JP7494687B2 - 立体物印刷装置および立体物印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、立体物印刷装置および立体物印刷方法に関する。
立体物の表面にインクジェット方式により印刷を行う立体物印刷装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の装置は、ロボットアームと、ロボットアームの端部に固定されるプリントヘッドと、を有する。特許文献1には、プリントすべき対象物として車両の湾曲した表面が記載される。
特開2014-50832号公報
複数の可動部の動作の組み合わせによりプリントヘッドを走査経路に沿って線状に移動させるとき、以下のような課題が発生する虞がある。プリントヘッドが移動すべき経路の指示として単に理想経路をコントローラーに与えても、各関節部の動作誤差が走査経路の途中における様々なタイミングで出現するので、実際の経路が蛇行するように当該理想経路に対してずれてしまい、印刷画質の低下を招くという課題がある。
以上の課題を解決するために、本発明に係る立体物印刷装置の一態様は、液体を吐出する複数のノズルで構成されるノズル列が設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、立体的なワークに対する前記液体吐出ヘッドの位置を変化させる移動機構と、前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの位置関係を検出するセンサーと、を有し、前記ノズル面の法線に平行な軸を第1軸とし、前記ノズル面に平行であり、かつ、前記ノズル列の延びる方向に交差する軸を第2軸とし、前記第1軸および前記第2軸の両方に交差する軸を第3軸とするとき、前記センサーは、前記第3軸に沿う方向における前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの相対的な位置関係を検出する。
本発明に係る立体物印刷装置の他の一態様は、液体を吐出する複数のノズルで構成されるノズル列が設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、立体的なワークに対する前記液体吐出ヘッドの位置を変化させる移動機構と、前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの位置関係を検出するセンサーと、を有し、前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出方向に平行な軸を第1軸とし、前記移動機構による前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの走査方向に平行な軸を第2軸とし、前記第1軸および前記第2軸の両方に交差する軸を第3軸とするとき、前記センサーは、前記第3軸に沿う方向における前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの相対的な位置関係を検出する。
本発明に係る立体物印刷方法の一態様は、液体を吐出する複数のノズルで構成されるノズル列が設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、立体的なワークに対する前記液体吐出ヘッドの位置を変化させる移動機構と、を用いて、前記ワークに対して印刷を行う立体物印刷方法であって、
前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出方向に平行な軸を第1軸とし、
前記移動機構による前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの走査方向に平行な軸を第2軸とし、
前記第1軸および前記第2軸の両方に交差する軸を第3軸とするとき、
前記第3軸に沿う方向における前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの相対的な位置関係を検出する検出動作を実行する
第1実施形態に係る立体物印刷装置の概略を示す斜視図である。 第1実施形態に係る立体物印刷装置の電気的な構成を示すブロック図である。 第1実施形態における液体吐出ヘッドユニットの概略構成を示す斜視図である。 液体吐出ヘッドの構成例を示す断面図である。 第1実施形態に係る立体物印刷方法の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態における第1印刷動作および第2印刷動作を説明するための図である。 第1実施形態における各印刷動作を説明するための図である。 第2実施形態に係る立体物印刷装置の電気的な構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る立体物印刷方法の流れを示すフローチャートである。 図9に示すポイントデータの生成の流れを示すフローチャートである。 理想的な走査経路を示すポイントデータを説明するための図である。 理想的な走査経路を示すポイントデータを用いた場合における実際の走査経路に関する位置の検出を説明するための図である。 理想的な走査経路に対する実際の走査経路のずれを説明するための図である。 実際の走査経路に基づいて補正したポイントデータの例を説明するための図である。 実際の走査経路に基づいて補正したポイントデータの他の例を説明するための図である。 補正したポイントデータを用いた場合における実際の走査経路を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法または縮尺は実際と適宜に異なり、理解を容易にするために模式的に示している部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
以下の説明は、互いに交差するX軸、Y軸およびZ軸を適宜に用いて行う。また、X軸に沿う一方向をX1方向といい、X1方向と反対の方向をX2方向という。同様に、Y軸に沿って互いに反対の方向をY1方向およびY2方向という。また、Z軸に沿って互いに反対の方向をZ1方向およびZ2方向という。
ここで、X軸、Y軸およびZ軸は、後述のワークWおよび基台210が設置される空間に設定されるベース座標系の座標軸である。典型的には、Z軸が鉛直な軸であり、Z2方向が鉛直方向での下方向に相当する。なお、Z軸は、鉛直な軸でなくともよい。また、X軸、Y軸およびZ軸は、典型的には互いに直交するが、これに限定されず、直交しない場合もある。例えば、X軸、Y軸およびZ軸が80°以上100°以下の範囲内の角度で互いに交差すればよい。
1.第1実施形態
1-1.立体物印刷装置の概略
図1は、第1実施形態に係る立体物印刷装置100の概略を示す斜視図である。立体物印刷装置100は、立体的なワークWの表面にインクジェット方式により印刷を行う装置である。
ワークWは、印刷対象となる面WFを有する。図1に示す例では、ワークWが直方体であり、面WFがZ1方向を向く平面である。なお、印刷対象は、ワークWが有する複数の面のうち面WF以外の面でもよい。また、ワークWの大きさ、形状または設置姿勢は、図1に示す例に限定されず、任意である。
図1に示す例では、立体物印刷装置100は、垂直多関節ロボットを用いるインクジェットプリンターである。具体的には、図1に示すように、立体物印刷装置100は、ロボット200と、液体吐出ヘッドユニット300と、液体貯留部400と、供給流路500と、「制御部」の一例である制御装置600と、を有する。以下、まず、立体物印刷装置100の各部を順次簡単に説明する。
ロボット200は、ワークWに対する液体吐出ヘッドユニット300の位置および姿勢を変化させる移動機構の一例である。図1に示す例では、ロボット200は、いわゆる6軸の垂直多関節ロボットである。具体的には、ロボット200は、基台210とアーム220とを有する。
基台210は、アーム220を支持する台である。図1に示す例では、基台210は、Z1方向を向く床面等の設置面にネジ止め等により固定される。なお、基台210が固定される設置面は、いかなる方向を向く面でもよく、図1に示す例に限定されず、例えば、壁、天井、移動可能な台車等が有する面でもよい。
アーム220は、基台210に取り付けられる基端と、当該基端に対して3次元的に位置および姿勢を変化させる先端と、を有する6軸のロボットアームである。具体的には、アーム220は、アーム221、222、223、224、225および226を有し、これらがこの順に連結される。
アーム221は、基台210に対して第1回動軸O1まわりに回動可能に関節部231を介して連結される。アーム222は、アーム221に対して第2回動軸O2まわりに回動可能に関節部232を介して連結される。アーム223は、アーム222に対して第3回動軸O3まわりに回動可能に関節部233を介して連結される。アーム224は、アーム223に対して第4回動軸O4まわりに回動可能に関節部234を介して連結される。アーム225は、アーム224に対して第5回動軸O5まわりに回動可能に関節部235を介して連結される。アーム226は、アーム225に対して第6回動軸O6まわりに回動可能に関節部236を介して連結される。
図1に示す例では、関節部231~236のそれぞれは、隣り合う2つのアームの一方を他方に対して回動可能に連結する機構である。図示しないが、関節部231~236のそれぞれには、隣り合う2つのアームの一方を他方に対して回動させる駆動機構が設けられる。当該駆動機構は、例えば、当該回動のための駆動力を発生させるモーターと、当該駆動力を減速して出力する減速機と、当該回動の角度等を検出するロータリーエンコーダー等のエンコーダーと、を有する。なお、当該駆動機構は、後述の図2に示すアーム駆動機構230に相当する。
第1回動軸O1は、基台210が固定される図示しない設置面に対して垂直な軸である。第2回動軸O2は、第1回動軸O1に対して垂直な軸である。第3回動軸O3は、第2回動軸O2に対して平行な軸である。第4回動軸O4は、第3回動軸O3に対して垂直な軸である。第5回動軸O5は、第4回動軸O4に対して垂直な軸である。第6回動軸O6は、第5回動軸O5に対して垂直な軸である。
なお、これらの回動軸について、「垂直」とは、2つの回動軸のなす角度が厳密に90°である場合のほか、2つの回動軸のなす角度が90°から±5°程度の範囲内でずれる場合も含む。同様に、「平行」とは、2つの回動軸が厳密に平行である場合のほかに、2つの回動軸の一方が他方に対して±5°程度の範囲内で傾斜する場合も含む。
以上のアーム221の先端、すなわち、アーム226には、エンドエフェクターとして、液体吐出ヘッドユニット300が装着される。
液体吐出ヘッドユニット300は、液体の一例であるインクをワークWに向けて吐出する液体吐出ヘッド310を有する機構である。本実施形態では、液体吐出ヘッドユニット300は、液体吐出ヘッド310のほか、液体吐出ヘッド310に供給されるインクの圧力を調整する圧力調整弁320と、ワークWに対する液体吐出ヘッド310の相対的な位置関係を検出するセンサー330と、を有する。これらは、ともにアーム226に固定されるので、互いの位置および姿勢の関係が固定される。
液体吐出ヘッド310については、後に詳述する。圧力調整弁320は、液体吐出ヘッド310内のインクの圧力に応じて開閉する弁機構である。この開閉により、液体吐出ヘッド310内のインクの圧力が所定範囲内の負圧に維持される。このため、液体吐出ヘッド310のノズルNに形成されるインクのメニスカスの安定化が図られる。この結果、ノズルN内に気泡が入り込んだり、ノズルNからインクが溢れ出したりすることが防止される。
なお、図1に示す例では、液体吐出ヘッドユニット300が有する液体吐出ヘッド310および圧力調整弁320のそれぞれの数が1個であるが、当該数は、図1に示す例に限定されず、2個以上でもよい。また、圧力調整弁320およびセンサー330の設置位置は、アーム226に限定されず、例えば、他のアーム等でもよいし、基台210に対して固定の位置でもよい。
センサー330は、液体吐出ヘッド310からのインクの吐出方向と液体吐出ヘッド310の走査方向との両方に交差する方向におけるワークWに対する液体吐出ヘッド310の相対的な位置関係を検出する。具体的には、センサー330は、ワークWに対して相対的な位置が固定される基準面RFとの間の距離を計測する光学式変位計等の距離センサーである。基準面RFは、図1中の二点鎖線で示される物体Oの表面である。
なお、物体Oの形状は、図1に示す例に限定されず、任意である。また、図1に示す例では、物体OがワークWと別体であるが、物体OがワークWと一体でもよい。すなわち、基準面RFは、ワークWに対して相対的な位置が固定されていれば、いかなる物体の表面でもよく、ワークWの表面であってもよいし、ワークWとは別体の物体の表面であってもよい。また、基準面RFの向く方向は、あらかじめワークWの面WFに対する位置および姿勢が把握されていればよく、図1に示す例に限定されず、任意である。
液体貯留部400は、インクを貯留する容器である。液体貯留部400は、例えば、可撓性のフィルムで形成された袋状のインクパックである。液体貯留部400に貯留されるインクは、例えば、染料または顔料等の色材を含むインクである。なお、液体貯留部400に貯留されるインクの種類は、色材を含むインクに限定されず、例えば、金属粉末等の導電材料を含むインクでもよい。また、インクが紫外線硬化性等の硬化性を有してもよい。インクが紫外線硬化性等の硬化性を有する場合、例えば、液体吐出ヘッドユニット300に紫外線照射機構が搭載される。
図1に示す例では、液体貯留部400は、常に液体吐出ヘッド310よりもZ1方向に位置するように、壁、天井または柱等に固定される。すなわち、液体貯留部400は、液体吐出ヘッド310の移動領域よりも鉛直方向での上方に位置する。このため、ポンプ等の機構を用いなくても、液体貯留部400から液体吐出ヘッド310に所定の加圧力でインクを供給することができる。
なお、液体貯留部400の設置場所は、液体貯留部400から液体吐出ヘッド310に所定の圧力でインクを供給することができればよく、液体吐出ヘッド310よりも鉛直方向での下方に位置してもよい。この場合、例えば、ポンプを用いて、液体貯留部400から液体吐出ヘッド310に所定の圧力でインクを供給すればよい。
供給流路500は、液体貯留部400から液体吐出ヘッド310にインクを供給する流路である。供給流路500の途中には、圧力調整弁320が設けられる。このため、液体吐出ヘッド310と液体貯留部400との位置関係が変化しても、液体吐出ヘッド310内のインクの圧力の変動を低減することができる。
供給流路500は、圧力調整弁320により上流流路510と下流流路520とに区分される。すなわち、供給流路500は、液体貯留部400と圧力調整弁320とを連通させる上流流路510と、圧力調整弁320と液体吐出ヘッド310とを連通させる下流流路520と、を有する。
上流流路510および下流流路520のそれぞれは、例えば、管体の内部空間で構成される。ここで、上流流路510に用いる管体は、例えば、ゴム材料またはエラストマー材料等の弾性材料で構成されており、可撓性を有する。このように、可撓性を有する管体を用いて上流流路510を構成することにより、液体貯留部400と圧力調整弁320との相対的な位置関係の変化が許容される。したがって、液体貯留部400の位置および姿勢を固定したまま、液体吐出ヘッド310の位置または姿勢が変化しても、液体貯留部400から圧力調整弁320へインクを供給することができる。一方、下流流路520に用いる管体は、可撓性を有さなくてもよい。したがって、下流流路520に用いる管体は、ゴム材料またはエラストマー材料等の弾性材料で構成されてもよいし、樹脂材料等の硬質材料で構成されてもよい。
なお、上流流路510の一部が可撓性を有しない部材で構成されてもよい。また、下流流路520は、管体を用いる構成に限定されない。例えば、下流流路520の一部または全部は、圧力調整弁320からのインクを複数箇所に分配する分配流路を有する構成でもよいし、液体吐出ヘッド310または圧力調整弁320と一体で構成されてもよい。
制御装置600は、立体物印刷装置100の各部の駆動を制御する装置である。ここで、制御装置600は、液体吐出ヘッド310およびロボット200の駆動を制御するロボットコントローラーである。制御装置600については、以下の立体物印刷装置100の電気的な構成の説明とともに詳述する。
1-2.立体物印刷装置の電気的な構成
図2は、第1実施形態に係る立体物印刷装置100の電気的な構成を示すブロック図である。図2では、立体物印刷装置100の構成要素のうち、電気的な構成要素が示される。図2に示すように、制御装置600は、処理回路610と記憶回路620と電源回路630と駆動信号生成回路640とを有する。
なお、以下に述べる制御装置600に含まれるハードウェア構成は、適宜に分割されてもよい。例えば、制御装置600のアーム制御部612と駆動信号生成回路640とは異なるハードウェア構成において個別に設けられることもある。また、制御装置600の機能の一部または全部は、制御装置600に接続される外部装置700により実現されてもよいし、LAN(Local Area Network)またはインターネット等のネットワークを介して制御装置600に接続されるPC(personal computer)等の他の外部装置により実現されてもよい。
処理回路610は、立体物印刷装置100の各部の動作を制御する機能と、各種データを処理する機能と、を有する。処理回路610は、例えば、1個以上のCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを含む。なお、処理回路610は、CPUに代えて、または、CPUに加えて、FPGA(field-programmable gate array)等のプログラマブルロジックデバイスを含んでもよい。
記憶回路620は、処理回路610が実行するプログラムPG1等の各種プログラムと、処理回路610が処理するワーク情報DaおよびポイントデータDc等の各種データと、を記憶する。記憶回路620は、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性のメモリーとROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)またはPROM(Programmable ROM)等の不揮発性メモリーとの一方または両方の半導体メモリーを含む。なお、記憶回路620は、処理回路610の一部として構成されてもよい。
ワーク情報Daは、ワークWの面WFの位置および形状を示す情報である。ワーク情報Daは、例えば、ワークWの3次元形状を示すCAD(computer-aided design)データ等の情報を前述のベース座標系に対応付けた情報である。なお、ワーク情報Daは、後述のデータ生成部614により生成される。また、ワークWの3次元形状を示す情報は、例えば、印刷データImgに含まれるか、または、印刷データImgとは別途に外部装置700から制御装置600に入力される。
ポイントデータDcは、液体吐出ヘッド310が通過すべき位置を示す情報である。ポイントデータDcは、例えば、ワークWに対する液体吐出ヘッド310の走査経路をベース座標系の座標値で示す。なお、ポイントデータDcは、後述のデータ生成部614により生成される。
電源回路630は、図示しない商用電源から電力の供給を受け、所定の各種電位を生成する。生成した各種電位は、立体物印刷装置100の各部に適宜に供給される。例えば、電源回路630は、電源電位VHVとオフセット電位VBSとを生成する。オフセット電位VBSは、液体吐出ヘッドユニット300に供給される。また、電源電位VHVは、駆動信号生成回路640に供給される。
駆動信号生成回路640は、液体吐出ヘッド310が有する各圧電素子311を駆動するための駆動信号Comを生成する回路である。具体的には、駆動信号生成回路640は、例えば、DA変換回路と増幅回路とを有する。駆動信号生成回路640では、当該DA変換回路が処理回路610からの後述の波形指定信号dComをデジタル信号からアナログ信号に変換し、当該増幅回路が電源回路630からの電源電位VHVを用いて当該アナログ信号を増幅することで駆動信号Comを生成する。ここで、駆動信号Comに含まれる波形のうち、圧電素子311に実際に供給される波形の信号が駆動パルスPDである。駆動パルスPDは、圧電素子311を駆動するための駆動回路340を介して、駆動信号生成回路640から圧電素子311に供給される。駆動回路340は、後述の制御信号SIに基づいて、駆動信号Comに含まれる波形のうちの少なくとも一部を駆動パルスPDとして供給するか否かを切り替える。
以上の制御装置600では、処理回路610が、記憶回路620に記憶されるプログラムPG1を実行することにより、立体物印刷装置100の各部の動作を制御する。具体的には、処理回路610は、プログラムPG1の実行により、情報取得部611、アーム制御部612、吐出制御部613およびデータ生成部614として機能する。
情報取得部611は、ロボット200および液体吐出ヘッドユニット300の駆動に必要な各種情報を取得する。具体的には、情報取得部611は、外部装置700からの印刷データImgと、アーム駆動機構230に含まれるエンコーダーからの情報D1と、センサー330からの検出データDbと、記憶回路620からのワーク情報DaおよびポイントデータDc等の情報と、を取得する。また、情報取得部611は、取得後の各種情報を記憶回路620に適宜に記憶する。なお、検出データDbは、センサー330からの出力信号の示す情報であり、ワークWに対する液体吐出ヘッド310の相対的な位置関係に関する情報である。
アーム制御部612は、情報取得部611からの情報に基づいて、ロボット200の駆動を制御する。具体的には、アーム制御部612は、情報D1とワーク情報Daと検出データDbとポイントデータDcとに基づいて、制御信号Skを生成する。制御信号Skは、液体吐出ヘッド310が所望の位置および姿勢となるように、アーム駆動機構230に含まれるモーターの駆動を制御する。
なお、情報D1と液体吐出ヘッドの位置および姿勢との対応関係は、あらかじめ、キャリブレーション等により取得されており、記憶回路620に記憶される。そして、アーム制御部612は、実際のアーム駆動機構230からの情報D1と、当該対応関係と、に基づいて、実際の液体吐出ヘッド310の位置および姿勢に関する情報を取得する。その上で、アーム制御部612は、当該位置および姿勢に関する情報を用いて、液体吐出ヘッド310が所望の位置および姿勢となるように制御を行う。
ここで、アーム制御部612は、検出データDbおよびポイントデータDcに基づいて、液体吐出ヘッド310の位置を制御する。本実施形態では、印刷データImgに基づく画像を印刷する後述の印刷動作MPの実行中に、ポイントデータDcを用いて液体吐出ヘッド310のX座標、Y座標およびZ座標に関する位置が制御される。ここで、X座標に関しては、ポイントデータDcに加え、検出データDbも用いて位置が制御される。
なお、印刷データImgに基づく画像は、パス数を示すN(Nは1以上の自然数)回の印刷動作MPにより印刷される。以下では、Nパス目の印刷動作MPが「印刷動作MP_N」と表記される。ここで、1パス目の印刷動作MPは、第1印刷動作MP_1である。2パス目の印刷動作MPは、第2印刷動作MP_2である。
吐出制御部613は、情報取得部611からの情報に基づいて、液体吐出ヘッドユニット300の駆動を制御する。具体的には、吐出制御部613は、印刷データImgに基づいて、制御信号SIと波形指定信号dComとを生成する。制御信号SIは、液体吐出ヘッド310が有する後述の圧電素子311の動作状態を指定するためのデジタルの信号である。ここで、制御信号SIには、圧電素子311の駆動タイミングを規定するためのタイミング信号等の他の信号が含まれてもよい。当該タイミング信号は、例えば、アーム駆動機構230に含まれるエンコーダーからの情報D1に基づいて生成される。波形指定信号dComは、駆動信号Comの波形を規定するためのデジタル信号である。印刷データImgは、2次元または3次元の画像を示す情報であり、パーソナルコンピューター等の外部装置700から供給される。
以上のような吐出制御部613による液体吐出ヘッド310の駆動制御は、印刷動作MPにおいて、前述のアーム制御部612によるロボット200の駆動制御と同期して行われる。ここで、ロボット200が面WFに対して液体吐出ヘッド310を所定方向に走査させつつ、液体吐出ヘッド310がインクを吐出することにより、ワークWの面WFにインクによる画像が印刷される。
データ生成部614は、ポイントデータDcを生成する。後に詳述するが、データ生成部614は、ワーク情報Daを生成し、ワーク情報Daに基づいて理想的な走査経路を示すポイントデータDcを生成する。当該理想的な走査経路は、例えば、後述の基準経路RUに相当する。ここで、ワーク情報Daの生成は、前述のように、前述のベース座標系にキャリブレーションされている図示しないセンサーまたはカメラ等を用いてワークWを認識し、ワークWの3次元形状を示す情報と前述のベース座標系との対応付けることにより行われる。
1-3.液体吐出ヘッドユニット
図3は、実施形態における液体吐出ヘッドユニット300の概略構成を示す斜視図である。
以下の説明は、互いに交差するa軸、b軸およびc軸を適宜に用いて行う。a軸は、「第2軸」の一例である。b軸は、「第3軸」の一例である。c軸は、「第1軸」の一例である。また、a軸に沿う一方向をa1方向といい、a1方向と反対の方向をa2方向という。同様に、b軸に沿って互いに反対の方向をb1方向およびb2方向という。また、c軸に沿って互いに反対の方向をc1方向およびc2方向という。
ここで、a軸、b軸およびc軸は、液体吐出ヘッドユニット300に設定されるツール座標系の座標軸であり、前述のロボット200の動作により前述のX軸、Y軸およびZ軸との相対的な位置および姿勢の関係が変化する。図3に示す例では、c軸が前述の第6回動軸O6に平行な軸である。なお、a軸、b軸およびc軸は、典型的には互いに直交するが、これに限定されず、例えば、80°以上100°以下の範囲内の角度で交差すればよい。
液体吐出ヘッドユニット300は、前述のように、液体吐出ヘッド310と圧力調整弁320とセンサー330とを有する。これらは、図3中の二点鎖線で示される支持体350に支持される。
支持体350は、例えば、金属材料等で構成されており、実質的な剛体である。なお、図3では、支持体350が扁平な箱状をなすが、支持体350の形状は、特に限定されず、任意である。
以上の支持体350は、前述のアーム220の先端、すなわちアーム226に装着される。このため、液体吐出ヘッド310と圧力調整弁320とセンサー330とのそれぞれは、アーム226に固定される。
図3に示す例では、圧力調整弁320は、液体吐出ヘッド310に対してc1方向に位置する。センサー330は、液体吐出ヘッド310に対してa2方向に位置する。
また、図3に示す例では、供給流路500の下流流路520の一部が流路部材521で構成される。流路部材521は、圧力調整弁320からのインクを液体吐出ヘッド310の複数箇所に分配する流路を有する。流路部材521は、例えば、樹脂材料で構成される複数の基板の積層体であり、各基板には、インクの流路のための溝または孔が適宜に設けられる。
液体吐出ヘッド310は、ノズル面Fと、ノズル面Fに開口する複数のノズルNと、を有する。図3に示す例では、ノズル面Fの法線方向がc2方向であり、当該複数のノズルNは、a軸に沿う方向に互いに間隔をあけて並ぶ第1ノズル列L1と第2ノズル列L2とに区分される。第1ノズル列L1および第2ノズル列L2のそれぞれは、「ノズル列」の一例であり、b軸に沿う方向に直線状に配列される複数のノズルNの集合である。ここで、液体吐出ヘッド310における第1ノズル列L1の各ノズルNに関連する要素と第2ノズル列L2の各ノズルNに関連する要素とがa軸に沿う方向で互いに略対称な構成である。
ただし、第1ノズル列L1における複数のノズルNと第2ノズル列L2における複数のノズルNとのb軸に沿う方向での位置が互いに一致してもよいし異なってもよい。また、第1ノズル列L1および第2ノズル列L2のうちの一方の各ノズルNに関連する要素が省略されてもよい。以下では、第1ノズル列L1における複数のノズルNと第2ノズル列L2における複数のノズルNとのb軸に沿う方向での位置が互いに一致する構成が例示される。
図4は、液体吐出ヘッド310の構成例を示す断面図である。図4に示すように、液体吐出ヘッド310は、流路基板312と圧力室基板313とノズル板314と吸振体315と振動板316と複数の圧電素子311と配線基板317と筐体部318とを有する。
流路基板312および圧力室基板313は、複数のノズルNにインクを供給するための流路を形成する。流路基板312と圧力室基板313とは、この順でc1方向に積層される。流路基板312および圧力室基板313のそれぞれは、b軸に沿う方向に長尺な板状部材である。流路基板312および圧力室基板313は、例えば接着剤により、互いに接合される。
圧力室基板313よりもc1方向に位置する領域には、振動板316と配線基板317と筐体部318と駆動回路340とが設置される。他方、流路基板312よりもc2方向に位置する領域には、ノズル板314と吸振体315とが設置される。これらの各要素は、概略的には流路基板312および圧力室基板313と同様にb軸に沿う方向に長尺な板状部材であり、例えば接着剤により、互いに接合される。
ノズル板314は、複数のノズルNが形成された板状部材である。複数のノズルNのそれぞれは、インクを通過させる円形状の貫通孔である。ノズル板314は、例えば、ドライエッチングまたはウェットエッチング等の加工技術を用いる半導体製造技術によりシリコン単結晶基板を加工することにより製造される。ただし、ノズル板314の製造には、他の公知の方法および材料が適宜に用いられてもよい。
ここで、前述のノズル面Fは、液体吐出ヘッド310の外形を構成する面のうち、ノズルNのc2方向での一端の開口からc軸に垂直な方向に沿って拡がる面である。図4に示す例では、液体吐出ヘッド310のc2方向を向く面がノズル面Fであり、ノズル面Fには、ノズル板314のc2方向を向く面が含まれる。
流路基板312には、第1ノズル列L1および第2ノズル列L2のそれぞれについて、空間Raと複数の供給流路312aと複数の連通流路312bと供給液室312cとが設けられる。空間Raは、c軸に沿う方向でみた平面視で、b軸に沿う方向に延びる長尺状の開口である。供給流路312aおよび連通流路312bのそれぞれは、ノズルNごとに形成される貫通孔である。供給液室312cは、複数のノズルNにわたりb軸に沿う方向に延びる長尺状の空間であり、空間Raと複数の供給流路312aとを互いに連通させる。複数の連通流路312bのそれぞれは、当該連通流路312bに対応する1個のノズルNに平面視で重なる。
圧力室基板313は、第1ノズル列L1および第2ノズル列L2のそれぞれについて、キャビティと称される複数の圧力室Cvが形成された板状部材である。複数の圧力室Cvは、b軸に沿う方向に配列される。各圧力室Cvは、ノズルNごとに形成され、平面視でa軸に沿う方向に延びる長尺状の空間である。流路基板312および圧力室基板313のそれぞれは、前述のノズル板314と同様に、例えば、半導体製造技術によりシリコン単結晶基板を加工することにより製造される。ただし、流路基板312および圧力室基板313のそれぞれの製造には、他の公知の方法および材料が適宜に用いられてもよい。
圧力室Cvは、流路基板312と振動板316との間に位置する空間である。第1ノズル列L1および第2ノズル列L2のそれぞれについて、複数の圧力室Cvがb軸に沿う方向に配列される。また、圧力室Cvは、連通流路312bおよび供給流路312aのそれぞれに連通する。したがって、圧力室Cvは、連通流路312bを介してノズルNに連通し、かつ、供給流路312aと供給液室312cとを介して空間Raに連通する。
圧力室基板313のc2方向を向く面には、振動板316が配置される。振動板316は、弾性的に振動可能な板状部材である。振動板316は、例えば、酸化シリコン(SiO)で構成される弾性膜と、酸化ジルコニウム(ZrO)で構成される絶縁膜と、を有し、これらが積層される。当該弾性膜は、例えば、シリコン単結晶基板の一方の面を熱酸化することにより形成される。当該絶縁膜は、例えば、スパッタ法によりジルコニウムの層を形成し、当該層を熱酸化することにより形成される。
振動板316のc1方向を向く面には、第1ノズル列L1および第2ノズル列L2のそれぞれについて、各ノズルNに対応する複数の圧電素子311が配置される。各圧電素子311は、前述の駆動パルスPDの供給により変形する受動素子である。各圧電素子311は、平面視でa軸に沿う方向に延びる長尺状をなす。複数の圧電素子311は、複数の圧力室Cvに対応するようにb軸に沿う方向に配列される。圧電素子311の変形に連動して振動板316が振動すると、圧力室Cv内の圧力が変動することで、インクがノズルNからc2方向に向けて吐出される。
筐体部318は、複数の圧力室Cvに供給されるインクを貯留するためのケースである。図4に示すように、本実施形態の筐体部318には、第1ノズル列L1および第2ノズル列L2のそれぞれについて、空間Rbが形成される。筐体部318の空間Rbと流路基板312の空間Raとは、互いに連通する。空間Raと空間Rbとで構成される空間は、複数の圧力室Cvに供給されるインクを貯留するリザーバーである液体貯留室Rとして機能する。液体貯留室Rには、筐体部318に形成された導入口318aを介してインクが供給される。液体貯留室R内のインクは、供給液室312cと各供給流路312aとを介して圧力室Cvに供給される。吸振体315は、液体貯留室Rの壁面を構成する可撓性のフィルム状のコンプライアンス基板であり、液体貯留室R内のインクの圧力変動を吸収する。
配線基板317は、駆動回路340と複数の圧電素子311とを電気的に接続するための配線が形成された板状部材である。配線基板317のc2方向を向く面は、振動板316に導電性の複数のバンプTを介して接合される。一方、配線基板317のc1方向を向く面には、駆動回路340が実装される。
駆動回路340は、各圧電素子311を駆動するための駆動信号および基準電圧を出力するIC(Integrated Circuit)チップである。具体的には、駆動回路340は、前述の制御信号SIに基づいて、複数の圧電素子311のそれぞれについて、駆動信号Comを駆動パルスPDとして供給するか否かを切り替える。
配線基板317のc1方向を向く面には、図示しないが、制御装置600に電気的に接続される外部配線の端部が接合される。当該外部配線は、例えば、FPC(Flexible Printed Circuits)またはFFC(Flexible Flat Cable)等の接続部品で構成される。なお、配線基板317がFPCまたはFFC等であってもよい。
1-4.立体物印刷装置の動作および立体物印刷方法
図5は、第1実施形態に係る立体物印刷方法の流れを示すフローチャートである。当該立体物印刷方法は、立体物印刷装置100を用いて行われる。立体物印刷装置100では、図5に示すように、まず、ステップS110において、ワークWが設置される。なお、ワークの設置は、ユーザーによる手作業で行ってもよいし、プログラムPG1に従うロボット200の動作等により自動で行ってもよい。
次に、ステップS120において、前述のようにワークWのCADデータ等を用いてワーク情報Daがデータ生成部614により生成される。その後、ステップS130において、ポイントデータDcがデータ生成部614により生成される。本実施形態では、ステップS130において生成されるポイントデータDcは、基準経路として理想的な走査経路を示す。そして、ステップS140において、ステップS130で生成したポイントデータDcを用いて、パス数に応じたN回の印刷動作MPが行われる。本実施形態の印刷動作MPでは、センサー330を用いてワークWに対する液体吐出ヘッド310の相対的な位置関係が検出される。本実施形態の各印刷動作MPでは、ポイントデータDcだけでなく、センサー330からの検出データDbを用いて、液体吐出ヘッド310の位置が制御される。
図6は、第1実施形態における第1印刷動作MP_1および第2印刷動作MP_2を説明するための図である。図6では、印刷動作MPの回数であるパス数が2回である場合が例示される。図6に示す例では、各動作において、液体吐出ヘッド310がY軸に沿う方向に走査される。ここで、液体吐出ヘッド310の走査方向は、前述のツール座標系におけるa軸に沿う。
1パス目の印刷動作MPである第1印刷動作MP_1による印刷は、ワークWの第1領域RP1に対して行われる。同様に、2パス目の印刷動作MPである第2印刷動作MP_2による印刷は、ワークWの第2領域RP2に対して行われる。ここで、第1領域RP1および第2領域RP2は、互いの一部同士が重なるように、X軸に沿う方向にずれて配置される。典型的には、第1領域RP1および第2領域RP2のそれぞれは、液体吐出ヘッド310の走査方向に延びる帯状の領域である。図6に示す例では、パス数は2回であるが、パス数はこれに限定されず、1回でもよいし、3回以上でもよい。
図7は、第1実施形態における各印刷動作MPを説明するための図である。なお、図7では、液体吐出ヘッド310の複数のノズルNが模式的に示される。また、図7では、理想的な走査経路である基準経路RUと、理想的な走査経路の走査と液体吐出ヘッド310からの液体の吐出によって、ワークW上に形成される複数のドットDTの集合である印刷画像が模式的に示される。図7に示す例では、液体吐出ヘッド310の走査方向DSに沿う直線的な経路であるが、理想的な走査経路は、ワークWの形状等に応じて、湾曲または屈曲する部分を有してもよく、印刷画像もこれに応じてワークW上で湾曲または屈曲して形成される
図7に示す例では、ポイントデータDcは、データPSおよびPEを含む複数のデータで構成される。データPSは、液体吐出ヘッド310の走査経路における開始位置を示す。データPEは、液体吐出ヘッド310の走査経路における終了位置を示す。図示しないが、ポイントデータDcは、データPSおよびPEのほか、液体吐出ヘッド310の走査経路における開始位置と終了位置との間の位置を示す複数のデータを含む。なお、液体吐出ヘッド310の走査経路における開始位置と終了位置との間の位置を示すデータの数は、任意である。なお、図7に示す例では、液体吐出ヘッド310の姿勢は理想的に、X軸とb軸が平行であり、Y軸とa軸が平行であり、Z軸とc軸が平行であるようにロボット200によって配置され、移動されるが、ツール座標系とベース座標系のこうした対応関係は、後述する誤差によってずれが生じる。
図7に示すように、本実施形態の印刷動作MPでは、液体吐出ヘッド310がY軸に沿って移動する。このとき、理想的な走査経路である基準経路RUに対して実際の走査経路が近づくように、センサー330の検出結果に基づいて液体吐出ヘッド310の位置が制御される。本実施形態の印刷動作MPでは、ポイントデータDcを用いて液体吐出ヘッド310のX座標、Y座標およびZ座標に関する位置が制御される。ここで、X座標に関しては、ポイントデータDcに加え、検出データDbも用いて位置が制御される。
図7に示す例では、基準面RFは、X2方向を向く平面である。ここで、センサー330の検出軸ASは、X1方向を向いており、基準面RFに交差する。センサー330の出力は、X軸に沿う方向におけるワークWに対する液体吐出ヘッド310の位置関係に応じて変化する。したがって、本実施形態のように基準面RFが液体吐出ヘッド310の走査方向DSに平行である場合、センサー330の出力が一定となるように、ロボット200の駆動を制御することにより、液体吐出ヘッド310の実際の走査経路がX軸に沿う方向における基準経路RUからのずれが低減される。
以上の立体物印刷装置100は、前述のように、液体吐出ヘッド310と、「移動機構」の一例であるロボット200と、センサー330と、を有する。ここで、液体吐出ヘッド310は、「液体」の一例であるインクを吐出する複数のノズルNで構成される「ノズル列」の一例である第1ノズル列L1または第2ノズル列L2が設けられたノズル面Fを有する。ロボット200は、立体的なワークWに対する液体吐出ヘッド310の位置を変化させる。センサー330は、ワークWに対する液体吐出ヘッド310の位置関係を検出する。
また、前述のように、「第1軸」の一例であるc軸は、ノズル面Fの法線に平行な軸であるか、または、液体吐出ヘッド310からのインクの吐出方向に平行な軸である。「第2軸」の一例であるa軸は、ノズル面Fに平行であり、かつ、第1ノズル列L1または第2ノズル列L2の延びる方向に交差する軸であるか、または、ロボット200によるワークWに対する液体吐出ヘッド310の走査方向に平行な軸である。「第3軸」の一例であるb軸は、c軸およびa軸の両方に交差する軸であり、好ましくは、第1ノズル列L1または第2ノズル列L2に沿う方向に延びる軸である。
このように、c軸を「第1軸」とし、a軸を「第2軸」とし、b軸を「第3軸」とするとき、センサー330は、b軸に沿う方向におけるワークWに対する液体吐出ヘッド310の相対的な位置関係を検出する。このため、この検出結果を用いてロボット200の駆動を制御することにより、a軸に沿う方向にワークWに対して液体吐出ヘッド310を移動させる場合、基準経路RUに対する液体吐出ヘッド310の走査経路のb軸に沿う方向での蛇行を低減することができる。すなわち、センサー330による検出結果を用いてロボット200の駆動を制御することにより、ワークWに対する液体吐出ヘッド310のb軸に沿う方向での位置の変動が低減される。
ここで、ワークWに対する液体吐出ヘッド310のb軸に沿う方向での位置の変動は、ワークWに対する液体吐出ヘッド310のa軸やc軸に沿う方向での位置の変動に比べて、印刷画像の品質に与える影響が大きい。
1回の印刷動作によってワーク上に形成される印刷画像を形成する場合を図7に示す例で説明する。当該印刷画像は、液体吐出ヘッド310b軸方向に対応するX軸方向に端部を有し、この端部はワーク上で画像が形成される領域と画像が形成されない領域とのX軸方向の境界となる。ロボット200の駆動によるb軸方向の位置の変動は、このX軸方向の境界の蛇行となって目立ちやすく、印刷画像の品質に与える影響が大きくなる。
一方、当該印刷画像はa軸に対応するY軸方向にも端部を有し、ワーク上で画像が形成される領域と画像が形成されない領域とのY軸方向の境界となるが、Y軸方向と対応するa軸方向においてはノズルN同士の位置があらかじめ固定されているため、1回の印刷動作ではY軸方向の境界の蛇行は生じない。また、複数回の印刷動作で1つの印刷画像を形成する場合でも、個々の印刷動作による画像のつなぎ目以外では、Y軸方向の境界にずれは生じない。このため、ロボット200の駆動によるa軸方向の位置の変動が印刷画像の品質に与える影響は、b軸方向の位置の変動に比べて小さい。
また、液体吐出ヘッド310はc軸に沿って液滴を吐出し、吐出される液滴にはc軸に沿った方向に付勢力が働くため、c軸方向の位置の変動が印刷画像の品質に与える影響は、b軸方向の位置の変動に比べて小さい。
以上より、ワークWに対する液体吐出ヘッド310のb軸に沿う方向での位置の変動を低減することは、立体物印刷装置100において印刷画像の品質を高めるうえで有用である。なお、レールに沿って液体吐出ヘッドを搭載したキャリッジが往復移動する方式、いわゆるマルチパス方式で用紙への印刷を行う通常のプリンタにおいては、走査方向とインクの吐出方向とに交差する方向、つまり上述のb軸方向に対応する方向における位置の変動はレールによって規制されるため、この方向の位置の変動は問題になりにくい。
本実施形態では、前述のように、センサー330は、距離センサーである。また、液体吐出ヘッド310に対するセンサー330の相対的な位置が固定される。そして、センサー330は、ワークWに対する相対的な位置が固定される基準面RFとの間の距離を測定する。このため、b軸に沿う方向におけるワークWに対する液体吐出ヘッド310の相対的な位置関係をセンサー330で検出することができる。
なお、ワークWに対するセンサー330の相対的な位置を固定しても、b軸に沿う方向におけるワークWに対する液体吐出ヘッド310の相対的な位置関係をセンサー330で検出することも可能である。ただし、ワークWに対するセンサー330の相対的な位置を固定する構成では、センサー330の検出範囲が液体吐出ヘッド310の移動範囲を包含するような広範囲となるため、センサー330を多数設ける必要がある。これに対し、液体吐出ヘッド310に対するセンサー330の相対的な位置を固定する構成では、センサー330の数が1個でよいため、立体物印刷装置100の構成を簡単化できるという利点がある。
前述のように、基準面RFは、液体吐出ヘッド310の走査方向に平行な軸であるa軸に対して平行に延びる部分を有する。このため、センサー330の検出結果が一定となるように、ロボット200の駆動を制御することにより、液体吐出ヘッド310のb軸に沿う方向での蛇行を低減することができる。これに対し、基準面RFがa軸に対して平行でない場合、基準面RFの形状または傾斜等の状態をあらかじめ把握しておき、その状態を加味して、センサー330の検出結果に基づいて、ロボット200の駆動を制御する必要がある。このため、基準面RFがa軸に対して平行でない場合、基準面RFがa軸に対して平行である場合に比べて、ロボット200の駆動を制御する際の演算が複雑になる。
また、前述のように、立体物印刷装置100は、ワークWの第1領域RP1に対して、ロボット200が液体吐出ヘッド310を相対的に移動させつつ、液体吐出ヘッド310がインクを吐出する第1印刷動作MP_1を実行する。また、立体物印刷装置100は、ワークWの第1領域RP1に部分的に重なる第2領域RP2に対して、ロボット200が液体吐出ヘッド310を相対的に移動させつつ、液体吐出ヘッド310がインクを吐出する第2印刷動作MP_2を実行する。
ここで、第1印刷動作MP_1におけるa軸およびc軸のそれぞれに沿う方向での液体吐出ヘッド310の移動量は、第1印刷動作MP_1におけるb軸に沿う方向での液体吐出ヘッド310の移動量よりも大きい。また、第1印刷動作MP_1におけるa軸に沿う方向での液体吐出ヘッド310の移動量は、第1印刷動作MP_1におけるc軸に沿う方向での液体吐出ヘッド310の移動量よりも大きい。
前述のように、ロボット200は、液体吐出ヘッド310を含む「エンドエフェクター」の一例である液体吐出ヘッドユニット300が装着される多関節ロボットである。ロボット200は、複数の関節部231~236の動作の組み合わせにより液体吐出ヘッドユニット300を直線状または曲線状等の線状の経路に沿って移動させる。このとき、液体吐出ヘッド310が移動すべき経路の指示として理想的な走査経路である基準経路RU等をロボット200に単に与えても、各アームの加工誤差または組み立て誤差等の各種誤差、各アームの機械的振動、モーターまたは減速機の偏心、ロータリーエンコーダーの分解の粗さ等の要因により、各関節部の動作誤差が様々なタイミングで出現するので、実際の経路が蛇行して当該理想経路に対してずれてしまう。このようなずれは、あらかじめ予測することが難しい。したがって、このようなロボット200を移動機構として用いた場合、基準経路RUに関する情報だけでなくセンサー330の検出結果を用いてロボット200の駆動を制御することは、液体吐出ヘッド310を理想的な走査経路に沿って移動させるうえで特に有用である。なお、理想的な走査経路に対する実際の経路の前述のようなずれは多関節ロボット以外の移動機構、つまりは複数の可動部の動作の組み合わせによって移動が可能な機構においても同様に生じ得るものであり、センサー330の検出結果を用いて当該移動機構を制御することは、液体吐出ヘッド310を理想的な走査経路に沿って移動させるうえで同様に有用である。
本実施形態の立体物印刷装置100は、センサー330による検出を第1印刷動作MP_1の実行中に行う。このため、センサー330の検出結果に基づくフィードバック制御により、液体吐出ヘッド310の位置を制御しながら、第1印刷動作MP_1による印刷を行うことができる。
ここで、前述のように、ロボット200の駆動を制御する「制御部」の一例である制御装置600をさらに有する。本実施形態では、センサー330は、第1印刷動作MP_1の実行中に、ワークWに対する液体吐出ヘッド310の相対的な位置関係に関する検出データDbを制御装置600に対して出力する。そして、制御装置600は、検出データDbに基づいて、第1印刷動作MP_1におけるロボット200の駆動を制御する。より具体的には、制御装置600は、検出データDbに基づいて、第1印刷動作MP_1におけるb軸に沿う方向でのワークWに対する液体吐出ヘッドの相対的な位置を調整する。このため、第1印刷動作MP_1において、センサー330からの検出結果に基づくフィードバック制御により、b軸に沿う方向における液体吐出ヘッド310の位置が制御される。
2.第2実施形態
図8は、第2実施形態に係る立体物印刷装置100Aの電気的な構成を示すブロック図である。立体物印刷装置100Aは、プログラムPG1に代えてプログラムPG2を用いることを以外は、前述の第1実施形態の立体物印刷装置100と同様である。
立体物印刷装置100Aでは、処理回路610が、記憶回路620に記憶されるプログラムPG2を実行することにより、情報取得部611、アーム制御部612A、吐出制御部613およびデータ生成部614Aとして機能する。
アーム制御部612Aは、印刷データImgに基づく画像を印刷する印刷動作MPに先立ち、液体吐出ヘッド310の実際の走査経路を検出する後述の検出動作MDを実行する。後に詳述するが、検出動作MDは、液体吐出ヘッド310からのインクの吐出を行わずに、センサー330がワークWに対する液体吐出ヘッド310の相対的な位置関係を検出する。
ここで、検出動作MDは、理想的な走査経路を示すポイントデータDcを用いてロボット200を駆動させつつ、センサー330による検出を行う。データ生成部614Aは、前述の理想的な走査経路を示すポイントデータDcを生成する機能のほか、検出動作MDでセンサー330から出力される検出データDbに基づいて、ポイントデータDcを補正する機能を有する。本実施形態の印刷動作MPは、補正後のポイントデータDcを用いて、液体吐出ヘッド310の位置を制御する。
なお、検出動作MDは、印刷動作MPの回数に対応してN回行われる。以下では、Nパス目の検出動作MDが「印刷動作MD_N」と表記される。ここで、1パス目の検出動作MDは、第1検出動作MD_1である。2パス目の検出動作MDは、第2検出動作MD_2である。また、以下では、Nパス目に用いるポイントデータDcをポイントデータDc_Nと表記する場合がある。
図9は、第2実施形態に係る立体物印刷方法の流れを示すフローチャートである。当該立体物印刷方法は、立体物印刷装置100Aを用いて行われる。立体物印刷装置100Aでは、図9に示すように、まず、前述の第1実施形態と同様、ステップS110およびステップS120が実行される。
その後、ステップS130Aにおいて、ポイントデータDcがデータ生成部614Aにより生成される。このとき、パス数に応じたN回の検出動作MDが行われる。そして、ステップS140Aにおいて、ステップS130Aで生成した補正後のポイントデータDcを用いて、パス数に応じたN回の印刷動作MPが行われる。ここで、本実施形態の印刷動作MPでは、補正後のポイントデータDcを用いて液体吐出ヘッド310のX座標、Y座標およびZ座標に関する位置が制御される。
図10は、図9に示すポイントデータDcの生成の流れを示すフローチャートである。以下、図10に基づいて、図9に示すステップS130Aにおける処理の流れを説明する。図10に示すように、まず、液体吐出ヘッド310の実際の走査経路を検出する検出動作MDが行われる。
検出動作MDでは、最初に、ステップS131において、ワーク情報Daに基づいて、基準経路として理想的な走査経路を示すポイントデータDcがデータ生成部614Aにより生成される。次に、ステップS132において、ステップS131で生成したポイントデータDcを用いてロボット200を動作させつつ、センサー330を用いて実際の走査経路が検出される。
次に、ステップS133において、検出動作MDの検出結果、すなわちステップS132で検出した実際の走査経路に基づいて、補正した経路を示すポイントデータDcがデータ生成部614Aにより生成される。その後、確認動作MCが行われる。なお、確認動作MCは、必要に応じて実行すればよく、要求される印刷品質の程度などによっては適宜省略し、ポイントデータDcの調整に要する時間を短縮することも可能である。言い換えると、ステップS133でポイントデータDcを生成した後、ステップS136へと直接進んでも良い。
確認動作MCでは、最初に、ステップS134において、ステップS133で生成したポイントデータDcを用いてロボット200を動作させつつ、センサー330を用いて実際の走査経路が検出される。その後、ステップS135において、ステップS134で検出した実際の走査経路が所望の走査経路であるか否かが判断される。例えば、ステップS134で検出した実際の走査経路と基準経路との差が所定範囲内である場合、ステップS134で検出した実際の走査経路が所望の走査経路であると判断される。
実際の走査経路が所望の走査経路でない場合、前述のステップS133に戻り、実際の走査経路が基準経路に近づくように、ポイントデータDcの調整が行われる。一方、実際の走査経路が所望の走査経路である場合、ステップS136において、ステップS135からの移行回数がN回目であるか否かにより、Nパス目か否かが判断される。
Nパス目に達していない場合、前述のステップS131に戻り、後続するパスについて、前述と同様の処理が行われる。一方、Nパス目に達した場合、前述の図5に示すステップS140Aに移行し、印刷が行われる。
図11は、理想的な走査経路を示すポイントデータDcを説明するための図である。図11では、1パス目の検出動作MDにおける理想的な走査経路である基準経路RU_1を示すポイントデータDc_1が示される。なお、図11では、液体吐出ヘッド310の複数のノズルNが模式的に示される。また、図11では、理想的な走査経路が液体吐出ヘッド310の走査方向DSに沿う直線的な経路であるが、理想的な走査経路は、必要に応じて、湾曲または屈曲する部分を有してもよい。
図11に示す例では、ポイントデータDc_1は、データPS、P1~P15およびPEの17個のデータで構成される。データP1~P15は、液体吐出ヘッド310の走査経路における開始位置と終了位置との間の位置を示す。なお、液体吐出ヘッド310の走査経路における開始位置と終了位置との間の位置を示すデータの数は、図11に示す例に限定されず、任意である。
図12は、理想的な走査経路を示すポイントデータDcを用いた場合における実際の走査経路RUaに関する位置の検出を説明するための図である。図12では、1パス目の検出動作MDにおける実際の走査経路RUaである第1走査経路RUa_1が示される。1パス目の検出動作MDでは、図12に示すように、理想的な走査経路を示すポイントデータDcを用いて液体吐出ヘッド310の位置が制御される。このとき、液体吐出ヘッド310からのインクの吐出が行われず、センサー330による検出が並行して行われる。
図12に示す例では、第1走査経路RUa_1が理想的な走査経路からずれて蛇行する状態が示される。第1走査経路RUa_1の検出は、センサー330の検出結果を用いて行われる。
図13は、理想的な走査経路に対する実際の走査経路RUaのずれを説明するための図である。図13では、1パス目の検出動作MDにおける実際の走査経路である第1走査経路RUa_1が基準経路RU_1と対比して示される。
図14は、実際の走査経路RUaに基づいて補正したポイントデータDc_1の例を説明するための図である。図14では、1パス目の検出動作MDの検出結果を用いて補正したポイントデータDc_1が示される。前述のステップS133において生成される補正後のポイントデータDc_1は、図14に示すように、基準経路RU_1に対する第1走査経路RUa_1のずれを相殺するように移動する補正経路RC_1を求め、この補正経路RC_1の位置を示すように、ポイントデータDc_1を補正することにより得られる。
図14に示す例では、基準経路RU_1と補正経路RC_1との差の絶対値が基準経路RU_1と第1走査経路RUa_1との差の絶対値と等しい。すなわち、基準経路RU_1と補正経路RC_1との差の絶対値を、基準経路RU_1と第1走査経路RUa_1との差の絶対値に係数αを乗じた補正量としたとき、αは、1である。
図15は、実際の走査経路RUaに基づいて補正したポイントデータDc_1の他の例を説明するための図である。図15に示す例では、基準経路RU_1と補正経路RC_1との差の絶対値が基準経路RU_1と第1走査経路RUa_1との差の絶対値よりも大きい。すなわち、基準経路RU_1と補正経路RC_1との差の絶対値を、基準経路RU_1と第1走査経路RUa_1との差の絶対値に係数αを乗じた補正量としたとき、αは、1よりも大きい。つまり、実際の走査経路RUaに基づいたポイントデータDc_1の補正の度合いは係数αによって任意に設定することが可能である。図15では、αが1よりも大きい場合を示したが、αを1よりも小さく設定することも可能である。
図16は、補正したポイントデータDc_1を用いた場合における実際の走査経路RUbを説明するための図である。図16では、確認動作MCまたは印刷動作MPにおいて、検出動作MDの検出結果に基づいて補正したポイントデータDc_1を用いてロボット200を動作させつつ印刷した状態が示される。また、図16では、前述の図15に示す補正経路RC_1が実際の走査経路との対比のために図示される。
図16に示すように、第2走査経路RUb_1は、理想的な走査経路に対するずれが低減される。
以上の第2実施形態によっても、前述の第1実施形態と同様、立体的なワークWに対する印刷の画質を高めることができる。本実施形態の立体物印刷装置100Aは、前述のように、検出動作MDを実行した後、検出データDbを用いて第1印刷動作MP_1を実行する。ここで、検出データDbは、センサー330がワークWに対する液体吐出ヘッド310の相対的な位置関係に関する情報である。検出動作MDは、ロボット200がワークWに対して液体吐出ヘッド310を移動させつつ、検出データDbを出力する。
このように、検出動作MDの実行により得られた検出データDbを用いて第1印刷動作MP_1が実行される。このため、センサー330の検出結果に基づくフィードフォワード制御により、液体吐出ヘッド310の位置を制御しながら、第1印刷動作MP_1による印刷を行うことができる。当該フィードフォワード制御では、液体吐出ヘッド310の走査速度を速くしても、前述の第1実施形態のようなフィードバック制御を用いる構成に比べて、液体吐出ヘッド310の蛇行を低減しやすい。言い換えると、当該フィードフォワード制御では、前述の第1実施形態のようなフィードバック制御を用いる構成に比べて、液体吐出ヘッド310の走査速度を速くすることができる。また、本実施形態は、前述の第1実施形態に比べて、液体吐出ヘッド310の位置の制御が外乱の影響を受け難いという利点もある。
ここで、前述のように、立体物印刷装置100Aは、検出データDbに基づいて、検出動作MDにおけるワークWに対する液体吐出ヘッド310の走査経路よりも基準経路に近づくように、第1印刷動作MP_1における液体吐出ヘッド310が通過すべき位置を示すポイントデータDcを生成する。このため、第1印刷動作MP_1において、生成されたポイントデータDcを用いて、液体吐出ヘッド310の走査経路を基準経路に近づくように制御することができる。
3.変形例
以上の例示における各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。なお、以下の例示から任意に選択される2以上の態様は、互いに矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
3-1.変形例1
前述の形態では、移動機構として6軸の垂直多軸ロボットを用いる構成が例示されるが、当該構成に限定されない。移動機構は、ワークに対して液体吐出ヘッドの相対的な位置および姿勢を3次元的に変化させることができればよい。したがって、移動機構は、例えば、6軸以外の垂直多軸ロボットでもよいし、水平多軸ロボットでもよい。また、ロボットアームが有する可動部は、回動機構に限定されず、例えば、伸縮機構等でもよい。
3-2.変形例2
前述の形態では、ロボットアームの先端に対する液体吐出ヘッドの固定方法としてネジ止め等を用いる構成が例示されるが、当該構成に限定されない。例えば、ロボットアームの先端に装着されるハンド等の把持機構により液体吐出ヘッドを把持することにより、ロボットアームの先端に対して液体吐出ヘッドを固定してもよい。
3-3.変形例3
また、前述の形態では、液体吐出ヘッドを移動させる構成の移動機構が例示されるが、当該構成に限定されず、例えば、液体吐出ヘッドの位置が固定されており、移動機構がワークを移動させ、液体吐出ヘッドに対してワーク相対的な位置および姿勢を3次元的に変化させる構成でもよい。この場合、例えば、ロボットアームの先端に装着されるハンド等の把持機構によりワークが把持される。
3-4.変形例4
前述の形態では、1種類のインクを用いて印刷を行う構成が例示されるが、当該構成に限定されず、2種以上のインクを用いて印刷を行う構成にも本発明を適用することができる。
3-5.変形例5
本発明の立体物印刷装置の用途は印刷に限定されない。例えば、色材の溶液を吐出する立体物印刷装置は、液晶表示装置のカラーフィルターを形成する製造装置として利用される。また、導電材料の溶液を吐出する立体物印刷装置は、配線基板の配線や電極を形成する製造装置として利用される。また、立体物印刷装置は、接着剤等の液体をワークに塗布するジェットディスペンサーとしても利用できる。
100…立体物印刷装置、100A…立体物印刷装置、200…ロボット(移動機構)、300…液体吐出ヘッドユニット(エンドエフェクター)、310…液体吐出ヘッド、330…センサー(距離センサー)、600…制御装置(制御部)、AS…検出軸、DS…走査方向、Db…検出データ、F…ノズル面、L1…第1ノズル列(ノズル列)、L2…第2ノズル列(ノズル列)、MD…検出動作、MD_1…第1検出動作、MD_2…第2検出動作、MD_N…印刷動作、MP…印刷動作、MP_1…第1印刷動作、MP_2…第2印刷動作、MP_N…印刷動作、N…ノズル、RF…基準面、RP1…第1領域、RP2…第2領域、W…ワーク。

Claims (20)

  1. 液体を吐出する複数のノズルで構成されるノズル列が設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、
    立体的なワークに対する前記液体吐出ヘッドの位置を変化させる移動機構と、
    前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの位置関係を検出するセンサーと、を有し、
    前記ノズル面の法線に平行な軸を第1軸とし、
    前記ノズル面に平行であり、かつ、前記ノズル列の延びる方向に交差する軸を第2軸とし、
    前記第1軸および前記第2軸の両方に交差する軸を第3軸とするとき、
    前記センサーは、前記第3軸に沿う方向における前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの相対的な位置関係を検出する、
    ことを特徴とする立体物印刷装置。
  2. 前記移動機構は、前記第2軸に沿う方向に前記ワークに対して前記液体吐出ヘッドを走査させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体物印刷装置。
  3. 液体を吐出する複数のノズルで構成されるノズル列が設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、
    立体的なワークに対する前記液体吐出ヘッドの位置を変化させる移動機構と、
    前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの位置関係を検出するセンサーと、を有し、
    前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出方向に平行な軸を第1軸とし、
    前記移動機構による前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの走査方向に平行な軸を第2軸とし、
    前記第1軸および前記第2軸の両方に交差する軸を第3軸とするとき、
    前記センサーは、前記第3軸に沿う方向における前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの相対的な位置関係を検出する、
    ことを特徴とする立体物印刷装置。
  4. 前記第2軸は、前記ノズル面に平行であり、かつ、前記ノズル列の延びる方向に直交する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の立体物印刷装置。
  5. 前記第3軸は、前記ノズル列に沿う方向に延びる軸である、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の立体物印刷装置。
  6. 前記センサーは、距離センサーであり、
    前記液体吐出ヘッドに対する前記距離センサーの相対的な位置が固定されており、
    前記距離センサーは、前記ワークに対する相対的な位置が固定される基準面との間の距離を測定する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の立体物印刷装置。
  7. 前記基準面は、前記第2軸に対して平行に延びる部分を有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の立体物印刷装置。
  8. 前記ワークの第1領域に対して、前記移動機構が前記液体吐出ヘッドを相対的に移動させつつ、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出する第1印刷動作を実行する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の立体物印刷装置。
  9. 前記第1印刷動作における前記第1軸および前記第2軸のそれぞれに沿う方向での前記液体吐出ヘッドの移動量は、前記第1印刷動作における前記第3軸に沿う方向での前記液体吐出ヘッドの移動量よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項8に記載の立体物印刷装置。
  10. 前記第1印刷動作における前記第2軸に沿う方向での前記液体吐出ヘッドの移動量は、前記第1印刷動作における前記第1軸に沿う方向での前記液体吐出ヘッドの移動量よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の立体物印刷装置。
  11. 前記ワークの前記第1領域に部分的に重なる第2領域に対して、前記移動機構が前記液体吐出ヘッドを相対的に移動させつつ、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出する第2印刷動作を実行する、
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の立体物印刷装置。
  12. 前記移動機構は、前記液体吐出ヘッドを含むエンドエフェクターが装着される多関節ロボットである、
    ことを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の立体物印刷装置。
  13. 前記センサーによる検出を前記第1印刷動作の実行中に行う、
    ことを特徴とする請求項12に記載の立体物印刷装置。
  14. 前記多関節ロボットの駆動を制御する制御部をさらに有し、
    前記センサーは、前記第1印刷動作の実行中に、前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの相対的な位置関係に関する検出データを出力し、
    前記制御部は、前記検出データに基づいて、前記第1印刷動作における前記移動機構の駆動を制御する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の立体物印刷装置。
  15. 前記制御部は、前記検出データに基づいて、前記第1印刷動作における前記第3軸に沿う方向での前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの相対的な位置を調整する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の立体物印刷装置。
  16. 前記移動機構が前記ワークに対して前記液体吐出ヘッドを移動させつつ、前記センサーが前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの相対的な位置関係に関する検出データを出力する検出動作を実行した後、前記検出データを用いて前記第1印刷動作を実行する、
    ことを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の立体物印刷装置。
  17. 前記検出データに基づいて、前記検出動作における前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの走査経路よりも基準経路に近づくように、前記第1印刷動作における前記液体吐出ヘッドが通過すべき位置を示すポイントデータを生成する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の立体物印刷装置。
  18. 液体を吐出する複数のノズルで構成されるノズル列が設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、立体的なワークに対する前記液体吐出ヘッドの位置を変化させる移動機構と、を用いて、前記ワークに対して印刷を行う立体物印刷方法であって、
    前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出方向に平行な軸を第1軸とし、
    前記移動機構による前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの走査方向に平行な軸を第2軸とし、
    前記第1軸および前記第2軸の両方に交差する軸を第3軸とするとき、
    前記第3軸に沿う方向における前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの相対的な位置関係を検出する検出動作を実行する、
    ことを特徴とする立体物印刷方法。
  19. 前記ワークの第1領域に対して、前記移動機構が前記液体吐出ヘッドを相対的に移動させつつ、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出する第1印刷動作の実行中に、前記検出動作による検出を行う、
    ことを特徴とする請求項18に記載の立体物印刷方法。
  20. 前記移動機構が前記ワークに対して前記液体吐出ヘッドを移動させつつ、前記検出動作による検出を行うことにより、前記ワークに対する前記液体吐出ヘッドの相対的な位置関係に関する検出データを生成した後、
    前記検出データに基づいて、前記ワークの第1領域に対して、前記移動機構が前記液体吐出ヘッドを相対的に移動させつつ、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出する第1印刷動作を実行する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の立体物印刷方法。
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