JP2023101075A - 自動排泄処理装置、自動排泄処理方法及びそれらに用いられる可撓袋オムツ - Google Patents

自動排泄処理装置、自動排泄処理方法及びそれらに用いられる可撓袋オムツ Download PDF

Info

Publication number
JP2023101075A
JP2023101075A JP2022001413A JP2022001413A JP2023101075A JP 2023101075 A JP2023101075 A JP 2023101075A JP 2022001413 A JP2022001413 A JP 2022001413A JP 2022001413 A JP2022001413 A JP 2022001413A JP 2023101075 A JP2023101075 A JP 2023101075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excrement
flexible bag
diaper
bag diaper
automatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022001413A
Other languages
English (en)
Inventor
ワサンタ サマラトュンガ
Wasantha Samarathunga
淳 土井
Atsushi Doi
惠司 伊藤
Keiji Ito
伸浩 小笠原
Nobuhiro Ogasawara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikuchi Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kikuchi Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikuchi Seisakusho Co Ltd filed Critical Kikuchi Seisakusho Co Ltd
Priority to JP2022001413A priority Critical patent/JP2023101075A/ja
Publication of JP2023101075A publication Critical patent/JP2023101075A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

【課題】使用者の快適性や衛生面に優れ、また密度が頻繁に入れ替わるような固液混合状態の排泄物の搬送に適した搬送手段を備えた自動排泄処理装置を提供すること。【解決手段】自動排泄処理装置1は、使用者の股間に密着して着用される可撓袋オムツ20と、可撓袋オムツ20で受けた排泄物を内部の排泄物タンク13に搬送する便搬送部11を有する処理装置本体10とを備える。便搬送部11は、排泄物を吸引及び圧送するシリンダ型ポンプ111を有している。又は便搬送部は、互いに相補的に動作する2つのシリンダ型ポンプからなるものでもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、寝たきり等により自分で排泄処理ができない要介護者の排泄物の処理を自動で行うための自動排泄処理装置に関する。
寝たきりや半身不随等の障害により一人では排便や排尿の用を足せない要介護者のために、ベッドに仰臥した状態のまま排泄物の処理を行うことができる様々な自動排泄処理装置が考案されている(例えば特許文献1~3参照)。
例えば特許文献1には、要介護者の股間に装着されるカップと、カップから導かれるホースと、ホースの先に取り付けられる吸引ユニットとから構成される自動排泄処理装置が開示されている。この自動排泄処理装置は、要介護者がカップに排泄をすると、カップ内部のセンサがこれを感知し、カップの内部に溜まった排泄物(大便・尿水)がホースから吸引ユニット内部のタンクに吸い取られる仕組みとなっている。
特開2005-66011号公報 特開2009-183422号公報 特開2016-22367号公報
従来の自動排泄処理装置によれば、排泄物を受けるカップ及びその直下のトラップ排管がベッドに固定されており、カップを装着した使用者は寝返りが打てないなど快適性や衛生面において課題があった。
また、従来の自動排泄処理装置は、洗浄の他、排泄物の搬送のために多くの水を使うため、カップと人体との接触部分の隙間から汚物を含んだ水漏れや感電等のおそれもある。更に、自動排泄処理装置が搬送する排泄物は、気体(空気)、水分(洗浄水・尿水)及び固体分(大便)を含むため、そのような密度が頻繁に入れ替わるような固液混合状態の流体を、効率よくかつ安定的に搬送するのに適したポンプ方式(搬送技術)も未だ確立されていない。
本発明は、こうした従来の課題に鑑みてなされたものであり、使用者の快適性や衛生面に優れ、また密度が頻繁に入れ替わるような固液混合状態の排泄物の搬送に適した搬送手段を備えた自動排泄処理装置、及びそれに関連する技術を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、使用者の股間に密着して着用される可撓袋オムツと、前記可撓袋オムツで受けた排泄物を内部のタンクで回収する機能を有する処理装置本体と、前記可撓袋オムツに着脱可能に接続され当該可撓袋オムツで受けた前記排泄物を前記処理装置本体に排出するための便排出ホースとを備える自動排泄処理装置である。
自動排泄処理装置は、前記処理装置本体が前記排泄物を吸引して前記タンクに圧送するための少なくとも1つのシリンダ型ポンプを有する便搬送部を備えることが好ましい。
また、自動排泄処理装置は、前記処理装置本体が前記排泄物を吸引して前記タンクに搬送するための便搬送部を備え、前記便搬送部が互いに相補的に動作する2つのシリンダ型ポンプを備えてなるものでもよい。
また、本発明は、使用者の股間に密着して配置される可撓袋オムツと、前記可撓袋オムツで受けた排泄物を内部のタンクで回収する機能及び前記可撓袋オムツを洗浄する機能を有する処理装置本体とを備える自動排泄処理装置における排泄処理方法であって、ここで、前記処理装置本体が、前記排泄物を吸引して前記タンクに圧送するための少なくとも1つのシリンダ型ポンプを有する便搬送部と、前記洗浄水を加圧して前記可撓袋オムツに投入するための洗浄水供給部と、前記便搬送部及び前記洗浄水供給部とを制御する制御部とを備えており、前記制御部が、前記洗浄水供給部を作動させて前記洗浄水を前記可撓袋オムツに投入するステップと、前記制御部が、前記洗浄水の投入を維持しながら前記便搬送部を作動して前記排泄物を吸引するステップと、前記制御部が、前記洗浄水の投入を停止して前記便搬送部を作動して前記排泄物を前記タンクに圧送するステップと、前記排泄物の吸引と圧送とを繰り返すステップとを含む、排泄処理方法である。
また、本発明は、上記構成の自動排泄処理装置に用いられる可撓袋オムツである。
可撓袋オムツは、開口する縁部に使用者の皮膚に密着させるための接着性ドレッシング材を備えていることが好ましい。
また、可撓袋オムツは、前記接着性ドレッシング材がハイドロコロイド又はハイドロゲルを含むことが好ましい。
また、可撓袋オムツは、前記縁部に沿って設けられた第1シート部材と、前記第1シート部材の面に対向して接合する面を有する第2シート部材とを更に備え、前記第2シート部材の前記第1シート部材とは反対側の面に前記接着性ドレッシング材が配置されており、前記第1シート部材及び前記第2シート部材が互いに対向して着脱可能に係合するよう構成されていることが好ましい。
本発明の自動排泄処理装置及び自動排泄処理方法によれば、密度が頻繁に入れ替わるような固液混合状態の排泄物を効率よくかつ安定的に搬送して回収することができる。また、本発明の可撓袋オムツによれば、使用者は例えば寝返りが打てるなど自由に動作できる範囲が広くなり、その結果、従来よりも装着時の快適性を大きく向上させることができる。
本発明の第一の実施形態による自動排泄処理装置の概略構成を示すブロック図である。 自動排泄処理装置に用いられる可撓袋オムツの開口縁部付近を拡大した概略断面図である。 可撓袋オムツに備えられるカップリングポートの部分を拡大した概略断面図である。 可撓袋オムツに備えられるベント部(空気抜き部)の作動を説明するためのモデル図である。 自動排泄処理装置本体に備えられる制御部の実施例を示す回路ブロック図である。 図5の制御部に備えられる同時オン防止回路の回路図である。 本発明の第一の実施形態による自動排泄処理装置による動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第二の実施形態による自動排泄処理装置の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら説明する。なお、ここで説明される「上」、「下」などの方向を示す語は、発明の説明のために例示的に使用しているのに過ぎず、発明の解釈において絶対的な方向を意味するものとして制限されない。また、ここでいう「使用者」とは、特にことわりがない限り可撓袋オムツを着用して使用する者を指す。
図1は、本発明の第一の実施形態による自動排泄処理装置1の概略構成図である。図1に示すように、自動排泄処理装置1は、処理装置本体10と、使用者の股間に密着して着用される可撓袋オムツ20とを備えている。処理装置本体10は、可撓袋オムツ20で受けた排泄物を内部の排泄物タンク13で回収する機能を有している。そのために、処理装置本体10は、その筐体内に、気体(空気)、水分(洗浄水・尿水)及び固体分(大便)といった密度が頻繁に入れ替わるような、固液混合状態の排泄物を効率よく搬送するのに適した便搬送部11を備えている。
処理装置本体10と可撓袋オムツ20との間には、可撓袋オムツ20で受けた排泄物を処理装置本体10に排出するための便排出ホース30と、処理装置本体10から可撓袋オムツ20内に洗浄水を供給するための洗浄水ホース31と、処理装置本体10から可撓袋オムツ20内に温風を供給して乾燥させるための給気ホース32とが、着脱可能に設けられている。
可撓袋オムツ20は、可撓性を有する防水又は透湿防水シートから形成される。可撓袋オムツ20の生地として、例えば、ポリウレタン、ナイロン、ポリエステル、アクリル等の合成繊維を素材とするニット又は布を用いることができる。
可撓袋オムツ20は、全体が湾曲した袋状を呈し、その開口する縁部20Aにわたり、使用者の皮膚に密着させるための、環状の接着性ドレッシング材23を備えている。接着性ドレッシング材23は、ハイドロコロイド又はハイドロゲルなどを含むことができる。そのような接着性ドレッシング材23を介すことで、可撓袋オムツ20を使用者の股間に密着して、簡単には剥がれないように配置することができる。また人体との接触部分をシールし、洗浄水や汚物の漏れを防ぐことができる。また、ハイドロコロイド及びハイドロゲルは、皮膚への刺激が少なく、かぶれなどの炎症を引き起こすおそれが少ない。そのため、自動排泄処理装置1の洗浄機能を用いて排泄の度に又は定期的に十分洗浄を行えば、使用者は少なくとも1週間程度にわたり可撓袋オムツ20を取り替えずに着用し続けることができる。
また、可撓袋オムツ20は、図2に示すように、開口する縁部20Aに沿って設けられた第1シート部材21と、第1シート部材21の面に対向して接合する面を有する第2シート部材22とを更に備え、第2シート部材22の、第1シート部材21とは反対側の面に接着性ドレッシング材23が配置されてもよい。そして、第1シート部材21と第2シート部材22の互いに対向する各面に、例えば線状又は面状のファスナーのような、着脱可能に水密係合する接合面構造21a、22aが設けられることが好ましい。
このような着脱可能な接合面構造21a、22aを設けることにより、汚れた可撓袋オムツ20を簡単に取り換えることができ、また汚れた可撓袋オムツ20を家庭用の洗濯機などでも洗濯して再使用することができる。
本実施形態による可撓袋オムツ20は、上述した便排出ホース30の遠位端部を着脱可能に接続させるためのカップリングポート24を備えている。また、可撓袋オムツ20は、洗浄水ホース31及び給気ホース32の遠位端部を着脱可能に接続させるためのカップリングポート25、26をそれぞれ備えることもできる。特に、洗浄水及び/又は乾燥のための温風(エア)用のカップリングポート25、26は、例えば図3に示すような、常時は閉状態にあり、洗浄水ホース31及び/又は給気ホース32を接続したときに開状態となる、例えばバネ付きボールチェック弁機構251、261を備えることが好ましい。また、上述した便排出ホース30用のカップリングポート24にも同様のチェック弁機構が備えられてもよい。
このように、本実施形態の可撓袋オムツ20は、カップリングポート24、25、26を介して、便排出ホース30、洗浄水ホース31及び給気ホース32などのホース類を必要に応じて取り外すことができる。そのため、使用者は、例えば就寝時にこれらのホース類を取り外して可撓袋オムツ20を着用することができ、従来の固定されたカップ式のものよりも格段に装着時の快適性を増すことができる。
可撓袋オムツ20は、肛門から放出されるガス(おなら)の他、洗浄水の注入や乾燥のための温風の供給により大きく膨らむことがある。そのような膨らんだ状態(内圧が高まった状態)は、使用者の体重で潰れたり、それにより臭気や汚物を含んだ水漏れの原因ともなり得、望ましくない。そのため、可撓袋オムツ20は、例えば図4に示すようなベント部(空気抜き部)27を備えることが好ましい。ここで、図4は、ベント部27の作動を説明するためのモデル図である。
本実施形態によるベント部27は、弁座口を形成する有底円錐体271と、有底円錐体271内に配置されるボール弁体272と、弁が閉じる方向にボール弁体272を常時付勢する押しバネ273と、ボール弁体272に連結するフロート274と、有底円錐体271の一部に設けられたチェック弁275とを備えている。なお、チェック弁275の出口側には、図示はしていないが消臭材若しくは消臭フィルターなどが設けられてもよく、又はチューブなどを介して消臭装置に接続されてもよい。
ベント部27は、押しバネ273によって押圧付勢されるボール弁体272により、通常は、有底円錐体271の下部の弁座口271aが閉じられている。排便等により可撓袋オムツ20の内圧が高まり過度に膨らんだ状態になると、押しバネ273の押圧力に対しその内圧が打ち勝ち、ボール弁体272が上動して弁座口271aが開く。それにより、可撓袋オムツ20内の空気を、チェック弁275を介して外部に逃がして内圧を許容以下に下げることができる。また、例えば洗浄水の投入により、可撓袋オムツ20内の流体のレベルが上昇した場合には、固液混合の流体に浮かぶフロート274の上昇に連動してボール弁体272が弁座口271aを開きベントを行うことができる。
なお、本実施形態の自動排泄処理装置1に備えられる便搬送部11は、後述するように、少なくとも1つのシリンダ型ポンプにより排泄物を吸引搬送する方式を採用している。そのため、吸引時には可撓袋オムツ20内が負圧となるが、本実施形態のベント部27はその出口にチェック弁275を備えているので、その吸引の際に外からの空気の流入を止めて可撓袋オムツ20内の負圧状態を維持することができる。
本実施形態の自動排泄処理装置1に使用される便排出ホース30、洗浄水ホース31及び給気ホース32は、何れも柔軟で取り回しが可能な水密及び気密性の高い樹脂又は樹脂金属複合材からなるフレキシブルなホース又はチューブで構成することができる。便排出ホース30、洗浄水ホース31及び給気ホース32は、複数本が1本にまとめられた多重ホースの態様であってもよい。また、これらホースの少なくとも何れかに、可撓袋オムツ20に設けたセンサ、例えば排泄検知センサ、水分センサ、温度センサ、湿度センサ、臭気センサ等を駆動するための電源ラインやセンサ信号用のラインを複合させてもよい。
次に、本実施形態による処理装置本体10の構成を、図1を参照して更に詳細に説明する。図示されるように、処理装置本体10内には、便搬送部11、排泄物タンク13、洗浄水供給部14、エア供給部15などの機構要素が格納されている。これらの機構要素は、処理装置本体10内の制御部16により駆動制御される。なお、排泄物タンク13は、排泄物の回収のために、処理装置本体10の筐体内から取り外すことが可能である。
本実施形態による便搬送部11は、可撓袋オムツ20で受けた排泄物を吸引して排泄物タンク13に圧送するためのシリンダ型ポンプ111を有している。シリンダ型ポンプ111のシリンダ部111Aには、2つのポート(インポート1111、アウトポート1112)が形成されている。インポート1111側の配管112は、便排出ホース30に接続している。配管112の便排出ホース30に接続する近くにトラップ112aが形成されてもよい。アウトポート1112側の配管113は、排泄物タンク13に接続している。配管112、113には、排泄物を含む固液混合流体を図面上、左から右への方向のみ流す、逆流防止用のチャッキ弁114、115がそれぞれ設けられている。チャッキ弁114、115の方式としては、例えばスイング式、ウエハ式又はリフト式のいずれであってもよい。
シリンダ型ポンプ111は、そのロッド部111Bに連結されたアクチュエータ116により駆動される。アクチュエータ116とロッド部111Bとは、例えばボールねじを用いた回転直動変換機構を構成している。シリンダ型ポンプ111の運転動作は、制御部16がアクチュエータ116の電動モータを駆動制御することで制御される。
例えば、アクチュエータ116の電動モータを正転させてロッド部111B(ピストン)を上動させると、シリンダの容積が増加して内部が負圧になり、その結果、可撓袋オムツ20からシリンダ型ポンプ111への流体の流れを作る吸引動作が実現される(なお、この吸引工程をここでは「Fwd運転」という。)。また、アクチュエータ116の電動モータを逆転させてロッド部111B(ピストン)を下動させると、シリンダの容積が減少して内圧が高まり、その結果、シリンダ型ポンプ111から排泄物タンク13への流体の流れを作る圧送動作が実現される(なお、この圧送工程をここでは「Rev運転」という。)。
シリンダ型ポンプ111の本体に対するロッド部111Bの相対位置は、例えば超音波距離センサなどの非接触式センサを用いて測定することができる。また、制御部16は、非接触式センサの出力値に基づいてシリンダ容積をリアルタイムに演算することができる。また、ロッド部111Bの上死点(これを「上リミット位置」という。)及び下死点(これを「下リミット位置」という。)は、例えば機械式のリミットスイッチである接触式センサを用いて検出することができる。
図5は、処理装置本体10に備えられる制御部16の実施例を示す回路ブロック図である。本実施例において、制御部16は、プログラマブルコントローラ161とモータコントローラ162とを備えており、また任意で同時オン防止回路163を備えることができる。また、本実施例では、自動運転モードとともに手動操作モードを備えている。自動運転モードでは、定期的に(例えば2時間おきに)又は排便をセンサが検知したときに自動排泄処理装置1を起動し、可撓袋オムツ20の排泄物回収処理、洗浄処理及び乾燥処理を所定回数繰り返すサイクル処理を所定のシーケンスプログラムに従って自動的に行うことができる。手動操作モードでは、可撓袋オムツ20の汚れの程度などに応じて、上記の処理をオペレータが任意の時に、任意の回数だけ繰り返し行うことができる。
そのために、本実施例の操作パネルには、Fwd運転操作スイッチ165、Rev運転操作スイッチ166、自動運転開始操作スイッチ167及びロータリスイッチ168などを設けている。Fwd運転操作スイッチ165及びRev運転操作スイッチ166は、例えば3接点切換可能なトグルスイッチで構成され、それぞれ、手動操作、停止及び自動運転の指示位置に切り換えることができる。ロータリスイッチ168は、例えば、自動運転モードにおけるシリンダ型ポンプ111の往復動作回数を設定するために用いられる。
同時オン防止回路163は、例えばFwd運転操作スイッチ165及びRev運転操作スイッチ166が誤って同時にオン操作されたとき、或いは自動運転モード中にFwd運転操作スイッチ165又はRev運転操作スイッチ166のどちらかがオン操作されたときでも、制御部16がそれらを誤操作と判断してアクチュエータ116を停止させる回路である。同時オン防止回路163は、例えば図6に示すような、少数のトランジスタを用いたロジック回路として構成することができる。
図1に戻り、洗浄水供給部14は、洗浄水ホース31を介して可撓袋オムツ20内に洗浄水を投入するために設けられる。洗浄水供給部14は、原水タンク141、温水タンク142、加圧ポンプ146等を備えている。温水タンク142内には管ヒータ143が設けられており、原水タンク141からの水の供給量をソレノイドバルブ144で調整しながら、温水タンク142内の水温が管理される。温水タンク142の温水はフィルター145を通して加圧ポンプ146に供給される。制御部16は、ソレノイドバルブ147を適宜切り換えることで、加圧ポンプ146で圧力調整された高圧の温水を、カップリングポート25の洗浄ノズルから可撓袋オムツ20内に噴射させることができる。
なお、洗浄水は、真水でもよいが、除菌効果がある例えば次亜塩素酸水などの希釈水を使用することが好ましい。
エア供給部15は、給気ホース32を介して可撓袋オムツ20内に温風を供給し内部を乾燥させるために設けられる。エア供給部15は、サクションポンプ151、真空タンク152、複数のソレノイドバルブ153~156、消音器157、158などを備えている。制御部16は、ソレノイドバルブ153を適宜切り換えることで、サクションポンプ151からの温風を、カップリングポート26の乾燥ノズルから可撓袋オムツ20内に噴出させることができる。また、制御部16は、各ソレノイドバルブ154~156の切り換え制御により、サクションポンプ151で真空タンク152の空気を吸引し、真空タンク内の真空状態を保持することができる。
次に、上述した本実施形態の自動排泄処理装置1による動作を、図7に示すフローチャートを参照して例示的に説明する。なお、図7は、自動運転モードにおける、制御部16による処理動作を前提としているが、同様のステップをオペレータ(介助者)が手動操作モードで行ってもよい。
自動排泄処理装置1は、例えばタイマーが所定の開始時刻を示したときに起動される(ステップS1)。自動排泄処理を開始する時刻や起動時間間隔は、使用者の実際の排泄頻度に合わせて適宜に設定することができる。また、オペレータが可撓袋オムツ20の汚れの状態などを判断し、それに応じてスイッチ167を操作して自動排泄処理装置1を起動してもよい。
自動排泄処理装置1が起動すると、制御部16は、先ず初期化処理を行い(ステップS2)、洗浄水供給部14を作動させて、設定された流量の洗浄水を可撓袋オムツ20内に投入する(ステップS3)。
続いて、制御部16は、洗浄水の投入を維持しながらシリンダ型ポンプ111のロッド部111B(ピストン)を上動させ、可撓袋オムツ20から洗浄水と排泄物が混合した流体を吸引する(ステップS4)。このとき、シリンダ型ポンプ111による流体の単位時間当たりの吸引量(容量搬送量)と、洗浄水の単位時間当たりの投入量とが一致するように、ロッド部111Bの移動速度が制御されることが好ましい。
そして、シリンダ型ポンプ111のロッド部111B(ピストン)が上リミット位置(上死点)に至ったとき、又はシリンダの容積が設定された最大値になると、制御部16は、シリンダ型ポンプ111の作動を停止し、洗浄水供給部14からの洗浄水の投入を停止する(ステップS5)。そして、制御部16は、シリンダ型ポンプ111のロッド部111B(ピストン)を下動させ、流体を排泄物タンク13に圧送する(ステップS6)。
シリンダ型ポンプ111のロッド部111B(ピストン)が下リミット位置(下死点)に至ったとき、又はシリンダの容積が設定された最小値になると、制御部16は、シリンダ型ポンプ111の作動を停止する処理を行う(ステップS7)。
制御部16は、上述した洗浄水の投入及び流体の吸引・圧送のシーケンス処理(ステップS3~S7)を繰り返し実行する。そのようなシーケンスを繰り返すことで、回収される固液混合流体の固体分が次第に少なくなり、最終的に洗浄水を主とする液体成分に置き換わる。そして、そのサイクル回数nが設定された数に至ったと判断すると(ステップS8:YES)、エア供給部15を作動して可撓袋オムツ20に温風を供給し内部を乾燥させる。
以上、本実施形態による自動排泄処理装置1によれば、可撓袋オムツ20で受けた排泄物を搬送する便搬送部11としてシリンダ型ポンプ111を採用した。シリンダ型ポンプ111は、容量搬送により流体を吸引及び圧送することができるので、気体(空気)、水分(洗浄水・尿水)及び固体分(大便)が混在し、それらの密度が頻繁に入れ替わるような固液混合状態の排泄物であっても、効率よくかつ安定的に回収することができる。
また、本実施形態による自動排泄処理装置1によれば、可撓袋オムツ20を洗浄水で洗浄しながら排泄物を搬送することができるので、使用者の肌に直接触れる可撓袋オムツ20内を常に清潔に保つことができ衛生的である。
また、本実施形態による自動排泄処理装置1に用いられる可撓袋オムツ20によれば、使用者の股間に着用することができ、そのため使用者は、例えば寝返りが打てるなど自由に動作できる範囲が非常に広くなる。したがって、従来の固定されたカップ式のものよりも装着時の快適性を格段に向上させることができる。
次に、本発明の第二の実施形態による自動排泄処理装置2を説明する。図8は、第二の実施形態による自動排泄処理装置2の概略構成図である。第二の実施形態による自動排泄処理装置2は、第一の実施形態による自動排泄処理装置1から便搬送部12の構成が変更されている。
第二の実施形態による便搬送部12は、互いに相補的に動作する2つのシリンダ型ポンプ121、122を備えている。ここで、「互いに相補的に動作する」とは、具体的には図8に示すように、2つのシリンダ型ポンプ121、122がロッド部12Bを共通にして直列に連結された構成であって、ロッド部12Bをその軸方向に往復移動させることで、一方のシリンダ型ポンプが吸引動作し、他方のシリンダ型ポンプが圧送動作を交互に繰り返すことをいう。本実施形態で、ロッド部12Bは、ボールねじを用いた回転直動変換機構を構成するアクチュエータ129により往復駆動される。
2つのシリンダ型ポンプ121、122は、それぞれ2つのポート(インポートとアウトポート)が設けられ、4つの各ポートの配管に、逆流防止用のチャッキ弁125~128がそれぞれ設けられている。チャッキ弁125~128は、洗浄水及び排泄物を含む固液混合流体を図面上、左から右への方向のみ流す。チャッキ弁125~128の方式としては、例えばスイング式、ウエハ式又はリフト式のいずれであってもよい。
各シリンダ型ポンプ121、122のインポート側の配管123は、便排出ホース30を介して可撓袋オムツ20に接続している。配管123の便排出ホース30に接続する近くにトラップ(図示せず)が形成されてもよい。各シリンダ型ポンプ121、122のアウトポート側の配管124は、排泄物タンク13に接続している。
2つのシリンダ型ポンプ121、122の運転動作は、制御部16がアクチュエータ129の電動モータを駆動制御することで制御される。例えば、アクチュエータ129の電動モータを正転させてロッド部12Bを上動させると、第一のシリンダ型ポンプ121ではシリンダ容積が減少して流体を排泄物タンク13に搬送する圧送動作が行われ、第二のシリンダ型ポンプ122ではシリンダ容積が増加して流体を可撓袋オムツ20から吸引する吸引動作が行われる。反対に、アクチュエータ129の電動モータを逆転させてロッド部12Bを下動させると、第一のシリンダ型ポンプ121ではシリンダ容積が増加して流体を可撓袋オムツ20から吸引する吸引動作が行われ、第二のシリンダ型ポンプ122ではシリンダ容積が減少して流体を排泄物タンク13に搬送する圧送動作が行われる。
2つのシリンダ型ポンプ121、122による流体の単位時間当たりの搬送量と、洗浄水の単位時間当たりの投入量とが一致するように、ロッド部12Bの移動速度が制御されることが好ましい。
このように、第二の実施形態による便搬送部12によれば、流体の吸引及び圧送動作を連続的に行うことができる。そして、そのような容量搬送により、密度が頻繁に入れ替わるような固液混合状態の排泄物を安定的にかつ効率よく排泄物タンク13に搬送することができる。
1、2 自動排泄処理装置
1 自動排泄処理装置
10 処理装置本体
11、12 便搬送部
13 排泄物タンク
14 洗浄水供給部
15 エア供給部
16 制御部
20 可撓袋オムツ
23 接着性ドレッシング材
24、25、26 カップリングポート
27 ベント部(空気抜き部)
30 便排出ホース
31 洗浄水ホース
32 給気ホース
111 シリンダ型ポンプ
112、113 配管
114、115 チャッキ弁
116 アクチュエータ
121、122 シリンダ型ポンプ
123、124 配管
125~128 チャッキ弁
129 アクチュエータ
141 原水タンク
142 温水タンク
144 ソレノイドバルブ
146 加圧ポンプ
147 ソレノイドバルブ
151 サクションポンプ
152 真空タンク
153~156 ソレノイドバルブ
161 プログラマブルコントローラ
162 モータコントローラ
163 同時オン防止回路

Claims (8)

  1. 使用者の股間に密着して着用される可撓袋オムツと、
    前記可撓袋オムツで受けた排泄物を内部のタンクで回収する機能を有する処理装置本体と、
    前記可撓袋オムツに着脱可能に接続され当該可撓袋オムツで受けた前記排泄物を前記処理装置本体に排出するための便排出ホースと
    を備える自動排泄処理装置。
  2. 前記処理装置本体が前記排泄物を吸引して前記タンクに圧送するための少なくとも1つのシリンダ型ポンプを有する便搬送部を備える、請求項1に記載の自動排泄処理装置。
  3. 前記処理装置本体が前記排泄物を吸引して前記タンクに搬送するための便搬送部を備え、前記便搬送部が互いに相補的に動作する2つのシリンダ型ポンプを備えてなる、請求項1に記載の自動排泄処理装置。
  4. 使用者の股間に密着して配置される可撓袋オムツと、前記可撓袋オムツで受けた排泄物を内部のタンクで回収する機能及び前記可撓袋オムツを洗浄する機能を有する処理装置本体とを備える自動排泄処理装置における排泄処理方法であって、
    ここで、前記処理装置本体が、前記排泄物を吸引して前記タンクに圧送するための少なくとも1つのシリンダ型ポンプを有する便搬送部と、前記洗浄水を加圧して前記可撓袋オムツに投入するための洗浄水供給部と、前記便搬送部及び前記洗浄水供給部とを制御する制御部とを備えており、
    前記制御部が、前記洗浄水供給部を作動させて前記洗浄水を前記可撓袋オムツに投入するステップと、
    前記制御部が、前記洗浄水の投入を維持しながら前記便搬送部を作動して前記排泄物を吸引するステップと、
    前記制御部が、前記洗浄水の投入を停止して前記便搬送部を作動して前記排泄物を前記タンクに圧送するステップと、
    前記排泄物の吸引と圧送とを繰り返すステップと
    を含む、排泄処理方法。
  5. 請求項1~3の何れか1項に記載の自動排泄処理装置に用いられる可撓袋オムツ。
  6. 開口する縁部に使用者の皮膚に密着させるための接着性ドレッシング材を備えている、請求項5に記載の可撓袋オムツ。
  7. 前記接着性ドレッシング材がハイドロコロイド又はハイドロゲルを含む、請求項6に記載の可撓袋オムツ。
  8. 前記縁部に沿って設けられた第1シート部材と、前記第1シート部材の面に対向して接合する面を有する第2シート部材とを更に備え、前記第2シート部材の前記第1シート部材とは反対側の面に前記接着性ドレッシング材が配置されており、前記第1シート部材及び前記第2シート部材が互いに対向して着脱可能に係合するよう構成されている、請求項6又は7に記載の可撓袋オムツ。

JP2022001413A 2022-01-07 2022-01-07 自動排泄処理装置、自動排泄処理方法及びそれらに用いられる可撓袋オムツ Pending JP2023101075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022001413A JP2023101075A (ja) 2022-01-07 2022-01-07 自動排泄処理装置、自動排泄処理方法及びそれらに用いられる可撓袋オムツ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022001413A JP2023101075A (ja) 2022-01-07 2022-01-07 自動排泄処理装置、自動排泄処理方法及びそれらに用いられる可撓袋オムツ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023101075A true JP2023101075A (ja) 2023-07-20

Family

ID=87201763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022001413A Pending JP2023101075A (ja) 2022-01-07 2022-01-07 自動排泄処理装置、自動排泄処理方法及びそれらに用いられる可撓袋オムツ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023101075A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200470974Y1 (ko) 일종 탈착의가 필요없는 분뇨 자동 청소기
KR101015717B1 (ko) 배설물 자동처리장치
JP4065002B2 (ja) 自動排便処理装置
JP3749097B2 (ja) 自動排泄物処理装置
KR102547934B1 (ko) 배설물 처리방법 및 그 장치
KR100797578B1 (ko) 자동 배변 처리장치
EP3788992B1 (en) Automatic excrement treatment device and building
JP4116652B2 (ja) 自動排便処理装置
JP4390660B2 (ja) 排泄物処理装置
KR101072842B1 (ko) 거동불편 환자용 자동 대소변 처리장치
KR101771472B1 (ko) 배설물 자동 처리 장치용 와변기 모듈
JP2023101075A (ja) 自動排泄処理装置、自動排泄処理方法及びそれらに用いられる可撓袋オムツ
KR100795149B1 (ko) 자동 배설물 처리장치
KR102035104B1 (ko) 와병 환자용 기저귀 커버
KR100924812B1 (ko) 배설물 처리장치 및 처리방법
KR100882810B1 (ko) 환자 배설물 자동처리장치의 오물통 배관 전동식 연결장치
CN102178586B (zh) 轮椅式免脱穿粪便自动清理机
JP3246134U (ja) 自動排泄処理装置
CN213588744U (zh) 一种免更换的纸尿裤
CN213759052U (zh) 一种集洗浴与集便一体化的自动处理设备
JP2006000288A (ja) 排泄物処理システムおよびオムツ
KR101112769B1 (ko) 자동 세정 처리장치
JPH08257073A (ja) 洗浄乾燥式トイレ装置
KR200262931Y1 (ko) 와변기
JP4699959B2 (ja) 自動排便処理装置