JP2023087474A - 領域管理システム、領域管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、レーザーセンサまたは電波を用いて重機の姿勢を検知し、重機の衝突を防止する提案もある(例えば、特許文献1)。
また、電波等を用いて重機の姿勢や位置を検出する場合、建築現場によっては、電波の乱反射が生じやすい環境もあるため、誤作動が生じやすい。
図1は、この発明の一実施形態による領域管理システム1の構成を示す概略ブロック図であり、図2は、センサユニット10の外観の一例を示す斜視図である。
建築現場において、地盤Gには、作業を行う対象の領域である作業領域SRが設定されており、作業車CCは、作業領域SRにおいて利用される。ここでは、作業領域SRは地盤Gに対して設定される場合について説明するが、作業領域SRは、作業車CCが作業をする領域に対して設定されればよく、例えば、作業車CCが構台において作業をする場合には、構台において作業領域SRが設定される。
ここでは、センサユニット10として、センサユニット10aとセンサユニット10bとの2つが設けられている。センサユニット10aは、作業領域の一方の境界近傍に設けられ、センサユニット10bは、作業領域のうちもう一方の境界近傍に設けられる。例えば、センサユニット10aは、作業車CCの前方に配置され、センサユニット10bは、作業車CCの後方に配置される。ここでは、センサユニット10は、作業車CCの左右方向にもそれぞれ設けられてもよいし、いずれか1箇所のみ設けるようにしてもよい。
圧力検出部110は、作業車両が走行する作業領域に設置され圧力を検出する。
圧力検出部110は、その形状が長尺状であり、作業領域と非作業領域との境界に沿って敷設される。圧力検出部110は、例えば、感圧ケーブルを用いることができる。感圧ケーブルは、ケーブルスイッチとも呼ばれる。感圧ケーブルは、断面が略円形でありケーブル状の感圧センサーである。感圧ケーブルは、径方向に対して圧力が加えられたことを検知する。
カバー112は、一定以上の荷重が加えられた場合に弾性変形する。カバー112が荷重を受けて弾性変形し、さらに荷重が加えられると、圧力検出部110についても径方向に圧力が加えられ、地盤Gと作業車CCとの間に挟まれ、圧力検出部110が圧力を検知する。カバー112を弾性変形させるために必要な圧力は、作業員によって踏まれる圧力よりも大きく、重機や作業車によって踏まれる圧力よりも小さい。そのため、作業員がカバー112の上を歩いたとしても、圧力検出部110は圧力を検出せず、重機や作業車がカバー112の上を走行した場合に圧力検出部110は圧力を検出することができる。
カバー112の色は、外部から視認可能な色であればよく、単色であってもよいし、複数の色が配置されていてもよい。カバー112は、外部から視認可能であり、作業領域SRの内側であって作業領域SRと非作業領域の境界近傍に配置されるため、作業車CCのオペレータや、作業領域SRの周囲において作業する作業員が視認することができる。これにより、カバー112を目印として作業領域SRと非作業領域との境界を確認しやすい。そのため、オペレータや作業員は、境界の位置を意識しつつ作業することができる。例えばオペレータは、カバー112の位置を確認しつつ、カバー112を踏まないように作業車CCを操作することができる。作業員は、作業領域SRにおいてカバー112が設置された位置を超えて作業車CCに近づいてしまわないようにして作業を行うことができる。これにより、作業員の行動範囲と作業車CCが走行する範囲とが干渉しないようにすることができる。
このように、カバー112が配置されていることによって、圧力検出部110に対して重機の荷重がそのままかかってしまうことにより圧力検出部110の破損を防止するだけでなく、作業領域SRと非作業領域との境界を簡単に把握しやすくすることができる。
通信ユニット20は、受信機能と送信機能を有する。
通信ユニット20は、センサユニット10から出力される検知信号を受信機能によって受信する。
通信ユニット20は、受信機能によって検知信号を受信すると、作業車CCの動作を規制する規制信号を、作業車CCに搭載された規制ユニット40に対して送信機能によって送信する。
規制信号は、作業車CCの動作を規制することを指示することが可能な信号であればよい。規制信号は、作業車CCの走行を停止させる場合には、停止信号であってもよい。また、規制信号は、作業車CCの走行速度を減速させる場合には、減速信号であってもよい。このように、規制する動作は、作業領域において、安全を確保するために作業車CCの動作を規制できればよい。
通信ユニット20は、センサユニット10と通信可能であり、かつ、規制ユニット40と通信可能な位置に設けられていればよく、例えば、作業現場内に設置された台30の上に設置される。
基準時間は、任意の時間が設定されてもよい。ここで、作業車CCの履帯CCaの接地面は、作業車CCの前後方向においてある程度の長さがある。そのため、作業車CCがある速度で走行しつつ、履帯CCaの接地面の一方の端部が圧力検出部110を踏み、その後、履帯CCaのもう一方の端部が圧力検出部110を径方向に踏み越えるまでには、ある程度の時間がかかる。この間、圧力検出部110は、継続的に圧力を検出し、通信ユニット20は、継続的に規制信号を送信し、規制ユニット40は、継続的に規制信号を受信する。そのため、基準時間は、作業車CCが作業中において、履帯CCaが圧力検出部110を踏み始めてから踏み越えるまでの時間を考慮して設定されるようにしてもよい。例えば、走行装置に履帯が用いられた作業車CCを管理する場合には、基準時間は、作業車CCの作業時の移動速度や、センサユニット10が境界から離間された距離によっても異なるが、3秒から7秒程度の範囲において設定されてもよく、例えば、5秒として設定されてもよい。
ここで作業車CCが、圧力検出部110を踏んだとしても、基準時間内に作業領域SR内の圧力検出部110を踏まない位置まで戻ることができれば、規制ユニット40は、作業車コントローラ50に対して規制信号を出力しないため、作業車CCの動作は規制されない。
なお、履帯ではなくタイヤが用いられた作業車を管理対象とする場合には、基準時間を3秒よりも短い時間に設定すればよい。これにより、圧力検出部110によって圧力が検知されると規制ユニット40から作業車コントローラに対して、直ちに規制信号が出力することができ、作業車の動作を直ちに規制することができる。
規制ユニット40を駆動させる電源は、例えば、作業車CCに搭載されたバッテリから得るようにしてもよいし、独自に電源を搭載するようにしてもよい。
作業車コントローラ50は、規制ユニット40から規制信号を受信する機能、規制信号を受信すると、規制信号に応じて作業車CCの少なくとも一部の動作を規制する。動作が規制されることで、作業車CCが走行している場合には走行を停止させたり、走行速度を低下させたりすることができる。
ここで、作業車には、作業車の各部への電源の供給を停止する停止装置が搭載されている機種もある。オペレータは、作業車から降りる際に停止装置のレバー等を操作することで作業車の電源の供給を停止させ、作業車に搭乗する際に停止装置のレバー等を操作することで作業車の電源の供給をする。規制ユニット40は、規制信号を作業車コントローラ50に対して供給する代わりに、このような停止装置の電源供給停止機能を利用することで、作業車CCの動作を規制(停止)するようにしてもよい。
表示灯60は、規制ユニット40から供給される信号に応じて点灯する。この表示灯60が発光する色は、1つの色であってもよいし、複数の色であってもよい。表示灯60の発光可能な色が1つである場合、表示灯60は、規制ユニット40から点灯信号が供給されると点灯することで、発光可能な1つの色で発光する。表示灯60の発光可能な光源が複数(例えば、赤、黄、緑の3色)である場合、表示灯60は、規制ユニット40から点灯信号が供給されると、その点灯信号に応じた色で発光する。
例えば、規制ユニット40と通信ユニット20との間の通信が可能な状態である場合、規制ユニット40は、通信が確立していることを表す点灯信号を表示灯60に出力する。これにより表示灯60は、緑の光源を点灯させる。緑の光源が点灯している状態においては、圧力検出部110において圧力が検出されていない状態であることが把握可能である。
規制ユニット40は、センサユニット10から検知信号が出力され、通信ユニット20から規制信号が送信され、規制信号を受信している期間が基準時間を超えた場合に、基準時間を超えたことを表す点灯信号を表示灯60に出力する。これにより表示灯60は、赤の光源を点灯させる。赤の光源が点灯している状態においては、圧力検出部110において圧力が検出されている期間が基準時間を超えていることを把握可能である。
このように、表示灯60の点灯状態(発光色)に応じて、圧力検出部110において圧力が検出されているか否か(作業車CCが圧力検出部110を踏んだ状態であるか否か)を、作業車CCのオペレータや、作業領域SRの周囲で作業する作業員が把握することができる。
まず、センサユニット10は、その長手方向が作業領域SRと非作業領域との境界に沿うように設置される。
作業車CCを利用した作業が開始されると、センサユニット10の検知信号出力部111は、圧力検出部110によって圧力が検出されたか否かを判定し(ステップS101)、圧力が検出されていないと判定された場合には、一定のウエイト時間を経過した後、再度ステップS101の処理を実行する。
作業車CCは、オペレータの操作に応じた動作をする。例えば、作業車CCは、作業領域SR内における移動(走行)、荷の吊り上げ等を行う。作業車CCが移動(走行)し、作業領域SRと非作業領域との境界に近づき、センサユニット10の少なくとも一部が履帯CCaによって踏まれると、センサユニット10は、作業車CCからの荷重を受けて圧力を検出する(ステップS102)。そしてセンサユニット10は、圧力を検出したことに応じて、検知信号を送信する(ステップS103)。
規制ユニット40は、規制信号を受信したか否かを監視しており、通信ユニット20から規制信号を受信すると、作業車コントローラ50に対して規制信号を出力する(ステップS302)。
表示灯60は、作業車コントローラ50から出力される点灯信号に応じて点灯する(ステップS501)。例えば、消灯状態において点灯信号が入力された場合に赤色の光源を点灯させるようにしてもよいし、規制信号が入力されていない状態において緑色の光源を点灯させておき、点灯信号が入力された場合に他の色の光源を点灯させるようにしてもよい。ここでは、センサユニット10において圧力を検知している時間が基準時間に到達していない間は黄色の光源を点灯させ、圧力を検知している時間が基準時間に到達している場合には、赤色の光源を点灯させるようにしてもよい。
オペレータは、前進または後進をさせる操作入力をしているにもかかわらず作業車CCの走行が停止した場合、表示灯60の点灯状態を確認することで、作業領域SRから逸走する可能性があったために停止したか、故障により停止したかを簡単に識別することが可能である。
オペレータは、表示灯60の点灯状態を確認することで、作業車CCが圧力検出部110を踏んだ状態であるか否かを確認することができるため、踏んだことを認識した場合に、所定の位置まで作業車CCを戻すように操作することができる。
また、圧力検出部110によって圧力が検出された場合、基準時間が到達した段階で機体を停止等することができる。これにより、センサユニット10が設置された位置に機体が到達した場合には、予め想定した時間内に機体を停止させることができる。
また、本実施形態では、センサユニット10を作業領域SRと非作業領域との境界に沿って敷設すればよいため、光学的なセンサーや、電波を用いたセンサーを用いずに機体を検出することができ、これらセンサーの設置における各種調整が不要となり、簡単に設置及び調整をすることができる。
また、センサユニット10は、作業領域SRと非作業領域との境界から離間して作業領域SR内に設置するようにしてもよい。この離間する距離を設けることにより、作業車CCがセンサユニット10を踏んでから実際に境界を越えて非作業領域に到達するまでの余裕を確保することができる。そのため、基準時間が到来するまでの間に作業車CCが多少走行しても境界を越えないようにすることもできる。
ここで、通信ユニット20の電源がオンになったあと、規制ユニット40の電源がオンになった場合には、通信ユニット20と規制ユニット40との通信が確立(開通)する。しかし、規制ユニット40の電源がオンになったあと、通信ユニット20の電源がオンになった場合には、通信が確立しない場合がある。
ここで、リモートコントローラから送信される検知信号は、基準時間よりも十分に短い期間の信号であるため、規制ユニット40から作業車コントローラ50に対して規制信号は出力されない。そのため、リモートコントローラを操作しても、作業車CCの動作が規制されることはない。
ここで、センサユニット10には、それぞれ識別番号が割り当てられており、検知信号を送信する場合、センサユニット10は、識別番号とともに検知信号を送信する。通信ユニット20は、センサユニット10の識別番号と、作業領域SRとの対応関係を表すデータを記憶しており、センサユニット10から検知信号とともに受信した識別番号に基づいて、いずれの作業領域SRに設けられたセンサユニット10から検知信号が送信されたかを識別することができる。また、通信ユニット20は、作業領域SRとその作業領域SRにおいて作業をする作業車の識別用IDを記憶している。通信ユニット20は、検知信号とともに受信した識別番号に基づいて、作業領域SRを特定し、その特定された作業領域SRに対応する作業車の識別用IDを特定する。そして、特定された識別用IDを送信先として、規制信号を送信する。これにより、作業車が複数台あったとしても、検知信号が送信された作業領域SRにおいて作業する作業車CCに対して規制信号を送信することができる。なお、異なる作業領域SRにそれぞれ1台の作業車が配置される場合もあるが、1つの作業領域SRにおいて複数台の作業車が配置される場合もある。このような場合、通信ユニット20は、1つの作業領域SRに対して複数台の作業車のそれぞれの識別用IDを記憶しておくことで、あるセンサユニット10から検知信号が送信された場合であっても、その作業領域SRにおいて作業する複数台の作業車に対して、それぞれ規制信号を送信することができる。これにより、1つの作業領域SRにおいて作業する複数台の作業車をそれぞれ停止させることもできる。
Claims (6)
- 作業車両が走行する作業領域に設置され圧力を検出する圧力検出部と、
前記圧力検出部に荷重が加えられたことが検知された場合に、検知信号を出力する検知信号出力部と、
前記検知信号を受信する受信部と、
前記検知信号を受信すると前記作業車両の動作を規制する規制信号を前記作業車両に送信する送信部と、
を有する領域管理システム。 - 前記送信部は、前記圧力が検知されている時間が基準時間を超えた場合に、前記規制信号を前記作業車両に出力する
請求項1に記載の領域管理システム。 - 作業者からの操作入力を受け付ける操作部と、
前記操作入力を受け付けると、前記受信部に対して検知信号を送信することで前記受信部との間における通信を疎通させる疎通管理部と、
を有する請求項1または請求項2に記載の領域管理システム。 - 前記圧力検出部には、一定以上の荷重が加えられた場合に弾性変形するカバーが設けられる
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の領域管理システム。 - 前記圧力検出部は、感圧ケーブルであり、前記作業領域と非作業領域との境界に沿って敷設される
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の領域管理システム。 - 圧力検出部が、作業車両が走行する作業領域に設置され圧力を検出し、
検知信号出力部が、前記圧力検出部に荷重が加えられたことが検知された場合に、検知信号を出力し、
受信部が、前記検知信号を受信し、
送信部が、前記検知信号を受信すると前記作業車両の動作を規制する規制信号を前記作業車両に送信する
領域管理方法。
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