JP2023086429A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てる際の作業を容易化し、大型化や外観品質を損なう事態を招来することなく水密性を確保する。【解決手段】左右に並設される2つの枠体10A,10Bの相互間に連結部材10Cが配設され、枠体10A,10B及び連結部材10Cの間は相互に連結される一方、躯体1との間は枠体10A,10Bのみが連結され、連結部材10Cは、枠体10A,10Bの相互間に位置するように見込み方向に延在し、かつ枠体10A,10Bの見付け面から突出する連結基壁部11Caと、連結基壁部11Caの突出縁部から枠体10A,10Bの見付け面に対向するように設けられた外方見付け壁部11Ccとを有し、連結部材10Cと各枠体10A,10Bとの間には、連結部材10Cの連結基壁部11Ca、連結部材10Cの外方見付け壁部11Cc、縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcの見付け面の3面に接触するようにシール材40が設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、連窓や段窓等のように2つの枠体を連結した状態で躯体に設置される建具に関するものである。
例えば、連窓のように枠体が左右に並設される建具では、縦枠の間に方立を配置し、それぞれの枠体の縦枠を方立に連結することによって構成されているのが一般的である。この種の建具では、それぞれの枠体が躯体に連結され、かつ方立についても端部がアンカーを介して躯体に連結された状態となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-218806号公報
ところで、上記のように構成した建具では、日射の影響によって枠体や方立を構成する建材に熱伸びが生じたり、風雨の影響によって外力が加えられた場合、枠体と方立とが互いに異なる挙動を示すことがある。このため、枠体と方立との間にシール材を設ける場合には、シール材を充填する以前に予めバックアップ材と称される非接着の仕切材を枠体と方立との間に配置し、シール材が2面接触となるようにしている。このように2面接触となるようにシール材が設けられた場合には、枠体と方立とが異なる挙動を示した場合にもシール材が切れたり剥がれたりする事態を防止することができ、建具の水密性を確保することが可能となる。しかしながら、バックアップ材を配置する分だけ作業が煩雑化するのは否めない。しかも、枠体や方立にあっても、バックアップ材を配置する分だけ寸法を増大させざるを得ず、建具の大型化を招来するばかりでなく、外観品質の点でも不利となる懸念がある。なお、上述の問題は、枠体を左右に連結する場合に限らず、段窓のように上下に連結する場合にも同様に生じ得る。
本発明は、上記実情に鑑みて、組み立てる際の作業を容易化し、かつ大型化や外観品質を損なう事態を招来することなく水密性を確保することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、2つの枠体が相互に並設された状態で躯体に取り付けられる建具であって、前記2つの枠体の相互間に連結部材が配設され、前記枠体及び前記連結部材の間は相互に連結される一方、躯体との間は前記枠体のみが連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、連結部材が躯体に連結されないため、熱伸びが生じたり、外力が加えられた場合、枠体と連結部材とが同じ挙動を示すことになる。このため、枠体と連結部材との間のシール材は、3面接触となるように設けることが可能となり、バックアップ材を事前に配設することなく充填すれば良い。この結果、組み立てる際の作業を容易化することができるばかりでなく、連結部材や枠体にバックアップ材を配置するためのスペースを確保する必要がなくなり、建具の大型化を防止できるとともに、外観品質の向上を図ることも可能となる。
本発明の実施の形態である建具を室内側から見た姿図である。 図1に示した建具の構成要素を模式的に示すもので、(a)は室内側から見た分解姿図、(b)は分解横断面図である。 図1に示した建具の縦断面図であり、(a)は3A-3A線断面図、(b)は3B-3B線断面図である。 図1に示した建具の横断面図であり、(a)は4A-4A線断面図、(b)は4B-4B線断面図である。 図1に示した建具と躯体との連結状態を示す縦断面図である。 図1に示した建具において枠体と連結部材との連結部を拡大して示す要部横断面図である。 図1に示した建具において躯体との連結部を模式的に示す姿図である。 枠体と連結部材との連結部の変形例を拡大して示す要部横断面図である。 建具において躯体との連結部の変形例を模式的に示す姿図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、下枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
図1は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、図2に示すように、2つの枠体10A,10Bを左右に並設し、かつ互いの間を連結部材10Cによって相互に連結することによって構成した連窓と称されるものである。より具体的に説明すると、図2において左側に示した枠体10Aは、左右の縦枠11Aの間に上枠12A及び下枠13Aを配設することによって構成し、図2において右側に示した枠体10Bは、左右の縦枠11Bの間に上枠12B及び下枠13Bを配設することによって構成したものである。これら枠体10A,10Bは、隣接する縦枠11A,11Bの間が連結部材10Cによって連結してある。
図2において左側に配置された枠体(以下、区別する場合には便宜上、左方枠体10Aといい、かつ左方枠体10Aの構成要素に適宜「左方」という用語を付して区別する)には、左方縦枠11Aの中間部に左方上枠12A及び左方下枠13Aに平行となるように無目14Aが設けてあり、内部が上下に2分してある。図2~図5に示すように、左右の左方縦枠11Aと左方上枠12A及び無目14Aとによって囲まれる上方部分には、障子20Aが開閉可能に設けてある。障子20Aは、長方形状を成す面材21Aの四周に左右の縦框22A、上框23A及び下框24Aを配設することよって構成したものである。本実施の形態では、左方枠体10Aの左方上枠12A及び無目14Aと障子20Aとの間に開閉機構(図示せず)を設けることにより、障子20Aが室外側に突出するように開放する縦すべり出し窓が構成してある。図中の符号25Aは、縦すべり出し窓を開閉する際に操作するハンドルである。左右の左方縦枠11Aと無目14A及び左方下枠13Aとによって囲まれる下方部分には、面材26Aを配設することによってFIX窓が構成してある。図中の符号27Aは、縦すべり出し窓用の左方縦枠11Aに面材26Aを支持させるためのアタッチメントである。
一方、右側に配置された枠体(以下、区別する場合には便宜上、右方枠体10Bといい、かつ右方枠体10Bの構成要素に適宜「右方」という用語を付して区別する)には、左右の右方縦枠11Bと右方上枠12B及び右方下枠13Bとによって囲まれる部分に面材14Bを配設することによってFIX窓が構成してある。
以下、それぞれの枠体10A,10Bの詳細構成及び連結部材10Cについて説明し、併せて本願発明の特徴部分について詳述する。なお、以下の説明においては便宜上、躯体1に取り付けた状態の姿勢でそれぞれの方向を特定することする。また、枠体10A,10Bを構成する構成要素及び連結部材10Cは、いずれもアルミニウム合金等の金属や樹脂によって成形した押し出し形材であり、長手に沿った全長にわたってそれぞれがほぼ一様の断面形状を有するよう構成してある。
左方上枠12Aは、左方上枠基板部12Aa、左方上戸当り壁部12Ab及び2つの左方上アンカー取付壁部12Acとを一体に成形したものである。左方上枠基板部12Aaは、見込み方向に沿ってほぼ水平に延在した平板状を成している。左方上戸当り壁部12Abは、左方上枠基板部12Aaの内周側となる見込み面から内周側に向けて突出した平板状を成すものである。左方上アンカー取付壁部12Acは、左方上枠基板部12Aaの室外側縁部及び室内側縁部からそれぞれ外周側に向けてほぼ平行に延在した後、延在縁部が互いに近接する方向に向けて屈曲したもので、互いの間にアンカー部材30を取り付けることが可能である。
右方上枠12Bは、右方上枠基板部12Ba、右方上戸当り壁部12Bb及び2つの右方上アンカー取付壁部12Bcとを一体に成形したものである。右方上枠基板部12Baは、見込み方向に沿ってほぼ水平に延在した平板状を成している。右方上戸当り壁部12Bbは、右方上枠基板部12Baの内周側となる見込み面から内周側に向けて突出した後に室外側に向けて屈曲したものである。右方上アンカー取付壁部12Bcは、右方上枠基板部12Baの室外側縁部及び室内側縁部からそれぞれ外周側に向けてほぼ平行に延在した後、延在縁部が互いに近接する方向に向けて屈曲したもので、互いの間にアンカー部材30を取り付けることが可能である。右方上枠基板部12Ba及び右方上アンカー取付壁部12Bcは、左方上枠基板部12Aa及び左方上アンカー取付壁部12Acとほぼ同じ寸法に形成してある。
左方下枠13Aは、左方下枠基板部13Aa、左方外見付け壁部13Ab、左方下突出部13Ac、左方下戸当り壁部13Ad及び2つの左方下アンカー取付壁部13Aeとを一体に成形したものである。左方下枠基板部13Aaは、見込み方向に沿ってほぼ水平に延在した平板状を成している。左方外見付け壁部13Abは、左方下枠基板部13Aaの室外側に位置する縁部から内周側に向けて延在した平板状を成すものである。左方下突出部13Acは、左方下枠基板部13Aaの内周側となる見込み面において室内側に位置する部分から内周側に向けて中空状に突出したものである。左方下戸当り壁部13Adは、左方下突出部13Acの内周側縁部から室外に向けて見込み方向にほぼ水平に延在した後、外周側に向けて屈曲した薄板状を成すもので、左方外見付け壁部13Abとの間に面材26Aを挟持することが可能である。左方下アンカー取付壁部13Aeは、左方下枠基板部13Aaの中間部外周面及び室内側縁部からそれぞれ外周側に向けてほぼ平行に延在した後、互いに近接する方向に向けて屈曲したもので、互いの間にアンカー部材30を取り付けることが可能である。室外側に設けた左方下アンカー取付壁部13Aeは、さらに室外に向けて漸次下方に傾斜するように延在し、その後、下方に向けて屈曲した後に室内側に向けて屈曲しさらに下方に向けて屈曲している。
右方下枠13Bは、右方下枠基板部13Ba、右方外見付け壁部13Bb、右方下突出部13Bc、右方下戸当り壁部13Bd及び2つの右方下アンカー取付壁部13Beとを一体に成形したものである。右方下枠基板部13Baは、見込み方向に沿ってほぼ水平に延在した平板状を成している。右方外見付け壁部13Bbは、右方下枠基板部13Baの室外側に位置する縁部から内周側に向けて延在した平板状を成すものである。右方下突出部13Bcは、右方下枠基板部13Baの内周側となる見込み面において室内側に位置する部分から内周側に向けて中空状に突出したものである。右方下戸当り壁部13Bdは、右方下突出部13Bcの内周側縁部から室外に向けて見込み方向にほぼ水平に延在した後、外周側に向けて屈曲した薄板状を成すもので、右方外見付け壁部13Bbとの間に面材14Bを挟持することが可能である。右方下アンカー取付壁部13Beは、右方下枠基板部13Baの中間部外周面及び室内側縁部からそれぞれ外周側に向けてほぼ平行に延在した後、互いに近接する方向に向けて屈曲したもので、互いの間にアンカー部材30を取り付けることが可能である。室外側に設けた右方下アンカー取付壁部13Beは、さらに室外に向けて漸次下方に傾斜するように延在し、その後、下方に向けて屈曲した後に室内側に向けて屈曲しさらに下方に向けて屈曲している。右方下枠基板部13Ba及び右方下アンカー取付壁部13Beは、左方下枠基板部13Aa及び左方下アンカー取付壁部13Aeとほぼ同じ寸法に形成してある。
左方枠体10Aの左右の左方縦枠11Aは互いに対称形状となるように構成してあり、右方枠体10Bの左右の右方縦枠11Bは互いに対称形状となるように構成してある。
左方縦枠11Aは、左方縦枠基板部11Aa、左方縦戸当り壁部11Ab及び2つの左方縦アンカー取付壁部(連結部)11Acとを一体に成形したものである。左方縦枠基板部11Aaは、見込み方向に沿ってほぼ鉛直に延在した平板状を成している。左方縦戸当り壁部11Abは、左方縦枠基板部11Aaの内周側となる見込み面から内周側に向けて突出した平板状を成すものである。左方縦アンカー取付壁部11Acは、左方縦枠基板部11Aaの室外側縁部及び室内側縁部からそれぞれ外周側に向けてほぼ平行に延在した後、延在縁部が互いに近接する方向に向けて屈曲したもので、互いの間にアンカー部材30を取り付けることが可能である。
右方縦枠11Bは、右方縦枠基板部11Ba、右方縦戸当り壁部11Bb及び2つの右方縦アンカー取付壁部(連結部)11Bcとを一体に成形したものである。右方縦枠基板部11Baは、見込み方向に沿ってほぼ鉛直に延在した平板状を成している。右方縦戸当り壁部11Bbは、右方縦枠基板部11Baの内周側となる見込み面から内周側に向けて突出した平板状を成すものである。右方縦アンカー取付壁部11Bcは、右方縦枠基板部11Baの室外側縁部及び室内側縁部からそれぞれ外周側に向けてほぼ平行に延在した後、延在縁部が互いに近接する方向に向けて屈曲したもので、互いの間にアンカー部材30を取り付けることが可能である。右方縦枠基板部11Ba及び右方縦アンカー取付壁部11Bcは、左方縦枠基板部11Aa及び左方縦アンカー取付壁部11Acとほぼ同じ寸法に形成してある。
連結部材10Cは、図6に示すように、連結基壁部(見込み壁部)11Ca、内方見付け壁部(連結部)11Cb、外方見付け壁部(見付け壁部)11Ccとを一体に成形したものである。連結基壁部11Caは、見込み方向に沿ってほぼ鉛直に延在する平板状を成すものである。連結基壁部11Caの見込み方向に沿った幅寸法は、縦枠11A,11Bの縦枠基板部11Aa,11Baよりも大きな長さとなるように構成してある。内方見付け壁部11Cbは、連結基壁部11Caの室内側に位置する縁部から見付け方向に沿って左右に延在した後、室外側に向けて屈曲し、さらに互いに離隔する方向に向けて見付け方向に延在した薄板状を成すものである。外方見付け壁部11Ccは、連結基壁部11Caの室外側に位置する縁部から見付け方向に沿って左右に延在した平板状を成すものである。外方見付け壁部11Ccの見付け方向に沿った延在長さは、内方見付け壁部11Cbよりも十分に小さい寸法に設定してある。より具体的に説明すると、後述するシール材40を充填して硬化させるに十分なだけの寸法となるように形成してある。また、連結基壁部11Caには、左方縦枠11Aに対向する表面及び右方縦枠11Bに対向する表面にそれぞれ係合突部11Cd及び係合ヒレ部(連結部)11Ceが設けてある。係合突部11Cdは、縦枠11A,11Bの室内側となる縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcを内方見付け壁部11Cbの室外に臨む見付け面に当接させた場合に、縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcの屈曲端面が当接するように構成した長手方向に沿う突条である。係合ヒレ部11Ceは、連結基壁部11Caの表面から突出した後、室外側に向けて屈曲したものである。係合ヒレ部11Ceにおいて屈曲して室外に延在する部分と連結基壁部11Caとの間には、縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcの屈曲部分が挿入可能となる溝が確保してある。これらの係合ヒレ部11Ceは、縦枠11A,11Bの室内側となる縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcを内方見付け壁部11Cbの室外に臨む見付け面に当接させた場合に、縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcの屈曲部分が係合可能となる位置に形成してある。
上述した左方枠体10A及び右方枠体10Bは、それぞれの縦枠11A,11Bに設けた縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcを連結部材10Cの係合突部11Cd及び係合ヒレ部11Ceを係合させ、さらに内方見付け壁部11Cbを介して縦枠11A,11Bにネジ41を螺合することにより、互いに左右に並設した状態で相互に連結されることになる。内方見付け壁部11Cbには、ネジ41を螺合した後にカバー部材42を装着することにより、ネジ41を覆い隠すことが好ましい。連結部材10Cを介して相互に連結した左方枠体10A及び右方枠体10Bは、それぞれの上枠12A,12B、下枠13A,13B及び外周側となる縦枠11A,11Bにそれぞれアンカー部材30を取り付けた後、アンカー部材30を建物の躯体1に固定させることによって躯体1に取り付けられた状態となる。アンカー部材30を取り付ける位置は、例えば、図7中の三角印で示すように、それぞれの上枠12A,12Bの2カ所、下枠13A,13Bに2カ所、縦枠11A,11Bに2カ所設ければ良い。上述したように、連結部材10Cには、枠体10A,10Bに設けたアンカー取付壁部に相当する構成はない。すなわち、躯体1に連結されるのは、左方枠体10Aの左方縦枠11A及び右方枠体10Bの右方縦枠11Bのみであり、連結部材10Cと躯体1との間に連結箇所はない。
連結部材10Cとそれぞれの枠体10A,10Bの縦枠11A,11Bとの間には、シール材40を充填して硬化させることにより、互いの間の水密性を確保するようにしている。より具体的には、連結部材10Cにおいて枠体10A,10Bの縦枠11A,11Bよりも室外側に突出する連結基壁部11Caと、外方見付け壁部11Ccと、縦枠11A,11Bの室外に臨む見付け面とによって囲まれる凹溝部分にシール材40を充填して硬化させれば良い。
ここで、上述したように、左方枠体10Aと右方枠体10Bとの間に設けた連結部材10Cは、躯体1に連結されないため、熱伸びが生じたり、外力が加えられた場合、枠体10A,10Bと連結部材10Cとが同じ挙動を示すことになる。このため、枠体10A,10Bと連結部材10Cとの間においては、バックアップ材を設けることなく3面接触となるようにシール材40を設けたとしても、熱伸びや外力によっては切れたり剥がれたりする事態を招来するおそれがない。これにより、バックアップ材を設ける作業が不要となり、組み立てる際の作業を容易化した上で建具の水密性を確保することが可能となる。加えて、上述のように、見付け寸法の小さい外方見付け壁部11Ccと縦枠11A,11Bとの間にシール材40を設けることが可能となり、建具の大型化を防止できるとともに、外観品質の向上を図ることも可能となる。
(変形例)
なお、連結部材10Cと枠体10A,10Bとの間に設けるシール材40としては、必ずしも実施の形態のものに限らない。例えば、図8に示す変形例のように、シール材40を縦枠の相互間に設けることも可能である。以下、シール材を縦枠の相互間に設けるようにした変形例について説明する。なお、以下においては、左方枠体10Aと右方枠体10Bとがそれぞれ実施の形態とほぼ同様の縦枠11A,11Bを有しているものとする。従って、実施の形態と共通する構成については同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
連結部材110Cは、連結基壁部(見込み壁部)111Ca、内方見付け壁部(連結部)111Cb、外方見付け壁部(見付け壁部)111Ccとを一体に成形したものである。連結基壁部111Caは、見込み方向に沿ってほぼ鉛直に延在する薄板状を成すものである。連結基壁部111Caの見込み方向に沿った幅寸法は、縦枠11A,11Bの縦枠基板部11Aa,11Bbよりも小さい長さとなるように構成してある。内方見付け壁部111Cbは、連結基壁部111Caの室内側に位置する縁部から見付け方向に沿って左右に延在した後、室内側に向けて屈曲した薄板状を成すものである。外方見付け壁部111Ccは、連結基壁部111Caの室外側に位置する縁部を屈曲することによって構成した平板状を成すものである。図からも明らかなように、連結基壁部111Caは、室外側に位置する部分に屈曲部111Cdを有し、外方見付け壁部111Ccの左右方向の中心が室内側に位置する部分の延長上に位置するように構成してある。外方見付け壁部111Ccの見付け方向に沿った延在長さは、内方見付け壁部111Cbよりも十分に小さい寸法に設定してある。また、連結基壁部111Caには、左方縦枠11Aに対向する表面及び右方縦枠11Bに対向する表面にそれぞれ係合壁部111Ceが設けてあるとともに、外方見付け壁部111Ccの両側となる部分に係合ヒレ部(連結部)111Cfが設けてある。係合壁部111Ceは、縦枠11A,11Bの室内側となる縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcを内方見付け壁部111Cbの室外に臨む見付け面に当接させた場合に、縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcの屈曲部分において外周側となる見込み面に当接するように構成したものである。係合ヒレ部111Cfは、外方見付け壁部111Ccの両側から左右に突出した後、室外側に向けて屈曲したもので、縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcの屈曲部分が挿入可能となる寸法に構成してある。これらの係合ヒレ部111Cfは、縦枠11A,11Bの室内側となる縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcを内方見付け壁部111Cbの室外に臨む見付け面に当接させた場合に、縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcの屈曲部分が係合可能となる位置に形成してある。
この変形例においても左方枠体10A及び右方枠体10Bは、それぞれの縦枠11A,11Bに設けた縦アンカー取付壁部11Ac,11Bcを連結部材110Cの係合突部11Cd及び係合ヒレ部111Cfを係合させ、さらに内方見付け壁部111Cbを介して縦枠11A,11Bにネジ141を螺合することにより、互いに左右に並設した状態で相互に連結されることになる。内方見付け壁部111Cbには、ネジ141を螺合した後にカバー部材142を装着することにより、ネジ141を覆い隠すことが好ましい。図には明示していないが、連結部材110Cを介して相互に連結した左方枠体10A及び右方枠体10Bは、それぞれの上枠、下枠及び外周側となる縦枠にそれぞれアンカー部材を取り付けた後、アンカー部材を建物の躯体に固定させることによって躯体に取り付けられた状態となる。アンカー部材を取り付ける位置は、実施の形態と同様で良い。また、変形例においても連結部材110Cには枠体10A,10Bに設けたアンカー取付壁部に相当する構成はなく、躯体に連結されるのは、左方枠体10A及び右方枠体10Bのみである。連結部材110Cと躯体とに連結箇所はない。
連結部材110Cとそれぞれの枠体10A,10Bの縦枠11A,11Bとの間のシール材40は、連結部材110Cにおいて外方見付け壁部111Ccの室外に臨む見付け面と、外方見付け壁部111Ccよりも室外側において縦枠11A,11Bの互いに対向する見込み面、つまり縦アンカー取付壁部111Ac,111Bcの屈曲部分において外周側となる見込み面とによって囲まれる凹溝部分に充填して硬化させれば良い。
ここで、上述したように、左方枠体10Aと右方枠体10Bとの間に設けた連結部材110Cは、躯体に連結されないため、熱伸びが生じたり、外力が加えられた場合、枠体10A,10Bと連結部材110Cとが同じ挙動を示すことになる。このため、枠体10A,10Bと連結部材110Cとの間においては、バックアップ材を設けることなく3面接触となるようにシール材40を設けたとしても、熱伸びや外力によっては切れたり剥がれたりする事態を招来するおそれがない。これにより、バックアップ材を設ける作業が不要となり、組み立てる際の作業を容易化した上で建具の水密性を確保することが可能となる。加えて、見込み方向にシール材40とバックアップ材とが並設されることがなくなるため、枠体10A,10Bの見込み寸法を短く設定することができ、枠体10A,10Bの大型化を抑えることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、枠体10A,10Bを左右に並設し、上下方向に延在する連結部材10Cを介して2つの枠体10A,10Bを相互に連結した建具を例示しているが、本発明はこれに限定されない。例えば図9に示すように、2つの枠体210A,210Bを上下に並設し、左右方向に延在する連結部材210Cを介して上方枠体210Aの上方下枠213Aと下方枠体210Bの下方上枠212Bとを相互に連結した状態で躯体に取り付けるものにも適用することが可能である。この場合にも躯体に連結されるのは、上方枠体210A及び下方枠体210Bのみである。すなわち、上方枠体210Aの2つの上方縦枠211A及び上方上枠212Aにのみ躯体との連結部230を設け、かつ下方枠体210Bの2つの下方縦枠211B及び下方下枠213Bにのみ躯体との連結部230を設け、連結部材210Cと躯体とに連結箇所を設けなければ良い。
また、上述した実施の形態では、左方枠体10Aには無目14Aを設けて上方に縦すべり出し窓を構成するとともに下方にFIX窓を構成し、右方枠体10BにはFIX窓を構成しているが、枠体10A,10Bの内部に設ける構成についてはこれらに限定されない。
さらに、上述した実施の形態では、連結部材10Cと枠体10A,10Bとの間においては縦枠11A,11Bのみを連結するようにしているが、連結部材10Cと上枠12A,12Bや下枠13A,13Bとの間を連結するように構成しても構わない。
以上のように、本発明に係る建具は、2つの枠体が相互に並設された状態で躯体に取り付けられる建具であって、前記2つの枠体の相互間に連結部材が配設され、前記枠体及び前記連結部材の間は相互に連結される一方、躯体との間は前記枠体のみが連結されていることを特徴としている。
この発明によれば、連結部材が躯体に連結されないため、熱伸びが生じたり、外力が加えられた場合、枠体と連結部材とが同じ挙動を示すことになる。このため、枠体と連結部材との間のシール材は、3面接触となるように設けることが可能となり、バックアップ材を事前に配設することなく充填すれば良い。この結果、組み立てる際の作業を容易化することができるばかりでなく、連結部材や枠体にバックアップ材を配置するためのスペースを確保する必要がなくなり、建具の大型化を防止できるとともに、外観品質の向上を図ることも可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記枠体及び前記連結部材には、相互間を連結する連結部が設けられ、躯体との間を連結するアンカー部材は、前記枠体にのみ設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、枠体及び連結部材の相互間が連結部によって連結され、躯体との間が枠体のアンカー部材によってのみ連結される。
また本発明は、上述した建具において、前記連結部材は、前記枠体の相互間に位置するように見込み方向に延在し、かつ前記枠体の見付け面から突出する見込み壁部と、前記見込み壁部の突出縁部から前記枠体の見付け面に対向するように設けられた見付け壁部とを有し、前記連結部材と前記枠体のそれぞれとの間には、前記連結部材の前記見込み壁部、前記連結部材の前記見付け壁部、前記枠体の前記見付け面の3面に接触するようにシール材が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、シール材に対して見付け方向に並設されるバックアップ材が不要となるため、連結部材において枠体から突出する見込み壁部の見付け寸法を短く設定することができ、外観品質の点で有利となる。
また本発明は、上述した建具において、前記連結部材は、前記枠体の相互間に位置するように見込み方向に延在する見込み壁部と、前記見込み壁部の延在縁部において見付け方向に延在する見付け壁部とを有し、前記枠体のそれぞれは、前記見付け壁部よりも突出する位置において互いに対向する見込み面を有し、前記連結部材と前記枠体のそれぞれとの間には、前記連結部材の前記見付け壁部と前記枠体のそれぞれの前記見込み面との3面に接触するようにシール材が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、シール材に対して見込み方向に並設されるバックアップ材が不要となるため、枠体の見込み寸法を短く設定することができ、枠体の大型化を抑えることが可能となる。
1 躯体、10A,10B,210A,210B 枠体、10C,110C,210C 連結部材、11Ac,11Bc 縦アンカー取付壁部、11Ca,111Ca 連結基壁部、11Cb,111Cb 内方見付け壁部、11Cc,111Cc 外方見付け壁部、11Ce,111Cf 係合ヒレ部、30 アンカー部材、40 シール材、230 連結部

Claims (4)

  1. 2つの枠体が相互に並設された状態で躯体に取り付けられる建具であって、
    前記2つの枠体の相互間に連結部材が配設され、
    前記枠体及び前記連結部材の間は相互に連結される一方、躯体との間は前記枠体のみが連結されていることを特徴とする建具。
  2. 前記枠体及び前記連結部材には、相互間を連結する連結部が設けられ、
    躯体との間を連結するアンカー部材は、前記枠体にのみ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記連結部材は、前記枠体の相互間に位置するように見込み方向に延在し、かつ前記枠体の見付け面から突出する見込み壁部と、前記見込み壁部の突出縁部から前記枠体の見付け面に対向するように設けられた見付け壁部とを有し、
    前記連結部材と前記枠体のそれぞれとの間には、前記連結部材の前記見込み壁部、前記連結部材の前記見付け壁部、前記枠体の見付け面の3面に接触するようにシール材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  4. 前記連結部材は、前記枠体の相互間に位置するように見込み方向に延在する見込み壁部と、前記見込み壁部の延在縁部において見付け方向に延在する見付け壁部とを有し、
    前記枠体のそれぞれは、前記見付け壁部よりも突出する位置において互いに対向する見込み面を有し、
    前記連結部材と前記枠体のそれぞれとの間には、前記連結部材の前記見付け壁部と前記枠体のそれぞれの見込み面との3面に接触するようにシール材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
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