JP2023092577A - 電子機器、印刷装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

電子機器、印刷装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2023092577000001
【課題】被印刷媒体への印刷を実行させるための編集データの作成のやり直しを抑制する。
【解決手段】電子機器は、複数種の被印刷媒体(11)のうち、使用可能な状態にある被印刷媒体の種類を示す使用可能情報(20、21)を記憶する記憶部(110、52)と、被印刷媒体に印刷する印刷情報を編集する場合に、記憶部に記憶させた使用可能情報に基づいて、編集に利用可能な被印刷媒体の種類を制限する制御部(100、51)と、
を含む。電子機器は、印刷装置(1)、又は印刷装置と通信可能であって印刷情報の編集に利用可能な情報処理装置(50)であり得る。
【選択図】図13

Description

本発明は、電子機器、印刷装置、制御方法、及びプログラムに関する。
テープ状の被印刷媒体に印刷を行う印刷装置には、熱転写方式と呼ばれる印刷方式で印刷を行うものがある。熱転写方式の印刷装置では、サーマルヘッドによりインクリボンのインクを加熱し、加熱したインクを被印刷媒体に転写することで被印刷媒体に文字や図形等の情報を印刷する。
熱転写方式の印刷装置には、テープ状の被印刷媒体とインクリボンとが収容されたカートリッジを装着し、そのカートリッジから供給される被印刷媒体とインクリボンとを使用して、被印刷媒体への印刷を行うものがある。この種の印刷装置に対しては、被印刷媒体の種類(例えば、色、幅、及び材質等の組み合わせ)と印刷される情報(文字や図形等)の色との組み合わせが異なる複数種別のカートリッジが提供されている。
上述のカートリッジには、透明な被印刷媒体が収容されたものがある。透明な被印刷媒体は、例えば、印刷された情報の内容や色の組み合わせが異なる複数の印刷済みの被印刷媒体を重ね合わせたラベルの作成に利用することができる(例えば、特許文献1を参照)。
上述した印刷装置の利用者は、印刷装置、又は印刷装置と通信可能なスマートフォンやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置を操作して、被印刷媒体に印刷する文字や図形等の情報の内容及び色を含む編集データを作成することができる。このとき、利用者は、自身が利用する印刷装置に適応したカートリッジの種別に基づいて特定される被印刷媒体の種類と印刷される情報の色との組み合わせのなかから所望の組み合わせを選択して、編集データを作成することができる。
特開2010-017937号公報
上述した印刷装置の利用者は、一般的に、自身が利用する印刷装置に適応する全ての種別のカートリッジのうちの、用途に適した複数種別のカートリッジのみを所有していることが多い。
しかしながら、利用者が編集データを作成するときには、自身が利用する印刷装置に適応する全ての種別のカートリッジと対応した被印刷媒体の種類と印刷される情報の色との組み合わせのなかから、所望の組み合わせを選択することができる。このため、利用者は、編集データを作成するときに、自身が所有していないカートリッジと対応した被印刷媒体の幅及び色、並びに印刷する情報(文字や図形等)の色の組み合わせを選択してしまうことがある。利用者がこのような選択の誤りに気付かずに編集データの作成を完了した場合、その編集データに基づいて被印刷媒体への印刷を行うことができないため、編集データの作成をやり直すことになる。
また、上述した選択の誤りは、加熱により発色又は変色する感熱材料層を有する被印刷媒体が収容されたカートリッジを使用する印刷装置に被印刷媒体への印刷を実行させるための編集データの作成時にも起こり得る。
本発明の一側面に係る目的は、被印刷媒体への印刷を実行させるための編集データの作成のやり直しを抑制することが可能な技術を提供することである。
本発明の一態様に係る電子機器は、複数種の被印刷媒体のうち、使用可能な状態にある被印刷媒体の種類を示す使用可能情報を記憶する記憶部と、被印刷媒体に印刷する印刷情報を編集する場合に、前記記憶部に記憶させた前記使用可能情報に基づいて、編集に利用可能な被印刷媒体の種類を制限する制御部と、を含むことを特徴とする。
上記の態様によれば、被印刷媒体への印刷を実行させるための編集データの作成のやり直しを抑制することができる。
第1の実施形態に係る印刷装置の外観の一例を説明する斜視図である。 印刷装置に装着するカートリッジの構成例を説明する図である。 複数の印刷済みの被印刷媒体を重ね合わせたラベルの作成例を説明する図である。 第1の実施形態に係る印刷装置の構成例を説明するブロック図である。 所有カートリッジ情報の一例を説明する図である。 第1の実施形態に係る印刷装置が行う処理の一例を説明するフローチャートである。 第1の実施形態に係る印刷装置が行う処理の別の例を説明するフローチャートである。 所有カートリッジ情報の別の例を説明する図である。 所有カートリッジ情報を利用した被印刷媒体の色の選択方法の一例を説明する図である。 所有カートリッジ情報を利用した被印刷媒体の幅の選択方法の一例を説明する図である。 所有カートリッジ情報を利用したインクの色の選択方法の一例を説明する図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置を説明するブロック図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置及び印刷装置の構成例を説明するブロック図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置に表示される編集画面の一例を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明では、本発明に係る印刷装置の一例として、熱転写方式でテープ状の被印刷媒体に印刷を行う印刷装置を挙げる。なお、以下の説明では、例示する印刷装置における構成、機能、及び動作のうち、既知の構成、機能、及び動作が適用されるものについての詳細な説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る印刷装置の外観の一例を説明する斜視図である。図1には、本実施形態に係る、編集データ(印刷情報)の作成に利用可能な入力部としてのキーボード部3を有する印刷装置1の外観の一例を示している。図1に例示した印刷装置1は、カートリッジ装着部(図示せず)を有する装置筐体2の表面にキーボード部3及びディスプレイ4が配設されている。キーボード部3には、被印刷媒体に印刷する文字や図形等の情報の入力、及び被印刷媒体への印刷を実行する際の印刷装置の動作設定の確認や変更等に利用可能な複数のキーが配置されている。ディスプレイ4は、例えば、ドットマトリクス型の液晶ディスプレイであって、キーボード部3を操作して入力された情報や、印刷装置の状態を示す情報等が表示される。
装置筐体2のカートリッジ装着部には、図2を参照して後述する、被印刷媒体及びインクリボンを収容したカートリッジが装着される。装置筐体2には、カートリッジ装着部を覆う状態と、カートリッジ装着部がカートリッジを着脱可能に開放された状態とに切り替え可能なカバー5が取り付けられている。
装置筐体2の内部空間には、カートリッジ装着部に装着されたカートリッジから供給される被印刷媒体を搬送する搬送ユニット、インクリボンのインクを被印刷媒体に転写するために加熱するサーマルヘッドを有する印刷ユニット、及び被印刷媒体をカットするカットユニットが配設されている。また、装置筐体2の内部空間には、キーボード部3、ディスプレイ4、並びに上述の搬送ユニット、印刷ユニット、及びカットユニット等の動作を制御する制御ユニットが配設されている。
印刷装置1は、カートリッジ装着部に装着されたカートリッジから供給される被印刷媒体を搬送しながら、被印刷媒体に印刷を行うことができる。この種の印刷装置1は、図1に例示したように、カートリッジから供給される被印刷媒体11を装置外部に排出するための排出口201が装置筐体2に設けられている。
図2は、印刷装置に装着するカートリッジの構成例を説明する図である。図2には、印刷装置1に装着されたカートリッジ10から供給される被印刷媒体11及びインクリボン12と、装置筐体2内の搬送ユニット及び印刷ユニットとの関係を例示するために、カートリッジ10の外形を二点鎖線で示している。
カートリッジ10には、被印刷媒体11のロール11R及びインクリボン12のロール12Rが回転可能に支持された状態で収容されている。インクリボン12のロール12Rから供給されるインクリボン12の一端(先端)は、カートリッジ10に設けられた巻き取り軸1001に巻き付けられている。
被印刷媒体11のロール11Rからほどかれた被印刷媒体11の部分、及びインクリボン12のロール12Rからほどかれインクリボン12の部分は、それぞれ、カートリッジ10の外部に引き出される。カートリッジ10の外部に引き出された被印刷媒体11及びインクリボン12の各部分は、被印刷媒体11の被印刷面とインクリボン12のインク層とが向かい合って重なった状態で、装置筐体2内に配設されたサーマルヘッド6とプラテンローラ7との間を通過する。被印刷媒体11への印刷を行うときには、例えば、プラテンローラ7を正転(図2の反時計方向に回転)させて被印刷媒体11を搬送しながら、印刷データに基づいてサーマルヘッド6の発熱素子の発熱(加熱)を制御する。このとき、被印刷媒体11とともにサーマルヘッド6を通過したインクリボン12の部分は、カートリッジ10内に戻され、印刷装置1の回転伝達部材(図示せず)と係合して回転する巻き取り軸1001に巻き取られる。
サーマルヘッド6を通過して印刷が行われた被印刷媒体11は、被印刷媒体11の搬送経路に沿って設けられたカッター8によりカットされ、装置筐体2の排出口201(図1参照)から排出される。図2には、1つのカッター8のみが例示されているが、被印刷媒体11をカットするカッターは、例えば、フルカットと呼ばれるカットを行う第1のカッターと、ハーフカットと呼ばれるカットを行う第2のカッターとを含んでもよい。フルカットは、被印刷媒体11全体を2つに分離するカットである。ハーフカットは、被印刷媒体11の全体のうちの少なくとも一部分をカット(分離)しないように行うカットである。例えば、被印刷媒体11が複数の材料層を積層したものである場合、第2のカッターは、その複数の材料層のうちの少なくとも1つの層をカット(分離)しないように、残りの層をカットする。また、第2のカッターは、例えば、第2のカッターによるカットが行われる被印刷媒体11のカットラインに対して、カット(分離)された区間と、カット(分離)されていない区間とが生じるように(例えば、ミシン目になるように)カットを行うものであってもよい。
被印刷媒体11及びインクリボン12が収容されたカートリッジ10には、例えば、被印刷媒体11の種類(例えば、色、幅、材質、及び粘着層の有無等の組み合わせ)が異なる、複数種別のカートリッジがある。また、被印刷媒体11及びインクリボン12が収容されたカートリッジ10には、被印刷媒体11の種類が同一であって、インクリボン12のインクの色が異なる複数種別のカートリッジ10もある。このため、印刷装置1の利用者は、例えば、印刷済みの被印刷媒体11(以下「ラベル」とも記載する)の用途に応じて、所望の被印刷媒体11に所望の色で文字や図形等の情報を印刷することが可能なカートリッジ10を選択して使い分けることができる。
また、カートリッジ10には、例えば、透明な被印刷媒体11が収容されたものがある。透明な被印刷媒体11を収容したカートリッジ10が提供されている印刷装置1の利用者は、例えば、透明な被印刷媒体11に印刷して得られる複数のラベル(印刷済みの被印刷媒体11)を重ね張りして1枚のラベルを作成することができる。
図3は、複数の印刷済みの被印刷媒体を重ね合わせたラベルの作成例を説明する図である。図3には、3つのラベルL1、L2、及びL3を重ね張りして1枚のラベル(積層媒体)13を作成する例を示している。
第1のラベルL1は、白色不透明の被印刷媒体1101Wに黒色の文字1501及び1502が印刷されたラベルである。第1のラベルL1は、白色不透明の被印刷媒体1101Wと、黒色インクのインク層を有するインクリボンとが収容されたカートリッジ10を装着して印刷を行うことにより作成される。カートリッジ10から供給される被印刷媒体1101Wは、例えば、黒色インクが転写される被印刷面とは反対側の面に、粘着層と、粘着層を保護する剥離紙1102とが積層されている。
第2のラベルL2は、無色透明の被印刷媒体1101Nに赤色の文字1503が印刷されたラベルである。第2のラベルL2は、無色透明の被印刷媒体1101Nと、赤色インクのインク層を有するインクリボンとが収容されたカートリッジ10を装着して印刷を行うことにより作成される。カートリッジ10から供給される被印刷媒体1101Nは、例えば、赤色インクが転写される被印刷面とは反対側の面に、粘着層と、粘着層を保護する剥離紙とが積層されている。
第3のラベルL3は、無色透明の被印刷媒体1101Nに青色の長方形(直線)16が印刷されたラベルである。第3のラベルL3は、無色透明の被印刷媒体1101Nと、青色インクのインク層を有するインクリボンとが収容されたカートリッジ10を装着して印刷を行うことにより作成される。カートリッジ10から供給される被印刷媒体1101Nは、例えば、青色インクが転写される被印刷面とは反対側の面に、粘着層と、粘着層を保護する剥離紙とが積層されている。
第2のラベルL2及び第3のラベルL3は、上述のように、無色透明の被印刷媒体1101Nに情報を印刷したものである。このため、第1のラベルL1の被印刷面上に第2のラベルL2及び第3のラベルL3を重ね張りすると、図3に例示したように、黒色の文字1501及び1502、赤色の文字1503、及び青色の長方形16がレイアウトされた、1枚のラベル13を作成することができる。
このように印刷された文字や図形等の情報の色が異なる複数の印刷済みの被印刷媒体11を重ね張りして1枚のラベル13を作成することにより、視覚効果の高いラベル13を作成することが可能になる。
しかしながら、印刷された文字や図形等の情報の色が異なる複数の印刷済みの被印刷媒体11を作成する場合、利用者は、被印刷媒体11の種類とインクリボン12のインクの色との組み合わせが異なる複数種別のカートリッジ10を所有する必要がある。また、利用者は、単一のカートリッジ10を装着して作成した単一のラベルを用途に応じて使い分けるために、被印刷媒体11の種類とインクリボン12のインクの色との組み合わせが異なる複数種別のカートリッジ10を所有することもある。利用者は、例えば、物品に貼る名前ラベルの作成に用いる第1の種類の被印刷媒体11と黒色インクのカートリッジ10、及び書類を綴じるファイルの背に貼る分類ラベルの作成に用いる第2の種類の被印刷媒体11と青色インクのカートリッジ10等の、複数種別のカートリッジ10を所有することもある。なお、本明細書では「所有」という単語を用いているが、本明細書において利用者の所有物として記載されている複数種別のカートリッジ10のうちの1つ以上は、利用者が使用可能な状態の非所有物であってもよい。例えば、本明細書において利用者の所有物として記載されているカートリッジ10は、学校や会社等の備品であってもよいし、他者から借りたもの等であってもよい。
複数種別のカートリッジ10を所有する利用者は、自身が所有しているカートリッジ10の種別や利用状況を管理し、カートリッジ10の補充等を行わなければならない。このため、所有するカートリッジ10の種別が多くなると、所有しているカートリッジ10の管理、補充等の作業に対する利用者の負担が大きくなる。
また、印刷装置1の利用者は、被印刷媒体11に印刷する文字や図形等の情報を含む編集データを作成するときに、被印刷媒体11の種類(例えば、色及び幅等)と印刷する情報の色とを選択して、完成したラベルの印刷イメージを見ることができる。このとき、利用者が所有しているカートリッジ10の種別を正確に把握していないと、自身が所有していないカートリッジ10に対応した被印刷媒体11の種類と印刷する情報の色との組み合わせを選択してしまうことがある。利用者がこのような選択の誤りに気付かずに編集データの作成を完了した場合、その編集データに基づいて被印刷媒体11への印刷(ラベルの作成)を行うことができないため、編集データの作成をやり直すことになる。
本発明の実施形態に係る印刷装置1は、このような利用者が作成する編集データにおける被印刷媒体11の種類と印刷する情報の色との組み合わせの選択(指定)の誤りによる、編集データの作成のやり直しを抑制することができる。
図4は、一実施形態に係る印刷装置の構成例を説明するブロック図である。図4には、図1を参照して上述した印刷装置1を機能的な側面及びハードウェア的な側面でみた構成例を示している。
図4に例示した印刷装置1は、制御部100、記憶部110、入力部120、表示部130、カートリッジ検出部140、搬送部150、印刷部160、及びカット部170を含む。
制御部100は、印刷装置1の各種動作を制御する。記憶部110は、印刷装置1の動作に必要な各種情報を記憶する。制御部100の機能は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが記憶部110に記憶させたプログラムを実行することにより実現される。記憶部110は、RAM(Random Access Memory)及びROMを含む。記憶部110には、上述したプロセッサが実行するプログラム、プログラムの実行中に参照する情報等が記憶される。プロセッサが実行するプログラムは、例えば、図6を参照して後述する処理、又は図7を参照して後述する処理を印刷装置1に行わせるプログラムを含む。プログラムの実行中に参照する情報は、例えば、上述した編集データ、編集データに基づいて作成される印刷データ、及び利用者が所有しているカートリッジ10の種別を示す所有カートリッジ情報を含む。印刷データは、編集データに含まれる文字や図形等の情報を被印刷媒体11に印刷するときのサーマルヘッド6の複数の発熱素子の制御、プラテンローラ7による被印刷媒体11の搬送の制御、及びカッター8による被印刷媒体11のカットの制御に用いられる制御情報を含む。所有カートリッジ情報は、印刷装置1の利用者が使用可能な状態にあるカートリッジ10の種別(例えば、被印刷媒体11の種類とインクリボン12のインクの色との組み合わせ)を示す使用可能情報の一例である。
入力部120は、印刷装置1を動作させるための各種情報の入力を受け付ける。入力部120は、例えば、上述したキーボード部3を含む。入力部120は、所有カートリッジ情報(使用可能情報)の入力に利用可能な他の入力装置を含んでもよい。表示部130は、印刷装置1の動作に関する各種情報を表示する。表示部130は、例えば、上述したディスプレイ4を含む。
カートリッジ検出部140は、上述した装置筐体2のカートリッジ装着部(図示せず)の状態を検出する。カートリッジ検出部140は、例えば、装着状態検出部141と、カートリッジ種別検出部142とを含む。装着状態検出部141は、装置筐体2のカートリッジ装着部にカートリッジ10が装着されているか否かを検出する。カートリッジ種別検出部142は、装置筐体2のカートリッジ装着部に装着されたカートリッジ10の種別を検出する。カートリッジ種別検出部142は、装着されたカートリッジ10に収容されている被印刷媒体11の種類(例えば、色、幅、及び材質等の組み合わせ)とインクリボン12のインク層の色との組み合わせを示す情報を検出する。カートリッジ種別検出部142が検出する情報は、被印刷媒体11の種類及びインクリボン12のインク層の色を直接的に示す情報であってもよいし、被印刷媒体11の種類及びインクリボン12のインク層の色の組み合わせと関連付けられた間接的な情報(例えば、カートリッジ10の型番)であってもよい。更に、カートリッジ検出部140は、カートリッジ種別検出部142が装着状態検出部141を兼ねる構成であってもよい。例えば、カートリッジ検出部140は、カートリッジ装着部に装着されたカートリッジ10の外面に設けられているカートリッジ10の識別パターンに応じた複数のスイッチのオン/オフのパターンを出力するものであってもよい。この場合、複数のスイッチが何らかのオン/オフのパターンを出力することでカートリッジ10が装着されていることを検出でき、出力されたオン/オフのパターンからカートリッジ10の種別を知ることができる。
カートリッジ検出部140における被印刷媒体11の種類等の検出方法は、特定の方法に限定されない。例えば、カートリッジ検出部140は、カートリッジ10に貼り付けられたICタグシールから情報を読み取るリーダ、又はバーコード等の図形化された情報を読み取って解読するリーダ等を含んでもよい。また、カートリッジ検出部140は、被印刷媒体11の被印刷面の色やインクリボン12のインク層の色を識別するカラーセンサを含んでもよい。
搬送部150は、制御部100からの制御情報に基づいて被印刷媒体11を搬送する。搬送部150は、上述した搬送ユニットと対応し、プラテンローラ7及びインクリボン12の巻き取りに利用する回転伝達部材(図示せず)と、それらを回転させる回転機構とを含む。印刷部160は、制御部100からの制御情報に基づいて被印刷媒体11への印刷を行う。印刷部160は、上述した印刷ユニットと対応し、サーマルヘッド6と、サーマルヘッド6の複数の発熱素子の発熱(加熱)を制御する制御回路とを含む。カット部170は、制御部100からの制御情報に基づいて被印刷媒体11をカットする。カット部170は、上述したカットユニットと対応し、例えば、カッター8と、カッター8の動作させる駆動機構とを含む。カット部170は、図2を参照して上述したように、フルカットを行う第1のカッターと、ハーフカットを行う第2のカッターとを含んでもよい。また、カット部170のカッターは、例えば、モータ等の動力を利用する電動式のカッターであってもよいし、利用者がボタンを押す等の方法で印加した外力によって動作する手動カッターを含むものであってもよい。
なお、本実施形態に係る印刷装置1の構成は、図4を参照して上述した構成に限らず、種々の変更が可能である。例えば、印刷装置1は、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置を含む外部の電子機器と通信するための通信部(通信インタフェース)を含んでもよい。通信部は、例えば、Bluetooth Low Energy(登録商標)、及びWi-Fi(登録商標)等の、既知の近距離無線通信規格に従って無線通信を行う通信インタフェースであり得る。また、通信部は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等の伝送ケーブルを介した有線での通信を行う通信インタフェースであってもよい。
本実施形態の印刷装置1は、カートリッジ種別検出部142で検出したカートリッジ10の種別を示す情報を、利用者が所有しているカートリッジ10の種別を示す情報(すなわち、所有カートリッジ情報)として記憶部110に記憶させる。なお、本実施形態では、印刷装置1に装着されたカートリッジ10を利用者の所有物とするが、カートリッジ10は、上述のように、利用者が使用可能な状態にある非所有物であってもよい。
図5は、所有カートリッジ情報の一例を説明する図である。図5には、熱転写方式の印刷装置1に適応する全ての種別のカートリッジ10の各々に対して、所有しているか否かを示す所有フラグを関連付けたテーブル20の一例を示している。図5に例示した所有カートリッジ情報としてのテーブル20は、利用者が使用可能な状態のカートリッジの種別を示す使用可能情報の一例でもある。
テーブル20のカートリッジ識別情報は、印刷装置1に適応する全ての種別のカートリッジ10の各々を識別する情報である。図5に例示したテーブル20では、各カートリッジ識別情報は、その右側に示されたテープ種類の被印刷媒体11及びインク色のインクリボン12が収容されたカートリッジを表す。例えば、一番上の列のカートリッジ識別情報「W09-01-BK」は、色が白で幅が9mmの粘着テープタイプの被印刷媒体11と、インク色が黒のインクリボン12が収容されたカートリッジを表す。図5のテーブル20では、テープ種類の要素である色(被印刷媒体11の色)として「白」、「黄」、及び「無色透明」のみを明示しているが、これに限らず、他の色(例えば、「青」、「緑」、及び「赤」等)を含んでもよい。また、図5のテーブル20では、テープ種類の要素である幅として「9(mm)」、「12(mm)」、及び「18(mm)」のみを明示しているが、これに限らず、他の幅(例えば、「6(mm)」、「24(mm)」、及び「36(mm)」等)を含んでもよい。更に、図5のテーブル20では、テープ種類の要素である媒体タイプとして、「粘着テープ」のみを明示しているが、これに限らず、例えば、「マグネットテープ」、及び「布テープ」等を含んでもよい。同様に、図5のテーブル20では、インク色として「黒」、「赤」、及び「青」のみを明示しているが、これに限らず、他の色を含んでもよい。
図5に例示したテーブル20では、各カートリッジ識別情報は、その左側に示された所有フラグと関連付けられる。所有フラグは、印刷装置1の利用者が所有しているか否か(例えば、カートリッジ種別検出部142で検出したことがあるか否か)を示す情報の一例である。図5の所有フラグは、「有」が所有していることを示し、「無」が所有していないことを示す。所有フラグは、例えば、「1」で所有していることを示し、「0」で所有していないことを示す情報等であってもよい。テーブル20の所有フラグは、印刷装置1で使用可能な状態にあるカートリッジ10を示すフラグであってもよい。
図5に例示したテーブル20は、例えば、印刷装置1の工場出荷時、又は利用者の操作等によるリセット時の初期状態では、全ての所有フラグが「無」になっている。そして、利用者が印刷装置1を利用し、カートリッジ種別検出部142が装着されたカートリッジ10の新たな種別を検出する毎に、検出した種別と関連付けられる所有フラグが「無」から「有」に変更される。このように、カートリッジ種別検出部142が装着されたカートリッジ10の新たな種別を検出する毎に所有カートリッジ情報を自動的に更新することにより、利用者自身が所有している(又は利用者が利用する印刷装置1で使用可能な状態にある)全てのカートリッジの種別を把握していなくても、適切な所有カートリッジ情報を記憶部110に記憶させておくことができる。所有カートリッジ情報は、カートリッジ種別検出部142とは別の、上述したような各種リーダで読み取った情報やカラーセンサで検出した情報に基づいて更新されてもよい。また、所有カートリッジ情報は、例えば、入力部120を介して入力されたカートリッジの種別を示す情報等に基づいて更新されてもよい。
また、例えば、カートリッジ10の被印刷媒体11(又はインクリボン12)を使い切ったことを検出する、テープエンドセンサ等のセンサを有する印刷装置1の場合、そのセンサで被印刷媒体11を使い切ったことを検出したときに、装着されているカートリッジ10と関連付けられた所有フラグを「有」から「無」に変更してもよい。
本実施形態の印刷装置1は、利用者が所有しているカートリッジ10のみを使用して被印刷媒体11への印刷を行うことができるように、テーブル20のような所有カートリッジ情報に基づいて利用者が編集データを作成するときに選択可能な項目(例えば、編集に利用可能な被印刷媒体の種類)を制限する。
図6は、第1の実施形態に係る印刷装置が行う処理の一例を説明するフローチャートである。印刷装置1は、電源投入時、又は利用者が編集データを作成するための操作を行ったときに、図6のフローチャートに沿った処理を開始する。
印刷装置1は、まず、テーブル20のような所有カートリッジ情報に基づいて、所有しているカートリッジ10の種別を表示する(ステップS11)。ステップS11では、例えば、記憶部110に記憶させた所有カートリッジ情報(テーブル20)から利用者が所有しているカートリッジ10の種別を示す情報を抽出し、抽出した情報を表示部130(ディスプレイ4)に表示させる。所有しているカートリッジ10の種別を示す情報は、例えば、テープ種類(被印刷媒体11の色、幅、及び媒体タイプ等の組み合わせ)とインク色との組み合わせを示す情報を含む。制御部100は、例えば、所定の期間(例えば、数秒~十数秒)だけ表示部130に表示させるとステップS11の処理を終了する。また、制御部100は、例えば、表示部130に表示させた後、利用者が確認のための操作を行った場合にステップS11の処理を終了してもよい。
ステップS11の処理が終了すると、印刷装置1は、編集データの作成を開始して、入力部120を介した編集情報の入力を受け付け(ステップS12)、受け付けた編集情報が所有しているカートリッジ10で対応不可の情報であるか否かを判定する(ステップS13)。ステップS12で入力を受け付ける編集情報は、被印刷媒体11の種類(例えば、色及び幅)を選択する情報、被印刷媒体11に印刷する文字や図形等の情報、及び被印刷媒体11に印刷する情報の色を選択する情報を含む。
入力を受け付けた編集情報が、被印刷媒体11に印刷する文字や図形等の情報である場合、印刷装置1の制御部100は、どのような情報であるかによらず、所有しているカートリッジ10で対応可能であると判定する(ステップS13;NO)。一方、入力を受け付けた編集情報が、被印刷媒体11の種類(例えば、色及び幅)を選択する情報、又は被印刷媒体11に印刷する情報の色を選択する情報である場合、印刷装置1の制御部100は、所有カートリッジ情報に基づいて、所有しているカートリッジ10で対応不可であるか否かを判定する。例えば、制御部100は、被印刷媒体11の幅、被印刷媒体11の色、及びインク色のうちの、ステップS13の判定を行う時点で選択済みになっている情報の組み合わせが、所有カートリッジ情報において所有フラグが「有」であるカートリッジでの組み合わせと合致するか否かを判定する。制御部100は、合致する場合には対応可能(ステップS13;NO)と判定し、合致しない場合には対応不可(ステップS13;YES)と判定する。
対応不可の場合(ステップS13;YES)、制御部100は、利用者にエラーを通知するメッセージを表示部130に表示させる(ステップS14)。ステップS14で表示させるメッセージは、例えば、入力された編集情報が現在実施されている編集において利用を制限された情報であることを通知するエラーメッセージ、又は入力された編集情報と合致する種別のカートリッジ10を利用者が所有していないを通知するエラーメッセージとする。また、ステップS14で表示させるメッセージは、例えば、所有しているカートリッジ10を追加するか否かを利用者に選択させるオブジェクト(例えば、ボタン)を含んでもよい。
ステップS14でメッセージを表示させた後、所有しているカートリッジを追加することが利用者により選択されると(ステップS15;YES)、印刷装置1は、所有カートリッジ情報を変更する(ステップS16)。ステップS16では、制御部100が記憶部110にアクセスし、所有カートリッジ情報において変更対象のカートリッジ10の識別情報と関連付けられた所有フラグを、所有していることを示す値(例えば、「有」)に変更する。このとき、ステップS13~S14で無効とされた編集情報は、有効な編集情報となる。その後、印刷装置1の制御部100は、編集データの作成を終了し、作成した編集データに基づくラベルの作成を開始するか否かを判定する(ステップS17)。また、上述したステップS13で、入力された編集情報が所有しているカートリッジで対応可能な情報であると判定された場合(ステップS13;NO)、制御部100は、ステップS14、S15、及びS16をスキップして、ステップS17の判定を行う。
ステップS17では、印刷装置1は、例えば、入力部120(キーボード部3)による、編集データの作成を終了してラベルの作成を開始する操作が行われた場合に、ラベル作成を開始すると判定する。ラベルの作成を開始する操作とは別の操作が行われた場合(ステップS17;NO)、印刷装置1が行う処理は、ステップS12に戻る。
ラベル作成を開始する操作が行われてラベル作成を開始する場合(ステップS17;YES)、印刷装置1は、作成した編集データに基づくラベルの作成を実行する(ステップS18)。ステップS18において、印刷装置1の制御部100は、編集データに基づいて、搬送部150、印刷部160、及びカット部170の各部の動作を制御する制御情報を含む印刷データを作成し、その印刷データに従って被印刷媒体11への印刷等を行う。
ラベルの作成が完了すると、印刷装置1は、例えば、電源がオフにされたか否かを判定する(ステップS19)。電源がオフにされると(ステップS19;YES)、印刷装置1は、図6に例示したフローチャートに沿った処理を終了する。電源オンの状態が維持されている場合(ステップS19;NO)、印刷装置1が行う処理は、ステップS12に戻る。なお、ステップS19の判定は、電源がオフにされたか否かに限らず、例えば、新たに編集データを作成するか否かを利用者に選択させるものであってもよい。
このように、図6のフローチャートに沿った処理を行う印刷装置1は、被印刷媒体11への印刷(ラベル作成)のための編集データを作成する前に、所有しているカートリッジ10の種別を表示する。このため、利用者は、自身が所有しているカートリッジ10の種別を再確認(把握)してから、編集データを作成することができる。したがって、利用者が編集データを作成する際に、所有していない被印刷媒体11の色、被印刷媒体11の幅、及びインク色の組み合わせを選択してしまうことを抑制することができる。
また、図6のフローチャートに沿った処理を行う印刷装置1は、編集データ作成中に所有しているカートリッジ10では対応不可な編集情報が入力されると、利用者にエラーを通知するメッセージを表示する。このため、利用者が編集データの作成中に、所有していない被印刷媒体11の色、被印刷媒体11の幅、及びインク色の組み合わせを選択してしまうことを抑制することもできる。
更に、図6のフローチャートに沿った処理を行う印刷装置1は、カートリッジ種別検出部142が検出したカートリッジの種別を示す所有カートリッジ情報に基づいて、入力された編集情報が所有しているカートリッジ10では対応不可であると判定した場合に、所有カートリッジ情報に所有しているカートリッジ10を追加することができる。そのため、例えば、所有しているが、まだ印刷装置1に装着していないカートリッジ10を使用して被印刷媒体11への印刷を行う場合に、事前にそのカートリッジ10を印刷装置1に装着してカートリッジ種別検出部142に検出させる手間を省くことができる。また、編集データの作成中に所有しているカートリッジ10の種別を追加することができるので、入力された編集情報が所有しているカートリッジ10では対応不可であると判定した後、その編集情報を有効な(対応可能な)情報として編集作業を続けることができ、編集作業の効率の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態の印刷装置1が行う処理は、図6のフローチャートに沿った処理に限らず、適宜変更可能である。例えば、本実施形態の印刷装置1は、図7に例示したように、所有しているカートリッジ10の種別に基づいて編集データの作成に利用可能な機能を制限してもよい。
図7は、第1の実施形態に係る印刷装置が行う処理の別の例を説明するフローチャートである。印刷装置1は、電源投入時、又は利用者が編集データを作成するための操作を行ったときに、図7のフローチャートに沿った処理を開始する。
印刷装置1は、まず、テーブル20のような所有カートリッジ情報に基づいて、所有しているカートリッジ10の種別を表示する(ステップS21)。ステップS21は図6のフローチャートのステップS11と対応するが、ステップS21では、所有しているカートリッジの種別とともに、例えば、所有しているカートリッジを変更するか否かを利用者に選択させるオブジェクト(例えば、ボタン)を表示する。
所有しているカートリッジの種別等を表示した後、所有しているカートリッジを変更することが利用者によって選択された場合(ステップS22;YES)、印刷装置1は、所有しているカートリッジの追加・削除に関する処理を実行する(ステップS23)。ステップS23の処理の後、印刷装置1は、所有しているカートリッジ10の種別に基づいて、編集データの作成に利用可能な編集機能を制限する(ステップS24)。また、所有しているカートリッジを変更しないことが利用者によって選択された場合(ステップS22;NO)、印刷装置1は、ステップS23の処理をスキップしてステップS24の編集機能の制限を行う。なお、印刷装置1に適応する全ての種別のカートリッジ10を所有している場合、印刷装置1は、ステップS24で全ての編集機能を利用可能にする。
ステップS24で編集機能を制限した後、印刷装置1は、編集データの作成を開始して、入力部120を介した編集情報の入力を受け付ける(ステップS25)。ステップS25は図6のフローチャートのステップS12と対応するが、ステップS24で編集機能を制限した場合、所有しているカートリッジ10で対応不可の編集情報の入力は行われない。すなわち、ステップS25で入力を受け付ける編集情報は、所有しているカートリッジ10で対応可能なもののみとなる。
ステップS25の後、印刷装置1の制御部100は、編集データの作成を終了し、作成した編集データに基づくラベルの作成を開始するか否かを判定する(ステップS26)。ステップS26は、図6のフローチャートのステップS17と対応する。すなわち、ステップS26では、印刷装置1は、例えば、入力部120(キーボード部3)による、編集データの作成を終了してラベルの作成を開始する操作が行われた場合に、ラベル作成を開始すると判定する。ラベルの作成を開始する操作とは別の操作が行われた場合(ステップS26;NO)、印刷装置1が行う処理は、ステップS25に戻る。
ラベル作成を開始する操作が行われてラベル作成を開始する場合(ステップS26;YES)、印刷装置1は、作成した編集データに基づくラベルの作成を実行する(ステップS27)。ステップS27は、図6のフローチャートのステップS18と対応する。
ラベルの作成が完了すると、印刷装置1は、例えば、電源がオフにされたか否かを判定する(ステップS28)。ステップS28は、図6のフローチャートのステップS19と対応する。電源がオフにされると(ステップS28;YES)、印刷装置1は、図7に例示したフローチャートに沿った処理を終了する。電源オンの状態が維持されている場合(ステップS28;NO)、印刷装置1が行う処理は、ステップS25に戻る。なお、ステップS28の判定は、電源がオフにされたか否かに限らず、例えば、新たに編集データを作成するか否かを利用者に選択させるものであってもよい。
このように、図7のフローチャートに沿った処理を行う印刷装置1は、被印刷媒体11への印刷(ラベル作成)のための編集データを作成する前に、所有しているカートリッジ10の種別を表示するとともに、編集データの作成に利用可能な編集機能を制限する。このため、利用者は、自身が所有しているカートリッジ10の種別を再確認(把握)してから、編集データを作成することができる。したがって、利用者が編集データを作成する際に、所有していない被印刷媒体11の色、被印刷媒体11の幅、及びインク色の組み合わせを選択してしまうことを抑制することができる。
また、図7のフローチャートに沿った処理を行う印刷装置1は、編集機能を制限する前に、所有しているカートリッジ10の追加および削除を行うことができる。このため、例えば、所有しているが、まだ印刷装置1に装着していないカートリッジ10を使用して被印刷媒体11への印刷を行う場合に、事前にそのカートリッジ10を印刷装置1に装着してカートリッジ種別検出部142に検出させる手間を省くことができる。また、例えば、過去に所有していたが、現在は所有していない、又は被印刷媒体11を使い切って現在は使用できないカートリッジを使用することになる編集データの作成を抑制することができる。
図7のフローチャートに沿った処理を行う印刷装置1における、ステップS25での被印刷媒体11の色、被印刷媒体11の幅、及びインク色の選択方法について、図8~図11を参照して以下に説明する。
図8は、所有カートリッジ情報の別の例を説明する図である。図9は、所有カートリッジ情報を利用した被印刷媒体の色の選択方法の一例を説明する図である。図10は、所有カートリッジ情報を利用した被印刷媒体の幅の選択方法の一例を説明する図である。図11は、所有カートリッジ情報を利用したインクの色の選択方法の一例を説明する図である。
図8に例示したテーブル21は、例えば、図5に例示したテーブル20における所有フラグが「有」であるカートリッジの被印刷媒体11の種類及びインク色を抽出したものに相当する。すなわち、所有カートリッジ情報として図8のテーブル21の情報を記憶部110に記憶させた印刷装置1では、被印刷媒体11の幅、被印刷媒体11の色、及びインク色の組み合わせが、テーブル21の各行の組み合わせのいずれかと合致する編集データを作成した場合にのみ、所有しているカートリッジ10を使用して被印刷媒体11への印刷(ラベルの作成)を行うことができる。
ところが、従来の印刷装置で編集データを作成するときには、利用者がどの種別のカートリッジを所有しているかによらず、その印刷装置に適応する全ての種別のカートリッジを使用した被印刷媒体11への印刷(ラベルの作成)が可能なように、全ての編集機能が利用可能になっている。このため、従来の印刷装置では、利用者が所有していないカートリッジ10(例えば、図5に例示した、幅が「9mm」でテープ色が「白」の被印刷媒体11と、インク色が赤のインクリボン12とが収容されたカートリッジ)を使用することになる編集データを作成することも可能であった。
これに対し、図7のフローチャートに沿った処理を行う本実施形態の印刷装置1では、図8のテーブル21に示された組み合わせと対応する種別のカートリッジを使用することになる編集データのみを作成することができるように、編集機能が制限される。
例えば、図1に例示した印刷装置1では、図9の一番上に例示したような被印刷媒体11の色及び幅と、インク色を選択する画面400がディスプレイ4に表示される。画面400には、被印刷媒体11の色(テープ色)を選択する選択領域401、被印刷媒体11の幅(テープ幅)を選択する選択領域402、及び被印刷媒体11に印刷される情報の色(インク色)を選択する選択領域403を含む。画面400が表示された状態で、選択領域401を選択する操作が行われると、ディスプレイ4の表示画面は、選択可能なテープ色のリスト411が表示された画面に遷移する。リスト411では、選択可能な色が通常表示(黒色文字で表示)され、選択候補の色が反転表示412等により強調される。また、リスト411では、編集機能の制限により選択できない色がグレーなどの非アクティブ表示413になる。また、リスト411は、スクロールすることができる。図9に例示したリスト411では、「白」、「黄」、及び「透明」のみが選択可能になっており、利用者が「白」を選択すると、ディスプレイ4の表示画面は、図9の一番下及び図10の一番上に例示したようにテープ色の選択領域401に選択した「白」が表示された画面420に遷移する。
次に、例えば、ディスプレイ4に画面420が表示された状態で、テープ幅の選択領域402を選択する操作が行われると、ディスプレイ4の表示画面は、選択可能なテープ幅のリスト431が表示された画面に遷移する。リスト431では、選択可能な幅が通常表示(黒色文字で表示)され、選択候補の幅が反転表示432等により強調される。また、リスト431では、編集機能の制限により選択できない幅がグレーなどの非アクティブ表示433になる。例えば、図8のテーブル21にはテープ色が「白」のカートリッジとして、幅が「9mm」のもの、「12mm」のもの、及び「18mm」のものが登録されている。このため、リスト431では、その他の幅(例えば、「24mm」)が非アクティブ表示433になっている。図10に例示したリスト431から、利用者が「12mm」を選択すると、ディスプレイ4の表示画面は、図10の一番下及び図11の一番上に例示したようにテープ色の選択領域401に「白」が表示され、テープ幅の選択領域402に「12mm」が表示された画面440に遷移する。
次に、例えば、ディスプレイ4に画面440が表示された状態で、インク色の選択領域403を選択する操作が行われると、ディスプレイ4の表示画面は、選択可能なインク色のリスト451が表示された画面に遷移する。リスト451では、選択可能な色が通常表示(黒色文字で表示)され、選択候補の色が反転表示452等により強調される。また、リスト451では、編集機能の制限により選択できない色がグレーなどの非アクティブ表示453になる。例えば、図8のテーブル21にはテープ色が「白」で幅が「12mm」のカートリッジとして、インク色が「黒」のもののみが登録されている。このため、リスト451では、その他のインク色(例えば、「赤」、及び「青」)が非アクティブ表示453になっている。図11に例示したリスト451から、利用者が「黒」を選択すると、ディスプレイ4の表示画面は、図11の一番下に例示したようにテープ色の選択領域401に「白」が表示され、テープ幅の選択領域402に「12mm」が表示され、インク色の選択領域403に「黒」が表示された画面460に遷移する。
このように、図7のフローチャートに沿った処理を行う本実施形態の印刷装置1では、編集データを作成するときに、所有していないカートリッジを使用することになる被印刷媒体11の色、被印刷媒体11の幅、及びインク色の組み合わせを選択することができないように編集機能が制限される。このため、利用者が編集データを作成する際に、所有していない被印刷媒体11の色、被印刷媒体11の幅、及びインク色の組み合わせを選択してしまい、後で編集データを作成し直す手間が生じることを抑制することができる。
なお、図1に例示した印刷装置1のディスプレイ4に表示される画面は、図9~図11に例示したような構成の画面400、410、420、430、440、450、及び460に限らず、他の構成の画面であってもよい。
[第2の実施形態]
図12は、第2の実施形態に係る情報処理装置を説明するブロック図である。図13は、第2の実施形態に係る情報処理装置及び印刷装置の構成例を説明するブロック図である。
第1の実施形態では、装置筐体2に配設されたキーボード部3を操作して編集データを作成することが可能な印刷装置1を例に挙げた。しかしながら、テープ状の被印刷媒体11に印刷を行う印刷装置1は、例えば、図12に例示したように、外部の情報処理装置50上で実行されるアプリケーション60によって作成された印刷データを取得して印刷を行うことが可能なものもある。本実施形態では、アプリケーション60を実行することにより印刷装置1と連携可能な情報処理装置50で編集データ及び印刷データを作成する例を説明する。
本実施形態の情報処理装置50は、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等である。情報処理装置50と印刷装置1とは、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth Low Energy(登録商標)等の周知の無線通信規格に従った近距離無線通信により印刷データ等の情報を送受信することができる。また、情報処理装置50と印刷装置1とは、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等の伝送ケーブルで接続され、伝送ケーブルを介して印刷データ等の情報を送受信することができるようになっていてもよい。情報処理装置50は、上記のように、アプリケーション60を実行して作成した編集データを印刷データに変換して印刷装置1に送信する。印刷装置1は、情報処理装置50からの印刷データを受信すると、その印刷データに基づいて印刷を行う。また、印刷装置1は、例えば、カートリッジ検出部140(より具体的にはカートリッジ種別検出部142)で検出したカートリッジの種別を示す情報を、情報処理装置50に送信する。情報処理装置50は、印刷装置1からのカートリッジの種別を示す情報を受信すると、受信した情報に基づいて所有カートリッジ情報を更新する。
このような連携をする情報処理装置50及び印刷装置1の機能的な構成は、それぞれ、図13に例示したようなブロック図で表すことができる。図13の印刷装置1における制御部100、記憶部110、入力部120、表示部130、カートリッジ検出部140、搬送部150、印刷部160、及びカット部170は、それぞれ、第1の実施形態で説明したような機能を有する。図13の印刷装置1における通信部180は、情報処理装置50と無線又は有線での通信を行う通信インタフェースである。
一方、スマートフォンやパーソナルコンピュータであり得る情報処理装置50は、制御部51、記憶部52、入力部53、表示部54、及び通信部55を含む。制御部51は、CPU等のプロセッサであり、記憶部52に記憶させたプログラムを読み出して実行することにより、情報処理装置50全体の動作を制御する。記憶部52は、ROM及びRAMを含み、プロセッサに実行させるプログラム、プロセッサがプログラムを実行する際に参照するデータ等が記憶される。情報処理装置50のプロセッサに実行させるプログラムは、例えば、図6のフローチャートにおけるステップS11~S17の処理、又は図7のフローチャートにおけるステップS21~S26の処理を含む。通信部55は、印刷装置1の通信部180が対応している通信規格に従って、印刷装置1と無線又は有線での通信を行う通信インタフェースである。
本実施形態に係る情報処理装置50の入力部53及び表示部54は、例えば、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等に適用されるタッチパネルディスプレイであり得る。なお、情報処理装置50の入力部53は、タッチパネルディスプレイの位置検出器(デジタイザ)に限らず、キーボード装置やマウス装置等であってもよい。
図14は、第2の実施形態に係る情報処理装置に表示される編集画面の一例を説明する図である。
本実施形態の情報処理装置50は、印刷装置1との連携を可能にするアプリケーション60を実行すると、例えば、図6のフローチャートにおけるステップS11~S17を含む処理を行う。このとき、情報処理装置50の表示部54には、例えば、図14に例示したような編集画面600が表示される。編集画面600は、例えば、編集データの作成に利用可能な編集機能等を選択可能なメニュー領域610と、作成した編集データに基づいて被印刷媒体11に印刷を行った場合の印刷イメージが表示される作業領域620とを含む。
作業領域620内には、被印刷媒体を表す媒体領域630が表示される。媒体領域630の寸法は、例えば、ラベル設定領域640内のラベル幅及びラベル長さの数値の変更、又はスライダ641を移動させることにより変更可能である。媒体領域630の幅(ラベル幅)は、第1の実施形態で説明したように、所有している(又は印刷装置1で使用可能な状態にある)カートリッジ10で対応可能な幅から選択することができる。媒体領域630内の色は、第1の実施形態で説明したように、所有しているカートリッジ10で対応可能な被印刷媒体11の色から選択することができる。
また、媒体領域630内に配置する文字や図形等の情報の色は、例えば、メニュー領域610内に設けられた印刷色選択部660で選択することができる。印刷色選択部660には、例えば、連携する印刷装置1に適応する種別のカートリッジから選択可能な全ての色がリスト化されて表示されている。このとき、印刷色選択部660の色のリストは、例えば、第1の実施形態で説明したように、所有しているカートリッジ10で対応可能な色のみが選択可能であるような表示にすることができる。例えば、インク色が「黒」、「赤」、及び「青」のカートリッジ10を所有している場合、黒色選択領域661、赤色選択領域662、及び青色選択領域663は、それぞれ、選択可能であることを示す通常表示になる。また、例えば、インク色が「白」のカートリッジ10を所有していない場合、白色選択領域664は、選択不可であることを示すグレー等の非アクティブ表示になる。印刷色選択部660の色のリストにおける通常表示と非アクティブ表示との組み合わせは、例えば、被印刷媒体11の幅及び色の組み合わせに依存する。
本実施形態の情報処理装置50の利用者は、自身が所有しているカートリッジ10の種別を再確認(把握)してから、編集データを作成することができる。したがって、利用者が編集データを作成する際に、所有していない被印刷媒体11の色、被印刷媒体11の幅、及びインク色の組み合わせを選択してしまうことを抑制することができる。
なお、図13に例示した情報処理装置50の表示部54に表示される画面は、図14に例示したような構成の画面に限らず、他の構成の画面であってもよい。
また、本実施形態で例示したスマートフォンやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置50は、印刷装置1に被印刷媒体11への印刷を行わせるための編集データを作成することが可能な電子機器の一例に過ぎない。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎない。すなわち、本発明に係る電子機器、印刷装置、制御方法、及びプログラムは、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、様々な変形、変更が可能である。
例えば、第1の実施形態の印刷装置1、及び第2の実施形態の情報処理装置50は、それぞれ、所有しているカートリッジ毎に計測される被印刷媒体11(又はインクリボン12)の消費量を示す情報を、編集データの作成を開始する前や作成中に表示部130に表示させてもよい。消費量を示す情報の表示形式は、所有している各カートリッジにおける被印刷媒体11(又はインクリボン12)の残量を把握することができればよく、特定の表示形式に限定されない。被印刷媒体11の消費量を示す情報は、例えば、カートリッジ10内の被印刷媒体11の残量であってもよい。被印刷媒体11の残量を示す情報の取得方法は、特定の方法に限定されない。例えば、カートリッジ10、又は被印刷媒体11のロール11Rの芯付近にICタグシール等を貼り付けておき、カートリッジ10が印刷装置1に装着されたときに、印刷装置1に内蔵させた検出部(ICタグ用のリーダライタ)を利用してICタグの情報を読み出すことでカートリッジ10を特定(識別)することができる。この場合、例えば、ICタグに被印刷媒体11の残量を示す情報を記憶させておき、被印刷媒体11への印刷を行う毎に、搬送部150による被印刷媒体11の搬送量等に基づいて被印刷媒体11の使用量(消費量)を導出してICタグ内の被印刷媒体11の残量を示す情報を更新する。これにより、カートリッジ10を印刷装置1に装着したときに、装着されたカートリッジ10の種別を識別する情報とともに、そのカートリッジ10に収容された被印刷媒体11の残量を取得することができる。
また、カートリッジ10(被印刷媒体11)を特定(識別)する情報は、ICタグシールの代わりに、例えば、二次元コード等のカートリッジの種別を示す情報と対応する図形化された情報で提供されてもよい。このような図形化された情報は、例えば、スマートフォン等のカメラで撮影して解読することができ、必要に応じて印刷装置1に送信することができる。このような情報を利用する場合、例えば、カートリッジ10の種別を示す情報と、そのカートリッジ10の被印刷媒体11の残量を示す情報とを関連付けて記憶部110に記憶させておく。そして、印刷装置1は、被印刷媒体11への印刷を行う毎に、搬送部150による被印刷媒体11の搬送量等に基づいて被印刷媒体11の使用量(消費量)を導出し、記憶部110内のカートリッジ10を示す情報と関連付けられた被印刷媒体11の残量を示す情報を更新する。
このような被印刷媒体11の残量を編集データの作成前又は作成中に利用者に通知することで、利用者は、例えば、各カートリッジの補充時期を予測することができる。このため、例えば、編集データ作成後の被印刷媒体11への印刷中に、被印刷媒体11を使い切ってしまうことによる印刷のやり直し等を抑制することもできる。被印刷媒体11の残量を利用者に通知する方法は、特定の方法に限定されない。例えば、図14に例示した編集画面600の作業領域620に表示される媒体領域630の長さと作成するラベルの枚数(印刷回数)とに基づいて導出される被印刷媒体11の必要量が被印刷媒体11の残量以上になる場合に、被印刷媒体11が不足すること(途中で新しいカートリッジに交換する必要があること)を示す情報を表示部130に表示して利用者に通知してもよい。
上述したICタグ及び二次元コードは、カートリッジ10の種別を識別する情報を提供する被識別部の例示に過ぎない。被識別部は、ICタグや二次元コードに限らず、他の形式で情報を提供するものであってもよい。被識別部により提供される情報は、例えば、情報処理装置50の入力部53や印刷装置1の入力部120としてのカメラを利用して取得する二次元コードとは別の形式の情報であってもよい。被識別部により提供される情報は、例えば、情報処理装置50に接続又は内蔵されたセンサ等の入力部120としての検出部や、印刷装置1のカートリッジ検出部140に含まれるセンサ等の検出部を利用して取得するICタグとは別の形式の情報であってもよい。
また、上述の実施形態では熱転写方式の印刷装置1を挙げたが、本発明に係る印刷装置1は、これに限らず、例えば、加熱により発色又は変色する被印刷媒体11が収容されたカートリッジを使用する感熱方式の印刷装置であってもよい。感熱方式の印刷装置の場合、例えば、ある被印刷媒体11の幅と対応する1つのカートリッジ内に収容する被印刷媒体11を、利用者が交換することができるようになっているものがある。例えば、幅15mmの被印刷媒体11のロール11Rを収容することが可能なカートリッジ(媒体アダプタ等と呼ばれることもある)は、幅が15mmのものであれば、どの色の被印刷媒体11のロール11Rでも収容することができる。このため、この種のカートリッジに対応した感熱方式の印刷装置では、例えば、装着されたカートリッジから被印刷媒体11の幅を識別し、被印刷媒体11のロール11Rに貼り付けられた、ICタグや二次元コードが印刷されたアテンションシートから被印刷媒体11の色や、被印刷媒体11に印刷される情報の色を識別する。また、この種のカートリッジに対応した感熱方式の印刷装置では、被印刷媒体11の幅を、例えば、被印刷媒体11のロール11Rに貼り付けられた、ICタグや二次元コードが印刷された情報提供シート(例えば、アテンションシートと呼ばれることがある)から識別することもできる。
また、上述した実施形態では、被印刷媒体11の色の種類に関して、不透明なものと、無色透明なものとを例示したが、被印刷媒体11の色は、これに限らず、有色の透光性を有するもの(半透明なもの)であってもよい。また、感熱方式の印刷装置1では、印刷前(サーマルヘッド6により熱を印加する前)では無色透明(又は半透明)に見えるが、熱を印加することにより感熱材料層に含まれる染料が発色して文字や図形等の情報が表現(印刷)される感熱材料層を有する被印刷媒体11が利用でき、この種の被印刷媒体11には、熱を印加したときの発色の種類が異なるもの(例えば、黒色を発色するもの、青色を発色するもの、赤色を発色するもの等)がある。
また、上述した実施形態では、印刷装置1で使用可能な状態にあるカートリッジ10を利用者が所有しているカートリッジとしたが、印刷装置1で使用可能な状態にあるカートリッジは、利用者の所有物に限らず、上述したような学校や会社等の備品でもよいし、利用者が他者から借りた他社の所有物であってもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
複数種の被印刷媒体のうち、使用可能な状態にある被印刷媒体の種類を示す使用可能情報を記憶する記憶部と、
被印刷媒体に印刷する印刷情報を編集する場合に、前記記憶部に記憶させた前記使用可能情報に基づいて、編集に利用可能な被印刷媒体の種類を制限する制御部と、
を含むことを特徴とする電子機器。
[付記2]
少なくとも前記使用可能情報を入力することが可能な入力部をさらに備え、
前記記憶部は、前記入力部によって入力された前記使用可能情報を記憶する、
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
[付記3]
前記被印刷媒体は、前記被印刷媒体に印刷を行うために前記被印刷媒体を支持するカートリッジに収容される、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の電子機器。
[付記4]
表示部をさらに備え、
前記使用可能情報は、カートリッジに収容された前記被印刷媒体の色と、前記被印刷媒体の幅と、前記被印刷媒体に印刷される情報を示す色と、の組み合わせを示す情報を含み、
前記制御部は、前記使用可能情報に基づいて、前記被印刷媒体の色と、前記被印刷媒体の幅と、前記被印刷媒体に印刷される情報を示す色と、のうち編集に利用可能な組み合わせを示す情報を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする付記3に記載の電子機器。
[付記5]
前記カートリッジは、前記被印刷媒体に転写するインクの層を有するインクリボンを更に収容し、
前記使用可能情報は、カートリッジに収容された前記被印刷媒体の色と、前記被印刷媒体の幅と、前記インクの色と、の組み合わせを示す情報を含み、
前記制御部は、前記使用可能情報に基づいて、前記被印刷媒体の色と、前記被印刷媒体の幅と、前記インクの色と、のうち編集に利用可能な組み合わせを示す情報を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする付記4に記載の電子機器。
[付記6]
前記制御部は、前記印刷情報の編集中に入力された編集情報が、前記使用可能情報に基づいて編集の際の利用を制限された情報である場合に、エラーを示す情報を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする付記4又は5に記載の電子機器。
[付記7]
前記制御部は、前記印刷情報を編集する場合に、前記被印刷媒体に印刷される情報を示す色の利用を、前記使用可能情報に基づいて制限する、
ことを特徴とする付記1~6のいずれか1項に記載の電子機器。
[付記8]
前記入力部は、前記使用可能情報を取得するための被識別部を検出し、
前記制御部は、前記入力部によって前記被識別部が検出される毎に、前記使用可能情報を更新する、
ことを特徴とする付記2に記載の電子機器。
[付記9]
付記8に記載の電子機器と、
前記被印刷媒体を搬送する搬送部と、を含み、
前記制御部は、前記搬送部による前記被印刷媒体の搬送量に基づいて、前記使用可能情報を更新する、
ことを特徴とする印刷装置。
[付記10]
印刷装置に印刷を行わせるための印刷情報を編集するコンピュータが、
複数種の被印刷媒体のうち、使用可能な状態にある被印刷媒体の種類を示す使用可能情報を記憶し、
被印刷媒体に印刷する印刷情報を編集する場合に、前記記憶部に記憶させた前記使用可能情報に基づいて、編集に利用可能な被印刷媒体の種類を制限する
処理を実行することを特徴とする制御方法。
[付記11]
印刷装置に印刷を行わせるための印刷情報を編集するコンピュータに、
複数種の被印刷媒体のうち、使用可能な状態にある被印刷媒体の種類を示す使用可能情報を記憶し、
被印刷媒体に印刷する印刷情報を編集する場合に、前記記憶部に記憶させた前記使用可能情報に基づいて、編集に利用可能な被印刷媒体の種類を制限する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
1 印刷装置
100 制御部
110 記憶部
120 入力部
130 表示部
140 カートリッジ検出部
141 装着状態検出部
142 カートリッジ種別検出部
150 搬送部
160 印刷部
170 カット部
180 通信部
2 装置筐体
201 排出口
3 キーボード部
4 表示部
5 カバー
6 サーマルヘッド
7 プラテンローラ
8 カッター
10 カートリッジ
1001 巻き取り軸
11 被印刷媒体
11R 被印刷媒体11のロール
1101W 白色不透明の被印刷媒体
1101N 無色透明の被印刷媒体
1102 剥離紙
12 インクリボン
12R インクリボン12のロール
13 ラベル
20、21 テーブル
400、410、420、430、440、450、460 画面
50 情報処理装置
51 制御部
52 記憶部
53 入力部
54 表示部
55 通信部
60 アプリケーション
600 編集画面

Claims (11)

  1. 複数種の被印刷媒体のうち、使用可能な状態にある被印刷媒体の種類を示す使用可能情報を記憶する記憶部と、
    被印刷媒体に印刷する印刷情報を編集する場合に、前記記憶部に記憶させた前記使用可能情報に基づいて、編集に利用可能な被印刷媒体の種類を制限する制御部と、
    を含むことを特徴とする電子機器。
  2. 少なくとも前記使用可能情報を入力することが可能な入力部をさらに備え、
    前記記憶部は、前記入力部によって入力された前記使用可能情報を記憶する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記被印刷媒体は、前記被印刷媒体に印刷を行うために前記被印刷媒体を支持するカートリッジに収容される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 表示部をさらに備え、
    前記使用可能情報は、カートリッジに収容された前記被印刷媒体の色と、前記被印刷媒体の幅と、前記被印刷媒体に印刷される情報を示す色と、の組み合わせを示す情報を含み、
    前記制御部は、前記使用可能情報に基づいて、前記被印刷媒体の色と、前記被印刷媒体の幅と、前記被印刷媒体に印刷される情報を示す色と、のうち編集に利用可能な組み合わせを示す情報を前記表示部に表示させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記カートリッジは、前記被印刷媒体に転写するインクの層を有するインクリボンを更に収容し、
    前記使用可能情報は、カートリッジに収容された前記被印刷媒体の色と、前記被印刷媒体の幅と、前記インクの色と、の組み合わせを示す情報を含み、
    前記制御部は、前記使用可能情報に基づいて、前記被印刷媒体の色と、前記被印刷媒体の幅と、前記インクの色と、のうち編集に利用可能な組み合わせを示す情報を前記表示部に表示させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記制御部は、前記印刷情報の編集中に入力された編集情報が、前記使用可能情報に基づいて編集の際の利用を制限された情報である場合に、エラーを示す情報を前記表示部に表示させる、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の電子機器。
  7. 前記制御部は、前記印刷情報を編集する場合に、前記被印刷媒体に印刷される情報を示す色の利用を、前記使用可能情報に基づいて制限する、
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記入力部は、前記使用可能情報を取得するための被識別部を検出し、
    前記制御部は、前記入力部によって前記被識別部が検出される毎に、前記使用可能情報を更新する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  9. 請求項8に記載の電子機器と、
    前記被印刷媒体を搬送する搬送部と、を含み、
    前記制御部は、前記搬送部による前記被印刷媒体の搬送量に基づいて、前記使用可能情報を更新する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 印刷装置に印刷を行わせるための印刷情報を編集するコンピュータが、
    複数種の被印刷媒体のうち、使用可能な状態にある被印刷媒体の種類を示す使用可能情報を記憶し、
    被印刷媒体に印刷する印刷情報を編集する場合に、前記記憶部に記憶させた前記使用可能情報に基づいて、編集に利用可能な被印刷媒体の種類を制限する
    処理を実行することを特徴とする制御方法。
  11. 印刷装置に印刷を行わせるための印刷情報を編集するコンピュータに、
    複数種の被印刷媒体のうち、使用可能な状態にある被印刷媒体の種類を示す使用可能情報を記憶し、
    被印刷媒体に印刷する印刷情報を編集する場合に、前記記憶部に記憶させた前記使用可能情報に基づいて、編集に利用可能な被印刷媒体の種類を制限する
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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