JP2017105063A - 加色処理を伴った3dプリンタ並びにこれに用いる表面加色装置 - Google Patents

加色処理を伴った3dプリンタ並びにこれに用いる表面加色装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 シンプルな装置構成を採りながらも立体造形ワークの表面に任意のカラー着色が精緻に施せる新規な3Dプリンタとこれに用いる表面加色装置を提供する。
【解決手段】 本発明の3DプリンタPは、ノズルヘッド10から吐出するフィラメント12を積層して立体造形ワークを形成する3Dプリンター部1と、プリントヘッドから異なる複数色のインクを噴射してカラー印刷を行うインクジェット式カラープリンター部2とに共用されるワークテーブルWTを具え、該ワークテーブルWTは、3Dプリンター部1とインクジェット式カラープリンター部2との間を移動自在に設けられ、且つワークテーブルWT上の立体造形ワークは、インクジェット式カラープリンター部2による加色処理を受ける際に所定の基準位置に保持される構造であることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、3Dプリンタに関するものであり、特にシンプルな装置構成を採りながらも立体造形ワークの表面に任意のカラー着色が精緻に施せるようにした、新規な加色処理を伴った3Dプリンタ並びにこれに用いる表面加色装置に係るものである。
一般的なプリンターは紙や平面等に文字等を二次元的に印刷するものであるが、近年、樹脂などで所望の三次元形状に立体造形できる3Dプリンタが普及してきている(例えば特許文献1〜3参照)。
この種の3Dプリンタとしては、従来、例えば熱溶解積層方式、インクジェット方式などが存在するが、以下のような問題があった。
まず従来の熱溶解積層方式の3Dプリンタはノズルごとに単色の材料を使用するものであり、単色または数種類の色の材料しか使用できず、立体造形物の色の表現力が少ないことが問題であった。
また、インクジェット方式の3Dプリンタは、バインダーとカラーインクを使用して立体カラー造形を行うものであり、装置が複雑で高価となることが問題であった。また、使用できる材料の種類が少ないことも問題であった。
また、フラットベッドインクジェットプリンタは、平面の画像データを使用して平面的な着色を行うものであるが、平面の画像データしか使用できないため、立体造形ワークの着色には不向きで、一つの面のみへの着色など限られた面の着色しか行えないことが問題であった。
特開平3−158228号公報(米国特許5121329号公報) 特開平8−48031号公報(特許第2757833号公報) 特開2009−184118号公報
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、一般家庭用(非事業用)のコンパクトな構造でありながらも、種々の立体造形ワークの表面に綺麗で精緻なカラー着色が施せるようにした、新規な加色処理を伴った3Dプリンタ並びにこれに用いる表面加色装置の開発を技術課題としたものである。
まず請求項1記載の、加色処理を伴った3Dプリンタは、
ノズルヘッドから吐出するフィラメントを積層して立体造形ワークを形成する3Dプリンター部と、プリントヘッドから異なる複数色のインクを噴射してカラー印刷を行うインクジェット式カラープリンター部とが、同一フレーム内に設けられた加色処理を伴った3Dプリンタであって、
前記3Dプリンター部とインクジェット式カラープリンター部とは、製作すべき製品形態の制御データを3Dモデルデータから取得し、
3Dプリンター部は、その制御データに基づき、ノズルヘッドからのフィラメントの吐出をコントロールして適宜の三次元形状の立体造形ワークを形成し、
一方、インクジェット式カラープリンター部は、その制御データに基づき加色すべき範囲、色彩を含むインクの噴射状態をコントロールして、造形された立体造形ワークの表面に所定の加色処理を行うものであり、
更に前記3Dプリンター部とインクジェット式カラープリンター部とは、これらに共用されるワークテーブルを具え、該ワークテーブルは、3Dプリンター部とインクジェット式カラープリンター部との間を移動自在に設けられ、且つワークテーブル上の立体造形ワークは、インクジェット式カラープリンター部による加色処理を受ける際に所定の基準位置に保持される構造であることを特徴として成るものである。
また請求項2記載の、加色処理を伴った3Dプリンタは、前記請求項1記載の要件に加え、
前記3Dプリンター部とインクジェット式カラープリンター部とは、加色処理を伴った3Dプリンタを構成するメインフレームの上方に一定の間隔を隔てて配置され、
一方、前記ワークテーブルは、当該メインフレームに対して昇降自在に設けられた昇降フレームにおいて、3Dプリンター部及びインクジェット式カラープリンター部の配置方向に沿って移動自在に構成されることを特徴として成るものである。
また請求項3記載の、加色処理を伴った3Dプリンタは、前記請求項1または2記載の要件に加え、
前記加色処理を受ける立体造形ワークは、3Dプリンター部による一層または複数層が積層形成される毎に、前記ワークテーブルに載せられて3Dプリンター部の下方からインクジェット式カラープリンター部の下方に移送され、インクジェット式カラープリンター部による加色処理を受けることを特徴として成るものである。
また請求項4記載の、加色処理を伴った3Dプリンタは、前記請求項1から3のいずれか1項記載の要件に加え、
前記3Dプリンター部における立体造形用のノズルヘッドは、形状作成用の樹脂を吐出するメインノズルと、完成後に立体造形物から除去する樹脂を吐出するサブノズルとを具えることを特徴として成るものである。
また請求項5記載の、加色処理を伴った3Dプリンタは、前記請求項1または2記載の要件に加え、
前記加色処理を受ける立体造形ワークは、三次元造形工程が全て完了した立体造形ワークであり、この立体造形ワークは、治具作用を担うワークホルダに保持されて、加色処理を受けるものであり、
また、当該ワークホルダは、立体造形ワークをワークテーブルの上方で適宜の姿勢に保持するものであり、
ワークホルダに保持された三次元造形済みの立体造形ワークは、ワークホルダをワークテーブルにおける所定位置に配した状態で、ワークテーブルをインクジェット式カラープリンター部の下方に移動させて立体造形ワークを所定の基準位置に保持して、加色処理が行われることを特徴として成るものである。
また請求項6記載の、加色処理を伴った3Dプリンタは、前記請求項1から5のいずれか1項記載の要件に加え、
前記制御データは、3Dモデルデータを基に作成された、装置各部の作動をコントロールする装置制御データ、カラー着色を行う場合の2D画像データを含むことを特徴として成るものである。
また請求項7記載の表面加色装置は、
プリントヘッドから異なる複数色のインクを噴射してカラー印刷を行うインクジェット式カラープリンター部と、昇降フレーム上でインクジェット式カラープリンター部に対して前後動するワークテーブルとを具え、ワークテーブル上にピッチング軸、ローリング軸を具えた治具作用を担うワークホルダを固定し、このワークホルダによって立体造形ワークを適宜の姿勢に保持し、3Dモデルデータを基に作成された、装置各部の作動をコントロールする装置制御データと、同じ3Dモデルデータを基に作成されたカラー着色を行う場合の2D画像データを使用して立体造形ワークへの加色処理を行うようにしたことを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、3Dプリンター部とインクジェット式カラープリンター部とにおいて共用されるワークテーブルが、これらの部位間を移動自在に設けられるため、3Dプリンタの全体構成がシンプルに且つ小型化でき、装置のコンパクト化を達成する。また狭い場所でも設置することができ、個人需要の加色処理を伴った3Dプリンタに適する構造と言える。
また、立体造形ワークは、加色処理を受ける際、所定の基準位置に保持されるため、正確で精緻な加色が施せる。
また請求項2記載の発明によれば、ワークテーブルが昇降自在に構成されるため、3Dプリンター部(ノズルヘッド)及びインクジェット式カラープリンター部(プリントヘッド)については、上下方向に移動させる必要がなく(高さ方向に移動する機構を持たせなくて済み)、全体の装置構造をよりシンプルなものにできる。
また、ワークテーブルが昇降自在に構成されると、適宜の高さ毎に立体造形ワークを着色して行く作業に適し、立体造形ワークをより正確に且つより精緻にカラー着色を行うことができる。
また請求項3記載の発明によれば、立体造形ワークを一層または複数層ずつ造形した後、この造形部分にカラー着色を施す動作を繰り返し行うため(層毎加色)、造形した毎の着色がスムーズに且つ精緻に行える。例えば胴体の外側に、幾らかの間隔をあけて腕を位置させるようなフィギュアを造形・着色する場合には、完成状態で胴の一部が腕の奥側に入ってしまい、造形完成後の表面着色が行い難いことが考えられるが、本発明では、このような立体造形ワークの胴体にも綺麗に且つ精緻な着色を施すことができる。
また請求項4記載の発明によれば、立体造形用のノズルヘッドが、メインノズルとサブノズルを具えるため、例えば造形の当初は、専らサブノズルからフィラメント(サブフィラメント)を吐出させ、立体造形ワークの土台となる基部を造形した後、次いでメインノズルからフィラメント(メインフィラメント)を吐出させ、この土台(基部)の上に立体造形ワークを造形して行くことが可能となり、二種類のフィラメントが冷却固化した後、サブフィラメントで形成した土台(基部)を立体造形ワークから容易に分離でき、綺麗な立体造形ワークが得られるものである。
また、完成後に切り放すことが好ましい部分、例えば腕を挙げたフィギュアを作成する場合には、最終形状が完成するまで作成中の腕を安定的に支えるサポートが必要になることがあるが、このようなサポートをサブノズルから吐出するサブフィラメントで形成すれば、造形後のサポートの除去が容易に且つ綺麗に行える。逆に言えば、このようなサポートまでをメインノズルから吐出するメインフィラメントで形成した場合には、造形後のサポートの除去が極めて面倒な作業となる。
また請求項5記載の発明によれば、三次元的な立体造形が全て完了した未着色状態の立体造形ワークの表面にカラーインクで着色するため(表面加色)、造形時の層に関係なく、加色処理を施すことができる。
また請求項6記載の発明によれば、制御データとして3Dモデルデータを基に作成された、装置各部の作動をコントロールする装置制御データ、カラー着色を行う場合の2D画像データを含むため、3Dモデルデータに対応した装置の作動状況が円滑に且つ瞬時に決定され、2D画像データに応じた合理的な加色処理が行える。
また請求項7記載の発明によれば、3Dプリンター部を伴わないインクジェット式カラープリンター部を表面加色装置として市場に提供することができる。すなわち3Dプリンターの機能を持たない部位を単独の表面加色装置として市場に提供することができる。
加色処理を伴った3Dプリンタを骨格的に示す斜視図である。 同上、3Dプリンタの概略を全体的に示す側面図である。 立体造形ワークを適宜の高さずつ造形した後、この造形部分にカラー着色を施す動作(造形と着色)を繰り返し行うようにした場合(層毎加色)において、インクジェット式カラープリンター部でカラー出力するための2D画像データの作成方法を示す説明図である。 層毎加色の場合における3Dプリンター部及びインクジェット式カラープリンター部の制御プログラム(制御方法)を示すフローチャートである。 三次元的な立体造形が全て完了した立体造形ワーク(未着色)の表面にカラーインクで着色する場合(表面加色)において、インクジェット式カラープリンター部の様子を示す斜視図である。 表面加色の場合において、ワークホルダにより適宜の姿勢で保持した立体造形ワークの前後距離と上下距離の算出方法を示す説明図(a)、並びに立体造形ワークをワークホルダに強固に取り付けるためのワーク保持機構を示す斜視図(b)である。 表面加色の場合における制御データの内容(一例)を示す説明図である。 表面加色の場合における制御プログラム(制御方法)を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするとともに、更にその技術思想内において改良し得る種々の手法を含むものである。
本発明の加色処理を伴った3DプリンタP(以下、単に「3DプリンタP」とする)は、一例として図1・2に示すように、ノズルヘッド10(ノズル11)から吐出するフィラメント12を積層して立体造形ワークWを形成する3Dプリンター部1(いわゆる熱溶解積層方式)と、プリントヘッドから異なる複数色のインクを噴射して立体造形ワークWにカラー印刷を行うインクジェット式カラープリンター部2とを具えて成り、これらが同一のフレーム3内に設けられて成る。このため本発明の3DプリンタPは、例えば3Dプリンター部1において積層形成した立体造形ワークWをインクジェット式カラープリンター部2に移送し、ここでその表面に適宜のカラー着色を行うことができる。
なお、立体造形ワークWは、3Dプリンター部1とインクジェット式カラープリンター部2との間を移動自在に設けられたワークテーブルWTに直接または間接的に載置されるものであり、ワークテーブルWTは、これら3Dプリンター部1とインクジェット式カラープリンター部2とにおいて共用される。
ここで立体造形ワークWの表面にカラー印刷による加色処理を施すにあたっては、立体造形ワークWを適宜の高さ(一層または複数層)ずつ造形した後、この造形部分にカラー着色を施す動作(造形と着色)を繰り返し行うようにした場合と(これを以下「層毎加色」とする)、三次元的な立体造形が全て完了した立体造形ワークW(カラー印刷を行っていない未着色の状態)の表面にカラー着色を施す場合とがあり(これを以下「表面加色」とする)、以下の説明では、層毎加色を実施例1、表面加色を実施例2として説明する。
〔実施例1〕
3Dプリンター部1は、製作すべき製品形態の制御データ(3Dモデルデータを基に作成した立体造形制御データ)に基づき、ノズル11からのフィラメント12の吐出をコントロールして適宜の三次元形状の立体造形ワークWを形成するものであり、例えばフィラメント12は、上記図2に示すように、フレーム3に回転自在に保持されたリール13に巻き取られた状態で保持され、ここからノズル11に順次繰り出し得るように構成される。
なお、3Dプリンター部1(ノズルヘッド10)は、フレーム3に対し、当該3Dプリンター部1とインクジェット式カラープリンター部2との配置方向(これを前後方向またはY方向とする)と、これに直交する方向(ワークテーブルWTに平行であり、これを横方向またはX方向とする)とに摺動自在に支持される。因みに、前後方向の前後については、インクジェット式カラープリンター部2の方を前方とし、3Dプリンター部1の方を後方とする。またワークテーブルWTは、このものを支持する昇降フレーム32によって昇降自在に構成されるものであり、この方向を上下方向またはZ方向とする。
造形材料となるフィラメント12としては、例えば熱可塑性樹脂透過色材料の適用が好ましく、これにより立体造形ワークWを下側や横方向などインクジェット式カラープリンター部2によりカラー印刷された面とは違う方向から見た場合でも着色を確認することが出来る。このような材料として例えばポリエステル系やポリアミド系合成繊維系の樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、例えばPETG透明色や白色PLA樹脂などが挙げられる。
また、フィラメント12を吐出するノズルヘッド10は、立体造形ワークWそのものの形状を作成するためのフィラメント(これをメインフィラメントとする)を吐出するメインノズルと、製作完了後に上記立体造形ワークWから除去するフィラメント(いわゆる捨て材であり、これをサブフィラメントとする)を吐出するサブノズルとを具えることが好ましく、更にはこれらメインフィラメント及びサブフィラメントは、冷却固化後に分離し易い素材を選択することが好ましい。
これにより、例えば造形の当初は、専らサブノズルを作用させ、立体造形ワークWの土台となる基部をサブフィラメントで造形した後、次いでメインノズルを作用させ、この土台(基部)の上に立体造形ワークWを造形して行くことが可能となり、2種類のフィラメントが冷却固化した後、土台(基部)を立体造形ワークWから容易に分離でき、綺麗な立体造形ワークWが得られるものである。
また、目的の立体造形ワークWとして例えば腕を挙げたフィギュアを作成する場合等には、腕部分の最終形状が完成し冷却固化させるまでの間、フィギュアの腕を安定的に支えるサポートが必要になることがあるが、このようなサポートは本来の立体造形ワークWとは異なるため、これをサブフィラメントで形成すれば、やはり造形後(冷却固化後)のサポートの切り離し除去が容易に行える。逆に言えば、このようなサポートまでをメインフィラメントで形成した場合には、造形後のサポートの除去に極めて時間が掛かり、著しく面倒な作業となる。
因みに、上記のように二種のフィラメント12を適用する場合には、フィラメント12を吐出するノズル11(ノズル本体)のみならず、リール13も二基必要になる。もちろんフィラメント12は、三種以上を適用することも可能であり、その数に応じてノズル11とリール13も複数基設けるものである。
次に、インクジェット式カラープリンター部2について説明する。
インクジェット式カラープリンター部2は、上記のように製作すべき製品形態の制御データに基づき、加色すべき範囲、色彩を含むインクの噴出状態をコントロールして、造形された立体造形ワークWの表面に所定の加色処理を行うものである。
このインクジェット式カラープリンター部2は、複数のノズル本体を有するプリントヘッドと、異なる複数色のインクを貯留するインクタンクとを具えて成る(いずれも図示略)。
インクは、フルカラー印刷が行えるように、少なくともCMYKの四色が必要であり、本実施例ではこれにLC(ライトシアン)及びLM(ライトマゼンタ)を加えた計六色を使用する。
なお、インクジェット式カラープリンター部2は、目的の色を再現するのに、各色のインクを混合してから立体造形ワークWに噴射するのでなく、各色のインクを各ノズル本体から適宜の濃度で重ね打ちするように噴射するものである。このためインク色の数だけノズル本体も必要になる。
また着色に用いられるカラーインクとしては、主にエコソルベントインクを使用するが、その他のカラーインクも使用可能である。なお、エコソルベントインクは、多くの熱可塑性樹脂を始め、様々な材料に着色することが可能なインクである。
また、インクジェット式カラープリンター部2(プリントヘッド)は、フレーム3に対しX方向(横方向)に摺動自在に設けられる。
次に、3DプリンタPのフレーム3について説明する。
フレーム3は、メインフレーム30とサブフレーム31とを具えて成り、メインフレーム30は、その上方に前記3Dプリンター部1とインクジェット式カラープリンター部2とを一定の間隔を隔てて設けるものであり、当該メインフレーム30は床面等に対し固定状態に設置される。これに対しサブフレーム31は、立体造形ワークW(ワークテーブルWT)を上下動または前後動させるためのフレームであり、これは主にメインフレーム30に対し移動できるように構成される。
なお、上記のように3Dプリンター部1とインクジェット式カラープリンター部2は、固定状態のメインフレーム30に配置されるものの、各部は、メインフレーム30上を摺動自在に構成される。
また、サブフレーム31は、昇降フレーム32と前後用フレーム33とを具えて成り、昇降フレーム32は、メインフレーム30に対し3Dプリンター部1とインクジェット式カラープリンター部2との前後方向にわたって設けられ、これがメインフレーム30に対し昇降自在に構成される。そして、この昇降フレーム32に対してワークテーブルWTが前後動自在に取り付けられ、立体造形ワークWを載せたワークテーブルWTを上下動及び前後動させるものである。
なおワークテーブルWTの前後動は、ワークテーブルWTを昇降フレーム32に対し前後方向にスライドさせることで実現しており、このためのフレームが、後述する前後用フレーム33である。
また、ここでは昇降フレーム32や前後用フレーム33等のサブフレーム31は、フレームと称するものの、枠状ではなく一例として一本のチャンネル材で構成される。もちろん、このような構造の場合、図1に示すように、昇降フレーム32における3Dプリンター部1側の端部ではX方向に別のチャンネル材(これも昇降フレーム32の一種)を組み合わせ、このチャンネル材によってワークテーブルWTを安定的に支持するものである。また、上記X方向に組まれたチャンネル材の両端部は、メインフレーム30に対し昇降自在に保持されることが好ましく、これにより昇降フレーム32を円滑に昇降動させる構成となっている。
またメインフレーム30の設置側基部と、昇降フレーム32との間には、上下方向に配されたZ軸34が設けられ、このZ軸34を回転させることで昇降フレーム32(ワークテーブルWT)をメインフレーム30に対し昇降動させるものである(いわゆるボールネジ機構)。
ここで本実施例では、Z軸34は三本設けられており(3Dプリンター部1の下方においてX方向に配されたチャンネル材の両端部に二本、インクジェット式カラープリンター部2の先端部に一本)、昇降フレーム32を安定して昇降させる構成となっている。
もちろんZ軸34を回転駆動させるZ軸駆動モータMzも各軸毎に計三個設けられ、この三つのZ軸駆動モータMzは同期して回転するように制御される。そして、このZ軸駆動モータMzに連動してZ軸34が回転し、ワークテーブルWTが平行状態を維持しながら昇降動するように構成されている。
次に、昇降フレーム32に対してワークテーブルWTを前後方向に摺動させる構成について説明する。
まず、昇降フレーム32に前後スライド用のリニアガイド35を設けるものであり、このリニアガイド35でワークテーブルWTを支持することにより、ワークテーブルWTを前後動自在とする。
すなわち、昇降フレーム32は、リニアガイド35を前後摺動させる際のガイドレール(軌道)としても機能するものである。なお、リニアガイド35とワークテーブルWTとの間にはクッション材たるスプリングワッシャ36を介在させることが好ましく、このスプリングワッシャ36は、そのクッション性によって、例えばワークテーブルWTの移動による振動が生じても、この上に載せた立体造形ワークWへの振動伝達を防止する効果がある。また、スプリングワッシャ36を有するリニアガイド35は、ワークテーブルWTの前方寄り(インクジェット式カラープリンター部2寄り)の位置に設けられる。
また、リニアガイド35よりも後方寄り(3Dプリンター部1寄り)の位置に、ワークテーブルWTを前進させるための駆動ローラ37が設けられる。
更にまた、昇降フレーム32の上方には、前後用フレーム33が取り付けられ、これにより前後用フレーム33は、昇降フレーム32とともに上下動するように構成される。
そして、この前後用フレーム33の前端部には駆動プーリ38kが設けられるともに、後端部に従動プーリ38iが設けられ、これら両プーリの間に、無端状のベルト39が巻回される。
なお、駆動プーリ38kはモータMb(これを前後用モータMbとする)で、正転及び逆転自在に駆動される。また、ベルト39の途中は、ワークテーブルWTに固定されている。これにより、前後用モータMbを回転させることで(これを便宜的に「正転」とする)、駆動プーリ38kを正転させ、ベルト39を介してワークテーブルWTを前進方向に引っ張りインクジェット式カラープリンター部2の方に移動させるものである。また、前後用モータMbを逆転させることで、駆動プーリ38kを逆転させ、ベルト39を介してワークテーブルWTを後退方向に引っ張り3Dプリンター部1の方に移動させるものである。
ここで駆動ローラ37と前後用モータMbの相違について説明する。
駆動ローラ37も前後用モータMbもワークテーブルWTを前進させることができるが、インクジェット式カラープリンター部2での印刷中のときは駆動ローラ37のみを使用してワークテーブルWTを前進させる。逆に言えばインクジェット式カラープリンター部2での印刷を行っていないときに前後用モータMbを駆動させて(ベルト39で引っ張って)、ワークテーブルWTを前進させるものである。
なお、ワークテーブルWTを最も後退した位置で停止させるには、リミットスイッチを使用するが、ワークテーブルWTを最も前進した位置で停止させるには、前後用モータMbによって繰り出したベルト39の長さで制御するものである。
そして、ワークテーブルWTが3Dプリンター部1寄りに位置する場合には、ワークテーブルWTの後端側は、一例として図2に示すように、自重で下方に撓んだ状態となり、これがワークテーブルWTと駆動ローラ37の摩擦を高め、駆動ローラ37を駆動させた場合に、その駆動がワークテーブルWTにスムーズに伝達され(ほとんど滑りを生じることなく伝達され)、ワークテーブルWTを円滑に前進させる。また、ワークテーブルWTの後端側が自重で下方に撓んだ際には、ワークテーブルWTの前端側が多少浮き上がるようになり、前記スプリングワッシャ36によって、このようなフローティング支持が得易いものである(浮遊状態の支持)。
また、前後用モータMbを駆動させて、ワークテーブルWTをインクジェット式カラープリンター部2から3Dプリンター部1に後退させる場合には、図示のようにベルト39を介してワークテーブルWTの後端部を後方斜め上方に引っ張りながら後退させるため、ワークテーブルWT後端側の下方への撓みを防止でき、極力、ワークテーブルWTと駆動ローラ37との摩擦を低減させた状態で、スムーズにワークテーブルWTを後退させることができる。
なお、ワークテーブルWTの前進・後退は、立体造形ワークWをインクジェット式カラープリンター部2と3Dプリンター部1との間で移送する場合だけでなく、3Dプリンター部1での造形作業中や、インクジェット式カラープリンター部2で着色作業中においても、その作業位置に応じてワークテーブルWTを前進・後退させる場合にも行われる。
また、ワークテーブルWTには位置検出センサー(PEセンサー)が設けられ、これによりワークテーブルWTがインクジェット式カラープリンター部2(プリントヘッドの真下位置)に移動する前にワークテーブルWTの移動が検出できるように構成される。
また、インクジェット式カラープリンター部2のプリントヘッド下面には、印刷対象物となる立体造形ワークWとの距離確認用センサー(PWセンサー)が設置される。更に、ワークテーブルWTの先端部にPWセンサートリガーを配置するものであり、これはPWセンサーが常にワークテーブルWTの先端部を検出し、プリントヘッドから立体造形ワークW上端部までの上下間隔を常に一定に維持するためである。
なお、ワークテーブルWTを支持する昇降フレーム32は、上記のようにZ軸34の回転によって昇降動するが、インクジェット式カラープリンター部2のプリントヘッドは昇降動しないものである(X方向のみに往復摺動)。またPWセンサートリガーはワークテーブルWTの先端部で、このものと同期して前後移動するが、ワークテーブルWTが上下移動する際にPWセンサートリガーは上下移動してはならない。従って、ワークテーブルWTが3Dプリンター部1の出力位置にあるときはPWセンサーホルダーによって固定される。具体的には、ワークテーブルWTとPWセンサートリガーは磁石によって固定され、ワークテーブルWTが上下動する際にはPWセンサートリガーとの上下位置関係がずれるようにする。これによりワークテーブルWTとPWセンサートリガーは、インクジェット式カラープリンター部2で着色出力される際の前後移動は同期し、上下移動は同期せずPWセンサーとPWセンサートリガーの上下間隔は常に一定に維持することができる。
なお、3Dプリンター部1で立体造形ワークWを造形する際、当然ながらワークテーブルWTは3Dプリンター部1の下方に位置させて造形を行うものである。この際、ワークテーブルWT上に直接、フィラメント12を吐出し、ワークテーブルWT上で直接、立体造形ワークWを積層して行くことも可能であるが(直積層)、完成後の立体造形ワークWをワークテーブルWTから剥がし易くすべく、ワークテーブルWT上に別途、板やシート状部材を固定状態に敷設した後、この上にフィラメント12を吐出して行くことも可能である。なお、その場合には、シート状部材として例えばマグネットシートなどを適用することで、シート状部材をワークテーブルWTに容易に且つ確実に固定することができる。
次に、層毎加色において、インクジェット式カラープリンター部2でカラー出力するための2D画像データについて説明する。
インクジェット式カラープリンター部2では、3Dプリンター部1で立体造形した層に3Dモデルデータを基にして、この立体造形した層に対応するインクジェットプリンタ出力用の2D画像データを使用してカラー着色するものであり、この工程を全ての造形層で繰り返すことにより、立体造形ワークWの表面にフルカラー着色を施すものである。ここで本明細書に記載する3Dモデルデータとは、立体造形品(立体造形ワークW)における三次元状の表面凹凸形状だけでなく、表面のカラー着色データも含む。
なお、以下の説明では、立体造形ワークWを一層ずつ造形し、順次、この造形層(一層)にカラー着色を繰り返し行う場合について説明するが、造形は必ずしも一層ずつ形成する必要はなく、複数層ずつ形成することも可能であるし、あるいは3Dモデルデータの表面凹凸等を考慮して、例えばある高さ部分では一層形成して着色し、別の高さ部分では複数層形成して着色を行うことも可能である。
層毎加色の場合の2D画像データ作成方法は、一例として図3に示すように、3Dモデルデータ21を使用し、立体出力する個別の層の高さに対応する高さ範囲27内かつ立体出力造形可能な広さの範囲28内の3Dメッシュデータのみを遠近感を表現せず寸法を正確に表示する並行投影(Orthographic)にて上方から見た視点22でレンダリング(画像生成)し、層毎加色の場合に使用する2D画像データを作成する。具体的にはレンダリングする高さの範囲の始点23と終点24を設定し、その範囲内の高さ27の3Dメッシュデータのみをレンダリングする。レンダリングする広さの範囲25から26までの距離は3Dプリンター部1の造形可能範囲と同一とする。
作成した2D画像データは、レイアウト通りに印刷できるPDF(Portable Document Format)形式(ISO 32000-1 )のファイルに変換し、インクジェット出力用のデータとして使用する。
次に、層毎加色の場合における制御プログラムの動作(作動態様)を、一例として図4に示す3DプリンタPの制御ソフトウェアのブロック図に基づいて説明する。すなわち本図4は、層毎加色の場合において3Dプリンター部1及びインクジェット式カラープリンター部2の制御プログラム(制御方法)を示すフローチャートである。
層毎加色の場合の制御方法は、上記図4に示すように、まずステップ301で制御開始後、ステップ302で3Dプリンター部1での造形中、常に層(レイヤー)番号を監視する。ステップ303で造形中のレイヤー番号が変わらない場合は、ステップ302に戻り、引き続きレイヤー番号の監視を続けるが、ステップ303で造形中のレイヤー番号が変更された場合は、ステップ304で3Dプリンター部1を一時停止する。3Dプリンター部1を一時停止した際、ノズル温度が高いままだと、フィラメント12が溶け、ノズル11から出てきてしまうため、ステップ305でノズル温度を低温に変更する。またノズル11の位置が一時停止した位置にあると、ノズル11の熱で立体造形ワークWが変形したり、立体造形ワークWを移動させた際にノズル11と接触し、立体造形ワークWの破損やノズル位置のズレなどの問題が発生し得るため、ステップ306でノズル11の位置を変更させる。
インクジェット式カラープリンター部2で出力するには、ワークテーブルWTに載った立体造形ワークWが所定のインクジェット出力制御開始位置(基準位置の一種)に位置する必要があり、それ以外の位置にあるとエラーが発生するように設定される。このためステップ307で、前後用モータMb等のワークテーブルWTの前後移動に係わる部材を制御してワークテーブルWTに載せた立体造形ワークWを、インクジェット式カラープリンター部2のインクジェット出力制御開始位置へ移動(前進)させる。
次いで、ステップ308で直前に立体造形した層(レイヤー)に対応した2D画像データのPDFファイルの印刷命令を出力する。PDFファイルは、レイアウトを完全に保持して印刷することができるため、画像を正確に立体造形ワークWに着色することができる。インクジェット出力中は、ステップ309でプリントジョブを監視する。プリントジョブの監視中、ステップ310でインクジェット出力中であれば、プリントジョブの監視を継続する。一方、上記ステップ310でインクジェット出力の完了を確認した場合には、ステップ311でワークテーブルWTを3Dプリンター部1に移動(後退)させ、立体造形ワークWを造形位置(前記ステップ304で停止した位置)に移動させる。
ワークテーブルWTの移動中に、ステップ312で光学式リミットスイッチがONになったことを検出すると、ステップ313でワークテーブルWTの移動(後退)を停止させる(光学式リミットスイッチがOFFの場合は、ワークテーブルWTの後退を継続する)。
その後、ステップ314でフィラメント吐出用のノズルヘッド10を小刻みに高速水平移動させ、その振動によって待機中にノズル11から溶け出たフィラメント12をノズル先端より除去する。
またステップ315でノズルヘッド10を、立体造形を一時停止した位置(前記ステップ304で停止した位置)に戻す。更に前記ステップ305で下げていたノズル温度(ホットエンド温度)を、ステップ316で元に戻す。またステップ317でノズル11のエクストルーダを多少動かし、フィラメント12がノズル11からすぐに吐出される状態とする。次いで、ステップ318で立体造形の一時停止を解除し、ステップ319で次の立体造形層のレイヤー番号を確認する。ここで次の立体造形層が最終レイヤーの場合には、立体造形は終了となり(ステップ321)、最終レイヤーではない場合には、ステップ302に戻り、造形中のレイヤー番号を監視しながら次のレイヤーの立体造形を行う。
このように層毎加色では、ワークテーブルWT上に直接または間接的に積層形成された立体造形ワークWが、3Dプリンター部1とインクジェット式カラープリンター部2との間を頻繁に往復しながら加色処理が行われる。すなわち、層毎加色では、三次元的な立体造形(実質的な造形)と表面着色とが交互に行われ、三次元フルカラー立体造形品が得られる。
〔実施例2〕
実施例2の表面加色は、上述したように三次元的な立体造形が全て完了した未着色の立体造形ワークWの表面にカラーインクで着色するものである。
この表面加色では、一例として図5に示すように、立体造形ワークWは、治具作用を担うワークホルダ4に適宜の姿勢で保持されて、インクジェット式カラープリンター部2に移送されるものであり、この点が実施例1の層毎加色と大きく相違する。
また立体造形ワークWをワークホルダ4に取り付けるにあたり、この保持力を強化するために、立体造形ワークWに被保持部Waを形成するものであり、この点も相違する。
更に加色時には、立体造形ワークWをワークホルダ4で適宜の姿勢(角度・位置など)に保持するため、2D画像データの作成方法等も相違する。
以下、このような相違点について説明する。
なお、表面加色の場合、立体造形ワークWは、必ずしも上記3Dプリンター部1で造形したものでなくても構わず、例えば未着色もしくは単色または数色で形成された市販のフィギア等でも適用でき、これに独自のカラー印刷を施すことが可能である。
まずワークホルダ4について説明する。
ワークホルダ4は、上記のように表面加色時に、未着色状態の立体造形ワークWを適宜の姿勢(角度・位置など)に保持するものであり、立体造形ワークWは、この姿勢のままインクジェット式カラープリンター部2に送られ、適宜の高さ範囲で表面加色が施される。
ワークホルダ4は、一例として図5・6(a)に示すように、保持した立体造形ワークWをピッチング方向(上下方向)に傾倒させるピッチ傾倒機構41と、ローリング方向(オネジ軸回りの回転方向)に傾倒させるロール傾倒機構42と、立体造形ワークWを保持するワーク保持機構43とを具えて成る。
以下、ピッチ傾倒機構41とロール傾倒機構42について説明する。
ピッチ傾倒機構41及びロール傾倒機構42とも各々別々のモータ(これらをピッチング用モータMp、ローリング用モータMrとする)を具え、各モータMp、Mrの駆動により立体造形ワークWを各方向に独立して傾倒させ得るように構成される。なお図中符号Eはピッチング方向の軸芯を示すピッチング軸(Pitch Axis)であり、図中符号Uはローリング方向の軸芯を示すローリング軸(Roll Axis )である。
次に、ワーク保持機構43について説明する。
ワーク保持機構43は、メネジブロック44を具えて成り、このため立体造形ワークW側には、これに螺合するオネジBが着脱自在に取り付けられる。すなわち、立体造形ワークWに取り付けられたオネジBを、上記メネジブロック44に螺合させることで、立体造形ワークWをワークホルダ4に固定する構成となっている。なお、本明細書では立体造形ワークWにおいて当該オネジBが取り付けられ、ワークホルダ4に取り付けられる部位を被保持部Waとし、以下これについて説明する。
被保持部Waは、一例として図6(b)に併せ示すように、立体造形ワークWにおいてオネジBが着脱自在に設けられる部位であり、立体造形ワークWの造形時にフィラメント12で一体的に造形される(サブフィラメントで造形することが好ましい)。これにより被保持部Waを立体造形ワークWの正確な位置に形成することができ、オネジBの取付位置も正確に実現できるものである。
なお、被保持部Waは、立体造形ワークWの端部に形成され、この端部には、オネジBを一方向(ここでは下方)から差し込み、また取り出し得るポケット部Wpが形成される。これによりワークホルダ4への立体造形ワークWの取付けが強固になり、立体造形ワークWを適宜回転・移動させても、その姿勢を正確に制御することができる。
また立体造形ワークWにおいて、着色を施すための適宜の範囲高さが、正確に設定でき、より精緻な表面着色が実施できる。
なお、被保持部Waは、水溶性または冷却固化後に立体造形ワークWから容易に分離できるフィラメント12で形成することが好ましく、これにより着色工程後に被保持部Waを立体造形ワークWから容易に且つ綺麗に取り外すことができる。
次に、表面加色の場合における2D画像データについて説明する。
表面加色の場合の2D画像データは、3Dモデルデータを使用し、インクジェット式カラープリンター部2において着色する3Dモデルの角度・位置に対応する状態のデータであり、前記3Dモデルデータの角度の状態で、表示範囲の高さ範囲を3Dモデルの最も高い点から指定範囲低くなる範囲までに限定かつ立体出力造形可能な広さの範囲内の3Dメッシュデータのみを遠近感を表現せず寸法を正確に表示する並行投影(Orthographic)にて上方から見た視点でレンダリング(画像生成)により作成され、インクジェット式カラープリンター部2において使用される。
そして、上記のように作成した2D画像データをレイアウト通りに印刷可能なことが特徴のPDF(Portable Document Format)形式(ISO 32000-1 )のファイルに変換し、インクジェット出力用のデータとして使用する。
次に、表面加色の場合においてワークホルダ4に保持された立体造形ワークWの前後方向距離の求め方を、図6(a)に基づいて説明する。
まずピッチング軸中心Esとローリング軸中心の始点Usまでの距離Edから、ローリング軸中心の計算始点Usのピッチング軸角度Eaの際の前後方向距離Ebを計算する。
また、ローリング軸Uの計算上の長さUdからピッチング軸角度Uaの際の前後方向距離Ubを計算する。
更に、立体造形ワークWの計算始点Osから計算中心Ocまでの長さOdから、ピッチング軸角度Oaの際の前後方向距離Obを計算する。
そして、これらEb、Ub、Obから、ピッチング軸角度、ローリング軸角度が設定角度Eaの際の立体造形ワークWの計算中心Ocまでの前後方向距離Od2 を求めることができる(Ub+Ob−Eb=Od2 )。
そして、2D画像データ作成時には、立体造形ワークWの計算中心Ocの前後方向移動距離Od2 に合わせて3Dモデルの2D画像データの描画位置を設定する。
次に、表面加色の場合においてワークホルダ4に保持された立体造形ワークWの上下の高さ設定(Z軸34による昇降フレーム32の高さ制御)について、図6(a)に基づき説明する。
まずピッチング軸中心Esとローリング軸中心の始点Usまでの距離Edから、ローリング軸中心の計算始点Usのピッチング軸角度Eaの際の高さEhを計算する。
また、ローリング軸の計算上の長さUdからピッチング軸角度Uaの際の高さUhを計算する。
更に、立体造形ワークWの計算始点Osから計算中心Ocまでの長さOdから、ピッチング軸角度Oaの際の高さOhを計算する。
更にまた、立体造形ワークWのピッチング軸角度、ローリング軸角度から、立体造形ワークWの高さOh3 を計算し、立体造形ワークWの中心Ocからの高さOh2 を前記高さOh3 の2分の1とする。
そして、これらEh、Uh、Oh、Oh2 を計算し、ピッチング軸角度、ローリング軸角度が設定角度の際の、Z軸34による昇降フレーム32の高さ設定値を求めることができる。すなわち、前記装置制御データ出力時には、前記のようにピッチング軸角度、ローリング軸角度が変化した際のピッチング軸中心Esから立体造形ワークWの一番高い点までの高さ(Eh+Uh+Oh+Oh2 )を計算し、これをZ軸34を制御するための制御データとして利用する。
次に、表面加色の場合における装置制御データについて図7に基づき説明する。
まず符号61は、データ出力の順序を示す出力ページ番号である。また符号62はローリング軸Uの傾倒角度を示す制御データであり、符号63はピッチング軸Eの傾倒角度を示す制御データである。
更に符号64は、上記ピッチング軸中心Esから立体造形ワークWの一番高い点までの高さ(Eh+Uh+Oh+Oh2 )に応じて昇降フレーム32(立体造形ワークW)の昇降高さを調整するためのZ軸34の制御データである。
またインクジェット式カラープリンター部2に使用する2D画像データの作成方法において、符号65、66、67、68の設定データにより、4つの白色のメッシュデータの描画位置を変更し、画像のレンダリングの際に表示しない任意の部分を前記白色のメッシュデータで覆うことにより非表示とし、また、表示範囲の高さ範囲を3Dモデルの最も高い点から指定範囲(これを立体造形ワークWの表示高さ設定データ69とする)低くなる範囲までに限定することで、3DモデルのXYZ軸方向のそれぞれの表示範囲を指定し、その表示範囲のみの2D画像データを作成するものである。
ここで符号65はワーク左部非表示設定データ、符号66はワーク右部非表示設定データ、符号67はワーク上部非表示設定データ、符号68はワーク下部非表示設定データである。
そして、上記のように作成した2D画像データをレイアウト通りに印刷可能なことが特徴のPDF(Portable Document Format)形式(ISO 32000-1 )のファイルに変換し、インクジェット出力用のデータとして使用する。
次に、表面加色の場合における制御プログラムの動作(作動態様)を、一例として図8に示すブロック図に基づいて説明する。すなわち、図8は、表面加色の場合におけるインクジェット式カラープリンター部2の制御プログラム(制御方法)を示すフローチャートである。
なお、実質的な加色作業に先立ち、事前に立体造形ワークWをワークホルダ4に取り付けるものであり、これには上述したように、例えば立体造形ワークWの一端に嵌めたオネジBを、ワークホルダ4のメネジブロック44に螺合させることで取り付けるものである。その後、立体造形ワークWを取り付けたワークホルダ4を、ワークテーブルWT上に固定するものであり、これには例えば磁力を利用して固定することができる。なお、ここでは立体造形ワークWをワークホルダ4に取り付けてから、このワークホルダ4をワークテーブルWT上に固定するように説明したが、立体造形ワークWを取り付ける前にワークホルダ4をワークテーブルWT上に固定しておき、このワークホルダ4に立体造形ワークWを取り付けても構わない。
その後、実質的な加色作業を行うものであり、これにはまずステップ701で制御開始後、ステップ702で図7の制御データ(ファイル)62・63・64をインポートする。
次いで、ステップ703で前後用モータMbを駆動させてワークテーブルWTを後退させ、ワークホルダ4に保持された立体造形ワークWをインクジェット式カラープリンター部2の出力制御開始位置(基準位置の一種)に移動(後退)させる。またワークテーブルWTの移動中、ステップ704で光学式リミットスイッチにより、ワークテーブルWTの位置を検出する。そして、光学式リミットスイッチがONになったことを検知した場合、ステップ705でワークテーブルWTの移動(後退)を停止させる。一方、光学式リミットスイッチがOFFの場合は、ワークテーブルWTの移動(後退)が継続される。つまり、光学式リミットスイッチがONになるまでワークテーブルWTの移動(後退)が継続される。
その後、ステップ706で2D画像データ(ファイル)の出力ページ番号が確認され、ステップ707で出力ページ番号が最終ページの場合、制御処理が終了する。一方、ステップ707で出力ページ番号が最終ページ未満の場合、ステップ708で制御する出力ページ番号に「1」追加する。
次いで、ステップ709でZ軸制御データ64を基にZ軸34を制御し、昇降フレーム32の高さ、すなわち立体造形ワークWの高さを制御する。またステップ710でピッチング軸制御データ63を基にピッチング軸Eの角度(傾倒角)を制御する。更にステップ711でロ−リング軸制御データ62を基にロ−リング軸Uの角度(傾倒角)を制御する。
インクジェット式カラープリンター部2で出力するためには、ワークテーブルWT上でワークホルダ4に保持された立体造形ワークWが所定の位置にある必要があり、それ以外の位置にあるとエラーが発生するため、ステップ712で前後用モータMbを駆動させてワークテーブルWTを前進させ、ワークホルダ4に保持された立体造形ワークWをインクジェット準備位置(基準位置の一種)へ移動させる。ステップ713で各軸の制御位置・角度に対応した2D画像データのPDFファイルの印刷命令を出力する。PDFファイルは、レイアウトを完全に保持して印刷することができるため、画像を正確に着色することができる。
加色処理中、インクジェット式カラープリンター部2のプリントヘッドは、横方向(X方向)に往復動し、立体造形ワークWは、一定の高さで適宜前後動しながら、立体造形ワークWのほぼ一定の高さ範囲に着色が施される。
またインクジェット出力中は、ステップ714でプリント印刷状況(プリントジョブ)を監視する。プリントジョブの監視中、ステップ715でインクジェット出力の完了を確認すると、ワークテーブルWT上の立体造形ワークWを上記の制御開始位置へ移動させ、次のデータの制御を行い、インクジェット出力を行う。
そして、このような工程を様々な角度から立体造形ワークWに繰り返し行うことで、立体造形ワークWにフルカラー着色を行い、被保持部Wa以外の表面全体を着色する。すなわち、被保持部Waには、カラー着色を施さないものであり、これは完成した立体造形品をテーブル等に置いた場合に目視できないためである。逆に言えば、着色不要な面を上記被保持部Waに利用したものである。
なお、インクジェット式カラープリンター部2については、3Dプリンター部1を伴わない表面加色装置として市場に提供することができる。すなわち3DプリンタPの全体構成から樹脂押出ノズルヘッド(ノズルヘッド10)と、ノズルヘッド10のXY方向移動機構(つまり3Dプリンター部1)を除いた装置を単独の表面加色装置として市場に提供することができる。
P 加色処理を伴った3Dプリンタ(3Dプリンタ)
1 3Dプリンター部
2 インクジェット式カラープリンター部
3 フレーム
4 ワークホルダ

1 3Dプリンター部
10 ノズルヘッド
11 ノズル
12 フィラメント
13 リール

21 3Dモデルデータ
22 視点
23 画像生成する高さ範囲の始点
24 画像生成する高さ範囲の終点
25 レンダリングの広さ範囲
26 レンダリングの広さ範囲
27 画像生成する高さ範囲
28 画像生成する広さ範囲

3 フレーム
30 メインフレーム
31 サブフレーム
32 昇降フレーム
33 前後用フレーム
34 Z軸
Mz Z軸駆動モータ
35 リニアガイド
36 スプリングワッシャ
37 駆動ローラ
38k 駆動プーリ
38i 従動プーリ
39 ベルト
Mb 前後用モータ

4 ワークホルダ
41 ピッチ傾倒機構
42 ロール傾倒機構
43 ワーク保持機構
44 メネジブロック

Mp ピッチング用モータ
E ピッチング軸

Mr ローリング用モータ
U ローリング軸

W 立体造形ワーク
Wa 被保持部
Wp ポケット部
WT ワークテーブル

B オネジ

Es ピッチング軸中心
Us ローリング軸中心の計算始点
Ea ピッチング軸角度
Ua ローリング軸角度
Eb ピッチング軸角度Ea時のEs〜Usの前後距離
Eh ピッチング軸角度Ea時のEs〜Usの上下距離
Ub ローリング軸角度Ua時のOs〜Usの前後距離
Uh ローリング軸角度Ua時のOs〜Usの上下距離

Os 立体造形ワークの計算始点
Oc 立体造形ワークの計算中心

Oa ピッチング軸角度
Ob ピッチング軸角度Oa時のOs〜Ocの前後距離
Oh ピッチング軸角度Oa時のOs〜Ocの上下距離
Oh2 ピッチング軸角度Oa時のOc〜ワーク最上部までの上下距離
Oh3 ピッチング軸角度Oa時のワークの高さ
Od2 ピッチング軸角度Ea時のEs〜Ocの前後距離

61 出力ページ番号
62 ローリング軸制御データ
63 ピッチング軸制御データ
64 Z軸制御データ
65 ワーク左部非表示設定データ
66 ワーク右部非表示設定データ
67 ワーク上部非表示設定データ
68 ワーク下部非表示設定データ
69 立体造形ワークの表示高さ設定データ

Claims (7)

  1. ノズルヘッドから吐出するフィラメントを積層して立体造形ワークを形成する3Dプリンター部と、プリントヘッドから異なる複数色のインクを噴射してカラー印刷を行うインクジェット式カラープリンター部とが、同一フレーム内に設けられた加色処理を伴った3Dプリンタであって、
    前記3Dプリンター部とインクジェット式カラープリンター部とは、製作すべき製品形態の制御データを3Dモデルデータから取得し、
    3Dプリンター部は、その制御データに基づき、ノズルヘッドからのフィラメントの吐出をコントロールして適宜の三次元形状の立体造形ワークを形成し、
    一方、インクジェット式カラープリンター部は、その制御データに基づき加色すべき範囲、色彩を含むインクの噴射状態をコントロールして、造形された立体造形ワークの表面に所定の加色処理を行うものであり、
    更に前記3Dプリンター部とインクジェット式カラープリンター部とは、これらに共用されるワークテーブルを具え、該ワークテーブルは、3Dプリンター部とインクジェット式カラープリンター部との間を移動自在に設けられ、且つワークテーブル上の立体造形ワークは、インクジェット式カラープリンター部による加色処理を受ける際に所定の基準位置に保持される構造であることを特徴とする、加色処理を伴った3Dプリンタ。
  2. 前記3Dプリンター部とインクジェット式カラープリンター部とは、加色処理を伴った3Dプリンタを構成するメインフレームの上方に一定の間隔を隔てて配置され、
    一方、前記ワークテーブルは、当該メインフレームに対して昇降自在に設けられた昇降フレームにおいて、3Dプリンター部及びインクジェット式カラープリンター部の配置方向に沿って移動自在に構成されることを特徴とする請求項1記載の、加色処理を伴った3Dプリンタ。
  3. 前記加色処理を受ける立体造形ワークは、3Dプリンター部による一層または複数層が積層形成される毎に、前記ワークテーブルに載せられて3Dプリンター部の下方からインクジェット式カラープリンター部の下方に移送され、インクジェット式カラープリンター部による加色処理を受けることを特徴とする請求項1または2記載の、加色処理を伴った3Dプリンタ。
  4. 前記3Dプリンター部における立体造形用のノズルヘッドは、形状作成用の樹脂を吐出するメインノズルと、完成後に立体造形物から除去する樹脂を吐出するサブノズルとを具えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の、加色処理を伴った3Dプリンタ。
  5. 前記加色処理を受ける立体造形ワークは、三次元造形工程が全て完了した立体造形ワークであり、この立体造形ワークは、治具作用を担うワークホルダに保持されて、加色処理を受けるものであり、
    また、当該ワークホルダは、立体造形ワークをワークテーブルの上方で適宜の姿勢に保持するものであり、
    ワークホルダに保持された三次元造形済みの立体造形ワークは、ワークホルダをワークテーブルにおける所定位置に配した状態で、ワークテーブルをインクジェット式カラープリンター部の下方に移動させて立体造形ワークを所定の基準位置に保持して、加色処理が行われることを特徴とする請求項1または2記載の、加色処理を伴った3Dプリンタ。
  6. 前記制御データは、3Dモデルデータを基に作成された、装置各部の作動をコントロールする装置制御データ、カラー着色を行う場合の2D画像データを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の、加色処理を伴った3Dプリンタ。
  7. プリントヘッドから異なる複数色のインクを噴射してカラー印刷を行うインクジェット式カラープリンター部と、昇降フレーム上でインクジェット式カラープリンター部に対して前後動するワークテーブルとを具え、ワークテーブル上にピッチング軸、ローリング軸を具えた治具作用を担うワークホルダを固定し、このワークホルダによって立体造形ワークを適宜の姿勢に保持し、3Dモデルデータを基に作成された、装置各部の作動をコントロールする装置制御データと、同じ3Dモデルデータを基に作成されたカラー着色を行う場合の2D画像データを使用して立体造形ワークへの加色処理を行うようにしたことを特徴とする表面加色装置。
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