JP2023087343A - プリントシステム及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷ジョブの取り扱いを改善したプリントシステム、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】ユーザに紐づけて印刷ジョブのデータをストレージで管理するプリントシステムであって、ストレージで管理されている印刷ジョブを送信した印刷装置から、印刷ジョブの識別情報を含むエラー情報を受信する受信手段と、エラーになった印刷ジョブのデータに対する処理に関する条件を管理する管理手段と、印刷装置に対応する印刷場所及び印刷ジョブの設定情報に応じて、前記条件に従い、受信したエラー情報に対応する印刷ジョブのデータをストレージから削除する削除手段と、を有する。前記条件に基づき、印刷装置に対応する印刷場所及び印刷ジョブの設定情報により受信したエラー情報に対応する印刷ジョブのデータが削除されるべきでない場合には、データはをストレージから削除しない。【選択図】図1
Description
本発明は、プリントシステム及びその方法に関し、特に印刷ジョブのエラー発生時の処理に関する。
近年ではクラウド技術をプリンティングに適用することで、多様な端末から印刷装置に印刷ジョブを送信する技術が知られている。特許文献1では、クラウド環境において、ユーザインターフェースで特定の印刷装置を選択せず印刷指示を行った後に、実際に印刷を実行する印刷装置から印刷を実現する仕組みを提案している。
プリントシステムのサーバでは、印刷ジョブのデータを保存して管理する。この場合、ジョブエラーが発生した印刷ジョブであっても再印刷可能なように保持することが考えられる。しかしながら、ジョブエラーが発生した印刷ジョブのすべてを保持していると、不要なデータまでもが堆積してプリントサービスの負荷が増大してしまう。このため従来、印刷ジョブのデータの取り扱いに改善の余地があった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、印刷ジョブのデータの取り扱いを改善したプリントシステムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態のプリントシステムは、ユーザに紐づけて印刷ジョブのデータをストレージで管理するプリントシステムであって、前記ストレージで管理されている印刷ジョブを送信した印刷装置から、印刷ジョブの識別情報を含むエラー情報を受信する受信手段と、エラーになった印刷ジョブのデータに対する処理に関する条件を管理する管理手段と、前記印刷装置に対応する印刷場所及び印刷ジョブの設定情報に応じて、前記条件に従い、前記受信したエラー情報に対応する印刷ジョブのデータを前記ストレージから削除する削除手段と、を有し、前記条件に基づき、前記印刷装置に対応する印刷場所及び印刷ジョブの設定情報により前記受信したエラー情報に対応する印刷ジョブのデータが削除されるべきでない場合には、該データは前記ストレージから削除されない、ことを特徴とする。
本発明によれば、印刷ジョブのデータの取り扱いを改善したプリントシステムを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るプリントシステムの構成を示すブロック図である。本実施形態のプリントシステムは、各装置をWAN103で接続して構成される。WANは、Wide Area Networkの略称である。クラウドサーバ100は、WAN103に接続される。クラウドサーバ100は、WAN103を介することで外部と通信を行う機能を有する。
管理者端末109は、ブラウザを利用可能な装置である。管理者端末109は、ブラウザを利用することで、管理者端末109の属するLAN106及びWAN103を介して、クラウドサーバ100に保存されている削除設定情報の編集を行う機能を有する。LANは、Local Area Networkの略称である。利用者端末108は、印刷ジョブを作成する機能を有し、利用者端末の属するLAN105及びWAN103を介してクラウドサーバ100上に印刷ジョブを送信する機能を有する。
なお、利用者端末108と管理者端末109とは、異なる二台の端末である必要はなく、同一の端末でもよい。また、利用者端末108及び管理者端末109は、WAN103に接続することができれば、直接WAN103に接続してもよいし、そのほか任意のLANを経由してもよい。
印刷装置101は、オフィスに属する印刷装置である。印刷装置は、用紙に印刷を行う印刷装置の一例である。オフィスとは、例えば、ユーザが勤務する会社、団体等が用意した居室である。また、オフィスに属する印刷装置とは、例えば、オフィスに設置されている印刷装置である。
印刷装置101は、印刷装置101の属するLAN102を経由することでWAN103に接続する機能を有する。印刷装置101は、クラウドサーバ100から印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブを実行する機能を有する。
また印刷装置101は、印刷ジョブを正常終了できなかった場合にジョブエラー情報を作成し、作成したジョブエラー情報をクラウドサーバ100に送信する機能を有する。例1として、印刷装置101が作成しクラウドサーバ100に送信するジョブエラー情報の一例を示す。
例1.オフィスに属する印刷装置である印刷装置101から送信されるジョブエラー情報の一例
{
"個体識別番号":"OFFICE002",
"ジョブ実行ユーザID":"1000001",
"エラー内容":"消耗品不足",
}
{
"個体識別番号":"OFFICE002",
"ジョブ実行ユーザID":"1000001",
"エラー内容":"消耗品不足",
}
ジョブエラー情報は、個体識別番号、ジョブ実行ユーザID及びエラー内容の各情報を含む。個体識別番号は、各印刷装置を一意に特定できる番号を設定する項目である。ジョブ実行ユーザIDは、ジョブエラーを起こしたジョブを実行したユーザのIDを設定する項目である。ジョブ実行ユーザIDは、ジョブエラー情報に含めなくてもよい。エラー内容は、エラーの内容がわかる情報を設定する項目である。エラー内容は、エラーの内容を直接記述したものでもよいし、内容を直接記述したものでなくエラー種別を表現したコードなどでもよい。例1において、「:」の左側には項目名である個体識別番号、ジョブ実行ユーザID及びエラー内容を記載し、「:」の右側には各項目の内容を記載している。例1では、個体識別番号がOFFICE002であり、ジョブ実行ユーザIDが1000001であり、エラー内容が消耗品不足である場合を示している。
印刷装置107は、オフィス外に属する印刷装置である。また、オフィス外に属する印刷装置とは、例えば、オフィス外の任意の場所に設置されている印刷装置である。印刷装置107は、例えば、在宅勤務をするユーザの住宅内などのオフィス外に設置される。印刷装置107は、印刷装置107の属するLAN104を経由することでWAN103に接続する機能を有する。印刷装置107は、クラウドサーバ100から印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブを実行する機能を有する。
また印刷装置107は、印刷ジョブを正常終了できなかった場合にジョブエラー情報を作成し、作成したジョブエラー情報をクラウドサーバ100に送信する機能を有する。例2として、印刷装置107が作成しクラウドサーバ100に送信するジョブエラー情報の一例を示す。
例2.オフィス外に属する印刷装置である印刷装置107から送信されるジョブエラー情報の一例
{
"個体識別番号":"HOME001",
"ジョブ実行ユーザID":"1000002",
"エラー内容":"消耗品不足",
}
{
"個体識別番号":"HOME001",
"ジョブ実行ユーザID":"1000002",
"エラー内容":"消耗品不足",
}
例2に記載のジョブエラー情報の各項目の内容は、図1と同じであるので、詳しい説明は省略する。例2では、個体識別番号がHOME001であり、ジョブ実行ユーザIDが1000002であり、エラー内容が消耗品不足である場合を示している。
なお、ジョブエラー情報は、自身がどの印刷ジョブに対するものであるかを示す印刷ジョブの識別情報を含む。例えば、ジョブエラー情報が含む個体識別番号により、そのジョブエラー情報がどの印刷装置を対象とするジョブエラー情報であるかが判明する。これにより、そのジョブエラー情報が、その対象とする印刷装置に向けて送信した印刷ジョブに対するものであることが判明する。ジョブエラー情報は、印刷ジョブの識別情報を含むエラー情報の一例である。
図2は、クラウドサーバ100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。クラウドサーバ100は、CPU200、RAM201、入出力インターフェース202、ネットワークインターフェース203、HDD204、及びシステムバス205を有する。
CPU200は、プログラムを実行する。CPUは、Central Processing Unitの略称である。RAM201は、一時記憶領域を有するメモリである。RAMは、Random Access Memoryの略称である。入出力インターフェース202は、入出力を行うインターフェースである。ネットワークインターフェース203は、ネットワーク接続を行うインターフェースである。HDD204は、二次記憶装置である。HDDは、Hard Disc Driveの略称である。システムバス205は、各構成を接続するシステムバスである。ネットワーク206は、クラウドサーバ100の外部に設けられたネットワークである。ネットワーク206は、クラウドサーバ100とWAN103との間のネットワークである。
図3はクラウドサーバ100の機能構成の一例を示すブロック図である。クラウドサーバ100は、印刷場所記憶部300、削除予定記憶部301、削除制御部302、印刷ジョブ記憶部303、及び印刷ジョブ受信部304を有する。また、クラウドサーバ100は、削除設定変更部305、ジョブエラー受信部306、ジョブ送信部307、サーバUI308、及びサーバUI309を有する。UIは、User Interfaceの略称である。サーバUI308は、利用者向けのUIである。サーバUI309は、管理者向けのUIである。
クラウドサーバ100と外部の端末との通信は、ネットワークインターフェース203からネットワーク206及びWAN103を経由して行われる。CPU200で実行されるプログラムは、例えばHDD204又はRAM201に記憶されている。CPU200は、システムバス205を通じて、HDD204又はRAM201に記憶されたプログラムを読み出して実行する。CPU200は、クラウドサーバ100内でのデータ保存は、HDD204又はRAM201に対して行う。
印刷場所記憶部300は、本実施形態に係るプリントシステムで管理する印刷装置について、個体識別番号と印刷場所とを紐づけて予め記憶する。印刷場所記憶部300は、例えばストレージである。
サーバUI308は、WAN103を介して接続された外部の端末に対し、印刷ジョブをクラウドサーバ100に印刷ジョブを送信するためのインターフェースを提供する。印刷ジョブ受信部304は、サーバUI308を用いて送信されてきた印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブを印刷ジョブ記憶部303に保存する機能を有する。
印刷ジョブ記憶部303は、印刷ジョブを一時的に保存する機能を有する。印刷ジョブ記憶部303は、印刷ジョブのデータとその印刷ジョブを実行したユーザとを紐づけて保存する。印刷ジョブ記憶部303は、例えばストレージである。ユーザの特定には、ユーザを一意に特定できるジョブ実行ユーザIDを用いることができる。印刷ジョブ送信部307は、印刷ジョブ記憶部303に保存された印刷ジョブを、WAN103を介した通信が可能な印刷装置に送信する機能を有する。
サーバUI309は、WAN103を介して接続された外部の端末に対し、削除設定記憶部301の削除設定情報を変更するためのインターフェースを提供する。削除設定変更部305は、サーバUI309に入力されたデータをもとに削除設定記憶部301の設定を変更する機能を有する。削除設定記憶部301は、削除設定情報を保存する機能を有する。削除設定記憶部301は、例えばストレージである。削除設定記憶部301の削除設定情報は、エラーになった印刷ジョブのデータに対する処理に関する条件の一例である。削除設定記憶部301及び削除設定変更部305は、エラーになった印刷ジョブのデータに対する処理に関する条件を管理する管理手段の一例である。
ジョブエラー受信部306は、WAN103を介して接続された印刷装置から送信されたジョブエラー情報を受信し、削除制御部302にジョブエラー情報を通知する機能を有する。ジョブエラー受信部306は、印刷ジョブ記憶部303で管理されている印刷ジョブを送信した印刷装置から、ジョブエラー情報を受信する受信手段の一例である。
削除制御部302は、削除設定記憶部301に保存されている削除設定情報を参照し、印刷ジョブ記憶部303に保存されている印刷ジョブに対し、削除設定情報で指定された処理を実行する機能を有する。削除制御部302は、印刷装置に対応する印刷場所及び印刷ジョブの設定情報に応じて、削除設定情報に従い、受信したジョブエラー情報に対応する印刷ジョブのデータをストレージから削除する削除手段の一例である。
図4(A)は、管理者端末109から削除設定情報を編集する際に用いられる削除設定編集画面の一例を示す図である。管理者端末109は、ブラウザを利用することで、WAN103を介して削除設定編集画面を操作することができる。以下に、例3として、削除設定編集画面で編集を行える、削除設定記憶部301に保存される削除設定情報の例を示す。
例3.削除設定情報の一例
{
{
"印刷場所":"オフィス印刷",
"エラー内容":"指定なし",
"処理":"保持",
"優先度":2,
},
{
"印刷場所":"在宅印刷",
"エラー内容":"在宅ポリシーエラー",
"処理":"削除",
"優先度":1,
},
}
{
{
"印刷場所":"オフィス印刷",
"エラー内容":"指定なし",
"処理":"保持",
"優先度":2,
},
{
"印刷場所":"在宅印刷",
"エラー内容":"在宅ポリシーエラー",
"処理":"削除",
"優先度":1,
},
}
削除設定情報は、印刷場所、エラー内容、処理及び優先度の各情報を含む。印刷場所は、印刷場所がどこであるジョブエラー情報についての削除設定であるかを示す項目である。エラー内容は、エラー内容がどの内容であるジョブエラー情報についての削除設定であるかを示す項目である。処理は、当該ジョブエラー情報に係る印刷ジョブに対して実行する処理を設定する項目である。優先度は、印刷ジョブに対する処理の優先度を設定する項目である。ここでは、優先度の項目は、設定される数値が大きいほど優先度が高い設定である。すなわち、削除設定情報は、複数の条件を有し、複数の条件のそれぞれは、条件適用の優先度を有する。
例3において、「:」の左側には項目名である印刷場所、エラー内容、処理及び優先度を記載し、「:」の右側には各項目の内容を記載している。例3の一つ目の削除設定では、印刷場所がオフィス印刷であり、エラー内容が指定なしであり、処理が保持であり、優先度が2である場合を示している。例3の二つ目の削除設定では、印刷場所が在宅印刷であり、エラー内容が在宅ポリシーエラーであり、処理が削除であり、優先度が1である場合を示している。処理が保持であるとは、その印刷ジョブのデータを削除せずに、再印刷可能なように保持するということである。
なお、例3のエラー内容としての在宅ポリシーエラーとは、社内でしか印刷できないファイルについて在宅での印刷を禁止する、などポリシーに対応するエラーである。
また、図示する条件以外にも、在宅印刷において、例えばネットワークなどに起因した印刷完了や通信失敗などのエラーが発生する場合がある。在宅印刷などではルーターなど、オフィス印刷に比べて設備が貧弱である傾向が高いためこういったエラーが想定される。このようなケースについても、“エラー内容”:“通信失敗”などの条件で、“処理”としてジョブを“保持”するといった設定を追加することが可能である。
図4(A)に示すように、削除設定編集画面は、条件表示エリア400、編集ボタン401、削除ボタン402、及び優先度入力エリア403からなる条件フィールドを有する。削除設定編集画面は、削除設定情報の数に応じて、0又は1つ以上の条件フィールドを有する。削除設定編集画面は、条件追加ボタン404を有する。
サーバUI309は、削除設定変更部305を介して、削除設定記憶部301に保存されている削除設定情報を参照する。サーバUI309は、参照した削除設定情報のそれぞれについて、条件表示エリア400に、削除設定情報に含まれる印刷場所、エラー内容及び処理を表示する。
サーバUI309は、条件表示エリア400に表示した削除設定情報のそれぞれに対応して編集ボタン401を表示する。サーバUI309は、編集ボタン401が押下されることで、押下された編集ボタン401が属する条件フィールドを編集することのできる条件詳細編集画面へと遷移する。条件詳細編集画面の表示方法は、遷移でなく新規のウィンドウを作成して表示するものであってもよい。
サーバUI309は、条件表示エリア400に表示した削除設定情報のそれぞれに対応して削除ボタン402を表示する。サーバUI309は、削除ボタン402が押下されることで、謳歌された削除ボタン402が属する条件フィールドの削除を行う。
サーバUI309は、優先度入力エリア403に入力された数値を、その優先度入力エリア403が属する条件フィールドの優先度として受け付ける。サーバUI309は、優先度として受け付けた数値を、削除設定変更部305を介して、削除設定記憶部301に保存する。
サーバUI309は、条件追加ボタン404が押下されることで、新たな条件フィールドを作成し、その新たな条件フィールドの内容を編集可能な条件詳細編集画面へと遷移する。条件詳細編集画面の表示方法は、遷移でなく新規のウィンドウを作成して表示するものであってもよい。
図4(B)は、条件フィールドの内容を編集可能な条件詳細編集画面の一例である。図4(B)に示すように、条件詳細編集画面は、印刷場所編集プルダウン405、エラー内容編集プルダウン406、処理編集プルダウン407、確定ボタン408、及びキャンセルボタン409を有する。
サーバUI309は、印刷場所編集プルダウン405が押下されることで、オフィス、在宅、及び定なしの選択肢を表示し、操作者による印刷場所の選択を受け付ける。
サーバUI309は、エラー内容編集プルダウン406が押下されることで、複数のジョブエラー種別、及び指定なしの選択肢を表示し、操作者によるエラー内容の選択を受け付ける。サーバUI309は、エラー内容編集プルダウン406の選択肢として、単一のジョブエラーからなる選択肢でなく、複数のエラーをまとめたリストの選択肢を表示してもよい。
サーバUI309は、処理編集プルダウン407が押下されることで、削除及び保持の選択肢を表示し、操作者による処理の選択を受け付ける。サーバUI309は、処理編集プルダウン407で表示する選択肢として、論理削除を含めてもよい。論理削除の処理は、例えば、印刷ジョブを削除する際に、現在有効か否かを示す項目の値を変更することで削除したのと同じ扱いにする処理である。
サーバUI309は、確定ボタン408が押下されることで、選択された印刷場所、エラー内容及び処理を、条件詳細編集画面の呼び出し元である削除設定編集画面の条件表示エリア400に表示する。またサーバUI309は、確定ボタン408が押下されることで、選択された印刷場所、エラー内容及び処理を、設定変更部305を介して、削除設定記憶部301に保存する。
図5は、削除制御部302がジョブエラー受信部306からジョブエラー情報を受け取った際の処理を示すフローチャートである。削除制御部302は、ジョブエラー受信部306からジョブエラー情報を受け取ると、受け取ったジョブエラー情報に対応する削除設定情報を削除設定記憶部301から読み込んで参照する(S500)。
削除制御部302は、S500で読み込んだ削除設定情報の中でまだ処理を行っていない条件が存在するか確認する(S501)。削除設定情報における条件は、本実施例では、印刷場所とエラー内容の組み合わせを示す。
続いて、削除制御部302は、未処理の条件が存在しない場合(S501:No)、図5の処理を終了する。削除制御部302は、未処理の条件が存在する場合(S501:Yes)、未処理の条件の中で最も優先度が高く設定されているものを選択する(S502)。
続いて、削除制御部302は、今回受信した受信したジョブエラー情報が、S502で選択した条件の印刷場所とエラー内容を満たすかどうかを判定する(S503)。削除制御部302は、条件を満たした場合(S503:Yes)、印刷ジョブ記憶部303に保存された印刷ジョブのうちジョブエラー情報を受信した印刷ジョブに対して、その削除設定情報が含む処理を実行(S504)した後、図5の処理を終了する。削除制御部302は、条件を満たさない場合(S503:No)、選択した条件を一時的に処理済みとし(S505)、再度未処理の条件の探索を行う(S501)。以上のように、本実施形態によれば、条件に基づき印刷ジョブのデータが削除されるか否かが決定される。
以下に、削除制御部302で行われるジョブエラー情報受信後の処理の一例を具体的に説明する。この例は、削除制御部302が、ジョブエラー情報を受信した後に、S501にて削除設定記憶部301から、以下の例4の削除設定情報を読み込んだ場合の例である。
例4.削除設定情報の一例
{
{
"印刷場所":"オフィス印刷",
"エラー内容":"指定なし",
"処理":"保持",
"優先度":4,
},
{
"印刷場所":"在宅印刷",
"エラー内容":"在宅ポリシーエラー",
"処理":"削除",
"優先度":3,
},
{
"印刷場所":"在宅印刷",
"エラー内容":"消耗品不足",
"処理":"保持",
"優先度":2,
},
{
"印刷場所":"指定なし",
"エラー内容":"指定なし",
"処理":"削除",
"優先度":1,
},
}
{
{
"印刷場所":"オフィス印刷",
"エラー内容":"指定なし",
"処理":"保持",
"優先度":4,
},
{
"印刷場所":"在宅印刷",
"エラー内容":"在宅ポリシーエラー",
"処理":"削除",
"優先度":3,
},
{
"印刷場所":"在宅印刷",
"エラー内容":"消耗品不足",
"処理":"保持",
"優先度":2,
},
{
"印刷場所":"指定なし",
"エラー内容":"指定なし",
"処理":"削除",
"優先度":1,
},
}
削除制御部302は、S500で読み込んだ例4の削除設定情報の中に未処理の条件があるか判定を行う(S501)。始めは、読み込んだ条件は全て未処理であるため、削除制御部302の処理はS502に遷移し、最も優先度の高い優先度4の条件を選択する。
削除制御部302は、ジョブエラー情報が、優先度4の条件である印刷場所がオフィス且つエラー内容が指定なしを満たす場合(S503:Yes)、処理として印刷ジョブの保持を行い(S504)、図5の処理を終了する。
削除制御部302は、ジョブエラー情報が、優先度4の条件を満たさなかった場合(S503:No)、優先度4の条件を処理済みとして(S505)再度設定中の未処理の条件を探す(S501)。
続いて、削除制御部302は、未処理条件の中で最も優先度が高い優先度3の条件を選択する(S502)。削除制御部302は、ジョブエラー情報が、優先度3の条件である印刷場所が在宅印刷且つエラー内容が在宅ポリシーエラーを満たす場合(S503:Yes)、S504に進む。削除制御部302は、S504において、処理として、印刷ジョブ記憶部303に保存された印刷ジョブのうちジョブエラー情報を受信した印刷ジョブの削除を行い、図5の処理を終了する。
削除制御部302は、ジョブエラー情報が、優先度3の条件を満たさなかった場合(S503:No)、優先度3の条件を処理済みとして(S505)再度設定中の未処理の条件を探す(S501)。
続いて、削除制御部302は、未処理条件の中で最も優先度が高い優先度2の条件を選択する(S502)。削除制御部302は、ジョブエラー情報が、優先度2の条件である刷場所が在宅印刷且つエラー内容が消耗品不足を満たす場合(S503:Yes)、S504に進む。削除制御部302は、S504において、処理として印刷ジョブの保持を行い(S504)、図5の処理を終了する。
削除制御部302は、ジョブエラー情報が、優先度2の条件を満たさなかった場合(S503:No)、優先度2の条件を処理済みとして(S505)再度設定中の未処理の条件を探す(S501)。
続いて、削除制御部302は、未処理条件の中で最も優先度が高い優先度1の条件を選択する(S502)。削除制御部302は、ジョブエラー情報が、優先度1の条件である印刷場所が指定なし且つエラー内容が指定なしを満たす場合(S503:Yes)、S504に進む。削除制御部302は、S504において、処理として、印刷ジョブ記憶部303に保存された印刷ジョブのうちジョブエラー情報を受信した印刷ジョブの削除を行い、図5の処理を終了する。
削除制御部302は、ジョブエラー情報が、優先度1の条件を満たさなかった場合(S503:No)、優先度1の条件を処理済みとして(S505)再度設定中の未処理の条件を探す(S501)。例4の削除設定情報の場合、未処理の条件が残っていない(S501:No)ため、削除制御部302は、図5の処理を終了する。
本実施例によれば、上述の削除設定情報に従った処理を行うことで、オフィスに存在する印刷装置101でエラーが発生した場合はいかなるエラーであった場合でも削除を行わない設定とすることができる。一方で、本実施例によれば、在宅のようにオフィス外に存在する印刷装置107でエラーが発生した場合、エラー内容が消耗品不足のもの以外は全て削除を行う設定とすることができる。
図6は、図5におけるS503の処理の詳細に係る実施例1の処理について示すフローチャートである。削除制御部302は、受信したジョブエラー情報から個体識別番号を取得する(S600)。
続いて削除制御部302は、取得した個体識別番号が、印刷場所記憶部300に登録されているか確認する(S601)。削除制御部302は、印刷場所記憶部300に個体識別番号が登録されていた場合(S601:Yes)、印刷場所記憶部300から、その個体識別番号に紐づけられて記憶されている印刷場所を取得する(S602)。削除制御部302は、印刷場所記憶部300に個体識別番号が登録されていなかった場合(S601:No)、印刷場所を不明とする(S603)。この際、印刷場所を不明とせず、予め定めた場所を印刷場所未登録時用の既定値として用いてもよい。
続いて削除制御部302は、選択中の条件にある印刷場所とS602で取得した印刷場所とが一致するかを判定する(S604)。削除制御部302は、印刷場所が一致した場合(S604:Yes)、ジョブエラー情報からエラー内容を取得する(S605)。削除制御部302は、印刷場所が一致しなかった場合(S604:No)、条件を満たさないとする(S608)。
削除制御部302は、S605に続き、選択中の条件にあるエラー内容とS605で取得したエラー内容とが一致するか判定する(S606)。削除制御部302は、エラー内容が一致した場合(S606:Yes)、条件を満たすとする(S607)。削除制御部302は、エラー内容が一致しなかった場合(S606:No)、条件を満たさないとする(S608)。以上で選択中の条件の判定処理を終了する。
印刷場所記憶部300は、例えば、印刷装置の個体識別番号毎に、印刷場所がオフィスであるか在宅であるかという印刷場所情報を定めたデータを記憶する機能を有する。以下に、例5として、印刷場所記憶部300にて保存する印刷場所情報の例を示す。
例5.印刷場所情報の一例
{
{
"個体識別番号": "HOME001",
"印刷場所":"在宅",
},
{
"個体識別番号": "OFFICE002",
"印刷場所":"オフィス",
},
}
{
{
"個体識別番号": "HOME001",
"印刷場所":"在宅",
},
{
"個体識別番号": "OFFICE002",
"印刷場所":"オフィス",
},
}
削除制御部302は、図6のS602で印刷場所記憶部300から個体識別番号ごとの印刷場所情報を取得し、ジョブエラー情報から取得した個体識別番号を利用することで印刷場所を検索することができる。
印刷場所記憶部300は、同一の個体識別番号であっても、印刷ジョブを実行したユーザ毎に異なる印刷場所を記憶してもよい。以下に、例6として、同一の個体識別番号であっても印刷ジョブを実行したユーザ毎に異なる印刷場所を保存した印刷場所情報の例を示す。
例6.印刷場所情報の一例
{
{
"個体識別番号": "HOME001",
"ジョブ実行ユーザID":"1000000",
"印刷場所":"在宅",
},
{
"個体識別番号": "OFFICE002",
"ジョブ実行ユーザID":"1000001",
"印刷場所":"オフィス",
},
{
"個体識別番号": "OFFICE002",
"ジョブ実行ユーザID":"1000002",
"印刷場所":"在宅",
},
}
{
{
"個体識別番号": "HOME001",
"ジョブ実行ユーザID":"1000000",
"印刷場所":"在宅",
},
{
"個体識別番号": "OFFICE002",
"ジョブ実行ユーザID":"1000001",
"印刷場所":"オフィス",
},
{
"個体識別番号": "OFFICE002",
"ジョブ実行ユーザID":"1000002",
"印刷場所":"在宅",
},
}
一つの個体識別番号に対し複数の印刷場所が設定されている場合、削除制御部302は、ジョブエラー情報からジョブ実行ユーザIDの取得を行い、ジョブ実行ユーザIDと個体識別番号の両者が一致するものを優先する。以下に、具体例とともに全体の処理の流れについて説明する。ここでは、ジョブエラー情報として例1を受信し、削除設定情報として例4、印刷場所情報として例5を読み込んだ場合について説明する。
クラウドサーバ100の削除制御部302は、例1のジョブエラー情報を受信した後、図5のS500で例4の削除設定情報を読み込む。読み込んだばかりのときは、例4の削除設定情報が含む条件は全て未処理であるため、続けてS502に遷移し、最も優先度の高い優先度4の条件を選択する。
削除制御部302は、受信したジョブエラー情報が、選択した優先度4の条件である印刷場所がオフィス且つエラー内容が指定なしを満たすか判定を行う(S503)。この判定として、削除制御部302は、図6の処理を実行する。削除制御部302は、S600で、ジョブエラー情報から個体識別番号”OFFICE002”を取得する。また削除制御部302は、S602で、印刷場所記憶部300から、個体域別番号”OFFICE002”の印刷場所”オフィス”を取得する。
この例では、選択中の条件の印刷場所及び印刷場所情報から取得した印刷場所の両方ともが”オフィス”であり、印刷場所が条件と一致するため(S604)、削除制御部302は、ジョブエラー情報からエラー内容”消耗品不足”を取得する(S605)。なお、印刷場所が”指定なし”の場合は、すべての印刷場所と一致するとみなす。
この例では、選択中の条件にあるエラー内容は”指定なし”であり、S605で取得したジョブエラー情報のエラー内容は”消耗品不足”である。”指定なし”は、すべてのエラー内容と一致するとみなすことから、この例では、エラー内容が条件と一致するため(S606)、削除制御部302は、条件を満たすとする(S607)。
図5の処理に戻り、削除制御部302は、選択されている条件に紐づけられた処理”保持”を実行し(S504)、処理を終了する。
次に、ジョブエラー情報として例2を受信し、削除設定情報として例4、印刷場所情報として例5を読み込んだ場合について説明する。ここでは、上述のジョブエラー情報として例1を受信した場合の説明との差異のみを説明する。
削除制御部302は、S600で、ジョブエラー情報から個体識別番号”HOME001”を取得する。また削除制御部302は、S602で、印刷場所記憶部300から、個体域別番号”HOME001”の印刷場所”在宅”を取得する。
この例では、選択中の条件の印刷場所と印刷場所情報から取得した印刷場所とが一致しないため(S604)、削除制御部302は、条件を満たさないとする(S608)。続いて、削除制御部302は、優先度4の条件を処理済とし(S505)、再度設定中の未処理の条件を探す(S501)。削除制御部302は、次に優先度が高い優先度3の条件を選択する(S502)。
削除制御部302は、S600で、ジョブエラー情報から個体識別番号”HOME001”を取得する。また削除制御部302は、S602で、印刷場所記憶部300から、個体域別番号”HOME001”の印刷場所”在宅”を取得する。
この例では、選択中の条件の印刷場所及び印刷場所情報から取得した印刷場所の両方ともが”在宅”であり、印刷場所が条件と一致するため(S604)、ジョブエラー情報からエラー内容”消耗品不足”を取得する(S605)。
優先度3の条件のエラー内容は"在宅ポリシーエラー"であることから、エラー内容が条件と一致しないため(S606)、削除制御部302は、条件を満たさないとする(S608)。続いて、削除制御部302は、優先度3の条件を処理済とし(S505)、再度設定中の未処理の条件を探す(S501)。削除制御部302は、次に優先度が高い優先度2の条件を選択する(S502)。
削除制御部302は、S600で、ジョブエラー情報から個体識別番号”HOME001”を取得する。また削除制御部302は、S602で、印刷場所記憶部300から、個体域別番号”HOME001”の印刷場所”在宅”を取得する。
この例では、選択中の条件の印刷場所及び印刷場所情報から取得した印刷場所の両方ともが”在宅”であり、印刷場所が条件と一致するため(S604)、ジョブエラー情報からエラー内容”消耗品不足”を取得する(S605)。
この例では、選択中の条件のエラー内容及びジョブエラー情報のエラー内容の両方ともが”消耗品不足”であり、エラー内容が条件と一致するため(S606)、条件を満たすとする(S607)。削除制御部302は、選択されている優先度2の条件に紐づけられた処理”保持”を実行し、処理を終了する(S504)。
次に、図5におけるS503の処理の詳細に係る実施例2について説明する。実施例2ではジョブエラーを起こしたジョブを実行した印刷装置の印刷場所を判定する方法が実施例1と異なる。実施例1では、受信したジョブエラー情報から個体識別番号を取得し、印刷場所記憶部300に保存された個体識別番号毎に印刷場所が定められたデータを参照することで印刷場所を判定していた。一方、実施例2ではジョブエラーを送信した印刷装置のIPアドレスから印刷場所を判定する。IPアドレスはクラウドサーバ100でジョブエラー情報を受信した際のパケットヘッダから取得してもよいし、印刷装置でジョブエラー情報を作成する際にIPアドレスを追加して送り、それを取得してもよい。以下に、例7及び例8として、IPアドレスを追加したジョブエラー情報の一例を示す。
例7.印刷装置101から送信されるIPが含まれたジョブエラー情報の一例
{
"個体識別番号":"OFFICE002",
"ジョブ実行ユーザID":"1000001",
"エラー内容":"プリントヘッド破損",
"IPアドレス":111,111,11,1
}
例8.印刷装置107から送信されるIPが含まれたジョブエラー情報の一例
{
"個体識別番号":"HOME001",
"ジョブ実行ユーザID":"1000002",
"エラー内容":"プリントヘッド破損",
"IPアドレス":222,222,22,2
}
{
"個体識別番号":"OFFICE002",
"ジョブ実行ユーザID":"1000001",
"エラー内容":"プリントヘッド破損",
"IPアドレス":111,111,11,1
}
例8.印刷装置107から送信されるIPが含まれたジョブエラー情報の一例
{
"個体識別番号":"HOME001",
"ジョブ実行ユーザID":"1000002",
"エラー内容":"プリントヘッド破損",
"IPアドレス":222,222,22,2
}
実施例1では、印刷場所記憶部300に、個体識別番号に紐づけた印刷場所が予め登録されている印刷装置について印刷場所の特定を行うことができた。そのため、印刷装置一台ごとに正確な場所の指定を行うことができた。一方、実施例2ではIPアドレスを用いて判定を行うため、個体識別番号が未登録の印刷装置についても印刷場所の判定を行うことができる。そのため、オフィスに新規に導入した同一ネットワーク環境下の印刷装置に対して、個別に印刷場所がオフィスの印刷装置であると登録する必要がなくなる。以下、実施例2について、実施例1と異なる点について説明する。
図7は、図5におけるS503の処理の詳細に係る実施例2の処理について示すフローチャートである。削除制御部302は、受信したジョブエラー情報から印刷装置のIPアドレスを取得する(S700)。
削除制御部302は、印刷場所記憶部300の印刷場所情報に、S700で取得したIPアドレスが登録されているか確認する(S701)。印刷場所情報にIPアドレスが登録されていた場合、削除制御部302は、印刷場所情報でIPアドレスに紐づけられた印刷場所の情報を取得する(S702)。印刷場所情報でIPアドレスが登録されていなかった場合、削除制御部302は、印刷場所を不明とする(S703)。この際、印刷場所を不明とせず、予め定めた場所を印刷場所未登録時用の既定値として用いてもよい。
続いて削除制御部302は、選択中の条件にある印刷場所とS702で取得した印刷場所とが一致するかを判定する(S704)。削除制御部302は、印刷場所が一致した場合(S704:Yes)、ジョブエラー情報からエラー内容を取得する(S705)。削除制御部302は、印刷場所が一致しなかった場合(S704:No)、条件を満たさないとする(S708)。
削除制御部302は、S705に続き、選択中の条件にあるエラー内容とS705で取得したエラー内容とが一致するか判定する(S706)。削除制御部302は、エラー内容が一致した場合(S706:Yes)、条件を満たすとする(S707)。削除制御部302は、エラー内容が一致しなかった場合(S706:No)、条件を満たさないとする(S708)。以上で選択中の条件の判定処理を終了する。
印刷場所記憶部300は、例えば、ジョブエラー情報を送信した印刷装置のIPアドレス毎に、印刷場所がオフィスであるか在宅であるかという印刷場所情報を定めたデータを記憶する機能を有する。以下に、例9として、印刷場所記憶部300にて保存する印刷場所情報の例を示す。
例9.印刷場所情報の一例
{
{
"IPアドレス": 222,222,22,2,
"印刷場所":"在宅",
},
{
"IPアドレス": 111,111,11,1,
"印刷場所":"オフィス",
},
}
{
{
"IPアドレス": 222,222,22,2,
"印刷場所":"在宅",
},
{
"IPアドレス": 111,111,11,1,
"印刷場所":"オフィス",
},
}
削除制御部302は、必要に応じて印刷場所記憶部300から印刷場所情報を取得し、ジョブエラー情報を送信した印刷装置についての印刷場所を特定することができる。印刷場所記憶部300は、同一のIPアドレスであっても、印刷ジョブを実行したユーザ毎に異なる印刷場所を記憶してもよい。以下に、例10として、同一のIPアドレスであっても印刷ジョブを実行したユーザ毎に異なる印刷場所を保存した印刷場所情報の例を示す。
例10.印刷場所情報の一例
{
{
"IPアドレス": 111,111,11,1,
"ジョブ実行ユーザID":"1000000",
"印刷場所":"在宅",
},
{
"IPアドレス": 111,111,11,1,
"ジョブ実行ユーザID":"1000001",
"印刷場所":"オフィス",
},
{
"IPアドレス": 123,123,12,3,
"ジョブ実行ユーザID":"1000002",
"印刷場所":"オフィス",
},
}
{
{
"IPアドレス": 111,111,11,1,
"ジョブ実行ユーザID":"1000000",
"印刷場所":"在宅",
},
{
"IPアドレス": 111,111,11,1,
"ジョブ実行ユーザID":"1000001",
"印刷場所":"オフィス",
},
{
"IPアドレス": 123,123,12,3,
"ジョブ実行ユーザID":"1000002",
"印刷場所":"オフィス",
},
}
一つのIPアドレスに対し複数の印刷場所が設定されている場合、削除制御部302は、ジョブエラー情報からジョブ実行ユーザIDの取得を行い、ジョブ実行ユーザIDとIPアドレスの両者が一致するものを優先する。以下に、具体例とともに全体の処理の流れについて説明する。ここでは、ジョブエラー情報として例7を受信し、削除設定情報として例4、印刷場所情報として例9を読み込んだ場合について説明する。
クラウドサーバ100の削除制御部302は、例7のジョブエラー情報を受信した後、図5のS500で例4の削除設定情報を読み込む。読み込んだばかりのときは、例4の削除設定情報が含む条件は全て未処理であるため、続けてS502に遷移し、最も優先度の高い優先度4の条件を選択する。
削除制御部302は、受信したジョブエラー情報が、選択した優先度4の条件である印刷場所がオフィス且つエラー内容が指定なしを満たすか判定を行う(S503)。この判定として、削除制御部302は、図7の処理を実行する。削除制御部302は、S700で、ジョブエラー情報からIPアドレス”111,111,11,1”を取得する。また削除制御部302は、S702で、印刷場所記憶部300から、IPアドレス”111,111,11,1”の印刷場所”オフィス”を取得する。
この例では、選択中の条件の印刷場所及び印刷場所情報から取得した印刷場所の両方ともが”オフィス”である。このため、印刷場所が条件と一致するため(S704)、削除制御部302は、ジョブエラー情報からエラー内容”プリントヘッド破損”を取得する(S705)。
この例では、選択中の条件にあるエラー内容は”指定なし”であり、S705で取得したジョブエラー情報のエラー内容は”プリントヘッド破損”である。”指定なし”は、すべてのエラー内容と一致するとみなすことから、この例では、エラー内容が条件と一致するため(S706)、削除制御部302は、条件を満たすとする(S707)。
図5の処理に戻り、削除制御部302は、選択されている条件に紐づけられた処理”保持”を実行し(S504)、処理を終了する。
次に、ジョブエラー情報として例8を受信し、削除設定情報として例4、印刷場所情報として例9を読み込んだ場合について説明する。ここでは、上述のジョブエラー情報として例7を受信した場合の説明との差異のみを説明する。
削除制御部302は、S700で、ジョブエラー情報からIPアドレス”222,222,22,2”を取得する。また削除制御部302は、S702で、印刷場所記憶部300から、IPアドレス”222,222,22,2”の印刷場所”在宅”を取得する。
この例では、選択中の条件の印刷場所と印刷場所情報から取得した印刷場所とが一致しないため(S704)、削除制御部302は、条件を満たさないとする(S708)。続いて、削除制御部302は、優先度4の条件を処理済とし(S505)、再度設定中の未処理の条件を探す(S501)。削除制御部302は、次に優先度が高い優先度3の条件を選択する(S502)。
削除制御部302は、S700で、ジョブエラー情報からIPアドレス”222,222,22,2”を取得する。また削除制御部302は、S702で、印刷場所記憶部300から、IPアドレス”222,222,22,2”の印刷場所”在宅”を取得する。
この例では、選択中の条件の印刷場所及び印刷場所情報から取得した印刷場所の両方ともが”在宅”であり、印刷場所が条件と一致するため(S704)、ジョブエラー情報からエラー内容”プリントヘッド破損”を取得する(S705)。
優先度3の条件のエラー内容は"在宅ポリシーエラー"であることから、エラー内容が条件と一致しないため(S706)、削除制御部302は、条件を満たさないとする(S708)。続いて、削除制御部302は、優先度3の条件を処理済とし(S505)、再度設定中の未処理の条件を探す(S501)。削除制御部302は、次に優先度が高い優先度2の条件を選択する(S502)。
削除制御部302は、S700で、ジョブエラー情報からIPアドレス”222,222,22,2”を取得する。また削除制御部302は、S702で、印刷場所記憶部300から、IPアドレス”222,222,22,2”の印刷場所”在宅”を取得する。
この例では、選択中の条件の印刷場所及び印刷場所情報から取得した印刷場所の両方ともが”在宅”であり、印刷場所が条件と一致するため(S704)、ジョブエラー情報からエラー内容”プリントヘッド破損”を取得する(S705)。
優先度2の条件のエラー内容は"消耗品不足"であることから、エラー内容が条件と一致しないため(S706)、削除制御部302は、条件を満たさないとする(S708)。続いて、削除制御部302は、優先度2の条件を処理済とし(S505)、再度設定中の未処理の条件を探す(S501)。削除制御部302は、次に優先度が高い優先度1の条件を選択する(S502)。
削除制御部302は、S700で、ジョブエラー情報からIPアドレス”222,222,22,2”を取得する。また削除制御部302は、S702で、印刷場所記憶部300から、IPアドレス”222,222,22,2”の印刷場所”在宅”を取得する。
この例では、選択中の条件の印刷場所及び印刷場所情報から取得した印刷場所の両方ともが”在宅”であり、印刷場所が条件と一致するため(S704)、ジョブエラー情報からエラー内容”プリントヘッド破損”を取得する(S705)。
この例では、選択中の条件にあるエラー内容は”指定なし”であり、S705で取得したジョブエラー情報のエラー内容は”プリントヘッド破損”である。”指定なし”は、すべてのエラー内容と一致するとみなすことから、この例では、エラー内容が条件と一致するため(S706)、削除制御部302は、条件を満たすとする(S707)。
図5の処理に戻り、削除制御部302は、選択されている条件に紐づけられた処理”削除”を実行し(S504)、処理を終了する。
以上説明した本発明によれば、オフィス印刷と在宅印刷のどちらも行われる環境下でジョブエラーが発生した際に、クラウドサーバ上の印刷ジョブのデータに対し、ユーザが予め定めた削除設定に従い、削除したい印刷ジョブのみ削除することができる。特に在宅印刷時の消耗品不足等の一時的なエラーと、社内でしか印刷できないファイルを在宅で印刷しようとする在宅ポリシーエラーのような、即座には解決できないエラーに関して区別して印刷ジョブの削除が行えるようになる。これにより、実行ができないまま放置される印刷ジョブの堆積でプリントサービスの利便性へ影響することを防ぎ、残す必要がない印刷ジョブの放置によるセキュリティリスクを下げることができる。また、解決が容易な一時的なジョブエラーの場合、クラウドサーバ上に印刷ジョブを保持することで再投入の手間をなくすことができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 クラウドサーバ
101、107 印刷装置
108 利用者端末
109 管理者端末
101、107 印刷装置
108 利用者端末
109 管理者端末
Claims (6)
- ユーザに紐づけて印刷ジョブのデータをストレージで管理するプリントシステムであって、
前記ストレージで管理されている印刷ジョブを送信した印刷装置から、印刷ジョブの識別情報を含むエラー情報を受信する受信手段と、
エラーになった印刷ジョブのデータに対する処理に関する条件を管理する管理手段と、
前記印刷装置に対応する印刷場所及び印刷ジョブの設定情報に応じて、前記条件に従い、前記受信したエラー情報に対応する印刷ジョブのデータを前記ストレージから削除する削除手段と、
を有し、
前記条件に基づき、前記印刷装置に対応する印刷場所及び印刷ジョブの設定情報により前記受信したエラー情報に対応する印刷ジョブのデータが削除されるべきでない場合には、該データは前記ストレージから削除されない、
ことを特徴とするプリントシステム。 - 前記管理手段は、複数の前記条件を管理し、
複数の前記条件のそれぞれは、条件適用の優先度を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプリントシステム。 - オフィスに設置された印刷装置での印刷でジョブエラーが発生した場合、該ジョブは削除することなく、再印刷可能なように保持され、
前記オフィスではない場所に設置された在宅印刷のための印刷装置での印刷でジョブエラーが発生した場合、該ジョブは、ポリシー、消耗品に関するエラー、及びネットワークに起因するエラーの少なくともいずれかの条件に基づき削除されるか否かが決定される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリントシステム。 - エラーになった印刷ジョブの印刷場所がオフィスではない印刷場所であり、且つエラー内容が該印刷場所でのポリシーに基づくエラーである場合、該印刷ジョブのデータは、前記ストレージから削除される、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のプリントシステム。 - ユーザに紐づけて印刷ジョブのデータをストレージで管理するプリントシステムの方法であって、
前記ストレージで管理されている印刷ジョブを送信した印刷装置から、印刷ジョブの識別情報を含むエラー情報を受信する受信工程と、
エラーになった印刷ジョブのデータに対する処理に関する条件を管理する管理工程と、
前記印刷装置に対応する印刷場所及び印刷ジョブの設定情報に応じて、前記条件に従い、前記受信したエラー情報に対応する印刷ジョブのデータを前記ストレージから削除する削除工程と、
を有し、
前記条件に基づき、前記印刷装置に対応する印刷場所及び印刷ジョブの設定情報により前記受信したエラー情報に対応する印刷ジョブのデータが削除されるべきでない場合には、該データは前記ストレージから削除されない、
ことを特徴とする方法。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021201666A JP2023087343A (ja) | 2021-12-13 | 2021-12-13 | プリントシステム及びその方法 |
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