JP2023087976A - ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】U字屈曲動作に対する耐久性を向上させることができるケーブルを提供する。【解決手段】ケーブル1は、内部導体3と、内部導体3を被覆する絶縁体4と、内部導体3の内周側に配され、内部導体3からの力によってケーブル径方向へ変形可能なクッション部材2と、を備える。内部導体3は、複数の集合撚線321,331を撚り合わせてなる導体層31を、ケーブル径方向に複数層積層してなる。【選択図】図1
Description
本発明は、ケーブルに関する。
従来、産業用ロボット等の可動部に配線されるケーブルとして、可動部用ケーブルが用いられている。可動部用ケーブルは、可動部の動作に伴って繰り返し屈曲又は捻回され、これによって応力が繰り返し生じ得る。
そこで、特許文献1には、繰り返しの屈曲又は捻回に対する耐久性を向上させるべく工夫した可動部用ケーブルが開示されている。特許文献1に記載の可動部用ケーブルは、抗張力体と、抗張力体の周囲に撚り合わされた複数の導電線からなる導体と、導体の周囲を被覆する絶縁体とを備える。そして、特許文献1に記載の可動部用ケーブルは、絶縁体と導体との間に隙間を形成することにより、可動部用ケーブルの可撓性を向上させ、繰り返しの屈曲又は捻回に対する耐久性の向上を図っている。
特許文献1に記載の可動部用ケーブルにおいては、屈曲に対する耐久性を向上させる観点から改善の余地がある。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであり、屈曲に対する耐久性を向上させることができるケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成するため、クッション部材と、前記クッション部材の外周側に配された内部導体と、前記内部導体を外周側から被覆する絶縁体と、を備え、前記クッション部材は、前記内部導体からの力によってケーブル径方向へ変形可能に構成されており、前記内部導体は、複数の集合撚線を撚り合わせてなる導体層を、ケーブル径方向に複数層積層してなる、ケーブルを提供する。
本発明によれば、屈曲に対する耐久性を向上させることができるケーブルを提供することが可能となる。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
本発明の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(可動部用ケーブル1)
図1は、本形態にかかるケーブルである可動部用ケーブル1の長手方向に直交する断面図である。図2は、図1における外部導体5から内周側の部位を拡大した図である。
図1は、本形態にかかるケーブルである可動部用ケーブル1の長手方向に直交する断面図である。図2は、図1における外部導体5から内周側の部位を拡大した図である。
可動部用ケーブル1は、例えば、半導体装置等を製造する産業用ロボットの可動部に配線されるケーブルとして用いられる。可動部用ケーブル1は、可動部用ケーブル1を収容するケーブルベア(登録商標)内にU字状に屈曲されて敷設されてもよい。産業用ロボットは、ケーブルベア(登録商標)が配置された可動部を有する場合、その可動部は、例えば、ケーブルベア(登録商標)がU字状に屈曲された状態で該ケーブルベア(登録商標)の長手方向に沿って最大1000万回のスライド動作が繰り返される。ケーブルベア(登録商標)のスライド動作に伴って、ケーブルベア(登録商標)内に配線された可動部用ケーブル1には、繰り返しのU字屈曲動作が付与されるため、可動部用ケーブル1には、繰り返しのU字屈曲動作に対する耐久性が要求される。可動部用ケーブル1のU字屈曲部分の曲げ半径は、例えば、可動部用ケーブル1の外径の10倍以上である。また、可動部用ケーブル1に対してU字屈曲動作が繰り返し付与されている状態において、可動部用ケーブル1内に設けられた内部導体3には、例えば3000V以上の電圧が印加されるとともに例えば60A以上の電流が通電される。このような高電圧が印加されるとともに高電流が通電される可動部用ケーブル1においては、繰り返しのU字屈曲動作が付与される場合、可動部用ケーブル1を構成する絶縁体4への負荷が大きくなり、その負荷によって絶縁体4に亀裂などが生じると、絶縁体4の絶縁破壊が生じやすくなるおそれがある。以上のような事情を鑑み、本形態に係る可動部用ケーブル1は、U字屈曲動作に対する耐久性を向上させるとともに絶縁体4の絶縁破壊を抑制することができるよう工夫したものである。以後、可動部用ケーブル1の詳細について説明する。
図1に示すごとく、可動部用ケーブル1は、内周側から順に、クッション部材2、内部導体3、絶縁体4、外部導体5、テープ6、ジャケット7、シールド層8、及びシース9を備える。以後、ケーブル長手方向といったときは、可動部用ケーブル1の長手方向を意味し、ケーブル径方向といったときは、可動部用ケーブル1の径方向を意味するものとする。
クッション部材2は、ケーブル長手方向に長尺な線材であり、内部導体3からの力を受けて変形可能に構成されている。例えば、可動部用ケーブル1がU字屈曲動作した際に、クッション部材2が内部導体3からの力に押されてケーブル径方向に変形する。これにより、可動部用ケーブル1がU字屈曲動作した際に、内部導体3又は絶縁体4に対して応力が集中しにくくなるため、内部導体3の断線や絶縁体4の亀裂などが生じにくくなる。そのため、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対する耐久性を向上させるとともに絶縁体4の絶縁破壊を抑制することができる。本形態において、クッション部材2は、複数のスフ糸(ステープルファイバー糸)からなる。各スフ糸は、例えば10~60番手の単糸から構成することができる。クッション部材2は、これらスフ糸を束ねたり撚り合わせたりして構成される。このとき、単糸からなるスフ糸を多数束ねる又は撚り合わせることでクッション部材2を構成してもよいし、一対のスフ糸を撚り合わせたペア糸を多数束ねる又は撚り合わせることでクッション部材2を構成してもよい。一対のスフ糸を撚り合わせたペア糸を多数束ねる又は撚り合わせることでクッション部材2を構成すると、前述した可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対する耐久性を向上させる作用効果が得られやすい。例えば、10番手、20番手、40番手、及び60番手のうちのいずれかからなるスフ糸を2本撚り合わせたペア糸によってクッション部材2を構成するとよい。なお、クッション部材2を構成するスフ糸としては、例えば伸びが10%以上であることがよい。スフ糸の伸びは、JIS L 1095に基づく試験方法によって測定することができる。
クッション部材2は、内部導体3の内周側の空間を満たすよう配される。すなわち、クッション部材2は、図1に示すように、内部導体3を構成する集合撚線321の内面の全部に接触するように配置され、かつ、隣り合う集合撚線321同士が接触する部分に形成される凹みにも隙間無く配置されている。また、可動部用ケーブル1がU字屈曲動作する際、クッション部材2は、内部導体3の内周側の空間の変形に追従してケーブル径方向へ変形する。クッション部材2は、前述したケーブル径方向への変形においても内部導体3の内周側の空間を充満するよう配置されていることがよい。これにより、上述したU字屈曲動作に対する耐久性の向上の効果が得られやすくなる。クッション部材2は、細いスフ糸を多数備えることが、クッション部材2のクッション性能の向上の観点から好ましい。本形態においては、クッション部材2のスフ糸の数は、内部導体3を構成する各集合撚線321,331の素線30の数よりも多い。これにより、クッション部材2のクッション性能を向上させる効果が得られやすくなる。なお、クッション部材2は、スフ糸以外の繊維等を用いることも可能であるが、クッション性能の向上の観点からはスフ糸を用いることが好ましい。
ケーブル長手方向に直交する可動部用ケーブル1の断面において、内周側の導体層31に囲まれた領域(すなわち、クッション部材2が配されている領域)の面積は、内部導体3を構成する後述の各集合撚線321,331の断面積よりも大きい。すなわち、クッション部材2の断面積は、各集合撚線321,331の断面積よりも大きい。これにより、可動部用ケーブル1がU字屈曲動作を繰り返した際のクッション部材2のクッション性能を向上させることができる。そのため、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対する耐久性を向上させることができる。なお、クッション部材2及び集合撚線321,331の断面積は、例えば、可動部用ケーブル1の長手方向に直交する断面を、走査電子顕微鏡(SEM)を用いてクッション部材2及び内部導体3の全てが収まる倍率で撮影し、得られたSEM画像を画像解析することで求めることができる。
内部導体3は、複数の集合撚線321,331を螺旋状に撚り合わせた導体層31を、ケーブル径方向に二層積層してなる。以後、クッション部材2に接して配置される内周側の導体層31を内周側導体層32といい、絶縁体4の内面に接して配置される外周側の導体層31を外周側導体層33といい、これらを特に区別しない場合は単に導体層31という。なお、内部導体3は、導体層31を三層以上積層して構成されていてもよい。
内周側導体層32は、6個の集合撚線321をクッション部材2の外周部に撚り合わせてなる。外周側導体層33は、12個の集合撚線331を内周側導体層32の外周部に撚り合わせてなる。なお、内周側導体層32を構成する集合撚線321の数、及び外周側導体層33を構成する集合撚線331の数は前述のものに限られない。内周側導体層32を構成する集合撚線321の数は、外周側導体層33を構成する集合撚線331の数よりも少なくすることがよい。
ここで、内部導体3を構成する各集合撚線321,331のそれぞれの撚り方向を子撚り方向といい、内周側導体層32において複数の集合撚線321を撚り合わせる方向、及び外周側導体層33において複数の集合撚線331を撚り合わせる方向を親撚り方向ということとする。図2においては、各導体層31の親撚り方向を、各導体層31上に一点鎖線の矢印で示している。また、内周側導体層32を構成する各集合撚線321の子撚り方向を、1つの集合撚線321の上に破線の矢印で示している。また、外周側導体層33を構成する各集合撚線331の子撚り方向を、1つの集合撚線331の上に破線の矢印で示している。本形態において、内周側導体層32の親撚り方向と外周側導体層33の親撚り方向とは、互いに同じ方向である。また、内周側導体層32及び外周側導体層33のそれぞれにおいて、子撚り方向と親撚り方向とは反対方向である。なお、図1及び図2に示すように、内部導体3は、所定の位置に配置された隣り合う2つの集合撚線321と、それらの外周に配置された隣り合う2つの集合撚線331とで囲まれる部分に隙間を有した状態で内周側導体層32及び外周側導体層33のそれぞれが親撚りされていることがよい。また、内部導体3は、隣り合う2つの集合撚線331と絶縁体4とで囲まれる部分に隙間Sを有する状態で親撚りされていることがよい。これにより、可動部用ケーブル1がU字屈曲動作されたときに、クッション部材2のケーブル径方向への変形に伴い、集合撚線321,331が隙間に逃げるように変形することができる。そのため、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対する耐久性を向上させることができる。
内周側導体層32は、外周側導体層33よりもケーブル径方向に扁平に形成されている。すなわち、ケーブル長手方向に直交する可動部用ケーブル1の断面において、内周側導体層32を構成する複数の集合撚線321のうち最もケーブル径方向の幅が小さい集合撚線321の幅W1は、外周側導体層33を構成する複数の集合撚線331のうち最もケーブル径方向の幅が小さい集合撚線331の幅W2よりも小さい。ここで、各集合撚線321,331のケーブル径方向の幅は、各集合撚線321,331の最内周端位置から最外周端位置までのケーブル径方向の長さを意味する。なお、便宜上、図1及び図2においては、内周側導体層32を構成する各集合撚線321の形状を同形状に表しているとともに、外周側導体層33を構成する各集合撚線331の形状を同形状(対称形状を含む。)に表している。図1及び図2に示す構成の場合は、内周側導体層32を構成する複数の集合撚線321のそれぞれのケーブル径方向の幅は互いに同じであるため、幅W1は各集合撚線321のケーブル径方向の幅となる。外周側導体層33についても同様である。しかしながら、実際は、内周側導体層32を構成する複数の集合撚線321は、互いにケーブル径方向の幅が異なることが想定され、このような場合、幅W1は、複数の集合撚線321のうちの最もケーブル径方向の幅が小さい集合撚線321の幅となる。幅W2についても同様である。
図3は、図2において二点鎖線で囲った部分を拡大した図である。内部導体3を構成する集合撚線321,331は、例えば、0.20mm以下の直径を有する細い素線30を多数撚り合わせてなる。このように、集合撚線321,331を、細く、かつ多数の素線30から構成することにより、例えば、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作の際、集合撚線321,331間の微小な隙間に逃げるよう各集合撚線321,331が変形することで、可動部用ケーブル1内に生じる応力が分散される。各集合撚線321,331を構成する素線30は、100本以上が好ましく、150本以上がより好ましい。本形態において、内部導体3を構成する18個の集合撚線321,331は、互いに同じ直径の素線30を、互いに同じ数だけ備える。集合撚線321,331の素線30は、例えば軟銅線、錫めっき軟銅線、銅合金線、アルミニウム線、アルミニウム合金線等の導線(金属線)からなる。集合撚線321と集合撚線331とは、互いに異なる金属線で構成されていてもよい。例えば内周側導体層32を構成する複数の集合撚線321がアルミニウム線又はアルミニウム合金線からなる素線で構成され、外周側導体層33を構成する複数の集合撚線331が軟銅線又は銅合金線からなる素線で構成されてもよい。集合撚線321と集合撚線331とを互いに異なる金属線で構成した内部導体3にすることで、銅の使用量を低減でき、かつ小径なケーブル1とすることができる。
絶縁体4は、内部導体3を外周側から覆っている。絶縁体4は、電気的絶縁性を有する樹脂を、非充実押出成形(チューブ押出成形)により円筒状に形成してなる。絶縁体4を非充実押出成形により形成することで、外周側導体層33において隣り合う集合撚線331同士の間と絶縁体4とに囲まれた隙間Sが形成される。隙間Sが形成されることにより、クッション部材2のケーブル径方向への変形に伴って絶縁体4内で内部導体3の各素線30が隙間Sに逃げるように動きやすくなる。すなわち、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対して、素線30が適宜隙間Sへと逃げるよう内部導体3がケーブル径方向へ変形しやすくなる。これにより、内部導体3に生じる応力を低減することが可能になる結果、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対する耐久性が向上する。
絶縁体4は、なるべく内部導体3をケーブル径方向に押し付けないように設けられていることが好ましく、絶縁体4と内部導体3とがケーブル長手方向に相対移動可能となるように設けられていることが望ましい。例えば、可動部用ケーブル1を直線状にした状態で、絶縁体4の端部から内部導体3の端部をケーブル長手方向へ引っ張ったときに、内部導体3が絶縁体4に対してケーブル長手方向に移動可能であればよい。
本形態において、絶縁体4は、フッ素樹脂からなる。そして、図2に示すごとく、絶縁体4の厚さTは、内部導体3を構成する各集合撚線321,331の直径よりも小さい。ここでいう内部導体3を構成する各集合撚線321,331の直径とは、親撚りする前の略円状に撚り合わされた集合撚線321,331(すなわち扁平化されていない集合撚線321,331)における外接円の直径である。集合撚線321,331の直径は、集合撚線321,331を構成する素線30の直径及び数に基づいて理論的に算出することも可能であるし、親撚り前の集合撚線321,331単体の直径を直接測定して得ることも可能である。本形態において、絶縁体4の厚さTは、内周側導体層32を構成する複数の集合撚線321の前述の幅W1と、外周側導体層33を構成する複数の集合撚線331の前述の幅W2とのそれぞれよりも小さい。また、絶縁体4の厚さTは、ジャケット7の厚さ及びシース9の厚さのそれぞれよりも小さい。特に本形態において、絶縁体4の厚さTは、ジャケット7の厚さの半分及びシース9の厚さの半分のそれぞれよりも小さい。これにより、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対する耐久性を向上させることができる。
外部導体5は、絶縁体4の外周部を覆っている。外部導体5は、絶縁体4の外周部に複数の集合撚線51を横巻きしてなる。図2において、外部導体5の横巻方向を、複数の集合撚線51上に一点鎖線の矢印で示しており、外部導体5の各集合撚線51の撚り方向を1つの集合撚線51上に破線の矢印で示している。外部導体5の横巻方向は、内周側導体層32の親撚り方向及び外周側導体層33の親撚り方向と同じである。また、外部導体5を構成する各集合撚線51の撚り方向は、外部導体5の横巻方向と同一方向であり、内周側導体層32を構成する集合撚線321の子撚り方向、及び外周側導体層33を構成する集合撚線331の子撚り方向と反対方向である。
外部導体5を構成する集合撚線51の数は、内部導体3を構成する集合撚線321,331の合計数(本形態においては18個)と同じである。また、外部導体5を構成する各集合撚線51の素線50の直径及び数は、内部導体3を構成する各集合撚線321,331の素線30の直径及び数と同様である。そして、ケーブル長手方向に直交する可動部用ケーブル1の断面において、外部導体5の断面積は、内部導体3の断面積と同等である。なお、設計値において、外部導体5の断面積と内部導体3の断面積とが同じであるが、製造誤差等によりこれらが僅かに異なる場合も、外部導体5の断面積は内部導体3の断面積と同等であるとする。一例として、内部導体3が外部電源の正極に接続され、外部導体5が外部電源の負極に接続されるような場合等において、内部導体3と外部導体5との電気抵抗値を揃えることが好ましい。外部導体5の集合撚線51の素線50は、例えば軟銅線、錫めっき軟銅線、銅合金線等の導線からなる。
テープ6は、外部導体5の外周に螺旋状に横巻されている。テープ6としては、例えば紙テープ、樹脂テープ等を用いることができる。テープ6は、外部導体5を絶縁体4の外周部に巻き付けた後に外部導体5の横巻きが解けることを抑制する役割を有する。
ジャケット7は、テープ6を外周側から覆っている。ジャケット7は、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)等の電気的絶縁性を有する樹脂を円筒状に形成してなる。
シールド層8は、ジャケット7を外周側から覆っている。本形態において、シールド層8は、複数の素線を編み組した編組シールドからなる。シールド層8に用いる素線は、軟銅線、錫めっき軟銅線、銅合金線等の導線からなる。外部導体5の外周側に更にシールド層8を設けることにより、外部からの電磁ノイズに対するシールド特性を高めることができる。なお、シールド層8は、編組シールドではなく、例えば外部導体5のように複数の集合撚線を螺旋状に横巻きしたものであってもよい。
シース9は、シールド層8を外周側から覆っている。シース9は、例えばPVC等の電気的絶縁性を有する樹脂を円筒状に形成してなる。
(実施の形態の作用及び効果)
本形態の可動部用ケーブル1は、内部導体3の内周側に配されるとともに内部導体3から力が加わった際にケーブル径方向へ変形可能なクッション部材2を備える。これにより、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作時に、内部導体3がクッション部材2に向かって変形することが可能となり、内部導体3に生じる応力が低減する。その結果、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対する耐久性を向上させることができる。また、内部導体3がクッション部材2に向かって変形しやすくなることにより、絶縁体4へかかる負荷も低減し、絶縁体4の絶縁破壊の発生を抑制することができる。例えば、3000V以上の電圧が印加されるとともに60A以上の電流が通電される状態でU字屈曲動作が付与された場合であっても、絶縁体4の絶縁破壊の発生を抑制することができる。さらに、内部導体3は、複数の集合撚線321,331を撚り合わせてなる導体層31を、ケーブル径方向に複数層積層してなる。これにより、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作時に、各導体層31の各集合撚線321,331が一層自由にケーブル径方向やケーブル周方向へ変形しやすくなり、内部導体3の応力が各導体層31の各集合撚線321,331に分散されやすくなる。その結果、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対する耐久性を向上させることができるとともに、絶縁体4にかかる負荷を低減し、絶縁体4の絶縁破壊の発生を抑制することができる。
本形態の可動部用ケーブル1は、内部導体3の内周側に配されるとともに内部導体3から力が加わった際にケーブル径方向へ変形可能なクッション部材2を備える。これにより、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作時に、内部導体3がクッション部材2に向かって変形することが可能となり、内部導体3に生じる応力が低減する。その結果、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対する耐久性を向上させることができる。また、内部導体3がクッション部材2に向かって変形しやすくなることにより、絶縁体4へかかる負荷も低減し、絶縁体4の絶縁破壊の発生を抑制することができる。例えば、3000V以上の電圧が印加されるとともに60A以上の電流が通電される状態でU字屈曲動作が付与された場合であっても、絶縁体4の絶縁破壊の発生を抑制することができる。さらに、内部導体3は、複数の集合撚線321,331を撚り合わせてなる導体層31を、ケーブル径方向に複数層積層してなる。これにより、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作時に、各導体層31の各集合撚線321,331が一層自由にケーブル径方向やケーブル周方向へ変形しやすくなり、内部導体3の応力が各導体層31の各集合撚線321,331に分散されやすくなる。その結果、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作に対する耐久性を向上させることができるとともに、絶縁体4にかかる負荷を低減し、絶縁体4の絶縁破壊の発生を抑制することができる。
また、クッション部材2は、複数のスフ糸を有する。スフ糸にてクッション部材2を構成することで、他の繊維(例えばアラミド繊維、カーボン繊維、ポリアミド繊維)等からクッション部材2を構成した場合と比べ、著しくクッション部材2のクッション性能が向上する。
また、クッション部材2は、内部導体3を構成する各集合撚線321,331の素線30の数よりも多いスフ糸を有する。スフ糸を多くするためには、スフ糸の太さは細くする必要がある。本形態においては、10番手~60番手の比較的細いスフ糸を多数用いることにより、クッション部材2のクッション性能をより向上させることができる。
また、内部導体3を構成する各集合撚線321,331は、100本以上の素線30を撚り合わせてなる。このように、内部導体3を構成する各集合撚線321,331を多数の素線30から構成することで、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作時に内部導体3が変形しやすくなる。
また、ケーブル長手方向に直交する可動部用ケーブル1の断面において、内周側導体層32を構成する複数の集合撚線321のうち最もケーブル径方向の幅が小さい集合撚線321の幅W1は、内周側導体層32以外の導体層31(本形態においては外周側導体層33)を構成する複数の集合撚線331のうち最もケーブル径方向の幅が小さい集合撚線の幅W2よりも小さい。ここで、内周側導体層32にはその外周側から外周側導体層33が撚り合わされるため、内周側導体層32の方が外周側導体層33よりもケーブル径方向の圧力を受けやすい。そこで、複数の導体層31のうちケーブル径方向の圧力を受けやすい内周側導体層32が他の導体層31に比べて扁平化されることにより、より圧力を受けやすい内周側導体層32に生じる応力が効果的に緩和される。
また、隣接する導体層31同士(すなわち内周側導体層32及び外周側導体層33)は、互いに、複数の集合撚線321,331の撚り方向(親撚り方向)が同じ方向である。それゆえ、内周側導体層32を構成する集合撚線321は、外周側導体層33における隣接する集合撚線331の間に食い込むよう変形することが可能となるとともに、外周側導体層33を構成する集合撚線331は、内周側導体層32における隣接する集合撚線321の間に食い込むよう変形することが可能となる。それゆえ、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作時に、内部導体3がより変形しやすくなる。
また、絶縁体4の外周側を覆う外部導体5を更に備え、外部導体5は、複数の集合撚線51を横巻きしてなる。このように、外部導体5を複数の集合撚線51を横巻きして構成することにより、可動部用ケーブル1のU字屈曲動作時、外部導体5が変形しやすくなる。これにより、外部導体5に生じる応力を低減することができるとともに、外部導体5と内部導体3とに囲まれる絶縁体4に過度な負担がかかることを抑制することができ、絶縁破壊の発生を抑制することができる。
また、外部導体5における複数の集合撚線51の横巻方向と、複数の導体層31のそれぞれにおける複数の集合撚線321,331の撚り方向(親撚り方向)とは、同じ方向である。それゆえ、可動部用ケーブル1の生産性を向上させやすい。
また、可動部用ケーブル1の長手方向に直交する断面において、外部導体5の断面積は、内部導体3の断面積と同等である。それゆえ、内部導体3と外部導体5との電気抵抗値を揃えることができる。
また、絶縁体4は、フッ素樹脂からなり、絶縁体4の厚さTは、内部導体3を構成する各集合撚線321,331の直径よりも小さい。それゆえ、絶縁体4によって内部導体3と外部導体5との間の電気的絶縁性を確保することができるとともに、絶縁体4の可撓性を向上させることができることに伴い可動部用ケーブル1全体の可撓性を向上させることができる。
以上のごとく、本形態によれば、屈曲に対する耐久性を向上させることができるケーブルを提供することができる。
[実験例]
実施の形態にて説明した可動部用ケーブルと同様の構成を有する試料100を用意し、U字屈曲試験を行った。U字屈曲試験においては、図4に示すごとく、試料100の一端を基準部11に固定するとともに試料100の他端を試料100の外径(約20mm)の約3倍の曲率半径R(60mm)でU字状に曲げてスライド部12に固定し、ストローク長Lが300mmとなるようにスライド部12を基準部11に対してスライド移動させた。試料100の他端を図示矢印Aの方向にストローク長Lだけスライド移動させ、その後矢印Bの方向にストローク長Lだけスライド移動させる1サイクルを1回とし、60回/分の速度でスライド動作を750万回実施した。なお、本試験時における試料100(可動部用ケーブル)の曲率半径R(すなわち試料100の外径の約3倍)は、可動部用ケーブルを産業用ロボット等の用途で実際に使用する際の可動部用ケーブルの屈曲部の曲率半径よりも小さい曲率半径を想定している。すなわち、本実験例の試験条件は、実際の可動部用ケーブルとして装置に配線されるときの使用条件よりも厳しい条件となっている。
実施の形態にて説明した可動部用ケーブルと同様の構成を有する試料100を用意し、U字屈曲試験を行った。U字屈曲試験においては、図4に示すごとく、試料100の一端を基準部11に固定するとともに試料100の他端を試料100の外径(約20mm)の約3倍の曲率半径R(60mm)でU字状に曲げてスライド部12に固定し、ストローク長Lが300mmとなるようにスライド部12を基準部11に対してスライド移動させた。試料100の他端を図示矢印Aの方向にストローク長Lだけスライド移動させ、その後矢印Bの方向にストローク長Lだけスライド移動させる1サイクルを1回とし、60回/分の速度でスライド動作を750万回実施した。なお、本試験時における試料100(可動部用ケーブル)の曲率半径R(すなわち試料100の外径の約3倍)は、可動部用ケーブルを産業用ロボット等の用途で実際に使用する際の可動部用ケーブルの屈曲部の曲率半径よりも小さい曲率半径を想定している。すなわち、本実験例の試験条件は、実際の可動部用ケーブルとして装置に配線されるときの使用条件よりも厳しい条件となっている。
U字屈曲試験の結果、試料100は、750万回の繰り返しU字屈曲動作を行った場合であっても、試料100内部に破断は生じなかった。すなわち、実施の形態にて説明した構成を有する可動部用ケーブルは、繰り返しのU字屈曲動作に対する耐久性が高いことが分かった。
また、同様のU字屈曲試験を、試料100の屈曲半径が300mmとし、スライド動作を1000万回行った場合でも、試料100内部に破断は生じなかった。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]クッション部材(2)と、前記クッション部材(2)の外周側に配された内部導体(3)と、前記内部導体(3)を外周側から被覆する絶縁体(4)と、を備え、前記クッション部材(2)は、前記内部導体(3)からの力によってケーブル径方向へ変形可能に構成されており、前記内部導体(3)は、複数の集合撚線(321,331)を撚り合わせてなる導体層(31)を、ケーブル径方向に複数層積層してなる、ケーブル(1)。
[2]ケーブル長手方向に直交する断面において、前記クッション部材の断面積は、前記内部導体を構成する各集合撚線の断面積よりも大きい、[1]に記載のケーブル。
[3]前記クッション部材(2)は、複数のスフ糸を有する、[1]又は[2]に記載のケーブル(1)。
[4]前記クッション部材(2)は、前記内部導体(3)を構成する各集合撚線(321,331)の素線(30)の数よりも多い前記スフ糸を有する、[3]に記載のケーブル(1)。
[5]前記内部導体(3)を構成する各集合撚線(321,331)は、100本以上の素線(30)を撚り合わせてなる、[1]乃至[4]のいずれか1つに記載のケーブル(1)。
[6]複数層の前記導体層(31)のうちの内周端に位置するものを内周側導体層(32)としたとき、ケーブル長手方向に直交する断面において、前記内周側導体層(32)を構成する複数の集合撚線(321)のうち最もケーブル径方向の幅が小さい集合撚線(321)の幅(W1)は、前記内周側導体層(32)以外の前記導体層(31)を構成する複数の集合撚線(331)のうち最もケーブル径方向の幅が小さい集合撚線(331)の幅(W2)よりも小さい、[1]乃至[5]のいずれか1つに記載のケーブル(1)。
[7]隣接する前記導体層(31)同士は、互いに、複数の集合撚線(321,331)の撚り方向が同じ方向である、[1]乃至[6]のいずれか1つに記載のケーブル(1)。
[8]前記絶縁体(4)の外周側を覆う外部導体(5)を更に備え、前記外部導体(5)は、複数の集合撚線(51)を横巻きしてなる、[1]乃至[7]のいずれか1つに記載のケーブル(1)。
[9]前記外部導体(5)における複数の集合撚線(51)の横巻方向と、複数の前記導体層(31)のそれぞれにおける複数の集合撚線(321,331)の撚り方向とは、同じ方向である、[8]に記載のケーブル(1)。
[10]ケーブル長手方向に直交する断面において、前記外部導体(5)の断面積は、前記内部導体(3)の断面積と同等である、[9]に記載のケーブル(1)。
[11]前記絶縁体(4)は、フッ素樹脂からなり、前記絶縁体(4)の厚さ(T)は、前記内部導体(3)を構成する各集合撚線(321,331)の直径よりも小さい、[1]乃至[10]のいずれか1つに記載のケーブル(1)。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、前述した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、前述した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…ケーブル
2…クッション部材
3…内部導体
30…素線
31…導体層
32…内周側導体層
33…外周側導体層
321…内周側導体層の集合撚線
331…外周側導体層の集合撚線
4…絶縁体
5…外部導体
51…外部導体の集合撚線
T…絶縁体の厚さ
2…クッション部材
3…内部導体
30…素線
31…導体層
32…内周側導体層
33…外周側導体層
321…内周側導体層の集合撚線
331…外周側導体層の集合撚線
4…絶縁体
5…外部導体
51…外部導体の集合撚線
T…絶縁体の厚さ
Claims (11)
- クッション部材と、
前記クッション部材の外周側に配された内部導体と、
前記内部導体を外周側から被覆する絶縁体と、を備え、
前記クッション部材は、前記内部導体からの力によってケーブル径方向へ変形可能に構成されており、
前記内部導体は、複数の集合撚線を撚り合わせてなる導体層を、ケーブル径方向に複数層積層してなる、
ケーブル。 - ケーブル長手方向に直交する断面において、前記クッション部材の断面積は、前記内部導体を構成する各集合撚線の断面積よりも大きい、
請求項1に記載のケーブル。 - 前記クッション部材は、複数のスフ糸を有する、
請求項1又は2に記載のケーブル。 - 前記クッション部材は、前記内部導体を構成する各集合撚線の素線の数よりも多い前記スフ糸を有する、
請求項3に記載のケーブル。 - 前記内部導体を構成する各集合撚線は、100本以上の素線を撚り合わせてなる、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のケーブル。 - 複数層の前記導体層のうちの内周端に位置するものを内周側導体層としたとき、
ケーブル長手方向に直交する断面において、前記内周側導体層を構成する複数の集合撚線のうち最もケーブル径方向の幅が小さい集合撚線の幅は、前記内周側導体層以外の前記導体層を構成する複数の集合撚線のうち最もケーブル径方向の幅が小さい集合撚線の幅よりも小さい、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のケーブル。 - 隣接する前記導体層同士は、互いに、複数の集合撚線の撚り方向が同じ方向である、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のケーブル。 - 前記絶縁体の外周側を覆う外部導体を更に備え、
前記外部導体は、複数の集合撚線を横巻きしてなる、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のケーブル。 - 前記外部導体における複数の集合撚線の横巻方向と、複数の前記導体層のそれぞれにおける複数の集合撚線の撚り方向とは、同じ方向である、
請求項8に記載のケーブル。 - ケーブル長手方向に直交する断面において、前記外部導体の断面積は、前記内部導体の断面積と同等である、
請求項9に記載のケーブル。 - 前記絶縁体は、フッ素樹脂からなり、
前記絶縁体の厚さは、前記内部導体を構成する各集合撚線の直径よりも小さい、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載のケーブル。
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2021
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