JP2023085872A - 仕口部材 - Google Patents

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清文 仲林
Kiyofumi NAKABAYASHI
敏康 渋谷
Toshiyasu Shibuya
康仁 鈴木
Yasuhito Suzuki
紘光 宮▲崎▼
Hiromitsu Miyazaki
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

Figure 2023085872000001
【課題】側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある上下の柱を適切に接合することができる仕口部材を提供する。
【解決手段】仕口部材100は、側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある角柱の下側柱4Aと角柱の上側柱4Bとを接合する仕口部材であって、水平面に沿い、下側柱4Aに接合される下側ダイヤフラム部6と、水平面に沿い、上側柱4Bに接合される上側ダイヤフラム部7と、下側ダイヤフラム部6の外縁61,62,64と上側ダイヤフラム部の外縁71,72,74との間を閉塞する囲い部8と、を備え、下側ダイヤフラム部6、上側ダイヤフラム部7及び囲い部8は、一体に成型され、内部は、中空に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、仕口部材に関する。
高さ300mを超える超々高層構造物や超高層免震構造物は、地震時や暴風時に対する構造物の安全性を確保するために大きな水平剛性を必要とするが、一般的な構造物に用いられるラーメン架構では上記の水平剛性を確保することが難しい。上記の水平剛性を確保できる合理的な架構構造の一つとして、鉛直柱を用いず構造物外周の骨組を斜め格子形状に組み合わせた架構構造がある。
斜め格子形状の架構構造では、部材間の接合部の構造が複雑になる。特許文献1では、鉛直方向に延びる第1軸材の端部に、鉛直方向に対して傾斜した一対の第2軸材の端部が連結された継手部材が提案されている。
特開2020-60042号公報
上下の柱の側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある柱どうしの接合部(仕口部)は、極めて複雑な納まりになるため、施工することが困難であるという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑み、側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある上下の柱を適切に接合することができる仕口部材を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る仕口部材は、側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある角柱の下側柱と角柱の上側柱とを接合する仕口部材であって、水平面に沿い、前記下側柱に接合される下側ダイヤフラム部と、水平面に沿い、前記上側柱に接合される上側ダイヤフラム部と、前記下側ダイヤフラム部の外縁と前記上側ダイヤフラム部の外縁との間を閉塞する囲い部と、を備え、前記下側ダイヤフラム部、前記上側ダイヤフラム部及び前記囲い部は、一体に成型されるとともに、内部は中空に形成されている。
このように構成された仕口部材は、側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある角柱の下側柱と角柱の上側柱とを接合する。仕口部材の下側ダイヤフラム部は下側柱に接合され、上側ダイヤフラム部は上側柱に接合され、囲い部は下側ダイヤフラム部の外縁と上側ダイヤフラム部の外縁との間を閉塞している。下側ダイヤフラム部、上側ダイヤフラム部及び囲い部は、一体に成型されるとともに、内部は中空に形成されている。よって、上下の柱が一体成型された仕口部材を介して接合されるため、側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある上側柱と下側柱の仕口部であっても、適切に接合することができる。
また、本発明に係る仕口部材では、前記仕口部材の各側面は、上向きの略三角形をなす第1三角面部と、下向きの略三角形をなす第2三角面部と、を有し、前記第1三角面部の下辺は、前記下側ダイヤフラム部に接続され、前記第2三角面部の上辺は、前記上側ダイヤフラム部に接続されていてもよい。
このように構成された仕口部材では、上向きの略三角形をなす第1三角面部の下辺が下側ダイヤフラム部に接続され、下向きの略三角形をなす第2三角面部の上辺が上側ダイヤフラム部に接続されることによって、各側面が構成されている。よって、仕口部材の各側面は、略三角形をなす第1三角面部及び第2三角面部によって、力学的に安定した形状となる。
本発明に係る仕口部材によれば、側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある上下の柱を適切に接合することができる。
本発明の一実施形態による仕口部材が設置される一例として架構構造を示す斜視図である。 仕口部材で接合された柱の斜視図である。 仕口部材で接合された柱の第1の側面図である。 仕口部材で接合された柱を、図3に示す状態から鉛直方向を軸線として時計回りに90度回転させた第2の側面図である。 仕口部材で接合された柱を、図4に示す状態から鉛直方向を軸線として時計回りに90度回転させた第3の側面図である。 仕口部材で接合された柱を、図5に示す状態から鉛直方向を軸線として時計回りに90度回転させた第4の側面図である。 本発明の一実施形態による仕口部材の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態による仕口部材ついて、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態による架構構造1は、高層の上部構造を有する不図示の構造物(以下、「高層構造物」とする)の外周部に設けられる。架構構造1が適用される高層構造物は、高さ300mを超える超々高層のビルや超高層の免震ビルとする。
架構構造1の水平一方向をX方向、X方向に対して水平に直交する水平他方向をY方向、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。X方向及びY方向は高層構造物の周方向となり、Z方向は高層構造物の高さ方向となる。
架構構造1は、梁21をX方向及びY方向に組み合わせて平面視矩形形状に形成した矩形構造体22をZ方向に一定間隔で配置した梁構造2を備える。本実施形態において、矩形構造体22のZ方向の配置間隔は高層構造物の各層の高さとなる。なお、高層構造物の架構計画によっては上記の構成に限定されず、例えば1階層の中間部の外周に矩形構造体22が配設されてもよい。
架構構造1は、Z方向に一定間隔で配置された矩形構造体22の間において、梁21に対して鉛直方向から傾斜する第一斜め柱3と、梁21に対して第一斜め柱3の正面視対称方向に傾斜する第二斜め柱4が設けられる。第一斜め柱3及び第二斜め柱4は、それぞれX方向またはY方向に所定の間隔を空けて平行に複数配設され、梁構造2の側面全周に渡って設けられる。第一斜め柱3及び第二斜め柱4には、複数の梁が接合されている。
梁21は、公知のH形鋼である。また、第一斜め柱3及び第二斜め柱4は公知の鋼材によるボックス柱である。なお、架構構造1に求められる強度等の諸条件によっては上記の構成に限定されない。
梁21、第一斜め柱3及び第二斜め柱4は、それぞれ交点で接合される。本実施形態では、各接合箇所における接合される梁の種類は一様ではなく、例えば、1つの接合箇所で3種類の梁が全て接合される構成を備え、3種類の梁のうちのいれずかの2種類の梁が接合される構成も備える。
架構構造1の外周部において、X方向またはY方向に隣り合う第一斜め柱3,3と同一方向及び同一垂直面内で隣り合う第二斜め柱4,4は、各交点で接合することにより正面視斜め格子型の外形形状を有する架構グリッド10を形成する。
架構構造1の内部において架構構造1の隅部15では、平面視半R形状の円弧隅部12を形成する。円弧隅部12を構成する梁21の内側部21a、外側部21bは、ともに平面視円弧形状の外形形状を有する。平面視半R形状(半円弧状)の外形形状を有する円弧架構グリッド11として形成される。
架構グリッド10を形成する第一斜め柱3と、円弧架構グリッド11を形成する第一斜め柱3とは、連続して備えられる。架構グリッド10及び円弧架構グリッド11をそれぞれ形成する第二斜め柱4についても同様である。
次に、円弧架構グリッド11において、柱どうしを接合する仕口部材100について説明する。
以下では、図面を用いて第二斜め柱4どうしの接合箇所Aを例に挙げて説明するが、第一斜め柱3どうしの接合箇所は正面視対称にした構成であり、説明を省略する。図2に示すように、第二斜め柱4どうしの接合箇所Aでは、下側柱4Aの上端部と上側柱4Bの下端部とは、上下方向に間隔を空けて配置されている。下側柱4Aの上端部と上側柱4Bの下端部とは、仕口部材100を介して接合されている。
下側柱4A及び上側柱4Bは、角柱であり、角筒状に形成されている。下側柱4Aと上側柱4Bとは、側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある。下側柱4Aと上側柱4Bとは捩れた関係であり、下側柱4Aの外面と上側柱4Bの外面とは同一平面状にない。下側柱4Aの軸心O1(図3参照)と上側柱4Bの軸心O2(図3参照)とは同一線上になく且つ平行でない。
下側柱4Aの外面を形成する側面板部を、それぞれ第1~4側面板部41~44とする。上側柱4Bの外面を形成する側面板部を、それぞれ第1~4側面板部51~54とする。下側柱4Aの側面板部と上側柱4Bの側面板部とで、XY方向にわずかにずれた対応関係にあるものを、第1側面板部41と第1側面板部51として、第2側面板部42と第2側面板部52として、第3側面板部43と第3側面板部53として、第4側面板部44と第4側面板部54とする。第1側面板部41と第1側面板部51とは、互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある。第2側面板部42と第2側面板部52とは、互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある。第3側面板部43と第3側面板部53とは、互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある。第4側面板部44と第4側面板部54とは、互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある。
仕口部材100は、下側ダイヤフラム部6と、上側ダイヤフラム部7と、囲い部8と、を備えている。下側ダイヤフラム部6、上側ダイヤフラム部7及び囲い部8は、一体に成型されている。本実施形態では、仕口部材100は、鋳物で一体に成型されている。
図7に示すように、下側ダイヤフラム部6は、平板状に形成されている。下側ダイヤフラム部6の板面は、水平面に沿って配置されている。下側ダイヤフラム部6は、平面視矩形をしている。図2に示すように、下側ダイヤフラム部6は、下側柱4Aの上端面で形成される矩形よりもわずかに大きい矩形をしている。換言すると、下側ダイヤフラム部6の外周端面は、下側柱4Aよりも外方に張り出している。
図3に示すように、下側ダイヤフラム部6の外縁部のうち、下側柱4Aの第1側面板部41側及び上側柱4Bの第1側面板部51側の外縁部を、第1外縁部61とする。図4に示すように、下側ダイヤフラム部6の外縁部のうち、下側柱4Aの第2側面板部42側及び上側柱4Bの第2側面板部52側の外縁部を、第2外縁部62とする。図5に示すように、下側ダイヤフラム部6の外縁部のうち、下側柱4Aの第3側面板部43側及び上側柱4Bの第3側面板部53側の外縁部を、第3外縁部63とする。図6に示すように、下側ダイヤフラム部6の外縁部のうち、下側柱4Aの第4側面板部44側及び上側柱4Bの第4側面板部54側の外縁部を、第4外縁部64とする。
図7に示すように、上側ダイヤフラム部7は、平板状に形成されている。上側ダイヤフラム部7の板面は、水平面に沿って配置されている。上側ダイヤフラム部7は、平面視矩形をしている。上側ダイヤフラム部7の形状及び大きさは、下側ダイヤフラム部6の形状及び大きさと略同一である。図2に示すように、上側ダイヤフラム部7は、上側柱4Bの下端面で形成される矩形よりもわずかに大きい矩形をしている。換言すると、上側ダイヤフラム部7の外周端面は、上側柱4Bよりも外方に張り出している。
図3に示すように、上側ダイヤフラム部7の外縁部のうち、下側柱4Aの第1側面板部41側及び上側柱4Bの第1側面板部51側の外縁部を、第1外縁部71とする。図4に示すように、上側ダイヤフラム部7の外縁部のうち、下側柱4Aの第2側面板部42側及び上側柱4Bの第2側面板部52側の外縁部を、第2外縁部72とする。図5に示すように、上側ダイヤフラム部7の外縁部のうち、下側柱4Aの第3側面板部43側及び上側柱4Bの第3側面板部53側の外縁部を、第3外縁部73とする。図6に示すように、上側ダイヤフラム部7の外縁部のうち、下側柱4Aの第4側面板部44側及び上側柱4Bの第4側面板部54側の外縁部を、第4外縁部74とする。
図7に示すように、囲い部8は、下側ダイヤフラム部6の第1~4外縁部61~64と上側ダイヤフラム部7の第1~4外縁部71~74との間を閉塞している。下側ダイヤフラム部6の第1~4外縁部61~64の外周端面及び上側ダイヤフラム部7の第1~4外縁部71~74の外周端面は、囲い部8よりもわずかに外側に張り出している。囲い部8は、第1囲い部80aと、第2囲い部80b(図4参照)と、第3囲い部80c(図5参照)と、第4囲い部80dと、を有している。
第1囲い部80aは、下側ダイヤフラム部6の第1外縁部61と上側ダイヤフラム部7の第1外縁部71との間を接続している。図4に示すように、第2囲い部80bは、下側ダイヤフラム部6の第2外縁部62と上側ダイヤフラム部7の第2外縁部72との間を接続している。図5に示すように、第3囲い部80cは、下側ダイヤフラム部6の第3外縁部63と上側ダイヤフラム部7の第3外縁部73との間を接続している。図6に示すように、第4囲い部80dは、下側ダイヤフラム部6の第4外縁部64と上側ダイヤフラム部7の第4外縁部74との間を接続している。
第1~4囲い部80a~80dの外面(側面)は、それぞれ上向きの三角形をなす上向き三角面部(第1三角面部)と下向きの三角形をなす下向き三角面部(第2三角面部)とが組み合わさって形成されている。ここで、上向きの三角形とは、一辺(下辺)が下側に位置して、当該一辺と対向する頂点が上側に位置する形状である。下向きの三角形とは、一辺(上辺)が上側に位置して、当該一辺と対向する頂点が下側に位置する形状である。
図3に示すように、第1囲い部80aの外面は、上向き三角面部81aと、下向き三角面部81bと、を有している。第1囲い部80aの外面を正面から見て、上向き三角面部81aは、下向き三角面部81bの左側に配置されている。上向き三角面部81aの下辺811は、下側ダイヤフラム部6の第1外縁部61に接続されている。上向き三角面部81aの下辺811と対向する頂点814は、上側ダイヤフラム部7の第1外縁部71の左側の端部に接続されている。下向き三角面部81bの上辺816は、上側ダイヤフラム部7の第1外縁部71に接続されている。下向き三角面部81bの上辺816と対向する頂点819は、下側ダイヤフラム部6の第1外縁部61の右側の端部に接続されている。上向き三角面部81aの辺812と下向き三角面部81bの辺817とは、接続されている。上向き三角面部81aと下向き三角面部81bとは、同一平面状にない。第1囲い部80aの外面は、辺812,817で折れ曲がった形状をしている。
図4に示すように、第2囲い部80bの外面は、上向き三角面部82aと、下向き三角面部82bと、を有している。第2囲い部80bの外面を正面から見て、上向き三角面部82aは、下向き三角面部82bの左側に配置されている。上向き三角面部82aの下辺821は、下側ダイヤフラム部6の第2外縁部62に接続されている。上向き三角面部82aの下辺821と対向する頂点824は、上側ダイヤフラム部7の第2外縁部72の左側の端部に接続されている。上向き三角面部82aの辺823は、第1囲い部80aの下向き三角面部81bの辺818に接続されている。下向き三角面部82bの上辺826は、上側ダイヤフラム部7の第2外縁部72に接続されている。下向き三角面部82bの上辺826と対向する頂点829は、下側ダイヤフラム部6の第2外縁部62の右側の端部に接続されている。上向き三角面部82aの辺822と下向き三角面部82bの辺827とは、接続されている。上向き三角面部82aと下向き三角面部82bとは、同一平面状にない。第2囲い部80bの外面は、辺822,827で折れ曲がった形状をしている。
図5に示すように、第3囲い部80cの外面は、上向き三角面部83aと、下向き三角面部83bと、を有している。第3囲い部80cの外面を正面から見て、上向き三角面部83aは、下向き三角面部83bの左側に配置されている。上向き三角面部83aの下辺831は、下側ダイヤフラム部6の第3外縁部63に接続されている。上向き三角面部83aの下辺831と対向する頂点834は、上側ダイヤフラム部7の第3外縁部73の左側の端部に接続されている。上向き三角面部83aの辺833は、第2囲い部80bの下向き三角面部82bの辺828に接続されている。下向き三角面部83bの上辺836は、上側ダイヤフラム部7の第3外縁部73に接続されている。下向き三角面部83bの上辺836と対向する頂点839は、下側ダイヤフラム部6の第3外縁部63の右側の端部に接続されている。上向き三角面部83aの辺832と下向き三角面部83bの辺837とは、接続されている。上向き三角面部83aと下向き三角面部83bとは、同一平面状にない。第3囲い部80cの外面は、辺832,837で折れ曲がった形状をしている。
図6に示すように、第4囲い部80dの外面は、上向き三角面部84aと、下向き三角面部84bと、を有している。第4囲い部80dの外面を正面から見て、上向き三角面部84aは、下向き三角面部84bの左側に配置されている。上向き三角面部84aの下辺841は、下側ダイヤフラム部6の第4外縁部64に接続されている。上向き三角面部84aの下辺841と対向する頂点844は、上側ダイヤフラム部7の第4外縁部74の左側の端部に接続されている。上向き三角面部84aの辺843は、第3囲い部80cの下向き三角面部83bの辺838に接続されている。下向き三角面部84bの上辺846は、上側ダイヤフラム部7の第4外縁部74に接続されている。下向き三角面部84bの上辺846と対向する頂点849は、下側ダイヤフラム部6の第4外縁部64の右側の端部に接続されている。上向き三角面部84aの辺842と下向き三角面部84bの辺847とは、接続されている。下向き三角面部84bの辺848は、第1囲い部80aの上向き三角面部81aの辺813に接続されている。上向き三角面部84aと下向き三角面部84bとは、同一平面状にない。第4囲い部80dの外面は、辺842,847で折れ曲がった形状をしている。
図7に示すように、囲い部8の内部は、上下方向に貫通する貫通孔86が形成され、中空になっている。下側ダイヤフラム部6の略中央には、略楕円形状の開口66が形成されている。上側ダイヤフラム部7の略中央には、略楕円形状の開口76が形成されている。開口66,76は、円形状をしている。下側ダイヤフラム部6の中心と上側ダイヤフラム部7の中心とはX方向及びY方向にずれた位置に配置されているため、開口66と開口76ともX方向及びY方向にずれた位置に配置されている。貫通孔86は、Z方向に対して傾斜した円柱状をしている。
図2に示すように、下側ダイヤフラム部6の下面が下側柱4Aの上端面に溶接等によって接合されている。上側ダイヤフラム部7の上面が上側柱4Bの下端面に溶接等によって接合されている。
仕口部材100に対して、一対の梁21A,21Bが接合されている。図4に示すように、下側ダイヤフラム部6の第2外縁部62は、一方の梁21Aの下側フランジ23に溶接等によって接合されている。上向き三角面部82a及び下向き三角面部82bは、梁21Aのフランジ24に溶接等によって接合されている。上側ダイヤフラム部7の第2外縁部72は、梁21Aの上側フランジ25に溶接等によって接合されている。
図6に示すように、下側ダイヤフラム部6の第4外縁部64は、他方の梁21Bの下側フランジ26に溶接等によって接合されている。上向き三角面部84a及び下向き三角面部84bは、梁21Bのフランジ27に溶接等によって接合されている。上側ダイヤフラム部7の第4外縁部74は、梁21Bの上側フランジ28に溶接等によって接合されている。
下側柱4A、上側柱4B及び仕口部材100の貫通孔86の内部には、不図示のコンクリートが充填されている。なお、下側柱4A、上側柱4B及び仕口部材100の貫通孔86の内部には、コンクリートが充填されていなくてもよい。
このように構成された仕口部材100は、側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある角柱の下側柱4Aと角柱の上側柱4Bとを接合する。仕口部材100の下側ダイヤフラム部6は下側柱4Aに接合され、上側ダイヤフラム部7は上側柱4Bに接合され、囲い部8は下側ダイヤフラム部6の第1~4外縁部61~64と上側ダイヤフラム部7の第1~4外縁部71~74との間を閉塞している。下側ダイヤフラム部6、上側ダイヤフラム部7及び囲い部8は、一体に成型されるとともに、内部は中空に形成されている。よって、上下の柱4A、4Bが一体成型された仕口部材100を介して接合されるため、側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある上側柱4Bと下側柱4Aの仕口部であっても、適切に接合することができる。
また、仕口部材100の各側面は、上向きの略三角形をなす上向き三角面部81a~84aの下辺811,821,831,841が下側ダイヤフラム部6に接続され、下向きの略三角形をなす下向き三角面部81b~84bの上辺816,826,836,846が上側ダイヤフラム部7に接続されて構成されている。よって、仕口部材100の各側面は、略三角形をなす上向き三角面部81a~84a及下向き三角面部81b~84bによって、力学的に安定した形状となる。
以上、本発明に係る仕口部材の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、架構構造1に設置される下側柱4Aと上側柱4Bとを接合する仕口部材100について説明したが、本発明はこれに限られない。他の架構において、側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある角柱の下側柱と角柱の上側柱とを接合する場合にも、仕口部材100を適用することができる。
また、上記に示す実施形態では、仕口部材100の4つの側面は、それぞれ上向きの三角形をなす第1三角面部と、下向きの三角形をなす第2三角面部と、を有しているが、本発明はこれに限られない。第1三角面部及び第2三角面部はそれぞれ略三角形をしていればよく、第1三角面部及び第2三角面部がそれぞれ平面状ではなく湾曲した形状であってもよい。
また、上記に示す実施形態では、仕口部材100の貫通孔86は円柱状をしているが、本発明はこれに限られない。仕口部材100の内部が中空状に形成されていれば、貫通孔の形状は適宜設定可能であり、平面視で貫通孔が多角形状であってもよい。
4A 下側柱
4B 上側柱
6 下側ダイヤフラム部
7 上側ダイヤフラム部
8 囲い部
81a 上向き三角面部(第1三角面部)
81b 下向き三角面部(第2三角面部)
82a 上向き三角面部(第1三角面部)
82b 下向き三角面部(第2三角面部)
83a 上向き三角面部(第1三角面部)
83b 下向き三角面部(第2三角面部)
84a 上向き三角面部(第1三角面部)
84b 下向き三角面部(第2三角面部)
100 仕口部材

Claims (2)

  1. 側面どうしが互いに異なる平面上且つ捩れた位置にある角柱の下側柱と角柱の上側柱とを接合する仕口部材であって、
    水平面に沿い、前記下側柱に接合される下側ダイヤフラム部と、
    水平面に沿い、前記上側柱に接合される上側ダイヤフラム部と、
    前記下側ダイヤフラム部の外縁と前記上側ダイヤフラム部の外縁との間を閉塞する囲い部と、を備え、
    前記下側ダイヤフラム部、前記上側ダイヤフラム部及び前記囲い部は、一体に成型されるとともに、内部は中空に形成されている仕口部材。
  2. 前記仕口部材の各側面は、
    上向きの略三角形をなす第1三角面部と、下向きの略三角形をなす第2三角面部と、を有し、
    前記第1三角面部の下辺は、前記下側ダイヤフラム部に接続され、
    前記第2三角面部の上辺は、前記上側ダイヤフラム部に接続されている請求項1に記載の仕口部材。
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