JP2023092617A - 電動車両の前部構造 - Google Patents

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雄輔 沖
Yusuke Oki
慶明 野口
Yoshiaki Noguchi
祐也 山岡
Yuya Yamaoka
隆志 ▲濱▼田
Takashi Hamada
裕紀 西田
Hironori Nishida
▲リー▼萱 ▲黄▼
Lixian Huang
祐▲ウェイ▼ 張
Youwei Zhang
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Abstract

【課題】前方衝突時のサブフレームのエネルギー吸収の阻害と駆動モータへの大荷重の入力を抑制する。【解決手段】少なくとも前後方向に延び、車幅方向両側に配置されるボデーサイドフレーム31と、ボデーサイドフレームの下部に締結され、前後方向に延びるサイドメンバ34aを有するサブフレーム34と、サブフレームの内側に形成されるパワーユニットルーム2と、パワーユニットルーム内に配設され、サイドメンバに面する側壁部12を有し、駆動モータ5を収容するモータハウジング5aと、を備え、モータハウジングは、側壁部の下部がサイドメンバに隣接するように配設され、側壁部の下方には、車両の衝突時、パワーユニットルームへ向けて折れ曲がったサイドメンバに当接するとともにサイドメンバをモータハウジングの下方へガイドする傾斜面部14が形成されている。【選択図】図8

Description

ここに開示された技術は、電動車両の前部構造に関する技術分野に属する。
駆動モータへ電力が供給されて車両を駆動させる電動車両には、特許文献1のように、車両前部のパワーユニットルーム内に、駆動モータ、減速機、エンジン及び発電機が、車幅方向に並べて配設された構造が知られている。
特開2020-138718号公報
このように、駆動モータ、減速機、エンジン及び発電機が、車幅方向に並べて配設されると、駆動モータが、パワーユニットルームの側部に近接する。さらに、駆動モータの下部に近接してサブフレームが配置される場合、車両が前方から衝突してサブフレームがパワーユニットルームの内側へ折れ曲がった際に、折れ曲がったサブフレームが駆動モータの側壁に接触し、サブフレームの変形によるエネルギー吸収が阻害されるとともに、駆動モータに大荷重が加わる懸念がある。
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、前方衝突時のサブフレームのエネルギー吸収の阻害と駆動モータへの大荷重の入力を抑制することにある。
前記課題を解決するために、ここに開示された技術では、電動車両の前部構造を対象として、少なくとも車両前後方向に延び、車幅方向両側に配置されるボデーサイドフレームと、前記ボデーサイドフレームの下部に締結され、車両前後方向に延びるサイドメンバを有するサブフレームと、前記サブフレームの内側に形成されるパワーユニットルームと、前記パワーユニットルーム内に配設され、前記サイドメンバに面する側壁部を有し、電力を利用して車両を駆動する駆動モータを収容するモータハウジングと、を備え、前記モータハウジングは、前記側壁部の下部が前記サイドメンバに隣接するように配設され、前記側壁部の下方には、車両の衝突時、前記パワーユニットルームへ向けて折れ曲がった前記サイドメンバに当接するとともに前記サイドメンバを前記モータハウジングの下方へガイドする傾斜面部が形成されている、という構成とした。
この構成によると、モータハウジングは、衝突時に折れ曲がったサイドメンバを、傾斜面部によって滑らせながら下方へガイドすることができるため、サブフレームの変形によるエネルギー吸収の阻害及び駆動モータへの大荷重の入力を抑制することができる。
前記電動車両の前部構造の一実施形態では、前記モータハウジングは、前記側壁部を有する第1ハウジングと車幅方向に延びる円筒状の周壁部を有する第2ハウジングとが、該周壁部の径方向外側に張り出すフランジ部において締結されて形成され、前記傾斜面部は、前記側壁部の縁端部から前記フランジ部の縁端部に亘って形成されている。
この構成によると、側壁部からフランジ部に亘って傾斜面部が形成されることによって、衝突時に折れ曲がったサイドメンバがフランジ部に引っかかり、サブフレームの変形によるエネルギー吸収が阻害されるのを防止することができる。
前記一実施形態において、前記傾斜面部は、車両側面視で前記サイドメンバと重なるように形成されている、という構成でもよい。
この構成によると、衝突時に折れ曲がったサイドメンバが当接しやすい位置に傾斜面部を設けることができる。これにより、傾斜面部の形成による重量増加を低減することができる。
一実施形態において、車両側面視で、前記サイドメンバは、前記モータハウジングの車両前後方向中央部よりも後側が略水平に延び、前記モータハウジングの車両前後方向中央部より前側が前側に向かうに従い上へ延び、前記傾斜面部は、前記モータハウジングの車両前後方向中央部よりも前側に形成されている、という構成でもよい。
この構成によると、衝突時に折れ曲がったサイドメンバがより当接しやすい位置に傾斜面部を設けることができる。これにより、サブフレームの変形によるエネルギー吸収の阻害及び駆動モータへの大荷重の入力を効率的に抑制するとともに、傾斜面部の形成による重量増加を低減することができる。
以上説明したように、ここに開示された技術によると、前方衝突時のサブフレームのエネルギー吸収の阻害と駆動モータへの大荷重の入力を抑制することができる。
例示的な実施形態に係る前部構造を有する電動車両の駆動系を示すブロック図である。 前部構造を示す平面図である。 前部構造を右下側から見た斜視図である。 前部構造の正面図である。 モータハウジングの斜視図である。 前部構造の側面図である。 図6の要部拡大図である。 図7のVIII-VIII線相当の平面で切断した要部の概略断面図である。
以下、例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明では、車両前後方向を単に「前後方向」といい、車両前側を単に「前側」といい、車両後側を単に「後側」というものとする。また、車幅方向は車両の左右方向であり、車両左側を単に「左側」といい、車両右側を単に「右側」というものとする。なお、左右方向は、後側から前側を見たときの左側を左といい、右側を右という。
図1は、例示的な実施形態に係る前部構造を備えた電動車両の駆動系を示すブロック図である。図2は、前部構造を概略的に示す平面図である。図1及び図2は、車両1の駆動系を概略的に示しているだけであり、各構成要素の配置は、該各構成要素の実際の配置を限定するものではない。
車両1は、シリーズハイブリッド自動車である。車両1は、電力を利用して車両1を駆動するための電気駆動ユニット10と発電用のエンジン本体8とからなるパワーユニットPを備える。電気駆動ユニット10は、電力を利用して車両を駆動する駆動モータ5と、駆動モータ5からの動力を減速して出力する減速機6と、駆動モータ5へ供給する電力を発生させる発電機7とを有する。
エンジンEは、エンジン本体8と、エンジン関連部品とを有する。エンジン本体8は、主に発電機7を駆動させて発電するために利用され、車両1を走行させるための動力は駆動モータ5により生成される。駆動モータ5により生成された動力は、減速機6により変速された後、デファレンシャル装置91を介して、駆動輪92(ここでは前輪)に伝達される。
車両1は、高圧バッテリB1と低圧バッテリB2とを備える。高圧バッテリB1は、発電機7により発電された電気によって充電される。発電機7と高圧バッテリB1との間には、発電用インバータ102が設けられている。発電用インバータ102は、発電機7及び高圧バッテリB1に電気的に接続されている。発電機7からの発電電気は、発電用インバータ102を介して高圧バッテリB1に供給される。駆動モータ5と高圧バッテリB1との間には、モータ用インバータ101が設けられている。モータ用インバータ101は、駆動モータ5及び高圧バッテリB1に電気的に接続されている。モータ用インバータ101は、高圧バッテリB1からの電気を、駆動モータ5を駆動するための電力に変換して、駆動モータ5に出力する。高圧バッテリB1と低圧バッテリB2との間には、DCDCコンバータ103が設けられている。DCDCコンバータ103は、高圧バッテリB1と低圧バッテリB2とに電気的に接続されている。高圧バッテリB1からの電気は、DCDCコンバータ103を介して低圧バッテリB2に供給される。発電機7からの発電電気は、発電用インバータ102及びDCDCコンバータ103を介して低圧バッテリB2に供給される。
パワーユニットPは、駆動モータ5、減速機6、発電機7及びエンジン本体8を、この順に車幅方向に備える。駆動モータ5、減速機6及び発電機7の上方には、モータ用インバータ101、発電用インバータ102、及びDCDCコンバータ103を含む電力変換ユニット100が配設されている。
駆動モータ5、減速機6及び発電機7は、駆動ユニットハウジング9内に収容されている。駆動ユニットハウジング9内に配設される駆動モータ5、減速機6及び発電機の各回転軸(図示省略)は、車幅方向に延びており、駆動ユニットハウジング9は、該回転軸と略平行な方向に延びる略円筒状に形成されている。
駆動ユニットハウジング9は、複数の部材が一体化されて構成されている。駆動ユニットハウジング9のうち、駆動モータ5の収容部をモータハウジング5aと呼ぶ。モータハウジング5aは、駆動モータ5の車幅方向一方側端部に位置している。
エンジン本体8は、発電機7に隣接して配設され、車幅方向の他方側端部に位置している。エンジン本体8は、駆動ユニットハウジング9と一体的に構成されている。エンジン本体8と、エンジン関連部品とからエンジンEが構成されている。エンジン関連部品は、エンジン本体8の上方に配設される、低圧バッテリB2、エアクリーナ106、オイル関連部品107を含む。
車両1は前部において、少なくとも前後方向に延び、車幅方向両側に配置される左右1対のボデーサイドフレーム31を備える。ボデーサイドフレーム31の下部には、それぞれ前後方向に延びるサイドメンバ34aを有するサブフレーム34が締結されている。パワーユニットルーム2は、ボデーサイドフレーム31及びサブフレーム34の内側に形成されている。
図3は、車両1の前部構造を右下側から見た斜視図であり、図4は、車両1の前部構造の正面図である。図3及び図4に示すように、ボデーサイドフレーム31は、車両前側端部において車幅方向に延びるように形成されたバンパーレインフォースメント32から、クラッシュカン33を介して伝達される衝撃を吸収するように構成されている。ボデーサイドフレーム31は、車幅方向の縦断面が略矩形状の閉断面形状に形成されている。ボデーサイドフレーム31及びバンパーレインフォースメント32は、電力変換ユニット100の下方、かつ、駆動ユニットハウジング9の上部において、パワーユニットルーム2の外周を囲むように形成されている。
サブフレーム34は、車幅方向両側において前後方向に延びるサイドメンバ34aと、サイドメンバ34aの後側端部において左右のサイドメンバ34a,34aを連結するように形成された後側クロスメンバ34bと、左右のサイドメンバ34a,34aの前側端部においてサイドメンバ34a,34aを連結するように形成された前側クロスメンバ34cとから構成されている。サイドメンバ34aもまた、車幅方向の縦断面が略矩形状の閉断面形状に形成されている。サブフレーム34は、駆動ユニットハウジング9の下部において、パワーユニットルーム2の外周を囲むように形成されている。
サイドメンバ34aの前側端部には、連結部材35が立設している。サブフレーム34は、連結部材35によって、上方に位置するボデーサイドフレーム31と連結されている。連結部材35の後部には、サイドメンバ34aの車幅方向外側に、衝突対策のための拡張部38が形成されている。
拡張部38は、サイドメンバ34aの前部に設けられ、車幅方向外側の面が、サイドメンバ34aの側面から前側に向かって傾斜し、全体が拡張するように形成されている。
サイドメンバ34aの前側端部には、前側に向かって延びるロアクラッシュカン36が設けられている。ロアクラッシュカン36は、前側端部にロアバンパーレインフォースメント37を備える。ロアバンパーレインフォースメント37は、左右のロアクラッシュカン36を車幅方向に連結している。
サイドメンバ34aは、ロアバンパーレインフォースメント37から、ロアクラッシュカン36を介して伝達される衝撃を吸収するように構成されている。ロアバンパーレインフォースメント37の前側端部は、バンパーレインフォースメント32よりも前側に位置している。
パワーユニットPは、ボデーサイドフレーム31及びサブフレーム34によって形成されたパワーユニットルーム2内に配設される。パワーユニットPは、ボデーサイドフレーム31に設けられた支持部材39を介して、左右のボデーサイドフレーム31,31の間に支持されている。
図5は、モータハウジング5aの斜視図であり、図6は、パワーユニットルーム2を右側から見た側面図である。図5に示すように、モータハウジング5aは、円形状の側壁部12を有する第1ハウジング11と、円筒状の周壁部22を有する第2ハウジング21が連結されて構成されている。第1ハウジング11は、側壁部12の下部がサイドメンバ34aに隣接するように配設され、側壁部12の下方には、車両の衝突時、パワーユニットルーム2へ向けて折れ曲がったサイドメンバ34aに当接するとともにサイドメンバ34aをモータハウジング5aの下方へガイドする傾斜面部14が形成されている。
具体的には、第1ハウジング11は、駆動ユニットハウジング9のうち車幅方向の最も外側に位置し、右側のボデーサイドフレーム31及びサイドメンバ34aに隣接している。第1ハウジング11は、ボデーサイドフレーム31及びサイドメンバ34aに面する略円形状の側壁部12と、側壁部12の縁端部から車幅方向に延びる円筒状の周壁部13を有する。
側壁部12は、ボデーサイドフレーム31及びサイドメンバ34aから車幅方向に離間して立設している。周壁部13の車幅方向端部には、周壁部13から径方向外側に張り出すフランジ部13aが周方向に亘って形成されている。周壁部13には、側壁部12の縁端部からフランジ部13aの縁端部に亘って傾斜面部14が形成されている。
第2ハウジング21は、第1ハウジング11の周壁部13と連接し、車幅方向に延びる円筒状の周壁部22を有する。周壁部22は、区画壁23(図8参照)によって円筒形状の内部が車幅方向に区画されている。また、周壁部22の車幅方向端部には、周壁部22の径方向外側に張り出すフランジ部22aが周方向に亘って形成されている。
モータハウジング5aは、第1ハウジング11及び第2ハウジング21を、互いに連接するフランジ部13a,22aにおいて、車幅方向に挿入される複数のボルトで締結することにより一体的に形成されている。
図7は、図6の要部拡大図である。図6及び図7に示すように、車両側面視で、ボデーサイドフレーム31は、第1ハウジング11の側壁部12の中央部よりも上部と重なるように前後方向に略水平に延びている。また、サイドメンバ34aは、第1ハウジング11の側壁部12よりも下方において前後方向に延びている。
具体的には、車両側面視で、サイドメンバ34aは、モータハウジング5aの前後方向中央部よりも後側に、前後方向に略水平に延びる水平部34dを有する。サイドメンバ34aは、水平部34dの前側において、モータハウジング5aの前後方向中央部より前側に、前側に向かうに従い斜め上方へ延びる傾斜部34eを有する。傾斜部34eの前部に拡張部38が形成されている。このように構成されたサイドメンバ34aは、車両1の前方衝突時において、拡張部38後方の傾斜部34eにおいて、パワーユニットルーム2の内側へ向かって折れ曲がる。
傾斜面部14は、車両側面視で、モータハウジング5aの前後方向中央部よりも前側、かつ、サイドメンバ34aの傾斜部34eと重なるように形成されている。傾斜面部14は、周壁部13の全域に亘って形成されている必要はなく、サイドメンバ34aの傾斜部34eと重なる位置に、部分的に形成されることで、傾斜面部14を設けたことによるモータハウジング5aの重量増加を低減することができる。
次に、図8を参照しながら、車両1の前方衝突時における傾斜面部14の作用について詳細に説明する。
図8は、図7のVIII-VIII線断面図であるが、駆動ユニットハウジング9内に配設される駆動モータ5、減速機6及び発電機7を簡略化又は省略している。本開示では、区画壁23の右側において、第1ハウジング11の側壁部12及び周壁部13と第2ハウジング21の周壁部22によって形成される部屋に駆動モータ5が配設される。
第2ハウジング21の左側には、第3ハウジング30が形成されており、第1ハウジング11、第2ハウジング21及び第3ハウジング30が一体的に構成されて駆動ユニットハウジング9を形成する。図8では減速機及び発電機の図示を省略するが、区画壁23の左側において、第2ハウジング21の周壁部22及び第3ハウジング30によって形成される減速機収容部6aに減速機が配設され、減速機収容部6aの左側に位置し、第3ハウジング30によって形成される発電機収容部7aに発電機が配設される。
このように車幅方向で断面視すると、傾斜面部14は、第1ハウジング11の側壁部12の下端部からフランジ部13aの下端部に亘って形成されており、左側へ向かうほど、つまり、パワーユニットルーム2の内側へ向かうほど、下方へ向かう傾斜状に形成されている。
車両1が前方から衝突した際、衝撃によってロアバンパーレインフォースメント37にかかった荷重は、ロアクラッシュカン36を潰し、後方の拡張部38及びサイドメンバ34aに伝達される。拡張部38が、サイドメンバ34aの折れ変形を促し、サイドメンバ34aが、荷重を受けてパワーユニットルーム2の内側へ向かって折れ曲がることにより、衝撃を吸収する。このとき、サイドメンバ34aの傾斜部34eが折れ曲がりながら、左へ向かって移動した先に、傾斜面部14が位置している。
図8の矢印と二点鎖線で示すように、折れ曲がった傾斜部34eは、最初に傾斜面部14に当接し、傾斜面部14にガイドされるように傾斜面部14の表面を滑りながら、モータハウジング5aの下方へ移動する。傾斜面部14が形成されていることで、サイドメンバ34aは、第1ハウジング11と第2ハウジング21との連結部であるフランジ部13a,22aに引っ掛かることなく滑らかにパワーユニットルーム2の内側へ移動することが可能となる。サイドメンバ34aは、このように変形し、移動することによって衝撃による荷重を逃がすことができる。傾斜面部14がサイドメンバ34aをガイドすることで、サブフレーム34の変形によるエネルギー吸収の阻害及び駆動モータ5への大荷重の入力を抑制することができる。
前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
以上説明したように、ここに開示された技術は、例えば前方衝突時における駆動モータへの大荷重の入力を抑制するための電動車両の前方構造として有用である。
1 車両
2 パワーユニットルーム
5 駆動モータ
5a モータハウジング
6 減速機
7 発電機
8 エンジン本体
9 駆動ユニットハウジング
11 第1ハウジング
12 側壁部
13 周壁部
13a フランジ部
14 傾斜面部
21 第2ハウジング
22 周壁部
22a フランジ部
31 ボデーサイドフレーム
34 サブフレーム
34a サイドメンバ
E エンジン
P パワーユニット

Claims (4)

  1. 電動車両の前部構造であって、
    少なくとも車両前後方向に延び、車幅方向両側に配置されるボデーサイドフレームと、
    前記ボデーサイドフレームの下部に締結され、車両前後方向に延びるサイドメンバを有するサブフレームと、
    前記サブフレームの内側に形成されるパワーユニットルームと、
    前記パワーユニットルーム内に配設され、前記サイドメンバに面する側壁部を有し、電力を利用して車両を駆動する駆動モータを収容するモータハウジングと、を備え、
    前記モータハウジングは、前記側壁部の下部が前記サイドメンバに隣接するように配設され、前記側壁部の下方には、車両の衝突時、前記パワーユニットルームへ向けて折れ曲がった前記サイドメンバに当接するとともに前記サイドメンバを前記モータハウジングの下方へガイドする傾斜面部が形成されていることを特徴とする電動車両の前部構造。
  2. 請求項1に記載の電動車両の前部構造において、
    前記モータハウジングは、前記側壁部を有する第1ハウジングと車幅方向に延びる円筒状の周壁部を有する第2ハウジングとが、該周壁部から径方向外側に張り出すフランジ部において締結されて形成され、
    前記傾斜面部は、前記側壁部の縁端部から前記フランジ部の縁端部に亘って形成されていることを特徴とする電動車両の前部構造。
  3. 請求項2に記載の電動車両の前部構造において、
    前記傾斜面部は、車両側面視で前記サイドメンバと重なるように形成されていることを特徴とする電動車両の前部構造。
  4. 請求項3に記載の電動車両の前部構造において、
    車両側面視で、前記サイドメンバは、前記モータハウジングの車両前後方向中央部よりも後側が略水平に延び、前記モータハウジングの車両前後方向中央部より前側が前側に向かうに従い上へ延び、前記傾斜面部は、前記モータハウジングの車両前後方向中央部よりも前側に形成されていることを特徴とする電動車両の前部構造。
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