JP2023085996A - ガラスチョップドストランドマットの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】最終製品であるガラスチョップドストランドマットの引張強度のバラツキを抑制することができる、ガラスチョップドストランドマットの製造方法を提供する。【解決手段】ガラスチョップドストランドSに水Wを散布する水散布工程S02と、水散布工程S02によって水Wが付着したガラスチョップドストランドSに、熱可塑性樹脂材からなる結着剤Pを散布する結着剤散布工程S03とを備え、水散布工程S02においては、スプレーヘッダ31によって、ガラスチョップドストランドSに対して水Wを散布し、スプレーヘッダ31は、ガラスチョップドストランドSの搬送方向に沿って複数本配置され、複数本のスプレーヘッダ31から散布される水Wについて、少なくとも1つのスプレーヘッダ31から散布される水Wの散布量が、他のスプレーヘッダ31から散布される水Wの散布量と異なるように、夫々のスプレーヘッダ31の水Wの散布量が調整される。【選択図】図1
Description
本発明は、ガラスチョップドストランドマットの製造方法の技術に関する。
従来より、細かく切断された複数のガラス繊維からなるガラスチョップドストランドを、シート状に成形してなるガラスチョップドストランドマットが知られている。
上記ガラスチョップドストランドマットは、例えば、堆積されたガラスチョップドストランドに対して、熱可塑性樹脂からなる結着剤を散布し、当該結着剤を加熱溶融した後に冷却固化させて、複数のガラス繊維を互いに結合させ、その後、シート状に形成することにより製造される。
上記ガラスチョップドストランドマットは、例えば、堆積されたガラスチョップドストランドに対して、熱可塑性樹脂からなる結着剤を散布し、当該結着剤を加熱溶融した後に冷却固化させて、複数のガラス繊維を互いに結合させ、その後、シート状に形成することにより製造される。
近年、市場における軽量化の要望に応じて、ガラスチョップドストランドマットの薄型化が増々進む中、上述した従来の製造方法では、薄く堆積されたガラスチョップドストランドの隙間から漏れ落ちる結着剤の割合が多いことから、予め過剰な結着剤をガラスチョップドストランドに散布する必要があり、当該結着剤の利用率(原単位)の悪化を引き起こす要因となっていた。
そこで、このような問題点を解決するための技術の一例として、例えば特許文献1においては、搬送手段の一例である第二のコンベアと、当該第二のコンベアの直上に配置される水散布機と、当該水散布機に対して搬送方向の下流側に配置される結合剤散布機とを備え、上記水散布機は、搬送方向に対して平面視直交方向に延長する1本のスプレーヘッダを有し、第二のコンベア上に堆積されて搬送されるガラスチョップドストランドに対して、上記1本のスプレーヘッダに設けられた複数のノズルを介して水を散布した後に、上記結合剤散布機によって固形の熱可塑性樹脂結合剤(結着剤)を散布する、ガラスチョップドストランドマットの製造装置に関する技術が開示されている。
そこで、このような問題点を解決するための技術の一例として、例えば特許文献1においては、搬送手段の一例である第二のコンベアと、当該第二のコンベアの直上に配置される水散布機と、当該水散布機に対して搬送方向の下流側に配置される結合剤散布機とを備え、上記水散布機は、搬送方向に対して平面視直交方向に延長する1本のスプレーヘッダを有し、第二のコンベア上に堆積されて搬送されるガラスチョップドストランドに対して、上記1本のスプレーヘッダに設けられた複数のノズルを介して水を散布した後に、上記結合剤散布機によって固形の熱可塑性樹脂結合剤(結着剤)を散布する、ガラスチョップドストランドマットの製造装置に関する技術が開示されている。
上記特許文献1における技術によれば、堆積されたガラスチョップドストランドに対して、結着剤を散布する前に水を散布することで、当該水の表面張力等の影響によって、ガラスチョップドストランドに結着剤が定着し易くなることから、ガラスチョップドストランドの隙間から漏れ落ちる結着剤の割合を減らすことができ、当該ガラスチョップドストランドに散布する結着剤の量を抑制し、当該結着剤の原単位の悪化を防止することが可能である。
しかしながら、前述したようなスプレーヘッダの本数が1本である水散布機によって、堆積されたガラスチョップドストランドに水を散布した場合、当該ガラスチョップドストランド上に水を均一に散布することは現実的に難しく、ガラスチョップドストランドにおける水の付着が十分でない領域では、結着剤を定着させることが困難であり、最終製品であるガラスチョップドストランドマットにおいて、引張強度の低下を引き起こす虞があった。
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、最終製品であるガラスチョップドストランドマットの引張強度のバラツキを抑制することができる、ガラスチョップドストランドマットの製造方法を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの製造方法は、切断し堆積された複数のガラス繊維からなるガラスチョップドストランドを、一方向に搬送しながらシート状に成形してなるガラスチョップドストランドマットの製造方法であって、前記ガラスチョップドストランドに水を散布する水散布工程と、前記水散布工程によって水が付着した前記ガラスチョップドストランドに、熱可塑性樹脂材からなる結着剤を散布する結着剤散布工程とを備え、前記水散布工程においては、スプレーヘッダによって、前記ガラスチョップドストランドに対して水を散布し、前記スプレーヘッダは、前記ガラスチョップドストランドの搬送方向に沿って複数本配置され、前記複数本のスプレーヘッダから散布される水について、少なくとも1つの前記スプレーヘッダから散布される水の散布量が、他の前記スプレーヘッダから散布される水の散布量と異なるように、夫々の前記スプレーヘッダの水の散布量が調整されることとしている。
このような構成を有することにより、ガラスチョップドストランドに対して、より均一に水を散布して付着させることが可能であり、効率よく結着剤を定着させることができ、最終製品であるガラスチョップドストランドマットにおいて、引張強度の低下を防止し、当該引張強度のバラツキを抑制することができる。
このような構成を有することにより、ガラスチョップドストランドに対して、より均一に水を散布して付着させることが可能であり、効率よく結着剤を定着させることができ、最終製品であるガラスチョップドストランドマットにおいて、引張強度の低下を防止し、当該引張強度のバラツキを抑制することができる。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの製造方法において、前記スプレーヘッダは、前記ガラスチョップドストランドの搬送方向との平面視直交方向に延び、前記スプレーヘッダの延伸方向に沿って、前記水を噴出する複数のノズルを有することが好ましい。
このような構成を有することにより、ガラスチョップドストランドマットの幅方向全域にわたって、効率的に水を散布して付着させることが可能である。
このような構成を有することにより、ガラスチョップドストランドマットの幅方向全域にわたって、効率的に水を散布して付着させることが可能である。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの製造方法において、前記複数本のスプレーヘッダの内の何れか一つのスプレーヘッダによる水の散布量は、前記複数本のスプレーヘッダによる水の総散布量の50%以上100%未満であることが好ましい。
このような構成を有することにより、ガラスチョップドストランドに対して、より効率的に水を散布して付着させることが可能である。
このような構成を有することにより、ガラスチョップドストランドに対して、より効率的に水を散布して付着させることが可能である。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの製造方法においては、前記水散布工程において、前記ガラスチョップドストランドに対する質量の比が5~20wt%の水を、前記ガラスチョップドストランドに付着させることが好ましい。
このような構成を有することにより、次工程である結着剤散布工程において、結着剤の原単位の低下を誘発することなく、ガラスチョップドストランドに結着剤を十分に定着させることができるとともに、例えば後の工程である加熱工程において、ガラスチョップドストランドを乾燥させるために、過大な熱量を必要とすることもなく、エネルギー効率及び生産効率の低下を引き起こすこともない。
このような構成を有することにより、次工程である結着剤散布工程において、結着剤の原単位の低下を誘発することなく、ガラスチョップドストランドに結着剤を十分に定着させることができるとともに、例えば後の工程である加熱工程において、ガラスチョップドストランドを乾燥させるために、過大な熱量を必要とすることもなく、エネルギー効率及び生産効率の低下を引き起こすこともない。
また、本発明に係るガラスチョップドストランドマットにおいては、前記結着剤散布工程の終了後、結着剤が付着したガラスチョップドストランドを加熱処理し、当該結着剤を溶融する加熱工程をさらに備え、前記加熱工程において、最終製品であるガラスチョップドストランドマットの水分率が、0~1.0%となるように、前記ガラスチョップドストランドを乾燥させることが好ましい。
このような構成を有することにより、例えば納品先にて行われる加工作業において、接着剤等を用いて、ガラスチョップドストランドマットと他の材料とを貼り合せる際に、ガラスチョップドストランドマットに残存する水分と反応して接着剤が硬化してしまうことで、加工製品の品質不良を誘発するようなこともなく、より高品質なガラスチョップドストランドマットを、安定して供給することができる。
このような構成を有することにより、例えば納品先にて行われる加工作業において、接着剤等を用いて、ガラスチョップドストランドマットと他の材料とを貼り合せる際に、ガラスチョップドストランドマットに残存する水分と反応して接着剤が硬化してしまうことで、加工製品の品質不良を誘発するようなこともなく、より高品質なガラスチョップドストランドマットを、安定して供給することができる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの製造方法によれば、ガラスチョップドストランド上に水を均一に散布することが可能であり、最終製品であるガラスチョップドストランドマットの引張強度のバラツキを抑制することができる。
即ち、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの製造方法によれば、ガラスチョップドストランド上に水を均一に散布することが可能であり、最終製品であるガラスチョップドストランドマットの引張強度のバラツキを抑制することができる。
次に、本発明の実施形態について、図1及び図2を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図2における上下方向を、ガラスチョップドストランドマットMの製造装置1の上下方向と規定して説明する。
また、図2における矢印Aの方向を、ガラスチョップドストランドS、またはガラスチョップドストランドマットMの搬送方向と規定して記述する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図2における上下方向を、ガラスチョップドストランドマットMの製造装置1の上下方向と規定して説明する。
また、図2における矢印Aの方向を、ガラスチョップドストランドS、またはガラスチョップドストランドマットMの搬送方向と規定して記述する。
[ガラスチョップドストランドマットMの製造方法]
先ず、本発明に係るガラスチョップドストランドマットMの製造方法について説明する。
本実施形態によって具現化されるガラスチョップドストランドマットMの製造方法は、細かく切断し堆積された複数のガラス繊維FからなるガラスチョップドストランドSを、搬送装置10によって一方向に搬送しながらシート状に形成し、ガラスチョップドストランドマットMを連続的に成形するための方法である。
ガラスチョップドストランドマットMの製造方法は、主に図1に示すように、経時的に順に実行される分散堆積工程S01、水散布工程S02、結着剤散布工程S03、加熱工程S04、冷間圧接工程S05、及び巻取り工程S06等によって構成される。
先ず、本発明に係るガラスチョップドストランドマットMの製造方法について説明する。
本実施形態によって具現化されるガラスチョップドストランドマットMの製造方法は、細かく切断し堆積された複数のガラス繊維FからなるガラスチョップドストランドSを、搬送装置10によって一方向に搬送しながらシート状に形成し、ガラスチョップドストランドマットMを連続的に成形するための方法である。
ガラスチョップドストランドマットMの製造方法は、主に図1に示すように、経時的に順に実行される分散堆積工程S01、水散布工程S02、結着剤散布工程S03、加熱工程S04、冷間圧接工程S05、及び巻取り工程S06等によって構成される。
分散堆積工程S01は、図2に示すように、ガラスケーキCから引き出されたガラス繊維Fを細かく切断して、搬送装置10の搬送面上に分散して堆積し、ガラスチョップドストランドSを生成する工程である。
そして、搬送装置10の搬送面上に堆積されたガラスチョップドストランドSは、その後、当該搬送装置10によって一方向に搬送されることにより、水散布工程S02、結着剤散布工程S03、及び加熱工程S04と順に通過し、冷間圧接工程S05に到達した後、巻取り工程S06へと送られる。
水散布工程S02は、搬送装置10に堆積されたガラスチョップドストランドSに対して水Wを散布し、当該ガラスチョップドストランドSの表面上に、所定量の水Wを均等に付着させる工程である。
即ち、水散布工程S02は、次工程である結着剤散布工程S03によって結着剤Pを散布する前に、ガラスチョップドストランドSに水Wを散布して付着させる工程である。
即ち、水散布工程S02は、次工程である結着剤散布工程S03によって結着剤Pを散布する前に、ガラスチョップドストランドSに水Wを散布して付着させる工程である。
結着剤散布工程S03を行う前に水散布工程S02を行うことにより、ガラスチョップドストランドSに付着した水Wの表面張力等の影響によって、当該ガラスチョップドストランドSに結着剤Pが定着し易くなり、ガラスチョップドストランドSの隙間から漏れ落ちる結着剤Pの割合を減らすことができる。
従って、次工程である結着剤散布工程S03において、ガラスチョップドストランドSに散布する結着剤Pの量を抑制し、当該結着剤Pの原単位が悪化するのを防止することができる。
従って、次工程である結着剤散布工程S03において、ガラスチョップドストランドSに散布する結着剤Pの量を抑制し、当該結着剤Pの原単位が悪化するのを防止することができる。
本実施形態において、水散布工程S02によってガラスチョップドストランドSに散布される水Wの量は、以下の条件を満足するように予め設定されている。
即ち、水散布工程S02において、ガラスチョップドストランドSに散布される水Wの量は、ガラスチョップドストランドSに対する質量の比が5~20wt%の水Wが、当該ガラスチョップドストランドに付着するように、予め設定されている。
即ち、水散布工程S02において、ガラスチョップドストランドSに散布される水Wの量は、ガラスチョップドストランドSに対する質量の比が5~20wt%の水Wが、当該ガラスチョップドストランドに付着するように、予め設定されている。
ここで、ガラスチョップドストランドSに付着する水Wの量が、当該ガラスチョップドストランドSに対する質量の比として5wt%未満である場合、次工程である結着剤散布工程S03において、所定量の結着剤Pを散布したとしても、当該結着剤PをガラスチョップドストランドSに十分に定着させることができない場合があり得る。
そのため、最終製品であるガラスチョップドストランドマットMの引張強度が、比較的弱くなる虞がある。
そのため、最終製品であるガラスチョップドストランドマットMの引張強度が、比較的弱くなる虞がある。
一方、ガラスチョップドストランドSに付着する水Wの量が、当該ガラスチョップドストランドSに対する質量の比として20wt%を超える場合、例えば、後工程である加熱工程S04において、結着剤Pを溶融して複数のガラス繊維Fを互いに接着させると同時に、当該水Wの量を所定量(例えば後述するように、本実施形態においては、最終製品であるガラスチョップドストランドマットMの水分率が、0~1.0%となる量)にまで乾燥させるために費やされる熱量(加熱温度及び加熱時間によって設定)が過大となり、エネルギー効率及び生産効率の低下を引き起こす要因となり得る。
このようなことから、本実施形態においては、水散布工程S02によって散布される水Wの所定量として、ガラスチョップドストランドSに付着する水Wの量が、当該ガラスチョップドストランドSに対する質量の比として5~20wt%となるように設定されている。
なお、ガラスチョップドストランドSに付着する水Wの量が、当該ガラスチョップドストランドSに対する質量の比として10~20wt%となるように設定されていることがより好ましい。
なお、ガラスチョップドストランドSに付着する水Wの量が、当該ガラスチョップドストランドSに対する質量の比として10~20wt%となるように設定されていることがより好ましい。
従って、次工程である結着剤散布工程S03において、結着剤Pの原単位の低下を誘発することなく、ガラスチョップドストランドSに結着剤Pを十分に定着させることができるとともに、後の工程である加熱工程S04において、ガラスチョップドストランドSを乾燥させるために、過大な熱量を必要とすることもなく、エネルギー効率及び生産効率の低下を引き起こすこともない。
結着剤散布工程S03は、前工程である水散布工程S02によって水Wが付着したガラスチョップドストランドSに対して、熱可塑性樹脂材からなる結着剤Pを散布し、当該ガラスチョップドストランドSの表面上に、所定量の結着剤Pを均等に付着させる工程である。
ここで、結着剤Pの種類としては、熱可塑性樹脂粉末が好適であり、例えば、粉末ポリエステル樹脂(例えば、ニュートラック(商標登録)514、花王株式会社製など)を使用することができる。
なお、その他の使用可能な熱可塑性樹脂粉末として、ナイロン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂粉末が挙げられる。
なお、その他の使用可能な熱可塑性樹脂粉末として、ナイロン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂粉末が挙げられる。
加熱工程S04は、前工程である結着剤散布工程S03の終了後、結着剤Pが付着したガラスチョップドストランドSを、当該結着剤Pの融点より高い所定温度で加熱処理し、所定の結着力が機能する溶融状態に至るまで結着剤Pを溶融するとともに、ガラスチョップドストランドSに付着する水Wの量が所定量となるまで、当該ガラスチョップドストランドSを乾燥させる工程である。
ここで、本実施形態において、加熱工程S04によってガラスチョップドストランドSを乾燥させる際の、当該ガラスチョップドストランドSに付着する水Wの上記所定量は、最終製品であるガラスチョップドストランドマットMの水分率が、0~1.0%となる量に設定されている。
最終製品であるガラスチョップドストランドマットMの水分率が1.0%を超える場合、例えば納品先にて行われる加工作業において、接着剤等を用いて、ガラスチョップドストランドマットMと他の材料とを貼り合せる際、当該接着剤の種類によっては、上記他の材料と貼り合せる前に、ガラスチョップドストランドマットMに残存する水分と反応して接着剤が硬化してしまい、加工製品の品質不良を誘発する要因となり得る。
このようなことから、本実施形態においては、最終製品であるガラスチョップドストランドマットMの水分率が0~1.0%となるように、ガラスチョップドストランドSに付着する水Mを、加熱工程S04によって乾燥させることとしており、これにより、上記のような品質不良を引き起こすこともなく、より高品質なガラスチョップドストランドマットMを、安定して供給することができる。
冷間圧接工程S05は、前工程である加熱工程S04によって、所定温度にまで加熱処理されたガラスチョップドストランドSを冷却圧接し、所定の厚みからなるシート状のガラスチョップドストランドマットMを成形する工程である。
巻取り工程S06は、シート状に成形されたガラスチョップドストランドマットMをロール状に巻取り、巻回体Rを形成する工程である。
なお、巻回体Rとして形成されたガラスチョップドストランドマットMは、その後、最終製品として出荷される。
なお、巻回体Rとして形成されたガラスチョップドストランドマットMは、その後、最終製品として出荷される。
以上のように、本実施形態においては、経時的に順に実行される分散堆積工程S01、水散布工程S02、結着剤散布工程S03、加熱工程S04、冷間圧接工程S05、及び巻取り工程S06によって、シート状のガラスチョップドストランドマットMが、連続的に成形される。
そして、成形される最終製品であるガラスチョップドストランドマットMは、切断された複数のガラス繊維Fからなり、シート状に堆積されたガラスチョップドストランドSと、ガラスチョップドストランドSに散布され、当該ガラスチョップドストランドSに付着した水Wと、水Wが付着したガラスチョップドストランドSに散布され、当該ガラスチョップドストランドSを結着する熱可塑性樹脂材からなる結着剤Pとを備え、上述したように、当該ガラスチョップドストランドマットMに含まれる水Wの水分率が0~1.0%であり、高品質である。
[ガラスチョップドストランドマットMの製造装置1]
次に、前述したガラスチョップドストランドマットMの製造方法を実施するための、製造装置1の全体構成について説明する。
図2に示すように、製造装置1は、主に一方向(本実施形態においては、略水平方向)に延長する搬送装置10、並びに当該搬送装置10の搬送方向(図2に示す矢印Aの方向)に沿って、上流側から下流側に向かって順に配置される切断装置20、水散布装置30、結着剤散布装置40、加熱炉50、冷間圧延ロール60、及び巻取り装置70等を備える。
次に、前述したガラスチョップドストランドマットMの製造方法を実施するための、製造装置1の全体構成について説明する。
図2に示すように、製造装置1は、主に一方向(本実施形態においては、略水平方向)に延長する搬送装置10、並びに当該搬送装置10の搬送方向(図2に示す矢印Aの方向)に沿って、上流側から下流側に向かって順に配置される切断装置20、水散布装置30、結着剤散布装置40、加熱炉50、冷間圧延ロール60、及び巻取り装置70等を備える。
そして、前述した分散堆積工程S01は、主に切断装置20及び搬送装置10(具体的には、後述する第1搬送コンベア11)によって実行される。
また、水散布工程S02は、主に水散布装置30及び搬送装置10(具体的には、後述する第2搬送コンベア12)によって実行される。
また、結着剤散布工程S03は、主に結着剤散布装置40及び搬送装置10(具体的には、第2搬送コンベア12)によって実行される。
また、加熱工程S04は、主に加熱炉50及び搬送装置10(具体的には、後述する第3搬送コンベア13)によって実行される。
また、冷間圧接工程S05は、主に冷間圧延ロール60によって実行される。
さらに、巻取り工程S06は、主に巻取り装置70によって実行される。
また、水散布工程S02は、主に水散布装置30及び搬送装置10(具体的には、後述する第2搬送コンベア12)によって実行される。
また、結着剤散布工程S03は、主に結着剤散布装置40及び搬送装置10(具体的には、第2搬送コンベア12)によって実行される。
また、加熱工程S04は、主に加熱炉50及び搬送装置10(具体的には、後述する第3搬送コンベア13)によって実行される。
また、冷間圧接工程S05は、主に冷間圧延ロール60によって実行される。
さらに、巻取り工程S06は、主に巻取り装置70によって実行される。
搬送装置10は、切断装置20によって生成されたガラスチョップドストランドSを、冷間圧延ロール60に向かって略水平方向に搬送する装置である。
搬送装置10は、例えば、ガラスチョップドストランドSの搬送方向の上流側から下流側に向かって一列に順に配置される、第1搬送コンベア11、第2搬送コンベア12、及び第3搬送コンベア13等を備える。
搬送装置10は、例えば、ガラスチョップドストランドSの搬送方向の上流側から下流側に向かって一列に順に配置される、第1搬送コンベア11、第2搬送コンベア12、及び第3搬送コンベア13等を備える。
第1搬送コンベア11は、駆動ローラ及び従動ローラを構成する複数のローラ11a・11a・・・、並びにこれらのローラ11a・11a・・・に巻回される無端状の第1搬送ベルト11b等を備える。
また、第1搬送ベルト11bは、メッシュ状の無端ベルトからなり、その開口径は、ガラスチョップドストランドSを構成する、細かく切断された複数のガラス繊維Fの長さに比べて、十分小さな値に設定されている。
また、第1搬送ベルト11bは、メッシュ状の無端ベルトからなり、その開口径は、ガラスチョップドストランドSを構成する、細かく切断された複数のガラス繊維Fの長さに比べて、十分小さな値に設定されている。
そして、駆動ローラを構成するローラ11aがモータによって駆動されることにより、第1搬送ベルト11bは、複数のローラ11a・11a・・・を介して、所定方向(上面が搬送方向に移動する方向)に回転駆動される。
第2搬送コンベア12は、駆動ローラ及び従動ローラを構成する複数のローラ12a・12a・・・、並びにこれらのローラ12a・12a・・・に巻回される無端状の第2搬送ベルト12b等を備える。
なお、第2搬送コンベア12のローラ12a及び第2搬送ベルト12bについては、上記第1搬送コンベア11のローラ11a及び第1搬送ベルト11bと略同様な構成からなるため、以下の説明においては記載を省略する。
なお、第2搬送コンベア12のローラ12a及び第2搬送ベルト12bについては、上記第1搬送コンベア11のローラ11a及び第1搬送ベルト11bと略同様な構成からなるため、以下の説明においては記載を省略する。
第3搬送コンベア13は、駆動ローラ及び従動ローラを構成する複数のローラ13a・13a・・・、並びにこれらのローラ13a・13a・・・に巻回される無端状の第3搬送ベルト13b等を備える。
なお、第3搬送コンベア13のローラ13a及び第3搬送ベルト13bについても、第2搬送コンベア12と同様に、上記第1搬送コンベア11のローラ11a及び第1搬送ベルト11bと略同様な構成からなるため、以下の説明においては記載を省略する。
なお、第3搬送コンベア13のローラ13a及び第3搬送ベルト13bについても、第2搬送コンベア12と同様に、上記第1搬送コンベア11のローラ11a及び第1搬送ベルト11bと略同様な構成からなるため、以下の説明においては記載を省略する。
また、第1搬送コンベア11の上方には、切断装置20と、切断装置20の周囲を覆うチャンバー80が設けられており、切断装置20によって細かく切断された複数のガラス繊維Fは、チャンバー80内を通過して第1搬送ベルト11bの上面に落下して堆積され、これによりガラスチョップドストランドSが生成される。
そして、第1搬送コンベア11の搬送面(より具体的には、第1搬送ベルト11bの上面)に堆積されたガラスチョップドストランドSは、その後、第2搬送コンベア12の搬送面(より具体的には、第2搬送ベルト12bの上面)、及び第3搬送コンベア13の搬送面(より具体的には、第3搬送ベルト13bの上面)と順に乗移り、冷間圧延ロール60に向かって搬送される。
なお、第1搬送コンベア11の搬送面(第1搬送ベルト11bの上面)の裏側には、例えば吸引ダクトやブロア等からなる図示せぬ吸引装置が配置されており、当該搬送面に分散堆積されたチョップドストランドSは、上記吸引装置によって吸引し保持された状態で、第1搬送コンベア11によって搬送される構成となっている。
切断装置20は、ガラスケーキCに巻回されたガラス繊維Fを引き出して細かく切断することにより、ガラスチョップドストランドSを生成する装置である。
切断装置20は、例えば、水平方向に延び、且つ互いに対向して配置される一対のカッターローラ21及びゴムローラ22を備える。
切断装置20は、例えば、水平方向に延び、且つ互いに対向して配置される一対のカッターローラ21及びゴムローラ22を備える。
カッターローラ21は、ゴムローラ22と対向する側の側面が、軸心を中心として下方に向かって回転可能に構成されている。
一方、ゴムローラ22は、カッターローラ21と対向する側の側面が、軸心を中心として下方に向かって回転可能に構成されている。
一方、ゴムローラ22は、カッターローラ21と対向する側の側面が、軸心を中心として下方に向かって回転可能に構成されている。
そして、互いに回転状態にあるカッターローラ21とゴムローラ22との間に、ガラスケーキCから引き出されたガラス繊維Fが供給されることにより、当該ガラス繊維Fは、連続的に細かく切断されて、第1搬送コンベア11の搬送面に分散して堆積され、ガラスチョップドストランドSが連続的に生成される(分散堆積工程S01)。
なお、これらのカッターローラ21及びゴムローラ22は、例えば、1個~10個のガラスケーキCに対して一対設けられており、本実施形態においては、図では省略しているが、4個のガラスケーキC・C・C・Cに対応するべく、二対のカッターローラ21・21及びゴムローラ22・22が設けられている。
ここで、切断装置20によってガラス繊維Fを細かく切断する際、切断された任意のガラス繊維Fの長さは、10mm以上、100mm以下であることが好ましい。
即ち、切断された任意のガラス繊維Fの長さが10mm未満である場合、ガラスチョップドストランドSを構成するガラス繊維Fの本数が多くなり、最終製品であるガラスチョップドストランドマットMを製造するために、より多くの結着剤Pが必要となる。
一方、切断された任意のガラス繊維Fの長さが100mmを超える場合、ガラスチョップドストランドマットMを構成するガラスチョップドストランドS同士が絡み合うことがあり、その結果、ガラスチョップドストランドSの分散が不十分となることがあり得る。
以上の観点から、ガラスチョップドストランドSを構成する任意のガラス繊維Fの長さは、15mm以上、90mm以下が好ましく、20mm以上、70mm以下がより好ましく、30mm以上、60mm以下がさらに好ましく、45mm以上、55mm以下が最も好ましい。
水散布装置30は、第2搬送コンベア12の上方に配置され、当該第2搬送コンベア12の搬送面(第2搬送ベルト12bの上面)に対して水Wを散布することで、当該搬送面に堆積されたガラスチョップドストランドSの表面上に、当該水Wを均等に付着させる装置である。
水散布装置30は、複数本(例えば、本実施形態においては3本)のスプレーヘッダ31・31・31を備え、これら複数本のスプレーヘッダ31・31・31は、配管部材32を介して、散布する水Wの供給源である吐出ポンプ(図示せず)等と連通されている。
水散布装置30は、複数本(例えば、本実施形態においては3本)のスプレーヘッダ31・31・31を備え、これら複数本のスプレーヘッダ31・31・31は、配管部材32を介して、散布する水Wの供給源である吐出ポンプ(図示せず)等と連通されている。
各スプレーヘッダ31は、一方に延長する中空部材からなり、その軸方向の長さは、第2搬送コンベア12の搬送面における幅方向(平面視にて搬送方向との直交方向、即ち、図面奥行き方向)の寸法と、略同等に設定されている。
また、各スプレーヘッダ31の外周面には、複数個のノズル(図示せず)が設けられており、これら複数個のノズルは、スプレーヘッダ31の軸方向に沿って、等間隔(本実施形態においては、10~50cmの間隔)に配置されている。
そして、複数個のノズルは、第2搬送コンベア12の搬送面の方向を向いており、夫々のノズルは、第2搬送コンベア12の搬送面における幅方向の異なる位置を向くように構成されている。
これにより、第2搬送コンベア12の搬送面における幅方向において、均等に水Wを散布できる。
また、各スプレーヘッダ31の外周面には、複数個のノズル(図示せず)が設けられており、これら複数個のノズルは、スプレーヘッダ31の軸方向に沿って、等間隔(本実施形態においては、10~50cmの間隔)に配置されている。
そして、複数個のノズルは、第2搬送コンベア12の搬送面の方向を向いており、夫々のノズルは、第2搬送コンベア12の搬送面における幅方向の異なる位置を向くように構成されている。
これにより、第2搬送コンベア12の搬送面における幅方向において、均等に水Wを散布できる。
そして、これら複数本のスプレーヘッダ31・31・31は、第2搬送コンベア12の直上において、当該第2搬送コンベア12の搬送面側(下側)に上記ノズルを各々向けつつ、各スプレーヘッダ31の軸方向を、第2搬送コンベア12の搬送方向との平面視直交方向とした状態で、当該搬送方向に沿って互いに平行に配置される。
換言すると、これら複数本のスプレーヘッダ31・31・31は、第2搬送コンベア12によって搬送されるガラスチョップドストランドSの直上に設けられるとともに、当該ガラスチョップドストランドSの搬送方向との平面視直交方向に延び、且つ当該搬送方向に沿って互いに平行に配置される。
なお、複数本のスプレーヘッダ31・31・31の間隔は、300~1000mmであることが好ましい。
換言すると、これら複数本のスプレーヘッダ31・31・31は、第2搬送コンベア12によって搬送されるガラスチョップドストランドSの直上に設けられるとともに、当該ガラスチョップドストランドSの搬送方向との平面視直交方向に延び、且つ当該搬送方向に沿って互いに平行に配置される。
なお、複数本のスプレーヘッダ31・31・31の間隔は、300~1000mmであることが好ましい。
このような構成からなる水散布装置30において、第1搬送コンベア11より乗移り、第2搬送コンベア12によって搬送されるガラスチョップドストランドSが、複数本のスプレーヘッダ31・31・31(より具体的には、搬送方向の上流側から下流側に沿って順に配置される第1スプレーヘッダ31a、第2スプレーヘッダ31b、及び第3スプレーヘッダ31c)の下方を通過することにより、当該ガラスチョップドストランドSは、これら複数本のスプレーヘッダ31・31・31によって、水Wを散布され、当該水Wは、ガラスチョップドストランドSに対して均一に付着する(水散布工程S02)。
例えば、本実施形態における水散布装置30においては、これら複数本のスプレーヘッダ31・31・31の内の、何れか一つのスプレーヘッダ31(例えば、本実施形態においては、搬送方向の最上流側に位置する第1スプレーヘッダ31a)による水Wの散布量が、当該複数本のスプレーヘッダ31・31・31(即ち、第1スプレーヘッダ31a、第2スプレーヘッダ31b、及び第3スプレーヘッダ31c)による水Wの総散布量の50%以上100%未満となるように設定されている。
即ち、第1スプレーヘッダ31aからの水Wの散布量は、第2スプレーヘッダ31b、及び第3スプレーヘッダ31cからの水Wの散布量と異なるように設定されている。
即ち、第1スプレーヘッダ31aからの水Wの散布量は、第2スプレーヘッダ31b、及び第3スプレーヘッダ31cからの水Wの散布量と異なるように設定されている。
なお、上記の構成については、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、第2スプレーヘッダ31bまたは第3スプレーヘッダ31cの何れかによる水Wの散布量が、上記複数本のスプレーヘッダ31・31・31(第1スプレーヘッダ31a、第2スプレーヘッダ31b、及び第3スプレーヘッダ31c)による水Wの総散布量の50%以上100%未満となるように設定されていてもよい。
このような構成からなる水散布装置30によれば、第2搬送コンベア12によって搬送されるガラスチョップドストランドSの上面において、搬送方向の複数個所において水Wを散布できるため、1個所から多量の水を散布する場合と比較して、水WをガラスチョップドストランドSに対して効率的に浸透させることができる。
そのため、本実施形態における水散布装置30によれば、より均一に水Wを散布して付着させることが可能であり、後述する結着剤散布装置40によって散布された結着剤Pを、効率よく定着させることができ、最終製品であるガラスチョップドストランドマットMにおいて、引張強度の低下を防止し、当該引張強度のバラツキを抑制することができる。
そのため、本実施形態における水散布装置30によれば、より均一に水Wを散布して付着させることが可能であり、後述する結着剤散布装置40によって散布された結着剤Pを、効率よく定着させることができ、最終製品であるガラスチョップドストランドマットMにおいて、引張強度の低下を防止し、当該引張強度のバラツキを抑制することができる。
また、本実施形態における水散布装置30においては、複数本のスプレーヘッダ31・31・31を用いてガラスチョップドストランドSに水を散布することから、例えば、何れかのスプレーヘッダ31に不具合が生じた場合であっても、他のスプレーヘッダ31・31によって、ガラスチョップドストランドSの上面に均一に水Wを散布することができるため、当該ガラスチョップドストランドS上における、結着剤Pの定着が不十分である領域が発生し難く、最終製品であるガラスチョップドストランドマットMの引張強度の低下を防止し、当該引張強度のバラツキを抑制することができる。
なお、水散布装置30に設けられるスプレーヘッダ31の本数については、2本以上であれば、何れの本数であってもよい。
また、複数のスプレーヘッダ31・31・31が配置される位置についても、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、第2搬送コンベア12の搬送面(第2搬送ベルト12bの上面)の直下に設けられていたり、或いは、第2搬送ベルト12bの側面から第2搬送コンベア12の搬送面に水Wを散布するようにしてもよい。
また、複数のスプレーヘッダ31・31・31が配置される位置についても、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、第2搬送コンベア12の搬送面(第2搬送ベルト12bの上面)の直下に設けられていたり、或いは、第2搬送ベルト12bの側面から第2搬送コンベア12の搬送面に水Wを散布するようにしてもよい。
また、第1スプレーヘッダ31a、第2スプレーヘッダ31bまたは第3スプレーヘッダ31cの何れかによる水Wの散布量が、上記複数本のスプレーヘッダ31・31・31(第1スプレーヘッダ31a、第2スプレーヘッダ31b、及び第3スプレーヘッダ31c)による水Wの総散布量の51%以上となるように設定されていることが好ましく、80%以下となるように設定されていることが好ましい。
結着剤散布装置40は、第2搬送コンベアの上方、且つ水散布装置30に対して搬送方向Aの下流側に配置され、当該第2搬送コンベア12の搬送面(第2搬送ベルト12bの上面)に対して結着剤Pを散布することで、当該搬送面に堆積されたガラスチョップドストランドSの表面上に、結着剤Pを均等に付着させる装置である。
結着剤散布装置40は、一方に延長する落下口40aを有し、当該落下口40aの長さは、第2搬送コンベア12の搬送面における幅方向の寸法と略同程度に設定されている。
そして、結着剤散布装置40は、第2搬送コンベアの直上において、下方(当該第2搬送コンベア12の搬送面側)に上記落下口40aを向けつつ、当該落下口40aの延び方向を、第2搬送コンベア12の搬送方向との平面視直交方向とした状態で配置される。
そして、結着剤散布装置40は、第2搬送コンベアの直上において、下方(当該第2搬送コンベア12の搬送面側)に上記落下口40aを向けつつ、当該落下口40aの延び方向を、第2搬送コンベア12の搬送方向との平面視直交方向とした状態で配置される。
このような構成からなる結着剤散布装置40において、水散布装置30を通過した後、引き続き第2搬送コンベア12によって搬送されるガラスチョップドストランドSが、落下口40aの下方を通過することにより、当該ガラスチョップドストランドSは、結着剤Pを散布され、当該結着剤Pは、ガラスチョップドストランドSに対して均一に付着する(結着剤散布工程S03)。
加熱炉50は、結着剤Pが付着したガラスチョップドストランドSを加熱処理し、当該結着剤Pを溶融するとともに、ガラスチョップドストランドSを乾燥させるものである。
加熱炉50は、第3搬送コンベア13の搬送方向の中途部において、当該第3搬送コンベア13の搬送面(第3搬送ベルト13bの上面)の一部を囲い込むようにして配置される。
加熱炉50は、第3搬送コンベア13の搬送方向の中途部において、当該第3搬送コンベア13の搬送面(第3搬送ベルト13bの上面)の一部を囲い込むようにして配置される。
そして、第2搬送コンベア12より乗移り、第3搬送コンベア13によって搬送されるガラスチョップドストランドSが、加熱炉50の内部を通過することにより、ガラスチョップドストランドSに付着した結着剤Pは、当該内部の雰囲気温度によって、所定の結着力が機能する溶融状態に至るまで溶融される。
また、ガラスチョップドストランドSは、上記内部の雰囲気温度によって、当該ガラスチョップドストランドSに付着する水Wの量が、前述した所定量(最終製品であるガラスチョップドストランドマットの水分率が、0~1.0%となる量)となるまで乾燥される(加熱工程S04)。
また、ガラスチョップドストランドSは、上記内部の雰囲気温度によって、当該ガラスチョップドストランドSに付着する水Wの量が、前述した所定量(最終製品であるガラスチョップドストランドマットの水分率が、0~1.0%となる量)となるまで乾燥される(加熱工程S04)。
なお、加熱炉50の内部の雰囲気温度(加熱温度)、及びガラスチョップドストランドSが加熱炉50の内部を通過する時間(加熱時間)等については、結着剤Pが所定の溶融状態となり、且つガラスチョップドストランドSに付着する水Wの量が上記所定量となるように、予め適宜調整されている。
冷間圧延ロール60は、結着剤Pが付着したガラスチョップドストランドSを圧接しながら引き延ばし、シート状のガラスチョップドストランドマットMを形成するものである。
冷間圧延ロール60は、水平方向、且つ搬送方向Aとの直交方向に延長するとともに、ガラスチョップドストランドSの厚み方向(本実施形態においては、上下方向)に対向して配置される、一対のロール61・61によって構成され、第3搬送コンベア13に対して、搬送方向の下流側に配置される。
冷間圧延ロール60は、水平方向、且つ搬送方向Aとの直交方向に延長するとともに、ガラスチョップドストランドSの厚み方向(本実施形態においては、上下方向)に対向して配置される、一対のロール61・61によって構成され、第3搬送コンベア13に対して、搬送方向の下流側に配置される。
そして、第3搬送コンベア13によって搬送され、加熱炉50で溶融された結着剤Pが付着したガラスチョップドストランドSは、その後、冷間圧延ロール60に導かれ、一対のロール61・61の間を通過する。
これにより、ガラスチョップドストランドSは、一対のロール61・61によって冷却しながら圧接され、細かく切断されたガラス繊維F同士が結着されて、シート状のガラスチョップドストランドマットMに成形される(冷間圧接工程S05)。
これにより、ガラスチョップドストランドSは、一対のロール61・61によって冷却しながら圧接され、細かく切断されたガラス繊維F同士が結着されて、シート状のガラスチョップドストランドマットMに成形される(冷間圧接工程S05)。
巻取り装置70は、成形されたシート状のガラスチョップドストランドマットMをロール状に巻取り、巻回体Rを形成する装置である。
巻取り装置70には、巻芯71が取付けられており、当該巻芯71の外周面に、ガラスチョップドストランドマットMにおける搬送方向の下流側の端部を接着させて、巻芯71を回転させることにより、巻回体Rが形成される(巻取り工程S06)。
巻取り装置70には、巻芯71が取付けられており、当該巻芯71の外周面に、ガラスチョップドストランドマットMにおける搬送方向の下流側の端部を接着させて、巻芯71を回転させることにより、巻回体Rが形成される(巻取り工程S06)。
以上のように、本実施形態においては、切断装置20及び搬送装置10(第1搬送コンベア11)によって構成される分散堆積工程S01、水散布装置30及び搬送装置10(第2搬送コンベア12)によって構成される水散布工程S02、結着剤散布装置40及び搬送装置10(第2搬送コンベア12)によって構成される結着剤散布工程S03、加熱炉50及び搬送装置10(第3搬送コンベア13)によって構成される加熱工程S04、冷間圧延ロール60によって構成される冷間圧接工程S05、及び巻取り装置70によって構成される巻取り工程S06が、搬送方向Aに沿って順に配置されており、切断装置20により生成されたガラスチョップドストランドSが、これらの分散堆積工程S01、水散布工程S02、結着剤散布工程S03、加熱工程S04、冷間圧接工程S05、及び巻取り工程S06を順に通過していくことにより、シート状のガラスチョップドストランドマットMは製造される。
次に、本発明に係るガラスチョップドストランドマットの製造方法、及びガラスチョップドストランドマットにおいて、実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
なお、以下に示す実施例は、本発明の例示を目的とするものであり、本発明を何ら限定するものではない。
なお、以下に示す実施例は、本発明の例示を目的とするものであり、本発明を何ら限定するものではない。
先ず始めに、本発明のサンプルとして、目付が100g/m2であるガラスチョップドストランドマットを、前述した製造装置1(図2を参照)によって3種類作製し、実施例1、実施例2、及び実施例3とした。
ここで、実施例1については、水散布工程S02において、第1スプレーヘッダ31aより散布される水の散布量(水量)を、4.6L/minに設定し、第2スプレーヘッダ31b及び第3スプレーヘッダ31cより散布される水の散布量(水量)を、各々2.0L/minに設定した。
即ち、実施例1については、水散布工程S02において、第1スプレーヘッダ31aによる水の散布量を、水散布装置30全体による水の総散布量(総水量)8.6(=4.6+2.0+2.0)L/minの約53%となるように設定した。
即ち、実施例1については、水散布工程S02において、第1スプレーヘッダ31aによる水の散布量を、水散布装置30全体による水の総散布量(総水量)8.6(=4.6+2.0+2.0)L/minの約53%となるように設定した。
また、実施例2については、水散布工程S02において、第1スプレーヘッダ31a及び第2スプレーヘッダ31bより散布される水の散布量(水量)を、各々2.0L/minに設定し、第3スプレーヘッダ31cより散布される水の散布量(水量)を、4.9L/minに設定した。
即ち、実施例2については、水散布工程S02において、第3スプレーヘッダ31cによる水の散布量を、水散布装置30全体による水の総散布量(総水量)8.9(=2.0+2.0+4.9)L/minの約55%となるように設定した。
即ち、実施例2については、水散布工程S02において、第3スプレーヘッダ31cによる水の散布量を、水散布装置30全体による水の総散布量(総水量)8.9(=2.0+2.0+4.9)L/minの約55%となるように設定した。
さらに、実施例3については、水散布工程S02において、第1スプレーヘッダ31aより散布される水の散布量(水量)を、4.6L/minに設定し、第2スプレーヘッダ31bより散布される水の散布量(水量)を、3.0L/minに設定し、第3スプレーヘッダ―31cより散布される水の散布量(水量)を、0L/minに設定した。
即ち、実施例3については、水散布工程S02において、第1スプレーヘッダ31aによる水の散布量を、水散布装置30全体による水の総散布量(総水量)7.6(=4.6+3.0+0)L/minの約61%となるように設定した。
即ち、実施例3については、水散布工程S02において、第1スプレーヘッダ31aによる水の散布量を、水散布装置30全体による水の総散布量(総水量)7.6(=4.6+3.0+0)L/minの約61%となるように設定した。
そして、これらの実施例1、実施例2、及び実施例3については、ガラスチョップドストランド、結着剤、及び水に対する水の質量割合(水分率)が15質量%となるように分散堆積工程S01でのガラス繊維の切断条件、及び結着剤散布工程S03での結着剤の散布条件を調整し、そして、加熱工程S04において、水散布装置30によって散布された水が付着するガラスチョップドストランドを乾燥させた。
このようにして作製された実施例1、実施例2、及び実施例3のガラスチョップドストランドマットに対して、結着剤の定着量を判断するべく、日本工業規格(JIS R3420(2013 7.3))に従い、強熱減量を各々測定した。
また、これらの実施例1、実施例2、及び実施例3のガラスチョップドストランドマットに対して、当該ガラスチョップドストランドマットの強度を判断するべく、日本工業規格(JIS R3420(2013) 7.18)に従い、引張強度を各々測定した。
これら強熱減量及び引張強度についての測定結果を、以下の表1に示す。
また、これらの実施例1、実施例2、及び実施例3のガラスチョップドストランドマットに対して、当該ガラスチョップドストランドマットの強度を判断するべく、日本工業規格(JIS R3420(2013) 7.18)に従い、引張強度を各々測定した。
これら強熱減量及び引張強度についての測定結果を、以下の表1に示す。
表1に示すように、実施例1における強熱減量の測定結果は8.9%であり、実施例2における強熱減量の測定結果は9.1%であり、実施例3における強熱減量の測定結果は9.8%であった。
また、実施例1における引張強度の測定結果は1113N/mであり、実施例2における引張強度の測定結果は1130N/mであり、実施例3における引張強度の測定結果は1069N/mであった。
また、実施例1における引張強度の測定結果は1113N/mであり、実施例2における引張強度の測定結果は1130N/mであり、実施例3における引張強度の測定結果は1069N/mであった。
次に、これらの実施例1、実施例2、及び実施例3の比較サンプルとして、目付が100g/m2であるガラスチョップドストランドマットを、製造装置1によって2種類作製し、比較例1、及び比較例2とした。
ここで、比較例1については、水散布工程S02において、第1スプレーヘッダ31a、第2スプレーヘッダ31b、及び第3スプレーヘッダ31cより散布される水の散布量(水量)を、各々3.0L/minに設定した。
また、比較例2については、水散布工程S02において、第1スプレーヘッダ31a、第2スプレーヘッダ31b、及び第3スプレーヘッダ31cより散布される水の散布量(水量)を、各々2.0L/minに設定した。
このように、比較例1、及び比較例2については、水散布工程S02において、これら複数のスプレーヘッダ31a・31b・31cによる水の散布量を、各々同等に設定することとした。
なお、比較例1における、水散布装置30全体による水の総散布量(総水量)は、9.0(=3.0+3.0+3.0)L/minである。
また、比較例2における、水散布装置30全体による水の総散布量(総水量)は、6.0(=2.0+2.0+2.0)L/minである。
なお、比較例1における、水散布装置30全体による水の総散布量(総水量)は、9.0(=3.0+3.0+3.0)L/minである。
また、比較例2における、水散布装置30全体による水の総散布量(総水量)は、6.0(=2.0+2.0+2.0)L/minである。
そして、比較例1については、ガラスチョップドストランド、結着剤、及び水に対する水の水分率が15質量%となるように、分散堆積工程S01でのガラス繊維の切断条件、及び結着剤散布工程S03での結着剤の散布条件を調整し、そして、加熱工程S04において、水散布装置30によって散布された水が付着するガラスチョップドストランドを乾燥させた。
また、比較例2については、ガラスチョップドストランド、結着剤、及び水に対する水の水分率が5質量%となるように、加熱工程S04において、水散布装置30によって散布された水が付着するガラスチョップドストランドを乾燥させた。
また、比較例2については、ガラスチョップドストランド、結着剤、及び水に対する水の水分率が5質量%となるように、加熱工程S04において、水散布装置30によって散布された水が付着するガラスチョップドストランドを乾燥させた。
このようにして作製された比較例1、及び比較例2のガラスチョップドストランドマットに対して、上記の実施例1、実施例2、及び実施例3と同様に、強熱減量及び引張強度を各々測定した。
これら強熱減量及び引張強度についての測定結果を、以下の表2に示す。
これら強熱減量及び引張強度についての測定結果を、以下の表2に示す。
表2に示すように、比較例1における強熱減量の測定結果は8.3%であり、比較例2における強熱減量の測定結果は6.2%であった。
また、比較例1における引張強度の測定結果は966N/mであり、比較例2における引張強度の測定結果は633N/mであった。
また、比較例1における引張強度の測定結果は966N/mであり、比較例2における引張強度の測定結果は633N/mであった。
上記の測定結果において、実施例1、実施例2、及び実施例3については、何れも引張強度の測定値が1000N/mを超える値となっており、最終製品であるガラスチョップドストランドマットが、十分な引張強度を有することを確認できた。
また、実施例1、実施例2、及び実施例3については、何れも強熱減量の測定値が8.5%を超える値となっており、結着剤散布工程S03において、十分な量の結着剤がガラスチョップドストランドに固着していることを確認できた。
また、実施例1、実施例2、及び実施例3については、何れも強熱減量の測定値が8.5%を超える値となっており、結着剤散布工程S03において、十分な量の結着剤がガラスチョップドストランドに固着していることを確認できた。
一方、上記の測定結果において、比較例1、及び比較例2については、何れも引張強度の測定値が1000N/m未満の値となっており、最終製品であるガラスチョップドストランドマットが、十分な引張強度を有していないことを確認できた。
また、比較例1、及び比較例2については、何れも強熱減量の測定値が8.5%未満の値となっており、結着剤散布工程S03において、十分な量の結着剤がガラスチョップドストランドに固着されていないことを確認できた。
また、比較例1、及び比較例2については、何れも強熱減量の測定値が8.5%未満の値となっており、結着剤散布工程S03において、十分な量の結着剤がガラスチョップドストランドに固着されていないことを確認できた。
これらのことから、実施例1、実施例2、及び実施例3によって示されるように、水散布工程S02において、複数のスプレーヘッダから散布される水の散布量が同じ量とならないように、夫々のスプレーヘッダによる水の散布量を調整することにより、ガラスチョップドストランドに対して十分な量の結着剤を固着させ、最終製品であるガラスチョップドストランドマットに十分な引張強度を保証することが可能であることが明らかであり、本発明の有効性を確認することができた。
以上、本発明を具現化する一実施形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、及び範囲内の全ての変更を含む。
31 スプレーヘッダ
31a 第1スプレーヘッダ
31b 第2スプレーヘッダ
31c 第3スプレーヘッダ
F ガラス繊維
M ガラスチョップドストランドマット
P 結着剤
S ガラスチョップドストランド
S02 水散布工程
S03 結着剤散布工程
S04 加熱工程
W 水
31a 第1スプレーヘッダ
31b 第2スプレーヘッダ
31c 第3スプレーヘッダ
F ガラス繊維
M ガラスチョップドストランドマット
P 結着剤
S ガラスチョップドストランド
S02 水散布工程
S03 結着剤散布工程
S04 加熱工程
W 水
Claims (5)
- 切断し堆積された複数のガラス繊維からなるガラスチョップドストランドを、一方向に搬送しながらシート状に成形してなるガラスチョップドストランドマットの製造方法であって、
前記ガラスチョップドストランドに水を散布する水散布工程と、
前記水散布工程によって水が付着した前記ガラスチョップドストランドに、熱可塑性樹脂材からなる結着剤を散布する結着剤散布工程とを備え、
前記水散布工程においては、
スプレーヘッダによって、前記ガラスチョップドストランドに対して水を散布し、
前記スプレーヘッダは、
前記ガラスチョップドストランドの搬送方向に沿って複数本配置され、
前記複数本のスプレーヘッダから散布される水について、
少なくとも1つの前記スプレーヘッダから散布される水の散布量が、他の前記スプレーヘッダから散布される水の散布量と異なるように、夫々の前記スプレーヘッダの水の散布量が調整される、
ことを特徴とするガラスチョップドストランドマットの製造方法。 - 前記スプレーヘッダは、
前記ガラスチョップドストランドの搬送方向との平面視直交方向に延び、
前記スプレーヘッダの延伸方向に沿って、前記水を噴出する複数のノズルを有する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のガラスチョップドストランドマットの製造方法。 - 前記複数本のスプレーヘッダの内の何れか一つのスプレーヘッダによる水の散布量は、
前記複数本のスプレーヘッダによる水の総散布量の50%以上100%未満である、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のガラスチョップドストランドマットの製造方法。 - 前記水散布工程において、
前記ガラスチョップドストランドに対する質量の比が5~20wt%の水を、前記ガラスチョップドストランドに付着させる、
ことを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか一項に記載のガラスチョップドストランドマットの製造方法。 - 前記結着剤散布工程の終了後、結着剤が付着したガラスチョップドストランドを加熱処理し、当該結着剤を溶融する加熱工程をさらに備え、
前記加熱工程において、
最終製品であるガラスチョップドストランドマットの水分率が、0~1.0%となるように、前記ガラスチョップドストランドを乾燥させる、
ことを特徴とする、請求項1~請求項4の何れか一項に記載のガラスチョップドストランドマットの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021200351A JP2023085996A (ja) | 2021-12-09 | 2021-12-09 | ガラスチョップドストランドマットの製造方法 |
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JP2021200351A JP2023085996A (ja) | 2021-12-09 | 2021-12-09 | ガラスチョップドストランドマットの製造方法 |
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Family Applications (1)
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2021
- 2021-12-09 JP JP2021200351A patent/JP2023085996A/ja active Pending
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