JP2023098546A - 扁平形状ボトル - Google Patents

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Naotake Tsuda
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Abstract

【課題】胴部の片引きを抑制することが可能な扁平形状ボトルを提供することである。【解決手段】扁平形状の胴部20を備え、胴部20の長辺壁部21にパネル部23が設けられた合成樹脂製の扁平形状ボトル1であって、パネル部23が設けられた部分における胴部20の軸線Oに垂直な横断面形状が、短辺壁部22の側から延びる、径方向外側に向けて凸の短辺側湾曲部50と、パネル部23の側から延びる、径方向外側に向けて凸のパネル側湾曲部51と、短辺側湾曲部51とパネル側湾曲部51とを連結する、直線状または径方向内側に向けて凸の連結部52とを有し、短辺側湾曲部50及びパネル側湾曲部51の何れか一方と連結部52との接続部分が、軸線Oの方向に延びる稜線部53となっていることを特徴とする扁平形状ボトル1。【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂製の扁平形状ボトルに関する。
従来、例えば、飲料、調味料やジャム、油脂類などの食品等を内容物として収納する容器として、口部と、軸線を挟んで対向する一対の長辺壁部と一対の長辺壁部の両側部に連なる一対の短辺壁部とを備えた扁平形状の胴部と、胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製の扁平形状ボトルが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2021-160758号公報
上記扁平形状ボトルにおいて、長辺壁部に径方向内側に向けて凹むパネル部を設けた構成とすることが検討されている。当該構成の扁平形状ボトルによれば、内容物を熱充填し、口部をシール材やキャップ等により閉塞した後、冷却されることで内部が減圧状態になったときに、当該減圧をパネル部の変形により吸収して減圧状態を緩和することができる。
しかし、パネル部を設けた扁平形状ボトルでは、内部が減圧状態となったときに、胴部のパネル部が設けられた長辺壁部の一方の短辺壁部の側が他方の短辺壁部の側よりも先に変形が進行し、長辺壁部の他方の短辺壁部の側が変形を開始ないし進行する前に減圧状態が解消されることで、胴部の長辺壁部の一方の短辺壁部の側のみが大きく変形する、所謂片引きが発生してしまうという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、胴部の片引きを抑制することが可能な扁平形状ボトルを提供することにある。
本発明の扁平形状ボトルは、口部と、軸線を挟んで対向する一対の長辺壁部と一対の前記長辺壁部の両側部に連なる一対の短辺壁部とを備えた扁平形状の胴部と、前記胴部の下端を閉塞する底部とを備え、前記長辺壁部に径方向内側に向けて凹むパネル部が設けられた合成樹脂製の扁平形状ボトルであって、前記パネル部が設けられた部分における前記胴部の前記軸線に垂直な横断面形状が、前記短辺壁部の側から延びる、径方向外側に向けて凸の短辺側湾曲部と、前記パネル部の側から延びる、径方向外側に向けて凸のパネル側湾曲部と、前記短辺側湾曲部と前記パネル側湾曲部とを連結する、直線状または径方向内側に向けて凸の連結部とを有し、前記短辺側湾曲部及び前記パネル側湾曲部の何れか一方と前記連結部との接続部分が、前記軸線の方向に延びる稜線部となっていることを特徴とする。
本発明の扁平形状ボトルは、上記構成において、前記短辺側湾曲部と前記連結部との接続部分が前記稜線部となっているのが好ましい。
本発明の扁平形状ボトルは、上記構成において、前記パネル側湾曲部と前記連結部との接続部分が、上下方向中央部に向かうに従い徐々に前記稜線部から離れるように湾曲するパネル屈曲部となっているのが好ましい。
本発明の扁平形状ボトルは、上記構成において、前記稜線部の上端に前記パネル屈曲部の上端が接続されるとともに前記稜線部の下端に前記パネル屈曲部の下端が接続されているのが好ましい。
本発明の扁平形状ボトルは、上記構成において、前記稜線部は、前記軸線に平行な直線状、または径方向内側に向けて凸の曲線状であるのが好ましい。
本発明の扁平形状ボトルは、上記構成において、前記胴部が、前記パネル部よりも上側に周方向に延びる凹リブを備え、前記胴部の前記凹リブよりも上側部分が、それぞれ径方向外側に向けて凸の湾曲形状を有して前記軸線を挟んで互いに対向するとともに前記短辺壁部の側の両端部において互いの下端部分が連結する一対の押潰し壁部と、それぞれ前記軸線を挟んで互いに対向するとともに一対の前記押潰し壁部の間に配置された一対の連結側壁部とを有し、一方の前記押潰し壁部と一対の前記連結側壁部との間及び他方の前記押潰し壁部と一対の前記連結側壁部との間に、それぞれ前記押潰し壁部の前記短辺壁部の側の両端部の下端部分から延びるとともに前記軸線を挟んだ互いの間隔が上方から下方に向かって漸次短くなる屈曲部が設けられているのが好ましい。
本発明によれば、胴部の片引きを抑制することが可能な扁平形状ボトルを提供することができる。
本発明の一実施の形態である扁平形状ボトルの正面図である。 図1に示す扁平形状ボトルの側面図である。 図1に示す扁平形状ボトルの底面図である。 図1におけるA-A線に沿う断面図である。 図1におけるB-B線に沿う断面図である。 図1におけるC-C線に沿う断面図である。 図6の範囲Dを拡大して示す拡大断面図である。 図7に示す連結部及び稜線部の変形例の拡大断面図である。 図7に示す連結部及び稜線部の他の変形例の拡大断面図である。 本発明の他の実施の形態である扁平形状ボトルの正面図である。 図10に示す扁平形状ボトルの側面図である。 図10におけるE-E線に沿う断面図である。 図12の範囲Fを拡大して示す拡大断面図である。 図10におけるG-G線に沿う断面図である。 図10におけるH-H線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態である扁平形状ボトル1をより具体的に例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は、図1に示すように扁平形状ボトル1を正立姿勢とした状態における上方、下方を意味するものとする。また、径方向外側とは、図1における扁平形状ボトル1の軸線Oを通り軸線Oに垂直な直線に沿って外側に向かう方向を意味するものとし、径方向内側は、その反対方向を意味するものとする。さらに、周方向は軸線Oを中心とした周方向を意味するものとする。
図1、図2、図3に示す本発明の一実施の形態である扁平形状ボトル1は、飲料、調味料やジャム、油脂類などの食品等を内容物として収納する用途に用いることができるものである。なお、扁平形状ボトル1は、上記以外の内容物を収納する用途に用いることもできる。
扁平形状ボトル1は、押出成形により形成された筒状のパリソンをブロー成形すること(押出しブロー成形)により形成された合成樹脂製のブロー成形品となっている。なお、扁平形状ボトル1は、押出しブロー成形に限らず、射出成形等により形成されたプリフォームを、二軸延伸ブロー成形することにより形成されたものとすることもできる。扁平形状ボトル1は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート樹脂)、PP(ポリプロピレン樹脂)、PE(ポリエチレン樹脂)、ナイロン(ポリアミド樹脂)及びEVOH(エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂)等の合成樹脂製とすることができる。
扁平形状ボトル1は、口部10、胴部20及び底部40を備えたボトル形状である。
口部10は、扁平形状ボトル1の軸線Oを中心とした円筒状に形成されており、その先端は内容物の注出口となっている。口部10は、例えばアルミシール(合成樹脂製のフィルムとアルミニウム製のフィルムとを積層したシール材)を融着するなどして閉塞した構成としてもよい。口部10の外周面には環状突起11が一体に設けられており、この環状突起11にキャップ(不図示)を打栓によりアンダーカット係合させて固定することで、口部10をキャップにより閉塞することができるようになっている。また、口部10の環状突起11の下方側には、周方向に間欠状に延びるネックリング12が一体に設けられている。
なお、口部10の外周面に、環状突起11に替えて雄ねじを設けて、キャップを雄ねじにねじ結合により固定する構成とすることもできる。また、ネックリング12は周方向全周に連続して延びる環状であってもよく、設けられていなくてもよい。
胴部20は、扁平形状ボトル1の軸線Oを挟んで対向する一対の長辺壁部21と、一対の長辺壁部21の両側部に連なる一対の短辺壁部22とを備えた扁平形状となっている。すなわち、長辺壁部21の幅(図1に示す左右方向の幅)は短辺壁部22の幅(図2に示す左右方向の幅)よりも大きくなっており、図3に示すように、軸線Oの方向から見て一対の長辺壁部21の間隔が一対の短辺壁部22の間隔よりも狭い扁平形状となっている。胴部20の内部は収納空間となっており、収納空間に上記した内容物を収納することができる。
それぞれの長辺壁部21にはパネル部23が設けられている。パネル部23は、上辺23a、下辺23b及び一対の側辺23cを有する正面視で略矩形形状であり、長辺壁部21の外表面に対して径方向内側に向けて凹んでいる。
本実施形態では、胴部20は、パネル部23よりも上側に周方向に延びる一対の上側の凹リブ24を備えるとともに、パネル部23よりも下側に周方向に延びる一対の下側の凹リブ25を備えている。一方の上側の凹リブ24は、一方の長辺壁部21のパネル部23の上方に設けられており、他方の上側の凹リブ24は、他方の長辺壁部21のパネル部23の上方に設けられている。また、一方の下側の凹リブ25は、一方の長辺壁部21のパネル部23の下方に設けられており、他方の下側の凹リブ25は、他方の長辺壁部21のパネル部23の下方に設けられている。一対の凹リブ24及び一対の凹リブ25の周方向長さは、それぞれパネル部23の周方向長さよりも長くなっている。図4に示すように、一対の凹リブ24は、それぞれ長辺壁部21の表面から径方向内側に向けて凹む、深さが略一定の溝状となっており、図5に示すように、一対の凹リブ25は、それぞれ長辺壁部21の表面から径方向内側に向けて凹む、深さが略一定の溝状となっている。
図1に示すように、胴部20は、正面視において、上側の凹リブ24と下側の凹リブ25との間の部分が上下方向中央位置において幅が最も狭くなる括れ形状となっている。
胴部20の上側の凹リブ24よりも上側部分は、一対の上側の押潰し壁部26、一対の上側の連結側壁部27及び一対の上側の屈曲部28を有する構成となっている。一対の上側の押潰し壁部26は、それぞれ径方向外側に向けて凸の湾曲形状を有するとともに正面視ないし背面視で上方に向けて凸の台形状の形状を有している。一対の上側の押潰し壁部26は軸線Oを挟んで互いに対向しており、短辺壁部22の側の両端部において互いの下端部分が連結している。一対の上側の連結側壁部27は、それぞれ平面視で略三角形状となっており、軸線Oを挟んで互いに対向して一対の上側の押潰し壁部26の間に配置されている。一対の上側の屈曲部28は、一方の上側の押潰し壁部26と一対の上側の連結側壁部27との間及び他方の上側の押潰し壁部26と一対の上側の連結側壁部27との間に設けられ、それぞれ上側の押潰し壁部26の短辺壁部22の側の両端部の下端部分から延びるとともに軸線Oを挟んだ互いの間隔が上方から下方に向かって漸次短くなるように延びている。図4に示すように、一対の上側の押潰し壁部26の下端部分の連結点P1は尖った形状(一対の上側の押潰し壁部26よりも十分に半径が小さい円弧状の形状)を有し、一対の上側の押潰し壁部26の下端縁における胴部20の軸線Oに垂直な横断面形状は、所謂猫目形状となっている。
同様に、胴部20の下側の凹リブ25よりも下側部分は、一対の下側の押潰し壁部29、一対の下側の連結側壁部30及び一対の下側の屈曲部31を有する構成となっている。一対の下側の押潰し壁部29は、それぞれ径方向外側に向けて凸の湾曲形状を有するとともに正面視ないし背面視で下方に向けて凸の台形状の形状を有している。一対の下側の押潰し壁部29は軸線Oを挟んで互いに対向しており、短辺壁部22の側の両端部において互いの上端部分が連結している。一対の下側の連結側壁部30は、それぞれ平面視で略三角形状となっており、軸線Oを挟んで互いに対向して一対の下側の押潰し壁部29の間に配置されている。一対の下側の屈曲部31は、一方の下側の押潰し壁部29と一対の下側の連結側壁部30との間及び他方の下側の押潰し壁部29と一対の下側の連結側壁部30との間に設けられ、それぞれ下側の押潰し壁部29の短辺壁部22の側の両端部の上端部分から延びるとともに軸線Oを挟んだ互いの間隔が下方から上方に向かって漸次短くなるように延びている。図3、図5に示すように、一対の下側の押潰し壁部29の下端部分の連結点P2は尖った形状(一対の下側の押潰し壁部29よりも十分に半径が小さい円弧状の形状)を有し、一対の下側の押潰し壁部29の下端縁における胴部20の軸線Oに垂直な横断面形状は、所謂猫目形状となっている。
胴部20は、上側の凹リブ24よりも上側部分及び下側の凹リブ25よりも下側部分を上記構成としたことにより、一対の上側の押潰し壁部26を径方向内側に向けて押し込んで上側の屈曲部28を起点として容器内方に向けて凸となるように反転させるとともに、一対の下側の押潰し壁部29を径方向内側に向けて押し込んで下側の屈曲部31を起点として容器内方に向けて凸となるように反転させることで、一対の長辺壁部21を互いに重なるように押し潰すことができる。このように、内容物を注出した後の胴部20を、容易に押し潰して薄い形状に変形させることができる。
底部40は、胴部20の下端に一体に連なり、胴部20の下端を閉塞する閉塞部として機能する。図3に示すように、底部40の中央側の部分は上方に向けてドーム状に凹む凹部41となっており、当該凹部41には押出ブロー成形におけるパリソンの食切り部42が設けられている。
図6に示すように、パネル部23が設けられた部分における胴部20の軸線Oに垂直な横断面形状は、短辺壁部22の側から延びる、径方向外側に向けて凸の短辺側湾曲部50と、パネル部23の側から延びる、径方向外側に向けて凸のパネル側湾曲部51と、短辺側湾曲部50とパネル側湾曲部51とを連結する、直線状または径方向内側に向けて凸の連結部52とを有している。
図6において二点鎖線で囲った範囲Aを図7に拡大して示すように、本実施形態では、軸線Oに垂直な横断面において、連結部52は径方向内側に向けて凸の湾曲状となっており、パネル側湾曲部51に滑らかに一体に接続されている。一方、連結部52は、短辺側湾曲部50に対して、短辺側湾曲部50及び連結部52よりも十分に半径が小さい円弧状部分を介して一体に接続されており、当該接続部分は稜線部53となっている。すなわち、本実施形態では、短辺側湾曲部50と連結部52との接続部分が稜線部53となっている。
図1に示すように、稜線部53は、胴部20において軸線Oの方向すなわち上下方向に延びてパネル部23の側辺23cを構成している。より具体的には、稜線部53は、軸線Oに平行な直線状となって上下方向に延びてパネル部23の側辺23cを構成している。稜線部53は、軸線Oに垂直な横断面形状が、短辺側湾曲部50及び連結部52よりも十分に半径が小さい円弧状となっているので、パネル部23の稜線部53となる側辺23cにおける軸線Oに垂直な方向への屈曲に対する剛性(上下方向荷重に対する座屈強度)は、パネル部23の他の部分の剛性よりも高くなっている。なお、稜線部53は、図2に示す側面視において、長辺壁部21の軸線Oから最も離れた部分と軸線Oとの中央位置の付近であって、当該中央位置と軸線Oとの間の範囲以外の部分に設けられるのが好ましい。
上記構成を有する本実施形態の扁平形状ボトル1では、胴部20のそれぞれの長辺壁部21にパネル部23が設けられているので、扁平形状ボトル1の内部に内容物を所定の温度にまで加熱した状態として熱充填し、口部10をキャップにより閉塞した後、冷却されることで、扁平形状ボトル1の内部が減圧状態になったときに、当該減圧をパネル部23の変形により吸収して減圧状態を緩和することができる。
このとき、上記構成を有する本実施形態の扁平形状ボトル1では、胴部20のそれぞれの長辺壁部21に設けられる一対のパネル部23の両側の側辺23cは、それぞれ稜線部53として構成されて剛性が高められているので、減圧によって胴部20が径方向内側に向けて変形することをそれぞれの稜線部53により防止しつつパネル部23のみを優先的に径方向内側に変形させることができる。これにより、パネル部23によって減圧を十分に吸収することができるので、扁平形状ボトル1の内部が減圧状態となったときに、胴部20の長辺壁部21の一方の短辺壁部22の側が他方の短辺壁部22の側よりも大きく変形する所謂片引きが発生することを防止することができる。
また、本実施形態の扁平形状ボトル1では、上記の通り、パネル部23によって減圧を十分に吸収することができるので、従来のものに比べて、扁平形状ボトル1の肉厚を薄くして、使用する合成樹脂材料を低減することも可能になる。
さらに、本実施形態の扁平形状ボトル1では、短辺側湾曲部50と連結部52との接続部分が稜線部53となるようにしたので、パネル部23の側辺23cが稜線部53として機能するようにして、胴部20の長辺壁部21を稜線部53により確実に支持しつつ、パネル部23を変形し易くして、扁平形状ボトル1の内部が減圧状態になったときに、当該減圧をパネル部23の変形により効果的に吸収しつつ所謂片引きの発生をより確実に防止することができる。
さらに、本実施形態の扁平形状ボトル1では、稜線部53を軸線Oに平行な直線状としたので、稜線部53をより剛性の高い構成として、扁平形状ボトル1の内部が減圧状態となったときに、胴部20の長辺壁部21の一方の短辺壁部22の側が他方の短辺壁部22の側よりも大きく変形する所謂片引きが発生することをより確実に防止することができる。
さらに、本実施形態の扁平形状ボトル1では、胴部20を、パネル部23よりも上側に周方向に延びる凹リブ24を備え、胴部20の凹リブ24よりも上側部分を、それぞれ径方向外側に向けて凸の湾曲形状を有して軸線Oを挟んで互いに対向するとともに短辺壁部22の側の両端部において互いの下端部分が連結する一対の上側の押潰し壁部26と、それぞれ軸線Oを挟んで互いに対向するとともに一対の上側の押潰し壁部26の間に配置された一対の上側の連結側壁部27とを有し、一方の上側の押潰し壁部26と一対の上側の連結側壁部27との間及び他方の上側の押潰し壁部26と一対の上側の連結側壁部27との間に、それぞれ上側の押潰し壁部26の短辺壁部22の側の両端部の下端部分から延びるとともに軸線Oを挟んだ互いの間隔が上方から下方に向かって漸次短くなる上側の屈曲部28を設けた平面視で所謂猫目形状としたので、内容物を注出した後の胴部20を、容易に押し潰して薄い形状に変形させることができる。また、胴部20を平面視で所謂猫目形状とした場合には、扁平形状ボトル1の内部が減圧状態となったときに、胴部20の長辺壁部21の一方の短辺壁部22の側が他方の短辺壁部22の側よりも大きく変形する所謂片引きが発生し易くなるが、上記の通り、減圧によって胴部20が径方向内側に向けて変形することをそれぞれの稜線部53により防止することができるので、胴部20を平面視で所謂猫目形状とした場合であっても、扁平形状ボトル1の内部が減圧状態となったときに、胴部20の長辺壁部21の一方の短辺壁部22の側が他方の短辺壁部22の側よりも大きく変形する所謂片引きが発生することを確実に防止することができる。
図10は、本発明の他の実施の形態である扁平形状ボトルの正面図であり、図11は、図10に示す扁平形状ボトルの側面図であり、図12は、図10におけるE-E線に沿う断面図であり、図13は、図12の範囲Fを拡大して示す拡大断面図であり、図14は、図10におけるG-G線に沿う断面図であり、図15は、図10におけるH-H線に沿う断面図である。なお、図10~図15においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付し、再度の説明を適宜省略する。
図10~図15に他の実施形態として示すように、本発明の扁平形状ボトル1は、口部10と、軸線Oを挟んで対向する一対の長辺壁部21と一対の長辺壁部21の両側部に連なる一対の短辺壁部22とを備えた扁平形状の胴部20と、胴部20の下端を閉塞する底部40とを備え、長辺壁部21に径方向内側に向けて凹むパネル部23が設けられており、パネル部23が設けられた部分における胴部20の軸線Oに垂直な横断面形状が、短辺壁部22の側から延びる、径方向外側に向けて凸の短辺側湾曲部50と、パネル部23の側から延びる、径方向外側に向けて凸のパネル側湾曲部51と、短辺側湾曲部50とパネル側湾曲部51とを連結する、直線状または径方向内側に向けて凸の連結部52とを有し、短辺側湾曲部50と連結部52との接続部分が、軸線Oの方向に延びる稜線部53となっている構成において、さらにパネル側湾曲部51と連結部52との接続部分が、パネル屈曲部60となる構成とすることができる。
ここで、パネル屈曲部60は、それぞれ上下方向中央部に向かうに従い徐々に稜線部53から離れるように湾曲する形状となっている。すなわち、図13に示す稜線部53の上下方向中央部における稜線部53とパネル屈曲部60との間隔(連結部52の幅)は、図14に示す稜線部53の上下方向の上端側における稜線部53とパネル屈曲部60との間隔(連結部52の幅)及び図15に示す稜線部53の上下方向の下端側における稜線部53とパネル屈曲部60との間隔(連結部52の幅)よりも大きくなっている。
図示する場合では、稜線部53の上端にパネル屈曲部60の上端が接続されるとともに稜線部53の下端にパネル屈曲部60の下端が接続され、これにより、パネル屈曲部60は、正面視において、上端と下端との間で弓状に湾曲する上下対称の形状となっている。パネル屈曲部60は、径方向内側に向けて凸の形状となっており、パネル側湾曲部51と連結部52とが成す角度を狭める方向に稜線部53よりも容易に屈曲することができる。
このような他の実施形態にかかる扁平形状ボトル1は、図1に記載の扁平形状ボトル1と同様に、一対のパネル部23の両側の側辺23cが、それぞれ稜線部53に構成されて剛性が高められるようにして、減圧によって胴部20が径方向内側に向けて変形することをそれぞれの稜線部53により防止しつつパネル部23のみを優先的に径方向内側に変形させることができるとともに、上記パネル屈曲部60を備えることにより、減圧時にパネル屈曲部60が屈曲して、稜線部53とパネル屈曲部60とにより囲まれた連結部52の全体が容器内方に倒れるように変形するようにして、パネル部23の一方の側辺23cの側が変形した後、パネル部23の他方の側辺23cの側がが変形するまでの差を小さくすることができる。これにより、パネル部23によって減圧を十分に吸収することができるとともに、扁平形状ボトル1の内部が減圧状態となったときに、胴部20の長辺壁部21の一方の短辺壁部22の側が他方の短辺壁部22の側よりも大きく変形する所謂片引きが発生することをより効果的に防止することができる。また、連結部52が一定以上容器内方に倒れるように変形すると、パネル屈曲部60が梁のように作用するので、連結部52のそれ以上の変形を抑制することもできる。
また、図示する場合では、稜線部53の上端にパネル屈曲部60の上端が接続されるとともに稜線部53の下端にパネル屈曲部60の下端が接続される構成としたので、減圧時にパネル屈曲部60の屈曲により、稜線部53とパネル屈曲部60とにより囲まれた連結部52の全体がより容易に容器内方に倒れるように変形するようにして、所謂片引きが発生することをより効果的に防止することができる。なお、稜線部53の上端において、稜線部53とパネル屈曲部60とを接続することなく、これらの間に連結部52が設けられた構成とすることもできる。
上記他の実施形態においては、連結部52は、直線状または径方向内側に向けて凸の何れであってもよいが、直線状であるのが好ましい。連結部52を直線状とすることで、減圧時にパネル屈曲部60の屈曲により、稜線部53とパネル屈曲部60とにより囲まれた連結部52の全体がより容易に容器内方に倒れるように変形するようにして、所謂片引きが発生することをより効果的に防止することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、連結部52は、図7に示すように、軸線Oに垂直な横断面において径方向内側に向けて凸の形状とされているが、これに限らず、図8に示すように、軸線Oに垂直な横断面において直線状であってもよい。
また、前記実施の形態では、図7に示すように、軸線Oに垂直な横断面において短辺側湾曲部50と連結部52との接続部分が稜線部53となるようにしているが、図9に示すように、短辺側湾曲部50と連結部52とを滑らかに接続し、パネル側湾曲部51と連結部52との接続部分を、パネル側湾曲部51及び連結部52よりも十分に半径が小さい円弧状として稜線部53に構成するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態では、稜線部53は、上下方向に直線状に延びる形状とされているが、径方向内側に向けて凸の曲線状としてもよい。
さらに、胴部20は、凹リブ24と凹リブ25との間で括れた形状に限らず、幅が一定の形状でもよく、樽型形状であってもよい。
1 扁平形状ボトル
10 口部
11 環状突起
12 ネックリング
20 胴部
21 長辺壁部
22 短辺壁部
23 パネル部
23a 上辺
23b 下辺
23c 側辺
24 凹リブ
25 凹リブ
26 上側の押潰し壁部
27 上側の連結側壁部
28 上側の屈曲部
29 下側の押潰し壁部
30 下側の連結側壁部
31 下側の屈曲部
40 底部
41 凹部
42 食切り部
50 短辺側湾曲部
51 パネル側湾曲部
52 連結部
53 稜線部
60 パネル屈曲部
O 軸線
P1 連結点
P2 連結点
A 範囲

Claims (6)

  1. 口部と、軸線を挟んで対向する一対の長辺壁部と一対の前記長辺壁部の両側部に連なる一対の短辺壁部とを備えた扁平形状の胴部と、前記胴部の下端を閉塞する底部とを備え、前記長辺壁部に径方向内側に向けて凹むパネル部が設けられた合成樹脂製の扁平形状ボトルであって、
    前記パネル部が設けられた部分における前記胴部の前記軸線に垂直な横断面形状が、
    前記短辺壁部の側から延びる、径方向外側に向けて凸の短辺側湾曲部と、
    前記パネル部の側から延びる、径方向外側に向けて凸のパネル側湾曲部と、
    前記短辺側湾曲部と前記パネル側湾曲部とを連結する、直線状または径方向内側に向けて凸の連結部とを有し、
    前記短辺側湾曲部及び前記パネル側湾曲部の何れか一方と前記連結部との接続部分が、前記軸線の方向に延びる稜線部となっていることを特徴とする扁平形状ボトル。
  2. 前記短辺側湾曲部と前記連結部との接続部分が前記稜線部となっている、請求項1に記載の扁平形状ボトル。
  3. 前記パネル側湾曲部と前記連結部との接続部分が、上下方向中央部に向かうに従い徐々に前記稜線部から離れるように湾曲するパネル屈曲部となっている、請求項2に記載の扁平形状ボトル。
  4. 前記稜線部の上端に前記パネル屈曲部の上端が接続されるとともに前記稜線部の下端に前記パネル屈曲部の下端が接続されている、請求項3に記載の扁平形状ボトル。
  5. 前記稜線部は、前記軸線に平行な直線状、または径方向内側に向けて凸の曲線状である、請求項1~4の何れか1項に記載の扁平形状ボトル。
  6. 前記胴部が、前記パネル部よりも上側に周方向に延びる凹リブを備え、
    前記胴部の前記凹リブよりも上側部分が、
    それぞれ径方向外側に向けて凸の湾曲形状を有して前記軸線を挟んで互いに対向するとともに前記短辺壁部の側の両端部において互いの下端部分が連結する一対の押潰し壁部と、
    それぞれ前記軸線を挟んで互いに対向するとともに一対の前記押潰し壁部の間に配置された一対の連結側壁部とを有し、
    一方の前記押潰し壁部と一対の前記連結側壁部との間及び他方の前記押潰し壁部と一対の前記連結側壁部との間に、それぞれ前記押潰し壁部の前記短辺壁部の側の両端部の下端部分から延びるとともに前記軸線を挟んだ互いの間隔が上方から下方に向かって漸次短くなる屈曲部が設けられている、請求項1~5の何れか1項に記載の扁平形状ボトル。
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