JP3989381B2 - 基礎天水切 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基礎天水切に関し、特にたとえば、建物の基礎天端とその上に設置される外壁パネルの下端との間に取付ける、基礎天水切に関する。
【0002】
【従来技術】
従来の基礎天水切の一例として図7に示すものがある。図7は、この基礎天水切1が適用される通気構法による木造建物の部分断面図である。基礎天水切1は、建物の基礎2の上方であって、軸組3の下端と外壁部4との間の隙間に配置されている。この基礎天水切1は、外壁板4dの内面に侵入する水、および外壁板4dの外面を伝わって流下する雨水等を基礎2の外側に流出させて建物内に入らないようにしている。
【0003】
建物を施工するときは、まず、基礎2上に軸組3を設置し、軸組3の下端の土台3aに基礎天水切1を取り付ける。次に、基礎天水切1と軸組3との外面を覆うように防水シート4aを貼り付け、外壁板下端支持金物4bおよび胴縁4cを取り付ける。そして、外壁板4dを外壁板下端支持金物4bに係合させて、胴縁4cの外面に取り付ける。
【0004】
このように、基礎天水切1は、外壁部4を軸組3に取り付ける前に、予め土台3aに取り付ける必要があるので、たとえば、外壁部4の施工後に水切1が破損などして交換する場合には、非常に手間が掛かるという問題がある。つまり、基礎天水切1を交換するときは、一旦、外壁部4を取り外し、この状態で基礎天水切1を交換し、そして、外壁部4を元のように取り付けるという大掛かりな工事が必要となる。
【0005】
また、水切1を取付ける前に、この水切1の内側に配置されるモルタル2aを基礎2の外面に施工しておく必要があり、このモルタル2aを十分に養生させた後に外壁部4を取り付けなければならない。したがって、これらを取り付ける時期がモルタル2aの養生期間だけ遅れることとなり、その後の作業工程も順次遅れるという問題がある。なお、モルタル2aを十分に養生させるのは、外壁板4d等を取り付ける際の、接触による破損を防止するためである。
【0006】
このような問題を解決するために、外壁パネルを取り付けた後に、この外壁パネルの下端と基礎との間に取り付けることができる基礎天水切が開示されている(たとえば、特許文献1参照。)。この基礎天水切と同様のタイプの基礎天水切を図8を参照して説明する。図8は、この基礎天水切5が適用される充填断熱構法による建物の部分断面図である。
【0007】
基礎天水切5を取り付けるときは、図8に示すように、まず、この基礎天水切5の水切本体5aの上部を外壁部4の下端に形成されている下地材4eにあてがった状態に配置する。そして、ビス5bを回転させることによって固定部材5cを下方に移動させる。これによって、水切本体5aの上部を下地材4eに押し付けるとともに、固定部材5cを基礎2の天端2bに形成されているモルタル2cに押し付ける状態となり、基礎天水切5を外壁部4の下端と基礎2との間に取り付けることができる。
【0008】
【特許文献1】
実開平7−16810号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図8に示す従来の基礎天端水切5では、図9に示すように、外貼断熱構法による建物には適用できないという問題がある。その理由は、図9に示す外貼断熱構法によると、図8に示す充填断熱構法に比べて、断熱材4fが軸組3の外側に取付けられるため、外壁部4が断熱材4fの分だけ厚くなり、外壁パネル4gの下地材4eが基礎2より外側に配置される。よって、基礎天水切5は外壁パネル4gの下端と基礎天端2bとの間で上下方向に突っ張る状態で取り付けることができない。この場合、基礎2を外壁パネル4gの下になるように厚みを大きくすることによって、基礎天水切5が突っ張ることができるようにすることが考えられるが、コストが嵩む。また、図8に示すモルタル2aの厚みを大きくすることも考えられるが、基礎の素材であるコンクリートより強度の低いモルタルに荷重がかかることは好ましくない。
【0010】
また、図8に示すように、空気層4hの下端である外壁パネル4gと、基礎天端2bとの隙間は、基礎天水切5およびモルタル2aの上端部によって塞がれているので、空気層4h内の空気が滞留する。これによって、空気層4h内に含有される湿気が排出されにくく結露やカビが発生するという問題が生じる。
【0011】
それゆえに、この発明の主たる目的は、基礎天水切の取付けが外壁パネルの施工手順に左右されず、しかも外壁パネルと基礎との位置関係に影響されず取付けることができる、基礎天水切を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、下地材の外側に外壁板を取付けた外壁パネルを基礎上に取付け、基礎天端と外壁パネル下端との間に取付ける基礎天水切であって、下地材の外側面に当接する固定当たり部、固定当たり部から下方外側に延びる水切部、水切部と間隔を隔てて設けられる下面部、下面部と水切部とを連結するかつ換気用通気孔が形成された連結部、下面部の奥部に開閉可能に設けられ下地材の内側面に当接して固定当たり部とともに下地材を挟みつける可動当たり部、および可動当たり部を下地材の内側面に当接した状態で固定する固定手段を備える、基礎天水切である。
【0013】
【作用】
この発明の基礎天水切は、基礎天端と、この基礎天端の上方に取り付けられている外壁パネルとの間に取り付けて使用できる。基礎天水切を取り付けるときは、まず、基礎天水切の固定当たり部を外壁パネルの下地材の外側面に当接させる。そして、固定手段を作動させて、可動当たり部が下地材の内側面に当接する位置までこの可動当たり部を移動させる。これによって、固定当たり部と可動当たり部とが下地材を挟みつける状態となって、基礎天水切を下地材に取り付けることができる。
【0014】
そして、基礎天水切の下面部と基礎天端との間にたとえばモルタルを介在させることによって、両者の間に形成される隙間を塞ぐことができるし、基礎天水切を基礎に対して確実に固定できる。
【0015】
また、雨水等は、たとえば外壁パネルの外面や目地部に装着されている目地材を伝わって流下するが、この雨水等を水切部に伝わらせて外側に排水できる。そして、外壁パネルの内側に形成されている空気層内の空気が換気されるように、連結部に形成されている換気用通気孔に外気を流入させることができる。そして、水切部を間に挟んで、その水切部の上側が雨水等の通路となり、水切部の下側が空気の通路となる。
【0016】
【発明の効果】
この発明の基礎天水切によると、外壁パネルの下地材を挟み込むことによって取り付けできるようになっているため、たとえば外壁パネルを基礎上に取り付けた後に、この基礎天水切を外壁パネルの下地材に取り付けることができる。したがって、設置されている基礎天水切を交換する場合、外壁パネルを取り外すことなく簡単に基礎天水切を交換できる。
【0017】
そして、基礎天水切を外壁パネルの下地材に取り付ける構成であるので、たとえば外壁パネルが基礎よりも外側に配置されている等の、外壁パネルと基礎との位置関係に影響されずに、様々な構法の建物にこの基礎天水切を適用できる。
【0018】
また、基礎天水切の連結部に換気用通気孔を形成したことにより、この通気孔と連通するたとえば空気層内の結露の発生を抑制できる。さらに、水切部の上側が雨水等の通路となり、水切部の下側が空気の通路となっており、両方の通路が分離されているので、雨水等やこの雨水等を含む湿度の高い空気が換気用通気孔に浸入することを防ぎ、空気層内の結露やカビの発生を効果的に防止できる。
【0019】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0020】
【実施例】
この発明に係る基礎天水切の一実施例を図1〜図4を参照して説明する。この基礎天水切は、建物の基礎の天端とその上に設置される外壁パネルの下端との間に取付けられるものである。図1は、この基礎天水切10を適用した外貼断熱構法の建物の部分断面図である。この建物は、基礎12の上に軸組14が設置されており、この軸組14の内側(建物内)に内壁部16および床構造18が設置されている。そして、軸組14の外側に外壁部20が取り付けられている。
【0021】
基礎12は、図1に示すように、軸組14を固定するアンカーボルト22が埋め込まれている。そして、その基礎天端12aには天端ならしモルタル24aが施されており、外側面12bにはモルタル24bが施されている。
【0022】
軸組14は、柱26を備えている。この柱26は、下面部が柱脚ピース28に形成されている柱受容筒30に挿入されて固定されている。柱受容筒30は、その下面に柱脚ベース32が溶接されていて、この柱脚ベース32がアンカーボルト22およびナット34で固定されている。この軸組14の内側には、内壁部16が取り付けられている。この内壁部16は、内壁板36および幅木38を有している。
【0023】
床構造18は、基礎12上に配置されている溝形鋼40を備えている。この溝形鋼40が軸組14の取付け部材42にボルト44で固定されている。そして、この溝形鋼40の上に根太46を介して床板48が配置されている。
【0024】
軸組14の外側には外壁部20が設置されている。外壁部20は、外壁パネル50および断熱材52を備えている。外壁パネル50は、外壁板54および下地材56を含む。この外壁パネル50は、パネル取付けピース58およびボルト(図示せず)によって軸組14に取り付けられている。この外壁パネル50と軸組14との間に断熱材52が配置されており、断熱材52と外壁板54との間に空気層60が形成されている。
【0025】
次に、図2(A)の横断面図を参照して、互いに隣り合う外壁パネル50の目地部62について説明する。目地部62に露出する両側の下地材56にそれぞれブレード64を取り付けてある。そして、この一対のブレード64の間に乾式目地材66を装着してある。また、下地材56には、図2(A)に示すように、換気用切欠き68が所定の間隔毎に設けられている。なお、この下地材56は、たとえば矩形の外壁板54の裏面であって、その外周縁に沿う矩形の枠状体として取り付けられている。
【0026】
基礎天水切10は、図2(B)に示すように、基礎天端12aと外壁パネル50下端との間であって、この下端に配置されている下地材56に取付けられている。この下地材56の下縁部には、突条70が形成されている。基礎天水切10は、この突条70の外側面56aと内側面56bとを両側から挟み込んでこの下地材56に取り付けられている。この基礎天水切10は、基礎天端12aに沿って配置された長尺物である。
【0027】
基礎天水切10は、たとえばアルミ等の金属製であり、押し出し成型によって形成されている。そして、図2(B)に示すように、鉛直方向に向かう板状の固定当たり部72を有している。固定当たり部72は、外壁パネル50の下地材56の突条70の外側面56aに当接しており、この固定当たり部72の内面下端から内側に突出する当接部74が形成されている。この当接部74は、突条70の下面に当接してこの固定当たり部72の取付け位置の位置決めをしている。そして、この固定当たり部72の下端から斜め下方外側に向かい、さらに下方に屈曲して延びる水切部76が形成されている。そして、この水切部76と間隔を隔ててその下方であって、ほぼ水平に配置された板状の下面部78を有している。この下面部78と水切部76とが板状の連結部80を介して連結している。この連結部80には、図3に示すように、換気用通気孔82が形成されている。この通気孔82は、水平方向に沿って多数形成されている。各通気孔82は、たとえば横幅が約4.5mm、縦の長さが約8mmの長孔である。通気孔82のピッチは、たとえば約8mmである。
【0028】
そして、下面部78の奥部に固定当たり部72に対して開閉可能に可動当たり部84が設けられている。下面部78と可動当たり部84とは、蝶番86を介して連結している。この蝶番86は、下面部の縁部に形成されている把持部88と、この把持部88に把持されている回転部90とからなっている。可動当たり部84は、所定の幅に形成された板状体であり、下地材56の内側面56bに当接して、固定当たり部72とともに下地材56の突条70を挟みつけるためのものである。
【0029】
また、図3に示すように、固定当たり部72と可動当たり部84とを連結するように、固定部92が設けられている。この固定部92は、呼び込みビス94およびナット96を備えている。呼び込みビス94は、通気孔82の1つに挿通しており、頭部94aが連結部80の外側に配置されている。この頭部94aは、通気孔82よりも大きく形成されている。そして、ビス94の先端は、可動当たり部84に形成されている挿通孔98に挿通しており、この先端にナット96が螺合している。ナット96は、水平に配置された短円柱状体に雌ねじが形成されたものである。このナット96は、可動当たり部84の内側面に形成された保持部100によって保持されている。この保持部100は、円筒形であり、長さ方向に切欠102が形成されている。この切欠102からビス94の先端が突出している。この可動当たり部84は、所定の間隔を隔てて多数設けられており、各可動当たり部84に対して固定部92が1つずつ設けられている。ただし、可動当たり部84の長さを長く形成して、各可動当たり部84に対して固定部92を2つ以上ずつ設けてもよい。
【0030】
さらに、図3に示すように、下面部78の下面には2つの板状の脚部104が形成されている。2つの脚部104のうち、外側に配置されているものは、外側に向かって斜め下方に延びている。そして、内側に配置されている脚部104は、垂直下方に向かって延びている。この2つの脚部104と下面部78の下面とによって囲まれた部分にモルタル24bの上端部が充填されている。このモルタル24bは、基礎12の外面に形成されている。これによって、基礎天水切10と基礎天端12aとの間に形成される隙間を塞ぐことができるし、基礎天水切10を基礎に対して固定できる。
【0031】
そして、可動当たり部84の下地材56の内側面56bに当接する部分84aには突条(突起)106を設けてある。この突条106は、固定当たり部72の下地材56の外側面56aに当接する部分72aには設けていないが、この部分72aにも設けてもよい。あるいは、突条106を、固定当たり部72の部分72aに設けて、可動当たり部84の部分84aに設けなくてもよい。さらに、突条106を両方に設けなくてもよい。
【0032】
このように、突条106を設けることによって、可動当たり部84および固定当たり部72が、下地材56の内側面56bおよび外側面56aを挟みつけたときに、この突条106が内側面56bや外側面56aに食い込むこととなり、基礎天水切10を下地材56にしっかりと取り付けることができる。つまり、この突起106はすべり止めであり、他の形状のすべり止めを用いることも可能である。
【0033】
次に、基礎天水切10の水切機能および換気機能について、図2(A)および図2(B)を参照して説明する。
【0034】
この水切機能によると、外壁パネル50の外面を伝わり流下する雨水等を、図2(B)の矢印108に示すように、基礎天水切10の水切部76の上面に沿わせて建物の外側に排出することができる。これによって、このようにして伝わり流下する雨水等が外壁パネル50の内側に浸入しないようにできる。
【0035】
また、この水切機能によると、図2(A)に示すように、目地部62に雨水等が浸入しないように、目地部62に乾式目地材66を装着してあるが、この乾式目地材66を伝わり流下する雨水等が、乾式目地材66の先端部よりも建物の内側に浸入しないようにすることができる。つまり、乾式目地材66のひれ110の4つの隙間112および乾式目地材66表面を伝わり流下することがある雨水等を、図2(B)の矢印114に示すように、水切部76の上面に沿わせて建物の外側に排出することができる。
【0036】
換気機能によると、図2(B)の矢印116で示すように、建物の外側の空気は、水切部76の下方であって、連結部80に形成されている多数の換気用通気孔82から流入し、さらに外壁パネル50の下地材56に形成されている換気用切欠き68を通って、外壁パネル50の内側に形成された空気層60に流入する。そして、別に形成されている出口(図示せず)から流出する。このように空気層60の空気が対流するので、空気層60内の空気を換気できる。よって、空気層60内の結露やカビの発生を抑制できる。
【0037】
このように、この基礎天水切10によると、水切部76の上側が雨水等の通路となり、水切部76の下側が空気の通路となっており、両方の通路が分離されているので、雨水等やこの雨水等を含む湿度の高い空気が換気用通気孔82に浸入することを防ぎ、空気層60内の結露やカビの発生を効果的に防止できる。
【0038】
次に、基礎天水切10の取付け手順を図4を参照して説明する。図4(A)に示す状態では、基礎12および軸組14が設置されており、この軸組14に外壁パネル50が取り付けられている。この状態で基礎天水切10の固定当たり部72を外壁パネル50の下地材56の外側面56aに当接させる。そして、図4(B)に示すように、工具118を使用して呼び込みビス94を締める方向に回転させて、可動当たり部84を固定当たり部72(下地材56の内側面56b)に向かう方向(閉じる方向)に移動させる。このようにして、図4(C)に示すように、基礎天水切10の固定当たり部72および可動当たり部84が、外壁パネル50の下地材56の下縁に形成されている突条70の外側面56aおよび内側面56bを両側から挟みつける状態にする。これによって、この基礎天水切10を、外壁パネル50の下端と基礎天端12aとの間であって、外壁パネル50の下地材56に固定して取り付けることができる。次に、図4(D)に示すように、基礎12の外面にモルタル24bを形成する。このモルタル24bの上部は、基礎天水切10の下面部78に形成されている脚部104と、基礎天端12aの表面に形成されているモルタル24aとの間に介在して、この隙間を塞ぐとともに、基礎天水切10を基礎12に対してしっかりと固定している。
【0039】
この基礎天水切10によると、図4に示すように、外壁パネル50の下地材56を挟み込むことによって取り付けできるようになっているため、たとえば外壁パネル50を基礎12上に設置されている軸組14に取り付けた後に、この基礎天水切10を外壁パネル50の下地材56に取り付けることができる。したがって、設置されている基礎天水切10を交換する場合、外壁パネル50を取り外すことなく簡単に基礎天水切10を交換できる。なお、基礎天水切10は取り外すときは、呼び込みビス94をゆるめて、固定当たり部72および可動当たり部84を下地材56から外せばよい。
【0040】
そして、外壁パネル50および基礎天水切10を取り付けた後に、基礎12の外面にモルタル24bの施工ができるので、モルタル24bの養生期間に影響されずに、外壁パネル50およびそれ以外の部材等の施工を行うことができる。よって、これらの施工をスムースに進めることができる。
【0041】
また、基礎天水切10を外壁パネル50の下地材56に取り付ける構成であるので、たとえば外壁パネル50が基礎12よりも外側に配置されている等の、外壁パネル50と基礎12との位置関係に影響されずに、様々な構法の建物にこの基礎天水切10を適用できる。
【0042】
たとえば、図5に示す外貼断熱構法による建物は、図1に示す同構法の建物と比較して、外壁パネル50の位置が基礎12の位置よりも外側に配置されている例である。つまり、図5に示す基礎12の幅が図1に示す基礎の幅よりも狭く形成されている。これ以外は、図1に示す実施例と同等であるので、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの詳細な説明を省略する。
【0043】
この場合においても、図1に示す実施例と同様に、呼び込みビス94を締め付けることによって、基礎天水切10の可動当たり部84および固定当たり部72が、下地材56の内側面56bおよび外側面56aを挟みつける状態となる。これによって、この基礎天水切10を外壁パネル50の下地材56にしっかりと取り付けることができる。
【0044】
そして、図1に示す実施例と同様に、基礎12の外面にモルタル24bを形成することによって、基礎天水切10の下面部78と基礎天端12aのモルタル24aとの間に形成される隙間を塞ぐことができるし、基礎天水切10を基礎12に対して固定できる。
【0045】
次に、図6に示す充填断熱構法による建物は、図1に示す外貼断熱構法の建物と比較して、外壁パネル50が基礎12の中心に近い位置に配置されている例である。つまり、図6に示す構法では、断熱材52が軸組14内に収容されているので、この断熱材52の厚みの分だけ外壁パネル50が基礎12の中心に近い位置に配置されている。これ以外は、図1に示す実施例と同等であるので、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの詳細な説明を省略する。
【0046】
この場合においても、図1および図5に示す実施例と同様に、基礎天水切10を外壁パネル50の下地材56にしっかりと取り付けることができる。
【0047】
そして、図1に示す実施例と同様に、基礎12の外面にモルタル24bを形成することによって、基礎天水切10の下面部78(脚部104)と基礎天端12aのモルタル24aとの間に形成される隙間を塞ぐことができるし、基礎天水切10を基礎12に対して固定できる。
【0048】
なお、図6に示す実施例では、基礎天水切10の連結部80に形成されている換気用通気孔82を塞ぐようにモルタル24bを形成してあるが、これに代えて、図1および図5に示す実施例と同様に、換気用通気孔82を塞がないようにモルタル24bを形成してもよい。
【0049】
ただし、上記実施例では、図2に示すように、脚部104を設けたが、この脚部104を省略してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る基礎天水切を適用した建物の部分断面図である。
【図2】(A)は図1実施例に示す外壁パネルを下地材の個所で水平方向に切断した拡大横断面図、(B)は図1実施例に示す基礎天水切の拡大縦断面図である。
【図3】図1実施例に係る基礎天水切の拡大斜視図である。
【図4】(A)は図1実施例に係る基礎天水切を取り付けるために固定当たり部を下地材に当てがった状態を示す断面図、(B)は図4(A)に示すビスを締め付ける状態を示す断面図、(C)は図1実施例に係る基礎天水切を下地材に取り付けた状態を示す断面図、(D)は図4(C)に示す基礎天水切と基礎天端との間の隙間をモルタルで塞いだ状態を示す断面図である。
【図5】図1実施例に係る基礎天水切を他の建物に適用した例を示す部分断面図である。
【図6】図1実施例に係る基礎天水切をさらに他の建物に適用した例を示す部分断面図である。
【図7】従来の基礎天水切が木造建物に適用されている例を示す部分断面図である。
【図8】従来の他の基礎天水切が充填断熱構法による建物に適用された例を示す部分断面図である。
【図9】図8に示す従来の基礎天水切を適用することができない建物の部分断面図である。
【符号の説明】
10…基礎天水切
12…基礎
12a…基礎天端
14…軸組
24b…モルタル
50…外壁パネル
54…外壁板
56…下地材
56a…下地材の外側面
56b…下地材の内側面
72…固定当たり部
72a…固定当たり部の内面
76…水切部
78…下面部
80…連結部
82…換気用通気孔
84…可動当たり部
84a…可動当たり部の内面
92…固定手段
94…ビス
96…ナット
104…脚部
106…突起

Claims (4)

  1. 下地材の外側に外壁板を取付けた外壁パネルを基礎上に取付け、基礎天端と外壁パネル下端との間に取付ける基礎天水切であって、
    前記下地材の外側面に当接する固定当たり部、
    前記固定当たり部から下方外側に延びる水切部、
    前記水切部と間隔を隔てて設けられる下面部、
    前記下面部と前記水切部とを連結するかつ換気用通気孔が形成された連結部、前記下面部の奥側に開閉可能に設けられ前記下地材の内側面に当接して前記固定当たり部とともに前記下地材を挟みつける可動当たり部、および
    前記可動当たり部を前記下地材の前記内側面に当接した状態で固定する固定手段を備える、基礎天水切。
  2. 前記固定手段は、前記可動当たり部に取り付けた角度可変のナット、および前記ナットに螺合するとともに前記連結部と連結するビスを含む、請求項1記載の基礎天水切。
  3. 前記下面部下面から延びてモルタルで前記水切を固定するための脚部を設けた、請求項1または2記載の基礎天水切。
  4. 前記固定当たり部の内面、および前記可動当たり部の内面のうち少なくとも一方にすべり止めを設けた、請求項1ないし3のいずれかに記載の基礎天水切。
JP2003022037A 2003-01-30 2003-01-30 基礎天水切 Expired - Fee Related JP3989381B2 (ja)

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