JP2023094007A - 墓販売装置、墓販売システム及び墓販売方法 - Google Patents

墓販売装置、墓販売システム及び墓販売方法 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者に販売する墓の墓情報を明確にすることの可能な墓販売装置及び墓販売方法を提供する。【解決手段】墓販売システムは、利用者12が利用者端末22を操作してアクセスできるネットワーク21上に、利用者端末22の表示部39で閲覧できる墓情報を提供する墓情報提供部29と、墓情報に含まれる墓を購入する注文をネットワーク21経由で受ける購入処理部31と、を有する。墓情報は、型が異なる複数種類の墓石13と、何れかの種類の墓石13が建てられた墓地の区画14と、をセットにした墓10の販売価格を含む。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 有限会社矢田石材店 HP「https://yatasekizai.com/hanaemi/?yclid=YSS.1000235680.EAIaIQobChMIpo_DhvHN9AIVMJRmAh1uywF_EAAYASAAEgJbOPD_BwE,令和2年12月28日公開」
本開示は、ネットワーク上に墓情報を提供する墓販売装置、墓販売システム及び墓販売方法に関する。
ネットワークに墓情報を提供する墓販売システムの一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている墓販売システムは、墓を販売する墓販売者と、葬儀を施行する葬儀社と、納骨、永代供養を施行する霊園と、墓の販売、葬儀、納骨及び永代供養に関する情報を管理する管理センターと、墓の販売に関する情報、及び葬儀施行依頼書等の葬儀に関する情報、及び葬儀を施行する葬儀社に関する情報及び、納骨、永代供養の施行に関する情報を有するサーバと、をインターネットで接続したものである。墓販売者はクライアントへ墓を販売する。
特開2008-97350号公報
本願発明者は、特許文献1に記載されている墓販売システムは、利用者に販売する墓の墓情報が明確ではなく、その点で改善の余地があることを認識した。
本開示の目的は、利用者に販売する墓の墓情報を明確にすることの可能な、墓販売装置、墓販売システム及び墓販売方法を提供することにある。
本開示の墓販売装置は、利用者が利用者端末を操作してアクセスできるネットワーク上に、前記利用者端末の表示部で閲覧できる墓情報を提供する墓情報提供部と、前記墓情報に含まれる墓を購入する注文を前記ネットワーク経由で受ける購入処理部と、を有し、前記墓情報は、型が異なる複数種類の墓石と、何れかの種類の前記墓石が建てられた墓地の区画と、をセットにした墓の販売価格を含む、墓販売装置である。
本開示によれば、利用者に販売する墓の墓情報を明確にすることが可能である。
本開示の墓販売装置を含む墓販売システムの概略構成を示す模式図である。 (A)は、利用者端末の表示部に表示される初期画面の例を示す図、(B)は、利用者端末の表示部に表示される登録画面の例を示す図である。 (A)は、利用者端末の表示部に表示されるマイページの例を示す図、(B)は、利用者端末の表示部に表示される検索画面の例を示す図である。 (A)は、利用者端末の表示部に表示される情報画面の例を示す図、(B)は、利用者端末の表示部に表示される購入画面の例を示す図である。 本開示の墓販売方法の一例を示すフローチャートである。
(本開示の概要)
本開示の墓販売装置及び墓販売方法は、墓石が所定の区画の墓地に建てられた状態の墓、つまり、建て売り方式の墓を、墓販売者が利用者に販売するためのものである。従来であれば、利用者が墓園に直接足を運んで墓を確認すること、墓園の現地で販売スタッフから墓の説明を受けること、利用者が墓園の現地で販売スタッフに質問すること、等の作業を行っていた。これに対して、本開示の墓販売装置及び墓販売方法によれば、利用者は、ネットワーク上の販売ウェブサイトにアクセスした状態で、殆どの作業を完結させることができる。
墓販売者は、利用者に販売しようとする墓の情報を提供する、販売ウェブサイトをネットワーク上に構築する。利用者は、ネットワークを介して、販売ウェブサイトにアクセスして墓情報を入手し、かつ、墓の検索及び購入等の手続きを行うことができる。以下、図面に基づいて、本開示の実施形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の内容に限定されない。
(システムの概要)
図1には、本開示の墓販売システム20の概要が示されている。墓販売者11は、ネットワーク21上に販売ウェブサイトを提供し、墓園16の一括管理システムを構築している。ネットワーク21は、インターネットを含む。この一括管理システムは、利用者12が墓園16、具体的には墓10の検索、予約、購入(契約)等を行う操作から、墓10の購入後における利用者12の運用までを、ネットワーク21上で完結できるようにした、墓10の販売及びサービスモデルである。
利用者12は、利用者端末22を操作することで、販売ウェブサイトにアクセスすることが可能である。図1には、利用者端末22が単数示されているが、複数の利用者端末22が販売ウェブサイトにアクセス可能である。墓販売者11が提供する販売ウェブサイトにおいては、AI(Artificial Intelligence)チャットボットにより、利用者12の操作及び活動がサポートされる。ネットワーク21には、利用者端末22の他に寺院端末34が接続可能である。寺院端末34は、寺院15の関係者、例えば、僧侶等により操作される。
(墓販売者の概要)
墓10を販売する墓販売者11の概要を説明する。墓販売者11は、石材店、霊園、葬儀者等が含まれ、墓販売者11は、墓10を販売する情報としての墓情報を利用者12に提供し、かつ、墓10及び納骨堂の販売、墓10を販売する営業活動等を行う。墓10は、墓石13と、墓石13が設置される土地、つまり、墓地の区画14と、墓石13の下に設けられる納骨室(図示せず)と、により構成される。また、墓販売者11は、墓10の利用者12から、墓10の利用料及び墓10の管理費(1年毎の年間管理料)を受け取る。
墓10の利用料は、墓石13が設置される区画14の永代使用料、墓石13の費用、墓石13への文字彫刻費用、納骨堂の費用、工事費用、永代供養料等を含む。墓10の利用料は、後述する、墓10の販売価格に相当する。さらに、墓販売者11は、寺院15から墓園16の提供を受けており、墓園16内に複数の墓10が設けられる。墓販売者11は、利用者12から受け取った永代供養料を、利用者に代わって寺院15へ支払う。
また、墓10の墓販売者11は、利用者12からの依頼により、墓じまいに関する諸手続きの一部を代行する業務を行うこともできる。墓じまいに関する諸手続きは、墓の新しい移転先の管理者から受入証明書を発行してもらうこと、墓が現在ある市区町村役場に「改葬許可申請書」を提出し、かつ、「改葬許可証」を発行してもらうこと、新しい墓の移転先の管理者に改葬許可証を提示すること、等を含む。
墓販売者11は、利用者12から依頼を受けて、現在の墓のある行政機関(自治体)17、具体的には、市区町村役場に「改葬許可申請書」を提出し、かつ、「改葬許可証」を発行してもらうこと。」を代行する業務を行うこともできる。行政機関17は、コンピュータ80を有し、コンピュータ80はネットワーク21にアクセス可能である。行政機関17はネットワーク21上に行政ウェブサイトを提供している。なお、図1に示す行政機関17は、現在の墓のある地区の行政機関、及び墓の移転先の地区の行政機関を、便宜上、包括して単数で示してある。
墓石13は、建て売り方式で、利用者12、具体的には購入者へ販売される。建て売り方式とは、墓園16の所定の区画14毎に墓石13が予め立てられた状態で、利用者12に墓10を販売する方式である。建て売り方式では、墓石13を、形状及び構造が異なる複数の種類に分けて、それぞれの墓石13を標準化することができる。具体的には、墓石13の型(形状)を和型、洋型、板型の3種類に分けることができる。和型は、墓石13の高さが、墓石13の横幅より大きい、伝統的なモデルである。洋型は、墓石13の横幅が、墓石13の高さより大きく、かつ、和型より低重心のモデルである。板型は、墓石13を地面に沿わせるように配置するモデルである。何れの型の墓石13も、墓地からの移設及び交換が可能である。墓石13の型が複数あるため、利用者12は、墓石13の型を選び易い。
また、墓石13の建て売り方式は、墓園16の区画14及び墓石13が標準化されているため、利用者12への販売価格(提供価格)を抑制可能である。具体的には、区画14毎の永代使用料、墓石13の費用等の価格を抑制可能である。さらに、墓石13の建て売り方式であるため、墓じまい及び永代供養を一体化することも可能である。さらに、墓園16の区画14及び墓石13が標準化されているため、墓販売者11は、墓園16の販売エリア(地域)の拡大及び、所定エリアでの営業活動の展開が容易である。このため、墓販売者11による営業活動をモデル化することができる。さらに、墓販売者11は、墓10を利用者12に販売した後の納骨及び墓じまい等の業務、寺院15による永代供養等を一括で管理することができる。
さらに、墓販売者11は、花と緑に囲まれた墓園16を定期的に清掃及び手入れする。また、年2回、寺院15の僧侶による墓10の供養が行われる。利用者12が墓10を訪れなくなった場合、寺院15が合祀墓に合祀し、永代供養が行われる。無宗派、無宗教の利用者でも墓10を利用でき、利用者12は、供養や葬儀、法要などを寺院15へ気軽に相談できる。本開示の墓10は、多くの樹木葬(板型墓石)と比べ、それぞれの墓石13の前でのお墓参り、供養が可能である。
(墓販売コンピュータの説明)
墓販売者11は、墓販売コンピュータ23を運営及び管理し、墓販売コンピュータ23は、ネットワーク21に接続される。墓販売コンピュータ23は、ネットワーク21上に販売ウェブサイトを構築する。墓販売コンピュータ23は、制御部24、通信部25、記憶部26、操作部27、表示部28を有する。制御部24は、墓情報提供部29、予約処理部30、購入処理部31、決済処理部32、情報処理部33等の他、入力ポート、出力ポート、演算処理装置等を有する。
通信部25は、墓販売コンピュータ23から出力される信号をネットワーク21へ送信し、かつ、ネットワーク21から入力される信号を受信する。通信部25は、制御部24に接続されており、通信部25と制御部24との間で相互に通信が行われる。墓情報提供部29は、記憶部26に記憶されているデータ、情報及びプログラム、操作部27から入力される情報、ネットワーク21を介して入力される情報に基づいて、ネットワーク21上の販売ウェブサイトへ墓情報を提供する。
予約処理部30は、利用者端末22から送信される墓10の予約情報を処理し、かつ、記憶部26へ記憶する。購入処理部31は、利用者端末22から送信される墓10の購入情報を処理し、かつ、記憶部26へ記憶する。決済処理部32は、利用者端末22から送信される墓10の決済情報を処理し、かつ、記憶部26へ記憶する。情報処理部33は、利用者端末22から送信される利用者12の情報を処理し、かつ、必要な情報を記憶部26へ記憶する。利用者12の情報は、利用者12の登録情報、利用者12が、利用者端末22を操作して行う墓園16の検索履歴、墓10の検索履歴、利用者12が出した質問の内容、等を含む。利用者12の登録情報は、後述する。
操作部27は、マウス、キーボード等を有し、墓販売コンピュータ23の管理者が操作部27を操作し、その操作信号は、制御部24へ入力される。表示部28は、液晶モニタ、または、有機エレクトロルミネッセンスモニタ等であり、墓販売コンピュータ23の操作者は、表示部28を目視できる。表示部28の表示内容は、制御部24により制御される。墓販売コンピュータ23の管理者は、表示部28により、利用者12の登録情報、利用者12が、利用者端末22を操作して行う墓園16の検索履歴、墓10の検索履歴、利用者12が出した質問の内容、利用者12が行った墓10の予約情報及び購入情報、資料請求情報、等を閲覧可能である。
記憶部26には、制御部24が行う各種の判断、処理、制御等に用いられるプログラム、データ等が記憶されている。記憶部26は、墓販売コンピュータ23の本体の内部に設けられる内蔵型、または、墓販売コンピュータ23の本体の外部に設けられる外付型の何れでもよい。制御部24は、記憶部26及び通信部25に接続されており、制御部24は、記憶部26に記憶されているプログラム、データ、入力される信号等に基づいて、各種の判断、処理、制御等を行う。また、制御部24は、販売ウェブサイトに提供される墓情報の変更、修正、削除等を行い、かつ、利用者端末22への信号送信、寺院端末34への信号送信を行うことができる。さらに、制御部24は、各種の判断、処理、制御等を行った結果に基づいて、記憶部26に記憶されている情報及びデータを、変更、追加、削除する処理等を行う。
(利用者端末の説明)
利用者端末22は、利用者12により操作され、かつ、ネットワーク21に接続される。利用者端末22は、ネットワーク21上の販売ウェブサイトにアクセスできる。利用者端末22は、制御部35、通信部36、記憶部37、操作部38、表示部39を有する。制御部35は、入力ポート、出力ポート、演算処理装置等を有する。通信部36は、利用者端末22から出力される信号をネットワーク21へ送信し、かつ、ネットワーク21から入力される信号を受信する。通信部36は、制御部35に接続されており、通信部36と制御部35との間で相互に通信が行われる。
操作部38は、マウス、キーボード等を有し、利用者12が操作部38を操作し、その操作信号は、制御部35へ入力される。表示部39は、液晶モニタ、または、有機エレクトロルミネッセンスモニタ等であり、利用者12は、表示部39を目視できる。表示部39の表示内容は、制御部35により制御される。表示部39には、墓販売コンピュータ23がネットワーク21に提供する販売ウェブサイトの画面、墓情報、等が表示される。表示部39が、タッチパネルであると、表示部39は、操作部38の機能を兼ねることができる。利用者12は、操作部38を操作することで、墓販売ウェブサイトにアクセスして表示部39に墓情報を表示させ、かつ、各種の入力操作、墓10の予約、墓10の購入、登録情報の入力等を行うことができる。
記憶部37には、制御部35が行う各種の判断、処理、制御等に用いられるプログラム、データ等が記憶されている。制御部35は、記憶部37、操作部38及び通信部36に接続されており、制御部35は、記憶部37に記憶されているプログラム、データ、入力される信号、操作部38の操作内容等に基づいて、利用者端末22を制御する。また、制御部35は、販売ウェブサイトに提供される墓情報の画面を、表示部39に表示する制御を行う。さらに、制御部35は、各種の判断、処理、制御等を行った結果に基づいて、記憶部37に記憶されているデータの変更、追加、削除等を行う。
(寺院端末の説明)
寺院端末34は、寺院15の僧侶等により管理され、かつ、ネットワーク21に接続可能である。寺院端末34は、制御部40、通信部41、記憶部42、操作部43、表示部44を有する。制御部40は、入力ポート、出力ポート、演算処理装置等を有する。通信部41は、寺院端末34から出力される信号をネットワーク21へ送信し、かつ、ネットワーク21から入力される信号を受信する。通信部41は、制御部40に接続されており、通信部41と制御部40との間で相互に通信が行われる。
操作部43は、マウス、キーボード等を有し、操作部43が操作されると、その操作信号は、制御部40へ入力される。表示部44は、液晶モニタ、または、有機エレクトロルミネッセンスモニタ等であり、僧侶等は表示部44を目視できる。表示部44の表示内容は、制御部40により制御される。
記憶部42には、制御部40が行う各種の判断、処理、制御等に用いられるプログラム、データ等が記憶されている。制御部40は、記憶部42、操作部43及び通信部41に接続されており、制御部40は、記憶部42に記憶されているプログラム、データ、入力される信号、操作部43の操作内容等に基づいて、寺院端末34を制御する。また、制御部40は、ネットワーク21上の情報を、表示部44に表示する制御を行う。さらに、制御部40は、各種の判断、処理、制御等を行った結果に基づいて、記憶部42に記憶されているデータの変更、追加、削除等を行う。
(初期画面)
利用者端末22が操作され、ネットワーク21上の販売ウェブサイトにアクセスした場合に、表示部39に表示される初期画面の一例が、図2(A)に示されている。初期画面45には、メインメニュー46が表示され、利用者12はメインメニュー46の何れかを選択できる。メインメニュー46は、例えば、「ご利用の流れ47」、「サービス内容48」、「墓園検索49」、「マイページ50」、「質問51」、「資料請求52」等を含む。「ご利用の流れ47」が選択されると、墓10を検索する時点から、墓地完成後の式の執行までに至る大まかな流れを説明する説明画面(図示せず)が、表示部39に表示される。説明画面には、「お好きな墓を選んで申し込み」、「墓石への彫刻指示書記入」、「銀行振替用紙を記入及び投函」、「入金確認」、「墓石への彫刻開始」、「完成報告」、「開眼・納骨日時決定」、「式を執り行います」、等の流れが表示される。
「サービス内容48」が選択されると、販売する墓石13の型、墓石13の色及び種類、墓10の販売価格(利用料)、墓園16の保証、保守・管理等の項目が、表示部39に表示される。墓石13の型は、例えば、前述した和型、洋型、板型の3種類である。墓石13の色は、例えば、灰色、白色、黒色、青色等がある。灰色の墓石13の種類は、岡崎御影、小松石等がある。白色の墓石13の種類は、庵治石、インド銀河等がある。黒色の墓石13の種類は、ファイングレー、浮金石等がある。青色の墓石13の種類は、吹雪石がある。墓10の販売価格は、墓園16において墓石13が設置される区画14の永代使用料、墓石13の費用、墓石13への文字彫刻費、納骨堂費用、墓10の工事費、墓10の永代供養料等が含まれる。
「墓園検索49」が選択されると、図3(B)のような検索画面63が表示部39へ表示される。検索画面63の詳細は、後述する。「質問51」が選択されると、よくある質問の例、よくある質問への回答等を含む質問画面(図示せず)が、表示部39に表示される。質問画面では、利用者12が墓販売者11に聞きたい事項を記入する質問欄、質問欄に記入された質問をメールにより墓販売者11へ送信するメニューが表示されてもよい。
「資料請求52」が選択されると、資料請求画面(図示せず)が、表示部39に表示される。資料請求画面には、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、希望墓園名等を入力する欄が表示され、かつ、送信ボタンが表示される。利用者12は、各欄に記入して送信ボタンを操作すると、その信号が墓販売コンピュータ23へ送られ、墓販売者11から利用者12へ資料が送られる。なお、「資料請求52」は、利用者端末22が販売ウェブサイトにアクセスしている状態で、初期画面45に限らず、常時、表示部39に表示される。また、質問用AIチャットボットを搭載し、利用者端末22が販売ウェブサイトにアクセスしている状態で、常時、利用者12の質問に対してAIチャットボットが回答するようにしてもよい。メールアドレスを利用して、墓販売コンピュータ23から利用者端末22へメールが送信される。
「マイページ50」が初めて選択されると、図2(B)のように、利用者12の登録情報を入力する登録画面76が、表示部39に表示される。登録画面76には、入力項目77、登録ボタン78及びログインボタン79が表示される。入力項目77は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、パスワード等の情報を含む。利用者12が入力項目77を入力した後、登録ボタン78を操作すると、その信号が墓販売コンピュータ23の情報処理部33で処理され、利用者12の登録情報が記憶部26に記憶される。
利用者12が墓販売コンピュータ23に登録された後に、マイページ50を選択し、かつ、登録画面76を表示して氏名及びパスワードを入力し、かつ、ログインボタン79が操作されると、利用者端末22の表示部39に、図3(A)のようなマイページ53が表示される。マイページ53には、メニュー54が表示される。メニュー54は、例えば、「検索55」、「履歴56」、「予約57」、「キャンセル58」、「登録情報59」、「情報共有60」、「購入61」、「その他62」等を含む。「検索55」が選択されると、図3(B)のような検索画面63が、表示部39に表示される。検索画面63は、利用者12が希望する墓10を検索するためのものである。検索画面63には、メニュー70が表示される。メニュー70は、墓園例64、地域65、宗派66、墓石67、販売価格68、複合検索69等を含む。
利用者12は、メニュー70に含まれる少なくとも1つのメニューを選択して、墓10の検索、つまり、墓園16及び墓10の候補画面(図示せず)を表示部39に表示させる操作を行うことができる。そして、利用者12は、気になる墓10があった場合、その墓10を「検討中の墓」として保存することができる。利用者12が検索した墓10の履歴、及び「検討中の墓」として保存された墓10は、墓販売コンピュータ23の記憶部26に記憶される。
また、墓園例64が選択されると、販売中(分譲中)または販売予定(分譲予定)の墓園16及び墓10の例が表示される。利用者12は、販売中または販売予定の墓園16及び墓10を検索できる。また、地域65が選択されると、都道府県、市区町村単位で墓園16及び墓10を検索可能である。抽出された墓園16及び寺院15を含む地図が、表示部39に表示される。宗派66が選択されると、〇〇宗、〇〇宗○○派、宗派不問、無宗教等の条件で墓園16及び墓10を検索可能である。墓石67が選択されると、墓石13の型、墓石13の種類、墓石13の色、等の条件で墓石13を検索可能である。また、検索された墓石13の静止画及び動画を閲覧可能である。
販売価格68が選択されると、例えば、80万円未満、80万円乃至100万円の範囲、100万円以上、等を設定して墓10を検索可能である。また、複合検索69が選択されると、利用者12が、2つ以上のメニューを組み合わせて、墓10を一括検索することができる。墓園例64、地域65、宗派66、販売価格68、複合検索69の何れが選択されて墓園16の墓10が抽出された場合も、図4(A)の抽出画面75が表示部39に表示される。
さらに、前述した図3(A)において、利用者12が検索55を選択すると、販売中(分譲中)または販売予定(分譲予定)の墓園16がを、単数または複数記載された候補画面(図示せず)が表示部39に表示される。利用者12は、候補画面に表示された情報を見て、何れかの墓園16及び墓10を決定すると、表示部39には、図4(A)のように、墓10の情報を示す抽出画面75が提供される。抽出画面75には、抽出した墓10の墓石13、各種情報74が表示される。各種情報74には、墓10の販売価格の他、墓園16を下見する際の「ナビゲートサービス82」、「バーチャル見学サービス83」、「
墓園情報の共有84」、「寺院の情報85」等のメニューが含まれる。
販売価格は、区画14及び墓石13を組み合わせた価格(セット価格)である。また、販売価格は、他の墓を、新規に購入する墓10へ移動する墓じまいの費用、及び新規に購入する墓10の永代供養を行う永代供養料を含む。ナビゲートサービス82が選択されると、抽出された墓園16の地図が表示部39に表示される。墓園16が、周辺の地図等と共に表示されるため、利用者12は、自宅から墓園16へ到着するまでに使用する交通機関、使用道路等を認識できる。バーチャル見学サービス83が選択されると、抽出された墓園16をバーチャル見学できる画面が、表示部39に表示される。バーチャル見学画面では、墓石13の型、墓石13の色及び種類、墓石13の向き(方角)、墓園16の周囲の景色、寺院15の本堂の位置等を、静止画及び動画で確認できる。動画は、現実動画の他、仮想現実動画を含む。
墓園情報の共有84が選択されると、抽出された墓園16及び墓10の情報を、登録した利用者12と、特定の関係者との間で、墓園情報を共有することができる。特定の関係者は、例えば、登録された利用者12の家族、親族等である。登録した利用者12は、事前に特定関係者を登録することができる。特定関係者は、所有するコンピュータ端末(図示せず)を用いてネットワーク21を介して販売ウェブサイトにアクセスすると、登録された利用者12と同様に、履歴及び検討中の墓園16及び墓10を閲覧することができる。また、利用者12が抽出した墓園16及び墓10の情報を、特定関係者にメールで送信することもできる。寺院の情報85が選択されると、墓園16に隣接し、かつ、永代供養等を行う寺院15の写真、寺院15の歴史等が、表示部39に表示される。
図3(A)の履歴56が選択されると、利用者12が過去に検索した墓園16の履歴、「検討中の墓園」として保存された墓園16が、表示部39に表示される。予約57が選択されると、予約画面(図示せず)が表示部39に表示される。予約画面では、墓園16及び墓10を入力し、かつ、予約確定ボタンを操作する。すると、墓販売コンピュータ23の記憶部26において、墓園16の墓10が予約されたことを記憶する。墓園16及び墓10の予約は、所定期間、例えば、予約日を含めて20日間有効であり、有効期間が、利用者端末22の表示部39へ表示される。なお、予約57のメニューは、検索55または履歴56が選択され、何れかの墓園16及び墓10の情報が表示されている画面にも表示される。
墓10が予約されると、予約した利用者12とは異なる利用者12が、利用者端末22を操作し、マイページ53で検索55を選択しても、予約済みの墓10の情報は、異なる利用者12の利用者端末22の表示部39に表示されないか、または、「この墓は予約済みです」等の情報が、表示部39に表示される。図3(A)の購入61が選択されると、墓販売コンピュータ23の情報処理部33は、墓10が購入されたことの処理を行い、かつ、記憶部26に記憶させる。また、墓販売コンピュータ23は、購入された墓10の情報を、販売ウェブサイトから削除する。さらに、情報処理部33は、墓10が購入された後、利用者端末22に対して法事情報を通知する機能を有する。
なお、墓10の予約後、所定期間が経過する前であれば、キャンセル58を操作して、予約した墓10をキャンセルすることもできる。予約済の墓10がキャンセルされると、その信号は墓販売コンピュータ23へ送信される。予約後、所定期間が経過するまでに購入61またはキャンセル58が選択されない場合、墓販売コンピュータ23は、その予約を自動的にキャンセルする。
図3(A)の情報共有60が選択されると、登録した利用者12と、特定の関係者との間で、墓園情報を共有することができる。特定の関係者は、例えば、利用者の家族、知人等である。登録した利用者12は、情報共有60を選択して表示される画面で、特定関係者を登録することができる。特定関係者は、登録された利用者12と同様に、履歴、検討中の墓園16及び墓10等の墓園情報を閲覧することができる。登録情報59が選択されると、墓販売コンピュータ23に登録された利用者12の登録情報の確認及び変更、購入者の変更、等を行うことができる。購入者については後述する。
購入61のメニューは、マイページ53の他、検索55により表示される画面、履歴56により表示される画面、検討中の墓園16の画面等にも表示される。購入61が選択されると、表示部39に図4(B)のような購入画面71が表示される。購入画面71には、入力項目72及び実行ボタン73が表示される。入力項目72には、購入者の氏名、購入者の住所、購入者の電話番号、購入者のメールアドレス、購入する墓園、墓石の型、墓石の色及び種類、墓石への彫刻内容、決済方法等が含まれる。なお、既に亡くなった人の遺骨等を納骨室に収める場合、亡くなった人の没年月日、法事連絡の要否等を入力する。亡くなった人の没年月日、法事連絡の要否は、任意項目である。
購入者は、墓10を購入する者を意味する。購入者と、墓販売コンピュータ23に登録された利用者12とは、同じであってもよいし異なっていてもよい。入力項目72に入力され、かつ、決済方法が入力され、かつ、実行ボタン73が操作されると、購入者が墓10を購入する処理が確定する。実行ボタン73が操作されると、購入された墓10の情報、及び購入者の情報が、利用者端末22から、墓販売コンピュータ23へ送信される。
また、図4(B)では、便宜上、入力項目72の含まれる全てを一括して表示しているが、入力項目72に含まれる各項目は、所定の順序で購入画面71に表示され、現在の項目が入力されないと、次の項目が表示されないようになっている。このため、入力項目の入力漏れを防止できる。また、全ての項目が入力されないと、実行ボタン73を操作できないようになっている。決済方法は、現金支払い、クレジットカード支払い、銀行振り込み等の何れかを選択可能である。そして、購入が確定後、決済金額の入金が墓販売コンピュータ23により確認されると、墓販売者11は、墓石13への彫刻を開始する。なお、クレジットカード支払いが選択された場合、墓販売コンピュータ23から利用者端末22へ何等かのポイントを付与可能である。ポイントは、利用者12が墓販売者11へ支払う管理費(1年毎の管理料)の一部として充当できるようにしてもよい。
図3(A)のその他62が選択されると、表示部39に寺院15で行われる法事の情報、墓園16がある寺院15の情報、墓地利用に関する行政機関(自治体)17が運営する行政ウェブサイトのリンク先、等が、表示部39に表示される。法事として、1周忌、3周忌・・・等の大まかな日程が表示される。利用者12は、予め故人が亡くなった日を入力しておくことで、法事がお知らせとして表示される。また、法事の情報は、特定関係者が情報共有することもできる。寺院15の情報は、例えば、寺院葬の情報等が表示される。
さらに、利用者12は、利用者端末22を利用して、行政機関17がネットワーク21上で提供する行政ウェブサイト等へアクセスし、埋葬証明書、改葬許可申請書、改葬許可証等を入手する情報を得たり、手続きを行うこともできる。また、マイページ53以外の画面の下部には、利用者12がどの操作段階にいるかを判断できる表示を行い、利用者12が、マイページ53、購入画面71へ進み易くなっている。
(墓販売方法)
次に、墓販売者11による墓販売方法の一例を、図5のフローチャートを参照して説明する。墓販売者11の墓販売コンピュータ23は、ステップS10において、ネットワーク21上の販売ウェブサイトに販売する墓園16及び墓10の墓情報を提供する。利用者12は、利用者端末22を操作し、ステップS11でネットワーク21上の販売ウェブサイトにアクセスし、かつ、図2の初期画面45を表示部39に表示させる。また、利用者12は、ステップS12において、図2(B)に示す登録画面76を表示部39に表示させ、かつ、利用者12の情報を登録する操作を行ことができる。利用者端末22において、ステップS12の操作が行われると、墓販売コンピュータ23は、ステップS13において、利用者12の情報を登録する処理を行う。なお、利用者12は、ステップS12の操作を省略してもよく、その場合、墓販売コンピュータ23は、ステップS13の処理を行わない。
利用者12は、ステップS14において、表示部39で検索画面63を表示して墓情報を検索する操作を行い、かつ、図4(A)に示す抽出画面75を表示部39で表示させ、利用者12の希望に適合する墓10の抽出を行う。利用者12は、ステップS15において、検索した墓10について、予約57のメニューを選択して、予約することができる。すると、墓販売コンピュータ23は、ステップS16において、利用者12が予約した墓10の情報を、記憶部26に記憶する。なお、利用者12は、ステップS15の操作を省略してもよく、その場合、墓販売コンピュータ23は、ステップS16の処理を行わない。
利用者12は、検索した墓10について、図3(A)の購入61を選択して図4(B)の購入画面71を表示させ、ステップS17で墓10を購入する操作を行うことができる。すると、墓販売コンピュータ23は、ステップS18において、利用者12が墓10を購入したことに対応する処理を行い、かつ、購入された墓10の情報、及び利用者12の情報を、記憶部26に記憶する。また、利用者12は、ステップS17に次ぐステップS19において、墓10の販売価格に対応する金額を支払う処理を行う。墓販売コンピュータ23は、ステップS20において、墓10の販売価格に対応する金額が入金されたことを確認し、墓販売者11は、ステップS21において、墓石13に彫刻する作業を開始する。
その後、墓10が利用者12に受け渡され、かつ、墓10への納骨等が行われる。また、ステップS17において、没年月日が入力され、かつ、法事連絡の要が選択されていると、墓販売コンピュータ23は、ステップS22で法事通知を送信する。利用者端末22は、ステップS23で法事通知を受信し、図5の制御例を終了する。法事通知は、1周忌、3周忌、7周忌・・・等、該当する年忌が近いことを示す通知である。墓販売コンピュータ23から利用者端末22のメールアドレスへ送信される。法事連絡は、マイページのその他62メニューからも確認できる。
このように、墓販売コンピュータ23及び墓販売方法は、墓石13及び区画14がセットになった墓10を利用者12に販売する環境を構築することが可能である。したがって、利用者12に販売する墓10の墓情報を明確にすることができる。また、墓情報が、墓10を撮影した静止画及び動画を含んでいると、利用者12に提供される墓情報が具体的になる。さらに、墓情報が、墓10の設けられた墓園16及び区画14を提供する寺院15が表示された地図を含んでいると、利用者12は、墓10へのアクセスが容易になる。さらに、墓情報が、墓石13の型の種類、墓石13の材質、及び墓石13の色を選択可能な検索画面63を含んでいると、利用者12が墓10を購入する情報が豊富である。さらに、販売価格が、他の墓を、新規に購入する墓10へ移動する墓じまいの費用、及び新規に購入する墓10の永代供養を行う永代供養料を含んでいると、利用者12は、墓10の購入後に追加費用が生じることが無い。
(補足説明)
実施形態で説明した事項の技術的意味の一例は、次の通りである。墓販売コンピュータ23は、墓販売装置の一例である。墓情報提供部29は、墓情報提供部の一例である。購入処理部31は、購入処理部の一例である。情報処理部33は、法事通知部の一例である。3種類の型は、複数種類の型の一例である。区画14は、区画の一例であり、墓10は、墓の一例である。墓園16は、墓園の一例である。墓情報は、墓10の販売価格、墓10を撮影した静止画及び動画、墓園16及び寺院15が表示された地図、検索画面63で表示されるメニュー70、メニュー70を選択して表示部39に表示される情報を含む。さらに、墓情報は、墓石13の型、墓石13の色、墓石13の種類、区画14の情報、永代供養の情報、寺院15の情報を含む。ステップS10は、第1ステップ(第1手段)の一例である。ステップS18は、第2ステップの一例である。
本実施形態で説明した墓販売装置、墓販売システム及び墓販売方法は、図面を用いて説明したものに限定されない。例えば、利用者端末は、固定型コンピュータ及び携帯型コンピュータの何れでもよい。固定型コンピュータは、デスクトップ型コンピュータを含む。携帯型コンピュータは、ノート型コンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等を含む。墓販売コンピュータは、スーパーコンピュータ、メインフレーム、サーバ、ワークステーション、デスクトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータ等の何れでもよい。また、販売される墓は、既に亡くなった人の遺体または遺骨を納めるものの他、人が亡くなる前に墓石を建てる生前墓も含む。端末は、パーソナルコンピュータからスマートフォンまで対応する。記憶部(ストレージ)は、オンプレ、クラウドと幅広い利用可能性がある。利用者端末は、パーソナルコンピュータからスマートフォンまでが想定できる。スマートフォン、タブレットによる操作では、マウス、キーボードは有しない。通信メールは、「gmail.com」など外部商用メールを利用する場合もある。また、将来的に記憶部(ストレージ)も、AWS(Amazon (登録商標)Web Services)など外部システムを利用する可能性もある。
本実施形態には、利用者が利用者端末を操作してアクセスできるネットワーク上に墓情報を提供するコンピュータを、前記利用者端末の表示部で閲覧できる墓情報を提供する第1手段、前記墓情報に含まれる墓を購入する注文を前記ネットワーク経由で受ける第2手段、として機能させ、かつ、前記墓情報は、型が異なる複数種類の墓石と、何れかの種類の前記墓石が建てられた墓地の区画と、をセットにした墓の販売価格を含む、墓販売プログラム、も開示されている。
墓販売装置及び墓販売方法に付帯して、販売物を基点としたサービスの提供までの一元的な墓販売システムを提供するものである。生前契約など「実物」を伴わない葬儀サービスのシステム販売の出願はあるが、本システムは、墓石という実態を伴い、しかも墓石(永代供養保証つき)は数十年単位で存続するもので、それがサービス、システムの基点となる。墓石の販売には、墓石の種類や価格以外に、墓石を立てる寺院の区画、区画料金、その寺院の宗教的なルール、墓石に彫る文字、墓石購入以降の法要など、さまざまな付帯する要素やイベントがある。それらを墓石購入時に、一元的に提示し、契約の煩雑さを解消し、また購入後も墓石を基準に、将来的に必要となるサービスが一貫して受けられるように、インターネットを利用し、購入者と購入墓石をひもづけ、一元的に管理、サービスの提供を可能にするシステムを構築し、購入者がサービスを受けられるようにしたものである。インターネットを利用し、これら管理、サービスがWeb上で運用されることで、利用者はPCだけでなく、スマートフォンからも同様の情報提供、サービスが受けられるようになる。
クラウドの利用により、他のサービス(決済、行政サービスなど)との連携が容易になり、そのインターフェイスとの連携も容易になる。インターネット上でのワンストップ化によるサービス提供、利用者情報管理の一元化が、本システムのアドバンテージとなる。また、墓と、墓に付帯する宗教行為に関する情報とを得られる。墓は購入した後に、三回忌など長期的な法要と、購入後に死亡した人の納骨など、継続的な行為が伴う。最終的には、墓じまい、永代供養など合祀墓への納骨などもある。
運営者が管理する利用者のデータベース、寺院のデータベース、墓石を基点として利用者のマイページ、行政機関以外の連携できるサービスへのリンクなどもあれば、わかりやすい。墓石に関する網羅性、一元性による便利感があり、操作性もよい。マイページは、とくにスマートフォン端末の場合、操作性が優先される。利用者登録のデータベース、外部サイトとの連携インターフェイスなども含む。個人情報の登録になるので、暗号化、データベースのセキュリティ強化は、重要である。データベースについては、暗号化、セキュリティを強化し、運営側の社内においても、アクセス権限を設ける。
購入する墓石の区画の位置などは、購入墓石選択の重要な項目なので、各墓園ごとに区画の全体図の中から表示できるようにする。これは、映画館の座席を選ぶ画面のイメージに似ている。本システムでの購入は、検索・閲覧、仮予約、本契約と段階があるので、それぞれの段階が利用者にわかるようにすることもできる。
墓石の購入時の契約には、詳細な契約書が存在している。また、住民票の提出などもあり、契約ステージは、インターネット、Web及びスマートフォン等のカメラ機能をうまく使いたい。墓石の購入フローチャートは、どこで個人情報登録するか、その登録により、どんなメリットがあるかが重要である。また、支払いへのクレジット決済を導入してもよい。PayPay(登録商標)などのカード決済も可能である。
既存の墓園検索サイトは、多くは区画販売で、墓石は別売である。もしくは、合祀墓形態で、合祀墓、つまり、永代供養の権利を購入する場合が多い。本開示のシステムは、区画、墓石、それに付帯する墓じまい、永代供養がセットになり、かつ、各所の墓園がすべて標準化されているので、建て売りの基本3種類を理解すれば、あとは場所、区画、寺院を選択すればよい。
墓の検索及び購入等の手続き、および、利用者登録後のサービスの享受を受けられる。また、契約後の継続サービスの享受、マイページ登録により、運営者、寺院との情報共有が可能となり、墓石を基点とした情報サービスの提供が、墓じまいまで継続して受けられる。
本開示のシステム上で、やりとりされる金銭としては、利用者から販売者へは、墓石販売料金と年度毎の管理費が支払われる。販売者から寺院へは、永代供養料である。ただし、ネットワーク上では、やりとりが見えない納骨式での利用者から寺院へのお布施、各種法要へのお布施、仮に利用者関係で死者が出て、戒名などを依頼したときの料金などがある。本開示のシステムでは、納骨式でのお布施などで、各寺院が求めるお布施の額や、各法要で目安になる金額は、ネットワーク上で、参考例として利用者に提供できる。年間管理費も、販売者と寺院とで折半し、寺院としての墓園整備費に充ててもよい。利用者は、販売者への支払いと一元化されている。行政手続き代行に関する委任状や、代行申請なども、ネットワーク上で完結できる。利用者が住所を登録した時点で、自動的に該当する自治体の該当するホームページにリンクされる。
墓石の標準化と構造の簡易化は、価格を下げる役割も果たし、かつ、墓園整備の工費も標準化した。利用者は、種類と価格がわかりにくい墓石に対して、本開示の墓園は、最大3種類しかなく、形態と価格からは選びやすくなっている。形態、価格が標準化されているので、地域、場所で選ぶことに専念でき、インターネット上でも検索がしやすくなっている。
墓石の価格の標準化、低価格化は、墓石の構造をシンプルにしたことであるが、墓石の形状を標準化したことで、宗派にかかわらず、あるいは無宗派の利用者にも販売しやすくなった。また、寺院に隣接する墓園を設ける際も、寺院ごとに墓園の形態を変えるのではなく、一律の、定型化された墓園となり、設計、設営が簡略化され、効率化された。合祀と同時に墓じまいも行われる。そこまでがパッケージとなる。利用者登録により契約寺院とのコミュニケーションがとりやすくなる。ネットワークからの法要情報などが、墓参りの促進にもなる。予約となった墓園の墓石は、ネットワーク上でただちに表示され、二重予約にならないようにする。また、予約のキャンセルも、ネットワーク上にただちに表示される。利用者の状況によって、閲覧できる情報を制御できる。
現在、インスタグラム(登録商標)との連携を行って寺院の写真をアップしているが、インスタグラム、フェイスブック(登録商標)、ツイッター(登録商標)などのSNSとの連携、同期も可能である。
一般利用者の場合は、いかに自分に合った墓が見つかるか、契約後の利用者登録を行った後は、いかにスムーズに契約まで至るか、または、契約後のサービスに移行できるかがポイントとなる。区画全体の写真、動画などにより、自分が選んだ墓石だけでなく、墓園全体の雰囲気、自分が選んだ墓石の位置関係などもわかるようにする。また、VR(virtual reality)の導入により、入り口から入って、利用者目線で墓石が選べるようになる。利用者の声、利用者評価が表示されるのもよい。
利用者に提供する資料は、郵送で送付される紙の資料と、利用者登録の登録後に、Web上で閲覧できる資料と、の2種類を含む。利用者登録は、一定の個人情報、例えば、個人名、住所、電話番号、メールアドレスなどの登録を意味する。
利用者が高齢者の場合もあるので、マイページの在り方は、シンプルにすることが望ましい。また、利用者がID、パスワードといった認証項目を設定するだけでなく、販売者が発行して、郵送などで利用者に伝えるパターンでもよい。利用者が契約者となるケースと、利用者が親で、契約者が子になる場合もある。その際の、登録情報に注意する。契約者である親が死亡した場合、墓じまいになるか、子が契約を継続するかの何れでもよい。システムとしては、墓石が基点であるため、契約者の名義変更がスムーズに行われるようにしたいが、利用者側の簡単な操作で変更できることが望ましい。仮予約は2週間有効となっている。検討中の場合の扱いも、何かしら期限が設定できるとよい。また、仮予約の締め切りが近づくと、メールなどでお知らせできるとよい。
一般に、墓石の価格の基準が明確ではなく、全国的に価格が標準化されない中、本開示では、墓石の形態を絞り、サービスまで含めたパッケージ価格であるので、そこに場所や宗派など、個人の信条的な要素での検索がしやすくなる。本開示の墓園の場合、価格が統一化されているので、価格による検索、選択は3択となる。なので、場所、宗派、墓園内での区画の位置など、絞り込みやすくなっている。このため、価格からの検索はあまり重視しない。本開示の墓園の場合、インターネット広告や新聞広告であらかじめ価格を知った上で商談に来る利用者が多い。インターネット広告でも、価格よりも場所を重視した広告を展開するので、先ず「場所から選択」を行い、次に「墓石の選択」を行い、更に「区画位置の選択」を行う、という流れをスムーズにできる。また、セット価格に何が含まれるのか、セット価格以外のオプションはどうなっているのか、を表示してもよい。オプションを追加した場合、利用者が最終的に支払う料金が積算されて、合計として表示されるようにするとよい。
家族間の情報共有にLINE(登録商標)の利用が多くなっている。LINEへの情報共有のインターフェイスを持ちたい。予約については、該当墓石の画像の中に、常に予約ボタンが表示される。予約締切の予告をメールで告知する場合は、予約時のメール登録は必須である。仮予約は2週間有効で、契約に進まなかった場合、再び販売するので、仮予約の場合は予約有効期限を表示しての、全体表示にする。
システム構成に、メールサーバおよびSNSインターフェイスを追加する。利用者登録後、その登録者が家族などを招待することができるが、その場合、サイトにログインしての共有閲覧にするか、必要な情報を外部のSNS、例えば、LINEに送り共有してもよい。登録者は1人とし、情報共有は、必要な情報をSNSやLINEなどでの共有とする方式でもよい。墓石購入時の契約には、さまざまなルールの周知が必要となる。先にルールを確認させてから、購入契約に進む。その際、確認すべきルールを、ちゃんと確認しているかをWeb上でわかるようにする。また、マイページ登録後、マイページ上で、常にルールが閲覧できるようにする。
また、情報画面には、クーリングオフの表記も行う。クレジット決済による手数料は大きな損失であるため、むしろ、PayPay(登録商標)など、外部でポイントがつくサービスの利用が高まっている。楽天(登録商標)及びPayPay(登録商標)等と連携してもよい。本開示は、墓石を基点としたワンストップサービスである。本開示のメリットは、墓の契約者が、寺にとって檀家の予備軍となることである。いまの時代、檀家を増やすのは至難の業だが、墓園利用者をインターネットにより、継続的に寺院、法要で結びつけることで、檀家的な寺院の顧客が創出される。つまり、寺院にもメリットがある。墓に関する行政手続きは、非常に面倒なので、マイページで、手続きの進捗が個別にチェックできるようにする。寺院毎に、「住職からのFAQ」のような形で、行政手続きなどの手順の解説があると、利用者と寺院の結びつきが、より強くなる。
ネット利用により、従来の紙による契約書等の「記入漏れ」が防止できる。また、ネット上に契約内容が保存され、将来的に、いつでも、どこでも契約内容の確認ができる。ネットにあることで、同居していない家族への情報共有、繰り返しての検討、比較などがスムーズに行える。ネット利用により、ネット上での決済が可能となる。また、ネット上のさまざまな決済システムとの連携により、ポイント付与など利用者のメリットが生まれる。墓石だけでなく、土地の永代使用、行政手続きなど、墓を持つには、さまざまなステップが必要であり、これらがネットにより一元管理できるようになった。墓に付帯する石、区画、寺院との関係、永代使用料、墓じまい等々が、ネットとマイページにより、明確化される。
現実として、サーバはAWS(登録商標)などのクラウドを利用することも視野に入れて、クラウド化によるメリットが付加される可能性もある。従来にないアドバンテージは、地域、寺院、区画、墓石、付帯サービス(彫刻など)、墓じまい、永代供養(合祀)などが明示され、比較・検討しやすく、契約、決済までが一元的に管理され、利用者に提供できる点になる。チャット、SNSなどとの連携により、運営者と利用者、利用者と寺院、運営者と寺院などのコミュニケーションツールとしても利用できるシステムである。システムが墓石販売用に網羅、完結している部分と、コミュニケーションツールとして開放される部分の可能性を有している。インスタグラムに寺院情報を掲載することで、墓石販売とは重ならない利用者からの「いいね」も獲得でき、SNSを利用した宣伝・広告の機能も有している。
本開示の墓販売装置、墓販売システム及び墓販売方法は、ネットワーク上で墓情報を提供する墓販売装置、墓販売システム及び墓販売方法として利用可能である。
10…墓、13…墓石、14…区画、16…墓園、22…利用者端末、23…墓販売コンピュータ、29…墓情報提供部、31…購入処理部、70…メニュー

Claims (8)

  1. 利用者が利用者端末を操作してアクセスできるネットワーク上に、前記利用者端末の表示部で閲覧できる墓情報を提供する墓情報提供部と、
    前記墓情報に含まれる墓を購入する注文を前記ネットワーク経由で受ける購入処理部と、
    を有し、
    前記墓情報は、型が異なる複数種類の墓石と、何れかの種類の前記墓石が建てられた墓地の区画と、をセットにした墓の販売価格を含む、墓販売装置。
  2. 請求項1記載の墓販売装置において、
    前記墓情報は、
    前記墓を撮影した静止画及び動画を含む、墓販売装置。
  3. 請求項1または2記載の墓販売装置において、
    前記墓情報は、前記墓が設けられた墓園及び前記墓地を提供する寺院が表示された地図を含む、墓販売装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項記載の墓販売装置において、
    前記墓情報は、前記墓石の型の種類、前記墓石の材質、及び前記墓石の色を選択可能な検索画面を含む、墓販売装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項記載の墓販売装置において、
    前記販売価格は、他の墓を、販売者から購入する前記墓へ移動する墓じまいの費用、及び前記販売者から購入する前記墓の永代供養を行う永代供養料を含む、墓販売装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項記載の墓販売装置において、
    前記利用者が前記墓を購入した後、購入した前記墓の法事通知を、前記ネットワーク経由で前記利用者端末へ送信する法事通知部が、更に設けられている、墓販売装置。
  7. 利用者により使用され、かつ、ネットワークに接続できる利用者端末と、
    墓販売者により管理され、かつ、前記ネットワークに接続される墓販売コンピュータと、
    を有し、
    前記墓販売コンピュータは、
    前記利用者端末の表示部で閲覧できる墓情報を前記ネットワーク上に提供する墓情報提供部と、
    前記利用者端末から送られる、前記墓情報に含まれる墓を購入する注文を、前記ネットワーク経由で受ける購入処理部と、
    を有し、
    前記墓情報は、型が異なる複数種類の墓石と、何れかの種類の前記墓石が建てられた墓地の区画と、をセットにした墓の販売価格を含む、墓販売システム。
  8. 利用者が利用者端末を操作してアクセスできるネットワーク上に、前記利用者端末の表示部で閲覧できる墓情報を提供する第1ステップと、
    前記墓情報に含まれる墓を購入する注文を前記ネットワーク経由で受ける第2ステップと、
    を有し、
    前記墓情報は、型が異なる複数種類の墓石と、何れかの種類の前記墓石が建てられた墓地の区画と、をセットにした墓の販売価格を含む、墓販売方法。
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