JP2023092721A - クラッド材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 接合面への圧延油の浸入を抑制して耐剥離性を向上し、望ましくは、曲げ加工で剥離が発生しにくい耐曲げ剥離性を有する、クラッド材の製造方法を提供する。【解決手段】 第1金属から成る第1金属板と、第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属板と、第3金属から成る第3金属板と、を準備する工程と、第2金属板の圧延面を露出させないように、第1金属板と第3金属板とで第2金属板を挟み込んだ状態で圧延し、第1金属から成る第1金属層と、第2金属から成る第2金属層と、第3金属から成る第3金属層と、から成る、クラッド圧延材を形成する工程と、クラッド圧延材から第3金属層を除去する工程と、を含み、厚さ方向の一方の圧延面側には第2金属層が存在し、厚さ方向の他方の圧延面側には第2金属層が存在していない、クラッド材を形成する、クラッド材の製造方法とする。【選択図】図1

Description

この発明は、クラッド材の製造方法に関する。
各種の自動車両および電子機器などの設備装置には電池パックが搭載される。電池パックは、必要に応じて、複数の電池セルが直列に接続された電池群として構成され、さらに、複数の電池群が並列に接続されたより大きな電池群として構成される。電池セル、電池群および電池パックには正極と負極があり、正極と負極とは配線部品により相互接続される。一般的に、正極の端子にはアルミニウム(Al)が使用され、負極の端子には銅(Cu)が使用される。そのため、Al層とCu層により構成されたクラッド材は、上記配線部品に好適である。
また、各種の自動車両および電子機器などの設備装置には多くの半導体装置が搭載される。半導体装置は、必要に応じて、高集積化、多積層化、あるいは、大電流化される。そのため、通電時の発熱量が増大し、通電で生じた多量の熱を装置外に逃がすように構成される。たとえば、機械的強さが必要なシャーシに対して熱伝導性を付与した放熱部品や、熱伝導性が必要なサポート部品に対して機械的強さを付与した放熱部品などが使用される。そのため、熱伝導性が良好なCu層と、機械的強さが良好な鉄(Fe)層またはステンレス鋼(SUS)層により構成されたクラッド材は、上記放熱部品に好適である。
上記配線部品に好適と考えられるクラッド材は、たとえば、特許文献1に開示されている。特許文献1には、アルミニウム(Al)またはAl合金から成る第1金属板の側端面と、銅(Cu)またはCu合金から成る第2金属板の側端面とが、圧延ロールにより圧延接合されて形成された、並接クラッド板(クラッド材)が開示される。このクラッド材は、第1金属板および第2金属板のそれぞれの側端面を圧延幅方向に対して傾斜する面(傾斜面)とし、それぞれの傾斜面に形成した一方の凸部(または凹部)と他方の凹部(または凸部)とを組み合わせた状態で、圧延ロールにより圧延接合する方法で形成することができる。このクラッド材は、第1金属板(第1金属層)と第2金属板(第2金属層)との接合面(側端面)を凹凸状の傾斜面に構成することで、接合面の接合性(耐剥離性)向上が図られている。
また、上記放熱部品に好適と考えられるクラッド材は、たとえば、特許文献2に開示されている。特許文献2には、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鋼(Fe)またはステンレス鋼(SUS)などの複数の金属板を所望の配列で組み合せた状態で、圧延ロールにより圧延接合されて形成された、クラッド金属複合材(クラッド材)が開示される。このクラッド材は、所望の材質の複数の金属板から角形断面の複数の金属角材を形成し、複数の金属角材を所望の配列で組み合せることで、クラッド材の機能や特性の選択を可能にしている。
近年、上記した配線部品や放熱部品には、より過酷な振動や衝撃に対する耐久性や信頼性が要望されている。さらに、最近、配線部品や放熱部品を使用する設備装置の形状の複雑化や多様化に対応するため、配線部品や放熱部品を曲げ加工する場合が増えている。そのため、曲げ加工が可能な高い耐剥離性(耐曲げ剥離性)を有する、配線部品や放熱部品に好適なクラッド材が望まれている。
特許第4780664号公報 特表2018―517567号公報
特許文献1が開示するクラッド材は、その厚さ方向の表面に、第1金属層と第2金属層との接合端部が露出している。この接合端部が厚さ方向の表面に露出する構成は、特許文献2が開示するクラッド材でも同様である。一般的な圧延ロールによる圧延接合では、被圧延材(金属板)と圧延ロールとの摩擦軽減や冷却性の付与などを目的として、圧延油(潤滑油)を供給する。そのため、圧延接合中、第1金属板の接合面(側端面)と第2金属板の接合面(側端面)との間に、圧延油が浸入する可能性がある。圧延油が接合面の間に浸入すると、これに起因して、第1金属層と第2金属層との接合界面に何らかの変質が生じるおそれがある。こうした接合界面の変質は、クラッド材の層間の接合強度の低下の原因になる。
また、特許文献1が開示するクラッド材は、第1金属層の圧延幅方向の接合端部および第2金属層の圧延幅方向のそれぞれの接合端部が三角形状に尖っている。この接合端部の三角形状に尖った部分(尖頭部)は厚さが極めて小さいため、接合端部に十分な接合強度が得られない可能性がある。その結果、特許文献1が開示するクラッド材は、曲げ加工において接合端部に剥離が発生する可能性がある。
また、特許文献2が開示するクラッド材の圧延幅方向の接合面になる側端面は、特許文献1が開示するクラッド材の傾斜面とは異なり、金属角材の圧延幅方向に対して垂直な面(垂直面)になっている。この垂直面は、圧延ロールの圧下方向(金属板の厚さ方向)に対して平行に位置する。そのため、垂直面同士の接合に必要な圧延力(分力)が作用しにくく、この垂直面の接合端部は、接合されない、もしくは、十分な接合強度が得られない可能性がある。その結果、特許文献2が開示するクラッド材は、接合端部に未接合部を有するか、もしくは、曲げ加工において接合端部に剥離が発生する可能性がある。
この発明の目的は、接合面への圧延油の浸入を抑制して耐剥離性を向上することが可能な、さらに望ましくは、曲げ加工において剥離がより発生しにくい耐曲げ剥離性を有することが可能な、クラッド材の製造方法を提供することである。
この発明者は、クラッド材の耐剥離性および耐曲げ剥離性の向上のために、各種構造のクラッド材の試作を繰り返し、第1金属板(第1金属層)と第2金属板(第2金属層)との接合界面を十分に精査した。そして、特に、接合界面が表面に露出する接合端部およびその近傍の接合形態および接合性状に着目し、第1金属板と第2金属板との接合端部に圧延ロールを直に当接させないという発想を得て、同時に、第1金属板と第2金属板との接合端部付近における圧延幅方向への変形を制限するという発想を得て、その後の工夫により、製品部分(クラッド材)にダミー部分を圧延接合するという手段により上記課題が解決できることを見出し、この発明に想到した。
この発明に係るクラッド材の製造方法は、第1金属から成る第1金属板と、前記第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属板と、第3金属から成る第3金属板と、を準備する工程と、前記第2金属板の圧延面を露出させないように、前記第1金属板と前記第3金属板とで前記第2金属板を挟み込んだ状態で圧延し、前記第1金属から成る第1金属層と、前記第2金属から成る第2金属層と、前記第3金属から成る第3金属層と、から成る、クラッド圧延材を形成する工程と、前記クラッド圧延材から前記第3金属層を除去する工程と、を含み、厚さ方向の一方の圧延面側には前記第2金属層が存在し、厚さ方向の他方の圧延面側には前記第2金属層が存在していない、クラッド材を形成する。
この発明において、前記第2金属板よりも圧延幅方向の長さが大きい、前記第1金属板および前記第3金属板を準備し、前記第1金属層よりも圧延幅方向の長さが小さい前記第2金属層が厚さ方向の一方の圧延面側に存在し、厚さ方向の他方の圧延面側には前記第2金属層が存在していない、クラッド材を形成することができる。
この発明において、前記クラッド圧延材を形成する工程では、65%以上の圧下率で圧延する、ことが好ましい。
この発明において、前記第3金属として、前記第3金属板に接する前記第1金属板および前記第2金属板との硬さの差が100HV以下になる金属を選択する、ことが好ましい。
この発明において、前記第3金属は、Al、Al合金、Cu、Cu合金、Fe、および、Fe合金のうちのいずれか1つとする、ことが好ましい。
この発明において、前記第1金属と前記第2金属とのうち、一方をAlまたはAl合金とし、他方をCuまたはCu合金とする、ことができる。
この発明において、前記第1金属と前記第2金属とのうち、一方をCuまたはCu合金とし、他方をFeまたはFe合金、あるいはステンレス鋼とする、ことができる。
この発明によれば、接合面への圧延油の浸入を抑制して耐剥離性を向上することが可能になり、さらに望ましくは、曲げ加工において剥離がより発生しにくい耐曲げ剥離性を有することが可能になる、クラッド材の製造方法を提供することができる。
この発明に係るクラッド材の製造方法の工程の流れを示す図である。 この発明に係るクラッド圧延材の第1実施形態の構成例(インレイ型)を示す図である。 この発明に係るクラッド材の第1実施形態の構成例(インレイ型)を示す図である。 この発明に係るクラッド圧延材の第2実施形態の構成例(エッジレイ型)を示す図である。 この発明に係るクラッド材の第2実施形態の構成例(エッジレイ型)を示す図である。 この発明に係るクラッド圧延材の第3実施形態の構成例(エッジレイ型の変形例)を示す図である。 この発明に係るクラッド材の第3実施形態の構成例(エッジレイ型の変形例)を示す図である。 本発明例であって、Al層-Cu層(インレイ層)-Al層(第3金属層)の3層構造を有するインレイ型のクラッド圧延材の接合端部を含む部分を拡大した断面を示す図(写像)である。 本発明例であって、Al層-Cu層(インレイ層)-Cu層(第3金属層)の3層構造を有するインレイ型のクラッド圧延材の接合端部を含む部分を拡大した断面を示す図(写像)である。 本発明例であって、Al層-Cu層(インレイ層)の2層構造を有するインレイ型のクラッド材の接合端部を含む部分を拡大した断面を示す図(写像)である。 比較例(比較例1)であって、Al層-Cu層(インレイ層)の2層構造を有するインレイ型のクラッド材の接合端部を含む部分を拡大した断面を示す図(写像)である。 比較例(比較例1)であって、Al層-Cu層(インレイ層)の2層構造を有するインレイ型のクラッド材の接合端部を含む部分を拡大した断面を示す図(写像)である。 本発明例であって、Al層-Cu層(インレイ層)の2層構造を有するインレイ型のクラッド材の曲げ試験後の断面を示す図(写像)である。 図13に示す断面であって、一方(Y2側)の接合端部を含む部分を拡大した断面を示す図(写像)である。 比較例(比較例2)であって、Al層-Cu層(インレイ層)の2層構造を有するインレイ型のクラッド材の曲げ試験後の断面を示す図(写像)である。
この発明に係るクラッド材の製造方法について、この製造方法により製造可能なクラッド材の構成例を幾つか挙げて、適宜図面を参照して説明する。なお、この発明に係るクラッド材の製造方法は、ここに例示する構成例に限定するものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれると解することが相当である。なお、クラッド材の製造方法に係る用語および符号は、特段の断りがない限り、明細書および図面の記載において共用することがある。たとえば、図2において、第1金属板および第1金属層は符号「101」を、第2金属板および第2金属層は符号「102」を、第3金属板および第3金属層層は符号「103」を、それぞれ、共用する。
この発明に係るクラッド材の製造方法について、図1に、工程の流れを示す。図1に示すように、この発明に係るクラッド材の製造方法は、金属板の準備工程と、クラッド圧延材の形成工程と、金属層の除去工程と、を含む。金属板の準備工程では、少なくとも3つの金属板を準備する。クラッド圧延材の形成工程では、少なくとも3つの金属層から成るクラッド圧延材を形成する。金属層の除去工程では、少なくとも2つの金属層から成るクラッド材を形成する。なお、金属板の厚さ方向をZ方向(図2参照)とし、圧延幅方向をY方向(図2参照)とし、圧延方向をX方向(図示略)とする。
<第1実施形態>
図1に示すクラッド材の製造方法に関し、クラッド圧延材およびクラッド材の構成例として、図2および図3に示すインレイ型を挙げる。
図2に示すクラッド圧延材100は、第1金属から成る第1金属板101と、第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属板102と、第3金属から成る第3金属板103とを用いて、圧延ロールにより圧延接合されて、形成されている。第2金属板102は、クラッド圧延材100の中央に位置する芯材(インレイコア)になる。これにより、第1金属から成る第1金属層101と、第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属層102と、第3金属から成る第3金属層103と、により構成された、クラッド圧延材100に成っている。このクラッド圧延材100において、第1金属層101は第1金属板101に対応し、第2金属層102は第2金属板102に対応し、第3金属層103は第3金属板103に対応する。したがって、第2金属層102は、クラッド圧延材100の中央に位置する芯層(インレイ層)になる。このクラッド圧延材100は、第1金属層101と第2金属層102とが製品対応部100Aを構成し、第3金属層103がダミー部100Bを構成する。
また、図2に示すクラッド圧延材100は、Z方向の一方の圧延面側(Z2側)には第2金属層102が存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層102が存在していない。このクラッド圧延材100は、第1金属層101よりもY方向の長さが小さい第2金属層102がZ方向の一方の圧延面側(Z2側)に存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層102が存在していない。このクラッド圧延材100は、第2金属層102のY方向の一方(Y1側)の側面102cおよび他方(Y2側)の側面102cが、いずれも、露出していない。
図3に示すクラッド材10は、図2に示すクラッド圧延材100の製品対応部100Aに対応する。このクラッド材10は、第1金属から成る第1金属層11と、第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属層12と、により構成されている。このクラッド材10は、Z方向の一方の圧延面側(Z2側)には第2金属層12が存在し、第1金属層11のZ方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層12が存在していない。
また、図3に示すクラッド材10は、第1金属層11よりもY方向の長さが小さい第2金属層12がZ方向の一方の圧延面側(Z2側)に存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層12が存在していない。このクラッド材10は、第2金属層12のY方向の一方(Y1側)の側面12cおよび他方(Y2側)の側面12cが、いずれも、露出していない。したがって、第2金属層12は、クラッド材10のY方向中央に位置する埋込層(インレイ層)になる。
なお、インレイ型のクラッド材は、図3に示す構成のクラッド材10に限らない。図1に示すクラッド材の製造方法によれば、たとえば、Y方向の長さが異なる第2金属層を備える構成のインレイ型のクラッド材であっても、Z方向の厚さが異なる第2金属層を備える構成のインレイ型のクラッド材であっても、所望の第2金属層に対応する第2金属板を準備することにより、製造可能である。図1に示すクラッド材の製造方法によれば、たとえば、第2金属層12がY方向の一方(Y1側)または他方(Y2側)のいずれかに片寄って位置する構成のインレイ型のクラッド材であっても、クラッド圧延材100の形成工程において、第2金属層に対応する第2金属板をY方向の所望の位置に送り込んで圧延することにより、製造可能である。
<金属板の準備工程>
図1に示す金属板の準備工程では、少なくとも3つの金属板、すなわち、製品部分を構成するための少なくとも2つの金属板と、製品部分の製造を容易にするための少なくとも1つの金属板とを準備する。たとえば、図2に示すクラッド圧延材100に関し、金属板の準備工程では、第1金属から成る第1金属板101と、第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属板102と、第3金属から成る第3金属板103と、を準備する。
上記のように3つの金属板を準備し、図2に示すクラッド圧延材100を形成する場合、第2金属板102のY方向の長さが第1金属板101よりも小さいため、第3金属板103はY方向の長さが第2金属板102よりも大きく第1金属板101と同等以下、好ましくは第1金属板101と同等のものを準備する。
製品対応部100Aを構成する第1金属板101および第2金属板102は、用途や機能など、所望に応じて、それぞれの寸法および材質を選択することができる。第1金属板101および第2金属板102の材質、すなわち、第1金属および第2金属は、高純度のアルミニウム(Al)またはAl合金、高純度の銅(Cu)またはCu合金、高純度の鉄(Fe)またはFe合金、または、ステンレス鋼(SUS)から、所望に応じて、それぞれ選択することができる。第1金属および第2金属は、上記の他、高純度のニッケル(Ni)またはNi合金、高純度のチタン(Ti)またはTi合金、Zn合金、または、Sn合金などの適用も可能である。
たとえば、上記した配線部品、たとえば、二次電池の端子、リード、バスバーなどの用途では、体積抵抗率が小さいなどの電気的特性を重視し、第1金属と第2金属とのうち、一方をAlまたはAl合金とし、他方をCuまたはCu合金とする、ことが好ましい。
たとえば、上記した放熱部品の用途では、熱伝導率が大きいなどの熱的特性を重視し、第1金属と第2金属とのうち、一方をCuまたはCu合金とし、他方をFeまたはFe合金、あるいは、SUS304、SUS316L、SUS430などのステンレス鋼とする、ことが好ましい。
また、クラッド圧延材100のダミー部100Bを構成する第3金属板103の寸法は、少なくともY方向において、第1金属板101側(Z1側)と反対側(Z2側)に重ねられる第2金属板102の圧延面(上面102a)が被覆され、露出することがない寸法を選択する。第3金属板103の材質、すなわち、第3金属は、第1金属および第2金属との重ね合わせ圧延が比較的容易で、図1に示す後の金属層の除去工程における除去が比較的容易で、比較的安価な、金属を選択することが好ましい。
第3金属は、第1金属および第2金属との相性などの所望に応じるとともに、図1に示す金属層の除去工程を考慮し、展伸材で加工性のよい、たとえば、A1050などのAl、C1020などのCu、無電解鉄などのFe、あるいは、JIS規格の3000系から5000系などのAl合金、黄銅や青銅や銅ニッケル合金などのCu合金、SPCCなどに用いられる低炭素鋼などのFe合金などを選択することができる。上記の他、第3金属は、第1金属および第2金属との硬さの差を考慮すれば、高純度のニッケル(Ni)、高純度のチタン(Ti)、あるいは、Ni合金、Ti合金、Zn合金、Sn合金、ステンレス鋼(SUS)、などの適用も可能と考えられる。
また、第3金属板103は、図1に示す後の金属層の除去工程でのダミー部100B(第3金属層103)の除去が容易になるように、その厚さが十分に小さいのが好ましい。しかし、第3金属板103の厚さが過度に小さくなると圧延中に大きな塑性不安定現象が発生しやすくなり、第3金属板103のZ方向への圧縮変形量が大きく変動しやすい。第3金属層103の厚さが大きく変動すると、ダミー部100Bが大きくうねった形態になるため、ダミー部100Bと製品対応部100Aとの接合界面が凸凹状の形態になる。接合界面が凸凹状の形態であると、後述するダミー部100Bの除去に伴って、製品対応部100Aが過分に除去されるため好ましくない。こうした圧延中の大きな塑性不安定現象を回避するには、第3金属板103の硬さと、これに接する第1金属板101および第2金属板102との硬さとの差を、より小さくするのが好ましい。
この観点で、第3金属板103を構成する第3金属は、好ましくは、第3金属板103に接する第1金属板103および第2金属板102との硬さの差が100HV以下になる金属を選択する。また、簡便的には、第3金属として、第3金属板103に接する第1金属板103および第2金属板102のうち、硬さがより小さい方と同じ金属を選択することができる。この場合、圧延の容易性およびダミー部100Bの除去の容易性を考慮し、第3金属板103の厚さは、たとえば、10μm以上100μm以下に設定することが好ましい。第3金属板103に接する第1金属板101および第2金属板102との硬さの差を100HV以下にすることにより、圧延接合時に硬さの差に起因してより硬い金属板の変形抵抗が増大し、クラッド圧延材を構成する金属層の厚みがうねるように変動してしまう塑性不安定現象の発生が抑制されやすい。
<クラッド圧延材の形成工程>
図1に示すクラッド圧延材の形成工程では、金属板の準備工程で準備した少なくとも3つの金属板をZ方向に重ねた状態で圧延ロールにより圧延することによって金属板同士を圧延接合し、少なくとも3つの金属層から成るクラッド圧延材を形成する。たとえば、図2に示すクラッド圧延材100に関し、クラッド圧延材の形成工程では、第2金属板102の圧延面を露出させないように、第1金属板101と第3金属板103とで第2金属板102を挟み込んだ状態で、好ましくは、65%以上(より好ましくは、67%以上)の圧下率で圧延ロールにより圧延する。
詳しくは、第1金属板101と第2金属板102と第3金属板103とを圧延装置にセットし、圧延ロールに送り込まれる前に、第1金属板101でZ1側から、第3金属板103でZ2側から、それぞれ第2金属板102のZ方向の両面に重ねて、第2金属板102の一方(Z2側)の圧延面である上面102aを第3金属板103の下面103bが被覆し、第2金属板102の他方(Z1側)の圧延面である下面102bおよび側面102cを第1金属板101の底面101cおよび側面101dが被覆するようにする。そして、圧延ロール下で第2金属板102の圧延面である上面102aおよび下面102bを露出させないように、第1金属板101と第2金属板102とで第3金属板103を挟み込んだ状態で圧延ロールに送り込みながら、好ましくは、65%以上(より好ましくは、67%以上)の圧下率で圧延する。なお、65%以上の圧下率で圧延することが好ましい(より好ましくは、67%以上)ことに関しては、実施例を挙げて、後述する。
上記した圧延方法により、圧延ロールに送り込まれる前から圧延ロール下において、第2金属板102の上面102aは第3金属板103により被覆され、下面102bおよび両方の側面102cは第1金属板101により被覆されている。そのため、図2に示すクラッド圧延材100を形成する場合、第1金属板101との接合端部100aを含むすべての外周面を露出させない状態で、第2金属板102を圧延することができる。これにより、第1金属板101と第2金属板102との接合端部100aから圧延油が第1金属板101側面の101dと第2金属板102の側面102cとの間に浸入するのを抑制しながら製品対応部100Aを形成することができる。
このように、図1に示すクラッド圧延材の形成工程では、第2金属板102のZ方向の一方(Z2側)の圧延面であって、第1金属板101と第2金属板102との接合端部100aが存在する第2金属板102の上面102aが第3金属板103の下面103bによって被覆されて露出することがない。そのため、第2金属板102の上面102aの第1金属板101との接合端部100aを露出させない状態で圧延することができる。これにより、図3に示すクラッド材10の層間の接合強度を低下させる可能性がある圧延油の浸入を抑制しながら、第1金属板101と第2金属板102とを、圧延ロールにより圧延接合することができる。
ここで、従来の一般的な圧延方法では、図3に示すクラッド材10を形成する場合、第1金属板101および第2金属板102を用いて、第3金属板103を用いない。そのため、圧延ロール下において、第1金属板101の上面101aと下面101b、および第2金属板102の上面102aに対して圧延ロールが接した状態で、Z方向に大きな圧力(以下、「圧延力」という。)が作用する。このZ方向に作用する圧延力により、第1金属板101および第2金属板102は、Z方向に展延されて変形し、同時に、X方向に展延されて変形するとともに、Y方向にも展延されて変形する。このとき、第3金属板103を用いていないため、圧延ロールと第1金属板101の上面101aおよび第2金属板102の上面102aとの間には、圧延油が介在している。この圧延油の潤滑作用により、圧延ロールと、第1金属板101の上面101aおよび第2金属板102の上面102aとの間に生じる摩擦力が十分に小さくなるため、第1金属板101および第2金属板102がY方向に展延されて変形するのを制限するように生じる抗力もまた十分に小さくなる。このY方向に作用する抗力が小さくなると、第1金属板101をY方向の外側に向かって展延させる応力が相対的に大きくなるため、接合端部100a付近において、第1金属板101と第2金属板102との接合に寄与するY方向の応力が相対的に小さくなる。このように接合に寄与するY方向の応力が小さいと、クラッド材10の接合端部10a付近の接合強度は向上しにくい。
一方、この発明に係る圧延方法では、図2に示すように、第1金属板101および第2金属板102に対して、第3金属板103をZ方向に重ねた状態で接する。そのため、圧延ロール下において、第3金属板103の下面103bが第1金属板101の上面101aおよび第2金属板102の上面102aに対して接した状態で、Z方向に大きな圧延力が作用する。このZ方向に作用する圧延力により、第1金属板101、第2金属板102および第3金属板103は、Z方向に展延されて変形し、同時に、X方向に展延されて変形するとともに、Y方向にも展延されて変形する。このとき、第3金属板103を用いているため、第3金属板103の下面103bと、第1金属板101の上面101aおよび第2金属板102の上面102aとの間への圧延油の浸入が抑制されている。そのため、第3金属板103の下面103bと、第1金属板101の上面101aおよび第2金属板102の上面102aとの間に比較的大きな摩擦力が生じて、第1金属板101および第2金属板102がY方向へ展延されて変形するのを制限する比較的大きな抗力が生じる。このように、第3金属板103を用いる圧延方法では、Y方向に作用する抗力が従来の圧延方法よりも大きくなる。そのため、接合端部100a付近において、第1金属板101と第2金属板102との接合に寄与するY方向の応力が相対的に大きくなり、クラッド材10の接合端部10aにおける接合強度の向上に寄与することができる。
なお、この発明に係るクラッド材(クラッド圧延材の製品対応部)は、図3に示す2層構造(図2に示す2層構造の製品対応部100A)に限定されない。この発明に係るクラッド材は、層構造を3層以上に構成することも可能である。たとえば、図2に示す第1金属層101と第2金属層102との間に1層以上の金属層を入れ込み、図3に示す第1金属層11と第2金属層12との間に1層以上の金属層を有する構成にすることも可能である。また、たとえば、図2に示す第1金属層101の下面101b側(Z1側)に1層以上の金属層を入れ込み、図3に示す第1金属層11の下面11b側(Z1側)に1層以上の金属層を有する構成にすることも可能である。また、たとえば、図2に示す第2金属層102の上面102a側(Z2側)に1層以上の金属層を入れ込み、図3に示す第2金属層12の上面12a側(Z2側)に1層以上の金属層を有する構成、つまり、第2金属層12そのものを多層に構成することも可能である。上記したクラッド材の層構造に係る変形例は、後述するエッジレイ型(第2実施形態)およびエッジレイ型の変形例(第3実施形態)においても適用可能である。
また、この発明に係るクラッド材(クラッド圧延材の製品対応部)は、図3に示すインレイコア(第2金属層12)が1つの構成に限定されない。この発明に係るクラッド材は、Y方向において、2つ以上のインレイコアを配列して構成することも可能である。この場合、すべてのインレイコアを同材質または異材質で構成することも、幾つかのインレイコアを異材質で構成することも可能である。
また、この発明に係るクラッド材(クラッド圧延材の製品対応部)は、インレイ型とエッジレイ型(第2実施形態)との併用、および、インレイ型とエッジレイ型の変形例(第3実施形態)との併用も、可能である。つまり、Y方向において、1つまたは2つ以上のインレイコアと、1つまたは2つのエッジレイコアとを、同時に配列して構成することも可能である。
図1に示すクラッド材の製造方法では、図2に示すクラッド圧延材100に対して、好ましくは、クラッド圧延材100を構成するそれぞれの金属層の組成および寸法などを考慮して設定した適切な条件で、拡散焼鈍を施す。適切な条件で拡散焼鈍を施したクラッド圧延材100は、これを構成する第1金属層101、第2金属層102および第3金属層103のそれぞれの接合界面に、それぞれの金属層の組成に基づく金属間化合物が適度に生成されている。接合界面に適度に生成された金属間化合物は、適度な厚さの金属間化合物層を形成することができる。それぞれの金属層の間に適度な厚さの金属間化合物層が形成されているクラッド圧延材100は、その機械的強さ(金属層間の接合強度)がより向上される。その結果、クラッド圧延材100からダミー部100Bを除去した後の製品対応部100Aであるクラッド材10は、その機械的強さ(金属層間の接合強度)がより向上される。
また、図1に示すクラッド材の製造方法では、図2に示すクラッド圧延材100に対して適切な条件で拡散焼鈍を施した後に、さらに圧延(仕上圧延)を行って、クラッド圧延材100の厚さ、硬さおよび表面粗さなどを調製することができる。このような仕上圧延は、後述する金属層の除去工程の途中で行うこともできるし、金属層の除去工程を経た後に行うこともできる。
<金属層の除去工程>
図1に示す金属層の除去工程では、クラッド圧延材から製品対応部以外の金属層を除去することによって、製品になるクラッド材を形成する。たとえば、図2に示すクラッド圧延材100に関し、金属層の除去工程では、クラッド圧延材100からダミー部100Bである第3金属層103を除去し、製品対応部100Aである第1金属層101および第2金属層102を残す。これにより、図2に示すクラッド圧延材100から、図3に示すクラッド材10を形成することができる。なお、金属層の除去工程では、金属層を複数回に分けて除去することもできる。
ここで、金属層の除去手段は、たとえば、円筒砥石、平面砥石、または、ステンレス鋼線製バフなどを用いた機械的研磨、金属層の材質に対応する電気化学的研磨などが考えられる。金属層の除去手段は、たとえば、クラッド圧延材を構成する金属層の材質、クラッド材の機能および用途、さらには製造設備など、所望に応じて、適切に選択することが好ましい。たとえば、長尺のクラッド材を製造する場合、製造設備が比較的簡素で量産性および廉価性が期待できる、機械的研磨を選択するのが好ましい。
上記した通り、この発明に係るクラッド材の製造方法によれば、圧延油が第1金属板101と第2金属板102との接合端部100aから第1金属板101の側面101dと第2金属板102の側面102cとの間に浸入するのを抑制しながら、クラッド圧延材100の製品対応部100Aを形成することができる。これにより、製品対応部100Aの機械的強さ、特に、第1金属層101と第2金属層102とのY方向の接合層(側面101d、102c)の接合強度を、十分に向上させることができる。その結果、ダミー部100Bを除去した後の製品対応部100A、すなわち、クラッド材10は、第1金属層11と第2金属層12とのY方向の接合層(側面11d、12c)に十分な接合強度が得られ、特に、クラッド材10の一方(Z2側)の表面に露出している接合端部10aの接合強度が向上し、従来の製造方法で形成されたクラッド材に比べて、耐剥離性が十分に向上される。また、圧延ロールにより65%以上の圧下率で圧延接合されて形成されたクラッド材10は、曲げ加工において剥離がより発生しにくい耐曲げ剥離性を有することが可能になる。この点は、後述する。
また、上記した通り、この発明に係るクラッド材の製造方法では、クラッド材10に対応する製品対応部100Aを構成する第2金属層102(インレイコア)の圧延面102aを露出させないように第3金属板103(ダミー部100B)を重ねてクラッド圧延材100を形成した後に第3金属層103(ダミー部100B)を除去する、という簡素な手段により、クラッド材10を形成することができる。したがって、特許文献1、2が開示するクラッド材のように、第1金属板および第2金属板の接合面(側端面)を凸凹状に形成する手段、あるいは、角形断面の複数の金属角材を形成して配列する手段を用いることなく、第1金属層11と第2金属層12とにより構成された、図3に示すクラッド材10を形成することができる。
<第2実施形態>
図1に示すクラッド材の製造方法に関し、クラッド圧延材およびクラッド材の構成例として、図4および図5に示すエッジレイ型を挙げる。なお、この発明でエッジレイ型と呼ぶクラッド圧延材およびクラッド材は、第1金属層の厚さ方向(Z方向)の一方側(Z2側)に第2金属層が重なる形態を有するものを意図する。
図4に示すクラッド圧延材200は、第1金属から成る第1金属板201と、第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属板202と、第3金属から成る第3金属板203とを用いて、圧延ロールにより圧延接合されて、形成されている。第2金属板202は、クラッド圧延材200のY1側エッジに位置する芯部(エッジレイコア)になる。これにより、第1金属から成る第1金属層201と、第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属層202と、第3金属から成る第3金属層203と、により構成された、クラッド圧延材200に成っている。このクラッド圧延材200において、第1金属層201は第1金属板201に対応し、第2金属層202は第2金属板202に対応し、第3金属層203は第3金属板203に対応する。したがって、第2金属層202は、クラッド圧延材200のY1側エッジに位置する芯層(エッジレイ層)になる。このクラッド圧延材200は、第1金属層201と第2金属層202とが製品対応部200Aを構成し、第3金属層203がダミー部200Bを構成する。
また、図4に示すクラッド圧延材200は、Z方向の一方の圧延面側(Z2側)には第2金属層202が存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層202が存在していない。このクラッド圧延材200は、第1金属層201よりもY方向の長さが小さい第2金属層202がZ方向の一方の圧延面側(Z2側)に存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層202が存在していない。このクラッド圧延材200は、上記した第1実施形態の構成例(図2参照)とは異なり、第2金属層202のY方向の一方(Y1側)の側面202cが露出し、他方(Y2側)の側面202dが露出していない。
図5に示すクラッド材20は、図4に示すクラッド圧延材200の製品対応部200Aに対応する。このクラッド材20は、第1金属から成る第1金属層21と、第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属層22と、により構成されている。このクラッド材20は、Z方向の一方の圧延面側(Z2側)には第2金属層22が存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層22が存在していない。このクラッド材20は、第1金属層21よりもY方向の長さが小さい第2金属層22がZ方向の一方の圧延面側(Z2側)に存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層22が存在していない。このクラッド材20は、上記した第1実施形態の構成例(図3参照)とは異なり、第2金属層22のY方向の一方(Y1側)の側面22cが露出し、他方(Y2側)の側面22dが露出していない。したがって、第2金属層12は、クラッド材10のY1側エッジに位置する埋込層(インレイ層)になる。
なお、エッジレイ型のクラッド材は、図5に示す構成のクラッド材20に限らない。図1に示すクラッド材の製造方法によれば、たとえば、Y方向の長さが異なる第2金属層を備える構成のエッジレイ型のクラッド材であっても、Z方向の厚さが異なる第2金属層を備える構成のエッジレイ型のクラッド材であっても、所望の第2金属層に対応する第2金属板を準備することにより、製造可能である。図1に示すクラッド材の製造方法によれば、たとえば、第2金属層がY方向の他方(Y2側)に位置する構成のエッジレイ型のクラッド材であっても、クラッド圧延材200の形成工程において、第2金属層に対応する第2金属板をY方向の所望の位置に送り込んで圧延することにより、製造可能である。
以下、第2実施形態の構成例の製造方法についての説明を行うに際して、上記した第1実施形態の構成例(図2、図3参照)の製造方法と異なる事項を主として説明し、これと同様な事項は略すか、または、簡略に説明する。
この発明に係る第2実施形態の構成例、たとえば、図4に示すクラッド圧延材200および図5に示すクラッド材20は、図1に示すクラッド材の製造方法により製造することができる。
まず、金属板の準備工程では、第1金属から成る第1金属板201と、第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属板202と、第3金属から成る第3金属板203と、を準備する。このとき、第1金属板201および第2金属板202は、図4に示すクラッド圧延材200に対応する形状および寸法のものを準備する。また、第3金属板203は、Y方向の長さが第2金属板202よりも大きく第1金属板201と同等以下、好ましくは第1金属板201と同等のものを準備する。金属板の材質など、他の事項については、上記した第1実施形態の構成例の場合と実質的に同じであってよい。
次いで、クラッド圧延材の形成工程では、金属板の準備工程でクラッド圧延材200に対応するように準備した、第1金属板201と第2金属板202と第3金属板203とを圧延装置にセットする。そして、圧延ロールに送り込まれる前に、第1金属板201でZ1側から、第3金属板203でZ2側から、それぞれ第2金属板202のZ方向の両面を挟み込み、第2金属板202の一方(Z2側)の圧延面である上面202aを第3金属板203の下面203bが被覆し、第2金属板202の他方(Z1側)の圧延面である下面202bおよび側面202dを第1金属板201の底面201cおよび側面201dが被覆するように圧延ロールに送り込む。このとき、第2金属板202がY方向のY1側に位置するように、圧延ロールに送り込む。そして、圧延ロール下で第2金属板202の圧延面である上面202aおよび下面202bを露出させないように、第1金属板201と第2金属板202とで第3金属板203を挟み込んだ状態で圧延ロールに送り込みながら、クラッド圧延材100の場合と同様に、好ましくは、所定以上の圧下率で圧延する。
クラッド圧延材の形成工程では、上記以外の他の事項については、上記した第1実施形態の構成例の場合と実質的に同じであってよい。また、クラッド圧延材200に対する拡散焼鈍および仕上圧延についても、上記した第1実施形態の構成例の場合と実質的に同じであってよい。
これにより、上記した第1実施形態の構成例の場合と同様に、第1金属板201との接合端部200aを含むすべての外周面を露出させない状態で、第2金属板202を圧延することができる。そのため、接合端部200aから圧延油が第1金属板201の側面201dと第2金属板202の側面202dとの間に浸入するのを抑制しながら製品対応部200Aを形成することができる。
また、第3金属板203を用いているため、上記した第1実施形態の構成例の場合と同様に、第3金属板203の下面203bと、第1金属板201の上面201aおよび第2金属板202の上面202aとの間に比較的大きな摩擦力が生じて、第1金属板201および第2金属板202のY方向への展延変形を制限する比較的大きな抗力が生じる。そのため、接合端部200aにおいて第1金属板201と第2金属板202との接合に寄与するY方向の圧縮力が大きくなり、クラッド材20(図5参照)の接合端部20aにおける接合強度の向上に寄与することができる。
次いで、金属層の除去工程では、クラッド圧延材の形成工程で形成したクラッド圧延材200からダミー部200B(第3金属層203)を除去し、製品対応部200Aである第1金属層201および第2金属層202を残す。これにより、図5に示すクラッド材20を形成することができる。金属層の除去工程では、金属層の除去手段など、他の事項については、上記した第1実施形態の構成例の場合と実質的に同じであってよい。
上記したように、この発明に係るクラッド材の製造方法によれば、接合端部200aからの圧延油の浸入を抑制しながら、クラッド圧延材200の製品対応部200Aを形成することができる。これにより、製品対応部200Aの機械的強さ、特に、第1金属層201と第2金属層202とのY方向の接合層(側面201d、202d)の接合強度を、十分に向上させることができる。その結果、ダミー部200Bを除去した後の製品対応部200A、すなわちクラッド材20は、第1金属層21と第2金属層22とのY方向の接合層(側面21d、22d)に十分な接合強度が得られ、特に、クラッド材20の一方(Z2側)の表面に露出している接合端部20aの接合強度が向上し、従来の製造方法で形成されたクラッド材に比べて、耐剥離性が十分に向上される。また、クラッド材10の場合と同様に、所定以上の圧下率で形成されたクラッド材20は、好ましい耐曲げ剥離性を有することが可能になる。
また、クラッド材10の場合と同様に、特許文献1、2が開示するクラッド材のように、第1金属板および第2金属板の接合面(側端面)を凸凹状に形成する手段、あるいは、角形断面の複数の金属角材を形成して配列する手段を用いることなく、第1金属層21と第2金属層22とにより構成された、図5に示すクラッド材20を形成することができる。
<第3実施形態>
図1に示すクラッド材の製造方法に関し、クラッド圧延材およびクラッド材の構成例として、図6および図7に示すエッジレイ型の変形例を挙げる。なお、エッジレイ型の変形例もまた、第1金属層の厚さ方向(Z方向)の一方側(Z2側)に第2金属層が重なる形態を有するクラッド圧延材およびクラッド材を意図する。
図6に示すクラッド圧延材300は、第1金属から成る第1金属板301と、第1金属とは異なる第2金属から成る2つの第2金属板302と、第3金属から成る第3金属板303とを用いて、圧延ロールにより圧延接合されて、形成されている。2つの第2金属板302は、クラッド圧延材300のY1側エッジおよびY2側エッジに位置する2つの芯部(エッジレイコア)になる。これにより、第1金属から成る第1金属層301と、第1金属とは異なる第2金属から成る2つの第2金属層302と、第3金属から成る第3金属層303と、により構成された、クラッド圧延材300に成っている。このクラッド圧延材300において、第1金属層301は第1金属板301に対応し、第2金属層302は第2金属板302に対応し、第3金属層303は第3金属板303に対応する。したがって、2つの第2金属層302は、クラッド圧延材300のY1側エッジおよびY2側エッジに位置する2つの芯層(エッジレイ層)になる。このクラッド圧延材300は、第1金属層301と2つの第2金属層302とが製品対応部300Aを構成し、第3金属層303がダミー部300Bを構成する。
また、図6に示すクラッド圧延材300は、Z方向の一方の圧延面側(Z2側)には2つの第2金属層302が存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層302が存在していない。このクラッド圧延材300は、第1金属層301よりもY方向の長さが小さい2つの第2金属層302がZ方向の一方の圧延面側(Z2側)に存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層302が存在していない。このクラッド圧延材300は、上記した第2実施形態の構成例(図4参照)とは異なり、2つの第2金属層302のY方向の外向きの2つの側面302cが露出し、Y方向の内向きの2つの側面302dが露出していない。
図7に示すクラッド材30は、図6に示すクラッド圧延材300の製品対応部300Aに対応する。このクラッド材30は、第1金属から成る第1金属層31と、第1金属とは異なる第2金属から成る2つの第2金属層32と、により構成されている。このクラッド材30は、Z方向の一方の圧延面側(Z2側)には2つの第2金属層32が存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層32が存在していない。このクラッド材30は、第1金属層31よりもY方向の長さが小さい2つの第2金属層32がZ方向の一方の圧延面側(Z2側)に存在し、Z方向の他方の圧延面側(Z1側)には第2金属層32が存在していない。このクラッド材30は、上記した第2実施形態の構成例(図5参照)とは異なり、2つの第2金属層32のY方向の外向きの2つの側面32cが露出し、Y方向の内向きの2つの側面32dが露出していない。したがって、2つの第2金属層32は、クラッド材30のY1側エッジおよびY2側エッジに位置する2つの埋込層(インレイ層)になる。
なお、エッジレイ型の2つの第2金属層を備える変形例のクラッド材は、図7に示す構成のクラッド材30に限らない。図1に示すクラッド材の製造方法によれば、たとえば、Y方向の長さが異なる2つの第2金属層を備える構成のエッジレイ型のクラッド材であっても、Z方向の厚さが異なる2つの第2金属層を備える構成のエッジレイ型のクラッド材であっても、2つの第2金属層に対応する2つの第2金属板を準備することにより、製造可能である。
以下、第3実施形態の構成例の製造方法についての説明を行うに際して、上記した第1実施形態の構成例(図2、図3参照)または第2実施形態の構成例(図4、図5参照)の製造方法と異なる事項を主として説明し、これと同様な事項は略すか、または、簡略に説明する。
この発明に係る第3実施形態の構成例、たとえば、図6に示すクラッド圧延材300および図7に示すクラッド材30は、図1に示すクラッド材の製造方法により製造することができる。
まず、金属板の準備工程では、第1金属から成る第1金属板301と、第1金属とは異なる第2金属から成る2つの第2金属板302と、第3金属から成る第3金属板303と、を準備する。このとき、第1金属板301および2つの第2金属板302は、図6に示すクラッド圧延材300に対応する形状および寸法のものを準備する。また、第3金属板303は、Y方向の長さが第2金属板302よりも大きく第1金属板301と同等以下、好ましくは第1金属板301と同等のものを準備する。金属板の材質など、他の事項については、上記した第1実施形態の構成例または第2実施形態の構成例の場合と実質的に同じであってよい。なお、2つのエッジレイコアになる2つの第2金属板302は、2つとも第2金属から成る構成に限られない。2つの第2金属板302は、用途など所望に応じて、互いに異なる金属から成る構成にすることも可能である。
次いで、クラッド圧延材の形成工程では、金属板の準備工程でクラッド圧延材300に対応するように準備した、第1金属板301と2つの第2金属板302と第3金属板303とを圧延装置にセットする。そして、圧延ロールに送り込まれる前に、第1金属板301でZ1側から、第3金属板303でZ2側から、それぞれ2つの第2金属板302のZ方向の両面を挟み込み、2つの第2金属板302の一方(Z2側)の圧延面である上面302aを第3金属板303の下面303bが被覆し、2つの第2金属板302の他方(Z1側)の圧延面である下面302bおよび側面302dを第1金属板301の底面301cおよび側面301dが被覆するように圧延ロールに送り込む。このとき、一方の第2金属板302がY方向のY1側に位置し、他方の第2金属板302がY方向のY2側に位置するように、圧延ロールに送り込む。そして、圧延ロール下で2つの第2金属板302の圧延面である上面302aおよび下面302bを露出させないように、第1金属板301と第2金属板302とで第3金属板303を挟み込んだ状態で圧延ロールに送り込みながら、クラッド圧延材100の場合と同様に、好ましくは、所定以上の圧下率で圧延する。
クラッド圧延材の形成工程では、上記以外の他の事項については、上記した第1実施形態の構成例または第2実施形態の構成例の場合と実質的に同じであってよい。また、クラッド圧延材300に対する拡散焼鈍および仕上圧延についても、上記した第1実施形態の構成例または第2実施形態の構成例の場合と実質的に同じであってよい。
これにより、上記した第1実施形態の構成例または第2実施形態の構成例の場合と同様に、第1金属板301との接合端部300aを含むすべての外周面を露出させない状態で、2つの第2金属板302を圧延することができる。そのため、接合端部300aから圧延油が第1金属板301の側面301dと2つの第2金属板302の側面302dとの間に浸入するのを抑制しながら製品対応部300Aを形成することができる。
また、第3金属板303を用いているため、上記した第1実施形態の構成例または第2実施形態の構成例の場合と同様に、第3金属板303の下面303bと、第1金属板301の上面301aおよび2つの第2金属板302の上面302aとの間に比較的大きな摩擦力が生じて、第1金属板301および2つの第2金属板302のY方向への展延変形を制限する比較的大きな抗力が生じる。そのため、接合端部300aにおいて第1金属板301と第2金属板302との接合に寄与するY方向の圧縮力が大きくなり、クラッド材30(図7参照)の接合端部30aにおける接合強度の向上に寄与することができる。
次いで、金属層の除去工程では、クラッド圧延材の形成工程で形成したクラッド圧延材300からダミー部300B(第3金属層303)を除去し、製品対応部300Aである第1金属層301および2つの第2金属層302を残す。これにより、図7に示すクラッド材30を形成することができる。金属層の除去手段など、他の事項については、上記した第1実施形態の構成例または第2実施形態の構成例の場合と実質的に同じであってよい。
上記したように、この発明に係るクラッド材の製造方法によれば、接合端部300aからの圧延油の浸入を抑制しながら、クラッド圧延材300の製品対応部300Aを形成することができる。そのため、製品対応部300Aの機械的強さ、特に第1金属層301と2つの第2金属層302とのY方向の2つの接合層(側面301d、302d)の接合強度を、十分に向上させることができる。その結果、ダミー部300Bを除去した後の製品対応部300A、すなわちクラッド材30は、第1金属層31と2つの第2金属層32とのY方向の2つの接合層(側面31d、32d)に十分な接合強度が得られ、特に、クラッド材30の一方(Z2側)の表面に露出している接合端部30aの接合強度が向上し、従来の製造方法で形成されたクラッド材に比べて、耐剥離性が十分に向上される。また、クラッド材10の場合と同様に、所定以上の圧下率で形成されたクラッド材30は、好ましい耐曲げ剥離性を有することが可能になる。
また、クラッド材10の場合と同様に、特許文献1、2が開示するクラッド材のように、第1金属板および第2金属板の接合面(側端面)を凸凹状に形成する手段、あるいは、角形断面の複数の金属角材を形成して配列する手段を用いることなく、第1金属層31と2つの第2金属層32とにより構成された、図7に示すクラッド材30を形成することができる。
この発明に係るクラッド材の製造方法の効果を検証するため、代表的な構成例であるインレイ型(第1実施形態)のクラッド圧延材およびクラッド材を形成した。詳しくは、図1に示すクラッド材の製造方法に従って、金属板の準備工程では、図2に示す第1金属板101、第2金属板102および第3金属板103を準備した。クラッド圧延材の形成工程では、図2に示す第1金属層101、第2金属層102および第3金属層103により構成されたクラッド圧延材100を形成した。このクラッド圧延材の形成工程では、従来の一般的な冷間圧延に使用される鉱油系の圧延油を使用し、圧延ロールにより圧延接合を行った。
ここで、金属板の除去工程の前に、クラッド圧延材100を所定の保持条件(400℃、3分間)で熱処理する、拡散焼鈍工程を入れた。拡散焼鈍を第1金属板および第2金属板の構成元素の拡散特性を考慮した適切な条件で行えば、第1金属層と第2金属層の接合界面に適度な厚さの金属間化合物層が形成され、クラッド材の第1金属層と第2金属層との間の接合強度を向上させることができる。
拡散焼鈍工程の後、金属板の除去工程では、クラッド圧延材100からダミー部100B(第3金属層103)を除去して製品対応部100Aを残し、クラッド材10を形成した。上記した各工程を経て、図3に示すインレイ型のクラッド材10を形成した。
表1に、金属板の準備工程において準備した3つの金属板の材質、硬さ、板厚および板幅を示す。第1金属板の厚部とは、第3金属板が直に重なる部分を意味する。第1金属板の薄部とは、インレイコアになる第2金属板が重なる部分を意味する。第1金属板は1種類、第2金属板は1種類、および、第3金属板は9種類、それぞれ準備した。
Figure 2023092721000002
表1に示す材質の記号はJIS規格に準拠する。表1に示す寸法(板厚、板幅)は、それぞれの金属板の寸法測定位置を無作為に選択し、一般的なノギスまたはマイクロメータ―により複数回測定し、その測定値に基づいて得た平均値である。表1に示す硬さは、それぞれの金属板の圧延幅方向(Y方向)の切断断面を無作為に選択し、株式会社明石製作所製の低荷重ビッカース硬度計により複数回測定し、その測定値に基づいて得た平均値である。
また、表1に示す第3金属板の硬さの最大差は、第3金属板と第1金属板との硬さの差と、第3金属板と第2金属板との硬さの差と、のうち、その差が大きい方を意味する。表1に示すNo.1~8の第3金属板は、いずれも、第1金属板および第2金属板との硬さの差(表1に示す硬さの最大差)が100HV以下になる材質(第3金属)を選択し、さらに、表1に示す硬さに調質している。また、表1に示すNo.9の第3金属板は、上記した硬さの差が100HV以下になりにくい材質(SPCC)を選択し、さらに、表1に示す硬さに調質している。また、表1に示すNo.5~8において、第3金属板は、硬さが第2金属板の材質(第2金属)よりも小さい第1金属板の材質(第1金属)と同じ材質(第3金属)から成る。
表2に、クラッド圧延材の形成工程において、3つの金属板を圧延接合したときの圧下率(%)と、その圧延接合によって形成されたクラッド圧延材100を構成する3つの金属層の層厚(mm)を示す。第1金属層の厚部とは、第3金属層が直に重なる部分を意味する。第1金属層の薄部とは、インレイ層である第2金属層が重なる部分を意味する。
Figure 2023092721000003
表2に示す圧下率(%)は、圧延接合で変化させた厚さの比率であって、圧延接合前の表1に示す3つの金属板の合計の板厚(mm)をTbとし、圧延接合後の表2に示す3つの金属板の合計の層厚(mm)をTaとするとき、(Tb-Ta)/Tb×100(%)で求まる値である。第1金属板の板厚は薄部板厚であり、第1金属層の層厚は薄部層厚である。表2に示す第1金属層、第2金属層および第3金属層の層厚(mm)は、クラッド圧延材の圧延方向(X方向)および圧延幅方向(Y方向)において、それぞれ、寸法測定位置を無作為に選択し、オリンパス株式会社製の金属顕微鏡PMG3(倍率:200倍)により複数回測定し、その測定値に基づいて得た平均値である。
インレイ型のクラッド圧延材の一例として、表2に示すNo.6Aに関し、図8に、断面図(写像)を示す。この断面図(写像)は、Al層-Cu層-Al層の3層構造を有するインレイ型のクラッド圧延材の接合端部を含む部分を拡大したものである。この断面は、クラッド圧延材の厚さ方向(Z方向)に垂直な圧延幅方向(Y方向)であって、Al層(第1金属層)とCu層(第2金属層)との接合端部を含む。Cu層はクラッド圧延材のインレイ層である。この断面において、Cu層のZ1側が、第1金属層であるAl層により被覆されていることを確認することができる。また、Cu層のZ2側が、第3金属層であるAl層により被覆されていることを確認することができる。また、第1金属層であるAl層とCu層との接合端部が、Z方向において露出していないことを確認することができる。また、第1金属層であるAl層とCu層と第3金属層であるAl層との間の接合界面には、いずれにも剥離(もしくは未接合)が確認されない。これにより、本発明例のインレイ型のクラッド圧延材は、第1金属層(Al層)と第2金属層(Cu層)と第3金属層(Al層)との間に剥離(もしくは未接合)がないので、十分な耐剥離性を有することができる。
また、インレイ型のクラッド圧延材の別例として、表2に示すNo.4に関し、図9に、断面図(写像)を示す。この断面図(写像)は、Al層-Cu層-Cu層の3層構造を有するインレイ型のクラッド圧延材の接合端部を含む部分を拡大したものである。この断面は、クラッド圧延材の厚さ方向(Z方向)に垂直な圧延幅方向(Y方向)であって、Al層(第1金属層)とCu層(第2金属層)との接合端部を含む。第2金属層であるCu層はクラッド圧延材のインレイ層である。この断面において、第2金属層であるCu層のZ1側が、Al層により被覆されていることを確認することができる。また、第2金属層であるCu層のZ2側が、第3金属層であるCu層により被覆されていることを確認することができる。また、Al層と第2金属層であるCu層との接合端部が、Z方向において露出していないことを確認することができる。また、Al層と第2金属層であるCu層と第3金属層であるCu層との間の接合界面には、いずれにも剥離(もしくは未接合)が確認されない。これにより、本発明例のインレイ型のクラッド圧延材は、第1金属層(Al層)と第2金属層(Cu層)と第3金属層(Cu層)との間に剥離(もしくは未接合)がないので、十分な耐剥離性を有することができる。
また、インレイ型のクラッド材の一例として、表2に示すNo.6Bのクラッド圧延材を用いて形成したクラッド材に関し、図10に、断面図(写像)を示す。この断面図(写像)は、Al層-Cu層(インレイ層)の2層構造を有するインレイ型のクラッド材の接合端部を含む部分を拡大したものである。この断面は、クラッド材の厚さ方向(Z方向)に垂直な圧延幅方向(Y方向)であって、Al層(第1金属層)とCu層(第2金属層)との接合端部を含む。Cu層はクラッド材のインレイ層である。この断面において、Al層およびCu層よりも白色化し、Y1側のZ1側から接合端部に向かって伸びる、帯状に視認される部分が、接合界面である。この断面において、Al層とCu層との間に金属間化合物層が形成されていることを確認することができる。また、Al層とCu層との接合界面には剥離(もしくは未接合)が確認されないし、接合端部付近にも剥離(もしくは未接合)が確認されない。これにより、本発明例のインレイ型のクラッド材は、第1金属層(Al層)と第2金属層(Cu層)との間に剥離(もしくは未接合)がないので、十分な耐剥離性を有することができる。
次に、上記した第3金属板を使用した場合との比較を目的として、第3金属板を使用せず、Cu板(第2金属板)をインレイコアとした、インレイ型のクラッド材を形成した。詳しくは、金属板の準備工程では、A1050から成るAl板(第1金属板)と、C1020から成るCu板(第2金属板)とを、準備した。そして、Al板と、インレイコアになるCu板とを厚さ方向に重ねた状態で、圧延ロールにより圧延接合し、インレイ型のクラッド材(比較例1、2)を形成した。さらに、このクラッド材に対して、本発明例と同様に、所定の保持条件(400℃、3分間)で熱処理(拡散焼鈍)を施した。
比較例1は、第3金属板を使用せず、本発明例と同様な鉱油系の圧延油を使用した潤滑な状態で、すなわち、クラッド材の接合界面への圧延油の浸入が可能な状態で、圧延ロールにより圧延接合を行ったものである。比較例1では、圧延接合後のAl層(第1金属層)とCu層(第2金属層)との接合界面(接合端部付近)の表面に、剥離が視認される場合があった。圧延油を使用した潤滑な状態の比較例1に関し、Al層とCu層との接合端部に剥離(もしくは未接合)がある一例として、図11に、断面図(写像)を示す。このような接合端部付近に発生する剥離(もしくは未接合)は、接合面への圧延油の浸入に起因するものと考えられる。このことから、第3金属板を使用していないため圧延油が接合面に浸入した可能性がある比較例1のクラッド材は、Al板とCu板との接合端部に剥離(もしくは未接合)が発生することがあるので、十分な耐剥離性を有さない場合があることが判明した。なお、比較例1の場合、剥離(もしくは未接合)が発生したので、後述する曲げ試験を行わなかった。
比較例2は、第3金属板を使用せず、圧延油を使用しない無潤滑な状態で、すなわち、クラッド材の接合界面への圧延油の浸入が発生しない状態で、圧延ロールにより圧延接合を行ったものである。この比較例2では、圧延接合後のAl層(第1金属層)とCu層(第2金属層)との接合界面(接合端部付近)の表面に、剥離が視認されなかった。圧延油を使用しない無潤滑な状態の比較例2に関し、Al層とCu層との接合端部付近の一例として、図12に、断面図(写像)を示す。このことから、第3金属板を使用していないものの圧延油を使用していないため圧延油が接合面に浸入することがない比較例2のインレイ型のクラッド材は、Al層(第1金属層)とCu層(第2金属層)との間に剥離(もしくは未接合)がないことが確認される。そのため、比較例2のインレイ型のクラッド材は、十分な耐剥離性を有する可能性がある。但し、圧延油を使用しない無潤滑で圧延ロールによる圧延接合を行う製造方法は、実用上、好ましくない。この場合、圧延ロールの表面と被圧延材(金属板)の表面とが直に接触することに起因して、肌荒れ、押込み疵および異物付着など、互いの表面が被るダメージが甚大である。なお、比較例2のクラッド材は、接合端部付近に剥離(もしくは未接合)が確認されなかったので、後述するクラッド試験体を用いた曲げ試験を行った。
次に、上記の各工程を経て形成したクラッド圧延材およびクラッド材から、それぞれ、複数のクラッド試験体を切り出し、接合断面および接合強度の評価を実施した。詳しくは、クラッド圧延材から接合端部を含むように複数のクラッド試験体を切り出した。そして、その複数のクラッド試験体について、圧延幅方向(Y方向)に沿う断面、特に、接合面(図2に示す側面101d、102cを参照)部分および接合端部を、拡大して観察した。同様に、クラッド材から接合端部を含むように複数のクラッド試験体を切り出した。そして、その複数のクラッド試験体について、圧延幅方向(Y方向)に沿う断面、特に、接合面(図3に示す側面11d、12cを参照)部分および接合端部を、拡大して観察した。次いで、比較例1を除き、接合端部を含むようにクラッド材から切り出した複数のクラッド試験体に対して、凸状に曲げる曲げ試験を行った。そして、曲げ試験後のクラッド試験体の接合端部を含む接合界面について、剥離(もしくは未接合)の有無を確認した。なお、この曲げ試験では、接合端部により大きな負荷を付与するために、接合端部付近が凸状の曲げのほぼ頂上に位置するようにクラッド試験体を曲げた。
上記した比較例2以外のクラッド材に関し、曲げ試験後のクラッド試験体の一例として、図13に、クラッド試験体の外観の断面図(写像)を示す。図13に示す曲げ試験後のクラッド試験体は、クラッド材(クラッド試験体)の接合端部付近が凸状の曲げのほぼ頂上に位置するように曲がり、その曲がりの角度は、約100度になっている。図13に示す断面において、Al層(第1金属層)とインレイ層であるCu層(第2金属層)との接合界面には、明らかな剥離(もしくは未接合)は確認されない。さらに、図13に示す曲げ試験後のクラッド試験体について、Y2側の接合端部を含む部分を拡大した断面図(写像)を、図14に示す。図14に示す断面において、Al層(第1金属層)とインレイ層であるCu層(第2金属層)との接合端部には、剥離(もしくは未接合)が確認されない。これにより、本発明例のインレイ型のクラッド材は、上記のような曲げ試験後であっても、第1金属層(Al層)と第2金属層(Cu層)との間に剥離(もしくは未接合)がないので、十分な耐曲げ剥離性を有することができる。
また、上記した比較例2のクラッド材に関し、曲げ試験後のクラッド試験体の一例として、図15に、接合端部を含む部分を拡大した断面図(写像)を示す。図15に示す断面において、Al層(第1金属層)とインレイ層であるCu層(第2金属層)との接合端部には、甚大な剥離(もしくは未接合)が確認される。このことから、第3金属板および圧延油を使用していない比較例2のインレイ型のクラッド材は、上記のような曲げ試験を行うと接合端部に甚大な剥離(もしくは未接合)が発生する場合があるので、十分な耐曲げ剥離性を有していないことが判明した。
表3に、上記した曲げ試験の結果の一部を、示す。この表3は、クラッド圧延材の形成工程における圧延接合の圧下率(%)、圧延油の使用有無および第3金属板の使用有無について整理し、曲げ試験グループに区分して示したものである。曲げ試験グループとは、同等条件で形成されたクラッド材から切り出した複数のクラッド試験体を用いて行った曲げ試験を意味する。合格確率とは、その曲げ試験グループにおいて、接合端部に剥離が確認されなかったクラッド試験体の数を、曲げ試験に供したクラッド試験体の数で除した値を意味する。耐曲げ剥離性は、合格確率をPsとするとき、Ps=1の場合を「高」とし、0<Ps<1の場合を「中」とし、Ps=0の場合を「低」とした。
Figure 2023092721000004
表3において、グループG1は、板厚が0.10mmの第3金属板および圧延油を使用し、58%の圧下率で、圧延ロールにより圧延接合して形成されたインレイ型のクラッド材である。グループG1は、上記した曲げ試験の結果、合格確率が0.34となったので、耐曲げ剥離性が「中」の評価になった。
また、グループG2は、板厚が0.10mmの第3金属板および圧延油を使用し、グループG1よりも大きい67%の圧下率で、圧延ロールにより圧延接合して形成されたインレイ型のクラッド材である。グループG2は、上記した曲げ試験の結果、合格確率が1となったので、耐曲げ剥離性が「高」の評価になった。
また、グループG3は、板厚が0.05mmの第3金属板および圧延油を使用し、グループG1よりも大きくグループG2と略同じ68%の圧下率で、圧延ロールにより圧延接合して形成されたインレイ型のクラッド材である。グループG3は、上記した曲げ試験の結果、合格確率が1となったので、耐曲げ剥離性が「高」の評価になった。
また、グループG4は、第3金属板および圧延油を使用しない比較例2に対応し、グループG1と略同じ59%の圧下率で、圧延ロールにより圧延接合して形成されたインレイ型のクラッド材である。グループG4は、上記した曲げ試験の結果、合格確率が0となったので、耐曲げ剥離性が「低」の評価になった。
また、グループG5は、第3金属板および圧延油を使用しない比較例2に対応し、グループG4よりも約10%大きなグループG2およびグループG3と略同じ68%の圧下率で、圧延ロールにより圧延接合して形成されたインレイ型のクラッド材である。グループG5は、圧下率がグループG4よりも約10%大きいが、上記した曲げ試験の結果、合格確率が0となったので、耐曲げ剥離性が「低」の評価になった
表3において、グループG1は、圧延油を用いて接合強度の向上に不利な状態とし、58%の圧下率で、第3金属板を用いて圧延接合した場合である。一方、グループG4は、圧延油を用いずに接合強度の向上に有利な状態とし、59%の圧下率で、第3金属板を用いずに圧延接合した場合である。その結果、第3金属板を用いたグループG1では耐曲げ剥離性が「中」の評価になったのに対し、略同じ圧下率(約60%)で第3金属板を用いなかったグループG4では耐曲げ剥離性が「低」の評価になった。このことから、インレイ型のクラッド材を形成する場合、上記した第3金属板を用いることが耐曲げ剥離性の向上に有効であることが判明した。
また、本発明例に関し、同じ厚さの第3金属板を用いたグループG1とグループG2とは、圧下率が異なる。グループG1の圧下率は58%で、グループG2の圧下率は67%である。両者の圧下率の差は約10%であるが、圧下率が小さいグループG1では耐曲げ剥離性が「中」の評価になったのに対し、圧下率が大きいグループG4では耐曲げ剥離性が「高」の評価になった。このことから、第3金属板を用いてインレイ型のクラッド材を形成する場合、圧延ロールによる圧延接合の圧下率をより大きくすることが耐曲げ剥離性の向上に有効であることが判明した。
ここで、上記した圧下率と曲げ試験の合格確率(耐曲げ剥離性)との間に線形の相関が成り立つとすれば、圧下率が58%での合格確率が0.34(すなわち、約1/3)であり、圧下率が67%での合格確率が1(すなわち、3/3)であり、圧下率の差分が9%であることから、合格確率が0.66(すなわち、2/3)となるのは、58%+9%×(2/3)=64%より、圧下率が約65%の付近と考えられる。そのため、第3金属板を用いて耐剥離性を有するインレイ型のクラッド材を形成し、望ましくは耐曲げ剥離性を得たい場合は、上記した圧下率を、「中」評価ながらも耐曲げ剥離性が得られた60%以上とし、好ましくは耐曲げ剥離性がより向上すると考えられる65%以上とし、より好ましくは「高」評価の耐曲げ剥離性が有られた67%以上とする、ことを推奨する。
上記した曲げ試験の結果、耐曲げ剥離性の評価が「高」または「中」のグループG1~G3のインレイ型のクラッド材は、上記したように、より過酷な振動や衝撃に対する耐久性や信頼性が要望されている配線部品や放熱部品の用途に、使用可能と考えられる。また、耐曲げ剥離性の評価が「高」のグループG2およびグループG3のインレイ型のクラッド材は、上記したように、設備装置の形状の複雑化や多様化に対応するために曲げ加工を伴う配線部品や放熱部品の用途に、十分に使用可能と考えられる。
以上述べたように、この発明に係るクラッド材の製造方法によれば、接合面への圧延油の浸入を抑制して耐剥離性を向上することが可能になること、さらに望ましくは、曲げ加工において剥離がより発生しにくい耐曲げ剥離性を有することが可能になること、を確認することができた。
<図2、図3>
10 クラッド材
10a 接合端部
11 第1金属層
12 第2金属層
100 クラッド圧延材
100A 製品対応部
100B ダミー部
100a 接合端部
101 第1金属板(第1金属層)
102 第2金属板(第2金属層)
103 第3金属板(第3金属層)
<図4、図5>
20 クラッド材
20a 接合端部
21 第1金属層
22 第2金属層
200 クラッド圧延材
200A 製品対応部
200B ダミー部
200a 接合端部
201 第1金属板(第1金属層)
202 第2金属板(第2金属層)
203 第3金属板(第3金属層)
<図6、図7>
30 クラッド材
30a 接合端部
31 第1金属層
32 第2金属層
300 クラッド圧延材
300A 製品対応部
300B ダミー部
300a 接合端部
301 第1金属板(第1金属層)
302 第2金属板(第2金属層)
303 第3金属板(第3金属層)

Claims (7)

  1. 第1金属から成る第1金属板と、前記第1金属とは異なる第2金属から成る第2金属板と、第3金属から成る第3金属板と、を準備する工程と、
    前記第2金属板の圧延面を露出させないように、前記第1金属板と前記第3金属板とで前記第2金属板を挟み込んだ状態で圧延し、前記第1金属から成る第1金属層と、前記第2金属から成る第2金属層と、前記第3金属から成る第3金属層と、から成る、クラッド圧延材を形成する工程と、
    前記クラッド圧延材から前記第3金属層を除去する工程と、を含み、
    厚さ方向の一方の圧延面側には前記第2金属層が存在し、厚さ方向の他方の圧延面側には前記第2金属層が存在していない、クラッド材を形成する、クラッド材の製造方法。
  2. 前記第2金属板よりも圧延幅方向の長さが大きい、前記第1金属板および前記第3金属板を準備し、
    前記第1金属層よりも圧延幅方向の長さが小さい前記第2金属層が厚さ方向の一方の圧延面側に存在し、厚さ方向の他方の圧延面側には前記第2金属層が存在していない、クラッド材を形成する、請求項1に記載のクラッド材の製造方法。
  3. 前記クラッド圧延材を形成する工程では、65%以上の圧下率で圧延する、請求項1または2に記載のクラッド材の製造方法。
  4. 前記第3金属として、前記第3金属板に接する前記第1金属板および前記第2金属板との硬さの差が100HV以下になる金属を選択する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のクラッド材の製造方法。
  5. 前記第3金属は、Al、Al合金、Cu、Cu合金、Fe、および、Fe合金のうちのいずれか1つとする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のクラッド材の製造方法。
  6. 前記第1金属と前記第2金属とのうち、一方をAlまたはAl合金とし、他方をCuまたはCu合金とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のクラッド材の製造方法。
  7. 前記第1金属と前記第2金属とのうち、一方をCuまたはCu合金とし、他方をFeまたはFe合金、あるいはステンレス鋼とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のクラッド材の製造方法。
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