JP2023031611A - ロボットの教示方法および情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023031611000001
【課題】ワークの形状に応じたロボットの教示の適切な方法を提供する。
【解決手段】ロボットの教示方法は、液体を吐出するヘッドと立体的なワークとの相対的な位置および姿勢を印刷経路情報に基づいて変化させる。ロボットの教示方法は、ワークの形状を複数のポリゴンによって表す3次元データを取得する第1ステップと、3次元データと同一の座標系で表される仮想平面を指定する第2ステップと、複数のポリゴンのうち、仮想平面と交差するポリゴンである複数の交差ポリゴンを特定する第3ステップと、複数の交差ポリゴンに基づいて、印刷経路情報の示す位置を設定する第4ステップと、を含む。
【選択図】図5

Description

本開示は、ロボットの教示方法および情報処理装置に関する。
ロボットを用いて立体的なワークの表面にインクジェット方式により印刷を行う装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のシステムは、ロボットと、ロボットに配置される印刷ヘッドと、を有し、物体の湾曲した表面に対して印刷ヘッドからインク滴を噴射させる。
特許文献1には、物体表面の領域を三次元で測定するステップと、当該領域に対応する空間ポイントの集合を作成するステップと、当該領域に対応する三次元のネットを作成するステップと、ロボットを運動させるための三次元経路を作成するステップと、を有する方法が開示される。
特表2015-520011号公報
特許文献1には、三次元経路を作成するステップの具体的な方法について開示がない。ロボットを用いてワークの表面に高画質な印刷を行うには、ワークの形状に応じたロボットの教示の適切な方法の実現が望まれる。
以上の課題を解決するために、本開示に係るロボットの教示方法の一態様は、液体を吐出するヘッドと立体的なワークとの相対的な位置および姿勢を印刷経路情報に基づいて変化させるロボットの教示方法であって、前記ワークの形状を複数のポリゴンによって表す3次元データを取得する第1ステップと、前記3次元データと同一の座標系で表される仮想平面を指定する第2ステップと、前記複数のポリゴンのうち、前記仮想平面と交差するポリゴンである複数の交差ポリゴンを特定する第3ステップと、前記複数の交差ポリゴンに基づいて、前記印刷経路情報の示す位置を設定する第4ステップと、を含む。
本開示に係る情報処理装置の一態様は、液体を吐出するヘッドと立体的なワークとの相対的な位置および姿勢を変化させるロボットの動作の制御に用いられる印刷経路情報を生成する情報処理装置であって、前記ワークの形状を複数のポリゴンによって表す3次元データを取得する第1ステップと、前記3次元データと同一の座標系で表される仮想平面を指定する第2ステップと、前記複数のポリゴンのうち、前記仮想平面と交差するポリゴンである複数の交差ポリゴンを特定する第3ステップと、前記複数の交差ポリゴンに基づいて前記印刷経路情報の示す位置を設定する第4ステップと、を実行する。
実施形態に係るロボットの教示方法に用いる立体物印刷装置の概略を示す斜視図である。 実施形態に係るロボットの教示方法に用いる立体物印刷装置の電気的な構成を示すブロック図である。 ヘッドユニットの概略構成を示す斜視図である。 ロボットの印刷動作の一例を説明するための図である。 実施形態に係るロボットの教示方法を示すフローチャートである。 第1ステップでの3次元データの取得を説明するための図である。 第2ステップでの仮想平面の指定を説明するための図である。 第3ステップでの交差ポリゴンの特定を説明するための図である。 第4ステップでの位置の設定を説明するための図である。 第4ステップでの複数の交点の間の補間を説明するための図である。 第4ステップでの有効交点および無効交点を説明するための図である。 第5ステップでの姿勢の設定を説明するための図である。 第5ステップでの複数の交点ベクトルの間の補間を説明するための図である。 第5ステップでの有効交点ベクトルおよび無効交点ベクトルを説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法および縮尺は実際と適宜に異なり、理解を容易にするために模式的に示している部分もある。また、本開示の範囲は、以下の説明において特に本開示を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
以下の説明は、便宜上、互いに交差するX軸、Y軸およびZ軸を適宜に用いて行う。また、以下の説明では、X軸に沿う一方向がX1方向であり、X1方向と反対の方向がX2方向である。同様に、Y軸に沿って互いに反対の方向がY1方向およびY2方向である。また、Z軸に沿って互いに反対の方向がZ1方向およびZ2方向である。
ここで、X軸、Y軸およびZ軸は、後述のロボット2が設置される空間に設定されるワールド座標系の座標軸に相当する。典型的には、Z軸が鉛直な軸であり、Z2方向が鉛直方向での下方向に相当する。当該ワールド座標系には、ロボット2の後述の基部210の位置を基準とするベース座標系がキャリブレーションにより対応付けられる。以下では、便宜上、ワールド座標系をロボット座標系として用いてロボット2の動作を制御する場合が例示される。
なお、Z軸は、鉛直な軸でなくともよい。また、X軸、Y軸およびZ軸は、典型的には互いに直交するが、これに限定されず、直交しない場合もある。例えば、X軸、Y軸およびZ軸が80°以上100°以下の範囲内の角度で互いに交差すればよい。
1-1.立体物印刷装置の概略
図1は、実施形態に係るロボット2の教示方法に用いる立体物印刷装置1の概略を示す斜視図である。立体物印刷装置1は、立体的なワークWの表面にインクジェット方式により印刷を行う装置である。
ワークWは、印刷対象となる面WFを有する。図1に示す例では、面WFが曲率の異なる複数の部分を有する凸状の曲面である。印刷時のワークWは、必要に応じて、例えば、所定の設置台、ロボットハンドまたはコンベアー等の構造体により支持される。なお、印刷対象は、ワークWが有する複数の面のうち面WF以外の面でもよい。また、ワークWの大きさ、形状または設置姿勢は、図1に示す例に限定されず、任意である。
図1に示すように、立体物印刷装置1は、ロボット2とヘッドユニット3とコントローラー5と配管部10と配線部11とを有する。以下、まず、これらを順に簡単に説明する。
ロボット2は、ワールド座標系でのヘッドユニット3の位置および姿勢を変化させるロボットである。図1に示す例では、ロボット2は、いわゆる6軸の垂直多関節ロボットである。
図1に示すように、ロボット2は、基部210と腕部220とを有する。
基部210は、腕部220を支持する台である。図1に示す例では、基部210は、Z1方向を向く床面または基台等の設置面にネジ止め等により固定される。なお、基部210が固定される設置面は、いかなる方向を向く面でもよく、図1に示す例に限定されず、例えば、壁、天井、移動可能な台車等が有する面でもよい。
腕部220は、基部210に取り付けられる基端と、当該基端に対して3次元的に位置および姿勢を変化させる先端と、を有する6軸のロボットアームである。具体的には、腕部220は、リンクとも称されるアーム221、222、223、224、225および226を有し、これらがこの順に連結される。
アーム221は、基部210に対して回動軸O1まわりに回動可能に関節部230_1を介して連結される。アーム222は、アーム221に対して回動軸O2まわりに回動可能に関節部230_2を介して連結される。アーム223は、アーム222に対して回動軸O3まわりに回動可能に関節部230_3を介して連結される。アーム224は、アーム223に対して回動軸O4まわりに回動可能に関節部230_4を介して連結される。アーム225は、アーム224に対して回動軸O5まわりに回動可能に関節部230_5を介して連結される。アーム226は、アーム225に対して回動軸O6まわりに回動可能に関節部230_6を介して連結される。
関節部230_1~230_6のそれぞれは、基部210およびアーム221~226のうち互いに隣り合う2つの部材の一方を他方に対して回動可能に連結する機構である。なお、以下では、関節部230_1~230_6のそれぞれを「関節部230」という場合がある。
図1では図示しないが、関節部230_1~230_6のそれぞれには、対応する当該互いに隣り合う2つの部材の一方を他方に対して回動させる駆動機構が設けられる。当該駆動機構は、例えば、当該回動のための駆動力を発生させるモーターと、当該駆動力を減速して出力する減速機と、当該回動の角度等の動作量を検出するロータリーエンコーダー等のエンコーダーと、を有する。なお、関節部230_1~230_6の当該駆動機構の集合体は、後述の図2に示すアーム駆動機構2aに相当する。
回動軸O1は、基部210が固定される図示しない設置面に対して垂直な軸である。回動軸O2は、回動軸O1に対して垂直な軸である。回動軸O3は、回動軸O2に対して平行な軸である。回動軸O4は、回動軸O3に対して垂直な軸である。回動軸O5は、回動軸O4に対して垂直な軸である。回動軸O6は、回動軸O5に対して垂直な軸である。
なお、これらの回動軸について、「垂直」とは、2つの回動軸のなす角度が厳密に90°である場合のほか、2つの回動軸のなす角度が90°から±5°程度の範囲内でずれる場合も含む。同様に、「平行」とは、2つの回動軸が厳密に平行である場合のほかに、2つの回動軸の一方が他方に対して±5°程度の範囲内で傾斜する場合も含む。
以上のロボット2の腕部220の最も先端に位置するアーム226には、エンドエフェクターとして、ヘッドユニット3がネジ止め等により固定された状態で装着される。
ヘッドユニット3は、「液体」の一例であるインクをワークWに向けて吐出するヘッド3aを有するアセンブリーである。本実施形態では、ヘッドユニット3は、ヘッド3aのほか、圧力調整弁3bとエネルギー出射部3cとを有する。なお、ヘッドユニット3の詳細については、後に図3に基づいて説明する。
当該インクとしては、特に限定されず、例えば、水系溶媒に染料または顔料等の色材を溶解させた水系インク、紫外線硬化型等の硬化性樹脂を用いた硬化性インク、および、有機溶剤に染料または顔料等の色材を溶解させた溶剤系インク等が挙げられる。中でも、硬化性インクが好適に用いられる。硬化性インクは、特に限定されず、例えば、熱硬化型、光硬化型、放射線硬化型および電子線硬化型等のいずれでもよいが、紫外線硬化型等の光硬化型が好適である。なお、当該インクは、溶液に限定されず、分散媒に色材等を分散質として分散させたインクでもよい。また、当該インクは、色材を含むインクに限定されず、例えば、配線等を形成するための金属粒子等の導電性粒子を分散質として含むインクでもよいし、クリアインクでもよいし、ワークWの表面処理のための処理液でもよい。
ヘッドユニット3には、配管部10および配線部11のそれぞれが接続される。配管部10は、図示しないインクタンクからのインクをヘッドユニット3に供給する配管または配管群である。配線部11は、ヘッド3aを駆動する電気信号を供給する配線または配線群である。
コントローラー5は、ロボット2の駆動を制御するロボットコントローラーである。以下、図2に基づいて、立体物印刷装置1の電気的な構成について、コントローラー5の詳細な説明を含めて説明する。
1-2.立体物印刷装置の電気的な構成
図2は、実施形態に係るロボットの教示方法に用いる立体物印刷装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図2では、立体物印刷装置1の構成要素のうち、電気的な構成要素が示される。図2に示すように、立体物印刷装置1は、前述の図1に示す構成要素のほか、コントローラー5に通信可能に接続される制御モジュール6と、コントローラー5および制御モジュール6に通信可能に接続されるコンピューター7と、を有する。コンピューター7は、「情報処理装置」の一例である。
なお、図2に示す電気的な各構成要素は、適宜に分割されてもよいし、一部が他の構成要素に含まれてもよいし、他の構成要素と一体で構成されてもよい。例えば、コントローラー5または制御モジュール6の機能の一部または全部は、コンピューター7により実現されてもよいし、LAN(Local Area Network)またはインターネット等のネットワークを介してコントローラー5に接続されるPC(personal computer)等の他の外部装置により実現されてもよい。
コントローラー5は、ロボット2の駆動を制御する機能と、ヘッドユニット3でのインクの吐出動作をロボット2の動作に同期させるための信号D3を生成する機能と、を有する。
コントローラー5は、記憶回路5aと処理回路5bとを有する。
記憶回路5aは、処理回路5bが実行する各種プログラムと、処理回路5bが処理する各種データと、を記憶する。記憶回路5aは、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性のメモリーとROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)またはPROM(Programmable ROM)等の不揮発性メモリーとの一方または両方の半導体メモリーを含む。なお、記憶回路5aの一部または全部は、処理回路5bに含まれてもよい。
記憶回路5aには、印刷経路情報Daが記憶される。印刷経路情報Daは、ロボット2の動作の制御に用いられ、ヘッド3aの移動すべき経路におけるヘッド3aの位置および姿勢を示す情報である。印刷経路情報Daは、例えば、ベース座標系またはワールド座標系の座標値を用いて表される。印刷経路情報Daは、後述のロボット2の教示方法において、ワークWの形状を示す3次元データDbに基づいて、コンピューター7により生成される。印刷経路情報Daは、コンピューター7から記憶回路5aに入力される。なお、印刷経路情報Daは、ワーク座標系の座標値を用いて表されてもよい。この場合、印刷経路情報Daは、ワーク座標系の座標値からベース座標系またはワールド座標系の座標値に変換した後にロボット2の動作の制御に用いられる。
処理回路5bは、印刷経路情報Daに基づいてロボット2のアーム駆動機構2aの動作を制御するとともに、信号D3を生成する。処理回路5bは、例えば、1個以上のCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを含む。なお、処理回路5bは、CPUに代えて、または、CPUに加えて、FPGA(field-programmable gate array)等のプログラマブルロジックデバイスを含んでもよい。
ここで、アーム駆動機構2aは、前述の関節部230_1~230_6の駆動機構の集合体であり、関節部230ごとに、ロボット2の関節部を駆動するためのモーターと、ロボット2の関節部の回転角度を検出するエンコーダーと、を有する。
処理回路5bは、印刷経路情報Daをロボット2の各関節部230の回転角度および回転速度等の動作量に変換する演算である逆運動学計算を行う。そして、処理回路5bは、各関節部230の実際の回転角度および回転速度等の動作量が印刷経路情報Daに基づく前述の演算結果となるように、アーム駆動機構2aの各エンコーダーからの出力D1に基づいて、制御信号Sk1を出力する。制御信号Sk1は、アーム駆動機構2aのモーターの駆動を制御するための信号である。ここで、制御信号Sk1は、必要に応じて、図示しない距離センサーからの出力に基づいて処理回路5bにより補正される。
また、処理回路5bは、アーム駆動機構2aの複数のエンコーダーのうちの少なくとも1つからの出力D1に基づいて、信号D3を生成する。例えば、処理回路5bは、当該複数のエンコーダーのうちの1つからの出力D1が所定値となるタイミングのパルスを含むトリガー信号を信号D3として生成する。
制御モジュール6は、コントローラー5から出力される信号D3とコンピューター7からの印刷データとに基づいて、ヘッドユニット3でのインクの吐出動作を制御する回路である。制御モジュール6は、タイミング信号生成回路6aと電源回路6bと制御回路6cと駆動信号生成回路6dとを有する。
タイミング信号生成回路6aは、信号D3に基づいてタイミング信号PTSを生成する。タイミング信号生成回路6aは、例えば、信号D3の検出を契機としてタイミング信号PTSの生成を開始するタイマーで構成される。
電源回路6bは、図示しない商用電源から電力の供給を受け、所定の各種電位を生成する。生成した各種電位は、制御モジュール6およびヘッドユニット3の各部に適宜に供給される。例えば、電源回路6bは、電源電位VHVとオフセット電位VBSとを生成する。オフセット電位VBSは、ヘッドユニット3に供給される。また、電源電位VHVは、駆動信号生成回路6dに供給される。
制御回路6cは、タイミング信号PTSに基づいて、制御信号SIと波形指定信号dComとラッチ信号LATとクロック信号CLKとチェンジ信号CNGとを生成する。これらの信号は、タイミング信号PTSに同期する。これらの信号のうち、波形指定信号dComは、駆動信号生成回路6dに入力され、それ以外の信号は、ヘッドユニット3のスイッチ回路3eに入力される。
制御信号SIは、ヘッドユニット3のヘッド3aが有する駆動素子の動作状態を指定するためのデジタルの信号である。具体的には、制御信号SIは、印刷データに基づいて、当該駆動素子に対して後述の駆動信号Comを供給するか否かを指定するための信号である。この指定により、例えば、当該駆動素子に対応するノズルからインクを吐出するか否かを指定したり、当該ノズルから吐出されるインクの量を指定したりする。波形指定信号dComは、駆動信号Comの波形を規定するためのデジタル信号である。ラッチ信号LATおよびチェンジ信号CNGは、制御信号SIと併用され、当該駆動素子の駆動タイミングを規定することにより、当該ノズルからのインクの吐出タイミングを規定するための信号である。クロック信号CLKは、タイミング信号PTSに同期した基準となるクロック信号である。
以上の制御回路6cは、例えば、1個以上のCPU等のプロセッサーを含む。なお、制御回路6cは、CPUに代えて、または、CPUに加えて、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを含んでもよい。
駆動信号生成回路6dは、ヘッドユニット3のヘッド3aの有する各駆動素子を駆動するための駆動信号Comを生成する回路である。具体的には、駆動信号生成回路6dは、例えば、DA変換回路と増幅回路とを有する。駆動信号生成回路6dでは、当該DA変換回路が制御回路6cからの波形指定信号dComをデジタル信号からアナログ信号に変換し、当該増幅回路が電源回路6bからの電源電位VHVを用いて当該アナログ信号を増幅することで駆動信号Comを生成する。ここで、駆動信号Comに含まれる波形のうち、当該駆動素子に実際に供給される波形の信号が駆動パルスPDである。駆動パルスPDは、ヘッドユニット3のスイッチ回路3eを介して、駆動信号生成回路6dから当該駆動素子に供給される。
ここで、スイッチ回路3eは、制御信号SIに基づいて、駆動信号Comに含まれる波形のうちの少なくとも一部を駆動パルスPDとして供給するか否かを切り替えるスイッチング素子を含む回路である。
コンピューター7は、プログラムPG等のプログラムをインストールしたデスクトップ型またはノート型等のコンピューターである。コンピューター7は、印刷経路情報Daを生成する機能と、コントローラー5に印刷経路情報Da等の情報を供給する機能と、制御モジュール6に印刷データImg等の情報を供給する機能と、を有する。本実施形態のコンピューター7は、これらの機能のほか、エネルギー出射部3cの駆動を制御する機能を有する。
コンピューター7は、記憶回路7aと処理回路7bとを有する。そのほか、図示しないが、コンピューター7は、ユーザーからの操作を受け付けるキーボートまたはマウス等の入力装置を有する。なお、コンピューター7は、印刷経路情報Daの生成に必要な情報を表示する液晶パネル等の表示装置を有してもよい。
記憶回路7aは、処理回路7bが実行する各種プログラムと、処理回路7bが処理する各種データと、を記憶する。記憶回路7aは、例えば、RAM等の揮発性のメモリーとROM、EEPROMまたはPROM等の不揮発性メモリーとの一方または両方の半導体メモリーを含む。なお、記憶回路7aの一部または全部は、処理回路7bに含まれてもよい。
記憶回路7aには、印刷経路情報Daと3次元データDbとプログラムPGとが記憶される。プログラムPGは、3次元データDbに基づいて印刷経路情報Daを生成するためのプログラムである。3次元データDbは、ワークWの形状を複数のポリゴンによって表すSTL(Standard Triangulated Language)形式等のデータである。3次元データDbには、ポリゴンの各頂点の座標に関する情報である座標情報Db1とポリゴン面の表裏を示す法線ベクトルに関する情報であるベクトル情報Db2とが含まれる。3次元データDbは、ワークWの3次元形状を示すCAD(computer-aided design)データを必要に応じて変換処理することにより得られる。なお、3次元データDbは、ワーク座標系の座標値を用いて表されてもよいし、ベース座標系またはワールド座標系の座標値を用いて表されてもよい。
処理回路7bは、プログラムPG等のプログラムの実行により前述の各機能を実現する。処理回路7bは、例えば、1個以上のCPU等のプロセッサーを含む。なお、処理回路7bは、CPUに代えて、または、CPUに加えて、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを含んでもよい。
処理回路7bは、プログラムPGの実行により、生成部7b1として機能する。生成部7b1は、3次元データDbに基づいて印刷経路情報Daを生成する。生成部7b1による印刷経路情報Daの生成については、後に図5~図15に基づいて詳述する。
1-3.ヘッドユニットの構成
図3は、ヘッドユニット3の概略構成を示す斜視図である。以下の説明は、便宜上、互いに交差するa軸、b軸およびc軸を適宜に用いて行う。また、以下の説明では、a軸に沿う一方向がa1方向であり、a1方向と反対の方向がa2方向である。同様に、b軸に沿って互いに反対の方向がb1方向およびb2方向である。また、c軸に沿って互いに反対の方向がc1方向およびc2方向である。
ここで、a軸、b軸およびc軸は、ヘッドユニット3に設定されるツール座標系の座標軸に相当し、前述のロボット2の動作により前述のワールド座標系またはロボット座標系との相対的な位置および姿勢の関係が変化する。図3に示す例では、c軸が前述の回動軸O6に平行な軸である。なお、a軸、b軸およびc軸は、典型的には互いに直交するが、これに限定されず、例えば、80°以上100°以下の範囲内の角度で交差すればよい。なお、ツール座標系とベース座標系またはロボット座標系とは、キャリブレーションにより対応付けされる。
ツール座標系は、ツールセンターポイントTCPを基準として設定される。したがって、ヘッド3aの位置および姿勢は、ツールセンターポイントTCPを基準として規定される。図3に示す例では、ツールセンターポイントTCPは、ヘッド3aからインクの吐出方向DEに間隔を隔てた空間に配置される。なお、ツールセンターポイントTCPの位置は、図3に示す例に限定されず、例えば、吐出面FNの中心でもよい。
ヘッドユニット3は、前述のように、ヘッド3aと圧力調整弁3bとエネルギー出射部3cとを有する。これらは、図3中の二点鎖線で示される支持体3fに支持される。なお、図3に示す例では、ヘッドユニット3が有するヘッド3aおよび圧力調整弁3bのそれぞれの数が1個であるが、当該数は、図3に示す例に限定されず、2個以上でもよい。また、圧力調整弁3bの設置位置は、アーム226に限定されず、例えば、他のアーム等でもよいし、基部210に対して固定の位置でもよい。
支持体3fは、例えば、金属材料等で構成されており、実質的な剛体である。なお、図3では、支持体3fが扁平な箱状をなすが、支持体3fの形状は、特に限定されず、任意である。
以上の支持体3fは、前述のアーム226に装着される。したがって、ヘッド3a、圧力調整弁3bおよびエネルギー出射部3cが支持体3fにより一括してアーム226に支持される。このため、アーム226に対するヘッド3a、圧力調整弁3bおよびエネルギー出射部3cのそれぞれの相対的な位置が固定される。図3に示す例では、ヘッド3aに対してc1方向の位置には、圧力調整弁3bが配置される。ヘッド3aに対してa2方向の位置には、エネルギー出射部3cが配置される。
ヘッド3aは、吐出面FNと、吐出面FNに開口する複数のノズルNと、を有する。吐出面FNは、ノズルNが開口するノズル面であり、例えば、シリコン(Si)または金属等の材料で構成される板状部材にノズルNが貫通孔として設けられるノズルプレートの面で構成される。図3に示す例では、吐出面FNの法線方向、すなわちノズルNからのインクの吐出方向DEがc2方向であり、当該複数のノズルNは、a軸に沿う方向に互いに間隔をあけて並ぶノズル列L1とノズル列L2とに区分される。ノズル列L1およびノズル列L2のそれぞれは、b軸に沿う方向に直線状に配列される複数のノズルNの集合である。ここで、ヘッド3aにおけるノズル列L1の各ノズルNに関連する要素とノズル列L2の各ノズルNに関連する要素とがa軸に沿う方向で互いに略対称な構成である。また、後述する配列方向DNはb軸に平行である。
ただし、ノズル列L1における複数のノズルNとノズル列L2における複数のノズルNとのb軸に沿う方向での位置が互いに一致してもよいし異なってもよい。また、ノズル列L1およびノズル列L2のうちの一方の各ノズルNに関連する要素が省略されてもよい。以下では、ノズル列L1における複数のノズルNとノズル列L2における複数のノズルNとのb軸に沿う方向での位置が互いに一致する構成が例示される。
図示しないが、ヘッド3aは、ノズルNごとに、駆動素子である圧電素子と、インクを収容するキャビティと、有する。ここで、当該圧電素子は、当該圧電素子に対応するキャビティの圧力を変化させることにより、当該キャビティに対応するノズルからインクを吐出方向DEに吐出させる。このようなヘッド3aは、例えば、エッチング等により適宜に加工したシリコン基板等の複数の基板を接着剤等により貼り合わせることにより得られる。なお、ノズルからインクを吐出させるための駆動素子として、当該圧電素子に代えて、キャビティ内のインクを加熱するヒーターを用いてもよい。
以上のヘッド3aには、配管部10の有する供給管10aを介して図示しないインクタンクからインクが供給される。ここで、供給管10aとヘッド3aとの間には、圧力調整弁3bが介在する。
圧力調整弁3bは、ヘッド3a内のインクの圧力に応じて開閉する弁機構である。この開閉により、ヘッド3aと前述の図示しないインクタンクとの位置関係が変化しても、ヘッド3a内のインクの圧力が所定範囲内の負圧に維持される。このため、ヘッド3aのノズルNに形成されるインクのメニスカスの安定化が図られる。この結果、ノズルN内に気泡が入り込んだり、ノズルNからインクが溢れ出したりすることが防止される。また、圧力調整弁3bからのインクは、図示しない分岐流路を介してヘッド3aの複数箇所に適宜に分配される。ここで、図示しないインクタンクからのインクは、ポンプ等により所定の圧力で供給管10a内に移送される。
エネルギー出射部3cは、ワークW上のインクを硬化または固化させるための光、熱、電子線または放射線等のエネルギーを出射する。例えば、インクが紫外線硬化性を有する場合、エネルギー出射部3cは、紫外線を出射するLED(light emitting diode)等の発光素子等で構成される。また、エネルギー出射部3cは、エネルギーの出射方向または出射範囲等を調整するためのレンズ等の光学部品等を適宜に有してもよい。
なお、エネルギー出射部3cは、ワークW上のインクを完全硬化または完全固化させなくてもよい。この場合、例えば、ロボット2の基部210の設置面上に別途に設置される硬化用の光源からのエネルギーにより、エネルギー出射部3cからのエネルギー照射後のインクを完全硬化または完全固化させればよい。
1-4.ロボット2の印刷動作
図4は、ロボット2の印刷動作の一例を説明するための図である。図4では、ロボット2よりもX2方向の位置に載置されるワークWの面WFに対して印刷する場合が例示される。
印刷動作では、ロボット2は、印刷経路情報Daに基づいてヘッド3aの位置および姿勢を変化させる。これにより、ヘッド3aは、面WFに対して所定の姿勢を保ちつつ移動経路RUに沿って移動する。移動経路RUは、位置PSから位置PEまでの経路である。移動経路RUは、Z2方向にみてX軸に沿って延びる直線状をなす。
図4に示す例では、ロボット2は、6個の関節部230のうち3個の関節部230を動作させることにより印刷動作を行う。より具体的には、ロボット2は、印刷動作の実行中において、関節部230_2と関節部230_3と関節部230_5とのそれぞれの回動軸をY軸に平行な状態とし、これらの関節部を動作させる。このように、3個の関節部230の動作によりヘッド3aを移動経路RUに沿って安定的に移動させることができる。なお、ロボット2は、6個の関節部230のうち4個以上の関節部230を動作させることにより印刷動作を行ってもよい。この場合、ワークWの設置位置および設置姿勢は、図4に示す例に限定されず、任意である。
1-5.ロボット2の教示方法
図5は、実施形態に係るロボット2の教示方法を示すフローチャートである。以下、当該教示方法について、前述の立体物印刷装置1を用いた場合を例に説明する。当該教示方法は、コンピューター7を用いて行われる。コンピューター7、より具体的には、生成部7b1は、当該教示方法により印刷経路情報Daを生成する。
図5に示すように、当該教示方法は、第1ステップS10と第2ステップS20と第3ステップS30と第4ステップS40と第5ステップS50と第6ステップS60とを含んでおり、この順で、これらのステップを実行する。
第1ステップS10は、3次元データDbを取得する。第2ステップS20は、仮想平面FVを指定する。第3ステップS30は、3次元データDbの表す複数のポリゴンPOLから複数の交差ポリゴンPOL_1を特定する。第4ステップS40は、複数の交差ポリゴンPOL_1に基づいて、印刷経路情報Daの示す位置を設定する。第5ステップS50は、ベクトル情報Db2に基づいて、印刷経路情報Daの示す姿勢を設定する。第6ステップS60は、ヘッド3aの移動方向を指定する。以下、各ステップを順に詳細に説明する。
図6は、第1ステップS10での3次元データDbの取得を説明するための図である。第1ステップS10は、3次元データDbを取得する。図6では、3次元データDbの表す面WDbの一部が代表的に示される。面WDbは、ワークWの面WFに対応する。図6に示す例では、わかりやすさの観点から、説明の便宜上、ベース座標系またはロボット座標系で面WDbが示される。なお、面WDbは、ワーク座標系で表されてもよい。
面WDbは、複数のポリゴンPOLで構成される。図6に示す例では、各ポリゴンPOLは、3個の辺LEおよび3個の頂点PVを有する三角形をなす。ここで、各辺LEは、2個のポリゴンPOLに共有される。1個の辺LEを共有する2個のポリゴンPOLは、当該1個の辺LEを境界として互いに隣り合う。また、各頂点PVは、3個以上のポリゴンPOLに共有される。1個の頂点PVを共有する3個以上のポリゴンPOLは、当該1個の頂点PVを接点として互いに接する。図6では、説明の便宜上、各ポリゴンPOLの法線ベクトルVpが図示される。法線ベクトルVpは、ベクトル情報Db2により表される。なお、各ポリゴンPOLの形状は、三角形に限定されず、四角形等の他の多角形でもよい。
図7は、第2ステップS20での仮想平面FVの指定を説明するための図である。第2ステップS20は、3次元データDbと同一の座標系で表される仮想平面FVを指定する。仮想平面FVは、面WDbを横断する。仮想平面FVおよび面WDbは、交線LCで互いに交差する。
仮想平面FVの指定は、ユーザーにより設定される印刷位置情報に基づき、コンピューター7によって実行される。印刷位置情報は、ユーザーの希望する印刷時のワークWの表面上の位置および姿勢のうちの一方または両方に関する情報であり、コンピューター7に対するユーザーによる入力により設定される。例えば、ユーザーがコンピューター7の入力装置を用いて印刷位置情報を入力することで、立体物印刷装置1による印刷画像のワークWの表面上における位置および姿勢のうちの一方または両方を設定したり適宜に調整したりする。より具体的には、3次元データDbに基づいて表示されたワークWに対応する画像上において、ユーザーは、マウス操作によるカーソルの移動等に応じて当該位置を設定したり、いわゆるドラッグ・アンド・ドロップ等のマウス操作によって当該姿勢を調整したりすることで、印刷位置情報を入力できる。
コンピューター7は、当該印刷位置情報に応じて仮想平面FVを指定する。ここで、仮想平面FVは、交差するポリゴンPOL(後述する交差ポリゴンPOL_1)の法線に対してできるだけ平行となるように指定されることが好ましい。例えば、図9に示すように、交差するポリゴンPOLが5つある場合は、各ポリゴンPOLと仮想平面FVとがなす角と、90°と、の差分の合計値または平均値等が最小になるように指定される。
ここで、仮想平面FVは、ヘッド3aによる理想的なインクの吐出方向とヘッド3aの理想的な移動方向とを表す平面である。つまり、印刷の実行中において、ヘッド3aは仮想平面FVと平行にインクを吐出し、ヘッド3aは仮想平面FVと平行な方向に移動する。このように、仮想平面FVは、印刷時のヘッド3aの位置および姿勢を規定するための基準となる平面である。
本実施形態では、前述のように、ロボット2は、印刷動作の実行中において、関節部230_2と関節部230_3と関節部230_5とのそれぞれの回動軸をY軸に平行な状態とし、これらの関節部を動作させる。このため、仮想平面FVは、回動軸O2、O3、O5のすべてに直交するように指定される。
図8は、第3ステップS30での交差ポリゴンPOL_1の特定を説明するための図である。第3ステップS30は、複数のポリゴンPOLのうち、仮想平面FVと交差するポリゴンPOLである複数の交差ポリゴンPOL_1を特定する。前述のように仮想平面FVが面WDbを横断するので、面WDbを構成する複数のポリゴンPOLは、仮想平面FVに交差する複数の交差ポリゴンPOL_1と、仮想平面FVに交差しない複数のポリゴンPOL_2と、に区分される。図8では、説明の便宜上、交差ポリゴンPOL_1が網掛け表示される。
図9は、第4ステップS40での位置の設定を説明するための図である。第4ステップS40は、複数の交差ポリゴンPOL_1に基づいて、印刷経路情報Daの示す位置を設定する。具体的には、第4ステップS40は、複数の交差ポリゴンPOL_1の辺LEと仮想平面FVとの複数の交点Paに基づいて印刷経路情報Daの示す位置を設定する。
図9に示す例では、複数の交点Paの間が補間点Pbで補間される。複数の交点Paおよび複数の補間点Pbからなる複数の点は、印刷経路情報Daの示す位置として設定される。このように、複数の交点Paおよび複数の補間点Pbに基づいて印刷経路情報Daの示す位置が設定される。なお、図9に示す例では、隣り合う2つの交点Paの間に配置される補間点Pbの数が1つであるが、当該数は、2つ以上でもよい。複数の点Pは、等間隔でなくともよい。
また、印刷経路情報Daは、複数の交点Paおよび複数の補間点Pbの少なくとも一方に基づくものであればよく、印刷経路情報Daの示す位置は複数の交点Paおよび複数の補間点Pbの位置と一致しなくともよい。例えば、印刷を施す際にヘッド3aとワークWとを離間させて互いの衝突を防ぐために、印刷経路情報Daの示す位置は、複数の交点Paや複数の補間点Pbの位置を交差ポリゴンPOL_1から一律に離間させる方向に移動させた位置であってもよい。なお、この場合のロボット2のツールセンターポイントTCPはヘッド3aの吐出面FN上などに配置される。
図10は、第4ステップS40での複数の交点Paの間の補間を説明するための図である。図10では、面WDbの一部を仮想平面FVで切断した断面が代表的に示される。交線LC上には、複数の交点Paである交点Pa_1~Pa_6がこの順に並ぶ。図10に示す例では、補間点Pbは、交線LC上に配置される。複数の交点Paおよび複数の補間点Pbからなる複数の点は、典型的には可能な限り等間隔に配置される。
ここで、補間点Pbは、複数の交点Paを通過する滑らかな曲線上に配置されることが好ましい。こうした曲線は、例えばスプライン関数によって表される。つまり、補間点Pbは、スプライン補間に基づいて配置されることが好ましい。この場合、補間点Pbは、交線LC上から外れる場合があるが、仮想平面FV上に位置することが好ましい。なお、補間点Pbは、線形補間に基づいて配置することもできる。ただし、ロボット2によるヘッド3aの移動経路を滑らかにし、ロボット2の動作に伴う振動を抑制する観点から、スプライン補間等の曲線的な補間手法により補間点Pbを配置することが好ましい。
図10に示す例では、交点Pa_1~Pa_6のうち、交点Pa_3は、面WDbに存在する局所的な凹部に位置する。このような交点Pa_1~Pa_6のすべてを用いた複数の点を印刷経路情報Daの示す位置として設定すると、交点Pa_3に起因して、ヘッド3aの位置が移動方向に対して垂直な方向に急激に変化してしまう。この結果、ヘッド3aの振動等により画質が低下してしまう。したがって、以下のように、このような交点Pa_3を用いずに印刷経路情報Daの示す位置を設定することが好ましい。
図11は、第4ステップS40での有効交点および無効交点を説明するための図である。第4ステップS40は、複数の交点Paを複数の有効交点と少なくとも1つの無効交点とに選別する。図11に示す例では、交点Pa_1、Pa_2、Pa_4~Pa_6が有効交点であり、交点Pa_3が無効交点である。そして、第4ステップS40は、当該複数の有効交点の間を補間することにより印刷経路情報Daの示す位置を設定する。ここで、補間は、無効交点である交点Pa_3を除く複数の交点Paの間について行われる。この結果、前述のようなヘッド3aの位置が移動方向に対して垂直な方向に急激に変化することが防止される。なお、交点Pa_3を無効交点としたのに伴い、交点Pa_2と交点Pa_4との間では、補間点Pbが交線LC上から外れて配置される。
図12は、第5ステップS50での姿勢の設定を説明するための図である。第5ステップS50は、3次元データDbのベクトル情報Db2に基づいて、印刷経路情報Daの示す姿勢を設定する。具体的には、第5ステップS50は、ベクトル情報Db2に基づいて、複数の交差ポリゴンPOL_1の辺LEと仮想平面FVとの交点Paに対応する法線に沿う方向を示す複数の交点ベクトルVaを特定する。そして、第5ステップS50は、当該複数の交点Paベクトルに基づいて印刷経路情報Daの示す姿勢を設定する。
図12に示す例では、交点ベクトルVaのほか、補間点Pbに対応する法線に沿う方向を示す複数の補間点ベクトルVbが特定される。すなわち、複数の交点ベクトルVaの間が補間点ベクトルVbで補間される。そして、各点Pの交点ベクトルVaまたは補間点ベクトルVbが印刷経路情報Daの示す姿勢として設定される。このように、複数の交点ベクトルVaおよび補間点ベクトルVbに基づいて印刷経路情報Daの示す姿勢が設定される。なお、交点ベクトルVaおよび補間点ベクトルVbのそれぞれは、仮想平面FVに平行であることが好ましい。
交点ベクトルVaは、対応する交点Paを含む辺LEの両端を共有する複数のポリゴンPOLの法線ベクトルVpに基づいて規定されることが好ましい。具体的に説明すると、複数の交点Paのうちの1つの交点を第1交点とすると、第1交点に対応する法線に沿う方向を示す交点ベクトルVaは、第1頂点ベクトルVc_1および第2頂点ベクトルVc_2に基づいて規定されることが好ましい。ここで、複数の交差ポリゴンPOL_1の辺LEのうち第1交点を含む辺LEを第1辺LE_1とし、第1辺LE_1の一端を第1頂点PV_1とし、第1辺LE_1の他端の第2頂点PV_2とすると、第1頂点ベクトルVc_1は、第1頂点PV_1に対応する法線ベクトルであり、第2頂点ベクトルVc_2は、第2頂点PV_2に対応する法線ベクトルである。なお、これらの頂点ベクトルは、3次元データDbに含まれるベクトル情報Db2に基づいて、あらかじめ求めておくことが好ましい。
補間点ベクトルVbは、例えば、隣り合う2個の交点ベクトルVaの平均となるように規定される。
図13は、第5ステップS50での複数の交点ベクトルVaの間の補間を説明するための図である。図13では、交点Pa_1~Pa_6に対応する交点ベクトルVa_1~Va_6とこれらの間を補間する補間点Pbに対応する補間点ベクトルVbとが示される。
図13に示す例では、交点Pa_3は、面WDbに存在する局所的な段差面に位置する。このような交点Pa_3を含む交点Pa_1~Pa_6に対応する交点ベクトルVa_1~Pa_6のすべてを用いた複数のベクトルを印刷経路情報Daの示す姿勢として設定すると、交点Pa_3に起因して、ヘッド3aの姿勢が急激に変化してしまう。この結果、ヘッド3aの振動等により画質が低下したりヘッド3aがワークWに衝突したりしてしまう。したがって、以下のように、このような交点ベクトルVa_3を用いずに印刷経路情報Daの示す姿勢を設定することが好ましい。
図14は、第5ステップS50での有効交点ベクトルおよび無効交点ベクトルを説明するための図である。第5ステップS50は、複数の交点ベクトルVaを複数の有効交点ベクトルと少なくとも1つの無効交点ベクトルとに選別する。図14に示す例では、交点ベクトルVa_1、Va_2、Va_4~Va_6が有効交点ベクトルであり、交点ベクトルVa_3が無効交点ベクトルである。そして、第5ステップS50は、当該複数の有効交点ベクトルの間を補間することにより印刷経路情報Daの示す姿勢を設定する。ここで、補間は、無効交点ベクトルである交点ベクトルVa_3を除く複数の交点ベクトルVaの間について行われる。この結果、前述のようなヘッド3aの姿勢が急激に変化することが防止される。
以上のように、印刷経路情報Daの示す位置および姿勢が設定される。その後、第6ステップS60は、印刷経路情報Daの示す位置に沿うヘッド3aとワークWとの相対的な移動方向を指定する。本実施形態では、交線LCに沿う一方向とその反対方向とのうち、ロボット2から離れる方向が移動方向として設定される。
以上のように、「情報処理装置」の一例であるコンピューター7は、印刷経路情報Daを生成する。印刷経路情報Daは、前述のように、「液体」の一例であるインクを吐出するヘッド3aと立体的なワークWとの相対的な位置および姿勢を変化させるロボット2の動作の制御に用いられる。コンピューター7は、前述のように、第1ステップS10と第2ステップS20と第3ステップS30と第4ステップS40とを実行する。これらのステップを含む方法により、ロボット2の教示が行われる。すなわち、ロボット2の教示方法は、第1ステップS10と第2ステップS20と第3ステップS30と第4ステップS40とを含む。
第1ステップS10は、ワークWの形状を複数のポリゴンPOLによって表す3次元データDbを取得する。第2ステップS20は、3次元データDbと同一の座標系で表される仮想平面FVを指定する。第3ステップS30は、複数のポリゴンPOLのうち、仮想平面FVと交差するポリゴンPOLである複数の交差ポリゴンPOL_1を特定する。第4ステップS40は、複数の交差ポリゴンPOL_1に基づいて、印刷経路情報Daの示す位置を設定する。
以上のロボット2の教示方法では、ワークWの表面に沿って並ぶ複数の教示点を複数の交差ポリゴンPOL_1に基づいて印刷経路情報Daの示す位置として設定することができる。ここで、当該複数の交差ポリゴンPOL_1が複数のポリゴンPOLのうち仮想平面FVと交差するポリゴンPOLであるため、当該複数の教示点が仮想平面FVに沿ってワークWに向かう方向にみて同一直線上に並ぶ。このような複数の教示点を用いる場合、仮想平面FVに沿ってワークWに向かう方向にみて同一直線上に並ばない複数の教示点を用いる場合に比べて、ヘッド3aおよびワークWの相対的な位置の変化を高精度に制御しやすいという利点がある。この利点は、高画質化に寄与する。このように、ワークWの形状に応じたロボット2の教示の適切な方法を提供することができる。
前述のように、第4ステップS40は、複数の交差ポリゴンPOL_1の辺LEと仮想平面FVとの複数の交点Paに基づいて印刷経路情報Daの示す位置を設定する。このため、交差ポリゴンPOL_1の面と仮想平面FVとの交線に基づいて印刷経路情報Daの示す位置を設定する場合に比べて、当該位置の設定のための計算量を少なくすることができる。
また、前述のように、第4ステップS40は、複数の交点Paの間を補間することにより印刷経路情報Daの示す位置を設定する。このため、ワークWの形状を表すポリゴンPOLの数が少ない場合であっても、教示点の密度を高めることができる。なお、本実施形態では、補間点Pbを追加することにより補間を行う場合が例示されるが、複数の交点Paの間の補間は、これに限定されず、補間用の曲線または線分を追加することにより行ってもよい。また、ワークWの形状を表すポリゴンPOLの数によっては、当該補間が省略されてもよい。この場合、例えば、複数の交点Paが印刷経路情報の示す位置として設定される。
ここで、前述のように、第4ステップS40は、複数の交点Paを複数の有効交点と少なくとも1つの無効交点とに選別する。そして、第4ステップS40は、当該複数の有効交点の間を補間することにより印刷経路情報Daの示す位置を設定する。このため、ワークWの表面に局所的な凹部が存在しても、当該凹部に対応する交点Paを無効交点として除去することにより、印刷経路情報Daの示す位置が当該無効交点に起因してヘッド3aの移動方向に対して垂直な方向に急激に変化することを防止することができる。そのうえ、複数の有効交点の間を補間することにより、印刷経路情報Daの示す位置の変化を滑らかにすることができる。
また、前述のように、3次元データDbは、複数のポリゴンPOLのそれぞれの法線方向を示すベクトル情報Db2を含む。ロボット2の教示方法は、第5ステップS50をさらに含む。第5ステップS50は、ベクトル情報Db2に基づいて、印刷経路情報Daの示す姿勢を設定する。3次元形状を表現するデータの形式として代表的なSTL(Standard Triangulated Language)形式等の形式では、ポリゴンPOLの各頂点の座標に関する情報である座標情報Db1とポリゴンPOL面の表裏を示す法線ベクトルに関する情報であるベクトル情報Db2とが含まれる。したがって、ベクトル情報Db2を用いることにより、印刷経路情報Daの示す姿勢を設定することができる。
さらに、前述のように、第5ステップS50は、ベクトル情報Db2に基づいて、複数の交差ポリゴンPOL_1の辺LEと仮想平面FVとの交点Paに対応する法線に沿う方向を示す複数の交点ベクトルVaを特定する。そして、第5ステップS50は、当該複数の交点Paベクトルに基づいて印刷経路情報Daの示す姿勢を設定する。このため、複数の交差ポリゴンPOL_1の辺LEと仮想平面FVとの交点Paごとに印刷経路情報Daの示す姿勢を設定することができる。
また、前述のように、第5ステップS50は、複数の交点ベクトルVaの間を補間することにより印刷経路情報Daの示す姿勢を設定する。このため、ワークWの形状を表すポリゴンPOLの数が少ない場合であっても、教示点の密度を高めることができる。なお、ワークWの形状を表すポリゴンPOLの数によっては、当該補間が省略されてもよい。この場合、例えば、複数の交点ベクトルVaが印刷経路情報の示す姿勢として設定される。
ここで、前述のように、第5ステップS50は、複数の交点ベクトルVaを複数の有効交点ベクトルと少なくとも1つの無効交点ベクトルとに選別する。そして、第5ステップS50は、当該複数の有効交点ベクトルの間を補間することにより印刷経路情報Daの示す姿勢を設定する。このため、ワークWの表面に局所的な段差が存在しても、当該段差に対応する交点ベクトルを無効交点ベクトルとして除去することにより、印刷経路情報Daの示す姿勢が無効交点ベクトルに起因して急激に変化することを防止することができる。そのうえ、複数の有効交点ベクトルの間を補間することにより、印刷経路情報Daの示す姿勢の変化を滑らかにすることができる。
また、前述のように、複数の交点Paのうちの1つの交点を第1交点とすると、第1交点に対応する法線に沿う方向を示す交点ベクトルVaは、第1頂点ベクトルVc_1および第2頂点ベクトルVc_2に基づいて規定されることが好ましい。ここで、複数の交差ポリゴンPOL_1の辺LEのうち第1交点を含む辺LEを第1辺LE_1とし、第1辺LE_1の一端を第1頂点PV_1とし、第1辺LE_1の他端の第2頂点PV_2とすると、第1頂点ベクトルVc_1は、第1頂点PV_1に対応する法線ベクトルであり、第2頂点ベクトルVc_2は、第2頂点PV_2に対応する法線ベクトルである。
このように、第1頂点PV_1および第2頂点PV_2のそれぞれの周囲の各ポリゴンPOLの法線ベクトルVpを考慮した交点ベクトルVaを規定することができる。したがって、第1辺を介して隣り合う2つのポリゴンPOLの法線ベクトルVpのみに基づいて交点ベクトルVaを規定する場合に比べて、印刷経路情報Daの示す姿勢の変化を滑らかにすることができる。
また、前述のように、ロボット2の教示方法は、第6ステップS60をさらに含む。第6ステップS60は、印刷経路情報Daの示す位置に沿うヘッド3aとワークWとの相対的な移動方向を指定する。このため、印刷経路情報Daの示す位置と第6ステップS60で決定した移動方向とに基づいて、所望の方向にヘッドとワークWとを相対的な移動させることができる。
このように、複数の交差ポリゴンPOL_1の辺LEと仮想平面FVとの交点Paに基づく位置を印刷経路情報Daの示す位置として設定する。ここで、前述のように、ロボット2は、ヘッド3aを保持する。ロボット2のツールセンターポイントTCPは、ヘッド3aからインクの吐出方向DEに間隔を隔てた空間に配置される。このため、複数の交差ポリゴンPOL_1の辺LEと仮想平面FVとの交点Paに基づく位置が印刷経路情報Daの示す位置として設定される。また、ツールセンターポイントTCPがヘッド3aからインクの吐出方向DEに間隔を隔てた空間に配置されるので、ヘッド3aからワークWへのインクの着弾位置をツールセンターポイントTCPとして設定することができる。このため、ツールセンターポイントTCPが当該着弾位置に一致しない場合に比べて、ヘッド3aの位置および姿勢の制御を簡単化することができる。
ここで、前述のように、印刷経路情報Daの示す位置におけるヘッド3aからのインクの吐出方向DEは、仮想平面FVに沿う方向である。このため、印刷経路情報Daの示す位置におけるヘッド3aからのインクの吐出方向DEをワークWの表面にできるだけ垂直にすることができる。このようにして得られた印刷経路情報Daを印刷に用いると、画質を高めやすいという利点がある。
2.変形例
以上の例示における各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。なお、以下の例示から任意に選択される2以上の態様は、互いに矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
2-1.変形例1
前述の形態では、ロボットとして6軸の垂直多軸ロボットを用いる構成が例示されるが、当該構成に限定されない。ロボットは、例えば、6軸以外の垂直多軸ロボットでもよいし、水平多軸ロボットでもよい。また、ロボットの腕部は、回動機構で構成される関節部に加えて、伸縮機構または直動機構等を有してもよい。ただし、印刷動作での印刷品質と非印刷動作でのロボットの動作の自由度とのバランスの観点から、ロボットは、6軸以上の多軸ロボットであることが好ましい。
2-2.変形例2
前述の形態では、ロボットに対するヘッドの固定方法としてネジ止め等を用いる構成が例示されるが、当該構成に限定されない。例えば、ロボットのエンドエフェクターとして装着されるハンド等の把持機構によりヘッドを把持することにより、ロボットに対してヘッドを固定してもよい。
2-3.変形例3
また、前述の形態では、ヘッドを移動させる構成のロボットが例示されるが、当該構成に限定されず、例えば、液体吐出ヘッドの位置が固定されており、ロボットがワークを移動させ、ヘッドに対してワークの位置および姿勢を3次元的に変化させる構成でもよい。この場合、例えば、ロボットアームの先端に装着されるハンド等の把持機構によりワークが把持される。
2-4.変形例4
前述の形態では、1種類のインクを用いて印刷を行う構成が例示されるが、当該構成に限定されず、2種以上のインクを用いて印刷を行う構成にも本開示を適用することができる。
2-5.変形例5
本開示の立体物印刷装置の用途は印刷に限定されない。例えば、色材の溶液を吐出する立体物印刷装置は、液晶表示装置のカラーフィルターを形成する製造装置として利用される。また、導電材料の溶液を吐出する立体物印刷装置は、配線基板の配線や電極を形成する製造装置として利用される。また、立体物印刷装置は、接着剤等の液体を媒体に塗布するジェットディスペンサーとしても利用できる。
1…立体物印刷装置、2…ロボット、2a…アーム駆動機構、3…ヘッドユニット、3a…ヘッド、3b…圧力調整弁、3c…エネルギー出射部、3e…スイッチ回路、3f…支持体、5…コントローラー、5a…記憶回路、5b…処理回路、6…制御モジュール、6a…タイミング信号生成回路、6b…電源回路、6c…制御回路、6d…駆動信号生成回路、7…コンピューター、7a…記憶回路、7b…処理回路、7b1…生成部、10…配管部、10a…供給管、11…配線部、210…基部、220…腕部、221…アーム、222…アーム、223…アーム、224…アーム、225…アーム、226…アーム、230…関節部、230_1…関節部、230_2…関節部、230_3…関節部、230_4…関節部、230_5…関節部、230_6…関節部、CLK…クロック信号、CNG…チェンジ信号、Com…駆動信号、D1…出力、D3…信号、DE…吐出方向、DN…配列方向、Da…印刷経路情報、Db…3次元データ、Db1…座標情報、Db2…ベクトル情報、FN…吐出面、FV…仮想平面、Img…印刷データ、L1…ノズル列、L2…ノズル列、LAT…ラッチ信号、LC…交線、LE…辺、LE_1…第1辺、N…ノズル、O1…回動軸、O2…回動軸、O3…回動軸、O4…回動軸、O5…回動軸、O6…回動軸、PD…駆動パルス、PG…プログラム、POL…ポリゴン、POL_1…交差ポリゴン、POL_2…ポリゴン、PTS…タイミング信号、PV…頂点、PV_1…第1頂点、PV_2…第2頂点、Pa…交点、Pa_1…交点、Pa_2…交点、Pa_3…交点、Pa_4…交点、Pb…補間点、RU…移動経路、S10…第1ステップ、S20…第2ステップ、S30…第3ステップ、S40…第4ステップ、S50…第5ステップ、S60…第6ステップ、SI…制御信号、Sk1…制御信号、TCP…ツールセンターポイント、VBS…オフセット電位、Vp…法線ベクトル、VHV…電源電位、Va…交点ベクトル、Va_1…交点ベクトル、Va_3…交点ベクトル、Vb…補間点ベクトル、Vc_1…第1頂点ベクトル、Vc_2…第2頂点ベクトル、W…ワーク、WDb…面、WF…面、dCom…波形指定信号。

Claims (13)

  1. 液体を吐出するヘッドと立体的なワークとの相対的な位置および姿勢を印刷経路情報に基づいて変化させるロボットの教示方法であって、
    前記ワークの形状を複数のポリゴンによって表す3次元データを取得する第1ステップと、
    前記3次元データと同一の座標系で表される仮想平面を指定する第2ステップと、
    前記複数のポリゴンのうち、前記仮想平面と交差するポリゴンである複数の交差ポリゴンを特定する第3ステップと、
    前記複数の交差ポリゴンに基づいて、前記印刷経路情報の示す位置を設定する第4ステップと、を含む、
    ことを特徴とするロボットの教示方法。
  2. 前記第4ステップは、前記複数の交差ポリゴンの辺と前記仮想平面との複数の交点に基づいて前記印刷経路情報の示す位置を設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボットの教示方法。
  3. 前記第4ステップは、前記複数の交点の間を補間することにより前記印刷経路情報の示す位置を設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のロボットの教示方法。
  4. 前記第4ステップは、前記複数の交点を複数の有効交点と少なくとも1つの無効交点とに選別し、
    前記複数の有効交点の間を補間することにより前記印刷経路情報の示す位置を設定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のロボットの教示方法。
  5. 前記3次元データは、前記複数のポリゴンのそれぞれの法線方向を示すベクトル情報を含んでおり、
    前記ベクトル情報に基づいて、前記印刷経路情報の示す姿勢を設定する第5ステップをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のロボットの教示方法。
  6. 前記第5ステップは、前記ベクトル情報に基づいて、前記複数の交差ポリゴンの辺と前記仮想平面との交点に対応する法線に沿う方向を示す複数の交点ベクトルを特定し、前記複数の交点ベクトルに基づいて前記印刷経路情報の示す姿勢を設定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のロボットの教示方法。
  7. 前記第5ステップは、前記複数の交点ベクトルの間を補間することにより前記印刷経路情報の示す姿勢を設定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のロボットの教示方法。
  8. 前記第5ステップは、前記複数の交点ベクトルを複数の有効交点ベクトルと少なくとも1つの無効交点ベクトルとに選別し、
    前記複数の有効交点ベクトルの間を補間することにより前記印刷経路情報の示す姿勢を設定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のロボットの教示方法。
  9. 前記複数の交点のうちの1つの交点を第1交点とし、
    前記複数の交差ポリゴンの辺のうち前記第1交点を含む辺を第1辺とし、
    前記第1辺の一端を第1頂点とし、
    前記第1辺の他端の第2頂点とし、
    前記第1頂点に対応する法線ベクトルを第1頂点ベクトルとし、
    前記第2頂点に対応する法線ベクトルを第2頂点ベクトルとすると、
    前記第1交点に対応する法線に沿う方向を示す交点ベクトルは、前記第1頂点ベクトルおよび前記第2頂点ベクトルに基づいて規定される、
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のロボットの教示方法。
  10. 前記印刷経路情報の示す位置に沿う前記ヘッドと前記ワークとの相対的な移動方向を指定する第6ステップをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のロボットの教示方法。
  11. 前記複数の交差ポリゴンの辺と前記仮想平面との複数の交点に基づく位置を前記印刷経路情報の示す位置として設定し、
    前記ロボットは、前記ヘッドを保持し、
    前記ロボットのツールセンターポイントは、前記ヘッドから液体の吐出方向に間隔を隔てた空間に配置される、
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のロボットの教示方法。
  12. 前記印刷経路情報の示す位置における前記ヘッドからの液体の吐出方向は、前記仮想平面に沿う方向である、
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のロボットの教示方法。
  13. 液体を吐出するヘッドと立体的なワークとの相対的な位置および姿勢を変化させるロボットの動作の制御に用いられる印刷経路情報を生成する情報処理装置であって、
    前記ワークの形状を複数のポリゴンによって表す3次元データを取得する第1ステップと、
    前記3次元データと同一の座標系で表される仮想平面を指定する第2ステップと、
    前記複数のポリゴンのうち、前記仮想平面と交差するポリゴンである複数の交差ポリゴンを特定する第3ステップと、
    前記複数の交差ポリゴンに基づいて前記印刷経路情報の示す位置を設定する第4ステップと、を実行する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
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