JP2023085863A - 遊技機 - Google Patents

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修作 天野
Shusaku Amano
友浩 齋藤
Tomohiro Saito
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Abstract

【課題】作業負担の増大が抑制された遊技機を提供する。【解決手段】本発明の遊技機は、ヒンジ部により開閉可能に支持された開閉部材2を備え、開閉部材2は、遊技メダルを収容可能な空間を形成する第1部材110と、第1部材110によって覆われる第2部材130と、を備え、第1部材110と第2部材130との所定の境界部は、遊技メダルの差し込みを可能とする隙間が生じ得るようになっており、前記空間内には、前記隙間をあけて遊技メダルが差し込まれた場合に、遊技メダルが完全に入り込むことを阻止する阻止部131が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機に関する。
遊技機として、遊技球(遊技価値)が移動する遊技領域や、遊技球を遊技領域に発射する発射装置等を備えた、パチンコ遊技機が知られている。パチンコ遊技機は、遊技領域に設けられた始動口を備え、始動口への遊技球の進入が検出されると、特別図柄抽選が行われる。特別図柄抽選の結果が大当たりである場合、遊技状態が特別遊技状態に移行し、特別遊技状態において複数回の特別遊技が実行される。各特別遊技では遊技領域に設けられている大入賞口が開状態に動作し、大入賞口への遊技球の進入に基づいて遊技球が払い出される。
また、遊技機として、外周面に複数の図柄が配列された複数のリール、スタートレバーおよびストップボタン等を備えた、スロットマシンが知られている。スロットマシンでは、遊技開始操作に基づきリールの回転が開始するとともに、抽選テーブルを用いた内部抽選が行われる。各リールが停止したときに内部抽選に当選した当選役に対応する図柄組合せが表示され、当選役が入賞となると、入賞した当選役に対応する処理として、例えば、メダル(遊技価値)を払い出すメダル払出処理や、メダルを新たに消費することなく再度の遊技を可能とする再遊技処理等が行われる。
このような遊技機には、前扉の上部に設けられたトップレンズユニットを備えているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2021-000147号公報
ところで、遊技機では、作業負担の増大を抑制することが求められている。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、作業負担の増大が抑制された遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の遊技機は、
ヒンジ部により開閉可能に支持された開閉部材を有する遊技機であって、
前記開閉部材は、遊技メダルを収容可能な空間を形成する第1部材と、前記第1部材によって覆われる第2部材と、を備え、
前記第1部材と前記第2部材との所定の境界部は、遊技メダルの差し込みを可能とする隙間が生じ得るようになっており、
前記空間内には、前記隙間をあけて遊技メダルが差し込まれた場合に、遊技メダルが完全に入り込むことを阻止する阻止部が設けられている。
本構成によれば、前記空間内には、前記隙間をあけて遊技メダルが差し込まれた場合に、遊技メダルが完全に入り込むことを阻止する阻止部が設けられている。このため、遊技メダル全体が前記空間に侵入する(入り込む)ことがないため、前記第1部材の内部に入り込んだ遊技メダルを取り除くという作業が発生するのを防ぐことができる。これにより、作業負担の増大を抑制できる。また、前記第1部材の内部に遊技メダルを入れることを抑制でき、いたずらに対する対策性能を向上させることができる。また、遊技メダルが前記第1部材の内部に入ることに起因して生じる不具合や故障等の発生を防ぐことができる。
本発明によれば、作業負担の増大を抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る遊技機の一例を示すもので、遊技機を正面側から見た図である。 同、遊技機を示すもので、(a)は上扉を前方から見た斜視図であり、(b)はトップレンズユニットの分解斜視図である。 同、遊技機を示すもので、図1に示すX-X線の切断部端面図であり、(a)は所定の境界部にメダルが挿入されていない状態を示す図であり、(b)は所定の境界部にメダルが挿入されている状態を示す図である。 同、図3(b)の部分拡大図である。 同、図3(b)の部分拡大図である。 同、遊技機の基板ユニットを示すもので、(a)は基板ユニットを正面から見た図であり、(b)は(a)に示すD-D線の概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る遊技機の一例を示すもので、その斜視図である。 同、遊技盤を正面側から見た図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下では遊技機の1つであるスロットマシンについて説明するが、本発明に係る遊技機は、スロットマシンに限ることなく、パチンコ遊技機やメダルレス遊技機等の遊技機であってもよい。
また、以下の説明においては、基本的に「前後」とは、スロットマシンの前側に遊技者が居る場合に、遊技者側が「前」で、スロットマシン側が「後」を意味し、「上下」とはスロットマシンの上面側が「上」で、下面側が「下」を意味し、「左右」とはスロットマシンを遊技する遊技者の左手側が「左」を意味し、右手側が「右」を意味する。
まず、本発明が適用されるスロットマシンMの概略構成について説明する。
図1はスロットマシンMを示す正面図である。スロットマシンMは、筐体1を備えており、この筐体1は、底板、左右の側板、天板および背板を備え、当該筐体1の正面側に開口する正面開口部を有する箱形(箱状)に形成されている。図示を省略するが、底板の上面には、各部品に電力を供給する電源装置を内蔵した電源ユニットや、メダルを貯留するとともにメダルを払い出す払出装置としてのホッパーユニット、ホッパーユニットに貯蔵されたメダルが一定量に達した際に余剰メダルが送り出されるキャッシュボックス、等が設けられている。電源ユニットは、電源スイッチを備えており、電源スイッチがON状態になると、電源ユニットから各部品に電力が供給されるようになっている。なお、一部の部品には、電源ユニットがOFF状態でも電力が供給されるようになっていてもよい。
筐体1の正面には、筐体1の正面開口部を開閉可能に閉塞する前扉2(開閉部材)が設けられている。前扉2は、開口上部を開閉可能に閉塞する上扉20と、開口下部を開閉可能に閉塞する下扉30とを備えている。上扉20は、筐体1にヒンジ部を介して回動可能(開閉可能)に連結(支持)され、筐体1の開口上部を開閉するようになっている。また、下扉30は筐体1にヒンジ部を介して回動可能(開閉可能)に連結(支持)され、筐体1の開口下部を開閉するようになっている。上扉20の下端部には、下扉30の前面より後方側で下扉30の上端より下側に突出する係合部が設けられ、下扉30が閉じた状態では、上扉20を開放することができない構造になっている。
なお、前扉2を上扉20と下扉30とに分けない、一体の構造となっていてもよい。
上扉20の下部には表示窓21が設けられている。この表示窓21は上側ほど後側に向かうように上下方向(鉛直面)に対して傾斜して設けられ、この表示窓21の奥には、3個のリール(図示せず)が横一列に設けられている。各リールの外周面には複数種類の図柄が配列されており、リールが停止すると表示窓21を介して1リールあたり3個の図柄(上段図柄、中段図柄および下段図柄)が表示(視認)される。表示窓21には、各リールの図柄を視認するための表示位置として、上段、中段、下段が設けられており、各リールの表示位置の組合せによって有効ラインが設定されている。本実施形態のスロットマシンMでは、第1リールの中段と、第2リールの中段と、第3リールの中段と、によって有効ラインが構成されている。
また、本実施形態のスロットマシンMでは、1回の遊技に関して必要なメダルの数(規定枚数)が「3」に設定されており、規定枚数のメダルが投入されると、有効ラインが有効化されるようになっている。スロットマシンMでは、遊技開始に伴って各リールが回転を開始するとともに内部抽選が実行されて当選役のいずれかの当選またはハズレ(不当選)が決定される。そして、各リールが停止したときに、内部抽選で当選した当選役に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示されると、この当選役が入賞となり、入賞した当選役に対応する処理(入賞処理)が実行される。
上扉20の上部には、表示窓21より大きい表示窓22(ガラス板22)がほぼ鉛直に設けられている。この表示窓22は、上扉20に設けられた表示ユニット(図示せず)の表示面を視認可能とするために設けられている。表示ユニット(液晶ディスプレイ)は、演出装置の1つであり、表示ユニット(表示手段)の表示面には、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像(演出画像)が表示される。
スロットマシンMは、演出装置としての照明装置を備えている。照明装置は複数設けられており、照明装置100は、上扉20の表示窓22の上側(上部)に設けられている。また、照明装置44,45は、表示窓22と表示窓21との間に設けられている。また、照明装置43は、上扉20の左右両側にそれぞれ設けられている。照明装置は、所定の発光態様(点灯態様)で発光(点灯)可能となっている。
スロットマシンMは、演出装置としての複数のスピーカを備えている。スピーカ3は、下扉30の下部における左右にそれぞれ設けられている。スピーカ3は、各種の音を出力可能となっている。
なお、演出装置として、照明装置やスピーカの他に、アクチュエータ等で動作可能な可動役物等が設けられていてもよい。
表示窓21の左右両側に演出用パネル51が設けられており、本実施形態では、右側の演出用パネル51に演出ボタン60が設けられている。なお、演出ボタン60が設けられる位置はこれに限定されず、遊技者が操作可能な位置に設けられていればよい。本実施形態の演出ボタン60は、円形となっており、押下操作可能(押し込み可能)に形成されている。演出ボタン60は、遊技の進行に応じて、例えば、遊技者にとって勝負所となる所定のタイミング等で操作が有効化される。有効化された演出ボタン60が押下されると、表示ユニットに表示される演出画像の態様が変化したり、可動役物が動いたりする等、演出の態様が変化するようになっている。
下扉30の下部には、スロットマシンMの内部よりメダルを排出するためのメダル払出口(図示せず)と、メダル払出口から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿46と、が設けられている。また、スロット操作部50(後述する)とメダル受け皿46との間には液晶表示パネル47が取り付けられている。なお、液晶表示パネル47の左右両側に、ランプ48(照明装置)がそれぞれ設けられている。
下扉30の上部(前扉2の上下方向中央部)には、スロットマシンMを操作するためのスロット操作部50が設けられている。スロット操作部50には、メダル(遊技価値)を精算する際に操作される精算スイッチ52、遊技を開始させる際に操作されるスタートレバー53、3個のリールそれぞれの回転を停止させる際に操作される3個のストップボタン54、メダルを投入するためのメダル投入口59、メダル投入口59の下方のメダル通路内で発生したメダル詰まりを解消するリジェクトボタン55、クレジットされたメダルをベットする際に操作されるベットボタン56等が設けられている。なお、ベットボタン56として、3枚(規定枚数)のメダルをベットする(最大の賭数を設定する)際に操作されるMAXベットボタン56(第1ベットボタン)の他に、1枚のメダルをベットする際に操作される1ベットボタン(第2ベットボタン)が設けられていてもよい。
また、スロット操作部50には、遊技の演出等を選択する際に操作される操作盤57や、表示ユニット58等が設けられている。操作盤57はスロット操作部50の幅方向(左右方向)の略中央部に設けられており、表示ユニット58は、メダル投入口59の右側に設けられている。操作盤57は、例えば、十字キー、決定ボタンおよびキャンセルボタン等を備えている。
本実施形態では、メダル投入口59にメダルが投入されると、規定枚数(規定投入数)を限度として、投入されたメダルが投入状態(ベット状態)に設定される。また、本実施形態では、最大で50枚分のメダルをクレジット記憶(貯留記憶)することが可能となっており、遊技機にメダルがクレジット記憶された状態でMAXベットボタン56が操作されると、規定枚数を限度して、クレジット記憶されたメダルが投入状態に設定される。
スロットマシンMでは、メダル投入口59を介してメダルが投入され、またはベットボタン56が操作されて規定枚数のメダルがベットされると、スタートレバー53の操作が有効化され、遊技を開始することが可能な状態となる。また、有効化されたスタートレバー53が操作されると遊技が開始される。遊技が開始されると、各リールが回転を開始し、各リールの回転速度が一定速度に到達して定常回転となるとストップボタン54の操作が有効化される。また、有効化されたストップボタン54が操作されると、操作されたストップボタン54に対応するリールの回転が停止する。すべてのリールが停止すると、遊技の結果に応じてメダルを払い出す処理やメダルを新たに消費することなく再度遊技を開始可能な状態とする処理等が行なわれ、1回の遊技が終了する。
筐体1の内部には、リールユニット等が設けられている。リールユニットは、枠体(フレーム)に支持されており、3個のステッピングモータ(駆動モータ)と、各々のステッピングモータの出力軸に固定された3個のリールと、を備えている。
スロットマシンMの内部には、主制御基板(主制御手段)と、副制御基板(副制御手段)と、が設けられている。副制御基板は、前扉2の背面側に設けられていてもよい。主制御基板は、ベットボタン56、スタートレバー53、ストップボタン54等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種演算を行い、演算結果に基づいてリールユニットや、ホッパーユニット等の出力手段の制御を行う。また、副制御基板は、主制御基板から送られてくる信号を受けて、演出を実行するための各種演算を行い、演算結果に基づいて液晶ディスプレイおよびスピーカ等の演出用の装置の制御を行う。
また、主制御基板と副制御基板とは電気的に接続されており、主制御基板から副制御基板へは遊技状態を示す情報など各種情報(信号)の送信が可能となっているが、副制御基板から主制御基板へは情報を送信できないようになっている。また、主制御基板や副制御基板等の各基板の機能は、各種のプロセッサ(CPU、DSP等)、IC、あるいはROMやRAM等の情報記憶媒体等のハードウェアや、ROM等に予め記憶されている所定のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
(トップレンズユニット)
図2(a)は、上扉20を正面側から見た斜視図である。照明装置100としてのトップレンズユニット101は、上扉20の上部に設けられ、横長の形状を有している。換言すると、トップレンズユニット101は、左右方向に長尺となっている。
図2(b)は、トップレンズユニット101の分解斜視図である。トップレンズユニット101は、カバー110、装飾部材120およびベース部材130などを主に備えて構成されている。なお、図示を省略しているが、装飾部材120とベース部材130との間には、複数のLEDが配置された基板が設けられている。
カバー110は、トップレンズユニット101の前面側を構成する部材(装飾部材120を前面側を覆う部材)である。トップレンズユニット101は、樹脂にて透明または半透明に形成されている。カバー110を介してトップレンズユニット101の内部(内側)に配置されている部材(装飾部材120)が視認可能となっている。カバー110は、背面側(後方側、取付相手側)が開口している箱状(器状)となっており、図3(a)に示すように断面略コ字状を有し、内側に空間Zを形成する部材(空間形成部材)(第1部材)となっている。空間Zは、メダル(少なくとも1枚のメダル)を収容可能な大きさを有する空間となっている。カバー110は、意匠部材としての機能と、内側に配置される部品を保護する機能と、を担っている。
図2(b)に示す装飾部材120(造形物)は、透光性を有する樹脂で形成され、凹凸を有しており、例えばキャラクタの顔(顔の一部)を模した形状を有している。装飾部材120は、後方から照射される光を前方に透過可能となっている。
また、ベース部材130(所定の部材)(第2部材)は、樹脂で形成され、前後方向に対して略垂直となる板状の部位を有している。また、ベース部材130は、複数のネジ穴を有しており、後方からのねじ締めによって、カバー110および装飾部材120を支持可能となっている。具体的には、ベース部材130の所定のネジ穴に後方からネジを差し込み、さらに、そのネジを装飾部材120の所定のネジ穴にねじ込むことで、装飾部材120はベース部材130に取り付けられる(固定される)。また、ベース部材130の所定のネジ穴に後方からネジを差し込み、さらに、そのネジをカバー110のネジ穴にねじ込むことで、カバー110はベース部材130に取り付けられる(固定される)。
ベース部材130は、カバー110の開口側に配置されており、カバー110の開口を覆っている(塞いでいる)とも言える(図3(a))。また、ベース部材130はカバー110によって覆われているとも言える。また、カバー110とベース部材130とにより空間Zが形成されているとも言える。
仮に、カバー110の中央部(背面側)にネジ穴を有するボスが設けられていて、後方からねじ締めされるように構成されている場合、カバー110が透明であるため、そのボス(ねじ締め構造)が前方から視認可能となり、意匠性が損なわれてしまう。本実施形態では、他の部材に覆われる等によって前方から視認できない位置に、ねじ締め構造(ボス)が設けられている。具体的には、カバー110の左端側および右端側に、ねじ締め構造が設けられている。これにより、透明なカバー110を介してねじ締め構造(ボス)が視認されることによる、意匠性の低下が抑制されている。
本実施形態では、意匠性の低下を抑制する観点から、カバー110の下端側がねじ締め固定されていない。ここで、カバー110の下端側がねじ締め固定されていないことにより生じる問題について説明する。図3(a)は、図1に示すX-X線の切断部端面図である。図中に矢印で示すように、カバー110の開口側の下端部は、ベース部材130と接触(当接)しており、隙間が形成されていない状態となっている。換言すると、カバー110とベース部材130との境界部(所定の境界部:下側境界部)に、隙間が形成されていない状態となっている。図3(a)に示す状態は、人為的な外力が加えられていない状態であり、当該境界部に遊技メダル1枚分以上の隙間が形成されていない状態である。
なお、カバー110が四角形状の場合、例えば、カバー110とベース部材130との間に、上側境界部と、右側境界部と、左側境界部と、下側境界部とが設けられる。
図3(b)は、図3(a)に示す状態において、カバー110の開口側の下端部とベース部材130との間(下側境界部)にメダルを差し込んだ場合を示している。換言すると、メダル(遊技メダル)の端部(外周側の端部)が差し込まれ、外力によって樹脂製のカバー110が変形し(カバー110が手前側に移動し)、カバー110とベース部材130との間(境界部)に隙間が形成されている状態を示している。図3(b)に示す状態は、人為的な外力が加えられている状態であり、当該境界部に遊技メダル1枚分以上の隙間が形成されている状態である。
カバー110は、左右方向に長尺となっているため、外力が加えられた場合に比較的撓みやすいものとなっている。また、本実施形態では、カバー110は左右両端部においてねじ締め固定されており、ねじ締め箇所(固定位置)から遠ざかるほど(中央側ほど)、カバー110が変形しやすく、隙間が生じやすいものとなっている。本実施形態では、カバー110の開口側の下端部とベース部材130との間は、強引にメダル(の端部)を差し込み、こじ開けた場合に、隙間が生じ得るものとなっている。当該隙間は、メダル(の端部)の差し込みを可能とする隙間、と言うことができる。このとき、カバー110(第1部材)やベース部材130(第2部材)が破損することなく、遊技メダルの差し込みを可能とする隙間が生じ得るようになっている。なお、破損とは、カバー110やベース部材130にひびが入ることや、1つのものが割れて2つ以上になること、等を指す。
なお、メダルの厚さは約1.6mmとなっている。また、メダルの直径は約25mmまたは約30mmとなっている。
仮に、当該隙間を介してカバー110の内側(トップレンズユニット101の内部)にメダル(メダル全体)が挿入された場合、それを取り除く作業が必要となり、作業者の負担が増大する。また、その作業は、トップレンズユニット101の分解(上述のねじ締めの解消)を要するものであり、容易にメダルを取り出すことができず、負担の大きい作業となる。
本実施形態では、図4に示すように、空間Z内に、メダル侵入阻止部(阻止部)としての壁部131が設けられている。壁部131は、ベース部材130における下端側、すなわち下側境界部の近傍に設けられており、前方に向かって所定の長さ突出し、左右方向に所定の長さ(長さL:図2(b)参照)延在する壁状の部位となっている。なお、壁部131を段差部と称してもよい。
図4に示すように、壁部131は、空間Zへのメダル全体の侵入(挿入)を阻止する(防ぐ)機能を有している。換言すると、壁部131は、メダル全体が空間Z内に入り込むことを阻止している。壁部131は、メダル全体が空間Zに入り込む前に(メダルが完全に入り込む前に)、メダルと当接(接触)可能な位置に設けられている。具体的には、メダルの直径の1/3程度が差し込まれると、メダルが壁部131に当接して、メダルはそれ以上入り込まない状態となる。換言すると、メダルの一部は空間Zに侵入するが、メダルの全体は空間Zに侵入しないようになっている。
本実施形態では、壁部131は、外力(メダルの差し込み)によってカバー110を変形させた場合であっても、その外力の影響を受けない位置に設けられており、当該外力によって変形しないようになっている。
壁部131の高さ(前方への突出量)は、メダルを差し込んだ状態とし、その状態でメダルを傾けた場合であっても、メダル全体を空間Z内に侵入させることができない(メダルが壁部131を乗り越えることができない)高さとなっている。メダルを傾けるとは、ここではメダルを差し込んだ状態とし、メダルの下側(差し込まれていない側)を奥側(後方側)に押し込み、メダルの上側(差し込まれている側)が手前となるように傾けることを言う。本実施形態では、カバー110とベース部材130との境界部(下側境界部)が、液晶ディスプレイの前面を覆うガラス板22と近接しており、メダルの下側(下端)がガラス板22に当接した状態でメダルの傾きが最大となる(メダルがそれ以上傾かない状態となる)。なお、メダルの傾きが、ガラス板22によって規制されると言うこともできる。
本実施形態では、カバー110の開口側の下端部とベース部材130との間(下側境界部)にメダルを差し込み、隙間をあけ、当該隙間から空間Z内にメダルを侵入させようとした場合であっても、壁部131によってメダル全体の侵入(メダルが完全に入り込むこと)が阻止される。したがって、メダル全体が空間Z内に侵入する(入り込む)ことがないため、トップレンズユニット101の内部に入ったメダルを取り除く作業が発生するのを防ぐことができる。これにより、作業負担の増大を抑制できる。また、トップレンズユニット101の内部にメダルを入れることを抑制でき、いたずらに対する対策性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、カバー110の開口側の下端部と装飾部材120の下端部との間にメダルを差し込んだ場合にも隙間が生じ得るものとなっているが、装飾部材120には、メダル侵入阻止部(阻止部)としての壁部121(図4)が設けられている。したがって、この壁部121によってメダルの侵入が阻止されるようになっている。
(サイドレンズユニット)
本実施形態では、図2(a)に示すように、上扉20における左右両端部に、サイドレンズユニット200,200が設けられている。このサイドレンズユニット200は、上下方向に長尺となっている。サイドレンズユニット200は、背面側(取付相手側)が開口しているカバーと、カバーが取り付けられるベース部材と、を有している。カバー(空間形成部材)(第1部材)は、メダルを収容可能な大きさの空間を内側に形成する。また、カバーの開口側にガラス板22が配置されている(ガラス板22がカバーに覆われている)。カバーの開口側の内側(左右方向内側)端部と、ガラス板22(所定の部材)(第2部材)との間が境界部(所定の境界部)となっており、当該境界部はメダルの差し込みを可能とする隙間が形成されるようになっている。カバーの内側に形成される空間に、メダル侵入阻止部としての壁部が設けられている。カバーの開口側の内側端部とガラス板22との間(境界部)に、内側から外側に向かってメダルを差し込み、隙間をあけ(こじ開け)、その隙間から前記空間内にメダルを侵入させようとした場合であっても、壁部(阻止部)によってメダル全体の侵入が阻止されるようになっている。よって、サイドレンズユニット200の内部にメダル全体が入り込むことがなく、メダルを取り除く作業が発生するのを防ぐことができる。これにより、作業負担の増大を抑制できる。
本実施形態では、トップレンズユニット101およびサイドレンズユニット200を用いて説明したが、これに限らず、本発明は、前扉2の例えば外周部に設けられる所定のレンズユニット(照明装置)にも適用可能である。「第1部材と第2部材との所定の境界部」という場合、「所定の境界部」は下側境界部に限らず、例えば左側境界部、右側境界部または上側境界部であってもよい。
ここで、図3(a)に示すように、メダルが差し込まれておらず、カバー110とベース部材130との境界部(下側境界部)に、隙間が形成されていない状態を通常状態(第1状態)とする。また、図3(b)に示すように、メダルが差し込まれ、カバー110とベース部材130との境界部(下側境界部)に、所定の隙間が形成されている状態をこじ開け状態(第2状態)とする。図5は、第2状態(こじ開け状態)の下側境界部を拡大した図である。なお、カバー110と装飾部材120とは別々の部材であってもよく、1つの部材140であってもよい。
図5に示すように、ベース部材130の最下端の点(部材140側の点)を点Pとする。また、壁部131の最も突出している点(下側の点)を点Qとする。また、部材140における壁部131と最も近接している点を点Rとする。また、点Pを通過し、鉛直方向(上下方向)に延びる直線を線Aとする。また、点Qを通過し、鉛直方向(上下方向)に延びる直線を線Cとする。ベース部材130の下端と、壁部131の頂部(最も突出している箇所)との前後方向距離は、線Aと線Cとの間の距離(寸法AC)となる。寸法ACは、メダルの厚さ以上の寸法となっている。
点Pを通過し、水平方向(前後方向)に延びる直線を線Fとする。また、点Qを通過し、水平方向(前後方向)に延びる直線を線Gとする。ベース部材130の下端と、壁部131との上下方向距離は、線Fと線Gとの間の距離(寸法FG)となる。寸法FGは、メダルの直径以下の寸法となっている。本実施形態では、寸法FGはメダルの直径の1/3程度の長さとなっている。
部材140の開口側の最下端の点(ベース部材130側の点)を通過し、鉛直方向(上下方向)に延びる直線を線Bとする。部材140(第1部材)とベース部材130(第2部材)との境界部の隙間は、線Aと線Bとの間の距離(寸法AB)となる。寸法ABは可変となっていて、第1状態(閉じた状態)では0となり、第2状態(こじ開け状態)では、メダルの厚さ以上の寸法となる。なお、本実施形態では、部材140の剛性(撓み)などにより、寸法ABは、寸法ACを超えることがないようになっている。換言すると、寸法ABは、寸法AC以下となっている。
点Pと点Qとを通過する直線を線Dとする。また、線Dと平行な直線であって、点Rを通過する直線を線Eとする。線Dと線Eとの間の距離(寸法DE)は、メダルの厚さ以下の寸法となっている。このため、隙間(寸法AB)に差し込んだメダルを、さらに奥まで差し込むことができないようになっている。換言すると、メダルが壁部131を乗り越えることができないようになっている。
(基板ユニット)
図6(a)は、前扉2を背面側から見た図であり、所定の基板ユニット300(例えば中継基板ユニット)とその周囲(ベース部材330)を示している。前扉2の背面側に、所定の基板ユニット300が設けられている。ベース部材330は、前扉2の背面側に設けられており、基板ユニット300の取付相手となる部材である。換言すると、ベース部材330は、基板ユニット300を支持可能に形成されている。
基板ユニット300は、カバー310と基板320とを主に備えて構成されている。基板320は、左右方向に長尺な長方形板状となっており、図示を省略しているが、所定の面(第1面)に、IC、抵抗、コンデンサ、スイッチ、コネクタ等の各種電子部品が配置されている。カバー310(基板ケース)は、基板320を覆う部材であり、樹脂にて透明に形成されている。カバー310を介して基板320(第1面)に配置されている電子部品が視認可能となっている。
図6(b)は、図6(a)に示すD-D線の概略断面図である。カバー310は、背面側(取付相手側)が開口している箱状となっており、図6(b)に示すように断面略コ字状を有し、内側に空間Zを形成する部材(空間形成部材)(第1部材)となっている。
カバー310および基板320は、前扉2のベース部材330に、ねじ締めによって固定されている。本実施形態では、カバー310と基板320とが別々のネジSによって固定されている箇所(左右両端部)と、カバー310および基板320が1つのネジSによって共に固定されている箇所(下端側中央部)と、がある。
なお、図示を省略するが、基板320は、カバー310の内側に固定(ねじ締め)されるようになっていて、当該カバー310がベース部材330に固定されるように構成されていてもよい。
ベース部材330(第2部材)は、カバー310の開口側に配置されており、カバー310の開口を覆っている(塞いでいる)とも言える。また、ベース部材330はカバー310によって覆われているとも言える。また、カバー310とベース部材330とにより空間Zが形成されているとも言える。
本実施形態では、カバー310の上端側中央部がねじ締めされておらず、カバー310の開口側の上端部とベース部材330(所定の部材)との間(上側境界部)は、強引にメダルを差し込み、こじ開けた場合に隙間が生じ得るものとなっている。本実施形態では、空間Z内に、メダル侵入阻止部(阻止部)としての壁部331が設けられている。壁部331は、ベース部材330に立設されており、遊技機(前扉)の後方側に向かって所定の長さ突出し、左右方向に所定の長さ延在する壁状の部位となっている。
このため、カバー310の開口側の上端部とベース部材330との間(上側境界部)にメダルを差し込み、隙間をあけ、当該隙間から空間Z内にメダルを侵入させようとした場合であっても、壁部331によってメダル全体の侵入(メダルが完全に入り込むこと)が阻止される。したがって、メダル全体が空間Z内に侵入する(入り込む)ことがないため、基板ユニット300の内部に入ったメダルを取り除く作業が発生するのを防ぐことができる。また、金属製のメダルが基板ユニット300の内部に入ることに起因して生じる不具合や故障等の発生を防ぐことができる。
なお、本実施形態では、前扉2の基板ユニット300(中継基板ユニット)を用いて説明したが、本発明は、カバー(基板ケース)および基板を備える他の所定の基板ユニットにも適用可能である。所定の基板ユニットは、前扉2に限らず、筐体1に設けられているものであってもよい。所定の基板ユニットとしては、例えば、液晶基板ユニット、LED基板ユニット、電源基板ユニット等がある。
また、本実施形態では、カバー310が基板320を覆う(保護する)ものとしたが、カバー310は、基板320に限らず、コネクタやコネクタに接続されたハーネスなどを覆う(保護する)ものであってもよい。換言すると、本発明は、基板ユニット以外の構成であって、カバー(空間形成部材)を備えている構成にも適用可能である。また、カバーは透明なものに限らず、不透明なものであってもよい。
また、本実施形態では、空間Z内に、メダル侵入阻止部(阻止部)としての壁部331が設けられているものとしたが、メダル侵入阻止部は、壁部331に限らず、ネジの頭部であってもよい。ネジは、例えば、基板の固定に用いられているネジである。例えば、カバー310とベース部材330との間(所定の境界部)にメダルを差し込み、隙間をあけ、当該隙間から空間Z内にメダルを侵入させようとした場合に、メダルがネジの頭部に接触して、メダル全体の侵入が阻止されるようになっていてもよい。
また、本実施形態では、空間Z内に、メダル侵入阻止部(阻止部)としての壁部331が設けられているものとしたが、メダル侵入阻止部は、壁部331に限らず、基板に配置されている所定の電子部品(コンデンサやコネクタ等)であってもよい。当該電子部品が特にコネクタの場合、コネクタのハウジング部分(絶縁部分)であってもよい。例えば、カバー310とベース部材330との間(所定の境界部)にメダルを差し込み、隙間をあけ、当該隙間から空間Z内にメダルを侵入させようとした場合に、メダルが所定の電子部品に接触して、メダル全体の侵入が阻止されるようになっていてもよい。また、メダル侵入阻止部は、基板の端面(絶縁部分)であってもよい。
本実施形態の遊技機は、
ヒンジ部により開閉可能に支持された開閉部材(前扉2)を有する遊技機(スロットマシンM)であって、
前記開閉部材は、遊技メダルを収容可能な空間を形成する第1部材(カバー110,310)と、前記第1部材によって覆われる第2部材(ベース部材130,330、ガラス板22)と、を備え、
前記第1部材と前記第2部材との所定の境界部は、遊技メダルの差し込みを可能とする隙間が生じ得るようになっており、
前記空間内には、前記隙間をあけて遊技メダルが差し込まれた場合に、遊技メダルが完全に入り込むことを阻止する阻止部(壁部131,331)が設けられている。
前記空間内には、前記隙間をあけて遊技メダルが差し込まれた場合に、遊技メダルが完全に入り込むことを阻止する阻止部が設けられている。このため、遊技メダル全体が前記空間に侵入する(入り込む)ことがないため、前記第1部材の内部に入り込んだ遊技メダルを取り除くという作業が発生するのを防ぐことができる。これにより、作業負担の増大を抑制できる。また、前記第1部材の内部に遊技メダルを入れることを抑制でき、いたずらに対する対策性能を向上させることができる。また、遊技メダルが前記第1部材の内部に入ることに起因して生じる不具合や故障等の発生を防ぐことができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では遊技機の一つであるパチンコ遊技機について説明するが、その他の遊技機であってもよい。図7は、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機は、遊技場から貸し出された遊技球(遊技価値)を用いて遊技を行うものであり、遊技機の外側面を形成する縦長の矩形枠状の外枠2と、左端側を軸とし、外枠2に対してヒンジ部により開閉自在(開閉可能)に支持された開閉部材80(遊技機本体81および前扉82)を備えている。遊技機本体81(内枠)は、本体枠と、遊技球が移動する遊技領域4を形成する遊技盤6と、を備えている。前扉82は、前枠10と、遊技盤6を遊技者が視認可能かつ接触不可能にするガラスユニット8(透明板8)と、を備えている。
前扉82におけるガラスユニット8を取り囲む部分は、光を透過する半透明の素材により構成されており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数の前枠ランプ(照明装置)12が設けられている。また、前扉82の上部の左右および下部の左右には、遊技を盛り上げるための演出音などを出力するスピーカ14が設けられている。
また、前扉82の下部中央には、遊技球を貯留するための上皿16が設けられており、上皿16の内側側面の左部には、遊技機から遊技者に遊技球を払い出すための払出口18が設けられている。また、遊技機の下部右側には、グリップユニット(ハンドル)20が設けられており、遊技者がグリップユニット20を遊技機に向かって右回りに回転させる操作を行うと、遊技機の内部に設けられた図示しない発射装置が作動して、遊技領域4内に遊技球が発射されるようになっている。なお、本実施の形態の発射装置は、1分間に99個(1秒間に1.65個)の遊技球を発射することができる。
上皿16の内側側面の右部には、上皿16から遊技球を発射装置に供給するための供給口22が設けられている。また、上皿16の下方には、上皿16に遊技球を貯留しきれなくなった場合に余剰の遊技球を貯留しておく下皿24が設けられている。
上皿16の縁部の手前側には、演出操作装置(演出ボタン)26が設けられており、遊技者が演出操作装置26を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。本実施形態では、演出操作装置26は、押しボタンおよびロータリースイッチ(ジョグダイヤル)を有しており、演出操作装置26を押下する操作と、演出操作装置26を回転させる操作と、を行うことができるようになっている。
図8は、図7で示した遊技盤6の外観構成を示す正面図である。図8に示すように遊技盤6には、円形状に外レール28が設けられており、外レール28に囲まれた領域が、遊技球が移動する遊技領域4となっている。また、遊技領域4の左端部には、外レール28に沿うように円弧状に内レール30が設けられており、外レール28と内レール30は、遊技盤6の下方に設けられた図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域4に誘導する。
遊技盤6の中央部には、遊技を盛り上げるための演出画像等を表示する液晶ディスプレイ32と、液晶ディスプレイ32を取り囲むように形成されたディスプレイ枠34を備える演出ユニット36が設けられている。
本実施の形態では、液晶ディスプレイ32の手前側を遊技球が通過できないようになっており、発射装置から発射された遊技球は、液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4か右側の遊技領域4を落下するようになっている。そして遊技領域4には、遊技盤6の表面に交差するように図示しない多数の遊技釘が打ち付けられており、遊技領域4を移動する遊技球の移動方向がランダムに変化するようになっている。
ディスプレイ枠34の左部には、液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4を落下する遊技球が通過できる開口40が形成されており、この開口40を通過した遊技球はディスプレイ枠34に設けられている通路42を通過して、液晶ディスプレイ32の下方に設けられたステージ44に落下するようになっている。このステージ44の上面は滑らかな曲面となっているとともに、ステージ44とガラスユニット8との間に遊技球がステージ44から下方に落下できる隙間が形成されており、通路42からステージ44上に落下した遊技球がステージ44上を左右に往復移動した後にステージ44の中央部付近から下方に落下するようになっている。
ステージ44の中央部の下方には、第1始動入賞口46が設けられている。また、液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、通過ゲート48が設けられている。また、通過ゲート48の下方に、第2始動入賞口50が設けられている。この第2始動入賞口50には、第2始動入賞口50に遊技球が進入しにくい縮小状態(進入を補助しない状態・非補助状態)と遊技球が進入しやすい拡大状態(進入を補助する状態・補助状態)との間で動作可能な補助部材を備える普通役物52が設けられている。
液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、第2始動入賞口50の下方に大入賞口54が設けられている。この大入賞口54には、大入賞口54を塞ぐ可動部材を備える特別役物56が設けられている。特別役物56は、大入賞口54に遊技球が進入不可能な閉状態と、大入賞口54に遊技球が進入可能な開状態との間で動作可能に構成されている(図8は閉状態を示している)。特別役物56は、大当たりが当選すると開始される特別遊技状態において、所定条件下で開状態となるように制御される。
大入賞口54の下方には、大入賞通路58が下方に向かって設けられている。大入賞通路58の下端には、通常進入口62が設けられている。また、大入賞通路58の下方には、大入賞通路58の途中から下方に向かって分岐するように特定通路65が設けられている。この特定通路65には、特定通路65を塞ぐ可動部材を備える特定役物66が設けられている。特定役物66は、特定通路65に遊技球が進入不可能な閉状態と、特定通路65に遊技球が進入可能な開状態との間で動作可能に構成されている(図8は閉状態を示している)。特定役物66は、特別遊技状態において所定条件下で開状態となるように制御される。特定通路65の下端には、特定進入口68が設けられている。また、遊技領域4の最下部には、いずれの入賞口にも進入せずに遊技領域4を落下した遊技球を遊技機の内部に回収するアウト口69が設けられている。
遊技球の発射装置は、図7で示したグリップユニット20の回転量を調整することにより遊技球の射出力が変化するように構成されており、グリップユニット20の回転量が少ない場合には液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射され、グリップユニット20の回転量が多い場合には液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射される。
遊技者は、遊技状況に応じてグリップユニット20の回転量を調整し、遊技球が左側の遊技領域4を落下して、あるいは開口40と通路42とステージ44を通過して第1始動入賞口46に進入するように遊技球を発射させたり(左打ち)、遊技球が右側の遊技領域4を落下して、通過ゲート48を遊技球が通過するように、あるいは第2始動入賞口50に遊技球が進入するように、あるいは大入賞口54に遊技球が進入するように遊技球を発射させたりする(右打ち)。
遊技盤6の右下部であって、遊技領域4の外側には、遊技機の各種状態をランプ等の点灯および消灯により示す状態表示部70が設けられている。本実施形態の遊技機は、主制御基板および副制御基板を含む制御基板によって制御される。そして、主制御基板や副制御基板等の各基板の機能は、各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
主制御基板(主制御手段)は、入力手段(第1始動入賞口センサ、通過ゲートセンサ、第2始動入賞口センサ、大入賞口センサ、通常進入口センサ、特定通路センサ、払出センサ等)からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、出力手段(状態表示駆動装置、普通役物駆動装置、特別役物駆動装置、特定役物駆動装置、払出装置等)の動作制御を行う。
副制御基板(副制御手段)は、主制御基板から送られてくるコマンドや、演出操作装置26に対する操作を検出する演出操作センサからの入力信号を受けて、遊技の進行状況に合わせた演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、演出装置(演出表示装置、音響装置、演出物駆動装置等)の動作制御を行う。
本実施形態では、図7に示すように、ガラスユニット8を取り囲む左右両側に前枠ランプ12(サイドレンズユニット12)が設けられている。左右のサイドレンズユニット12は同様の構成を有しているため、ここでは左側のサイドレンズユニット12について説明する。サイドレンズユニット12は、上下方向に長尺となっている。サイドレンズユニット12は、背面側(取付相手側)が開口しているカバー12aと、カバー12aが取り付けられるベース部材と、を有している。カバー12a(空間形成部材)(第1部材)は、メダルを収容可能な空間を内側に形成する。また、カバー12aの開口側に透明板8が配置されている(ガラス板8がカバー12aに覆われている)。カバー12aの開口側の右側端部と、透明板8(所定の部材)(第2部材)との間が境界部(所定の境界部)となっており、当該境界部はメダルの差し込みを可能とする隙間が形成されるようになっている。
本実施形態では、カバー12aの内側に形成される空間に、メダル侵入阻止部としての壁部(段差部)が設けられてる。カバー12aの開口側の右側端部と透明板8(所定の部材)との間(所定の境界部:右側境界部)に、内側から外側(左側)に向かってメダルを差し込み、隙間を設け(こじ開け)、その隙間から前記空間内にメダルを侵入させようとした場合であっても、壁部(阻止部)によってメダル全体の侵入が阻止されるようになっている。このため、サイドレンズユニット12の内部にメダル全体が入り込むことがなく、メダルを取り除く作業が発生するのを防ぐことができる。これにより、作業負担の増大を抑制できる。
図示を省略するが、遊技機本体81(内枠)には所定の基板ユニットが設けられており、第1の実施の形態に係る基板ユニット300(図6)と同様に構成されているものがある。当該基板ユニットは、カバー310(第1部材)とベース部材330(第2部材)との間にメダルを差し込んだ場合に隙間が生じ得るものとなっており、空間Z内にメダル侵入阻止部(阻止部)としての壁部331が設けられている。このため、カバー310の端部とベース部材330との間にメダルを差し込み、隙間をあけ、当該隙間から空間Z内にメダルを侵入させようとした場合であっても、壁部331によってメダル全体の侵入(メダルが完全に入り込むこと)が阻止される。
なお、メダル侵入阻止部は、壁部331に限らず、ネジの頭部であってもよく、基板に配置されている所定の電子部品(コンデンサやコネクタ等)であってもよく、基板の端面であってもよい。また、カバー310は、基板に限らず、コネクタやコネクタに接続されたハーネスなどを覆うものであってもよい。
本実施形態の遊技機は、
ヒンジ部により開閉可能に支持された開閉部材80を有する遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記開閉部材は、遊技メダルを収容可能な空間を形成する第1部材(カバー12a、カバー310)と、前記第1部材によって覆われる第2部材(透明板8、ベース部材330)と、を備え、
前記第1部材と前記第2部材との所定の境界部は、遊技メダルの差し込みを可能とする隙間が生じ得るようになっており、
前記空間内には、前記隙間をあけて遊技メダルが差し込まれた場合に、遊技メダルが完全に入り込むことを阻止する阻止部(壁部)が設けられている。
前記空間内には、前記隙間をあけて遊技メダルが差し込まれた場合に、遊技メダルが完全に入り込むことを阻止する阻止部が設けられている。このため、遊技メダル全体が前記空間に侵入する(入り込む)ことがないため、前記第1部材の内部に入り込んだ遊技メダルを取り除くという作業が発生するのを防ぐことができる。これにより、作業負担の増大を抑制できる。また、前記第1部材の内部に遊技メダルを入れることを抑制でき、いたずらに対する対策性能を向上させることができる。また、遊技メダルが前記第1部材の内部に入ることに起因して生じる不具合や故障等の発生を防ぐことができる。
本発明は、スロットマシンやパチンコ遊技機に限ることなく、メダルレス遊技機等の他の遊技機に適用されてもよい。また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、任意の構成要素の変形または任意の構成要素の省略が可能である。換言すると、遊技機の構成等は上述した各実施の形態のそれに限定されない。また、本発明は、発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせが可能である。
1 パチンコ遊技機(遊技機)
2 前扉(開閉部材)
8 透明板(第2部材)
22 ガラス板(第2部材)
80 開閉部材
110 カバー(第1部材)
130 ベース部材(第2部材)
131 壁部(阻止部)
310 カバー(第1部材)
330 ベース部材(第2部材)
331 壁部(阻止部)
M スロットマシン(遊技機)

Claims (1)

  1. ヒンジ部により開閉可能に支持された開閉部材を有する遊技機であって、
    前記開閉部材は、遊技メダルを収容可能な空間を形成する第1部材と、前記第1部材によって覆われる第2部材と、を備え、
    前記第1部材と前記第2部材との所定の境界部は、遊技メダルの差し込みを可能とする隙間が生じ得るようになっており、
    前記空間内には、前記隙間をあけて遊技メダルが差し込まれた場合に、遊技メダルが完全に入り込むことを阻止する阻止部が設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
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