JP2023091920A - プロジェクション装置、および、プロジェクション装置の制御方法 - Google Patents

プロジェクション装置、および、プロジェクション装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクション装置の投写画像等の画像と、手書き文字等とを重ねた状態を、複数の装置により共有することを可能とする。【解決手段】投写対象OBに画像光PLを投写する投写部と、投写対象OBを含む範囲を撮影し撮影画像を生成する撮影部と、通信部と、通信部によって撮影画像を情報処理装置に送信し、通信部によって情報処理装置から受信する受信画像を投写部により投写させる制御部と、を備え、投写部は、画像光PLを形成する画像光形成部と、画像光形成部により形成された画像光を投写対象に向けて投写する投写光学系と、を備え、撮影部は、投写光学系を通じて光を受光する撮像素子を備え、制御部は、情報処理装置によって描画された画像を含む受信画像を、通信部によって受信する、プロジェクション装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクション装置、および、プロジェクション装置の制御方法に関する。
従来、プロジェクターによって投写または投影された画像に、文字等を重ねて描画する技術が知られている。例えば、特許文献1に開示された装置は、スクリーンに投写された画像に重ねて、手書きで文字を書き込むことを可能とする。この装置は、手書き文字のデータを、投写された映像データに関連づけて記録媒体に記録し、映像データと手書き文字を重畳して再生することが可能である。
特開2015-161748号公報
従来、プロジェクターの投写画像等の画像と、手書き文字等とを重ねた状態を、複数の装置により共有することは難しかった。
本開示の一態様は、投写対象に画像光を投写する投写部と、前記投写対象を含む範囲を撮影し撮影画像を生成する撮影部と、通信部と、前記通信部によって前記撮影画像を情報処理装置に送信し、前記通信部によって前記情報処理装置から受信する受信画像を前記投写部により投写させる制御部と、を備え、前記投写部は、画像光を形成する画像光形成部と、前記画像光形成部により形成された前記画像光を前記投写対象に向けて投写する投写光学系と、を備え、前記撮影部は、前記投写光学系を通じて光を受光する撮像素子を備え、前記制御部は、前記情報処理装置によって描画された画像を含む前記受信画像を、前記通信部によって受信する、プロジェクション装置である。
本開示の別の一態様は、投写対象に画像光を投写する投写部と、前記投写対象を含む範囲を撮影し撮影画像を生成する撮影部と、情報処理装置と通信する通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記通信部により、前記情報処理装置に前記撮影画像を送信し、前記情報処理装置から描画像を受信し、前記投写部により、前記投写対象に前記描画像を投写し、前記撮影画像は投写しないように制御する、プロジェクション装置である。
本開示の別の一態様は、投写対象に画像光を投写する投写部と、前記投写対象を含む範囲を撮影して撮影画像を生成する撮影部と、情報処理装置と通信する通信部と、を備えたプロジェクション装置の制御方法であって、前記通信部により、前記撮影部が生成した撮影画像を第1画像として情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記第1画像に対して描画された第1描画像を含む第2画像を受信し、前記投写部により、前記第1描画像を前記投写対象に投写し、前記撮影部により、前記第1描画像が投写された前記投写対象を含む範囲を撮影して撮影画像を生成し、前記通信部により、前記撮影画像を第3画像として情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記第3画像に対して描画された第2描画像を含む第4画像を受信し、前記投写部により、前記第1描画像及び前記第2描画像を前記投写対象に投写する、プロジェクション装置の制御方法である。
第1実施形態のプロジェクションシステムの概略構成を示す図。 プロジェクションシステムを構成する各装置のブロック図。 プロジェクション装置の要部の構成例を示す図。 プロジェクションシステムの動作を示すシーケンス図。 プロジェクションシステムの動作の模式図。 第2実施形態のプロジェクション装置の要部の別の構成例を示す図。 第3実施形態のプロジェクション装置の要部の構成例を示す図。 第3実施形態のプロジェクション装置の動作を示すタイミングチャート。 第4実施形態のプロジェクション装置の要部の構成例を示す図。 第5実施形態の可搬型プロジェクション装置の外観図。 第5実施形態の可搬型プロジェクション装置の断面図。 プロジェクションシステムの別の構成例を示す図。
[1.第1実施形態]
[1-1.プロジェクションシステムの構成]
図1は、第1実施形態に係るプロジェクションシステム1000の概略構成を示す図である。プロジェクションシステム1000は、プロジェクション装置1及び表示装置6を備える。プロジェクション装置1と表示装置6とは、通信ネットワーク3を介して相互にデータ通信可能に接続される。表示装置6は情報処理装置の一例に対応する。
プロジェクション装置1と表示装置6の設置場所に制限はなく、例えば、プロジェクション装置1の使用場所S1と表示装置6の使用場所S2とは、離れた場所であってもよいし、近接していてもよい。
通信ネットワーク3は、機器間におけるデータ通信を実行可能とするネットワークである。通信ネットワーク3は、例えば、LAN(Local Area Network)等のローカルネットワークでもよいし、広域ネットワークであってもよい。また、通信ネットワーク3は、例えば、インターネット等のオープンネットワークであってもよい。通信ネットワーク3は、専用線、公衆回線網、セルラー通信回線等の通信回線や、ルーターやゲートウェイ装置等の通信装置を含む構成であってもよい。プロジェクション装置1と通信ネットワーク3とは、通信ケーブルを介して有線接続されてもよいし、無線通信路によって無線接続されてもよい。同様に、表示装置6と通信ネットワーク3とは、通信ケーブルを介して有線接続されてもよいし、無線通信路によって無線接続されてもよい。通信ケーブルは、例えば、LANケーブル、或いは、USB(Universal Serial Bus)の通信規格に対応したUSBケーブルである。無線通信路は、例えば、Wi-FiやBluetoothで構成される。Wi-Fiは登録商標である。Bluetoothは登録商標である。
プロジェクション装置1は、投写対象OBに向けて画像光PLを投写し、投写対象OBに投写画像PPを結像させる。プロジェクション装置1が画像光PLを投写することは、投写対象OBに投写画像PPを表示することに相当する。以下の説明において、画像とは、映像、及び、静止画像を含む。また、プロジェクション装置1は、投写対象OBを含む範囲を撮影し、撮影画像を生成する。
図1に示すプロジェクション装置1は、机などの設置部110に接する固定部101を有する。固定部101は、クランプ、ネジ、ボルト、或いは粘着剤によって設置部110に固定される。図1の例では、固定部101は板状の設置部110の端を挟んで固定される。設置部110の表面は平面であり、この平面がプロジェクション装置1の投写対象OBとして使用される。固定部101は台座部の一例に対応する。
プロジェクション装置1は、画像光PLを投写する投写部11、及び、後述する撮影部15を含む光学ユニット10を有する。固定部101が設置部110に固定された状態で、投写部11は設置部110の上面に画像光PLを投写する。撮影部15は、画像光PLが投写される投写対象OBを含む範囲を撮影する。光学ユニット10は、光学ユニットケース103に収容される。光学ユニットケース103は、投写対象OBの上方に位置して、下方に向けて画像光PLを投写する。光学ユニットケース103は投写部ケースの一例に対応する。
光学ユニットケース103は、アーム104によって固定部101に連結される。アーム104は、光学ユニットケース103を支持する棒状の部材である。アーム104は、1以上のヒンジ105を有する。アーム104をヒンジ105において屈曲させることにより、投写対象OBベース101に対する光学ユニットケース103の位置を調整できる。
固定部101には、プロジェクション装置1の操作に使用されるスイッチ等を有する操作パネル35が設けられる。
プロジェクション装置1は、撮影部15によって投写対象OBを含む範囲を撮影した撮影画像を、通信ネットワーク3を介して表示装置6に送信する。また、プロジェクション装置1は、後述する表示装置6から描画像DPを受信し、受信した描画像DPを投写対象OBに投写する。
表示装置6は、ディスプレイ61を有する装置である。表示装置6は、ディスプレイ61、入力機能、及び、通信機能を有する装置であればよい。例えば、表示装置6は、タブレット型コンピューター、ラップトップ型コンピューター、或いは、スマートフォンにより構成される。本実施形態で説明する表示装置6は、ディスプレイ61に対する指示体65の操作を検出し、指示体65による操作に基づいて描画像DPを描画する機能を有する。指示体65は、例えば、図1に示すようにペン型のデバイスである。表示装置6は、指示体65としてユーザーの手指を利用可能な構成であってもよい。
図1に示すプロジェクション装置1の構成は一例である。プロジェクション装置1は、例えば、水平方向に画像光PLを投写する向き、または、上方に向けて画像光PLを投写する向きで設置されてもよい。
また、プロジェクション装置1の利用形態の一例として、遠隔教育が挙げられる。例えば、使用場所S1において生徒がプロジェクション装置1を使用し、使用場所S2において教師が表示装置6を使用する。プロジェクション装置1は、例えば、図1に示すように、生徒が投写対象OBに広げて置いたノートに図形Cを鉛筆で記入した状態を撮影し、撮影した撮影画像を教師の表示装置6に送信する。教師は、表示装置6に表示された生徒が記入した図形Cを添削し、添削結果として指示体65により描画像DPを描画する。描画された描画像DPは、プロジェクション装置1に送信される。プロジェクション装置1は、教師が描画した描画像DPを受信し、投写対象OBに投写する。これに対し、プロジェクション装置1が表示装置6に送信した画像、すなわち、投写対象OBにおいて生徒が鉛筆で記入した図形Cを示す画像を、プロジェクション装置1が投写することはない。生徒は、自身が鉛筆で記入した図形Cに対応して、その添削結果としての教師の描画像DPを容易に視認でき、共有することができる。
[1-2.プロジェクション装置及び表示装置の構成]
図2は、プロジェクションシステム1000を構成する各装置のブロック図である。
プロジェクション装置1は、画像光PLを投写する投写部11と、投写部11を駆動する駆動回路14とを備える。投写部11は、画像光形成部12及び投写光学系13を備える。
画像光形成部12は、画像光PLを生成する。画像光形成部12は、所定の色光を発する発光体を備える。所定の色光とは、例えば、赤色光、青色光、及び、緑色光である。発光体は、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子、或いは、OLED(Organic LED)素子が挙げられる。画像光形成部12の構成については後述する。
画像光形成部12は、例えば、ランプ、或いは、固体光源を有する光源と、光源が発する光を変調する光変調装置とを備える構成であってもよい。ランプは、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、或いは、超高圧水銀ランプが挙げられる。固体光源は、例えば、LEDやレーザー光源が挙げられる。光変調装置は、例えば、透過型の液晶パネル、反射型の液晶パネル、或いは、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD:Digital Micromirror Device)が挙げられる。
投写光学系13は、画像光形成部12が発する画像光PLを投写対象OBに向けて導く光学素子を備える。光学素子は、1枚のレンズまたは複数のレンズを含むレンズ群を含む。光学素子は、プリズム、及び、ダイクロイックミラーを含んでもよい。
駆動回路14は、後述する画像処理部43に接続される。駆動回路14は、画像処理部43から入力される画像信号に基づいて画像光形成部12を駆動することによって、画像光PLを形成させる。例えば、駆動回路14は、画像光形成部12によってフレーム単位で画像を形成させる。
プロジェクション装置1は、撮影部15を備える。撮影部15は、後述するように撮像素子151を有するデジタルカメラである。撮影部15は、後述するPJ制御部20の制御に従って撮影を実行し、生成された撮影画像をPJ制御部20に出力する。撮影部15の撮影範囲は、投写部11が画像光PLを投写する方向を含む。例えば、撮影部15の撮影範囲は投写対象OBを含む。撮像素子151は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサー、或いは、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーである。
投写部11、及び、撮影部15は、机等の視認面に対向して配置される。具体的には、投写部11及び撮影部15は、光学ユニットケース103に収容され、投写対象OBの上方に位置する。投写部11及び撮影部15を合わせて光学ユニット10と呼ぶ。光学ユニット10の構成については図3を参照して後述する。
プロジェクション装置1は、プロジェクション装置制御部20、操作部31、リモコン受光部32、入力インターフェース33、接続部41、プロジェクション装置通信部42、及び、画像処理部43を備える。以下の説明および図面では、プロジェクション装置をPJと省略して記載することがある。例えば、プロジェクション装置制御部20をPJ制御部20と表記し、プロジェクション装置通信部42をPJ通信部42と記載する。PJ制御部20、入力インターフェース33、接続部41、PJ通信部42、及び、画像処理部43は、バス39を介して相互にデータ通信可能に接続される。
操作部31は、プロジェクション装置1に対するユーザーの操作を検出する。操作部31は、操作パネル35が備えるボタンやスイッチの操作を検出し、操作パネル35の操作に対応する操作信号を生成して、入力インターフェース33に出力する。入力インターフェース33は、操作部31から入力される操作信号をPJ制御部20に出力する回路を備える。
リモコン受光部32は、赤外光を受光する受光素子を備え、リモコン2から送信される赤外線信号を受光する。リモコン2は、リモコン2が備える不図示のスイッチが操作されたときに、操作を示す赤外線信号を送信する。リモコン受光部32は、受光した赤外線信号をデコードして操作信号を生成する。リモコン受光部32は、生成した操作信号を入力インターフェース33に出力する。入力インターフェース33は、リモコン受光部32から入力された操作信号をPJ制御部20に出力する回路を備える。
リモコン2及びリモコン受光部32との間で信号を送受信する具体的な態様は制限されない。リモコン2がリモコン受光部32に赤外線信号を送信する構成は一例である。例えば、リモコン2とリモコン受光部32がBluetooth等の近距離無線通信を実行することによって、信号を送受信する構成であってもよい。
接続部41は、外部の装置から画像を受信するインターフェース装置である。接続部41は、例えば、光ディスク型記録媒体を再生するプレーヤーやパーソナルコンピューターに接続される。
PJ通信部42は、通信ネットワーク3に接続され、通信ネットワーク3を介して表示装置6と画像を送受信する。PJ通信部42は、例えば、通信ケーブルを接続するコネクター、及び、通信ケーブルにより信号を入出力する通信回路を備える通信装置である。また、PJ通信部42は、無線通信装置であってもよい。この場合、PJ通信部42は、例えば、アンテナ、RF(Radio Frequency)回路、ベースバンド回路等を備える。PJ通信部42は通信部の一例に対応する。
画像処理部43は、PJ制御部20の制御に従って、画像ソースを選択する。プロジェクション装置1が利用可能なソースは、例えば、接続部41で受信する画像、及び、PJ通信部42で受信する画像である。
画像処理部43は、選択したソースの画像に対して、PJ制御部20の制御に従って画像処理を実行する。画像処理部43が実行する画像処理は、例えば、解像度変換処理、幾何補正処理、デジタルズーム処理、画像の色合いや輝度を調整する画像補正処理等である。
画像処理部43は、画像処理後の画像に基づき画像信号を生成し、駆動回路14に出力する。画像処理部43には、不図示のフレームメモリーが接続されてもよい。この場合、画像処理部43は、ソースから取得した画像をフレームメモリーに展開する。画像処理部43は、フレームメモリーに展開した画像に対して、画像処理を実行する。
画像処理部43は、例えば、集積回路により構成することができる。集積回路は、例えば、LSI(Large Scale Integration)で構成される。より具体的には、画像処理部43は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等により構成される。PLDには、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が含まれる。また、集積回路の構成の一部にアナログ回路が含まれていてもよく、プロセッサーと集積回路との組み合わせであってもよい。プロセッサーと集積回路との組み合わせは、マイクロコントローラー(MCU)、SoC(System-on-a-Chip)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。
PJ制御部20は、プロセッサー21及びメモリー25を備える。メモリー25は、プロセッサー21が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。メモリー25は、磁気的記憶装置、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。メモリー25は、プロセッサー21のワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。メモリー25は、プロセッサー21により処理されるデータや、プロセッサー21が実行する制御プログラム26を記憶する。PJ制御部20は制御部の一例に対応する。
プロセッサー21は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-processingunit)等で構成される。プロセッサー21は、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーがプロセッサー21として機能する構成であってもよい。プロセッサー21は、メモリー25の一部または全部、及び/または、その他の回路と統合されたSoCで構成されてもよい。また、上述のように、プロセッサー21は、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)との組合せにより構成してもよい。プロセッサー21の機能の全てを、ハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。また、プロセッサー21は、画像処理部43の機能を兼ねてもよい。すなわち、画像処理部43の機能を、プロセッサー21が実行してもよい。
プロセッサー21は、メモリー25が記憶する制御プログラム26を実行することによって、プロジェクション装置1の各部を制御する。
プロセッサー21は、画像処理部43にソースの選択を実行させ、選択されたソースの画像を画像処理部43により取得させる。プロセッサー21は、駆動回路14を制御して、画像処理部43が出力する画像信号に基づいて、投写部11によって画像光PLを投写させ、画像を表示させる。
メモリー25は、受信画像メモリー27を有する。受信画像メモリー27は、メモリー25の記憶領域の一部を利用して設けられる論理的または仮想的な記憶領域である。
PJ制御部20は、PJ通信部42によって表示装置6から受信した画像を、受信画像メモリー27に記憶させる。PJ制御部20は、表示装置6から画像を受信する毎に、受信した画像を、受信画像メモリー27が記憶する画像と合成することによって、受信画像メモリー27が記憶する画像を更新する。PJ制御部20は、受信画像メモリー27が記憶する画像を投写部11によって投写させる。
プロセッサー21は、撮影部15を制御して投写対象OBを含む範囲を撮影させる。プロセッサー21は、撮影部15による撮影画像を、PJ通信部42によって表示装置6に送信する。
プロジェクション装置1は、例えば、外部の直流電源に接続される。プロジェクション装置1は、外部の直流電源から供給される電力を、光学ユニット10、及びPJ制御部20を含む各部に供給する電源回路を有する。
表示装置6は、ディスプレイ61、タッチセンサー62、ディスプレイ通信部63、及び、ディスプレイ制御部70を備える。以下の説明および図面では、ディスプレイをDPと省略して記載することがある。例えば、ディスプレイ通信部63をDP通信部63と表記し、ディスプレイ制御部70をDP制御部70と記載する。表示装置6は、不図示のバッテリーを備え、バッテリーから供給される電力により動作する。
ディスプレイ61は、DP制御部70の制御に従って画像を表示する。ディスプレイ61は、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル、或いは、その他のディスプレイパネルを備える。
タッチセンサー62は、ディスプレイ61のディスプレイパネルに対する操作を検出する。タッチセンサー62は、ディスプレイ61に対する接触操作、または、押圧操作を検出し、操作位置を示す信号をDP制御部70に出力する。タッチセンサー62は、例えば、感圧式センサー、抵抗膜式のセンサー、或いは、静電容量式のセンサーで構成される。また、タッチセンサー62は、指示体65と無線通信を実行することによって、操作を検出する構成であってもよい。タッチセンサー62は、ディスプレイ61のディスプレイパネルにおける1つの位置の操作を検出する構成であってもよいし、ディスプレイパネルにおける複数の位置に対する操作を同時に検出可能な構成であってもよい。タッチセンサー62は操作部の一例に対応する。
DP通信部63は、通信ネットワーク3に接続され、通信ネットワーク3を介してプロジェクション装置1とデータを送受信する。DP通信部63は、例えば、通信ケーブルを接続するコネクター、及び、通信ケーブルにより信号を入出力する通信回路を備える通信装置である。また、DP通信部63は、無線通信装置であってもよい。この場合、DP通信部63は、例えば、アンテナ、RF回路、ベースバンド回路等を備える。
DP制御部70は、プロセッサー71、及び、メモリー75を備える。メモリー75は、プロセッサー71が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。メモリー75は、磁気的記憶装置、フラッシュROM等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。メモリー75は、プロセッサー71のワークエリアを構成するRAMを含んでもよい。メモリー75は、プロセッサー71により処理されるデータや、プロセッサー71が実行する制御プログラム76を記憶する。
プロセッサー71は、CPUやMPU等で構成される。プロセッサー71は、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーがプロセッサー71として機能する構成であってもよい。プロセッサー71は、メモリー75の一部または全部、及び/または、その他の回路と統合されたSoCで構成されてもよい。また、上述のように、プロセッサー71は、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSPとの組合せにより構成してもよい。プロセッサー71の機能の全てを、ハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
プロセッサー71は、メモリー75が記憶する制御プログラム76を実行することによって、表示装置6の各部を制御する。
プロセッサー71は、プロジェクション装置1が送信する撮影画像をDP通信部63によって受信させる。プロセッサー71は、DP通信部63が受信した撮影画像をディスプレイ61により表示させる。
プロセッサー71は、タッチセンサー62によって検出された操作を受け付ける。プロセッサー71は、受け付けた操作に基づいて描画像を生成する。プロセッサー71は、描画像を含む送信画像を生成し、送信画像をDP通信部63によってプロジェクション装置1に送信する。
[1-3.光学ユニットの構成]
図3は、プロジェクション装置1の要部の構成例を示す図である。
図3に例示する光学ユニット10において、投写光学系13は、ダイクロイックプリズム131、及び、レンズ132を備える。レンズ132は、画像光PLを投写対象OBにおいて結像させる光学部品である。
レンズ132が投写対象OBに向けて投写する画像光PLの光軸を符号AXで示す。光軸AXは、レンズ132から投写対象OBに照射される画像光PLの中心の軸であり、レンズ132の光学中心を通り、レンズ132から画像光PLが照射される方向に沿う仮想の軸である。レンズ132は、複数のレンズで構成されるレンズ群であってもよい。
画像光形成部12は、発光素子121を備える。発光素子121は、発光面122に、発光体が並べて配置された構成を有する。発光面122に配置される発光体は、赤色光を発する発光体、青色光を発する発光体、及び、緑色光を発する発光体を含む。これらの発光体がマトリクス状に配置されることにより、発光素子121は、画像を形成する画像光PLを発光面122から発する。
発光面122は、ダイクロイックプリズム131に対向する。発光面122が発する画像光PLは、光軸AXに沿ってダイクロイックプリズム131に入射し、ダイクロイックプリズム131を透過してレンズ132に入射する。レンズ132は、ダイクロイックプリズム131を透過した画像光PLを投写対象OBに照射する。発光面122が発する画像光PLの光軸を投写光軸PAXとする。投写光軸PAXは、発光素子121が発する画像光PLの中心の軸であり、発光面122において発光体が配置された領域の中心を通り、発光面122に垂直な仮想の軸である。図3の構成では、投写光軸PAXは光軸AXと一致する。換言すれば、投写光学系13の光軸AX上に発光素子121が配置されている。
撮影部15は、撮像素子151を備える。撮像素子151は、ダイクロイックプリズム131に対向して配置される。撮像素子151において、ダイクロイックプリズム131に対向する撮像面152には、撮像素子が並べて配置される。撮影部15は、撮像面152に配置されたフォトセンサーを有し、各々のフォトセンサーが、ダイクロイックプリズム131から入射する光を受光することによって、撮影を行う。撮像素子151は、ダイクロイックプリズム131において、発光素子121とは異なる面に対向する。詳細には、発光素子121は、光軸AXに沿った方向においてダイクロイックプリズム131に並ぶように配置される。これに対し、撮像素子151は、光軸AXに対して概ね90度の角度でダイクロイックプリズム131に対向する。
このように、発光素子121は、ダイクロイックプリズム131の第1面131aに対向して配置され、撮像面152は、ダイクロイックプリズム131の第2面131bに対向して配置される。第1面131aは光軸AX上にあり、光軸AXと垂直に交差する。第2面131bは光軸AXに対して概ね平行である。つまり、第1面131aは第2面131bと90度の角度をなす。
ダイクロイックプリズム131は、発光素子121が発する光と、投写対象OBからダイクロイックプリズム131に入射する光とを分離する分離光学部材の一例である。ダイクロイックプリズム131は、例えば、内部に半反射面131dを有する。ダイクロイックプリズム131は、発光素子121が発する光を透過して、光軸AXに沿ってレンズ132に入射させる。また、ダイクロイックプリズム131は、レンズ132からダイクロイックプリズム131の第3面131cに入射する光を、半反射面131dにより撮像素子151に向けて反射する。
ダイクロイックプリズム131の半反射面131dは、例えば、偏光分離膜を含んで構成される。この場合、ダイクロイックプリズム131は、例えば、P偏光の光を透過させ、S偏光の光を反射する。これにより、ダイクロイックプリズム131は、発光素子121が発する光と、投写対象OBからダイクロイックプリズム131に入射する光とを半反射面131dにより分離する。
ダイクロイックプリズム131の半反射面131dは、例えば、波長分離膜を含む構成であってもよい。波長分離膜は、波長選択フィルターと呼ぶこともできる。この場合、半反射面131dは、例えば、特定波長域の光を透過させ、それ以外の波長域の光を反射する。これにより、ダイクロイックプリズム131は、発光素子121が発する光と、投写対象OBからダイクロイックプリズム131に入射する光とを半反射面131dにより分離する。
ダイクロイックプリズム131の半反射面131dは、例えば、半透過膜を含む構成であってもよい。この場合、ダイクロイックプリズム131は、例えば、第1面131aに入射する光を透過させ、第3面131cに入射する光を半反射面131dで反射する。
ダイクロイックプリズム131が撮像素子151に向けて反射する光の光軸を符号IAXで示す。撮影光軸IAXは、ダイクロイックプリズム131から撮像素子151に向かう光の中心の軸であり、撮像素子151が撮像面152で受光する光の軸である。撮影光軸IAXは、撮像面152に垂直な仮想の軸である。換言すれば、撮像素子151は、撮像面152の中心が撮影光軸IAXに一致するように配置される。
撮影光軸IAXは、投写対象OBと半反射面131dとの間では光軸AXに一致し、半反射面131dで、概ね90度屈曲する。つまり、半反射面131dよりも投写対象OBに近い領域では、投写光軸PAXと撮影光軸IAXとが一致する。このように、光学ユニット10は、光学的に同軸上に投写部11及び撮影部15を配置した構成である。従って、投写部11と撮影部15は、同じ軸において投写と撮影を行う。
図3はプロジェクション装置1の要部構成の模式図であり、光学ユニット10は、図3に示されていない部材を備えていてもよい。例えば、投写光学系13は、ダイクロイックプリズム131及びレンズ132とは異なる光学素子を備えてもよい。具体的には、投写光学系13は、ダイクロイックプリズム131とレンズ132との間に導光素子を備えてもよい。また、発光素子121とダイクロイックプリズム131との間に偏光分離素子と偏光変換素子とを設け、ダイクロイックプリズム131に入射する画像光PLをP偏光に揃える構成としてもよい。
[1-4.プロジェクションシステムの動作]
図4は、プロジェクションシステム1000の動作を示すシーケンス図である。図5は、プロジェクションシステム1000の動作の模式図である。これらの図を参照して、プロジェクションシステム1000の動作を説明する。
図4において、ステップSA11~SA16の処理はプロジェクション装置1のPJ制御部20が実行し、ステップSB11~SB17の処理は表示装置6のDP制御部70が実行する。
ステップSA11において、プロジェクション装置1は投写対象OBを含む範囲を撮影し撮影画像を生成する。ステップSA12で、プロジェクション装置1は、撮影画像を表示装置6に送信する。
表示装置6は、ステップSB11で、プロジェクション装置1が送信する撮影画像を受信する。表示装置6は、ステップSB12で、受信した撮影画像をディスプレイ61に表示する。
ここで、表示装置6は、指示体65による操作を検出した場合、この操作をステップSB13で受け付ける。ステップSB14で、表示装置6は、ステップSB13で受け付けた操作に基づいて描画像を生成する。例えば、描画像は、指示体65が移動した曲線や直線の軌跡である。
ステップSB15で、表示装置6は、ステップSB14で生成した描画像を、ステップSB12で表示した撮影画像に重ねて合成画像を生成し、合成画像をディスプレイ61に表示させる。
ステップSB16で、表示装置6は、ステップSB14で生成した描画像をプロジェクション装置1に送信し、ステップSB17に移行する。
プロジェクション装置1は、表示装置6が送信した画像をステップSA13で受信する。表示装置6が送信し、プロジェクション装置1が受信した画像は、表示装置6で生成した描画像を含む。
プロジェクション装置1は、ステップSA14で、受信した画像に基づき受信画像メモリー27の画像を更新する。詳細には、プロジェクション装置1は、受信画像メモリー27が記憶している画像に、ステップSA13で受信した画像を合成することによって合成画像を生成する。プロジェクション装置1は、合成画像を受信画像メモリー27に記憶させることにより、受信画像メモリー27の画像を更新する。
プロジェクション装置1Aは、ステップSA15に移行し、更新後の受信画像メモリー27の画像を投写部11によって投写対象OBに投写させ、ステップSA16に移行する。プロジェクション装置1Aが投写対象OBに投写する画像は、合成画像を含む。
プロジェクション装置1は、ステップSA16で、動作を終了するか否かを判定する。プロジェクション装置1は、動作終了を指示する操作を入力インターフェース33によって検出した場合など、動作を終了すると判定した場合(ステップSA16;YES)、本処理を終了する。プロジェクション装置1は、動作を終了しないと判定した場合(ステップSA16;NO)、ステップSA11に戻る。
表示装置6は、プロジェクション装置1に画像を送信した後、ステップSB17で、動作を終了するか否かを判定する。表示装置6は、タッチセンサー62によって動作終了を指示する操作を検出した場合など、動作を終了すると判定した場合(ステップSB17;YES)、本処理を終了する。表示装置6は、動作を終了しないと判定した場合(ステップSB17;NO)、ステップSB11に戻る。
図5には、プロジェクションシステム1000の動作状態ST1、ST2、ST3、ST4を示す。
プロジェクション装置1の投写対象OBがシートOB1、及び、物体OB2を含んだ状態を一例として示す。シートOB1は紙等の平坦なシートであり、プロジェクション装置1を使用するユーザーは、シートOB1に鉛筆等の筆記具によって文字や図形を書き込むことができる。
プロジェクションシステム1000の利用形態の一例として、遠隔教育が挙げられる。例えば、使用場所S1において生徒がプロジェクション装置1を使用し、使用場所S2において教師が表示装置6を使用する。生徒は、投写対象OBにノートや教材を広げて置き、プロジェクション装置1が、ノートや教材の上に投写画像PPを投写する。すなわち、シートOB1はノートや教材である。また、生徒がノートや教材に文字や図形を筆記具により書き込むと、この文字や図形をプロジェクション装置1が撮影し、生成した撮影画像を表示装置6に送信する。教師は、ディスプレイ61に表示される撮影画像の文字や図形から生徒の回答等を把握し、指示体65を利用して添削する。教師が指示体65を利用して入力を行うと、入力に応じて表示装置6が描画像を生成する。表示装置6は、教師の入力に基づく描画像をプロジェクション装置1に送信する。そして、プロジェクション装置1は、受信した描画像を投写対象OBに投写する。これにより、プロジェクション装置1を使用する生徒は、教師が表示装置6において添削した描画像を、投写対象OBのノートや教材の上で明瞭に視認できる。
状態ST1で、プロジェクション装置1は、シートOB1及び物体OB2を撮影して生成した撮影画像を第1画像P1として表示装置6に送信する。第1画像P1には、物体OB2の撮影画像であるオブジェクト画像OP2が含まれる。また、第1画像P1の全体にシートOB1の撮影画像であるオブジェクト画像OP1が含まれる。
表示装置6は、第1画像P1を受信し、第1画像P1をディスプレイ61に表示する。ディスプレイ61には、オブジェクト画像OP1が表示される。
状態ST2は、表示装置6において指示体65によって操作が行われた状態である。表示装置6は、指示体65の操作に基づいて第1描画像DP1を生成する。表示装置6は、第1描画像DP1をディスプレイ61に表示し、第1描画像DP1を含む第2画像P2をプロジェクション装置1に送信する。第2画像P2にオブジェクト画像OP1、OP2は含まれない。
プロジェクション装置1は、第2画像P2を受信する。プロジェクション装置1は、受信した第1画像P2を受信画像メモリー27に記憶する。すでに受信画像メモリー27に画像が記憶されている場合、プロジェクション装置1は、受信画像メモリー27が記憶する画像を更新する。
状態ST3は、プロジェクション装置1において筆記具によりシートOB1に図形が書き込まれた状態である。プロジェクション装置1は、投写対象OBを撮影して生成した撮影画像を生成し、第3画像P3として表示装置6に送信する。
第3画像P3は、シートOB1の画像であるオブジェクト画像OP1と、物体OB2の画像であるオブジェクト画像OP2と、オブジェクト画像OP3と、オブジェクト画像OP4を含む。オブジェクト画像OP3は、投写部11が投写対象OBに投写した第1描画像DP1を、撮影部15が撮影した画像である。オブジェクト画像OP4は、筆記具によりシートOB1に書き込まれた描画図形の撮影画像である。
表示装置6は、第3画像P3を受信し、第3画像P3をディスプレイ61に表示する。ディスプレイ61には、第3画像P3に含まれるオブジェクト画像OP1、OP2、OP3、OP4が表示される。表示装置6は、第3画像P3を表示する際に、それ以前にディスプレイ61に表示していた画像を第3撮影画像P3に切り替える。このため、状態ST2で表示された第1描画像DP1の表示は停止される。
状態ST4は、表示装置6において指示体65によって操作が行われた状態である。表示装置6は、指示体65の操作に基づいて第2描画像DP2を生成する。表示装置6は、第2描画像DP2を含む第4画像P4をプロジェクション装置1に送信する。
プロジェクション装置1は、第4画像P4を受信し、第4画像P4に基づいて受信画像メモリー27に記憶した画像を更新する。第2画像P2を受信して以後、受信画像メモリー27は、第2画像P2に含まれる第1描画像DP1を記憶している。プロジェクション装置1は、第4画像P4を受信した後、第2送信画像P4に含まれる第2描画像DP2を、受信画像メモリー27が記憶している画像に加える。これにより、受信画像メモリー27が記憶する画像が、第1描画像DP1と、第2描画像DP2とを重畳した画像に更新される。プロジェクション装置1は、受信画像メモリー27が記憶する画像を、投写対象OBに投写する。これにより、投写対象OBには、第1描画像DP1、及び、第2描画像DP2が投写される。
第1画像P1は、プロジェクション装置1の撮影画像および送信画像の一例であり、表示装置6の受信画像の一例である。第2画像P2は、表示装置6の送信画像の一例であり、プロジェクション装置1の受信画像および投写画像の一例である。第3画像P3は、プロジェクション装置1の撮影画像および送信画像の一例であり、表示装置6の受信画像での一例あり、第4画像P4は、表示装置6の送信画像の一例であり、プロジェクション装置1の受信画像および投写画像の一例である。第1描画像DP1及び第2描画像DP2は、表示装置6において指示体65の操作に基づいて生成される描画像の一例である。
図5に示した動作の特徴として、表示装置6が、第3画像P3を受信した場合に、第3画像P3をディスプレイ61に表示し、第1描画像DP1の表示を停止すること、及び、プロジェクション装置1が受信画像メモリー27の画像を更新することが挙げられる。
例えば、状態ST3において、表示装置6が第1描画像DP1をディスプレイ61に表示させたまま、第3画像P3をディスプレイ61に表示させた場合、オブジェクト画像OP3と第1描画像DP1とが同じ位置に重ねて表示される。オブジェクト画像OP3は、第1描画像DP1をプロジェクション装置1が投写し、これを撮影した画像であるから、第1描画像DP1と同じ形状の画像である。しかしながら、オブジェクト画像OP3と第1描画像DP1の位置、形状およびサイズが完全に一致しない可能性が高い。この要因としては、プロジェクション装置1の環境光の影響、及び、投写部11の投写画像の解像度と撮影部15の撮影画像の解像度の差異等が挙げられる。
オブジェクト画像OP3と第1描画像DP1とが一致しない場合、オブジェクト画像OP3と第1描画像DP1の差異により、ディスプレイ61の表示が乱れる可能性がある。例えば、オブジェクト画像OP3を構成する線と第1描画像DP1を構成する線とが二重線のように表示されることがある。また、例えば、オブジェクト画像OP3を構成する線と第1描画像DP1を構成する線とが干渉縞のような状態で表示されることがある。これらの表示は表示品質の低下を招き、オブジェクト画像OP3及び第1描画像DP1の視認性を低下させる要因となる。
特に、図3に示したように、投写部11の投写光軸PAXと撮影部15の撮影光軸IAXとが同一の軸、すなわち同軸である構成を採用した場合は、オブジェクト画像OP3と第1描画像DP1の位置およびサイズの差異が非常に小さい。このため、オブジェクト画像OP3を構成する線と第1描画像DP1を構成する線とが干渉縞のような状態で表示される現象が発生しやすい。
本実施形態では、表示装置6が、第3画像P3をディスプレイ61に表示する際に、第1描画像DP1の表示を終了する。具体的には、表示装置6は、第1描画像DP1に対応するオブジェクト画像OP3を含む第3撮影画像P3を受信した後は、第1描画像DP1をディスプレイ61に表示しない。第2描画像DP2についても同様である。これにより、第1描画像DP1とオブジェクト画像OP3とが重ねて表示されることがない。従って、ディスプレイ61に表示する画像の表示品質の低下を防止できる。
そして、プロジェクション装置1は、第2画像P2に含まれる第1描画像DP1、及び、第4画像P4に含まれる第2描画像DP2を受信画像メモリー27に記憶する。このため、プロジェクション装置1は、異なる時点で生成された複数の描画像である第1描画像DP1と第2描画像DP2とを投写できる。従って、表示装置6を使用するユーザーが描画した描画像を消失させることがないという利点がある。
[1-5.実施形態の作用]
以上説明したように、第1実施形態で説明したプロジェクション装置1は、投写対象OBに画像光PLを投写する投写部11と、投写対象OBを含む範囲を撮影し撮影画像を生成する撮影部15と、を備える。プロジェクション装置1は、PJ通信部42と、PJ通信部42によって撮影画像を表示装置6に送信し、PJ通信部42によって表示装置6から受信する受信画像を投写部11により投写させるPJ制御部20とを備える。投写部11は、画像光PLを形成する画像光形成部12と、画像光形成部12により形成された画像光PLを投写対象OBに向けて投写する投写光学系13とを備える。撮影部15は、投写光学系13を通じて光を受光する撮像素子151を備える。PJ制御部20は、表示装置6によって描画された画像を含む受信画像を、PJ通信部42によって受信する。
これにより、プロジェクション装置1は、表示装置6から受信する画像を投写部11によって投写対象OBに投写し、投写対象OBを撮影し、表示装置6に送信する。このため、プロジェクション装置1を使用するユーザーは、表示装置6を使用するユーザーとの間で、投写対象OBの状態、及び、表示装置6が有する情報を共有できる。
撮影部15は、投写光学系13が備えるレンズ132により集光された光を受光して撮影を行う。このため、画像光PLを投写するレンズ132を、撮影部15による撮影に利用できる。従って、プロジェクション装置1をコンパクトな構成とすることができる。さらに、投写部11が画像光PLを投写する投写光軸PAXと、撮影部15が撮影する撮影光軸IAXとを近接させることができる。このため、画像光PLによって投写対象OBに形成される投写画像PPを、撮影部15によって撮影する場合の歪みを抑制できる。従って、投写対象OBの状態を、高品位の画像により、表示装置6とプロジェクション装置1との間で共有できる。例えば、上述したように、プロジェクションシステム1000を遠隔教育に利用する場合、表示装置6を使用する教師は、生徒が使用するプロジェクション装置1の投写対象OBの状態を、歪みの少ない画像によって確認できるので、遠隔教育を円滑に実行できる。
プロジェクション装置1において、投写光学系13は、投写対象OBから入射する光を画像光PLと分離し、分離した光を撮像素子に導く分離光学部材を備える。分離光学部材は、例えば、ダイクロイックプリズム131である。この構成によれば、投写部11と撮影部15とが共通のレンズ132を利用して投写と撮影を行う構成を実現できる。分離光学部材を利用することで、撮影部15が、投写部11の画像光PLの影響を受けにくいため、高品位の撮影画像を得ることができる。
分離光学部材であるダイクロイックプリズム131は、例えば、偏光により光を分離する偏光分離膜を有する。この場合、投写部11が放射する画像光PLと、撮影部15が受光すべき外光とを効率よく分離できる。
分離光学部材であるダイクロイックプリズム131は、例えば、波長の異なる光を分離する波長分離膜を有する構成であってもよい。この場合、画像光PLと、撮影部15が受光すべき外光とを波長により選択して分離できる。この場合において、撮影部15は、赤外光や紫外光などの可視領域外の波長域の光を、撮像素子151によって検出し、プロジェクション装置1がモノクロの撮影画像を生成する構成であってもよい。この構成によれば、波長分離膜によって、撮影部15が撮影する外光と画像光PLとを、より確実に分離し、撮影部15の撮影に対する画像光PLの影響を効率よく抑制できる。
また、分離光学部材であるダイクロイックプリズム131は、半透過膜を有する構成であってもよい。
プロジェクション装置1は、固定部101と、固定部101に連結された光学ユニットケース103と、を備え、投写部11及び撮影部15は光学ユニットケース103に収容される。これにより、投写部11と撮影部15とが共通のレンズ132を利用する構成を生かして、プロジェクション装置1を、より小型の構成とすることができる。このため、プロジェクション装置1を、机の上などの限られたスペースに設置することが可能となる。例えば、遠隔教育にプロジェクション装置1を利用する場合に好適である。
プロジェクション装置1は、受信画像に含まれる画像を記憶する受信画像メモリー27を備える。プロジェクション装置1は、表示装置6から受信画像を受信した場合に、受信した受信画像に基づいて受信画像メモリー27が記憶する画像を更新し、更新後に受信画像メモリーに記憶される画像を投写部11によって投写する。この構成によれば、プロジェクション装置1が、表示装置6から受信する受信画像を投写対象OBに投写する場合に、投写対象OBに設置される実物のシートOB1や物体OB2と、シートOB1や物体OB2の撮影画像とが重複する状態を回避できる。このため、投写対象OBにおけるシートOB1、物体OB2及び投写画像PPの視認性が低下せず、良好な状態でプロジェクション装置1を使用できる。
また、プロジェクション装置1は、投写対象OBに画像光PLを投写する投写部11と、投写対象OBを含む範囲を撮影し撮影画像を生成する撮影部15と、表示装置6と通信するPJ通信部42と、PJ制御部20と、を備える。PJ制御部20は、PJ通信部42により、表示装置6に撮影画像を送信し、表示装置6から描画像を受信し、投写部11により、投写対象OBに描画像を投写し、撮影画像は投写しないように制御する。
これにより、プロジェクション装置1は、表示装置6から受信する画像を投写部11によって投写対象OBに投写し、投写対象OBを撮影した撮影画像を表示装置6に送信する。このため、プロジェクション装置1を使用するユーザーは、表示装置6を使用するユーザーとの間で、投写対象OBの状態、及び、表示装置6が有する情報を共有できる。ここで、プロジェクション装置1は、撮影画像を投写部11によって撮影しない。このため、投写対象OBにおいて手書き等により形成された画像や物体と、この画像や物体を撮影部15が撮影することによって得られた画像を含む画像光PLとが、投写対象OBにおいて重複しない。これにより、投写対象OBに投写される投写画像と、実物の画像や物体とが重なって視認性を損なう事態を回避できる。このため、プロジェクション装置1を使用するユーザーは、表示装置6との間で、良好な環境で画像を共有できる。
プロジェクション装置1の制御方法は、PJ通信部42により、撮影部15が生成した撮影画像を第1画像として表示装置6に送信し、表示装置6において第1画像に対して描画された第1描画像を含む第2画像を受信する。また、投写部11により、第1描画像を投写対象OBに投写し、撮影部15により、第1描画像が投写された投写対象OBを含む範囲を撮影して撮影画像を生成し、PJ通信部42により、撮影画像を第3画像として表示装置6に送信する。また、表示装置6において第3画像に対して描画された第2描画像を含む第4画像を受信し、投写部11により、第1描画像及び第2描画像を投写対象OBに投写する。
これにより、プロジェクション装置1は、表示装置6から受信する画像を投写部11によって投写対象OBに投写し、投写対象OBを撮影した撮影画像を表示装置6に送信する。このため、プロジェクション装置1を使用するユーザーは、表示装置6を使用するユーザーとの間で、投写対象OBの状態、及び、表示装置6が有する情報を共有できる。
[2.第2実施形態]
図6は、第2実施形態のプロジェクション装置1Aの要部の構成例を示す図である。プロジェクション装置1Aの説明において、第1実施形態で説明したプロジェクション装置1と共通する構成には同じ符号を付し、説明を省略する。プロジェクション装置1Aは、プロジェクション装置1と同様に、通信ネットワーク3を介して表示装置6に接続されることにより、プロジェクションシステム1000を構成する。
プロジェクション装置1Aは、プロジェクション装置1が備える光学ユニット10に代えて、図6に例示する光学ユニット10Aを備える。光学ユニット10Aを除き、プロジェクション装置1Aの構成はプロジェクション装置1と共通である。
光学ユニット10Aは、投写部11A、及び、撮影部15を有する。投写部11Aは、画像光形成部12、及び、投写光学系13Aを備える。投写光学系13Aは、光学ユニット10の投写光学系13の構成において、ダイクロイックプリズム131の代わりにダイクロイックミラー133を有する。その他の構成であるレンズ132、発光素子121、及び、撮像素子151は光学ユニット10と共通の構成とすることができる。図6のレンズ132は、図3に例示したレンズ132と同一であってもよいし、異なる構成であってもよい。
光学ユニット10Aは、光学ユニット10が備えるダイクロイックプリズム131に変えて、ダイクロイックミラー133を備える。ダイクロイックミラー133は、発光素子121が発する光と、投写対象OBからダイクロイックミラー133に入射する光とを分離する分離光学部材の一例である。ダイクロイックミラー133は、ダイクロイックプリズム131が有する半反射面131dと同様に、発光素子121が発する光を透過する一方、レンズ132からダイクロイックミラー133に入射する光を撮像素子151に向けて反射する。
ダイクロイックミラー133は、例えば、偏光分離膜を含んで構成される。この場合、ダイクロイックミラー133は、例えば、P偏光の光を透過させ、S偏光の光を反射する。ダイクロイックミラー133は、例えば、波長分離膜を含む構成であってもよい。この場合、半反射面131dは、例えば、特定波長域の光を透過させ、それ以外の波長域の光を反射する。ダイクロイックミラー133は、例えば、半透過膜を含む構成であってもよい。
ダイクロイックミラー133が撮像素子151に向けて反射する光の光軸は、図3の構成例と同様に、撮影光軸IAXである。撮影光軸IAXは、撮像面152に垂直な仮想の軸である。
ダイクロイックプリズム131が撮像素子151に向けて反射する光の光軸を符号IAXで示す。撮影光軸IAXは、ダイクロイックプリズム131から撮像素子151に向かう光の中心の軸であり、撮像素子151が撮像面152で受光する光の軸である。撮影光軸IAXは、撮像面152に垂直な仮想の軸である。換言すれば、撮像素子151は、撮像面152の中心が撮影光軸IAXに一致するように配置される。
このように、光学ユニット10Aは、分離光学部材としてダイクロイックミラー133を有する。ダイクロイックミラー133は、ダイクロイックプリズム131と同様に、投写部11が発する画像光PLと、撮影部15が検出する外光とを分離する。このため、プロジェクション装置1Aは、光学ユニット10Aを備えることにより、プロジェクション装置1と同様の作用効果を奏する。
撮影部15は、投写光学系13が備えるレンズ132により集光された光を受光して撮影を行う。このため、画像光PLを投写するレンズ132を、撮影部15による撮影に利用できる。従って、プロジェクション装置1Aをコンパクトな構成とすることができる。さらに、投写部11Aが画像光PLを投写する投写光軸PAXと、撮影部15が撮影する撮影光軸IAXとを近接させることができる。このため、画像光PLによって投写対象OBに形成される投写画像PPを、撮影部15によって撮影する場合の歪みを抑制できる。従って、投写対象OBの状態を、高品位の画像により、表示装置6とプロジェクション装置1Aとの間で共有できる。
分離光学部材であるダイクロイックミラー133は、例えば、偏光により光を分離する偏光分離膜を有する。この場合、投写部11が放射する画像光PLと、撮影部15が受光すべき外光とを効率よく分離できる。分離光学部材であるダイクロイックミラー133は、例えば、波長の異なる光を分離する波長分離膜を有する構成であってもよい。この場合、画像光PLと、撮影部15が受光すべき外光とを波長により選択して分離できる。この場合において、撮影部15は、赤外光や紫外光などの可視領域外の波長域の光を、撮像素子151によって検出し、プロジェクション装置1Aがモノクロの撮影画像を生成する構成であってもよい。この構成によれば、波長分離膜によって、撮影部15が撮影する外光と画像光PLとを、より確実に分離し、撮影部15の撮影に対する画像光PLの影響を効率よく抑制できる。また、分離光学部材であるダイクロイックミラー133は、半透過膜を有する構成であってもよい。
そして、プロジェクション装置1Aは、プロジェクション装置1と同様に、固定部101と、固定部101に連結された光学ユニットケース103と、を備え、投写部11A及び撮影部15が光学ユニットケース103に収容される構成とすることができる。これにより、投写部11Aと撮影部15とが共通のレンズ132を利用する構成を生かして、プロジェクション装置1Aを、より小型の構成とすることができる。
[3.第3実施形態]
図7は、第3実施形態のプロジェクション装置1Bの要部の構成例を示す図である。プロジェクション装置1Bの説明において、第1実施形態で説明したプロジェクション装置1と共通する構成には同じ符号を付し、説明を省略する。プロジェクション装置1Bは、プロジェクション装置1と同様に、通信ネットワーク3を介して表示装置6に接続されることにより、プロジェクションシステム1000を構成する。
プロジェクション装置1Bは、プロジェクション装置1が備える光学ユニット10に代えて、図7に例示する光学ユニット10Bを備える。光学ユニット10Bを除き、プロジェクション装置1Bの構成はプロジェクション装置1と共通である。
光学ユニット10Bは、投写部11B、及び、撮影部15Bを有する。投写部11Bは、画像光形成部12A、及び、投写光学系13Aを備える。投写光学系13Bは、レンズ135を備える。レンズ135は、画像光形成部12Bが形成する画像光PLを投写対象OBに投写し、投写対象OBにおいて結像させる光学部品である。レンズ135は、図3のレンズ132と同一であってもよいし、異なる構成であってもよい。レンズ135は、複数のレンズで構成されるレンズ群であってもよい。
画像光形成部12Bは、透過型発光素子123を備える。透過型発光素子123は、透光性を有する基板123aの上に、発光体が並べて配置された構成を有する。透過型発光素子123が有する発光体は、赤色光を発する発光体、青色光を発する発光体、及び、緑色光を発する発光体を含む。これらの発光体がマトリクス状に配置されることにより、発光素子123は画像光PLを形成する。基板123aは、発光体が配置されていない部分の少なくとも一部が光を透過する。
透過型発光素子123において、発光体が配置された発光面123bは、レンズ135に対向して配置される。透過型発光素子123が発光面123bから発する画像光PLは、光軸AXに沿ってレンズ135に入射し、レンズ135は画像光PLを投写対象OBに照射する。画像光PLの中心の軸を光軸AXとする。光軸AXは、発光面123bの中心を通り、発光面123bに垂直な仮想の軸である。また、光軸AXは、レンズ135の光学中心を通る軸である。
撮影部15Bは、透過光撮像素子153を備える。透過光撮像素子153は、撮像素子の一例に対応する。透過光撮像素子153は、光軸AXに沿って、透過型発光素子123に重ねて配置される。レンズ135を透過した外光は、光軸AXに沿って透過型発光素子123に入射する。透過型発光素子123に入射した外光の一部は透過型発光素子123を透過して、透過光撮像素子153に入射する。透過光撮像素子153は、透過型発光素子123を透過した透過光をフォトセンサーによって受光することにより、撮影を行う。透過光撮像素子153のフォトセンサーは、光軸AXに直交する面に並べて配置される。
このように、光学ユニット10Bは、透過型発光素子123と、透過光撮像素子153とを光軸AX上に重ねて配置した構成である。つまり、画像光形成部12Bと撮影部15Bとは同軸上に配置される。
レンズ135は、画像光形成部12Bが発する画像光PLを投写対象OBに向けて照射する作用と、外光を集光して透過光撮像素子153に導く作用との両方を兼ねる。換言すれば、透過型発光素子123と透過光撮像素子153は共通のレンズ135を利用して、画像光PLの投写と撮影を行う。
図8は、プロジェクション装置1Bの動作を示すタイミングチャートである。
プロジェクション装置1Bは、図2に示したプロジェクション装置1と同様に、駆動回路14によって光学ユニット10Bを駆動する。また、プロジェクション装置1Bは、PJ制御部20によって撮影部15Bを制御する。
図8において、(A)は透過光撮像素子153の動作を示す。詳細には、PJ制御部20が透過光撮像素子153から、フォトセンサーの検出値を読み出す動作を示す。
図8の(B)は透過型発光素子123が備える赤色発光体の動作を示し、(C)は透過型発光素子123が備える青色発光体の動作を示し、(D)は透過型発光素子123が備える緑色発光体の動作を示す。駆動回路14が、赤色発光体、青色発光体、及び緑色発光体をそれぞれ発光させる動作を示す。
図8に示すように、駆動回路14は、PJ制御部20の制御に従って、時刻t1で透過型発光素子123の発光体を発光させ、時刻t2で発光を停止させる。従って、透過型発光素子123の発光体は、時刻t1-t2間の期間T1において発光する。期間T1は、駆動回路14が透過型発光素子123の発光体を駆動する期間を示しており、透過型発光素子123の発光体が期間T1において常時点灯しているという意味ではない。例えば、透過型発光素子123の発光体が上述したLEDやOLED等の固体光源である場合、駆動回路14は、PWM(Pulse Wave Modulation)制御により透過型発光素子123の発光体の輝度を制御する。この場合、透過型発光素子123の発光体は、期間T1において点灯と消灯を繰り返すが、このような繰り返しは図8に示されない。後述する期間T3についても同様である。
PJ制御部20は、透過光撮像素子153の検出値の読み出しを、時刻t2-t3間の期間T2に実行する。駆動回路14は、時刻t3まで透過型発光素子123を発光させない。その後、PJ制御部20の制御に従って、駆動回路14は、時刻t3-t4間の期間T3において透過型発光素子123を発光させる。期間T3において、PJ制御部20は、透過光撮像素子153の読み出しを行わない。駆動回路14は時刻t4まで透過型発光素子123を発光させ、時刻t4で発光を停止させる。PJ制御部20は、透過光撮像素子153の検出値の読み出しを、時刻t4-t5間の期間T4に実行する。PJ制御部20は、図8に示した動作を繰り返し実行する。
図8は透過型発光素子123及び透過光撮像素子153の動作を模式的に示す図であり、期間T1、T2、T3、T4の長さは図8の例に制限されない。例えば、期間T1と期間T3とは同じ長さでなくてもよく、期間T2と期間T4についても同様である。
図8に示すように、PJ制御部20は、駆動回路14によって透過型発光素子123を発光させる期間と、透過光撮像素子153から読み出しを行う期間とを重複させない制御を行う。すなわち、PJ制御部20が透過光撮像素子153から読み出しを行う間、透過型発光素子123は発光しない。このため、透過光撮像素子153は、透過型発光素子123が発する画像光PLの影響を受けることなく、外光を受光できる。従って、透過型発光素子123と透過光撮像素子153とが光軸AX上に重ねて配置された構成において、透過光撮像素子153により外光を適切に撮影できる。
このように、第3実施形態のプロジェクション装置1Bは、光学ユニット10Bを有する。光学ユニット10Bは、光軸AXの方向に重ねて配置される透過型発光素子123及び透過光撮像素子153を備える。透過型発光素子123と透過光撮像素子153とは、透過型発光素子123と画像光形成部12Bの発光面123bが投写光学系13のレンズ135の光軸と交差し、かつ、透過光撮像素子153の受光面が投写光学系13の光軸と交差するように配置される。
撮影部15Bは、投写光学系13Bが備えるレンズ135により集光された光を受光して撮影を行う。このため、画像光PLを投写するレンズ135を、撮影部15Bによる撮影に利用できる。従って、プロジェクション装置1Bをコンパクトな構成とすることができる。さらに、投写部11Bが画像光PLを投写する光軸AXと、撮影部15Bが撮影する光軸AXとは同一である。このため、画像光PLによって投写対象OBに形成される投写画像PPを、撮影部15Bによって撮影する場合の歪みを抑制できる。そして、プロジェクション装置1Bは、透過型発光素子123と透過光撮像素子153とを重ねて配置することによって、ダイクロイックプリズム131やダイクロイックミラー133を用いることなく、画像光PLの投写と撮影を同軸で行う構成を実現できる。従って、投写対象OBの状態を、高品位の画像により、表示装置6とプロジェクション装置1Bとの間で共有できる。
そして、プロジェクション装置1Bは、プロジェクション装置1、1Aと同様に、固定部101と、固定部101に連結された光学ユニットケース103と、を備え、光学ユニット10Bが光学ユニットケース103に収容される構成とすることができる。
PJ制御部20は、図8に示したように、撮影部15Bが透過光撮像素子153により撮影を行う間は透過型発光素子123の発光を停止し、透過型発光素子123が発光している間は撮影部15Bによる撮影を停止する。これにより、透過光撮像素子153は、透過型発光素子123が発する光の影響を受けないように撮影を行うことができる。従って、透過型発光素子123と透過光撮像素子153とが近接する構成において、透過光撮像素子153により高品位の撮影画像を得ることができる。
第3実施形態において、透過光撮像素子153は、波長選択フィルターを備え、波長選択フィルターを透過した光を受光する構成であってもよい。例えば、透過光撮像素子153は、透過型発光素子123に対向する面に、波長選択フィルターを備える構成であってもよい。この波長選択フィルターは、透過型発光素子123が備える青色発光体、赤色発光体、及び、緑色発光体が発する光の波長域を減衰させるフィルターとすることができる。この場合、透過光撮像素子153は、透過型発光素子123が発する光の影響を受けないように撮影を行うことができる。従って、透過型発光素子123と透過光撮像素子153とが近接する構成において、透過光撮像素子153により高品位の撮影画像を得ることができる。波長選択フィルターを透過光撮像素子153に設ける場合、PJ制御部20は、図8に示す制御を省略してもよい。すなわち、透過型発光素子123が発光する間に透過光撮像素子153からの読み出しを行ってもよい。
[4.第4実施形態]
図9は、第4実施形態のプロジェクション装置1Cの要部の構成例を示す図である。プロジェクション装置1Cの説明において、第1実施形態で説明したプロジェクション装置1と共通する構成には同じ符号を付し、説明を省略する。プロジェクション装置1Cは、プロジェクション装置1と同様に、通信ネットワーク3を介して表示装置6に接続されることにより、プロジェクションシステム1000を構成する。
プロジェクション装置1Cは、プロジェクション装置1が備える光学ユニット10に代えて、図9に例示する光学ユニット10Cを備える。光学ユニット10Cを除き、プロジェクション装置1Cの構成はプロジェクション装置1と共通である。
光学ユニット10Cは、投写光学系13Cと、画像光形成部及び撮影部を兼ねる受発光素子16と、を有する。投写光学系13Cは、レンズ136を備える。レンズ136は、受発光素子16が形成する画像光PLを投写対象OBに投写し、投写対象OBにおいて結像させる光学部品である。レンズ136は、図3のレンズ132や図7のレンズ135と同一であってもよいし、異なる構成であってもよい。レンズ136は、複数のレンズで構成されるレンズ群であってもよい。
受発光素子16は、レンズ136の光軸AX上に配置される。受発光素子16は、レンズ136に対向する受発光面16aに、発光体およびフォトセンサーを備える。すなわち、図9の円Aに拡大して示すように、受発光面16aには、青色発光体161、赤色発光体162、緑色発光体163、及び、フォトセンサー165が配置される。受発光面16aは発光面の一例に対応する。青色発光体161、赤色発光体162及び緑色発光体163は発光体である。
青色発光体161、赤色発光体162、及び緑色発光体163は、例えば、LEDまたはOLEDで構成される。青色発光体161は青色の波長域の光を発する素子であり、赤色発光体162は赤色の波長域の光を発する素子であり、緑色発光体163は緑色の波長域の光を発する素子である。図9の例では、2個の青色発光体161と、1個の赤色発光体162と、1個の緑色発光体163とによって、1つの画素領域160が構成される。画素領域160は、受発光素子16が形成する画像に含まれる1画素を形成する。図9の例で、画素領域160は、2個の青色発光体161と、1個の赤色発光体162と、1個の緑色発光体163とによって、1画素分の色を形成する。
受発光面16aには、1つの画素領域160に1つのフォトセンサー165が含まれる。フォトセンサー165は、CMOSまたはCCDからなる素子であり、受発光面16aに入射する光を受光する。撮影部15は、フォトセンサー165によって光を受光することにより、撮影を行う。
受発光素子16は、画像光PLを形成する画像光形成部、及び、撮影を行う撮影部として機能する。受発光素子16が発する画像光PLの光軸は光軸AXであり、受発光素子16は光軸AXに沿って入射する光により撮影を行う。図7に示した光学ユニット10Bと同様に、光学ユニット10Cは、投写部及び撮影部が光学的に同軸上に配置され、投写の光軸AXと撮影の光軸AXが共通である。
プロジェクション装置1Cは、受発光素子16の発光と撮影を、第3実施形態の図8で説明した動作と同様に実行する。具体的には、プロジェクション装置1CのPJ制御部20は、青色発光体161、赤色発光体162、及び緑色発光体163の発光を、透過型発光素子123の発光タイミングと同様に制御する。また、PJ制御部20は、フォトセンサー165の読み出しを、透過光撮像素子153と同様のタイミングで実行する。このため、青色発光体161、赤色発光体162、及び緑色発光体163が発光する間はフォトセンサー165の読み出しが行われず、フォトセンサー165の読み出しが行われる間は青色発光体161、赤色発光体162、及び緑色発光体163が発光しない。従って、フォトセンサー165が、青色発光体161、赤色発光体162、及び緑色発光体163の発光の影響を受けずに撮影を行うことができる。
このように、第4実施形態のプロジェクション装置1Cは、投写部と撮影部の両方の機能を有する受発光素子16を含む光学ユニット10Cを有する。光学ユニット10Cの画像光形成部である受発光素子16は、発光面に並べて配置された発光体である青色発光体161、赤色発光体162、緑色発光体163を備える。受発光素子16は、撮像素子でもあり、受光面にマトリクス状に配置された複数のフォトセンサー165を備える。そして、受発光素子16の発光面と受光面とは同一の受発光面16aである。この構成によれば、投写部と撮影部を兼ねる受発光素子16を用いることにより、ダイクロイックプリズム131やダイクロイックミラー133を用いることなく、画像光PLの投写と撮影を同軸で行う構成を実現できる。このため、投写対象OBの状態を、高品位の画像により、表示装置6とプロジェクション装置1Bとの間で共有することができ、プロジェクション装置1Cのより一層の小型化を達成できる。
プロジェクション装置1Cは、受発光素子16のフォトセンサー165により撮影を行う間は青色発光体161、赤色発光体162及び緑色発光体163の発光を停止する。また、青色発光体161、赤色発光体162及び緑色発光体163が発光している間はフォトセンサー165による撮影を停止する。これにより、フォトセンサー165によって、青色発光体161、赤色発光体162及び緑色発光体163が発する光の影響を受けないように撮影を行うことができる。従って、受発光素子16が発光素子と撮像素子とを兼ねる構成において、高品位の撮影画像を得ることができる。
[5.第5実施形態]
図10は、第5実施形態の可搬型プロジェクション装置5の外観図である。図11は、可搬型プロジェクション装置5の断面図である。
可搬型プロジェクション装置5は、ユーザーが手に持って使用可能な可搬型の装置である。可搬型プロジェクション装置5は、円筒形状の本体ケース51を有し、本体ケース51の内部に、後述する構成部を収容する。本体ケース51の一端側には把持部53が設けられる。把持部53は、本体ケース51の一部において径を細くした部分である。把持部53は径が細いため、ユーザーが可搬型プロジェクション装置5を手で掴みやすい。本体ケース51は、外装の一例に対応する。
本体ケース51の先端には開口52が設けられる。可搬型プロジェクション装置5は、開口52から画像光PLを投写する。これにより、開口52が向けられた方向に位置する投写対象に、画像光PLを投写して、投写画像を結像させることができる。
図11に示すように、本体ケース51は、光学ユニット10D、駆動部55、及び、バッテリー56を収容する。光学ユニット10Dは、例えば、図7を参照して説明した画像光形成部12B及び撮影部15Bを有する。また、光学ユニット10Dは、投写光学系13Dとして、レンズ137を有する。レンズ137は、画像光形成部12Bが発する画像光PLを開口52から投写する方向に導く光学部品である。
プロジェクション装置1Dの機能的構成は、図2に示したプロジェクション装置1と共通である。駆動部55は、少なくともPJ制御部20及び駆動回路14を含み、操作部31、リモコン受光部32、入力インターフェース33、接続部41、PJ通信部42、及び、画像処理部43を含んでもよい。駆動部55は、リモコン受光部32、及び接続部41を省略した構成であってもよい。また、PJ通信部42は、無線通信を実行する構成であってもよい。
バッテリー56は、繰り返し充電可能な二次電池を備え、駆動部55に電力を供給する。バッテリー56は電源の一例に対応する。
可搬型プロジェクション装置5は、透過型発光素子123を発光させることによって画像光PLを開口52から投写し、投写画像を結像させることができる。さらに、可搬型プロジェクション装置5は、透過光撮像素子153によって、レンズ137により集光された外光を撮影する。これにより、共通の光軸AXにより投写と撮影を行える。
このように、可搬型プロジェクション装置5は、可搬型の本体ケース51を備え、投写部11B、撮影部15B、PJ通信部42、PJ制御部20、及び、バッテリー56が本体ケース51に収容される構成を有する。これにより、ユーザーが手に持って可搬型プロジェクション装置5を移動させ、可搬型プロジェクション装置5によって投写画像の投写と撮影とを行うことができる。可搬型プロジェクション装置5を、プロジェクション装置1に代えてプロジェクションシステム1000に用いる場合、可搬型プロジェクション装置5の設置場所の制約を受けずに、可搬型プロジェクション装置5と表示装置6との間で投写対象OBの状態や投写画像を共有できる。
[6.他の実施形態]
上述した各実施形態は本発明の好適な実施の形態である。但し、これに限定されるものでなはく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上記各実施形態では、プロジェクション装置1、1A、1B、1C、1D及び可搬型プロジェクション装置5が、赤色光、青色光、緑色光を含む画像光PLにより、フルカラーの投写画像を投写する構成を説明した。本発明はこれに限定されず、例えば、単色の画像光PLによりモノクロ画像を投写する構成であってもよい。また、撮像素子151、透過光撮像素子153、及び受発光素子16は、カラー画像を撮影する構成であってもよいし、モノクロ画像を撮影する構成であってもよい。
図1に示したプロジェクション装置1は、固定部101によって設置部110に固定される構成として説明したが、設置部110を要しない構成とすることもできる。図12に、図1のプロジェクションシステム1000の別の構成例を示す。
図12に示すプロジェクション装置1Eは、机などの設置面に接するベース106を有する。図12の例ではベース106は平板形状であり、ベース106の上面が撮影台102として利用される。撮影台102は、平面であることが好ましいが、撮影台102は湾曲または凹凸を有する面であってもよい。撮影台102は、投写部11が画像光PLを投写する投写対象OBを含む。ベース106は台座部の一例に対応する。光学ユニット10を収容する光学ユニットケース103は、アーム104によってベース106に連結される。アーム104は、ベース106に立設される。また、ベース106に、プロジェクション装置1Eの操作に使用されるスイッチ等を有する操作パネル35が設けられる。プロジェクション装置1Eは、撮影部15によって、撮影台102を含む範囲を撮影する。プロジェクション装置1Eは、撮影台102を撮影した撮影画像を、通信ネットワーク3を介して表示装置6に送信する。
図2に示したプロジェクション装置1及び表示装置6の構成は、機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記各実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、また、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
また、図4に示すシーケンス図の処理単位は、プロジェクションシステム1000の各装置の動作を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。各装置が実行する処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
制御プログラム26は、例えば、プロジェクション装置1によって読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、光ディスク型記録媒体、光磁気ディスク記録媒体、半導体記憶デバイス等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、これらのプログラムをサーバー装置等に記憶させておき、必要に応じてサーバー装置からプログラムがダウンロードされる構成を適用してもよい。制御プログラム76についても同様である。
1、1A、1B、1C、1D、1E…プロジェクション装置、3…通信ネットワーク、5…可搬型プロジェクション装置、6…表示装置(情報処理装置)、10、10A、10B、10C、10D…光学ユニット、11、11A、11B…投写部、12、12A、12B…画像光形成部、12A、12B…画像光形成部、13、13A、13B、13C、13D…投写光学系、14…駆動回路、15、15B…撮影部、16…受発光素子、16a…受発光面(発光面)、20…プロジェクション装置制御部、21…プロセッサー、25…メモリー、26…制御プログラム、27…受信画像メモリー、35…操作パネル、41…接続部、42…プロジェクション装置通信部、43…画像処理部、51…本体ケース(外装)、52…開口、53…把持部、55…駆動部、56…バッテリー(電源)、61…ディスプレイ、62…タッチセンサー、63…ディスプレイ通信部、65…指示体、70…ディスプレイ制御部、101…固定部、102…撮影台、103…光学ユニットケース(投写部ケース)、104…アーム、105…ヒンジ、106…ベース(台座部)、121…発光素子、122…発光面、123…透過型発光素子、123a…基板、123b…発光面、131…ダイクロイックプリズム(分離光学部材)、131a…第1面、131b…第2面、131c…第3面、131d…反射面、132、135、136、137…レンズ、133…ダイクロイックミラー(分離光学部材)、151…撮像素子、152…撮像面、153…透過光撮像素子、160…画素領域、161…青色発光体(発光体)、162…赤色発光体(発光体)、163…緑色発光体(発光体)、165…フォトセンサー、1000…プロジェクションシステム、OB…投写対象、PL…画像光。

Claims (17)

  1. 投写対象に画像光を投写する投写部と、
    前記投写対象を含む範囲を撮影し撮影画像を生成する撮影部と、
    通信部と、
    前記通信部によって前記撮影画像を情報処理装置に送信し、前記通信部によって前記情報処理装置から受信する受信画像を前記投写部により投写させる制御部と、
    を備え、
    前記投写部は、
    画像光を形成する画像光形成部と、
    前記画像光形成部により形成された前記画像光を前記投写対象に向けて投写する投写光学系と、を備え、
    前記撮影部は、
    前記投写光学系を通じて光を受光する撮像素子を備え、
    前記制御部は、前記情報処理装置によって描画された画像を含む前記受信画像を、前記通信部によって受信する、プロジェクション装置。
  2. 前記撮影部は、前記投写光学系が備えるレンズにより集光された光を受光して撮影を行う、請求項1に記載のプロジェクション装置。
  3. 前記投写光学系は、前記投写対象から入射する光を前記画像光と分離し、分離した光を前記撮像素子に導く分離光学部材を備える、請求項2に記載のプロジェクション装置。
  4. 前記分離光学部材はダイクロイックプリズムを有する、請求項3に記載のプロジェクション装置。
  5. 前記分離光学部材はダイクロイックミラーを有する、請求項3に記載のプロジェクション装置。
  6. 前記分離光学部材は、偏光により光を分離する偏光分離膜を有する、請求項3から5のいずれか1項に記載のプロジェクション装置。
  7. 前記分離光学部材は、波長の異なる光を分離する波長分離膜を有する、請求項3から5のいずれか1項に記載のプロジェクション装置。
  8. 前記分離光学部材は半透過膜を有する、請求項3から5のいずれか1項に記載のプロジェクション装置。
  9. 前記画像光形成部の発光面が前記投写光学系の光軸と交差し、かつ、前記撮像素子の受光面が前記投写光学系の光軸と交差するように、前記画像光形成部と前記撮像素子とが前記投写光学系の光軸の方向に重ねて配置される、請求項1または請求項2に記載のプロジェクション装置。
  10. 前記画像光形成部は、発光面に並べて配置された発光体を備え、
    前記撮像素子は、受光面にマトリクス状に配置された複数のフォトセンサーを備え、
    前記発光面と前記受光面とは同一の面である、請求項1または請求項2に記載のプロジェクション装置。
  11. 前記撮影部が前記撮像素子により撮影を行う間は発光を停止し、発光している間は前記撮影部による撮影を停止する、請求項9または請求項10に記載のプロジェクション装置。
  12. 前記撮像素子は、波長選択フィルターを備え、前記波長選択フィルターを透過した光を受光する、請求項9に記載のプロジェクション装置。
  13. 台座部と、前記台座部に連結された投写部ケースと、を備え、
    前記投写部及び前記撮影部は前記投写部ケースに収容される、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のプロジェクション装置。
  14. 可搬型の外装を備え、
    前記投写部、前記撮影部、前記通信部、前記制御部、及び、電源が前記外装に収容される、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のプロジェクション装置。
  15. 前記制御部は、前記受信画像に含まれる画像を記憶する受信画像メモリーを備え、
    前記情報処理装置から前記受信画像を受信した場合に、受信した前記受信画像に基づいて前記受信画像メモリーが記憶する画像を更新し、更新後の前記受信画像メモリーに記憶される画像を前記投写部によって投写する、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載のプロジェクション装置。
  16. 投写対象に画像光を投写する投写部と、前記投写対象を含む範囲を撮影し撮影画像を生成する撮影部と、情報処理装置と通信する通信部と、制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記通信部により、前記情報処理装置に前記撮影画像を送信し、前記情報処理装置から描画像を受信し、
    前記投写部により、前記投写対象に前記描画像を投写し、前記撮影画像は投写しないように制御する、プロジェクション装置。
  17. 投写対象に画像光を投写する投写部と、前記投写対象を含む範囲を撮影して撮影画像を生成する撮影部と、情報処理装置と通信する通信部と、を備えたプロジェクション装置の制御方法であって、
    前記通信部により、前記撮影部が生成した撮影画像を第1画像として情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記第1画像に対して描画された第1描画像を含む第2画像を受信し、
    前記投写部により、前記第1描画像を前記投写対象に投写し、
    前記撮影部により、前記第1描画像が投写された前記投写対象を含む範囲を撮影して撮影画像を生成し、
    前記通信部により、前記撮影画像を第3画像として情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記第3画像に対して描画された第2描画像を含む第4画像を受信し、
    前記投写部により、前記第1描画像及び前記第2描画像を前記投写対象に投写する、プロジェクション装置の制御方法。
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