JP2023096098A - コンセント装置、コンセントシステム、及びコンセント装置の製造方法 - Google Patents

コンセント装置、コンセントシステム、及びコンセント装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】別部材を追加せずとも種々の機能を付与することができるコンセント装置、コンセントシステム及びコンセント装置の製造方法を提供する。【解決手段】コンセント装置1は、ハウジング5と、接続部材6と、を備える。ハウジング5は、前面501を有する。接続部材6は、ハウジング5内に収容され、プラグと電気的に接続される。前面501には、プラグを差し込むための差込口7が形成されている。少なくとも前面501の一部は、複数の凹部と複数の凸部との少なくとも一方を含む起伏面8である。ハウジング5は、前面501と交差し、前面501に隣接する外周面502を更に有する。外周面502の少なくとも一部は、起伏面8である。外周面502の起伏面8は、前面501の起伏面8に比較して、複数の凹部の各々の深さ又は複数の凸部の高さが小さい。【選択図】図1

Description

本開示は、一般にコンセント装置に関し、より詳細には、負荷への電力供給を行うコンセント装置に関する。
特許文献1には、コンセント装置(コンセント)の差込口(プラグ差込口)に差し込んで装着されるコンセントカバーが記載されている。このコンセントカバーにおいては、板状のカバー体の一側面に、差込口に挿入可能な電気絶縁性の突起体が形成され、カバー体の他側面には指掛け部が設けられている。
このようなコンセントカバーを用いれば、コンセント装置の不使用時に、コンセントカバーをコンセント装置に装着して、差込口の前面側をコンセントカバーで覆うことができる。すなわち、コンセント装置の差込口が使用されないまま露出状態で放置されていると、例えば、コンセント装置の前面(表面)における差込口の開口周縁に塵埃が付着堆積し、これが放置されることでトラッキング現象を誘発する可能性がある。コンセントカバーは、差込口の前面側を覆うことで、このような不具合を生じにくくする。
特開2017-199568号公報
上述したように、例えば、コンセント装置の前面に汚れが付着しにくくなる、といった機能をコンセント装置に付与する場合には、コンセントカバーのような別部材を用いる必要がある。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、別部材を追加せずとも種々の機能を付与することができるコンセント装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るコンセント装置は、ハウジングと、接続部材と、を備える。前記ハウジングは、前面を有する。前記接続部材は、前記ハウジング内に収容され、プラグと電気的に接続される。前記前面には、前記プラグを差し込むための差込口が形成されている。少なくとも前記前面の一部は、複数の凹部と複数の凸部との少なくとも一方を含む起伏面である。前記ハウジングは、前記前面と交差し、前記前面に隣接する外周面を更に有する。前記外周面の少なくとも一部は、前記起伏面である。前記外周面の前記起伏面は、前記前面の前記起伏面に比較して、前記複数の凹部の各々の深さ又は前記複数の凸部の各々の高さが小さい。
本開示によれば、別部材を追加せずとも種々の機能を付与することができる、という利点がある。
図1Aは、実施形態1に係るコンセント装置の斜視図である。図1Bは、同上のコンセント装置の要部を拡大した斜視図である。 図2は、実施形態1に係るコンセントシステムの設置状態を示す斜視図である。 図3は、同上のコンセントシステムの分解斜視図である。 図4Aは、同上のコンセント装置のカバーの正面図である。図4Bは、同上のカバーの右側面図である。図4Cは、同上のカバーの一部破断した下面図である。図4Dは、図4Bの領域Z1の拡大図である。 図5Aは、同上のコンセント装置の起伏面の模式的な拡大端面図である。図5Bは、同上のコンセント装置の起伏面から異物が排出される様子を示す模式的な拡大端面図である。 図6Aは、同上のコンセント装置の製造方法の成形工程を説明する概略図である。図6Bは、同上のコンセント装置の製造方法の成形工程を説明する概略図である。図6Cは、図6Aの領域Z1を拡大した模式的な断面図である。 図7Aは、実施形態1の変形例に係る起伏面の模式的な拡大端面図である。図7Bは、実施形態1の他の変形例に係る起伏面の模式的な拡大端面図である。図7Cは、実施形態1の更に他の変形例に係る起伏面の模式的な拡大端面図である。 図8Aは、実施形態1の変形例に係るコンセントシステムの正面図である。図8Bは、実施形態1の他の変形例に係るコンセントシステムの正面図である。図8Cは、実施形態1の更に他の変形例に係るコンセントシステムの正面図である。 図9は、実施形態2に係るコンセント装置の斜視図である。 図10Aは、同上のコンセント装置のカバーの正面図である。図10Bは、同上のカバーの右側面図である。図10Cは、同上のカバーの一部破断した下面図である。図10Dは、図10Bの領域Z1の拡大図である。 図11Aは、実施形態2の変形例に係るコンセントシステムの正面図である。図11Bは、実施形態2の他の変形例に係るコンセントシステムの正面図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係るコンセント装置1は、図1A~図3に示すように、プラグ2を接続可能なコンセント装置1である。プラグ2は、一対の差込片21を有している。本開示でいう「差込片」は、プラグ2のうちのコンセント装置1に差し込まれる導電性部材を意味し、例えば、栓刃又はピンである。
本実施形態において、コンセント装置1は、負荷のプラグ2が接続されて負荷への電力供給を行うコンセント(Outlet)の機能を有している。本開示でいう「負荷」は、コンセント装置1から電力供給されるか、又はコンセント装置1にて制御される電気機器(設備、装置及びシステムを含む)であって、例えば、照明器具、空調機器、冷蔵庫、換気扇、情報処理装置又は携帯端末等を含む。
コンセント装置1は、取付対象物3(図2参照)に固定される。本開示でいう「取付対象物」は、コンセント装置1が固定される物体であって、例えば、建物の壁、天井若しくは床等の造営物、又は机、棚、若しくはカウンタ台等の什器(建具を含む)等を含む。また、コンセント装置1は、配線(電線)を接続するための端子を備えており、例えば、壁(取付対象物3)内に引き回された配線が端子に接続されることで、配線を介して系統電源等の電源に電気的に接続される。配線は、電源(系統電源等)に対しては、直接的に接続されてもよいし、分電盤等を介して間接的に接続されてもよい。
ところで、本実施形態に係るコンセント装置1は、ハウジング5と、接続部材6(図1B参照)と、を備えている。ハウジング5は、前面501を有している。接続部材6は、ハウジング5内に収容されている。接続部材6は、プラグ2と電気的に接続される。前面501には、プラグ2を差し込むための差込口7が形成されている。少なくとも前面501の一部は、複数の凹部801(図5A参照)と複数の凸部802(図5A参照)との少なくとも一方を含む起伏面8である。
以上説明した構成によれば、少なくとも前面501の一部が起伏面8であるので、差込口7が形成されたハウジング5の前面501に、起伏面8による種々の機能を付与することができる。起伏面8による機能の一例として、汚れが付着しにくくなる(落ちやすくなる)、傷が付きにくくなる、又は、過度の光反射が生じにくくなる、といった機能がある。例えば、汚れが付着しにくくなれば、汚れに起因したコンセント装置1の電気的性質の変化が生じにくくなる。このように、本実施形態に係るコンセント装置1では、コンセント装置1に対してコンセントカバー等の別部材を追加せずとも、コンセント装置1に種々の機能を付与することができる、という利点がある。
また、本実施形態に係るコンセント装置1は、コンセントプレート4(図2参照)と共にコンセントシステム10(図2参照)を構成する。言い換えれば、本実施形態に係るコンセントシステム10は、コンセント装置1と、コンセントプレート4と、を備えている。コンセントプレート4は、窓孔401(図3参照)を有する枠状の部材であって、その窓孔401からコンセント装置1の前面501を露出させるように、コンセント装置1と組み合わされる。本実施形態に係るコンセントシステム10では、コンセントプレート4の表面411の少なくとも一部は起伏面8である。
(2)詳細
以下、本実施形態に係るコンセント装置1及びコンセントシステム10の構成について、図1~図5Bを参照して、詳しく説明する。
(2.1)前提
本実施形態では、コンセント装置1として、接地極無しの交流100V用であって、2個のプラグ2を接続可能な2個口タイプのコンセントを例示する。また、本実施形態では、コンセント装置1として、建物の内部で使用される屋内用のコンセントを例示する。コンセント装置1が使用される建物は、例えば、戸建住宅若しくは集合住宅等の住宅施設、又は事務所、店舗、学校、工場、病院若しくは介護施設等の非住宅施設である。
また、本実施形態では一例として、コンセント装置1が住宅施設の壁に固定される場合について説明する。つまり、取付対象物3は、住宅施設(建物)の壁である。さらに、本実施形態では一例として、コンセント装置1は、その後部が取付対象物3の施工孔31(図3参照)内に埋め込まれる「埋込型」の配線器具である場合について説明する。
以下、取付対象物3である住宅施設の壁にコンセント装置1が固定された状態での、水平面に対して垂直な(直交する)方向を「上下方向」とし、コンセント装置1を正面から見て下方(鉛直方向)を「下方」として説明する場合がある。また、上下方向と直交し、かつ取付対象物3の表面に平行な方向を「左右方向」とし、コンセント装置1を正面から見て右方を「右方」、左方を「左方」として説明する場合がある。さらに、上下方向と左右方向との両方に直交する方向、つまり取付対象物3の表面に直交する方向を「前後方向」とし、取付対象物3の裏面側(壁裏側)を「後方」として説明する場合がある。ただし、これらの方向はコンセント装置1の使用時の方向を限定する趣旨ではない。
また、ハウジング5の前面501は、取付対象物3である住宅施設の壁にコンセント装置1が固定された状態において、基本的には、前方を向くことになるが、前面501が前方に向けられることを限定する趣旨ではない。例えば、コンセント装置1が天井に設置される場合には、前面501は下方(重力方向)に向けられることになる。
本開示でいう「起伏面」は、複数の凹部801(図5A参照)と複数の凸部802(図5A参照)との少なくとも一方を含む面を意味する。つまり、起伏面8は、複数の凹部801のみで構成されていてもよいし、複数の凸部802のみで構成されていてもよい。さらに、起伏面8は、複数の凹部801と1つの凸部802とで構成されていてもよい。この場合、一例として、起伏面8は、網状の1つの凸部802と、この凸部802で囲まれた網目の部位からなる複数の凹部801とで構成される。同様に、一例として、起伏面8は、網状の1つの凹部801と、この凹部801で囲まれた網目の部位からなる複数の凸部802とで構成されていてもよい。
本実施形態では一例として、起伏面8は、複数の凹部801と複数の凸部802とを含んでいる。そして、起伏面8における複数の凹部801及び複数の凸部802は、肉眼では個々の識別ができない程度の極めて小さなサイズを持ち、1つの起伏面8には、多数の凹部801及び多数の凸部802が含まれることになる。つまり、凹部801及び凸部802は起伏面8全体に比べて微細である。これにより、人が起伏面8を見たときに、凹部801及び凸部802があることで起伏面8がざらざらした「梨地」のように見えることになる。このような微細な凹部801及び凸部802を多数含んだ起伏面8は、例えば、シボ加工により形成される。
このような起伏面8は、多数の凹部801及び凸部802により、全体として、梨地、しわ模様(シボ)、木目、岩目、砂目、又は幾何学模様等の模様(凹凸形状)を有することになる。
また、このような微細な凹部801及び凸部802のサイズは、起伏面8の表面粗さで表すことができる、つまり、凹部801及び凸部802の形状は、起伏面8の輪郭曲線のうちの粗さ曲線に反映される。よって、起伏面8における凹部801及び凸部802のサイズは、起伏面8の算術平均粗さ(Ra)に相当する。
本開示における各図(図1A及び図1B等)においては、起伏面8が形成されている範囲(領域)に、網掛(ドットハッチング)を付している。つまり、起伏面8を表す網掛は、あくまで起伏面8の範囲を表すために便宜的に付しているに過ぎず、実際の起伏面8に網掛が付されている訳ではない。さらに、詳しくは「(2.4)起伏面」の欄で説明するが、起伏面8における凹部801及び凸部802のサイズ(つまり起伏面8の算術平均粗さ)によって、起伏面8は、第1起伏面81と第2起伏面82とに分類される。そこで、第1起伏面81と第2起伏面82とでは網掛の種類を変えることで、図面においても、第1起伏面81と第2起伏面82とを区別する。ただし、第1起伏面81と第2起伏面82とを特に区別しない場合には、第1起伏面81と第2起伏面82との各々を単に「起伏面8」と呼ぶ。
また、本開示でいう「直交」は、厳密に90度で交わる状態だけでなく、ある程度の誤差の範囲内で略直交する状態も含む意味である。つまり、取付対象物3の表面と前後方向との間の角度は、90度に対してある程度の誤差(一例として10度以下)の範囲内に収まる。本実施形態では、一例として、取付対象物3の表面と前後方向との間の角度は90度である。本開示でいう「平行」についても同様に、厳密に二者間の角度が0度である状態だけでなく、ある程度の誤差の範囲内で略平行する状態も含む意味である。
(2.2)全体構成
まず、コンセントシステム10の全体構成について、図2及び図3を参照して説明する。
本実施形態に係るコンセントシステム10は、上述したように、コンセント装置1と、コンセントプレート4と、を備えている。ここで、コンセント装置1は、取付枠43を用いて取付対象物3に固定される。本実施形態では、取付枠43は、コンセントシステム10の構成要素に含まれることとするが、コンセントシステム10が取付枠43を構成要素に含むことは必須ではない。
本実施形態では、コンセント装置1は、上述したように埋込型の配線器具であるので、例えば、埋込型のスイッチボックス等の取付部材を用いて取付対象物3(ここでは壁)に取り付けられる。すなわち、取付対象物3には施工孔31が形成されており、取付対象物3の背面側(壁裏)に配置されたスイッチボックス等の取付部材に対して、コンセント装置1が施工孔31を通して取り付けられる。
取付枠43は、例えば、日本工業規格によって規格化された大角形連用配線器具の取付枠である。本実施形態では、取付枠43はコンセント装置1と一体化されている。具体的には、取付枠43は、正面視において矩形枠状に形成されている。この取付枠43の内側にコンセント装置1が位置するように、コンセント装置1と取付枠43とが一体化されている。詳しくは「(2.3)コンセント装置の構成」の欄で説明するが、コンセント装置1のハウジング5を構成するカバー51及びボディ52は、取付枠43にて結合されている。
取付枠43は、一例として金属製である。取付枠43には、一対の取付孔431と、一対のプレート固定孔432と、が形成されている。一対の取付孔431を通して、一対の取付ねじ44がスイッチボックス等の取付部材に締め付けられることで、取付枠43は、取付対象物3に取り付けられる。
コンセントプレート4は、化粧プレート41と、固定プレート42と、を有している。つまり、本実施形態では、コンセントプレート4は、化粧プレート41及び固定プレート42の2部材で構成されている。コンセントプレート4(化粧プレート41及び固定プレート42)は、一例として、PBT(Polybutylene Terephthalate)、ABS樹脂、又はPC(Polycarbonate)等の熱可塑性樹脂にて構成されている。特に、本実施形態では、コンセントプレート4を構成する樹脂は、基材に顔料を含有することで成形前の原料段階で着色された、いわゆる原着(原料着色)樹脂である。この種の原着樹脂を用いることで、無塗装(塗装レス)であっても、コンセントプレート4(化粧プレート41及び固定プレート42)は、白色又は灰色等の着色を実現可能である。
固定プレート42は、取付枠43に固定される。化粧プレート41は、固定プレート42の前面(枠表面421)を覆うように、固定プレート42に取り付けられる。このように、化粧プレート41は、コンセント装置1と一体化されている取付枠43に対し、固定プレート42を介して間接的に固定される。化粧プレート41には窓孔401が形成されており、コンセントプレート4が取付枠43に取り付けられた状態では、窓孔401からコンセント装置1の前面501が露出することになる。
つまり、コンセントプレート4は、窓孔401を有する枠状の部材であって、その窓孔401からコンセント装置1の前面501を露出させるように、コンセント装置1と組み合わされる。言い換えれば、コンセント装置1とコンセントプレート4とが組み合われた状態では、正面視において、コンセントプレート4(化粧プレート41)の内側(窓孔401内)にコンセント装置1の前面501が位置する。これにより、コンセントプレート4がコンセント装置1と共に取付対象物3に取り付けられた状態で、コンセント装置1の周囲をコンセントプレート4が覆うことになり、取付枠43及び施工孔31等が露出せずに見映えがよくなる。
より詳細には、化粧プレート41は、正面視において矩形枠状に形成されている。化粧プレート41の中央部には、化粧プレート41を前後方向に貫通する窓孔401が形成されている。化粧プレート41は、表面411と、側面412と、を有している。表面411は化粧プレート41の前面に相当し、窓孔401の周囲に位置する。また、側面412は、化粧プレート41の外周面に相当し、表面411と交差し、表面411に隣接する面である。化粧プレート41は、スナップフィット構造により、取外可能な状態で、固定プレート42と機械的に結合される。すなわち、化粧プレート41及び固定プレート42は、化粧プレート41と固定プレート42との少なくとも一方の弾性を利用して、化粧プレート41及び固定プレート42一方の爪を、他方の孔に引っ掛けることにより、機械的に結合される。
また、固定プレート42は、正面視において矩形枠状に形成されている。固定プレート42は、枠表面421と、枠側面422と、を有している。枠表面421は固定プレート42の前面に相当し、固定プレート42に化粧プレート41が取り付けられた状態では、枠表面421は化粧プレート41によって覆われる。また、枠側面422は、固定プレート42の外周面に相当し、枠表面421と交差し、枠表面421に隣接する面である。さらに、固定プレート42には、一対の透孔423が形成されている。一対の透孔423を通して、一対の固定ねじ45が取付枠43の一対のプレート固定孔432に締め付けられることで、固定プレート42は、取付枠43に取り付けられる。
このように構成されるコンセントプレート4がコンセント装置1と共に取付対象物3に取り付けられた状態では、図2に示すように、コンセントプレート4のうち、表面411、側面412及び枠側面422のみが露出する。つまり、コンセントシステム10が設置された状態では、コンセントプレート4のうち、化粧プレート41の表面411及び側面412と、固定プレート42の枠側面422とが露出し、その他の面は露出しない。そこで、本実施形態では、表面411に加えて、側面412及び枠側面422の少なくとも一部についても起伏面8である。つまり、コンセントプレート4の表面411、側面412及び枠側面422の少なくとも一部は起伏面8である。
詳しくは「(2.4)起伏面」の欄で説明するが、表面411、側面412及び枠側面422のうち、表面411は第1起伏面81であって、側面412及び枠側面422は第2起伏面82である。
(2.3)コンセント装置の構成
次に、コンセント装置1の構成について、図1A、図1B、及び図4A~図4Dを参照してより詳しく説明する。
コンセント装置1は、上述したように、ハウジング5と、接続部材6と、を備えている。さらに、コンセント装置1は、配線(電線)を接続するための端子等を備えている。
ハウジング5は、カバー51と、ボディ52と、を有している。
カバー51は、後面に開口面を有する箱状に形成されている。ボディ52は、カバー51に対して後方から組み合わされることによって、カバー51の開口面(後面)を覆う。ボディ52は、カバー51との対向面、つまり前面に開口面を有する箱状に形成されている。本実施形態では、カバー51及びボディ52は、いずれも正面視において、左右方向よりも上下方向に長い長方形状に形成されている。さらに、カバー51及びボディ52は、正面視の形状が略同一である。
このようなカバー51とボディ52とが、前後方向において組み合わされることにより、直方体状のハウジング5が構成される。ハウジング5には、接続部材6と、端子を構成する端子板等の内部部品が収容される。要するに、コンセント装置1は、カバー51及びボディ52からなるハウジング5を備えており、ハウジング5の内部空間に内部部品を収容するように、カバー51及びボディ52が結合されている。
ここにおいて、ハウジング5を構成するカバー51及びボディ52は、いずれも電気絶縁性を有する合成樹脂製である。カバー51及びボディ52は、例えば、ユリア樹脂(尿素樹脂)等、耐トラッキング性に優れた熱硬化性樹脂にて構成されている。特に、本実施形態では、ハウジング5のうちの前面501を含む部位、つまりカバー51はユリア樹脂製である。また、本実施家形態では、カバー51だけでなくボディ52についてもユリア樹脂製である。仮に、カバー51及びボディ52の少なくとも一方が熱可塑性樹脂からなる場合には、カバー51及びボディ52の一方に爪を設け、他方には爪が嵌る孔を設けることにより、スナップフィット構造によりカバー51及びボディ52の結合が実現可能である。つまり、カバー51及びボディ52のいずれかを弾性変形させながら爪が孔に嵌り込むことにより、カバー51及びボディ52の結合が可能である。
これに対して、本実施形態のように、カバー51及びボディ52が熱硬化性樹脂からなる場合には、カバー51及びボディ52に十分な弾性を付与することが難しく、上述のようなスナップフィット構造は採用しにくい。そこで、本実施形態に係るコンセント装置1では、上述したように、カバー51及びボディ52とは別部材からなる取付枠43にて、カバー51及びボディ52が機械的に結合されている。
本実施形態では一例として、取付枠43は、4箇所でカバー51とボディ52とを機械的に結合する。具体的には、カバー51は、カバー51における左右方向の両端面(カバー側面511)から突出する第1突部512を有している。同様に、ボディ52は、ボディ52における左右方向の両端面(ボディ側面521)から突出する第2突部522を有している。取付枠43は、これら第1突部512及び第2突部522を前後方向の両側から抱え込むようにハウジング5に取り付けられることによって、ボディ52及びカバー51を結合する。言い換えれば、取付枠43は、前後方向においてボディ52とカバー51とが組み合わされた状態で、前後方向において第1突部512及び第2突部522を挟むことによって、第1突部512と第2突部522とが相対的に離れることを防止する。これにより、ボディ52とカバー51との間の開きが防止され、ボディ52及びカバー51が結合される。
本実施形態では、カバー51の左右方向の両端面(左端面及び右端面)に、2つ一組とした二対(2組)の第1突部512が設けられている。二対の第1突部512は、ハウジング5の左右方向の各端面(左端面又は右端面)において上下方向に並ぶように、正面から見たハウジング5の四隅に設けられている。同様に、ボディ52の左右方向の両端面(左端面及び右端面)に、2つ一組とした二対(2組)の第2突部522が設けられている。二対の第2突部522は、ハウジング5の左右方向の各端面(左端面又は右端面)において上下方向に並ぶように、正面から見たハウジング5の四隅に設けられている。したがって、正面から見たハウジング5の四隅において、ボディ52とカバー51とは結合される。
より詳細には、カバー51は、前面501と、カバー側面511と、を有している。前面501はハウジング5の前面501に相当する。また、カバー側面511は、カバー51の外周面に相当し、前面501と交差し、前面501に隣接する面である。前面501には、プラグ2を差し込むための複数の差込口7が形成されている。これら複数の差込口7に、プラグ2の差込片21が差し込まれることにより、コンセント装置1に対してプラグ2が電気的に接続される。ここでは、コンセント装置1は、図4Aに示すように、一対の電源極(L極及びN極)を有するプラグ2に適合するように2つ一組の差込口7を2組有している。各組の差込口7は、Aタイプのプラグ2に適合した形状に形成されている。各組の2つの差込口7は、左右方向に並ぶように配置されている。さらに、2組の差込口7は、上下方向に並べて配置されている。
さらに、差込口7の内周面71は、図1B及び図4Cに示すように、テーパ面701と、内側面702と、を有している。テーパ面701は、プラグ2の差込方向に直交する差込口7の断面積が、前端側ほど大きくなるように、前後方向(プラグ2の差込方向)に対して傾斜する面である。内側面702は、テーパ面701の後端部に連続し、前面501に直交する面である。言い換えれば、差込口7の内周面71における前端(開口面)付近には、斜め前方に向けられたテーパ面701が設けられている。つまり、差込口7は、前端(開口面)付近においては、テーパ面701によって差込口7の断面積が後端側ほど小さくなるように構成されている。そのため、差込口7に対してプラグ2の差込片21が差し込まれる際には、差込片21は、テーパ面701にて誘導され、内側面702で囲まれた領域まで差し込まれることになる。
また、ボディ52は、ボディ側面521を有している。ボディ側面521は、ボディ52の外周面に相当し、前面501と交差する面である。ボディ側面521は、カバー側面511と共に、ハウジング5の外周面502を構成する。ここで、ハウジング5の後面となるボディ52の後面には、電線(配線)を接続するための端子孔が形成されている。ハウジング5内において端子孔に対応する位置には、端子板等を含む端子部が収納されている。端子部は、端子孔から電線を差し込むことによって電線が接続される、電線差込式のいわゆる速結端子である。
上述したようにカバー51の前面501はハウジング5の前面501に相当する。カバー側面511及びボディ側面521は、ハウジング5の外周面502を構成する。言い換えれば、ハウジング5の外周面502は、カバー側面511及びボディ側面521を含んでいる。
このように構成されるコンセント装置1がコンセントプレート4と共に取付対象物3に取り付けられた状態では、図2に示すように、コンセント装置1のうち、前面501、カバー側面511の一部、及び差込口7の内周面71の一部のみが露出する。つまり、コンセントシステム10が設置された状態では、コンセント装置1のうち、ハウジング5の前面501と、ハウジング5の外周面502の一部と、差込口7の内周面71の一部とが露出し、その他の面は露出しない。そこで、本実施形態では、図4A~図4Dに示すように、前面501に加えて、外周面502の少なくとも一部と、差込口7の内周面71の少なくとも一部についても起伏面8である。つまり、ハウジング5の前面501、外周面502及び差込口7の内周面71の少なくとも一部は起伏面8である。
詳しくは「(2.4)起伏面」の欄で説明するが、前面501、外周面502及び差込口7の内周面71のうち、前面501は第1起伏面81であって、外周面502及び差込口7の内周面71は第2起伏面82である。
(2.4)起伏面
次に、起伏面8について、図2~図5Bを参照してより詳しく説明する。
上述したように、起伏面8は、本実施形態では、コンセント装置1のハウジング5の前面501、及び外周面502の少なくとも一部に形成されている。さらに、差込口7の内周面71の少なくとも一部は、起伏面8である。言い換えれば、ハウジング5の前面501、外周面502及び差込口7の内周面71の少なくとも一部は、起伏面8である。そして、前面501、外周面502及び差込口7の内周面71のうち、前面501は第1起伏面81であって、外周面502及び差込口7の内周面71は第2起伏面82である(図4A~図4D参照)。
ここで、本実施形態では、図4Aに示すように、前面501の全域が起伏面8(第1起伏面81)である。つまり、ハウジング5の前面501には、その全域に略万遍なく、複数の凹部801及び複数の凸部802が形成されている。本実施形態では、図4B及び図4Dに示すように、カバー51の前面501とカバー側面511との間の角部は、側面視においてR(アール)形状に形成されている。つまり、ハウジング5の前面501と外周面502(カバー側面511)との間の角部は、丸みを帯びた形状に形成されている。そのため、ハウジング5の前面501と外周面502との間の角部は、正面視において視認可能であって、ハウジング5の前面501に含まれることになる。よって、ハウジング5の前面501と外周面502との間の角部は、起伏面8(第1起伏面81)である。
また、外周面502(カバー側面511)については、図4B~図4Dに示すように、外周面502を前後方向に2つの領域に分割した場合に、前端側(前面501側)となる領域のみが起伏面8(第2起伏面82)である。つまり、カバー側面511においては、前後方向に二分した場合に、前端側(前面501側)となる領域にのみ、複数の凹部801及び複数の凸部802が形成されており、後端側(ボディ52側)の領域には凹部801及び凸部802は形成されていない。さらに、カバー側面511のうちの前端側(前面501側)となる領域については、正面視において、前面501を包囲するように、その全周にわたって、凹部801及び凸部802を含む起伏面8(第2起伏面82)が形成されている。
また、差込口7の内周面71については、図4Cに示すように、テーパ面701及び内側面702のうち、テーパ面701のみが起伏面8(第2起伏面82)である。つまり、差込口7の内周面71においては、斜め前方に向けられたテーパ面701となる領域にのみ、複数の凹部801及び複数の凸部802が形成されており、内側面702となる領域には凹部801及び凸部802は形成されていない。さらに、テーパ面701については、正面視において、差込口7を包囲するように、その全周にわたって、凹部801及び凸部802を含む起伏面8(第2起伏面82)が形成されている。
また、上述したように、起伏面8は、本実施形態では、コンセントプレート4の表面411、側面412及び枠側面422にも形成されている。言い換えれば、コンセントプレート4の表面411、側面412及び枠側面422の少なくとも一部は、起伏面8である。そして、表面411、側面412及び枠側面422のうち、表面411は第1起伏面81であって、側面412及び枠側面422は第2起伏面82である(図2及び図3参照)。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、表面411の全域が起伏面8(第1起伏面81)である。つまり、コンセントプレート4の表面411には、その全域に略万遍なく、複数の凹部801及び複数の凸部802が形成されている。本実施形態では、コンセントプレート4の表面411と側面412との間の角部は、側面視においてR(アール)形状に形成されている。つまり、コンセントプレート4の表面411と側面412との間の角部は、丸みを帯びた形状に形成されている。そのため、コンセントプレート4の表面411と側面412との間の角部は、正面視において視認可能であって、コンセントプレート4の表面411に含まれることになる。よって、コンセントプレート4の表面411と側面412との間の角部は、起伏面8(第1起伏面81)である。
また、図2に示すように、コンセントプレート4の側面412及び枠側面422については、その全域が起伏面8(第2起伏面82)である。つまり、コンセントプレート4の側面412及び枠側面422には、その全域に略万遍なく、複数の凹部801及び複数の凸部802が形成されている。さらに、コンセントプレート4の側面412及び枠側面422については、正面視において、表面411を包囲するように、その全周にわたって、凹部801及び凸部802を含む起伏面8(第2起伏面82)が形成されている。
ところで、本実施形態において、起伏面8としての第1起伏面81及び第2起伏面82は、起伏面8に含まれる凹部801及び凸部802のサイズ(つまり起伏面8の算術平均粗さ)によって分類されている。すなわち、第1起伏面81と第2起伏面82とでは、起伏面8に含まれる各凹部801の深さ又は各凸部802の高さが異なっており、第2起伏面82は、第1起伏面81に比べて、各凹部801の深さ又は各凸部802の高さが小さい。言い換えれば、第2起伏面82の算術平均粗さ(Ra)は、第1起伏面81の算術平均粗さ(Ra)よりも小さい。更に言い換えれば、第1起伏面81は第2起伏面82よりも、凹部801及び凸部802のサイズが大きく、粗い面である。
本実施形態では一例として、第1起伏面81の十点平均粗さ(Rzjis)は、1μm以上、100μm以下である。ここで、第1起伏面81の十点平均粗さ(Rzjis)は、10μm以上であることが好ましい。また、第1起伏面81の十点平均粗さ(Rzjis)は、35μm以下であることが好ましい。より好ましくは、第1起伏面81の十点平均粗さ(Rzjis)は、25±10μmであってもよい。より好ましくは、第1起伏面81の十点平均粗さ(Rzjis)は、25±5μmであってもよい。ここでいう十点平均粗さは、「JIS B 0601-2001」で規格化されている表面粗さパラメータである。
そして、上述したように、ハウジング5は、前面501と交差し、前面501に隣接する外周面502を有している。ここで、外周面502の少なくとも一部は、起伏面8(第2起伏面82)である。外周面502の起伏面8(第2起伏面82)は、前面501の起伏面8(第1起伏面81)に比較して、複数の凹部801の各々の深さ又は複数の凸部802の各々の高さが小さい。これにより、例えば、ハウジング5の成形時において、金型M1(図6A参照)を前面501に直交する方向に離型しても、外周面502の起伏面8(第2起伏面82)の凹部801又は凸部802が潰れ(崩れ)にくい。
また、本実施形態では、外周面502だけでなく、差込口7の内周面71(テーパ面701)についても第2起伏面82である。そのため、差込口7の内周面71の起伏面8(第2起伏面82)は、前面501の起伏面8(第1起伏面81)に比較して、複数の凹部801の各々の深さ又は複数の凸部802の各々の高さが小さい。
さらに、コンセントプレート4においても、表面411は第1起伏面81であって、側面412及び枠側面422は第2起伏面82である。そのため、側面412及び枠側面422の起伏面8(第2起伏面82)は、表面411の起伏面8(第1起伏面81)に比較して、複数の凹部801の各々の深さ又は複数の凸部802の各々の高さが小さい。
ところで、本実施形態では、起伏面8は、同一平面内であれば略一様の模様(つまり凹凸形状)を持つ。例えば、前面501における起伏面8は、その全域において略一様の模様を持っている。言い換えれば、同一平面(例えば前面501)に含まれる起伏面8のうちの任意の2箇所を部分的に切り出して比較すれば、これら2箇所には略同一の模様が含まれることになる。ただし、起伏面8は、あくまで略一様の模様を有するだけであって、幾何学模様のように、厳密に同じ模様が連続している訳ではない。
さらに、本実施形態では、起伏面8は、同一平面内であれば等方的な模様(つまり凹凸形状)を持つ。例えば、前面501における起伏面8は、前面501に平行でかつ互いに直交する2方向(上下方向及び左右方向)のいずれに対しても、略同一の模様を持っている。言い換えれば、同一平面(例えば前面501)に含まれる起伏面8について、縦断面(上下方向に沿った断面)及び横断面(左右方向に沿った断面)を切り出して比較すれば、これら2つの断面には略同一の凹凸形状が含まれることになる。
より詳細には、図5A及び図5Bに示すように、起伏面8は、凹部801と凸部802とについて対称な形状ではなく、非対称な形状を採用している。特に、本実施形態では、凹部801の最小曲率半径が、凸部802の最小曲率半径よりも大きくなるように、凹部801と凸部802とで、形状に差異を付けている。言い換えれば、起伏面8の凹部801は凸部802に比べて滑らかな面を構成する。さらに、起伏面8は、上述したように、厳密に同じ模様が連続している訳ではないため、複数の凹部801及び複数の凸部802は、厳密には不均一な形状を有することになる。
凹部801及び凸部802について、このような非対称な形状を採用したことで、例えば、図5Aに示すように、起伏面8に微細な異物X1が付着したとしても、図5Bに示すように、異物X1は凹部801から排出されやすい。その結果、起伏面8には、汚れ等の異物X1が堆積しにくく、起伏面8としては、例えば、手垢又は塵埃等の汚れが付着しにくくなる(落ちやすくなる)、という効果が顕著になる。その結果、例えば、汚れに起因したコンセント装置1の電気的性質の変化が生じにくくなる。図5A及び図5Bに示すような起伏面8の形状は、第1起伏面81及び第2起伏面82のいずれにも適用可能である。
以上説明したような起伏面8の機能について、以下に列挙する。
まず、前面501に形成された起伏面8は、上述したような汚れが付着しにくくなる(落ちやすくなる)、傷が付きにくくなる、過度の光反射が生じにくくなる、触り心地が良くなる、又は滑り止め、といった機能を有する。特に、過度の光反射が生じにくくなることで、例えば、コンセント装置1と、コンセント装置1の周囲の取付対象物3(壁等)との、見かけ上の差が小さくなり、コンセント装置1が取付対象物3(壁等)になじみやすくなる。しかも、起伏面8により、見た目及び触り心地の点で質感が向上して、高級感が演出される。その結果、コンセント装置1の機能を、例えば、室内の至るところに設置するような場合でも、コンセント装置1の存在が主張し過ぎず、室内の雰囲気を壊しにくい、という利点がある。さらに、起伏面8は、例えば、比較的硬い物体が前面501に衝突した際に、凸部802が潰れることによって衝突の衝撃を緩和する緩衝の機能をも有し得る。
また、外周面502に形成された起伏面8は、上述したような汚れが付着しにくくなる、傷が付きにくくなる、過度の光反射が生じにくくなる、触り心地が良くなる、滑り止め、又は緩衝の機能に加えて、摩擦抵抗の低減機能を有している。すなわち、起伏面8であれば、相手部材に対して摺動する際に、凸部802の先端で相手部材と接触することになり、平坦面に比べて、相手部材との接触面積が小さくなって、相手部材との摩擦抵抗が小さくなる。特に、本実施形態では、コンセントシステム10が取付対象物3に取り付けられる際には、コンセント装置1は、コンセントプレート4の窓孔401から前面501を露出させるように、コンセントプレート4と組み合わされる。このとき、コンセント装置1の外周面502が、コンセントプレート4における窓孔401の内周面に対して摺動するので、起伏面8によって、コンセントプレート4とコンセント装置1との間の摩擦抵抗の低減を図ることができる。
また、差込口7の内周面71(テーパ面701)に形成された起伏面8も、同様に、汚れが付着しにくくなる、傷が付きにくくなる、過度の光反射が生じにくくなる、触り心地が良くなる、滑り止め、又は緩衝の機能に加えて、摩擦抵抗の低減機能を有している。特に、差込口7の内周面71においては、コンセント装置1に対してプラグ2を挿抜する際に、プラグ2の差込片21が摺動することになるので、起伏面8によって、プラグ2(差込片21)とコンセント装置1との間の摩擦抵抗の低減を図ることができる。
また、コンセントプレート4に形成された起伏面8についても、汚れが付着しにくくなる、傷が付きにくくなる、過度の光反射が生じにくくなる、触り心地が良くなる、滑り止め、又は緩衝の機能を有している。特に、コンセントプレート4は、コンセント装置1の前面501の周囲に位置するので、コンセント装置1の前面501と質感を揃えることにより、コンセントシステム10としての見た目の違和感が生じにくくなる。
このように、本実施形態に係るコンセント装置1では、コンセント装置1に対してコンセントカバー等の別部材を追加せずとも、コンセント装置1に種々の機能を付与することができる、という利点がある。
(3)製造方法
以下、本実施形態に係るコンセント装置1の製造方法について、図6A~図6Cを参照して説明する。
このコンセント装置1の製造方法は、ハウジング5を成形する成形工程を有している。この製造方法では、成形工程において、転写面M11に凹凸形状を有する金型M1を用いて、転写面M11の凹凸形状をハウジング5の前面501に転写することで、起伏面8を形成する。
すなわち、ハウジング5を構成するカバー51及びボディ52は、図6Aに示すように、金型M1を用いた樹脂成形によって作成される。本実施形態では一例として、成形工程では、圧縮成形が採用されている。つまり、成形工程では、加熱した金型M1のキャビティに成形材料(樹脂材料)を入れて、圧縮成形機で加圧して硬化させることにより、ハウジング5(カバー51及びボディ52)が作成される。
ここで、樹脂材料が硬化すれば、図6Bに示すように、金型M1の転写面M11を前面501から離す向きに移動させることで、金型M1をハウジング5(ここではカバー51)から分離させる「離型」が行われる。図6Cに示すように、転写面M11は、凹凸形状を有している。金型M1の転写面M11における凹凸形状は、例えば、エッチングによる化学処理、又はサンドブラスト、若しくは鏡面仕上げにしない研磨処理等の物理処理によって形成される。
上記より、圧縮成形時には、転写面M11の凹凸形状が、ハウジング5(カバー51)の前面501に転写されることになり、前面501には起伏面8が形成される。このように、起伏面8は、シボ加工(エンボス加工)により形成される。また、前面501以外の起伏面8についても、金型M1の転写面M11の凹凸形状をハウジング5に転写することで、形成される。
すなわち、本実施形態においては、コンセント装置1のハウジング5は、無塗装(塗装レス)であっても、前面501等に起伏面8が形成された構成を実現することができる。
このようなコンセント装置1の製造方法によれば、ハウジング5(カバー51及びボディ52)の成形時に、起伏面8をハウジング5と一体的に形成することができる。そのため、例えば、ハウジング5の成形後に、ハウジング5の前面501等にサンドブラスト等で起伏面8を形成する場合に比べて、工程を減らすことができて生産性が向上する。
コンセントプレート4(化粧プレート41及び固定プレート42)についても、ハウジング5と同様の製造方法により、起伏面8を形成可能である。
(4)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。本開示において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
実施形態1の変形例として、図7A~図7Cに示すように、起伏面8の断面形状、つまり起伏面8に含まれる凹部801及び凸部802の形状は、適宜変更可能である。図7Aの例では、起伏面8Aは、厳密に同じ模様が連続するように、同一形状である複数の凹部801、及び同一形状である複数の凸部802が規則的に配列された構成を有する。つまり、起伏面8Aは厳密に均一な形状を有することになる。また、図7Bの例では、起伏面8Bは、凹部801と凸部802とについて対称な形状を採用している。つまり、起伏面8Bは、凹部801の最小曲率半径と、凸部802の最小曲率半径とは略同一である。また、図7Cの例では、起伏面8Cは、凹部801の最小曲率半径が、凸部802の最小曲率半径よりも小さくなるように、凹部801と凸部802とで、形状に差異を付けている。言い換えれば、起伏面8Cの凸部802は凹部801に比べて滑らかな面を構成する。
また、実施形態1の変形例として、図8A~図8Cに示すように、コンセント装置1又はコンセントシステム10における起伏面8の範囲は、適宜変更可能である。
図8Aの例では、起伏面8は、コンセントシステム10のうちのコンセント装置1にのみ形成されている。つまり、図8Aの例では、コンセントプレート4には起伏面8が形成されていない。さらに、図8Aの例では、コンセント装置1の前面501には、差込口7の周囲にそれぞれ座繰り部72が形成されている。座繰り部72は、差込口7の周縁に近づくにつれて徐々に深くなるように、前面501に形成された窪みである。そのため、差込口7に対してプラグ2の差込片21が差し込まれる際には、差込片21は、座繰り部72の底面にて、差込口7に誘導されることになる。図8Aの例では、座繰り部72の底面にも、起伏面8(第2起伏面82)が形成されている。
図8Bの例では、起伏面8は、コンセントシステム10のうちのコンセント装置1にのみ形成されている。さらに、図8Bの例では、コンセント装置1の前面501の全域ではなく、前面501の外周部を除いた範囲に起伏面8が形成されている。言い換えれば、前面501の外周部には、起伏面8が形成されていない。
図8Cの例では、起伏面8は、コンセントシステム10のうちのコンセント装置1にのみ形成されている。さらに、図8Cの例では、コンセント装置1における差込口7の内周面71には、起伏面8が形成されていない。
また、起伏面8は、実施形態1のように第1起伏面81と第2起伏面82とに分類されることは必須ではない。すなわち、例えば、コンセント装置1及びコンセントプレート4に形成される起伏面8が、1種類の起伏面8に統一されていてもよい。あるいは、コンセント装置1及びコンセントプレート4に形成される起伏面8が、3種類以上に分類されていてもよい。
また、コンセント装置1は、接地極無しに限らず、接地極付きであってもよいし、例えば、交流200V用又は直流用のコンセント(Outlet)であってもよい。さらに、コンセント装置1は、差込片21が栓刃であるAタイプのプラグ2に限らず、例えば、差込片21がピンであるBタイプ又はCタイプのプラグ2用であってもよい。また、コンセント装置1は、2個口タイプのコンセントに限らず、例えば、3個のプラグ2を同時に接続可能な3個口タイプのコンセントであってもよいし、4個口以上のコンセントであってもよい。
また、コンセント装置1に接続されるプラグ2は、負荷のケーブルの先端部に設けられるプラグ2に限らず、例えば、充電器等の、筐体とプラグ2とが一体化された負荷のプラグ2であってもよい。
また、コンセント装置1は、例えば、負荷への通電状態/非通電状態を切り替えるスイッチ、及び、過電流若しくは漏電電流等の異常電流又は過熱等を検知して負荷への通電を遮断する保護回路を、更に備えていてもよい。さらに、コンセント装置1は、人感センサ等のセンサ、又はタイマ等の機能を、更に備えていてもよい。
また、コンセント装置1及びコンセントシステム10は、屋内での使用に限らず、例えば、公園又はグランド等の屋外施設における特定の空間で使用されてもよい。屋外用途においては、コンセント装置1は、防水性(防雨性及び防滴性を含む)、及び対候性等について所定の性能を満たすことが好ましい。
また、コンセント装置1は、埋込型の配線器具に限らない。すなわち、コンセント装置1は、その全体が壁等の取付対象物3の表面から配置される「露出型」の配線器具であってもよい。この場合、コンセント装置1は、埋込型ではなく露出型のスイッチボックスを用いて取付対象物3に取り付けられる。また、コンセント装置1は、例えば、挟み金具等の、スイッチボックス以外の取付部材を用いて取付対象物3に取り付けられてもよい。さらに、コンセント装置1及びコンセントシステム10は、壁等の取付対象物3に取り付けられることは必須でなく、取付対象物3に取り付けられなくてもよい。また、ボディ52が露出する場合には、カバー51だけでなくボディ52にも起伏面8が形成されていてもよい。
また、コンセントシステム10のコンセントプレート4の表面411の少なくとも一部が起伏面8であることは、コンセントシステム10に必須の構成ではない。つまり、コンセントプレート4の表面411は起伏面8でなくてもよい。この場合においても、コンセント装置1の前面501の少なくとも一部が起伏面8であることで、コンセントカバー等の別部材を追加せずとも、コンセント装置1に種々の機能を付与することができる、という利点がある。
また、起伏面8が同一平面内であれば略一様の模様(つまり凹凸形状)を持つことは、コンセント装置1に必須の構成ではない。例えば、起伏面8は、同一平面内であっても、部位によって模様が異なっていてもよい。あるいは、起伏面8は、幾何学模様のように、厳密に同じ模様が連続していてもよい。
また、起伏面8が同一平面内であれば等方的な模様(つまり凹凸形状)を持つことは、コンセント装置1に必須の構成ではない。例えば、起伏面8は、同一平面内であっても、方向によって模様が異なる異方的な模様を持っていてもよい。この種の異方的な模様の一例としては、木目調、又はヘアライン調等がある。
また、取付枠43は、コンセント装置1と一体でなくてもよい。つまり、コンセント装置1とは別体の取付枠43を用いて、コンセント装置1が取付対象物3に固定されてもよい。さらに、取付枠43は、金属製に限らず、樹脂製であってもよいし、金属と樹脂とを組み合わせて構成されていてもよい。
また、コンセント装置1のハウジング5及びコンセントプレート4は、無塗装(塗装レス)に限らず、少なくとも一部が塗装されていてもよい。
また、コンセント装置1は、プラグ2の抜け止めとなるロック機構を有していてもよい。ロック機構は、例えば、プラグ2を回転させることによってプラグ2の差込片21の抜け止めを行う。
また、コンセント装置1からプラグ2へ電力が供給されることは、コンセント装置1に必須の構成ではなく、プラグ2からコンセント装置1に電力が供給されてもよい。例えば、発電装置のプラグ2がコンセント装置1に接続される場合には、発電装置のプラグ2からコンセント装置1に電力が供給されることになる。
また、コンセント装置1は、差込口7内に閉位置と、開位置との間で移動可能な扉体を備えていてもよい。閉位置は、扉体が接続部材6を覆う位置であって、開位置は、扉体が接続部材6を覆わない(露出させる)位置である。
また、コンセント装置1(及びコンセントプレート4)の製造方法は、実施形態1で説明した方法に限らない。例えば、ハウジング5の成形後に、ハウジング5の前面501等にサンドブラスト等の表面処理を施すことにより、起伏面8を形成してもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係るコンセント装置1Dは、図9に示すように、1個口タイプのコンセントである点で、実施形態1に係るコンセント装置1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、コンセント装置1Dは、1個のプラグ2に対応するように一対の差込口7を有している。本実施形態においても、コンセント装置1Dは、ハウジング5を備えている。ハウジング5は、カバー51と、ボディ52と、を有している。
ここで、カバー51の左右方向の両端面(左端面及び右端面)には、一対の第1突部512が設けられている。同様に、ボディ52の左右方向の両端面(左端面及び右端面)に、一対の第2突部522が設けられている。本実施形態では、これら第1突部512及び第2突部522を用いて、取付枠43とは別の組立枠にて、ボディ52及びカバー51が機械的に結合される。
すなわち、本実施形態では、組立枠は、第1突部512及び第2突部522を前後方向の両側から抱え込むようにハウジング5に取り付けられることによって、ボディ52及びカバー51を結合する。言い換えれば、組立枠は、前後方向においてボディ52とカバー51とが組み合わされた状態で、前後方向において第1突部512及び第2突部522を挟むことによって、第1突部512と第2突部522とが相対的に離れることを防止する。これにより、ボディ52とカバー51との間の開きが防止され、ボディ52及びカバー51が結合される。
本実施形態に係るコンセント装置1Dにおいても、起伏面8は、実施形態1と同様に、ハウジング5(カバー51)の前面501、及び外周面502の少なくとも一部に形成されている。さらに、差込口7の内周面71の少なくとも一部にも、起伏面8が形成されている。言い換えれば、ハウジング5の前面501、外周面502及び差込口7の内周面71の少なくとも一部は、起伏面8である。そして、前面501、外周面502及び差込口7の内周面71のうち、前面501は第1起伏面81であって、外周面502及び差込口7の内周面71は第2起伏面82である(図10A~図10D参照)。
そして、図10Aに示すように、前面501の全域が起伏面8(第1起伏面81)である。また、外周面502(カバー側面511)については、図10B~図10Dに示すように、外周面502を前後方向に2つの領域に分割した場合に、前端側(前面501側)となる領域のみが起伏面8(第2起伏面82)である。また、差込口7の内周面71については、図10Cに示すように、テーパ面701及び内側面702のうち、テーパ面701のみが起伏面8(第2起伏面82)である。
本実施形態に係るコンセント装置1Dにおいても、コンセント装置1Dに対してコンセントカバー等の別部材を追加せずとも、コンセント装置1Dに種々の機能を付与することができる、という利点がある。
また、実施形態2の変形例として、図11A及び図11Bに示すように、コンセント装置1Dは、コンセントプレート4、及び他のコンセント装置1Eと共に、コンセントシステム10D,10Eを構成してもよい。
図11Aの例では、コンセントシステム10Dに含まれるコンセント装置1Eは、USB(Universal Serial Bus)のコンセント(Outlet)としての機能を有する、2個モジュール寸法のコンセント装置である。このコンセント装置1Eは、前面501に、負荷のUSBプラグを差込接続可能な差込口7(USBのレセプタクル)を有し、差込口7を通じて負荷に5Vの直流電圧を出力するように構成されている。この例では、コンセント装置1D及びコンセント装置1Eのいずれにおいても、少なくともその前面501に、起伏面8(第1起伏面81)が形成されている。
図11Bの例では、コンセントシステム10Eは、2個のコンセント装置1Dと、1個のUSBのコンセント装置1Eと、を備えている。コンセント装置1Eは、USBのコンセント(Outlet)としての機能を有する、1個モジュール寸法のコンセント装置である。この例では、2個のコンセント装置1D及びコンセント装置1Eのいずれにおいても、少なくともその前面501に、起伏面8(第1起伏面81)が形成されている。
実施形態2で説明した構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて採用可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係るコンセント装置(1,1A~1E)は、ハウジング(5)と、接続部材(6)と、を備える。ハウジング(5)は、前面(501)を有する。接続部材(6)は、ハウジング(5)内に収容され、プラグ(2)と電気的に接続される。前面(501)には、プラグ(2)を差し込むための差込口(7)が形成されている。少なくとも前面(501)の一部は、複数の凹部(801)と複数の凸部(802)との少なくとも一方を含む起伏面(8,8A~8C)である。
この態様によれば、少なくとも前面(501)の一部が起伏面(8,8A~8C)であるので、差込口(7)が形成されたハウジング(5)の前面(501)に、起伏面(8,8A~8C)による種々の機能を付与することができる。起伏面(8,8A~8C)による機能の一例として、汚れが付着しにくくなる、傷が付きにくくなる、又は、過度の光反射が生じにくくなる、といった機能がある。よって、コンセント装置(1,1A~1E)に対してコンセントカバー等の別部材を追加せずとも、コンセント装置(1,1A~1E)に種々の機能を付与することができる、という利点がある。
第2の態様に係るコンセント装置(1,1A~1E)では、第1の態様において、前面(501)の全域が起伏面(8,8A~8C)である。ハウジング(5)のうちの前面(501)を含む部位はユリア樹脂製である。
この態様によれば、少なくとも前面(501)の全域について、起伏面(8,8A~8C)による種々の機能を付与することができる。
第3の態様に係るコンセント装置(1,1A~1E)では、第1又は2の態様において、ハウジング(5)は、前面(501)と交差し、前面(501)に隣接する外周面(502)を更に有する。外周面(502)の少なくとも一部は、起伏面(8,8A~8C)である。外周面(502)の起伏面(8,8A~8C)は、前面(501)の起伏面(8,8A~8C)に比較して、複数の凹部(801)の各々の深さ又は複数の凸部(802)の各々の高さが小さい。
この態様によれば、外周面(502)の少なくとも一部にも起伏面(8,8A~8C)が形成されるので、前面(501)だけでなく外周面(502)についても起伏面(8,8A~8C)による種々の機能を付与することができる。
第4の態様に係るコンセント装置(1,1A~1E)では、第1~3のいずれかの態様において、差込口(7)の内周面(71)の少なくとも一部は、起伏面(8,8A~8C)である。
この態様によれば、起伏面(8,8A~8C)によって、プラグ(2)と差込口(7)の内周面(71)との間の摩擦抵抗の低減を図ることができ、プラグ(2)を挿抜する際の操作感が向上する。
第5の態様に係るコンセントシステム(10,10A~10E)は、第1~4のいずれかの態様に係るコンセント装置(1,1A~1E)と、枠状のコンセントプレート(4)と、を備える。コンセントプレート(4)は、窓孔(401)を有する。コンセントプレート(4)は、窓孔(401)から前面(501)を露出させるように、コンセント装置(1,1A~1E)と組み合わされる。コンセントプレート(4)の表面(411)の少なくとも一部は起伏面(8,8A~8C)である。
この態様によれば、少なくとも前面(501)の一部が起伏面(8,8A~8C)であるので、差込口(7)が形成されたハウジング(5)の前面(501)に、起伏面(8,8A~8C)による種々の機能を付与することができる。起伏面(8,8A~8C)による機能の一例として、汚れが付着しにくくなる、傷が付きにくくなる、又は、過度の光反射が生じにくくなる、といった機能がある。よって、コンセントシステム(10,10A~10E)によれば、コンセント装置(1,1A~1E)に対してコンセントカバー等の別部材を追加せずとも、コンセント装置(1,1A~1E)に種々の機能を付与することができる、という利点がある。
第6の態様に係るコンセント装置(1,1A~1E)の製造方法は、第1~4のいずれかの態様に係るコンセント装置(1,1A~1E)の製造方法であって、ハウジング(5)を成形する成形工程において、起伏面(8,8A~8C)を形成する。成形工程では、転写面(M11)に凹凸形状を有する金型(M1)を用いて、転写面(M11)の凹凸形状をハウジング(5)の前面(501)に転写することで、起伏面(8,8A~8C)を形成する。
この態様によれば、例えば、ハウジング(5)の成形後に、ハウジング(5)の前面(501)にサンドブラスト等で起伏面(8,8A~8C)を形成する場合に比べて、工程を減らすことができて生産性が向上する。その上で、コンセント装置(1,1A~1E)に対してコンセントカバー等の別部材を追加せずとも、コンセント装置(1,1A~1E)に種々の機能を付与することができる、という利点がある。
第2~4の態様に係る構成については、コンセント装置(1,1A~1E)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1,1A~1E コンセント装置
2 プラグ
4 コンセントプレート
5 ハウジング
6 接続部材
7 差込口
8,8A~8C 起伏面
10,10A~10E コンセントシステム
71 内周面
401 窓孔
411 表面
501 前面
502 外周面
801 凹部
802 凸部
M1 金型
M11 転写面
本開示は、一般にコンセント装置、コンセントシステム、及びコンセント装置の製造方法に関し、より詳細には、負荷への電力供給を行うコンセント装置、コンセントシステム、及びコンセント装置の製造方法に関する。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、別部材を追加せずとも種々の機能を付与することができるコンセント装置、コンセントシステム、及びコンセント装置の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るコンセント装置は、ハウジングと、接続部材と、を備える。前記ハウジングは、前面を有する。前記接続部材は、前記ハウジング内に収容され、プラグと電気的に接続される。前記前面には、前記プラグを差し込むための差込口が形成されている。少なくとも前記前面の一部は、複数の凹部と複数の凸部とが形成された起伏面である。前記複数の凸部と前記複数の凹部とは非対称形状である
本開示の一態様に係るコンセントシステムは、前記コンセント装置と、窓孔を有する枠状のコンセントプレートと、を備える。前記コンセントプレートは、前記窓孔から前記前面を露出させるように、前記コンセント装置と組み合わされる。前記コンセントプレートの表面の少なくとも一部は、前記起伏面である。
本開示の一態様に係るコンセント装置の製造方法は、前記コンセント装置の製造方法である。前記コンセント装置の製造方法では、前記ハウジングを成形する成形工程において、転写面に凹凸形状を有する金型を用いて、前記転写面の凹凸形状を前記ハウジングの前記前面に転写することで、前記起伏面を形成する。

Claims (1)

  1. 前面を有するハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、プラグと電気的に接続される接続部材と、を備え、
    前記前面には、前記プラグを差し込むための差込口が形成されており、
    少なくとも前記前面の一部は、複数の凹部と複数の凸部との少なくとも一方を含む起伏面であり、
    前記ハウジングは、前記前面と交差し、前記前面に隣接する外周面を更に有し、
    前記外周面の少なくとも一部は、前記起伏面であって、
    前記外周面の前記起伏面は、前記前面の前記起伏面に比較して、前記複数の凹部の各々の深さ又は前記複数の凸部の各々の高さが小さい、
    コンセント装置。
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