JP7482422B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に関するものである。
従来より、インクジェットを用いて、曲面を有するワークに印刷する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、インクジェットヘッドの主走査方向を軸方向とする筒状体のワークの側面に対して、副走査方向にノズル列を傾けてインク滴を吐出するようにした構成が開示されている。
特開2016-131914号公報
ところで、特許文献1の発明のように、ワークの曲面上にインクを吐出する場合、インクを吐出するタイミングと、ワークの姿勢を調整するタイミングとが不一致となることがある。そのため、ワークに対するインクの着弾位置がずれてしまい、にじみやかすれ、色ずれ等の現象が生じるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワークに対して精度良く印刷できるようにすることにある。
本発明は、ワークの表面に液滴を吐出するヘッド部を有する印刷ユニットと、該ワークの姿勢を調整するワーク駆動ユニットとを備えた印刷装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記ワークの表面に印刷する印刷データを入力する入力部と、
前記入力された印刷データに基づいて、前記ワークに対する前記ヘッド部の相対的な移動軌跡を導出する移動軌跡導出部と、
前記移動軌跡に沿って吐出させる前記液滴の印刷ピッチを決定する印刷ピッチ決定部と、
前記印刷ピッチ間における、前記ワークに対する前記ヘッド部の相対的な移動速度を決定する移動速度決定部と、
前記印刷ピッチ及び前記移動速度に基づいて、前記ヘッド部の印刷速度を決定する印刷速度決定部と、
前記印刷速度に対応したタイミングで信号を出力する信号発生部と、
前記信号に対して定められた間隔で前記液滴を吐出するように、前記印刷ユニットの動作を制御する制御部とを備えている。
第1の発明では、印刷データに基づいて、ワークに対するヘッド部の相対的な移動軌跡、印刷ピッチ、移動速度、印刷速度を決定する。信号発生部は、印刷速度に対応したタイミングで信号を出力する。制御部は、信号に対して定められた間隔でヘッド部から液滴を吐出させる。
これにより、ワークに対して精度良く印刷することができる。
具体的に、ワークの表面に画像を印刷する際に、液滴の吐出タイミングとワークの姿勢調整のタイミングとが一致していないと、印刷された画像のパターンや形状が乱れることがある。
そこで、本発明では、信号発生部によって、ヘッド部の印刷速度に対応したタイミングで信号を出力し、信号に基づいて液滴の吐出を制御するようにしている。
第2の発明は、第1の発明において、
前記信号発生部は、回転機構と、エンコーダとを有する。
第2の発明では、回転機構とエンコーダとを用いて信号発生部を構成するようにしている。
第3の発明は、第1の発明において、
前記信号発生部は、パルスジェネレータを有する。
第3の発明では、パルスジェネレータを用いて信号発生部を構成するようにしている。
第4の発明は、第1の発明において、
前記信号発生部は、内部クロック回路を有する。
第4の発明では、内部クロック回路を用いて信号発生部を構成するようにしている。
第5の発明は、第1乃至第4の発明のうち何れか1つにおいて、
前記ワーク駆動ユニットは、複数の駆動機構を有し、
前記信号発生部は、前記複数の駆動機構のうち少なくとも1つと同期して動作する。
第5の発明では、信号発生部をワーク駆動ユニットの駆動機構と同期させることで、液滴の吐出タイミングが正確となり、印刷精度を向上させることができる。
本発明によれば、ワークに対して精度良く印刷することができる。
本実施形態に係る印刷装置の概略構成を示す正面図である。 印刷装置の概略構成を示す側面図である。 インクジェット部の構成を示す平面図である。 移動軌跡及び印刷ピッチの一例を示す図である。 印刷装置の構成を示すブロック図である。 二次曲面を持つワークの移動軌跡を説明するための斜視図である。 二次曲面を持つワークの移動軌跡を説明するための斜視図である。 一次曲面を持つワークの移動軌跡を説明するための斜視図である。 ヘッド部のノズルとワークの表面との距離を示す図である。 ワークの姿勢を変更したときの、ヘッド部のノズルとワークの表面との距離を示す図である。 ワークと塗布線との関係を示す斜視図である。 ワークの印刷座標にノズルを対向させた状態を示す側面図である。 ワークの次の印刷座標にノズルを対向させた状態を示す側面図である。 ワークの曲面における第1領域を示す斜視図である。 ワークの曲面における第1領域及び第2領域を示す斜視図である。 印刷装置の別の構成を示すブロック図である。 印刷装置の別の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1及び図2に示すように、印刷装置1は、三次元の曲面を有するワークWに対して液滴を吐出して所定の画像を印刷するものである。ワークWは、例えば、樹脂成形品で構成されている。
印刷装置1は、印刷ユニット10と、ワーク駆動ユニット30と、制御部15とを備えている。印刷装置1は、架台2と、架台2から立設した門型のガントリー3とを有する。架台2には、ワーク駆動ユニット30が設けられている。ガントリー3には、印刷ユニット10が設けられている。
〈印刷ユニット〉
印刷ユニット10は、ワークWの印刷面よりも上方に配置されている。印刷ユニット10は、1軸の駆動機構であるX軸直動機構11と、インクジェット部20とを有する。
X軸直動機構11は、ガントリー3に取り付けられている。インクジェット部20は、X軸直動機構11に取り付けられている。インクジェット部20は、X軸直動機構11によって、主走査方向(図1で左右方向)に移動する。
インクジェット部20は、主走査方向に移動しながらワークWに向かって液滴25を吐出することで、ワークWの表面に画像を印刷する。このとき、ワーク駆動ユニット30によって、インクジェット部20に対してワークWを相対移動させることで、主走査方向に直交する副走査方向(図2で左右方向)にも画像を印刷することができる。
図3に示すように、インクジェット部20は、ヘッド部21と、硬化部23と、距離測定部24とを有する。
ヘッド部21には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に対応して4つのノズル列が設けられている。
ノズル列は、副走査方向に沿って1列に並ぶ複数のノズル22を有する。ここで、隣接するノズル22間のピッチは、例えば、150~1200dpiに設定されている。なお、ノズル22を副走査方向に沿って2列以上、並べて配置した構成としてもよい。
なお、図3に示す例では、ノズル22間のピッチについて分かりやすく説明するために、4つのノズル列における複数のノズル22を、印刷方向から見て同じ位置に並べて配置しているが、この形態に限定するものではない。例えば、4つのノズル列における複数のノズル22を、印刷方向から見て互いに重なり合わない位置にずらして配置してもよい。
インクジェット部20は、ピエゾ方式であり、制御部15から供給される駆動信号に応じて、ノズル22から鉛直下方に向かって、所定量の液滴25を吐出する。
硬化部23は、インクや塗料を硬化させるものである。硬化部23は、塗布するインクや塗料の種類によって選択される。例えば、硬化部23として、メタルハライドランプやUV-LED等の紫外線光源、ハロゲンランプや赤外線レーザーダイオード、赤外線レーザー等の赤外線光源、ヒーターによる熱源等を用いることができる。
距離測定部24は、インクジェット部20とワークWとの距離を測定する。距離測定部24は、ワークWを構成する材料の種類によって選択される。例えば、距離測定部24として、接触式のプローブを用いることができる。また、レーザ変位計や超音波変位計、LED等の光をワークWに照射してから受光素子(図示省略)に返ってくるまでの時間に基づいて距離を測定する非接触方式のものを用いることができる。
ここで、ワークWに液滴25を吐出して印刷する前に、距離測定部24によって、ワークWと印刷ユニット10との距離を測定するようにしている。
具体的に、樹脂成形品によってワークWが構成されている場合には、製品の設計CADデータに対して、±1mm以上の寸法差が生じることとなる。
そこで、インクジェット部20とワークWとの距離を事前に測定しておくことで、印刷時に、インクジェット部20とワークWとが衝突することなく、且つ液滴が確実に届く距離間である印刷ギャップを適切に設定することができる。
なお、距離測定部24によって、ワークWの形状を測定し、測定データに基づいて、ワークWのサーフェスデータに変換するようにしても良い。これにより、ワークWのサーフェスデータを印刷に使用することができる。また、印刷するエリアの代表点のみを測定して、印刷ギャップを変更しても良い。
このような作業は、印刷する部品の全数でも取得してもよいし、抜き取りでも良い。なお、このような距離測定のための手順は、寸法の安定性に優れた材料であれば、特に実施する必要はない。
なお、ヘッド部21は、硬化機構や距離測定機構が無く、ヘッド単体だけでもよい。ヘッド部21は、少なくとも一つのヘッドが必要であり、複数のヘッドがある場合、異なる色である必要はなく、同じ色が複数でも、無論よい。
また、ヘッド部21を複数有していてもよい。また、ヘッド部21と硬化部23だけでもよいし、ヘッド部21と距離測定部24だけでもよい。
ここで、各色のインク又は塗料は、紫外線(UV)で硬化する材料で構成されている。なお、プライマーやクリアー等は、紫外線タイプのものでもよいし、溶剤型でもよい。また、メタリック調の材料も、紫外線タイプや溶剤型でもよい。
なお、各色のインク又は塗料は、紫外線(UV)で硬化するものが望ましいが、溶剤タイプのものでもよい。
〈ワーク駆動ユニット〉
図1及び図2に示すように、ワーク駆動ユニット30の先端には、固定治具40が取り付けられている。固定治具40には、ワークWが固定されている。ワーク駆動ユニット30は、固定治具40に固定されたワークWを、印刷ユニット10の下方に搬送する。
ワーク駆動ユニット30は、5軸の駆動機構と、信号発生部45とを有する。5軸の駆動機構のうち2軸は、Y軸直動機構31及びZ軸直動機構32である。5軸の駆動機構のうち3軸は、A軸回転機構35、B軸回転機構36、及びC軸回転機構37である。
Y軸直動機構31は、架台2に載置されている。Y軸直動機構31は、ワークWを副走査方向に移動させる。
C軸回転機構37は、Y軸直動機構31に取り付けられている。C軸回転機構37は、Z方向に延びるC軸を中心にワークWを旋回させる。
Z軸直動機構32は、C軸回転機構37に取り付けられている。Z軸直動機構32は、ワークWを上下方向に移動させる。
B軸回転機構36は、Z軸直動機構32に取り付けられている。B軸回転機構36は、X方向に延びるB軸を中心にワークWを旋回させる。
A軸回転機構35は、支持アーム41を介してB軸回転機構36に取り付けられている。A軸回転機構35は、Z方向に延びるA軸を中心にワークWを旋回させる。
ワーク駆動ユニット30は、Y軸直動機構31、Z軸直動機構32、A軸回転機構35、B軸回転機構36、及びC軸回転機構37を動作させることで、インクジェット部20の下方にワークWを移動させる。このとき、ワーク駆動ユニット30によって、ワークWの位置及び姿勢が調整される。
以下、図4に示すように、XY平面を斜め方向に移動する移動軌跡に沿って、ワークWに対してヘッド部21を相対的に移動させる場合について説明する。移動軌跡は、X軸方向とY軸方向の合成ベクトルとして表される。
ここで、図4に示す例において、X軸直動機構11のエンコーダ信号やY軸直動機構31のエンコーダ信号に基づいて、ヘッド部21の液滴の吐出タイミングを制御しようとすると、液滴の吐出タイミングとワークWの姿勢調整のタイミングとが不一致となるおそれがある。そのため、ワークWに対する液滴の着弾位置がずれてしまい、印刷された画像のパターンや形状が乱れるおそれがある。
そこで、本実施形態では、移動軌跡に沿った方向を印刷方向とし、印刷方向の移動軌跡を所定の印刷ピッチで等間隔に分割したタイミング毎に、液滴を吐出するようにしている。
図5に示すように、信号発生部45は、E軸回転機構46と、エンコーダ47とを有する。E軸回転機構46は、ヘッド部21の印刷速度に対応した回転数で、エンコーダ47を駆動させる。エンコーダ47は、例えば、ロータリーエンコーダで構成されている。信号発生部45から出力されたエンコーダ信号は、ヘッド部21に送信される。
E軸回転機構46は、X軸直動機構11、Y軸直動機構31、Z軸直動機構32、A軸回転機構35、B軸回転機構36、及びC軸回転機構37のうち少なくとも1つと同期して駆動する。
具体的に、印刷装置1は、各駆動機構に対応して、X軸ドライバ11a、Y軸ドライバ31a、Z軸ドライバ32a、A軸ドライバ35a、B軸ドライバ36a、C軸ドライバ37a、及びE軸ドライバ46aを有する。各ドライバは、互いに電気的に接続されている。各ドライバは、制御部15から送信された制御信号に基づいて、各駆動機構を駆動する。
このように、信号発生部45のE軸回転機構46をワーク駆動ユニット30の各駆動機構と同期させることで、液滴の吐出タイミングが正確となり、印刷精度を向上させることができる。
〈制御部〉
図5に示すように、制御部15は、例えば、パソコンやPLC(Programmable Logic Controller)で構成されている。制御部15は、印刷ユニット10、ワーク駆動ユニット30、及び信号発生部45の動作を制御する。
制御部15には、入力部12が接続されている。入力部12は、例えば、パソコンで構成されている。入力部12は、ワークWの表面に印刷する印刷データを入力する。入力部12で入力された印刷データは、制御部15に送信される。
制御部15は、移動軌跡導出部16と、印刷ピッチ決定部17と、移動速度決定部18と、印刷速度決定部19とを有する。
移動軌跡導出部16は、入力された印刷データに基づいて、ワークWに対するヘッド部21の相対的な移動軌跡(図4参照)を導出する。
印刷ピッチ決定部17は、移動軌跡に沿って吐出させる液滴の印刷ピッチ(図4参照)を決定する。
移動速度決定部18は、印刷ピッチ間における、ワークWに対するヘッド部21の相対的な移動速度を決定する。
印刷速度決定部19は、印刷ピッチ及び移動速度に基づいて、ワークWに対するヘッド部21の相対的な印刷速度を決定する。
制御部15は、信号発生部45に対して、E軸回転機構46を動作させるための制御を行う。信号発生部45は、ヘッド部21の印刷速度に対応したタイミングでエンコーダ信号を出力する。エンコーダ信号は、ヘッド部21に送信される。
制御部15は、印刷ユニット10に対して、X軸直動機構11を動作させるための制御を行う。また、制御部15は、信号発生部45のエンコーダ信号に対して定められた間隔で液滴を吐出するように、印刷ユニット10のヘッド部21の動作を制御する。
ここで、印刷速度V[mm/s]、印刷分解能R[dot/inch]としたときに、吐出周波数は、V・R[dot/s]で表される。なお、印刷分解能をR/25.4[dot/mm]とすると、吐出周波数は、V・R/25.4[dot/s]=V・R/25.4[Hz]で表される。
また、エンコーダ信号A[pulse/rev]、仮想の減速比B[mm/rev]としたときに、E軸回転数は、(V/B)・A[pulse/sec]で表される。ここで、E軸回転数を、(V/B)・A・(60/A)=60V/B[rpm]として表すことで、印刷速度をE軸速度に変換できる。
制御部15は、ワーク駆動ユニット30に対して、Y軸直動機構31、Z軸直動機構32、A軸回転機構35、B軸回転機構36、及びC軸回転機構37を動作させるための制御を行う。
ところで、ワークWには、二次曲面を有するワークW(図6参照)と、一次曲面を有するワークW(図8参照)とがある。
図6に示す例では、二次曲面を有するワークWは、主走査方向及び副走査方向が曲面に形成されている。そして、ワークWの曲面に沿って主走査方向及び副走査方向の移動軌跡及び印刷ピッチが設定される。
制御部15は、主走査方向及び副走査方向の移動軌跡に沿って、ワークWに対してヘッド部21を相対的にそれぞれ移動させる。このとき、制御部15は、信号発生部45のエンコーダ信号に同期してエンコーダ信号に対して定められた間隔で液滴を吐出するように、ヘッド部21の動作を制御する。
なお、ワークWに対してヘッド部21を主走査方向に移動させながら印刷を行う際に、副走査方向の塗布幅が大きい場合には、ワークWに対するヘッド部21の相対的な移動を、エンコーダ信号と同期させる必要が無い。
具体的に、図7に示す例では、二次曲面を有するワークWは、主走査方向及び副走査方向が曲面に形成されている。そして、ワークWの曲面に沿って印刷方向の移動軌跡及び印刷ピッチが設定される。
制御部15は、主走査方向の移動軌跡に沿って、ワークWに対してヘッド部21を相対的に移動させる。このとき、制御部15は、信号発生部45のエンコーダ信号に同期してエンコーダ信号に対して定められた間隔で液滴を吐出するように、ヘッド部21の動作を制御する。一方、制御部15は、副走査方向の移動軌跡に沿って、ワークWに対してヘッド部21を相対的に移動させる際には、信号発生部45のエンコーダ信号とは非同期とする。
図8に示す例では、一次曲面を有するワークWは、主走査方向が平面に形成され、副走査方向が曲面に形成されている。そして、ワークWの主走査方向の印刷ピッチが設定される。また、ワークWの副走査方向の曲面に沿って、印刷方向の移動軌跡及び印刷ピッチが設定される。
制御部15は、ワークWに対してヘッド部21を主走査方向に相対的に移動させる際には、信号発生部45のエンコーダ信号とは非同期で、主走査方向の印刷ピッチに基づいて液滴を吐出するように、ヘッド部21の動作を制御する。
一方、副走査方向の移動軌跡に沿って、ワークWに対してヘッド部21を相対的に移動させる際には、制御部15は、信号発生部45のエンコーダ信号に対して定められた間隔で液滴を吐出するように、ヘッド部21の動作を制御する。
〈印刷する際のワークの姿勢と向き〉
図9に示すように、インクジェット部20の複数のノズル22のうち中央付近のノズル22aからワークWの表面に向かって下ろした垂線と、ワークWの表面とが交差した点を、交点75とする。
なお、ヘッド部21のX方向の中心線及びY方向の中心線が交差する点(図3参照)からワークWの表面に向かって下ろした垂線と、ワークWの表面とが交差した点を、交点75としてもよい。
交点75におけるワークWの表面に対する接線76は、インクジェット部20の下面(ノズル22が配置された面)と平行である。ここで、ノズル22とワークWの表面との距離をDとする。
制御部15は、Z軸直動機構32、Y軸直動機構31、A軸回転機構35、B軸回転機構36、及びC軸回転機構37を駆動させることで、中央付近のノズル22aとワークWの表面の交点75との距離D1が略一定となるように、ワークWの姿勢と向きを調整する。
ここで、距離D1は、0.3~7mmの範囲で任意の値に設定される。なお、この範囲は、上述したように、液滴25を安定して塗布できる範囲である。なお、ワークWの曲面や印刷精度など、必要に応じて変更すればよい。
ところで、中央付近のノズル22aとワークWの表面の交点75との距離D1を略一定にしても、ワークWの表面には曲率の異なる箇所が存在するため、ノズル22とワークWの表面との距離が変わってしまう。
そして、ノズル22とワークWとの距離Dが所定値よりも長い部分では、液滴25がワークWに到達する時間が長くなるため、周囲の気流の影響を受けやすくなる。そのため、液滴25の着弾位置がずれてしまい、にじみやかすれ、色ずれなどの現象が生じる。つまり、ワークWの表面における三次元の曲面上の所定の位置に液滴25を精度良く配置させなければ、印刷画像が低画質となるおそれがある。
具体的に、図10で左端のノズル22とワークWとの距離は、図9で左端のノズル22とワークWとの距離よりも長くなっている。そのため、液滴25を高精度に配置するためには、ノズル列の塗布幅を、ワークWの表面の曲率に応じて変える必要がある。
制御部15は、CAD等のデータに基づいて、以下の手順で塗布領域を設定する。その後、インクジェット部20は、塗布領域ごとに、ワークWの表面に液滴25を塗布する。
具体的に、図11に示すように、ワークWの表面上に塗布線50を設定する。塗布線50は、ワークWの表面における最も曲率が小さな平面に近い部分に設定するのがよい。
次に、図12にも示すように、塗布線50上に、等しいピッチ51に分割した複数の印刷座標52を設定する。印刷座標52は、必要な印刷解像度に応じてCADデータから算出する。例えば、印刷座標52は、印刷解像度のピッチで設定するのが好ましい。また、印刷座標52は、印刷解像度の整数倍のピッチで設定してもよい。
そして、塗布線50上で、インクジェット部20をワークWに対して相対的に移動させる。具体的に、インクジェット部20のヘッド部21における中央付近のノズル22aからワークWの表面に向かって下ろした垂線が、印刷座標52と一致するように、インクジェット部20をワークWに対して相対的に移動させる。このとき、ノズル22とワークWの表面との距離Dが略一定となるように、ワークWの姿勢と向きを調整する。
次に、図13に示すように、ノズル22に対向している印刷座標52と、次の印刷座標52とを繋ぐ線分53の傾きが、0の近傍(ノズル面と平行及び水平)になるように、ワークWを移動及び回転させる。
これにより、ワークWは、図12に示す状態から図13に示す状態となる。図12及び図13では、各々の印刷座標52での曲面の接線と、ノズル面とは平行である。ここで、印刷座標52での曲面の接線は、塗布線50に垂直である。
次に、塗布線50上の全ての印刷座標52に対して、インクジェット部20を相対的に移動させる。そして、複数のノズル22のうち、印刷座標52において、ノズル22とワークWの表面との距離Dが一定の範囲D2であるノズル22のみを選定する(図9及び図10参照)。例えば、距離Dが5mm以内のノズル22のみを選定すればよい。
図14に示すように、選定されたノズル22で塗布可能な領域を、第1領域55とする。第1領域55は、塗布線50に平行な2つの線で挟まれた領域に設定する。
第1領域55を設定した後、第1領域55に隣接する位置に、次の塗布線54を設定する。そして、上述したプロセスを繰り返すことで、第2領域56を設定する(図15参照)。
このようなプロセスを、ワークWの必要な塗布領域について繰り返す。その後、設定した領域ごとに、インクジェット部20で液滴25を塗布する。
ここで、各領域の表面の曲率が異なると、領域の幅が異なり、選定されるノズル22の数も異なることとなる。そこで、ノズル22とワークWの表面との間の距離Dを一定の範囲内とすることで、液滴25を精度良く塗布することができる。
また、ワークWの塗布領域を複数の領域に分ける際には、各領域間に隙間が生じない方がよい。例えば、塗布線54を、第1領域55の端部とすれば、第1領域55と第2領域56との間に隙間が生じることはない。しかしながら、隙間が生じる場合でも、別途、隙間が生じた部分に別の領域を設けて、液滴25を塗布すればよい。
なお、ノズル22とワークWの表面との距離Dを設定する際に、中央付近のノズル22aを基準にしたが、別のノズル22を基準としてもよい。特に、領域を隙間無く設定したり、広く領域設定するために、ノズル列の両端部に配置されたノズル22を基準にしてもよい。さらに、領域設定時と塗布時とで、異なるノズル22を使用してもよい。
なお、ワークWの表面の曲率が大きい場合には、使用回数が少ないノズル22が生じることとなる。そこで、一定時間使用されないノズル22については、クリーニングのためにダミー塗布を行うのがよい。
これにより、曲面を有するワークWに対して高精度にパターンを描画することができる。このように、印刷装置1は、製品外観のデザイン形成や三次元表面の配線パターン描画等に利用可能である。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、信号発生部45として、E軸回転機構46と、エンコーダ47とを有する構成としたが、この形態に限定するものではない。
例えば、信号発生部45として、パルスジェネレータ48を用いてもよい(図16参照)。また、信号発生部45として、内部クロック回路49を用いてもよい(図17参照)。
以上説明したように、本発明は、ワークに対して精度良く印刷することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 印刷装置
10 印刷ユニット
11 X軸直動機構(駆動機構)
12 入力部
15 制御部
16 移動軌跡導出部
17 印刷ピッチ決定部
18 移動速度決定部
19 印刷速度決定部
21 ヘッド部
25 液滴
30 ワーク駆動ユニット
31 Y軸直動機構(駆動機構)
32 Z軸直動機構(駆動機構)
35 A軸回転機構(駆動機構)
36 B軸回転機構(駆動機構)
37 C軸回転機構(駆動機構)
45 信号発生部
46 E軸回転機構
47 エンコーダ
48 パルスジェネレータ
49 内部クロック回路
W ワーク

Claims (6)

  1. ワークの表面に液滴を吐出するヘッド部を有する印刷ユニットと、該ワークの姿勢を調整するワーク駆動ユニットとを備えた印刷装置であって、
    前記ワークの表面に印刷する印刷データを入力する入力部と、
    前記入力された印刷データに基づいて、前記ワークに対する前記ヘッド部の相対的な移動軌跡を導出する移動軌跡導出部と、
    前記移動軌跡に沿って吐出させる前記液滴の印刷ピッチを決定する印刷ピッチ決定部と、
    前記印刷ピッチ間における、前記ワークに対する前記ヘッド部の相対的な移動速度を決定する移動速度決定部と、
    前記印刷ピッチ及び前記移動速度に基づいて、前記ヘッド部の印刷速度を決定する印刷速度決定部と、
    前記印刷速度に対応したタイミングで信号を出力する信号発生部と、
    前記信号に対して定められた間隔で前記液滴を吐出するように、前記印刷ユニットの動作を制御する制御部と、
    前記制御部から送信された制御信号に基づいて、前記信号発生部を駆動する第1ドライバと、
    前記制御部から送信された制御信号に基づいて、前記ワーク駆動ユニットを駆動する第2ドライバと、を備え、
    前記第1ドライバ及び前記第2ドライバは、互いに電気的に接続されて同期している印刷装置。
  2. 請求項1において、
    前記信号発生部は、回転機構と、エンコーダとを有する印刷装置。
  3. 請求項1において、
    前記信号発生部は、パルスジェネレータを有する印刷装置。
  4. 請求項1において、
    前記信号発生部は、内部クロック回路を有する印刷装置。
  5. 請求項1乃至4のうち何れか1つにおいて、
    前記ワーク駆動ユニットは、複数の駆動機構を有し、
    前記信号発生部は、前記複数の駆動機構のうち少なくとも1つと同期して動作する印刷装置。
  6. 請求項1乃至のうち何れか1つにおいて、
    前記ヘッド部は、前記ワークに対して、主走査方向と、前記主走査方向に直交する副走査方向と、に相対的に移動し、
    前記第1ドライバ及び前記第2ドライバは、前記副走査方向における前記ワークの表面の曲率が所定値よりも小さい場合、前記ワークに対する前記ヘッド部の相対的な移動を同期させない印刷装置。
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