JP2023097351A - 液体吐出装置、液体吐出方法およびプログラム - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象物への液体の塗布効率に優れた液体吐出装置を提供すること。【解決手段】本発明の一態様に係る液体吐出装置は、液体を吐出して対象物に塗布する液体吐出装置であって、前記液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を含むヘッドと、前記ノズル面に沿って直交する第1方向および第2方向のそれぞれに、前記ヘッドと前記対象物とを相対移動させる移動機構と、前記ノズル面に沿って前記ヘッドを回転させる回転機構と、前記移動機構による相対移動と、前記回転機構による回転と、を制御する制御部と、を有し、前記ヘッドは、第3方向に複数の前記ノズルが並ぶノズル列を複数有し、前記制御部は、前記回転機構により前記ヘッドを回転させた際に前記第1方向と前記第3方向との傾きによって生じる、前記ノズル同士の前記第2方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、前記移動機構による相対移動を制御する。【選択図】図11

Description

本発明は、液体吐出装置、液体吐出方法およびプログラムに関する。
従来、ノズルが形成されたノズル面を含むヘッドから液体を吐出して対象物に塗布する液体吐出装置が知られている。
上記の液体吐出装置として、対象物に対して高密度に液体を塗布するために、ヘッドを移動させる方向に対して傾いた方向に複数のノズルを並べて配置した構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
液体吐出装置では、対象物への液体の塗布品質に優れたものが求められる。
本発明は、対象物への液体の塗布品質に優れた液体吐出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る液体吐出装置は、液体を吐出して対象物に塗布する液体吐出装置であって、前記液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を含むヘッドと、前記ノズル面に沿って直交する第1方向および第2方向のそれぞれに、前記ヘッドと前記対象物とを相対移動させる移動機構と、前記ノズル面に沿って前記ヘッドを回転させる回転機構と、前記移動機構による相対移動と、前記回転機構による回転と、を制御する制御部と、を有し、前記ヘッドは、第3方向に複数の前記ノズルが並ぶノズル列を複数有し、前記制御部は、前記回転機構により前記ヘッドを回転させた際に前記第1方向と前記第3方向との傾きによって生じる、前記ノズル同士の前記第2方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、前記移動機構による相対移動を制御する。
本発明によれば、対象物への液体の塗布品質に優れた液体吐出装置を提供できる。
実施形態に係る液体吐出装置の全体構成を例示する側面図である。 実施形態に係る液体吐出装置の全体構成を例示する正面図である。 実施形態に係る制御部のハードウェア構成を例示する図である。 実施形態に係る供給ユニットの構成を例示する図である。 実施形態に係るヘッドの構成を例示する斜視図である。 図5の平面S1により切断したヘッドの断面図である。 実施形態に係る制御部の機能構成を例示する図である。 実施形態に係る液体吐出装置の動作を例示するフロー図である。 ヘッドの回転例を示す第1図である。 ヘッドの回転例を示す第2図である。 ヘッドの回転とノズル通過線間隔の関係例を示す第1図である。 ヘッドの回転とノズル通過線間隔の関係例を示す第2図である。 第1実施形態に係るインク塗布例を示す図である。 第1実施形態に係るヘッド回転とドット間隔の関係例の図である。 第1実施形態の他の例に係るインク塗布を示す図である。 第2間隔を第1間隔の整数倍にしたインク塗布例を示す図である。 第2実施形態に係るインク塗布の第1例を示す図である。 第2実施形態に係るヘッド回転とドット間隔の関係の第1例の図である。 第2実施形態に係るインク塗布の第2例を示す図である。 第2実施形態に係るヘッド回転とドット間隔の関係の第2例の第1図である。 第2実施形態に係るヘッド回転とドット間隔の関係の第2例の第2図である。 第2実施形態の他の例に係るインク塗布を示す図である。 第3実施形態に係るインク塗布の第1例を示す図である。 第3実施形態に係るヘッド回転とドット間隔の関係の第1例の図である。 第3実施形態に係るインク塗布の第2例を示す図である。 第3実施形態に係るヘッド回転とドット間隔の関係の第2例の第1図である。 第3実施形態に係るヘッド回転とドット間隔の関係の第2例の第2図である。 第3実施形態に係るインク塗布の第3例を示す図である。 第3実施形態に係るヘッド回転とドット間隔の関係の第3例の図である。 実施形態に係る液体吐出装置の塗装ロボットへの適用例の図である。 ロボットアームに取り付けられたヘッドの動作の第1例を示す図である。 ロボットアームに取り付けられたヘッドの動作の第2例を示す図である。 ロボットアームに取り付けられたヘッドの動作の第3例を示す図である。 ヘッドの姿勢に応じた衝突回避動作を説明する第1図である。 ヘッドの姿勢に応じた衝突回避動作を説明する第2図である。 ヘッドの姿勢に応じた衝突回避動作を説明する第3図である。 ヘッドの姿勢に応じた衝突回避動作を説明する第4図である。
本発明の実施形態に係る液体吐出装置について図面を参照しながら詳細に説明する。但し、以下に示す形態は、本実施形態の技術思想を具現化するための液体吐出装置を例示するものであって、以下に限定するものではない。また、実施形態に記載されている構成部の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさ、位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており詳細説明を適宜省略する。
以下に示す図においてX軸、Y軸およびZ軸により方向を示す場合があるが、X軸に沿うX方向は、実施形態に係る液体吐出装置が備えるキャリッジが移動する主走査方向を示し、Y軸に沿うY方向は、主走査方向と交差する副走査方向を示し、Z軸に沿うZ方向は、X方向およびY方向のそれぞれに交差する方向を示すものとする。ここで、X方向は第1方向の一例であり、Y方向は第2方向の一例である。
X方向で矢印が向いている方向を+X方向、+X方向の反対方向を-X方向と表記し、Y方向で矢印が向いている方向を+Y方向、+Y方向の反対方向を-Y方向と表記する。またZ方向で矢印が向いている方向を+Z方向、+Z方向の反対方向を-Z方向と表記する。実施形態では一例として、Y方向は鉛直方向に沿っており、Z方向は鉛直方向に略直交する水平方向に沿っている。但し、これらのことは、液体吐出装置の使用時における向きを制限するものではなく、液体吐出装置の向きは任意である。
[実施形態]
<液体吐出装置1000の全体構成例>
図1および図2を参照して、実施形態に係る液体吐出装置1000の構成について説明する。図1および図2は、液体吐出装置1000の全体構成を例示する図であり、図1は側面図、図2は正面図である。
液体吐出装置1000は、対象物100に、液体の一例であるインクを塗布するものである。対象物100に塗布されたインクは、乾燥した後に対象物100に固着する。
液体吐出装置1000による吐出方式は、例えば連続吐出方式である。連続吐出方式には、弁体の動作を制御することによりノズルを開閉させて吐出制御するバルブ方式、またはノズルから連続的に吐出したインク粒を帯電させ、偏向電極で曲げて印字面に吹き付けるコンティニュアス方式等が含まれる。
対象物100の被塗布面100aは、例えば車やトラック、航空機のボディ等の非浸透性を有する面が挙げられる。非浸透性とは、表面に塗布された液体が内部に浸透していかない性質をいう。液体吐出装置1000は、車やトラック、航空機のボディにインクを塗布することによりボディを塗装することができる。図1では、平面状の対象物100を例示している。
但し、被塗布面100aは非浸透性を有する面に限定されず、浸透性を有する面であってもよい。また被塗布面100aは、平面状の面に限らず、X方向またはY方向に曲率を有する面であってもよい。液体吐出装置1000の用途は、塗装に限定されるものではなく、用紙やフィルム等の記録媒体に、インクによって画像形成(印刷)する用途等であってもよい。
図1および図2に示すように、液体吐出装置1000は、ヘッド300と、移動機構110と、回転機構120と、制御部500と、を有する。液体吐出装置1000は、ヘッド300が被塗布面100aに向き合うように配置される。
ヘッド300は、インクを吐出するノズルが形成されたノズル面を含む。X方向およびY方向のそれぞれは、該ノズル面に沿った方向である。例えば、X方向およびY方向は、該ノズル面と略平行な面内において略直交する2方向である。
ヘッド300は、複数のノズルそれぞれから吐出したインクを対象物100に塗布する。ヘッド300はキャリッジ1に搭載されている。
移動機構110は、ノズル面に沿ってX方向およびY方向のそれぞれに、ヘッド300と対象物100とを相対移動させる機構である。移動機構110は、X軸レール101と、Y軸レール102と、を含む。
Z軸レール103は、キャリッジ1がZ方向に移動可能にキャリッジ1を保持する。X軸レール101は、キャリッジ1を保持したZ軸レール103がX方向に移動可能にZ軸レール103を保持する。Y軸レール102は、X軸レール101がY方向に移動可能にX軸レール101を保持する。
Z方向駆動部92は、Z軸レール103に沿ってZ方向にキャリッジ1を移動させる。X方向駆動部72は、X軸レール101に沿ってX方向にZ軸レール103を移動させる。Y方向駆動部82は、Y軸レール102に沿ってY方向にX軸レール101を移動させる。なお、キャリッジ1およびヘッド300のZ方向への移動は、Z方向と平行でなくてもよく、少なくともZ方向の成分を含んでいれば斜めの移動であってもよい。
回転機構120は、ヘッド300に含まれるノズル面に沿ってヘッド300を回転させる機構である。例えば回転機構120は、ターンテーブルであり、ヘッド300を搭載したテーブルを回転されることにより、該ノズル面と略平行な面内においてヘッド300を回転させる。
制御部500は、移動機構110による相対移動と、回転機構120による回転と、を制御することにより、液体吐出装置1000による対象物100への塗布動作を制御する。実施形態では特に、制御部500は、回転機構120によりヘッド300を回転させた際にX方向とノズル列方向との傾きによって生じる、ノズル同士のY方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、移動機構110による相対移動を制御する。
制御部500は、電気基板上に実装されたプロセッサまたは電気回路等により構成される。制御部500は、少なくとも、移動機構110および回転機構120を駆動させる各駆動部と、ヘッド300と、に対し、有線または無線により電気的に接続している。但し、制御部500が実装された電気基板の配置位置は任意であり、該電気基板はヘッド300等に対して遠隔配置されてもよい。
液体吐出装置1000は、X方向、Y方向およびZ方向それぞれにキャリッジ1を移動させながら、ヘッド300から被塗布面100aに向けてインクを吐出し、対象物100にインクを塗布する。
より詳しくは、液体吐出装置1000は、主走査方向であるX方向にヘッド300と対象物100とを相対移動させながらヘッド300からインクを吐出して対象物100にインクを塗布する。
液体吐出装置1000は、X方向への1回の相対移動が完了した後、副走査方向であるY方向にヘッド300と対象物100とを相対移動させる。また液体吐出装置1000は、Y方向への1回の相対移動が完了した後、再びX方向にヘッド300と対象物100とを相対移動させながらヘッド300からインクを吐出して対象物100にインクを塗布する。液体吐出装置1000は、このようなX方向およびY方向それぞれへの相対移動を繰り返して対象物100にインクを塗布する。
液体吐出装置1000は、対象物100がX方向およびY方向に沿った平面状の物体である場合には、インクの塗布動作中にZ方向へのヘッド300と対象物100との相対移動を行わない。対象物100がZ方向に高さが異なる形状を有する場合には、液体吐出装置1000は、インクの塗布動作中に対象物100の形状に応じて、Z方向へのヘッド300と対象物100との相対移動を行う。
<制御部500のハードウェア構成例>
図3は、液体吐出装置1000が有する制御部500のハードウェア構成を例示するブロック図である。制御部500は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、I/F(Interface)504と、を有する。これらは、システムバスを介して相互に電気的に接続している。制御部500は、例えばコンピュータにより構築される。
また制御部500は、ヘッド300、X方向駆動部72、Y方向駆動部82、Z方向駆動部92、回転駆動部95、記憶部511、表示部512および操作パネル513等と電気的に接続している。
CPU501は、RAM503を作業領域として使用し、ROM502に格納されているプログラムを実行することにより、制御部500全体の動作を制御する。
ROM502は、CPU501への記録動作等の制御を実行するためのプログラムおよびその他の固定データを格納する不揮発性のメモリである。
RAM503は、対象物100に描く絵柄や文字等の画像データや、対象物100のボディの形状データ等を一時格納する揮発性のメモリである。
I/F504は、ホストPC(Personal Computer)等の外部装置と、制御部500と、を通信可能にするインターフェースである。
記憶部511は、予め設定された設定値を格納するHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。記憶部511に格納されている情報は、CPU501が読み出しプログラム実行時に使用することもある。
表示部512は、制御部500により制御下において、液体吐出装置1000によるインクの塗布条件等の設定画面等を表示する。
操作パネル513は、液体吐出装置1000の操作を受け付けるタッチパネル、キーボードまたはマウス等の操作入力装置である。操作パネル513は、対象物100にインク吐出を行う領域を特定するための値(座標)、キャリッジ1の移動速度、対象物100へのインク塗布に用いる画像データや3次元座標情報(ボディデータ)の特定、およびヘッド300と対象物100との距離等の入力に使用される。
なお、表示部512と操作パネル513は、タッチパネル等により1つの画面により行えるようにしてもよい。
X方向駆動部72は、制御部500からの指示に基づき、キャリッジ1をX方向に駆動させる。Y方向駆動部82は、制御部500からの指示に基づき、キャリッジ1をY方向に駆動させる。Z方向駆動部92は、制御部500からの指示に基づき、キャリッジ1をZ方向に駆動させる。回転駆動部95は、制御部500からの指示に基づき、回転機構120を駆動させ、ヘッド300を回転させる。
制御部500は、X方向駆動部72およびY方向駆動部82の動作を制御することにより、ヘッド300等を搭載するキャリッジ1のX方向およびY方向への移動を制御する。また制御部500は、Z方向駆動部92の動作を制御することにより、キャリッジ1に対するヘッド300のZ方向への移動を制御する。また制御部500は、回転機構120の動作を制御することにより、ヘッド300の回転を制御する。さらに制御部500は、ヘッド300からのインクの吐出を制御する。
<供給ユニット200の構成例>
図4は、液体吐出装置1000における供給ユニット200の構成を例示する図である。供給ユニット200は、ヘッド300にインクを供給する。
ヘッド300は、イエロー(Y)のインクを吐出するヘッド300Yと、マゼンタ(M)のインクを吐出するヘッド300Mと、シアン(C)のインクを吐出するヘッド300Cと、ブラック(K)のインクを吐出するヘッド300Kと、を含む。なお、ヘッド300は、ヘッド300Y、300M、300Cおよび300Kを特に区別しない場合の総称表記である。
また、ヘッド300は、オーバーコートインクを吐出するヘッド300Qおよびプライマインクまたはホワイトインクを吐出するヘッド300P等の他のインクを吐出するヘッドをさらに有してもよい。供給ユニット200は、各色のヘッド300に各色のインクを供給できる。
供給ユニット200は、各ヘッド300から吐出される各色のインク325を収容した密閉容器としてのインクタンク330を含む。インクタンク330とヘッド300の注入口(供給ポート)とは、それぞれチューブ333を介して、インクが流通可能に接続している。
一方、インクタンク330は、エアーレギュレータ332を含むパイプ331を介してコンプレッサ230に接続しており、コンプレッサ230は加圧空気を供給する。これにより、加圧された各色のインク325は各ヘッド300の注入口へ供給され、液体吐出装置1000は各ヘッド300のノズルからインク325を吐出する。
<ヘッド300の構成例>
図5および図6は、ヘッド300の構成を例示する図である。図5は斜視図、図6は図5の平面S1により切断したヘッド300の断面図である。
ヘッド300は、ハウジング10内に1列または複数列に並べて配置した複数の吐出モジュール340を有する。
ヘッド300は、供給ポート11および回収ポート12を有し、供給ポート11は吐出モジュール340に対して外部から加圧したインクを供給し、回収ポート12は吐出しなかったインクを外部に排出する。また、ハウジング10はコネクタ2を有する。
吐出モジュール340は、インクを吐出するノズル311を備えたノズル板321と、ノズル311が連通し加圧した液体を供給する流路322と、ノズル311を開閉するニードル状の弁体を駆動する圧電素子324とを有する。
ノズル板321はハウジング10と接合している。流路322はハウジング10に設けた複数の吐出モジュール340に共通の流路であり、供給ポート11から加圧インクを供給し、回収ポート12からインクを排出する。なお、対象物100に対してインクを吐出している期間は、ノズル311からのインクの吐出効率を低下させないようにするため、回収ポート12からのインクの排出を一時的に行わなくてもよい。
<制御部500の機能構成例>
図7は、制御部500の機能構成を例示するブロック図である。制御部500は、取得部51と、回転角決定部52と、吐出制御部53と、回転制御部54と、移動制御部55と、を有する。
制御部500は、液体吐出装置1000の動作を制御し、対象物100にインクを塗布させる。
実施形態では、制御部500は、ホストPC等から取得部51を介して取得した対象物100の形状情報に基づいて、回転角決定部52によりヘッド300の回転角を決定し、回転制御部54により回転機構120を回転させることによりヘッド300を回転させる。また制御部500は、回転角決定部52により決定された回転角θ分、ヘッド300を回転させた際に、ヘッド300に含まれるノズル同士のY方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、移動制御部55によって移動機構110による相対移動を制御すると共に、吐出制御部53によりヘッド300からのインク325の吐出を制御する。
制御部500は、CPU501がROM502に格納されているプログラムをRAM503に展開して実行することにより、取得部51、回転角決定部52、吐出制御部53、回転制御部54および移動制御部55の各機能を実現する。
なお、制御部500が有する各機能の少なくとも一部をヘッド300等の制御部500以外の構成部が有してもよい。また制御部500が有する各機能の少なくとも一部を、制御部500と制御部500以外の構成部が分散して実現してもよい。
取得部51は、ホストPC等の外部装置から対象物100の形状情報Sdを入力することにより取得する。形状情報Sdは、対象物100の形状を表す3次元情報である。但し、取得部51は、記憶部511等に予め記憶された形状情報Sdを記憶部511等から読み出すことによって取得してもよい。また液体吐出装置1000は、対象物100の形状を検出する検出部を有し、取得部51は、該検出部により検出された形状情報Sdを該検出部から入力することによって取得してもよい。取得部51は、取得した形状情報Sdを回転角決定部52に出力する。
回転角決定部52は、取得部51から入力した形状情報Sdに基づき、回転機構120によるヘッド300の回転角θを決定する。例えば回転角決定部52は、形状情報Sdに基づき、ヘッド300から吐出されるインク325が対象物100において塗布される塗布位置Pに基づいて、記憶部511に格納されたテーブル520を参照して回転角θを決定する。テーブル520は、予め定められた塗布位置Pとヘッド300の回転角θとの関係を示すテーブルである。
また、対象物100上において隣接するインク325同士のY方向に沿ったドット間隔を予め定めておき、回転角決定部52は、該ドット間隔に対して、ヘッド300を回転させたときにY方向に沿ったノズル同士のノズル間隔が略一致するように、回転角θを決定してもよい。つまり、回転角決定部52は、必ずしも形状情報Sdに基づいて回転角θを決定しなくてもよい。
回転角決定部52は、塗布位置Pごとにおいて決定した回転角θの情報を、回転制御部54および移動制御部55に出力する。
吐出制御部53は、取得部51により取得された形状情報Sdに基づいて、ヘッド300にインク325を吐出させる。吐出制御部53は、例えばインク325のインク量と、吐出のタイミングを制御できる。
回転制御部54は、回転角決定部52により決定された回転角θに応じて回転機構120による回転を制御し、ヘッド300を回転させる。
移動制御部55は、移動機構110による相対移動を制御する。実施形態では、移動制御部55は、X方向駆動部72、Y方向駆動部82およびZ方向駆動部92を制御することによって移動機構110による相対移動を制御する。また実施形態では、移動制御部55は、回転角θに基づいて、ヘッド300を回転させた際にヘッド300に含まれるノズル同士のY方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、移動機構110による相対移動を制御する。
<液体吐出装置1000の動作例>
図8は、液体吐出装置1000の動作を例示するフローチャートである。図8は、液体吐出装置1000による対象物100へのインク塗布動作を例示している。液体吐出装置1000は、例えば操作パネル513を用いてユーザにより入力された対象物100へのインク塗布指示を受け付けた時に図8の動作を開始する。
まず、ステップS81において、液体吐出装置1000は、取得部51により、ホストPC等の外部装置から対象物100の形状情報Sdを入力することによって取得する。
続いて、ステップS82において、液体吐出装置1000は、回転角決定部52により、取得部51から入力した形状情報Sdに基づき、ヘッド300の回転角θを決定する。回転角決定部52は、塗布位置Pごとにおいて決定した回転角θの情報を、回転制御部54および移動制御部55に出力する。
続いて、ステップS83において、液体吐出装置1000は、移動制御部55により移動機構110によるヘッド300と対象物100との相対移動を制御し、ヘッド300を初期位置に移動させた後、停止させる。
続いて、ステップS84において、液体吐出装置1000は、回転角決定部52により決定された回転角θ分、ヘッド300を回転させた後、停止させる。なお、ステップS83およびステップS84の動作は、適宜順番が入れ替えられてもよいし、それぞれの動作が並行して行われてもよい。
続いて、ステップS85において、液体吐出装置1000は、移動制御部55により、ヘッド300をX方向(主走査方向)に移動させながら、吐出制御部53により、ヘッド300からのインク325の吐出を制御することによって、対象物100の対象物100にインク325を塗布する。その後、予め定められたX方向への1回の移動量分のヘッド300の移動が終了したら、移動制御部55は、ヘッド300の移動を停止させ、吐出制御部53はヘッド300からのインク325の吐出を停止させる。
続いて、ステップS86において、液体吐出装置1000は、ヘッド300を回転角θ回転させた際にX方向とノズル配列との傾きによって生じる、ノズル同士のY方向に沿ったノズル間隔の不均一さを、移動制御部55により補正するように、移動機構110による相対移動を制御し、ヘッド300をY方向(副走査方向)に移動させる。
続いて、ステップS87において、液体吐出装置1000は、移動制御部55により、ヘッド300をX方向(主走査方向)に移動させながら、吐出制御部53により、ヘッド300からのインク325の吐出を制御することによって、対象物100の対象物100にインク325を塗布する。その後、予め定められたX方向への1回の移動量分のヘッド300の移動が終了したら、移動制御部55は、ヘッド300の移動を停止させ、吐出制御部53はヘッド300からのインク325の吐出を停止させる。
ステップS87におけるヘッド300の移動方向は、ステップS85における移動方向と同じ方向(例えば+X方向)であってもよいし、反対方向(例えば-X方向)であってもよい。つまり、液体吐出装置1000は、X方向に沿ったヘッド300の往復移動において塗布する双方向塗布を行ってもよいし、往路のみの移動において塗布する一方向塗布を行ってもよい。
続いて、ステップS88において、液体吐出装置1000は、制御部500により、対象物100へのインク塗布動作を終了するか否かを判定する。例えば制御部500は、操作パネル513を用いたユーザによる操作入力、あるいは画像データに基づき、対象物100へのインク塗布動作を終了するか否かを判定できる。
ステップS88において、終了すると判定された場合には(ステップS88、Yes)、液体吐出装置1000は動作を終了する。一方、終了しないと判定された場合には(ステップS88、No)、液体吐出装置1000は、ステップS85以降の動作を再度行う。
以上のようにして、液体吐出装置1000は、対象物100にインク325を塗布することができる。なお、実施形態では、ステップS82においてインク325を対象物100に塗布する前に回転角決定部52が対象物100全体における塗布位置Pごとでの回転角θを予め決定する動作を例示したが、これに限られない。例えば、液体吐出装置1000は、ヘッド300の相対移動により対象物100への塗布位置Pが変化するたびに回転角決定部52により回転角θを決定し、回転制御部54および移動制御部55に出力してもよい。
<ヘッド300の回転例>
図9から図12を参照して、液体吐出装置1000におけるヘッド300の回転例について説明する。図9および図10は、ヘッド300の回転の一例を説明する図であり、図9は第1図、図10は第2図である。図11および図12は、ヘッド300の回転とノズル通過線301の間隔の関係の一例を示す図であり、図11は第1図、図12は第2図である。
図9および図10に示すように、液体吐出装置1000は、一例として、天板105と側板106とを含む対象物100における天板105に、ヘッド300から吐出されたインク325を塗布する。
天板105は、+Z方向側の面である表面105aと、-Z方向側の面である裏面105bと、を含み、液体吐出装置1000は、裏面105bにインク325を塗布する。
液体吐出装置1000は、支持部材121を介してキャリッジ1の回転機構120にヘッド300を支持する。ヘッド300は、ノズル面310と、ノズル面310に形成された複数のノズル311を有する。液体吐出装置1000は、ノズル面310が天板105の裏面105bに向き合うようにして、ヘッド300を支持する。
液体吐出装置1000は、回転機構120を回転させることにより、ノズル面310に略平行な面内において、ヘッド300を任意の回転角θに回転させることができる。
インク325の塗布動作を行う際には、液体吐出装置1000は、まず対象物100の形状情報Sdに基づいて、天板105の裏面105bにインク325を塗布する回り込み動作のために有利なヘッド300の回転角θを決定する。図9および図10は、ヘッド300の回転角θが相互に異なる状態を示している。なお、回転角θは、次述する図11において図示する。液体吐出装置1000は、例えば、図9または図10に例示する状態になるようにヘッド300を回転させることができる。
図11は、+Z方向側から視たノズル面310を示している。ヘッド300は、第3方向の一例としてのノズル列方向Wに沿って、複数のノズル311が並ぶノズル列312を複数有する。
図11の例では、ノズル列312は、第1ノズル列312aおよび第2ノズル列312bからなる2列のノズル列312を含む。なお、ノズル列312は、第1ノズル列312aおよび第2ノズル列312bを特に区別しない場合の総称表記である。
第1ノズル列312aおよび第2ノズル列312bは、ノズル列方向Wと略直交する方向に沿って、列間隔eを空けて並んで設けられている。また1つのノズル列312に含まれる複数のノズル311の個数は4個である。1つのノズル列に含まれる4個のノズル311は、ノズル列方向Wに沿ってノズル間隔dを空けて並んでいる。
ノズル列方向Wは、ヘッド300に含まれるノズル面310に沿う方向であり、例えば該ノズル面310と略平行な面内における任意の方向である。ノズル列方向Wは、ヘッド300の回転角θによって決定される。図11に示すように、実施形態では、主走査方向であるX方向とノズル列方向Wとのなす角は、回転角θに等しい。なお、ノズル列方向Wは、X方向およびY方向のそれぞれに交差していてもよいし、X方向またはY方向のいずれか一方と略平行な方向であってもよい。
また実施形態では、第1ノズル列312aおよび第2ノズル列312bは、ノズル311のノズル間隔dの略1/2分、ノズル列方向Wに沿って相互にずらして形成されている。これによりノズル311は、いわゆる千鳥状の配置となっている。
但し、ヘッド300において、ノズル列312の列数、ヘッド300に含まれるノズル311の個数、並びに1つのノズル列312に含まれるノズル311の個数に特段の制限はなく、図11に示すものは一例にすぎない。またノズル311の配置も千鳥状に限定されるものではない。
ノズル通過線301は、ヘッド300に含まれる複数のノズル311それぞれのノズル中心311cをX方向に沿って通る線である。図11の例では、ヘッド300は、合計8個のノズル311を有するため、合計8本のノズル通過線301が示されている。
実施形態では、8本のノズル通過線301のうち、副走査方向であるY方向に沿って隣り合うノズル通過線301同士の間隔は、第1間隔mと、第2間隔nと、を含む。
回転機構120によりヘッド300を回転角θ回転させると、隣り合うノズル311のY方向に沿った間隔はd×sinθとなる。第1間隔mは、このd×sinθに等しい。第2間隔nの長さは、列間隔eまたは千鳥状等のノズル配置等に応じて異なるが、実施形態では、回転角θによらず、第1間隔mの長さ以上になるように、列間隔eまたはノズル配置等が予め定められている。
ヘッド300の回転角θに応じて第1間隔mおよび第2間隔nは変化する。ヘッド300の回転角θによって第1間隔mと第2間隔nとが異なる状態になった場合に、ヘッド300をX方向に移動させながら各ノズル311から吐出されたインク325を対象物100に塗布すると、第1間隔mと第2間隔nとの相違に応じた塗布ムラが生じる場合がある。
第1間隔mと第2間隔nとの相違は、ノズル311同士のY方向に沿ったノズル間隔の不均一さと言い換えることができる。実施形態では、液体吐出装置1000は、回転機構120によりヘッド300を回転させた際にX方向とノズル列方向Wとの傾き(回転角θ)によって生じる、ノズル311同士のY方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、制御部500によって移動機構110による相対移動を制御する。
図12は、図11の状態からヘッド300を90度回転させ、X方向とノズル列方向Wとの傾きを回転角θ1とした状態を例示している。図11と比較して回転角θ1のみが異なり、液体吐出装置1000における各構成部の機能および作用は、図11を参照して説明したものと同様である。
[第1実施形態]
<第1実施形態に係るインク塗布例>
図13および図14を参照して、液体吐出装置1000による第1実施形態に係るインク塗布例について説明する。図13は、インク塗布の一例を示す図である。図14は、ヘッド300の回転とドット間隔との関係の一例を示す図である。
液体吐出装置1000は、ヘッド300を回転角θ回転させた後、X方向に沿ってヘッド300を1回移動させることにより、天板105の裏面105bにインク325を、隣り合うインク325同士ができるだけ近くに配置されるように塗布する。
図13は、液体吐出装置1000が、移動機構110により、Y方向に沿った所定の移動量ずつの間欠的移動と、X方向に沿った3回の移動と、を行った場合に、対象物100に塗布されるインク325のドットを表している。
Y方向に沿って整列する格子107は、対象物100上にインク325が塗布されるY方向に沿った塗布位置を表している。移動量Aは、移動機構110によるヘッド300のY方向に沿った移動量を、格子107の個数である格子数を単位として表したものである。1から28の番号は、Y方向に沿って並ぶドット326を区別するための番号である。
Y方向に沿った格子107の長さは、予め定められた、対象物100上において隣接するインク325同士のY方向に沿ったドット間隔である。例えば回転角決定部52は、この格子107の長さと、ヘッド300を回転させたときにY方向に沿ったノズル同士のノズル間隔、例えば第1間隔mと、が略一致するように、回転角θを決定する。
移動回数Bは、X方向へのヘッド300のX方向に沿った移動の回数を表している。
実線の丸で示した第1ドット326aは、第1ノズル列312aから吐出されたインク325により対象物100に塗布されたインク325のドットを表している。破線の丸で示した第2ドット326bは、第2ノズル列312bから吐出されたインク325により対象物100に塗布されたインク325のドットを表している。なお、ドット326は、第1ドット326aと第2ドット326bとを特に区別しない場合の総称表記である。
図14は、X方向およびY方向のそれぞれに沿った移動におけるヘッド300と、対象物100に塗布されるドット326との位置関係を表している。「1st」は、X方向へのヘッド300の1回目の移動を表し、「2nd」は、X方向へのヘッド300の2回目の移動を表す。ドット326は、X方向に沿った1回目および2回目のヘッド300の移動によって、対象物100に塗布されたインク325によるドットを表している。
図13および図14の例では、ヘッド300は、回転機構120により回転角θ回転しており、ノズル列方向WとX方向とは回転角θ分、傾いている。図13および図14の例では、第2間隔nは、第1間隔mの4倍である。
本実施形態では、制御部500は、移動機構110により、対象物100における第1間隔mの長さに対応する領域にインク325を塗布するための、X方向に沿った1回以上の相対移動と、対象物100における第1間隔mの長さに対応する領域にインク325を塗布するための、X方向に沿った1回の相対移動と、を行うように制御する。X方向に沿った相対移動の際に、ヘッド300からインク325が吐出され、対象物100に塗布される。
また、制御部500は、移動機構110により、対象物100における第1間隔mの長さに対応する領域にインク325を塗布するためにX方向に沿った1回以上の相対移動を行った後、対象物100における第2間隔nの長さに対応する領域にインク325を塗布するためにX方向に沿った1回の相対移動を行い、その後、対象物100における第1間隔mの長さに対応する領域にインク325を塗布するためにX方向に沿った1回以上の相対移動を行うように制御する。
具体的には、図13および図14の例では、第1間隔mはドット1個分の長さであり、第2間隔nはドット326の4個分の長さである。すなわち、制御部500は、第2間隔nが第1間隔mの整数倍である4倍になるように、回転機構120によるヘッド300の回転を制御している。
制御部500は、対象物100における第1間隔mの長さに対応して、4個の第1ドット326aおよび4個の第2ドット326bを塗布するためにX方向に沿った1回の相対移動を行うように制御する。その後、制御部500は、対象物100における第2間隔nの長さに対応して、4個の第1ドット326aを塗布するためにX方向に沿った1回の相対移動を行うように制御する。その後、制御部500は、対象物100における第1間隔mの長さに対応して、4個の第1ドット326aおよび4個の第2ドット326bを塗布するためにX方向に沿った1回の相対移動を行うように制御する。
図13および図14に示すように、X方向に沿ったヘッド300の1回目の移動では、第1ノズル列312aからのインク325により1から4のドット番号の領域に第1ドット326aが塗布される。また、第2ノズル列312bからのインク325により9から12のドット番号の領域に、第2ドット326bが塗布される。これにより、対象物100における第1間隔mの長さに対応する領域にインク325が塗布される。
続いて、制御部500は、ドット326の4個分、ヘッド300をY方向に移動させた後、X方向に沿ったヘッド300の2回目の移動を行わせる。2回目の移動では、第1ノズル列312aからのインク325により5から8のドット番号の領域に第1ドット326aが塗布される。また、第2ノズル列312bからのインク325により13から16のドット番号の領域に、第2ドット326bが塗布される。これにより対象物100における第2間隔nの長さに対応する領域にインク325が塗布される。
図14に示すように、X方向に沿ったヘッド300の上記2回の移動により、Y方向に沿って16個のドット326が略等間隔に塗布される。このようにして、液体吐出装置1000は、回転機構120によりヘッド300を回転させた際に、X方向とノズル列方向Wとの傾きによって生じる、ノズル311同士のY方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、インク325を対象物100に塗布できる。
<液体吐出装置1000の作用効果>
以上説明したように、本実施形態に係る液体吐出装置1000は、インク325(液体)を吐出して対象物100に塗布するものである。液体吐出装置1000は、インク325を吐出するノズル311が形成されたノズル面310を含むヘッド300と、ノズル面310に沿って直交するX方向およびY方向のそれぞれに、ヘッド300と対象物100とを相対移動させる移動機構110と、ノズル面310に沿ってヘッド300を回転させる回転機構120と、移動機構110による相対移動と、回転機構120による回転と、を制御する制御部500と、を有する。
ヘッド300は、ノズル列方向W(第3方向)に複数のノズル311が並ぶ2つの第1ノズル列312aおよび第2ノズル列312b(複数のノズル列)を有し、制御部500は、回転機構120によりヘッド300を回転させた際に、X方向とノズル列方向Wとの傾きである回転角θによって生じる、ノズル311同士のY方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、移動機構110による相対移動を制御する。
液体吐出装置1000は、例えば、ヘッド300を回転させることによりノズル311が配置されずに対象物100上においてインク325が塗布されなくなる領域に対し、X方向に沿ったヘッド300の次以降の相対移動においてインク325を塗布するように移動機構110を制御する。これにより、本実施形態では、対象物100へのインク325の塗布ムラをなくしてインク325による膜厚を均一化でき、対象物100へのインク325の塗布品質に優れた液体吐出装置1000を提供できる。
また本実施形態では、ヘッド300に含まれる複数のノズル311それぞれのノズル中心311cをX方向に沿って通る線をノズル通過線301とし、複数のノズル通過線301のうち、Y方向に沿って隣り合うノズル通過線301同士の間隔は、第1間隔mと、第2間隔nと、を含む。第2間隔nの長さは第1間隔mの長さ以上である。制御部500は、移動機構110により、対象物100における第1間隔mの長さに対応する領域にインク325を塗布するための、Y方向に沿った1回以上の相対移動と、対象物100における第2間隔nの長さに対応する領域にインク325を塗布するための、X方向に沿った1回の相対移動と、を行うように制御する。
例えば、制御部500は、移動機構110により、対象物100における第1間隔mの長さに対応する領域にインク325を塗布するためにX方向に沿った1回以上の相対移動を行った後、対象物100における第2間隔nの長さに対応する領域にインク325を塗布するためにX方向に沿った1回の相対移動を行うように制御する。その後、制御部500は、対象物100における第1間隔mの長さに対応する領域にインク325を塗布するためにX方向に沿った1回以上の相対移動を行うように制御する。これにより、液体吐出装置1000は、ヘッド300を回転させることによりノズル311が配置されずに対象物100上においてインク325が塗布されなくなる領域に対し、インク325を塗布でき、ノズル間隔の不均一さを補正できる。
また本実施形態では、制御部500は、対象物100の形状情報Sd(形状)に基づいて、回転機構120によるヘッド300の回転を制御する。例えば、液体吐出装置1000は、対象物100の形状を検出する検出部を有し、制御部500は、該検出部により検出された形状情報Sdに基づいて回転機構120によるヘッド300の回転を制御する。あるいは、制御部500は、対象物100の形状情報Sdを記憶する記憶部511から読み出された形状情報Sdに基づいて回転機構120によるヘッド300の回転を制御する。これにより、対象物100が曲面や凹凸等を有する場合にも、曲面や凹凸等の形状に応じてヘッド300を傾けた状態においてインク325を塗布でき、対象物100へのインク325の塗布品質に優れた液体吐出装置1000を提供できる。
また本実施形態では、ヘッド300は、連続吐出方式によりインク325を吐出する。これにより、対象物100に所定量のインク325を連続して塗布できるため、塗装に好適な液体吐出装置1000を提供できる。但し、液体吐出装置1000におけるヘッド300の吐出方式は、連続吐出方式に限定されるものではなく、インク325をインク滴として吐出する液滴吐出方式であってもよい。
また本実施形態では、制御部500は、第2間隔nが第1間隔mの4倍(整数倍)になるように、回転機構120によるヘッド300の回転を制御する。これにより、ヘッド300を回転させた状態において、ヘッド300をX方向に移動させながら吐出されたインク325を、対象物100上にY方向に沿って等間隔に塗布できる。これにより、対象物100へのインク325の塗布ムラをなくしてインク325による膜厚を均一化でき、対象物100へのインク325の塗布品質に優れた液体吐出装置1000を提供できる。
ここで、図15および図16は、第2間隔を第1間隔の整数倍にする作用効果を説明する図である。図15は、本実施形態の他の例に係るインク塗布を示す図、図16は、本実施形態に係る第2間隔nを第1間隔mの整数倍にした場合のインク塗布の一例を示す図である。図15および図16の見方は、図13と同様である。
他の例では、第2間隔nは第1間隔mの3.5倍、すなわち非整数倍である。この場合には、図15に示すように、ドット326は、Y方向に沿って一定の間隔にはならない。
一方、本実施形態では、第2間隔nは第1間隔mの4倍、すなわち整数倍である。この場合には、図16に示すように、ドット326は、Y方向に沿って一定の間隔になる。これにより、対象物100におけるインク325の膜厚を均一にすることができる。
但し、他の例において、Y方向に沿ってドット間隔が一定にならず、その部分だけドット326同士が重なることによりインク325の膜厚が厚くなる場合には、重なる部分のインク325のインク量を少なくしてドット326を小さくしてもよい。これにより、インク325の膜厚が厚くなることを抑え、膜厚が不均一になることを抑制できる。
また、他の例において、Y方向に沿ってドット間隔が一定にならず、その部分だけドット326同士が離れることによりインク325の膜厚が薄くなる場合には、離れる部分においてY方向に沿った移動量Aを減少させてもよい(例えば移動量Aを11ドットにする)。これにより、インク325の膜厚が薄くなることを抑え、膜厚が不均一になることを抑制できる。
[第2実施形態]
<第2実施形態に係るインク塗布例>
次に、液体吐出装置1000による第2実施形態に係るインク塗布例について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成部には同じ符号を付し、重複する説明を適宜省略する。この点は、以降における他の実施形態においても同様とする。
本実施形態では、制御部500は、第1間隔mが、ヘッド300により対象物100に塗布可能なインク325同士の最小インク間隔Δの整数倍になるように、回転機構120によるヘッド300の回転を制御する。以下、第1間隔mが最小インク間隔Δの1倍になる場合と、2倍になる場合と、の2つの例を説明する。なお、最小インク間隔Δは、最小液体間隔の一例である。
(第1間隔mが最小インク間隔Δの1倍である場合)
図17および図18は、本実施形態に係るインク塗布の第1例として、第1間隔mが最小インク間隔Δの1倍である場合、つまり第1間隔mと最小インク間隔Δが等しい場合を説明する図である。図17はインク塗布例を示す図、図18はヘッド300の回転とドット間隔との関係例を示す図である。
第1例では、図17に示すように、対象物100へのインク325のドット326の配置は、図13と同様になる。但し、格子108は最小インク間隔Δに対応する点のみは、図13と異なっている。図17の例では、回転機構120によるヘッド300の回転を制御されることにより、最小インク間隔Δは第1間隔mと等しくなっている。
図18に示すように、ヘッド300の回転とドット間隔との関係は、図14と同様になる。
(第1間隔mが最小インク間隔Δの2倍である場合)
図19から図21は、本実施形態に係るインク塗布の第2例として、第1間隔mが最小インク間隔Δの2倍である場合を説明する図である。図19はインク塗布例を示す図である。図20および図21は、ヘッド300の回転とドット間隔との関係例を示す図であり、図20は第1図、図21は第2図である。
図19の見方は、図13と同様であるが、移動量Aのドット数および移動回数Bは、図13とは相違し、この相違に応じて対象物100におけるドット326の配置が図13とは異なっている。格子108は最小インク間隔Δに対応する。図19の例では、回転機構120によるヘッド300の回転を制御されることにより、第1間隔mは最小インク間隔Δの2倍になっている。
また、図20および図21の見方は、図14と同様である。図20は、1回目および2回目のX方向への移動におけるヘッド300の回転とドット間隔との関係を示している。図21は、3回目および4回目のX方向への移動におけるヘッド300の回転とドット間隔との関係を示している。
図19および図20に示すように、X方向への1回目のヘッド300の移動においてドット326が配置されなかった位置に、2回目のヘッド300の移動においてドット326が配置される。同様に、図19および図21に示すように、X方向への3回目のヘッド300の移動においてドット326が配置されなかった位置に、4回目のヘッド300の移動においてドット326が配置される。これにより、液体吐出装置1000は、ノズル間隔の不均一さを補正できる。
以上説明したように、本実施形態では、制御部500は、第1間隔mが、ヘッド300により対象物100に塗布可能なインク325同士の最小インク間隔Δの整数倍になるように、回転機構120によるヘッド300の回転を制御する。これにより、対象物100へのインク325の塗布ムラをなくしてインク325による膜厚を均一化でき、対象物100へのインク325の塗布品質に優れた液体吐出装置1000を提供できる。
ここで、図22は、本実施形態の他の例に係るインク塗布を示す図である。図22の他の例では、第1間隔mは、最小インク間隔Δの1.5倍、すなわち非整数倍である。
図22において、Y方向において、狙いの領域であるドット領域221に対して、実際にドット326が配置される領域は、ドット領域221よりも大きいドット領域222になっている。ヘッド300から吐出されるインク325のインク量は、狙いのドット間隔である最小インク間隔Δに最適化されるため、他の例では、ドット間隔が最小インク間隔Δよりも大きいと、対象物100にインク325が塗布されない領域が生じる。但し、インク325が塗布されない領域において、1つのドット326を形成するためのインク量を部分的に増加させると、対象物100にインク325が塗布されない領域を抑制できる。
[第3実施形態]
<第3実施形態に係るインク塗布例>
次に、液体吐出装置1000による第3実施形態に係るインク塗布例について説明する。本実施形態では、制御部500は、インターレース記録方式による吐出によって、対象物100の所定領域にインク325を塗布する。
まずインターレース記録方式について説明する。インターレース記録方式では、液体吐出装置1000は、X方向に沿ったヘッド300の移動と、Y方向に沿ったヘッド300の移動との組合せによって、対象物100上にインク325による2次元のドットを塗布する。
液体吐出装置1000は、T回のスキャンにより、対象物100上の所定領域に所望のドット間隔によりインクを塗布する場合には、1回目、2回目、3回目、・・・とY方向にヘッド300を間欠移動させる。ヘッド300と対象物100とは、(T+1)回目に、ヘッド300においてノズル311が配列したノズル列の長さ分に対応した位置に繋がるような位置関係となる。T回の塗布を行う動作が繋ぎ目なく繋がるために、液体吐出装置1000は、X方向へのT回目の移動のY方向におけるヘッド300の位置から、ヘッド300を「ノズル列長+1ノズルピッチ」分だけY方向に移動して、X方向への(T+1)回目の移動を行う。
一例として、ヘッド300における1インチ当たりのノズルの個数が100個である場合に、液体吐出装置1000が、X方向に2回、Y方向に4回の合計8回であって、X方向600dpi×Y方向400dpiのドット間隔によりインク塗布を行う場合を考える。
X方向600dpi×Y方向400dpiのドット間隔の場合には、対象物100上において、X方向に沿って隣り合うドット326同士の間隔は、25.4(mm)/600≒42.3(μm)、Y方向に沿って隣り合うドット326同士の間隔は、25.4(mm)/400=63.5(μm)である。ヘッド300の移動制御やヘッド300からのインクの吐出タイミング制御では、このドット間隔に基づいて移動量や位置が制御される。例えば、M=8の場合、対象物100上の所定領域に、8回のスキャンにより8個のドットに対応するインク325が塗布される。
液体吐出装置1000は、以上例示したようなインターレース記録方式を行うことができる。
(インターレース数Knが2、X方向への移動回数Bが2の場合)
図23および図24は、本実施形態に係るインク塗布の第1例として、インターレース数Knが2、X方向への移動回数Bが2の場合を説明する図である。図23は、インク塗布例を示す図、図24はヘッド回転とドット間隔の関係例を示す図である。
インターレース数Knは、インターレース記録方式によって所定領域にインク塗布を完成させるために、所定領域にインク325を塗布する回数を意味する。
図23に示すように、第1例では、対象物100へのインク325のドット326の配置は、図13と同様になる。但し、格子108が最小インク間隔Δに対応する点は、図13とは異なる。図24に示すように、ヘッド300の回転とドット間隔との関係は、図14と同様になる。なお、図24における領域Cは、インターレース記録方式における所定領域の一例である。
(インターレース数Knが4、X方向への移動回数Bが4の場合)
図25から図27は、本実施形態に係るインク塗布の第2例として、インターレース数Knが4、X方向への移動回数Bが4の場合を説明する図である。図25は、インク塗布の第2例を示す図である。図26および図27は、ヘッド回転とドット間隔の関係例を示す図であり、図26は第1図、図27は第2図である。
第2例では、インターレース数Knが4である。第2例では、第1例のインターレース数Knである2と比較して、インターレース数Knが多くなることにより、第1例と比較して最小インク間隔Δが小さくなる。なお、図27における領域Dは、インターレース記録方式における所定領域の一例である。
(第1例に対してヘッド300が90度回転した場合)
図28から図29は、本実施形態に係るインク塗布の第3例として、インターレース数Knが4、X方向への移動回数Bが4の場合であって、第1例に対してヘッド300が90度回転し、X方向とノズル列方向Wのなす角が回転角θ1である場合を説明する図である。図28はインク塗布例を示す図、図29はヘッド回転とドット間隔の関係例を示す図である。
図28および図29に示すように、X方向とノズル列方向Wのなす角が回転角θ1になることにより、ドット326の配置、およびヘッド回転とドット間隔の関係が第1例とは異なるものとなる。なお、図29における領域Eは、インターレース記録方式における所定領域の一例である。
以上説明したように、本実施形態では、制御部500は、インターレース記録方式による吐出によって、対象物100の所定領域としての領域C、DまたはEにインク325を塗布する。液体吐出装置1000は、インターレース記録方式を用いることによりドット間隔を密にできる。また液体吐出装置1000は、X方向に沿った複数回のヘッド300の移動により所定領域にインク325を塗布するため、対象物100上において隣り合う位置に塗布されるインク325同士の塗布タイミングに時間差を与えることができる。これにより、隣り合うインク325同士の合一による移動が抑制される。この結果、対象物100へのインク325の塗布ムラをなくしてインク325による膜厚を均一化でき、対象物100へのインク325の塗布品質に優れた液体吐出装置1000を提供できる。
[その他の好適な実施形態]
液体吐出装置1000は、様々な用途に適用できる。図30は、液体吐出装置1000の塗装ロボット8000への適用の一例を示す図である。塗装ロボット8000は、自動車の車体(ボディ)を塗装するものである。
塗装ロボット8000は、複数の関節によって人間の腕のように自由な動きを可能としたロボットアーム810を備え、ロボットアーム810の先端にインクを吐出するヘッド820を備えている。また、ロボットアーム810はヘッド820の近傍に3Dセンサ830を備えている。
ロボットアーム810は、移動機構110を含み、ヘッド820を保持するロボット機構の一例である。また3Dセンサ830は、対象物の前記形状を検出する検出部の一例である。
塗装ロボット8000としては、5軸、6軸、7軸等の適宜の軸数を備えた多関節ロボットを使用できる。塗装ロボット8000は、3Dセンサ830によって対象物100(本実施形態では車体)に対するヘッド820の位置を検知し、その検知結果に基づきロボットアーム810を動かして対象物100を塗装する。この場合において、ヘッド820として実施形態に係るヘッド300を用いることが可能である。このようなロボットアーム810を用いた塗装において、液体吐出装置1000を用いることにより、対象物100へのインク325の塗布ムラをなくしてインク325による膜厚を均一化でき、付ぐれた塗装品質を得ることができる。
図31から図33は、ロボットアーム810に取り付けられた液体吐出装置1000のヘッド300の動作について説明する図である。図31から図33のそれぞれは、ヘッド300を矢印600の方向に沿って移動させた様子を示している。
図31におけるヘッド300Aは、矢印600に沿って移動させた後のヘッド300を示している。図31に示すように、ヘッド300Aを傾けずに曲面部109にインク325を塗布しようとすると、例えば衝突箇所601において、ヘッド300Aと曲面部109とが衝突する場合がある。
一方、図32におけるヘッド300Bは、矢印600に沿って移動させた後であって、曲面部109の形状に応じて傾きを変化させた後のヘッド300を示している。また図33におけるヘッド300Cは、図32の状態からさらに曲面部109の形状に応じて傾きを変化させた後のヘッド300を示している。
図32および図33に示すように、曲面部109の形状に応じてヘッド300の傾きを変化させることにより、ヘッド300が曲面部109に衝突するリスクを低減することができる。
また、実施形態に係る液体吐出装置は、ヘッドの姿勢に応じて、塗装対象とヘッドとの衝突有無を予測し、衝突の可能性がある場合には、衝突を回避する動作を行ってもよい。
図34から図37は、ヘッド300の姿勢に応じた衝突回避動作を説明する図である。図34および図35に示すように、ヘッド300の姿勢が異なると、ヘッド300の見かけ上の幅Wyおよび見かけ上の長さWxがヘッド300の姿勢に応じて異なるものとなる。ここで、ヘッド300の姿勢は、ノズル311が配置されたノズル面310と略平行な面(XY平面)内でのヘッド300の傾きを意味する。例えば、ヘッド300の姿勢が変わると、ヘッド300の主走査方向(X方向)に対するヘッド300の傾きが変化する。見かけ上の幅Wyは、副走査方向に沿ったヘッド300の長さを意味する。見かけ上の長さWxは、主走査方向に沿ったヘッド300の長さを意味する。見かけ上の幅Wyおよび見かけ上の長さWxのそれぞれは、ヘッド300の姿勢に応じて変化する。
図34に示した例と図35に示した例との間では、ノズル面310と略平行な面内においてヘッド300の姿勢が90度異なっている。この姿勢の相違に応じて、図34に示したヘッド300の見かけ上の幅Wy1の長さは、図35に示したヘッド300の見かけ上の幅Wy2の長さよりも短くなっている。また、図34に示したヘッド300の見かけ上の長さWx1は、図35に示したヘッド300の見かけ上の長さWx2も長くなっている。
実施形態に係る液体吐出装置は、ヘッド300の姿勢に基づいて、上記のヘッド300の見かけ上の幅Wyおよび見かけ上の長さWxを特定する。実施形態に係る液体吐出装置は、特定したヘッド300の見かけ上の幅Wyおよび見かけ上の長さWxと、ヘッド300の主走査方向と、に基づいて、ヘッド300を主走査方向に移動させた際におけるヘッド300と塗装対象との衝突有無を予測する。そして、衝突可能性がある場合には、例えばノズル面310と略平行な面内において90度異なる2つのヘッド300の姿勢のうち、衝突しない方を選択する。また、上記2つのヘッド300の姿勢のうちのいずれの姿勢でも衝突すると予測された場合には、実施形態に係る液体吐出装置は、塗装不可と判定して塗装を終了する。以上のようにして、実施形態に係る液体吐出装置は、ヘッド300が塗装対象に衝突することを回避して塗装を行うことができる。
また、実施形態に係る液体吐出装置は、衝突有無の予測結果に基づき、衝突可能性がある場合には、図36および図37に示すように、ヘッド300における塗装に使用するノズル311を限定することで、ヘッド300が塗装対象に衝突することを回避してもよい。
図36および図37において、ノズル311Aは、複数のノズル311のうち、塗装に使用するノズルを表している。一方、複数のノズル311のうち、ノズルの図に「×」を付したノズル311Bは、塗装に使用しないノズルを表している。
例えば、実施形態に係る液体吐出装置は、図36に示すように、2列のノズル311のうち、塗装に使用するノズル311を1列に限定し、ノズル311Aのみを塗装に使用することで、ヘッド300の見かけ上の長さWxを短くすることができる。あるいは、実施形態に係る液体吐出装置は、図37に示すように、2列のノズル311のうち、塗装に使用するノズルを1列につき1つのノズルに限定する。そして、限定された2つのノズル311Aのみを塗装に使用することで、ヘッド300の見かけ上の幅Wyの長さを短くすることができる。なお、ここでノズル311の列は、図11等に示したノズル列方向Wに沿って並ぶノズル311の列を意味する。以上のようにすることによっても、実施形態に係る液体吐出装置は、ヘッド300が塗装対象に衝突することを回避して塗装を行うことができる。
また、実施形態に係る液体吐出装置は、ヘッド300の位置や傾きに応じて、液体の吐出に使用するノズルの数を変更してもよい。例えば、実施形態に係る液体吐出装置は、塗装対象の角部に液体を吐出する際に、ノズル面310が該角部に向き合うように塗装対象の面に対してヘッド300を傾けた状態で、ヘッド300に含まれるノズルのうちの角部近傍に位置するノズルのみを吐出に使用できる。これにより、塗装の厚みを均一にしつつ、塗装対象の角部も塗装することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。すなわち、本発明の範囲内で種々の変形および改良が可能である。
実施形態において、ヘッド300から吐出される液体は、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどでもよい。これらは例えば、インクジェット用インク、塗装用塗料、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
対象物100は、液体が付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては,車体、建材、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> 液体を吐出して対象物に塗布する液体吐出装置であって、前記液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を含むヘッドと、前記ノズル面に沿って直交する第1方向および第2方向のそれぞれに、前記ヘッドと前記対象物とを相対移動させる移動機構と、前記ノズル面に沿って前記ヘッドを回転させる回転機構と、前記移動機構による相対移動と、前記回転機構による回転と、を制御する制御部と、を有し、前記ヘッドは、第3方向に複数の前記ノズルが並ぶノズル列を複数有し、前記制御部は、前記回転機構により前記ヘッドを回転させた際に、前記第1方向と前記第3方向との傾きによって生じる、前記ノズル同士の前記第2方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、前記移動機構による相対移動を制御する、液体吐出装置である。
<2> 前記ヘッドに含まれる複数の前記ノズルそれぞれの中心を前記第1方向に沿って通る線をノズル通過線とし、複数の前記ノズル通過線のうち、前記第2方向に沿って隣り合う前記ノズル通過線同士の間隔は、第1間隔と、第2間隔と、を含み、前記第2間隔の長さは前記第1間隔の長さ以上であり、前記制御部は、前記移動機構により、前記対象物における前記第1間隔の長さに対応する領域に前記液体を塗布するための、前記第1方向に沿った1回以上の前記相対移動と、前記対象物における前記第2間隔の長さに対応する領域に前記液体を塗布するための、前記第1方向に沿った1回の前記相対移動と、を行うように制御する、前記<1>に記載の液体吐出装置である。
<3> 前記制御部は、前記移動機構により、前記対象物における前記第1間隔の長さに対応する領域に前記液体を塗布するために前記第1方向に沿った1回以上の前記相対移動を行った後、前記対象物における前記第2間隔の長さに対応する領域に前記液体を塗布するために前記第1方向に沿った1回の前記相対移動を行い、その後、前記対象物における前記第1間隔の長さに対応する領域に前記液体を塗布するために前記第1方向に沿った1回以上の前記相対移動を行うように制御する、前記<2>に記載の液体吐出装置である。
<4> 前記制御部は、前記第2間隔が前記第1間隔の整数倍になるように、前記回転機構による前記ヘッドの回転を制御する、前記<2>または前記<3>に記載の液体吐出装置である。
<5> 前記制御部は、前記第1間隔が、前記ヘッドにより前記対象物に塗布可能な前記液体同士の最小液体間隔の整数倍になるように、前記回転機構による前記ヘッドの回転を制御する、前記<2>から前記<4>のいずれか1つに記載の液体吐出装置である。
<6> 前記制御部は、インターレース記録方式による吐出によって、前記対象物の所定領域に前記液体を塗布する、前記<1>から前記<5>のいずれか1つに記載の液体吐出装置である。
<7> 前記移動機構を含み、前記ヘッドを保持するロボット機構を有する、前記<1>から前記<6>のいずれか1つに記載の液体吐出装置である。
<8> 前記ヘッドは、連続吐出方式により前記液体を吐出する、前記<1>から前記<7>のいずれか1つに記載の液体吐出装置である。
<9> 前記制御部は、前記対象物の形状に基づいて、前記回転機構による前記ヘッドの回転を制御する、前記<1>から前記<8>のいずれか1つに記載の液体吐出装置である。
<10> 前記対象物の前記形状を検出する検出部をさらに有し、前記制御部は、前記検出部により検出された前記形状に基づいて前記回転機構による前記ヘッドの回転を制御する、前記<9>に記載の液体吐出装置である。
<11> 前記対象物の前記形状の情報を記憶する記憶部をさらに有し、前記制御部は、前記記憶部から読み出された前記形状の情報に基づいて前記回転機構による前記ヘッドの回転を制御する、前記<9>または前記<10>に記載の液体吐出装置である。
<12> 液体を吐出して対象物に塗布する液体吐出装置による液体吐出方法であって、前記液体吐出装置が、前記液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を含むヘッドにより、前記液体を吐出し、移動機構により、前記ノズル面に沿って直交する第1方向および第2方向のそれぞれに、前記ヘッドと前記対象物とを相対移動させ、回転機構により、前記ノズル面に沿って前記ヘッドを回転させ、制御部により、前記移動機構による相対移動と、前記回転機構による回転と、を制御し、前記ヘッドは、第3方向に複数の前記ノズルが並ぶノズル列を複数有し、前記制御部は、前記回転機構により前記ヘッドを回転させた際に前記第1方向と前記第3方向との傾きによって生じる、前記ノズル同士の前記第2方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、前記移動機構による相対移動を制御する、液体吐出方法である。
<13> 液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を含むヘッドにより、前記液体と吐出し、移動機構により、前記ノズル面に沿って直交する第1方向および第2方向のそれぞれに、前記ヘッドと対象物とを相対移動させ、回転機構により、前記ノズル面に沿って前記ヘッドを回転させ、制御部により、前記移動機構による相対移動と、前記回転機構による回転と、を制御し、前記ヘッドは、第3方向に複数の前記ノズルが並ぶノズル列を複数有し、前記制御部は、前記回転機構により前記ヘッドを回転させた際に前記第1方向と前記第3方向との傾きによって生じる、前記ノズル同士の前記第2方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、前記移動機構による相対移動を制御する、処理を液体吐出装置に実行させるプログラムである。
1 キャリッジ
2 コネクタ
10 ハウジング
11 供給ポート
12 回収ポート
51 取得部
52 回転角決定部
53 吐出制御部
54 回転制御部
55 移動制御部
72 X方向駆動部
82 Y方向駆動部
92 Z方向駆動部
95 回転駆動部
100 対象物
100a 被塗布面
101 X軸レール
102 Y軸レール
103 Z軸レール
105 天板
105a 表面
105b 裏面
106 側板
107、108 格子
110 移動機構
120 回転機構
121 支持部材
200 供給ユニット
221、222 ドット領域
230 コンプレッサ
300、820 ヘッド
301 ノズル通過線
310 ノズル面
311、311A、311B ノズル
311c ノズル中心
312 ノズル列
312a 第1ノズル列
312b 第2ノズル列
321 ノズル板
322 流路
324 圧電素子
325 インク
326 ドット
340 吐出モジュール
500 制御部
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 I/F
511 記憶部
512 表示部
513 操作パネル
520 テーブル
810 ロボットアーム(ロボット機構の一例)
830 3Dセンサ(検出部の一例)
1000 液体吐出装置
8000 塗装ロボット
A 移動量
B 移動回数
C、D、E 領域(所定領域の一例)
X方向 主走査方向
Y方向 副走査方向
W ノズル列方向
Wx 長さ
Wy 幅
θ、θ1 回転角
d ノズル間隔
e 列間隔
m 第1間隔
n 第2間隔
Δ 最小インク間隔(最小液体間隔の一例)
特開平11-157074号公報

Claims (13)

  1. 液体を吐出して対象物に塗布する液体吐出装置であって、
    前記液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を含むヘッドと、
    前記ノズル面に沿って直交する第1方向および第2方向のそれぞれに、前記ヘッドと前記対象物とを相対移動させる移動機構と、
    前記ノズル面に沿って前記ヘッドを回転させる回転機構と、
    前記移動機構による相対移動と、前記回転機構による回転と、を制御する制御部と、を有し、
    前記ヘッドは、第3方向に複数の前記ノズルが並ぶノズル列を複数有し、
    前記制御部は、前記回転機構により前記ヘッドを回転させた際に、前記第1方向と前記第3方向との傾きによって生じる、前記ノズル同士の前記第2方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、前記移動機構による相対移動を制御する、液体吐出装置。
  2. 前記ヘッドに含まれる複数の前記ノズルそれぞれの中心を前記第1方向に沿って通る線をノズル通過線とし、
    複数の前記ノズル通過線のうち、前記第2方向に沿って隣り合う前記ノズル通過線同士の間隔は、第1間隔と、第2間隔と、を含み、
    前記第2間隔の長さは前記第1間隔の長さ以上であり、
    前記制御部は、前記移動機構により、前記対象物における前記第1間隔の長さに対応する領域に前記液体を塗布するための、前記第1方向に沿った1回以上の前記相対移動と、前記対象物における前記第2間隔の長さに対応する領域に前記液体を塗布するための、前記第1方向に沿った1回の前記相対移動と、を行うように制御する、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御部は、前記移動機構により、前記対象物における前記第1間隔の長さに対応する領域に前記液体を塗布するために前記第1方向に沿った1回以上の前記相対移動を行った後、前記対象物における前記第2間隔の長さに対応する領域に前記液体を塗布するために前記第1方向に沿った1回の前記相対移動を行い、その後、前記対象物における前記第1間隔の長さに対応する領域に前記液体を塗布するために前記第1方向に沿った1回以上の前記相対移動を行うように制御する、請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御部は、前記第2間隔が前記第1間隔の整数倍になるように、前記回転機構による前記ヘッドの回転を制御する、請求項2または請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御部は、前記第1間隔が、前記ヘッドにより前記対象物に塗布可能な前記液体同士の最小液体間隔の整数倍になるように、前記回転機構による前記ヘッドの回転を制御する、請求項2または請求項3に記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御部は、インターレース記録方式による吐出によって、前記対象物の所定領域に前記液体を塗布する、請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  7. 前記移動機構を含み、前記ヘッドを保持するロボット機構を有する、請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  8. 前記ヘッドは、連続吐出方式により前記液体を吐出する、請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  9. 前記制御部は、前記対象物の形状に基づいて、前記回転機構による前記ヘッドの回転を制御する、請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  10. 前記対象物の前記形状を検出する検出部をさらに有し、
    前記制御部は、前記検出部により検出された前記形状に基づいて前記回転機構による前記ヘッドの回転を制御する、請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記対象物の前記形状の情報を記憶する記憶部をさらに有し、
    前記制御部は、前記記憶部から読み出された前記形状の情報に基づいて前記回転機構による前記ヘッドの回転を制御する、請求項9に記載の液体吐出装置。
  12. 液体を吐出して対象物に塗布する液体吐出装置による液体吐出方法であって、前記液体吐出装置が、
    前記液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を含むヘッドにより、前記液体を吐出し、
    移動機構により、前記ノズル面に沿って直交する第1方向および第2方向のそれぞれに、前記ヘッドと前記対象物とを相対移動させ、
    回転機構により、前記ノズル面に沿って前記ヘッドを回転させ、
    制御部により、前記移動機構による相対移動と、前記回転機構による回転と、を制御し、
    前記ヘッドは、第3方向に複数の前記ノズルが並ぶノズル列を複数有し、
    前記制御部は、前記回転機構により前記ヘッドを回転させた際に前記第1方向と前記第3方向との傾きによって生じる、前記ノズル同士の前記第2方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、前記移動機構による相対移動を制御する、液体吐出方法。
  13. 液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を含むヘッドにより、前記液体と吐出し、
    移動機構により、前記ノズル面に沿って直交する第1方向および第2方向のそれぞれに、前記ヘッドと対象物とを相対移動させ、
    回転機構により、前記ノズル面に沿って前記ヘッドを回転させ、
    制御部により、前記移動機構による相対移動と、前記回転機構による回転と、を制御し、
    前記ヘッドは、第3方向に複数の前記ノズルが並ぶノズル列を複数有し、
    前記制御部は、前記回転機構により前記ヘッドを回転させた際に前記第1方向と前記第3方向との傾きによって生じる、前記ノズル同士の前記第2方向に沿ったノズル間隔の不均一さを補正するように、前記移動機構による相対移動を制御する、処理を液体吐出装置に実行させるプログラム。
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