JP2023100524A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2023100524A
JP2023100524A JP2022001262A JP2022001262A JP2023100524A JP 2023100524 A JP2023100524 A JP 2023100524A JP 2022001262 A JP2022001262 A JP 2022001262A JP 2022001262 A JP2022001262 A JP 2022001262A JP 2023100524 A JP2023100524 A JP 2023100524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
burner
flame
holes
hole
heating chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022001262A
Other languages
English (en)
Inventor
直行 竹内
Naoyuki Takeuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2022001262A priority Critical patent/JP2023100524A/ja
Publication of JP2023100524A publication Critical patent/JP2023100524A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

【課題】バーナで調理器具の底壁を均一に加熱するとともに、温度検出部で調理器具の底壁の温度を正確に検出する。【解決手段】バーナは、加熱庫20の前後方向または左右方向に複数の炎孔121が並設された第1炎孔列120を有する第1バーナ部51と、第1炎孔列120と同一の配列方向に複数の炎孔221が並設された第2炎孔列220を有する第2バーナ部52とを有し、第1バーナ部51と第2バーナ部52とは、第1炎孔列120と第2炎孔列220とが第1温度検出手段60を間に挟んで所定距離、離間して並列するように配設され、第1温度検出手段60と対向する領域140,240に設けられた第1対向領域炎孔122と第2対向領域炎孔222とは、燃焼炎が第1温度検出手段60に向かって延びないように形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、加熱庫内に収容された調理器具を下方から加熱するバーナを有する加熱調理器に関する。
従来、グリルプレートや調理容器などの調理器具が収容される略矩形箱状のグリル庫と、グリル庫の底部に、複数の炎孔が環状に並ぶ環状バーナと、環状の炎孔列の中心に設けられた温度検出部とを有するグリルが提案されている(例えば、特許文献1)。この種のグリルでは、調理器具がグリル庫内に収容されると、温度検出部が調理器具の底壁に当接する。このため、温度検出部で調理器具の底壁の温度を検出しながら、環状バーナで下方から調理器具の底壁を加熱して、被調理物を加熱調理することができる。
しかしながら、環状バーナでは燃焼炎が環状に形成されるから、略矩形状のグリルプレートなどの調理器具の底壁の前後左右方向中央部を加熱するためには、調理器具の底壁のサイズよりも十分に小さい直径を有する環状バーナしか配設することができない。そのため、調理器具の底壁の前後左右方向中央部に比べて周縁部が加熱され難く、加熱むらが生じるという問題がある。
また、特許文献1では、グリル庫の横側壁に沿って複数の炎孔が直線状に並ぶ直線状の炎孔列を有するバーナも提案されている。しかしながら、グリル庫の横側壁に沿って配列された直線状の炎孔列を有するバーナで調理器具の底壁を下方から加熱するためには、複数の炎孔をグリル庫の内方側に向かって開口させる必要がある。そのため、グリル庫の底部に温度検出部が設けられる場合、炎孔からグリル庫の内方に向かって延びる燃焼炎により温度検出部が燃焼炎の影響を受けやすくなり、調理器具の底壁の温度を正確に検出することができないという問題がある。
特開2016-22331号公報
本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、調理器具の底壁を加熱するバーナと調理器具の底壁の温度を検出する温度検出部とが搭載された加熱庫を有する加熱調理器において、バーナで調理器具の底壁を均一に加熱するとともに、温度検出部で調理器具の底壁の温度を正確に検出することにある。
本発明によれば、
前方に開放する開口部を有し、被調理物を加熱調理するための調理器具を収容可能な略矩形箱状の加熱庫、及び開口部を開閉する前扉を備える加熱室と、
調理器具が加熱庫内に収容されたときに調理器具の下方に位置し、調理器具を下方から加熱するバーナと、
調理器具の底壁に当接して、調理器具の底壁の温度を検出する第1温度検出手段と、を有する加熱調理器であって、
バーナは、加熱庫の前後方向または左右方向に複数の炎孔が並設された第1炎孔列を有する第1バーナ部と、第1炎孔列と同一の配列方向に複数の炎孔が並設された第2炎孔列を有する第2バーナ部と、を有し、
第1バーナ部と第2バーナ部とは、第1炎孔列と第2炎孔列とが第1温度検出手段を間に挟んで所定距離、離間して並列するように配設され、
第1バーナ部の第1炎孔列の複数の炎孔のうち、第1温度検出手段と対向する第1バーナ部の第1対向領域に設けられた第1対向領域炎孔は、燃焼炎が第1温度検出手段に向かって延びないように形成されており、
第2バーナ部の第2炎孔列の複数の炎孔のうち、第1温度検出手段と対向する第2バーナ部の第2対向領域に設けられた第2対向領域炎孔は、燃焼炎が第1温度検出手段に向かって延びないように形成されている加熱調理器が提供される。
上記加熱調理器によれば、調理器具が加熱庫内に収容されたときに調理器具の下方に位置し、調理器具を下方から加熱するバーナは、加熱庫の前後方向または左右方向に複数の炎孔が並設された第1炎孔列を有する第1バーナ部と、第1炎孔列と同一の配列方向に複数の炎孔が並設された第2炎孔列を有する第2バーナ部とを有しているから、環状バーナを用いる場合よりも調理器具の底壁を広範囲に加熱することができる。これにより、調理器具の底壁の加熱むらを低減して、調理器具の底壁を均一に加熱することができる。
また、上記加熱調理器によれば、第1バーナ部と第2バーナ部とは、第1炎孔列と第2炎孔列とが第1温度検出手段を間に挟んで所定距離、離間して並列するように配設されているが、第1バーナ部の第1炎孔列の複数の炎孔のうち、第1温度検出手段と対向する第1バーナ部の第1対向領域に設けられた第1対向領域炎孔は、燃焼炎が第1温度検出手段に向かって延びないように形成されており、第2バーナ部の第2炎孔列の複数の炎孔のうち、第1温度検出手段と対向する第2バーナ部の第2対向領域に設けられた第2対向領域炎孔は、燃焼炎が第1温度検出手段に向かって延びないように形成されているから、第1温度検出手段は、第1対向領域炎孔及び第2対向領域炎孔に形成される燃焼炎による影響を受け難い。これにより、調理器具の底壁の温度を正確に検出することができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、
第1対向領域炎孔は、燃焼炎が内方側で第1バーナ部の上方向から外方側で第1温度検出手段の反対側に位置する加熱室の第1側壁方向までの範囲内に向かって延びるように形成されており、
第2対向領域炎孔は、燃焼炎が内方側で第2バーナ部の上方向から外方側で第1温度検出手段の反対側に位置する加熱室の第2側壁方向までの範囲内に向かって延びるように形成される。
上記加熱調理器によれば、第1温度検出手段と対向する第1バーナ部の第1対向領域に設けられた第1対向領域炎孔は、燃焼炎が内方側で第1バーナ部の上方向から外方側で第1温度検出手段の反対側に位置する加熱室の第1側壁方向までの範囲内に向かって延びるように形成されており、第1温度検出手段と対向する第2バーナ部の第2対向領域に設けられた第2対向領域炎孔は、燃焼炎が内方側で第2バーナ部の上方向から外方側で第1温度検出手段の反対側に位置する加熱室の第2側壁方向までの範囲内に向かって延びるように形成されているから、第1対向領域炎孔及び第2対向領域炎孔に形成される燃焼炎による第1温度検出部への影響を防止しながら、第1対向領域炎孔及び第2対向領域炎孔とそれ以外の炎孔とに形成される燃焼炎によって調理器具の底壁を均一に加熱することができる。
好ましくは、上記加熱調理器は、さらに、
加熱庫に収容された調理器具の上方の温度を検出する第2温度検出手段を有する。
上記加熱調理器によれば、調理器具の底壁の上面の温度や被調理物の温度を検出できる。これにより、調理性を向上することができるとともに、異常が発生したときに迅速に対応することができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、
第1バーナ部と第2バーナ部とは、独立した第1バーナと第2バーナとから構成される。
上記加熱調理器によれば、第1バーナと第2バーナとを小型化することができ、組付け時のこれらのバーナの取り扱い性を向上することができる。また、いずれか一方のバーナに不具合が生じたときのメンテナンス性を向上することができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、
第1バーナと第2バーナとは、燃料ガスの供給量が独立して制御されるように構成される。
上記加熱調理器によれば、調理器具に与える加熱量の幅を広げることができる。また、調理器具上で温度差を形成することができるため、異なる調理を1つの調理器具で行うことができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、
第1バーナ部は、上方に凸の断面略三角形状の第1上壁部を有し、
第2バーナ部は、上方に凸の断面略三角形状の第2上壁部を有し、
第1バーナ部の第1炎孔列の複数の炎孔は、第1上壁部に開口し、第1炎孔列の配列方向に交差する方向に長いスリット状の炎孔からなり、
第2バーナ部の第2炎孔列の複数の炎孔は、第2上壁部に開口し、第2炎孔列の配列方向に交差する方向に長いスリット状の炎孔からなり、
第1対向領域炎孔は、第1上壁部の外方側斜面から稜線までの範囲に開口し、
第2対向領域炎孔は、第2上壁部の外方側斜面から稜線までの範囲に開口する。
上記加熱調理器によれば、第1バーナ部の第1炎孔列の複数の炎孔は、上方に凸の断面略三角形状の第1上壁部に開口し、第1炎孔列の配列方向に交差する方向に長いスリット状の炎孔からなり、第2バーナ部の第2炎孔列の複数の炎孔は、上方に凸の断面略三角形状の第2上壁部に開口し、第2炎孔列の配列方向に交差する方向に長いスリット状の炎孔からなるから、調理器具の底壁の前後左右方向中央部から前後左右方向周縁部まで均一に加熱することができる。また、上記加熱調理器によれば、第1対向領域炎孔は、第1上壁部の外方側斜面から稜線までの範囲に開口しているから、第1対向領域炎孔に形成される燃焼炎は、内方側で第1バーナ部の上方向から外方側で斜め上外方向までの範囲内に向かって延びる。また、第2対向領域炎孔は、第2上壁部の外方側斜面から稜線までの範囲に開口しているから、第2対向領域炎孔に形成される燃焼炎は、内方側で第2バーナ部の上方向から外方側で斜め上外方向までの範囲内に向かって延びる。これにより、第1対向領域炎孔及び第2対向領域炎孔に形成される燃焼炎による第1温度検出部への影響を効果的に防止することができる。
以上のように、本発明によれば、調理器具の底壁を加熱するバーナと調理器具の底壁の温度を検出する温度検出部とが搭載された加熱庫を有する加熱調理器において、バーナで調理器具の底壁を均一に加熱することができるとともに、温度検出部で調理器具の底壁の温度を正確に検出することができる。これにより、加熱調理の調理性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロの一例を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロの前方視概略横断面図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロのグリルの周辺の一部を示す要部概略斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る第1バーナと第2バーナと第1温度センサとを示す要部概略平面図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る第1バーナに形成される燃焼炎の状態の一例を説明する断面模式図であり、図5(a)は、第1非対向領域炎孔に形成される燃焼炎の状態を、図5(b)は、第1対向領域炎孔に形成される燃焼炎の状態を示す。 図6は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロのブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係るガスコンロのグリルの周辺の一部を示す要部概略斜視図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例であるグリルについて具体的に説明する。なお、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてあり、また、煩雑化を避けるため一部の構成が省略されている。
図1に示すように、本実施の形態に係るグリル2は、天板9の上面に単数または複数のコンロバーナ11を有するガスコンロ1のコンロ本体10に一体的に構成されており、コンロ本体10がグリル2の外郭を構成している。
図1~図3に示すように、グリル2は、肉や魚等の食材が載置された調理器具である浅型のグリルプレート80を収容する略矩形箱状の加熱庫20と、加熱庫20内への食材の出し入れ口となる前方に開放する開口部200を開閉する前扉5とを有する加熱室250を備える。図示しないが前扉5の後面下方には、加熱庫20内へ向かって連結板が延設されており、連結板にグリルプレート80を下方から支持する支持枠300が連結されている。これにより、前扉5を手前に引くことで、支持枠300とともにグリルプレート80が加熱庫20の前方に引き出され、前扉5を後方に押すことで、支持枠300とともにグリルプレート80が加熱庫20内に収容されるように構成されている。調理器具としては、前後方向に長手の略矩形状または前後左右方向に略同一長さの略正方形状の底壁を有する浅型のグリルプレートや、浅型または深型の調理容器、ピザプレート、トーストプレート、ダッチオーブンなどを用いることができる。なお、本明細書では、前扉5が設けられている面を正面とし、前扉5側から見たときの前扉5と加熱庫20の奥側とが対向する方向を前後方向、加熱庫20の幅方向を左右方向、加熱庫20の高さ方向を上下方向という。
前扉5の左側に形成された操作部には、後述する上火バーナや、第1バーナ及び第2バーナの点・消火と火力調節機能を兼備したグリル用スイッチ41と、その下方に操作ユニット40とが設けられている。操作ユニット40は、使用者が操作部の下方の前面パネル401を押し操作することにより、手前に引き出され、使用者が操作可能に構成されている。操作ユニット40には、第1及び第2バーナを個別に点・消火したり、火力を調節したりする機能を有する個別スイッチが設けられている。
図2に示すように、加熱庫20の後壁25上部には、排気用開口30が開設されている。図示しないが、排気用開口30は、斜め上後方向に延び、天板9の開口部に繋がる排気ダクトと連通している。
加熱庫20の上壁24には、被調理物を上方から加熱するための上火バーナ56が設けられている。上火バーナ56は、例えば、下面がセラミック製の板体で構成された表面燃焼式のセラミックバーナからなり、上記板体の下面に炎孔560が開設されている。従って、混合管(図示せず)から燃料ガスと一次空気とが供給されて、上火バーナ56が点火されると、板体の下面に燃料ガスの燃焼炎が形成され、その輻射熱や燃焼排気が加熱庫20内の下方に向けて放射される。
加熱庫20の下方領域における左右方向中央部には、前後方向に延びる左右一対の棒状の第1バーナ51と第2バーナ52とが配設されている。第1及び第2バーナ51,52は独立した部材からなり、グリルプレート80が加熱庫20内に収容されたとき、第1及び第2バーナ51,52はグリルプレート80の左右方向中央部の下方に略左右対称に位置するように設けられている。従って、本実施の形態では、第1及び第2バーナ51,52が調理器具を下方から加熱するバーナを構成し、第1バーナ51が第1バーナ部を、第2バーナ52が第2バーナ部を構成する。
図3に示すように、第1及び第2バーナ51,52はそれぞれ、前後方向に長手の扁平略矩形状の第1バーナ本体51A及び第2バーナ本体52Aを有する。また、第1及び第2バーナ本体51A,52Aはそれぞれ、短辺が略水平に延びる姿勢で加熱庫20の底壁23に固定されている。このように扁平な第1及び第2バーナ51,52を横置き状態で配設することにより、グリル2全体の上下方向の高さを短縮することができるから、コンパクトなグリル2を製作することができる。また、第1及び第2バーナ51,52を設けるスペースを小さくできるから、小サイズの加熱庫20であっても、加熱庫20内でグリルプレート80を収容するための一定のスペースを確保することができる。なお、第1及び第2バーナ51,52は、略左右対称である以外は同一の構成を有するため、各バーナ及びその周辺の構成については、正面側から見たときの左側の第1バーナ51を主として例に挙げて説明し、第2バーナ52の構成については、第1バーナ51の引用番号と類似の引用番号を使用して説明を省略する。
第1バーナ51の第1バーナ本体51Aは、例えば、所定形状に打ち抜かれた2枚の平板状の金属板にそれぞれ絞り加工またはプレス加工を施すとともに、一方の金属板に炎孔を形成するための打ち抜き加工を施し、所定箇所で2枚の金属板が空隙を介して対向するように重ね合わせて、周縁部を溶接またはかしめ加工して接合することにより製作される。従って、本実施の形態では、第1バーナ51を加熱庫20内に設置したとき、上方側に位置する一方の金属板が、第1バーナ本体51Aの第1上壁部101を構成し、下方側に位置する他方の金属板が、第1バーナ本体51Aの第1下壁部102を構成する。なお、第1バーナ本体51Aは、所定形状に加工した一枚の金属板を第1バーナ本体51Aの左縁または右縁となる折り曲げ線で合掌状態に折り曲げることにより製作してもよい。
第1バーナ本体51Aの第1上壁部101は、左右方向中央部に、後端部から前端部近傍まで上方に凸に膨出する第1上方側膨出部103を有する。第1上方側膨出部103は、後方側に左右方向断面略半円状に上方に凸に膨出する第1非炎孔膨出部111と、前方側に左右方向断面略三角形状に上方に凸に膨出する第1炎孔膨出部112とを有する。また、第1上壁部101は、第1上方側膨出部103の周縁から左右方向及び前方向に延びる第1上方側フランジ部104を有する。第1炎孔膨出部112の左右方向断面略三角形状に上方に凸に膨出する部分は、外方側に位置し、左方から斜め上内方向に向かって傾斜する第1左傾斜面部131(外方側傾斜面部)と、第1左傾斜面部131の内方側に位置し、左方から斜め下内方向に向かって傾斜する第1右傾斜面部132(内方側傾斜面部)とから構成され、第1左傾斜面部131と第1右傾斜面部132との間には稜線133が形成されている(図4及び図5参照)。そして、第1炎孔膨出部112には、複数の炎孔121が前後方向に所定の間隔で並設されている。従って、これらの炎孔121が第1炎孔列120を構成する。このように、本実施の形態では、前後方向に直線状に並設された第1炎孔列120の複数の炎孔121によりグリルプレート80を下方から加熱することができるから、グリルプレート80の底壁81を前後方向中央部から前後方向周縁部の広範囲に亘って加熱することができる。なお、第2バーナ52では、第1バーナ51と同様に、外方側に位置する第2右傾斜面部231が外方側傾斜面部に対応し、内方側に位置する第2左傾斜面部232が内方側傾斜面部に対応し、第2右傾斜面部231と第2左傾斜面部232との間に稜線233が形成されている(図4参照)。また、第2炎孔列220には第1炎孔列120の複数の炎孔122と同一の配列方向に複数の炎孔221が並設され、第1炎孔列120と第2炎孔列220とは左右方向で並列するように形成されている。
図2に示すように、第1下壁部102は、左右方向中央部に、後端部から前端部近傍まで左右方向断面略半楕円状に下方に凸に膨出する第1下方側膨出部105を有する。また、第1下壁部102は、第1下方側膨出部105の周縁から左右方向及び前方向に延びる第1下方側フランジ部106を有する。これらの第1下方側膨出部105及び第1下方側フランジ部106はそれぞれ、第1上壁部101と第1下壁部102とを重ね合わせた状態で、第1上方側膨出部103及び第1上方側フランジ部104と対向する位置に形成されている。また、第1下方側フランジ部106は、第1上方側フランジ部104よりも左右方向及び前方向に若干大きく形成されており、第1下壁部102の周縁には複数の折り曲げ片が形成されている(図3及び図4参照)。従って、第1上壁部101と第1下壁部102とを重ね合わせた状態で、第1下壁部102の周縁の折り曲げ片を上方側に折り曲げ、第1上壁部101の周縁を抱き込んでかしめ加工することにより、第1上壁部101と第1下壁部102とが一体に接合される。また、前後で隣接する折り曲げ片間には切欠が形成されている。これらの切欠には、後述する点火電極や熱電対を固定するための電極用固定部材及び熱電対用固定部材の爪片が係止される。
第1上壁部101と第1下壁部102とを対向させて接合させると、第1上方側膨出部103と第1下方側膨出部105とによって第1上壁部101と第1下壁部102とが空隙を介して対向する。そして、これらの膨出する部分以外では、第1上方側フランジ部104と第1下方側フランジ部106とが面接触し、これらの周縁は閉塞端となっている。これにより、第1上方側膨出部103と第1下方側膨出部105とによって、後端部に後方に開口するガス導入口が形成される。
図示しないが、ガス導入口には、燃料ガスを供給するノズルが差し込まれる。ガス導入口の開口面積はノズルの先端開口のそれよりも十分に大きく形成されており、ノズルから噴出される燃料ガスとともに、外部の空気が一次空気として第1バーナ51に供給される。従って、ガス導入口から第1バーナ本体51A内に燃料ガスが導入されると、第1バーナ本体51A内には、ガス導入口から供給される混合気を、第1炎孔列120に導く略直線状のガス通路が画成される。
図3及び図4に示すように、第1バーナ51の第1上壁部101の第1炎孔列120の各炎孔121は、第1炎孔列120の配列方向である前後方向に交差する左右方向に長手のスリット状に開口している。また、第1炎孔列120のうち、第1バーナ51の第1温度センサ60に対向する領域140(以下、「第1対向領域」という)の炎孔122(以下、「第1対向領域炎孔」という)と、第1対向領域140以外の領域141(以下、「第1非対向領域」という)の炎孔123(以下、「第1非対向領域炎孔」という)とは、左右方向のスリットの長さを異ならせている。具体的には、図5(a)に示すように、第1非対向領域141の第1非対向領域炎孔123は、内方側の第1右傾斜面部132から稜線133を越えて外方側の第1左傾斜面部131に亘って開口している。このため第1非対向領域炎孔123に形成される燃焼炎は、内方側の斜め上内方向から外方側の斜め上外方向までの範囲内に向かって延びる。これにより、グリルプレート80の底壁81を左右方向中央部から左右方向周縁部まで広範囲に亘って加熱することができる。また、第1非対向領域炎孔123に形成される燃焼炎と第2非対向領域炎孔223に形成される燃焼炎との干渉を抑えることができる。第1非対向領域炎孔123の左右方向の開口範囲は、グリルプレート80の大きさや第1バーナ51の形状などによって適宜、設定することができるが、燃焼炎の広がりを考慮すれば、内方側で第1右傾斜面部132の左右方向中央部から稜線133を越えて外方側で第1左傾斜面部131の左端までである。これにより、第1炎孔列120の第1非対向領域炎孔123に形成される燃焼炎は、内方側で斜め上内方向から外方側で加熱庫20の左側壁21(第1側壁)方向までの範囲内に向かって延びるように形成される。
一方、図5(b)に示すように、第1対向領域140の第1対向領域炎孔122は、外方側の第1左傾斜面部131の左右方向中央部から稜線133まで開口している。このため、これらの第1対向領域炎孔122に形成される燃焼炎は、内方側の上方向から外方側の斜め上外方向の範囲内に向かって延びる。これにより、第1対向領域炎孔122に形成される燃焼炎による第1温度センサ60への影響を防止することができる。また、第1対向領域炎孔122には、内方側で上方向から外方側で斜め上外方向までの範囲内に向かって延びる燃焼炎が形成されるから、第1炎孔列120に燃焼炎のぬけがなく、第1バーナ51によりグリルプレート80の底壁81の左半体領域を均一に加熱することができる。第1対向領域炎孔122の左右方向の開口範囲は、グリルプレート80の大きさや第1バーナ51の形状などによって適宜、設定することができるが、燃焼炎の広がりを考慮すれば、内方側で稜線133から外方側で第1左傾斜面部131の左端までである。これにより、第1対向領域炎孔122に形成される燃焼炎は、内方側で上方向から外方側で加熱庫20の左側壁21(第1側壁)方向までの範囲内に向かって延びるように形成される。
第1バーナ51は、グリルプレート80が加熱庫20内に収容されたとき、第1炎孔列120が前後方向でグリルプレート80の後端よりも前方部分からグリルプレート80の前端よりも後方部分までの範囲に位置するように配置される。好ましくは、第1炎孔列120の前後方向の長さLaは、グリルプレート80の前後方向の長さLの0.4L以上であり、より好ましくは、0.5L以上、0.7L以下である。これにより、グリルプレート80の前後左右方向周縁部に油溜まりが形成されている場合でも、油溜まりからの油煙の発生を防止しながら、グリルプレート80の前後左右方向中央部から前後左右方向周縁部まで広範囲を加熱することができる。また、好ましくは、第1バーナ51は、第1炎孔列120の前後方向中心がグリルプレート80の前後方向中心よりも前方に位置するように設けられる。これにより、後方に燃焼排気が排出されるドラフト効果によって第1炎孔列120の炎孔121に形成される燃焼炎が後方に流れたときでも、グリルプレート80を均一に加熱することができる。
第1炎孔列120の炎孔121の間隔は、グリルプレート80の大きさやそれに応じた第1バーナ51の大きさなどによって適宜、設定することができるが、好ましくは、0.2mm以上、0.7mm以下である。また、第1非対向領域炎孔123のスリットの左右方向の長辺の長さは、好ましくは、3mm以上、7mm以下であり、前後方向の短辺の長さは、1mm以上、2mm以下であり、長辺/短辺比は、1.5以上、7以下である。また、第1対向領域炎孔122のスリットの左右方向の長辺の長さは、好ましくは、3mm以上、5mm以下であり、前後方向の短辺の長さは、1mm以上、2mm以下であり、長辺/短辺比は、1.5以上、5以下である。
次に、加熱室250の全体構成について説明する。図2~図4に示すように、第1バーナ51と第2バーナ52とは、グリルプレート80の左右方向中央部の下方で、左右方向に所定距離、離間して配置されている。第1バーナ51と第2バーナ52とがグリルプレート80の左右方向の中心線に対して線対称に配置される場合、第1炎孔列120の炎孔121の内方端と第2炎孔列220の炎孔221の内方端との間の離間距離Waは、好ましくは、グリルプレート80の左右方向の幅Wの0.5W以下であり、より好ましくは、0.05W以上、0.3W以下である。これにより、グリルプレート80の左右方向中央部を最も高温に加熱することができ、グリルプレート80の左右方向中央部に載置される被調理物を高温で加熱調理することができる。
第1バーナ51の第1炎孔列120と第2バーナ52の第2炎孔列220との間の隙間には、円筒状の頭部を有する第1温度センサ60(第1温度検出手段)が立設している。第1温度センサ60は、頭部の上端部内面に感熱部を有し、頭部がグリルプレート80の前後左右方向中央部の底壁23の下面に当接して、グリルプレート80の底壁81の温度を検出する。第1温度センサ60の感熱部は、例えば、熱電対やサーミスタから構成される。既述したように、第1温度センサ60が第1バーナ51と第2バーナ52との間の隙間に配設されると、第1温度センサ60と対向する第1及び第2対向領域140,240に第1及び第2対向領域炎孔122,222が位置する。第1温度センサ60は、図示しない付勢手段により加熱庫20内で昇降自在に支持されており、グリルプレート80が加熱庫20内の所定位置に収容されると、グリルプレート80の荷重を受けて押し下げられるように構成されている。第1温度センサ60は後述する制御装置に接続されており、第1温度センサ60の検出信号は制御装置に入力される。
図2及び図3に示すように、加熱庫20の底壁23の上面の左右方向両端部近傍にはそれぞれ、左右方向に一定幅で上方に凸の隆起部88が前後方向に一定の長さ形成されている。図示しないが、グリルプレート80を下方から支持する支持枠300は、支持枠300上にグリルプレート80を載置させた状態で前扉5を閉じていくと、支持枠300の後枠部の左右方向両端部が隆起部88に乗り上げ、それに伴ってグリルプレート80の後方部が上方に持ち上げられる。これにより、グリルプレート80が第1温度センサ60に衝突することなく後方に移動される。そして、さらに前扉5を閉じていき、支持枠300の後枠部が隆起部88を乗り越えると、支持枠300が略水平状態となり、それに伴って、第1温度センサ60は下方に押し下げられて、感熱部である第1温度センサ60の頭部の上端部が略水平状態のグリルプレート80の底壁81の下面に当接する。
上火バーナ56の炎孔560には、燃料ガスを点火させるための点火電極561の先端部の電極部と、燃焼炎を検出するための熱電対562の先端部の炎検出部とが臨んでいる。点火電極561は、図示しないイグナイタと接続されており、熱電対562は、制御装置と接続されている。また、加熱庫20の上壁24には、グリルプレート80の上方の温度を検出する第2温度センサ66(第2温度検出手段)が配設されている。第2温度センサ66は、例えば、非接触式の赤外線温度センサから構成される。赤外線温度センサが用いられる場合、グリルプレート80の上方の全体の温度を検出するため、赤外線素子が斜め下方向を向くように配置される。第2温度センサ66は制御装置と接続されており、第2温度センサ66の検出信号は制御装置に入力される。
図3に示すように、第1バーナ51の後端部近傍の外方側には、点火電極161が設置されている。点火電極161の先端部の電極部は、第1炎孔列120の後端近傍に位置する1つの第1非対向領域炎孔123に臨んでいる。点火電極161は、電極本体部が電極部から斜め下後方向に向かって延びるように配置されている。点火用炎孔である第1非対向領域炎孔123から吹き出す混合気に点火電極161から火花放電を生じさせると、混合気が点火し、点火によって生じた燃焼炎が他の炎孔から吹き出す混合気に火移りすることで、第1バーナ51が燃焼状態となる。点火電極161は、第1バーナ51に取り付けられた電極用固定部材に固定されており、図示しないイグナイタと接続されている。
第1バーナ51の先端部近傍の外方側には、炎検出手段である熱電対162が設置されている。熱電対162の先端部の炎検出部は、第1炎孔列120の先端近傍に位置する1つの第1非対向領域炎孔123に臨んでいる。熱電対162は、支持本体部が炎検出部から斜め下後方向に向かって延びるように配置されている。熱電対162は、第1バーナ51に取り付けられた熱電対用固定部材に固定されており、制御装置に接続されている。第2バーナ52にも、左右対称であること以外は第1バーナ51と同様に、点火電極261及び熱電対262が配設されている。
図6は、本実施の形態のガスコンロ1のブロック図である。なお、制御装置Cは、第1及び第2バーナ51,52だけでなく、コンロバーナ11や上火バーナ56の燃焼も制御するが、以下では第1及び第2バーナ51,52の燃焼の制御のみについて説明し、コンロバーナ11や上火バーナ56については説明を省略する。
図6に示すように、ガスコンロ1には、メインガス供給路Lmから分岐したグリル用ガス供給路Lgと、図示しないコンロ用ガス供給路とが設けられている。グリル用ガス供給路Lgには、上火バーナ56や第1及び第2バーナ51,52への燃料ガスの供給を遮断する電磁弁501が介設されている。グリル用ガス供給路Lgは、上火バーナ56に燃料ガスを供給する上部ガス供給路Lhと、第1及び第2バーナ51,52に燃料ガスを供給する下部ガス供給路Lsとに分岐している。上部ガス供給路Lhには、上火バーナ56への燃料ガスの供給量を調整する上流量調整弁502が介設されている。
下部ガス供給路Lsは、さらに、第1バーナ51に燃料ガスを供給する第1ガス供給路L1と、第2バーナ52に燃料ガスを供給する第2ガス供給路L2とに分岐している。第1ガス供給路L1及び第2ガス供給路L2にはそれぞれ、上流側から順に、第1バーナ51への燃料ガスの供給を遮断する第1開閉弁504及び第2バーナ52への燃料ガスの供給を遮断する第2開閉弁505と、第1バーナ51への燃料ガスの供給量を調整する第1流量調整弁506及び第2バーナ52への燃料ガスの供給量を調整する第2流量調整弁507とが介設されている。
電磁弁501、第1及び第2開閉弁505、並びに第1及び第2流量調整弁506,507は、制御装置Cと図示しない電気配線を介して接続されており、制御装置Cからの制御信号により、その開閉や開度が制御される。従って、第1及び第2バーナ51,52は、燃料ガスの供給量が独立して制御されるように構成されている。具体的には、本実施の形態では、第1及び第2バーナ51,52を燃焼させている状態で、電磁弁501を閉弁させることにより、第1及び第2バーナ51,52が消火される。また、第1バーナ51を燃焼させている状態で、第1流量調整弁506の開度を調整することにより、第1バーナ51の火力が強火と弱火との間で切り替えられる。また、第2バーナ52を燃焼させている状態で、第2流量調整弁507の開度を調整することにより、第2バーナ52の火力が強火と弱火との間で切り替えられる。また、第1及び第2バーナ51,52が燃焼している状態で、第1開閉弁504を閉弁させることにより、第1バーナ51が消火され、さらに、第2流量調整弁507の開度を調整することにより、第1バーナ51が消火された状態で、第2バーナ52の火力が強火と弱火との間で切り替えられる。第2バーナ52が消火された状態で、第1バーナ51の火力が変更される場合も同様である。このように、本実施の形態によれば、第1及び第2バーナ51,52を異なる火力で燃焼させることができるから、グリルプレート80の左右の半体領域の温度を異ならせることができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、グリルプレート80が加熱庫20内に収容されたときにグリルプレート80の下方に位置し、グリルプレート80を下方から加熱するバーナは、加熱庫20の前後方向に複数の炎孔121が並設された第1炎孔列120を有する第1バーナ51と、第1炎孔列120と同一の配列方向に複数の炎孔221が並設された第2炎孔列220を有する第2バーナ52とを有しているから、従来の環状バーナを用いる場合よりも燃焼面積を大きくすることができ、グリルプレート80の底壁81を広範囲に加熱することができる。これにより、グリルプレート80の底壁81の加熱むらを低減して、グリルプレート80の底壁81を均一に加熱することができ、調理性を向上させることができる。特に、本実施の形態では、第1バーナ51の第1炎孔列120の複数の炎孔121のうち、第1温度センサ60と対向しない第1バーナ51の第1非対向領域141に設けられた第1非対向領域炎孔123は、燃焼炎が内方側の斜め上内方向から外方側の斜め上外方向までの範囲内に向かって延び、第2バーナ52の第2炎孔列220の複数の炎孔221のうち、第1温度センサ60と対向しない第2バーナ52の第2非対向領域241に設けられた第2非対向領域炎孔223は、燃焼炎が内方側の斜め上内方向から外方側の斜め上外方向までの範囲内に向かって延びるように形成されているから、グリルプレート80の底壁81の左右方向中央部から左右方向周縁部まで広範囲に加熱することができる。また、周縁部に油溜りを有するグリルプレート80が用いられる場合、油煙の発生を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、第1バーナ51と第2バーナ52とは、第1炎孔列120と第2炎孔列220とが第1温度センサ60を間に挟んで所定距離、離間して並列するように配設されているが、第1バーナ51の第1炎孔列120の複数の炎孔121のうち、少なくとも第1温度センサ60と対向する第1バーナ51の第1対向領域140に設けられた第1対向領域炎孔122は、燃焼炎が内方側の上方向から外方側の斜め上外方向までの範囲内に向かって延び、第1温度センサ60に向かって延びないように形成されており、第2バーナ52の第2炎孔列220の複数の炎孔221のうち、少なくとも第1温度センサ60と対向する第2バーナ52の第2対向領域240に設けられた第2対向領域炎孔222は、燃焼炎が内方側の上方向から外方側の斜め上外方向までの範囲内に向かって延び、第1温度センサ60に向かって延びないように形成されている。従って、第1温度センサ60は、第1対向領域炎孔122及び第2対向領域炎孔222に形成される燃焼炎による影響を受け難い。これにより、第1温度センサ60によって、グリルプレート80の底壁81の温度を正確に検出することができ、調理性を向上させることができる。特に、本実施の形態では、各炎孔121,221はスリット状に形成されているから、第1炎孔列120の前後方向で隣接する炎孔121の燃焼炎の干渉や第2炎孔列220の前後方向で隣接する炎孔221の燃焼炎の干渉が抑えられる。これにより、第1対向領域炎孔122及び第2対向領域炎孔222の燃焼炎による第1温度センサ60への影響をより一層、防止することができる。
また、本実施の形態によれば、第1バーナ51は第1温度センサ60に対向する第1対向領域140に第1対向領域炎孔122を有し、第2バーナ52は第1温度センサ60に対向する第2対向領域240に第2対向領域炎孔222を有しているから、第1炎孔列120や第2炎孔列220に燃焼炎のぬけがない。これにより、第1対向領域炎孔122及び第2対向領域炎孔222に形成される燃焼炎による第1温度センサ60への影響を防止しながら、グリルプレート80の底壁81を均一に加熱することができる。
また、本実施の形態によれば、加熱庫20の上方に第2温度センサ66が設けられているから、グリルプレート80の底壁81の上面の温度や被調理物の温度を検出できる。これにより、調理性を向上できるとともに、異常が発生したときに迅速に対応することができる。
また、本実施の形態によれば、第1バーナ51と第2バーナ52とは独立した部材から構成されているから、第1バーナ51と第2バーナ52とを小型化することができ、組付け時のこれらのバーナの取り扱い性を向上することができる。また、いずれか一方のバーナに不具合が生じたときのメンテナンス性を向上することができる。
また、本実施の形態によれば、第1バーナ51と第2バーナ52とは、燃料ガスの供給量が独立して制御されるように構成されているから、グリルプレート80に与える加熱量の幅を広げることができる。また、グリルプレート80上で温度差を形成することができるため、異なる調理を1つのグリルプレート80で行うことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態は、第1バーナ51と第2バーナ52との間で燃焼炎を火移りさせるバーナが用いられる以外は実施の形態1の構成と同一の構成を有する。このため、同一の構成については、同一の引用番号を付して説明を省略する。
図7は、本実施の形態のガスコンロのグリルの周辺の一部を示す要部概略斜視図である。図7に示すように、バーナは、独立した棒状の第1バーナ51及び第2バーナ52と、第1及び第2バーナ51,52の先端部近傍に配設された火移り用のガイド部材70とを有する。ガイド部材70は、第1バーナ51の第1炎孔列120の先端部近傍の第1非対向領域炎孔123と第2バーナ52の第2炎孔列220の先端部近傍の第2非対向領域炎孔223とを前方向及び上方向から覆っている。また、第1バーナ51の後端部近傍の外方側には、点火電極161が設置されており、第2バーナ52の後端部近傍の外方側には、炎検出手段である熱電対262が設置されている。
本実施の形態では、点火用炎孔である第1非対向領域炎孔123から吹き出す混合気に点火電極161から火花放電を生じさせると、混合気が点火し、点火によって生じた燃焼炎が他の炎孔121から吹き出す混合気に火移りすることで、第1バーナ51が燃焼状態となる。一方、第2バーナ52には点火電極は設けられていないが、第1及び第2バーナ51,52の先端部には、第1及び第2非対向領域炎孔123,223を覆うガイド部材70が設けられているから、第1非対向領域炎孔123に形成された燃焼炎を第2非対向領域炎孔223に火移りさせることができる。これにより、一方のバーナにのみ点火電極を、他方のバーナにのみ炎検出手段を設けるだけでよく、低コスト化を図ることができるとともに、組付け作業の負担を低減することができる。
また、本実施の形態のグリルは、実施の形態1と同一のバーナや加熱室250の構成を有するから、グリルプレート80の底壁81を均一に加熱することができるとともに、グリルプレート80の底壁81の温度を正確に検出することができる。
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態では、棒状の第1及び第2バーナが加熱庫内で前後方向に延びるように配設されている。しかしながら、本発明では、棒状の第1及び第2バーナが加熱庫内で左右方向に延びるように配設されてもよい。この場合、前扉が加熱室の第1側壁を構成し、加熱庫の後壁が加熱室の第2側壁を構成する。また、前後方向に並列された第1及び第2炎孔列の左右方向の長さは、調理器具の左右方向の幅Wの0.4W以上であり、第1及び第2炎孔列の間の隙間の離間距離は、調理器具の前後方向の長さLの0.5L以下である。
(2)上記実施の形態では、棒状の独立した第1及び第2バーナが用いられている。しかしながら、本発明では、第1バーナ部と第2バーナ部とが前端部または後端部で連結された馬蹄形のバーナが用いられてもよい。
(3)上記実施の形態では、加熱庫に上バーナが設けられている。しかしながら、本発明では、上バーナを設ける必要はない。
(4)上記実施の形態では、第1及び第2非対向領域炎孔は全て同一の開口の大きさを有している。しかしながら、本発明では、第1及び第2非対向領域炎孔は異なる開口の大きさを有していてもよい。
2 グリル
5 前扉
20 加熱庫
21 左側壁
22 右側壁
51 第1バーナ
52 第2バーナ
60 第1温度センサ
66 第2温度センサ
80 グリルプレート
81 底壁
101 第1上壁部
120 第1炎孔列
122 第1対向領域炎孔
140 第1対向領域
201 第2上壁部
202 第2下壁部
203 第2上方側膨出部
204 第2上方側フランジ部
205 第2下方側膨出部
206 第2下方側フランジ部
211 第2非炎孔膨出部
212 第2炎孔膨出部
220 第2炎孔列
222 第2対向領域炎孔
240 第2対向領域
250 加熱室

Claims (6)

  1. 前方に開放する開口部を有し、被調理物を加熱調理するための調理器具を収容可能な略矩形箱状の加熱庫、及び開口部を開閉する前扉を備える加熱室と、
    調理器具が加熱庫内に収容されたときに調理器具の下方に位置し、調理器具を下方から加熱するバーナと、
    調理器具の底壁に当接して、調理器具の底壁の温度を検出する第1温度検出手段と、を有する加熱調理器であって、
    バーナは、加熱庫の前後方向または左右方向に複数の炎孔が並設された第1炎孔列を有する第1バーナ部と、第1炎孔列と同一の配列方向に複数の炎孔が並設された第2炎孔列を有する第2バーナ部と、を有し、
    第1バーナ部と第2バーナ部とは、第1炎孔列と第2炎孔列とが第1温度検出手段を間に挟んで所定距離、離間して並列するように配設され、
    第1バーナ部の第1炎孔列の複数の炎孔のうち、第1温度検出手段と対向する第1バーナ部の第1対向領域に設けられた第1対向領域炎孔は、燃焼炎が第1温度検出手段に向かって延びないように形成されており、
    第2バーナ部の第2炎孔列の複数の炎孔のうち、第1温度検出手段と対向する第2バーナ部の第2対向領域に設けられた第2対向領域炎孔は、燃焼炎が第1温度検出手段に向かって延びないように形成されている加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    第1対向領域炎孔は、燃焼炎が内方側で第1バーナ部の上方向から外方側で第1温度検出手段の反対側に位置する加熱室の第1側壁方向までの範囲内に向かって延びるように形成されており、
    第2対向領域炎孔は、燃焼炎が内方側で第2バーナ部の上方向から外方側で第1温度検出手段の反対側に位置する加熱室の第2側壁方向までの範囲内に向かって延びるように形成されている加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器は、さらに、
    加熱庫に収容された調理器具の上方の温度を検出する第2温度検出手段を有する加熱調理器。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の加熱調理器において、
    第1バーナ部と第2バーナ部とは、独立した第1バーナと第2バーナとから構成されている加熱調理器。
  5. 請求項4に記載の加熱調理器において、
    第1バーナと第2バーナとは、燃料ガスの供給量が独立して制御されるように構成されている加熱調理器。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の加熱調理器において、
    第1バーナ部は、上方に凸の断面略三角形状の第1上壁部を有し、
    第2バーナ部は、上方に凸の断面略三角形状の第2上壁部を有し、
    第1バーナ部の第1炎孔列の複数の炎孔は、第1上壁部に開口し、第1炎孔列の配列方向に交差する方向に長いスリット状の炎孔からなり、
    第2バーナ部の第2炎孔列の複数の炎孔は、第2上壁部に開口し、第2炎孔列の配列方向に交差する方向に長いスリット状の炎孔からなり、
    第1対向領域炎孔は、第1上壁部の外方側斜面から稜線までの範囲に開口し、
    第2対向領域炎孔は、第2上壁部の外方側斜面から稜線までの範囲に開口している加熱調理器。
JP2022001262A 2022-01-06 2022-01-06 加熱調理器 Pending JP2023100524A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022001262A JP2023100524A (ja) 2022-01-06 2022-01-06 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022001262A JP2023100524A (ja) 2022-01-06 2022-01-06 加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023100524A true JP2023100524A (ja) 2023-07-19

Family

ID=87201566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022001262A Pending JP2023100524A (ja) 2022-01-06 2022-01-06 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023100524A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6128828B2 (ja) ガスコンロ用グリル
US6425388B1 (en) Pizza oven deck
CA1302816C (en) Gas combustion
BE1019887A5 (nl) Verwarmingstoestel voor luchtverwarming.
JP3586974B2 (ja) ガス調理器のバーナ
JP6877121B2 (ja) グリル
EP3495738B1 (en) Cooking device
JP2023100524A (ja) 加熱調理器
KR100938201B1 (ko) 버너 및 이를 포함하는 조리기기
JP4312756B2 (ja) 無煙焼き物器
JP7137879B2 (ja) 加熱調理器
JP7265937B2 (ja) 加熱調理器
JP7489342B2 (ja) 加熱調理器
JP4299456B2 (ja) こんろ用バーナ
JP2522985B2 (ja) 後方排気式グリルのガスバ−ナ
JP6927781B2 (ja) 両面焼きグリル
JP5858963B2 (ja) グリル
JP3615990B2 (ja) グリル
JP4452871B2 (ja) グリルバーナの火移り構造
JP7320381B2 (ja) 加熱調理器
JP2022139066A (ja) 加熱調理器
JP7018185B2 (ja) 加熱調理器
KR920003238Y1 (ko) 장작형 난방기
KR100209527B1 (ko) 그릴연소장치
KR0135817Y1 (ko) 화염전달이 용이한 세라믹 버너