JP5616158B2 - 巾木および巾木の施工方法 - Google Patents

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本発明は、建物内の壁部と床部とのコーナー部に設けられる巾木であって、特に、建物内に食品や医薬品を扱うようなクリーンルームを構成する壁体の下端部に設けられる巾木および巾木の施工方法の技術分野に関するものである。
一般に、建物内において、床部に立設する壁体の下端部には、汚れ防止や補強を兼ねて壁面に沿って長尺状の巾木を設けることがあるが、この場合に、巾木が平板板状に形成され、巾木と床面とにより形成されるコーナー部が直角状となると、該コーナー部にゴミや埃が溜まりやすいうえ、該溜ったゴミや埃を掃除しにくいという問題がある。そこで、巾木に湾曲片部を設けて、該湾曲片部の上端縁部を壁面に密着させ、下端縁部を床面に密着させることで壁面と床面とのあいだのコーナー部を湾曲面として、ゴミや埃が溜まりにくくするとともに、掃除しやすいようにしたものが知られている。ところで、このような巾木を、食品や医薬品を扱う工場のように耐腐食性や耐薬品性が要求されるような条件下に設ける場合では、巾木と壁面、巾木と床面の各連結部(接続部)における密着性を向上させて、これら連結部に水やカビ等の細菌が浸入するのを防止することが要求される。そこで、湾曲片部の上下の端縁部にそれぞれ固定片を折曲形成し、これら固定片を壁面側と床面側とにそれぞれ固定し、これら固定片による固定部に、それぞれ密着手段(封止手段)を適宜施すようにしたものが提唱されている(特許文献1、2)。しかるに、特許文献1、2のものは、巾木と床部側の密着手段を構成するにあたり、巾木の固定片と湾曲片部とのあいだに床面に対して起立する垂直片部を形成し、巾木を床面に設置した後に、予め躯体として設けられる床部に仕上げ材を施工する床工事を実施して、新規の床面となる仕上げ材の上面と湾曲片部の下端縁部位置とを同レベルになるようにすることで、固定片を仕上げ材により埋設状として、床部に対してガタつきなく密着状に固定するようにしている。この場合に、前記従来の床工事は、クリーンルーム全域の床部に施工しなければならないうえ、モルタルを打設する等の湿式の工事となっている。このため、施工が大がかりで煩雑になるばかりでなく、施工時間が長期にわたり、コスト高になるという問題がある。さらには、このようなクリーンルームを改修しようとした場合、巾木設置後に施工された床部の仕上げ材を撤去する作業が必要となるが、該撤去作業が面倒、かつ、煩雑であるばかりでなく、経費が嵩むため、改修し難いという別の問題もある。
一方、巾木を、床部に固定される床レールと、湾曲片部を備えたRカバーと、床レールおよびRカバーを上方から覆う巾木カバーとにより構成して、巾木の施工後に床部の工事を省略するようにしたものが提唱されている(特許文献3)。
特開平9−302908号公報 特開2000−265658号公報 実開昭57−66111号公報
しかるに、前記特許文献3のものは、巾木を乾式の施工で取付けることができて、巾木の施工工程の簡略化、施工時間の短縮を図れるが、Rカバーの上部に設けられる巾木カバーとのあいだに段差が形成されているばかりでなく、Rカバーの湾曲片部の下端部が単に床面に載置されている状態となっているので、これらRカバーと巾木カバーとの連結部、Rカバーと床部との連結部における封止性をそれぞれ充分に確保することができず、これらの連結部から水やカビ等の細菌が浸入する等の初期の問題が依然として解決されないという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、床部に立設する壁体の下端部に、壁面下端部と床面とのコーナー部を湾曲面とする湾曲片部を備えた巾木を構成するにあたり、前記巾木を、湾曲片部と、湾曲片部の上端縁部から下方に垂下する第一垂直片部と、湾曲片部の下端縁部から下方に垂下する第二垂直片部とを備えて構成し、巾木の第一垂直片部を壁面に沿って一体化する一方、床部には、第二垂直片部の上下方向長さと同じか、該上下方向長さよりも長い溝深さを有する凹部を形成して、巾木の少なくとも第二垂直片部の上端部を、湾曲片部の下端縁部が床面と面一状になるよう位置合わせして前記凹部に没入せしめるとともに、凹部に充填材を充填して、壁面から、巾木の湾曲片部、充填材、床面に至る外面を無段状に面合せしたことを特徴とする巾木である。
請求項2の発明は、床部に立設する壁体の下端部に、壁面下端部と床面とのコーナー部を湾曲面とする湾曲片部を備えた巾木を構成するにあたり、前記巾木を、湾曲片部と、湾曲片部の上端縁部から下方に垂下する第一垂直片部と、湾曲片部の下端縁部から下方に垂下する第二垂直片部とを備えて構成し、巾木の第一垂直片部を壁面に沿って一体化する一方、床部に凹部を形成して、巾木の少なくとも第二垂直片部の上端部を、湾曲片部の下端縁部が床面と面一状になるよう位置合わせして前記凹部に没入せしめるとともに、凹部に充填材を充填して、壁面から、巾木の湾曲片部、充填材、床面に至る外面を無段状に面合せし、巾木は、パネル体と、該パネル体の高さ調整をするべくパネル体の下端部に連結される高さ調整部材とにより構成される壁体の高さ調整部材の下端部に一体化されるものとし、巾木の下端部は、高さ調整部材の下端部とともに前記床部の凹部に没入する構成としたことを特徴とする巾木である。
請求項3の発明は、床部に立設する壁体の下端部に、壁面下端部と床面とのコーナー部を湾曲面とする湾曲片部を備えた巾木を構成するにあたり、前記巾木を、湾曲片部と、湾曲片部の上端縁部から下方に垂下する第一垂直片部と、湾曲片部の下端縁部から下方に垂下する第二垂直片部とを備えて構成し、巾木の第一垂直片部を壁面に沿って一体化する一方、床部に凹部を形成して、巾木の少なくとも第二垂直片部の上端部を、湾曲片部の下端縁部が床面と面一状になるよう位置合わせして前記凹部に没入せしめるとともに、凹部に充填材を充填して、壁面から、巾木の湾曲片部、充填材、床面に至る外面を無段状に面合せし、巾木は、第一、第二垂直片部から互いに対向する方向に突出する補強リブが形成されていることを特徴とする巾木。
請求項4の発明において、床部に立設する壁体の下端部に、壁面下端部と床面とのコーナー部を湾曲面とする湾曲片部を備えた巾木の施工方法であって、前記巾木を、湾曲片部と、湾曲片部の上端縁部から下方に垂下する第一垂直片部と、湾曲片部の下端縁部から下方に垂下する第二垂直片部とを備えて構成し、巾木の第一垂直片部を壁面に沿って一体化する工程と、床部に第二垂直片部の上下方向長さと同じか、該上下方向長さよりも長い溝深さを有する凹部を形成する工程と、巾木の少なくとも第二垂直片部の上端部を、湾曲片部の下端縁部が床面に面一状になるよう位置合わせして前記凹部に没入せしめる工程と、凹部に充填材を充填する工程とを有し、壁面から、巾木の湾曲片部、充填材、床面に至る外面を無段状に面合せしたことを特徴とする巾木の施工方法である。
請求項1、4の発明とすることにより、巾木を壁体と床部とに対して無段状に面合せした状態で連結できて封止性に優れ、壁体や床部の耐腐食性や耐薬品性の向上を図ることができるものでありながら、乾式の施工とすることができ、従来のように、巾木の固定後に湾曲片部と床面との段差をなくすための湿式の床工事をする必要がなく、施工時間の大幅な短縮、コスト低下に寄与でき、しかも、改修作業を容易に行なうことが可能となる。
請求項2の発明とすることにより、施工時間のさらなる短縮が期待できるうえ、巾木のガタつきを防止できる。
請求項3の発明とすることにより、巾木の表裏方向における強度アップを図れる。
壁体の一部を切欠いた正面図である。 図2(A)、(B)はそれぞれ要部の側面断面図、図2(A)におけるX−X断面図である。 出隅部の一部を切欠いた斜視図である。 入隅部の一部を切欠いた斜視図である。 要部の分解側面断面図である。 図6(A)、(B)はそれぞれ要部に仕上げ手段を施した状態の側面断面図、斜視図である。 図7(A)、(B)はそれぞれ要部に別の仕上げ手段を施した状態の側面断面図、斜視図である。 図8(A)、(B)はそれぞれ第二の実施の形態における要部の側面断面図、巾木の側面断面図である。 第二の実施の形態における要部の斜視図である。 図10(A)、(B)はそれぞれ第三の実施の形態における要部の側面図、斜視図である。
以下、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は建物内を仕切る壁体であって、該壁体1は例えば四方を囲繞するように設けることで、薬品製造等の目的で使用されるクリーンルームとなるように構成されている。前記壁体1は、本実施の形態では乾式の施工で立設されるものであって、複数枚のパネル体2と、これらパネル体2の下端部が高さ調整自在に連結される高さ調整部材3とにより構成されている。そして、壁体1の上端部は、天井部に固定され、下方に垂下する固定具4により固定される一方、壁体1の下端部となる高さ調整部材3は、床部5に一体的に固定されるように構成されている。
前記各パネル体2は、表裏一対の面板2aと、これら面板2a間に介装されるコア材2bとを備えて構成されており、本実施に形態では、高さ方向に長い形状となっている。これらパネル体2は、短尺方向両端面にそれぞれに図示しない凹部、凸部が形成されており、互いの凹部と凸部とを高さ方向にスライド嵌合することにより、短尺方向に隣接するパネル体2同士が表裏方向のズレ止めがなされた状態で連結されるように構成されている。
前記床部5は、壁体1の立設部に位置して凹部6が形成されており、該凹部6の底片6aに壁体1の下端部となる高さ調整部材3下端部が固定されるように構成されている。ここで、第一の実施の形態の凹部6は、溝幅が広く形成されており、高さ調整部材3の下端部と、該高さ調整部材3下端部の表裏にそれぞれ固定される後述する一対の巾木7の下端部とが遊嵌状に没入する溝幅を有して形成されている。
そして、壁体1は、床部5の凹部底片6aに高さ調整部材3を固定し、該高さ調整部材3の上部にパネル体2の複数枚を適宜連結支持させるとともに、天井部側から垂下する固定具4にパネル体2上端部を連結することにより、床部5に立設するように構成されている。前記壁体1により仕切られたクリーンルームは、壁体1下端部となる高さ調整部材3下端部の表裏面(室内外面)に、表裏一対の巾木7がそれぞれ固定されている。前記巾木7には湾曲片部7aが設けられており、壁体1の下端部と床部5とにより形成されるコーナー部を湾曲面とするように構成されており、これによって、クリーンルームの周縁部にゴミが溜りにくくなるとともに、掃除が容易になり、さらに、巾木7を後述するように構成して壁体1下端部と床部5とのコーナー部に固定することにより、壁体1と巾木7、巾木7と床部5との連結部の密着性が優れて耐腐蝕性、耐薬品性に優れたクリーンルームとなるように構成されている。
尚、本実施の形態では、壁体1、巾木7、床部5の外面(床面F)に、後述する仕上げ手段が施工されており、これによって、クリーンルームの耐腐蝕性、耐薬品性が一層優れるように構成されている。
つぎに、壁体1の構成を設置手順、巾木7の施工手順を図2、3、4に基づいて説明するが、これら図面は、後述する仕上げ手段が実施する前の段階を示す図面となっている。
まず、高さ調整部材3は、クリーンルームの外形状に合わせて適宜連結された長尺体となっており、床部5の凹部底片6aに固定されるベース体8と、該ベース体8に内装される螺子受け体9と、該螺子受け体9に対して高さ調整自在に固定され、壁体1の形状にあわせて適宜連結されたパネル体2の下端部を支持するパネル支持体10とを用いて構成されており、これらベース体8、螺子受け体9、パネル支持体10とは、それぞれ金属材により一体型成形されている。
前記ベース体8は上下一対の上下側片8a、8bと、表裏方向に対向する一対の表裏側片8c、8dとにより断面四角筒形状に形成されている。前記ベース体8は、表裏側片8c、8dの上端部が上側片8aよりも上方に突出して形成されており、また、上側片8aには長尺方向所定間隔を存して複数の貫通孔8eが開設されている。そして、ベース体8の上下、表裏側片8a、8b、8c、8dにより形成される四角筒内に螺子受け体9が内装されている。
前記螺子受け体9は、表裏一対の表裏側片9a、9bと上側片9cとにより下方が開口する断面コ字形状に形成されており、表裏側片9a、9bがベース体下側片8bに載置する状態で内装されている。前記螺子受け体9の上側片9cはベース体上側片8aとのあいだに所定間隙を存するように構成されており、ベース体上側片8aに開設された貫通孔8eの対向部位には、貫通孔9d、または、螺子溝9eがそれぞれ長尺方向に複数形成されている。
また、前記ベース体8の下側片8bには、上側片8aの貫通孔8eと螺子受け体9の貫通孔9dとに連通する部位に位置して複数の固定用貫通孔8fが開設されている。そして、ベース体8は、下側片8bを床部5の凹部底片6aの溝幅方向中間部に突き当て、ベース体下側片8bの固定用貫通孔8fにそれぞれ挿通した複数の固定ボルト11を、底片6aに複数形成された螺子孔6bにそれぞれ螺合することにより凹部6に一体的に固定されるように構成されており、これによって、ベース体8は、下端部が凹部6に没入する状態で固定されている。
そして、このように固定されたベース体8に対し、螺子受け体9に形成される螺子孔9eに連通する上側片8aの複数の貫通孔8eにそれぞれ調整ボルト12を挿入し、これら調整ボルト12を螺子受け体螺子孔9eにそれぞれ螺合することにより、複数の調整ボルト12が螺子受け体9に支持されるように構成されている。このとき、各調整ボルト12は、螺子孔9eへの螺合量の調整に基づいてベース体8に対する調整ボルト12の頭部12a位置を調整できるように構成されている。
また、前記パネル支持体10は、前述したように凹部6に固定されたベース体8に支持される部材であり、表裏一対の表裏側片10a、10bと上側片10cとにより断面コ字形状に形成されており、ベース体8の上方から組込むことでベース体8に外嵌支持される構成となっている。ここで、パネル支持体10の表裏側片10a、10bは、外側面がパネル体2の表裏面2aと面一状になり、かつ、内側面がベース体表裏片8c、8dに摺接するように寸法設定されており、ガタつきなくベース体8に組込まれるように構成されている。さらに、パネル支持体上側片10cの表裏方向両端部には、下方に向けて突出する一対のリブ10dが形成されている。
そして、パネル支持体10はベース体8に外嵌支持されるが、ベース体上側片8aから螺入する調整ボルト12の頭部12aがベース体表裏片8c、8d上端部より下方に位置する場合では、パネル支持体上側片10cがベース体表裏側片8c、8dに当接し、かつ、パネル支持体リブ10dがベース体上側片8aに当接する状態でベース体8の支持を受けるように設定されている。これに対し、調整ボルト12の頭部12aがベース体表裏側片8c、8dの上端部より上方に位置してベース体8から上方に突出する場合では、パネル支持体上側片10cが調整ボルト頭部12aに当接して支持を受けるように構成されており、この場合では、調整ボルト頭部12aがベース体8から突出する分だけパネル支持体10を上位に位置させることができるように構成されている。これによって、高さ調整部材3は、調整ボルト12の螺合調整に基づいてパネル支持体10のベース体8に対する高さを調整し、もって、パネル支持体10の上部に連結されるパネル体2の高さ調整ができるように構成されている。
尚、10eは上側片10cから上方に向けて突出形成された係合突部であって、パネル体2の連結時に、パネル体2の下端部に形成された凹部2cを前記係合突部10eに外嵌させることにより、パネル体2の表裏方向の位置ズレ防止がなされるように構成されている。
そして、壁体1は、予め床部5の凹部6に高さ調整部材3を固定し、続いてパネル体2を高さ調整部材3による高さ調整をしつつ、パネル支持体10に連結することにより構成されている。
一方、前記巾木7は金属材(アルミニウム)により一体的に型成形された長尺体であって、上下方向に湾曲し、壁体1の壁面と床部5の床面とのコーナー部を湾曲面とする湾曲片部7aと、湾曲片部7aの上端縁部から下方に垂下する第一垂直片部7bと、湾曲片部7aの下端縁部から下方に垂下する第二垂直片部7cとを備えて形成されている。これら第一、第二垂直片部7b、7cの下端部には、互いに対向する側に向けて直交状に折曲する第一、第二折曲片7d、7eがそれぞれ形成されている。ここで、湾曲片部7aの下端縁部から垂下する第二垂直片部7cの上下方向長さは、前記床部5に形成される凹部6の溝深さと略同長さとなるように形成されている。また、本実施の形態の第一垂直片部7bは下方に長く形成されており、第一、第二垂直片部7b、7cの下端部にそれぞれ設けられる折曲片7d、7e同士は、互いに面一状となって水平面となるように構成されている。
さらに、巾木7は、第一、第二垂直片部7b、7cの上下方向中間部から互いに対向する側に突出する補強リブ7fが一体形成されており、これによって、巾木7は、表裏方向の強度アップが図れるように構成されているが、本実施の形態の補強リブ7fは、第一、第二垂直片部7b、7c同士を連結する状態に形成されている。
このように構成された巾木7は、表裏一対のものが床部5の凹部6に立設された壁体1(高さ調整部材3)の下端部表裏面に沿ってそれぞれ固定されるが、本実施の形態の凹部6は、前述したように、高さ調整部材3と、表裏一対の巾木7との各下端部が没入可能な溝幅に形成されている。そして、表裏一対の巾木7は、それぞれ第一垂直片7bをパネル支持体表裏側片10a、10b(壁体1の壁面)にそれぞれ当接する状態とするとともに、各巾木7の第一、第二折曲片7d、7eをそれぞれ凹部底片6aに当接する状態とすることにより、各湾曲片部7aの下端縁部(第二垂直片部7cの上端縁部)と床面Fとが位置合わせされ、湾曲片部7aが壁面(壁体1)と床面F(床部5)とのコーナー部に対向する湾曲面を構成するように設定されている。この状態において、巾木7の第一垂直片7bとパネル支持体表裏側片10a、10bとのあいだを、一体化手段として例えば両面テープを用いて一体固定することにより、巾木7と高さ調整部材3下端部との一体化がなされ、高さ調整部材3下端部と表裏一対の巾木7下端部とが凹部6に没入状に固定されるように構成されている。
このように、表裏一対の巾木7と高さ調整部材3(パネル支持体10)とを凹部6において一体化した状態において、各巾木7の湾曲片部7aの上端縁部とパネル支持体表裏側片10a、10b(本発明のパネル面に相当する)との外面とは、面合わせされてほぼ面一状となっており、パネル支持体表裏側片10a、10bから各巾木湾曲片部7aに至る部位の外面が無段状に連続して封止性に優れるように構成されている。また、各巾木7の第二垂直片7cの上下方向長さは、前述したように、凹部6の溝深さと同長さに設定されており、これによって、各巾木湾曲片部7aの下端縁部(第二垂直片7cの上端縁部)と床面Fとが位置合わせされて、ほぼ同位置(面一状)となるように構成されている。
また、表裏一対の巾木7と高さ調整部材3とを凹部6に没入固定した状態において、表裏の巾木7の第二垂直片7cと、凹部6の表裏方向に対向する溝側片6cとのあいだにはそれぞれ間隙が形成されている。そして、これら表裏の間隙に、床面Fと面一状になるよう充填材13をそれぞれ充填することにより、巾木7と床部5とのあいだが封止されるとともに、巾木7の床部5への固定が一層確実になるように構成されている。この状態において、巾木湾曲片部7aの下端縁部と充填材13外面とが面合わせされて略面一状となり、湾曲片部7aから充填材13、床面Fに至る部位の外面が無段状に連続して封止性に優れるように構成されている。
これによって、壁体1の立設、巾木の設置工事を乾式の施工とするものでありながら、各巾木7が壁体1と床部5とに対して無段状に面合せされた状態で連結されて封止性のよいものとなって、巾木7施工部位の耐腐食性、耐薬品性に優れるように構成されている。
さらに、壁体1と壁体1とが直交状に交わる部位において、壁体1は、図3、4に示すように、高さ調整部材3およびパネル体2の幅方向一方の端面を45度の角度を存して切欠き、これら切欠かれた端面同士を突当てることにより壁体1の表裏に出隅部、入隅部を形成するように構成されている。そして、壁体1の出隅部および入隅部の下端部には、直線状の壁体1の下端部に設けられる巾木7とは別に予め用意された専用の出隅用巾木14、入隅用巾木15が固定されるように構成されている。これら出隅用、入隅用巾木14、15は、前記巾木7を適宜形状に切欠き、該切欠いた端面同士を直交状となるよう溶接等の一体化手段を用いて一体化することにより形成されており、それぞれ湾曲片部14a、l5a、第一垂直片部14b、15b、第二垂直片部14c、15c、第一折曲片部14d、15d、第二折曲片部14e、15e、補強リブ14f、15fを備えて形成されている。そして、出隅用、入隅用巾木14、15は、前記巾木7と同様に、一体化手段として例えば両面テープを用いて高さ調整部材3(壁体1)の下端部に固定されるように構成されている。
そして、これら出隅部、入隅部において、高さ調整部材3(パネル支持体10)下端部の表裏面に、出隅用、入隅用巾木14、15の第一垂直片部14b、15bを当接し、かつ、第一、第二折曲片14d、14e、15d、15eを凹部底片6aに当接する状態とし、第一垂直片部14b、15bと高さ調整部材3下端部の表裏面とを一体化することにより、高さ調整部材3の下端部と出隅用、入隅用巾木14、15の下端部とがL字形の凹部6に遊嵌状に没入固定されるように構成されている。この没入固定状態において、壁面と床面Fとのコーナー部に湾曲片部14c、15aが対向し、各巾木湾曲片部14a、15aの下端縁部と床面Fとが位置合わせされるように構成されている。そして、前記L字形の凹部6と出隅用、入隅用巾木14、15とのあいだに形成される間隙に対し、充填材13を床面Fと面一状になるよう充填することにより、凹部6に形成される間隙が封止されるとともに、各巾木14、15の凹部6への固定が確実になるように構成されている。
これによって、出隅部、入隅部においてもパネル支持体表裏側片10a、10bと湾曲片部14a、15a上端縁部とが面合わせされ、また、湾曲片部14a、15a下端縁部と充填材13外面とが面合わせされた状態となり、もって、壁体1から、湾曲片部14a、15a、充填材13を経由して床部1の床面Fに至る部位の外面が無段状に連続されて封止されるように構成されている。
尚、図中16、17は出隅用、入隅用巾木14、15の上端部からパネル体2下端部に至る部位を覆うようL字状に折曲形成されたステンレス製の出隅用、入隅用の補強プレートである。
また、本実施の形態では、壁体1、および、表裏一対の巾木7との下端部を床部に形成された凹部6に没入状に設ける構成とするにあたり、高さ調整部材3、パネル体2、巾木7、出隅用、入隅用巾木、14、15、出隅用、入隅用補強プレート16、17を組込んだ後に、耐腐食性、耐薬品性を高めるための仕上げ手段が施されている。
仕上げ手段の一例を、図1、5、6に示すが、該仕上げ手段は、高さ調整部材3のパネル支持体表裏側片10a、10b、および、パネル支持体表裏側片10a、10bに面合わせされて無段状に連続する巾木湾曲片部7a、14a、15aの外面に、表裏一対のステンレス製の下端部用保護プレート18を一体的に装着(例えば貼着)する構成となっている。この場合に、下端部用保護プレート18の下端部には、巾木7の第二垂直片部7c、14c、15cに沿うように形成され、第二垂直片部7c、14c、15cとともに凹部6に没入する凹部没入片18aが折曲形成されている。そして、下端部用保護プレート18は、凹部6と巾木7下端部とのあいだに形成される間隙に充填材13を充填する前の段階において、パネル支持体表裏側片10a、10bと巾木湾曲片部7a、14a、15aとの外面に一体化して、凹部没入片18aを凹部6内に没入させ、その後、凹部6に充填材13を充填することで、下端部用保護プレート18がガタつきなく、かつ、封止性よく設けられるように構成されている。そして、最後に、床部5の床面F、および、充填材13外面に、防塵機能を備えた樹脂材からなる塗装剤を塗布して防塵層19を形成し、下端部用保護プレート18の外部に露出する部位から防塵層19に至る部位を無段状になるようにしている。
これによって、高さ調整部材3と巾木7との連結部、巾木7と充填材13との連結部、充填材13と床部5との連結部の各連結部が、下端部用保護プレート18、防塵層19により覆われて、それぞれにおける封止性が一層確実になって、耐腐食性、耐薬品性が一層高められるように構成されている。
そして、前記仕上げ手段を実施する場合に、壁体1、巾木7、14、15の湾曲片部7a、14a、15a、充填材13、床部5の外面が無段状に面合わせされているため、保護プレート18を壁体1および湾曲片部7a、14a、15aに密着して設ける作業、防塵層19の塗布作業を容易に行なうことができ、しかも、確実な仕上げ状態となるように構成されている。
また、仕上げ手段としては、図7に示すように、高さ調整部材3のパネル支持体表裏側片10a、10b、および、巾木湾曲片7a、樹脂材13外面、床面Fに至る一帯部位に、防塵機能を備えた樹脂材からなる塗装剤を塗布して防塵層20を形成する構成としてもよい。この場合でも、高さ調整部材3と巾木7との連結部、巾木7と充填材13との連結部、充填材13と床部5との連結部の各連結部における封止がそれぞれ一層確実になされて、耐腐食性、耐薬品性を一層高めることができるように構成されている。
そして、前記仕上げ手段を実施する場合に、壁体1から巾木7、14、15の湾曲片部7a、14a、15a、充填材13、床部5に至る部位の外面が無段状に面合わせされているため、仕上げ手段を容易に実施することができ、しかも、巾木7と壁体1とのあいだ、巾木7と床部5とのあいだの封止を確実に行なうことができる。特に、仕上げ手段として塗装剤を塗布して防塵層20を形成する場合では、前記壁体1から巾木7、床部5に至る部位が無段状になることによる効果、つまり、塗布作業が容易になること、巾木7の壁体1、床部5に対する封止性が向上すること等が顕著であって、確実な仕上げ状態にすることができるように構成されている。尚、仕上げ手段としては、前記各手段の他に、仕上げ材として長尺状のシート材を壁体1の下端部から床部5に至る一体に設ける構成としてもよい。また、仕上げ手段に用いる仕上げ材としては、前記下端部用プレート18、塗装剤、シート材の他に、壁体1下端部から床部5に至る部位を封止し、かつ、平滑状に覆う部材であれば、何れの部材を用いてもよい。
因みに、これら仕上げ手段は必ずしも実施する必要はなく、クリーンルームの使用状態や、クリーンルームで用いられる薬品等、設置環境に応じて適宜実施すればよい。
尚、図1において、21はパネル体2の下端部から所定の高さ(腰高)に至る部位に設けられた上部保護プレートである。
叙述の如く構成された本形態において、建物内を壁体1により仕切ることにより構成されるクリーンルームは、壁体1の下端部に湾曲片部7a、14a、15aを備えた巾木7、14、15が設けられ、壁体1と床部5とにより形成されるコーナー部が湾曲面に形成されてゴミや埃が溜まりにくく、しかも、掃除しやすい形状となっている。そのうえ、本発明が実施された巾木7、14、15は、湾曲片部7a、14a、15aの上下端縁部から下方に垂下する第一、第二垂直片部7b、7c、14b、14c、15b、15cが形成されていて、第一垂直片部7b、14b、15bを壁体1の壁面(高さ調整部材3を構成するパネル支持体表裏側片11a、11b)下端部に沿って一体化することにより、壁面と湾曲片部7a、14a、15aの上端縁部とが無段状に面合わせされて封止されるとともに、第一、第二垂直片部7b、7c、14b、14c、15b、15cを、床部5に形成された凹部6に没入させて固定し、凹部6に充填材13を充填することにより、湾曲片部7a、14a、15aの下端部と充填材13の外面とが無段状に面合わせされて封止されている。この結果、巾木の設置の工程を乾式の施工とするものでありながら、巾木7を壁体1と床部5とに対して無段状に面合せされた状態で連結することができて、巾木7と壁体1、巾木7と床部5との連結部における封止性に優れて薬剤等が浸入するのが防止され、クリーンルームの耐腐食性や耐薬品性の向上を図ることができる。この結果、従来のもののように、巾木を床部に固定したとき、湾曲片部の下端縁部と床面とが段差状になって、巾木取付け後に床部全域にモルタルを打設する等して、湾曲片部の下端縁部と床部上面とを面合せするような面倒な湿式の床工事が不要となって、施工時間の大幅な短縮、さらには、コスト低下を図ることができる。そのうえ、乾式による施工であるが故に、改修作業を容易に行うことができて、クリーンルームの汎用性を高めることができる。
このように、本発明が実施されたものにあっては、壁体1の下端部に湾曲片部を備えた巾木7、14、15を設けた後は、床面全域を盛り上げるよう床工事を不要にできるものであるが、このものでは、壁体1をパネル体2と高さ調整部材3とで乾式に施工できる構成とし、高さ調整部材3(壁体1)の下端部とともに表裏に設けられる巾木7、14、15の下端部を床部5の凹部6に没入して固定する構成としたので、壁体1の立設、巾木7の設置を乾式の工程とすることができて施工時間の簡略化、短縮化を図ることができる。しかも、巾木7は高さ調整部材3とともに凹部6に没入されるので、凹部6の溝幅が広く確保され、高さ調整部材3の凹部6に対する位置合わせ精度を高める必要がなく、さらなる施工時間の短縮が期待できるうえ、巾木7、14、15がガタつく等の不具合を確実に防止できる。
さらに、このものにおいて、巾木7、14、15は、第一、第二垂直片部7b、7c、14b、14c、15b、15cから互いに対向する方向に突出する補強リブ7f、14f、15fが形成されているので、表裏方向の強度アップ、即ち、巾木7、14、15の外部に対向する湾曲片部7a、14a、15aの強度アップを図ることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図8、9に示す第二の実施の形態のようにすることができる。
第二の実施の形態において、壁体1は前記第一の実施の形態と同様に、パネル体2と、パネル体2の下端部が連結される高さ調整部材3とにより構成されているので、これらの構成部材についての説明は前記第一の実施と同様の符号を付すことにより説明を省略する。
前記高さ調整部材3下端部の表裏面には、第二の実施の形態が実施された一対の巾木22が一体的に設けられている。前記巾木22は、図8(B)に示すように、湾曲片部22aと、該湾曲片部22aの上端縁部から下方に垂下する第一垂直片部22bと、湾曲片部22aの下端縁部から下方に垂下する第二垂直片部22cとを備えて構成されている。そして、第二の形態では、高さ調整部材3の下端部(ベース体8)が床部23の床面Fに一体的に固定されており、床部23の高さ調整部材3固定部を基準とする表裏方向二箇所に、巾木22の第二垂直片部22cのみを没入するための凹部24がそれぞれ凹設されている。ここで、前記各凹部24は、第二垂直片部22cを遊間可能な溝幅で、かつ、第二垂直片部22cの上下長さよりも長い溝深さに形成されている。
また、前記巾木22は、湾曲片部22aの下端部に、床面Fに当接するための床面当接部22dが肉厚状に形成され、さらに、第二垂直片部22cの上下方向中間部であって、床面当接部22dの上方には、第一垂直片部22b側に向けて突出する補強リブ22eが形成されている。一方、第一垂直片部22bは前記補強リブ22eと水平方向に対向する部位にまで延出されており、下端部には第二垂直片部22c側に向けて突出する補強リブ22fが形成されている。
そして、表裏一対の巾木22は、第一垂直片部22bを壁体1の構成部材であるパネル支持体10(高さ調整部材3)の表裏側片10a、10bにそれぞれ当てがい、床面当接部22dを床面Fに突当てて各巾木22の第二垂直片部22cを凹部24にそれぞれ没入させる状態とすることにより、湾曲片部22aの下端縁部と床面Fとが位置合わせされた状態となるように構成されている。この状態において、パネル支持体表裏側片10a、10bと各巾木22の第一垂直片部22bとを、一体化手段としての両面テープを用いてそれぞれ一体化し、さらに、凹部24と巾木第二垂直片部22cとの間に形成される間隙に、床面Fと面一状になるように充填材25をそれぞれ充填することにより、各巾木22が固定されるように構成されている。
そしてこの巾木22の固定状態において、湾曲片部22aの上端縁部と壁面とが無段状に面合せされて封止されているとともに、湾曲片部22aの下端縁部と充填材25外面、床面Fとが無段状に面合わせされて封止されており、これによって、前記第一の実施の形態と同様に、乾式の施工により巾木22が設けられたクリーンルームの耐腐食性、耐薬品性の向上を図ることができて、従来のもののように、巾木取付け後に床部全域にモルタルを打設するような湿式の床工事の工程が不要となって、施工時間の短縮、コスト低下を図ることができる。
尚、第二の実施の形態では、高さ調整部材3と巾木22の湾曲片部22aとの外面に下端部用保護プレート26を設ける構成となっており、下端部用保護プレート26の下端部には凹部没入片26aが形成されている。この場合では、凹部24と第二垂直片部22cとの間に形成される間隙に充填材25を充填する前の段階で、下端部用保護プレート26をパネル支持体10および巾木湾曲片部22aに密着状に固定して凹部没入片26aを凹部24に没入し、その後、凹部24に充填材25を充填することで、第二垂直片部22cと凹部没入片26aとが充填材25に埋設され、ガタつきなく封止される構成となっている。さらに、第二の実施の形態では、充填材25の外面と床面Fとに防塵層27が形成されており、これによって、壁体1、巾木22、充填材25、床部23との各連結部における封止性が向上し、耐腐食性、耐薬品性の一層の向上が図れる。
つぎに、第三の実施の形態を図10に示すが、このものは、前記第二の実施の形態と同様の巾木22を、壁体1の下端部である高さ調整部材3下端部の表裏面10a、10bに一体化し、床面Fに形成された凹部24と、該凹部24に没入する巾木22の第二垂直片部22cとのあいだに形成される隙間に、床面Fと面一状になるよう充填材25を充填した後、仕上げ手段として充填材25の外面と床面Fとに防塵層27を形成する構成となっており、高さ調整部材3のパネル支持体表裏面10a、10bと巾木22の湾曲片部22aとは外部に露出する仕上げ状態となっている。そしてこの場合では、壁体1の下端部に保護プレートを設けない分簡易型となっているが、前述したように、高さ調整部材3のパネル支持体表裏面10a、10bと湾曲片部22aとが無段状に連結することによる封止がなされており、使用環境に適応するに足る封止性は充分に確保できるものでありながら、コスト低下が図れる構成となっている。
本発明は、建物内を仕切って食品や薬品を製造する等、耐腐食性、耐薬品性等の特殊機能を備えたクリーンルームを形成する場合に利用することができる。
1 壁体
2 パネル体
3 高さ調整部材
5 床部
6 凹部
6a 底片
7 巾木
7a 湾曲片部
7b 第一垂直片部
7c 第二垂直片部
7f 補強リブ
8 ベース体
9 螺子受け体
10 パネル支持体
12 調整ボルト
13 充填材
14 出隅用巾木
15 入隅用巾木
18 下端部用保護プレート

Claims (4)

  1. 床部に立設する壁体の下端部に、壁面下端部と床面とのコーナー部を湾曲面とする湾曲片部を備えた巾木を構成するにあたり、前記巾木を、湾曲片部と、湾曲片部の上端縁部から下方に垂下する第一垂直片部と、湾曲片部の下端縁部から下方に垂下する第二垂直片部とを備えて構成し、巾木の第一垂直片部を壁面に沿って一体化する一方、床部には、第二垂直片部の上下方向長さと同じか、該上下方向長さよりも長い溝深さを有する凹部を形成して、巾木の少なくとも第二垂直片部の上端部を、湾曲片部の下端縁部が床面と面一状になるよう位置合わせして前記凹部に没入せしめるとともに、凹部に充填材を充填して、壁面から、巾木の湾曲片部、充填材、床面に至る外面を無段状に面合せしたことを特徴とする巾木。
  2. 床部に立設する壁体の下端部に、壁面下端部と床面とのコーナー部を湾曲面とする湾曲片部を備えた巾木を構成するにあたり、前記巾木を、湾曲片部と、湾曲片部の上端縁部から下方に垂下する第一垂直片部と、湾曲片部の下端縁部から下方に垂下する第二垂直片部とを備えて構成し、巾木の第一垂直片部を壁面に沿って一体化する一方、床部に凹部を形成して、巾木の少なくとも第二垂直片部の上端部を、湾曲片部の下端縁部が床面と面一状になるよう位置合わせして前記凹部に没入せしめるとともに、凹部に充填材を充填して、壁面から、巾木の湾曲片部、充填材、床面に至る外面を無段状に面合せし、巾木は、パネル体と、該パネル体の高さ調整をするべくパネル体の下端部に連結される高さ調整部材とにより構成される壁体の高さ調整部材の下端部に一体化されるものとし、巾木の下端部は、高さ調整部材の下端部とともに前記床部の凹部に没入する構成としたことを特徴とする巾木。
  3. 床部に立設する壁体の下端部に、壁面下端部と床面とのコーナー部を湾曲面とする湾曲片部を備えた巾木を構成するにあたり、前記巾木を、湾曲片部と、湾曲片部の上端縁部から下方に垂下する第一垂直片部と、湾曲片部の下端縁部から下方に垂下する第二垂直片部とを備えて構成し、巾木の第一垂直片部を壁面に沿って一体化する一方、床部に凹部を形成して、巾木の少なくとも第二垂直片部の上端部を、湾曲片部の下端縁部が床面と面一状になるよう位置合わせして前記凹部に没入せしめるとともに、凹部に充填材を充填して、壁面から、巾木の湾曲片部、充填材、床面に至る外面を無段状に面合せし、巾木は、第一、第二垂直片部から互いに対向する方向に突出する補強リブが形成されていることを特徴とする巾木。
  4. 床部に立設する壁体の下端部に、壁面下端部と床面とのコーナー部を湾曲面とする湾曲片部を備えた巾木の施工方法であって、前記巾木を、湾曲片部と、湾曲片部の上端縁部から下方に垂下する第一垂直片部と、湾曲片部の下端縁部から下方に垂下する第二垂直片部とを備えて構成し、巾木の第一垂直片部を壁面に沿って一体化する工程と、床部に第二垂直片部の上下方向長さと同じか、該上下方向長さよりも長い溝深さを有する凹部を形成する工程と、巾木の少なくとも第二垂直片部の上端部を、湾曲片部の下端縁部が床面に面一状になるよう位置合わせして前記凹部に没入せしめる工程と、凹部に充填材を充填する工程とを有し、壁面から、巾木の湾曲片部、充填材、床面に至る外面を無段状に面合せしたことを特徴とする巾木の施工方法。
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