JP2023095501A - 画像形成装置 - Google Patents

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Yuya Ota
裕之 江田
Hiroyuki Eda
嘉洋 志村
Yoshihiro Shimura
留美 今野
Rumi Konno
慎 岩▲崎▼
Shin Iwasaki
優子 清田
Yuko Kiyota
悠雅 山内
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Abstract

Figure 2023095501000001
【課題】内部状態が変化した場合であっても安定した画質の画像を生成する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置101は、画像形成条件に基づいて記録媒体に画像を形成する印刷装置107と、記録媒体に形成された画像形成条件の調整用画像を読み取る画像読取部241と、画像読取部241による調整用画像の読取結果に基づいて画像形成条件の目標値を決定する処理を行い、目標値に基づいて画像形成条件を調整し、印刷装置107に調整した画像形成条件に基づいて印刷装置107によりジョブに応じた画像を形成するCPU222と、を備える。CPU222は、ジョブに応じた画像の記録媒体への形成を開始する直前に目標値を更新する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に関する。
近年、オンデマンド画像形成装置の市場が拡大している。例えば、オフセット印刷市場では、電子写真方式の画像形成装置が広がりつつある。また、ラージフォーマット、低イニシャルコスト、超高速等の理由で幅広い市場開拓に成功したインクジェット方式の画像形成装置も、オンデマンド画像形成装置での市場が拡大している。しかし市場拡大は容易なものではなく、その市場を担ってきた先行の画像形成装置の画像品質(以下、「画質」と呼ぶ。)を維持しなければならない。
電子写真方式の画像形成装置は、例えば起動時のウォームアップ動作の終了後に、画質の安定性の向上のための処理を行う。例えば画像形成装置は、階調補正のための調整用画像を紙等の記録媒体上に形成し、これをスキャナ等の画像読取装置により読み取る。画像形成装置は、調整用画像の読取結果をγ補正値等の画像形成条件にフィードバックすることで画質を安定させる。画像形成装置における階調補正は、画像形成装置の階調特性が目標の階調特性(以下、「目標階調」と呼ぶ。)に一致するように画像形成条件を補正することで行われる。特許文献1には、主走査方向に所定長の特定階調の帯状パターンを記録媒体に形成し、複数の位置で該帯状パターンを読み取った結果に基づいてフィードバック制御を行うことで、主走査方向の濃度ムラを抑制する画像形成装置が開示される。
特開2011-191414号公報
記録媒体は、種類や銘柄(以下、単に「種類」という。)によって抵抗値や表面性が異なる。そのために、記録媒体に転写される前の画像に用いられる現像剤の量が同じであっても、記録媒体の種類によって発現する画像濃度に差異が生じる。また、同じ種類の記録媒体であっても、発現する画像濃度に差異が生じる場合がある。例えば、片面印刷時と両面印刷時では、記録媒体が定着器を通過する回数が異なる。定着器による定着処理は、記録媒体を加熱及び加圧するために、記録媒体の表面性に影響する。このことから、片面印刷時と両面印刷時では、発現する画像濃度に差異が生じる場合がある。片面印刷や両面印刷は画像形成モードにより設定される。このような記録媒体の特性の違いや画像形成モードの違いによる画像濃度の変化に対応するために、記録媒体の種類及び画像形成モード毎に目標階調が設定される。
目標階調は、前回の更新から所定時間経過後、或いは前回の更新から所定枚数の印刷後に更新される。その後、記録媒体の種類や画像形成モードが同じ印刷ジョブが実行される場合には、目標階調が更新されずに、既に保持している目標階調が使用される。しかし目標階調を更新した後に画像形成装置の内部状態が変化すると、その影響で発現する画像濃度が変化する可能性がある。画像形成装置の内部状態の変化は、例えばトナー補給による現像特性の変化や、温湿度等の環境条件の変動による転写特性の変化である。画像形成装置の内部状態が変化した後の階調特性を、内部状態が変化する前に更新した目標階調に合わせようとすることで、同一の印刷ジョブ内で階調特性が変動してしまうことがある。その結果、画像形成装置から同一の印刷ジョブにより出力された複数の成果物で、形成された画像の色味の変動が発生する。
本発明は、上記の問題に鑑み、内部状態が変化した場合であっても安定した画質の画像を生成する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、画像形成条件に基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、前記記録媒体に形成された前記画像形成条件の調整用画像を読み取る読取手段と、前記読取手段による前記調整用画像の読取結果に基づいて画像形成条件の目標値を決定する処理を行い、前記目標値に基づいて前記画像形成条件を調整し、調整した前記画像形成条件に基づいて前記画像形成手段によりジョブに応じた画像を形成する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記ジョブに応じた画像の前記記録媒体への形成を開始する直前に前記目標値を更新することを特徴とする。
本発明によれば、内部状態が変化した場合であっても安定した画質の画像を生成することができる。
画像処理システムの構成図。 画像処理システムの動作を制御するシステム構成図。 画像形成装置の構成図。 CISの説明図。 調整用チャートの例示図。 階調が再現される様子を説明する4限チャート。 目標階調リストの例示図。 (a)~(c)は、設定画面の例示図。 画像形成処理を表すフローチャート。 目標階調取得処理を表すフローチャート。 目標階調更新処理を表すフローチャート。
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
(画像処理システム)
図1は、本実施形態の画像形成装置を含む画像処理システムの構成図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102とを備える。画像形成装置101は、例えば複合機、マルチファンクションペリフェラル(MFP)等である。外部コントローラ102は、例えば画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド(DFE)、プリントサーバ等である。
画像形成装置101と外部コントローラ102とは、内部LAN(Local Area Network)105とビデオケーブル106とを介して、通信可能に接続される。外部コントローラ102は、外部LAN104を介して、クライアントPC(Personal Computer)103に接続される。外部コントローラ102は、クライアントPC103から印刷指示(印刷ジョブ)を取得する。
クライアントPC103には、画像を外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。ユーザは、各種アプリケーションによりプリンタドライバを介して印刷を指示することができる。プリンタドライバは、ユーザからのジョブに基づいて外部コントローラ102に対して画像データを送信する。外部コントローラ102は、クライアントPC103から画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して画像データに基づく印刷(画像形成)を指示する。
画像形成装置101は、印刷装置107を含む複数の異なる機能を有する装置が接続されて構成され、製本等の複雑な印刷処理が可能である。本実施形態の画像形成装置101は、印刷装置107とフィニッシャ109とを備える。印刷装置107は、本体の下部に設けられる給紙部から給送される記録媒体に対して現像剤(例えばトナー)を用いて画像を形成する。印刷装置107は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する。記録媒体には、各色の画像が重畳されたフルカラーの画像が形成される。画像が形成された記録媒体は、印刷装置107からフィニッシャ109へ搬送される。フィニッシャ109は、画像が形成された記録媒体をスタックトレイ332に積載する。
この画像処理システムは、画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、外部コントローラ102は必ずしも必要ではない。例えば、画像形成装置101が外部LAN104を介してクライアントPC103から画像データを含む印刷ジョブを直接取得する構成であってもよい。この場合、画像形成装置101は、外部コントローラ102で行われているデータ解析やラスタライズ処理を行うことになる。つまり画像形成装置101と外部コントローラ102とが一体に構成されてもよい。
(システム構成)
図2は、画像処理システムの動作を制御するシステム構成図である。ここでは、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のそれぞれのシステム構成について説明する。
・印刷装置
印刷装置107は、他の装置と通信するために、通信インタフェース(I/F)217、LAN I/F218、及びビデオI/F220を備える。印刷装置107は、印刷装置107の動作を制御するためにCPU(Central Processing Unit)222、メモリ223、ストレージ221、画像読取部241、及びジョブ解析部226を備える。印刷装置107は、画像を形成するために露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を備える。印刷装置107は、ユーザインタフェースとして操作部224及びディスプレイ225を備える。これらの構成部品は、システムバス231を介して相互に通信可能に接続される。
通信I/F217は、通信ケーブル279を介してフィニッシャ109に接続され、フィニッシャ109との間の通信を制御する。印刷装置107とフィニッシャ109とにより協働で動作する場合には、通信I/F217を介して情報やデータが送受信される。LAN I/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。印刷装置107は、LAN I/F218を介して外部コントローラ102から印刷設定等のジョブデータを受信する。印刷設定には、印刷に用いる記録媒体の種類の指示や、片面/両面印刷の指示が含まれる。ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。印刷装置107は、ビデオI/F220を介して外部コントローラ102から印刷する画像を表す画像データを受信する。
CPU222は、ストレージ221に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、画像処理や印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。画像形成処理(印刷処理)を行う場合、CPU222は、露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を制御する。
露光部227は、感光体、感光体を帯電する帯電ワイヤ、及び感光体に静電潜像を形成するために感光体を露光する光源を備える。なお、感光体は、例えば、ベルト状の弾性部材の表面に感光層が形成された感光ベルト、又はシリンダの表面に感光層が形成された感光ドラムである。また、帯電ワイヤの代わりに、帯電ローラが用いられてもよい。帯電ワイヤは、感光体の表面を均一な負電位に帯電させる。露光部227は、画像データに基づき光源からレーザ光を出力する。レーザ光は一様に帯電された感光体の表面を走査する。これによって感光体は、レーザ光が照射された位置の電位が変動し、表面に静電潜像が形成される。感光体は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応して四つ設けられる。四つの感光体にそれぞれ異なる色の画像に対応した静電潜像が形成される。
作像部228は、感光体に形成されたトナー像を記録媒体に転写する。作像部228は、現像器、転写ユニット、及びトナー補給部を備える。現像器は、負極性に帯電したトナーを現像シリンダから感光体の表面に形成されている静電潜像に付着させてトナー像を形成する。現像器は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応して四つ設けられる。現像器は、対応する色のトナーにより感光体の静電潜像を可視像化する。現像器は、トナー像の形成により内部のトナー量が不足すると、トナー補給部によりトナーが補充される。
転写ユニットは、中間転写ベルトを有しており、各感光体から中間転写ベルトにトナー像を転写する。中間転写ベルトを挟んで感光体に対向する位置には一次転写ローラが設けられる。一次転写ローラに正電位が印加されることで、四つの感光体のそれぞれからトナー像が中間転写ベルトに重畳して転写される。これにより中間転写ベルトにフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルトに形成されたトナー像は、後述の二次転写ローラにより記録媒体に転写される。二次転写ローラは、正電位が印加されることで、中間転写ベルトから記録媒体にフルカラーのトナー像を転写する。
定着部229は、記録媒体に、転写されたトナー像を定着する。定着部229は、ヒータとローラ対とを有する。定着部229は、ヒータ及びローラ対により記録媒体上のトナー像を加熱及び加圧することで記録媒体にトナー像を溶融固着させる。これにより記録媒体に画像が形成される。給紙部230は、搬送経路に搬送ローラと各種センサを備え、記録媒体の給送動作を制御する。
画像読取部241は、CPU222の指示に基づいて、搬送される記録媒体に形成された画像を読み取る。CPU222は、例えば画像形成条件の調整を行う場合に、画像読取部241により、記録媒体に形成された画像形成条件の調整用画像を読み取る。ジョブ解析部226は、画像形成装置101の設定情報や外部コントローラ102から受信した印刷データやジョブデータの解析を行う。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける入力装置である。操作部224は、例えば各種入力キーやタッチパネルである。ディスプレイ225は、画像形成装置101の設定情報や印刷ジョブの処理状況(ステータス情報)を表示する出力装置である。
・フィニッシャ
フィニッシャ109は、例えば大容量のスタッカである。フィニッシャ109は、通信I/F271、CPU272、メモリ273、及び排紙制御部274を備える。これらの構成部品は、システムバス275を介して相互に通信可能に接続される。通信I/F271は、通信ケーブル279を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。フィニッシャ109と印刷装置107とにより協働で動作する場合には、通信I/F271を介して情報やデータが送受信される。CPU272は、メモリ273に格納された制御プログラムを実行し、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ273は、制御プログラムを格納する。また、メモリ273は、CPU272が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。排紙制御部274は、CPU272からの指示に基づいて、搬送された記録媒体をスタックトレイ332に排出する。
・外部コントローラ
外部コントローラ102は、他の装置と通信するために、LAN I/F213、LAN I/F214、及びビデオI/F215を備える。外部コントローラ102は、外部コントローラ102の動作を制御するためにCPU208、メモリ209、及びストレージ210を備える。外部コントローラ102は、ユーザインタフェースとしてキーボード211及びディスプレイ212を備える。これらの構成部品は、システムバス216を介して相互に通信可能に接続される。
LAN I/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103に接続され、クライアントPC103との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、クライアントPC103からLAN I/F213により印刷ジョブを取得する。LAN I/F214は、内部LAN105を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、LAN I/F214を介して印刷装置107へジョブデータ等を送信する。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、ビデオI/F215を介して印刷装置107へ画像データを送信する。
CPU208は、ストレージ210に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、クライアントPC103から送信される画像データの受信、RIP処理、画像形成装置101への画像データの送信等の処理を包括的に行う。メモリ209は、CPU208が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。キーボード211は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける入力装置である。ディスプレイ212は、外部コントローラ102の実行アプリケーションの情報を静止画や動画により表示する出力装置である。
・クライアントPC
クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、ストレージ203、キーボード204、ディスプレイ205、及びLAN I/F206を備える。これらの構成部品は、システムバス207を介して相互に通信可能に接続される。
CPU201は、ストレージ203に格納されたコンピュータプログラムを実行することで、クライアントPC103の動作を制御する。本実施形態では、CPU201は、画像データの作成や印刷ジョブの送信処理を行う。メモリ202は、CPU201が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。キーボード204及びディスプレイ205は、ユーザインタフェースである。キーボード204は、ユーザによる指示を受け付ける入力装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーションの情報を静止画や動画により表示する出力装置である。LAN I/F206は、外部LAN104を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。クライアントPC103は、外部コントローラ102へLAN I/F206により印刷ジョブを送信する。
なお、外部コントローラ102と画像形成装置101とは、内部LAN105とビデオケーブル106とにより接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブル106のみで接続されていてもよい。メモリ202、メモリ209、メモリ223、及びメモリ273は、それぞれデータやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。これらのメモリには、例えば、揮発性のRAM(Random Access Memory)、不揮発性のROM(Read Only Memory)、ストレージ、USB(Universal Serial Bus)メモリ等を用いることができる。
(画像形成装置の構成)
図3は、画像形成装置101の構成図である。印刷装置107の筐体上部には、ディスプレイ225が設けられる。ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。印刷装置107で画像が形成された記録媒体は、後段に設けられるフィニッシャ109へ搬送される。
印刷装置107は、給紙部230として、複数の給紙デッキ301、302、搬送経路303、312、314、315、323、反転経路316、両面搬送経路317、下流搬送経路325、排出経路326、及び各種ローラを備える。各給紙デッキ301、302には、異なる種類の記録媒体を収容することが可能である。各給紙デッキ301、302に収容される記録媒体は、最上位の一枚が分離して搬送経路303へ給送される。印刷装置107は、露光部227として、画像を形成するための画像形成部304、305、306、307を備える。印刷装置107は、カラー画像を形成する。そのために、画像形成部304は、ブラック(K)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部305は、シアン(C)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部306は、マゼンタ(M)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部307は、イエロー(Y)の画像(トナー像)を形成する。
印刷装置107は、作像部228として、各画像形成部304、305、306、307からトナー像が転写される中間転写ベルト308及び二次転写ローラ309を備える。中間転写ベルト308は、図中時計回りに回転しており、画像形成部307、画像形成部306、画像形成部305、画像形成部304の順にトナー像が重畳して転写される。これにより中間転写ベルト308にフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト308は、回転することでトナー像を二次転写ローラ309へ搬送する。トナー像が二次転写ローラ309に搬送されるタイミングに合わせて、記録媒体が搬送経路303へ搬送される。二次転写ローラ309は、搬送されてきた記録媒体に中間転写ベルト308上のトナー像を転写する。
印刷装置107は、定着部229として、第1定着器311及び第2定着器313を備える。第1定着器311と第2定着器313とは同じ構成であり、トナー像を記録媒体に定着させる。そのために第1定着器311及び第2定着器3は、それぞれ、加圧ローラと加熱ローラとを備える。記録媒体は、加圧ローラと加熱ローラとにより挟持搬送される。その際に記録媒体は、加熱及び加圧されてトナー像が溶融、圧着される。第2定着器313を通過した記録媒体は、搬送経路314へ搬送される。なお、第2定着器33は、第1定着器311よりも記録媒体の搬送方向で下流側に配置され、第1定着器311により定着処理された記録媒体上の画像に対するグロスの付加や、定着性の確保に用いられる。そのために第2定着器313は、記録媒体の種類や印刷ジョブの内容によっては使用されないことがある。第1定着器311で定着処理された記録媒体を第2定着器313を介さずに搬送するために、搬送経路312が設けられる。
搬送経路314と搬送経路312とが合流した後に、搬送経路315と反転経路316とが設けられる。両面印刷が指示される場合、記録媒体は、反転経路316へ搬送される。反転経路316に搬送された記録媒体は、反転経路316で搬送方向が反転して両面搬送経路317へ搬送される。反転経路316及び両面搬送経路317により、記録媒体は、画像が形成された面(第1面)が反転される。記録媒体は両面搬送経路317により搬送経路303へ搬送され、二次転写ローラ309及び定着部229を通過することで、第2面へ画像が形成される。
片面印刷でフェイスアップモードが指示される場合、或いは両面印刷で両面に画像が形成された場合、記録媒体は、搬送経路315へ搬送される。記録媒体の搬送方向で搬送経路315の下流側には搬送経路323が配置される。
片面印刷でフェイスダウンモードが指示される場合、記録媒体は、反転経路316へ搬送される。反転経路316に搬送された記録媒体は、反転経路316で搬送方向が反転して搬送経路323へ搬送される。反転経路316へ一旦搬送されることで、記録媒体は、画像が形成された面(第1面)が反転され、画像印刷面を下にして搬送経路323へ搬送される。
搬送経路323には、画像読取部241として、CIS(Contact Image Sensor)321、322が、搬送経路323を挟んで対向して配置される。図4は、CIS321、322の説明図である。CIS321は、搬送経路323を搬送される記録媒体の上面の画像を読み取る光学センサである。CIS322は、搬送経路323を搬送される記録媒体の下面の画像を読み取る光学センサである。
CIS321は、光源となるLED(Light Emitting Diode)350、及び受光部となる読取センサ351を備える。LED350は、搬送経路323を搬送される記録媒体が読取位置に到達したタイミングで、記録媒体の上面に光を照射する。読取センサ351は、記録媒体の搬送方向に直交する方向に複数の受光素子(光電変換素子)を備える。そのために、記録媒体の搬送方向に直交する方向がCIS321の主走査方向となる。読取センサ351は、受光素子により記録媒体による反射光を受光する。読取センサ351の複数の受光素子は、受光した反射光の強度に基づいて出力値(電気信号)を出力する。複数の受光素子から出力された出力値(電気信号)はCPU222へ送信される。このようにして記録媒体に形成された画像が読み取られる。
CIS322は、CIS321と同様の構成であり、LED352及び読取センサ353を備える。CIS322は、CIS321と同様に動作して、搬送経路323を搬送される記録媒体が読取位置に到達したタイミングで、記録媒体の下面に形成された画像を読み取る。なお、CIS321、322の他に、画像読取部241は、CCDやCMOSセンサにより実現することもできる。
本実施形態の印刷装置107は、記録媒体の両面に画像形成条件を調整するための調整用画像が形成可能である。調整用画像が形成された記録媒体を調整用チャートという。印刷装置107は、調整用画像を記録媒体に印刷して調整用チャートを作成し、CIS321及びCIS322により調整用画像を読み取る。CIS321及びCIS322による調整用チャートの読取結果はメモリ223に格納される。CPU222は、メモリ223を参照して、CIS321及びCIS322による読取結果を解析し、画像形成条件にフィードバックして、画像形成条件を調整する。
例えば、印刷装置107の機内温度が上昇すると、印刷装置107の機内温度が低いときに比較して記録媒体に形成される画像の画像濃度が変動する。この場合、印刷装置107は、調整用チャートを作成し、CIS321、322の読取結果に基づいて調整用画像の画像濃度を検知する。CPU222は、検知された画像濃度の目標とする画像濃度に対する変動量を取得し、この変動量に基づいて画像形成条件を調整する。CPU222は画像形成条件に基づいて画像データを変換する。印刷装置107は、CPU222により変換された画像データに基づいて記録媒体に画像を形成することで、記録媒体に形成される画像の画像濃度を制御する。これにより印刷装置107は、機内温度の変動によって引き起こされる画像の画像濃度の変動を抑制することができる。
印刷装置107は、例えば調整された画像形成条件に基づいて露光部227の光源の発光強度を制御することで、画像濃度を目標とする画像濃度に調整する。或いは、CPU222は、CIS321(又はCIS322)の読取結果に基づいて画像濃度の変動を抑制するための一次元の階調補正テーブルを生成する。CPU222は、階調補正テーブルに基づいて画像データを変換する。印刷装置107はCPU222により変換された画像データに基づいて記録媒体に画像を形成することで、印刷装置107の画像濃度が理想的な画像濃度へ調整する。
調整用チャートに形成される調整用画像は、画像濃度を検知するための画像以外にも、画像の幾何特性を検知するための画像や、色ずれを検知するための画像であってもよい。画像の幾何特性とは、例えば、直角度、記録媒体に対する画像の印字位置などである。画像の幾何特性を検知するための調整用画像が形成された場合、CPU222は、CIS321(又はCIS322)の読取結果に基づいて幾何特性の変動を抑制するために画像形成条件を調整する。CPU222が画像形成条件に基づいて露光部227の光源の発光タイミング等を制御することで、画像の幾何特性が理想的な幾何特性へ調整される。
また、色ずれを検知するための調整用画像が形成された場合、CPU222は、CIS321(又はCIS322)の読取結果に基づいて色ずれを検知する。CPU222は、検知された色ずれに基づいて、色ずれを抑制するために画像形成条件を調整する。CPU222が画像形成条件に基づいて露光部227により感光体に形成される画像の位置を制御することで、色ずれを補正する。
調整用チャートは、印刷ジョブに応じた印刷物(成果物)に混入しないように除外される。そのために印刷装置107は、フラッパ324、排出経路326、搬送センサ327、及び排出トレイ328を備える。CIS321、322により調整用画像が読み取られた調整用チャートは、フラッパ324により排出経路326に搬送される。排出経路326に搬送された記録媒体は排出トレイ328に排出される。
記録媒体が調整用チャートではない場合、該記録媒体はフラッパ324により搬送経路323から下流搬送経路325へ搬送される。下流搬送経路325に搬送された記録媒体は、フィニッシャ109に受け渡される。なお、印刷装置107は、フィニッシャ109から搬送ジャムの発生の通知を取得した場合に、調整用チャートであるか否かにかかわらず、フラッパ324を排出経路326側に切り替えて、機内のすべての記録媒体(残留紙)を排出トレイ328へ排出する。残留紙が排出トレイ328に排出されることで、ユーザによるジャム処理の負荷が軽減される。
フィニッシャ109は、印刷装置107から受け渡された記録媒体を積載することができる。フィニッシャ109は、搬送経路331及び記録媒体を積載するスタックトレイ332を備える。搬送経路331には、搬送センサ333、334、335、336が設けられる。印刷装置107から搬送された記録媒体は、搬送経路331を経由して、スタックトレイ332に積載される。搬送センサ333、334、335、336は、搬送経路331を搬送される記録媒体の通過を検知する。CPU272は、記録媒体の搬送を開始してから所定時間経過しても記録媒体の搬送方向の先端或いは後端が搬送センサ333、334、335、336に検知されない場合、フィニッシャ109内で搬送ジャム(搬送異常)が発生したと判断する。この場合、CPU272は、印刷装置107へ搬送ジャムが発生したことを通知する。
(調整用画像)
図5は、調整用チャートの例示図である。この調整用チャート500は、調整用チャート500の長手方向へ搬送される。画像濃度補正用の調整用画像501は、記録媒体の一方の面に色毎に形成される。調整用画像501は、記録媒体の周縁部のいずれに形成されてもよい。本実施形態では、調整用画像501は、記録媒体の搬送方向に直交する方向(記録媒体の短手方向)の記録媒体の両端部に形成される。すなわち、2色の調整用画像501が記録媒体の短手方向の一端部に形成され、残りの2色の調整用画像501が記録媒体の短手方向の他端部に形成される。本実施形態では、シアン及びマゼンタの調整用画像501C、501Mが記録媒体の短手方向の一端部に形成され、イエロー及びブラックの調整用画像501Y、501Kが記録媒体の短手方向の他端部に形成される。これにより、記録媒体の搬送方向の先端部に調整用画像501が形成されず、定着処理時の記録媒体の巻き付きの発生をより確実に抑制することができる。
調整用画像501は、各色の階調値を段階的に異ならせた複数のテスト画像(図5では11階調)から構成される。複数のテスト画像は、それぞれが例えば一辺が約8[mm]の正方形状であり、搬送方向に一列に配列されている。各色のテスト画像は、記録媒体の地合いを検知するためのテスト画像(つまり階調値が0のテスト画像)が、テスト画像の列の両端に配置される。階調値が0のテスト画像に挟まれて、階調値が均等に割り振られた9個のテスト画像が配置される。階調値が0~255で表される場合、調整用画像501は、階調値が0、16、32、64、86、104、128、176、224、255、0の各色のテスト画像により構成される。なお、調整用画像501は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに限らず、赤、緑、青の各色やプロセスブラックにより構成されてもよい。また、サイズや階調順序も限定されるものではない。
(画像濃度補正)
図6は、階調が再現される様子を説明する4限チャートである。第I象限は、印刷すべき画像(原画像)の画像濃度と当該画像を表す画像データの入力値(濃度信号)との関係を表す。第II象限は、濃度信号を、露光部227から出力されるレーザ光の光量を表すレーザ出力信号に変換するための変換条件(γLUT)を表す。第III象限は、レーザ出力信号と記録媒体に形成される画像の濃度(画像濃度)との関係を示す印刷装置107の階調特性(プリンタ特性)を表す。第IV象限は、原画像の画像濃度と記録媒体に形成される画像の画像濃度との関係を示す。つまり4限チャートは、図1に示す印刷装置107のトータルの階調再現特性を示す。
印刷装置107は原画像の画像濃度と記録媒体の画像濃度とが理想的な関係(線形関係)となるように、第II象限の変換条件(γLUT)を生成する。そのため、γLUTが読取センサ351、353の読取結果に基づいて生成される場合、CPU222は調整用画像501の読取結果から階調特性を求め、当該階調特性が理想的な階調特性となるようにγLUTを生成する。γLUTにより階調特性が変換された画像信号は、レーザドライバのパルス幅変調(PWM)回路によってドット幅に対応するパルス信号に変換され、露光部227を駆動制御するレーザドライバへ送信される。本実施形態では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの全色について、パルス幅変調による階調再現方法が用いられる。
露光部227から出力されるレーザ光の走査により、感光ドラム上には、ドット面積が変化することで階調が制御された、所定の階調特性を有する静電潜像が形成される。この静電潜像が現像されてトナー像となり、記録媒体に転写及び定着されることで、階調画像が再生される。
(目標階調の更新)
図7は、目標階調リストの例示図である。目標階調は、階調特性の目標値であり、記録媒体の種類と画像形成モードとの組み合わせ毎に設定される。目標階調リストは、このような記録媒体の種類と画像形成モードとの組み合わせ毎の目標階調のリストであり、例えばメモリ223に保存される。図7の目標階調リストは、記録媒体と画像形成モードとに関連付けされた目標階調を、該目標階調の更新時刻と関連付けて含んでいる。図7では、記録媒体の種類は、例えば「厚紙」、「第1普通紙」、及び「第2普通紙」である。画像形成モードは、例えば画像が形成される印刷面を指示する。図7では、画像形成モードは、両面印刷を示す「両面」、印刷面が上面になるように記録材を排出するフェイスアップモードを示す「FU」、及び印刷面が舌面になるように記録材を排出するフェイスダウンモードを示す「FD」である。CPU222は、画像形成時に、印刷ジョブで指示された記録媒体の種類と画像形成モードとの組み合わせに応じた目標階調を目標階調リストから取得し、取得した目標階調に応じて画像形成条件を補正する。
図8は、目標階調の更新指示の入力時にディスプレイ225に表示される設定画面の例示図である。設定画面は、CPU222によりディスプレイ225に表示される。成果物毎に目標階調を更新するために、ジョブに応じた印刷を開始する直前に、ユーザが目標階調を更新するか否かを設定することができる。ユーザは、ディスプレイ225に表示される設定画面に応じて操作部224を操作することで、目標階調の更新指示を入力することができる。入力された目標階調の更新指示は、操作部224からCPU222へ送信される。CPU222は、目標階調の更新指示を取得して目標階調の更新処理を開始する。
図8(a)は、初期画面である。ユーザが操作部224により初期画面からソフトキーである「応用モード」を選択すると、CPU222は、ディスプレイ225に図8(b)の応用モードの選択画面を表示する。ユーザが応用モードの選択画面からソフトキーである「調整」を選択すると、CPU222は、ディスプレイ225に図8(c)の目標階調の更新設定画面を表示する。ユーザが応用モードの選択画面からソフトキーである「閉じる」を選択すると、CPU222は、ディスプレイ225の表示を図8(a)の初期画面に戻す。
ユーザが目標階調の更新設定画面からソフトキーである「戻る」を選択すると、CPU222は、ディスプレイ225の表示を図8(b)の応用モードの選択画面に戻す。ユーザが目標階調の更新設定画面からソフトキーである「更新」を選択した後にソフトキーである「OK」を選択すると、CPU222は、目標階調の更新モードを設定する。設定内容は、外部コントローラ102に通知される。外部コントローラ102は、プリント開始時に目標階調更新要求情報を付加したジョブを印刷装置107へ通知する。
以上のような設定画面による目標階調の更新指示の入力は、クライアントPC103により行われてもよい。この場合、設定画面はディスプレイ205に表示され、各種の入力はキーボード204により行われる。また、設定画面による目標階調の更新指示の入力は、外部コントローラ102により行われてもよい。この場合、設定画面はディスプレイ212に表示され、各種の入力はキーボード211により行われる。
(画像濃度補正処理)
図9は、本実施形態の画像形成処理を表すフローチャートである。クライアントPC103から印刷ジョブを取得した外部コントローラ102は、印刷ジョブで用いる記録媒体の種類と目標階調の更新モードの指示をページ毎に抽出してジョブデータを作成する。外部コントローラ102は、作成したジョブデータを印刷装置107へ送信する。印刷装置107のCPU222は、外部コントローラ102から受信したジョブデータに付加されている目標階調の更新モードに応じて、目標階調(γLUT)の更新を行う。その後、CPU222は、更新したγLUTを用いて画像濃度補正を行いながら、印刷ジョブで指示された画像(ユーザ画像)を記録媒体に形成する。
CPU222は、外部コントローラ102からジョブデータを受信するまで待機する(S901:N)。ジョブデータを受信すると(S901:Y)、CPU222は、後述する目標階調取得処理を行う。目標階調取得処理の実行後にCPU222は、目標階調の取得処理の実行間隔を計測するカウント値Cを0に設定する(S903)。
CPU222は、ジョブデータで指示される記録媒体及び画像形成モードと、目標階調リストに格納される記録媒体及び画像形成モードとを比較して、対応する目標階調を取得する(S904)。CPU222は、既に取得している目標階調から変更がある場合(S905:Y)、S904の処理で取得した目標階調により画像濃度を調整して、ユーザ画像の印刷処理を行う(S906、S907)。既に取得している目標階調から変更がない場合(S905:N)、CPU222は、S906の処理をスキップしてユーザ画像の印刷処理を行う(S907)。
印刷処理が終了すると、CPU222はカウント値Cを1加算する(S908)。CPU222は、印刷ジョブの終了を判断する(S909)。印刷ジョブが終了しない場合(S909:N)、CPU222は、カウント値Cが所定値を超えたか否かを判断する(S910)。ここでは所定値を1000とする。カウント値Cが所定値以下(1000以下)の場合(S910:N)、CPU222は、S904以降の処理を繰り返し行う。
カウント値Cが所定値を超えた(1000を超えた)場合(S910:Y)、CPU222は、後述する目標階調更新処理を行う(S911)。目標階調を更新したCPU222は、カウント値Cを0に設定し(S903)、S904以降の処理を繰り返し行う。このように目標階調は、所定値の枚数の記録媒体への印刷処理が行われるごとに更新される。なお、所定値は、1000に限らずユーザが自由に設定可能である。また、目標階調の更新間隔は、印刷した記録媒体の枚数に限らず、時間で設定されていてもよい。例えば目標階調が決定されてから所定時間が経過するごとに、目標階調が更新されてもよい。
CPU222は、S909の処理でジョブが終了したと判断するまで、以上のような処理を繰り返し行うことになる(S909:Y)。
図10は、S902の目標階調取得処理を表すフローチャートである。CPU222は、目標階調取得処理により、目標階調リストの各条件に応じた目標階調を決定する。
CPU222は、目標階調を更新するか否かを判定するためのフラグ(更新フラグ)をオフに初期化する(S1001)。CPU222は、ジョブ解析部226により、S901の処理で受信したジョブデータの解析を行い、ジョブで使用する記録媒体と画像形成モードを取得する(S1002)。また、CPU222は、ジョブデータに含まれる更新モードにより、目標階調の更新要求の有無を判断する(S1003)。更新要求が有る場合(S1003:Y)、CPU222は、更新フラグをオンにする(S1004)。その後、CPU222は、更新フラグがオンであるか否かを判断する(S1008)。
更新要求が無い場合(S1003:N)、CPU222は、保存されている目標階調リストからジョブで使用する記録媒体と画像形成モードとに対応する目標階調を取得する(S1005)。目標階調を取得してから所定時間経過している場合(S1006:Y)、CPU222は、更新フラグをオンにする(S1004)。CPU222は、目標階調の更新時刻と現在時刻とにより、目標階調が更新されてからの経過時間を算出する。CPU222は、経過時間が所定時間以上であるか否かによりこの判断を行う。ここでは、所定時間が例えば10時間である。その後、CPU222は、更新フラグがオンであるか否かを判断する(S1008)。所定時間経過していない場合(S1006:N)、CPU222は、更新フラグがオンであるか否かを判断する(S1008)。
S1004或いはS1006の処理の後、更新フラグがオフである場合(S1008:N)、CPU222は、目標階調リストを更新することなく目標階調取得処理を終了する。更新フラグがオンである場合(S1008:Y)、CPU222は、S1002の処理で取得した記録媒体と画像形成モードに対応する目標階調を決定する処理を行う(S1009~S1021)。ここでは、例として、ジョブで使用する記録媒体が「第1普通紙」で、画像形成モードがフェイスアップモード(FUモード)の場合について説明する。
まず、CPU222は、画像形成モードにフェイスアップモード(FU)が設定されているか否かを判断する(S1009)。ここでは画像形成モードがFUであるため(S1009:Y)、CPU222は、第1普通紙をフェイスアップモードで搬送して調整用画像501を形成する(S1010)。CPU222は、画像読取部241から、調整用画像501の読取結果を取得する(S1011)。CPU222は、調整用画像501の読取結果に基づいて、第1普通紙のフェイスアップモードに対応する目標階調を決定する(S1012)。CPU222は、決定した目標階調を、目標階調リストの第1普通紙でフェイスアップモード(FU)の目標階調の領域に保存する(S1021)。このとき、CPU222は、現在時刻を目標階調の更新時刻として保存する。以上により、第1普通紙でフェイスアップモード(FU)の目標階調が決定する。
なお、画像形成モードがフェイスダウンモード(FD)の場合(S1009:N、S1013:Y)、CPU222は、S1010~S1012と同様の処理により、第1普通紙のフェイスアップダウンに対応する目標階調を決定する(S1014~S1016)。また、画像形成モードが両面モードの場合(S1009:N、S1013:N、S1017:Y)、CPU222は、S1010~S1012と同様の処理により、第1普通紙の両面モードに対応する目標階調を決定する(S1018~S1020)。CPU222は、目標階調を保存すると目標階調取得処理を終了する。画像形成モードが両面モードではない場合(S1017:N)、CPU222は、目標階調リストを更新することなく目標階調取得処理を終了する。
図11は、S911の目標階調更新処理を表すフローチャートである。目標階調更新処理は、CPU222は、S902の目標階調取得処理で作成した目標階調リストに対して、目標階調を再設定する処理である。目標階調更新処理の処理内容は、目標階調取得処理のS1009~S1021の処理と同様であるので、説明を省略する(S1101~S1113)。
以上のような本実施形態の画像形成装置101は、印刷ジョブによる画像形成処理の開始前に目標階調のような目標値を更新するか否かがユーザにより指示される。そのために、ユーザ画像の印刷を開始する前に、印刷ジョブで用いられる記録媒体と画像形成モードとの組み合わせに対する目標階調(目標値)を更新することができる。これにより、成果物の出力前に目標値が更新可能となり、同一の印刷ジョブにより出力された複数の成果物で、形成された画像の色味の変動が抑制される。

Claims (7)

  1. 画像形成条件に基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記記録媒体に形成された前記画像形成条件の調整用画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段による前記調整用画像の読取結果に基づいて画像形成条件の目標値を決定する処理を行い、前記目標値に基づいて前記画像形成条件を調整し、調整した前記画像形成条件に基づいて前記画像形成手段によりジョブに応じた画像を形成する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記ジョブに応じた画像の前記記録媒体への形成を開始する直前に前記目標値を更新することを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. ユーザによる指示が入力される操作手段をさらに備えており、
    前記制御手段は、前記操作手段から前記目標値の更新指示が入力された場合に、前記ジョブを開始する直前に前記目標値を更新することを特徴とする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記目標値が更新されてからの経過時間が所定時間以上である場合に、前記ジョブを開始する直前に前記目標値を更新することを特徴とする、
    請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記記録媒体の種類と印刷面の指示の組み合わせに対応する前記目標値を決定することを特徴とする、
    請求項1~3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記読取手段は、前記記録媒体の上面に形成された前記調整用画像を読み取る第1読取手段と、前記記録媒体の下面に形成された前記調整用画像を読み取る第2読取手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1読取手段による前記調整用画像の読取結果に基づいて上面に対応する前記目標値を決定し、前記第2読取手段による前記調整用画像の読取結果に基づいて下面に対応する前記目標値を決定し、前記第1読取手段と前記第2読取手段による前記調整用画像の読取結果に基づいて両面に対応する前記目標値を決定することを特徴とする、
    請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記画像形成手段により、前記記録媒体の指示された印刷面に前記調整用画像を形成し、前記読取手段による前記調整用画像の読取結果に基づいて、当該記録媒体の種類と当該印刷面の指示の組み合わせに対応する前記目標値を決定することを特徴とする、
    請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記画像形成手段により、前記記録媒体の指示された印刷面に階調特性を調整するための前記調整用画像を形成し、前記読取手段による前記調整用画像の読取結果に基づいて、当該記録媒体の種類と当該印刷面の指示の組み合わせに対応する目標階調を決定することを特徴とする、
    請求項5記載の画像形成装置。
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