JP2023094567A - マルチゾーン音響制御システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチゾーン音響制御を行う音響システムを提供する。【解決手段】音響システムは、共有音響空間の第1および第2の音響ゾーンの各々に対応する第1および第2のスピーカの各々に対する音響信号を解析して出力する音響プロセッサを含むことができる。このシステムは、第1の音響信号に関連するラウドネスの第1の大きさを決定できる。このシステムは、第1の音響ゾーンの第1のスピーカにおける音として第1の音響信号を出力するように構成できる。このシステムは、第2の音響信号に関連するラウドネスの第2の大きさを決定できる。このシステムは、第2の音響ゾーンの第2のスピーカにおける音として第2の音響信号を出力するように構成され得る。このシステムは、第1の音響信号に基づいて第2の音響信号を修正できる。【選択図】図2

Description

この開示は広くは音響システムに関するものであり、個別的にはマルチゾーン音響制御システムおよび方法に関するものである。
シングルゾーン音響システムは、単一の音響ゾーンの中に音を出力するように構成できる。マルチゾーン音響制御システムは、ユーザが、共有音響空間内に位置するゾーンを含む異なる音響ゾーンの様相を独立に制御できる(たとえば、特許文献1)。マルチゾーン音響制御システムに関するいくつかの機能は欠けており、この出願は現行技術の不足に対する解決策を提供する。
欧州特許第2611213明細書
本発明の目的は、現行技術のマルチゾーン音響制御システムに関する機能の不足に対する解決策を提供することである。
本明細書に記載される各実施形態の例は革新的な特徴を有するが、いずれの1つも、それらの望ましい属性に対して、不可欠でなく、また、単独で貢献するものでなくてよい。請求項の範囲を制限することなく、有利な特徴のいくつかをここで概説する。
いくつかの実施形態において、音響システムは、共有音響空間の第1および第2のゾーンの各々に対応する第1および第2のスピーカの各々に対する音響信号を解析して出力する音響プロセッサを含む。加えてこのシステムは、音響プロセッサによって実行可能な命令を含む非一時的メモリを含む。この命令は、音響プロセッサによって実行されるときに、システムにいくつかの動作を行わせる。たとえば、プロセッサは、第1の音響信号に関連するラウドネスの第1の大きさを決定してもよい。音響プロセッサは、第1の音響信号を第1のスピーカにおける音として出力してもよい。プロセッサは、第2の音響信号に関連するラウドネスの第2の大きさを決定してもよい。音響プロセッサは、第2の音響信号を第2のスピーカにおける音として出力してもよい。プロセッサは、第1の音響信号に基づいて第2の音響信号を修正してもよい。
いくつかの実施形態における方法は、共有音響空間の第1の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第1のサブセットで再生される第1の音響ゾーンソース信号を受信することを含んでいてもよい。この方法は、第1の音響ゾーンラウドネスの大きさを決定することを含んでいてもよい。第1の音響ゾーンラウドネスの大きさは、第1のラウドネスサンプリング期間中の第1の音響ゾーンソース信号に少なくとも基づいていてもよい。この方法は、最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成することを含んでいてもよい。最大ラウドネスレベルは、第1の音響ゾーンラウドネスの大きさに少なくとも部分的に基づいてもよい。この方法は、共有音響空間の第2の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第2のサブセットで再生される第2の音響ゾーンソース信号を受信することをさらに含んでもよい。この方法は、第2の音響ゾーンソース信号にラウドネスフィルタを適用してフィルタ処理後の音信号を生成することを含んでいてもよい。フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルは、最大ラウドネスレベルによって制限されてもよい。この方法は、複数のスピーカの第2のサブセットにおいてフィルタ処理後の音信号を再生することを含んでいてもよい。
以下の図面および関連する説明は、本開示の実施形態を例示するために提供されるものであり、請求項の範囲を制限することはない。
マルチゾーン音響プロセッサを含むマルチゾーン音響システムの例を示す概略図である。 一実施形態による、マルチゾーン音響システムが行える方法の例を示す図である。 一実施形態による、マルチゾーン音響システムが行える方法の別の例を示す図である。 一実施形態による、マルチゾーン音響システムが行える方法の別の例を示す図である。 一実施形態による、マルチゾーン音響システムが行える方法の別の例を示す図である。
ここで上記にまとめた図面を参照して、これらの特徴およびその他の特徴を説明する。図面および関連する説明は実施形態を例示するために提供されるものであり、いずれの請求項の範囲を制限するものではない。図面間で、参照される要素間の対応を示すために参照番号が再使用されることがある。
音響システムは一般的に、単一の音響ゾーンに対する音響信号を制御する。これらのシステムは、ユーザがさまざまな特性(例、マスターボリューム、低音、高音など)を調整することを可能にする。ユーザは所望のまたは目標とする特性を選択し、たとえば音響ゾーンの1つ以上のスピーカのゲインなどを、増加または減少させるように音響プロセッサの設定を調整してもよい。ゲインに高域および/または低域フィルタを適用してもよく、これによって低周波数帯の出力(例、低音)を高周波数帯の出力(例、高音)と異なる形態で修正してもよい。
マルチゾーン音響システムは、ユーザが2つ以上の音響ゾーンを多くの場合互いに独立して制御することができる。たとえばユーザは、2つ以上の音響ゾーンの間でたとえばバランス、フェード、およびその他の特徴などのオーディオ出力の付加的な特性を調整できる。バランスおよびフェード機能は、各ゾーン内のオーディオ出力のより細かい制御を提供することによって、ユーザの体験を改善できる。マルチゾーン音響システム内のバランスおよびフェード制御は、特定のユーザの好みに適応するようにリスニング空間内の音像を再配置できる。付加的または代替的に、独立した制御は、マルチゾーン共有空間の各ゾーンの聴取者を、オーディオが邪魔する可能性を低減できる。
オーディオを再配置することは、個人の好みに従って音響音場を調整する一方で、他のユーザまたは聴取者のために全体的な音質を維持することを含み得る。これは、リスニング環境全体において、たとえば均一な音色および/または適切な音響の総和などが維持されるように、好みに基づいて異なるスピーカに異なるゲインを提供することを含んでもよい。
オーディオを再配置することは、オーディオをマルチゾーン共有音響空間の特定のターゲット区域について隔離または焦点合わせして、たとえば非ターゲットゾーン(単数または複数)などにおける特定の聴取者を妨害することを回避することを含み得る。非ターゲット音響ゾーンの中または近くに位置するスピーカは、それらのゾーン内の聴取者が体験する音響出力を減少させるために自身の出力ボリュームを低減させるか、または完全にミュートにしてもよい。付加的または代替的に、オーディオを周波数によってフィルタリングして、たとえば全方向性の伝播の性質を有する低周波数コンテンツを低減させることなどが望ましいことがある。
さまざまなタイプのオーディオシステムにおいて、ユーザは、デフォルトまたはデテント設定から、左/右バランスおよび前/後フェードを特定の範囲内で調整できる。バランス制御または入力を徐々に変更することによって、1つ以上のスピーカの信号処理を互いに対して調整することによって、オーディオ出力をリスニング環境の左または右に移動させることができる。フェード制御も同様のやり方で操作して、オーディオ出力をリスニング環境の前または後ろに向かって徐々に移動させてもよい。
本明細書に開示されるのは、上述の概念に基づいて構築された、さらに改善されたユーザ体験を提供するマルチゾーン音響制御システムである。本明細書に記載されるシステムは、マルチゾーン共有音響空間内の別のゾーンからの音に少なくとも部分的に基づいて、第1のゾーン内の音を自動的に修正および/またはフィルタリングできる。こうした空間は、車両、住居、ホール、囲まれた屋外空間、および/または任意のその他のマルチゾーン共有音響空間の中にあってもよい。たとえば、車両を少なくとも2つの音響ゾーン(例、左、右、後ろ、前)に分割してもよく、それらの音響ゾーンに対して1人以上のユーザによってオーディオが独立に制御されてもよい。音質を改善し、かつゾーン間の干渉を減らすために、各ゾーン内のノイズキャンセル、音減衰、およびその他のパラメータが制御されてもよい。各音響ゾーンは、ユーザが目標ボリュームを上昇または低下できる、対応するボリュームレベル選択インターフェースに関連付けられてもよい。
いくつかの実施形態において、音響ゾーン制御は、異なるユーザによって独立に制御されてもよい。その結果として、場合によっては1つの音響ゾーンの音が別の音響ゾーンを圧倒する可能性があり、その結果アンバランスなリスニング体験がもたらされることがある。たとえば、第1の音響ゾーンが再生する音楽が第2の音響ゾーンに対して大きすぎるために、第1の音響ゾーンのボリュームが第2の音響ゾーンの音質を妨げることがある。本明細書に記載されるシステムは、第1のゾーン(例、車両の運転者が使用するゾーン)の平均ラウドネスを決定してもよい。次いでこのシステムは、第1のゾーンがどれぐらいの音量で自身のコンテンツを再生しているかに少なくとも部分的に基づいて、1つ以上の他のゾーンがどれぐらいの音量で自身のコンテンツを再生し得るかの限度を自動的に設定できる。
いくつかの実施形態において、システムは第1および第2の音響ゾーンの両方の平均ラウドネスを決定してもよい。システムは、第1および第2の音響ゾーンに対する平均ラウドネスに基づいて、最大ラウドネスを決定してもよい。たとえば、システムは各ゾーンの平均ラウドネス間の差を決定してもよい。この差に基づいて、システムは第1および第2の音響ゾーンの一方または両方に対する最大ラウドネスおよび/または最大ラウドネス差を特定してもよい。特定の実施形態において、システムは、第1の音響ゾーンの平均ラウドネスにオフセットを加えたものに基づいて、第2の音響ゾーンに対する最大ラウドネスを生成する。特定の共有音響空間の要件に依存して、オフセットは正の値、負の値、および/または0であり得る。いくつかの実施形態において、オフセットは静的な値である。他の実施形態において、オフセットは動的な値であり、たとえば1つ以上の音響ゾーンにおけるラウドネスのレベル、1つ以上の音響ゾーンで電話がかけられているかどうか、1つ以上の音響ゾーンが他の音響ゾーンよりも優先されるかどうか、2つ以上の音響ゾーンが実質的に分離されているかどうか、1つ以上の音響ゾーンにおける音響信号のソース、および/またはその他の因子などの因子に依存してよい。共有音響空間が車両である場合、オフセットは付加的または代替的に、たとえば車両の速度、車両のサイズ、および車両の位置などの因子に依存してよい。
いくつかの実施形態において、システムは1つ以上の音響ゾーンを制御ゾーン(単数または複数)として分類できる。付加的または代替的に、システムは1つ以上の音響ゾーンを被制御ゾーン(単数または複数)として分類できる。簡潔にするために、以下の考察では1つの制御ゾーンおよび1つの被制御ゾーンに言及するが、いずれかの種類のゾーンまたは両方の種類のゾーンが複数存在してもよい。制御ゾーンは、被制御ゾーンに出力される音に影響を与えてもよい。たとえば、制御ゾーンは、被制御ゾーンから出力される音よりも静かな音を出力するように、関連するボリュームレベルが選択されているかもしれない。この例において、制御ゾーンが出力する音よりも大きい(例、オフセット内の)音を被制御ゾーンが出力することが防止されてもよい。この種の制御する-制御される関係は、共有音響空間にいる者(単数または複数)の不快な音体験を回避させ得る。
いくつかの実施形態において、制御ゾーンである音響ゾーンおよび/または被制御ゾーンである音響ゾーンは、1つ以上の因子に基づいて時間とともに変化してもよい。たとえば、制御ゾーンが被制御ゾーンの出力する音よりも大きい(例、オフセット内の)音を出力するとシステムが判断するときは、制御ゾーンが変化してもよい。こうした場合には、制御ゾーンが被制御ゾーンになってもよく、たとえば、制御ゾーンに関連するボリュームレベルの選択値をユーザが増加させたときに、制御ゾーンが突然、被制御ゾーンよりも大きい音を出力するようになる。つまり、制御ゾーンが被制御ゾーンに切り換わってもよい。付加的または代替的に、ユーザが被制御ゾーン内のボリュームレベルの選択値を減少させたときに、被制御ゾーンが制御ゾーンになってもよい。
いくつかの実施形態において、音響ゾーンに関連する共有音響空間内の位置に基づいて、システムがデフォルトの制御ゾーンを選択してもよい。たとえば、車両の運転者に対応する音響ゾーンがデフォルトの制御ゾーンとして選択されてもよい。別の例として、主寝室以外の部屋が共有音響空間の一部とみなされるとき、主寝室がデフォルトの制御ゾーンとみなされてもよい。
1つ以上のラウドネスサンプリング期間にわたる1つのゾーンまたは複数のゾーンの平均ラウドネスを算出できる。ラウドネスサンプリング期間は、マイクロ秒、ミリ秒、秒、または分のオーダであってもよい。たとえば、ラウドネスサンプリング期間は約1マイクロ秒、約2マイクロ秒、約5マイクロ秒、約10マイクロ秒、約15マイクロ秒、約25マイクロ秒、約35マイクロ秒、約50マイクロ秒、約65マイクロ秒、約75マイクロ秒、約85マイクロ秒、約100マイクロ秒、約250マイクロ秒、約350マイクロ秒、約500マイクロ秒、約750マイクロ秒、約1000マイクロ秒、約1250マイクロ秒、約1500マイクロ秒、それらの間の任意の値、または前述の値のいずれかを端点とする範囲内であってもよい。いくつかの実施形態において、ラウドネスサンプリング期間はもっと長く、たとえば約1ms、約10ms、約50ms、約100ms、約500ms、約1s、約2s、約5s、約10s、それらの間の任意の値、または前述の値のいずれかを端点とする範囲内などである。本明細書において使用される、値に関する「約」という用語は、実際の値が記述される値と実質的に違わないことを意味する。たとえば、ラウドネスサンプリング期間の文脈において、実際の値は記述される値の約10%以内であり得る。システムは平均ラウドネスを継続的および/または定期的に再計算して、その他のゾーンに割当てられるラウドネスを再調整してもよい。再計算は、一連の再サンプリング期間にわたって規則的または不規則的な間隔で行われてもよい。再サンプリング期間は秒、分、時間、または日のオーダであってもよい。
ここで図面を参照することとする。別の指定ない限り、本明細書で使用される用語は、その一般的、慣用的な意味を有する。
図1は、第1の信号ソース104および第2の信号ソース108の各々から音響信号を受信するマルチゾーン音響プロセッサ112を含むマルチゾーン音響システム100の例の概略図を示す。マルチゾーン音響プロセッサ112はメモリ114と、プロセッサ115と、1つ以上の増幅器(例、第1の信号パワー増幅器116、第2の信号パワー増幅器120)とを含んでもよい。マルチゾーン音響プロセッサ112は、共有音響空間130の第1および第2のゾーン132、134の各々に対応する第1および第2のスピーカ124、128の各々において信号を再生するために、対応する信号を解析および/または修正(例、ゲインの付与、変換)してもよい。第1および第2の音響ゾーン132、134の各々は、それぞれの占有者に占有されるように各々構成された物理的な区域または領域に対応してもよい。第1および第2の音響ゾーン132、134の各々は分離した領域であってもよく、いくつかの実施形態においては物理的な障壁および/または特定の距離によって分離されてもよい。マルチゾーン音響プロセッサ112は、1つ以上の、DSPなどの特定用途のプロセッサ、および/または、CPUなどの汎用マイクロプロセッサを含んでいてよい。
信号ソース104、108は、メディアの聴覚的な形態を提供できる任意の信号ソースに対応し得る。たとえば、信号ソース104、108は無線受信機、マイクロホン、メディアプレーヤ(例、DVDプレーヤ、ゲームコンソール、MP4プレーヤなど)、コンピュータのコントローラ、または任意のその他のメディアソースに対応していてもよい。第1の信号ソース104および第2の信号ソース108の各々は、たとえば有線接続などを介して、それぞれの音響信号をマルチゾーン音響プロセッサ112に送信できる。いくつかの実施形態においては、ワイヤレス接続も同様に可能である。音響信号はアナログ信号またはデジタル信号であってもよい。信号は、ラウドネス属性、音色属性、ピッチ属性、および/または任意のその他の属性のうちの1つ以上を含んでもよい。マルチゾーン音響プロセッサ112は、1つ以上のソース信号のラウドネスレベルを決定できる。
いくつかの実施形態において、マルチゾーン音響プロセッサ112は、ユーザが信号ソース104、108からのソース信号の1つ以上を修正することを可能とするユーザインターフェース140を含む。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェース140はマルチゾーン音響プロセッサ112に結合して動作してもよい。マルチゾーン音響プロセッサ112は、ユーザインターフェース140の1つ以上のボリュームレベル選択インターフェースから1つ以上のボリュームレベルを受信できる。たとえば、いくつかの実施形態において、第1の音響ゾーン132の占有者は、第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して第1の音響ゾーン132に関連する第1のボリュームレベルの選択を調整できてもよく、第2の音響ゾーン134の占有者は、第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して第2の音響ゾーン134に関連する第2のボリュームレベルの選択を調整できてもよい。他の配置も可能である。
ユーザインターフェース140は、マルチゾーン音響プロセッサ112についてのさまざまな情報を示すためのディスプレイを含み得る。ディスプレイは、OLED、LCD、またはe-inkを含むが、それに限定されない任意のディスプレイ技術を用いて、グラフィック画像およびテキストを示してもよい。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェースは、マルチゾーン音響システム100の設定を修正するために、ユーザが情報を入力するか、またはマルチゾーン音響プロセッサ112と対話するための、英数字パッド、つまみ、ダイヤル、またはタッチインターフェースを含んでもよい。英数字パッドは数字、アルファベット、および記号の文字を有する多数のキーを含んでもよい。異なる実施形態において、英数字パッドのキーは容量性または機械的なものであってもよい。ユーザインターフェース140は、出力を生成し、かつ入力を受け取ってユーザとマルチゾーン音響プロセッサ112との2方向の対話を可能にするタッチスクリーンディスプレイを含んでもよい。タッチスクリーンディスプレイは、グラフィック画像およびテキストを示すとともに入力表面上のタッチ位置を登録する任意の入力表面であってもよい。タッチスクリーンディスプレイは、容量性タッチ、抵抗性タッチ、またはその他のタッチ技術を介して入力を受け取ってもよい。タッチスクリーンディスプレイの入力表面は、表面上のタッチの位置を検知できる。いくつかの例において、タッチスクリーンディスプレイは複数のタッチを一度に検知できる。いくつかの実施形態において、キーパッドはキーパッドのディスプレイであってもよい。たとえば、ユーザが選択可能な文字、数字、および記号を含む英数字パッドがタッチスクリーンディスプレイに表示されてもよい。いくつかの例において、タッチスクリーンはユーザに1つ以上のユーザインターフェーススクリーンを提示して、ユーザが受信信号の1つ以上の属性を修正できるようにしてもよい。いくつかの例において、ユーザインターフェーススクリーンは、1つ以上の物理的な制御素子(例、つまみ、ダイヤル、レバー、ボタンなど)を含んでもよい。付加的または代替的に、ユーザインターフェース140は、ユーザがマルチゾーン音響プロセッサ112と対話することを可能にする、スクリーンに表示された1つ以上のユーザ入力素子を含んでもよい。
第1の信号パワー増幅器116および第2の信号パワー増幅器120は、それぞれの信号ソース104、108から修正されたまたは修正されていない信号を受信できる。信号パワー増幅器116、120は、たとえばユーザが選択したボリュームレベルなどの目標ボリュームレベルに基づいて、それぞれの受信信号にゲインを与えることができる。目標ボリュームレベルは、各信号パワー増幅器116、120によって提供されるゲインの量を指定できる。各信号パワー増幅器116、120に関連する目標ボリュームレベルが存在してもよい。この1つ以上の目標ボリュームレベルは、ユーザによってユーザインターフェース140を介して選択されてもよい。
信号パワー増幅器116、120は、ゲイン付与後信号のそれぞれをスピーカの対応するサブセット124、128に出力する。スピーカの各サブセット124、128は、複数のスピーカ、および/または、対応する複数のスピーカであってもよい。いくつかの実施形態において、各音響ゾーン132、134は対応する複数のスピーカを含む。スピーカのサブセット124、128は、各々が受信したゲイン付与後信号に基づいて音を出力できる。よって、信号パワー増幅器116、120は、スピーカの対応するサブセット124、128において音信号を再生するように構成できる。スピーカの各々のサブセット124、128から出力される音は、対応するボリュームまたはラウドネスを有し得る。ラウドネスまたはボリュームは言い換えて用いてもよく、一般的にはユーザが知覚するラウドネスを示す。ラウドネス/ボリュームはデシベル(dB:decibels)、フルスケールに対するデシベル(dBFS:decibels relative to full scale)、または何らかのその他の尺度で測定され得る。混乱を避けるために、ラウドネスおよびボリュームは一般に出力音の属性を示すところ、「ラウドネスレベル」または「ラウドネスの大きさ」は一般にソース信号(修正されたまたは修正されていない)の属性を示し、「ボリュームレベル」は一般的、たとえばソース信号を調整するためにユーザが(例、ボリュームつまみを介して)ソース信号に適用する属性(例、ゲインの量)を示すものとする。
マルチゾーン音響プロセッサ112は、対応する第1のスピーカサブセット124または第2のスピーカサブセット128に送られ得る信号(および/または、いくつかの実施形態においては信号の一部分)の最大ラウドネスレベルに対する上限を設定するラウドネスフィルタを生成できる。いくつかの実施形態において、マルチゾーン音響プロセッサ112は、信号パワー増幅器116、120が出力する信号の1つ以上に対するラウドネスフィルタを生成する。
ラウドネスフィルタは1つ以上のやり方で定めることができる。いくつかの実施形態において、ラウドネスフィルタは、スピーカの対応するサブセット124、128によって出力されるべきラウドネスの大きさ(例、ラウドネスレベル)を決定することによって決定される。ラウドネスの大きさは、ソース信号(例、マルチゾーン音響プロセッサ112および/または第1のスピーカサブセット124が受信するもの)および/またはボリュームレベル(例、ユーザからユーザインターフェース140を介して受信するもの)に少なくとも基づいていてもよい。ラウドネスの大きさは、(例、ボリュームレベルのユーザ選択に応答して修正された後の)信号がスピーカの対応するサブセット124、128において再生される前の信号のラウドネスの平均レベルに対応してもよい。ラウドネスレベルは、たとえば本明細書に記載されたものなどのラウドネスサンプリング期間にわたって決定されてもよい。ラウドネスサンプリング期間は、一連の秒、分、時間、または日にわたって複数回繰り返されてもよい。いくつかの実施形態において、サンプリング期間は規則的なサンプリング頻度で(例、規則的な間隔で)決定されてもよい。いくつかの実施形態において、マルチゾーン音響システム100は、スピーカの2つ以上のサブセット124、128に対応する平均ラウドネスレベルを決定してもよい。たとえば、マルチゾーン音響プロセッサ112は、第1のスピーカサブセット124に対応する第1のラウドネスレベルと、第2のスピーカサブセット128に対応する第2のラウドネスレベルとを決定してもよい。
マルチゾーン音響システム100は、1つ以上のラウドネスレベルに基づいてラウドネスフィルタを決定してもよい。いくつかの実施形態において、マルチゾーン音響プロセッサ112は、(例、第1のスピーカサブセット124の)単一のラウドネスレベルに基づいてラウドネスフィルタを決定する。たとえば、ラウドネスフィルタは、任意のスピーカサブセットが出力し得る最大ラウドネスを設定してもよい。
いくつかの実施形態において、マルチゾーン音響システム100は、被制御音響ゾーンとなる音響ゾーンを選択する。被制御音響ゾーンの選択は、第1の音響ゾーン132および第2の音響ゾーン134に関連するラウドネスの大きさに少なくとも部分的に基づいていてもよい。たとえば、マルチゾーン音響システム100は、第1のスピーカサブセット124によって出力されるラウドネスの大きさが、第2のスピーカサブセット128によって出力されるラウドネスの大きさよりも大きいことを判定してもよい。第1のスピーカサブセット124は第2のスピーカサブセット128よりも大きい音を出力するという事実に基づいて、システムは、第1のスピーカサブセット124で再生される音信号のラウドネスレベルの上限を定めるラウドネスフィルタを生成できる。ラウドネスレベルは、最大ラウドネスレベルおよび/または被制御音響ゾーンのボリュームレベルの選択によって制限されてもよい。たとえば、ユーザは第1のスピーカサブセット124に関連するボリュームの選択値を増加させることがあるが、第1の音響ゾーン132は(この例において)被制御ゾーンであるため、第1のスピーカサブセット124が(例、第1のスピーカサブセット124が受信する信号の最大ラウドネスレベルに関連する)最大ラウドネスよりも大きい音を出力することが防止されてもよい。
被制御ゾーンに関連するボリュームレベルの選択値をユーザが増加させるとき、システムは、信号のより大音量の部分および/または信号のよりソフトな部分の一方または両方のラウドネスレベルの上限を定めてもよい。混乱を避けるために、信号の「よりソフトな(softer)」部分および「より大音量の(louder)」部分とは、スピーカのサブセットが受信する信号の対応する部分の、ラウドネスの相対的な大きさを示す。たとえばいくつかの実施形態において、被制御ゾーンに関連するボリュームレベルの増加によって、信号のより大音量の部分のみが上限を定められてもよく、一方で信号のよりソフトな部分はより大きくされてもよい。このやり方では、信号のより大音量の部分は大きくならないのに、よりソフトな部分は大きくなるため、信号のダイナミックボリュームレンジが減少することがある。
いくつかの実施形態において、被制御ゾーンに関連するボリュームレベル選択値の増加に応答して、マルチゾーン音響システム100は信号のより大音量の部分およびよりソフトな部分の両方の上限を定めてもよい。たとえば、信号の最大音量の部分に最大ラウドネスレベルが適用されてもよい。これによって信号の任意の部分の増幅が防止されてもよく、結果として信号の元のダイナミックレンジが維持されてもよい。よってこうした実施形態において、より静かな部分に関連する最大ラウドネスレベルは、信号の最大音量の部分に関連する最大ラウドネスレベルに少なくとも部分的に基づいていてもよい。
いくつかの実施形態において、マルチゾーン音響プロセッサ112は、2つ以上のラウドネスレベルに基づいてラウドネスフィルタを決定する。たとえば、マルチゾーン音響プロセッサ112は2つの平均ラウドネスレベルの差を決定して、それに基づいて最大ラウドネスレベルを決定してもよい。付加的または代替的に、マルチゾーン音響プロセッサ112は、2つの信号の各々に関連するラウドネスの最大大きさの差を決定して、それに基づいて最大ラウドネスレベルを決定してもよい。
いくつかの実施形態において、デフォルトの制御ゾーンに関連する空間領域によって、最大ラウドネスレベルが決定される。たとえばマルチゾーン音響システム100は、共有音響空間内のその空間領域に基づいて、制御ゾーンを選択してもよい。デフォルトの制御ゾーンは、車両の運転者側、共有音響空間の前部分、住居の主寝室、または何らかのその他の空間領域に対応してもよい。いくつかの実施形態において、制御ゾーンはユーザによって(例、ユーザインターフェース140を介して)選択されてもよい。上記のとおり、デフォルトの制御ゾーンは、1つ以上の因子に基づいて(例、ボリューム選択値の変化および/またはたとえば被制御ゾーンなどの別の音響ゾーンに関連するラウドネスの大きさの変化に基づいて)変化してもよい。
マルチゾーン音響プロセッサ112は、スピーカのサブセット124、128の1つ以上にラウドネスフィルタを適用できる。たとえば、第1のスピーカサブセット124に送られた信号に基づいてラウドネスが決定されてもよく、次いで第2のスピーカサブセット128に送られる信号にラウドネスフィルタが適用されてもよい。マルチゾーン音響プロセッサ112によるラウドネスフィルタの適用によって、生成されたフィルタ処理後の音信号を対応するスピーカサブセットから出力できる。フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルは、信号の最大ラウドネスレベルおよび/または対応するボリュームレベル(例、ユーザによって設定されたもの)によって制限されてもよい。マルチゾーン音響システム100は、スピーカの対応するサブセット124、128にフィルタ処理後の音信号を再生させることができる。このやり方で、ユーザ体験が向上し得る。マルチゾーン音響システム100は、第1の音響ゾーン132内の音が第2の音響ゾーン134からの音を圧倒しない可能性、またはその逆の可能性を低減できる。
2つの信号ソース104、108と、2つの信号パワー増幅器116、120と、スピーカの2つのサブセット124、128と、2つの音響ゾーン132、134とが示されているが、マルチゾーン音響システム100はこれらの要素のいずれかを3つ以上含んでいてよい。
いくつかの実施形態において、マルチゾーン音響プロセッサ112によって適用されるラウドネスフィルタは、他のフィルタまたは音信号に対する他の修正と重ることができる。たとえば、マルチゾーン音響プロセッサ112は、さまざまな好みおよび状況に対応できるように、スピーカのサブセット124、128に送信される信号の1つ以上について、音プロファイルを修正し、ノイズキャンセル効果を適用し、かつ/またはフィルタを適用してよい。適用され得るその他のフィルタの例は、米国特許出願公開第2015/0193196号に開示されるものを含む。こうした音プロファイルの調整またはフィルタによって、ソース信号に対して修正された信号の修正された周波数および/または強度がもたらされ得る。いくつかの例において、ラウドネスフィルタは、スピーカのサブセット124、128の1つ以上に送信された信号の1つ以上の属性(例、ピッチ、音色、ラウドネスなど)に基づき得る。
図2は、一実施形態による、マルチゾーン音響システム(例、本実施異形態に記載されたマルチゾーン音響システム100)によって行われ得る方法の例200を示す。付加的または代替的に、この方法200はマルチゾーン音響プロセッサ(例、本明細書に記載されるマルチゾーン音響プロセッサ112、以下「システム」とも言及される)によって実行されてもよい。方法200はボックス204において、第1の音響信号に関連するラウドネスの第1の大きさを決定することを含んでもよい。ボックス208において、システムは第2の音響信号に関連するラウドネスの第2の大きさを決定してもよい。第1および/または第2の音響信号は、音を再生するためのそれぞれ1つ以上のスピーカに送信されてもよい。いくつかの実施形態において、システムは、ラウドネスの第1の大きさがラウドネスの第2の大きさよりも大きいと判定する。ボックス212において、システムは第1の音響信号に基づいて第2の音響信号を修正する。第2の音響信号の修正は、ラウドネスの第1の大きさがラウドネスの第2の大きさよりも大きいという判定にさらに基づいていてもよい。
いくつかの実施形態において、方法200は、第1の音響信号を受信することと、第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することとを含む。第1の音響ゾーンボリュームレベルは、第1のゾーン内のボリュームレベルを修正してもよい。第1の音響ゾーンボリュームレベルは、たとえばユーザからユーザインターフェースを介して受信されてもよい。システムは、第1の音響信号および第1の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいて、ラウドネスの第1の大きさを決定してもよい。ラウドネスの第1の大きさは、たとえば上述のものなどのラウドネスサンプリング期間中に決定されてもよい。システムは、最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成してもよい。ラウドネスフィルタは、ラウドネスの第1の大きさに少なくとも部分的に基づいていてもよい。
いくつかの実施形態において、方法200は、第2の音響信号を受信することと、(例、ユーザインターフェースの第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して)第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することとを含む。システムは、ラウドネスサンプリング期間中の第2の音響信号および第2の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいてラウドネスの第2の大きさを決定してもよい。最大ラウドネスレベルは、ラウドネスの第2の大きさに少なくとも基づいていてもよい(例、ラウドネスの第2の大きさ、第2の大きさの倍数、第2の大きさの他の関数による値)。いくつかの実施形態において、最大ラウドネスレベルは、ラウドネスの第2の大きさとラウドネスの第1の大きさとの差から構成されている。
システムは、第1の音響信号に基づいて第2の音響信号を修正してもよい。これは、第2の音響信号にラウドネスフィルタを適用してフィルタ処理後の音信号を生成することによって行われてもよい。フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルは、最大ラウドネスレベルおよび/または第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択の少なくとも一方によって制限されてもよい。たとえば、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルは、最大ラウドネスレベルによって制限される。方法200は、複数のスピーカの第2のサブセットにおいてフィルタ処理後の音信号を出力することを含んでもよい。
図3は、一実施形態による、マルチゾーン音響システム(例、以上で開示したマルチゾーン音響システム100)によって行われ得る方法の別の例300を示す。ボックス304において、システムは、複数のスピーカの第1のサブセットにおいて第1の音響ゾーンソース信号として再生される第1の音響ゾーンソース信号を受信してもよい。ボックス308において、システムは、たとえば、以上で開示したものなどの第1のラウドネスサンプリング期間中の第1の音響ゾーンソース信号に少なくとも基づく第1の音響ゾーンラウドネスの大きさを決定できる。ボックス312において、システムは、第1の音響ゾーンラウドネスの大きさに少なくとも部分的に基づく最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成してもよい。ボックス316において、システムは、複数のスピーカの第2のサブセットにおいて第2の音響ゾーンソース信号として再生される第2の音響ゾーンソース信号を受信する。ボックス320において、システムは、第2の音響ゾーンソース信号にラウドネスフィルタを適用してフィルタ処理後の音信号を生成し、ボックス324において、システムは複数のスピーカの第2のサブセットにおいてこのフィルタ処理後の音信号を再生する。
図4は、一実施形態による、マルチゾーン音響システムによって行われ得る方法の別の例400を示す。ボックス404において、システムは、複数のスピーカの第1のサブセットにおいて第1の音響ゾーンソース信号として再生される第1の音響ゾーンソース信号を受信する。ボックス408において、システムは、第1のラウドネスサンプリング期間中の第1の音響ゾーンソース信号に少なくとも基づいて第1の音響ゾーンラウドネスの大きさを決定する。ボックス412において、システムは、複数のスピーカの第2のサブセットにおいて第2の音響ゾーンソース信号として再生される第2の音響ゾーンソース信号を受信できる。ボックス416において、システムは、第1のラウドネスサンプリング期間中の第2の音響ゾーンソース信号に少なくとも基づいて第2の音響ゾーンラウドネスの大きさを決定する。ボックス420において、システムは、第1の音響ゾーンラウドネスおよび第2の音響ゾーンラウドネスの大きさに少なくとも部分的に基づく最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成する。ボックス424において、システムは、第2の音響ゾーンソース信号にラウドネスフィルタを適用してフィルタ処理後の音信号を生成できる。システムはボックス428において、複数のスピーカの第2のサブセットにおいてフィルタ処理後の音信号を再生できる。
図5は、一実施形態による、マルチゾーン音響システムによって行われ得る方法の別の例500を示す。ボックス504において、システムは、第1の音響ゾーンソース信号および第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信する。ボックス508において、システムは、第1の音響ゾーンソース信号および第1の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいて、ラウドネスの第1の大きさを決定する。ボックス512において、システムは、第2の音響ゾーンソース信号および第2の音響ゾーンのボリュームレベルの選択を受信できる。ボックス516において、システムは、第2の音響ゾーンソース信号および第2の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいて、ラウドネスの第2の大きさを決定する。ボックス520において、システムは、ラウドネスの第1および第2の大きさに基づいて、制御される音響ゾーンとして第1の音響ゾーンまたは第2の音響ゾーンを選択する。いくつかの実施形態において、制御される音響ゾーンとして第1の音響ゾーンまたは第2の音響ゾーンを選択することは、第1の音響信号が第1のスピーカにおいて、第2の音響信号が第2のスピーカにおいて再生する音よりも大きい音を再生すると判定することによって、第1のゾーンを被制御ゾーンとして選択することを含んでもよい。ボックス524において、システムは、被制御ゾーンのソース信号にラウドネスフィルタを適用して、フィルタ処理後の音信号を生成できる。システムは、被制御ゾーンに関連するスピーカのサブセットにおいて、フィルタ処理後の音信号を再生できる。
実施例
いくつかの非限定的な実施形態の実施例を以下に提供する。
第1の実施例において、音響システムは、共有音響空間の第1および第2の音響ゾーンの各々に対応する第1および第2のスピーカの各々に対する音響信号を解析して出力する音響プロセッサと、音響プロセッサによって実行可能な命令を含む非一時的メモリとを含み、この命令は、音響プロセッサによって実行されるときに、音響プロセッサが第1の音響ゾーンの第1のスピーカにおける音として出力する第1の音響信号に関連するラウドネスの第1の大きさを決定することと、音響プロセッサが第2の音響ゾーンの第2のスピーカにおける音として出力する第2の音響信号に関連するラウドネスの第2の大きさを決定することと、第1の音響信号に基づいて第2の音響信号を修正することとを音響システムに行わせる。
第2の実施例は、実施例1の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第1の音響信号を受信することと、第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して、第1の音響ゾーン内のボリュームレベルを修正する第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、ラウドネスサンプリング期間中の第1の音響信号および第1の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいてラウドネスの第1の大きさを決定することとをさらに音響システムに行わせるものである。
第3の実施例は、実施例2の音響システムにおいて、ラウドネスサンプリング期間を約1ミリ秒から約2秒の間としたものである。
第4の実施例は、実施例2の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、ラウドネスの第1の大きさに少なくとも部分的に基づく最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成することをさらに音響システムに行わせるものである。
第5の実施例は、実施例4の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第2の音響信号を受信することと、第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することとをさらに音響システムに行わせるものである。
第6の実施例は、実施例5の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、ラウドネスサンプリング期間中の第2の音響信号および第2の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいてラウドネスの第2の大きさを決定することをさらに音響システムに行わせるものである。
第7の実施例は、実施例6の音響システムにおいて、最大ラウドネスレベルが、ラウドネスの第2の大きさにさらに基づくものである。
第8の実施例は、実施例7の音響システムにおいて、最大ラウドネスレベルが、ラウドネスの第2の大きさとラウドネスの第1の大きさとの差にさらに基づくものである。
第9の実施例は、実施例5の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第2の音響信号にラウドネスフィルタを適用してフィルタ処理後の音信号を生成することによって、第1の音響信号に基づいて第2の音響信号を修正することをさらに音響システムに行わせるものであり、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルが、最大ラウドネスレベルおよび/または第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択の少なくとも一方によって制限されるものである。
第10の実施例は、実施例9の音響システムにおいて、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルが、最大ラウドネスレベルによって制限されるものである。
第11の実施例は、実施例9の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第2のスピーカにおいてフィルタ処理後の音信号を出力することをさらに音響システムに行わせるものである。
第12の実施例は、実施例9の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第1の音響ゾーンが共有音響空間の1つの空間領域に関連すると判定することと、第1の音響ゾーンが共有音響空間の空間領域に関連するという判定にさらに基づいて第2の音響信号を修正することとをさらに音響システムに行わせるものである。
第13の実施例は、実施例12の音響システムにおいて、共有音響空間の空間領域が、車両の運転者に対応するものである。
第14の実施例は、共有音響空間の複数の音響ゾーンのうちの少なくとも1つにおいて再生される音信号のラウドネスをフィルタリングするための、コンピュータに実施される方法であって、この方法は、電子プロセッサに接続された非一時的メモリに記憶された命令を実行するシステムの電子プロセッサによって、共有音響空間の第1の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第1のサブセットにおいて再生される第1の音響ゾーンソース信号を受信することと、第1のラウドネスサンプリング期間中の第1の音響ゾーンソース信号に少なくとも基づいて第1の音響ゾーンラウドネスの大きさを決定することと、第1の音響ゾーンラウドネスの大きさに少なくとも部分的に基づく最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成することと、共有音響空間の第2の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第2のサブセットにおいて再生される第2の音響ゾーンソース信号を受信することと、第2の音響ゾーンソース信号にラウドネスフィルタを適用して、ラウドネスレベルが最大ラウドネスレベルによって制限されたフィルタ処理後の音信号を生成することと、複数のスピーカの第2のサブセットにおいてフィルタ処理後の音信号を再生することとを含む。
第15の実施例は、実施例14の方法に、第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することをさらに含めたものである。
第16の実施例は、実施例15の方法において、第1の音響ゾーンラウドネスの大きさの決定が、第1の音響ゾーンボリュームレベルにさらに基づくものである。
第17の実施例は、実施例14の方法に、第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することをさらに含めたものである。
第18の実施例は、実施例17の方法において、第2の音響ゾーンラウドネスの大きさの決定が、第2の音響ゾーンボリュームレベルにさらに基くものである。
第19の実施例は、実施例14の方法において、第1の音響信号に関連する第1の音響ゾーンラウドネスが、規則的なサンプリング頻度で決定されるものである。
第20の実施例は、実施例14の方法において、最大ラウドネスレベルが、第1のラウドネスサンプリング期間中に測定された平均ラウドネスレベルに基づくものである。。
第21の実施例は、実施例14の方法において、第1のラウドネスサンプリング期間を、約1マイクロ秒から約100マイクロ秒の長さとしたものである。
第22の実施例は、共有音響空間の複数の音響ゾーンのうちの少なくとも1つにおいて再生される音信号のラウドネスをフィルタリングするマルチゾーン音響システムについてのものであり、このマルチゾーン音響システムは、複数のスピーカに結合するマルチゾーン音響プロセッサと、マルチゾーン音響プロセッサによって実行可能な命令を含む非一時的メモリとを含み、この命令は、マルチゾーン音響プロセッサによって実行されるときに、マルチゾーン音響システムに、マルチゾーン音響プロセッサが共有音響空間の第1の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第1のサブセットにおいて再生する第1の音響ゾーンソース信号を受信することと、第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、第1のラウドネスサンプリング期間中の第1の音響ゾーンソース信号および第1の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいて第1の音響ゾーンラウドネスの大きさを決定することと、第1の音響ゾーンラウドネスの大きさに基づいた最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成することと、マルチゾーン音響プロセッサが共有音響空間の第2の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第2のサブセットにおいて再生する第2の音響ゾーンソース信号を受信することと、第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、第2の音響ゾーンソース信号にラウドネスフィルタを適用して、ラウドネスレベルが最大ラウドネスレベルおよび第2の音響ゾーンボリュームレベルによって制限されたフィルタ処理後の音信号を生成することと、複数のスピーカの第2のサブセットにおいてフィルタ処理後の音信号を再生することとを行わせる。
第23の実施例は、ラウドネスの第1の大きさがラウドネスの第2の大きさよりも大きいという判定に基づいて、第1のスピーカに対応する第1の音響信号を修正する音響システムであり、この音響システムは、共有音響空間の第1および第2の音響ゾーンの各々に対応する第1および第2のスピーカの各々に出力される音響信号を生成する音響プロセッサと、音響プロセッサによって実行可能な命令を含む非一時的メモリとを含み、この命令は、音響プロセッサによって実行されるときに、音響システムに、音響プロセッサが第1のスピーカにおいて再生する第1の音響信号に関連するラウドネスの第1の大きさを決定することと、音響プロセッサが第2のスピーカにおいて再生する第2の音響信号に関連するラウドネスの第2の大きさを決定することと、ラウドネスの第1の大きさがラウドネスの第2の大きさよりも大きいと判定することと、ラウドネスの第1の大きさがラウドネスの第2の大きさよりも大きいという判定に基づいて第1の音響信号を修正することとを行わせる。
第24の実施例は、実施例23の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第1の音響信号を受信することと、第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して第1の音響ゾーン内のボリュームレベルを修正する第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、ラウドネスサンプリング期間中の第1の音響信号および第1の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいてラウドネスの第1の大きさを決定することとを音響システムに行わせるものである。
第25の実施例は、実施例24の音響システムにおいて、ラウドネスサンプリング期間は約1ミリ秒から約2秒の間としたものである。
第26の実施例は、実施例24の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、ラウドネスの第1の大きさに少なくとも部分的に基づく最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成することをさらに音響システムに行わせるものである。
第27の実施例は、実施例26の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第2の音響信号を受信することと、第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することとをさらに音響システムに行わせるものである。
第28の実施例は、実施例27の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、ラウドネスサンプリング期間中の第2の音響信号および第2の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいてラウドネスの第2の大きさを決定することをさらに音響システムに行わせるものである。
第29の実施例は、実施例28の音響システムにおいて、最大ラウドネスレベルが、ラウドネスの第2の大きさに基づくものである。
第30の実施例は、実施例29の音響システムにおいて、最大ラウドネスレベルが、ラウドネスの第2の大きさとラウドネスの第1の大きさとの差にさらに基づくものである。
第31の実施例は、実施例27の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第2の音響信号にラウドネスフィルタを適用してフィルタ処理後の音信号を生成することによって、第1の音響信号に基づいて第2の音響信号を修正することをさらに音響システムに行わせるものであり、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルが、最大ラウドネスレベル、第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択、および/または第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択のうちの少なくとも1つによって制限されるものである。
第32の実施例は、実施例31の音響システムにおいて、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルが、最大ラウドネスレベルによって制限されるものである。
第33の実施例は、実施例31の音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第1および第2のスピーカにおいてフィルタ処理後の音信号を出力することをさらに音響システムに行わせるものである。。
第34の実施例は、共有音響空間の複数の音響ゾーンのうちの少なくとも1つにおいて再生される音信号のラウドネスをフィルタリングするマルチゾーン音響システムについてのものであり、このマルチゾーン音響システムは、複数のスピーカに結合するマルチゾーン音響プロセッサと、マルチゾーン音響プロセッサによって実行可能な命令を含む非一時的メモリとを含み、この命令は、マルチゾーン音響プロセッサによって実行されるときに、マルチゾーン音響システムに、マルチゾーン音響プロセッサが共有音響空間の第1の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第1のサブセットにおいて再生する第1の音響ゾーンソース信号を受信することと、第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、マルチゾーン音響プロセッサが共有音響空間の第2の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第2のサブセットにおいて再生する第2の音響ゾーンソース信号を受信することと、第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、第1のラウドネスサンプリング期間中の第1の音響ゾーンソース信号および第1の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいてラウドネスの第1の大きさを決定することと、第1のラウドネスサンプリング期間中の第2の音響ゾーンソース信号および第2の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいてラウドネスの第2の大きさを決定することと、ラウドネスの第1および第2の大きさに基づいて、被制御音響ゾーンとして第1の音響ゾーンまたは第2の音響ゾーンを選択することと、ラウドネスの第1および第2の大きさに基づく最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成することと、制被制御音響ゾーンソース信号にラウドネスフィルタを適用して、ラウドネスレベルが最大ラウドネスレベルおよび被制御音響ゾーンのボリュームレベルの選択によって制限されたフィルタ処理後の音信号を生成することと、被制御音響ゾーンにおいてフィルタ処理後の音信号を再生することとを行わせる。
第35の実施例は、実施例34のマルチゾーン音響システムにおいて、被制御音響ゾーンとしての第1の音響ゾーンまたは第2の音響ゾーンを選択が、第1の音響信号が第1のスピーカにおいて、第2の音響信号が第2のスピーカにおいて再生する音よりも大きい音を再生すると判定することを含むものである。
第36の実施例は、実施例34のマルチゾーン音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、被制御ゾーンに対応する第1または第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して、被制御ゾーンに関連する、被制御ゾーンに対応する第1または第2の音響ゾーンボリュームレベルの前記の選択よりも大きい、増加したボリュームレベルの選択を受信することをさらにマルチゾーン音響システムに行わせるものである。。
第37の実施例は、実施例36のマルチゾーン音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、被制御ゾーンに関連する増加したボリュームレベルの選択を受信したことに応答して、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルの範囲を縮小させることをさらにマルチゾーン音響システムに行わせるものである。
第38の実施例は、実施例37のマルチゾーン音響システムにおいて、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルの範囲を縮小させることが、フィルタ処理後の音信号のより大音量の部分のラウドネスの大きさの上限を定めることと、フィルタ処理後の音信号のよりソフトな部分のラウドネスのレベルを増加させることとを含むものである。
第39の実施例は、実施例37のマルチゾーン音響システムにおいて、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルの範囲を縮小させることが、フィルタ処理後の音信号のより大音量の部分のラウドネスの大きさの上限を定めることと、フィルタ処理後の音信号のよりソフトな部分のラウドネスのレベルの上限を定めることとを含むものである。
第40の実施例は、実施例34のマルチゾーン音響システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、規則的なサンプリング頻度でラウドネスの第1の大きさを決定することをさらにマルチゾーン音響システムに行わせるものである。
第41の実施例は、実施例34のマルチゾーン音響システムにおいて、最大ラウドネスレベルが、第1のラウドネスサンプリング期間中に測定された平均ラウドネスレベルで構成されたものである。
第42の実施例は、実施例34のマルチゾーン音響システムにおいて、第1のラウドネスサンプリング期間を、約1マイクロ秒から約100マイクロ秒の長さとしたものである。
第43の実施例は、共有音響空間の第1の音響ゾーンにおいて再生される音信号のラウドネスをフィルタリングするダイナミックラウドネス制御システムについてのものであり、このダイナミックラウドネス制御システムは、複数のスピーカに結合するダイナミックラウドネス制御プロセッサと、ダイナミックラウドネス制御プロセッサによって実行可能な命令を含む非一時的メモリとを含み、この命令は、ダイナミックラウドネス制御プロセッサによって実行されるときに、ダイナミックラウドネス制御プロセッサに、ダイナミックラウドネス制御プロセッサが共有音響空間の第1の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第1のサブセットにおいて再生する第1の音響ゾーンソース信号を受信することと、第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、ダイナミックラウドネス制御プロセッサが共有音響空間の第2の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第2のサブセットにおいて再生す第2の音響ゾーンソース信号を受信することと、第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、第1のラウドネスサンプリング期間中の第1の音響ゾーンソース信号および第1の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいてラウドネスの第1の大きさを決定することと、第1のラウドネスサンプリング期間中の第2の音響ゾーンソース信号および第2の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいてラウドネスの第2の大きさを決定することと、ラウドネスの第1の大きさがラウドネスの第2の大きさよりも大きいと判定することと、ラウドネスの第1の大きさがラウドネスの第2の大きさよりも大きいという判定に基づいて、最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成することと、第1の音響ゾーンソース信号にラウドネスフィルタを適用して、ラウドネスレベルが最大ラウドネスレベルおよび第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択によって制限されたフィルタ処理後の音信号を生成することと、第1の音響ゾーンにおいてフィルタ処理後の音信号を再生することとを行わせる。
第44の実施例は、実施例43のダイナミックラウドネス制御システムにおいて、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルが、最大ラウドネスレベルによって制限されるものである。
第45の実施例は、実施例43のダイナミックラウドネス制御システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して、第1の音響ゾーンボリュームレベルの前記の選択よりも大きい、第1のゾーンに関連する増加したボリュームレベルの選択を受信することを、さらにダイナミックラウドネス制御システムに行わせるものである。
第46の実施例は、実施例45のダイナミックラウドネス制御システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、第1のゾーンに関連する増加したボリュームレベルの選択値を受信したことに応答して、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルの範囲を縮小させることを、さらにダイナミックラウドネス制御システムに行わせるものである。
第47の実施例は、実施例46のダイナミックラウドネス制御システムにおいて、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルの範囲を縮小させることが、フィルタ処理後の音信号のより大音量の部分のラウドネスの大きさの上限を定めることと、フィルタ処理後の音信号のよりソフトな部分のラウドネスのレベルを増加させることとを含むものである。
第48の実施例は、実施例46のダイナミックラウドネス制御システムにおいて、フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルの範囲を縮小させることが、フィルタ処理後の音信号のより大音量の部分のラウドネスの大きさの上限を定めることと、フィルタ処理後の音信号のよりソフトな部分のラウドネスのレベルの上限を定めることとを含むものである。
第49の実施例は、実施例43のダイナミックラウドネス制御システムにおいて、命令が、音響プロセッサによって実行されるときに、規則的なサンプリング頻度でラウドネスの第1の大きさを決定することをさらにダイナミックラウドネス制御システムに行わせるものである。
第50の実施例は、実施例43の制御システムにおいて、最大ラウドネスレベルが、第1のラウドネスサンプリング期間中に測定された平均ラウドネスレベルを含むものである。
第51の実施例は、実施例43の制御システムにおいて、第1のラウドネスサンプリング期間を、約1マイクロ秒から約100マイクロ秒の長さとしたものである。
結び
この明細書全体にわたる「いくつかの実施形態」または「ある実施形態」の参照は、その実施形態に関連して記載される特定の特性、構造、または特徴が少なくともいくつかの実施形態に含まれることを意味する。よって、この明細書全体にわたるさまざまな場所における「いくつかの実施形態において」または「ある実施形態において」という表現の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を示すものではなく、同じ実施形態または異なる実施形態の1つ以上を示すことがある。さらに、この開示から当業者に明らかになり得るとおり、1つ以上の実施形態において、その特定の特性、構造、または特徴が任意の好適な方式で組み合わされてもよい。
この出願において使用されるとおり、「構成される」、「含む」、および「有する」などの用語は同義であり、被限定的な態様で包括的に使用され、追加のエレメント、特性、活動、および動作などを排除しない。「または」という用語も包括的な意味で用いられる(排他的な意味では用いられない)ため、たとえば要素のリストを接続するために用いられるとき、「または」という用語はそのリストの要素の1つ、いくつか、またはすべてを意味する。
同様に、当然のことながら上述の実施形態の説明において、開示を合理化してさまざまな発明の態様の1つ以上の理解を助ける目的のために、単一の実施形態、図面、またはその説明において、さまざまな特徴がときにはともにグループ化されている。しかし、この開示の方法は、任意の請求項がその請求項に明確に述べられた特徴よりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものと解釈されるべきではない。むしろ発明の態様は、任意の単一の前述で開示された実施形態のすべての特徴よりも少ない特徴の組み合わせに存在する。したがって、どの特徴または特徴のグループも、各実施形態にとって必要または必須のものではない。
いくつかの出願、出版物、および外部文書が本明細書において引用により援用されてもよい。この明細書の本文の記述と、援用される文書のいずれかにおける記述との間のあらゆる対立または矛盾は、本文の記述の方を支持して解決されるべきである。
特定の好ましい実施形態および実施例の例示的な文脈で記載されているが、この開示は特定的に記載された実施形態を超えて他の代替的な実施形態および/または使用ならびに明らかな修正形および均等物に拡張されることを当業者は理解するだろう。よって、以下の請求項の範囲は、上述の特定の実施形態によって限定されるべきではないことが意図される。
100…マルチゾーン音響システム、104…第1の信号ソース、108…第2の信号ソース、112…マルチゾーン音響プロセッサ、114…メモリ、115…プロセッサ、116…第1の信号パワー増幅器、120…第2の信号パワー増幅器、124…第1のスピーカ、128…第2のスピーカ、130…共有音響空間、132…第1のゾーン、134…第2のゾーン。

Claims (20)

  1. 第1のスピーカに対応する第1の音響信号に基づいて、第2のスピーカに対応する第2の音響信号を修正する音響システムであって、前記音響システムは、
    共有音響空間の第1および第2の音響ゾーンの各々に対応する前記第1および第2のスピーカの各々に対する音響信号を解析して出力する音響プロセッサと、
    前記音響プロセッサによって実行可能な命令を含む非一時的メモリとを含み、
    前記命令は、当該命令が前記音響プロセッサによって実行されるときに、前記音響システムに、
    前記音響プロセッサが前記第1の音響ゾーンの前記第1のスピーカにおける音として出力する第1の音響信号に関連するラウドネスの第1の大きさを決定することと、
    前記音響プロセッサが前記第2の音響ゾーンの前記第2のスピーカにおける音として出力する第2の音響信号に関連するラウドネスの第2の大きさを決定することと、
    前記第1の音響信号に基づいて前記第2の音響信号を修正することとを行わせることを特徴とする音響システム。
  2. 前記命令は、前記音響プロセッサによって実行されるときに、前記音響システムに、
    前記第1の音響信号を受信することと、
    第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して、前記第1の音響ゾーン内のボリュームレベルを修正する第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、
    ラウドネスサンプリング期間中の前記第1の音響信号および前記第1の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいて前記ラウドネスの第1の大きさを決定することとをさらに行わせることを特徴とする請求項1に記載の音響システム。
  3. 前記ラウドネスサンプリング期間が約1ミリ秒から約2秒の間であることを特徴とする請求項2に記載の音響システム。
  4. 前記命令は、前記音響プロセッサによって実行されるときに、前記音響システムに、
    前記ラウドネスの第1の大きさに少なくとも部分的に基づく最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成することをさらに行わせることを特徴とする請求項2に記載の音響システム。
  5. 前記命令は、前記音響プロセッサによって実行されるときに、前記音響システムに、
    第2の音響信号を受信することと、
    第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することとをさらに行わせることを特徴とする請求項4に記載の音響システム。
  6. 前記命令は、前記音響プロセッサによって実行されるときに、前記音響システムに、
    前記ラウドネスサンプリング期間中の前記第2の音響信号および前記第2の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいて前記ラウドネスの第2の大きさを決定することをさらに行わせることを特徴とする請求項5に記載の音響システム。
  7. 前記最大ラウドネスレベルが前記ラウドネスの第2の大きさにさらに基づいていることを特徴とする請求項6に記載の音響システム。
  8. 前記最大ラウドネスレベルが前記ラウドネスの第2の大きさと前記ラウドネスの第1の大きさとの差にさらに基づいていることを特徴とする請求項7に記載の音響システム。
  9. 前記命令は、前記音響プロセッサによって実行されるときに、
    前記音響システムに、前記第2の音響信号に前記ラウドネスフィルタを適用してフィルタ処理後の音信号を生成することによって、前記第1の音響信号に基づいて前記第2の音響信号を修正することをさらに行わせ、
    前記フィルタ処理後の音信号のラウドネスレベルは、前記最大ラウドネスレベルと前記第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択の少なくとも一方によって制限されることを特徴とする請求項5に記載の音響システム。
  10. 前記フィルタ処理後の音信号の前記ラウドネスレベルが前記最大ラウドネスレベルによって制限されることを特徴とする請求項9に記載の音響システム。
  11. 前記命令は、前記音響プロセッサによって実行されるときに、前記音響システムに、
    前記第2のスピーカにおいて前記フィルタ処理後の音信号を出力することをさらに行わせることを特徴とする請求項9に記載の音響システム。
  12. 前記命令は、前記音響プロセッサによって実行されるときに、前記音響システムに、
    前記第1の音響ゾーンが前記共有音響空間の1つの空間領域に関連すると判定することと、
    前記第1の音響ゾーンが前記共有音響空間の前記空間領域に関連するという前記判定にさらに基づいて前記第2の音響信号を修正することとをさらに行わせることを特徴とする請求項9に記載の音響システム。
  13. 前記共有音響空間の前記空間領域が車両の運転者に対応することを特徴とする請求項12に記載の音響システム。
  14. 共有音響空間の複数の音響ゾーンのうちの少なくとも1つにおいて再生される音信号のラウドネスをフィルタリングするための、コンピュータで実施される方法であって、当該方法は、
    電子プロセッサに接続された非一時的メモリに記憶された命令を実行するシステムの前記電子プロセッサによって、
    前記共有音響空間の第1の音響ゾーンに位置する複数のスピーカの第1のサブセットにおいて再生される第1の音響ゾーンソース信号を受信することと、
    第1のラウドネスサンプリング期間中の前記第1の音響ゾーンソース信号に少なくとも基づいて第1の音響ゾーンラウドネスの大きさを決定することと、
    前記第1の音響ゾーンラウドネスの大きさに少なくとも部分的に基づく最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成することと、
    前記共有音響空間の第2の音響ゾーンに位置する前記複数のスピーカの第2のサブセットにおいて再生される第2の音響ゾーンソース信号を受信することと、
    前記第2の音響ゾーンソース信号に前記ラウドネスフィルタを適用して、ラウドネスレベルが前記最大ラウドネスレベルによって制限されたフィルタ処理後の音信号を生成することと、
    前記複数のスピーカの前記第2のサブセットにおいて前記フィルタ処理後の音信号を再生することとを含むことを特徴とする方法。
  15. 第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記第1の音響ゾーンラウドネスの大きさの決定は、前記第1の音響ゾーンボリュームレベルにさらに基づいていることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  18. 前記第2の音響ゾーンラウドネスの大きさを決定することが、前記第2の音響ゾーンボリュームレベルにさらに基づいていることを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 前記第1の音響信号に関連する前記第1の音響ゾーンラウドネスが規則的なサンプリング頻度で決定されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  20. 共有音響空間の複数の音響ゾーンのうちの少なくとも1つにおいて再生される音信号のラウドネスをフィルタリングするマルチゾーン音響システムであって、前記マルチゾーン音響システムは、
    複数のスピーカと結合するマルチゾーン音響プロセッサと、
    前記マルチゾーン音響プロセッサによって実行可能な命令を含む非一時的メモリとを含み、
    前記命令は、前記マルチゾーン音響プロセッサによって実行されるときに、前記マルチゾーン音響システムに、
    前記マルチゾーン音響プロセッサが前記共有音響空間の第1の音響ゾーンに位置する前記複数のスピーカの第1のサブセットにおいて再生する第1の音響ゾーンソース信号を受信することと、
    第1のボリュームレベル選択インターフェースを介して第1の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、
    第1のラウドネスサンプリング期間中の前記第1の音響ゾーンソース信号および前記第1の音響ゾーンボリュームレベルに少なくとも基づいて第1の音響ゾーンラウドネスの大きさを決定することと、
    前記第1の音響ゾーンラウドネスの大きさに基づいた最大ラウドネスレベルをもつラウドネスフィルタを生成することと、
    前記マルチゾーン音響プロセッサが前記共有音響空間の第2の音響ゾーンに位置する前記複数のスピーカの第2のサブセットにおいて再生する第2の音響ゾーンソース信号を受信することと、
    第2のボリュームレベル選択インターフェースを介して第2の音響ゾーンボリュームレベルの選択を受信することと、
    前記第2の音響ゾーンソース信号に前記ラウドネスフィルタを適用して、ラウドネスレベルが前記最大ラウドネスレベルおよび前記第2の音響ゾーンボリュームレベルによって制限されたフィルタ処理後の音信号を生成することと、
    前記複数のスピーカの前記第2のサブセットにおいて前記フィルタ処理後の音信号を再生することとを行わせることを特徴とするマルチゾーン音響システム。
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