JP2023101117A - 浴槽装置 - Google Patents

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宏之 坪井
Hiroyuki Tsuboi
由有 市川
Yu Ichikawa
将剛 榎
Masatake Enoki
慧 渡邊
Satoshi Watanabe
賢輔 東
Kensuke Azuma
真緒 神出
Mao Kamide
涼子 宇野
Ryoko Uno
悠和 石井
Yuwa Ishii
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Abstract

【課題】入浴者に不快感を与えることなく、入浴者の身体の温まりと、火照りの抑制を両立することができる浴槽装置を提供する。【解決手段】本発明は、吐水装置を備えた浴槽装置(1)であって、湯水を貯留する浴槽本体(2)と、浴槽本体の上方に設けられ、湯水を浴槽本体の内方に向けて吐出させる吐水口(8a)を備えた吐水装置(8)と、この吐水装置から吐出される湯水の温度を調整する温度調節装置と、浴槽本体内の入浴者の身体温度を検出又は推定する体温検出装置と、温度調節装置を制御して、吐水装置から吐出される湯水の温度を調整する制御装置(16)と、を有し、制御装置は、体温検出装置によって検出又は推定された身体温度に基づいて入浴者の温まり状態を判定し、所定の温まり条件を満足している場合には、入浴者に冷刺激を与える温度の湯水を吐水装置から吐出させることを特徴としている。【選択図】図12

Description

本発明は、浴槽装置に関し、特に、吐水装置を備えた浴槽装置に関する。
特開2018-121851号公報(特許文献1)には、浴槽装置が記載されている。この浴槽装置は、浴槽と、浴槽の内壁面に設けられた加温部と、この加温部の温度を制御する制御装置と、を備えている。制御装置は、加温部を制御して、準備加温工程、第1加温工程、及び第2加温工程等を実行し、第1加温工程における加温部の単位面積当たりの投入熱量の平均値が、第2加温工程における加温部の単位面積当たりの投入熱量の平均値よりも大きくされる。このように、特許文献1記載の浴槽装置においては、第1加温工程及び第2加温工程を実行することにより、入浴者の体内温度と、温感(脳が感じる温度感覚)の両方を快適温度ゾーン内に収めることを可能にしている。
特開2018-121851号公報
入浴者は、通常、浴槽の湯に浸かることにより身体を温めている。一方、夏季などにおいては、身体を温めることによる身体の火照りを不快と感じ、浴槽に浸かるのを避ける入浴者もいる。特許文献1記載の浴槽装置においては、第1加温工程及び第2加温工程を実行することにより、入浴者の体内温度と、温感の両方を快適な温度に維持しようとしている。ところが、特許文献1記載の浴槽装置では、第1加温工程や第2加温工程が時間に基づいて切り替えられているため、切り替えが必ずしも入浴者の身体の状態に適合したものとはならない。例えば、入浴者の体内温度が十分に上昇していない時点で、加温部による投入熱量を低下させると、入浴者に不快感を与えてしまう可能性がある。
従って、本発明は、入浴者に不快感を与えることなく、入浴者の身体の温まりと、火照りの抑制による快適な出浴を両立することができる浴槽装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、吐水装置を備えた浴槽装置であって、湯水を貯留する浴槽本体と、浴槽本体の上方に設けられ、湯水を浴槽本体の内方に向けて吐出させる吐水口を備えた吐水装置と、この吐水装置から吐出される湯水の温度を調整する温度調節装置と、浴槽本体内の入浴者の身体温度を検出又は推定する体温検出装置と、温度調節装置を制御して、吐水装置から吐出される湯水の温度を調整する制御装置と、を有し、制御装置は、体温検出装置によって検出又は推定された身体温度に基づいて入浴者の温まり状態を判定し、所定の温まり条件を満足している場合には、入浴者に冷刺激を与える温度の湯水を吐水装置から吐出させることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、浴槽本体の上方に設けられた吐水装置が浴槽本体の内方に向けて湯水を吐出させ、吐水装置から吐出される湯水の温度は、温度調節装置によって調整される。また、体温検出装置が浴槽本体内の入浴者の身体温度を検出又は推定し、制御装置は、身体温度に基づいて入浴者の温まり状態を判定し、所定の温まり条件を満足している場合には、入浴者に冷刺激を与える温度の湯水を吐水装置から吐出させる。
このように構成された本発明によれば、体温検出装置によって検出又は推定された浴槽本体内の入浴者の身体温度に基づいて入浴者の温まり状態を判定し、所定の温まり条件を満足している場合には、入浴者に冷刺激を与える温度の湯水を吐水装置から吐出させる。この結果、適切なタイミングで入浴者に冷刺激を与えることができ、冷刺激を行っても入浴者に不快感を与えることなく、入浴者の身体の温まりと、火照りの抑制を両立することができる。
本発明において、好ましくは、体温検出装置は、入浴者のバイタル情報に基づいて、入浴者の深部体温を推定する。
このように構成された本発明によれば、体温検出装置が入浴者のバイタル情報に基づいて、入浴者の深部体温を推定するので、浴槽本体内に貯留されている湯水の温度の影響を受けにくく、入浴者の深部体温を正確に推定することができる。この結果、適切なタイミングで入浴者に冷刺激を与えることができる。
本発明において、好ましくは、制御装置は、入浴者が所定の温まり条件を満足していると判断した後、所定時間経過後に、入浴者に冷刺激を与える温度の湯水を吐水装置から吐出させる。
このように構成された本発明によれば、所定の温まり条件が満足されてから所定時間経過後に、入浴者に冷刺激が与えられるので、本発明の浴槽装置によって「入浴者が温まった」と判断された際に入浴者自身が温まったと感じていない場合において、入浴者に不快感が与えられるのを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、制御装置は、吐水装置から湯水が吐出されている状態で、入浴者が所定の温まり条件を満足していると判断した場合には、吐水装置からの湯水の吐出を継続しながら吐水装置からの湯水の温度を低下させることにより、入浴者に冷刺激を与える。
このように構成された本発明によれば、吐水装置からの湯水の吐出を継続しながら湯水の温度を低下させるので、入浴者に不要な刺激を与えることなく、冷刺激だけを与えることができ、より心地良い冷刺激を入浴者に与えることができる。
本発明において、好ましくは、吐水装置は、浴槽本体内に貯留されている湯水を吸い込んで、吐水口から吐出させるように構成され、温度調節装置は、浴槽本体から吸い込んだ湯水に、上水道から供給された水を注入することにより、吐水口から吐出される湯水の温度を低下させるように構成され、制御装置は、入浴者に冷刺激を与えている間、浴槽本体から吸い込んだ湯水に注入する水の量を漸減させる。
このように構成された本発明においては、入浴者に冷刺激を与えている間は、浴槽本体から吸い込んで吐水口から吐出させるように循環している湯水に、上水道から供給された水を注入して、吐出される湯水の温度を低下させている。このため、冷刺激を与えている間は、吐水口から浴槽本体に環流する湯水の温度が低下しており、浴槽本体内に貯留されている湯水の温度も低下する。上記のように構成された本発明によれば、入浴者に冷刺激を与えている間、浴槽本体から吸い込んだ湯水に注入する水の量が漸減されるので、浴槽本体内に貯留されている湯水の温度が低下しても、吐水口から吐出される湯水の温度が低下し過ぎることがなく、入浴者に適正な冷刺激を与えることができる。
本発明の浴槽装置によれば、入浴者に不快感を与えることなく、入浴の身体の温まりと、火照りの抑制を両立することができる。
本発明の実施形態による浴槽装置を設置した浴室全体を示す斜視図である。 本発明の実施形態による浴槽装置の、図1のII-II線に沿う全断面図である。 本発明の実施形態の浴槽装置に備えられている循環装置、及び温度調節装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の浴槽装置に備えられている循環装置、及び温度調節装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態の浴槽装置に備えられているチャンバ及び吐水装置を取り出して示した正面図である。 本発明の実施形態の浴槽装置に備えられているチャンバ及び吐水装置の、図5のVI-VI線に沿う断面図である。 本発明の実施形態の浴槽装置に備えられている、浴槽本体の背もたれ面に取り付けられた負電極の断面図である。 本発明の実施形態の浴槽装置に備えられている制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の浴槽装置の浴槽本体に備えられた負電極及び正電極によって取得された心電信号の一例を示す図である。 入浴者の深部体温に対する心拍数の変化の一例を示す図である。 本発明の実施形態による浴槽装置によって実行される冷刺激制御の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による浴槽装置によって実行された冷刺激制御の一例を示すタイムチャートである。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による浴槽装置を説明する。
図1は、本発明の実施形態による浴槽装置を設置した浴室全体を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の実施形態の浴槽装置1は、浴槽本体2と、この浴槽本体2に取り付けられた負電極5a、正電極5b、及び基準電極5cと、電極によって取得された信号を処理する制御装置16と、浴槽本体2の上縁に設けられた吐水装置8と、を有し、浴室R内に設置される。また、浴室Rの壁面には、リモコン18が取り付けられており、このリモコン18により、浴槽装置1の心電信号検出機能や、吐水装置8を操作できるようになっている。さらに、本実施形態において、浴槽装置1は、浴室Rの一側に、壁面に接するように配置されている。
浴槽本体2は、平面視において略長方形の箱形に形成され、内部に湯水を貯留するように構成されている。本実施形態においては、浴槽本体2は、その1つの長辺、及びその両側の2つの短辺全体が、浴室Rの内壁面に接するように配置されている。また、浴槽本体2の一方の短辺を構成する内壁面は、入浴者が寄りかかるように形成された浴槽本体2の短辺方向の内壁面である背もたれ面2aとして構成されている。また、浴室Rの内壁面に接していない側の浴槽本体2の長辺には、エプロン2cが着脱可能に取り付けられている。ここで、背もたれ面とは、入浴の際に、入浴者の背中が接する内壁面である。
吐水装置8は、浴槽本体2の背もたれ面2aの上部に設けられ、浴槽本体2の内方に向けて湯水を吐出するように構成されている。本実施形態において、吐水装置8は、背もたれ面2a上縁に沿って延びる扁平で幅広な吐水口8aを備えており、背もたれ面2aに寄りかかった入浴者の肩に向けて湯水を吐出するように構成されている。
負電極5a及び正電極5bは、浴槽本体2に貯留された湯水を介して入浴者の心電信号を検出するために、浴槽本体2に取り付けられた一組の電極である。入浴者の心電信号は、これらの負電極5aと正電極5bの間の電位差の信号として取得される。負電極5a及び正電極5bからなる一組の電極は、何れも浴槽本体2の短辺方向に延びる背もたれ面2a上に配置されている。また、基準電極5cは、負電極5a及び正電極5bによって検出される電位の基準電位を取得するための電極であり、この電極も浴槽本体2の背もたれ面2a上に配置されている。本実施形態においては、負電極5a及び正電極5bによって取得された心電信号に基づいて、入浴者の身体温度を推定している。そして、推定された身体温度に基づいて、吐水装置8から吐出される湯水の温度を制御して、入浴者に快適な入浴を提供する。入浴者の身体温度の推定、及び吐水装置8から吐出される湯水の温度制御については後述する。
なお、本実施形態において、負電極5a及び正電極5bは、背もたれ面2aの水平方向(幅方向)の中心線の左右に、中心線に対して左右対称の位置に配置されている。即ち、負電極5a及び正電極5bは、背もたれ面2a上に中心線から左右方向に夫々離間して配置されている。さらに、基準電極5cは、背もたれ面2aの下部に、背もたれ面2aの幅方向の中心線上に配置されている。さらに、負電極5a及び正電極5bは、浴槽本体2内の水面よりも下側に位置するように、夫々配置されている。負電極5a及び正電極5bは、浴槽本体2内の水面よりも下側であり、基準電極5cよりも上側の高さ位置に取り付けることができる。また、基準電極5cは、必ずしも備えられていなくても良く、省略することもできる。
本発明の実施形態による浴槽装置1は、浴槽本体2内に貯留されている湯水を、浴槽本体2に設けられた吸水口である浴槽取水口9bから吸い込み、吐水装置8の吐水口8aから吐出させるように構成されている。即ち、浴槽本体2内の湯水は、浴槽取水口9bから吸い込まれ、吐水装置8の吐水口8aから浴槽本体2内に戻るように循環される。一方、吐水口8aから吐出される湯水の温度を上昇、又は低下させる場合には、循環されている湯水に、給湯器から供給された湯又は上水道から供給された水を混入させるように構成されている。
次に、図2乃至図4を参照して、浴槽本体2内の湯水を、吐水装置8の吐水口8aを通って循環させる循環装置、及び循環されている湯水に所定温度の湯又は水を混入させて、吐水装置から吐出される湯水の温度を調整する温度調節装置の構成を説明する。
図2は、本発明の実施形態による浴槽装置の、図1のII-II線に沿う全断面図である。図3は、本発明の実施形態の浴槽装置に備えられている循環装置、及び温度調節装置の全体構成を示すブロック図である。図4は、本発明の実施形態の浴槽装置に備えられている循環装置、及び温度調節装置を示す斜視図である。
まず、図3及び図4に示すように、浴槽本体2内の湯水を循環させる循環装置は、浴槽本体2の側壁面2b(図2)に設けられた2つの浴槽取水口9bと、これらの浴槽取水口9bから吸い込まれた湯水が流入するチャンバ11と、湯水をチャンバ11に圧送する循環ポンプ6と、を有する。
図3に示すように、2つの浴槽取水口9bのうちの一方の浴槽取水口9bは、第1管路4aによってチャンバ11に接続されている。また、第1管路4aの途中には循環ポンプ6が設けられ、浴槽取水口9bから吸い込まれた湯水をチャンバ11に圧送するように構成されている。さらに、第1管路4aは、循環ポンプ6の下流側で分岐されており、一方はチャンバ11に接続され、他方は、浴槽本体2の背もたれ面2aに設けられた浴槽吐水口9aに接続されている。従って、循環ポンプ6によって加圧された湯水の一部は、浴槽本体2内の水面下から浴槽吐水口9aを通って浴槽本体2内に環流する。
2つの浴槽取水口9bのうちの他方の浴槽取水口9bは、第2管路4bによってチャンバ11に直接接続されている。後述するように、循環ポンプ6によって加圧された湯水が第1管路4aからチャンバ11に流入することにより、チャンバ11内に負圧が発生し、この負圧によって湯水が第2管路4bからチャンバ11内に引き込まれる。さらに、チャンバ11の上面には第3管路4cが接続されており、チャンバ11から流出した湯水は、第3管路4cを通って吐水装置8に供給される。従って、第1管路4a、第2管路4b、第3管路4c及びチャンバ11は、浴槽取水口9b及び吐水口8aに接続された循環流路を構成している。
次に、図4乃至図6を参照して、チャンバ11の構成を説明する。
図5は、本実施形態の浴槽装置1に備えられているチャンバ11及び吐水装置8を取り出して示した正面図である。また、図6は、図5のVI-VI線に沿う断面図である。
図4乃至図6に示すように、チャンバ11は、概ね直方体の箱状に構成されており、その底面には、第1管路4a及び第2管路4bが夫々接続されている。また、チャンバ11上面の、第1管路4aに対向する位置には、第3管路4cが接続されている。さらに、チャンバ11の上面には、後述する温度調節装置から供給される湯水を流入させる供給管路10も接続されている。即ち、第1管路4a及び第2管路4bは、チャンバ11の底面に横方向に並んで接続され、第3管路4cは、チャンバ11上面の、第1管路4aに対向する位置に接続されている。また、供給管路10は、チャンバ11上面の、第1管路4aと第2管路4bの間の位置に配置されている。
なお、図4に示すように、チャンバ11は浴槽本体2に対して比較的低い位置に配置されており、浴槽本体2内に貯留されている湯水の水面よりも下側に位置する。このため、浴槽装置1の通常の使用時においては、チャンバ11、及び第1管路4a、第2管路4bの全体、及び第3管路4cの下部は、湯水が満たされた状態になっている。
また、図6に示すように、チャンバ11の底面に接続された第1管路4aの先端にはノズル20が設けられ、第1管路4aからチャンバ11内に流入する湯水の流路が絞られている。このため、循環ポンプ6(図3、図4)によって加圧された湯水が第1管路4aからノズル20を通ってチャンバ11内に流入する際の流速が高められる。これにより、第1管路4aからチャンバ11内に流入した湯水が、第1管路4aに対向するように接続された第3管路4cに勢いよく流入すると共に、チャンバ11内に満たされていた湯水も巻き込まれて第3管路4cに流入する。
さらに、チャンバ11内の湯水が巻き込まれて第3管路4cに流入することにより、チャンバ11内において、少なくとも第2管路4bが接続されている部分N1や、供給管路10が接続されている部分N2が負圧となる。即ち、第2管路4b及び供給管路10は、循環流路の一部であるチャンバ11内の負圧になる部分に接続されている。これにより、第2管路4b内の湯水、及び供給管路10内の湯水は、負圧によってチャンバ11内に引き込まれ、第1管路4aから流入した湯水と共に第3管路4cに流入する。
即ち、チャンバ11内に設けられたノズル20、及びこれに対抗して接続された第3管路4cは、ジェットポンプのように作用して、第2管路4b及び供給管路10から夫々供給された湯水を、第3管路4cに流入させる。第3管路4cに流入した湯水は、第3管路4cの上端に接続された吐水装置8に流入し、その吐水口8aから浴槽本体2の内方に向けて吐出される。図5に示すように、吐水装置8の吐水口8aは、薄く、幅広に構成されているため、吐水口8aから吐出される湯水は、薄い膜状となって入浴者の首筋や肩に当たる。
次に、図3及び図4を参照して、本発明の実施形態の浴槽装置1に備えられている温度調節装置を説明する。
温度調節装置は、浴槽本体2の浴槽取水口9bから吐水装置8の吐水口8aに到る循環流路に、所定温度の湯水を流入させるように構成されている。これにより、吐水装置8から吐出される湯水の温度を上昇、又は低下させ、入浴者に温刺激又は冷刺激を与えることができる。
図3に示すように、温度調節装置は、外部の給湯源から供給された湯、又は外部の給水源から供給された水を流入させ、一時的に貯留する貯留タンク12と、この貯留タンク12からチャンバ11に流入させる湯又は水の流量を制御する加圧ポンプ14と、を有する。本実施形態においては、外部の給湯源として給湯器52が接続されており、上水道54から供給された水が分岐部54aにおいて分岐され、給湯器52に供給される。
給湯器52において生成された湯は、給湯管40a、湯用電磁弁56を通って貯留タンク12に供給される。また、外部の給水源である上水道54から供給された水は、給水管40b、水用電磁弁58を通って貯留タンク12に供給される。さらに、給湯管40aには、湯用電磁弁56の上流側に逆止弁41aが設けられ、給水管40bには、水用電磁弁58の上流側に逆止弁41bが設けられている。また、給湯管40a及び給水管40bは、湯用電磁弁56及び水用電磁弁58の下流側に設けられた合流部43aにおいて合流される。
合流部43aの下流側には共用管43が接続され、貯留タンク12まで延びている。この共用管43には、上流側から順に、水量センサ24、流調バルブ26、定流量弁28、流入側温度センサ30が設けられている。
水量センサ24は、単位時間当たりに共用管43を流れる湯水の体積流量[L/min]を検出し、検出信号を制御装置16に出力するように構成されている。
流調バルブ26は、制御装置16からの制御信号に基づいて、共用管43を流れる湯水の流量を制御する水量比例弁である。
定流量弁28は、共用管43を流れる湯水の流量が、所定流量を超えないように調整するように構成されている。
流入側温度センサ30は、共用管43を通って貯留タンク12に流入する湯水の温度を検出し、検出信号を制御装置16に出力するように構成されたサーミスタである。
貯留タンク12は、吐水口8aから吐出される湯水の温度を上昇又は低下させるために、循環流路であるチャンバ11に流入させる湯水を一時的に貯留するように構成されている。即ち、共用管43を通って供給された水又は湯は、貯留タンク12に流入して一時的に貯留され、供給管路10を通ってチャンバ11に流入する。貯留タンク12は矩形状のタンクであり、共用管43は貯留タンク12の上面に接続され、供給管路10は貯留タンク12の底面に接続されている。即ち、共用管43は、貯留タンク12内に貯留された水又は湯の水面W0の上方から所定のエアギャップをもって湯又は水を貯留タンク12に流入させる。このため、貯留タンク12に接続されている給湯器52及び上水道54は、貯留タンク12において、その下流側と縁切りされる。
また、図3に示すように、貯留タンク12の内部には、貯留タンク温度センサ32と、フロートスイッチ42と、オーバーフロー管44が設けられている。
貯留タンク温度センサ32は、貯留タンク12内に貯留されている湯水の温度を検出し、検出信号を制御装置16に出力するように構成されたサーミスタである。
フロートスイッチ42は、ステム42a、及びこのステム42aに沿って上下に移動可能なフロート42bを備えている。フロート42bは貯留タンク12内の水位に応じて上下に移動し、貯留タンク12内の水位が所定水位になると、フロートスイッチ42から制御装置16に検出信号が出力される。
オーバーフロー管44は、貯留タンク12の底面から、上方に向けて貯留タンク12内に延びる開管である。オーバーフロー管44が設けられていることにより、貯留タンク12内の水位が所定の水位以上に上昇すると、貯留タンク12内の湯又は水は、上端からオーバーフロー管44内に流入し、オーバーフロー管44を通って排出される。なお、オーバーフロー管44を通って貯留タンク12から排出された湯又は水は、浴槽本体2の下側に設けられた排水パン(図示せず)の上に落ち、下水に排水される。
次に、貯留タンク12は、供給管路10を介してチャンバ11に接続されている。また、供給管路10の途中には、上流側から順に、流出側温度センサ34、加圧ポンプ14、水量センサ36、逆止弁38、及び電磁弁39が設けられている。供給管路10からチャンバ11に流入した湯又は水は、浴槽本体2内から第1管路4a及び第2管路4bを通ってチャンバ11に流入した湯水と混合され、吐水装置8の吐水口8aから吐出される。吐水装置8から吐出される湯水の温度は、吐水温度センサ22によって検出される。また、浴槽本体2内に貯留されている湯水の温度は、浴槽温度センサ23によって検出される。
流出側温度センサ34は、貯留タンク12から流出する湯水の温度を検出し、検出信号を制御装置16に出力するように構成されたサーミスタである。
加圧ポンプ14は、制御装置16からの制御信号に基づいて、貯留タンク12からチャンバ11に流入する湯又は水の流量を制御するように構成されている。
水量センサ36は、単位時間当たりに供給管路10を流れる湯又は水の体積流量[L/min]を検出し、検出信号を制御装置16に出力するように構成されている。
逆止弁38は、チャンバ11から貯留タンク12へ、供給管路10を通って湯又は水が逆流するのを防止するように構成されている。
電磁弁39は、制御装置16からの制御信号に基づいて開閉され、チャンバ11に湯又は水を流入させるとき開弁されるように構成されている。チャンバ11への湯又は水の供給を行わないときは電磁弁39が閉弁され、チャンバ11内に負圧が発生しても、供給管路10からチャンバ11内に湯又は水が流入することはない。
吐水温度センサ22は、吐水装置8から吐出される湯水の温度を検出し、検出信号を制御装置16に出力するように構成されたサーミスタである。
浴槽温度センサ23は、浴槽本体2内に貯留されている湯水の温度を検出し、検出信号を制御装置16に出力するように構成されたサーミスタである。なお、浴槽本体2内に貯留されている湯水の温度は、供給管路10からチャンバ11内に湯水を流入させていない状態においては、吐水温度センサ22によって検出することもできる。従って、吐水温度センサ22を、浴槽温度センサ23として使用することができ、この場合には浴槽温度センサ23を省略することもできる。
次に、図7を参照して、浴槽本体2に取り付けられている各電極及び各電極の取り付け部分の構造を説明する。図7は、浴槽本体2の背もたれ面2aに取り付けられた負電極5aの断面図である。
なお、ここでは、負電極5aの構造及びその取り付け部分の構造を説明するが、本実施形態においては、負電極5a、正電極5b、及び基準電極5cは、何れも同一の構造を有する。
図7に示すように、負電極5aは、電極部60と、前面パッキン62aと、背面パッキン62bと、フランジ64と、防湿チューブ66と、接続端子68と、固定ネジ70と、導線72と、シース74と、を有する。また、負電極5aは、浴槽本体2の背もたれ面2aに表面が露出するように取り付けられている。さらに、負電極5aと背もたれ面2aとの間の水密性がパッキンにより確保されている。
電極部60は、導電金属製の部品であり、円板状に形成された円板部60aと、この円板部60aの背面から垂直に突出する軸部60bから構成されている。円板部60aは薄い円板状の部分であり、この円板部60aは背もたれ面2a上に配置され、円板部60aの前面が背もたれ面2aの表面に露出して、電位を検出するように構成されている。即ち、本実施形態においては、円板部60aは、直径約15mm、厚さ約2.5mmに形成されており、この円板部60a全体が背もたれ面2aの表面上に配置されている。軸部60bは、円板部60aの背面中央から直角に延びる丸棒状の部分であり、背もたれ面2aに形成された貫通穴を通って、背もたれ面2aの裏側に突出している。また、軸部60bの中間部には雄ネジ山が形成され、先端部には接続端子68を固定するための固定部が形成されている。
前面パッキン62aは、ゴム製の円板状の部材であり、中央には、電極部60の軸部60bを通すための円形穴が形成されている。前面パッキン62aは、電極部60の円板部60aとほぼ同一の直径を有し、円板部60aの背面側に配置される。負電極5aが背もたれ面2aに取り付けられた状態では、前面パッキン62aが、円板部60aの背面と背もたれ面2aの間に挟まれ、背もたれ面2aと負電極5aの間の水密性が確保されている。
背面パッキン62bは、ゴム製の円板状の部材であり、中央には、電極部60の軸部60bを通すための円形穴が形成されている。背面パッキン62bは、前面パッキン62aよりも大きい、フランジ64の大径部とほぼ同一の直径を有し、背もたれ面2aの背面側に配置される。負電極5aが背もたれ面2aに取り付けられた状態では、背面パッキン62bが、背もたれ面2aの背面とフランジ64の端面の間に挟まれ、背もたれ面2aの裏側の表面と負電極5aの間の水密性が確保されている。なお、前面パッキン62a及び背面パッキン62bは、樹脂製であっても良い。
フランジ64は、大径部及び小径部からなる段付きの円柱状の部材であり、中心には、電極部60の軸部60bを貫通させるための雌ネジ山が形成されている。フランジ64の大径部は、背面パッキン62bとほぼ同一の直径に形成され、小径部は、大径部の背面側に形成されている。フランジ64を貫通するように形成された雌ネジ山と、電極部60の軸部60bに形成された雄ネジ山を螺合させ、締め付けることによって、フランジ64の大径部側の端面により、背面パッキン62bが背もたれ面2aの背面に押し付けられ、水密性が確保される。
防湿チューブ66は、ゴム製の細長いチューブであり、電極部60の軸部60b先端や、接続端子68、導線72等を覆うように配置される。防湿チューブ66の先端には、フランジ64の小径部が嵌め込まれ、防湿チューブ66内への湿気の侵入が防止される。なお、防湿チューブ66は、樹脂製であっても良い。
接続端子68は導電金属製の部品であり、導線72の先端に圧着接続されている。接続端子68の先端部には、固定ネジ70を通すための穴が設けられており、この穴を通った固定ネジ70を、電極部60の軸部60b先端に設けられた雌ネジに螺合させることにより、接続端子68を電極部60に固定することができる。これにより、電極部60と導線72を、着脱自在に電気的に接続することができる。
導線72は、電極部60と制御装置16(図3)を電気的に接続するための導電線であり、負電極5aから制御装置16まで延びている。また、導線72には、絶縁材料製のシース74が被せられ、導線72の電気絶縁性が確保されている。本実施形態においては、負電極5a、正電極5b、及び基準電極5cから夫々延びる導線72が制御装置16に接続され、心電信号が制御装置16に入力される。
次に、図8を参照して、制御装置16の構成を説明する。
図8は、制御装置16の構成を示すブロック図である。
制御装置16は、各電極、及び各温度センサが接続され、浴槽本体2の背もたれ面2aの背面側に配置されている。負電極5a、正電極5b、及び基準電極5cによって取得された心電信号は制御装置16に入力され、これに基づいて入浴者の身体温度が推定される。また、吐水温度センサ22、浴槽温度センサ23、流入側温度センサ30、貯留タンク温度センサ32、及び流出側温度センサ34によって検出された各温度も制御装置16に入力される。さらに、リモコン18からの指令信号、及び水量センサ24、水量センサ36、及びフロートスイッチ42による各検出信号も制御装置16に入力される。
制御装置16は、入浴者によるリモコン18の操作に基づいて、入浴者が希望する温度の湯水が吐水装置8から吐出されように温度調節装置を制御する。また、制御装置16は、推定された入浴者の身体温度に基づいて入浴者の温まり状態を判定し、判定された温まり状態に応じて吐水装置8から吐出させる湯水の温度を設定する。吐水装置8から吐出させる湯水の温度は、各温度センサの検出温度に基づいて制御される。
具体的には、制御装置16は、循環ポンプ6、加圧ポンプ14、流調バルブ26、電磁弁39、湯用電磁弁56、及び水用電磁弁58に制御信号を送り、吐水装置8から吐出される湯水の温度が設定温度になるように制御する。即ち、制御装置16は、吐水温度センサ22によって検出される温度が所定温度となるように、循環流路を循環している湯水に、貯留タンク12から湯又は水を流入させる。これにより、浴槽温度センサ23によって検出された温度よりも高い温度又は低い温度の湯水を、吐水装置8から吐出させることができる。
さらに、図8に示すように、制御装置16は、差動増幅回路76と、フィルタ回路78と、増幅回路80と、A/Dコンバータ82と、を有し、これらの回路が筐体内に内蔵されている。さらに、制御装置16には、入浴者の身体温度を推定する身体温度検出部84と、推定された身体温度に基づいて入浴者の温まり状態を判定する温まり状態判定部85と、が内蔵されている。また、制御装置16には、入浴者の温まり状態に基づいて吐水温度を設定する吐水温度設定部86と、設定温度の湯水が吐水装置8から吐出されるように、制御信号を出力する制御信号出力部88と、が内蔵されている。具体的には、身体温度検出部84、温まり状態判定部85、吐水温度設定部86、及び制御信号出力部88は、マイクロプロセッサ、メモリ、これらを作動させるソフトウェア、インターフェイス回路(以上図示せず)等から構成されている。
ここで、各電極から延びる導線72や、これらの導線72が接続される制御装置16は、何れも、浴槽本体2の背もたれ面2aの裏側の空間に収容されている。図1に示すように、背もたれ面2aの裏側の空間は、浴槽本体2のエプロン2cを取り外すことにより、浴室Rの洗い場側からアクセスすることができる。このため、浴槽本体2のエプロン2cを取り外すだけで、各電極や制御装置16の調整、修理等のメンテナンスを容易に行うことができる。即ち、負電極5a、正電極5b、基準電極5c、及び制御装置16を、アクセスしやすい空間に集約的に配置することにより、メンテナンス性を高めることができる。
差動増幅回路76は、負電極5a及び正電極5bから夫々延びる導線72が接続される増幅回路であり、負電極5aと正電極5bの間の差電圧を増幅するように構成されている。
フィルタ回路78は、差動増幅回路76によって増幅された差電圧が入力され、ハムなどの不要な周波数帯域の成分を除去し、必要な周波数帯域の信号成分を通過させるように構成されている。
増幅回路80は、フィルタ回路78によって、ハムなどの不要な周波数帯域成分が除去された信号が入力され、入力された信号を増幅するように構成されている。また、基準電極5cから延びる導線72は、差動増幅回路76、フィルタ回路78、及び増幅回路80のグラウンドに接続される。
A/Dコンバータ82は、増幅回路80によって増幅されたアナログ信号を、ディジタル信号に変換するように構成されている。
身体温度検出部84は、負電極5a及び正電極5bによって検出され、A/Dコンバータ82によってディジタル信号に変換された入浴者の心電信号に基づいて、入浴者の身体温度を推定するように構成されている。従って、負電極5a、正電極5b及び身体温度検出部84は、浴槽本体2内の入浴者の身体温度を推定する体温検出装置として機能する。心電信号に基づいて入浴者の身体温度を推定する方法については後述する。
なお、本実施形態においては、入浴者の身体温度として、入浴者の深部体温が身体温度検出部84により推定される。ここで、深部体温とは、入浴者の身体の内部の温度を意味し、通常、舌下温、直腸温、鼓膜温等が深部体温として測定される。しかしながら、入浴者の深部体温と湯水に浸かっていない部分の皮膚温度等との間には一定の相関関係が存在するので、入浴者の皮膚温度を身体温度として本発明を構成することもできる。
吐水温度設定部86は、まず、入浴者によるリモコン18の操作に基づいて、吐水装置から吐出される湯水の温度を設定する。制御信号出力部88は、吐水温度センサ22によって検出される吐水温度が、吐水温度設定部86によって設定された設定温度になるように、温度調節装置を制御する。具体的には、制御信号出力部88は、吐水温度が設定温度になるように、温度調節装置を構成する湯用電磁弁56、水用電磁弁58、流調バルブ26、加圧ポンプ14、電磁弁39、及び循環ポンプ6を制御するように構成されている。このように、吐水温度設定部86及び制御信号出力部88を備えた制御装置16は、温度調節装置を制御して、吐水装置8から吐出される湯水の温度を調整する。
即ち、浴槽本体2内の湯水の温度よりも高い温度の湯水を吐出させる場合には、制御信号出力部88は、水用電磁弁58を閉弁させ、湯用電磁弁56を開弁させて、浴槽本体2内の湯水よりも温度の高い湯を、貯留タンク12に貯留させる。次いで、電磁弁39を開弁させると共に、加圧ポンプ14を作動させて、貯留タンク12内の温度の高い湯をチャンバ11に流入させる。これにより、循環流路を通って循環されている浴槽本体2内の湯水に、貯留タンク12からの温度の高い湯が混合され、吐水装置8の吐水口8aから吐出される湯水の温度が上昇する。
吐水口8aから吐出される湯水の温度は、吐水温度センサ22によって検出される。吐水温度センサ22によって検出された温度が設定温度よりも低い場合には、加圧ポンプ14の回転数を増加させる一方、循環ポンプ6の回転数を低下させ、混合される温度の高い湯の割合を増加させる。吐水温度センサ22によって検出された湯水の温度が設定温度よりも高い場合には、加圧ポンプ14の回転数を低下させる一方、循環ポンプ6の回転数を増加させ、混合される温度の高い湯の割合を低下させる。また、制御装置16は、水量センサ24及び水量センサ36の検出信号に基づいて、貯留タンク12内に貯留されている湯の量が適正になるように、流調バルブ26を制御する。
一方、浴槽本体2内の湯水の温度よりも低い温度の湯水を吐出させる場合には、制御信号出力部88は、水用電磁弁58を開弁させ、湯用電磁弁56を閉弁させて、浴槽本体2内の湯水よりも温度の低い水を、貯留タンク12に貯留させる。次いで、電磁弁39を開弁させると共に、加圧ポンプ14を作動させて、貯留タンク12内の温度の低い水をチャンバ11に流入させる。これにより、循環流路を通って循環されている浴槽本体2内の湯水に、貯留タンク12からの温度の低い水が混合され、吐水装置8の吐水口8aから吐出される湯水の温度が低下する。
吐水温度センサ22によって検出された湯水の温度が設定温度よりも高い場合には、加圧ポンプ14の回転数を増加させる一方、循環ポンプ6の回転数を低下させ、混合される温度の低い水の割合を増加させる。吐水温度センサ22によって検出された湯水の温度が設定温度よりも低い場合には、加圧ポンプ14の回転数を低下させる一方、循環ポンプ6の回転数を増加させ、混合される温度の低い水の割合を低下させる。
次に、図9及び図10を参照して、制御装置16に内蔵されている身体温度検出部84による入浴者の身体温度の検出を説明する。
図9は、浴槽本体2に備えられた負電極5a及び正電極5bによって取得された心電信号の一例を示す図である。図10は、入浴者の深部体温に対する心拍数の変化の一例を示す図である。
まず、制御装置16に内蔵された身体温度検出部84により、浴槽装置1の浴槽本体2の中に入った入浴者の心電信号が取得される。即ち、入浴者の心電信号は、浴槽本体2の背もたれ面2aに配置された負電極5a及び正電極5bにより、浴槽本体2内に貯留された湯水を介して電位差の信号として取得される。図9は、このようにして取得された心電信号の一例を示している。
次いで、取得された心電信号から、入浴者の平時心拍数が取得される。即ち、入浴者の心拍は、心電波形において、振幅の大きいインパルス状のR波として検出され、単位時間当たりのR波の数をカウントすることにより、入浴者の心拍数を取得することができる。また、本実施形態において、身体温度検出部84は、入浴者が浴槽本体2の中に入った直後の1~3分間における心拍数の最小値を、入浴者の平時心拍数として取得し、記憶する。
まず、心拍数等のバイタル指標は、入浴動作により一時的に上昇することはあるものの、平時よりも大きく低下することはないため、入浴直後の所定期間における最小値を平時心拍数とすることができる。本実施形態においては、入浴者が浴槽本体2の中に入った後、所定時間経過後の心拍数を、入浴者の平時心拍数として採用している。或いは、入浴直後の所定期間における心拍数の平均値を、平時心拍数とすることもできる。
さらに、身体温度検出部84は、入浴直後において取得された平時心拍数からの入浴者の心拍数の変化を取得する。一般に、入浴者が浴槽本体2の湯水の中に浸かると、体温が上昇すると共に、心拍数も上昇する。この心拍数の変化分が身体温度検出部84によって取得される。
通常、入浴者の深部体温は、入浴を開始した後、少しずつ上昇する。この入浴開始後の入浴者の深部体温の変化は、図10に一例を示すように、入浴者の心拍数変化と強い相関があることが知られており、入浴者の心拍数の変化に基づいて、入浴者の深部体温の変化を推定することができる。本実施形態において、身体温度検出部84は、入浴者の心拍数の変化に基づいて、入浴者の深部体温の変化を推定している。一例として、平時心拍数が70回/分の入浴者の心拍数が、入浴開始後80回/分まで上昇した場合には、入浴者の深部体温は0.4℃程度上昇しているものと推定することができる。このように、本実施形態においては、入浴者のバイタル情報の一つである心拍数に基づいて、入浴者の深部体温を推定している。
さらに、変形例として、入浴者が浴槽本体2の中に入った後の経過時間及び浴槽温度センサ23によって検出された湯水の温度に基づいて入浴者の身体温度を推定するように本発明を構成することもできる。具体的には、リモコン18の内部に、入浴者が浴槽本体2の中に入った後の経過時間を検出する計時部(図示せず)を設けておく。さらに、身体温度検出部84は、計時部によって検出された経過時間と、浴槽温度センサ23によって検出された湯水の温度に基づいて入浴者の深部体温を推定する。即ち、浴槽本体2内の湯水の温度、及び入浴者が湯水に浸かった経過時間と、入浴者の深部体温の上昇との間には強い相関があるため、湯水の温度及び経過時間から、入浴者の深部体温の上昇を推定することができる。この変形例によれば、計時部(図示せず)を設けることにより、簡便に入浴者の身体温度の上昇を推定することができる。
なお、本実施形態において、身体温度検出部84は、入浴者の心拍数の変化に基づいて、入浴者の深部体温の変化を推定しているが、入浴者の体表温度や深部体温等の身体温度を、測定又は推定するように本発明を構成することもできる。例えば、サーモグラフ(図示せず)により入浴者を撮像し、サーモグラフの検出信号に基づいて、入浴者の入浴直後の体温、及び入浴後の体温を測定して、入浴者の体温の変化を検出することもできる。また、サーモグラフにより検出される体温は、入浴者の体表温度であるが、体表温度と深部体温には所定の関係が知られているため、検出された体表温から深部体温を推定することができる。さらに、入浴者の身体温度を、心拍数の他、血圧、血流、顔色等のバイタル情報に基づいて推定するように本発明を構成することもできる。或いは、入浴者が体温計を装着しながら入浴することで、入浴者の体温を測定するように本発明を構成することもできる。
次に、図11及び図12を参照して、制御装置16による冷刺激制御を説明する。
本実施形態の浴槽装置1は、入浴者の逆上せ防止や、入浴者に爽快な冷刺激を与えることを目的として、冷刺激制御を実行可能に構成されている。図11は、本発明の実施形態による浴槽装置1によって実行される冷刺激制御の処理を示すフローチャートである。図12は、浴槽装置1によって実行された冷刺激制御の一例を示すタイムチャートである。図11に示すフローチャートは、浴槽装置1の作動中、制御装置16により、所定の時間間隔で繰り返し実行されるように構成されている。
まず、図11のステップS1においては、入浴者が浴槽本体2に入浴を開始したか否かが判断され、入浴者が入浴を開始するまでステップS1の処理が繰り返し実行される。本実施形態においては、負電極5a及び正電極5bによって入浴者の心電信号が検出されているか否かによって、入浴者の入浴を検出している。
次に、ステップS2において、制御装置16の温まり状態判定部85は、入浴者の温まり状態を判定する。即ち、温まり状態判定部85は、入浴者が入浴により温まり過ぎて、所謂「逆上せ」の状態に近づいていないか否か(入浴者が快適な冷刺激を感じるに十分な温まりの状態となっているか否か)を判断する。具体的には、本実施形態においては、入浴者の心電信号に基づいて推定された入浴者の深部体温が入浴開始時よりも約0.6℃以上上昇したとき、温まり状態判定部85によって、所定の温まり条件を満足していると判断され、入浴者が快適な冷刺激を感じるに十分な温まりの状態となっていると判定される。所定の温まり条件が満足されていない場合には、ステップS2の処理が繰り返し実行される。
所定の温まり条件が満足されたと判定されると、ステップS3の処理が実行される。ステップS3においては、吐水装置8の吐水口8aから湯水が吐出されている状態であるか否かが判断される。湯水の吐出中である場合にはステップS4に進み、吐出中でない場合にはステップS5に進む。図12に示す例においては、時刻t0において、吐水装置8から温度T0の湯水の吐出中に所定の温まり条件が満足されたと判断されている。
ステップS4においては、吐水装置8から吐出される湯水の温度調整が開始される。具体的には、制御装置16は、湯用電磁弁56及び水用電磁弁58に制御信号を送り、湯用電磁弁56を閉弁させる(閉弁されていた場合はそのまま)と共に、水用電磁弁58を開弁させ、貯留タンク12に上水道54から供給された水を流入させる。なお、貯留タンク12内に温度の高い湯水が貯留されていた場合には、貯留タンク12に水を流入させることにより、貯留タンク12内の湯水をオーバーフロー管44からオーバーフローさせ、貯留タンク12内の湯水の温度を十分に低下させる。
次いで、ステップS5においては、所定の温まり条件が満足されたと判断された後、所定の準備時間が経過した時刻t1において、設定温度がTLに変更された湯水の吐出が開始される。このように、本実施形態においては、入浴者が所定の温まり条件を満足していると判断した後、所定時間経過後に、入浴者に冷刺激を与える温度の湯水が吐水装置8から吐出される。具体的には、制御装置16は、電磁弁39を開弁させると共に加圧ポンプ14を作動させ、貯留タンク12内の水(温度の低い湯水)をチャンバ11に流入させ、吐水装置8から吐出される湯水の温度を低下させる。このように、制御装置16は、吐水装置8から湯水が吐出されている状態で、入浴者が所定の温まり条件を満足していると判断した場合には、吐水装置8からの湯水の吐出を継続しながら湯水の温度を低下させる。
制御装置16は、吐水温度センサ22によって検出される吐水装置8から吐出される湯水の温度がTL℃になるように、循環ポンプ6及び加圧ポンプ14を制御する。また、制御装置16は、貯留タンク12内に貯留されている水が枯渇しないように、流調バルブ26の開度を調整する。このように、制御装置16は、体温検出装置によって推定された身体温度に基づいて入浴者の温まり状態を判定し、所定の温まり条件を満足している場合には、入浴者に冷刺激を与える温度の湯水を吐水装置8から吐出させる。
本実施形態において、所定の準備時間(時刻t0~t1)は約30秒に設定されている。また、本実施形態において、入浴者に冷刺激を与える温度として、変更後の設定温度TLを、吐水装置8から吐出されていた湯水の温度T0よりも低い温度に設定している。例えば、変更後の設定温度TLを、吐水装置8から吐出されていた湯水の温度T0よりも約3℃低い温度に設定している。好ましくは、準備時間は約5秒~約60秒に設定し、変更後の設定温度TLは、吐水装置8から吐出されていた湯水よりも約2℃~約8℃低い温度に設定する。或いは、入浴者に冷刺激を与える温度として、変更後の設定温度TLを、入浴者の体温よりも低い約30℃~約35℃に設定されるように本発明を構成することもできる。
このように、入浴者の温まり状態を判定し、入浴者が逆上せた状態に近づいているタイミングで、温度の低い湯水を吐水装置8から入浴者の肩や首筋に向けて吐出することにより、入浴者に冷刺激を与えることができる。これにより、入浴者には心地良い涼感が与えられ、入浴者は爽快感を得ることができる。
次いで、ステップS6においては、設定温度がTLに変更された時刻t1の後、所定時間経過したか否かが判断される。所定時間経過していない場合にはステップS10に進み、ステップS10においては、入浴者がリモコン18により、冷刺激を停止する操作をしたか否かが判断される。入浴者により停止操作が行われない場合にはステップS6に戻り、時刻t1の後、所定時間経過するまでステップS6→S10→S6の処理が繰り返し実行される。なお、設定温度がTLに変更され、入浴者に冷刺激を与えている状態では、貯留タンク12から水(温度の低い湯水)がチャンバ11に注入されるが、この間、浴槽取水口9bから吸い込まれ、循環流路を循環している湯水に注入される水の量は漸減される。
即ち、吐水装置8から吐出される湯水の温度を低下させることにより、浴槽本体2内に貯留され、浴槽取水口9bから吸い込まれる湯水の温度も少しずつ低下する。このため、貯留タンク12からチャンバ11に注入する水の量を一定にしておくと、吐水装置8から吐出される湯水の温度が設定温度がTLよりも低下してしまい、入浴者に過度の冷刺激が与えられてしまう。このため、循環流路を循環している湯水に注入される水の量を漸減させることにより、設定温度TLを確実に維持することができる。
次に、時刻t1の後、所定の冷刺激時間が経過した時刻t2において、ステップS7が実行されると、吐水装置8からの湯水の吐出が停止され、図11に示すフローチャートの1回の処理が終了する。また、所定の冷刺激時間が経過する前に入浴者がリモコン18により冷刺激を停止した場合にもステップS7が実行され、吐水装置8からの湯水の吐出が停止される。即ち、入浴により入浴者が十分に温まった状態で、設定温度を低下させた湯水を吐水装置8から吐出させることにより、入浴者に爽快感を与えることができるものの、その状態が長時間続くと入浴者は冷えを感じ、入浴者に不快感を与えてしまう。このため、本実施形態においては、入浴者に所定の冷刺激時間(時刻t1~t2)冷刺激を与えた後、自動的に吐水装置8からの湯水の吐出を停止させ、入浴者に冷えを感じさせないようにしている。
本実施形態において、入浴者に冷刺激を与える冷刺激時間は約120秒である。好ましくは、入浴者に冷刺激を与える冷刺激時間は約30秒~約300秒に設定する。なお、夏場などで、上水道54から供給される水の温度が高く、所定温度以上である場合には、冷刺激時間が長くなるように本発明を構成することもできる。或いは、供給される水の温度が所定温度以上である場合に、浴室Rに設けられた浴室乾燥機(図示せず)から、送風を行うように本発明を構成することもできる。
一方、ステップS3において、吐水装置8からの湯水の吐出が行われていないと判断された場合には、ステップS8に進む。
ステップS8においては、吐水装置8からの湯水の吐出が開始される。即ち、制御装置16は、循環ポンプ6に制御信号を送り、これを作動させる。これにより、浴槽本体2の浴槽取水口9bから湯水が吸い込まれ、これが吐水装置8の吐水口8aから吐出される。また、制御装置16は、水用電磁弁58に制御信号を送り、これを開弁させる(湯用電磁弁56は閉弁されている)。しかしながら、ステップS8においては電磁弁39は開弁されず、吐水装置8からは、浴槽本体2内の湯水と同じ温度の湯水が吐出される。
次いで、ステップS9においては、ステップS8において吐水装置8からの湯水の吐出が開始された後、所定の準備時間が経過したか否かが判断され、所定の準備時間が経過するまで、ステップS9の処理が繰り返し実行される。所定の準備時間が経過すると、上述したステップS4以下の処理が実行され、図11に示すフローチャートの1回の処理が実行される。即ち、吐水装置8からの湯水の吐出が開始された後、所定の準備時間が経過すると、設定温度がTLに変更された湯水が吐出される。さらに、設定温度TLの吐水が、所定の冷刺激時間継続された後、吐水装置8からの湯水の吐出が停止される。
このように、吐水装置8から湯水が吐出されていない状態から、自動的に冷刺激を開始する場合には、浴槽本体2内の湯水と同じ温度の湯水を所定の準備時間吐出させた後、温度を低下させた吐出を開始して、入浴者に冷刺激を与えている。これにより、入浴者が吐水装置8からの湯水の吐出に慣れた後、冷刺激が与えられ、温度の低い湯水が突然吐出されることにより、入浴者に不快感を与えるのを防止することができる。また、本実施形態において、浴槽本体2に、制御装置16によって開閉可能な排水弁(図示せず)を設けておき、入浴者が出浴した後、浴槽本体2内の湯水を所定量排出するように本発明を構成することもできる。これにより、吐水装置8からの湯水の吐出により増加した浴槽本体2内の湯水を減少させることができる。なお、この場合において、入浴者の出浴は、浴槽本体2に設けられた電極によって取得された心電信号等に基づいて、検知することができる。
本発明の実施形態の浴槽装置1によれば、体温検出装置を構成する身体温度検出部84によって推定された浴槽本体2内の入浴者の身体温度に基づいて入浴者の温まり状態を判定し、所定の温まり条件を満足している場合には、入浴者に冷刺激を与える温度の湯水を吐水装置8から吐出させる。この結果、適切なタイミングで入浴者に冷刺激を与えることができ、冷刺激を行っても入浴者に不快感を与えることなく、入浴者の身体の温まりと、火照りの抑制を両立することができる。
また、本実施形態の浴槽装置1によれば、入浴者のバイタル情報に基づいて、体温検出装置を構成する身体温度検出部84によって入浴者の深部体温が推定されるので、浴槽本体2内に貯留されている湯水の温度の影響を受けにくく、入浴者の深部体温を正確に推定することができる。この結果、適切なタイミングで入浴者に冷刺激を与えることができる。
さらに、本実施形態の浴槽装置1によれば、所定の温まり条件が満足されてから所定時間経過後に、入浴者に冷刺激が与えられる(図12)ので、浴槽装置1によって「入浴者が温まった」と判断された際に入浴者自身が温まったと感じていない場合において、入浴者に不快感が与えられるのを抑制することができる。
また、本実施形態の浴槽装置1によれば、吐水装置8からの湯水の吐出を継続しながら湯水の温度を低下させるので、入浴者に不要な刺激を与えることなく、冷刺激だけを与えることができ、より心地良い冷刺激を入浴者に与えることができる。
さらに、本実施形態の浴槽装置1によれば、入浴者に冷刺激を与えている間、浴槽本体2から吸い込んだ湯水に注入する水の量が漸減されるので、浴槽本体2内に貯留されている湯水の温度が低下しても、吐水口8aから吐出される湯水の温度が低下し過ぎることがなく、入浴者に適正な冷刺激を与えることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態においては、入浴者の心拍数に基づいて、入浴者の深部体温を推定していたが、入浴者の体表温、深部体温等の身体温度を、体温検出装置によって直接検出するように本発明を構成することもできる。
1 浴槽装置
2 浴槽本体
2a 背もたれ面
2b 側壁面
2c エプロン
4a 第1管路
4b 第2管路
4c 第3管路
5a 負電極
5b 正電極
5c 基準電極
6 循環ポンプ(循環装置)
8 吐水装置(温冷熱装置)
8a 吐水口
9a 浴槽吐水口
9b 浴槽取水口(吸水口)
10 供給管路
11 チャンバ
12 貯留タンク
14 加圧ポンプ
16 制御装置(制御部)
18 リモコン
20 ノズル
22 吐水温度センサ
23 浴槽温度センサ
24 水量センサ
26 流調バルブ
28 定流量弁
30 流入側温度センサ
32 貯留タンク温度センサ
34 流出側温度センサ
36 水量センサ
38 逆止弁
39 電磁弁
40a 給湯管
40b 給水管
41a 逆止弁
41b 逆止弁
42 フロートスイッチ
42a ステム
42b フロート
43 共用管
43a 合流部
44 オーバーフロー管
52 給湯器
54 上水道
54a 分岐部
56 湯用電磁弁
58 水用電磁弁
60 電極部
60a 円板部
60b 軸部
62a 前面パッキン
62b 背面パッキン
64 フランジ
66 防湿チューブ
68 接続端子
70 固定ネジ
72 導線
74 シース
76 差動増幅回路
78 フィルタ回路
80 増幅回路
82 A/Dコンバータ
84 身体温度検出部
85 温まり状態判定部
86 吐水温度設定部
88 制御信号出力部

Claims (5)

  1. 吐水装置を備えた浴槽装置であって、
    湯水を貯留する浴槽本体と、
    上記浴槽本体の上方に設けられ、湯水を上記浴槽本体の内方に向けて吐出させる吐水口を備えた吐水装置と、
    この吐水装置から吐出される湯水の温度を調整する温度調節装置と、
    上記浴槽本体内の入浴者の身体温度を検出又は推定する体温検出装置と、
    上記温度調節装置を制御して、上記吐水装置から吐出される湯水の温度を調整する制御装置と、を有し、
    上記制御装置は、上記体温検出装置によって検出又は推定された身体温度に基づいて入浴者の温まり状態を判定し、所定の温まり条件を満足している場合には、入浴者に冷刺激を与える温度の湯水を上記吐水装置から吐出させることを特徴とする浴槽装置。
  2. 上記体温検出装置は、入浴者のバイタル情報に基づいて、入浴者の深部体温を推定する請求項1記載の浴槽装置。
  3. 上記制御装置は、入浴者が所定の温まり条件を満足していると判断した後、所定時間経過後に、入浴者に冷刺激を与える温度の湯水を上記吐水装置から吐出させる請求項1又は2に記載の浴槽装置。
  4. 上記制御装置は、上記吐水装置から湯水が吐出されている状態で、入浴者が所定の温まり条件を満足していると判断した場合には、上記吐水装置からの湯水の吐出を継続しながら上記吐水装置からの湯水の温度を低下させることにより、入浴者に冷刺激を与える請求項1乃至3の何れか1項に記載の浴槽装置。
  5. 上記吐水装置は、上記浴槽本体内に貯留されている湯水を吸い込んで、上記吐水口から吐出させるように構成され、上記温度調節装置は、上記浴槽本体から吸い込んだ湯水に、上水道から供給された水を注入することにより、上記吐水口から吐出される湯水の温度を低下させるように構成され、上記制御装置は、入浴者に冷刺激を与えている間、上記浴槽本体から吸い込んだ湯水に注入する水の量を漸減させる請求項1乃至4の何れか1項に記載の浴槽装置。
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