JP2023095738A - 表刷り用インキ組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】光沢に優れる印刷層を形成できる表刷り用インキ組成物の提供。【解決手段】ポリアミド樹脂(A)と、ニトロセルロース(B)と、セロソルブ系溶剤(D)と、前記セロソルブ系溶剤(D)以外の有機溶剤(E)とを含有する表刷り用インキ組成物であって、前記ポリアミド樹脂(A)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して3~40質量%であり、前記ニトロセルロース(B)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.5~28質量%であり、前記セロソルブ系溶剤(D)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.1~20質量%であり、前記ニトロセルロース(B)のJIS K 6703:1995に準拠した粘度測定によって規定される種類及び粘度記号が、H1/8、H1/4、H1/2、H1又はH2である、表刷り用インキ組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、表刷り用インキ組成物に関する。
食品や日用品等の商品の包装に用いられる包装材(パッケージ)には、装飾等を目的として、使用される基材上に印刷が施されている場合が多い。例えば、食品の包装には、基材の表側に印刷が施され、食品と接触する基材の裏側には印刷が施されていないといった、表刷り印刷方式といわれる簡単な構成の印刷物が利用されるのが一般的である。
表刷り用インキ組成物として、例えば特許文献1には、バインダー樹脂として、ポリアミド樹脂、硝化綿を含有するインキ組成物が開示されている。
特開2016-29122号公報
表刷り用インキ組成物は基材の表側に印刷されるため、表刷り用インキ組成物より形成される印刷層は、包装材の外面に配置されることとなる。印刷層の光沢が低下すると包装材の外観が損なわれるため、印刷層には光沢感を有することが求められる。
特許文献1に記載のインキ組成物では、形成される印刷層の光沢感が必ずしも充分とはいえない。
本発明の目的は、光沢に優れる印刷層を形成できる表刷り用インキ組成物を提供することにある。
本発明は、以下の態様を有する。
[1] ポリアミド樹脂(A)と、ニトロセルロース(B)と、セロソルブ系溶剤(D)と、前記セロソルブ系溶剤(D)以外の有機溶剤(E)とを含有する表刷り用インキ組成物であって、
前記ポリアミド樹脂(A)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して3~40質量%であり、
前記ニトロセルロース(B)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.5~28質量%であり、
前記セロソルブ系溶剤(D)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.1~20質量%であり、
前記ニトロセルロース(B)のJIS K 6703:1995に準拠した粘度測定によって規定される種類及び粘度記号が、H1/8、H1/4、H1/2、H1又はH2である、表刷り用インキ組成物。
[2] 塩素化ポリオレフィン樹脂(C)をさらに含有し、
前記塩素化ポリオレフィン樹脂(C)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.6~9質量%である、前記[1]の表刷り用インキ組成物。
[3] 前記塩素化ポリオレフィン樹脂(C)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.6~2.9質量%である、前記[2]の表刷り用インキ組成物。
[4] 前記セロソルブ系溶剤(D)が、ブチルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ及びエチルセロソルブからなる群より選ばれる少なくとも1種である、前記[1]~[3]のいずれかの表刷り用インキ組成物。
[5] 前記セロソルブ系溶剤(D)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.1~7質量%である、前記[1]~[4]のいずれかの表刷り用インキ組成物。
[6] 前記ポリアミド樹脂(A)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して6~40質量%である、前記[1]~[5]のいずれかの表刷り用インキ組成物。
[7] 前記ポリアミド樹脂(A)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して6~19質量%である、前記[6]の表刷り用インキ組成物。
本発明によれば、光沢に優れる印刷層を形成できる表刷り用インキ組成物を提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための単なる例示であって、本発明をこの実施の形態にのみ限定することは意図されない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な態様で実施することが可能である。
[表刷り用インキ組成物]
本発明の一実施形態に係る表刷り用インキ組成物(以下、単に「インキ組成物」ともいう。)は、以下に示すポリアミド樹脂(A)と、ニトロセルロース(B)と、セロソルブ系溶剤(D)と、前記セロソルブ系溶剤(D)以外の有機溶剤(E)とを含有する。
インキ組成物は、塩素化ポリオレフィン樹脂(C)をさらに含有することが好ましい。
インキ組成物は、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、必要に応じてポリアミド樹脂(A)、ニトロセルロース(B)、塩素化ポリオレフィン樹脂(C)、セロソルブ系溶剤(D)及び有機溶剤(E)以外の成分(任意成分)をさらに含有してもよい。
<ポリアミド樹脂(A)>
ポリアミド樹脂(A)としては、多塩基酸と多価アミンとの重縮合物であり、有機溶剤に可溶な熱可塑性ポリアミドが挙げられる。
多塩基酸としては、例えばアジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、スベリン酸、グルタル酸、フマル酸、ピメリン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、テレフタル酸、1,4- シクロヘキシルジカルボン酸、トリメリット酸、ダイマー酸、水添ダイマー酸などが挙げられる。また、これら多塩基酸に加えて、酢酸、プロピオン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、安息香酸、シクロヘキサンカルボン酸等のモノカルボン酸を併用することもできる。
多価アミンとしては、例えばポリアミンなどが挙げられる。ポリアミンとしては、例えばエチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、メチルアミノプロピルアミン等の脂肪族ジアミン;ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等の脂肪族ポリアミン;シクロヘキシレンジアミン、イソホロンジアミン等の脂環族ポリアミン;キシリレンジアミン、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン等の芳香族ポリアミンなどが挙げられる。また、これら多価アミンに加えて、n-ブチルアミン、オクチルアミン、ジエルアミン、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン等の一級又は二級モノアミンを併用することもできる。
ポリアミド樹脂(A)の具体例としては、植物性材料から作られる脂肪酸や、それを原料とした重合脂肪酸を用いた熱可塑性ポリアミド樹脂が一般的である。植物を原材料とする脂肪酸の代表例として、トール油、大豆油、やし油、パーム油、カシューナッツオイル、米ぬか、カカオ豆などが挙げられる。一方、重合脂肪酸としては、ダイマー酸やそれを水素還元した水添ダイマー酸などが挙げられる。
これらのポリアミド樹脂(A)は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
ポリアミド樹脂(A)の含有量は、インキ組成物の総質量に対して3~40質量%であり、4~40質量%が好ましく、5~40質量%がより好ましく、6~40質量%がさらに好ましく、6~30質量%がよりさらに好ましく、6~20質量%が特に好ましく、6~19質量%が最も好ましい。ポリアミド樹脂(A)の含有量が上記下限値以上であれば、インキ組成物より形成される印刷層の光沢が高まる。加えて、印刷層の様々な基材への密着性、耐熱性、耐摩耗性、耐ブロッキング性が向上する。ポリアミド樹脂(A)の含有量が上記上限値以下であれば、印刷層の耐熱性、耐摩耗性を良好に維持できる。
<ニトロセルロース(B)>
ニトロセルロース(B)のJIS K 6703:1995に準拠した粘度測定によって規定される種類及び粘度記号は、H1/8、H1/4、H1/2、H1又はH2であり、H1/4、H1/2、H1又はH2が好ましく、H1/2、H1又はH2がより好ましい。前記種類及び粘度記号がH1/8より高粘度のニトロセルロース(硝化綿)であれば、インキ組成物より形成される印刷層の強度が高まる。特に、前記種類及び粘度記号がH1/2より高粘度の硝化綿であれば、印刷層の耐摩耗性、耐熱性が向上する。前記種類及び粘度記号がH2より低粘度の硝化綿であれば、印刷層の光沢が高まる。
前記種類及び粘度記号は、所定の固形分濃度におけるニトロセルロース溶液中で、所定の鋼球が標線間を落下する時間(落下時間)に応じて規定される。
前記種類及び粘度記号がH1/8であるニトロセルロースの場合、固形分濃度が25質量%であるニトロセルロース溶液中での鋼球の落下時間が1.6~2.9秒である。
前記種類及び粘度記号がH1/4であるニトロセルロースの場合、固形分濃度が25質量%であるニトロセルロース溶液中での鋼球の落下時間が3.0~8.9秒である。
前記種類及び粘度記号がH1/2であるニトロセルロースの場合、固形分濃度が20質量%であるニトロセルロース溶液中での鋼球の落下時間が3.0~4.9秒である。又は、固形分濃度が25質量%であるニトロセルロース溶液中での鋼球の落下時間が9.0~22.0秒である。
前記種類及び粘度記号がH1であるニトロセルロースの場合、固形分濃度が20質量%であるニトロセルロース溶液中での鋼球の落下時間が5.1~9.0秒である。
前記種類及び粘度記号がH2であるニトロセルロースの場合、固形分濃度が12.2質量%であるニトロセルロース溶液中での鋼球の落下時間が1.5~2.5秒である。又は、固形分濃度が20質量%であるニトロセルロース溶液中での鋼球の落下時間が15.0~40.0秒である。
これらのニトロセルロース(B)は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
ニトロセルロース(B)の含有量は、インキ組成物の総質量に対して0.5~28質量%であり、0.7~25質量%が好ましく、1~20質量%がより好ましく、2~15質量%が特に好ましい。ニトロセルロース(B)の含有量が上記下限値以上であれば、インキ組成物より形成される印刷層の耐熱性、耐摩耗性が向上する。ニトロセルロース(B)の含有量が上記上限値以下であれば、印刷層の光沢が高まる。加えて、印刷層の透明性が向上する。
<塩素化ポリオレフィン樹脂(C)>
塩素化ポリオレフィン樹脂(C)は、ポリオレフィンを公知の方法で塩素化することで得られる樹脂である。
ポリオレフィンとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-プロピレン-ジエン共重合体、ポリブテン等のポリオレフィン類;これらポリオレフィン類にカルボキシル基、ヒドロキシ基、酸無水物基などを導入した変性ポリオレフィン類などが挙げられる。
塩素化ポリオレフィン樹脂(C)としては、バインダー樹脂であるポリアミド樹脂(A)及びニトロセルロース(B)との相溶性に優れる観点から、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレンが好ましく、塩素化ポリプロピレンがより好ましい。
塩素化ポリオレフィン樹脂(C)の塩素量は、塩素化ポリオレフィン樹脂(C)の総質量に対して15~45質量%が好ましい。
これらの塩素化ポリオレフィン樹脂(C)は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
塩素化ポリオレフィン樹脂(C)の含有量は、インキ組成物の総質量に対して0.1~10質量%が好ましく、0.3~9質量%がより好ましく、0.5~9質量%がさらに好ましく、0.6~9質量%がよりさらに好ましく、0.6~5質量%がよりさらに好ましく、0.6~3質量%が特に好ましく、0.6~2.9質量%が最も好ましい。塩素化ポリオレフィン樹脂(C)の含有量が上記下限値以上であれば、インキ組成物より形成される印刷層の基材に対する密着性が高まる。特に、コロナ処理度が低く濡れ性に乏しいオレフィン基材への密着性が高まる。塩素化ポリオレフィン樹脂(C)の含有量が上記上限値以下であれば、印刷層の光沢がより高まる。加えて、ポリアミド樹脂(A)及びニトロセルロース(B)との相溶性のバランスを維持しつつ、耐ブロッキング性も向上する。特に、塩化ビニル製の基材と貼り合わせたときにブロッキングが起こりにくくなる、すなわち耐塩ビブロッキング性が向上する。
<セロソルブ系溶剤(D)>
セロソルブ系溶剤(D)としては、例えばメチルセロソルブ(エチレングリコールモノメチルエーテル)、エチルセロソルブ(エチレングリコールモノエチルエーテル)、イソプロピルセロソルブ(エチレングリコールモノイソプロピルエーテル)、ブチルセロソルブ(エチレングリコールモノブチルエーテル)、ヘキシルセロソルブ(エチレングリコールモノヘキシルエーテル)、フェニルセロソルブ(エチレングリコールモノヘキシルエーテル)、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートなどが挙げられる。これらの中でも、インキ組成物より形成される印刷層の基材に対する密着性が高まる観点から、ブチルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ、エチルセロソルブが好ましい。
これらのセロソルブ系溶剤(D)は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
セロソルブ系溶剤(D)の含有量は、インキ組成物の総質量に対して0.1~20質量%であり、0.1~10質量%が好ましく、0.1~8質量%がより好ましく、0.1~7質量%がさらに好ましく、0.5~7質量%が特に好ましく、1~7質量%が最も好ましい。セロソルブ系溶剤(D)の含有量が上記下限値以上であれば、インキ組成物より形成される印刷層の光沢が高まる。セロソルブ系溶剤(D)の含有量が上記上限値以下であれば、印刷層の乾燥速度が適切な範囲に収まり、高速印刷が可能になる。
<有機溶剤(E)>
有機溶剤(E)は、セロソルブ系溶剤(D)以外の有機溶剤である。
有機溶剤(E)としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ジアセトンアルコール等のケトン系溶剤;トルエン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、エチルシクロペンタン等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸n-プロピル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;タノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、i-ブタノール等のアルコール系溶剤;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のプロピレングリコール系溶剤などが挙げられる。
これらの有機溶剤(E)は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
有機溶剤(E)の含有量は、インキ組成物の総質量に対して30~90質量%が好ましく、40~85質量%がより好ましく、50~80質量%がさらに好ましい。有機溶剤(E)の含有量が上記下限値以上であれば、インキ組成物が流動性を持つことで取り扱いやすくなる。有機溶剤(E)の含有量が上記上限値以下であれば、インキ組成物が後述する顔料を含有する場合、顔料の沈降が起こりにくく、分散安定性に優れる。
<任意成分>
任意成分としては、例えばポリアミド樹脂(A)、ニトロセルロース(B)及び塩素化ポリオレフィン樹脂(C)以外の樹脂(以下、「他の樹脂」ともいう。)、顔料、離形性向上剤、ワックス、キレート剤、水、可塑剤、艶消し剤、沈降防止剤、レベリング剤、消泡剤、顔料分散剤、シランカップリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、増粘剤、滑剤、安定剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、樹脂ビーズなどが挙げられる。
これらの任意成分は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
他の樹脂としては、例えばポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体、塩素化エチレン-酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、アルキッド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ロジン系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、テルペン樹脂、フェノール変性テルペン樹脂、ケトン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、ブチラール、石油樹脂、およびこれらの変性樹脂などが挙げられる。
また、他の樹脂として、上述した以外にも、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のアルキルセルロース;セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、セルロースアセテートブチレート(CAB)、セルロースアセテートフタレート等のセルロースアセテートなどを用いてもよい。
これらの他の樹脂は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
他の樹脂の含有量は、インキ組成物の総質量に対して15質量%以下が好ましく、13質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。
顔料としては、有機顔料、無機顔料などが挙げられる。
有機顔料としては、例えばモノアゾ、縮合アゾ等のアゾ系顔料;アントラキノン系、ペリノン系、ペリレン系、チオインジゴ系等のスレン系顔料;銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、コバルトフタロシアニンブルー等のフタロシアニン系顔料;キナクリドン系顔料;ジオキサジン系顔料;イソインドリノン系顔料;ピロロピロール系顔料;アニリンブラック;有機蛍光顔料などが挙げられる。これらの有機顔料は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
無機顔料としては、例えばクレー、バライト、雲母、タルク等の天然物;紺青等のフェロシアン化物、硫化亜鉛等の硫化物;硫酸バリウム等の硫酸塩;酸化クロム、亜鉛華、酸化チタン、酸化鉄等の酸化物;水酸化アルミニウム等の水酸化物;珪酸カルシウム、群青等のケイ酸塩;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩;カーボンブラック、グラファイト等の炭素;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛粉、銀粉等の金属粉;焼成顔料などが挙げられる。これらの無機顔料は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
顔料の含有量は、インキ組成物の総質量に対して45質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、35質量%以下がさらに好ましい。
離形性向上剤としては、表面離形性を有する化合物であれば特に制限されないが、例えば脂肪酸アマイド、脂肪酸エステル、シリコーン、ラノリンワックス、界面活性剤、内部離型剤などが挙げられる。これらの中でも、インキ組成物の保存安定性の観点から、脂肪酸アマイドが好ましい。
脂肪酸アマイドとしては、例えばラウリン酸アマイド、パルチミン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、オレイン酸アマイド、エルカ酸アマイド、ベヘン酸アマイド、ヒドロキシステアリン酸アマイド、N-ステアリルステアリン酸アマイド等の飽和脂肪酸モノアマイド;N-オレイルパルチミン酸アマイド、N-ステアリルオレイン酸アマイド、N-オレイルステアリン酸アマイド等の不飽和脂肪酸モノアマイド;メチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスカプリン酸アマイド、エチレンビスラウリン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アマイド、エチレンビスベヘン酸アマイド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アマイド、ヘキサメチレンビスベヘン酸アマイド、N,N’-ジステアリルアジピン酸アマイド、N,N’-ジステアリルセバシン酸アマイド等の飽和脂肪酸ビスアマイド;エチレンビスオレイン酸アマイド、エチレンビスエルカ酸アマイド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アマイド、N,N’-ジオレイルアジピン酸アマイド、N,N’-ジオレイルセバシン酸アマイド等の不飽和脂肪酸ビスアマイドなどが挙げられる。
これらの脂肪酸アマイドは1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
離形性向上剤の含有量は、インキ組成物の総質量に対して0.1~10質量%が好ましく、0.2~7質量%がより好ましく、0.3~5質量%がさらに好ましい。
ワックスとしては、例えばマイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックス、アマイドワックス、フィッシャートロプシュワックス、蜜蝋、カルナバワックス、モンタンワックスなどが挙げられる。
ワックスの含有量は、インキ組成物の総質量に対して0.1~10質量%が好ましく、0.2~5質量%がより好ましく、0.3~3質量%がさらに好ましい。
キレート剤としては、金属キレート化合物などが挙げられる。金属キレート化合物の金属成分としては、チタン、アルミニウム、鉄などが挙げられる。これらの中でもチタンが好ましい。
チタンキレートとしては、例えばテトライソプロピルチタネート、テトラノルマルブチルチタネート、ブチルチタネートダイマー、テトラ(2-エチルヘキシル)チタネート、テトラメチルチタネート、テトラヘキシルチタネート、テトラヘプチルチタネート、テトラステアリルチタネート、トリエタノールアミンチタネート、チタニウムアセチルアセテート、チタニウムエチルアセトアセテート、チタニウムラクテート、オクチレングリコールチタネート、チタンアセチルアセトナート、チタンテトラアセチルアセトナート、チタンエチルアセトアセテート、ドデシルベンゼンスルホン酸チタン化合物、リン酸エステルチタン錯体などが挙げられる。この中でも、反応性が高く、印刷層内部の結合強度に加え印刷層と基材間の強度を上げる効果が高いことから、チタンアセチルアセトナートが好ましい。
これらのチタンキレートは1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
キレート剤の含有量は、インキ組成物の総質量に対して0.1~5質量%が好ましく、0.2~4質量%がより好ましく、0.3~3質量%がさらに好ましい。
<製造方法>
本実施形態のインキ組成物は、例えばポリアミド樹脂(A)、ニトロセルロース(B)、セロソルブ系溶剤(D)及び有機溶剤(E)と、必要に応じて塩素化ポリオレフィン樹脂(C)及び任意成分のうちの1つ以上とを混合することで得られる。
各成分の混合方法としては特に限定されず、種々の方法により各成分を混合することができる。
<作用効果>
以上説明した本実施形態のインキ組成物は、上述したポリアミド樹脂(A)及びニトロセルロース(B)と、これらを溶解させる有機溶剤(E)に加え、それぞれの真溶剤であるセロソルブ系溶剤(D)を含有することによって、光沢に優れる印刷層を形成できる。印刷層の光沢が高まる理由については定かではないが、ポリアミド樹脂(A)とニトロセルロース(B)のそれぞれの真溶剤であるセロソルブ系溶剤(D)が塗膜の乾燥速度を調整し、乾燥ムラを軽減することで塗膜屈折率が不均一になることを防いでいるためと考えられる。
特に、インキ組成物が塩素化ポリオレフィン樹脂(C)をさらに含有すれば、表刷り包材に好適とされるポリオレフィン基材に対して密着性に特に優れる印刷層を形成できる。
<用途>
本発明のインキ組成物は表刷り用であり、グラビア印刷又はフレキソ印刷により包装材料となる基材等の表側(すなわち、包装対象となる商品と接触しない側)に表刷り印刷する際のインキとして好適である。特に、グラビア印刷により基材の表側に表刷り印刷する際のインキとして最適である。
基材の形態としては、表刷り印刷が可能であれば特に限定されず、例えばフィルム状、シート状、成形体などが挙げられる。これらの形態のうち、フィルム状又はシート状が好適であり、フィルム状がより好適である。
基材の材質としては特に限定されず、例えば紙;ポリオレフィン(例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等)、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等)、ポリスチレン(PS)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリアミド(PA)、ポリイミド(PI)、セロファン等のプラスチック基材などが挙げられる。これらの材質からなる基材は1種を単独で用いてもよく、2種以上を貼り合わせて使用してもよい。
プラスチック基材の表側の面(表面)及び裏側の面(裏面)の少なくとも一方には、必要に応じてコロナ放電処理、プラズマ処理、フレーム処理、溶剤処理等の表面処理が施されていてもよい。
上述した基材の表側に本発明のインキ組成物を用い、例えばグラビア印刷又はフレキソ印刷により表刷り印刷を施す。こうして得られた印刷物の印刷層の表面には、必要に応じてラミネート加工がさらに施され、食品包装用や日用品包装用等に向けた包装材(パッケージ)となる。すなわち、包装材は、基材と、基材の表側に設けられた印刷層とを備える。
包装材の印刷層は、本発明のインキ組成物より形成されるので光沢に優れる。よって、本発明により得られる包装材は外観が良好である。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
[使用原料]
ポリアミド樹脂(A)として、以下に示す化合物を用いた。
・A-1:熱可塑性ポリアミド(花王株式会社製、商品名「レオマイド S-8200」)。
ニトロセルロース(B)として、以下に示す化合物を用いた。
・B-1:ニトロセルロース(キミア株式会社製、商品名「RS1/8」、種類及び粘度記号:H1/8)。
・B-2:ニトロセルロース(キミア株式会社製、商品名「RS1/4」、種類及び粘度記号:H1/4)。
・B-3:ニトロセルロース(キミア株式会社製、商品名「RS1/2」、種類及び粘度記号:H1/2)。
・B-4:ニトロセルロース(キミア株式会社製、商品名「RS1」、種類及び粘度記号:H1)。
・B-5:ニトロセルロース(キミア株式会社製、商品名「RS2」、種類及び粘度記号:H2)。
・B-6:ニトロセルロース(キミア株式会社製、商品名「RS20」、種類及び粘度記号:H20)。
なお、ニトロセルロースの種類及び粘度記号は、JIS K 6703:1995に準拠した粘度測定によって規定された値である。
塩素化ポリオレフィン樹脂(塩素化PO樹脂)(C)として、以下に示す化合物を用いた。
・C-1:塩素化ポリプロピレン(日本製紙株式会社製、商品名「スーパークロン360T」)。
セロソルブ系溶剤(D)として、以下に示す化合物を用いた。
・D-1:ブチルセロソルブ(三協化学株式会社製、商品名「ブチルセロソルブ」)。
・D-2:イソプロピルセロソルブ(日本乳化剤株式会社製、商品名「イソプロピルグリコール」)。
・D-3:エチルセロソルブ(三協化学株式会社製、商品名「エチルセロソルブ」)。
・D-4:ヘキシルセロソルブ(安藤パラケミー株式会社製、商品名「ヘキシルセロソルブ溶剤」」)。
有機溶剤(E)として、以下に示す化合物を用いた。
・E-1:メチルシクロヘキサン(MCH):エステル:i-プロパノール(IPA)=5:3:2(質量比)の混合溶剤。
なお、エステルは、酢酸エチルと酢酸n-プロピルとの混合物である。
任意成分として、以下に示す化合物を用いた。
・カーボンブラック:三菱ケミカル株式会社製、商品名「ミツビシカーボンブラックMA100」。
・Pigment Red 48:3:大日精化工業株式会社製、商品名「セイカファーストレッド1537」。
・酸化チタン:テイカ株式会社製、商品名「チタニックスJR-600A」。
・脂肪酸アマイド:ステアリン酸アマイド(日本精化株式会社製、商品名「ニュートロンS」)。
・PEワックス:ポリエチレンワックス(三井化学株式会社製、商品名「ハイワックス220P」)。
・チタンキレート:チタンアセチルアセトナート(マツモトファインケミカル株式会社製、商品名「オルガチックスTC-115」)。
[評価方法]
<光沢性の評価>
印刷直後の印刷物をドライヤーで10秒乾燥させた後に、光沢計(BYK Gardner社製、製品名「micro-TRI-gloss」)を用いて、印刷層側の表面の60°グロス(60°鏡面光沢度)を測定し、以下の評価基準にて印刷層の光沢性を評価した。60°グロスが高いほど光沢に優れることを意味する。
5:60°グロスが70以上。
4:60°グロスが60以上、70未満。
3:60°グロスが50以上、60未満。
2:60°グロスが40以上、50未満。
1:60°グロスが40未満。
<密着性の評価>
印刷直後の印刷物をドライヤーで10秒乾燥させた後に、印刷層の表面(印刷面)に幅12mmのセロハンテープ(ニチバン株式会社製)を貼り付けて指で圧着した後、このセロハンテープを速やかに剥がし、基材フィルム上に残った印刷層の状態を目視にて確認し、以下の評価基準にて印刷層の基材に対する密着性を評価した。
5:セロハンテープ側に印刷層が全く移行していない。
4:セロハンテープ側に移行した印刷層の面積の割合が0%超、5%未満である。
3:セロハンテープ側に移行した印刷層の面積の割合が5%以上、20%未満である。
2:セロハンテープ側に移行した印刷層の面積の割合が20%以上、50%未満である。
1:セロハンテープ側に移行した印刷層の面積の割合が50%以上である。
<耐摩耗性の評価>
印刷直後の印刷物をドライヤーで10秒乾燥させた後に、学振型摩擦試験機(テスター産業株式会社製、製品名「AB-301 学振型摩擦堅牢度試験機」)を用いて、200gfの荷重をかけた白及び黒布(綿3-1号:金巾3号)で印刷層の表面を100往復擦り、摩耗試験を行った。摩耗試験後の印刷層の外観を目視にて確認し、以下の評価基準にて印刷層の耐摩擦性を評価した。
5:金巾3号側に印刷層が全く移行していない。
4:金巾3号側に移行した印刷層の面積の割合が1%以上10%未満である。
3:金巾3号側に移行した印刷層の面積の割合が10%以上20%未満である。
2:金巾3号側に移行した印刷層の面積の割合が20%以上50%未満である。
1:金巾3号側に移行した印刷層の面積の割合が50%以上である。
<耐熱性の評価>
印刷直後の印刷物をドライヤーで10秒乾燥させた後に、印刷層の表面(印刷面)にアルミニウム箔を重ね、その上からヒートシールテスター(テスター産業株式会社製、製品名「TP-701-C ヒートシールテスター」)を用いて、2kg/cmの荷重で1秒間ヒートシールを行った。ヒートシール温度は80℃~160℃範囲を20℃刻みで行った。その後、アルミニウム箔を剥がし、以下の評価基準にて印刷層の耐熱性を評価した。
5:アルミニウム箔側に印刷層が全く移行していない。
4:アルミニウム箔に移行した印刷層の面積の割合が1%以上10%未満である。
3:アルミニウム箔に移行した印刷層の面積の割合が10%以上20%未満である。
2:アルミニウム箔に移行した印刷層の面積の割合が20%以上50%未満である。
1:アルミニウム箔に移行した印刷層の面積の割合が50%以上である。
<耐塩ビブロッキング性の評価>
印刷直後の印刷物をドライヤーで10秒乾燥させた後に、印刷層の表面(印刷面)と塩化ビニル製のテーブルクロスが接するように重ね合わせて試験片を作製した。得られた試験片を、1kg/cmの荷重をかけた状態で温度50℃、湿度80%RHの恒温槽内で24時間保管した。その後、恒温槽から試験片を取り出し、室温(20℃)になるまで冷却した。冷却後、印刷物からテーブルクロスを剥がし、以下の評価基準にて印刷層の耐塩ビブロッキング性を評価した。
5:テーブルクロス側に印刷層が全く移行していない。
4:テーブルクロス側に移行した印刷層の面積の割合が1%以上10%未満である。
3:テーブルクロス側に移行した印刷層の面積の割合が10%以上20%未満である。
2:テーブルクロス側に移行した印刷層の面積の割合が20%以上50%未満である。
1:テーブルクロス側に移行した印刷層の面積の割合が50%以上である。
[実施例1~33、比較例1~6]
表1~4に示す配合に従って、ポリアミド樹脂(A)と、ニトロセルロース(B)と、塩素化ポリオレフィン樹脂(C)と、セロソルブ系溶剤(D)と、有機溶剤(E)と、任意成分とを混合し、インキ組成物を得た。
基材フィルムとして、一方の表面がコロナ処理された二軸延伸ポリプロピレン(フタムラ化学株式会社製、商品名「FOR #25」)又は無延伸ポリプロピレン(三井化学東セロ株式会社製、商品名「CP S #30」)を用いた。
ヘリオ175線/inchのベタ版で製版したグラビア彫刻版を備えたグラビア印刷機を用いて、基材フィルムのコロナ処理面にインキ組成物を印刷して、基材フィルムの表側に、厚さ約1μmの印刷層が形成された印刷物を得た。
得られた印刷物を用いて、光沢性、密着性、耐摩耗性、耐熱性及び耐塩ビブロッキング性を評価した。結果を表1~4に示す。
なお、表中の空欄は、その成分が配合されていないこと(配合量0質量%)を意味する。
Figure 2023095738000001
Figure 2023095738000002
Figure 2023095738000003
Figure 2023095738000004
表1~3の結果から明らかなように、各実施例で得られたインキ組成物は、光沢に優れる印刷層を形成できた。
特に、ニトロセルロース(B)として、種類及び粘度記号がH1/2、H1又はH2であるニトロセルロースを用いた実施例1~9、13~21、23、24、30、32で得られたインキ組成物は、耐摩耗性及び耐熱性に優れる印刷層を形成できた。
セロソルブ系溶剤(D)として、ブチルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ及びエチルセロソルブのいずれかを用いた実施例1~18、22~24、27、28、31で得られたインキ組成物は、基材に対する密着性に優れる印刷層を形成できた。
一方、表4の結果から明らかなように、セロソルブ系溶剤(D)を含まない比較例1~3で得られたインキ組成物より形成された印刷層は、光沢に劣っていた。
ニトロセルロース(B)として、種類及び粘度記号がH20であるニトロセルロースを用いた比較例4で得られたインキ組成物より形成された印刷層は、光沢に劣っていた。
ポリアミド樹脂(A)の含有量が1質量%である比較例5で得られたインキ組成物より形成された印刷層は、光沢に劣っていた。
ニトロセルロース(B)の含有量が30質量%である比較例6で得られたインキ組成物より形成された印刷層は、光沢に劣っていた。

Claims (7)

  1. ポリアミド樹脂(A)と、ニトロセルロース(B)と、セロソルブ系溶剤(D)と、前記セロソルブ系溶剤(D)以外の有機溶剤(E)とを含有する表刷り用インキ組成物であって、
    前記ポリアミド樹脂(A)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して3~40質量%であり、
    前記ニトロセルロース(B)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.5~28質量%であり、
    前記セロソルブ系溶剤(D)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.1~20質量%であり、
    前記ニトロセルロース(B)のJIS K 6703:1995に準拠した粘度測定によって規定される種類及び粘度記号が、H1/8、H1/4、H1/2、H1又はH2である、表刷り用インキ組成物。
  2. 塩素化ポリオレフィン樹脂(C)をさらに含有し、
    前記塩素化ポリオレフィン樹脂(C)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.6~9質量%である、請求項1に記載の表刷り用インキ組成物。
  3. 前記塩素化ポリオレフィン樹脂(C)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.6~2.9質量%である、請求項2に記載の表刷り用インキ組成物。
  4. 前記セロソルブ系溶剤(D)が、ブチルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ及びエチルセロソルブからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1~3のいずれか一項に記載の表刷り用インキ組成物。
  5. 前記セロソルブ系溶剤(D)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して0.1~7質量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の表刷り用インキ組成物。
  6. 前記ポリアミド樹脂(A)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して6~40質量%である、請求項1~5のいずれか一項に記載の表刷り用インキ組成物。
  7. 前記ポリアミド樹脂(A)の含有量が、前記表刷り用インキ組成物の総質量に対して6~19質量%である、請求項6に記載の表刷り用インキ組成物。
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