JP2023097731A - 苗植機 - Google Patents

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英之 草本
Hideyuki Kusamoto
勝 野村
Masaru Nomura
誠 川田
Makoto Kawada
和彦 石井
Kazuhiko Ishii
健太郎 三浦
Kentaro Miura
航 栗田
Ko Kurita
直也 山本
Naoya Yamamoto
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Abstract

【課題】伝動ケースに設けた植付駆動軸にて駆動回転する回転ケースに苗植付具を設けた苗植付装置を装備した苗植機がある。苗植付装置は、水田圃場近くで回転ケースが回転して圃場に苗を植付ける形態であるから、伝動ケースと回転ケース間の外部に露出した植付駆動軸部分や回転ケースと苗植付具間部分に夾雑物が巻き付いて適切な作動を阻害し、オイルシールを破損するという不具合が発生する恐れがある。そこで、苗植付装置に夾雑物が巻き付くことを防止して適切な植付が行える苗植付装置を装備した苗植機を提供する。【解決手段】伝動ケース29aに設けた植付駆動軸34にて駆動回転する回転ケース35に苗植付具36を設けた苗植付装置31を装備した苗植機において、伝動ケース29aと回転ケース35間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体または夾雑物除去体38a,54aを設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、圃場に苗を植付ける苗植付装置を装備した苗植機に関する。
従来、伝動ケースに設けた植付駆動軸にて駆動回転する回転ケースに苗植付具を設けた苗植付装置を装備した苗植機がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-198464号公報
苗植付装置は、水田圃場近くで回転ケースが回転して圃場に苗を植付ける形態であるから、伝動ケースと回転ケース間の外部に露出した植付駆動軸部分や回転ケースと苗植付具間部分に水田圃場に浮遊している藁くず等の夾雑物が巻き付いて適切な作動を阻害したり、オイルシールを破損するという不具合が発生する恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、苗植付装置に夾雑物が巻き付くことを防止して適切な植付が行える苗植付装置を装備した苗植機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、伝動ケース29aに設けた植付駆動軸34にて駆動回転する回転ケース35に苗植付具36を設けた苗植付装置31を装備した苗植機において、伝動ケース29aと回転ケース35間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体51b,61,63,67または夾雑物除去体38a,54a,64を設けた苗植機である。
請求項1記載の発明によれば、伝動ケース29aと回転ケース35間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体51b,61,63,67または夾雑物除去体38a,54a,64を設けたので、藁くず等の夾雑物が伝動ケース29aと回転ケース35間に侵入することを防止し、または、伝動ケース29aと回転ケース35間に絡み付く藁くず等の夾雑物を破砕して、夾雑物の絡み付きを防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、伝動ケース29aや回転ケース35に設けたオイルシール51の破損を防止する。
請求項2記載の発明は、夾雑物除去体54aを伝動ケース29aのケース蓋体54に設けた請求項1に記載の苗植機である。
請求項3記載の発明は、伝動ケース29aに設けた植付駆動軸34にて駆動回転する回転ケース35に苗植付具36を設けた苗植付装置31を装備した苗植機において、回転ケース35と苗植付具36間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体62,51cまたは夾雑物除去体56,57,65を設けた苗植機である。
請求項3記載の発明によれば、回転ケース35と苗植付具36間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体62,51cまたは夾雑物除去体56,57,65を設けたので、藁くず等の夾雑物が回転ケース35と苗植付具36間に侵入することを防止し、または、回転ケース35と苗植付具36間に絡み付く藁くず等の夾雑物を破砕して、夾雑物の絡み付きを防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、回転ケース35と苗植付具36に設けたオイルシール51の破損を防止する。
請求項4記載の発明は、伝動ケース29aに設けた植付駆動軸34にて駆動回転する回転ケース35に苗植付具36を設けた苗植付装置31を装備した苗植機において、伝動ケース29aと回転ケース35間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体51b,61,63,67または夾雑物除去体38a,54a,64を設けると共に、回転ケース35と苗植付具36間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体62,51cまたは夾雑物除去体56,57,65を設けた苗植機である。
本発明の実施形態にかかる乗用型田植機の側面図である。 同乗用型田植機の平面図である。 同乗用型田植機の要部の平断面図である。 同要部の背面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部の平断面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部の斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す要部の平断面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部の平断面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部の平面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部の側面図である。
この発明の苗植機の一実施形態である6条植え乗用型田植機について図面に基づき説明する。
<全体構成>
図1乃至図4に示すように、乗用型田植機は、走行車体1に昇降用リンク装置2で苗植付部3を装着している。走行車体1は、駆動輪である操向車輪としての左右前輪4,4および駆動車輪としての左右後輪5,5を有する四輪駆動車両である。
なお、本明細書では、乗用型田植機の前進方向に向かって左右をそれぞれ左側と右側といい、前進方向を前側、後進方向を後側という。
<走行車体1>
走行車体1は、メインフレーム6にミッションケース7とエンジン8が配設されており、該ミッションケース7の後部側面に油圧ポンプがミッションケース7と一体に組み付けられ、ミッションケース7の前部上方にステアリングポスト9が突設されている。
そして、ステアリングポスト9の上端部にステアリングハンドル10が設けられている。機体の上部には操縦用のフロアとなるステップフロア11aと該ステップフロア11aよりも高い位置で左右後輪5,5のフェンダーを兼ねるリヤステップ11bが取り付けられ、エンジン8の上方部に操縦席12が設置されている。ステアリングハンドル10の右側には変速レバーが設けられ、操縦席12の右側には畦クラッチレバーが設けられている。
左右前輪4,4はミッションケース7の側方に向きを変更可能に設けた前輪支持ケース13,13に軸支されている。また、後輪5,5は、メインフレーム6後部の左右両端部に取り付けた後輪伝動ケース14,14の後輪駆動軸15,15に設けられている。
エンジン8の回転動力は、ベルト伝動装置を介して油圧式無段変速装置(HST)16の入力軸に伝えられ、HST16の出力軸からミッションケース7内に伝えられる。
リヤ出力軸7a,7aの後端部はミッションケース7の後方に突出し、この突出端部に前記後輪伝動ケース14,14に伝動する左右後輪伝動軸17,17が接続されている。そして、この左右後輪伝動軸17,17により各々左右後輪5,5が駆動回転される構成となっている。
また、リヤ出力軸7a,7aには、ミッションケース7内に設けた左右後輪サイドクラッチを介して駆動力が伝達され、該左右後輪サイドクラッチを切ると左右後輪5,5の駆動は切断される。
ここで、走行車体1の操向機構について、説明する。
ステアリングハンドル10は、ステアリングポスト9に回転自在に支持されたステアリングシャフト18上端部に固定されている。
ステアリングシャフト18下端部には、ピットマンアーム19の中央部がこていされている。
ピットマンアーム19の左右端部には、各々左右操向ロッド基端部が連結されている。左右操向ロッドの先端は、各々前記前輪支持ケース13,13に連結されている。
従って、操縦席12に着座した操縦者がステアリングハンドル10を左右に回転操作すると、ステアリングシャフト18を介してピットマンアーム19が回転し、左右操向ロッドを介して左右前輪支持ケース13,13の向きが変更され、左右前輪4,4が操向操作される。
また、ピットマンアーム19の左右中途部には、各々左右後輪サイドクラッチ操作ロッド基端部が連結されている。左右後輪サイドクラッチ操作ロッドの先端は、各々ミッションケース7内に設けた左右後輪サイドクラッチを切り操作する左右切断操作軸に連結されている。
操縦席12に着座した操縦者がステアリングハンドル10を左に回転操作すると、ステアリングシャフト18を介してピットマンアーム19が回転し、左右操向ロッドを介して左右前輪支持ケース13,13の向きが変更され左右前輪4,4が左に操向操作されと同時に、左後輪サイドクラッチ操作ロッドが引かれて、左圧縮バネを介して左クラッチアームを回動して左切断操作軸が回動操作されて左後輪サイドクラッチが切断されて左後輪6の駆動は切断される。
逆に、操縦席12に着座した操縦者がステアリングハンドル10を右に回転操作すると、ステアリングシャフト18を介してピットマンアーム19が回転し、左右操向ロッドを介して左右前輪支持ケース13,13の向きが変更され左右前輪4,4が右に操向操作されと同時に、右後輪サイドクラッチ操作ロッドが引かれて、右圧縮バネを介して右クラッチアームを回動して右切断操作軸が回動操作されて右後輪サイドクラッチが切断されて右後輪6の駆動は切断される。
なお、一般的に旋回時にはステアリングハンドル10を旋回方向に100度以上回転操作するので、ステアリングハンドル10を旋回方向に100度以上回転操作した時に、後輪サイドクラッチが切断されように上記連動機構は構成されている。
よって、操縦席12に着座した操縦者が機体を旋回操作すべくステアリングハンドル10を旋回方向に所定角度以上(本実施形態では、100度以上)回転操作すると、左右前輪4,4が旋回方向に操向操作されと同時に、旋回方向内側の後輪6の駆動が切断されて遊転輪となり、圃場面を乱さずに綺麗に小さな旋回半径で旋回できる。
一方、圃場が湿田の場合には、旋回時に旋回内側の後輪6の駆動が切断されて遊転輪となると、前進駆動力が足りなくてうまく旋回できないような事態(旋回外側の後輪6が湿田の泥土中で空転して前進せず旋回できないような事態)が発生することがある。そのような場合には、旋回時に駆動が切断されている旋回内側の後輪6を駆動するようにした方が適切に旋回できる。
そこで、リヤステップ11bに設けた作業用手すり20の下方位置でリヤステップ11b後端左右中央位置に強制駆動操作具としての強制駆動ペダル21を設け、リヤステップ11b上にいる作業者が該強制駆動ペダル21を踏み込み操作すると左右クラッチアームを左右後輪サイドクラッチが入りとなる方向に強制操作する。
また、操縦席12右側方に強制駆動操作具としての強制駆動レバー22を設け、操縦席12に着座した操縦者が該強制駆動レバー22を引き操作すると左右クラッチアームを左右後輪サイドクラッチが入りとなる方向に強制操作する。
従って、操縦席12に着座した操縦者が機体を旋回操作すべくステアリングハンドル10を旋回方向に回転操作して、左右前輪4,4が旋回方向に操向操作されと同時に、旋回方向内側の後輪6の駆動が切断されて遊転輪となるが、圃場が湿田の場合に旋回内側の後輪6の駆動が切断されて遊転輪となって前進駆動力が足りなくてうまく旋回できないような事態(旋回外側の後輪6が湿田の泥土中で空転して前進せず旋回できないような事態)が発生すると、強制駆動ペダル21または強制駆動レバー22を操作して、旋回内側の後輪サイドクラッチを強制的に入りとし、左右後輪5,5を共に駆動して、前進駆動力を増すことにより、適切に旋回することができる。
そして、リヤステップ11b上にいる作業者が強制駆動ペダル21を踏み込み操作する際に、強制駆動ペダル21の上方には作業用手すり20があるので、作業者は作業用手すり20を握って安定した姿勢で強制駆動ペダル21を踏み込み操作できて操作が容易で安全である。
また、強制駆動ペダル21は、機体から上方に突出しリヤステップ11b上から外れた位置にあるペダルアーム21a上部にペダル21bを左右方向の軸心21cで回動自在に設けてある。よって、作業時には、ペダル21bをリヤステップ11b上に回動させて踏み込み操作ができ、機械のメンテナンス時には、ペダル21bを後方に回動してリヤステップ11b上から外れた位置にしてリヤステップ11bの取り外し作業が容易に行えるようにする。
また、強制駆動レバー22は、ステップフロア11aに設けた切り欠き孔23からアーム22aを突出して設けている。
なお、ステアリングハンドル10下方に設けたフロントカバー24の上面に設けた操作パネル25に強制駆動ボタンやモニターの操作アイコン等の操作部を設けて、該操作部の操作にて電動モータを作動させて左右クラッチアームを左右後輪サイドクラッチが入りとなる方向に強制操作する構成にしても良い。
また、前輪デフロックペダル等の前輪デフロック操作具を操作すると、左右クラッチアームを左右後輪サイドクラッチが入りとなる方向に強制操作する構成にしても良い。
また、フロントカバー24後側のステアリングハンドル10下方位置に操縦席12に着座した操縦者が踏み込み操作する強制駆動ペダル21を設けても良い。そして、該強制駆動ペダル21を踏み込み操作して左右後輪サイドクラッチが入りとなる方向に強制操作するのに連携して左右前輪4,4のデフ装置をデフロック操作する構成にすると、左右前輪4,4及び左右後輪5,5が強制4駆状態となり、湿田圃場での適切な旋回が行える。
なお、上記フロントカバー24後側のステアリングハンドル10下方位置に設けた強制駆動ペダル21は、フロントカバー24内に左右後輪サイドクラッチやデフ装置への連繋リンク機構を設けて吊り下げ式のペダルにすれば、ステップフロア11a上が広く使えて作業性が良い。
また、上記強制駆動ペダル21を踏み込み操作時に踏み込み位置でロックされる構成にすれば、踏み込み続ける必要がなくて作業労力が軽減される。なお、該ロック機構は、一度踏み込めばロックされ、再度踏み込めばロック解除される周知の機構を用いる。
また、旋回終了時のステアリングハンドル10を直進状態に戻すことにより旋回方向内側の後輪6の駆動の切断が解除されて入りになるが、同時に、上記の強制駆動ペダル21や強制駆動レバー22や強制駆動ボタンやモニターの操作アイコン等の操作部の操作が解除される構成にすれば、更に作業性が良い。
そして、走行車体1後部に設けたPTO伝動ケースにミッションケース7から駆動軸を介して駆動力が伝達され、該PTO伝動ケースからPTO伝動軸26を介して苗植付部3に駆動力が伝達される。
なお、走行車体1前部左右両側には、左右予備苗載台27が設けられている。
<苗植付部3>
苗植付部3は、走行車体1に昇降用リンク装置2で昇降自在に装着されている。
走行車体1に基部が回動自在に設けられた一般的なリフトシリンダー28のピストン上端部を昇降用リンク装置2に連結し、走行車体1に設けた油圧ポンプにて昇降バルブ(図示せず)を介してリフトシリンダー28に圧油を供給・排出して、リフトシリンダー28のピストンを伸進・縮退させて昇降用リンク装置2に連結した苗植付部3が上下動されるように構成されている。
苗植付部3は、昇降用リンク装置2の後部にローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース29と、該植付伝動ケース29に設けられた支持部材に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台30と、植付伝動ケース29の後端部に装着され、苗載台30の下端より1株づつ苗を圃場に植え付ける苗植付装置31と、植付伝動ケース29の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体であるセンター(センサー)フロート32とサイドフロート33等にて構成されている。
センターフロート32とサイドフロート33は、苗植付装置31にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく設けられている。
PTO伝動軸26は、両端にユニバーサルジョイントを有し、ミッションケース7からの動力を苗植付部3の植付伝動ケース29に伝達すべく設けている。また、昇降リンクセンサは、メインフレーム6に立設した昇降リンク基部フレーム15と昇降用リンク装置2の上下動する昇降用の平行リンク部材2a、2bの間に設けられ、昇降用リンク装置2の動きを検出するポテンショメータであり、手動操作等により苗植付部3を最上昇位置へ上昇したことを検出できる。
そして、センターフロート32の前部に設けられた迎い角センサ(図示せず)は、苗植付部3の対地高さを検出するものであり、該迎い角センサの検出値に基づいて、制御装置により昇降バルブを制御してリフトシリンダー28にて苗植付部3の上下位置を制御するように構成されている。
即ち、センターフロート32の前部が外力にて適正範囲以上に持ち上げられたことを迎い角センサにより検出した時には油圧ポンプにてミッションケース7内から汲み出された圧油をリフトシリンダー28に送り込んでピストンを突出させて昇降用リンク装置2を上動させて苗植付部3を所定位置まで上昇させ、また、センターフロート32の前部が適正範囲以下に下がったことを迎い角センサにより検出した時にはリフトシリンダー28内の圧油をミッションケース7内に戻して昇降用リンク装置2を下動させて苗植付部3を所定位置まで下降させる。
そして、センターフロート32の前部が適正範囲にあるとき(迎い角センサの検出値が適正範囲にあり、苗植付部3が適正な対地高さである時)には、リフトシリンダー28内の圧油の出入りを止めて苗植付部3を一定位置に保持させている。
このように、センターフロート32を苗植付部3の自動高さ制御のための接地センサーとして用いている。
<苗植付装置31>
苗植付装置31は、植付伝動ケース29後端部に軸支された植付駆動軸34に固定されて回転する回転ケース35と該回転ケース35の両端部に設けた苗植付具36から構成される。
回転ケース35は、植付伝動ケース29の左右方向に所定の間隔を配して後方へ突出分岐する縦伝動ケース29aの後端側にその前後中間の中心部が植付駆動軸34にキー34aで一体回転されるように取付けられている。
回転ケース35内には、中心部に太陽ギヤ37が配置され、該太陽ギヤ37のボス部に形成した係合部37aが縦伝動ケース29a後端部側壁にボルト38にて固定された固定部材39の係合部39aに係合して回り止めが掛られている。該太陽ギヤ37は、植付駆動軸34の軸心に対してピッチサークルが真円にならない非円形ギヤになっている。
また、回転ケース35内には、太陽ギヤ37に噛合するカウンター遊星ギヤ40が回転自在に軸支され、該カウンター遊星ギヤ40に噛合する遊星ギヤ41が回転ケース35内の先端側に軸支されている。該カウンター遊星ギヤ40及び遊星ギヤ41もピッチサークルが真円にならない非円形ギヤになっている。
そして、この遊星ギヤ41には、これと一体の植付軸42が設けられ、その一端側は回転ケース35の外方に突出して、その突出端部に苗植付具36がコッターピン43で固定されている。
カム軸44は、植付軸42が挿通された円筒状でその一端44aが回動ケース35の外壁面部に設けた四角孔45に嵌合し、他端が苗植付具36内に位置して苗押出し作動カム46が設けられている。
苗植付具36には、苗押出し作動カム46、連動杆47、押出軸48及び植付爪49等が設けられている。
連動杆47は、前後中間部がピン50で回動自由に受けられ、基部側を苗押出し作動カム46の外周に接当するよう設け、先端側をフォーク状に形成している。
押出軸48は、苗植付具36のケース体先端側に上下方向に摺動可能に軸受けされていて、その下端はケース体外へ突出しており、この下端を苗押出片48aに形成し、上端部側を一部小判状に外周を切削して、ここに連動杆47の先端フォーク部を係合している。なお、押出軸48の上端部には、圧縮バネが設けられ、押出軸48を下方に向けて付勢している。
植付爪49は、苗植付具36のケース体の先端部に着脱自在に取付けられている。
苗植付具36は、各回転ケース35のいずれにも2個取付けられて回転されながら側面視が上下方向に長い植付軌跡を描いて作動されるように構成されている。
なお、図中、51はオイルシール、52はベアリングである。
よって、植付駆動軸34が駆動回転されと、回転ケース35が回転し、この回転に伴い太陽ギヤ37のまわりにカウンター遊星ギヤ40が遊星回転され、これに噛合う遊星ギヤ41が回転される。したがって、遊星ギヤ41と一体的な植付軸42にコッターピン43で止着された苗植付具36が回転ケース35に対して回転され、該回転ケース35と一体のカム軸44は当然ながら遊星ギヤ41によって回転を受けないから、このカム軸44に固定の苗押出し作動カム46に対して苗植付具36が太陽ギヤ37の偏心ピッチサークルのために周速が変動しながら回転されることになる。したがって、連動杆47が苗押出し作動カム46により揺動し、押出軸48が上下動することになる。
そして、苗植付具36の植付爪49の先端側が植付軌跡を描いて作動し、苗載台30の下端より1株づつ苗を分割してセンターフロート32及びサイドフロート33で整地された圃場面へ植付けて行く。即ち、苗押出軸48が苗植付具36の上方に位置しているときに苗載台30から苗を分割し、圃場面へ突込んだときに苗押出し作動カム46と連動杆47のカムフロアー部とが外れて圧縮バネで付勢されて急速に苗を土壌中へ押込んで苗を植付ける。
上記のように苗植付装置31は、水田圃場近くで回転ケース35が回転して圃場に苗を植付ける形態であるから、縦伝動ケース29aと回転ケース35間の外部に露出した植付駆動軸34部分や回転ケース35と苗植付具36間の外部に露出したカム軸44部分に水田圃場に浮遊している藁くず等の夾雑物が巻き付いて適切な作動を阻害したり、オイルシール51を破損するという不具合が発生する恐れがある。
そこで、本実施形態では、縦伝動ケース29a後端部にボルト53にて固定したケース蓋体54に回転ケース35に向けて延びる夾雑物除去体54aを設けている。なお、55は、オイル注入口を塞ぐオイルキャップである。
従って、該ケース蓋体54に設けた夾雑物除去体54aが縦伝動ケース29aと回転ケース35間に絡み付く(巻き付く)藁くず等の夾雑物を破砕して、夾雑物の絡み付き(巻き付き)を防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
更に、縦伝動ケース29a後端部側壁に固定部材39を固定するボルト38の頭部38aを長く構成して、縦伝動ケース29aと回転ケース35間に臨ませている。
従って、該縦伝動ケース29aと回転ケース35間に臨ませたボルト38の頭部38aが夾雑物除去体の機能を果たし、縦伝動ケース29aと回転ケース35間に絡み付く(巻き付く)藁くず等の夾雑物を破砕して、夾雑物の絡み付き(巻き付き)を防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
また、苗植付具36に回転ケース35に向けて延びるピン56及び/またはボルト57を設けている。
従って、該ピン56及び/またはボルト57が夾雑物除去体の機能を果たして苗植付具36と回転ケース35間に絡み付く(巻き付く)藁くず等の夾雑物を破砕して、夾雑物の絡み付き(巻き付き)を防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
一方、苗植付具36の狭い空間内で上下方向に摺動する押出軸48が圧縮バネの付勢力にて高速で下動(摺動)するので、苗植付具36内部圧が大きく変動し内部のオイルがシールから噴き出すような不具合が発生する恐れがある。
そこで、植付軸42に苗植付具36の内部空間と回転ケース35の内部空間を連通する連通孔58を設け、苗植付具36内部圧が大きく変動した際に内部のオイルが自由に苗植付具36の内部空間と回転ケース35の内部空間を行き来するようにして、苗植付具36内部圧が大きく変動することを防止し内部のオイルがシールから噴き出すような不具合の発生を防止している。
なお、カム軸44内周部に溝を設けて、苗植付具36の内部空間と回転ケース35の内部空間を連通する構成としても良い。
また、植付駆動軸34に回転ケース35の内部空間と縦伝動ケース29aの内部空間を連通する連通孔59を設け、内部圧が大きく変動した際に内部のオイルが自由に回転ケース35の内部空間と縦伝動ケース29aの内部空間を行き来するようにしている。従って、苗植付具36の内部空間と回転ケース35の内部空間と縦伝動ケース29aの内部空間が連通しており、更に、内部圧の大きな変動を防止し不具合の発生を防止できる。
また、縦伝動ケース29aには、内部のオイル量をチェックするオイルゲージ60が設けられている。
<他の実施形態>
(1)図5は、苗植付装置31における夾雑物の巻き付きを防止する第2実施形態を示す。
即ち、縦伝動ケース29a後端部側壁に固定部材39を囲うように筒体よりなる夾雑物巻き付き防止体61をボルト38にて固定部材39と共に縦伝動ケース29a後端部側壁に取付けている。
夾雑物巻き付き防止体61は、筒状先端部が回転ケース35中心部の環状突起35a外側を覆うように縦伝動ケース29a後端部側壁から延設した構造になっており、縦伝動ケース29aと回転ケース35間を囲んで藁くず等の夾雑物が縦伝動ケース29aと回転ケース35間に入り込むのを防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
また、回転ケース35と苗植付具36間に樹脂パイプ材よりなる夾雑物侵入防止体62を設けて、藁くず等の夾雑物が回転ケース35と苗植付具36間に入り込むのを防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
(2)図6は、苗植付装置31における夾雑物の巻き付きを防止する第3実施形態を示す。
即ち、縦伝動ケース29a後端部側壁にボルト38にて取り付けた固定部材39に回転ケース35に向けて延びる夾雑物除去体62を設けている。
従って、該固定部材39に設けた夾雑物除去体62が縦伝動ケース29aと回転ケース35間に絡み付く(巻き付く)藁くず等の夾雑物を破砕して、夾雑物の絡み付き(巻き付き)を防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
(3)図7は、苗植付装置31における夾雑物の巻き付きを防止する第4実施形態を示す。
即ち、縦伝動ケース29a後端部側壁にボルト38にて取り付けた固定部材39と回転ケース35間に固定部材39の筒部に外嵌する外周に立ちリブを設けた円板状の夾雑物巻き付き防止カラー63を設け、回転ケース35側のオイルシール51に夾雑物巻き付き防止カラー63に向けて延設し夾雑物巻き付き防止カラー63側面に接当する円状リップ51aを設ける。なお、図7では、固定部材39と回転ケース35間の上部のみ記載している。
従って、該夾雑物巻き付き防止カラー63とオイルシール51の円状リップ51aにより、縦伝動ケース29aと回転ケース35間に藁くず等の夾雑物が侵入することを防止して、夾雑物の絡み付き(巻き付き)を防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
また、回転ケース35側のオイルシール51に縦伝動ケース29a後端部側壁にボルト38にて取り付けた固定部材39の筒部外周に向けて延びる円筒状リップ51bを設けて、縦伝動ケース29aと回転ケース35間をシールする。なお、図7では、固定部材39と回転ケース35間の下部のみ記載している。
従って、該オイルシール51の円筒状リップ51bにより、縦伝動ケース29aと回転ケース35の間隙をシールして藁くず等の夾雑物が侵入することを防止して、夾雑物の絡み付き(巻き付き)を防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
また、苗植付具36のオイルシール51に円環状のリップ51cを設け、該リップ51c先端を回転ケース35の筒状部35dの内周面まで延設して接当させている。
従って、オイルシール51の円環状のリップ51cが回転ケース35と苗植付具36間に藁くず等の夾雑物が侵入することを防止し、夾雑物の絡み付き(巻き付き)を防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
(4)図8は、苗植付装置31における夾雑物の巻き付きを防止する第5実施形態を示す。
即ち、回転ケース35の外ケース35bと内ケース35cを固定するボルトのうちで回転ケース35の中心部近くにあるボルト64を縦伝動ケース29a後端部側壁に取り付けた固定部材39近くまで延設する。
従って、該ボルト64が縦伝動ケース29aと回転ケース35間に絡み付く(巻き付く)藁くず等の夾雑物を破砕して、夾雑物の絡み付き(巻き付き)を防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
また、苗植付具36に基部が固定された針金のような杆体65の先端部を回転ケース35と苗植付具36間に侵入させる。
従って、杆体65の先端部が回転ケース35と苗植付具36間に絡み付く(巻き付く)藁くず等の夾雑物を破砕して、夾雑物の絡み付き(巻き付き)を防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
(5)図9及び図10は、苗植付装置31における夾雑物の巻き付きを防止する第6実施形態を示す。
即ち、回転ケース35の外ケース35bと内ケース35cを固定するボルトのうちで回転ケース35の中心部近くで植付駆動軸34に対して対角の位置にある2つのボルト66に基部を固定した針金のような杆体67の中央部67aを縦伝動ケース29a後端部側壁に取り付けた固定部材39と回転ケース35間に侵入させる。
従って、杆体67の中央部67aが固定部材39と回転ケース35間に侵入する部位が上下2箇所になり、回転ケース35と苗植付具36間に絡み付く(巻き付く)藁くず等の夾雑物の侵入を適切に防止し、また、絡み付く(巻き付く)藁くず等の夾雑物を効率良く破砕して、夾雑物の絡み付き(巻き付き)を防止し、苗植付装置31の作動が適切になり、また、オイルシール51の破損を防止する。
29a 伝動ケース(縦伝動ケース)
31 苗植付装置
34 植付駆動軸
35 回転ケース
36 苗植付具
38a 夾雑物除去体(ボルト38の頭部)
51b 夾雑物巻き付き防止体(オイルシール51の円筒状リップ)
51c 夾雑物巻き付き防止体(オイルシール51の円環状のリップ)
54 ケース蓋体
54a 夾雑物除去体
56 夾雑物除去体(ピン)
57 夾雑物除去体(ボルト)
61 夾雑物巻き付き防止体
62 夾雑物巻き付き防止体(夾雑物侵入防止体)
63 夾雑物巻き付き防止体(夾雑物巻き付き防止カラー)
64 夾雑物除去体(ボルト)
65 夾雑物除去体(杆体)
67 夾雑物巻き付き防止体(杆体)

Claims (4)

  1. 伝動ケース(29a)に設けた植付駆動軸(34)にて駆動回転する回転ケース(35)に苗植付具(36)を設けた苗植付装置(31)を装備した苗植機において、伝動ケース(29a)と回転ケース(35)間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体(51b,61,63,67)または夾雑物除去体(38a,54a,64)を設けたことを特徴とする苗植機。
  2. 夾雑物除去体(54a)を伝動ケース(29a)のケース蓋体(54)に設けたことを特徴とする請求項1に記載の苗植機。
  3. 伝動ケース(29a)に設けた植付駆動軸(34)にて駆動回転する回転ケース(35)に苗植付具(36)を設けた苗植付装置(31)を装備した苗植機において、回転ケース(35)と苗植付具(36)間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体(62,51c)または夾雑物除去体(56,57,65)を設けたことを特徴とする苗植機。
  4. 伝動ケース(29a)に設けた植付駆動軸(34)にて駆動回転する回転ケース(35)に苗植付具(36)を設けた苗植付装置(31)を装備した苗植機において、伝動ケース(29a)と回転ケース(35)間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体(51b,61,63,67)または夾雑物除去体(38a,54a,64)を設けると共に、回転ケース(35)と苗植付具(36)間に藁くず等の夾雑物が絡み付くのを防止する夾雑物巻き付き防止体(62,51c)または夾雑物除去体(56,57,65)を設けたことを特徴とする苗植機。
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