JP2023086477A - 外装パネルの取付構造 - Google Patents

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【課題】外装パネル等に特別な加工をすることなく、外装パネルの組付けを行うことができ、建築基礎に配置させる場合や高さ方向に隣り合う外装パネルと接続させる際に水切りを介在させることで雨水等の影響を防止できる外装パネルの取付構造を提供する。【解決手段】本発明の外装パネルの取付構造は、裏面側に下方が開放する溝状の被嵌部12を備える外装パネル1と、起立状部22を備える水切り材21と、からなり、外装パネル1の被嵌部12が、水切り材2の起立状部22に上方から嵌入していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、外装パネル等に特別な加工をすることなく、外装パネルの組付けを行うことができ、建築基礎に配置させる場合や高さ方向に隣り合う外装パネルと接続させる際に水切りを介在させることで雨水等の影響を防止できる外装パネルの取付構造に関する。
外装材/パネルは、その上下端を凸状や凹状に加工し、胴縁や壁下地に固定した固定具に係合や嵌合等の取り付けるもの、外装材の下端を溝状の固定具に包持状で保持するもの等が提案されている。
前者は、例えば特許文献1~3に示されるように外装材(パネル)に凹状の加工部分を形成し、下地に固定した固定具に係合するものである。
後者は、特許文献4,5に示されるように上方が開放する溝状の固定具に外装パネルの下端を挿入するものである。
特開2013-91978号公報 特開2016-191232号公報 特開2001-55797号公報 特開2013-194441号公報 特許第2858222号公報 特開2017-180009号公報
しかしながら、前記特許文献1~3は、外装パネルの成形時に凹状等を成形するため成型精度が求められ、また成形コストの掛かるものであった。
一方、前記特許文献4,5は、外装パネルに特別な加工を施さないため、成形に関する問題がない反面、溝状部に雨水等が滞留しやすく、対策を施す必要があった。例えばこのような端部等に加工を施さないパネルを上下方向に接続する場合、前記特許文献6に示されるものが提案されている。
しかし、この構造は、外装パネル同士が直接連結していないため、水切りを取り付けた胴縁等のレベルに影響されるため上下の外装面に不陸が生じやすいものであった。
そこで、本発明は、外装パネル等に特別な加工をすることなく、外装パネルの組付けを行うことができ、建築基礎に配置させる場合や高さ方向に隣り合う外装パネルと接続させる際に水切りを介在させることで雨水等の影響を防止できる外装パネルの取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、裏面側に下方が開放する溝状の被嵌部を備える外装パネルと、起立状部を備える水切り材と、からなる外装パネルの取付構造であって、前記外装パネルの前記被嵌部が、前記水切り材の前記起立状部に上方から嵌入していることを特徴とする外装パネルの取付構造に関するものである。
また、本発明は、前記取付構造において、固定縦部と、該固定縦部から縦状空間を隔てて延在する被覆状部と、からなる上方固定材が、前記外装パネルの裏面に、前記固定縦部を上方に配置されて固定されることで、前記縦状空間が前記被嵌部となることを特徴とする外装パネルの取付構造をも提案する。
また、本発明は、前記取付構造において、前記水切り材は、建築基礎に配置されていることを特徴とする外装パネルの取付構造をも提案する。
また、本発明は、前記取付構造において、上下に接続される前記外装パネルのうち、上段パネルが前記被嵌部を備え、下段パネルに前記水切り材が固定されていることを特徴とする外装パネルの取付構造をも提案する。
また、本発明は、前記取付構造において、前記水切り材は、下向き片部を備え、前記下段パネルに取付可能な取付部が形成されていることを特徴とする外装パネルの取付構造をも提案する。
さらに、本発明は、前記取付構造において、前記上方固定材を上下逆に用いる下方固定材が、前記外装パネルの裏面に、前記固定縦部を下方に配置されて固定されることで、上方が開放する溝状の第二被嵌部が形成されることを特徴とする外装パネルの取付構造をも提案する。
本発明の外装パネルの取付構造は、裏面側に下方が開放する溝状の被嵌部を備える外装パネルと、起立状部を備える水切り材とを、被嵌部が起立状部に上方から嵌入されるように取り付けた構造であり、外装パネル等に特別な加工をすることなく、外装パネルの組付けを容易に行うことができ、水切り材により外装パネルの表面側下端から雨水等の浸入が防止されるため、外装パネルの裏面側に断熱材を配設しても、雨水等の影響を防止でき、継続的に断熱効果や防音効果を果たすことができる。そのため、各種の断熱材を裏面側に配設した外装パネルを、様々な用途に用いることができ、外壁等として建築基礎に配置させる場合や高さ方向に隣り合う外装パネルと接続させる際にも好適に用いることができる。
また、固定縦部と、該固定縦部から縦状空間を隔てて延在する被覆状部と、からなる上方固定材が、前記外装パネルの裏面に、前記固定縦部を上方に配置されて固定されることで、前記縦状空間が、前記被嵌部となる場合には、多くの外装材等を本発明に用いる外装パネルとして用いることができ、広く本発明を利用することができる。
また、前記水切り材は、建築基礎に配置されている場合には、建築基礎上に立設される外装パネルの下端からの水分の浸入が、水切り材で防止できるので、安定に外装パネルを建築基礎上に立設できる。
また、上下に接続される前記外装パネルのうち、上段パネルが前記被嵌部を備え、下段パネルに前記水切り材が固定されている場合には、その連結部分からの浸水を生ずることなく上下に外装パネルを連結させることができる。
また、前記水切り材は、下向き片部を備え、前記下段パネルに取付可能な取付部が形成されている場合には、下段パネルの上端に容易に水切り材を取り付けることができる。
さらに、前記上方固定材を上下逆に用いる下方固定材が、前記下段パネルの裏面に、前記固定縦部を下方に配置されて固定されることで、上方が開放する溝状の第二被嵌部が形成される場合には、より安定に上段パネルと下段パネルとを連結することができる。
(a)本発明の一実施例(実施例1)の準備段階を示す側面図、(b)その取付状態を示す側面図である。 (a)実施例1に用いた水切り材の側面図、(b)実施例2に用いた水切り材の側面図、(c)実施例1,2に用いた上方固定材の側面図、(d)実施例2に用いた下方固定材の側面図、(e)実施例1に用いたL字状材の側面図、(f)実施例1に用いた外装材の断面図である。 (a)実施例2の準備段階を示す側面図、(b)その取付状態を示す側面図である。
本発明の外装パネルの取付構造は、裏面側に下方が開放する溝状の被嵌部を備える外装パネルと、起立状部を備える水切り材と、からなり、前記外装パネルの前記被嵌部が、前記水切り材の前記起立状部に上方から嵌入していることを特徴とする。
そして、前記水切り材は、当然のことながら、水切り部を備えているが、この水切り部は外装パネルの下端を覆うように配設される。
以下、本発明に用いる外装パネル(外装材)、水切り材のそれぞれについて説明すると共に、外装材の裏面側に配設可能であって、外装パネルの一部ともできる断熱材についても簡単に説明する。
・外装パネル
本発明に用いる外装パネルは、最表側に外装材が配設されているものであって、その裏面側に少なくとも一層の断熱材が積層されていてもよい。即ち本発明における外装パネルとしては、外装材と断熱材とが重合状に一体化している態様も含まれるが、外装材のみで外装パネルが構成される態様も含まれる。なお、後者の態様でも、裏面側に断熱材等を配設することを禁止するものではないので、施工後の外装パネル(外装材)の裏面側に断熱材を取り付けるようにしてもよい。また、この外装パネルについては、特別な加工をすることなく組付けを行うことができるものであれば、その用途についても特に限定するものではなく、例えば外壁面を形成するための外壁パネルとして用いてもよいし、型枠兼用パネルとして用いてもよい。
本発明の外装パネルの取付構造は、具体的には外装パネルを建築基礎に配置させる態様(以下、第1の態様という)や高さ方向に隣り合う外装パネルを接続させる態様(以下、第2の態様という)とが含まれるが、何れの態様でも外装パネルについては、特別な加工をすることなく組付けを行うことができる。後述する図示実施例1は、第1の態様であって、後述する図示実施例2は、第2の態様である。
・外装材
本発明に用いられる外装材は、硬質で非透水性の素材から形成され、用途に応じた厚みや種類が選択される各種の金属製又はプラスチック製の板材等が好適に用いられるが、特にその素材を限定するものではなく、PCやALC等の高強度素材で形成されるものでもよいし、またその成形法を限定するものでもない。
この外装材の素材特性により、外装パネルが備える性状が設定されるので、例えば防火性、防災性、耐久性、遮音性、断熱性等の特性を適宜に付与することができる。
この外装材の裏面側には、下方が開放する溝状の被嵌部が備えられ、この被嵌部は、外装材に成形部位として一体的に形成されたものもよいし、別部材を固定することで付加的に被嵌部が形成されたものでもよい。後者の一例としては、後述する図示実施例のように固定縦部と、該固定縦部から縦状空間を隔てて延在する被覆状部と、からなる上方固定材を、外装パネルの裏面に固定する例が挙げられる。この例では、固定縦部が上方に配置されて固定されることで、縦状空間が被嵌部となる。
この外装材は、第1の態様でも第2の態様でも安定に立設できる構成が備えられていることが望ましい。具体的には、外装材の下端を、表面側が下降する傾斜状に成形(当接部)することで、第1の態様では建築基礎に取り付けられた水切り材、第2の態様では下段側の外装材に取り付けられた水切り材に安定に設置でき、且つ表面側が傾斜する設置面を形成できる。
なお、第1の態様でも第2の態様でも、用いる外装材の高さ方向の寸法を特定するものではなく、その用途についても、外壁材として用いる場合も型枠兼用外壁材として用いる場合も、第1の態様と第2の態様との何れかに限定されず、両態様を併用するものでもよい。
特にこの外装材を型枠兼用外壁材として用いる場合には、面板部の左右の側縁のうち、一方の側縁に定着部と接続部とを設け、他方の側縁に接続受部を設け、接続部と接続受部は定着部の内部空間にて接続可能であり、隣り合う外装材の接続部と接続受部を接続すると共に定着部表面を塞ぐ構成が挙げられる。
前記型枠兼用外壁材として用いる場合の定着部は、外装材の表面側に設けられることが望ましく、その大きさについても、セパレータの先端を接続可能であれば、例えばナット等を収容可能なものでもよく、特に限定されるものではない。
なお、この外装材の表面側に定着部を設ける場合には、実質的に定着部内にセパレータの先端(頭部)や取り付けたナット等を締め付けに要する工具等を挿入できないため、セパレータの先端(頭部)又は取り付けたナットの共周りを防止する構成を備えることが望ましい。また、この態様は、外装材の裏面側に平坦状面を形成し易いため、断熱材を配設する際に容易に配設できるという利点もある。
・水切り材
本発明に用いられる水切り材は、起立状部を備える構成であり、水切りを行う水切り部と起立状部とを有する。水切りを行う水切り部とは、具体的には連結部分に至った雨水を表面側下方へと導く部位であり、起立状部とは、上向き縦片であるから、この水切り材を言い換えると、上向き縦片である起立状部と、連結部分に至った雨水を表面側下方へと導く水切り部と、を備える部材となる。
この水切り材の起立状部は、前述のように上向き縦片であり、前記外装パネルの被嵌部がこの起立状部に上方から嵌入可能である。
水切り部は、前述のように連結部分に至った雨水を表面側下方へと導く部位であり、後述する図示実施例のように表面側へ隆出する曲面状でも、或いはく字状でもよい。なお、この水切り部は、前記外装材の下端(表面側が下降する傾斜状の当接部)が設置される部位であり、密着状に安定に設置される。
また、この水切り材は、第1の態様では建築基礎に、第2の態様では下段側の外装材に容易に且つ安定に設置できる構成が備えられていることが望ましい。
第1の態様における建築基礎に安定に設置できる構成としては、後述する図示実施例1では、裏面側に、下方が開放する縦長の取付溝が備えられている構成を採用している。この取付溝は、上向き縦片に上方から嵌入可能であるため、建築基礎に固定したL字状材の上向き縦片に上方から取り付けることにより、水切り材を建築基礎に容易に且つ安定に配置させることができる。
第2の態様における下段側の外装材に容易に且つ安定に設置できる構成としては、後述する図示実施例2では、水切り部の裏面側に、起立状部から下方へ延在する下向き縦片が設けられることにより下方が開放する三角状溝(取付部)が形成される構成を採用している。この取付部は、上方から嵌入可能であるため、下段側の外装材の上端(取付受部)に上方から容易に且つ安定に配置させることができる。
・断熱材
この断熱材は、前述のように外装パネルに用いられない態様もあるため必須の構成ではない。尤も本発明の取付構造では、外装材の裏面側への雨水の浸入を防止できるため、仮に外装材の裏面側に断熱材を配置したとしても、断熱性能や防火性能等の低下を懸念する必要がなく、非透水性の素材に限定されることもなく、どのような公知の断熱材をも適用できる。
なお、外装パネルが型枠兼用パネルとして用いられる場合には、断熱材にはセパレータと称される間隔保持部材が貫通する貫通孔が備えられていることが望ましい。このような断熱材としては、所定の肉厚を必要とする各種の合成樹脂発泡体でもよいし、石膏ボード、或いはPCパネルやALCパネル、それ以外の防火材や耐火材等の無機材料でもよいし、前記外装材の一面(片面)に予め一体化された構成でもよいし、或いは別体で準備されるものでもよい。また、複数の性能を有するもの、異なる性能のボード等を併用(積層)したもの、あるいは複数の性能を有する積層板であってもよい。更に、この断熱材に設けられる貫通孔は、セパレータが貫通してその先端が前記外装材の定着部に至って固定される。
外装パネルが型枠兼用パネル以外の用途、例えば外壁材として用いられる際などには、この断熱材にセパレータを挿着させるための貫通孔を設ける必要がなく、どのような材質のものでも前記外装材の裏面側に重合状に一体化させるようにしてもよい。
このような外装パネルと水切り材とからなる本発明の外装パネルの取付構造は、外装パネル等に特別な加工をすることなく、各種の外装パネルの組付けを容易に行うことができる。そして、外装パネルの裏面側に断熱材を配設しても、雨水等の影響を防止でき、継続的に断熱効果や防音効果を果たすことができる。
即ち裏面側に下方が開放する溝状の被嵌部を備える外装パネルと、起立状部を備える水切り材とを、被嵌部が起立状部に上方から嵌入するように取り付けた構造であり、水切り材によりの外装パネルの表面側下端から雨水等の浸入が防止されるため、外装パネルの裏面側に各種の断熱材を配設しても、雨水等の影響を防止でき、継続的に断熱効果や防音効果が果たされる。
そのため、各種の断熱材を裏面側に配設した外装パネルを、様々な用途に用いることができ、外壁等として建築基礎に配置させる場合や高さ方向に隣り合う外装パネルと接続させる際にも好適に用いることができる。
図1(a),(b)に示す実施例1の外装パネルの取付構造は、外装パネル1を建築基礎8上に立設状に配置させる前記第1の態様において、裏面側に下方が開放する溝状の被嵌部12を備える外装パネル1と、起立状部22を備える水切り材2と、からなり、外装パネル1の被嵌部12が、水切り材2の起立状部22に上方から嵌入している。
この実施例1に用いる外装パネル1は、裏面側(図の左方側)に断熱材が配設されておらず外装材のみで形成されているものであり、施工後の外装パネル1の裏面側に図示しない断熱材を取り付けるようにしてもよい。
この外装パネル1は、各種の金属製又はプラスチック製の板材等から形成される成形板材である。その裏面側には、下方が開放する溝状の被嵌部12が備えられるが、この被嵌部12は、図2(c)に示す上方固定材1Bをビス1cで固定することで付加的に形成されるものである。なお、この上方固定材1Bは、外装パネル1の面板部11に沿わされてビス1cが打ち込まれる固定縦部151と、該固定縦部151の下端に設けられる短横部152と、該短横部152から下方へ延在する縦片部153とからなる潰れたN字状(Z字状)であり、縦片部153と外装パネル1との間に縦状空間154が形成され、該縦状空間154が水切り材2の起立状部22に上方から嵌入される被嵌部12となる。
なお、この外装パネル1の側端部13,14については図2(f)に示すとおりであって、平板状の面板部11の左右の何れか一方(図では右方)端に設けた連結部13(重合片131)と、他方(図では左方)端に設けた連結受部14(被重合片141)とを、空間部19を挟んで重合して連結された高さ方向に長尺な、縦長の部材として形成されるアルミ等の押出型材である。
また、連結部13は、表面側へ立ち上げられた起立片134と、その上端を更に端側へ折曲された重合片131とを有する構成であり、前記連結受部14は、端側へ延在する被重合片141を有する構成である。なお、これらの重合片131及び被重合片141は、それぞれその先端が内側へ折曲された形状である。また、連結部13には、面板部11から直線状に延在する横片状の下片部132が形成されると共に下方が開放する溝状部133が形成され、連結受部14には、面板部11から段状に立ち上がる側片部142が内側が開放する溝状部143を介して形成されている。そして、被重合片141上に下片部132を重合させる際に下片部132の先端が溝状部133に嵌め込まれ、側片部142の上端が溝状部133に嵌め込まれるように連結することで、矩形筒状の空間部19が形成される。この空間部19は、上辺が重合片131にて、側辺が起立片134と側片部142にて、下辺が被重合片141及び下片部132にて矩形筒状に形成される。
形成される空間部19は、通常の外壁材として用いる場合には、ビスやボルト等の連結固定具を打ち込む連結固定部として用いられるが、この外装パネル1が型枠兼用外壁材として用いられる場合には、螺子部を有する定着材を収容させる定着部として用いられる。そして、被重合片141に形成された窪み141'は、連結固定具又は間隔保持部材(セパレータ)の先端が当接される部位である。
この空間部19が、定着部として用いられる場合には、図示しないコンクリートの打設空間を形成するための間隔保持部材の先端が定着される。
さらに、この外装パネル1の下端には、被嵌部12を水切り材2の起立状部22に取り付けた(上方から嵌入させた)際に、水切り材2の水切り部21の上面に安定に設置(密着状に載置)される当接部16が形成されている。
この実施例1に用いる水切り材2は、図2(a)に示すように水切りを行う水切り部21と上向き縦片である起立状部22とを備えている。なお、上記水切り部21は、起立状部22の下端よりやや上方から表面側へと隆状に形成されている。そのため、起立状部22は、水切り部21の基端より下方へ延在しており、水切り部21の裏面側に、下方が開放する三角状溝(取付部23)が形成されている。
ここで、水切りを行う水切り部21は、連結部分に至った雨水を表面側下方へと導く部位であり、上向き縦片である起立状部22(連結部分)に至った雨水を表面側下方へと導く傾斜片部211と垂下片部212と水返し部213とからなり、これらのうちの起立状部22と傾斜片部211はなだらかに連結され、傾斜片部211と垂下片部212もなだらかに連結されている。
また、この実施例1における水切り材2には、起立状部22の裏面側へL字状に突出する下向き片221が設けられ、この構成によって、下方が開放する縦長の取付溝24が形成されている。
なお、水切り材2は、建築基礎8に配置されるが、具体的にはこの建築基礎8にL字状材3が固定具3bにて固定されているので、この水切り材2の取付溝24が、L字状材3の上向き縦片31に上方から嵌入されるように容易に取り付けることができる。
この実施例1では、図1(a),(b)に示すように外装パネル1を建築基礎8上に立設状に配置させるが、予め、建築基礎8にはL字状材3が固定具3bにて固定され、外装パネル1の裏面側には上方固定材1Bが固定具1cにて固定されている。
まず、建築基礎8上のL字状材3の上向き縦片31に、前記水切り材2に設けた取付溝24が、上方から嵌入されるように容易に取り付けられる。
その後、外装パネル1の被嵌部12が、建築基礎8上に取り付けられた水切り材2の起立状部22に上方から嵌入するように取り付けられるが、その際に外装パネル1の下端(当接部16)は水切り材2の水切り部21の上面に当接(載置)される。
こうして、外装パネル1が水切り材2にて建築基礎8上に立設状に配置される。
こうして施工される実施例1の取付構造では、外装パネル1や水切り材2に特別な加工をすることなく、外装パネル1の組付けを容易に行うことができ、外装パネル1の下端からの水分の浸入が、水切り材2で防止できるので、安定に外装パネル1を建築基礎8上に立設できる。
しかも、外装パネル1の裏面側に水分が浸入しないので、図示しない断熱材を配設しても雨水等の影響を防止でき、継続的に断熱効果や防音効果を果たすことができる。そのため、各種の断熱材を裏面側に一体的に配設した外装パネルを、様々な用途に用いることができ、外壁等として建築基礎に配置させる場合や高さ方向に隣り合う外装パネルと接続させる際にも好適に用いることができる。
さらに、この実施例1では、外装パネル1の下端に、被嵌部12を水切り材2の起立状部22に取り付けた(上方から嵌入させた)際に、水切り材2の水切り部21の上面に安定に設置(密着状に当接)される当接部16が形成されているので、安定な設置が果たされる。
また、この実施例1では、上方固定材1Bが、前記外装パネル1の裏面に固定されることで、被嵌部12が形成されるので、多種類の外装パネルを用いることができ、広く本発明を利用することができる。
図3(a),(b)に示す実施例2の外装パネルの取付構造は、高さ方向に隣り合う外装パネル1',1"が、用いられる水切り材2'にて接続される前記第2の態様である。なお、上段側の外装パネル(以下、上段パネルという)1'と下段側の外装パネル(以下、下段パネルという)1"は、基本構造についてはそれぞれ前記実施例1における外装パネル1と同様であるが、符号を変更して区別できるようにしている。また、この実施例2における水切り材2'は、図2(b)に示すように水切り部21の裏面側に下方が開放する縦長の取付溝24が形成されていないが、下方へ長く延在している起立状部22',22"を備えている。なお、この実施例2における起立状部22',22"は、上方部分に符号22'を付し、下方部分に符号22"を付した。
そして、上段パネル1'に設けた被嵌部12が、水切り材2'の起立状部22'に上方から嵌入している構成については前記実施例1と全く同様であるから図面に同一符号を伏して説明を省略する。また、水切り材2'の水切り部21や取付部23も、前記実施例1の水切り材2と全く同様であるから図面に同一符号を伏して説明を省略する。
この実施例2では、水切り材2'の水切り部21の裏面側に設けられた取付部23が、下段パネル1"の上端(取付受部17)に取り付けられ、上段パネル1'に設けた被嵌部12が、水切り材2'の起立状部22'に上方から嵌入している。さらに、上段パネル1'の下端には、水切り材2'の水切り部21に安定に設置(密着状に載置)される傾斜状の当接部16が形成されている。そのため、上段側の下端(当接部16)と下段側の上端(取付受部17)とが、水切り部21(傾斜片部211)を挟んで突き合わせ状となり、極めて安定な設置が果たされる。
また、この実施例2の上段パネル1'の裏面側には、前記実施例1における外装パネル1と同様に上方固定材1Bが固定縦部151を上方に配置して固定されることで下方が開放する縦状空間154(被嵌部12)が付加的に形成される。そして、この被嵌部12が、水切り材2'の上方部分の起立状部22'に上方から嵌入される。
さらに、この実施例2の下段パネル1"の裏面側には、前記上方固定材1Bを上下逆に用いる下方固定材1Dが固定縦部155を下方に配置されて固定されることで上方が開放する縦状空間158が形成されている。なお、この下方固定材1Dは、図2(d)に示すように下段パネル1"の面板部11に沿わされてビス1cが打ち込まれる固定縦部155と、該固定縦部155の上端に設けられる短横部156と、該短横部156から上方へ延在する縦片部157とからなる潰れたN字状(Z字状)であり、縦片部157と下段パネル1"との間に縦状空間158が形成され、該縦状空間158が水切り材2'の下方部分の起立状部22"に下方から嵌入される取付溝である第二被嵌部18となる。
そのため、水切り材2'を下段パネル1"の上端(取付受部17)に上方から取り付ける際に、安定な設置が果たされる。即ち下方固定材1Dを用いずに第二被嵌部18が形成されなくても上方から嵌合させることができるが、第二被嵌部18に起立状部22"を上方から嵌入させることで、より安定に水切り材2"を取り付けることができる。
この実施例2では、図3(a),(b)に示すように上段パネル1'と下段パネル1"とを水切り材2'を用いて連結するが、予め、下段パネル1"の裏面側には下方固定材1Dが固定具1cにて固定され、上段パネル1'の裏面側には上方固定材1Bが固定具1cにて固定されている。
次に、下段パネル1"の上端(取付受部17)に、水切り材2'の取付部23を上方から嵌入させるが、その際に第二被嵌部18に、起立状部22"を上方から嵌入されるように取り付ける。
その後、上段パネル1'の被嵌部12が、取り付けた水切り材2'の起立状部22'に上方から嵌入するように取り付けられるが、下端(当接部16)が、水切り材2'の水切り部21の上面に当接(載置)されるように取り付けられる。
こうして、上段パネル1'と下段パネル1"が、水切り材2'にて高さ方向に連結されて配置される。
こうして施工される実施例2の取付構造では、外装パネルである上段パネル1'、下段パネル1"や水切り材2'に特別な加工をすることなく、上段パネル1'及び下段パネル1"の組付けを容易に行うことができ、上段パネル1'及び下段パネル1"の境界からの水分の浸入が、水切り材2'で防止できるので、安定に上段パネル1'及び下段パネル1"を高さ方向に連結できる。
しかも、上段パネル1'及び下段パネル1"の裏面側に水分が浸入しないので、図示しない断熱材を配設しても雨水等の影響を防止でき、継続的に断熱効果や防音効果を果たすことができる。そのため、各種の断熱材を裏面側に一体的に配設した外装パネルを、様々な用途に用いることができ、外壁材としても型枠兼用外装パネルとしても好適に用いることができる。
さらに、この実施例2では、上段パネル1'の下端に、被嵌部12を水切り材2'の起立状部22'に取り付けた(上方から嵌入させた)際に、水切り材2'の水切り部21の上面に安定に設置(密着状に当接)される当接部16が形成されているので、安定な設置が果たされる。
また、この実施例2では、前記水切り材2'が下向き片部(起立状部22")を備え、前記下段パネル1"に取付可能な取付部23が形成されているので、下段パネル1"の上端(取付受部17)に容易に水切り材2'を取り付けることができる。
しかも、上方固定材1Bを上下逆に用いる下方固定材1Dが、下段パネル1"の裏面に、固定縦部155を下方に配置されて固定されることで、縦状空間158が上方が開放する取付溝である第二被嵌部18となり、起立状部22"が嵌合されるので、より安定に上段パネル1'と下段パネル1"とを連結することができる。
1 外装パネル(外装材)
1' (上段側の)外装パネル(上段パネル)
1" (下段側の)外装パネル(下段パネル)
11 面板部
12 被嵌部
13 連結部
14 連結受部
16 当接部(下端)
17 取付受部(上端)
18 第二被嵌部
19 空間部
1B 上方固定材
1c 固定具
1D 下方固定材
2,2' 水切り材
21 水切り部
211 傾斜片部
212 垂下片部
213 水返し部
22 起立状部
22' 起立状部(の上方部分)
22" 起立状部(の下方部分)
23 取付部(三角状溝)
24 取付溝
3 L字状材
8 建築基礎

Claims (6)

  1. 裏面側に下方が開放する溝状の被嵌部を備える外装パネルと、起立状部を備える水切り材と、からなる外装パネルの取付構造であって、
    前記外装パネルの前記被嵌部が、前記水切り材の前記起立状部に上方から嵌入していることを特徴とする外装パネルの取付構造。
  2. 固定縦部と、該固定縦部から縦状空間を隔てて延在する被覆状部と、からなる上方固定材が、前記外装パネルの裏面に、前記固定縦部を上方に配置されて固定されることで、前記縦状空間が、前記被嵌部となることを特徴とする請求項1に記載の外装パネルの取付構造。
  3. 前記水切り材は、建築基礎に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外装パネルの取付構造。
  4. 上下に接続される前記外装パネルのうち、上段パネルが前記被嵌部を備え、下段パネルに前記水切り材が固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外装パネルの取付構造。
  5. 前記水切り材は、下向き片部を備え、前記下段パネルに取付可能な取付部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の外装パネルの取付構造。
  6. 前記上方固定材を上下逆に用いる下方固定材が、前記外装パネルの裏面に、前記固定縦部を下方に配置されて固定されることで、上方が開放する溝状の第二被嵌部が形成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の外装パネルの取付構造。
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