した制動力調節体を手の指による回転操作で強弱調節を図りながらハンドル軸の外端に取着したハンドルで実釣り状況に応じた巻き取り操作が行われる。一般的に、ドラグ力の調節を行なう制動力調節体は、金属又は合成樹脂で一体形成され、外周の周方向に所定間隔をおいて複数の突出片からなる操作部を放射状にした構成(その形状からスタードラグとも称される)となっており、指先を操作部に当てて回転操作することでドラグ力の調節が行われる。
このような形状の制動力調節体は、実釣時において、指を当てての回転操作が繰り返される。例えば、一方の手で釣竿と共にリール本体を保持し、他方の手でハンドルを保持しながら前記一方の手の中指や人差し指で操作部を回転操作することでドラグを締め付けることがある。また、釣竿と共にリール本体を保持した手の中指や人差し指で操作部を回転操作して糸ふけ等をとる(フリップ巻きとも称される)ことがある。更には、ハンドルを巻き取り操作する側の手でハンドルを保持しつつ、操作部を回転操作することでドラグの強弱を調節することもある。
上記した制動力調節体の操作部に関し、操作部に当接する指先が痛くならないように、例えば、特許文献1には、操作部の外周面を軟質の合成樹脂で被覆した構成が開示されている。
上記した制動力調節体は、操作部に軟質材を被覆するため、操作部が太くなってしまい、制動力調節体のサイズが大きくなり、これにより、リールの重量も増加してしまう。また、操作部に軟質材を被覆することによってデザイン面においてシャープさを実現することが難しい。これに対し、軟質材を被覆しない操作部は、軟質材を被覆した構成と比較すると、軽量化が図れると共にシャープな外観が得られるものの、従来、その形状については特に検討されていないため、操作する指の当たりがきつくなって痛みを感じてしまう(操作感が悪い)。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、指当たりを良好にして操作性が良く、重量化することのない魚釣用リールを提供することを目的とする。また、本発明は、そのような作用が得られる制動力調節体を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体の側板間に回転可能に支持したスプールと、前記リール本体の一方の側板に回転可能に支持され、ハンドルアームを装着したハンドル軸と、前記ハンドル軸に装着され、前記スプールの回転に対して制動力を付与する制動力調節体と、を有しており、前記制動力調節体は、前記ハンドル軸に取着される基部の周方向に所定間隔をおいて径方向に突出する複数の操作部を備えており、前記操作部は、回転方向の側面に、ハンドルアーム側からリール本体に向けて幅狭になるテーパ面が形成されると共に、リール本体側の下面にR形状が形成されていることを特徴とする。
上記した制動力調節体の操作部は、回転方向の側面に、ハンドルアーム側からリール本体に向けて幅狭になるテーパ面が形成されていることで、指を当て付けた際の指当たり感を向上することができる。すなわち、この側面は、通常は装着された釣竿の軸線方向と直交する方向の面となっており、指を当てた際の当たりが強く感じられるのに対し、上記のようにテーパ面としたことで、指の表面が当て付いた際の当たりが緩和され、操作感の向上が図れる。また、操作部のリール本体側の下面がR形状となっているので、従来のように、側面と下面が平坦面同士で連結されているものと比較すると、ドラグ操作する際に、指がエッジ部分に当たる感覚が無くなると共に、R形状によって指が掛かり易く、良好な操作感が得られる。そして、上記した構成の操作部は、軟質材を被着しないことから、操作部を薄肉厚にしてデザインの向上、及び、小型、軽量化を図ることが可能となる。
また、本発明は、上記した操作部を有する制動力調節体であっても良い。このような制動力調節体は、様々なタイプの魚釣用リールのハンドル軸部分に装着することが可能である。
本発明によれば、指当たりを良好にして操作性が良く、重量化することのない魚釣用リールが得られる。また、本発明は、そのような作用が得られる制動力調節体が得られる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1から図3は、本発明に係る魚釣用リールである両軸受型リール(以下、リールと称する)の一実施形態を示す図であり、図1は平面図、図2は斜視図、そして、図3はハンドル側から見た側面図である。
図1から図3は、本発明に係る魚釣用リールである両軸受型リール(以下、リールと称する)の一実施形態を示す図であり、図1は平面図、図2は斜視図、そして、図3はハンドル側から見た側面図である。
本発明は、ドラグ機構を構成する制動力調節体の操作部に特徴を備えている。以下、制動力調節体の操作部の説明において、上面(上面側)とはハンドルアームが存在する側を意味し、図1ではD1方向、下面(下面側)とはリール本体が存在する側を意味し、図1ではD2方向を意味する。また、制動力調節体の操作部の回転方向は、図3のR1及びR2方向を意味する。この場合、R1方向は、ドラグを締め付ける方向、R2方向は、ドラグを緩める方向である。
本実施形態に係るリール1のリール本体1Aは、左右フレーム2a,2bと、これらの左右フレーム2a,2bに装着される左右カバー3a,3bと、を備えた左右側板4A,4Bを有している。
前記リール本体1Aの左右側板間には、図示しないスプール軸が軸受を介して回転可能に支持されており、このスプール軸に釣糸が巻回されるスプール5が装着されている。前記スプール5は、一方の側板(本実施形態では左側板4A)に設けられたハンドル10を回転操作することで、左側板内に配設された公知の駆動力伝達機構を介して回転駆動される。また、スプール5の後方のリール本体1Aの左右側板間には、クラッチ操作部材15が配設されており、このクラッチ操作部材15を押し下げ操作すると、公知のクラッチ機構の作動によって、動力非伝達状態(クラッチOFF)となる。また、ハンドル10を巻き取り操作することで、公知の自動復帰機構を介して、動力伝達状態(クラッチON)となる。
前記左側板4Aには、魚釣時にスプール5から釣糸が繰り出された際、スプール5にドラグ力(制動力)を付与するドラグ機構20が設けられている。このドラグ機構20は、ハンドル10のハンドル軸に装着され、スプール5の回転に対して制動力を付与する制動力調節体21を備えている。制動力の調節は、制動力調節体21を回転操作することでなされる。詳細な構造については、一般的に公知であるため図示しないが、ハンドル軸に軸方向に沿って移動可能に設けられている押圧部材を、制動力調節体21の回転操作に伴って軸方向に変位させ、ハンドル軸に回転可能に装着されているドライブギアの側面に摩擦係合する複数枚の制動部材(制動板及びライニング材を備える)に対して押圧力を付与することでなされる。すなわち、制動力調節体21を図3のR1方向に回転操作することで、前記制動部材はドライブギアに強く圧接されて制動力が強くなり、制動力調節体21を図3のR2方向に回転操作することで、前記制動部材のドライブギアに対する圧接力は弱まり、制動力は弱くなる。
前記ハンドル10は、ハンドル軸の外端部に止めビスによって取着され、ハンドル軸を中心にして径方向に延びるハンドルアーム12と、ハンドルアーム12の端部(両端部)に設けられるツマミ12Aとを備えており、ハンドル軸を中心として対称に構成される。この場合、ツマミ12Aは、一方の端部のみに設けられ、他端部にバランサを配設した構成であっても良い。また、ツマミ12Aの形状については限定されることはなく、ツマミは、ハンドルアーム12の端部に対して軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されていることが好ましい。
なお、ハンドルアーム12には、ハンドル軸に対する装着位置(図1においてハンドル軸の軸芯X上の位置P)と、前記ツマミ12Aの装着位置(図1においてツマミ12Aの軸芯X1上の位置P1)との間に屈曲部12aを形成しておくことが好ましい。この屈曲部12aは、ハンドルアーム12の先端側がリール本体1Aに近づくように偏倚するように形成されている。すなわち、ハンドルアーム12は、中心となる位置Pに対して、ツマミ12Aが装着される位置P1がリール本体に位置するように屈曲形成されている。
次に、上記した制動力調節体の構成について、図4から図6を併せて参照しながら説明する。
前記制動力調節体21は、例えば、金属又は樹脂によって形成されており、ハンドル軸に取着される略円筒形状の基部22と、この基部22の外周の周方向に所定間隔をおいて径方向に突出形成された複数の操作部(本実施形態では5個)23とを備えており、操作部23に指を掛けて制動力調節体21を回転動作することで、上記したように制動力が調節可能となっている。
前記制動力調節体21は、例えば、金属又は樹脂によって形成されており、ハンドル軸に取着される略円筒形状の基部22と、この基部22の外周の周方向に所定間隔をおいて径方向に突出形成された複数の操作部(本実施形態では5個)23とを備えており、操作部23に指を掛けて制動力調節体21を回転動作することで、上記したように制動力が調節可能となっている。
前記制動力調節体21の基部22に突出形成される各操作部23は、ハンドルアーム側の上面23aが、先端側に移行するに連れてリール本体側に近づくように偏倚形成されている。これにより、各操作部材23は、前記ハンドルアーム12の屈曲部12aと共に、リール本体側に偏倚した状態となっており、ハンドル及びドラグ機構を軸方向にコンパクト化して、ハンドル側に重量がかかり難くしている。これにより、ハンドルの巻き取り操作性の向上が図れるようになる。
また、各操作部23は、図6に示すように、軸方向視で基部から先端に向けて先細状に形成(操作部の回転方向の両側の側面23bが先端に移行するに連れて次第に接近するように形成)することが好ましい。このように構成することで、側面23b同士が同一幅に延出している構成と比較すると、操作する指と操作部23との接触する面積が広くなり、操作性が向上すると共に、局所的に力が加わることがなくなって指当たりが良好になる。
前記それぞれの操作部23には、図6、図7に示すように、回転方向の側面(両側面が好ましい)23bに、ハンドルアーム側からリール本体側に向けて(図7の矢印D2方向に向けて)幅狭になるテーパ面23cが形成されている。
従来の操作部23の側面は、テーパを有さない平坦面(ハンドル軸と直交する面PA)となっているが、このような平坦面では、操作部の側面、又は、側面と下面の中間位置(角になる位置)に指を押さえ付けることになる。この状態で、指で側面を押圧して操作部23を回転させようとすると、指の腹部は湾曲しているため、テーパを有さない平坦面では、その平坦面に平行に指を当て付けることが難しく(指の腹部の接触面は少ない)、その一部が平坦面に強く当たってしまい、痛みを感じることがある。また、痛みを感じないように操作すると操作性に難が生じる。
しかし、操作部20の側面23bに、上記したようなテーパ面23cを形成すると、回転操作時に、このテーパ面23cが指の腹部の湾曲面に沿った方向になるため、テーパ面23cに平行に指が当て付くようになり、指の腹部の接触面が多くなる。すなわち、点当たりするような感覚がなくなり、操作感が良好で指の痛みを感じることが緩和される。
また、操作部23のリール本体側の下面には、湾曲面(R形状)23dが形成されている。この湾曲面は、下方(リール本体側)に膨出するような形状であり、前記テーパ面23cの最も幅狭となった部分から連続的に形成されて両側の側面23bの下端を連結している。
このような湾曲面23dを形成することで、ドラグ操作する際に、指がエッジ部分に当たる感覚が無くなり、良好な指当たり感が得られるようになる。また、下方に膨出するような湾曲形状であることから、指が掛かり易く、良好な操作感が得られる。なお、図6では、テーパ面23cと湾曲面23dとを区別するように稜線23fを示しているが、両面は、このような稜線を生じさせることなく、面一状に連続形成することが好ましい。
上記したテーパ面23cについては、ハンドル軸と直交する面PAに対するテーパ面のテーパ角度αが大きすぎると滑りが生じ易くなって力が伝わらず、小さすぎると上記したように点当たりする傾向が大きくなって痛み(違和感)を感じる傾向となる。このテーパ角度については、本発明者が指の掛かり具合を含めた操作性や痛み等、官能的な評価をしたところ、5.0~10°の範囲に形成することが好ましいとの結果が得られた。このようなテーパ角度に形成すると、テーパ面23cのいずれの断面位置においても、ハンドル側の最も幅が広い部分の肉厚をT1、リール本体側の最も幅が狭い部分の肉厚をT2とした場合、その肉厚差(T1-T2)は0.8~1.2mm程度となる。すなわち、このような肉厚差となるように操作部23のテーパ面23cを形成することで、操作性の良好な操作部を得ることが可能となる。
また、前記湾曲面23dの曲率については、あまり小さいと、従来のように平坦面に近付いて指の掛かりが悪くなると共にテーパ面23cの下端との間でエッジが生じてしまうことから、R1.0以上に形成することが好ましい。
さらに、テーパ面23c及び湾曲面23dについては、一部において上記した条件が満たされていれば、それぞれテーパ量が異なる複合面、曲率が異なる複合面によって構成されても良い。
上記した制動力調節体21の作成方法については限定されることはないが、射出成型など、型によって一体成形すると、型を抜く際にテーパ面23cと上面23aとの間にバリが生じることがある。したがって、制動力調節体を型で一体成形する場合、操作部23の側部には、ハンドルアーム側に、同一幅となる非テーパ面23gを形成しておくことが好ましい。すなわち、同一幅となる非テーパ面23gを形成することで、型を抜いた際、バリなどが生じないことから、後加工等をする必要もない。
次に、上記したような制動力調節体21の操作態様について図8を参照して説明する。
制動力調節体21の操作部23ついては、対象魚に応じた魚釣用リールの仕様、釣法等に応じて様々な操作方法がある。例えば、図8に示すような、片方の手でリール本体1Aを保持可能な大きさの魚釣用リールでれば、一方の手である右手で釣竿(リールシート)100と共にリール本体1Aを保持し、他方の手である左手でハンドル10を保持しながら右手の中指Fで操作部23を回転操作することでドラグを締め付けることがある。
制動力調節体21の操作部23ついては、対象魚に応じた魚釣用リールの仕様、釣法等に応じて様々な操作方法がある。例えば、図8に示すような、片方の手でリール本体1Aを保持可能な大きさの魚釣用リールでれば、一方の手である右手で釣竿(リールシート)100と共にリール本体1Aを保持し、他方の手である左手でハンドル10を保持しながら右手の中指Fで操作部23を回転操作することでドラグを締め付けることがある。
このような操作では、例えば、ドラグ力が緩い状態で魚が掛かった際、釣糸が引き出されないように、リール本体1Aを保持している右手の中指Fの腹部Faで操作部23の側面23bを回転方向にR1に押し付ける。このとき、左手ではハンドル10乃至はツマミ12Aを保持しており、ハンドル10が連れ回りしないようにしている。
また、ハンドル10をフリーにして釣竿100と共にリール本体1Aを保持した右手の中指や人差し指で操作部23を回転操作して糸ふけをとる(フリップ巻き)ことがある。更には、ハンドル10を巻き取り操作する側の左手の人差し指で、ハンドル10を保持しつつ、操作部23を回転操作することでドラグを締め付けることもある。
このように、操作部23に指の腹部を押圧して操作部23を回転させた際、側面23bにテーパ面23cを形成したことで、上述したように、テーパ面23cが指の腹部の湾曲面に沿った方向となり、湾曲面を有する指の腹部が平行に当て付く状態となって接触面が多くなる。すなわち、操作部23の側面に対して点当たりするような感覚がなくなり、回転操作時の操作感が良好で、指の痛みを感じることが緩和される。また、このように操作感が向上することで、素早く連続したフリップ巻きも行ない易くなる。さらに、テーパ面23cを形成したことで、正面からの形状を細くすることなく、テーパ面のない従来構造と比較して軽量化を図ることもできる。
また、操作部23のリール本体側の下面には、湾曲面(R形状)23dが形成されていることから、エッジが立つことなく指のあたりが緩和されて操作感が良くなり、リール本体側に膨出していることで、指の掛かりが良くなって締め付け動作が容易に行えるようになる。
以上のように、操作部23に上記したテーパ面23b及び湾曲面23dを形成したことで、自然にユーザの指全体で操作することができるので、指当たりが良く、操作性に優れた魚釣用リール、及び、制動力調節体が得られる。
そして、操作部23を上記したような形状にすることで、従来のように操作部23の表面に軟質材を被着する必要がなく、操作部23を薄肉厚にすることができ、小型、軽量化を図ることが可能になる。また、肉厚の別部材となる軟質材が被着されず、操作部23はそのままの材質が露出するので、制動力調節体の外観がシャープになる(外観を低下させることもない)。
そして、操作部23を上記したような形状にすることで、従来のように操作部23の表面に軟質材を被着する必要がなく、操作部23を薄肉厚にすることができ、小型、軽量化を図ることが可能になる。また、肉厚の別部材となる軟質材が被着されず、操作部23はそのままの材質が露出するので、制動力調節体の外観がシャープになる(外観を低下させることもない)。
また、本実施形態では、ハンドルアーム12に屈曲部12aを形成してツマミ側をリール本体側に偏倚させていると共に、制動力調節体21の操作部23の形態もそれに倣って偏倚形成している。これにより、ツマミ12Aの位置がリール本体側(釣竿側)に近づくため、巻き取り操作時における回転バランスの向上が図れ、手振れ現象が抑制されて巻き取り操作性の向上が図れるようになる。また、上記した制動力調節体21によるフリップ巻きの操作性の向上も図れる。さらに、ハンドルアーム12がリール本体側に近付くことで、リールの横幅が短くなって、ハンドル側に重量がかかり難く、釣竿の固定状態の安定化が図れる。
さらに、各操作部23を、先端に移行するに従い先細状に形成したことで、フリップ巻きする際、各操作部から指の抜けが良くなって操作性の向上が図れるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
例えば、制動力調節体21の基部22の形状、操作部23の全体形状、突出個数等については、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。また、ハンドルアーム12の形状は適宜、変形することが可能である。
例えば、制動力調節体21の基部22の形状、操作部23の全体形状、突出個数等については、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。また、ハンドルアーム12の形状は適宜、変形することが可能である。
上記した制動力調節体21は、リール本体とは別に製造、販売され、各種公知の両軸受型リールのドラグ機構として構成されるものであっても良い。すなわち、このような単体品を組み込んでも、上述した実施形態と同様な作用効果を発揮することが可能である。さらに、上記したような制動力調節体は、電動リールや大型の両軸受型リール等、各種の魚釣用リールに適用することができる。
1 魚釣用リール(両軸受型リール)
1A リール本体
4A,4B 左右側板
5 スプール
10 ハンドル
12 ハンドルアーム
20 ドラグ機構
21 制動力調節体
22 基部
23 操作部
23b 側面
23c テーパ面
23d 湾曲面(R形状)
1A リール本体
4A,4B 左右側板
5 スプール
10 ハンドル
12 ハンドルアーム
20 ドラグ機構
21 制動力調節体
22 基部
23 操作部
23b 側面
23c テーパ面
23d 湾曲面(R形状)
Claims (6)
- リール本体の側板間に回転可能に支持したスプールと、
前記リール本体の一方の側板に回転可能に支持され、ハンドルアームを装着したハンドル軸と、
前記ハンドル軸に装着され、前記スプールの回転に対して制動力を付与する制動力調節体と、
を有する魚釣用リールにおいて、
前記制動力調節体は、前記ハンドル軸に取着される基部の周方向に所定間隔をおいて径方向に突出する複数の操作部を備えており、
前記操作部は、回転方向の側面に、ハンドルアーム側からリール本体側に向けて幅狭になるテーパ面が形成されると共に、リール本体側の下面にR形状が形成されていることを特徴とする魚釣用リール。 - 前記テーパ面のテーパ角度は、5.0~10.0°に形成され、
前記R形状は、前記操作部の回転方向の両側面に形成されるテーパ面の最も幅狭となった両側面を連結し、その曲率は、R1.0以上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。 - 前記操作部の側部には、ハンドルアーム側に、同一幅となる非テーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用リール。
- 前記操作部は、軸方向視で、前記基部から先端に向けて先細状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
- 前記操作部は、前記ハンドルアーム側の上面が、先端側に移行するに連れてリール本体側に近づくように偏倚形成され、
前記ハンドルアームは、先端側が前記リール本体に近づくように偏倚形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。 - リール本体に回転可能に装着されるハンドルのハンドル軸に取着される魚釣用リールの制動力調節体であって、
前記制動力調節体は、前記ハンドル軸に取着される基部の周方向に所定間隔をおいて径方向に突出する複数の操作部を備えており、
前記操作部は、回転方向の側面に、ハンドルアーム側からリール本体に向けて幅狭になるテーパ面が形成されると共に、リール本体側の下面にR形状が形成されていることを特徴とする制動力調節体。
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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