JP2023087150A - 定規 - Google Patents

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孝典 中村
Takanori Nakamura
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Abstract

【課題】携帯性に優れ、垂線および該垂線に対する平行線を引く場合に好適な定規を提供すること。【解決手段】台座定規10に対する垂線および平行線を引く場合に、台座定規10の凹部11に垂線用定規20のスライド用突出部23を篏合させ、凹部11にスライド用突出部23を平面視左右方向に摺動させながら、垂線用定規20の分離側下辺21a又は分離側上辺21bに筆記具を当接させながら線を引くことで、台座定規10の台座下辺13及び台座上辺15に対する垂線を正確かつ容易に引くことができる。【選択図】図4

Description

本発明は、携帯性に優れ、垂線および該垂線に対する平行線を引く場合に好適な定規に関するものである。
従来、罫線を引いて表やグラフ軸を引く場合に、1組の三角定規や複数の直線定規(以下、単に「定規」という場合がある)を使って、一方の定規に対して他方の定規を当接させながら平行に移動させ、軸線に対して垂線を1又は2以上引いている。
この場合に、定規を押さえる使用者の力加減等によっては、いずれかの定規の位置がズレてしまうことで線が垂直でない場合があり、また、線を引く際に先端部分にかかる力によって定規がズレてしまうことで、線が曲がって平行でなくなってしまう場合がある。
ここで、垂線や平行線を連続的に引くための道具として、製図用に特化された製図台(所謂、ドラフター)がある。この製図台を用いることで、簡単に垂線や平行線を連続的に引くことが可能であるが、上記製図台は一般に流通するものでもなく、また、製図板に、T定規や勾配定規、縮尺定規等の機能を有したユニットをアームで取り付けており、非常に大型で携帯性に乏しいものである。
また、三角定規に関し、手で押さえ付けなくても各三角定規同士の接触状態を保持して摺動させることができるようにし、操作性を向上させるとともに、位置決め時にも接触状態を保持できるようにして確実に平行線を引くことができるようにした三角定規がある(例えば、特許文献1)。
特開2009-166395号公報
上記例示したような定規では、各三角定規自体の幅(面積)が広いことで、一般的な筆記用具入れに入らない場合があり、必ずしも携帯性に優れているとはいえない。また、軸線に対して垂線を連続して平行に引こうとした場合に、各三角定規の斜辺又は隣辺分の間隔でしか垂線の平行線を引くことができない。この場合、三角定規以上の垂線の平行線を引く場合には、各三角定規のそれぞれを大きくしなければならず、より携帯性が低下してしまう。一方で、三角定規の大きさを既存のままで行う場合は、垂線を引いた一方の三角定規ではない他方の三角定規を当初の位置から移動させる必要があり、その際に位置ズレ等で正確な垂線又は該垂線に対する平行線が引けないおそれがある。
本発明は、上記事情等に鑑みてなされたものであり、携帯性に優れ、垂線および該垂線に対する平行線を引く場合に好適な定規を提供することを目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載の定規は、板状に形成された基部材と、板状に形成され、前記基部材から分離可能な分離部材と、を組み合わせて使用可能な定規であって、前記基部材は、その上面において凹状に形成された凹部、を備え、前記分離部材は、前記凹部の長手方向に対して篏合可能であって、目盛りが付された分離側目盛り部と、前記凹部の短手方向に対して篏合可能な篏合部と、を備え、前記定規は、前記凹部に前記分離側目盛り部が篏合される場合に、前記基部材と前記分離部材とが分離し難いように構成され、前記凹部に前記篏合部が篏合される場合に、前記基部材の長辺に対して前記分離側目盛り部の長辺が垂直状態を維持しながら摺動可能に構成される。
請求項2記載の定規は、請求項1記載の定規において、前記基部材は、前記凹部の短手方向側であって、該基部材の上面又は下面に目盛りが付された基部側目盛り部、を備え、前記分離部材は、前記分離側目盛り部と前記篏合部との間に形成された中間部、を備え、前記中間部は、前記凹部の起立壁、及び、前記基部側目盛り部に篏合するように構成され、前記分離部材は、前記起立壁および前記基部側目盛り部に前記中間部が篏合される場合に、前記基部材の長辺に対して前記分離側目盛り部の長辺が垂直状態を維持しながら摺動可能に構成される。
請求項3記載の定規は、請求項1又は請求項2記載の定規において、前記分離側目盛り部は、前記凹部に前記分離側目盛り部が篏合されている状態において、該分離側目盛り部の上面が前記基部材の上面と面一となる形状である。
請求項4記載の定規は、請求項1から請求項3記載の定規において、前記分離側目盛り部は、前記凹部に前記篏合部が篏合されている状態において、前記分離側目盛り部の下面が前記基部材の下面と面一となる形状である。
請求項5記載の定規は、請求項1から請求項4記載の定規において、前記分離部材は、前記凹部に前記篏合部が篏合されている状態において、前記篏合部以外の部位が前記基部材の外形より突出しない形状である。
請求項6記載の定規は、請求項1から請求項5記載の定規において、前記凹部および前記篏合部は、前記基部材の1の長辺側に前記分離側目盛り部が突出するように篏合可能であって、かつ、前記基部材の他方の長辺側に前記分離側目盛り部が突出するように篏合可能な形状に構成される。
請求項7記載の定規は、請求項1から請求項6記載の定規において、前記基部材は、前記凹部におけるいずれかの端部に前記篏合部が篏合されている状態において、前記篏合部の長辺と重畳する位置に、目盛りの基点が付されている。
請求項8記載の定規は、請求項1から請求項7記載の定規において、前記基部材は、前記凹部の底面において長手方向に埋設された第1磁性体、を備え、前記分離部材は、前記篏合部に埋設された磁石、を備え、前記分離部材は、前記凹部に前記篏合部が篏合される場合に、前記第1磁性体に前記磁石の磁気力を及ぼしながら摺動可能に構成される。
請求項9記載の定規は、請求項8記載の定規において、前記基部材は、前記凹部に前記分離側目盛り部が篏合されている状態において、前記磁石の磁気力が及ぶ位置に埋設された第2磁性体、を備えている。
請求項1記載の定規によれば、板状に形成された基部材と、板状に形成され、前記基部材から分離可能な分離部材と、を組み合わせて使用可能な定規であって、前記基部材は、その上面において凹状に形成された凹部、を備え、前記分離部材は、前記凹部の長手方向に対して篏合可能であって、目盛りが付された分離側目盛り部と、前記凹部の短手方向に対して篏合可能な篏合部と、を備え、前記定規は、前記凹部に前記分離側目盛り部が篏合される場合に、前記基部材と前記分離部材とが分離し難いように構成され、前記凹部に前記篏合部が篏合される場合に、前記基部材の長辺に対して前記分離側目盛り部の長辺が垂直状態を維持しながら摺動可能に構成される。これにより、携帯性に優れ、かつ、垂線および該垂線に対する平行線を正確かつ容易に引くことができる、という効果がある。
請求項2記載の定規によれば、請求項1記載の定規の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、前記基部材は、前記凹部の短手方向側であって、該基部材の上面又は下面に目盛りが付された基部側目盛り部、を備え、前記分離部材は、前記分離側目盛り部と前記篏合部との間に形成された中間部、を備え、前記中間部は、前記凹部の起立壁、及び、前記基部側目盛り部に篏合するように構成され、前記分離部材は、前記起立壁および前記基部側目盛り部に前記中間部が篏合される場合に、前記基部材の長辺に対して前記分離側目盛り部の長辺が垂直状態を維持しながら摺動可能に構成される。これにより、携帯性に優れ、かつ、垂線および該垂線に対する平行線を正確かつ容易に引くことができる、という効果がある。
請求項3記載の定規によれば、請求項1又は請求項2記載の定規の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、前記分離側目盛り部は、前記凹部に前記分離側目盛り部が篏合されている状態において、該分離側目盛り部の上面が前記基部材の上面と面一となる形状である。これにより、携帯性に優れ、かつ、垂線および該垂線に対する平行線を正確かつ容易に引くことができる、という効果がある。
請求項4記載の定規によれば、請求項1から請求項3記載の定規の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、前記分離側目盛り部は、前記凹部に前記篏合部が篏合されている状態において、前記分離側目盛り部の下面が前記基部材の下面と面一となる形状である。これにより、携帯性に優れ、かつ、垂線および該垂線に対する平行線を正確かつ容易に引くことができる、という効果がある。
請求項5記載の定規によれば、請求項1から請求項4記載の定規の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、前記分離部材は、前記凹部に前記篏合部が篏合されている状態において、前記篏合部以外の部位が前記基部材の外形より突出しない形状である。これにより、携帯性に優れ、かつ、垂線および該垂線に対する平行線を正確かつ容易に引くことができる、という効果がある。
請求項6記載の定規によれば、請求項1から請求項5記載の定規の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、前記凹部および前記篏合部は、前記基部材の1の長辺側に前記分離側目盛り部が突出するように篏合可能であって、かつ、前記基部材の他方の長辺側に前記分離側目盛り部が突出するように篏合可能な形状に構成される。これにより、携帯性に優れ、かつ、垂線および該垂線に対する平行線を正確かつ容易に引くことができる、という効果がある。
請求項7記載の定規によれば、請求項1から請求項6記載の定規の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、前記基部材は、前記凹部におけるいずれかの端部に前記篏合部が篏合されている状態において、前記篏合部の長辺と重畳する位置に、目盛りの基点が付されている。これにより、携帯性に優れ、かつ、垂線および該垂線に対する平行線を正確かつ容易に引くことができる、という効果がある。
請求項8記載の定規によれば、請求項1から請求項7記載の定規の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、前記基部材は、前記凹部の底面において長手方向に埋設された第1磁性体、を備え、前記分離部材は、前記篏合部に埋設された磁石、を備え、前記分離部材は、前記凹部に前記篏合部が篏合される場合に、前記第1磁性体に前記磁石の磁気力を及ぼしながら摺動可能に構成される。これにより、携帯性に優れ、かつ、垂線および該垂線に対する平行線を正確かつ容易に引くことができる、という効果がある。
請求項9記載の定規によれば、請求項8記載の定規の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、前記基部材は、前記凹部に前記分離側目盛り部が篏合されている状態において、前記磁石の磁気力が及ぶ位置に埋設された第2磁性体、を備えている。これにより、携帯性に優れ、かつ、垂線および該垂線に対する平行線を正確かつ容易に引くことができる、という効果がある。
(a)は、本発明の第1実施形態における定規ユニットの斜視図であり、(b)は、(a)のIb線方向から定規ユニットを見た平面図であり、(c)は、(a)のIc線方向から定規ユニットを見た正面図である。 (a)は、台座定規の斜視図であり、(b)は、(a)のIIb線方向から台座定規を見た平面図であり、(c)は、(a)のIIc線方向から台座定規を見た正面図である。 (a)は、垂線用定規の斜視図であり、(b)は、(a)のIIIb線方向から垂線用定規を見た平面図であり、(c)は、(a)のIIIc線方向から見た垂線用定規の正面図である。 (a)は、台座定規の凹部の平面視右端に対して垂線用定規のスライド用突出部を篏合させた状態のまま垂線用定規を平面視左側に摺動させた状態を示した平面図であり、(b)は、(a)のIVb線に対応する断面図であり、(c)は、(b)のIVc線内を拡大した拡大断面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図3を参照し、本発明を定規ユニット1に適用した場合の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態における台座定規10及び垂線用定規20を組み合わせた定規ユニット1に関する図であって、図1(a)は、定規ユニット1の斜視図であり、図1(b)は、図1(a)のIb方向から定規ユニット1を見た平面図であり、図1(c)は、図1(a)のIc方向から定規ユニット1を見た正面図である。また、図2は、台座定規10に関する図であって、図2(a)は、台座定規10の斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb方向から台座定規10を見た平面図であり、図2(c)は、図2(a)のIIc方向から台座定規10を見た正面図である。さらに、図3は、垂線用定規20に関する図であって、図3(a)は、垂線用定規20の斜視図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb方向から垂線用定規20を見た平面図であり、図3(c)は、図3(a)のIIIc方向から垂線用定規20を見た正面図である。なお、図1(a)、図2(a)、及び、図3(a)の斜視図において、各構成の視認性向上のため、各目盛りの内容を省略して図示している。また、図1(b)の平面図において、各構成の視認性向上のため、目盛り部21(図3参照)における目盛りの内容を省略して図示している。
まず、図1を参照して、定規ユニット1の詳細について説明する。定規ユニット1は、その長手方向全長が筆記用具入れに収納可能な大きさ(例えば、16センチメートル等)に形成され、透明性を有する合成樹脂材(例えば、アクリル樹脂や塩化ビニル等)で板状に一体成型された台座定規10と、同じく透明性を有する合成樹脂材で板状に一体成型された垂線用定規20と、を組み合わせて構成されている。なお、垂線用定規20の後述する目盛り部21に対して、着色処理(例えば、黒色等)を施し、該目盛り部21に付された目盛りを読み取り易く構成するとともに、台座定規10に対して垂線用定規20を組み合わせた場合のコントラストによるデザイン性を向上させるように構成してもよい。
この定規ユニット1は、台座定規10に設けられた後述する凹部11(図2参照)に対して、垂線用定規20に設けられた後述する目盛り部21(図3参照)を篏合させた場合に、垂線用定規20に設けられた後述する磁石25に対して、台座定規10に設けられた後述する位置決め用鉄片17が磁着するようにそれぞれ設けられている(図1(c)参照)。これにより、台座定規10と垂線用定規20とを組み合わせて定規ユニット1を形成している状態において、台座定規10から垂線用定規20から分離し難くすることができるので、例えば、筆記用具入れ等にこの定規ユニット1を収納している状態において、該筆記用具入れの中で台座定規10から垂線用定規20が外れてしまうことを抑制し、定規ユニット1の収納性および携帯性を向上させることができる。
また、台座定規10の凹部11(図2参照)に垂線用定規20の目盛り部21(図3参照)を篏合させた状態(即ち、位置決め用鉄片17と磁石25とが磁着している状態。以下、「ユニット化」と称する場合がある。)において、目盛り部21は、少なくとも目盛り部21の上面が台座定規10の上面と面一(同一平面)を形成する厚さ(例えば、凹部11の深さ2ミリに対して、目盛り部21の厚み2ミリ等)となるように形成されている。これにより、台座定規10と垂線用定規20とをユニット化している状態において、台座定規10の上面から垂線用定規20の目盛り部21が突出せず、滑らかな同一平面を形成することで、機能美を有するとともに、ユニット化している状態における垂線用定規20の上面への衝撃によって、台座定規10から垂線用定規20が外れてしまう等の事象を未然に防止することができるので、収納性および携帯性を向上させることができる。
次いで、図2を参照して、台座定規10の詳細について説明する。この台座定規10は、少なくとも、複数の起立壁11a及び底面11bとで形成された凹部11と、該凹部11の底面11bに埋設されたスライド用鉄板12と、台座定規10の一側面を形成する台座下辺13と、凹部11及び台座下辺13の間に位置する下辺側目盛り部14と、台座下辺13と対向する一側面を形成する台座上辺15と、凹部11及び台座上辺15の間に位置する上辺側目盛り部16と、凹部11の平面視左側の平板部に埋設された位置決め用鉄片17と、台座定規10の平面視左側側部を切り欠くように形成された切り欠き部18と、台座下辺13の平面視右端部に形成された衝突部19と、で構成されている。
凹部11は、台座定規10の平面視上面に、複数の起立壁11a及び底面11bにより凹状に形成され、垂線用定規20の後述する目盛り部21(図3参照)が台座定規10の長手方向(即ち、図2(b)の左右方向)に隙間なく篏合可能であって、かつ、垂線用定規20の後述するスライド用突出部23(図3参照)が台座定規10の短手方向(即ち、図2(b)の上下方向)に平面視上下方向に隙間が生じないように篏合可能な形状に形成されている。また、凹部11の起立壁11aは、後述する台座下辺13及び台座上辺15と平面視平行となるように形成されている。
第1実施形態では、収納時において、この凹部11に対して垂線用定規20の目盛り部21を嵌め合わせて定規ユニット1が組み合わされることで、収納性および携帯性を向上させることができる。また、垂線を引く場合において、凹部11に対して垂線用定規20のスライド用突出部23を篏合させながら該垂線用定規20を平面視左右方向に摺動させることで、凹部11の起立壁11a及び底面11bと、スライド用突出部23とを当接させながら目盛り部21を平面視左右方向に摺動させることができ、台座定規10の台座下辺13又は台座上辺15に対する垂線、および、該垂線に対する平行線(以下、「垂線および平行線」と称する場合がある)を、連続的に正確かつ容易に引くことができる。
なお、図示しないが、凹部11の底面11bには、一定の間隔(例えば、5ミリ間隔、6ミリ間隔、7ミリ間隔、8ミリ間隔等)で付された基準線が付されている。これにより、凹部11にスライド用突出部23を篏合させて垂線及び平行線を引く場合に、垂線用定規20の後述する取外し用頭部22が透明素材で形成されていることで上記基準線を目視することができ、該基準線を目印にしながら所望の一定間隔で連続的に垂線を引くことが可能となり、垂線および平行線を迅速に引くことが可能となる。
スライド用鉄板12は、磁性体(第1実施形態では、鉄製)であって、凹部11の長手方向の起立壁11aに係止されるように凹部11の底面11bに埋設され、かつ、凹部11の底面11bと面一(同一平面)を形成するように埋設されている。即ち、凹部11の長手方向の長さ以上にスライド用鉄板12を形成し、該スライド用鉄板12の両端部を長手方向の起立壁11aの下端に係止させることで、台座定規10からスライド用鉄板12が取り外れ難くすることができる。なお、スライド用鉄板12を凹部11の底面に接着剤等で貼着してもよい。
また、このスライド用鉄板12は、凹部11に対してスライド用突出部23を篏合させている状態において、凹部11内のすべての位置で、垂線用定規20のスライド用突出部23に埋設された後述する磁石25(図3参照)と磁着するように底面11bに埋設されている。これにより、垂線および平行線を引く場合に、スライド用鉄板12に磁石25の磁力を及ばせながら、凹部11内においてスライド用突出部23を摺動させることができ、凹部11に対してスライド用突出部23の位置ズレが抑制されるので、垂線および平行線を、連続的に正確かつ容易に引くことができる。
台座下辺13は、台座定規10の平面視下側に形成される部位であり、上述したように、台座下辺13側の凹部11の起立壁11aと平面視平行となる形状に形成されている。定規ユニット1の使用者は、この台座下辺13に筆記具を当接させながら移動させることで、直線(軸線)を引くことができる。また、台座定規10の平面視右側端部に衝突部19が形成されており、該衝突部19により、台座定規10の長辺の平面視左側から筆記具を当接させて直線を引く場合に、筆記具が台座定規10の平面視右側端部に到達したときに衝突部19に衝突することで、該衝突部19がストッパとして機能し、台座下辺13の長さ以上に筆記具が移動してしまうことを防止することができるので、筆記具が台座下辺13の長さを越えて直線が曲がってしまうことを防止することができる。
下辺側目盛り部14は、凹部11の短手方向の起立壁11aと台座下辺13とで形成される平板部であって、その上面(又は下面)に所定の長さ(第1実施形態では、14センチメートル)に亘り、所定間隔(例えば、1ミリ間隔の短線、5ミリ間隔の中線、10ミリ間隔の長線)であって第1色(例えば、黒色)の直線用目盛り(図2(b)参照)が印刷されている。また、下辺側目盛り部14における直線用目盛りは、衝突部19が形成されている部位を基点(即ち、0)に平面視左方向に目盛りが付されている。これにより、衝突部19に筆記具を当接させて、その後、筆記具を平面視左方向に移動させることで、容易に直線の原点を取りながら直線を引くことができる。なお、上記直線用目盛りは、第1実施形態と逆向き(即ち、平面視右側)から基点を設けるように構成してもよい。
また、上記直線用目盛りの平面視上方には、所定の長さ(第1実施形態では、12センチメートル)に亘り、所定間隔(例えば、1ミリ間隔の短線、5ミリ間隔の中線、10ミリ間隔の長線)であって第1色と異なる第2色(例えば、青色)の垂線用目盛り(図2(b)参照)が印刷されている。
この垂線用目盛りの基点(即ち、0)は、凹部11の長手方向の各端部(即ち、平面視左端又は右端)にスライド用突出部23を篏合させた状態において、目盛り部21のいずれかの長辺(第1実施形態では、平面視左側辺。図4参照。)と重なる位置に設けられる。これにより、複数の垂線を引く場合に、凹部11にスライド用突出部23を篏合させた状態において、まず、基点から垂線を引き、続いて垂線用定規20を摺動させながら垂線用目盛りに従って垂線(平行線)を引くことで、所望の間隔で正確な垂線(平行線)を引くことができる。特に、垂線用定規20の取外し用頭部22及びスライド用突出部23が透明素材で形成されていることにより、上記垂線用目盛りが視認可能となり、垂線用目盛りを視認しながら垂線同士の間隔を容易に認識することができる。なお、取外し用頭部22及びスライド用突出部23に、垂線対応基準線や窓枠線等を設け、垂線用目盛りの内容をさらに把握し易くするように構成してもよい。また、上記垂線用目盛りは、第1実施形態とは逆向き(即ち、平面視左側)から基点を設けるように構成してもよい。
また、台座下辺13、下辺側目盛り部14、及び、台座下辺13側の凹部11の起立壁11a(以下、「被篏合部」と称する場合がある。後述する台座上辺15、上辺側目盛り部16、及び、台座上辺15側の凹部11の起立壁11aも同様。)には、凹部11にスライド用突出部23を篏合させて平面視左右方向に摺動させる場合に、垂線用定規20の後述する辺篏合部24(図3参照)が篏合可能な形状に構成されている。即ち、凹部11にスライド用突出部23を篏合させて平面視左右方向に摺動させる場合に、スライド用突出部23が凹部11に篏合しながら摺動可能に構成されているのみならず、垂線用定規20の辺篏合部24が、被篏合部に篏合しながら摺動可能に構成されている。これにより、台座定規10に対して垂線用定規20を摺動させながら垂線を引く場合に、凹部11及びスライド用突出部23の篏合と、辺篏合部24及び被篏合部の篏合とにより、台座定規10と垂線用定規20との垂直状態を維持し易くなり、垂線および平行線を、連続的に正確かつ容易に引くことができる。
台座上辺15は、台座定規10の平面視上側に形成される部位であり、上述したように、台座上辺15側の凹部11の短手方向の起立壁11a(台座下辺13側の凹部11の起立壁11a)と平面視平行となる形状に形成されている。定規ユニット1の使用者は、この台座上辺15に筆記具を当接させながら移動させることで、直線を引くことができる。
上辺側目盛り部16は、凹部11の短手方向の起立壁11aと台座上辺15とで形成される平板部であって、その上面(又は下面)に所定の長さ(第1実施形態では、14センチメートル)に亘り、所定間隔(例えば、1ミリ間隔の短線、5ミリ間隔の中線、10ミリ間隔の長線)であって第1色(例えば、黒色)の直線用目盛り(図2(b)参照)が印刷されている。なお、上記直線用目盛りは、第1実施形態とは逆向き(即ち、平面視右側)から基点を設けるように構成してもよい。
また、上記直線用目盛りの平面視下方には、所定の長さ(第1実施形態では、12センチメートル)に亘り、所定間隔(例えば、1ミリ間隔の短線、5ミリ間隔の中線、10ミリ間隔の長線)であって第1色と異なる第2色(例えば、青色)の垂線用目盛り(図示せず)が印刷されている。この垂線用目盛りの基点(即ち、0)は、下辺側目盛り部14の場合と同様、凹部11の各端部(即ち、平面視左端又は右端)にスライド用突出部23を篏合させた状態において、目盛り部21のいずれかの長辺(第1実施形態では、平面視左側辺。図4参照。)と重なる位置に設けられる。これにより、複数の垂線を引く場合に、凹部11にスライド用突出部23を篏合させた状態において、まず、基点から垂線を引き、続いて垂線用定規20を摺動させながら垂線用目盛りに従って垂線(平行線)を引くことで、所望の間隔で正確な垂線(平行線)を引くことができる。なお、上記垂線用目盛りは、第1実施形態と逆向き(即ち、平面視右側)から基点を設けるように構成してもよい。
また、この上辺側目盛り部16の幅は、上記下辺側目盛り部14と同一の幅となるように構成されている。これにより、台座下辺13方向に目盛り部21が位置するように凹部11に対してスライド用突出部23を篏合させ、かつ、辺篏合部24を被篏合部に篏合させることができるとともに、台座上辺15方向に目盛り部21が位置するように凹部11に対してスライド用突出部23を篏合させ、かつ、辺篏合部24を被篏合部に篏合させることができる。即ち、台座定規10から台座下辺13方向に垂線及び平行線を引くことができるとともに、台座定規10から台座上辺15方向にも垂線及び平行線を引くことができ、定規ユニット1の操作性および機能性を向上することができる。
位置決め用鉄片17は、磁性体(第1実施形態では、鉄製)であって、凹部11に目盛り部21が篏合された状態において、磁石25の磁力が及ぶ範囲(例えば、磁石25の平面視直下)であって、凹部11の平面視左側の平板に埋設されている。これにより、凹部11に目盛り部21を篏合させている状態、即ち、定規ユニット1をユニット化している状態において、磁石25の磁力によって台座定規10と垂線用定規20とを磁着させることができ、台座定規10から垂線用定規20が分離してしまうことを抑制し、収納性および携帯性を向上することができる。
切り欠き部18は、台座定規10の平面視左側の側面が半円状に切り欠かれた部分であって、凹部11に目盛り部21が篏合された状態において、垂線用定規20の後述する取外し用頭部22(図3参照)が該切り欠き部18の平面視上方に位置するように構成されている。即ち、凹部11に目盛り部21が篏合された状態において、垂線用定規20の取外し用頭部22の平面視下方に隙間が形成されるようになり、凹部11に目盛り部21が篏合されている状態から、上記取外し用頭部22に指を掛け易くすることができ、台座定規10から垂線用定規20を取外し易くすることができる。
次いで、図3を参照して、垂線用定規20の詳細について説明する。この垂線用定規20は、少なくとも、目盛り部21と、該目盛り部21から連続的に形成された取外し用頭部22と、該取外し用頭部22の平面視下方において突出形成されたスライド用突出部23と、該スライド用突出部23と上記目盛り部21との間に形成された辺篏合部24と、上記スライド用突出部23下面に埋設された磁石25と、で構成されている。
目盛り部21は、その下面(又は上面)が着色(例えば、黒色)されて平板状に形成され、長手方向の分離側下辺21aおよび分離側上辺21bのそれぞれに対して、所定の長さ(第1実施形態では、12センチメートル)に亘り、所定間隔(例えば、1ミリ間隔の短線、5ミリ間隔の中線、10ミリ間隔の長線)であって第3色(例えば、白色)の垂線長さ用目盛り(図3(b)参照)が、後述する辺篏合部24の目盛り部21側を基点に印刷されている。即ち、辺篏合部24が台座下辺13又は台座上辺15と当接する位置を基点に垂線の長さを図ることが可能となる。これにより、台座定規10から垂線を引く際に、垂線の長さを正確に引くことができる。なお、上記垂線長さ用目盛りは、第1実施形態と逆向き(即ち、平面視右側)から基点を設けるように構成してもよい。
また、この目盛り部21は、上述したように、台座定規10の凹部11に対してその全体が篏合するように構成されている。これにより、凹部11に対して該目盛り部21を篏合させ、定規ユニット1の収納性および携帯性を向上することができる。
取外し用頭部22は、目盛り部21から連続的に形成され、凹部11にスライド用突出部23が篏合されている状態において、その先端部分が上述した台座定規10の切り欠き部18の平面視上方に位置する大きさに形成されている。これにより、凹部11に目盛り部21が篏合された状態において、垂線用定規20の取外し用頭部22の平面視下方に隙間が形成されるようになり、凹部11に目盛り部21が篏合されている状態から、上記取外し用頭部22に指を掛け易くすることができ、定規ユニット1がユニット化されている状態から台座定規10から垂線用定規20を取外し易くすることができる。
また、この取外し用頭部22は、凹部11に目盛り部21が篏合されている場合に、台座定規10の平面視左端から突出しない大きさに形成される。これにより、凹部11に目盛り部21が篏合されている状態において、取外し用頭部22への干渉を抑制し、台座定規10から垂線用定規20が分離してしまうことを抑制することができるので、収納性および携帯性を向上することができる。
さらに、この取外し用頭部22は、凹部11にスライド用突出部23が篏合されて、平面視左右方向に摺動する場合に、台座定規10の台座下辺13又は台座上辺15の外形より突出しない大きさに形成される。これにより、凹部11にスライド用突出部23が篏合されていずれの摺動位置においても、取外し用頭部22が台座定規10から突出することがないため、例えば、垂線用定規20を摺動している場合に、机の上に置いてある他の文房具等に取外し用頭部22が衝突するといった事態を未然に防止することができるので、垂線用定規20の操作性を向上することができる。
スライド用突出部23は、上述したように、上記取外し用頭部22の一部が平面視下方に膨出する形状に形成され、台座定規10の凹部11と篏合可能な大きさに形成される。このスライド用突出部23を凹部11に篏合、即ち、凹部11の起立壁11a及び底面11bに当接させながら垂線用定規20を摺動させることで、台座定規10に対する垂線及び平行線を正確かつ容易に引くことができる。
辺篏合部24は、上述したように、目盛り部21とスライド用突出部23との間であって、垂線用定規20の平面視下面側に、台座定規10における凹部11の被篏合部と篏合可能な形状に形成されている。これにより、台座定規10に対して垂線用定規20を摺動させながら垂線を引く場合に、凹部11及びスライド用突出部23の篏合と、辺篏合部24及び被篏合部の篏合とにより、台座定規10と垂線用定規20との垂直状態を維持し易くなり、垂線および平行線を、連続的に正確かつ容易に引くことができる。
磁石25は、台座定規10のスライド用鉄板12又は位置決め用鉄片17と磁着可能であり、スライド用突出部23の下面と面一(同一平面)を形成するように該スライド用突出部23に埋設されている。この磁石25により、凹部11に対して目盛り部21が篏合されている状態では、位置決め用鉄片17が磁石25に磁着することで、台座定規10から垂線用定規20が分離してしまうことを抑制し、定規ユニット1の収納性および携帯性を向上することができる。また、この磁石25により、凹部11に対してスライド用突出部23が篏合されている場合に、いずれの摺動位置においてもスライド用鉄板12が磁石25に磁着することで、垂線及び平行線を引いている際に台座定規10から垂線用定規20が外れたり垂直位置がズレてしまうことを抑制し、垂線および平行線を、連続的に正確かつ容易に引くことができる。
次に、図4を参照して、凹部11にスライド用突出部23を篏合させながら垂線用定規20を平面視左右方向に摺動させる状態について説明する。図4(a)は、台座定規10の凹部11の平面視右端(図面では下側)に対して垂線用定規20のスライド用突出部23を篏合させた状態から、スライド用突出部23を篏合させた状態のまま垂線用定規20を平面視左側(図面では上側)に摺動させた状態を示した模式的平面図であり、図4(b)は、図4(a)のIVb線に対応する断面図であり、図4(c)は、図4(b)のIVc線内を拡大した拡大断面図である。
図4(a)で示すように、台座定規10に対する垂線および平行線を引く場合に、台座定規10の凹部11に垂線用定規20のスライド用突出部23を篏合させ、凹部11にスライド用突出部23を平面視左右方向(図では上下方向)に摺動させながら、所望の位置で垂線用定規20の分離側下辺21a又は分離側上辺21bに筆記具を当接させながら線を引くことで、台座定規10の台座下辺13(及び台座上辺15)に対する垂線を正確かつ容易に引くことができる。
この場合に、凹部11の平面視右端にスライド用突出部23を篏合させたとき、垂線用定規20の分離側下辺21a又は分離側上辺21b(第1実施形態では、分離側下辺21a)の延長線状に、台座定規10の下辺側目盛り部14(又は上辺側目盛り部16)に付された垂線用目盛りの基点(即ち、0)が位置するように構成されている。これにより、凹部11の平面視右端(又は左端)にスライド用突出部23を篏合させて、まず、分離側下辺21aにより1の垂線を引き、その後、垂線用定規20を平面視左側(又は右側)に摺動(図4(a)では上側)させて次の垂線を引く場合に、上記1の垂線と次の垂線との間隔を所望の間隔で正確に引くことができる。
また、図4(b)及び図4(c)で示すように、垂線用定規20を摺動させる場合に、スライド用突出部23に設けられた磁石25が、凹部11のスライド用鉄板12と磁着しながら摺動することで、磁石25の磁力がスライド用鉄板12に及び、台座定規10から垂線用定規20が外れたり位置がズレてしまうことを抑制することができる。よって、凹部11に対してスライド用突出部23の位置ズレが抑制されるので、垂線および平行線を、連続的に正確かつ容易に引くことができる。
以上、説明したように、第1実施形態の定規ユニット1では、収納時において、台座定規10と垂線用定規20とを分離し難くすることで、収納性および携帯性を向上させつつ、垂線および平行線を引くときには、台座定規10と垂線用定規20との垂直状態を維持し易くしながら垂線用定規20を台座定規10に対して摺動させることで、台座定規10に対する垂線および平行線を正確かつ容易に引くことができる。
<変形例1>
上記実施形態では、台座定規10にスライド用鉄板12と位置決め用鉄片17とを設け、垂線用定規20のスライド用突出部23に磁石25を埋設して、磁石25の磁力をスライド用鉄板12や位置決め用鉄片17に及ばせて台座定規10に対して垂線用定規20を摺動可能に構成し、また、収納位置で磁着するように構成している。これに対し、台座定規10にスライド用磁石と位置決め用磁石とを設け、垂線用定規20のスライド用突出部23にスライド用及び位置決め用の鉄片を埋設するように構成してもよい。
<変形例2>
上記実施形態では、台座定規10にスライド用鉄板12と位置決め用鉄片17とを設け、垂線用定規20のスライド用突出部23に磁石25を埋設して、磁石25の磁力をスライド用鉄板12や位置決め用鉄片17に及ばせて台座定規10に対して垂線用定規20を摺動可能に構成し、また、位置決め可能に構成している。これに対し、磁石や鉄板、鉄片を設けずに、台座定規10及び垂線用定規20を構成してもよい。即ち、凹部11およびスライド用突出部23、辺篏合部24及び被篏合部、又は、凹部11及び目盛り部21がそれぞれ互いに篏合するのみの構成にしてもよい。このように構成することで、定規ユニット1の製造コストを低減することができる。この場合、台座定規10と垂線用定規20とを弾性変形可能な材料で構成しつつ、凹部11およびスライド用突出部23、辺篏合部24及び被篏合部、又は、凹部11及び目盛り部21の寸法が丁度嵌る大きさにそれぞれ形成することで、磁石等がない場合であっても、台座定規10から垂線用定規20を外れ難くすることができる。
<変形例3>
上記実施形態では、台座定規10の凹部11に対して、垂線用定規20のスライド用突出部23を篏合させることで、台座定規10から垂線を引くように構成している。これに対し、台座定規10の凹部11の平面視左端部に、スライド用突出部23を篏合させることで、台座下辺13と分離側下辺21aとが同一直線上(即ち、延長線)となるように凹部11の平面視左端部を平面視下方に拡幅した拡幅凹部を形成してもよい。このように構成することで、台座定規10の長辺以上の直線を延長して引きたい場合に、上記拡幅凹部にスライド用突出部23を篏合させることで、台座定規10分の長さの直線と、垂線用定規20分の長さ直線と足した直線を一直線で引くことができ、定規ユニット1の機能性を向上させることができる。
<変形例4>
上記実施形態では、台座定規10の凹部11に対して、垂線用定規20のスライド用突出部23を篏合させることで、台座定規10から垂線を引いて、例えば、X軸とY軸とを有する二次元グラフの軸を正確かつ容易に引くことができるように構成している。これに対し、凹部11のいずれかの長手方向端部に、目盛り部21が台座下辺13又は台座上辺15から135度(又は225度)傾倒した状態でスライド用突出部23が篏合保持されるZ軸用凹部を形成してもよい。このように構成することで、台座定規10の台座下辺13又は台座上辺15によりX軸を引き、凹部11にスライド用突出部23を篏合させることで垂線用定規20の分離側下辺21a又は分離側上辺21bによりY軸を引き、Z軸用凹部にスライド用突出部23を篏合させて垂線用定規20の分離側下辺21a又は分離側上辺21bによりZ軸を引くことができる。これにより、XYZ軸を有する三次元グラフを作成する場合に、各軸を正確かつ容易に引くことができる。
<変形例5>
上記実施形態では、台座定規10の凹部11に対して、垂線用定規20のスライド用突出部23を篏合させることで、台座定規10から垂線を引いて、例えば、X軸とY軸とを有する二次元グラフの軸を正確かつ容易に引くことができるように構成している。これに対し、凹部11のいずれかの長手方向端部にスライド用突出部23を篏合させた状態において、一方の台座下辺13又は台座上辺15によりX軸を引き、分離側下辺21a又は分離側上辺21bによりY軸を引いた場合に、その状態からX軸及びY軸の基点からX軸下側に135度(又はY軸左側に225度)となる他方の台座上辺15又は台座下辺13の位置に、Z軸用基準線を付するように構成してもよい。この場合、X軸及びY軸を引いた状態で、上記Z軸用基準線に対応する位置に目印(例えば、点)を書き、その後、X軸及びY軸の基点と上記目印とを結んだ線を引くことで、XYZ軸を有する三次元グラフを作成する場合における各軸を正確かつ容易に引くことができる。
<変形例6>
上記実施形態では、台座定規10の凹部11の底面11bが同一平面になるように形成している。これに対し、凹部11の底面11bに1又は複数の溝を穿孔するように構成してもよい。これにより、凹部11に溜まったゴミ(例えば、消しゴムのカス等)を上記溝から落とすことができるので、凹部11に溜まったゴミによってスライド用突出部23がズレてしまうこと等を抑制し、台座定規10に対する垂線及び平行線を正確かつ容易に引くことができる。
<変形例7>
上記実施形態では、垂線用定規20に取外し用頭部22を設けるとともに、台座定規10に切り欠き部18を形成し、凹部11に目盛り部21が篏合されている状態から容易に垂線用定規20を取り外すことができるように構成している。これに対し、取外し用頭部22の平面視上部に突起を設け、該突起を指で摘まむことで、凹部11に目盛り部21が篏合されている状態から容易に垂線用定規20を取り外すことができるように構成してもよい。
<変形例8>
上記実施形態では、台座定規10の凹部11の底面11bが同一平面になるように形成している。これに対し、凹部11全体が台座定規10を貫通した陥凹形状で構成してもよい。これにより、凹部11を設けた場合におけるゴミが溜まる課題を好適に解決することができる。この場合において、スライド用鉄板12は、陥凹部を形成する長手方向の側壁に刺し込むように配設することで、スライド用鉄板12を設けることもできる。なお、凹状とは、側壁と底面とを有する凹型の形状を当然に含むとともに、底面がない陥凹状の形状も含むものである。
<変形例9>
上記実施形態では、凹部11に目盛り部21を篏合させた場合に、目盛り部21の上面が台座定規10の上面(台座下辺13及び台座上辺15の上面)と面一となるような厚みで構成している。これに対し、目盛り部21を、凹部11に目盛り部21を篏合させた場合に、目盛り部21の上面が台座定規10の上面より上方に突出しない厚み(例えば、起立壁11aの高さが2ミリである場合に、目盛り部21の厚みを1ミリで形成)であれば如何様な厚みに形成してもよい。
<変形例10>
上記実施形態では、台座定規10の凹部11の底面11bとスライド用鉄板12の上面とが同一平面になるように形成している。これに対し、スライド用鉄板12を底面11bから平面視上方に突出するように構成してもよい。この場合、垂線用定規20のスライド用突出部23の形状を、上記突出したスライド用鉄板12に篏合するような形状で形成する。これにより、スライド用鉄板12がレールの役割を為し、スライド用鉄板12上をスライド用突出部23がスムースに摺動することができ、台座定規10に対する垂線及び平行線を正確かつ容易に引くことができる。
<変形例11>
上記実施形態では、台座定規10に位置決め用鉄片17を設けるとともに、垂線用定規20のスライド用突出部23に磁石25を埋設して、位置決め用鉄片17に磁石25の磁力を及ばせて台座定規10に対して垂線用定規20を収納位置で磁着するように構成している。これに対し、台座定規10に位置決め用の台座側係止部、又は、台座側被係止部を設け、垂線用定規20に上記台座側係止部と係合可能な垂線用側被係止部、又は、上記台座側被係止部と係合可能な垂線用側係止部を設けるように構成してもよい。
<変形例12>
上記実施形態では、筆記用具入れに収納可能な大きさで定規ユニット1を構成している。これに対し、学校等の黒板やホワイトボードにおける板書で使用可能な大きさ(例えば、長手方向全長が50センチメートル等)で構成してもよい。この場合、磁性体である黒板に定規ユニット1(台座定規10)が磁着するように、台座定規10の平面視背面にマグネット等を貼付して、黒板等に対して磁着するように構成してもよい。これにより、板書時において垂線やグラフの軸線等を正確かつ容易に引くことができる。
<変形例13>
上記実施形態では、台座定規10の凹部11に垂線用定規20のスライド用突出部23を篏合させることで、台座定規10から垂直、即ち、90度の直線を引きことができるように構成されている。これに対し、台座定規10の台座下辺13又は/及び台座上辺15の一部分に、該台座下辺13又は/及び台座上辺15から他方の台座上辺15又は/及び台座下辺13に対して所定角度(例えば、5度、10度、15度、20度、25度、30度、35度、40度、45度、50度、55度、60度、65度、70度、75度、80度、又は/及び、85度等)の線分を付し、上記台座下辺13又は/及び台座上辺15から所定角度線を引く場合の補助線を設けてもよい。特に、台座下辺13又は/及び台座上辺15から他方の台座上辺15又は/及び台座下辺13に対して、少なくとも、30度、45度、及び、60度の角度線を付すことにより、台座定規10に対して一般的な三角定規を用いて引くことができる30度線、45度線、又は/及び、60度線を引くことが可能となり、定規ユニット1により、垂直線のみならず、一般的な三角定規で引くことができる角度線を引くことが可能となり、持ち運びに嵩張る三角定規を用いることなく所望の角度線を引くことができる。
<変形例14>
上記実施形態では、台座定規10の凹部11に垂線用定規20のスライド用突出部23を篏合させることで、台座定規10から垂線を引くことができるように構成されている。これに対し、台座定規10の凹部11に2の垂線用定規20のスライド用突出部23を篏合させ、1の垂線用定規20と他の垂線用定規20により、所望の物体を挟み込むことにより、該所望の物体の外形寸法を測定できるように構成してもよい。この場合、2の垂線用定規20が台座定規10の凹部11にそれぞれが収納されるよう、上記実施形態で記載した垂線用定規20の短辺寸法を半分に構成して、2の垂線用定規20が台座定規10の凹部11に収まるように構成してもよい。2の垂線用定規20には、それぞれスライド用突出部23に対して磁石25を埋設してもよい。
以上、上記実施形態及び変形例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、実施形態又は各変形例は、それぞれ、実施形態又は各変形例が有する構成の一部または複数部分を、その実施形態又は変形例に追加し或いはその実施形態又は各変形例の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施形態又は各変形例を変形して構成するようにしても良い。また、上記実施形態又は各変形例で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
1 定規ユニット(定規の一部)
10 台座定規(基部材の一部)
11 凹部
11a 起立壁
12 スライド用鉄板(第1磁性体の一部)
13 台座下辺(基部材の長辺の一部)
14 下辺側目盛り部(基部側目盛り部の一部)
15 台座上辺(基部材の長辺の一部)
16 上辺側目盛り部(基部側目盛り部の一部)
17 位置決め用鉄片(第2磁性体の一部)
20 垂線用定規(分離部材の一部)
21 目盛り部(分離側目盛り部の一部)
21a 分離側下辺(分離側目盛り部の長辺の一部)
21b 分離側上辺(分離側目盛り部の長辺の一部)
23 スライド用突出部(篏合部の一部)
24 辺篏合部(中間部の一部)
25 磁石

Claims (9)

  1. 板状に形成された基部材と、
    板状に形成され、前記基部材から分離可能な分離部材と、を組み合わせて使用可能な定規において、
    前記基部材は、
    その上面において凹状に形成された凹部、を備え、
    前記分離部材は、
    前記凹部の長手方向に対して篏合可能であって、目盛りが付された分離側目盛り部と、
    前記凹部の短手方向に対して篏合可能な篏合部と、を備え、
    前記定規は、
    前記凹部に前記分離側目盛り部が篏合される場合に、前記基部材と前記分離部材とが分離し難いように構成され、
    前記凹部に前記篏合部が篏合される場合に、前記基部材の長辺に対して前記分離側目盛り部の長辺が垂直状態を維持しながら摺動可能に構成される
    ことを特徴とする定規。
  2. 前記基部材は、
    前記凹部の短手方向側であって、該基部材の上面又は下面に目盛りが付された基部側目盛り部、を備え、
    前記分離部材は、
    前記分離側目盛り部と前記篏合部との間に形成された中間部、を備え、
    前記中間部は、
    前記凹部の起立壁、及び、前記基部側目盛り部に篏合するように構成され、
    前記分離部材は、
    前記起立壁および前記基部側目盛り部に前記中間部が篏合される場合に、前記基部材の長辺に対して前記分離側目盛り部の長辺が垂直状態を維持しながら摺動可能に構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の定規。
  3. 前記分離側目盛り部は、
    前記凹部に前記分離側目盛り部が篏合されている状態において、該分離側目盛り部の上面が前記基部材の上面と面一となる形状である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定規。
  4. 前記分離側目盛り部は、
    前記凹部に前記篏合部が篏合されている状態において、前記分離側目盛り部の下面が前記基部材の下面と面一となる形状である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の定規。
  5. 前記分離部材は、
    前記凹部に前記篏合部が篏合されている状態において、前記篏合部以外の部位が前記基部材の外形より突出しない形状である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の定規。
  6. 前記凹部および前記篏合部は、
    前記基部材の1の長辺側に前記分離側目盛り部が突出するように篏合可能であって、かつ、前記基部材の他方の長辺側に前記分離側目盛り部が突出するように篏合可能な形状に構成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の定規。
  7. 前記基部材は、
    前記凹部におけるいずれかの端部に前記篏合部が篏合されている状態において、前記篏合部の長辺と重畳する位置に、目盛りの基点が付されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の定規。
  8. 前記基部材は、
    前記凹部の底面において長手方向に埋設された第1磁性体、を備え、
    前記分離部材は、
    前記篏合部に埋設された磁石、を備え、
    前記分離部材は、
    前記凹部に前記篏合部が篏合される場合に、前記第1磁性体に前記磁石の磁気力を及ぼしながら摺動可能に構成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の定規。
  9. 前記基部材は、
    前記凹部に前記分離側目盛り部が篏合されている状態において、前記磁石の磁気力が及ぶ位置に埋設された第2磁性体、を備えている
    ことを特徴とする請求項8記載の定規。
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