JP2023092846A - 合成セグメント及び土留構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋼殻の強度及び剛性を維持しつつ、コンクリートに生じる腹圧力を抑えることができる合成セグメント及び土留構造物を提供するものである。【解決手段】本発明は、土留構造物の周方向及び軸方向に複数連結されることにより、土留構造物を構築する合成セグメントであって、鋼殻と、鋼殻の内部に充填されたコンクリートと、を備え、鋼殻は、軸方向に離間して設けられた一対の主桁と、一対の主桁の外周側に接合されたスキンプレートと、一対の主桁の周方向の両端部に接合された一対の継手板と、一対の主桁間に接合された形状保持材と、を備え、形状保持材は、矩形の鋼板の軸方向の中央部に切り欠きを設けて形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、地中に埋設された土留構造物を形成する合成セグメントに関するものである。
従来、鉛直方向の地下構造物を構築する土留構造物の圧入工法として、アーバンリング工法(登録商標)が知られている。アーバンリング工法は、土留パネルを沈設地点でリング状の構造物に組み立てて、圧入装置でリング状の構造物を地中に圧入する。そして、リング状の構造物を地中に圧入した後、リング状の構造物の内部を掘削して排土し、その上に新たなリング状の構造物を増設するといった作業工程を所定の深度まで繰り返すことにより、立坑等の地下構造物を構築するものである。
また、トンネル構築法の一つにシールド工法がある。シールド工法とは、立坑内に設置した掘進機を一定長さ掘進させる毎に、その後部で、例えば、円弧状の合成セグメントをリング状に組み立ててセグメントリングを構築し、これを順次、延長させて円筒形の覆工を形成してシールドトンネルを構築する工法である。
上記のような立坑又はトンネル等に用いられる合成セグメントは、土留構造物の軸方向端面を形成する主桁、周方向の端面を形成する継手板及び外周面を形成するスキンプレートを有する鋼殻の内部にコンクリート等の充填材を充填して形成されている。合成セグメントは、鋼殻と充填コンクリートとを一体に形成することにより、強度及び剛性を確保することにより、周囲の地盤からの土圧に対し対抗することができる。また、合成セグメントは、土留方向の軸方向に引張応力又は圧縮応力が掛かるため、鋼殻の内部に土留構造物の軸方向に沿った方向に形状保持材が設けられており、対向して配置された主桁の間に接合されている。鋼殻は、形状保持材により主桁間の寸法が安定して保持される。
合成セグメントに形状保持材が設けられていた場合、鋼殻自体の強度及び剛性は確保できるものの、形状保持材の間及び形状保持材よりも土留構造の内側にある充填コンクリートは、土留構造の周方向の荷重を受けて土留構造の内側にはらみ出すように変位する。そこで、特許文献1においては、一対の主桁のそれぞれから対向する方向にフランジを突出させて充填したコンクリートのずれ止めとし、形状保持材よりも内側に位置する充填コンクリートの内部に周方向に延びる鉄筋を配置することによってコンクリートを補強している(特許文献1参照)。
特開2009-74291号公報
しかし、土留構造の外周側に位置する充填コンクリートは、鋼殻に形状保持材が配置されているため形状保持材を避けて周方向にわたって鉄筋を配置しており、コンクリートの強度が比較的低いという課題があった。また、形状保持材よりも内側に位置する鉄筋に作用する引張応力により鉄筋が変位し、コンクリートに生じる腹圧力を抑えることができないという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、鋼殻の強度及び剛性を維持しつつ、コンクリートに生じる腹圧力を抑えることができる合成セグメント及び土留構造物を提供するものである。
本発明に係る合成セグメントは、土留構造物の周方向及び軸方向に複数連結されることにより、前記土留構造物を構築する合成セグメントであって、鋼殻と、前記鋼殻の内部に充填されたコンクリートと、を備え、前記鋼殻は、前記軸方向に離間して設けられた一対の主桁と、前記一対の主桁の外周側に接合されたスキンプレートと、前記一対の主桁の前記周方向の両端部に接合された一対の継手板と、前記一対の主桁間に接合された形状保持材と、を備え、前記形状保持材は、矩形の鋼板の前記軸方向の中央部に切り欠きを設けて形成されているものである。
本発明の土留構造物は、上記の合成セグメントを前記周方向及び前記軸方向に複数組み合わせて形成されたものである。
本発明の合成セグメントは、一対の主桁間に接合された形状保持材の中央部に切り欠きを備えている。そして、形状保持材の切り欠きの内側に例えば鉄筋等を配置できるように構成されているため、形状保持材により主桁間の距離を保持するようにしつつ、コンクリートを補強する鉄筋の配置の自由度が向上する。これにより、コンクリートの内部に配置できる鉄筋の自由度が向上し、鋼殻の内側に設置されたコンクリートに生じる腹圧力に有利な鉄筋の配置が可能となる。
実施の形態1に係る土留構造物200の概念図である。 実施の形態1に係るセグメントリング150を孔軸方向ADに見た概念図である。 実施の形態1に係る合成セグメント100の一例を示す斜視図である。 実施の形態1に係る合成セグメント100の内部構造の一例を示す斜視図である。 図3の合成セグメント100を土留構造物200の外周側から見たときの斜視図である。 実施の形態1に係る合成セグメント100の断面構造の模式図である。 実施の形態1に係る合成セグメント100の比較例である合成セグメント1000の模式図である。 実施の形態1に係る合成セグメント100の模式図である。 実施の形態2に係る合成セグメント101の断面構造の模式図である。 実施の形態3に係る合成セグメント102の断面構造の模式図である。
以下、実施の形態に係る土留構造物について図面等を参照しながら説明する。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば、上、下、左、右、前、後、表及び裏等)を適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上の記載であり、装置、器具、あるいは部品等の配置、方向及び向きを限定するものではない。
実施の形態1.
[土留構造物200]
図1は、実施の形態1に係る土留構造物200の概念図である。なお、図1に示す、孔軸方向ADは、土留構造物200の軸方向を表しており、周方向CDは、土留構造物200の周方向を表している。また、径方向RDは、土留構造物200の径方向を表しており、Y1側は、土留構造物200の内周側を表しており、Y2側は、土留構造物200の外周側を表している。
土留構造物200は、例えばトンネルの覆工に用いられ、地山を掘削して形成された掘削孔の壁面に沿って設置される。土留構造物200は、地盤90に設置され、例えば、地下鉄、道路トンネル、上下水道、電力、通信のとう道、共同溝等を構成するトンネル、立坑として用いられる。土留構造物200は、筒状体であり、中空の部分を有している。土留構造物200は、少なくとも1つのセグメントリング150を有するか、又は複数のセグメントリング150をトンネルの延びる方向に連続して接続して形成されている。
また、土留構造物200は、圧入ケーソン工法の土留壁として用いられる構造物であってもよい。土留構造物200は、圧入工法等の施工法において地中の掘削面を覆う構造物である。土留構造物200は、地盤90に沈設される。土留構造物200は、筒状体であり、中空の部分である空間91を形成する。土留構造物200が立坑に用いられる場合は、地中において筒状の孔軸方向ADが上下方向となるように配置される。
土留構造物200は、孔軸方向ADに見た場合に円形状に形成されており、全体として円筒形状に形成されているが、円筒形状に限定されるものではない。土留構造物200は、筒状に形成されていれば、例えば、孔軸方向ADに見た場合に、長円形状あるいは小判形状等、他の形状に形成されていてもよい。
[セグメントリング150]
図2は、実施の形態1に係るセグメントリング150を孔軸方向ADに見た概念図である。セグメントリング150は、地中の掘削面を覆う構造物である。セグメントリング150は、孔軸方向ADに見た場合に環状に形成されており、全体として筒状に形成されている。セグメントリング150は、例えば、円筒形状に形成されているが、円筒形状に限定されるものではない。
土留構造物200は、複数のセグメントリング150が土留構造物200の延びる方向、すなわち、孔軸方向ADに沿って連結されることで構築される。土留構造物200が例えばシールド工法に用いられる場合には、土留構造物200は、トンネルの断面の1周分(1リング)ずつセグメントリング150が配置されることにより構築される。したがって、セグメントリング150は、土留構造物200において、トンネルの延びる方向の1単位を構成する。
セグメントリング150は、周方向CDにおいて、複数個の合成セグメント100に分割されている。すなわち、複数の合成セグメント100が環状に配置され、隣接する合成セグメント100同士が互いに連結されることによりセグメントリング150が形成される。なお、図2に示すセグメントリング150は、周方向CDにおいて、合成セグメント100の大きさが略等しいように記載されているが、合成セグメント100の大きさは周方向CDにおける設置位置によってそれぞれ異なる大きさに形成されてもよい。
図1に示すように、土留構造物200において、孔軸方向ADに隣接するセグメントリング150は、セグメントリング150を構成する合成セグメント100の位置が周方向CDにずれた配置状態で組み立てられている。より具体的には、土留構造物200において、セグメントリング150を構成する合成セグメント100が千鳥配置の関係となるように構築されている。
[合成セグメント100]
図3は、実施の形態1に係る合成セグメント100の一例を示す斜視図である。図4は、実施の形態1に係る合成セグメント100の内部構造の一例を示す斜視図である。図5は、図3の合成セグメント100を土留構造物200の外周側から見たときの斜視図である。図3~図5を用いて合成セグメント100について説明する。
合成セグメント100は、環状に配置され周方向CDに互いに連結されることにより地中の掘削面を覆う筒状に形成されたセグメントリング150を構成する。合成セグメント100は、複数の鋼材を組み合わせて構成される箱形の構造である。合成セグメント100は、セグメントリング150の孔軸方向ADに見た場合に円弧状に形成されており、全体として湾曲した形状に形成されている。
合成セグメント100は、鋼殻10と、鋼殻10内に打設されたコンクリート80とを有する。合成セグメント100は、箱状に形成された鋼殻10と、鋼殻10の内部に充填材として充填されたコンクリート80との合成構造であり、鋼殻10とコンクリート80とが一体化されて構成されている。また、合成セグメント100は、コンクリート80の内部に鉄筋40及び鉄筋41を備えている。鉄筋40は、主筋42及び配力筋44を接合して構成されている。鉄筋41は、主筋43と配力筋45とを接合して構成されている。
合成セグメント100の鋼殻10は、図4に示すように、一対の主桁11と、一対の継手板12と、スキンプレート16と、を備えている。鋼殻10は、これらの主桁11と、継手板12と、スキンプレート16とを互いに溶接固定して一体化することで箱状に形成されている。
一対の主桁11は、土留構造物200及びセグメントリング150の孔軸方向ADにおいて、隣り合う合成セグメント100同士が当接する部分であり、隣り合う合成セグメント100同士が接続される軸方向連結部93(図1参照)を構成する部分である。一対の主桁11は、土留構造物200及びセグメントリング150の孔軸方向ADにおいて、合成セグメント100の両端に位置するものである。すなわち、主桁11は、土留構造物200及びセグメントリング150の孔軸方向ADにおいて、スキンプレート16及び継手板12の両端に設けられている。主桁11は、孔軸方向ADにおいて、合成セグメント100の一方の面と他方の面とを形成する。
主桁11は、平板状に形成されている。主桁11は、トンネルの断面形状に応じて孔軸方向ADに見た平面視において円弧状に形成されており、環状の扇形状に形成されている。主桁11は、周方向CD且つ径方向RDに延びるように形成されている。
一対の主桁11の内、一方の主桁11には、孔軸方向ADに積み重ねた上下に隣り合う合成セグメント100同士を連結するためのボルト孔13が複数形成されている。ボルト孔13は、一例として形状保持材20で仕切られた各間隔において、1つずつ形成されている。また、図3に示すように、コンクリート80において、ボルト孔13に対応する箇所には、ボルトボックス81が設けられている。ボルトボックス81は、合成セグメント100において、コンクリート80と主桁11との間にボルト孔13を露出させる空間を形成する。ボルトボックス81は、孔軸方向ADにおいて、隣接する合成セグメント100の主桁11同士を締結するためのボルトを締結するために利用される作業用の空間となる。
一対の主桁11の内、他方の主桁11には、孔軸方向ADに積み重ねた上下に隣り合う合成セグメント100同士を連結するためのボス14が複数形成されている。ボス14には、ボルトを螺設するための雌ねじを有する取付孔14a(図6参照)が形成されている。
孔軸方向ADにおいて隣り合う合成セグメント100は、主桁11を突き合わせ、ボルトボックス81を利用し、ボス14に設けられたボルトであって、ボルト孔13に挿通したボルトの軸部をナットで締結することで連結される。なお、ボルト孔13及びボス14の形成数は、図示例に限定されず、例えば合成セグメント100の大きさ及び形状等を考慮して決定される。また、隣接する合成セグメント100の連結構造は、上記に限定されるものではなく、例えばボルトとナット又はワンタッチ継手により行っても良い。合成セグメント100は、主桁11同士を突き合わせて連結されて、土留構造物1の軸方向連結部93を形成する。
一対の継手板12は、土留構造物200及びセグメントリング150の周方向CDにおいて、隣り合う合成セグメント100同士が当接する部分であり、隣り合う合成セグメント100同士が周方向連結部92(図1参照)を構成する部分である。一対の継手板12は、周方向CDにおいて、合成セグメント100の両端に取り付けられている部材である。
継手板12は、板状に形成されており、矩形状の鋼板からなる。継手板12は、孔軸方向AD且つ径方向RDに延びるように形成されている。継手板12は、一対の主桁11の長手方向の両端部同士の間に架け渡され、固定されている。主桁11の長手方向は、周方向CDである。継手板12が位置する合成セグメント100の端部には、1つのセグメントリング150を形成するための合成セグメント100同士を連結するための継手が取り付けられていてもよい。
継手板12は、合成セグメント100の周方向CDの両端において、一対の主桁11と、一対の主桁11の間に配置されたスキンプレート16とによって形成された開口を覆うように配置されている。継手板12は、スキンプレート16の円弧方向の両端に設けられて合成セグメント100の左右の側面を形成する。
図3に示すように、継手板12には、掘削孔の周方向CDに配置した左右に隣り合う合成セグメント100を連結するためのボルト孔15が複数形成されている。また、図3に示すように、コンクリート80において、ボルト孔15に対応する箇所には、ボルトボックス82が設けられている。ボルトボックス82は、合成セグメント100において、コンクリート80と継手板12との間にボルト孔15を露出させる空間を形成する。ボルトボックス82は、周方向CDにおいて、隣接する合成セグメント100の継手板12同士を締結するためのボルトを締結するために利用される作業用の空間となる。なお、周方向CDの連結は、ボルト及びナットを用いて連結する構造のみに限定されず、例えば軸方向連結部93と同様にボルトとそれと螺合する取付孔14aを有するボス14を用いても良いし、ワンタッチ継手を用いても良い。
周方向において左右に隣り合う合成セグメント100は、継手板12を突き合わせ、ボルト孔15に挿通したボルトの軸部をナットで締結することで連結される。なお、図示したボルト孔15の形成数は一例であって、これに限定されるものではなく、例えば合成セグメント100の大きさ及び形状等を考慮して決定される。
スキンプレート16は、合成セグメント100の地山側に面する板状の部材であり、矩形の鋼板を面方向に円弧状に曲げて成形したものである。スキンプレート16は、曲面を有する板状に形成されている。スキンプレート16は、周方向CD且つ孔軸方向ADに延びるように形成されている。スキンプレート16は、孔軸方向ADに見た平面視で円弧状に形成されていると共に、径方向RDに見た側面視で四角形状に形成されている。
図4に示すように、スキンプレート16は、一対の主桁11及び一対の継手板12を接合して得られた枠体の地山側の端面の開口部を塞ぐように接合される。すなわち、スキンプレート16は、合成セグメント100を構成する主桁11及び継手板12の外周側に取り付けられている。スキンプレート16は、合成セグメント100が地中に設置された状態において、掘削孔の壁面に面しており、土留構造物200の外周側の周壁を構成する。
合成セグメント100の内部、すなわち、箱形状に形成された鋼殻10の内部には、形状保持材20が設けられている。また、形状保持材20は、合成セグメント100の製作上、主桁11間の寸法を確保するために設けられている。
形状保持材20は、孔軸方向ADに延びる部材である。形状保持材20は、主桁4及びスキンプレート6の面の法線方向に立設されており、孔軸方向ADにおいて、形状保持材20の端部が主桁11に接合されている。形状保持材20は、例えば鋼板等から成る図示したような板状部材、又は図示省略の鉄筋棒等から成る棒状部材で構成されている。形状保持材20は、図示例の場合、周方向CDに間隔を開けて6つ配置されている。形状保持材20の設置個数及び配置は、図示例に限定されず、例えば合成セグメント100の大きさ及び形状等を考慮して決定される。
図6は、実施の形態1に係る合成セグメント100の断面構造の模式図である。図6は、合成セグメント100の土留構造物200の中心Cを含む断面を示しており、図中の上側に中心Cが位置する。また、図6において、コンクリート80の外形を二点鎖線で示している。
形状保持材20は、矩形の板の孔軸方向ADの中央部に切り欠き21を設けた形状になっている。切り欠き21は、形状保持材20の内側を向いた端縁22を切り欠いて形成された矩形の切り欠きである。切り欠き21の底に相当する端縁21aは、土留構造物200の孔軸方向ADと平行である。端縁21aの孔軸方向ADの両端から径方向RDに向かって垂直に端縁21bが立ち上がっている。
実施の形態1において、形状保持材20の端縁21aは、径方向RDにおける鋼殻10の幅の中央N(図8参照)よりも外側に位置している。切り欠き21は、隅部が直角に形成されているが、例えば隅部にR形状又は傾斜部が設けられていても良い。
鉄筋40は、径方向RDにおいて最も内側に配置された鉄筋であり、鉄筋41は、最も外側に配置された鉄筋である。鉄筋40及び鉄筋41は、コンクリート80を補強するためにコンクリート80の内部に埋設されるものである。鉄筋40は、それぞれ周方向CDに延びる主筋42と孔軸方向ADに延びる配力筋44とを備える。主筋42と配力筋44とは、例えば溶接により接合される。鉄筋41は、それぞれ周方向CDに延びる主筋43と孔軸方向ADに延びる配力筋45とを備える。主筋43と配力筋45とは、例えば溶接により接合される。主筋42、主筋43、配力筋44及び配力筋45は、例えば、棒鋼、異形棒鋼などにより構成される。鉄筋40は、径方向RDの最内周に配置された鉄筋であり、内側鉄筋40とも称する。鉄筋41は、径方向RDの最外周に配置された鉄筋であり、外側鉄筋41とも称する。なお、主筋42、主筋43、配力筋44及び配力筋45は、溶接接合以外にも、例えば針金等の結束線を用いて結束して接合される場合があり、接合の形態は限定されない。
主筋42及び主筋43は、主鋼材としてコンクリート80の内部に埋設されており、合成セグメント100の周方向CDに延びるように配筋されている。図4に示す合成セグメント100の鉄筋40及び鉄筋41は、それぞれ主筋42又は主筋43を孔軸方向ADに沿って4本ずつ有しているが、主筋42及び主筋43の数は、当該数に限定されるものではない。
配力筋44及び配力筋45は、コンクリート80の内部に埋設されており、合成セグメント100の孔軸方向ADに延びるように配筋される。配力筋44は、複数の主筋42に直交して配置され、複数の主筋42同士を連結するように溶接等により接合されている。配力筋45も同様に複数の主筋43同士を連結するように接合されている。実施の形態1において、合成セグメント100は、配力筋44及び配力筋45が周方向CDに8本ずつ配置されているが、配力筋44及び配力筋45の数は、当該数に限定されるものではない。
外側鉄筋41は、形状保持材20に形成された切り欠き21の端縁21aに接して配置されている。詳しくは、外側鉄筋41のうち、径方向RDにおいて内側に配置された主筋43が切り欠き21の端縁21aに接するように配置されている。端縁21aは、切り欠き21の内側を向いた端縁である。主筋43は、接している端縁21aに溶接により接合されている。主筋43は、図4に示す6か所の形状保持材20に接合され、コンクリート80が充填される前に鋼殻10と一体に形成されている。
図6に示すように、内側鉄筋40の配力筋44は、孔軸方向ADに延び、形状保持材20の切り欠き21の孔軸方向ADの幅よりも長くなっている。配力筋44の孔軸方向ADの両方の端部44aは、形状保持材20の板面23に溶接により接合されていても良い。つまり、周方向CDにおいて、複数の配力筋44のうちの少なくとも2本の配力筋44は、形状保持材20の板面23に隣接するように配置され、形状保持材20の板面23に接合される。これにより、鉄筋40は、形状保持材20の径方向RDにおける内側の端縁22付近に固定され、合成セグメント100内の位置が決まる。この場合、複数の形状保持材20と複数の配力筋44との配置を調整し、各形状保持材20に配力筋44が接合されるように構成してもよい。
また、外側鉄筋41の配力筋45も同様に形状保持材20の切り欠き21の孔軸方向ADの幅よりも長く形成され、形状保持材20の板面23に接合されていても良い。これにより、鉄筋41と鋼殻10との結合が強くなる。外側鉄筋41の配力筋44も、形状保持材20の位置に合わせて配置されることにより、外側鉄筋41と形状保持材20との接合箇所を増やすことができる。
[実施の形態1に係る合成セグメント100の作用]
図7は、実施の形態1に係る合成セグメント100の比較例である合成セグメント1000の模式図である。図7は、土留構造物200を孔軸方向ADから見た図であり、土留構造物200を構成する合成セグメント1000を模式的に表している。比較例に係る合成セグメント1000は、鋼殻1010、鋼殻1010の内部に充填されたコンクリート80及びコンクリート80の内部に配筋された主筋42を備える。合成セグメント1000は、径方向RDにおいて外側に形状保持材1020を備えるため、主筋42が合成セグメント1000の内側部分のみに配置されている。なお、形状保持材1020は、通常の矩形の鋼板により構成され、主桁11の間を接続している。
合成セグメント1000によって構成されるセグメントリング150に、例えば地盤90から土圧が掛かった場合、合成セグメント1000は、図7に示される荷重Fを受ける。そして、合成セグメント1000は、中央部に荷重Fを受けるため、全体的に曲げモーメントMを受ける。なお、図7においては合成セグメント1000に掛かる荷重Fは、模式的に表示されているが、実際には合成セグメント1000の外周側に分布して掛かるものである。
合成セグメント1000に曲げモーメントMが生じると、コンクリート80は、図7の矢印fで示される腹圧力が生じ、形状保持材1020の間において外形Pで示すような変形を生じる。つまり、コンクリート80は、形状保持材1020の間の中央部において径方向RDの内側に向かってはらみ出すように変形する。このとき、コンクリート80は、周方向CDにおいて、2つの形状保持材1020の間の中央部及び形状保持材1020と継手板12との間の中央部において、鋼殻1010からはらみ出し、鋼殻1010との間にずれが生じる。
また、コンクリート80の内部には主筋42が配置されており、主筋42は、曲げモーメントMによってコンクリート80に生じる引張応力Tに対し対抗できる。しかし、周方向CDに沿って円弧状に形成された主筋42は、引張応力Tによって全体的に曲率が小さくなる方向に変形する。つまり、主筋42は、合成セグメント1000の中央部において径方向RDにおいて内側方向に変位する。この主筋42の変位が図7に矢印fで示される腹圧力となる。これが、比較例の合成セグメント1000において、コンクリート80を鋼殻1010から内周側にはらみ出す原因の1つである。一方、図7においてコンクリート80は、2つの形状保持材1020の間において楔形状になっており、内側にはらみ出す変形が抑えられている。すなわち、形状保持材1020は、コンクリート80と鋼殻1010とのずれ止めとして作用する。しかし、2つの形状保持材1020の板面が成す角度は小さいため、コンクリート80が半径方向にはらみ出す変形を抑える効果が小さい。よって、比較例の合成セグメント1000においては、コンクリート80が鋼殻1010からはらみ出すように変形するのを抑えるのが難しい。
このように、コンクリート80が鋼殻1010からはらみ出す変形が抑えらず、鋼殻1010とコンクリート80との間にずれが生じると、鋼殻1010とコンクリート80との一体化が図れなくなるばかりでなく、コンクリート80によりトンネル周方向の圧縮力を負担できなくなるので、合成セグメント1000としての耐力が急激に低下するようになるという問題が生じる。したがって、比較例に係る合成セグメント1000は、鋼殻1010とコンクリート80とのずれを如何に抑えるかが課題となる。
図8は、実施の形態1に係る合成セグメント100の模式図である。図8は、図7に対応する合成セグメント100の模式図であり、合成セグメント100の構造を部分的に省略して表示している。実施の形態1に係る合成セグメント100は、比較例と異なり、主筋42よりも径方向RDの外側に位置する主筋43を備える。主筋43は、形状保持材20の切り欠き21の端縁21aに接合されており、鋼殻10と一体になっている。図8においては、接合部Wが主筋43と形状保持材20とが固定されている箇所を示している。これにより、合成セグメント100は、比較例よりもコンクリート80と鋼殻10との結合力が向上している。つまり、主筋43は、接合部Wにおいて鋼殻10に支持され、コンクリート80が接合部Wの間の主筋43の一部に支持される。なお、形状保持材20は、切り欠き21を有し主筋43を配置できるように構成されているが、一対の主桁11の間に亘って配置されており、コンクリート80のずれ止めとして機能する。
主筋43は、形状保持材20により鋼殻10に固定されている。そのため、主筋43は合成セグメント100に曲げモーメントMが作用したときに圧縮応力又は引張応力を受けた場合であっても土留構造物200の内側に向かって変位しにくくなっている。これによりコンクリート80に発生する腹圧力を抑えることが可能となる。なお、外側鉄筋41は、主筋43に変わって配力筋45の端部45aを、形状保持材20の板面23に接合しても良い。この場合であっても主筋43は、間接的であるが形状保持材20に接合される。また、外側鉄筋41は、主筋43と配力筋45の両方を形状保持材20に接合しても良い。
実施の形態1に係る合成セグメント100は、主筋42に接合された配力筋44の端部44aを形状保持材20に接合することもできる。この場合であっても、径方向RDにおいて内側に位置する内側鉄筋40も鋼殻10に一体となり、内側鉄筋40の主筋42が間接的に鋼殻10に固定される。これにより、引張応力Tによる主筋42の変位を抑えることができるため、コンクリート80に生ずる腹圧力も抑えることができる。
また、コンクリート80の内部において径方向RDに離れて配置される内側鉄筋40及び外側鉄筋41が形状保持材20に接合されている場合、内側鉄筋40及び外側鉄筋41は、形状保持材20を介して連結される。つまり、外側に位置する主筋43と内側に位置する主筋42とが拘束され、コンクリート80は、径方向RDにおいて内側に膨らむような変形が抑えられ、腹圧力が抑制される。外側に位置する主筋43と内側に位置する主筋42とは、鋼殻10の径方向RDの中央Nを挟んで配置されていることにより、コンクリート80の曲げモーメントMに対する強度が向上する。
実施の形態1に係る合成セグメント100は、形状保持材20により鋼殻10の剛性及び強度を確保しつつ、切り欠き21に周方向に延びる主筋42又は43を配置できるため、コンクリート80の強度が向上し、全体としての強度も向上する。また、合成セグメント100は、切り欠き21の内側にさらに鉄筋を配置することもでき、例えば内側鉄筋40と外側鉄筋41との間にもう一層の主筋及び配力筋から成る鉄筋を配置しても良い。
また、実施の形態1に係る合成セグメント100は、形状保持材20に径方向RDの内側を向いた切り欠き21を有するため、製造時において鉄筋40及び鉄筋41を配置する作業が容易で、接合の作業性も優れているという利点がある。
実施の形態2.
実施の形態2に係る合成セグメント101について説明する。合成セグメント101は、実施の形態1に係る合成セグメント100に対し、鉄筋40の固定構造を変更したものである。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9は、実施の形態2に係る合成セグメント101の断面構造の模式図である。実施の形態2に係る合成セグメント101は、鉄筋40を構成する主筋42と鋼殻10のスキンプレート16とに接合された径方向連結部材46を備える。径方向連結部材46は、コの字形に形成されており、径方向RDの外側の端部においてスキンプレート16と接合される鋼殻側接合部46a及び径方向RDの内側の端部において主筋42と接合される主筋側接合部46bを備える。径方向連結部材46は、スキンプレート16と主筋42との距離の変動を抑える。なお、径方向連結部材46は、径方向鉄筋と称する場合もある。
図9においては、径方向連結部材46が孔軸方向ADの両端に位置する主筋42のみに設けられているが、この形態のみに限定されない。例えば、径方向連結部材46は、中央部に位置する主筋42に設けられていても良く、設置数及び設置箇所を適宜変更できる。
径方向連結部材46の位置を変更することにより、合成セグメント101は、主筋42とスキンプレート16とを連結する箇所を自由に設定できる。例えば、2つの形状保持材20の中央部に径方向連結部材46を設置することにより、図7において説明した主筋42の径方向RD内側方向への変位を効果的に抑制できるため、腹圧力が抑制され、コンクリート80が内側にはらみ出す変形を抑える効果が向上する。径方向連結部材46は、周方向CDにおいて形状保持材20の間に設置することにより、腹圧力の抑制効果をより向上させることができる。
径方向連結部材46は、例えばコの字に曲げられた棒鋼により構成されるが、形状及び材料を限定するものではない。例えば、径方向連結部材46は、鋼殻側接合部46aと主筋側接合部46bとが異なる方向を向くように構成されていても良い。また、径方向連結部材46は、鋼板を折り曲げて形成しても良い。
径方向連結部材46は、径方向RDに延びるように配置されるものに限定されず、例えば径方向RDに対し周方向CD又は孔軸方向ADに傾斜させて設置されても良い。また、1つの径方向連結部材46を用いて複数の主筋42とスキンプレート16とを連結しても良い。径方向連結部材46は、鋼殻側接合部46a又は主筋側接合部46bを複数備えていても良い。
なお、径方向連結部材46は、内側鉄筋40の主筋42の代わりに配力筋44に接合されていても良い。配力筋44の径方向RDへの変位を抑えることにより間接的に主筋42の変位を抑えられる。このとき、径方向連結部材46と配力筋44とが一体に構成されていても良い。つまり、配力筋44の一部を径方向RDに伸ばし、鋼殻10と接合させても良い。
径方向連結部材46は、内側鉄筋40に接合され、さらに外側鉄筋41にも接合されていても良い。これにより、内側鉄筋40及び外側鉄筋41と鋼殻10とがより強固に一体化されるため、内側鉄筋40と共に外側鉄筋41の変位も抑えられ、腹圧力の抑制効果をより向上させることができる。
また、鉄筋40の径方向RDにおける位置をさらに内側にすることもできる。これにより、合成セグメント101に掛かる曲げモーメントMによりコンクリート80の引張応力が高い部分を主筋42により補強しつつ、主筋42の変位を抑えることができる。
以上のように、実施の形態2に係る合成セグメント101によれば、内側に位置する鉄筋40と鋼殻10とを連結することにより、鋼殻10に対する鉄筋40の変位を抑えることができる。そのため、合成セグメント101は、腹圧力を抑制できる。なお、実施の形態2においては、スキンプレート16と鉄筋40とを連結しているが、径方向連結部材46の鋼殻側接合部46aは、鋼殻10の構造に応じて鋼殻10を構成する他の部材に連結しても良い。
実施の形態3.
実施の形態3に係る合成セグメント102について説明する。合成セグメント102は、実施の形態2に係る合成セグメント101に対し、径方向連結部材46により連結させる対象を変更したものである。なお、実施の形態1又は実施の形態2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10は、実施の形態3に係る合成セグメント102の断面構造の模式図である。実施の形態3に係る合成セグメント102は、径方向連結部材46により内側鉄筋40と外側鉄筋41とを連結したものである。これにより、内側鉄筋40は、外側鉄筋41との間の距離の変動が抑えられる。外側鉄筋41は、形状保持材20に設けられた切り欠き21の端縁21aに接合されて鋼殻10に固定されているため、間接的に内側鉄筋40の鋼殻10に対する変位を抑えることができる。これにより、合成セグメント102は、腹圧力を抑えることができる。
また、合成セグメント102は、径方向RDにおいて内側鉄筋40の位置を内側に移動できる。これにより、合成セグメント102に掛かる曲げモーメントMによりコンクリート80の引張応力が高い部分を主筋42により補強しつつ、主筋42の変位を抑えることができる。
実施の形態3の径方向連結部材46は、内側鉄筋40又は外側鉄筋41の配力筋44又は45の一部によって構成されていても良い。つまり、配力筋44又は45を径方向RDに延ばして主筋42又は43と接合しても良い。この場合、内側鉄筋40と外側鉄筋41とは一体の鉄筋かごとして形成されていることになる。
以上のように、実施の形態3に係る合成セグメント102によれば、内側に位置する鉄筋40と外側に位置する鉄筋41とを連結することにより、鉄筋40と鉄筋41との結合力が高まり、コンクリート80の強度も向上する。また、形状保持材20に固定された鉄筋41を介して鉄筋40も鋼殻10に固定されるため、鉄筋40の変位を抑えることができる。そのため、合成セグメント102は、腹圧力を抑制できる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、各実施の形態に示された構成は組み合わせることができる。また、各実施の形態に別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 土留構造物、4 主桁、6 スキンプレート、10 鋼殻、11 主桁、12 継手板、13 ボルト孔、14 ボス、14a 取付孔、15 ボルト孔、16 スキンプレート、20 形状保持材、21 切り欠き、21a 端縁、21b 端縁、22 端縁、23 板面、40 (内側)鉄筋、41 (外側)鉄筋、42 主筋、43 主筋、44 配力筋、44a 端部、45 配力筋、45a 端部、46 径方向連結部材、46a 鋼殻側接合部、46b 主筋側接合部、80 コンクリート、81 ボルトボックス、82 ボルトボックス、90 地盤、91 空間、92 周方向連結部、93 軸方向連結部、100 合成セグメント、101 合成セグメント、102 合成セグメント、150 セグメントリング、200 土留構造物、1000 合成セグメント、1010 鋼殻、1020 形状保持材、AD 孔軸方向、C 中心、CD 周方向、M 曲げモーメント、P 外形、RD 径方向、T 引張応力、W 接合部。

Claims (13)

  1. 土留構造物の周方向及び軸方向に複数連結されることにより、前記土留構造物を構築する合成セグメントであって、
    鋼殻と、
    前記鋼殻の内部に充填されたコンクリートと、を備え、
    前記鋼殻は、
    前記軸方向に離間して設けられた一対の主桁と、
    前記一対の主桁の外周側に接合されたスキンプレートと、
    前記一対の主桁の前記周方向の両端部に接合された一対の継手板と、
    前記一対の主桁間に接合された形状保持材と、を備え、
    前記形状保持材は、
    矩形の鋼板の前記軸方向の中央部に切り欠きを設けて形成されている、合成セグメント。
  2. 前記周方向に延びる主筋及び前記軸方向に延びる配力筋を有する鉄筋を、更に備え、
    前記鉄筋は、
    少なくとも一部が前記切り欠きの内側に配置され、前記形状保持材に固定されている、請求項1に記載の合成セグメント。
  3. 前記鉄筋は、
    前記土留構造物の径方向において外側に配置される外側鉄筋と、内側に配置される内側鉄筋と、を備える、請求項2に記載の合成セグメント。
  4. 前記外側鉄筋は、
    前記形状保持材の前記切り欠きの前記径方向の端縁に接合されている、請求項3に記載の合成セグメント。
  5. 前記切り欠きの前記径方向を向いた端縁は、
    前記鋼殻の前記径方向の幅の中心よりも外側に位置する、請求項4に記載の合成セグメント。
  6. 前記外側鉄筋は、
    前記鋼殻の前記径方向の幅の中心よりも外側に位置する、請求項5に記載の合成セグメント。
  7. 前記内側鉄筋の前記主筋と前記配力筋とは、
    互いに接合され、
    前記配力筋の前記軸方向の端部は、
    前記形状保持材の板面に接合されている、請求項3~6の何れか1項に記載の合成セグメント。
  8. 前記外側鉄筋及び前記内側鉄筋のそれぞれの前記主筋は、
    前記径方向に連結されている、請求項3~7の何れか1項に記載の合成セグメント。
  9. 前記鉄筋は、
    前記径方向に延びる径方向連結部材を更に備え、
    前記径方向連結部材は、
    前記外側鉄筋及び前記内側鉄筋のそれぞれの前記主筋を連結する、請求項8に記載の合成セグメント。
  10. 前記鉄筋は、
    前記径方向に延びる径方向連結部材を更に備え、
    前記径方向連結部材の一端が前記鋼殻と連結されている、請求項3~8の何れか1項に記載の合成セグメント。
  11. 前記径方向連結部材は、
    前記内側鉄筋の前記主筋と前記スキンプレートとを連結する、請求項10に記載の合成セグメント。
  12. 前記径方向連結部材は、
    前記内側鉄筋の前記配力筋と前記スキンプレートとを連結する、請求項10に記載の合成セグメント。
  13. 請求項1~12の何れか1項に記載の合成セグメントを前記周方向及び前記軸方向に複数組み合わせて形成された、土留構造物。
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