JP2023100474A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品の劣化を抑えながら効率よく空気の殺菌を行うことができる空気調和装置を提供する。【解決手段】空気調和装置は、室内空間に連通する吸気口と、室内空間に連通する吹出口と、吸気口から吹出口への内部風路と、吸気口から内部風路を通って吹出口へ向かう気流を発生させる電動送風機と、内部風路の途中に設置された熱交換器と、熱交換器の少なくとも一部に紫外線を照射するUV照射器と、を備える。熱交換器には可燃性の冷媒が循環されるように構成される。UV照射器は光源から照射される光線が当該光源よりも後方の領域には照射されないように構成され、光線の光軸が熱交換器に向かうように配置される。【選択図】図1
Description
本開示は、空気調和装置に係り、特に室内機に対する殺菌構造を備えた空気調和装置に関する。
特許文献1には、熱交換器に発生したカビなどを死滅させる空気調和装置に関する技術が開示されている。この技術の空気調和装置では、弓状に湾曲形成された熱交換器の湾曲内部に紫外線ランプを配置し、紫外線の照射によってカビを死滅させることとしている。
特許文献1の技術では、熱交換器以外の部品にも紫外線が照射される。樹脂製の材料に繰り返し紫外線が照射されると、変色及び劣化の原因となる。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、部品の劣化を抑えながら効率よく空気の殺菌を行うことができる空気調和装置を提供することを目的とする。
本開示の空気調和装置は、室内空間に連通する吸気口と、室内空間に連通する吹出口と、吸気口から吹出口への内部風路と、吸気口から内部風路を通って吹出口へ向かう気流を発生させる電動送風機と、内部風路の途中に設置された熱交換器と、熱交換器の少なくとも一部に紫外線を照射するUV照射器と、を備える。熱交換器には可燃性の冷媒が循環されるように構成される。UV照射器は光源から照射される光線が当該光源よりも後方の領域には照射されないように構成され、光線の光軸が熱交換器に向かうように配置される。
本開示の空気調和装置によれば、UV照射器から紫外線が熱交換器に照射される。熱交換器に照射された紫外線の光線は反射するため、空気調和装置を構成する樹脂部品に到達し難くなる。これにより、樹脂材料の劣化及び変色を抑制しつつ、内部風路内の空気に対して効率的に殺菌を行うことができる。また、UV照射器による光線の照射は、可燃性の冷媒に対しても信頼性を確保できるため、長期にわたり空気調和装置の故障を防ぎつつ室内空気に含まれる菌及びウィルスを殺菌して清浄化することができる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。なお、本開示で角度に言及した場合において、和が360度となる優角と劣角とがあるときには原則として劣角の角度を指すものとし、和が180度となる鋭角と鈍角とがある場合には原則として鋭角の角度を指すものとする。また、以下に示す実施の形態に示した構成は、本開示による技術的思想の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示に記載の複数の技術的思想を組み合わせることも可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略または変更することも可能である。
実施の形態1.
1-1.空気調和装置の概略構成
図1は、実施の形態1による空気調和装置1の室内機内部を透視して示す斜視図である。図2は、実施の形態1による空気調和装置1の室内機内部を透視して示す正面図である。実施の形態1による空気調和装置1は、本体筐体2と、熱交換器4と、電動送風機10と、UV照射器20とを備える。本体筐体2は、壁部3と、パネル17と、を有する。壁部3は、空気調和装置1の背面を形成する。パネル17は、空気調和装置1の正面を形成する。
1-1.空気調和装置の概略構成
図1は、実施の形態1による空気調和装置1の室内機内部を透視して示す斜視図である。図2は、実施の形態1による空気調和装置1の室内機内部を透視して示す正面図である。実施の形態1による空気調和装置1は、本体筐体2と、熱交換器4と、電動送風機10と、UV照射器20とを備える。本体筐体2は、壁部3と、パネル17と、を有する。壁部3は、空気調和装置1の背面を形成する。パネル17は、空気調和装置1の正面を形成する。
本体筐体2は、室内空間に連通する吸気口6と、室内空間に連通する吹出口7とを備える。吸気口6から吹出口7への内部風路5が本体筐体2の内部に形成されている。電動送風機10は、吸気口6から内部風路5を通って吹出口7へ向かう気流AFを発生させる。電動送風機10は、本体筐体2の内部における内部風路5の途中に配置されている。本実施の形態における空気調和装置1は、ルーバー18を備える。ルーバー18は、吹出口7から室内へ吹き出される気流の向きを調整する。
熱交換器4は、内部風路5を流れる空気と、空気調和装置の室外機(図示省略)から供給される冷媒との間で、熱を交換する。熱交換器4は、筐体正面側の上部熱交換器4aと、筐体背面側の上部熱交換器4bと、筐体正面側の下部熱交換器4cと、に分割された構造を有している。これらの上部熱交換器4a、上部熱交換器4b、及び下部熱交換器4cは、長手方向の端部4eにおいて冷媒配管8によって連結されることにより、単一の熱交換器4を形成している。また、熱交換器4には、冷媒配管8を介して室外機から冷媒が循環される。冷媒は、オゾン破壊係数かつ地球温暖化係数の低いR32などの可燃性の冷媒が利用される。
UV照射器20は、内部風路5に配置された熱交換器4の少なくとも一部に紫外線を照射する。UV照射器20が照射する紫外線は、例えばUVCでもよい。UV照射器20が照射する紫外線は、菌、ウィルス、カビなどに対して殺菌作用を有する。UV照射器20から照射された光線は、内部風路5に配置された熱交換器4及びその他の構成物にあたり、また、内部風路5を通過する空気にもあたる。紫外線が照射された熱交換器4と、内部風路5に構成された構成物と、内部風路5中の空気とは、UV照射器20からの紫外線により、殺菌される。内部風路5に構成された構成物とは、例えばフィルタ12等である。
本実施の形態であれば、熱交換器4と、内部風路5中の構成物と、内部風路5中の空気とを殺菌することで、吸気口6から本体筐体2内に吸引された室内空気よりも衛生的な空気を、吹出口7から室内へ吹き出すことができる。それゆえ、衛生的である。なお、実施の形態1の空気調和装置1は、UV照射器20の搭載構造に特徴を有している。UV照射器20の搭載構造については詳細を後述する。
1-2.空気調和装置の殺菌機能
図3は、実施の形態1による空気調和装置1の機能ブロック図である。図3に示すように、空気調和装置1は、電動送風機10の動作とUV照射器20の動作とを制御するコントローラ22を備える。
図3は、実施の形態1による空気調和装置1の機能ブロック図である。図3に示すように、空気調和装置1は、電動送風機10の動作とUV照射器20の動作とを制御するコントローラ22を備える。
図4は、実施の形態1による空気調和装置1の処理回路のハードウェア構成の一例を示す図である。コントローラ22の機能は、例えば、図4に示したハードウェア構成の処理回路により達成されてもよい。例えば、図4に示すプロセッサ101が、メモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、コントローラ22の機能が達成されてもよい。また、複数のプロセッサ及び複数のメモリが連携して、コントローラ22の機能を達成してもよい。また、コントローラ22の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101及びメモリ102を用いて達成するようにしてもよい。
本開示では、UV照射器20により紫外線を照射する運転モードを「殺菌モード」と称する。空気調和装置1は、冷房運転、暖房運転、除湿運転、送風運転等を実施可能でもよい。殺菌モードは、冷房運転、暖房運転、除湿運転、送風運転等の他の機能と独立して操作可能でもよい。殺菌モードは、冷房運転、暖房運転、除湿運転、送風運転等の他の機能と併用することも可能である。
コントローラ22は、殺菌モード単独の場合でも電動送風機10の駆動による送風を行うことが望ましい。これにより、室内空間の殺菌が可能となる。殺菌モードではUV照射と送風が連動していてもよい。例えば、UV照射がONになった場合には同時または多少時間の前後がありつつ送風も開始される。UV照射がOFFになった場合は同時または多少時間の前後がありつつ送風も終了する。その他の運転モードと併用している場合はその限りではなく、UV照射単独でON-OFFが切り替わる。
図5は、実施の形態1による空気調和装置1が実行する処理の例を示すフローチャートである。図5のステップS100において、空気調和装置1の電源がONされると、処理はステップS102に進む。ステップS102では、殺菌モードが選択されているかどうかが判定される。その結果、殺菌モードが選択されている場合、処理はステップS104に進み、殺菌モードが選択されていない場合、処理はステップS106に進む。
ステップS104では、UV照射器20のUV照射がON状態とされ、殺菌モード単独運転時には合わせて電動送風機10の送風がON状態とされる。ステップS106では、UV照射器20のUV照射がOFF状態とされ、殺菌モード単独運転時には合わせて電動送風機10の送風がOFF状態とされる。
1-3.UV照射器の基本構造
次に、実施の形態1おける空気調和装置1が備えるUV照射器の基本構造について説明する。図6は、実施の形態1による空気調和装置1が備えるUV照射器20の斜視図である。図7は、実施の形態1による空気調和装置1が備えるUV照射器20の分解斜視図である。図8は、実施の形態1による空気調和装置1が備えるUV照射器20を、図6中のA-A線で切断した断面図である。
次に、実施の形態1おける空気調和装置1が備えるUV照射器の基本構造について説明する。図6は、実施の形態1による空気調和装置1が備えるUV照射器20の斜視図である。図7は、実施の形態1による空気調和装置1が備えるUV照射器20の分解斜視図である。図8は、実施の形態1による空気調和装置1が備えるUV照射器20を、図6中のA-A線で切断した断面図である。
UV照射器20は、光源24と、ケース25と、窓部26と、基板27と、ヒートシンク28と、スペーサー29と、シール部材30と、固定具31と、配線32とを備える。なお、UV照射器20の構成部品は、これらに限定されるものではなく、適宜省略、追加、代替されるものであってもよい。
光源24は、発光ダイオード(LED)である。換言すると、光源24は、紫外線を生成するLEDであり、以下UV-LEDと称される。UV-LEDは水銀を含有していない。一般に、水銀は毒性があり、また、環境に悪い一面がある。UV-LEDは水銀を含有していないため、安全性が高く、環境へ悪影響を与えるリスクが小さい。UV-LEDは、例えば、単一波長のみの出力が高いものである。光源24が生成する光のうち、放射強度が最も高い波長を以下「主波長」という。光源24が生成する光の主波長は、UVA、UVB、UVCのいずれの帯域にあってもよい。特に、光源24が生成する光の主波長は、殺菌力の高いUVC領域にあることが望ましい。UV照射器20は、光源24が生成した光を照射する。
ケース25は、UV照射器20の外観をなす部品である。ケース25は、窓部26が取り付けられる位置に開口を有する。基板27に光源24が設置されている。基板27から光源24に給電されることで、光源24が発光する。窓部26は、光源24を保護する。窓部26は、基板27と反対側から光源24を覆う。光源24により生成された光は、窓部26を透過した後、外部へと照射される。
ヒートシンク28は、発光により加熱された光源24及び基板27の熱を散逸させるためのものである。図示の例のヒートシンク28は、表面積を拡大するためのフィンを有している。スペーサー29は、窓部26と光源24の間の距離を保つためのものである。基板27と窓部26との間にスペーサー29が配置される。
シール部材30は、例えば、ケース25と窓部26との隙間を封止することにより、気密性及び液密性を保つ部材である。固定具31は、複数の部材の位置または位置関係を固定するためのものである。固定具31は、UV照射器20あるいは内部風路5に対して、着脱自在であることが好ましい。固定具31は、UV照射器20を、空気調和装置1または内部風路5に固定するためのものでもよい。固定具31は、空気調和装置1または内部風路5に対して、ケース25、ヒートシンク28、基板27のうちの少なくとも1つを固定するためのものでもよい。固定具31は、ケース25と基板27とヒートシンク28とを締結することによりこれらの位置を固定するためのものでもよい。固定具31は、ケース25とヒートシンク28とを締結することによりこれらの位置を固定するためのものでもよい。固定具31は、例えば、図示の例のようなネジでもよい。配線32は、基板27を電源部につなぐためのものである。
ここで、光源24は光軸を中心に放射状に無数の光線を発する。光軸とは、例えば、光源24が直方体の場合、直方体の厚み方向に平行な方向である。厚み方向とは、直方体が幅方向、奥行き方向、厚み方向の3方向からなる場合、最も寸法が小さい方向である。図8では光軸にL1の符号を付している。
光源24から照射される光線の放射強度は、光軸L1から放射方向に離れるほど小さくなる。ここでは、例えば、光軸L1の方向への放射強度を100%としたときの放射強度が50%となる角度をビーム角θと称する。ビーム角θは50%ビーム角とも呼ばれる。
UV照射器20の光源24から照射される光線は、その構造上基盤27よりも後方に照射されることはない。つまり、光源24のビーム角は、0度から180度の範囲であり、現実的には、例えば30度から150度の範囲である。光源24のビーム角は、好ましくは50度から140度の範囲である。ビーム角θが30度とは、例えば、光軸L1に垂直な方向から視た際に、光軸から片側に15度ずつ傾いた向きを示している。ビーム角θとは、例えば、光軸L1の方向への放射強度を100%としたときの放射強度が50%となる角度のことである。例えばビーム角θが30度とは、光軸に垂直な方向から視た際に、光軸から片側に15度傾いた位置での放射強度が、光軸方向への放射強度の50%であることを示す。ビーム角θが小さすぎると、照射範囲が狭くなり過ぎる可能性がある。ビーム角θが広すぎると、照射を希望しない範囲に照射されてしまう可能性がある。したがって、ビーム角θは、小さすぎず、大きすぎないことが望まれる。
1-4.UV照射器の搭載例
次に、UV照射器20の空気調和装置1への搭載例について説明する。
次に、UV照射器20の空気調和装置1への搭載例について説明する。
空気調和装置1の本体筐体2等に使用されている樹脂材料は、紫外線の照射を受けて変色及び劣化し易い。そこで、実施の形態1の空気調和装置1は、UV照射器20から照射される光線が、樹脂材料の部品に対して極力照射されないようにするための搭載構造を有している。以下、図面を参照しながら、UV照射器20の搭載構造の例について詳細に説明する。
1-4-1.UV照射器20の基本的な搭載構造
UV照射器20は、光軸L1を含むビーム角θの範囲に光線が照射され、UV照射器20の後方には照射されない。そこで、UV照射器20は、少なくとも光軸L1が熱交換器4に向かうように設置される。図1及び図2に示す例では、内部風路5における熱交換器4と電動送風機10との間から、少なくとも光軸L1が熱交換器4に向かうように設置されている。このような搭載構造によれば、ビーム角θの範囲内の光線が熱交換器4に照射される。熱交換器4に照射された光線はフィン部4fで反射するため、本体筐体2等の周囲の樹脂部品に到達し難くなる。これにより、本体筐体2等の樹脂材料の劣化及び変色を抑制しつつ、内部風路5内の空気に対して効率的に殺菌を行うことができる。
UV照射器20は、光軸L1を含むビーム角θの範囲に光線が照射され、UV照射器20の後方には照射されない。そこで、UV照射器20は、少なくとも光軸L1が熱交換器4に向かうように設置される。図1及び図2に示す例では、内部風路5における熱交換器4と電動送風機10との間から、少なくとも光軸L1が熱交換器4に向かうように設置されている。このような搭載構造によれば、ビーム角θの範囲内の光線が熱交換器4に照射される。熱交換器4に照射された光線はフィン部4fで反射するため、本体筐体2等の周囲の樹脂部品に到達し難くなる。これにより、本体筐体2等の樹脂材料の劣化及び変色を抑制しつつ、内部風路5内の空気に対して効率的に殺菌を行うことができる。
また、空気調和装置1は、環境負荷の観点からR32などの可燃性の冷媒を使用しているため、公知の放電デバイスを用いた殺菌処理は、機器故障を誘発する可能性があり不適である。この点、UV照射器20による光線の照射は、可燃性の冷媒に対しても信頼性を確保できるため、長期にわたり空気調和装置1の故障を防ぎつつ室内空気に含まれる菌及びウィルスを殺菌して清浄化することができる。
1-4-2.UV照射器20の搭載構造の適用例
UV照射器20の設置個数に限定はない。空気調和装置1は、複数のUV照射器20を設置してもよい。図2に示すように、熱交換器4は、長手方向に沿って複数枚のフィン部4fが並んで配置されている。このため、単一のUV照射器20では、フィン部4fが障害物となって熱交換器4の全体に光線を照射することが難しい。そこで、図2に示す例では、3個のUV照射器20が熱交換器4の長手方向に沿って並んで配置されている。このような構成によれば、長手方向に長い熱交換器4に対して効率よく殺菌を行うことができる。
UV照射器20の設置個数に限定はない。空気調和装置1は、複数のUV照射器20を設置してもよい。図2に示すように、熱交換器4は、長手方向に沿って複数枚のフィン部4fが並んで配置されている。このため、単一のUV照射器20では、フィン部4fが障害物となって熱交換器4の全体に光線を照射することが難しい。そこで、図2に示す例では、3個のUV照射器20が熱交換器4の長手方向に沿って並んで配置されている。このような構成によれば、長手方向に長い熱交換器4に対して効率よく殺菌を行うことができる。
UV照射器20は、ビーム角θの範囲に熱交換器4の端部4eが含まれるように搭載されることが好ましい。熱交換器4の端部4eは、内部風路5に流入した空気が淀みやすいため、汚れた空気が溜まりやすい。空気調和装置1は、このような汚れた空気が溜まる場所に対して、UV照射器20から光線を照射することにより、効率よく空気を清浄化することができる。また、端部4eには冷媒配管8が接合されているため、冷媒が漏洩する故障が生じた場合、気化した冷媒が端部4e付近に滞留する可能性がある。このような場合であっても、空気調和装置1は、UV照射器20からの光線の照射によって安全性を確保しながら空気の清浄化を行うことができる。
なお、図2に示すように、端部4eに照射するように搭載されたUV照射器20は、光軸L1が熱交換器4の中央側に向かって傾斜するように搭載されることが好ましい。傾斜角度に限定はない。このような構造によれば、熱交換器4の全体に光線を照射しつつも、照射された光線が本体筐体2などの樹脂材料部品の照射されることを抑制することができる。
図1に示すように、気流AFは、本体筐体2の上部の吸気口6から下部の吹出口7に向かって下降するように流れる。このため、UV照射器20から照射される光線は、気流AFと同方向の流れ方向とならないように、水平よりも上方向けて照射されることが好ましい。図2に示す例では、熱交換器4と電動送風機10の間の位置から水平よりも上方に向かって光線が照射されるようにUV照射器20が配置されている。このような構成によれば、気流AFに逆らって光線を長時間照射することができるので、空気殺菌を効率よく行うことができる。
2.実施の形態2.
2-1.実施の形態2の空気調和装置の特徴
次に、本開示の実施の形態2に係る空気調和装置について説明する。実施の形態2の空気調和装置1は、フィルタに付着した埃を除去する機能を備えている。図9及び図10は、実施の形態2における空気調和装置の内部を透視した側面図である。図9及び図10において、図1と共通する構成については、共通の符号を付してその説明を省略する。これらの図に示すように、空気調和装置1は、フィルタ清掃装置40を備えている。フィルタ清掃装置40は、ロール式のフィルタ42と、フィルタ駆動装置44と、フィルタ清掃体46と、を備える。ロール式のフィルタ42は、フィルタ枠体にフィルタを張ることにより構成される。ロール式のフィルタ42は、内部風路5において、吸気口6と熱交換器4との間に配置される。フィルタ駆動装置44は、正面側のローラ442と背面側のローラ444とを回転させることにより、巻き付けられたフィルタ42の位置を正面側と背面側との間で可動させる。フィルタ清掃体46は、可動するフィルタ42から埃を除去する。
2-1.実施の形態2の空気調和装置の特徴
次に、本開示の実施の形態2に係る空気調和装置について説明する。実施の形態2の空気調和装置1は、フィルタに付着した埃を除去する機能を備えている。図9及び図10は、実施の形態2における空気調和装置の内部を透視した側面図である。図9及び図10において、図1と共通する構成については、共通の符号を付してその説明を省略する。これらの図に示すように、空気調和装置1は、フィルタ清掃装置40を備えている。フィルタ清掃装置40は、ロール式のフィルタ42と、フィルタ駆動装置44と、フィルタ清掃体46と、を備える。ロール式のフィルタ42は、フィルタ枠体にフィルタを張ることにより構成される。ロール式のフィルタ42は、内部風路5において、吸気口6と熱交換器4との間に配置される。フィルタ駆動装置44は、正面側のローラ442と背面側のローラ444とを回転させることにより、巻き付けられたフィルタ42の位置を正面側と背面側との間で可動させる。フィルタ清掃体46は、可動するフィルタ42から埃を除去する。
このようなフィルタ清掃装置40を備える空気調和装置1において、UV照射器20は、光軸L1が熱交換器4の方向を向くように、フィルタ42のフィルタ枠体に搭載される。フィルタ清掃装置40が駆動されると、熱交換器4に対するUV照射器20の相対位置が正面側と背面側との間で移動する。図9は、UV照射器20が正面側の第一位置にある場合を図示している。図10は、UV照射器20が正面側の第二位置にある場合を図示している。UV照射器20の第一位置では、UV照射器20は、主に上部熱交換器4a及び下部熱交換器4cに向かって光線を照射することができる。また、UV照射器20の第二位置では、UV照射器20は、主に上部熱交換器4bに向かって光線を照射することができる。このような搭載構造によれば、正面側及び背面側の熱交換器4に対して効率よく光線を照射することができる。
なお、UV照射器20の搭載個数に限定はない。また、その搭載形態についても、実施の形態1における搭載形態を組み合わせて採用することができる。
3.実施の形態3.
3-1.実施の形態3の空気調和装置の特徴
次に、本開示の実施の形態3に係る空気調和装置について説明する。実施の形態3の空気調和装置1は、UV照射器20を電動送風機10の内部に搭載した構造に特徴を有している。図11は、実施の形態3による空気調和装置1の室内機内部を透視して示す斜視図である。図11において、図1と共通する構成については、共通の符号を付してその説明を省略する。この図に示すように、空気調和装置1は、電動送風機10の内部にUV照射器20が搭載されている。電動送風機10は、熱交換器4の下流側に配置されたシロッコファンであり、回転軸方向に延びる筒状の多翼部110と、多翼部110の内部に配置された回転軸部112と、を備える。回転軸部112は、多翼部110を回転自在に支持するための構造体であり、回転軸部112自体は多翼部110と共に回転しない。UV照射器20は、多翼部110の内部において、照射方向が水平方向よりも上方となる向きで回転軸部112に固定される。UV照射器20の搭載個数に限定はない。また、UV照射器20の搭載形態についても、実施の形態1における搭載形態を組み合わせて採用することができる。
3-1.実施の形態3の空気調和装置の特徴
次に、本開示の実施の形態3に係る空気調和装置について説明する。実施の形態3の空気調和装置1は、UV照射器20を電動送風機10の内部に搭載した構造に特徴を有している。図11は、実施の形態3による空気調和装置1の室内機内部を透視して示す斜視図である。図11において、図1と共通する構成については、共通の符号を付してその説明を省略する。この図に示すように、空気調和装置1は、電動送風機10の内部にUV照射器20が搭載されている。電動送風機10は、熱交換器4の下流側に配置されたシロッコファンであり、回転軸方向に延びる筒状の多翼部110と、多翼部110の内部に配置された回転軸部112と、を備える。回転軸部112は、多翼部110を回転自在に支持するための構造体であり、回転軸部112自体は多翼部110と共に回転しない。UV照射器20は、多翼部110の内部において、照射方向が水平方向よりも上方となる向きで回転軸部112に固定される。UV照射器20の搭載個数に限定はない。また、UV照射器20の搭載形態についても、実施の形態1における搭載形態を組み合わせて採用することができる。
このような構造によれば、回転する多翼部110の表面への菌及びカビの付着或いは増殖を防止することができる。また、UV照射器20から照射された光線の一部は、多翼部110の隙間から熱交換器4へも到達する。これにより、熱交換器4及びその周囲の空気を効率よく殺菌することが可能となる。
1 空気調和装置、 2 本体筐体、 3 壁部、 4 熱交換器、 4a 上部熱交換器、 4b 上部熱交換器、 4c 下部熱交換器、 4e 端部、 4f フィン部、 5 内部風路、 6 吸気口、 7 吹出口、 8 冷媒配管、 10 電動送風機、 12 フィルタ、 17 パネル、 18 ルーバー、 20 UV照射器、 22 コントローラ、 24 光源、 25 ケース、 26 窓部、 27 基板、 28 ヒートシンク、 29 スペーサー、 30 シール部材、 31 固定具、 32 配線、 40 フィルタ清掃装置、 42 フィルタ、 44 フィルタ駆動装置、 46 フィルタ清掃体、 101 プロセッサ、 102 メモリ、 110 多翼部、 112 回転軸部、 442 ローラ、 444 ローラ
Claims (7)
- 室内空間に連通する吸気口と、
前記室内空間に連通する吹出口と、
前記吸気口から前記吹出口への内部風路と、
前記吸気口から前記内部風路を通って前記吹出口へ向かう気流を発生させる電動送風機と、
前記内部風路の途中に設置された熱交換器と、
前記熱交換器の少なくとも一部に紫外線を照射するUV照射器と、
を備え、
前記熱交換器には可燃性の冷媒が循環されるように構成され、
前記UV照射器は光源から照射される光線が当該光源よりも後方の領域には照射されないように構成され、光線の光軸が前記熱交換器に向かうように配置される空気調和装置。 - 前記熱交換器の長手方向の端部には、冷媒を循環させるための冷媒配管が接続され、
前記UV照射器は、光線のビーム角の範囲に前記端部が含まれるように配置される
請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記熱交換器は、長手方向に垂直な方向に延びる複数枚のフィン部を備え、
前記UV照射器は、前記長手方向に沿って複数個並んで設けられる
請求項1又は請求項2に記載の空気調和装置。 - 前記UV照射器は、光線の光軸が前記熱交換器の長手方向の中央側に向かって傾斜するように設置される
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の空気調和装置。 - 前記UV照射器は、光線の光軸が水平よりも上方を向くように設置される
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の空気調和装置。 - 前記空気調和装置は、
前記内部風路における前記吸気口と前記熱交換器との間に配置されたフィルタと、
前記熱交換器に対する前記フィルタの位置を正面側と背面側との間で可動させるフィルタ駆動装置と、を備え、
前記UV照射器は、前記フィルタに固定される
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の空気調和装置。 - 前記電動送風機は、前記内部風路における前記熱交換器の下流側に配置されたシロッコファンであり、
前記シロッコファンは、筒状の多翼部と、前記多翼部の内部に配置され、前記多翼部と共に回転しない回転軸部と、を有し、
前記UV照射器は、光線の光軸が上方を向くように前記回転軸部に設置される
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001184A JP2023100474A (ja) | 2022-01-06 | 2022-01-06 | 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022001184A JP2023100474A (ja) | 2022-01-06 | 2022-01-06 | 空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023100474A true JP2023100474A (ja) | 2023-07-19 |
Family
ID=87201638
Family Applications (1)
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JP2022001184A Pending JP2023100474A (ja) | 2022-01-06 | 2022-01-06 | 空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023100474A (ja) |
-
2022
- 2022-01-06 JP JP2022001184A patent/JP2023100474A/ja active Pending
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